JPH09253467A - 混練方法および混練装置 - Google Patents
混練方法および混練装置Info
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- JPH09253467A JPH09253467A JP8091980A JP9198096A JPH09253467A JP H09253467 A JPH09253467 A JP H09253467A JP 8091980 A JP8091980 A JP 8091980A JP 9198096 A JP9198096 A JP 9198096A JP H09253467 A JPH09253467 A JP H09253467A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被混練材料自体の断面形状を変化させながら
効率的に混練することができ、また、被混練材料の合流
工程と分割工程を繰り返すことにより混練することによ
って、混練のための効率化を大きく図ることができ、し
かも磨耗や損傷防止も合わせて図ることができる混練技
術を提供する。 【解決手段】 流動性のある被混練材料を、断面形状の
変化した変形通路1、2内を通すことによって混練する
方法である。変形流路1、2の断面形状を、その入口か
ら出口に向かって連続的に変化させておき、その変形通
路1、2の入口から前記被混練材料を加圧して送り込む
ことによって、その被混練材料の断面形状を、変形流路
の断面形状に対応するように連続的に変化させて通すこ
とにより混練する。
効率的に混練することができ、また、被混練材料の合流
工程と分割工程を繰り返すことにより混練することによ
って、混練のための効率化を大きく図ることができ、し
かも磨耗や損傷防止も合わせて図ることができる混練技
術を提供する。 【解決手段】 流動性のある被混練材料を、断面形状の
変化した変形通路1、2内を通すことによって混練する
方法である。変形流路1、2の断面形状を、その入口か
ら出口に向かって連続的に変化させておき、その変形通
路1、2の入口から前記被混練材料を加圧して送り込む
ことによって、その被混練材料の断面形状を、変形流路
の断面形状に対応するように連続的に変化させて通すこ
とにより混練する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性のある被混
練材料を、断面形状の変化した変形通路内を通すことに
よって混練する技術、特に、その被混練材料自体の断面
形状を変化させながら、合流と分割を繰り返すことによ
って混練する技術に関するものである。
練材料を、断面形状の変化した変形通路内を通すことに
よって混練する技術、特に、その被混練材料自体の断面
形状を変化させながら、合流と分割を繰り返すことによ
って混練する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混練を必要とする材料には種々の
ものがある。その例は、食べ物として愛用されている
「うどん」や「そば」などの麺類の材料であり、その
他、練り製品の材料、さらにはモルタルやコンクリート
などを挙げることができる。
ものがある。その例は、食べ物として愛用されている
「うどん」や「そば」などの麺類の材料であり、その
他、練り製品の材料、さらにはモルタルやコンクリート
などを挙げることができる。
【0003】このように混練を必要とする被混練材料
は、混練するほど好ましい性状あるいは良好な性質や物
性をしめすことが多く、したがって、そのような被混練
材料の場合には、予め十分な混練作業を必要とする。
は、混練するほど好ましい性状あるいは良好な性質や物
性をしめすことが多く、したがって、そのような被混練
材料の場合には、予め十分な混練作業を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の混練
方法について着目してみると、その混練方式によって腕
型、カイ型、ロール型等のミキサー(混練装置)があ
り、これらは機械的に行うため、いずれも多量の材料を
混練するのに適している。
方法について着目してみると、その混練方式によって腕
型、カイ型、ロール型等のミキサー(混練装置)があ
り、これらは機械的に行うため、いずれも多量の材料を
混練するのに適している。
【0005】しかし、こうした従来の混練装置では、そ
の混練する材料によっては確かに有効ではあるが、混連
に要するエネルギーや時間の観点から検討した場合、あ
まり効率的でないことが知られている。
の混練する材料によっては確かに有効ではあるが、混連
に要するエネルギーや時間の観点から検討した場合、あ
まり効率的でないことが知られている。
【0006】例えば、赤尾洋二、新藤久和、アンヘル・
エルナンの研究報告である「混合システムの合成とその
最適層形成」{粉体工学会誌Vol.19、No.11
(1982)}には、最も早く完全混合状態に到達する
ような供給層(最適層)は、移動混合の基本モデルの折
り重ね操作により得られる層状混合物、すなわち、圧縮
して二分し、半分を上積みするという操作を繰り返して
得られる層状混合物に対応していると記載されている。
エルナンの研究報告である「混合システムの合成とその
最適層形成」{粉体工学会誌Vol.19、No.11
(1982)}には、最も早く完全混合状態に到達する
ような供給層(最適層)は、移動混合の基本モデルの折
り重ね操作により得られる層状混合物、すなわち、圧縮
して二分し、半分を上積みするという操作を繰り返して
得られる層状混合物に対応していると記載されている。
【0007】その点、昔から行われている手法、例え
ば、手打ちうどんや手打ちそばなどのように、練り材料
を圧縮して引き延ばし、それを折り返して積み重ね、さ
らに圧縮して引き延ばすという混練方法はきわめて効率
的であることが理解できる。仮に、その折り返しと圧縮
の工程を30回行うとしたら、2の30乗=10億回前
後も混練したことに相当する。ここで、もし、圧縮する
前に3層あるいは4層にした状態で圧縮する混練方法を
行うとしたら、上記の例では2の30乗に対応する数値
が3の30乗あるいは4の30乗となり、さらに効率が
よくなることが想定できる。
ば、手打ちうどんや手打ちそばなどのように、練り材料
を圧縮して引き延ばし、それを折り返して積み重ね、さ
らに圧縮して引き延ばすという混練方法はきわめて効率
的であることが理解できる。仮に、その折り返しと圧縮
の工程を30回行うとしたら、2の30乗=10億回前
後も混練したことに相当する。ここで、もし、圧縮する
