JPH09261941A - リニアモータ用コイル - Google Patents
リニアモータ用コイルInfo
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- JPH09261941A JPH09261941A JP9201496A JP9201496A JPH09261941A JP H09261941 A JPH09261941 A JP H09261941A JP 9201496 A JP9201496 A JP 9201496A JP 9201496 A JP9201496 A JP 9201496A JP H09261941 A JPH09261941 A JP H09261941A
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- coils
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- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Abstract
て寸法精度,磁気効率に優れるほか、要求される絶縁耐
圧が得られるリニアモータ用コイルを提供する。 【解決手段】絶縁皮膜の外周に熱風融着性皮膜を設けた
平角絶縁電線8を巻回方向を同じにして1組のコイル
4,5が互いに連続するよう巻線形成するとともに、コ
イル4,5間にはコイル4,5間の絶縁不良を防止する
ための隙間7を設けて対向配置せしめて融着性皮膜で一
体化する。
Description
れている偏平型のコイルに係わり、特にはリニアモータ
用コイルに関するものである。
子機器に対する小型化や薄型化の要求が強くなってきて
おり、これら電子機器に対する要求を満足させるために
偏平型のコイルが多用されるようになってきた。なお、
これらのコイルに対する具体的な要求としては、外径寸
法が出来るだけ小さく、寸法精度のよいこと等があげら
れる。そして、これらの要求を満たすコイルを得るに
は、例えば図3に図示するように、丸線10を整列巻し
てなるコイル1Aを用いることである程度の解決が可能
であった。
側から外層12側にむかって線同士が交差しながら巻上
げられていく。また、整列巻においては各層内の線10
は整列していても、各層の一部には線10が線10に乗
り上げる交差部9が必ず生じてしまうため、線10,1
0同士が交差する交差部9ではコイル1Aに盛り上がり
が生じるようになる。しかも、この盛り上がりの位置は
一定せず巻層を乱すようになる結果、コイル1Aの外形
寸法Wの値が大きくなり易いために、寸法精度が良くな
かった。特に複数のコイル1Aを必要とするリニアモー
タのような場合には、1つのコイルの寸法精度の悪化が
全体の寸法精度にも悪影響を与えるために磁気効率が悪
くなってしまうといった難点があった。
基板に取り付けられるとともに、上、下に配置されたマ
グネット間の僅かなギャップの間に挿入されて駆動され
るようにして用いられている。ところで、コイル1Aを
プリント基板へ取り付けるに際し、巻始めリード部2側
は構造上コイル1Aの厚さTに含まれてしまっていた。
Tの値が大きくなってコイル1Aが大きくなると、所定
のギャップを設けたマグネットの間にコイル1Aを挿入
するのが困難になるほか、コイル1Aをマグネットの間
に挿入しようとしてマグネット間のギャップを大きくす
ると、コイル1Aによる磁気効率が悪くなる難点があっ
た。即ち、コイル1Aから生じる磁束強度が小さくな
り、得られる出力トルクも小さくなってしまっていた。
とによりコイル1Aから発生する磁束強度を高めようと
しても、コイル1Aの外形寸法は外周側に向かって全体
的に大きくなってしまうので、巻数にも必然的に制限が
生じてしまっていた。
縁電線8を巻回してなる図2(a)に図示する如き構成
のコイル1Bを用いた対策も取られるようになり、平角
絶縁電線8を用いてコイル外形寸法上の制約を解消する
ことができるようになった。しかしながら、平角絶縁電
線8を用いた場合にはコイル外形寸法上の制約を解消で
きても、所定の巻回で得られるコイル1Bの抵抗値が小
さいためにコイル駆動用電流が大きくなってしまうとい
う新たな問題が生じていた。そして、コイル駆動用電流
を小さくするために巻回数を増加させた場合には、コイ
ル1Bの外形寸法が大きくなってしまっていた。
縁皮膜の外周に熱風融着性皮膜を設けた互いに連続する
平角絶縁電線を巻回方向を同じにして巻線形成してなる
2つの層コイルから構成してなるコイルを使用するさら
に別の手段も取られるようになった。このコイルは、例
えば図2(b)に図示する如く、2つの層コイル4,5
を密着させ構成したコイル1Cである。なお、コイル1
Cは、従来より用いられている巻線機により巻線され
る。即ち、コイル1Cの少なくとも1層分の長さの平角
絶縁電線8を予備巻装用のボビン(図示せず)に巻装
し、この予備巻装された線材8の供給側の部分を巻芯に
コイル接続部6としてクランプし、この巻芯を回転させ
ることで供給側から引き出される線材8によって第1層
目のコイル4を巻回形成するとともに、前記予備巻装用
のボビンに巻装された線材8を前記巻芯を中心としてこ
の巻芯の回転数の2倍の回転数で同じ方向に回転させ、
これによって前記予備巻装された線材8をほどいて第2
層目のコイル5を前記第1層目のコイル4と同時に巻回
するとともに、1層目と2層目のコイル4,5を密着さ
せ融着一体化して形成する。
うな2つのコイルを重ね合わせ融着一体化してなるコイ
ルでは、第1層目のコイルと第2層目のコイルが密着し
ているほか、平角絶縁電線は一般的に角部の絶縁皮膜が
薄いために、巻線によるストレスに対して構造上不利で
あり、絶縁耐圧が低下し易く、レアショートが発生し易
かった。このためにコイル絶縁特性に難点があった。
難点を解消し、寸法精度,磁気効率に優れているほか、
要求される絶縁耐圧が得られるリニアモータ用コイルを
提供することにある。
着性皮膜を設けた平角絶縁電線8を巻回方向を同じにし
て巻線形成した互いに連続する2つの層コイル4,5か
