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JPH0924800A - ワイパピボットの仮保持構造 - Google Patents

ワイパピボットの仮保持構造

Info

Publication number
JPH0924800A
JPH0924800A JP7198023A JP19802395A JPH0924800A JP H0924800 A JPH0924800 A JP H0924800A JP 7198023 A JP7198023 A JP 7198023A JP 19802395 A JP19802395 A JP 19802395A JP H0924800 A JPH0924800 A JP H0924800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pivot
vehicle body
body panel
pivot holder
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7198023A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Irikura
修一 入倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP7198023A priority Critical patent/JPH0924800A/ja
Publication of JPH0924800A publication Critical patent/JPH0924800A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で十分に作業性を向上させること
のできるワイパピボットの仮保持構造を提供すること。 【解決手段】 ピボットシャフト10を回動自在に支持
するピボットホルダ20を、車体パネル4に形成された
取付穴41に固定するとき、一時的に保持するワイパピ
ボット100の仮保持構造は、ピボットホルダ20を車
体パネル4に仮に保持する仮止部材30を有しており、
ピボットホルダ20はピボットシャフト10を回動自在
に支持する支持部21とその周囲に一体に形成されたフ
ランジ部22とを有しており、支持部21はその外周面
に組付けられた仮止部材30の軸方向移動を規制する係
止部23を有しており、仮止部材30はピボットシャフ
ト10の軸心Hを中心として径方向へ拡がり取付穴41
の縁辺部44に弾性係合する係合部31を有し、フラン
ジ部22と係合部31との間でピボットホルダ20の軸
方向移動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパのピボット
シャフトを回動自在に支持するピボットホルダに関し、
特に、そのピボットホルダを車体パネルに固定する際、
仮に保持するための仮保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイパのピボットホルダの車体パ
ネルへの取付作業性を向上させるため、ピボットホルダ
を車体パネルに固定する際、ピボットホルダを仮保持手
段によりカウルトップ側に保持したうえで車体パネルに
固定するもの、例えば、公開実用新案平成6年7593
0号公報が知られている。
【0003】この公報に示されたピボットホルダの車体
パネルへの仮保持構造を図8により次に説明する。すな
わち、車両のカウルトップ部分の車体パネル4に開口形
成された取付穴41に、ピボットシャフト1を回転自在
に支持するピボットホルダ2の支持部21を挿通し、ピ
ボットホルダ2のフランジ部22が車体パネル4に当接
した状態で車体パネル4に開口形成した仮保持孔42と
上記フランジ部22に取り付けられたスナップピン3と
を位置合わせして、スナップピン3を仮保持孔42へ挿
入することによりピボットホルダ2を車体パネル4に仮
固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スナッ
プピン3を仮保持孔42へ挿入する際に仮保持孔42と
スナップピン3とを位置合わせする必要があり、作業性
を十分向上させるにはいたらない。しかも、ピボットホ
ルダ2の支持部21の周囲に延在する板状のフランジ部
22にスナップピン3を支持しているので、1箇所だけ
の仮固定ではピボットホルダ2が安定せず、最終固定の
ときに固定ボルト5と車体パネル4の固定孔43とを再
度位置合わせする必要がある。この最終固定時の位置合
わせをなくすため、複数のスナップピン3による車体パ
ネル4への仮固定が考えられるが、部品点数が増加し、
作業性もさらに低下してしまう。また、この複数のスナ
ップピン3をフランジ部22と一体成形して形成するこ
とも考えられるが、型構造が複雑となり、ピボットホル
ダ2の材料をスナップピン3に合わせて樹脂材料としな