前に3層あるいは4層にした状態で圧縮する混練方法を
行うとしたら、上記の例では2の30乗に対応する数値
が3の30乗あるいは4の30乗となり、さらに効率が
よくなることが想定できる。
【0008】一方、前述のように、腕型、カイ型、ロー
ル型等の従来から多用されているミキサー(混練装置)
の場合、いずれも機械的に可動する部分が多いため、そ
の分、磨耗や損傷も発生しやすい。さらに、装置自体も
比較的高価になる。こうした点は、特に、被混連材料が
例えばモルタルやコンクリートなどのように、細骨材や
粗骨材等の粒子を含む場合に顕著である。
ル型等の従来から多用されているミキサー(混練装置)
の場合、いずれも機械的に可動する部分が多いため、そ
の分、磨耗や損傷も発生しやすい。さらに、装置自体も
比較的高価になる。こうした点は、特に、被混連材料が
例えばモルタルやコンクリートなどのように、細骨材や
粗骨材等の粒子を含む場合に顕著である。
【0009】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、被混練材料自体の断面形状を変化させなが
ら効率的に混練することができ、また、被混練材料の合
流工程と分割工程を繰り返すことにより混練することに
よって、混練のための効率化を大きく図ることができ、
しかも、直接的な可動部分をなくすことによって磨耗や
損傷防止も合わせて図ることができる混練技術を提供す
ることを目的とする。
れたもので、被混練材料自体の断面形状を変化させなが
ら効率的に混練することができ、また、被混練材料の合
流工程と分割工程を繰り返すことにより混練することに
よって、混練のための効率化を大きく図ることができ、
しかも、直接的な可動部分をなくすことによって磨耗や
損傷防止も合わせて図ることができる混練技術を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、流動性のある被混練材料を、断面形状
の変化した変形通路内を通すことによって混練する方法
であって、変形流路の断面形状を、その入口から出口に
向かって連続的に変化させておき、その変形通路の入口
から前記被混練材料を加圧して送り込むことによって、
その被混練材料の断面形状を、変形流路の断面形状に対
応するように連続的に変化させて通すことにより混練す
ることを特徴としている。ここで、変形通路を並行する
形態で複数配置し、各変形通路の入口と出口との間で、
各変形通路内を流れる被混練材料を合流させる混合工程
と、合流した被混練材料を分割して各変形通路にそれぞ
れ流す分割工程とを含むようにすることもできる。一
方、本発明に係る混練装置では、流動性のある被混練材
料を、断面形状の変化した変形通路内を通すことによっ
て混練するための装置において、変形通路を有する装置
本体と、その変形通路の入口側に接続され、その変形通
路内に被混練材料を加圧して送り込むための材料圧送手
段とを備え、前記装置本体は、並行配置された複数の変
形通路を含み、各変形通路は、その断面形状が入口から
出口に向かって連続的に変化しており、しかも、それら
各変形通路の入口と出口との間に、各変形通路を通る被
混練材料を合流させる合流手段と、合流した被混練材料
を分割して各変形通路に流す分割手段とを設けているこ
とを特徴としている。ここで、装置本体としては、前記
変形通路の方向に直列に接続される複数個のエレメント
とからなり、各エレメントの端部には、隣り合うエレメ
ントどうしを接続するためのフランジが設けられ、各エ
レメントは、並行配置された複数の変形通路を備え、そ
れら各変形通路の入口と出口のうち、互いに隣り合う一
方のエレメントの出口に対して他方のエレメントとの入
口が接続され、それら出口と入口の接続部分に前記合流
手段および分割手段が設けられている構成とすることも
できる。
め、本発明では、流動性のある被混練材料を、断面形状
の変化した変形通路内を通すことによって混練する方法
であって、変形流路の断面形状を、その入口から出口に
向かって連続的に変化させておき、その変形通路の入口
から前記被混練材料を加圧して送り込むことによって、
その被混練材料の断面形状を、変形流路の断面形状に対
応するように連続的に変化させて通すことにより混練す
ることを特徴としている。ここで、変形通路を並行する
形態で複数配置し、各変形通路の入口と出口との間で、
各変形通路内を流れる被混練材料を合流させる混合工程
と、合流した被混練材料を分割して各変形通路にそれぞ
れ流す分割工程とを含むようにすることもできる。一
方、本発明に係る混練装置では、流動性のある被混練材
料を、断面形状の変化した変形通路内を通すことによっ
て混練するための装置において、変形通路を有する装置
本体と、その変形通路の入口側に接続され、その変形通
路内に被混練材料を加圧して送り込むための材料圧送手
段とを備え、前記装置本体は、並行配置された複数の変
形通路を含み、各変形通路は、その断面形状が入口から
出口に向かって連続的に変化しており、しかも、それら
各変形通路の入口と出口との間に、各変形通路を通る被
混練材料を合流させる合流手段と、合流した被混練材料
を分割して各変形通路に流す分割手段とを設けているこ
とを特徴としている。ここで、装置本体としては、前記
変形通路の方向に直列に接続される複数個のエレメント
とからなり、各エレメントの端部には、隣り合うエレメ
ントどうしを接続するためのフランジが設けられ、各エ
レメントは、並行配置された複数の変形通路を備え、そ
れら各変形通路の入口と出口のうち、互いに隣り合う一
方のエレメントの出口に対して他方のエレメントとの入
口が接続され、それら出口と入口の接続部分に前記合流
手段および分割手段が設けられている構成とすることも
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付の図1〜図9を参照して説明する。
について、添付の図1〜図9を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明に係る混練装置を示す概略
構成図であり、図2はその混練装置における装置本体の
エレメントを示す斜視図、図3はそのエレメントどうし
の接続態様を示す斜視図である。
構成図であり、図2はその混練装置における装置本体の
エレメントを示す斜視図、図3はそのエレメントどうし
の接続態様を示す斜視図である。
【0013】まず、図1に示す混練装置Sの概略構成に
ついて説明すると、この例では、材料投入手段と、材料
圧送手段と、材料練り混ぜ手段とを備える。材料投入手
段は、いわゆるホッパー10からなり、例えば被混練材
料がコンクリートやモルタルの場合、それに必要な材料
