JPH09247552A - 固体撮像装置の信号処理回路 - Google Patents
固体撮像装置の信号処理回路Info
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- JPH09247552A JPH09247552A JP8045228A JP4522896A JPH09247552A JP H09247552 A JPH09247552 A JP H09247552A JP 8045228 A JP8045228 A JP 8045228A JP 4522896 A JP4522896 A JP 4522896A JP H09247552 A JPH09247552 A JP H09247552A
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- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
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Landscapes
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 CCD部を特殊な構成としたり、OBレベル
の異常発生時にCCDの基板電圧を変更する構成を採用
したりすることなく、過大光量の光の入射によりOBレ
ベルが変動した場合のクランプ回路101での誤動作を
回避して、違和感のない画質の良好な表示画面を得る。 【解決手段】 OBクランプパルスCP1に基づいて、
CDS出力の、OB期間以外の水平ブランキング期間に
同期した補助クランプパルスCP2を発生するパルス発
生回路105を備え、過大光量の光の入射によりOBレ
ベルが変動した時には、クランプ回路101では、該補
助クランプパルスCP2により、 CDS出力の、OB
期間以外の水平ブランキング期間の信号レベルをクラン
プし、該クランプ回路101の出力に基づいてビデオ信
号を生成するようにした。
の異常発生時にCCDの基板電圧を変更する構成を採用
したりすることなく、過大光量の光の入射によりOBレ
ベルが変動した場合のクランプ回路101での誤動作を
回避して、違和感のない画質の良好な表示画面を得る。 【解決手段】 OBクランプパルスCP1に基づいて、
CDS出力の、OB期間以外の水平ブランキング期間に
同期した補助クランプパルスCP2を発生するパルス発
生回路105を備え、過大光量の光の入射によりOBレ
ベルが変動した時には、クランプ回路101では、該補
助クランプパルスCP2により、 CDS出力の、OB
期間以外の水平ブランキング期間の信号レベルをクラン
プし、該クランプ回路101の出力に基づいてビデオ信
号を生成するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は固体撮像装置の信
号処理回路に関し、特にCCD型固体撮像素子を用いた
監視用カメラ、ドアホンカメラ、テレビ電話用カメラ、
ビデオムービー等のビデオカメラにおけるCCD出力の
クランプ回路に関するものである。
号処理回路に関し、特にCCD型固体撮像素子を用いた
監視用カメラ、ドアホンカメラ、テレビ電話用カメラ、
ビデオムービー等のビデオカメラにおけるCCD出力の
クランプ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCD型固体撮像素子では、
CCD部の一部(数画素分)を遮光することにより、C
CD部に、入射光の光電変換が行われないオプティカル
ブラック部(以下OB部という。)を設けており、CC
D出力の該OB部に対応する信号期間(OB期間)の信
号レベル(OBレベル)は、光学的な黒レベルとなって
いる。
CCD部の一部(数画素分)を遮光することにより、C
CD部に、入射光の光電変換が行われないオプティカル
ブラック部(以下OB部という。)を設けており、CC
D出力の該OB部に対応する信号期間(OB期間)の信
号レベル(OBレベル)は、光学的な黒レベルとなって
いる。
【0003】そして、CCDを用いたビデオカメラで
は、このOBレベルを映像信号の黒レベルの基準として
用い、CCD部後段の信号処理用ICでは、該OBレベ
ルを基準レベルに合わせるクランプ(直流再生)処理を
行い、このクランプ処理後の信号に基づいて、種々のテ
レビ規格に基づいた信号処理を行うようになっている。
は、このOBレベルを映像信号の黒レベルの基準として
用い、CCD部後段の信号処理用ICでは、該OBレベ
ルを基準レベルに合わせるクランプ(直流再生)処理を
行い、このクランプ処理後の信号に基づいて、種々のテ
レビ規格に基づいた信号処理を行うようになっている。
【0004】図5は、CCDを使った一般的な白黒ビデ
オカメラの全体構成を概略的に示すブロック図である。
図において、200は被写体の撮像を行って映像信号を
出力する白黒ビデオカメラで、このビデオカメラ200
は、光学レンズ201aを介して得られる被写体からの
到来光を光電変換するCCD部(CCD固体撮像素子)
201と、この光電変換されたCCD出力を信号処理す
る信号処理回路210とを有している。
オカメラの全体構成を概略的に示すブロック図である。
図において、200は被写体の撮像を行って映像信号を
出力する白黒ビデオカメラで、このビデオカメラ200
は、光学レンズ201aを介して得られる被写体からの
到来光を光電変換するCCD部(CCD固体撮像素子)
201と、この光電変換されたCCD出力を信号処理す
る信号処理回路210とを有している。
【0005】該信号処理回路210では、上記CCD出
力がCDS回路202によりサンプルホールドされる。
ここで、上記CCD201は、駆動IC208からのC
CD駆動パルスによって駆動され、各画素に対応する光
電変換信号が順次CDS回路202に供給されるように
なっている。
力がCDS回路202によりサンプルホールドされる。
ここで、上記CCD201は、駆動IC208からのC
CD駆動パルスによって駆動され、各画素に対応する光
電変換信号が順次CDS回路202に供給されるように
なっている。
【0006】また、上記信号処理回路210では、上記
CDS出力に対して、CCD出力のOB期間に対応する
信号レベルを直流的に固定するクランプ処理がクランプ
回路203にて施される。そして、このクランプ回路2
03の出力は、自動利得制御を行うAGC(Automatic
Gain Control)回路204により利得制御され、続いて
処理回路205によりガンマ補正処理や、白レベルのピ
ークを制限するホワイトクリップ処理が施され、さらに
処理回路206にて、ペデスタル(ビデオ信号における
黒信号レベル)の設定処理及び同期MIX処理が施され
る。このような処理が施されたCCD出力は、テレビモ
ニタ等の表示装置に適応したビデオ出力としてドライブ
回路207を介して該信号処理回路210から出力され
る。
CDS出力に対して、CCD出力のOB期間に対応する
信号レベルを直流的に固定するクランプ処理がクランプ
回路203にて施される。そして、このクランプ回路2
03の出力は、自動利得制御を行うAGC(Automatic
Gain Control)回路204により利得制御され、続いて
処理回路205によりガンマ補正処理や、白レベルのピ
ークを制限するホワイトクリップ処理が施され、さらに
処理回路206にて、ペデスタル(ビデオ信号における
黒信号レベル)の設定処理及び同期MIX処理が施され
る。このような処理が施されたCCD出力は、テレビモ
ニタ等の表示装置に適応したビデオ出力としてドライブ
回路207を介して該信号処理回路210から出力され
る。
【0007】なお、上記のようにCCD出力の信号処理
を行う回路210では、ガンマ補正処理は、CCD出力
の、映像信号の黒レベルに相当する信号レベルを直流的
に固定するクランプ処理を施してから行うのが一般的で
ある。
を行う回路210では、ガンマ補正処理は、CCD出力
の、映像信号の黒レベルに相当する信号レベルを直流的
に固定するクランプ処理を施してから行うのが一般的で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の従来のビデオカメラでは、CCD型固体撮像素
子に過大光量の光が侵入した場合、CCD部で発生した
過剰電荷が、光による信号が発生しないOB部(遮光画
素部)に溢れ出てくる場合がある。例えば、屋外に設置
した監視カメラや屋外に向けられたドアホンカメラ等で
は、西陽などの太陽による過大光量の光が入射する場合
があり、この場合、OB部にて過大光量による溢れ光電
荷が発生する可能性がある。
た構成の従来のビデオカメラでは、CCD型固体撮像素
子に過大光量の光が侵入した場合、CCD部で発生した
過剰電荷が、光による信号が発生しないOB部(遮光画
