[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH09250114A - 歩行者用案内ブロック及びその製造方法 - Google Patents

歩行者用案内ブロック及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09250114A
JPH09250114A JP8059866A JP5986696A JPH09250114A JP H09250114 A JPH09250114 A JP H09250114A JP 8059866 A JP8059866 A JP 8059866A JP 5986696 A JP5986696 A JP 5986696A JP H09250114 A JPH09250114 A JP H09250114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
guide block
main body
pedestrian
stud
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8059866A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Nakamura
稔 中村
Atsuyoshi Kimura
篤良 木村
Kazuhisa Ishida
和久 石田
Nobuyuki Fujii
信之 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP8059866A priority Critical patent/JPH09250114A/ja
Publication of JPH09250114A publication Critical patent/JPH09250114A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害を有する人々が歩行する際、安
全に案内するための案内鋲を表面に突設した案内ブロッ
ク、及びその製造方法に関し、案内鋲の寸法精度と耐久
性を向上させ、軽量化すると共に、製造に当たっても工
数とコストを低減でき、更に廃棄や再生の容易化を図
る。 【解決手段】 金属素板をプレス等して、その表面に円
形又は長円形の案内鋲(3,13)を一体に突設し、その周縁
を折り曲げや絞り加工等して全体が箱形状で中空部(2c,
12c)を有する本体(2,12)からなる金属板製の歩行者用案
内ブロック(1,11)を提供する。上記案内鋲(3,13)の表
面、又はこれらを含む本体(2,12)の上面(2a,12a)全体に
は滑り止め用の凹凸(8)を刻設したり、或いは、案内鋲
(3,13)の表面に識別用のマーク(9,19)を設けることもで
きる。また、本体(2,12)の中空部(2c,12c)内に支持材、
吸音材等の芯材(7,17)を充填することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外や商店街路の
歩道、或いは、駅構内、劇場、ホテル、又は役所等の施
設の通路等において弱視や全盲等の視覚障害を有する人
々を、安全に歩行の案内をする案内鋲を表面に設けた歩
行者用案内ブロック(以下、単に案内ブロックと称す
る)とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】一般に案内ブロックは、歩
道では全体を黄色く彩色されたコンクリート、モルタ
ル、大理石やセラミックのブロックの表面に、緩い曲面
を付けた円形の案内鋲や扁平な長円形の案内鋲を一体に
複数個突設したものが使用されている。上記円形の案内
鋲は主に一旦停止や方向転換すべきことを、また上記長
円形の案内鋲は主に直進すべきことを、足の触覚を介し
て視覚障害を有する人々に伝達し、歩行の安全に役立っ
ている。しかし上記表面に案内鋲を一体に突設したコン
クリート、セラミック等の案内ブロックは脆いため、そ
の案内鋲の部分が欠け、割れ、削られ、又は磨滅し易
く、上記の案内機能を喪失する恐れがあると共に、重量
が過大なため搬送や現場の施工時等において取扱いにく
く、更に廃棄処分する場合にも破砕や粉砕等に工数やコ
ストが嵩張り、再生も困難であるという問題点があっ
た。
【0003】そこで案内鋲の耐久性を向上させるため、
平らなブロックの表面に、予め別個に金属素材から製作
した円形や長円形の金属製案内鋲を固定する案内ブロッ