ければならない等の製造上の制約が生じる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、簡単な構成で
十分に作業性を向上させることのできるワイパピボット
の仮保持構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。ただし、下記
各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具
体的手段との対応関係を示すものであり、これに限定さ
れるものではない。
【0007】請求項1記載の発明では、一端にワイパア
ームが固定されるピボットシャフト(10)を回動自在
に支持するピボットホルダ(20)を、車体パネル
(4)に形成された取付穴(41)に固定するとき、前
記車体パネル(4)に一時的に保持するワイパピボット
(100)の仮保持構造において、前記仮保持構造は、
前記ピボットホルダ(20)を前記車体パネル(4)に
仮に保持する仮止部材(30)を有しており、前記ピボ
ットホルダ(20)は、前記ピボットシャフト(10)
を回動自在に支持する支持部(21)と、該支持部(2
1)の周囲に一体に形成されたフランジ部(22)とを
有しており、前記支持部(21)は、その外周面に組付
けられた前記仮止部材(30)の軸方向移動を規制する
係止部(23,80)を有しており、前記仮止部材(3
0)は、前記ピボットシャフト(10)の軸心(H)を
中心として径方向へ拡がり前記取付穴(41)の縁辺部
(44)に弾性係合する係合部(31)を有し、前記フ
ランジ部(22)と前記係合部(31)との間で前記ピ
ボットホルダ(20)の軸方向移動を規制する構成とし
たことを特徴としている。
【0008】上記構成では特に、ピボットホルダ(2
0)は、支持部(21)の外周面に組付けられた仮止部
材(30)によって、車体パネル(4)の取付穴(4
1)に挿通するだけで車体パネル(4)に仮に保持する
ことができる。しかも、この仮止部材(30)はピボッ
トシャフト(10)の軸心(H)を中心として支持部
(21)の外周面に組付けられているので、仮保持とい
えども安定しており、これを一つの部材で達成してい
る。また、仮止部材(30)は、その係合部(31)が
取付穴(41)の縁辺部(44)に弾性係合しているだ
けなので、軸心(H)を中心としてピボットホルダ(2
0)は回転可能であり、ピボットホルダ(20)の車体
パネル(4)への最終固定の際に容易に固定孔(43)
と固定ボルト(5)との位置合わせができる。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明においてさらに、前記ピボットホルダ(20)のフ
ランジ部(22)が、前記仮止部材(30)の周囲を囲
繞する筒状の周壁部(24)を有しており、この周壁部
(24)は、前記仮止部材(30)の係合部(31)が
該周壁部(24)の径方向外側に突出可能な切欠部(2
5)を有することを特徴としている。これにより、そも
そも弾性係合する係合部(31)を有する仮止部材(3
0)は全体としても変形しやすいが、筒状の周壁部(2
4)が周囲を囲繞しているのでピボットホルダ(20)
の支持部(21)への取り付け状態をより確実にするこ
とができる。また、このとき係合部(31)は、周壁部
(24)の切欠部(25)を介して取付穴(41)の縁
辺部(44)に係合可能である。
【0010】請求項3記載の発明では、一端にワイパア
ームが固定されるピボットシャフト(10)を回動自在
に支持するピボットホルダ(20)を、車体パネル
(4)に形成された取付穴(41)に固定するとき、前
記車体パネル(4)に一時的に保持するワイパピボット
(100)の仮保持構造において、前記仮保持構造は、
予め前記車体パネル(4)の取付穴(41)に組付け保
持される保持部(310)が形成された仮止部材(30
0)を有し、この仮止部材(300)により前記ピボッ
トホルダ(20)を前記車体パネル(4)に仮に保持し
ており、前記ピボットホルダ(20)は、前記ピボット
シャフト(10)を回動自在に支持する支持部(21)
と、該支持部(21)の周囲に一体に形成されたフラン
ジ部(22)とを有しており、前記支持部(21)は、
前記仮止部材(300)に係止されて前記ピボットホル
ダ(20)の軸方向移動が規制される係止部(23,8
0)を有しており、前記仮止部材(300)は、ゴム材
からなり、かつ前記支持部(21)の係止部(23,8
0)に係合して前記ピボットシャフト(10)の軸心
(H)を中心として前記ピボットホルダ(20)を回動
自在に支持する係合部(320)を有し、前記フランジ
部(22)で前記保持部(310)を前記車体パネル
(4)との間に挟持して前記係合部(320)との間で
前記ピボットホルダ(20)の軸方向移動を規制する構
成としたことを特徴としている。
【0011】上記構成では特に、ピボットホルダ(2
0)は、予め車体パネル(4)の取付穴(41)に組付
け保持された仮止部材(300)にピボットホルダ(2