素部)に溢れ出てくる場合がある。例えば、屋外に設置
した監視カメラや屋外に向けられたドアホンカメラ等で
は、西陽などの太陽による過大光量の光が入射する場合
があり、この場合、OB部にて過大光量による溢れ光電
荷が発生する可能性がある。
【0009】ところで、近年、監視カメラ、ドアホンカ
メラ等では、レンズの小型化、低価格化、軽量化等のた
め、アイリスのない明るさ固定のレンズを用い、光量の
絞りを電子的に行う電子アイリス方式が広く採用されて
いる。これは、CCD部への入射光の光量に応じて、C
CD部での光電変換された電荷の蓄積時間をCCDのシ
ャッタースピードにより制御して、CCD出力の信号レ
ベルを光量に応じた適正なレベルにするものである。
メラ等では、レンズの小型化、低価格化、軽量化等のた
め、アイリスのない明るさ固定のレンズを用い、光量の
絞りを電子的に行う電子アイリス方式が広く採用されて
いる。これは、CCD部への入射光の光量に応じて、C
CD部での光電変換された電荷の蓄積時間をCCDのシ
ャッタースピードにより制御して、CCD出力の信号レ
ベルを光量に応じた適正なレベルにするものである。
【0010】つまり、この電子アイリス方式は、CCD
部に過大光量の光が照射されている状態でも、CCDの
駆動制御により適正なCCD出力が得られるようにする
ものである。従って、この方式では、極端に強い入射光
がカメラに入射している時にはCCD部に常に過大光量
の光が照射されることとなり、機械式アイリス(絞り)
機構によりCCD部への入射光量を制御して適正なCC
D出力を得る方式に比べて、OB部への光電荷の溢れは
発生しやすい。このため、過大な光量の光によりCCD
部のOB部に溢れ出した光電荷は、画面上の黒レベルの
基準を作る後段のOBクランプ回路での誤動作を引き起
こすことになり、画面の表示状態は不安定なものとな
る。
部に過大光量の光が照射されている状態でも、CCDの
駆動制御により適正なCCD出力が得られるようにする
ものである。従って、この方式では、極端に強い入射光
がカメラに入射している時にはCCD部に常に過大光量
の光が照射されることとなり、機械式アイリス(絞り)
機構によりCCD部への入射光量を制御して適正なCC
D出力を得る方式に比べて、OB部への光電荷の溢れは
発生しやすい。このため、過大な光量の光によりCCD
部のOB部に溢れ出した光電荷は、画面上の黒レベルの
基準を作る後段のOBクランプ回路での誤動作を引き起
こすことになり、画面の表示状態は不安定なものとな
る。
【0011】図6は、CCD出力Sc、カメラのビデオ
出力Svの波形、及び画面の状態を、正常動作時(図6
(a))と、過大光量の光の入射によりOB部への光電
荷の溢れ出しを起こしている異常動作時(図6(b))
とで対比させて示している。
出力Svの波形、及び画面の状態を、正常動作時(図6
(a))と、過大光量の光の入射によりOB部への光電
荷の溢れ出しを起こしている異常動作時(図6(b))
とで対比させて示している。
【0012】図6(b)に示す異常動作時の例では、C
CD出力Scの、光電荷の溢れ出しが生じたOB期間の
信号レベルが、CCD出力Scの映像信号期間における
最大レベルとほほ同一レベルにまで至っているため、表
示画面は明るくなるベきものが、全体的に黒基準レベル
に近い輝度の暗い画面になる。
CD出力Scの、光電荷の溢れ出しが生じたOB期間の
信号レベルが、CCD出力Scの映像信号期間における
最大レベルとほほ同一レベルにまで至っているため、表
示画面は明るくなるベきものが、全体的に黒基準レベル
に近い輝度の暗い画面になる。
【0013】ところで、特開平3−243075号公報
(先行技術文献1)に記載の固体撮像装置や特開平4−
274366号公報(先行技術文献2)に記載の固体撮
像素子では、CCDのOB部分からの電荷の読み出しを
行わない構成を採用することにより、過大光量の入射に
より変動したOBレベルが後段の信号処理回路に供給さ
れるのを防ぐ方法が開示されている。
(先行技術文献1)に記載の固体撮像装置や特開平4−
274366号公報(先行技術文献2)に記載の固体撮
像素子では、CCDのOB部分からの電荷の読み出しを
行わない構成を採用することにより、過大光量の入射に
より変動したOBレベルが後段の信号処理回路に供給さ
れるのを防ぐ方法が開示されている。
【0014】具体的には、上記特開平3−243075
号公報の固体撮像装置では、OB部を、電荷読出しゲー
トまたは光電変換素子のいずれか一方を有さない構造と
している。なお、この場合は、ビデオ信号の黒レベルに
対応する信号レベルとしては、CCD出力のOBレベル
ではなく、CCD出力以外の擬似的に発生した信号のレ
ベルを用いるようにする必要がある。
号公報の固体撮像装置では、OB部を、電荷読出しゲー
トまたは光電変換素子のいずれか一方を有さない構造と
している。なお、この場合は、ビデオ信号の黒レベルに
対応する信号レベルとしては、CCD出力のOBレベル
ではなく、CCD出力以外の擬似的に発生した信号のレ
ベルを用いるようにする必要がある。
【0015】上記特開平4−274366号公報に記載
の固体撮像素子では、光電変換画素部と遮光画素部との
間に、光電荷の読み出しが行われない構造のダミー画素
部を設け、このダミー画素部の受光素子表面とその上の
金属製遮光膜とを接触させることにより、受光素子表面
と遮光膜との間での多重反射により、光電変換部からO
B部に光りが侵入するのを抑制している。また、このよ
うにダミー画素部を設けることにより、光電変換部から
溢れ出した光電荷がOB部へ流れ込むのを抑制すること
もできる。
の固体撮像素子では、光電変換画素部と遮光画素部との
間に、光電荷の読み出しが行われない構造のダミー画素
部を設け、このダミー画素部の受光素子表面とその上の
金属製遮光膜とを接触させることにより、受光素子表面
と遮光膜との間での多重反射により、光電変換部からO
B部に光りが侵入するのを抑制している。また、このよ
うにダミー画素部を設けることにより、光電変換部から
溢れ出した光電荷がOB部へ流れ込むのを抑制すること
もできる。
【0016】しかし、上記先行技術文献1での方法で
は、信号の基準レベルを、CCD出力におけるOB部出
力(OBレベル)に設定していないので、電荷転送動作
の有無による、映像信号部での黒レベルと、OBレベル
の代わりに用いている擬似的な黒基準レベルとのレベル
差が生じやすい。このため強い光ではなく、通常光レベ
ルを扱う場合には、このレベル差は、後段の信号処理で
あるAGC(AutomaticGain Control)処理によるゲイ
ン調整の結果、カメラのビデオ出力でのペデスタルレベ
ルの変動を引き起こすこととなる。
は、信号の基準レベルを、CCD出力におけるOB部出
力(OBレベル)に設定していないので、電荷転送動作
の有無による、映像信号部での黒レベルと、OBレベル
の代わりに用いている擬似的な黒基準レベルとのレベル
差が生じやすい。このため強い光ではなく、通常光レベ
ルを扱う場合には、このレベル差は、後段の信号処理で
あるAGC(AutomaticGain Control)処理によるゲイ
ン調整の結果、カメラのビデオ出力でのペデスタルレベ
ルの変動を引き起こすこととなる。
【0017】つまり、AGC回路は、微小なレベルから
通常レベルまでの範囲のCCD出力に対しては、そのゲ
インを大きくし、一方、強い光に対する高いレベルのC
CD出力に対しては、そのゲインを小さくするように構
成されているので、CCD出力のOBレベルに代えて、
CCD出力以外の擬似的な信号レベルを黒基準レベルと
して用いた場合、この擬似的な信号レベルは、光電変換
画素部での黒レベルとはずれたままで増幅されることが
ある。
通常レベルまでの範囲のCCD出力に対しては、そのゲ
インを大きくし、一方、強い光に対する高いレベルのC
CD出力に対しては、そのゲインを小さくするように構
成されているので、CCD出力のOBレベルに代えて、
CCD出力以外の擬似的な信号レベルを黒基準レベルと
して用いた場合、この擬似的な信号レベルは、光電変換
画素部での黒レベルとはずれたままで増幅されることが
ある。
【0018】その結果として、暗いシーンではビデオ信
号におけるペデスタルが上がり、逆に明るいシーンでは
ペデスタルが下がる現象になり、表示画面上でのコント
ラストが劣化することとなる。
号におけるペデスタルが上がり、逆に明るいシーンでは
ペデスタルが下がる現象になり、表示画面上でのコント
ラストが劣化することとなる。
【0019】また、この先行技術文献1の方法では、O
B部を特殊な構造とする必要があり、特に先行技術文献
2の方法では、ダミー画素部を設ける必要があり、これ
らの方法では、固体撮像装置として、CCD部が通常の
構成のものを用いることができない。
B部を特殊な構造とする必要があり、特に先行技術文献