を予め混合して適度な流動性を有するように調整したも
のを貯留し、材料圧送手段へ供給する。材料圧送手段
は、例えばコンクリート等の圧送用ポンプ20からな
り、材料練り混ぜ手段(装置本体30)に対し、被混練
材料を加圧して送り込む。
ついて説明すると、この例では、材料投入手段と、材料
圧送手段と、材料練り混ぜ手段とを備える。材料投入手
段は、いわゆるホッパー10からなり、例えば被混練材
料がコンクリートやモルタルの場合、それに必要な材料
を予め混合して適度な流動性を有するように調整したも
のを貯留し、材料圧送手段へ供給する。材料圧送手段
は、例えばコンクリート等の圧送用ポンプ20からな
り、材料練り混ぜ手段(装置本体30)に対し、被混練
材料を加圧して送り込む。
【0014】この材料練り混ぜ手段である装置本体30
は、同一構成のものを直列に接続した複数個(図では3
個)のエレメント31、31、31からなる。そして、
被混練材料はこの装置本体30の各エレメント内を連続
的に通過することで混練され、排出口34部分から排出
される。
は、同一構成のものを直列に接続した複数個(図では3
個)のエレメント31、31、31からなる。そして、
被混練材料はこの装置本体30の各エレメント内を連続
的に通過することで混練され、排出口34部分から排出
される。
【0015】各エレメント31の端部には、図2および
図3に示すように、隣り合うエレメント31、31どう
しを接続するためのフランジFが設けられており、それ
らフランジF、Fどうしをボルト止めすることにより直
列に接続される。したがって、各フランジFにはボルト
穴f1が多数設けられている。
図3に示すように、隣り合うエレメント31、31どう
しを接続するためのフランジFが設けられており、それ
らフランジF、Fどうしをボルト止めすることにより直
列に接続される。したがって、各フランジFにはボルト
穴f1が多数設けられている。
【0016】各エレメントは、並行配置された複数(2
つ)の変形通路1、2を備え、それら各変形通路1、2
の入口と出口のうち、互いに隣り合う一方のエレメント
31の出口に対して他方のエレメント31の入口が接続
される。そして、それら出口と入口との接続部分に、被
混練材料の合流手段および分割手段がそれぞれ構成され
る。この状態を示したのが図3である。
つ)の変形通路1、2を備え、それら各変形通路1、2
の入口と出口のうち、互いに隣り合う一方のエレメント
31の出口に対して他方のエレメント31の入口が接続
される。そして、それら出口と入口との接続部分に、被
混練材料の合流手段および分割手段がそれぞれ構成され
る。この状態を示したのが図3である。
【0017】すなわち、図示例においては、2つの変形
通路1、2の入口どうしおよび出口どうしはそれぞれ並
べられ、その端面側から見ると、入口どうしおよび出口
どうしはいずれも全体として矩形(正方形)の輪郭に形
成され、中央に仕切り3、4をそれぞれ設けたような形
状である。しかし、入口側の仕切り3と出口側の仕切り
4とは互いに90度交差する形態となるように配慮して
いる。
通路1、2の入口どうしおよび出口どうしはそれぞれ並
べられ、その端面側から見ると、入口どうしおよび出口
どうしはいずれも全体として矩形(正方形)の輪郭に形
成され、中央に仕切り3、4をそれぞれ設けたような形
状である。しかし、入口側の仕切り3と出口側の仕切り
4とは互いに90度交差する形態となるように配慮して
いる。
【0018】このように互いに直交する形態とするため
には、図示例のように同じ構成のエレメント31、31
を直列に接続して用いれば良い。これにより、互いに隣
り合うエレメント31、31どうしが接続された状態で
は、その接続部において、被混練材料の合流手段と分割
手段とが構成されることになる。
には、図示例のように同じ構成のエレメント31、31
を直列に接続して用いれば良い。これにより、互いに隣
り合うエレメント31、31どうしが接続された状態で
は、その接続部において、被混練材料の合流手段と分割
手段とが構成されることになる。
【0019】次に、変形通路1、2の具体的形状につい
て説明すると、各変形通路1、2は、その断面形状が入
口から出口に向かって連続的に変化している。その変化
の態様については、各変形通路1、2とも、その断面積
の大きさは入口から出口まで同じであり、断面の形状の
みが連続的に変化している。つまり、入口は縦長の長方
形であり、入口と出口の中間部分においては正方形にな
り、出口においては横長の長方形になるように形成され
ている。
て説明すると、各変形通路1、2は、その断面形状が入
口から出口に向かって連続的に変化している。その変化
の態様については、各変形通路1、2とも、その断面積
の大きさは入口から出口まで同じであり、断面の形状の
みが連続的に変化している。つまり、入口は縦長の長方
形であり、入口と出口の中間部分においては正方形にな
り、出口においては横長の長方形になるように形成され
ている。
【0020】したがって、各変形通路1、2を通る被混
練材料は、その断面形状が縦長の長方形から徐々に正方
形に変化させられ、そこからさらに横長の長方形に徐々
に変化させられることになる。そして、出口部分におい
ては横長の長方形が二つ上下に重なった形態となり、次
のエレメント31の入口部分において左右に二等分され
ることになる。被混練材料のこの変化状態が、本発明で
意味するところの合流と分割である。
練材料は、その断面形状が縦長の長方形から徐々に正方
形に変化させられ、そこからさらに横長の長方形に徐々
に変化させられることになる。そして、出口部分におい
ては横長の長方形が二つ上下に重なった形態となり、次
のエレメント31の入口部分において左右に二等分され
ることになる。被混練材料のこの変化状態が、本発明で
意味するところの合流と分割である。
【0021】図4は4つの変形通路1、2、3、4を有
するエレメント40の例を示すものである。この例で
も、やはり接続用のフランジFをもつ端部側が全体とし
て正方形であるが、各変形通路1、2、3、4の入口側
および出口側は、縦に延びる3つの仕切り41、42、
43によって正方形を4つに縦割りした形態の細長い長
方形に形成されている。そして、入口側の長方形は縦長
であり、出口側の長方形は横に延びる3つの仕切り4
4、45、46の存在によって横長である。
するエレメント40の例を示すものである。この例で
も、やはり接続用のフランジFをもつ端部側が全体とし
て正方形であるが、各変形通路1、2、3、4の入口側
および出口側は、縦に延びる3つの仕切り41、42、
43によって正方形を4つに縦割りした形態の細長い長