クが試みられている。この金属製案内鋲は金属素材を切
削加工したり、引抜き後に仕上切削加工して所定の円形
や長円形状とし、その底面にボルト等のアンカを固着
し、該アンカをブロック表面に明けた孔中に挿入し、予
め孔内に注入された接着剤等によって固定するものであ
る。このような金属製案内鋲を取付けた案内ブロック
は、案内機能が安定化する反面、製造工数とコストが嵩
み、重量も過大なままのため搬送や現場の施工時等に取
扱いにくく、更に廃棄処分する場合にも解体工数やコス
トが嵩張り、再生することも困難であるという問題点が
あった。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上のような従来
技術の問題点を解決し、耐久性のある案内鋲を保有し、
且つ軽量で施工時等も取扱い易く、製造工数やコストも
低減できると共に、万一廃棄処分する場合にも少ない工
数やコストで行え、再生も極めて簡単にできる、安全性
を保ち優れた歩行環境づくりを可能とする案内ブロック
とその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
め、本発明者らは金属素板をプレス等して案内鋲を精度
良く成形すると共に、絞り加工、又は折り曲げ加工等に
よって中空構造の本体を成形することで、案内鋲とブロ
ック本体を一体とした金属板製の案内ブロックを着想し
たものである。具体的には、箱形状の中空部を有する本
体と、その上面に一体に突設した案内鋲とからなる金属
板製の歩行者用案内ブロックをその内容とする。そし
て、上記案内鋲は円形状、又は長円形状としたり、これ
らの案内鋲の表面又は案内鋲を含む本体の上面に、滑り
止め用の凹凸を設けたり、或いは、該案内鋲を構成する
表面に、識別マークを設ける形態も含まれる。更に、上
記箱形状の本体の中空部内に、支持材、吸音材、又は緩
衝材を充填した案内ブロックも含まれる。また、本発明
は上記案内ブロックを得るため、金属素板をプレス等し
て、その表面に案内鋲を突設する工程と、上記金属素板
の周縁を絞り加工、又は折り曲げ加工等して箱形状の本
体を形成する工程とからなる製造方法もその内容とす
る。そして、上記案内鋲を成形する工程前、又はその後
に、本体の上面又は案内鋲の表面にローレット加工等を
施し滑り止め用の凹凸を設けたり、或いは、上記案内鋲
を成形する工程中、又はその後に、この案内鋲の表面に
凹部を形成し、該凹部内に識別マークとなる樹脂片等を
装入する形態の製造方法も含まれる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施に好適な形態
を図面に沿って説明する。図1は本発明の一つの実施形
態である案内ブロック1を示し、図1(A)の斜視図に示す
ように、この案内ブロック1は30cm角の平面視で正方形
の箱形状の本体2と、この本体2の上面2aに上向きに突
設された複数の円形状の案内鋲3,3,…とからなる金属板
製の一体物である。この案内ブロック1は例えば厚さ1
mmのSUS316等の硬質で錆びにくい単一のステンレス鋼板
を、後述するプレスや折り曲げ等の板金加工によって製
造される。上記案内鋲3は、外円が直径約35mmでその中
心に直径約25mm、高さ5mm程の平坦な頂面4と、この頂
面4の周囲を取り巻く傾斜縁5とからなり、縦横各6個
ずつの合計36個が整列して設けられている。図1(B)の縦
断面図で示すように、前記本体2は四辺の側壁2bに囲ま
れた底面が開口した中空部2Cを有する構造になってお
り、各案内鋲3,3,…の底面側には上記頂面4と傾斜縁5
に倣った笠状の凹部6,6,…が形成されている。係る案内
ブロック1は、箱状本体2の上面2aに案内鋲3,3,…を一
体に突設した金属板製の中空構造体であるため、歩行者
が上面2aに乗っても撓んだり変形しにくく、且つ各案内
鋲3が欠けたり割れることもなく、全体の重量も著しく
軽量化でき、搬送や施工時等の取扱いも容易になる。ま
た、敷設されたブロックを仮に取替えることも容易に行
え、万一廃棄する際も搬出し易く、全体が金属板製のた
め再度溶解して再利用することも可能である。
【0007】図1(C)は、上記案内ブロック1の変形例を
示す縦断面図で、前記案内鋲3に替えて半球面形に突出
した円形状の案内鋲3a,3a,…を突設し、これらを前記と
同様本体2に一体に突設したものである。また、図1(D)
は、上記案内ブロック1の応用例を示す縦断面図で、本
体2の各側壁2bの先端部に内側に折曲された水平辺2dを
設けると共に、これら水平辺2dによって区画された本体