2の方法では、ダミー画素部を設ける必要があり、これ
らの方法では、固体撮像装置として、CCD部が通常の
構成のものを用いることができない。
【0020】また、特開平5−176236号公報(先
行技術文献3)には、CCD撮像回路において、OBレ
ベルのスミア成分による異常を検出して、異常がある時
はCCDの基板電圧を上げ、異常状態を回避するように
したものが開示されている。しかし、この方法では、異
常発生時には基板電圧を上げることからCCDの飽和電
圧が全体的に下がり、画素間でのCCDの飽和レベルの
差が画面上に現れやすくなる。つまりもともとCCDの
飽和レベルが小さい画素では、蓄積される光電荷が極め
て少なくなり、画面上に黒点となって現れる可能性があ
る。
行技術文献3)には、CCD撮像回路において、OBレ
ベルのスミア成分による異常を検出して、異常がある時
はCCDの基板電圧を上げ、異常状態を回避するように
したものが開示されている。しかし、この方法では、異
常発生時には基板電圧を上げることからCCDの飽和電
圧が全体的に下がり、画素間でのCCDの飽和レベルの
差が画面上に現れやすくなる。つまりもともとCCDの
飽和レベルが小さい画素では、蓄積される光電荷が極め
て少なくなり、画面上に黒点となって現れる可能性があ
る。
【0021】しかもこの文献3記載のものでは、OBレ
ベルのスミア成分による異常検出を、CCD出力のOB
部の信号レベルと、CCD出力の水平ブランキング部の
出力レベルとを比較して行っているため、サンプルホー
ルド回路及びピークホールド回路としてそれぞれ、該O
B部及び水平ブランキング部に対応するものが必要とな
り、異常検出のための回路構成が複雑となる。
ベルのスミア成分による異常検出を、CCD出力のOB
部の信号レベルと、CCD出力の水平ブランキング部の
出力レベルとを比較して行っているため、サンプルホー
ルド回路及びピークホールド回路としてそれぞれ、該O
B部及び水平ブランキング部に対応するものが必要とな
り、異常検出のための回路構成が複雑となる。
【0022】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、過大光量の光の入射による
OBレベルの変動を、簡単な回路構成により検出するこ
とができる固体撮像装置の信号処理回路を得ることを目
的とする。
ためになされたものであり、過大光量の光の入射による
OBレベルの変動を、簡単な回路構成により検出するこ
とができる固体撮像装置の信号処理回路を得ることを目
的とする。
【0023】また、本発明は、CCD部を特殊な構成と
したり、OBレベルの異常発生時にCCDの基板電圧を
変更する構成を採用したりすることなく、過大光量の光
の入射によりOBレベルが変動した場合のOBクランプ
回路での誤動作を回避して、違和感のない画質の良好な
表示画面を得ることができる固体撮像装置の信号処理回
路を得ることを目的とする。
したり、OBレベルの異常発生時にCCDの基板電圧を
変更する構成を採用したりすることなく、過大光量の光
の入射によりOBレベルが変動した場合のOBクランプ
回路での誤動作を回避して、違和感のない画質の良好な
表示画面を得ることができる固体撮像装置の信号処理回
路を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る固体撮像装置の信号処理回路は、遮光画素部を有す
るCCD型固体撮像素子からのCCD出力に基づく画像
再生用信号及び所定のタイミング信号を受け、該画像再
生用信号に対してその所定期間の信号レベルを基準レベ
ルに合わせるクランプ処理を行う機能を備えたものであ
る。
係る固体撮像装置の信号処理回路は、遮光画素部を有す
るCCD型固体撮像素子からのCCD出力に基づく画像
再生用信号及び所定のタイミング信号を受け、該画像再
生用信号に対してその所定期間の信号レベルを基準レベ
ルに合わせるクランプ処理を行う機能を備えたものであ
る。
【0025】そして、この固体撮像装置の信号処理回路
は、該画像再生用信号の遮光画素部に対応するOB期間
の信号レベルを基準レベルに合わせるクランプ処理を、
該OB期間に同期したOBクランプパルスを用いて行う
異常検出用クランプ回路と、該異常検出用クランプ回路
の出力の、該基準レベル以下の最小レベルを検波する検
波手段と、該検波出力の最小レベルと該基準レベルに相
当する比較基準レベルとを比較する比較手段とを備えて
いる。そのことにより上記目的が達成される。
は、該画像再生用信号の遮光画素部に対応するOB期間
の信号レベルを基準レベルに合わせるクランプ処理を、
該OB期間に同期したOBクランプパルスを用いて行う
異常検出用クランプ回路と、該異常検出用クランプ回路
の出力の、該基準レベル以下の最小レベルを検波する検
波手段と、該検波出力の最小レベルと該基準レベルに相
当する比較基準レベルとを比較する比較手段とを備えて
いる。そのことにより上記目的が達成される。
【0026】この発明(請求項2)は、上記請求項1記
載の固体撮像装置の信号処理回路において、前記OBク
ランプパルスに基づいて、該画像再生用信号の、該OB
期間以外の水平ブランキング期間に同期した補助クラン
プパルスを発生するパルス発生手段と、前記比較手段か
らの出力信号に基づいて、前記タイミング信号を該OB
クランプパルスと該補助クランプパルスとの間で切り換
える信号切換手段とを備え、前記検波出力の最小レベル
が該比較基準レベルより小さい時には、前記画像再生用
信号に対してその水平ブランキング期間の信号レベルを
前記基準レベルに合わせるクランプ処理を行うよう構成
したものである。
載の固体撮像装置の信号処理回路において、前記OBク
ランプパルスに基づいて、該画像再生用信号の、該OB
期間以外の水平ブランキング期間に同期した補助クラン
プパルスを発生するパルス発生手段と、前記比較手段か
らの出力信号に基づいて、前記タイミング信号を該OB
クランプパルスと該補助クランプパルスとの間で切り換
える信号切換手段とを備え、前記検波出力の最小レベル
が該比較基準レベルより小さい時には、前記画像再生用
信号に対してその水平ブランキング期間の信号レベルを
前記基準レベルに合わせるクランプ処理を行うよう構成
したものである。
【0027】この発明(請求項3)は、上記請求項1記
載の固体撮像装置の信号処理回路において、前記クラン
プ処理機能として、前記画像再生用信号に対してそのO
B期間の信号レベルを前記基準レベルに合わせるクラン
プ処理を行う信号処理用クランプ回路を備え、かつ前記
検波手段からの検波出力を受け、該検波出力の最小レベ
ルに応じた振幅を有し、かつパルス区間が前記OBクラ
ンプパルスに同期した補正用パルス信号を生成するパル
ス信号生成回路と、前記比較手段からの出力信号に基づ
いて、該補正用パルス信号を前記画像再生用信号と重畳
して該信号処理用クランプ回路に供給する加算回路とを
備え、前記検波出力の最小レベルが該比較基準レベルよ
り小さい時には、前記画像再生用信号のOB期間の信号
レベルを該補正用パルス信号により補正するよう構成し
たものである。
載の固体撮像装置の信号処理回路において、前記クラン
プ処理機能として、前記画像再生用信号に対してそのO
B期間の信号レベルを前記基準レベルに合わせるクラン
プ処理を行う信号処理用クランプ回路を備え、かつ前記
検波手段からの検波出力を受け、該検波出力の最小レベ
ルに応じた振幅を有し、かつパルス区間が前記OBクラ
ンプパルスに同期した補正用パルス信号を生成するパル
ス信号生成回路と、前記比較手段からの出力信号に基づ
いて、該補正用パルス信号を前記画像再生用信号と重畳
して該信号処理用クランプ回路に供給する加算回路とを
備え、前記検波出力の最小レベルが該比較基準レベルよ
り小さい時には、前記画像再生用信号のOB期間の信号
レベルを該補正用パルス信号により補正するよう構成し
たものである。
【0028】以下、本発明の作用について説明する。
【0029】この発明(請求項1)においては、画像再
生用信号の遮光画素部に対応するOB期間の信号レベル
を基準レベルに合わせるクランプ処理を、該OB期間に
同期したOBクランプパルスを用いて行う異常検出用ク
ランプ回路と、該クランプ回路の出力の、該基準レベル
以下の最小レベルを検波する検波手段とを備え、該検波
出力の最小レベルと比較基準レベルとを比較するように
したから、従来の、OBレベルの異常検出を、CCD出
力のOB部の信号レベルと、CCD出力の水平ブランキ
ング部の出力レベルとを比較して行うものに比べて、過
大光量の光の入射によるOBレベルの変動を、簡単な回
路構成により検出することができる。
生用信号の遮光画素部に対応するOB期間の信号レベル
を基準レベルに合わせるクランプ処理を、該OB期間に
同期したOBクランプパルスを用いて行う異常検出用ク
ランプ回路と、該クランプ回路の出力の、該基準レベル
以下の最小レベルを検波する検波手段とを備え、該検波