方形に形成されている。そして、入口側の長方形は縦長
であり、出口側の長方形は横に延びる3つの仕切り4
4、45、46の存在によって横長である。
【0022】各変形通路1、2、3、4のそれぞれの断
面形状の変化については、先の例で示したエレメント3
1の場合と基本的に同じである。ただ、エレメント40
全体の輪郭としては、4つの変形通路を形成している関
係で相違している。
面形状の変化については、先の例で示したエレメント3
1の場合と基本的に同じである。ただ、エレメント40
全体の輪郭としては、4つの変形通路を形成している関
係で相違している。
【0023】このような構成の混練装置Sを用いた混練
方法について、その工程図を示す図5〜図9等を参照し
ながら以下に説明する。なお、ここでは、エレメント3
1を2個(2段)接続した場合における被混練材料の断
面の変化態様を、各エレメント31の入口部分、中間部
分、出口部分の領域にそれぞれ着目してモデル図的に示
している。
方法について、その工程図を示す図5〜図9等を参照し
ながら以下に説明する。なお、ここでは、エレメント3
1を2個(2段)接続した場合における被混練材料の断
面の変化態様を、各エレメント31の入口部分、中間部
分、出口部分の領域にそれぞれ着目してモデル図的に示
している。
【0024】図5(a)は、図3で示したように、2つ
の変形通路1、2を有するエレメント31を2個(2
段)接続した場合における被混練材料の断面の変化態様
を示すものである。
の変形通路1、2を有するエレメント31を2個(2
段)接続した場合における被混練材料の断面の変化態様
を示すものである。
【0025】この図から明確に理解できるように、ま
ず、圧送用ポンプ20によって加圧されて送り込まれる
被混練材料は、1段目のエレメント31によって、入口
部分でA、Bの二つに分割される。このときの被混練材
料の断面は共に縦長の長方形である。
ず、圧送用ポンプ20によって加圧されて送り込まれる
被混練材料は、1段目のエレメント31によって、入口
部分でA、Bの二つに分割される。このときの被混練材
料の断面は共に縦長の長方形である。
【0026】次に、この1段目の中間部分においては、
被混練材料A、Bは共に正方形に変化し、さらに、1段
目の出口部分においては、共に横長の長方形に変化す
る。したがって、被混練材料A、Bは、縦長の長方形→
正方形→横長の長方形、と変化する過程において、対応
する変形通路1、2の内壁面によって連続的な圧縮作用
を受けつつその断面形状を変化させることになる。その
結果、被混練材料自体に、特に断面の径方向に対する連
続的な対流現象が発生し、これにより第1次の混練作用
が行われる。
被混練材料A、Bは共に正方形に変化し、さらに、1段
目の出口部分においては、共に横長の長方形に変化す
る。したがって、被混練材料A、Bは、縦長の長方形→
正方形→横長の長方形、と変化する過程において、対応
する変形通路1、2の内壁面によって連続的な圧縮作用
を受けつつその断面形状を変化させることになる。その
結果、被混練材料自体に、特に断面の径方向に対する連
続的な対流現象が発生し、これにより第1次の混練作用
が行われる。
【0027】次に、2段目のエレメント31の入口部分
においては、その仕切り3が1段目の出口部分の仕切り
4と交差しているため、1段目の出口部分から出てきた
被混練材料A、Bは、図示のようにA、BとA、Bの4
つに分割されたような形態となる。そして、各変形通路
1、2のそれぞれについて、被混練材料A、Bが流れる
ことになる。このとき、2段目の入口部分では、各変形
通路1、2内でそれぞれ上下に重なるように合流した
A、Bとなり、それらの断面形状は共に縦長の長方形と
なる。
においては、その仕切り3が1段目の出口部分の仕切り
4と交差しているため、1段目の出口部分から出てきた
被混練材料A、Bは、図示のようにA、BとA、Bの4
つに分割されたような形態となる。そして、各変形通路
1、2のそれぞれについて、被混練材料A、Bが流れる
ことになる。このとき、2段目の入口部分では、各変形
通路1、2内でそれぞれ上下に重なるように合流した
A、Bとなり、それらの断面形状は共に縦長の長方形と
なる。
【0028】次に、2段目の中間部分においては、被混
練材料A、Bは全体として正方形に変化させられ、出口
部分においては共に横長の長方形に変化させられる。こ
の2段目においても、被混練材料A、Bは、縦長の長方
形→正方形→横長の長方形、と変化する過程において、
対応する変形通路1、2の内壁面によって連続的な圧縮
作用を受けつつその断面形状を変化させることになる。
その結果、被混練材料自体に、特に断面の径方向に対す
る連続的な対流現象が発生し、これにより第2次の混練
作用が行われる。
練材料A、Bは全体として正方形に変化させられ、出口
部分においては共に横長の長方形に変化させられる。こ
の2段目においても、被混練材料A、Bは、縦長の長方
形→正方形→横長の長方形、と変化する過程において、
対応する変形通路1、2の内壁面によって連続的な圧縮
作用を受けつつその断面形状を変化させることになる。
その結果、被混練材料自体に、特に断面の径方向に対す
る連続的な対流現象が発生し、これにより第2次の混練
作用が行われる。
【0029】3段目については、特に図示していない
が、この図5(a)において、被混練材料の2段目の出
口の断面形状を示す図中に仮想線x1を加えているよう
に、3段目の入口部分では、その仮想線x1部分から左
右に分割され、上下に重なるA、B、A、Bが合流す
る。以降は1段目、2段目と同様にして混練される。
が、この図5(a)において、被混練材料の2段目の出
口の断面形状を示す図中に仮想線x1を加えているよう
に、3段目の入口部分では、その仮想線x1部分から左
右に分割され、上下に重なるA、B、A、Bが合流す
る。以降は1段目、2段目と同様にして混練される。
【0030】図5(b)は、3つの変形通路を有するエ
レメントに対応する例を示すものである。その場合、1
段目および2段目に対応する各エレメントの入口は、共
に縦長の長方形が3つ並ぶような形態となるように仕切
っている。したがって、被混練材料A、B、Cの断面形
状は、2段目の出口部分においては各層が横長の9層に
重ね合わされることで混練される。ここで、仮想線x2
は3段目の分割線を示している。
レメントに対応する例を示すものである。その場合、1
段目および2段目に対応する各エレメントの入口は、共
に縦長の長方形が3つ並ぶような形態となるように仕切
っている。したがって、被混練材料A、B、Cの断面形
状は、2段目の出口部分においては各層が横長の9層に