2の中空部2c内に、各種の芯材7を充填したものであ
る。この芯材7は、前記案内鋲3,3aを含む上面2aを下支
えするためには、例えば発泡ポリウレタン、発泡スチロ
ール、発泡コンクリート、又はハニカムコア等が用いら
れ、また、金属音を吸収する機能を付加するためには、
フェルト、グラスウール、又はロックウール等の吸音材
が用いられ、更に衝撃を吸収するため合成ゴム等の緩衝
材が用いられるが、いずれにしても上記案内ブロック1
の重量をあまり増加させない材質のものを選択すること
が必要である。
【0008】図2は本発明の別の実施形態である案内ブ
ロック11を示し、図2(A)の斜視図に示すように、この案
内ブロック11は箱形状の本体12と、この本体12の上面12
aに上向きに突設された複数の長円形状の案内鋲13,13,
…とからなる金属板製の一体物である。上記案内鋲13
は、幅約35mm、全長約280mmの外周長円の中央部に、高
さ約5mm、幅約25mmの長円形で平坦な頂部14と、この頂
部14の周囲を取り囲む傾斜縁15からなり、合計4個が互
いに並列している。図2(B)の縦断面図で示すように、前
記本体12も側壁12bに囲まれた底面が開口した中空部12c
を有する構造になっており、各案内鋲13,13,…の底面側
には上記頂面14と傾斜縁15に倣った長円形状の凹部16,1
6,…が形成されている。係る案内ブロック11も、箱状本
体12の上面12aに案内鋲13,13,…を一体に突設した金属
板製の中空構造体のため、上面12aの撓みや変形が少な
く、且つ各案内鋲13の欠けや割れもなく、全体も著しく
軽量化でき、搬送や施工時等の取扱いも容易になる。ま
た、取替えも容易に行え、廃棄する場合も、全体が金属
板製のため再度溶解して再利用することもできる。
【0009】図2(C)は、上記案内ブロック11の変形例を
示す縦断面図で、前記案内鋲13に替えて両端が半球面形
で全体が蒲鉾状に突出した長円形状の案内鋲13a,13a,…
を突設し、これらを前記図2(A)と同様に本体12に一体に
突設したものである。また、図2(D)は、上記案内ブロッ
ク11の応用例を示す縦断面図で、本体12の各側壁12bの
先端部に内側に折曲された水平辺12dを設けると共に、
これら水平辺12dによって区画された本体12の中空部12c
内に、前記と同様の支持機能、吸音機能、或いは緩衝機
能を有する各種の芯材17を充填したものである。
【0010】図3は本発明の異なる実施形態を示し、図
3(A)は前記図1の案内ブロック1の各案内鋲3の頂面4
に、歩行者の安全を図るために滑り止め用の凹凸8を刻
設した平面を、図3(B)は各案内鋲3の頂面4と傾斜縁5
の双方に、同じく凹凸8を刻設した平面を示す。また、
図3(C)は前記図2の案内ブロック11の各案内鋲13の頂面
14に、滑り止め用の凹凸8を刻設した平面を、図3(D)は
各案内鋲13の頂面14と傾斜縁15の双方に、同じく凹凸8
を刻設した平面を示す。これらの凹凸8は、互いに直交
状に交差する細溝群8aからなり、ローレット、プレス加
工又は転造等によって形成される。この細溝群8aは、曲
線群、折線群、連続した丸や三角形等の多角形の各種幾
何学模様にすることもできる。また、凹凸8は圧印加工
やエンボス加工によっても形成でき、更にショットブラ
スト等を施して連続した小突起群にすることもできる。
尚、これらの凹凸8は、前記図1(C)の半球面状の案内鋲
3a、及び図2(C)の蒲鉾状曲面の案内鋲13aの各表面全
体、又は少なくともそれらの頂部付近にも設けることが
できる。勿論、安全性上から凹凸8を案内ブロック1,11
の上面2a,12aの全体に設けることが望ましい。
【0011】図4は本発明の更に異なる実施形態を示
し、図4(A)は前記図1の案内ブロック1の各案内鋲3の
頂面4の中央に、弱視等の人々が認識可能な黄色等に彩
色した丸い識別マーク9を設けた平面を示す。この識別
マーク9は図4(B)の縦断面で示すように、案内ブロック
1の各案内鋲3の頂面4の中央に円形の凹部10を、予め
案内鋲3のプレス成形と同時、又はその後に形成してお
き、この凹部10内に接着剤を塗布し、丸い識別マーク9
の樹脂片を挿入し固定したものである。また、図4(C)は
前記図2の案内ブロック11の各案内鋲13の頂面14の中央
長手方向に、細い長円形の識別マーク19を設けた平面を
示し、この識別マーク19も図4(D)の縦断面に示すよう
に、各案内鋲13の頂面14の中央長手方向に長円形の凹部
20を予め設けて起き、上記と同様に樹脂片を挿入し固定
したものである。これらの識別マーク9,19は、上記の樹