出力の最小レベルと比較基準レベルとを比較するように
したから、従来の、OBレベルの異常検出を、CCD出
力のOB部の信号レベルと、CCD出力の水平ブランキ
ング部の出力レベルとを比較して行うものに比べて、過
大光量の光の入射によるOBレベルの変動を、簡単な回
路構成により検出することができる。
【0030】この発明(請求項2)においては、前記検
波出力の最小レベルが比較基準レベルより小さい時に
は、前記画像再生用信号に対してその水平ブランキング
期間の信号レベルを前記基準レベルに合わせるクランプ
処理を行うようにしたので、過大光量の光の入射時に
も、表示画面が暗い画面になって画質劣化を起こすこと
が無く、被写体に応じた画面が得られる。
波出力の最小レベルが比較基準レベルより小さい時に
は、前記画像再生用信号に対してその水平ブランキング
期間の信号レベルを前記基準レベルに合わせるクランプ
処理を行うようにしたので、過大光量の光の入射時に
も、表示画面が暗い画面になって画質劣化を起こすこと
が無く、被写体に応じた画面が得られる。
【0031】この発明(請求項3)においては、前記検
波出力の最小レベルが比較基準レベルより小さい時に
は、前記画像再生用信号のOB期間の信号レベルを補正
用パルス信号により補正するようにしたので、画面上の
黒レベルの基準を作るクランプ回路には、正常動作時の
OBレベルが入力されることとなり、過大光量の入力時
にも表示画面が暗い画面になる画質劣化を起こすことが
なく、被写体に応じた画面が得られる。
波出力の最小レベルが比較基準レベルより小さい時に
は、前記画像再生用信号のOB期間の信号レベルを補正
用パルス信号により補正するようにしたので、画面上の
黒レベルの基準を作るクランプ回路には、正常動作時の
OBレベルが入力されることとなり、過大光量の入力時
にも表示画面が暗い画面になる画質劣化を起こすことが
なく、被写体に応じた画面が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基本原理について
説明する。
説明する。
【0033】本発明(請求項1)の固体撮像装置の信号
処理回路では、CCD出力を処理するCDS回路の出力
を受け、そのOB期間における信号レベルを基準電圧
(Vc)でクランプするクランプ回路の後段側の信号処
理系統は、CDS出力に対する主処理回路系と、OBレ
ベルの異常検出用の回路系の2系統に分かれている。
処理回路では、CCD出力を処理するCDS回路の出力
を受け、そのOB期間における信号レベルを基準電圧
(Vc)でクランプするクランプ回路の後段側の信号処
理系統は、CDS出力に対する主処理回路系と、OBレ
ベルの異常検出用の回路系の2系統に分かれている。
【0034】主信号処理系では、上記CDS出力のクラ
ンプ処理を行うクランプ回路の後段側で、該CDS出力
に対して、ガンマ補正、ペデスタル補正、同期信号重畳
などの処理がなされ、映像信号として出力される。
ンプ処理を行うクランプ回路の後段側で、該CDS出力
に対して、ガンマ補正、ペデスタル補正、同期信号重畳
などの処理がなされ、映像信号として出力される。
【0035】一方、OBレベルの異常検出用の回路系で
は、上記CDS出力のクランプ処理を行うクランプ回路
の後段側には、CDS出力に対して、基準電圧Vcに対
する負のピーク電圧を検出する検波回路が設けられてい
る。ここでクランプ回路では、CCD出力のOB部分に
不要な過剰電荷が発生した場合、その不要な過剰電荷に
より変動したOBレベルを基準電圧Vcに合わせるが、
この時、水平ブランキング期間や映像信号期間には、そ
の基準電圧Vc以下の信号成分があることから、このレ
ベルを負のピーク検波回路で検出し、コンパレータで比
較基準電圧Vc′と比較する。そして比較基準電圧以下
のレベルが生じた場合、即ち、OBレベルの異常が発生
した場合に、コンパレータ出力は、OBレベルの異常が
発生していない正常な場合と較べて変化する(Hi,L
owの出力が変化する)ようになっている。これによ
り、OBレベルに異常が発生したことを検出する。
は、上記CDS出力のクランプ処理を行うクランプ回路
の後段側には、CDS出力に対して、基準電圧Vcに対
する負のピーク電圧を検出する検波回路が設けられてい
る。ここでクランプ回路では、CCD出力のOB部分に
不要な過剰電荷が発生した場合、その不要な過剰電荷に
より変動したOBレベルを基準電圧Vcに合わせるが、
この時、水平ブランキング期間や映像信号期間には、そ
の基準電圧Vc以下の信号成分があることから、このレ
ベルを負のピーク検波回路で検出し、コンパレータで比
較基準電圧Vc′と比較する。そして比較基準電圧以下
のレベルが生じた場合、即ち、OBレベルの異常が発生
した場合に、コンパレータ出力は、OBレベルの異常が
発生していない正常な場合と較べて変化する(Hi,L
owの出力が変化する)ようになっている。これによ
り、OBレベルに異常が発生したことを検出する。
【0036】また、本発明(請求項2)は、上記OBレ
ベルの異常発生を示す信号に基づいて、主信号処理系の
映像信号用クランプ回路のクランプパルスを切り替える
ものである。つまり、OBレベルに異常のない正常動作
状態では、上記映像信号用クランプ回路のクランプパル
スとして、CCD出力のOB期間に同期したOBクラン
プパルスを使用し、OBレベルに異常が発生した場合に
は、上記映像信号用クランプ回路のクランプパルスとし
て、CCD出力における水平ブランキング期間に同期し
たクランプパルスを使用するようにしている。
ベルの異常発生を示す信号に基づいて、主信号処理系の
映像信号用クランプ回路のクランプパルスを切り替える
ものである。つまり、OBレベルに異常のない正常動作
状態では、上記映像信号用クランプ回路のクランプパル
スとして、CCD出力のOB期間に同期したOBクラン
プパルスを使用し、OBレベルに異常が発生した場合に
は、上記映像信号用クランプ回路のクランプパルスとし
て、CCD出力における水平ブランキング期間に同期し
たクランプパルスを使用するようにしている。
【0037】さらに、本発明(請求項3)は、上記OB
レベルの異常発生を示す信号に基づいて、主信号処理系
の映像信号用クランプ回路の入力ノードで、CDS出力
のOB期間の信号レベルに、OBレベルの変動量に応じ
たパルス振幅を有し、クランプパルスと同期したパルス
信号を重畳し、該CDS出力のクランプ箇所を通常時の
レベルに補正してからCDS出力のOB期間の信号レベ
ルをクランプするようにしたものである。
レベルの異常発生を示す信号に基づいて、主信号処理系
の映像信号用クランプ回路の入力ノードで、CDS出力
のOB期間の信号レベルに、OBレベルの変動量に応じ
たパルス振幅を有し、クランプパルスと同期したパルス
信号を重畳し、該CDS出力のクランプ箇所を通常時の
レベルに補正してからCDS出力のOB期間の信号レベ
ルをクランプするようにしたものである。
【0038】つまり、この発明の固体撮像装置の信号処
理回路では、上記ピーク検波回路の出力と比較基準電圧
Vc′とのレベル差を検出するオペアンプと、OBクラ
ンプパルス(OB期間に同期したもの)を反転する回路
とを有し、その反転パルスの振幅をOB異常検波出力と
基準電圧Vcとのレベル差により増減するようにしてい
る。そして、該反転パルスは、主信号処理系における映
像信号用クランプ回路の前段に設けられた加算回路によ
り、CDS信号のOB期間の信号レベルに重畳される。
理回路では、上記ピーク検波回路の出力と比較基準電圧
Vc′とのレベル差を検出するオペアンプと、OBクラ
ンプパルス(OB期間に同期したもの)を反転する回路
とを有し、その反転パルスの振幅をOB異常検波出力と
基準電圧Vcとのレベル差により増減するようにしてい
る。そして、該反転パルスは、主信号処理系における映
像信号用クランプ回路の前段に設けられた加算回路によ
り、CDS信号のOB期間の信号レベルに重畳される。
【0039】以下、本発明の実施形態について説明す
る。
る。
【0040】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
による固体撮像装置の信号処理回路の構成を示す図であ
り、図2は上記信号処理回路の動作を説明するための信
号波形図である。図において、図5と同一符号は従来の
ビデオカメラ200と同一のものを示している。100
aは本実施形態1のCCD型ビデオカメラに搭載された
信号処理回路であり、遮光画素部を有するCCD型固体
撮像素子からのCCD出力を処理するCDS回路201
と、該CDS出力とともに所定のタイミング信号Stを
受け、該タイミング信号Stに基づいて、CDS出力に
対して、その所定の信号期間の信号レベルをビデオ信号
処理における基準の黒レベル(基準電圧Vc)に合わせ
るクランプ処理を行う第1のクランプ回路101とを備
えている。