らなるリニアモータ用コイル1であって、該リニアモー
タ用コイル1は、コイル接続部6を挟んだ2つの層コイ
ル4,5を層コイル4,5間にエアーギャップ7を設け
て配置せしめるとともに、融着一体化する。
した互いに連続する2つの層コイルが、コイル間に形成
したエアーギャップを挟んで配置せしめられたことで、
2つの層コイル間の絶縁耐力が向上し、絶縁不良が防止
される。また、平角絶縁電線を巻回したので交差部がな
くなるほか、リード部をコイル外形寸法に影響させるこ
となくプリント基板に接続可能となるので、コイル外形
寸法が小さく、寸法精度に優れた巻線数の大きなコイル
が得られ、磁気効率に優れるほか、コイル抵抗値が大き
くコイル駆動用電流が小さなリニアモータ用コイルが得
られる。
(a)は本発明によるコイルの斜視図、同図(b)は平
面図である。図において、1は本発明によるコイルを示
し、2は巻始め側のリード部、3は巻終り側のリード
部、4は第1層目のコイルで5は第2層目のコイル、6
は第1層目のコイルと第2層目のコイルが連続的に接続
されるコイル接続部、7は第1層目のコイルと第2層目
のコイル間に設けられた例えば0.2mm の絶縁不良防止用
のエアーギャップ、8は絶縁皮膜の外周に熱風融着性皮
膜を設けたてなる平角絶縁電線であり、巾0.7mm ,厚さ
0.07mmの平角銅線にポリエステルイミド(SFEI)等からな
る絶縁塗料を厚さ0.003mm で塗布焼付けてなる絶縁皮膜
の外周に、さらにポリアミド(LOCKY5)等からなる熱風融
着性塗料の絶縁層を厚さ0.003mm で塗布焼付けて構成さ
れている。
り巻線することができる。即ち、予備巻装用のボビン
(図示せず)にコイル1の層コイル4,5のうちの少な
くとも1層分の長さの平角絶縁電線8を巻装し、この予
備巻装された線材8の供給側部分を第1層目と第2層目
のコイル接続部6として巻芯(図示せず)にクランプ
し、クランプされたコイル接続部6の上から巻芯を挟む
ようにして、SUS 等からなる所定厚さ( 実施例では0.2m
m)のエアーギャップ形成用シート(図示せず)を移動可
能に配置せしめる。そして、この巻芯を回転させること
で供給側から引き出される線材8によって第1層目のコ
イル4を巻回形成するとともに、前記予備巻装用のボビ
ンに巻装された線材8を前記巻芯を中心としてこの巻芯
の回転数の2倍の回転数で同じ方向に回転させ、これに
よって前記予備巻装された線材8をほどいて前記第1層
目と第2層目のコイル4,5を同時に熱風をあてながら
所定巻回数巻回して、1層目と2層目のコイル4,5を
それぞれ融着一体化せしめる。そして、コイルの冷却
後、リード部を切断するとともに、エアーギャップ形成
用シートを移動させてコイルを巻芯から取り外せば、本
発明のリニアモータ用コイルが得られる。
は、絶縁皮膜の外周に熱風融着性皮膜を設けた平角絶縁
電線を巻回方向を同じにして巻線形成してなる互いに連
続する2つの層コイルにより構成するとともに、コイル
間にコイル間の絶縁耐力を向上させるためのエアーギャ
ップを設けて配置、融着一体化したので、コイル外形寸
法が小さくなって寸法精度に優れた巻線数の大きなコイ
ルを得ることができる。この結果、コイル抵抗値を大き
くすることも可能となり、コイル駆動用電流を小さくで
きる。
られた寸法のなかでも巻回数の確保や抵抗値の管理が容
易なコイルが得られる。また、平角絶縁電線を巻回方向
を同じにして巻線形成した互いに連続する2つの層コイ
ルが、コイル間に形成したエアーギャップを挟んで配置
せしめられたことで、2つの層コイル間の絶縁耐力が向
上し、絶縁不良が防止される。また、平角絶縁電線を巻
回したので交差部がなくなるほか、リード部をコイル外
形寸法に影響させることなくプリント基板に接続可能と
なってコイル外形寸法が小さく、寸法精度に優れた巻線
数の大きなコイルが得られ、磁気効率に優れるほか、コ
イル抵抗値が大きくコイル駆動用電流の小さなリニアモ
ータ用コイルが得られる。等、その実用上の効果は極め
て大きなものがある。
斜視図であり、同図(b)はその平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁皮膜の外周に熱風融着性皮膜を設け
た平角絶縁電線8を巻回方向を同じにして巻線形成した
互いに連続する2つの層コイル4,5からなるリニアモ
ータ用コイル1であって、 該リニアモータ用コイル1は、コイル接続部6を挟む2
つの層コイル4,5を層コイル4,5間にエアーギャッ
プ7を設けて配置せしめるとともに、融着一体化して構
成したことを特徴とするリニアモータ用コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8092014A JP3056414B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | リニアモータ用コイル |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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ID=14042665
Family Applications (1)
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JP8092014A Expired - Fee Related JP3056414B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | リニアモータ用コイル |
Country Status (1)
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-
1996
- 1996-03-21 JP JP8092014A patent/JP3056414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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