脂片に限らず、耐久性のある樹脂シールや樹脂シートと
し、それらの裏面に塗布された接着剤によって固着する
こともできる。この樹脂シール等を用いる場合、上記凹
部10,20は極く浅くするか、或いは省略することも可能
になる。尚、これらの識別マーク9,19は、前記図1(C)の
半球面状の案内鋲3a、及び図2(C)の蒲鉾状曲面の案内鋲
13aの各表面の中央にも、上記と同様に設け得る。
【0012】次に本発明の案内ブロックの製造方法につ
いて説明する。図5は前記案内ブロック1の製造方法の
実施形態のプロセスを工程順に示し、図5(A)は厚さ約1
mmで約40cm角のSUS316等からなる金属素板21の平面を、
図5(a)はその断面を示す。図5(B),(b)は、上記金属素板
21をプレスしてその表面に前記円形状の案内鋲3,3,…を
縦横各6個ずつ合計36個突設した平面と断面を示す。こ
の場合プレスは、案内鋲3を構成する前記頂面4と傾斜
縁5を成形する凹部を有する上型と、案内鋲3を構成す
る底面側の凹部6を成形する凸部を有する下型を一対と
する金型(図示せず)を用いて行う。この金型は上記凹・
凸部を上・下型に各々36個ずつ一体に形成したものを用
いると、一度のプレス工程で各案内鋲3,3,…を突設する
ことができる。しかし、金型コストが高価になるので、
前記凹・凸部を上・下型に各々4個ずつ四角形に、又は
各々6個ずつ長方形に、或いは9個ずつ正方形に一体に
配設した金型を用いても良い。この場合、前記金属素板
21の表面プレスする順序は、上記金型の凹・凸部によっ
て直前に案内鋲3,3,…を突設した位置の隣接部は避け、
対角線方向など金属素板21に対し対称的な位置を続けて
行うと、プレスによる成形歪み等の影響を抑制可能とな
る。尚、プレスの他、浅い絞り加工や冷間型鍛造によっ
て案内鋲3を形成することもできる。
【0013】図5(C),(c)は、案内鋲3,3,…を突設した金
属素板21の周縁の四隅を約5cm角に切除して、各辺に長
方形に突出する側縁22を設けた平面と断面を示す。これ
らの側縁22の突出する長さは、案内ブロック1の本体2
を構成する側壁2bの高さになるので、所望の高さに応じ
て素板21の四隅を切除する。図5(D),(d)は、金属素板21
の各辺の側縁22を順次折り曲げるか、又は、一度に折り
曲げ加工して案内ブロック1を得た平面と断面を示す。
上記各辺の側縁22を順次折り曲げるには、プレスブレー
キを用いるほか、ハンマー等によって行うこともでき
る。また、各辺の側縁22を一度に折り曲げるには、例え
ば角形の凹・凸部を上・下型に設けたプレス金型(図示
せず)を用いて行うこともできる。尚、得られる案内ブ
ロック1の本体2の強度を安定にするため、上記素板21
の側縁22を折り曲げて得られた隣接する側壁2b同士の継
目内隅にスポット、又はシーム状に点付け溶接、なめ付
け溶接、或いは隅肉溶接等を施すこともできる。
【0014】また、案内鋲3,3,…に替えて前記図1(C)の
半球面形の案内鋲3a,3a,…や図2(A)の長円形の案内鋲1
3,13、或いは図2(C)の蒲鉾状曲面の案内鋲13a,13aを
上記素板21の表面に突設することもできる。この場合、
案内鋲3a、又は案内鋲13,13aを成形する半球面状や長円
形状の凹・凸部を上・下型に各々所定数ずつ有する金型
を前記プレス工程に使用する。更に、案内ブロック1の
本体2を構成する側壁2bを得るのに、前記図5(C),(D)の
金属素板21の四隅の切除と各側縁22を折り曲げ工程に替
えて、金属素板21を角形の凹部を設けたダイスと角形断
面のポンチ(図示せず)を用いて、絞り加工を行うことも
できる。この場合、ダイスの上面の周囲には、金属素板
21の周縁を押さえるしわ押さえを用いる。また、金属素
板21の中央部は、絞り加工時に周囲へ引張られるので、
案内鋲3,3aを突設するプレス加工をこの絞り加工後に行
うこともできる。尚、絞り加工の後で金属素板21の周
縁、特に四隅には余分に突出する張出し部ができるの
で、これらを切除する必要がある。
【0015】図6は前記案内ブロック11に前記図3(C)で
示したような滑り止め用の凹凸8を設けるプロセスを工
程順に示し、図6(A)は厚さ約1mmで約40cm角のSUS316等
からなる金属素板21の平面と断面を示す。この素板21の
表面に前述したプレスによって、図6(B)に示すように長
円形の案内鋲13を4個突設し、これらの案内鋲13の各頂
面14の表面にローレット加工等を施し図6(C)に示すよう
に長円形の凹凸8を刻設したものである。勿論、上記案