による固体撮像装置の信号処理回路の構成を示す図であ
り、図2は上記信号処理回路の動作を説明するための信
号波形図である。図において、図5と同一符号は従来の
ビデオカメラ200と同一のものを示している。100
aは本実施形態1のCCD型ビデオカメラに搭載された
信号処理回路であり、遮光画素部を有するCCD型固体
撮像素子からのCCD出力を処理するCDS回路201
と、該CDS出力とともに所定のタイミング信号Stを
受け、該タイミング信号Stに基づいて、CDS出力に
対して、その所定の信号期間の信号レベルをビデオ信号
処理における基準の黒レベル(基準電圧Vc)に合わせ
るクランプ処理を行う第1のクランプ回路101とを備
えている。
【0041】また上記信号処理回路100aは、該遮光
画素部に対応するOB期間の信号レベル(OBレベル)
を、該OB期間に同期した基準クランプパルスCP1を
用いて上記基準電圧Vcに合わせる異常検出用クランプ
回路102と、該クランプ回路102の出力の、基準電
圧Vc以下の最小レベルを検波する検波回路103と、
該検波出力の電位レベルと比較基準電位Vc′とを比較
するオペアンプ(比較回路)104とを備えている。な
お、上記比較基準電圧Vc′は、回路動作が不安定とな
らないよう基準電圧Vcとは異なったレベルに設定して
いる。また、107は、上記各クランプ回路101及び
102にクランプ動作の基準となる基準電圧Vcを供給
する電源である。
画素部に対応するOB期間の信号レベル(OBレベル)
を、該OB期間に同期した基準クランプパルスCP1を
用いて上記基準電圧Vcに合わせる異常検出用クランプ
回路102と、該クランプ回路102の出力の、基準電
圧Vc以下の最小レベルを検波する検波回路103と、
該検波出力の電位レベルと比較基準電位Vc′とを比較
するオペアンプ(比較回路)104とを備えている。な
お、上記比較基準電圧Vc′は、回路動作が不安定とな
らないよう基準電圧Vcとは異なったレベルに設定して
いる。また、107は、上記各クランプ回路101及び
102にクランプ動作の基準となる基準電圧Vcを供給
する電源である。
【0042】ここで、上記検波回路103は、カソード
が上記第2のクランプ回路102の出力に接続されたダ
イオードD1と、そのアノードと上記電源107との間
に接続された抵抗R1と、該アノードと接地電位との間
に接続されたコンデンサC1とから構成されている。ま
た、上記ダイオードD1のアノードは、抵抗R2を介し
て、上記オペアンプ104の反転入力に接続されてい
る。また該オペアンプ104の非反転入力は、上記電源
107と接地との間に直列に接続された抵抗R3及びR
4の接続点に接続されている。
が上記第2のクランプ回路102の出力に接続されたダ
イオードD1と、そのアノードと上記電源107との間
に接続された抵抗R1と、該アノードと接地電位との間
に接続されたコンデンサC1とから構成されている。ま
た、上記ダイオードD1のアノードは、抵抗R2を介し
て、上記オペアンプ104の反転入力に接続されてい
る。また該オペアンプ104の非反転入力は、上記電源
107と接地との間に直列に接続された抵抗R3及びR
4の接続点に接続されている。
【0043】さらに、上記信号処理回路100aは、上
記CCD出力のOB期間に同期したOBクランプパルス
CP1をA入力に受け、このパルスCP1に基づいて、
該CCD出力の、該OB期間以外の水平ブランキング期
間に同期した補助クランプパルスCP2をそのQ出力か
ら出力する単安定マルチバイブレータ105と、上記オ
ペアンプ104からの出力信号Vsに基づいて、上記タ
イミング信号Stを、該OBクランプパルスCP1と該
補助クランプパルスCP2との間で切り換えるスイッチ
回路106とを備えている。ここで上記単安定マルチバ
イブレータ105の出力の時定数を決める端子と回路の
電源との間には、抵抗R5及びコンデンサC2が直列に
接続されており、さらにこれら接続点は上記マルチバイ
ブレータ105の他の電源側端子に接続されている。な
お、マルチバイブレータ105の接地側端子は接地され
ている。
記CCD出力のOB期間に同期したOBクランプパルス
CP1をA入力に受け、このパルスCP1に基づいて、
該CCD出力の、該OB期間以外の水平ブランキング期
間に同期した補助クランプパルスCP2をそのQ出力か
ら出力する単安定マルチバイブレータ105と、上記オ
ペアンプ104からの出力信号Vsに基づいて、上記タ
イミング信号Stを、該OBクランプパルスCP1と該
補助クランプパルスCP2との間で切り換えるスイッチ
回路106とを備えている。ここで上記単安定マルチバ
イブレータ105の出力の時定数を決める端子と回路の
電源との間には、抵抗R5及びコンデンサC2が直列に
接続されており、さらにこれら接続点は上記マルチバイ
ブレータ105の他の電源側端子に接続されている。な
お、マルチバイブレータ105の接地側端子は接地され
ている。
【0044】そして上記信号処理回路100aでは、上
記検波出力の最小レベルVpが比較基準電位Vc′より
小さい時には、前記CCD出力の水平ブランキング期間
の信号レベルをクランプするようになっている。
記検波出力の最小レベルVpが比較基準電位Vc′より
小さい時には、前記CCD出力の水平ブランキング期間
の信号レベルをクランプするようになっている。
【0045】次に動作について説明する。
【0046】OB部への電荷の溢れ出しが発生していな
い標準的な光量の光の入射状態(図2(a)参照)で
は、OBレベルは、映像信号の黒レベルと一致してお
り、図1に示すダイオードD1によるピーク検波出力V
pは、常に比較基準電圧Vc′より高い正のレベルにな
る。なお、この実施形態1ではコンパレータ入力の比較
基準電圧Vc′は誤動作を防ぐため、基準電圧Vcより
僅かに低めの値にしている。この結果コンパレータ出力
VsはLOWレベル(0V)になり、スイッチ回路10
6の出力は、通常のOB期間の信号レベルをクランプす
るOBクランプパルスCP1となる。
い標準的な光量の光の入射状態(図2(a)参照)で
は、OBレベルは、映像信号の黒レベルと一致してお
り、図1に示すダイオードD1によるピーク検波出力V
pは、常に比較基準電圧Vc′より高い正のレベルにな
る。なお、この実施形態1ではコンパレータ入力の比較
基準電圧Vc′は誤動作を防ぐため、基準電圧Vcより
僅かに低めの値にしている。この結果コンパレータ出力
VsはLOWレベル(0V)になり、スイッチ回路10
6の出力は、通常のOB期間の信号レベルをクランプす
るOBクランプパルスCP1となる。
【0047】一方、過大光量の光の照射状態(図2
(b)参照)では、OBレベルが不要な光電荷により変
動した場合、クランプ回路102では、上記基準クラン
プパルスCP1により、CCD出力の、レベル変動した
OB期間の信号レベルが基準電圧Vcでクランプされる
ことになり、映像信号期間の黒レベルは基準電圧Vc以
下になる。この結果、ダイオードD1によるピーク検波
出力Vpは基準比較電圧Vc’より低い値になる。
(b)参照)では、OBレベルが不要な光電荷により変
動した場合、クランプ回路102では、上記基準クラン
プパルスCP1により、CCD出力の、レベル変動した
OB期間の信号レベルが基準電圧Vcでクランプされる
ことになり、映像信号期間の黒レベルは基準電圧Vc以
下になる。この結果、ダイオードD1によるピーク検波
出力Vpは基準比較電圧Vc’より低い値になる。
【0048】該コンパレータ104では、比較基準電圧
Vc’と上記ピーク検波出力Vpとが比較される。この
場合、コンパレータ出力Vsはハイレベルになり、これ
によりスイッチ回路106は、第1のクランプ回路10
1に供給されるタイミング信号Stを、第1のクランプ
パルスCP1から、単安定マルチバイブレータ105で
作られる第2のクランプパルスCP2に切り替える。
Vc’と上記ピーク検波出力Vpとが比較される。この
場合、コンパレータ出力Vsはハイレベルになり、これ
によりスイッチ回路106は、第1のクランプ回路10
1に供給されるタイミング信号Stを、第1のクランプ
パルスCP1から、単安定マルチバイブレータ105で
作られる第2のクランプパルスCP2に切り替える。
【0049】この第2のクランプパルスCP2は、過大
光量の入射時でも不要な光電荷によるレベル変動が生じ
ない水平ブランキング期間に同期したものである。この
結果、第1のクランプ回路101は第2のクランプパル
スCP2によりCDS出力の水平ブランキング期間の信
号レベルをクランプする。
光量の入射時でも不要な光電荷によるレベル変動が生じ
ない水平ブランキング期間に同期したものである。この
結果、第1のクランプ回路101は第2のクランプパル
スCP2によりCDS出力の水平ブランキング期間の信
号レベルをクランプする。
【0050】このように本実施形態1では、CCD出力