重ね合わされることで混練される。ここで、仮想線x2
は3段目の分割線を示している。
【0031】図6(a)は、4つの変形通路を有するエ
レメントに対応する例を示すものである。その場合、1
段目および2段目に対応する各エレメントの入口は、共
に縦長の長方形が4つ並ぶような形態となるように仕切
っている。この例は、図4で示したエレメント40を用
いたものに対応している。したがって、被混練材料A、
B、C、Dの断面形状は、2段目の出口部分においては
各層が横長の16層に重ね合わされることで混練され
る。ここで、仮想線x3は3段目の分割線を示してい
る。
レメントに対応する例を示すものである。その場合、1
段目および2段目に対応する各エレメントの入口は、共
に縦長の長方形が4つ並ぶような形態となるように仕切
っている。この例は、図4で示したエレメント40を用
いたものに対応している。したがって、被混練材料A、
B、C、Dの断面形状は、2段目の出口部分においては
各層が横長の16層に重ね合わされることで混練され
る。ここで、仮想線x3は3段目の分割線を示してい
る。
【0032】図6(b)は、4つの変形通路を有するエ
レメントに対応する例を示すものである。その場合、1
段目および2段目に対応する各エレメントの入口は、共
に4つの正方形で1つの大きな正方形を形成するような
形態となるように仕切っている。したがって、被混練材
料A、B、C、Dの断面形状は、2段目の出口部分にお
いては各層が横長の8層に重ね合わされ、3段目におい
て16層に重ね合わされることで混練される。ここで、
仮想線x4は3段目の分割線を、仮想線x5は4段目の
分割線をそれぞれ示している。
レメントに対応する例を示すものである。その場合、1
段目および2段目に対応する各エレメントの入口は、共
に4つの正方形で1つの大きな正方形を形成するような
形態となるように仕切っている。したがって、被混練材
料A、B、C、Dの断面形状は、2段目の出口部分にお
いては各層が横長の8層に重ね合わされ、3段目におい
て16層に重ね合わされることで混練される。ここで、
仮想線x4は3段目の分割線を、仮想線x5は4段目の
分割線をそれぞれ示している。
【0033】図7(a)は、6つの変形通路を有するエ
レメントに対応する例を示すものである。その場合、各
エレメントの入口は、上下の段に縦長の長方形をそれぞ
れ3つずつ並べ全体として、1つの大きな正方形を形成
するような形態となるように仕切っている。したがっ
て、被混練材料の断面形状は、2段目の出口部分におい
ては各層が横長の18層に重ね合わされることで混練さ
れる。ここで、仮想線x6は3段目の分割線を示してい
る。
レメントに対応する例を示すものである。その場合、各
エレメントの入口は、上下の段に縦長の長方形をそれぞ
れ3つずつ並べ全体として、1つの大きな正方形を形成
するような形態となるように仕切っている。したがっ
て、被混練材料の断面形状は、2段目の出口部分におい
ては各層が横長の18層に重ね合わされることで混練さ
れる。ここで、仮想線x6は3段目の分割線を示してい
る。
【0034】図7(b)は、同じく6つの変形通路を有
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、上、中、下段に横長の長方
形をそれぞれ2つずつ並べ全体として、1つの大きな正
方形を形成するような形態となるように仕切っている。
したがって、被混練材料の断面形状は、2段目の出口部
分においては各層が横長の12層に重ね合わされること
で混練される。ここで、仮想線x7は3段目の分割線を
示している。
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、上、中、下段に横長の長方
形をそれぞれ2つずつ並べ全体として、1つの大きな正
方形を形成するような形態となるように仕切っている。
したがって、被混練材料の断面形状は、2段目の出口部
分においては各層が横長の12層に重ね合わされること
で混練される。ここで、仮想線x7は3段目の分割線を
示している。
【0035】図8(a)は、同じく6つの変形通路を有
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、縦長の長方形を横に並べ、
全体として1つの大きな正方形を形成するような形態と
なるように仕切っている。したがって、被混練材料の断
面形状は、2段目の出口部分においては各層が横長の3
6層に重ね合わされることで混練される。ここで、仮想
線x8は3段目の分割線を示している。
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、縦長の長方形を横に並べ、
全体として1つの大きな正方形を形成するような形態と
なるように仕切っている。したがって、被混練材料の断
面形状は、2段目の出口部分においては各層が横長の3
6層に重ね合わされることで混練される。ここで、仮想
線x8は3段目の分割線を示している。
【0036】図8(b)は、8つの変形通路を有するエ
レメントに対応する例を示すものである。その場合、各
エレメントの入口は、上下の段において縦長の長方形を
4つずつ横に並べ、全体として1つの大きな正方形を形
成するような形態となるように仕切っている。したがっ
て、被混練材料の断面形状は、2段目の出口部分におい
ては各層が横長の32層に重ね合わされることで混練さ
れる。ここで、仮想線x9は3段目の分割線を示してい
る。
レメントに対応する例を示すものである。その場合、各
エレメントの入口は、上下の段において縦長の長方形を
4つずつ横に並べ、全体として1つの大きな正方形を形
成するような形態となるように仕切っている。したがっ
て、被混練材料の断面形状は、2段目の出口部分におい
ては各層が横長の32層に重ね合わされることで混練さ
れる。ここで、仮想線x9は3段目の分割線を示してい
る。
【0037】図9(a)は、同じく8つの変形通路を有
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、左右に横長の長方形を縦に
4段並べ、全体として1つの大きな正方形を形成するよ
うな形態となるように仕切っている。したがって、被混
練材料の断面形状は、2段目の出口部分においては各層
が横長の16層に重ね合わされることで混練される。こ
こで、仮想線x10は3段目の分割線を示している。
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、左右に横長の長方形を縦に
4段並べ、全体として1つの大きな正方形を形成するよ
うな形態となるように仕切っている。したがって、被混