内鋲13の各頂面14と共にそれらを取囲む傾斜縁15の表面
にもローレット加工等を施し、凹凸8を刻設しても良
い。
【0016】図7は前記案内ブロック1に図3(B)で示し
た滑り止め用の凹凸8等を設けるプロセスを工程順に示
し、図7(A)は上記と同様の金属素板21の平面と断面で、
案内鋲3を成形すべき位置の表面に予めローレット加工
等を施して丸い凹凸部8を刻設しておき、これを前述し
たプレスによって、図7(B)に示すように円形の案内鋲3
を突設し、案内鋲3の表面全体に滑り止め用の凹凸8を
設けたものである。このように金属素板の状態でローレ
ット加工等を施してから、案内鋲をプレスで成形する
と、凹凸8を1回で案内鋲3の表面全体に均一に刻設で
きる。この方法は、前記図6のものや前記図1(C)の半球
面状及び図2(C)の蒲鉾状曲面の各案内鋲3a,13aを有する
案内ブロックにも適用することができる。
【0017】また、図7(C)は前記案内ブロック1の上面
2aとなる破線23で囲まれた金属素板21の表面に、ローレ
ットや転造加工を施して四角形の凹凸8を上面2aの全体
に刻設した平面と断面を示し、これを前述したプレスに
よって、図7(D)の平面と断面で示すように円形状の案内
鋲3を所定数突設し、各案内鋲3を含む前記上面2aの表
面全体に滑り止め用の凹凸8を設けたものである。この
ように金属素板21の大部分の表面に凹凸8を設けること
で、金属板製の案内ブロック1,11の各上面2a,12aにおけ
る滑りを確実に防止すると共に、上記ローレットや転造
加工等を容易に実施することも可能になる。この方法
は、前記図1(C)の半球面状及び図2(C)の蒲鉾状曲面の各
案内鋲3a,13aにも適用できる。勿論、案内ブロック1の
側壁2bとなる周縁を含め、金属素板21の表面の全体に凹
凸8を設けることもできる。
【0018】図8は前記案内ブロック1に前記図4(A),
(B)で示した識別マーク9を設けるプロセスを工程順に
示す。図8(A)は前記と同様の金属素板21の平面と断面
で、破線23で囲まれた案内ブロック1の前記上面2aとな
る金属素板21の表面内に、プレスによって所定数の円形
状の案内鋲3を図8(B)のように設け、次にこれらの案内
鋲3の各頂面4の中央をプレスして図8(C)のように丸い
凹部10を成形する。更に、各凹部10内に予め接着剤を塗
布しておき、図8(D)のように識別マーク9となる円形の
PBT(ホ゜リフ゛チレンテレフタレート)樹脂片を、その上面が頂面4と
同じ表面になるよう装入し、固定する。尚、上記図8
(B),(C)において成形される案内鋲3と凹部10を、これ
らの成形部分を併有する同じ金型や複合金型を用いて、
一度のプレス加工等によって成形することもできる。ま
た、前記図1(C)の半球面状の案内鋲3aの頂部分にも、上
面を球面状にした樹脂片を用いて識別マーク9を設ける
ことができる。
【0019】図9は前記案内ブロック11に前記図4(C),
(D)で示した識別マーク19を設けるプロセスを工程順に
示す。図9(A)は前記と同様の金属素板21の平面と断面
で、破線23で囲まれた案内ブロック11の前記上面12aと
なる金属素板21の表面内に、プレスによって長円形状の
案内鋲13を図9(B)のように設け、次にこの案内鋲13の頂
面14の長手中央をプレスし図9(C)のように長円形の凹部
20を成形する。更に、この凹部20内に予め接着剤を塗布
しておき、図9(D)のように識別マーク19となる細い長円
形状の樹脂片を頂面14と同じ表面になるよう装入し、固
定するものである。この場合も前記同様に上記案内鋲13
と凹部20を、1回のプレス加工等で同時に得ることもで
きる。また、上記凹部20を幅方向の縦断面で底広形状と
し、樹脂片の断面も相似形の底広形状にすることで、接
着剤を省略し樹脂片の押込みのみで、識別マーク19を設
けることもできる。尚、前記図2(C)の蒲鉾状曲面の案内
鋲13aの頂部分にも、上面を曲面状にした樹脂片を用い
て識別マーク19を設けることができる。
【0020】本発明は以上において説明した実施の形態
に限定されるものではない。案内ブロックの材料には、
前記SUS316以外のオーステナイト系ステンレス鋼、例え
ばSUS304、又はフェライト系のSUS430等のステンレス鋼
のほか、冷延鋼板、各種の表面処理鋼板、カラー鋼板、
塩ビ鋼板、或いは展伸用アルミニウム合金やチタン合金
の板材を適用することもできる。また、案内ブロックの
形状も平面視で正方形の他、長方形、平行四辺形、正三
角形、直角三角形、台形、正六角形、正八角形等互いに