0)の支持部(21)を挿通することによって、仮止部
材(300)の係合部(320)が支持部(21)の係
止部(23,80)に係合して車体パネル(4)に仮保
持される。しかも、この仮止部材(300)はピボット
シャフト(10)の軸心(H)を中心として支持部(2
1)が仮止部材(300)に組付けられているので、仮
保持といえども安定しており、これを一つの部材で達成
している。また、ピボットホルダ(20)は、取付穴
(41)に予め組付け保持された仮止部材(300)に
回転自在に支持しているので、軸心(H)を中心として
ピボットホルダ(20)は仮止部材(300)および車
体パネル(4)に対して回転可能であり、ピボットホル
ダ(20)の車体パネル(4)への最終固定の際に容易
に固定孔(43)と固定ボルト(5)との位置合わせが
できる。さらに、仮止部材(300)をゴム材とし、か
つフランジ部(22)と車体パネル(4)との間で保持
部(310)を挟持しているので、雨滴が車体パネル
(4)の外側から取付穴(41)を通って内部へ浸水す
ることを防止できる。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。 (第1の実施形態)第1の実施形態について、図1乃至
図5を用いて説明する。図1は、本発明を適用したワイ
パピボット100のピボットシャフト10の軸線Hにて
一部を破断した全体構成図であり、通常、自動車などの
車両のカウルトップ部分の車体パネル4に設けられてい
る。図2は、図1の車体パネル4を除いた上面図を示
す。
【0013】10は、ピボットシャフトであり、一端部
に円錐部11と雄ねじ部を有し、円錐部11の周面には
ローレット加工が施されている。また、図示しないワイ
パアームの一端をこの雄ねじ部にナットを締結すること
により固定し、円錐部11のローレット加工により回り
止めがなされている。ピボットシャフト10の他端部
は、縮径されて段差が形成され、この縮径部分に図示し
ないワイパモータからの伝達力により回動されるピボッ
トレバー70の一端がかしめ12により固定されてい
る。
【0014】20は、アルミニウムをダイカスト成形し
て形成され、上記ピボットシャフト10をオイルレスメ
タル6を介して回動自在に支持するピボットホルダであ
り、ピボットシャフト10を支持する支持部21と、こ
の支持部21の周囲に一体に形成され車体パネル4へピ
ボットホルダ20を固定するための座面としてのフラン
ジ部22とを有する。このフランジ部22には、ピボッ
トホルダ20を固定ボルト5(図8参照)により車体パ
ネル4の固定孔43に最終的に締結固定(仮固定後に行
う固定)するための固定穴26と、後述する周壁部24
とが形成されている。この固定穴26は、図2に示すよ
うに略三角形状のフランジ部22の頂部にそれぞれピボ
ットシャフト10の軸心Hから同一半径上に位置されて
いる。また、支持部21の外周面は、ピボットシャフト
10の軸心Hを中心として同心状に形成されている。
【0015】上記支持部21のワイパアーム固定側端面
では、ワッシャ50を介在してCリングもしくはEリン
グ13等をピボットシャフト10の周面に固定すること
により、ピボットシャフト10の軸方向の抜け止めを行
っている。また、後述する仮止部材30の軸方向高さ
(ピボットホルダ20を最終固定したときの車体パネル
4からワイパアーム固定側への仮止部材30の軸方向高
さ)に相応する支持部21の外周面部位には、溝23が
形成されている。
【0016】上記周壁部24は、支持部21の外周面か
ら仮止部材30が遊嵌する程度の間隔をあけて周囲を囲
繞して形成され、かつ120度間隔で所定幅を有して切
欠部25が設けられている。この切欠部25は後述する
仮止部材30の係合部31が周壁部24の径方向外側へ
拡がり、車体パネル4に形成された取付穴41の縁辺部
44に弾性係合可能となっている。
【0017】上記仮止部材30は、略円筒状を成し、そ
の一部を開放して開放部32を形成している。また、仮
止部材30の側面34を径方向外側に切り起こして係合
部31がピボットシャフト10の軸心Hを中心として1
20度間隔で3箇所に形成されている。この係合部31
は弾性力を有して撓み、自然状態では車体パネル4の取
付穴41の径より大きく拡がるように切り起こされてい
る。一方、仮止部材30のワイパアーム固定側の端面
は、支持部21の外周面部位に形成された溝23に係止
する係止部33が設けられている。この係止部33と溝
23の係止は、上記開放部32の周方向幅が支持部21
の直径より小さくなっているので、係止のとき仮止部材
30が拡径されてその復元力により係止部33が溝23
に嵌まり込むことで行われ、ピボットシャフト10の軸
方向(図4の矢印A方向)へは移動不可で、かつ周方向
へは回転可能である。
【0018】次に、上記構成のピボットホルダ20を車
体パネル4の取付穴41に一時的に保持する仮保持作業
について説明する。図3に示すように、ピボットホルダ
20の支持部21に仮止部材30を挿通して、支持部2
1の外周面部位に形成された溝23に仮止部材30の係
止部33を係止しする。そのとき仮止部材30の係合部
31は周壁部24の切欠部25より径方向外側へ突出さ
せる。
【0019】このように仮止部材30を係止したピボッ
トホルダ20を、車体パネル4の取付穴41に車体パネ
ル4の内側(図4の下側)から図4の矢印A方向に挿入
していく。すると、仮止部材30の係合部31は自然状
態でピボットシャフト10の軸心Hから半径d2(図5
参照)だけ拡がっているので、係合部31が半径Z(Z
<d2)の取付穴41に当接すると係合部31が撓み、
半径d2から半径d1になる(d1<d2)。そして、
さらにピボットホルダ20を取付穴41に挿入していく
と、図5に示すように係合部31は取付穴41との当接
による撓みから開放されて自然状態にもどる。すなわ
ち、軸心Hから係合部31先端までの距離が半径d1か
ら半径d2にもどる。
【0020】こうして係合部31は取付穴41の縁辺部
44に係合し、ピボットホルダ20は車体パネル4の内
側には落ちることはない。また、係合部31が取付穴4
1の縁辺部44に係合したとき、ピボットホルダ20の
フランジ部22は車体パネル4の内側面に当接し、上記
係合部31の係合とフランジ部22の当接とによりピボ
ットホルダ20が軸方向にガタツキなく安定して車体パ
ネル4に仮固定される。
【0021】このように、ピボットホルダ20の車体パ
ネル4への仮固定は、仮止部材30の1部品により行わ
れ、しかもこの仮固定はピボットシャフト10の軸心H
を中心に車体パネル4に対して回転可能に行われている
ので、最終固定ではピボットホルダ20を回転させてピ
ボットホルダ20の固定穴26と車体パネル4の固定孔
43とを容易に位置合わせすることができる。また、ピ
ボットホルダ20の固定穴26に予め固定ボルト90
(図6参照)を固定している場合でも、車体パネル4の
固定孔43と固定ボルト90との位置合わせを仮固定時
に行えば、最終固定時には位置合わせは不要となる。し
たがって、第1の実施形態によれば仮固定時もしくは最
終固定時のいずれかのときに、車体パネル4の固定孔4
3とピボットホルダ20の固定穴26または固定ボルト
90との位置合わせを行えば良い。
【0022】また、上記第1の実施形態によれば、ピボ
ットホルダ20のフランジ部22は仮止部材30の周囲
を囲繞する筒状の周壁部24を有しているので、弾性変
形可能な材料で形成された仮止部材30でも不用意には
はずれないように保持および保護できる。
【0023】なお、上記第1の実施形態によれば、仮止
部材30の係止部33を支持部21の外周面に形成され
た溝23に係止したが、これに限定されず、仮止部材3
0を金属からなるリング状の部材として支持部21の周
面に軸方向外側から圧入固定してもよい。これによれ
ば、係止部33および溝23を廃止することができる。
【0024】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について図6により説明する。上記第1の実施形態と基
本的に同様であるため、異なる点について説明し、共通
の部分については説明を省略する。上記第1の実施形態
では仮止部材30に係止部33を形成し、この係止部3
3を支持部21に形成した溝23に係止して仮止部材3
0を取り付けしていたが、第2の実施形態は支持部21
の外周面にテーパ面81を有する突起80を形成し、こ
の突起80に仮止部材30の端面を当接させたものであ
る。
【0025】さらに詳しく説明すると、仮止部材30の
軸方向高さ(ピボットホルダ20を最終固定したときの
車体パネル4からワイパアーム固定側への仮止部材30
の軸方向高さ)に相応する支持部21の外周面部位に、
ワイパアーム固定側へ漸次縮径するテーパ面81を有し
た突起80を形成し、この突起80に仮止部材30のワ
イパアーム固定側端面を当接させている。これによっ
て、仮止部材30をピボットホルダ20の支持部21に
挿通して取り付けるときは、テーパ面81により容易に
取り付けられるが、突起80の矢じり効果(入りやすい
が抜けにくい効果)で抜けにくくなっている。したがっ
て、仮止部材30の支持部21に対するワイパアーム固
定側への移動が規制されている。
【0026】なお、ピボットホルダ20の固定穴26へ
の固定ボルト90の予め固定は、図6に示すように固定
ボルト90の鍔部91側にピボットホルダ20の固定穴
26に対して抜け止めとなるセレーションが形成され、
固定穴26への圧入により固定ボルト90の予め固定が
行われている。93はネジ部、92はそのネジ部に螺合
するナットである。
【0027】(第3の実施形態)第3の実施形態につい
て図7により説明する。第3の実施形態についても上記
第1の実施形態と基本的に同様であり、異なる点につい
ては下記のとおりであり、共通の部分については説明を
省略する。すなわち、仮止部材300はゴム材(例えば
エチレンプロピレンゴム)からなり、この仮止部材30
0を車体パネル4の取付穴41に軸方向外側から押し込
んで保持部310を組付け、仮止部材300が車体パネ
ル4に予め取り付けられる。そして、ピボットホルダ2
0の支持部21を車体パネル4に予め取り付けられた仮
止部材300に挿通すると、溝23に仮止部材300の
係合部320が嵌まり込んでピボットホルダ20を車体
パネル4に仮固定することができる。
【0028】上記仮止部材300の保持部310を車体
パネル4の取付穴41に組付けるとき、仮止部材300
の爪部330が取付穴41の内側に引っ掛かる。この爪
部330は、取付穴41の全周にわたって形成され、所
定の厚さを有している。また、ピボットホルダ20のフ
ランジ部22には、この爪部330の厚さより浅い深さ
の窪部27が形成されており、最終固定のときに爪部3
30を車体パネル4と窪部27の底面とで挟持して、爪
部330が両者に所定の面圧で圧接して窪部27内に収
容される。
【0029】以上のように第3の実施形態では、上記第
1の実施形態と同様の利点を有するだけでなく、ワイパ
ピボットの仮保持構造を利用して雨滴が車体パネル4の
外側から取付穴41を通って内部へ浸水することをも防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態におけるワイ
パピボットの一部を破断した全体構成図である。
【図2】図1の車体パネルを除いた上面図である。
【図3】上記第1の実施形態における要部斜視図であ
る。
【図4】上記第1の実施形態におけるピボットホルダの
仮固定を説明する説明図である。
【図5】図4における仮固定完了状態を説明する説明図
である。
【図6】本発明を適用した第2の実施形態を説明する説
明図である。
【図7】本発明を適用した第3の実施形態を説明する説
明図である。
【図8】従来のワイパピボット仮保持構造を示す概略図
である。
【符号の説明】
1,10…ピボットシャフト 2,20…ピボットホルダ 4…車体パネル 21…支持部 22…フランジ部 23…溝(係止部) 24…周壁部 25…切欠部 30,300…仮止部材 31,320…係合部 41…取付穴 44…縁辺部 80…突起 310…保持部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にワイパアームが固定されるピボッ
    トシャフトを回動自在に支持するピボットホルダを、車
    体パネルに形成された取付穴に固定するとき、前記車体
    パネルに一時的に保持するワイパピボットの仮保持構造
    において、 前記仮保持構造は、前記ピボットホルダを前記車体パネ
    ルに仮に保持する仮止部材を有しており、 前記ピボットホルダは、前記ピボットシャフトを回動自
    在に支持する支持部と、該支持部の周囲に一体に形成さ
    れたフランジ部とを有しており、 前記支持部は、その外周面に組付けられた前記仮止部材
    の軸方向移動を規制する係止部を有しており、 前記仮止部材は、前記ピボットシャフトの軸心を中心と
    して径方向へ拡がり前記取付穴の縁辺部に弾性係合する
    係合部を有し、前記フランジ部と前記係合部との間で前
    記ピボットホルダの軸方向移動を規制する構成としたこ
    とを特徴とするワイパピボットの仮保持構造。
  2. 【請求項2】 前記ピボットホルダのフランジ部は、前
    記仮止部材の周囲を囲繞する筒状の周壁部を有してお
    り、 前記周壁部は、前記仮止部材の係合部が該周壁部の径方
    向外側に突出可能な切欠部を有することを特徴とする請
    求項1記載のワイパピボットの仮保持構造。
  3. 【請求項3】 一端にワイパアームが固定されるピボッ
    トシャフトを回動自在に支持するピボットホルダを、車
    体パネルに形成された取付穴に固定するとき、前記車体
    パネルに一時的に保持するワイパピボットの仮保持構造
    において、 前記仮保持構造は、予め前記車体パネルの取付穴に組付
    け保持される保持部が形成された仮止部材を有し、この
    仮止部材により前記ピボットホルダを前記車体パネルに
    仮に保持しており、 前記ピボットホルダは、前記ピボットシャフトを回動自
    在に支持する支持部と、該支持部の周囲に一体に形成さ
    れたフランジ部とを有しており、 前記支持部は、前記仮止部材に係止されて前記ピボット
    ホルダの軸方向移動が規制される係止部を有しており、 前記仮止部材は、ゴム材からなり、かつ前記支持部の係
    止部に係合して前記ピボットシャフトの軸心を中心とし
    て前記ピボットホルダを回動自在に支持する係合部を有
    し、前記フランジ部で前記保持部を前記車体パネルとの
    間に挟持して前記係合部との間で前記ピボットホルダの
    軸方向移動を規制する構成としたことを特徴とするワイ
    パピボットの仮保持構造。
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