練材料の断面形状は、2段目の出口部分においては各層
が横長の16層に重ね合わされることで混練される。こ
こで、仮想線x10は3段目の分割線を示している。
【0038】図9(b)は、同じく8つの変形通路を有
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、縦長の長方形を横に並べ全
体として、1つの大きな正方形を形成するような形態と
なるように仕切っている。したがって、被混練材料の断
面形状は、2段目の出口部分においては各層が横長の6
4層に重ね合わされることで混練される。ここで、仮想
線x11は3段目の分割線を示している。
するエレメントに対応する例を示すものである。その場
合、各エレメントの入口は、縦長の長方形を横に並べ全
体として、1つの大きな正方形を形成するような形態と
なるように仕切っている。したがって、被混練材料の断
面形状は、2段目の出口部分においては各層が横長の6
4層に重ね合わされることで混練される。ここで、仮想
線x11は3段目の分割線を示している。
【0039】これらの各実施の形態から理解できるよう
に、変形通路の数と混練効率との関係については、同じ
数の変形通路を有するエレメントの場合、上下段に分け
て構成するよりも、単純に縦方向または横方向に仕切る
構成とするほうが、混連行率の向上を図ることができ
る。その場合、もちろん仕切り数が多いほど混練効率は
良くなるが、一つの変形通路内においても混練効率は飛
躍的に向上することになる。その理由として、例えば被
混練材料の断面形状を、縦長の長方形から横長の長方形
に変形させるとき、双方の長方形が細長いほど、被混練
材料自体の変形に伴う流動範囲が大きくなるからであ
る。
に、変形通路の数と混練効率との関係については、同じ
数の変形通路を有するエレメントの場合、上下段に分け
て構成するよりも、単純に縦方向または横方向に仕切る
構成とするほうが、混連行率の向上を図ることができ
る。その場合、もちろん仕切り数が多いほど混練効率は
良くなるが、一つの変形通路内においても混練効率は飛
躍的に向上することになる。その理由として、例えば被
混練材料の断面形状を、縦長の長方形から横長の長方形
に変形させるとき、双方の長方形が細長いほど、被混練
材料自体の変形に伴う流動範囲が大きくなるからであ
る。
【0040】ただ、被混練材料の流動性の程度や粒径な
どによっては、入口部分を細分割しないほうが良い場合
もある。また、被混練材料の粘性や可塑性などに応じて
分割数や断面積の大きさを設定するのが好ましい。
どによっては、入口部分を細分割しないほうが良い場合
もある。また、被混練材料の粘性や可塑性などに応じて
分割数や断面積の大きさを設定するのが好ましい。
【0041】また、被混練材料の断面形状の変化に着目
してみると、入口での高さ方向の寸法を、出口では1/
仕切り数に、また、入口での幅方向の寸法を、出口では
仕切り数倍になるよう連続的に変化させていることが理
解できる。
してみると、入口での高さ方向の寸法を、出口では1/
仕切り数に、また、入口での幅方向の寸法を、出口では
仕切り数倍になるよう連続的に変化させていることが理
解できる。
【0042】なお、例示した実施の形態においては、エ
レメントを3段(図1において3個)設けた例を示して
いるが、必要に応じてそれ以上接続する構成とすること
は勿論である。その場合、ジョイント用のエレメントを
用いてその部分から湾曲させ、全体として蛇行する形態
となるように接続してもよい。そのようにすれば、その
分、長さを短く設計することできる。
レメントを3段(図1において3個)設けた例を示して
いるが、必要に応じてそれ以上接続する構成とすること
は勿論である。その場合、ジョイント用のエレメントを
用いてその部分から湾曲させ、全体として蛇行する形態
となるように接続してもよい。そのようにすれば、その
分、長さを短く設計することできる。
【0043】また、実施の形態では、同一構成のエレメ
ントを複数接続するようにしたが、構成の異なる二種類
のエレメントを交互に、あるいは構成の異なる三種類以
上のエレメントを順次接続して用いるようにしても良
い。
ントを複数接続するようにしたが、構成の異なる二種類
のエレメントを交互に、あるいは構成の異なる三種類以
上のエレメントを順次接続して用いるようにしても良
い。
【0044】さらに、実施の形態では、装置本体30は
エレメントを複数接続する構成としたが、初めから一体
物として構成することもできる。また、被混練材料とし
ては、適度な流動性を有するものであれば、モルタルや
コンクリート以外の種々のものに適用することが可能で
ある。
エレメントを複数接続する構成としたが、初めから一体
物として構成することもできる。また、被混練材料とし
ては、適度な流動性を有するものであれば、モルタルや
コンクリート以外の種々のものに適用することが可能で
ある。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る混練方法に
よれば、流動性のある被混練材料を通すことによって混
練するための変形流路の断面形状を、その入口から出口
に向かって連続的に変化させておき、その変形通路の入
口から被混練材料を加圧して送り込むことによって、そ
の被混練材料の断面形状を、変形流路の断面形状に対応
するように連続的に変化させて混練するようにしたの
で、被混練材料に圧縮作用とそれに基づく変形作用を行
わせることで、直接的な可動部分を設けることなく、磨
耗や損傷防止を図りながら効率的に混練することができ
る。
よれば、流動性のある被混練材料を通すことによって混
練するための変形流路の断面形状を、その入口から出口
に向かって連続的に変化させておき、その変形通路の入
口から被混練材料を加圧して送り込むことによって、そ
の被混練材料の断面形状を、変形流路の断面形状に対応
するように連続的に変化させて混練するようにしたの
で、被混練材料に圧縮作用とそれに基づく変形作用を行
わせることで、直接的な可動部分を設けることなく、磨
耗や損傷防止を図りながら効率的に混練することができ
る。
【0046】また、変形通路を並行する形態で複数配置
し、各変形通路の入口と出口との間で、各変形通路内を
流れる被混練材料を合流させる混合工程と、合流した被
混練材料を分割して各変形通路にそれぞれ流す分割工程
とを含むようにすることによって、被混練材料自体の断
面形状を変化させながら、合流工程と分割工程を繰り返
すことで、混連のための効率化をさらに大きく図ること
ができる。
し、各変形通路の入口と出口との間で、各変形通路内を
流れる被混練材料を合流させる混合工程と、合流した被