同じ形状同士、又は異なる形状同士で、歩道や通路に面
方向に連続して敷設できるものであれば良い。
【0021】更に、案内ブロックの上面に突設される案
内鋲も前記形状のほか、楕円形、正多角形、「形、+形
等伝達すべき情報に応じて任意の形状を選択できる。加
えて、前記識別マークの材料も前記PBT樹脂のほか、
硬く耐食性に優れたアクリル、ナイロン、フェノール、
ポリカーボネート等の樹脂片やこれらの樹脂シートやシ
ール、これらの貼り付け式のものを用いたり、又はフロ
ートガラス、強化ガラス等のガラス類、或いはこれらに
反射機能や蛍光機能を付加したものにして、歩行者の安
全を一層確実なものとすることもできる。尚、同じ案内
ブロックに滑り止め用の凹凸と識別マークを併用する場
合、マークの表面にも同様な凹凸模様を設けておくこと
が望ましい。そして、案内ブロックの外側表面に、黄色
を初めとして視覚障害の人々が認識でき、一般の歩行者
にも快い印象を与える彩色を施すことも、各種のメッ
キ、電着塗装、又は浸漬塗装等によって可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の案内ブロ
ックによれば、本体上面の各案内鋲はプレス等にて成形
されるので、形状・寸法精度が良く、耐久性もあり、長
期間に渉り歩行者の安全に寄与でき、ブロック全体が金
属板製の中空構造体であるため、欠けたり割れることも
なく、従来に比べ著しく軽量化することができる。ま
た、この軽量化によって、製造上は勿論、搬送や現場施
工上の取扱いも容易にでき、安全性の観点からも好適に
なる。更に、案内鋲又はこれを含む本体上面に滑り止め
用の凹凸を設けたり、案内鋲の表面に識別マークを設け
たブロックは、歩行者をより一層安全に案内することが
できる。また、本体の中空部内に支持、吸音、又は緩衝
用の芯材を充填した案内ブロックは、耐久性を更に向上
させ、歩行環境をより好ましいものにすることができ
る。そして、万一案内ブロックを取替る場合にも軽量で
搬出し易く、且つ金属板製のため簡単に再溶解に供する
ことができ、リサイクルも容易で資源や環境上の点から
も優れた効果を得るものである。
【0023】また、本発明の製造方法によれば、少ない
金属板材を用いて、プレス、折り曲げ加工等の少ない工
数にて寸法精度等の優れた案内ブロックを大量に効率良
く安価に提供することができる。更に、簡単な加工等で
滑り止め用の凹凸や識別マークを設けることもでき、使
用場所に応じて多種多様な形態の案内ブロックを容易に
提供することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の案内ブロックの一実施形態を示し、
(A)はその斜視図、(B)は前記(A)中のB−B断面図、(C)は
変形例の縦断面図、(D)は応用例の縦断面図である。
【図2】本発明の案内ブロックの別の実施形態を示し、
(A)はその斜視図、(B)は前記(A)中のB−B断面図、(C)は
変形例の縦断面図、(D)は更に応用例の縦断面図であ
る。
【図3】本発明の案内ブロックの異なる実施形態を示
し、(A)乃至(D)ともに案内ブロックの部分平面図であ
る。
【図4】本発明の案内ブロックの更に異なる実施形態を
示し、(A)と(B)は一方の形態の部分平面図と部分縦断面
図を、(C)と(D)は他方の形態の部分平面図と部分縦断面
図である。
【図5】本発明の案内ブロックの一製造方法の各工程を
説明するもので、(A)乃至(D)は金属素板等の平面図、
(a)乃至(d)はこれらの縦断面図である。
【図6】本発明の案内ブロックの別の製造方法の各工程
を説明するもので、(A)乃至(C)はともに金属素板等の平
面図と縦断面図である。
【図7】本発明の案内ブロックの更に別の製造方法の各
工程を説明するもので、(A)と(B)はともに一方の形態に
おける金属素板等の部分平面図と部分縦断面図を、(C)と
(D)はともに他方の形態における金属素板等の部分平面
図と部分縦断面図である。
【図8】本発明の案内ブロックの異なる製造方法の各工
程を説明するもので、(A)乃至(D)ともに金属素板等の部
分平面図と部分縦断面図である。
【図9】本発明の案内ブロックの更に異なる製造方法の
各工程を説明するもので、(A)乃至(D)ともに金属素板等
の部分平面図と部分縦断面図である。
【符号の説明】
1,11………………………………………案内ブロック 2,12………………………………………本体 2c,12c…………………………………中空部 3,13………………………………………案内鋲 8………………………………………………凹凸 9,19………………………………………識別マーク 10,20……………………………………凹部 21……………………………………………金属素板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形状の中空部を有する本体と、その上
    面に一体に突設した案内鋲とからなる金属板製の歩行者
    用案内ブロック。
  2. 【請求項2】 前記案内鋲が円形状、又は長円形状であ
    る請求項1に記載の歩行者用案内ブロック。
  3. 【請求項3】 前記本体の上面、又は少なくとも案内鋲
    の表面に滑り止め用の凹凸を設けた請求項1又は2に記
    載の歩行者用案内ブロック。
  4. 【請求項4】 前記案内鋲の表面に、識別マークを設け
    た請求項1乃至3のいずれかに記載の歩行者用案内ブロ
    ック。
  5. 【請求項5】 前記箱形状の本体の中空部内に、支持
    材、吸音材、又は緩衝材を充填した請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の歩行者用案内ブロック。
  6. 【請求項6】 金属素板をプレス等して、その表面に案
    内鋲を突設する工程と、上記金属素板の周縁を絞り加
    工、又は折り曲げ加工等して箱形状の本体を形成する工
    程とからなる歩行者用案内ブロックの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記案内鋲を成形する工程前、又はその
    後に、本体上面又は案内鋲表面にローレット加工等を施
    して滑り止め用の凹凸を設ける請求項6に記載の歩行者
    用案内ブロックの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記案内鋲を成形する工程中、又はその
    後に、この案内鋲の表面に凹部を形成し、該凹部内に識
    別マークとなる樹脂片等を装入する請求項6又は7に記
    載の歩行者用案内ブロックの製造方法。
JP8059866A 1996-03-18 1996-03-18 歩行者用案内ブロック及びその製造方法 Withdrawn JPH09250114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8059866A JPH09250114A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 歩行者用案内ブロック及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8059866A JPH09250114A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 歩行者用案内ブロック及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09250114A true JPH09250114A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13125533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8059866A Withdrawn JPH09250114A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 歩行者用案内ブロック及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09250114A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275843A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Kobishi Denki Kk 誘導ブロック、及び誘導マット
WO2003046287A1 (en) * 2001-11-29 2003-06-05 Penglase Investments Pty Ltd Tile
JP2005023706A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Sanei Kikaku:Kk 路面標示用シート
JP5283029B1 (ja) * 2012-12-28 2013-09-04 草竹コンクリート工業株式会社 視覚障害者用誘導板の保護マット
JP2015078497A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 株式会社ゼットネット 蓄光案内表示板
CN109267506A (zh) * 2018-05-31 2019-01-25 加蓝诱导标示有限公司 金属与树脂溶合形成的盲导标示及安装方法
CN109295871A (zh) * 2018-06-26 2019-02-01 加蓝诱导标示有限公司 盲导标示及安装方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275843A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Kobishi Denki Kk 誘導ブロック、及び誘導マット
WO2003046287A1 (en) * 2001-11-29 2003-06-05 Penglase Investments Pty Ltd Tile
JP2005023706A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Sanei Kikaku:Kk 路面標示用シート
JP5283029B1 (ja) * 2012-12-28 2013-09-04 草竹コンクリート工業株式会社 視覚障害者用誘導板の保護マット
JP2015078497A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 株式会社ゼットネット 蓄光案内表示板
CN109267506A (zh) * 2018-05-31 2019-01-25 加蓝诱导标示有限公司 金属与树脂溶合形成的盲导标示及安装方法
CN109295871A (zh) * 2018-06-26 2019-02-01 加蓝诱导标示有限公司 盲导标示及安装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8544222B2 (en) Embedment plate for pedestrian walkways with reinforced projections
JPH09250114A (ja) 歩行者用案内ブロック及びその製造方法
US7001103B2 (en) Device for producing tactile-detectable warning surfaces and method for employing same
JP4420355B2 (ja) 点字ブロック
US6586077B1 (en) Temperable patterned glass articles and methods of making same
JPH09250113A (ja) 歩行者用案内鋲及びその製造方法
CN207245090U (zh) 地板接缝连接构件
US6595768B1 (en) Concrete edge stamp and method for shaping a concrete surface
JP3011027B2 (ja) 視覚障害者誘導用ブロック
JPS6020641Y2 (ja) 化粧ブロツク
US20060093432A1 (en) Tamper-resistant marker and method of mounting same
JP4926224B2 (ja) グレーチングの製造法
JP2007016439A (ja) 誘導標識
JP3114727U (ja) 床面用石質板
JP4424864B2 (ja) グレーチングの製造法
KR200324258Y1 (ko) 유도 블록 및 타일
JP3199170U (ja) 点字養生部材
JPH11197768A (ja) 深彫り模様のある金属製サイディング材の製造方法及び製造装置
JP2000226818A (ja) 舗装路用標識鋲
JP2000096527A (ja) 長円形案内鋲の製造方法
JP2784336B2 (ja) 一方のフランジの外表面に突起を有する山形鋼とその製造方法
EP2363550A1 (en) Finishing angle
JP3015767U (ja) サイディングボード
JPS58501000A (ja) 発泡プラスチツクの断熱板
WO2019221634A1 (ru) Панель

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603