のOBレベルに不要信号が発生しない通常の標準的な光
量の入射状態でCCDが動作している場合は、第2のク
ランプ回路102の出力Skでは、図2(a)に示すよ
うに、映像信号期間の信号レベルが常にOBレベルより
大きい正のレベルとなり、負信号ピーク検波回路103
の出力Vpは比較基準電圧Vc′以下になることはな
く、この時スイッチ回路106は、コンパレータ出力V
sに基づいて、通常のOBクランプ動作を行うための第
1のクランプパルスCP1をタイミング信号Stとして
上記第1のクランプ回路101に供給する。
のOBレベルに不要信号が発生しない通常の標準的な光
量の入射状態でCCDが動作している場合は、第2のク
ランプ回路102の出力Skでは、図2(a)に示すよ
うに、映像信号期間の信号レベルが常にOBレベルより
大きい正のレベルとなり、負信号ピーク検波回路103
の出力Vpは比較基準電圧Vc′以下になることはな
く、この時スイッチ回路106は、コンパレータ出力V
sに基づいて、通常のOBクランプ動作を行うための第
1のクランプパルスCP1をタイミング信号Stとして
上記第1のクランプ回路101に供給する。
【0051】一方、過大光量の光がCCD撮像部に入射
し、CCDのOB部に不要な光電荷が溢れ出した場合、
OBレベルが上がり、このためCDS処理後のOBクラ
ンプされた信号Skでは、図2(b)に示すように、O
Bレベルより小さい負の信号レベルが得られ、ピーク検
波回路103の出力Vpとしては、比較基準電圧Vc′
以下の信号が発生する。この時、スイッチ回路106は
該コンパレータ出力Vsに基づいて、水平ブランキング
期間の信号レベルをクランプするための第2のクランプ
パルスCP2をタイミング信号Stとして上記第1のク
ランプ回路101に供給する。
し、CCDのOB部に不要な光電荷が溢れ出した場合、
OBレベルが上がり、このためCDS処理後のOBクラ
ンプされた信号Skでは、図2(b)に示すように、O
Bレベルより小さい負の信号レベルが得られ、ピーク検
波回路103の出力Vpとしては、比較基準電圧Vc′
以下の信号が発生する。この時、スイッチ回路106は
該コンパレータ出力Vsに基づいて、水平ブランキング
期間の信号レベルをクランプするための第2のクランプ
パルスCP2をタイミング信号Stとして上記第1のク
ランプ回路101に供給する。
【0052】これにより過大光入力時にも暗い画面にな
る画質劣化を起こすことが無く、被写体に応じた画面が
得られる。
る画質劣化を起こすことが無く、被写体に応じた画面が
得られる。
【0053】(実施形態2)図3は本発明の実施形態2
による固体撮像装置の信号処理回路の構成を示す図であ
り、図4は上記信号処理回路の動作を説明するための信
号波形図である。図において、100bは本実施形態2
のCCD型ビデオラメラに搭載された信号処理回路であ
り、遮光画素部を有するCCD型固体撮像素子からのC
CD出力を処理するCDS回路201と、該CDS回路
201の出力に抵抗R11を介して接続されたインピー
ダンス変換回路118と、該変換回路の出力とともにク
ランプパルスCP1を受け、このクランプパルスCP1
に基づいて、該CDS出力に対してそのOBレベルをビ
デオ信号処理における基準の黒レベル(基準電圧Vc)
に合わせるクランプ処理を行う第1のクランプ回路11
1とを備えている。
による固体撮像装置の信号処理回路の構成を示す図であ
り、図4は上記信号処理回路の動作を説明するための信
号波形図である。図において、100bは本実施形態2
のCCD型ビデオラメラに搭載された信号処理回路であ
り、遮光画素部を有するCCD型固体撮像素子からのC
CD出力を処理するCDS回路201と、該CDS回路
201の出力に抵抗R11を介して接続されたインピー
ダンス変換回路118と、該変換回路の出力とともにク
ランプパルスCP1を受け、このクランプパルスCP1
に基づいて、該CDS出力に対してそのOBレベルをビ
デオ信号処理における基準の黒レベル(基準電圧Vc)
に合わせるクランプ処理を行う第1のクランプ回路11
1とを備えている。
【0054】ここで、上記変換回路118は、そのベー
スが抵抗R11を介して上記CDS回路201の出力に
接続され、コレクタが電源に接続されたトランジスタ1
18aと、該トランジスタ118aのエミッタと接地電
位との間に接続された抵抗R13とからなり、該エミッ
タが上記第1のクランプ回路111の入力に接続されて
いる。この第1のクランプ回路111の出力Sk1は、
ビデオ信号を生成するための信号処理部に供給される。
スが抵抗R11を介して上記CDS回路201の出力に
接続され、コレクタが電源に接続されたトランジスタ1
18aと、該トランジスタ118aのエミッタと接地電
位との間に接続された抵抗R13とからなり、該エミッ
タが上記第1のクランプ回路111の入力に接続されて
いる。この第1のクランプ回路111の出力Sk1は、
ビデオ信号を生成するための信号処理部に供給される。
【0055】また、上記信号処理回路100bは、CD
S出力に対して、そのOBレベルをOBクランプパルス
CP1を用いて上記基準電圧Vcに合わせるクランプ処
理を行う異常検出用クランプ回路(第2のクランプ回
路)112と、該クランプ回路112の出力Sk2の、
該基準電圧Vcより小さい負のピークレベルを検波する
検波回路113と、該検波出力の電位レベルVpと比較
基準電圧Vc′とを比較するオペアンプ(比較回路)1
14とを備えている。なお、117は、上記各クランプ
回路111及び112にクランプ動作の基準となる基準
電位Vcを供給する電源である。
S出力に対して、そのOBレベルをOBクランプパルス
CP1を用いて上記基準電圧Vcに合わせるクランプ処
理を行う異常検出用クランプ回路(第2のクランプ回
路)112と、該クランプ回路112の出力Sk2の、
該基準電圧Vcより小さい負のピークレベルを検波する
検波回路113と、該検波出力の電位レベルVpと比較
基準電圧Vc′とを比較するオペアンプ(比較回路)1
14とを備えている。なお、117は、上記各クランプ
回路111及び112にクランプ動作の基準となる基準
電位Vcを供給する電源である。
【0056】また、上記検波回路113は、カソードが
上記第2のクランプ回路112の出力に接続されたダイ
オードD11と、そのアノードと接地電位との間に接続
されたコンデンサC11とから構成されている。また、
上記ダイオードD11のアノードは、抵抗R14を介し
て、上記オペアンプ114の反転入力に接続されてい
る。また該オペアンプ114の非反転入力は、上記電源
117と接地との間に直列に接続された抵抗R15及び
R16の接続点に接続されている。
上記第2のクランプ回路112の出力に接続されたダイ
オードD11と、そのアノードと接地電位との間に接続
されたコンデンサC11とから構成されている。また、
上記ダイオードD11のアノードは、抵抗R14を介し
て、上記オペアンプ114の反転入力に接続されてい
る。また該オペアンプ114の非反転入力は、上記電源
117と接地との間に直列に接続された抵抗R15及び
R16の接続点に接続されている。
【0057】さらに、上記信号処理回路100bは、上
記検波回路113の出力とクランプパルスCP1とを受
け、上記補償用パルス信号CPBを発生するパルス信号
生成回路120と、上記オペアンプ114からの出力信
号Vsに基づいて、上記補償用パルス信号CPBをCD
S出力に加算する加算手段とを有している。
記検波回路113の出力とクランプパルスCP1とを受
け、上記補償用パルス信号CPBを発生するパルス信号
生成回路120と、上記オペアンプ114からの出力信
号Vsに基づいて、上記補償用パルス信号CPBをCD
S出力に加算する加算手段とを有している。
【0058】ここで、該パルス信号生成回路120は、
その非反転入力に上記検波回路113の出力が抵抗R1
7を介して供給され、その反転入力に抵抗R21を介し
てクランプパルスCP1を受けるオペアンプ115と、
該オペアンプ115の反転入力と出力との間に接続され
た抵抗R20と、上記非反転入力と反転入力との間に直
列に接続された抵抗R18及びR19とから構成されて
いる。該両抵抗R18及びR19の接続点は電源117
に接続されている。ここでは、上記抵抗R20及びR2
1の値の変更により、オペアンプ115の出力レベルを
調整することができる。また、上記加算手段は、上記オ
ペアンプ114の出力に接続されたスイッチ116a
と、一端がスイッチ114の出力端子に接続されたコン
デンサC12と、該コンデンサC12の他端と上記イン
ピーダンス変換回路118の入力との間に接続された抵
抗R12とから構成されている。
その非反転入力に上記検波回路113の出力が抵抗R1
7を介して供給され、その反転入力に抵抗R21を介し
てクランプパルスCP1を受けるオペアンプ115と、