混練材料を分割して各変形通路にそれぞれ流す分割工程
とを含むようにすることによって、被混練材料自体の断
面形状を変化させながら、合流工程と分割工程を繰り返
すことで、混連のための効率化をさらに大きく図ること
ができる。
【0047】一方、本発明に係る混練装置によれば、変
形通路を有する装置本体と、その変形通路の入口側に接
続され、その変形通路内に流動性のある被混練材料を加
圧して送り込むための材料圧送手段とを備え、装置本体
は、並行配置された複数の変形通路を含み、各変形通路
は、その断面形状が入口から出口に向かって連続的に変
化しており、しかも、それら各変形通路の入口と出口と
の間に、各変形通路を通る被混練材料を合流させる合流
手段と、合流した被混練材料を分割して各変形通路に流
す分割手段とを設けた構成としている。したがって、比
較的単純な構造で、被混練材料を連続的に効率良く行う
ことができる。しかも、磨耗や損傷の少ない装置を提供
することができる。特に、モルタルやコンクリートの混
練に用いた場合に好適である。
形通路を有する装置本体と、その変形通路の入口側に接
続され、その変形通路内に流動性のある被混練材料を加
圧して送り込むための材料圧送手段とを備え、装置本体
は、並行配置された複数の変形通路を含み、各変形通路
は、その断面形状が入口から出口に向かって連続的に変
化しており、しかも、それら各変形通路の入口と出口と
の間に、各変形通路を通る被混練材料を合流させる合流
手段と、合流した被混練材料を分割して各変形通路に流
す分割手段とを設けた構成としている。したがって、比
較的単純な構造で、被混練材料を連続的に効率良く行う
ことができる。しかも、磨耗や損傷の少ない装置を提供
することができる。特に、モルタルやコンクリートの混
練に用いた場合に好適である。
【0048】また、装置本体としては、前記変形通路の
方向に直列に接続される複数個のエレメントとからな
り、各エレメントの端部には、隣り合うエレメントどう
しを接続するためのフランジが設けられ、各エレメント
は、並行配置された複数の変形通路を備え、それら各変
形通路の入口と出口のうち、互いに隣り合う一方のエレ
メントの出口に対して他方のエレメントとの入口が接続
され、それら出口と入口の接続部分に前記合流手段およ
び分割手段が設けられている構成とすることによって、
各エレメントの製作性を良好にし、これにより装置本体
全体についての製作性も良好にすることができる。
方向に直列に接続される複数個のエレメントとからな
り、各エレメントの端部には、隣り合うエレメントどう
しを接続するためのフランジが設けられ、各エレメント
は、並行配置された複数の変形通路を備え、それら各変
形通路の入口と出口のうち、互いに隣り合う一方のエレ
メントの出口に対して他方のエレメントとの入口が接続
され、それら出口と入口の接続部分に前記合流手段およ
び分割手段が設けられている構成とすることによって、
各エレメントの製作性を良好にし、これにより装置本体
全体についての製作性も良好にすることができる。
【図1】 本発明に係る混練装置の概略構成図である。
【図2】 装置本体のエレメントを示す斜視図である。
【図3】 装置本体のエレメント同士の接続態様を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】 エレメントの他の実施の形態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】 被混練材料の断面形状の変化を示す工程図で
ある。
ある。
【図6】 被混練材料の断面形状の変化を示す工程図で
ある。
ある。
【図7】 被混練材料の断面形状の変化を示す工程図で
ある。
ある。
【図8】 被混練材料の断面形状の変化を示す工程図で
ある。
ある。
【図9】 被混練材料の断面形状の変化を示す工程図で
ある。
ある。
1、2、3、4、変形通路 S 混連装置 F フランジ f1 ボルト穴 10 ホッパー(材料投入手段) 20 圧送用ポンプ(材料圧送手段) 30 装置本体(材料練り混ぜ手段) 31 エレメント 40 エレメント 41、42、43、44、45、46 仕切り A、B、C、D 被混練材料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 雅章 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 井川 慎一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 唐澤 英人 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 流動性のある被混練材料を、断面形状の
変化した変形通路内を通すことによって混練する方法で
あって、前記変形流路の断面形状を、その入口から出口
に向かって連続的に変化させておき、その変形通路の入
口から前記被混練材料を加圧して送り込むことによっ
て、その被混練材料の断面形状を、変形通路の断面形状
に対応するように連続的に変化させて通すことにより混
練することを特徴とする混練方法。 - 【請求項2】 前記変形通路を並行する形態で複数配置
し、各変形通路の入口と出口との間で、各変形通路内を
流れる被混練材料を合流させる混合工程と、合流した被
混練材料を分割して各変形通路にそれぞれ流す分割工程
とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の混練方
法。 - 【請求項3】 流動性のある被混練材料を、断面形状の
変化した変形通路内を通すことによって混練するための
装置であって、前記変形通路を有する装置本体と、その
変形通路の入口側に接続され、その変形通路内に被混練
材料を加圧して送り込むための材料圧送手段とを備え、
前記装置本体は、並行配置された複数の変形通路を含
み、各変形通路は、その断面形状が入口から出口に向か
って連続的に変化しており、しかも、それら各変形通路
の入口と出口との間に、各変形通路を通る被混練材料を
合流させる合流手段と、合流した被混練材料を分割して
各変形通路に流す分割手段とを設けていることを特徴と
する混練装置。 - 【請求項4】 前記装置本体は、前記変形通路の方向に
直列に接続される複数個のエレメントとからなり、各エ
レメントの端部には、隣り合うエレメントどうしを接続
するためのフランジが設けられ、各エレメントは、並行
配置された複数の変形通路を備え、それら各変形通路の
入口と出口のうち、互いに隣り合う一方のエレメントの
出口に対して他方のエレメントとの入口が接続され、そ
