JPH09246377A - 半導体装置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置 - Google Patents
半導体装置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置Info
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- JPH09246377A JPH09246377A JP5018096A JP5018096A JPH09246377A JP H09246377 A JPH09246377 A JP H09246377A JP 5018096 A JP5018096 A JP 5018096A JP 5018096 A JP5018096 A JP 5018096A JP H09246377 A JPH09246377 A JP H09246377A
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- ing And Chemical Polishing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高密度プラズマCVDにより形成される絶縁
膜と半導体ウエハに形成されている金属膜配線との接着
を確実に行う。 【解決手段】 半導体ウエハ1に形成されたタングステ
ンなどの第1配線層である配線2の表面2aをアルゴン
スパッタエッチにより200オングストローム程度にエ
ッチングし、酸化された表面2aを取り除き、配線2の
活性化された表面2bを露出させた後に高密度プラズマ
CVDにより絶縁膜11の形成を行う。
膜と半導体ウエハに形成されている金属膜配線との接着
を確実に行う。 【解決手段】 半導体ウエハ1に形成されたタングステ
ンなどの第1配線層である配線2の表面2aをアルゴン
スパッタエッチにより200オングストローム程度にエ
ッチングし、酸化された表面2aを取り除き、配線2の
活性化された表面2bを露出させた後に高密度プラズマ
CVDにより絶縁膜11の形成を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法およびそれに用いる半導体製造装置に関し、特に、
高密度プラズマCVD(Chemical Vapor
Deposition)により形成された絶縁膜と金
属膜配線との接着に適用して有効な技術に関するもので
ある。
方法およびそれに用いる半導体製造装置に関し、特に、
高密度プラズマCVD(Chemical Vapor
Deposition)により形成された絶縁膜と金
属膜配線との接着に適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、た
とえば、絶縁膜などの薄膜形成法の1つとして、CVD
技術にプラズマ化学を導入した高密度プラズマCVD法
がある。
とえば、絶縁膜などの薄膜形成法の1つとして、CVD
技術にプラズマ化学を導入した高密度プラズマCVD法
がある。
【0003】この高密度プラズマCVDは、数mtor
rの低圧下で、電子密度1011cm-3程度の高密度のプ
ラズマを生成し、半導体ウエハに高周波バイアスを印加
することにより成膜とスパッタエッチとを同時に行って
いる。
rの低圧下で、電子密度1011cm-3程度の高密度のプ
ラズマを生成し、半導体ウエハに高周波バイアスを印加
することにより成膜とスパッタエッチとを同時に行って
いる。
【0004】また、高密度プラズマCVDでは、室温程
度の半導体ウエハを成膜室に搬送し、半導体ウエハ上に
形成されたアルミニウムなどの金属配線上に直接成膜を
行っている。
度の半導体ウエハを成膜室に搬送し、半導体ウエハ上に
形成されたアルミニウムなどの金属配線上に直接成膜を
行っている。
【0005】なお、この種の半導体製造装置について詳
しく述べてある例としては、1994年3月18日、産
業図書株式会社発行、長田義仁(著)「低温プラズマ材
料化学」P35〜P40があり、この文献にはプラズマ
CVDの装置構成および方法が記載されている。
しく述べてある例としては、1994年3月18日、産
業図書株式会社発行、長田義仁(著)「低温プラズマ材
料化学」P35〜P40があり、この文献にはプラズマ
CVDの装置構成および方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な高密度プラズマCVDによる成膜方法では、次のよう
な問題点があることが本発明者により見い出された。
な高密度プラズマCVDによる成膜方法では、次のよう
な問題点があることが本発明者により見い出された。
【0007】すなわち、高密度プラズマCVDによる成
膜中に高密度プラズマにより半導体ウエハが加熱されて
しまうので、半導体ウエハを載置するステージには冷却
機構が備え付けられ、半導体ウエハは冷却されながら成
膜が行われている。
膜中に高密度プラズマにより半導体ウエハが加熱されて
しまうので、半導体ウエハを載置するステージには冷却
機構が備え付けられ、半導体ウエハは冷却されながら成
膜が行われている。
【0008】そのために、ステージには半導体ウエハを
加熱する加熱手段が設けられず、成膜初期には半導体ウ
エハは室温程度であり、その室温程度の半導体ウエハに
成膜を行うために反応が活性化せず、絶縁膜である酸化
珪素膜と金属配線との接着性が充分とならない恐れが生
じてしまう。
加熱する加熱手段が設けられず、成膜初期には半導体ウ
エハは室温程度であり、その室温程度の半導体ウエハに
成膜を行うために反応が活性化せず、絶縁膜である酸化
珪素膜と金属配線との接着性が充分とならない恐れが生
じてしまう。
【0009】また、高密度プラズマにより半導体ウエハ
が加熱されることにより、半導体ウエハに熱応力および
膜応力が加わってしまい酸化珪素膜と金属配線とが剥離
する恐れもある。
が加熱されることにより、半導体ウエハに熱応力および
膜応力が加わってしまい酸化珪素膜と金属配線とが剥離
する恐れもある。
【0010】それらにより、半導体ウエハの上層に応力
の大きい膜を堆積できないという問題、半導体装置製造
の歩留まりの低下を招いてしまうという問題がある。
の大きい膜を堆積できないという問題、半導体装置製造
の歩留まりの低下を招いてしまうという問題がある。
【0011】本発明の目的は、高密度プラズマCVDに
より形成される絶縁膜と半導体ウエハに形成されている
金属膜配線との接着を確実に行うことのできる半導体装
置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置を提供
することにある。
より形成される絶縁膜と半導体ウエハに形成されている
金属膜配線との接着を確実に行うことのできる半導体装
置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置を提供
することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、半導体ウエハに形成された金属膜配線の表面をエッ
チングした後に高密度プラズマCVDにより絶縁膜を形
成するものである。
は、半導体ウエハに形成された金属膜配線の表面をエッ
チングした後に高密度プラズマCVDにより絶縁膜を形
成するものである。
【0015】それにより、エッチングした金属配線膜の
表面に絶縁膜を形成することにより、絶縁膜の形成初期
に金属配線膜の表面が酸化され接着層となって金属配線
膜と絶縁膜との接着性を大幅に向上させることができ
る。
表面に絶縁膜を形成することにより、絶縁膜の形成初期
に金属配線膜の表面が酸化され接着層となって金属配線
膜と絶縁膜との接着性を大幅に向上させることができ
る。
【0016】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
前記金属膜配線の表面のエッチングを高密度プラズマC
VDにより絶縁膜を形成する反応室内で行うものであ
る。
前記金属膜配線の表面のエッチングを高密度プラズマC
VDにより絶縁膜を形成する反応室内で行うものであ
る。
【0017】それにより、短時間で容易に金属膜配線の
表面のエッチングを行うことができ、高密度プラズマC
VDを行う装置だけで他の装置の追加が不要となる。
表面のエッチングを行うことができ、高密度プラズマC
VDを行う装置だけで他の装置の追加が不要となる。
【0018】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、前記反応室内で行われる金属膜配線の表面のエッチ
ングが不活性ガスを用いたイオンスパッタにより行うも
のである。
は、前記反応室内で行われる金属膜配線の表面のエッチ
ングが不活性ガスを用いたイオンスパッタにより行うも
のである。
【0019】それにより、高密度プラズマCVDを行う
時のキャリアガスを用いて行うことができるので、金属
膜配線の表面のエッチングを容易に低コストで行うこと
ができる。
時のキャリアガスを用いて行うことができるので、金属
膜配線の表面のエッチングを容易に低コストで行うこと
ができる。
【0020】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体ウエハに形成された絶縁膜の形成前に該半導体ウ
エハを真空中で予備加熱を行うものである。
半導体ウエハに形成された絶縁膜の形成前に該半導体ウ
エハを真空中で予備加熱を行うものである。
【0021】それにより、半導体ウエハにおける金属配
線膜は、熱エネルギーを持った活性な状態から成膜を行
うことによって金属配線膜の表面と絶縁膜との界面の接
着性を向上させることができる。
線膜は、熱エネルギーを持った活性な状態から成膜を行
うことによって金属配線膜の表面と絶縁膜との界面の接
着性を向上させることができる。
【0022】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、半導体ウエハに形成された絶縁膜の形成前に該半導
体ウエハを水素ガスまたは不活性ガスの雰囲気中での予
備加熱を行うものである。
は、半導体ウエハに形成された絶縁膜の形成前に該半導
体ウエハを水素ガスまたは不活性ガスの雰囲気中での予
備加熱を行うものである。
【0023】それにより、金属配線膜の表面が活性化さ
れて改質し、成膜時に接着層となる界面が形成されやす
くなり、表面が接着層となって絶縁膜と金属配線膜との
接着性を大幅に向上させることができる。
れて改質し、成膜時に接着層となる界面が形成されやす
くなり、表面が接着層となって絶縁膜と金属配線膜との
接着性を大幅に向上させることができる。
【0024】また、本発明の半導体製造装置は、高密度
プラズマCVDにより絶縁膜を形成する反応室の近傍に
半導体ウエハを予備加熱する予備加熱室を設けたもので
ある。
プラズマCVDにより絶縁膜を形成する反応室の近傍に
半導体ウエハを予備加熱する予備加熱室を設けたもので
ある。
【0025】それにより、半導体ウエハの予備加熱後、
直ちに高密度プラズマCVDにより絶縁膜の形成を行う
ことができる。
直ちに高密度プラズマCVDにより絶縁膜の形成を行う
ことができる。
【0026】以上のことにより、金属配線膜と高密度プ
ラズマCVDにより形成された絶縁膜との接着性が大幅
に向上するので、半導体装置製造の歩留まりを向上させ
ることができる。
ラズマCVDにより形成された絶縁膜との接着性が大幅
に向上するので、半導体装置製造の歩留まりを向上させ
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による絶縁膜の形成後の半導体装置の断面図、図
2,図3は、本発明の実施の形態1による絶縁膜の形成
工程におけるプロセス説明図、図4は、本発明の実施の
形態1による高密度プラズマCVD装置の構成図、図5
は、本発明の実施の形態1による高密度プラズマCVD
による絶縁膜の形成工程におけるプロセスフローチャー
ト図である。
形態1による絶縁膜の形成後の半導体装置の断面図、図
2,図3は、本発明の実施の形態1による絶縁膜の形成
工程におけるプロセス説明図、図4は、本発明の実施の
形態1による高密度プラズマCVD装置の構成図、図5
は、本発明の実施の形態1による高密度プラズマCVD
による絶縁膜の形成工程におけるプロセスフローチャー
ト図である。
【0029】本実施の形態1において、半導体装置が形
成される半導体ウエハ1には、図1に示すように、前工
程により、たとえば、MOS(Metal Oxide
Semiconductor)トランジスタTなどの
各種の半導体素子が形成されており、それらの半導体素
子上にタングステンなどにより第1配線層である配線
(金属膜配線)2が形成されている。
成される半導体ウエハ1には、図1に示すように、前工
程により、たとえば、MOS(Metal Oxide
Semiconductor)トランジスタTなどの
各種の半導体素子が形成されており、それらの半導体素
子上にタングステンなどにより第1配線層である配線
(金属膜配線)2が形成されている。
【0030】また、配線2は、アルミニウム、アルミニ
ウム合金、窒化チタニウムあるいはそれらの積層膜など
配線2が形成される材料であればよい。
ウム合金、窒化チタニウムあるいはそれらの積層膜など
配線2が形成される材料であればよい。
【0031】次に、図1に示したMOSトランジスタT
はN形のMOSトランジスタであり、半導体ウエハ1に
形成されたP−WELL3内の所定の位置にリンなどが
導入された半導体領域である拡散層4,4aが形成され
ている。
はN形のMOSトランジスタであり、半導体ウエハ1に
形成されたP−WELL3内の所定の位置にリンなどが
導入された半導体領域である拡散層4,4aが形成され
ている。
【0032】そして、これら拡散層4,4aの間に位置
するチャネル部分の上方には、二酸化シリコンなどから
なる絶縁膜5を介してポリシリコンなどのゲート電極6
が形成され、このゲート電極6の上部には、キャップ絶
縁膜7が形成されている。
するチャネル部分の上方には、二酸化シリコンなどから
なる絶縁膜5を介してポリシリコンなどのゲート電極6
が形成され、このゲート電極6の上部には、キャップ絶
縁膜7が形成されている。
【0033】また、拡散層4の上部には、前述した配線
2が形成され、この拡散層4と配線2とは所定の接続孔
によって接続が行われており、その他の部分には二酸化
シリコンなどからなる絶縁膜8が形成されている。
2が形成され、この拡散層4と配線2とは所定の接続孔
によって接続が行われており、その他の部分には二酸化
シリコンなどからなる絶縁膜8が形成されている。
【0034】さらに、形成されたMOSトランジスタT
の端部には、素子間を分離するためのフィールド絶縁膜
9が形成されており、そのフィールド絶縁膜9の下部に
は、隣接する素子を電気的に絶縁する二酸化シリコンな
どからなるチャネルストッパ10が、たとえば、LOC
OS(Local Oxidation of Sil
icon)法などにより形成されている。
の端部には、素子間を分離するためのフィールド絶縁膜
9が形成されており、そのフィールド絶縁膜9の下部に
は、隣接する素子を電気的に絶縁する二酸化シリコンな
どからなるチャネルストッパ10が、たとえば、LOC
OS(Local Oxidation of Sil
icon)法などにより形成されている。
【0035】そして、MOSトランジスタTなどの各種
の半導体素子ならびに配線2などの第1配線層が形成さ
れた半導体ウエハ1は、たとえば、酸化珪素膜などの絶
縁膜11が形成される。
の半導体素子ならびに配線2などの第1配線層が形成さ
れた半導体ウエハ1は、たとえば、酸化珪素膜などの絶
縁膜11が形成される。
【0036】また、絶縁膜である絶縁膜11を形成する
高密度プラズマCVD装置(半導体製造装置)12は、
誘導結合方式、ヘリコン波方式あるいはECR(Ele
stric Cyclotron Resonanc
e)方式のいずれかを用いて高密度プラズマの生成を行
い、図4に示すように、半導体ウエハ(図1)の搬出搬
送部となるロードロックチャンバ13、ロードロックチ
ャンバ13に搬送された半導体ウエハ1の搬送を行う搬
送室14ならびに成膜を行う成膜室(反応室)15など
により構成されている。
高密度プラズマCVD装置(半導体製造装置)12は、
誘導結合方式、ヘリコン波方式あるいはECR(Ele
stric Cyclotron Resonanc
e)方式のいずれかを用いて高密度プラズマの生成を行
い、図4に示すように、半導体ウエハ(図1)の搬出搬
送部となるロードロックチャンバ13、ロードロックチ
ャンバ13に搬送された半導体ウエハ1の搬送を行う搬
送室14ならびに成膜を行う成膜室(反応室)15など
により構成されている。
【0037】次に、本実施の形態の作用について、図1
〜図3のプロセス説明図、図4の高密度プラズマCVD
装置12の構成図および図5のプロセスフローチャート
図を用いて説明する。
〜図3のプロセス説明図、図4の高密度プラズマCVD
装置12の構成図および図5のプロセスフローチャート
図を用いて説明する。
【0038】まず、図2に示すMOSトランジスタTな
どの各種の半導体素子ならびに配線2などの第1配線層
が形成された半導体ウエハ1は、ロードロックチャンバ
13に搬入され、搬送室14に設けられた搬送機構によ
り高密度プラズマCVD装置12に設けられた成膜室1
5に搬送が行われる(ステップS101)。
どの各種の半導体素子ならびに配線2などの第1配線層
が形成された半導体ウエハ1は、ロードロックチャンバ
13に搬入され、搬送室14に設けられた搬送機構によ
り高密度プラズマCVD装置12に設けられた成膜室1
5に搬送が行われる(ステップS101)。
【0039】そして、半導体ウエハ1が成膜室15に所
定の位置に搬送され、高密度プラズマCVD装置12に
設けられた真空ポンプによって成膜室15を数mtor
r程度の低圧力になるまで真空引きする(ステップS1
02)。
定の位置に搬送され、高密度プラズマCVD装置12に
設けられた真空ポンプによって成膜室15を数mtor
r程度の低圧力になるまで真空引きする(ステップS1
02)。
【0040】その後、たとえば、アルゴンガスを成膜室
15内に導入し、半導体ウエハ1にRF(Radio
Frequency)電源により電源バイアスを印加し
て電子密度1011cm-3程度の高密度なプラズマを生成
し、そのプラズマによって半導体ウエハ1の表面2aに
イオンを打ち込むアルゴンスパッタエッチを行い(ステ
ップS103)、図2に示す第1配線層における配線2
の表面2aをエッチングする。
15内に導入し、半導体ウエハ1にRF(Radio
Frequency)電源により電源バイアスを印加し
て電子密度1011cm-3程度の高密度なプラズマを生成
し、そのプラズマによって半導体ウエハ1の表面2aに
イオンを打ち込むアルゴンスパッタエッチを行い(ステ
ップS103)、図2に示す第1配線層における配線2
の表面2aをエッチングする。
【0041】この配線2のエッチングは、配線2の表面
2aが200オングストローム程度にエッチングされる
まで行い、配線2の表面2aを活性化、すなわち、配線
2の酸化された表面を取り除く。
2aが200オングストローム程度にエッチングされる
まで行い、配線2の表面2aを活性化、すなわち、配線
2の酸化された表面を取り除く。
【0042】そして、エッチングにより酸化された表面
2aが取り除かれ、図3に示すように、配線2の活性化
された表面2bが露出することになる。
2aが取り除かれ、図3に示すように、配線2の活性化
された表面2bが露出することになる。
【0043】次に、配線2のエッチングが終了すると、
高密度プラズマCVD装置12の反応室15にアルゴン
ガスと伴にシランガスおよび酸素ガスを導入し(ステッ
プS104)、再度RF電源により電源バイアスを行
い、電子密度1011cm-3程度の高密度なプラズマを生
成して高密度プラズマCVDによる成膜を行い(ステッ
プS105)、図1に示すように、配線2の表面2bに
絶縁膜11の形成を行う。
高密度プラズマCVD装置12の反応室15にアルゴン
ガスと伴にシランガスおよび酸素ガスを導入し(ステッ
プS104)、再度RF電源により電源バイアスを行
い、電子密度1011cm-3程度の高密度なプラズマを生
成して高密度プラズマCVDによる成膜を行い(ステッ
プS105)、図1に示すように、配線2の表面2bに
絶縁膜11の形成を行う。
【0044】よって、絶縁膜11は、配線2の表面2a
をエッチングすることにより露出した表面2b上に形成
されることになる。
をエッチングすることにより露出した表面2b上に形成
されることになる。
【0045】それにより、本実施に形態1によれば、絶
縁膜11の成膜初期に配線2の表面2bが酸化されるの
で、その酸化された表面2bが接着層となって絶縁膜1
1と配線2との接着性を大幅に向上させることができ
る。
縁膜11の成膜初期に配線2の表面2bが酸化されるの
で、その酸化された表面2bが接着層となって絶縁膜1
1と配線2との接着性を大幅に向上させることができ
る。
【0046】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2による高密度プラズマCVD装置の構成図、図
7,図8は、本発明の実施の形態2による絶縁膜の形成
工程におけるプロセス説明図、図9は、本発明の実施の
形態2による高密度プラズマCVDによる絶縁膜の形成
工程におけるプロセスフローチャート図である。
形態2による高密度プラズマCVD装置の構成図、図
7,図8は、本発明の実施の形態2による絶縁膜の形成
工程におけるプロセス説明図、図9は、本発明の実施の
形態2による高密度プラズマCVDによる絶縁膜の形成
工程におけるプロセスフローチャート図である。
【0047】本実施の形態2においては、図6に示すよ
うに、高密度プラズマCVD装置12aに半導体ウエハ
1を加熱する加熱室(予備加熱室)16が搬送室14と
隣接して設けられている。
うに、高密度プラズマCVD装置12aに半導体ウエハ
1を加熱する加熱室(予備加熱室)16が搬送室14と
隣接して設けられている。
【0048】この高密度プラズマCVD装置12aにお
けるプロセスフローを図7,図8のプロセス説明図およ
び図9のプロセスフローチャート図を用いて説明する。
けるプロセスフローを図7,図8のプロセス説明図およ
び図9のプロセスフローチャート図を用いて説明する。
【0049】まず、図7に示すMOSトランジスタTな
どの各種の半導体素子ならびに配線2などの第1配線層
が形成された半導体ウエハ1は、ロードロックチャンバ
13に搬入され、搬送室14に設けられた搬送機構によ
り高密度プラズマCVD装置12aに設けられた加熱室
16に搬送が行われる(ステップS201)。
どの各種の半導体素子ならびに配線2などの第1配線層
が形成された半導体ウエハ1は、ロードロックチャンバ
13に搬入され、搬送室14に設けられた搬送機構によ
り高密度プラズマCVD装置12aに設けられた加熱室
16に搬送が行われる(ステップS201)。
【0050】また、この加熱室16内は、300℃〜3
50℃程度に加熱されており、真空ポンプによって所定
の真空度まで真空引きされている。さらに、加熱室に
は、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスまたは水
素ガスなどのアニールガスが導入されている。
50℃程度に加熱されており、真空ポンプによって所定
の真空度まで真空引きされている。さらに、加熱室に
は、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスまたは水
素ガスなどのアニールガスが導入されている。
【0051】そして、加熱室16に搬送された半導体ウ
エハ1は、所定濃度のアニールガス中で前述した300
℃〜350℃程度の温度となるまで加熱され(ステップ
S202)、配線2の表面2aをアニーリングにより活
性化する。
エハ1は、所定濃度のアニールガス中で前述した300
℃〜350℃程度の温度となるまで加熱され(ステップ
S202)、配線2の表面2aをアニーリングにより活
性化する。
【0052】その後、表面2aが活性化された半導体ウ
エハ1は、再び搬送室14の搬送機構により数mtor
r程度の低圧力となった成膜室15に搬送される(ステ
ップS203)。
エハ1は、再び搬送室14の搬送機構により数mtor
r程度の低圧力となった成膜室15に搬送される(ステ
ップS203)。
【0053】次に、高密度プラズマCVD装置12aの
反応室15にアルゴンガスと伴にシランガスおよび酸素
ガスを導入し(ステップS204)、RF電源により電
源バイアスを行い、電子密度1011cm-3程度の高密度
なプラズマを生成して高密度プラズマCVDによる成膜
を行い(ステップS205)、図8に示すように、たと
えば、酸化珪素膜などの絶縁膜11の形成を行う。
反応室15にアルゴンガスと伴にシランガスおよび酸素
ガスを導入し(ステップS204)、RF電源により電
源バイアスを行い、電子密度1011cm-3程度の高密度
なプラズマを生成して高密度プラズマCVDによる成膜
を行い(ステップS205)、図8に示すように、たと
えば、酸化珪素膜などの絶縁膜11の形成を行う。
【0054】よって、半導体ウエハ1における配線2
は、熱エネルギーを持った活性な状態となっており、こ
の状態から成膜を行うことによって配線2の表面2aと
絶縁膜11との界面に中間層が形成され、接着性が向上
することになる。
は、熱エネルギーを持った活性な状態となっており、こ
の状態から成膜を行うことによって配線2の表面2aと
絶縁膜11との界面に中間層が形成され、接着性が向上
することになる。
【0055】また、配線2の表面2aを不活性ガスまた
は水素ガスの雰囲気中でアニーリングして活性化させる
ことにより、配線2の表面2aを改質し、高密度プラズ
マCVD装置12aの成膜時に接着層となる界面が形成
されやすい状態とすることができる。
は水素ガスの雰囲気中でアニーリングして活性化させる
ことにより、配線2の表面2aを改質し、高密度プラズ
マCVD装置12aの成膜時に接着層となる界面が形成
されやすい状態とすることができる。
【0056】それにより、本実施に形態2では、半導体
ウエハ1を加熱室16において不活性ガスまたは水素ガ
スの雰囲気中でアニーリングすることにより、より接着
層が形成されやすい状態となり、表面2aが接着層とな
って絶縁膜11と配線2との接着性を大幅に向上させる
ことができる。
ウエハ1を加熱室16において不活性ガスまたは水素ガ
スの雰囲気中でアニーリングすることにより、より接着
層が形成されやすい状態となり、表面2aが接着層とな
って絶縁膜11と配線2との接着性を大幅に向上させる
ことができる。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0058】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0059】(1)本発明によれば、金属配線膜の表面
をエッチングした後に絶縁膜を形成することにより、金
属配線膜と絶縁膜との接着性を大幅に向上させることが
できる。
をエッチングした後に絶縁膜を形成することにより、金
属配線膜と絶縁膜との接着性を大幅に向上させることが
できる。
【0060】(2)また、本発明では、金属膜配線の表
面のエッチングを高密度プラズマCVDにより絶縁膜を
形成する反応室内で行うことにより、簡単な装置構成で
短時間で容易に金属膜配線の表面のエッチングを行うこ
とができる。
面のエッチングを高密度プラズマCVDにより絶縁膜を
形成する反応室内で行うことにより、簡単な装置構成で
短時間で容易に金属膜配線の表面のエッチングを行うこ
とができる。
【0061】(3)さらに、本発明においては、半導体
ウエハに形成された絶縁膜の形成前に真空中または水素
ガス、不活性ガスの雰囲気中で予備加熱することによ
り、配線の表面と絶縁膜との界面の接着性を向上させる
ことができる。
ウエハに形成された絶縁膜の形成前に真空中または水素
ガス、不活性ガスの雰囲気中で予備加熱することによ
り、配線の表面と絶縁膜との界面の接着性を向上させる
ことができる。
【0062】(4)また、本発明によれば、上記(1)
〜(3)により、金属配線膜と高密度プラズマCVDに
より形成された絶縁膜との接着性が大幅に向上するの
で、半導体装置製造の歩留まりを向上させることができ
る。
〜(3)により、金属配線膜と高密度プラズマCVDに
より形成された絶縁膜との接着性が大幅に向上するの
で、半導体装置製造の歩留まりを向上させることができ
る。
【図1】本発明の実施の形態1による絶縁膜の形成後の
半導体装置の断面図である。
半導体装置の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1による絶縁膜の形成工程
におけるプロセス説明図である。
におけるプロセス説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1による絶縁膜の形成工程
におけるプロセス説明図である。
におけるプロセス説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1による高密度プラズマC
VD装置の構成図である。
VD装置の構成図である。
【図5】本発明の実施の形態1による高密度プラズマC
VDによる絶縁膜の形成工程におけるプロセスフローチ
ャート図である。
VDによる絶縁膜の形成工程におけるプロセスフローチ
ャート図である。
【図6】本発明の実施の形態2による高密度プラズマC
VD装置の構成図である。
VD装置の構成図である。
【図7】本発明の実施の形態2による絶縁膜の形成工程
におけるプロセス説明図である。
におけるプロセス説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2による絶縁膜の形成工程
におけるプロセス説明図である。
におけるプロセス説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2による高密度プラズマC
VDによる絶縁膜の形成工程におけるプロセスフローチ
ャート図である。
VDによる絶縁膜の形成工程におけるプロセスフローチ
ャート図である。
1 半導体ウエハ 2 配線(金属膜配線) 2a 表面 2b 表面 3 P−WELL 4 拡散層 4a 拡散層 5 絶縁膜 6 ゲート電極 7 キャップ絶縁膜 8 絶縁膜 9 フィールド絶縁膜 10 チャネルストッパ 11 絶縁膜 12 高密度プラズマCVD装置(半導体製造装置) 12a 高密度プラズマCVD装置(半導体製造装置) 13 ロードロックチャンバ 14 搬送室 15 成膜室(反応室) 16 加熱室(予備加熱室) T MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 H01L 21/31 C 21/316 21/316 X 21/31 21/95
Claims (6)
- 【請求項1】 金属膜配線が形成された半導体ウエハに
高密度プラズマCVDにより絶縁膜を形成する半導体装
置の製造方法であって、前記金属膜配線の表面をエッチ
ングした直後に前記絶縁膜を形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記金属膜配線の表面のエッチングを高密度プ
ラズマCVDにより絶縁膜を形成する反応室内により行
うことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記反応室内で行われる前記金属膜配線の表面
のエッチングが不活性ガスを用いたイオンスパッタであ
ることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 金属膜配線が形成された半導体ウエハに
高密度プラズマCVDにより絶縁膜を形成する半導体装
置の製造方法であって、前記絶縁膜の形成前に前記半導
体ウエハを真空中での予備加熱を行うことを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 金属膜配線が形成された半導体ウエハに
高密度プラズマCVDにより絶縁膜を形成する半導体装
置の製造方法であって、前記絶縁膜の形成前に前記半導
体ウエハを水素ガスまたは不活性ガスの雰囲気中で予備
加熱を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 金属膜配線が形成された半導体ウエハに
高密度プラズマCVDにより絶縁膜を形成する半導体製
造装置であって、高密度プラズマCVDにより絶縁膜を
形成する反応室の近傍に前記半導体ウエハを予備加熱す
る予備加熱室を設けたことを特徴とする半導体製造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018096A JPH09246377A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 半導体装置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018096A JPH09246377A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 半導体装置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09246377A true JPH09246377A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12852006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018096A Pending JPH09246377A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 半導体装置の製造方法およびそれに用いる半導体製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09246377A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1077480A1 (en) * | 1999-08-17 | 2001-02-21 | Applied Materials, Inc. | Method and apparatus to enchance properties of Si-O-C low K films |
US6602806B1 (en) | 1999-08-17 | 2003-08-05 | Applied Materials, Inc. | Thermal CVD process for depositing a low dielectric constant carbon-doped silicon oxide film |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP5018096A patent/JPH09246377A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1077480A1 (en) * | 1999-08-17 | 2001-02-21 | Applied Materials, Inc. | Method and apparatus to enchance properties of Si-O-C low K films |
US6602806B1 (en) | 1999-08-17 | 2003-08-05 | Applied Materials, Inc. | Thermal CVD process for depositing a low dielectric constant carbon-doped silicon oxide film |
US6635575B1 (en) | 1999-08-17 | 2003-10-21 | Applied Materials, Inc. | Methods and apparatus to enhance properties of Si-O-C low K films |
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