該オペアンプ115の反転入力と出力との間に接続され
た抵抗R20と、上記非反転入力と反転入力との間に直
列に接続された抵抗R18及びR19とから構成されて
いる。該両抵抗R18及びR19の接続点は電源117
に接続されている。ここでは、上記抵抗R20及びR2
1の値の変更により、オペアンプ115の出力レベルを
調整することができる。また、上記加算手段は、上記オ
ペアンプ114の出力に接続されたスイッチ116a
と、一端がスイッチ114の出力端子に接続されたコン
デンサC12と、該コンデンサC12の他端と上記イン
ピーダンス変換回路118の入力との間に接続された抵
抗R12とから構成されている。
【0059】次に動作について説明する。
【0060】上記第2のクランプ回路112及び検波回
路113の動作は、上記実施形態1のものと同一であ
る。
路113の動作は、上記実施形態1のものと同一であ
る。
【0061】標準的な光量が入射している正常動作状態
では、OBレベルの浮き上がりは発生せず、コンパレー
タ114の出力Vsにより、スイッチ回路116aはN
ormal側端子にオペアンプ115の出力CPBを接
続している。このため、CCD出力は、そのままCDS
回路201で処理され、さらに抵抗R11及びインピー
ダンス変換回路118を経て第1のクランプ回路111
に供給される。そしてこのクランプ回路111の出力
は、その後段にてビデオ信号の生成のための信号処理が
施される。
では、OBレベルの浮き上がりは発生せず、コンパレー
タ114の出力Vsにより、スイッチ回路116aはN
ormal側端子にオペアンプ115の出力CPBを接
続している。このため、CCD出力は、そのままCDS
回路201で処理され、さらに抵抗R11及びインピー
ダンス変換回路118を経て第1のクランプ回路111
に供給される。そしてこのクランプ回路111の出力
は、その後段にてビデオ信号の生成のための信号処理が
施される。
【0062】一方、過大光量の光が入射し、OBレベル
が変動した場合、スイッチ回路116aは異常検出用コ
ンパレータ114の出力Vsに基づいて、オペアンプ1
15の出力CPBをHigh−Light側出力端子に
接続する。これによりオペアンプ115の出力(補償用
パルス信号)CPBが第1のクランプ回路111の前段
でCDS出力に重畳される。
が変動した場合、スイッチ回路116aは異常検出用コ
ンパレータ114の出力Vsに基づいて、オペアンプ1
15の出力CPBをHigh−Light側出力端子に
接続する。これによりオペアンプ115の出力(補償用
パルス信号)CPBが第1のクランプ回路111の前段
でCDS出力に重畳される。
【0063】つまり、図4(b)に示すように過大光量
の入射によりOBレベルが変動した時は、ピーク検波回
路113の出力信号Vpは、比較基準電圧Vc′より下
がる。また、この時、オペアンプ115からは、クラン
プパルスCP1の反転パルスCPBが出力され、この反
転パルスCPBは、基準信号Vcとピーク検波出力Vp
との差に応じて振幅が制御されたものとなっている。即
ち、OBレベルの変動の程度が大きいほど、ピーク検波
出力Vpが下がることから、オペアンプ出力CPBの振
幅は大きくなる。ここで、Vcpは上記オペアンプ11
5の反転入力のレベル、vcpは上記クランプパルスCP
1と同期して上記オペアンプ115の反転入力に現れる
パルスである。
の入射によりOBレベルが変動した時は、ピーク検波回
路113の出力信号Vpは、比較基準電圧Vc′より下
がる。また、この時、オペアンプ115からは、クラン
プパルスCP1の反転パルスCPBが出力され、この反
転パルスCPBは、基準信号Vcとピーク検波出力Vp
との差に応じて振幅が制御されたものとなっている。即
ち、OBレベルの変動の程度が大きいほど、ピーク検波
出力Vpが下がることから、オペアンプ出力CPBの振
幅は大きくなる。ここで、Vcpは上記オペアンプ11
5の反転入力のレベル、vcpは上記クランプパルスCP
1と同期して上記オペアンプ115の反転入力に現れる
パルスである。
【0064】そしてこの場合、このオペアンプ出力CP
Bは、コンデンサC11及び抵抗R12を介して、上記
CDS出力に加算されることとなる。これによりCDS
出力の波形(補正前)S1を、図4(b)に示す補正後
のCDS出力波形S2のように、OBレベルをクランプ
パルスCP1でクランプする期間だけ異常が発生してい
ない本来のOBレベルに補正することができる。この結
果、第1のクランプ回路111では、補正後のCDS出
力S2に対してクランプ処理が行われることとなり、過
剰光量の入射によりOBレベルの変動が発生していて
も、正常なクランプ動作が行われる。
Bは、コンデンサC11及び抵抗R12を介して、上記
CDS出力に加算されることとなる。これによりCDS
出力の波形(補正前)S1を、図4(b)に示す補正後
のCDS出力波形S2のように、OBレベルをクランプ
パルスCP1でクランプする期間だけ異常が発生してい
ない本来のOBレベルに補正することができる。この結
果、第1のクランプ回路111では、補正後のCDS出
力S2に対してクランプ処理が行われることとなり、過
剰光量の入射によりOBレベルの変動が発生していて
も、正常なクランプ動作が行われる。
【0065】このように本実施形態2では、過大光量の
入射時には、OBレベルの変動量に応じたパルス振幅を
有するOBレベル補正パルスCPBを発生させ、これを
CDS出力S1に重畳するようにしたので、過大光量の
入射時にも画面の輝度が低下して画面が暗くなる画質劣
化を回避することができ、被写体からの入射光量に応じ
た輝度でもって画像表示を行うことができる。
入射時には、OBレベルの変動量に応じたパルス振幅を
有するOBレベル補正パルスCPBを発生させ、これを
CDS出力S1に重畳するようにしたので、過大光量の
入射時にも画面の輝度が低下して画面が暗くなる画質劣
化を回避することができ、被写体からの入射光量に応じ
た輝度でもって画像表示を行うことができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)によれ
ば、過剰光量の入射によるCCD出力におけるOBレベ
ルの変動を、過剰光量の入射時のみCCD出力における
基準電圧以下の信号レベルを利用して検出するようにし
たので、誤動作のないOBレベルの異常検出を行う回路
を簡単な回路構成により実現することができる。
ば、過剰光量の入射によるCCD出力におけるOBレベ
ルの変動を、過剰光量の入射時のみCCD出力における
基準電圧以下の信号レベルを利用して検出するようにし
たので、誤動作のないOBレベルの異常検出を行う回路
を簡単な回路構成により実現することができる。
【0067】本発明(請求項2)によれば、過大光量の
入射によりOBレベルが変動した時のみ、過大光量の入
射の影響を受けないCCD出力の水平ブランキング期間
の信号レベルをクランプするようにしたので、OBレベ
ルの変動により発生する黒レベルの変動による画面の不
安定化や、明るい被写体にもかかわらず画面が暗くなる
画質劣化を回避することができ、実際の被写体をより忠
実に画像表示することができる。
入射によりOBレベルが変動した時のみ、過大光量の入
射の影響を受けないCCD出力の水平ブランキング期間
の信号レベルをクランプするようにしたので、OBレベ
ルの変動により発生する黒レベルの変動による画面の不
安定化や、明るい被写体にもかかわらず画面が暗くなる
画質劣化を回避することができ、実際の被写体をより忠
実に画像表示することができる。
【0068】本発明(請求項3)によれば、過大光量の
入射によるOBレベルの変動の程度に応じて、CCD出
力のOB期間の信号レベルを補正するようにしたので、
OBレベルの異常変動により発生する黒レベルの変動に
よる画面の不安定や、明るい被写体にもかかわらず画面
が暗くなる画質劣化を回避でき、実際の被写体をより忠
実に画像表示することができる。
入射によるOBレベルの変動の程度に応じて、CCD出
力のOB期間の信号レベルを補正するようにしたので、
OBレベルの異常変動により発生する黒レベルの変動に
よる画面の不安定や、明るい被写体にもかかわらず画面
が暗くなる画質劣化を回避でき、実際の被写体をより忠
実に画像表示することができる。
【図1】本発明の実施形態1による固体撮像装置の信号
処理回路の構成を示す図である。
処理回路の構成を示す図である。
【図2】上記実施形態1の信号処理回路の動作を説明す
るための図であり、該信号処理回路内にて処理される信
号の波形を示している。
るための図であり、該信号処理回路内にて処理される信
号の波形を示している。
【図3】本発明の実施形態2による固体撮像装置の信号
処理回路の構成を示す図である。
処理回路の構成を示す図である。
【図4】上記実施形態2の信号処理回路の動作を説明す
るための図であり、該信号処理回路内にて処理される信