れら出口と入口の接続部分に前記合流手段および分割手
段が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載
の混合装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8091980A JPH09253467A (ja) | 1996-03-20 | 1996-03-20 | 混練方法および混練装置 |
US08/820,959 US5947600A (en) | 1996-03-20 | 1997-03-19 | Static mixing method |
EP97104702A EP0796650B1 (en) | 1996-03-20 | 1997-03-19 | Method for mixing and placing concrete |
CN97109601A CN1066636C (zh) | 1996-03-20 | 1997-03-19 | 静态混合方法 |
DE69725911T DE69725911T2 (de) | 1996-03-20 | 1997-03-19 | Verfahren zum Mischen und Giessen von Beton |
AT97104702T ATE253404T1 (de) | 1996-03-20 | 1997-03-19 | Verfahren zum mischen und giessen von beton |
KR1019970009497A KR100270861B1 (ko) | 1996-03-20 | 1997-03-20 | 혼련방법 및 혼련장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8091980A JPH09253467A (ja) | 1996-03-20 | 1996-03-20 | 混練方法および混練装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253467A true JPH09253467A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14041653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8091980A Pending JPH09253467A (ja) | 1996-03-20 | 1996-03-20 | 混練方法および混練装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253467A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000013778A1 (en) * | 1998-09-02 | 2000-03-16 | Maeda Corporation | Kneader |
WO2000013779A1 (fr) * | 1998-09-04 | 2000-03-16 | Maeda Corporation | Dispositif de malaxage |
JP2001097408A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-10 | Maeda Corp | 混練用ノズル |
EP1118380A1 (en) * | 1999-03-08 | 2001-07-25 | Japan Institute of Construction Engineering | Continuous mixing plant |
US7284902B2 (en) | 2003-01-30 | 2007-10-23 | Maeda Corporation | Mixing tube and method of manufacturing the mixing tube |
JP2013139034A (ja) * | 2007-02-14 | 2013-07-18 | Nagoya Univ | 流体の混合装置、流体の混合方法及び金型構造 |
-
1996
- 1996-03-20 JP JP8091980A patent/JPH09253467A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000013778A1 (en) * | 1998-09-02 | 2000-03-16 | Maeda Corporation | Kneader |
EP1125624A1 (en) * | 1998-09-02 | 2001-08-22 | Maeda Corporation | Kneader |
US6332707B1 (en) | 1998-09-02 | 2001-12-25 | Maeda Corporation | Kneader |
EP1125624A4 (en) * | 1998-09-02 | 2004-04-28 | Maeda Construction | kneading |
WO2000013779A1 (fr) * | 1998-09-04 | 2000-03-16 | Maeda Corporation | Dispositif de malaxage |
EP1118380A1 (en) * | 1999-03-08 | 2001-07-25 | Japan Institute of Construction Engineering | Continuous mixing plant |
EP1118380A4 (en) * | 1999-03-08 | 2002-01-23 | Japan Inst Of Construction Eng | CONTINUOUS MIXING PLANT |
JP2001097408A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-10 | Maeda Corp | 混練用ノズル |
US7284902B2 (en) | 2003-01-30 | 2007-10-23 | Maeda Corporation | Mixing tube and method of manufacturing the mixing tube |
JP2013139034A (ja) * | 2007-02-14 | 2013-07-18 | Nagoya Univ | 流体の混合装置、流体の混合方法及び金型構造 |
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