号の波形を示している。
るための図であり、該信号処理回路内にて処理される信
号の波形を示している。
【図5】従来の一般的な白黒CCDカメラの構成を示す
図である。
図である。
【図6】上記従来のCCDカメラにおけるCCD出力信
号とビデオ出力(カメラ出力)信号の波形を、正常動作
時と過大入射光によるOB異常の発生時とで対比して示
す図である。
号とビデオ出力(カメラ出力)信号の波形を、正常動作
時と過大入射光によるOB異常の発生時とで対比して示
す図である。
100a,100b 信号処理回路 101,111 第1のクランプ回路 102,112 第2のクランプ回路 103,113 ピーク検波回路 104,114 コンパレータ 105 単安定マルチバイブレータ 106,116a スイッチ回路 115 コンパレータ 118 インピーダンス変換回路 120 パルス生成回路 201 CDS回路 C1,C2,C11,C12 コンデンサ D1,D11 ダイオード R1〜R5,R11〜R21 抵抗 CP1,CP2 第1,第2のクランプパルス St タイミング信号 Vc 基準電位 Vc′比較基準電圧 Vp ピーク検波出力 Vs コンパレータ出力
Claims (3)
- 【請求項1】 遮光画素部を有するCCD型固体撮像素
子からのCCD出力に基づく画像再生用信号及び所定の
タイミング信号を受け、該画像再生用信号に対してその
所定期間の信号レベルを基準レベルに合わせるクランプ
処理を行う機能を備えた固体撮像装置の信号処理回路で
あって、 該画像再生用信号の遮光画素部に対応するOB期間の信
号レベルを基準レベルに合わせるクランプ処理を、該O
B期間に同期したOBクランプパルスを用いて行う異常
検出用クランプ回路と、 該異常検出用クランプ回路の出力の、該基準レベル以下
の最小レベルを検波する検波手段と、 該検波出力の最小レベルと該基準レベルに相当する比較
基準レベルとを比較する比較手段とを備えた固体撮像装
置の信号処理回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の固体撮像装置の信号処理
回路において、 前記OBクランプパルスに基づいて、該画像再生用信号
の、該OB期間以外の水平ブランキング期間に同期した
補助クランプパルスを発生するパルス発生手段と、 前記比較手段からの出力信号に基づいて、前記タイミン
グ信号を該OBクランプパルスと該補助クランプパルス
との間で切り換える信号切換手段とを備え、 前記検波出力の最小レベルが該比較基準レベルより小さ
い時には、前記画像再生用信号に対してその水平ブラン
キング期間の信号レベルを前記基準レベルに合わせるク
ランプ処理を行うようにした固体撮像装置の信号処理回
路。 - 【請求項3】 請求項1記載の固体撮像装置の信号処理
回路において、 前記クランプ処理機能として、前記画像再生用信号に対
してそのOB期間の信号レベルを前記基準レベルに合わ
せるクランプ処理を行う信号処理用クランプ回路を備
え、 かつ、前記検波手段からの検波出力を受け、該検波出力
の最小レベルに応じた振幅を有し、かつパルス区間が前
記OBクランプパルスに同期した補正用パルス信号を生
成するパルス信号生成回路と、 前記比較手段からの出力信号に基づいて、該補正用パル
ス信号を前記画像再生用信号と重畳して該信号処理用ク
ランプ回路に供給する加算回路とを備え、 前記検波出力の最小レベルが該比較基準レベルより小さ
い時には、前記画像再生用信号のOB期間の信号レベル
を該補正用パルス信号により補正するようにした固体撮
像装置の信号処理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8045228A JPH09247552A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 固体撮像装置の信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8045228A JPH09247552A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 固体撮像装置の信号処理回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09247552A true JPH09247552A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12713415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8045228A Withdrawn JPH09247552A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 固体撮像装置の信号処理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09247552A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005065109A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Canon Inc | 撮像装置及び撮像方法 |
US7551212B2 (en) * | 2004-09-22 | 2009-06-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image pickup apparatus for clamping optical black level to a predetermined level |
US7750955B2 (en) | 2004-08-31 | 2010-07-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Image signal processing apparatus, image signal processing method and camera using the image signal processing apparatus |
US9197828B2 (en) | 2013-06-27 | 2015-11-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Solid-state imaging device |
-
1996
- 1996-03-01 JP JP8045228A patent/JPH09247552A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005065109A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Canon Inc | 撮像装置及び撮像方法 |
JP4549040B2 (ja) * | 2003-08-19 | 2010-09-22 | キヤノン株式会社 | 撮像装置 |
US7750955B2 (en) | 2004-08-31 | 2010-07-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Image signal processing apparatus, image signal processing method and camera using the image signal processing apparatus |
US8223228B2 (en) | 2004-08-31 | 2012-07-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Image signal processing apparatus, image signal processing method and camera using the image signal processing apparatus |
US7551212B2 (en) * | 2004-09-22 | 2009-06-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image pickup apparatus for clamping optical black level to a predetermined level |
US9197828B2 (en) | 2013-06-27 | 2015-11-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Solid-state imaging device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |