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JPH09246218A - 研磨方法および装置 - Google Patents

研磨方法および装置

Info

Publication number
JPH09246218A
JPH09246218A JP4939596A JP4939596A JPH09246218A JP H09246218 A JPH09246218 A JP H09246218A JP 4939596 A JP4939596 A JP 4939596A JP 4939596 A JP4939596 A JP 4939596A JP H09246218 A JPH09246218 A JP H09246218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polished
polishing
ring
semiconductor wafer
shaped guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4939596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Ito
秀文 伊藤
Shinichiro Mitani
真一郎 三谷
Takeshi Kimura
剛 木村
Hiroyuki Kojima
弘之 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4939596A priority Critical patent/JPH09246218A/ja
Publication of JPH09246218A publication Critical patent/JPH09246218A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/27Work carriers
    • B24B37/30Work carriers for single side lapping of plane surfaces
    • B24B37/32Retaining rings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハなどの被研磨物の外れを防止
し、かつ被研磨物の被研磨面における研磨均一性を向上
させる。 【解決手段】 研磨パッド4が表面3aに設けられかつ
研磨時に回転する研磨盤3と、半導体ウェハ1の裏面1
cを加圧する加圧面6bを備えたウェハキャリア6と、
半導体ウェハ1の外周部1bを案内する内周面5aを備
えかつウェハキャリア6に取り付けられることによりウ
ェハキャリア6の加圧面6bと内周面5aとからなるウ
ェハ収容空間14を形成するガイドリング5と、研磨盤
3を回転させる研磨盤回転手段と、ウェハキャリア6を
回転させるキャリア回転手段とからなり、ウェハ収容空
間14の深さ14aが半導体ウェハ1の厚さ1dとほぼ
等しいかまたはそれよりも深く形成され、半導体ウェハ
1の研磨時に、ガイドリング5の端面5eと半導体ウェ
ハ1の被研磨面1aとがほぼ同一面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
おいて、被研磨物である半導体ウェハ上に形成された被
処理膜の研磨技術に関し、特に、研磨時の半導体ウェハ
の保持能力を向上させる研磨方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】被研磨物である半導体ウェハの配線層間絶
縁膜の平坦化には、化学機械研磨装置いわゆるCMP
(Chemical Mechanical Polish)装置が使われている。
【0004】ここで、CMP装置は、研磨盤の表面に設
けられた研磨パッドに研磨剤を滴下しながら、研磨パッ
ドに半導体ウェハを押し付けて研磨を行うものである。
【0005】また、CMP装置には、半導体ウェハを加
圧保持する加圧保持部材であるウェハキャリアが設けら
れ、加圧保持部材は半導体ウェハの外周部を案内するリ
ング状案内部材であるガイドリングを有している。
【0006】さらに、ガイドリング内には、半導体ウェ
ハの被研磨面と反対側の裏面に接触する軟質の緩衝部材
であるバックパッドが設けられ、半導体ウェハを加圧す
る際には、バックパッドを介して加圧している。この
時、半導体ウェハへの加圧は、ウェハキャリアによって
メカ的に加圧しているが、メカ的加圧の補正として半導
体ウェハへの流体による加圧(補助圧力)を用いる場合
もある。
【0007】なお、半導体ウェハの表面を研磨して平坦
にする方法およびその研磨装置であるCMP装置につい
ては、例えば、株式会社工業調査会、1993年6月1
日発行、「電子材料1993年6月号」、58〜62頁
に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術における研磨装置では、研磨パッドをその硬さの違い
によって使い分けている。
【0009】すなわち、軟質の研磨パッドにおいては、
研磨パッドが半導体ウェハの被研磨面の形状に追従する
ため、ウェハ面内の研磨量の均一性は良いが、被研磨面
の段差を除去する段差平坦性が悪い。
【0010】これに対し、硬質の研磨パッドは、その反
対に、研磨パッドが半導体ウェハの被研磨面の形状に追
従しにくいため、研磨量の均一性は悪いが、段差平坦性
は良い。
【0011】ここで、一般的に使われている研磨パッド
は、前記2種類の研磨パッドを組み合わせた中間的性能
を有したものである。
【0012】なお、良好な段差平坦性と研磨量均一性と
を硬質の研磨パッドによって得るためには、ウェハキャ
リアによるメカ的な加圧だけでは研磨量均一性が良くな
いことにより、流体を用いて荷重の補正を行う。
【0013】しかし、流体を用いて直接半導体ウェハに
加圧する際に、メカ的な加圧と流体の加圧とによる圧力
が同じかまたは流体の方が高い場合、半導体ウェハとバ
ックパッドとの微小隙間に入り込んだ流体が圧力のバラ
ンスを取るため、その反力としてウェハキャリアを押し
上げる。
【0014】これにより、ウェハキャリアが押し上げら
れると、ガイドリングも研磨パッドから離れる方向に移
動する(上昇する)。
【0015】ここで、半導体ウェハはその被研磨面がガ
イドリングの端面から100〜150μm程度突出して
保持されているが、ガイドリングが上昇すると、さら
に、半導体ウェハの被研磨面が突出し、その結果、半導
体ウェハがガイドリングから外れて外部に飛び出すとい
う問題が発生する。
【0016】また、研磨時に半導体ウェハによって掛け
られる荷重により研磨パッドが歪んで変形することによ
り、半導体ウェハの端部が局部的に高い応力を受け、そ
の結果、半導体ウェハの端部の研磨速度が速くなり、研
磨の均一性が劣化するという問題が発生する。
【0017】本発明の目的は、半導体ウェハなどの被研
磨物の外れを防止し、かつ被研磨物の被研磨面における
研磨均一性を向上させる研磨方法および装置を提供する
ことにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0020】すなわち、本発明の研磨方法は、被研磨物
を加圧保持する加圧保持部材の加圧面と前記被研磨物の
外周部を案内するリング状案内部材の内周面とからなり
かつ深さが前記被研磨物の厚さとほぼ等しいかまたはそ
れよりも深く形成された被研磨物収容空間に前記被研磨
物を収容し、前記加圧保持部材によって前記被研磨物を
保持しながら前記被研磨物を研磨パッドに押さえ付け、
前記リング状案内部材の前記研磨パッドと対向した端面
と前記被研磨物の被研磨面とをほぼ同一面にして前記被
研磨物を研磨するものである。
【0021】さらに、本発明の研磨方法は、前記リング
状案内部材によって前記研磨パッドに掛かる単位面積当
たりの力と前記被研磨物によって前記研磨パッドに掛か
る単位面積当たりの力とがほぼ等しくなるように前記リ
ング状案内部材および前記被研磨物を加圧するものであ
る。
【0022】また、本発明の研磨装置は、研磨布などの
研磨パッドが表面に設けられかつ研磨時に回転する研磨
盤と、被研磨物の被研磨面と反対側の裏面を加圧する加
圧面を備えた加圧保持部材と、前記被研磨物の外周部を
案内する内周面を備えかつ前記加圧保持部材に取り付け
られることにより前記加圧保持部材の加圧面と前記内周
面とからなる被研磨物収容空間を形成するリング状案内
部材と、前記研磨盤を回転させる研磨盤回転手段と、前
記加圧保持部材を回転させる加圧保持部材回転手段とを
有し、前記被研磨物収容空間の深さが前記被研磨物の厚
さとほぼ等しいかまたはそれよりも深く形成され、前記
被研磨物を前記被研磨物収容空間に収容して研磨する際
に、前記リング状案内部材の前記研磨パッドと対向した
端面と前記被研磨物の被研磨面とがほぼ同一面を形成し
て研磨し得るものである。
【0023】これにより、研磨時、被研磨物の外周部が
リング状案内部材の内周面によってほぼ完全に囲まれる
ため、流体による補助圧力から発生する反力が加圧保持
部材に作用して加圧保持部材が浮き上がっても、被研磨
物が外れてリング状案内部材の外部に飛び出すことを防
止できる。
【0024】したがって、研磨装置を一度停止させ、被
研磨物を被研磨物収容空間に再収容する作業を行わなく
て済むため、研磨装置の稼働時間を増やすことができ、
その結果、研磨装置の稼働率を向上させることができ
る。
【0025】また、本発明の研磨装置は、前記リング状
案内部材の端面に、前記リング状案内部材のほぼ中心に
向かって形成された複数個のスラリー供給溝が設けられ
ているものである。
【0026】なお、本発明の研磨装置は、前記リング状
案内部材がその先端部に前記被研磨物の外周部を支持す
る爪部を有しているものである。
【0027】さらに、本発明の研磨装置は、前記リング
状案内部材内に流体の供給によって変形するフィルム部
材などの薄膜部材が設けられ、前記薄膜部材の変形によ
って前記被研磨物への加圧が行われるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0029】図1は本発明による研磨装置の構造の実施
の形態の一例を示す構成概念図、図2は本発明の研磨装
置における加圧保持部材の構造の実施の形態の一例を示
す部分断面図、図3は本発明の研磨装置におけるリング
状案内部材の構造の実施の形態の一例を示す拡大部分断
面図、図4は本発明の研磨装置におけるリング状案内部
材の端面の構造の実施の形態の一例を示す底面図であ
る。
【0030】本実施の形態の研磨装置は、CMP装置
(化学機械研磨装置)とも呼ばれ、円盤状の被研磨物で
ある半導体ウェハ1に形成された絶縁膜や金属膜などの
被処理膜を研磨するものである。
【0031】前記研磨装置の構成について説明すると、
研磨布やポリウレタンなどからなる研磨パッド4が表面
3aに設けられかつ研磨時に回転する定盤である研磨盤
3と、半導体ウェハ1の被研磨面1aと反対側の裏面1
cを加圧する加圧面6bを備えた加圧保持部材であるウ
ェハキャリア6と、半導体ウェハ1の外周部1bを案内
する内周面5aを備えかつウェハキャリア6に取り付け
られることによりウェハキャリア6の加圧面6bと内周
面5aとからなるウェハ収容空間14(被研磨物収容空
間)を形成するリング状案内部材であるガイドリング5
と、研磨盤3を回転させるモータなどの研磨盤回転手段
8と、ウェハキャリア6を回転させるモータなどのキャ
リア回転手段9(加圧保持部材回転手段)と、ノズル1
0を介して研磨剤を含んだスラリー2を研磨パッド4上
に供給するスラリー供給手段11とからなる。
【0032】なお、本実施の形態による研磨装置は、ウ
ェハ収容空間14の深さ14aが半導体ウェハ1の厚さ
1dとほぼ等しいかまたはそれよりも深く形成されてお
り、これにより、半導体ウェハ1をウェハ収容空間14
に収容して研磨する際に、ガイドリング5の研磨パッド
4と対向した端面5eと半導体ウェハ1の被研磨面1a
とがほぼ同一面を形成して研磨し得るものである。
【0033】つまり、研磨前に半導体ウェハ1を真空吸
着などによって保持した際に、ガイドリング5の端面5
eと半導体ウェハ1の被研磨面1aとがほぼ同一面とな
るか、もしくは、半導体ウェハ1の被研磨面1aよりも
ガイドリング5の端面5eが突出するように、ガイドリ
ング5が形成され、かつウェハキャリア6の外周先端部
6aに取り付けられている。
【0034】これにより、例えば、配線パターンが形成
された後の半導体ウェハ1上の前記被処理膜を研磨する
際には、ガイドリング5の端面5eと半導体ウェハ1の
被研磨面1aとがほぼ同一面になった状態で研磨が行わ
れる。
【0035】ここで、本実施の形態によるガイドリング
5は、研磨中にウェハキャリア6から半導体ウェハ1が
外れないように半導体ウェハ1を案内するものであり、
汚染などの問題から、半導体ウェハ1に対して悪影響を
及ぼさない材料(例えば、エポキシ樹脂やデルリンな
ど)によって形成されている。
【0036】なお、研磨中は、ガイドリング5の端面5
eと半導体ウェハ1の被研磨面1aとがほぼ同一面にな
るため、ガイドリング5の端面5eも研磨パッド4に接
触し、かつ研磨パッド4の表面4aを加圧している。
【0037】したがって、本実施の形態によるガイドリ
ング5の端面5eには、図4に示すように、ガイドリン
グ5のほぼ中心5dに向かって直線的に形成された複数
個のスラリー供給溝5bが設けられており、このスラリ
ー供給溝5bを介してウェハ収容空間14にスラリー2
を供給している。
【0038】ただし、スラリー供給溝5bは、ガイドリ
ング5の端面5eにおいて、その円周方向5cに対して
ほぼ等間隔で形成されていることが好ましい。
【0039】なお、本実施の形態のスラリー2は、研磨
剤を水などの溶媒に懸濁させた液体であり、スラリー供
給手段11からノズル10を通しかつスラリー供給口1
0aから噴流させて研磨パッド4の表面4aに供給す
る。
【0040】つまり、スラリー2が研磨パッド4の表面
4aに供給された際に、スラリー2に含まれる前記研磨
剤を研磨パッド4が保持し、半導体ウェハ1の被研磨面
1aと研磨パッド4の表面4aとが接触して擦れること
により、半導体ウェハ1の被研磨面1aが前記研磨剤に
よって研磨される。
【0041】ここで、本実施の形態によるウェハキャリ
ア6は、多孔質部材である通気性剛性板12と緩衝部材
であるバックパッド7とを有しており、半導体ウェハ1
を加圧する際には、通気性剛性板12とバックパッド7
とを介して半導体ウェハ1を加圧する。
【0042】なお、通気性剛性板12はその両面が研削
加工により平面仕上げされ、高剛性を有するセラミック
などによって形成された多孔質(メッシュ状)のもので
あり、ウェハキャリア6に取り付けられている。
【0043】また、バックパッド7は低剛性を有した厚
さ600μm程度のものであり、直径1mm程度の貫通
孔7aが5mmピッチ程度の間隔でその全面に渡って設
けられている。
【0044】すなわち、本実施の形態によるウェハキャ
リア6の加圧面6bは、バックパッド7の半導体ウェハ
1の裏面1cと接触する側の面であり、これにより、ウ
ェハ収容空間14は、ガイドリング5の内周面5aとバ
ックパッド7の加圧面6bとから形成されている。
【0045】ここで、ウェハ収容空間14の深さ14a
は、半導体ウェハ1の厚さ1dとほぼ等しいかまたはそ
れよりも深く形成されているため、本実施の形態による
ウェハキャリア6においては、各部材が図3に示すよう
な関係で形成かつ取り付けられている。
【0046】つまり、ウェハキャリア6のガイドリング
5が取り付けられる接合面6cと通気性剛性板12の露
出面12aとが同一面となるように両者を接合し、バッ
クパッド7は通気性剛性板12の露出面12aと接触す
るように配置されている。
【0047】したがって、ガイドリング5の厚さ5fと
バックパッド7の厚さ7bとが、ガイドリング5の厚さ
5f≧バックパッド7の厚さ7b+半導体ウェハ1の厚
さ1dの関係で各々形成および設置されている。
【0048】ただし、バックパッド7は、必ずしも設け
られていなくてもよく、この場合、ウェハキャリア6の
加圧面6bは通気性剛性板12が有し、その露出面12
aが加圧面6bに相当する。
【0049】なお、ガイドリング5の厚さ5fやバック
パッド7の厚さ7bは、この関係に限定されるものでは
なく、結果的に、ウェハキャリア6とガイドリング5と
によって形成されるウェハ収容空間14の深さ14a
が、半導体ウェハ1の厚さ1dとほぼ等しいかまたはそ
れよりも深く形成されていればよく、半導体ウェハ1を
ウェハ収容空間14に収容して研磨する際に、ガイドリ
ング5の端面5eと半導体ウェハ1の被研磨面1aとが
ほぼ同一面を形成して研磨できればよい。
【0050】また、研磨時の主研磨圧力は、ウェハキャ
リア6が有する通気性剛性板12およびバックパッド7
を介してメカ的に半導体ウェハ1に加えられるが、圧力
補正用の補助圧力は窒素ガスなどの流体18によるもの
であり、ウェハキャリア6内に設けられた流体供給管1
3などに流体18を供給し、流体18が半導体ウェハ1
に補助圧力を掛ける。
【0051】つまり、流体供給管13を介して供給され
た流体18は、通気性剛性板12およびバックパッド7
の貫通孔7aを介して半導体ウェハ1の裏面1cに到達
し、前記補助圧力として半導体ウェハ1の裏面1cに圧
力を加える。
【0052】また、本実施の形態による研磨装置には、
研磨パッド4における研磨後の表面4aを削って平坦化
するドレッサ15と研磨盤3を覆うカバーである筐体1
7とが設置されている。
【0053】このドレッサ15は、研磨終了後などに、
モータなどのドレッサ回転手段21によって回転して研
磨パッド4の表面4aを慣らすものであり、自転および
揺動可能な部材である。
【0054】なお、ドレッサ15による研磨パッド4の
研磨は、半導体ウェハ1の研磨と同時に行ってもよく、
また、半導体ウェハ1の研磨終了後に行ってもよい。
【0055】ここで、研磨盤3は、筐体17によって覆
われるとともに研磨盤回転手段8によって回転させるこ
とができる。
【0056】また、ウェハキャリア6もキャリア回転手
段9によって回転するものであるが、ドレッサ15と同
様に、揺動することも可能である。
【0057】これらにより、半導体ウェハ1を研磨する
際には、研磨盤3を回転させ、さらに、ウェハキャリア
6とドレッサ15とを回転させるとともに、必要であれ
ば、ウェハキャリア6とドレッサ15とをそれぞれ揺動
させる。
【0058】また、流体供給管13は、蛇腹状の防塵カ
バー22によって覆われており、ウェハキャリア6の上
昇・下降によって発生する塵などが外部5gに出ないよ
うに防ぐものである。
【0059】次に、本実施の形態による研磨方法につい
て説明する。
【0060】まず、ウェハキャリア6の加圧面6bと半
導体ウェハ1の外周部1bを案内するガイドリング5の
内周面5aとからなりかつ深さ14aが半導体ウェハ1
の厚さ1dとほぼ等しいかまたはそれよりも深く形成さ
れたウェハ収容空間14に半導体ウェハ1を収容する。
【0061】すなわち、所定箇所に載置された半導体ウ
ェハ1上にウェハキャリア6を移動させ、半導体ウェハ
1をウェハキャリア6のウェハ収容空間14に真空吸着
などによって吸着保持する。
【0062】なお、この時の半導体ウェハ1の真空吸着
は、例えば、流体供給管13を用いて真空引きを行う。
【0063】続いて、半導体ウェハ1を吸着保持したウ
ェハキャリア6を研磨盤3の所定箇所に移動させる。
【0064】ここで、研磨盤3を20rpm程度の回転
速度で回転させるとともに、スラリー供給手段11によ
ってノズル10からスラリー2を研磨パッド4の表面4
aに滴下することにより、研磨パッド4の表面4a全体
にスラリー2を供給する。
【0065】さらに、ウェハキャリア6を研磨パッド4
上に下降させ、半導体ウェハ1の被研磨面1aを研磨パ
ッド4の表面4aに接触させる。
【0066】この時、ウェハキャリア6も研磨盤3と同
様の回転速度で回転させる。
【0067】その後、ウェハキャリア6によって半導体
ウェハ1を保持しながら半導体ウェハ1を研磨パッド4
に押さえ付ける。
【0068】これにより、ガイドリング5の端面5eと
半導体ウェハ1の被研磨面1aとをほぼ同一面にして被
研磨面1aを研磨することができる。
【0069】なお、研磨中、スラリー2を供給し続け
る。ここで、スラリー2は、図4に示すガイドリング5
の端面5eに形成されたスラリー供給溝5bを通過する
ため、常に、ウェハ収容空間14内にスラリー2を供給
することができる。
【0070】また、研磨中は、半導体ウェハ1の被研磨
面1aを均一に研磨するように、ウェハキャリア6を回
転だけでなく、揺動もさせる。
【0071】さらに、本実施の形態による研磨方法にお
いては、半導体ウェハ1の研磨を行う際に、ガイドリン
グ5によって研磨パッド4に掛かる単位面積当たりの力
と半導体ウェハ1によって研磨パッド4に掛かる単位面
積当たりの力とがほぼ等しくなるようにガイドリング5
すなわちウェハキャリア6と半導体ウェハ1とを加圧す
る。
【0072】つまり、窒素ガスなどの流体18による補
助圧力を用いて、ウェハキャリア6によって半導体ウェ
ハ1にメカ的に掛ける主研磨圧力と前記補助圧力とをそ
れぞれの所定圧力に制御することにより、研磨パッド4
に掛かるガイドリング5の単位面積当たりの力と半導体
ウェハ1によって掛かる単位面積当たりの力とを等しく
することが可能である。
【0073】なお、研磨終了後、再び半導体ウェハ1を
ウェハキャリア6によって真空吸着させ、この状態で、
ウェハキャリア6を上昇させて半導体ウェハ1を研磨パ
ッド4から離脱させる。
【0074】その後、ドレッサ15を下降させて研磨パ
ッド4に接触させる。
【0075】続いて、ドレッサ15を回転および揺動さ
せて、研磨パッド4の表面4aを慣らす(研磨後の表面
4aを削って平坦化する)。
【0076】なお、ドレッサ15による研磨パッド4の
研磨は、半導体ウェハ1の研磨と同時に行ってもよい。
【0077】本実施の形態の研磨方法および装置によれ
ば、以下のような作用効果が得られる。
【0078】すなわち、ウェハキャリア6の加圧面6b
とガイドリング5の内周面5aとからなるウェハ収容空
間14の深さ14aが、半導体ウェハ1の厚さ1dとほ
ぼ等しいかまたはそれよりも深く形成されていることに
より、半導体ウェハ1をウェハ収容空間14に収容して
研磨する際に、ガイドリング5の端面5eと半導体ウェ
ハ1の被研磨面1aとをほぼ同一面にして研磨すること
ができる。
【0079】これにより、研磨時、半導体ウェハ1の外
周部1bがガイドリング5の内周面5aによってほぼ完
全に囲まれるため、流体18による補助圧力から発生す
る反力がウェハキャリア6に作用してウェハキャリア6
が浮き上がっても、半導体ウェハ1が外れてガイドリン
グ5の外部5gに飛び出すことを防止できる。
【0080】その結果、本実施の形態による研磨装置を
一度停止させ、半導体ウェハ1をウェハ収容空間14に
再収容する作業を行わなくて済むため、前記研磨装置の
稼働時間を増やすことができ、これにより、前記研磨装
置の稼働率を向上させることができる。
【0081】さらに、半導体ウェハ1が外れてガイドリ
ング5の外部5gに飛び出すことを防止できるため、半
導体ウェハ1が損傷することを低減でき、その結果、半
導体ウェハ1の歩留りを向上させることができる。
【0082】また、ガイドリング5によって研磨パッド
4に掛かる単位面積当たりの力と半導体ウェハ1によっ
て研磨パッド4に掛かる単位面積当たりの力とがほぼ等
しくなるようにガイドリング5および半導体ウェハ1を
加圧することにより、半導体ウェハ1の荷重によって形
成される研磨パッド4の表面4aにおける歪み部4b
(図3参照)の発生を防止することができる。
【0083】これにより、半導体ウェハ1の端部1eの
研磨速度を半導体ウェハ1における他の箇所の研磨速度
とほぼ等しくすることができるため、半導体ウェハ1の
被研磨面1a内における研磨量の均一性を向上させるこ
とができる。
【0084】その結果、高精度の研磨を実現することが
可能になる。
【0085】なお、ガイドリング5の端面5eに、ガイ
ドリング5のほぼ中心5dに向かって形成された複数個
のスラリー供給溝5bが設けられていることにより、半
導体ウェハ1の被研磨面1a全体に対してスラリー2を
供給することができる。
【0086】ここで、前記複数個のスラリー供給溝5b
が、ガイドリング5の端面5eの円周方向5cに対して
ほぼ等間隔で形成されていることにより、半導体ウェハ
1の被研磨面1a全体に対してさらに均一にスラリー2
を供給することができ、その結果、半導体ウェハ1の被
研磨面1a内における研磨量の均一性を向上させること
ができる。
【0087】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0088】例えば、前記実施の形態におけるガイドリ
ング5の端面5eに形成されたスラリー供給溝5bは、
ガイドリング5のほぼ中心5dに向かって直線的にかつ
その円周方向5cに対してほぼ等間隔で複数個形成され
ているものであったが、図5に示す他の実施の形態のガ
イドリング5のように、スラリー供給溝5bが、ガイド
リング5の円周外方16に向かって放射状にかつ曲線的
に形成されていてもよい。
【0089】つまり、図1に示すウェハキャリア6は回
転をしているため、スラリー供給溝5bを放射状にかつ
曲線的に形成することにより、スラリー2を円滑に供給
することが可能になる。
【0090】なお、この場合も、スラリー供給溝5b
は、ガイドリング5の円周方向5cに対してほぼ等間隔
で複数個形成されている。
【0091】これにより、ウェハキャリア6が回転中で
あってもスラリー2を円滑にかつ半導体ウェハ1の被研
磨面1aに対して均一に供給することができる。
【0092】また、前記実施の形態によるガイドリング
5は、可動させることができない固定式のものであった
が、図6に示す他の実施の形態のガイドリング5のよう
に、ガイドリング5(リング状案内部材)がその円周方
向5cに複数個に分割可能であり、かつガイドリング5
の少なくとも1つがガイドリング5の円周外方16に可
動する(移動可能な)部材であってもよい。
【0093】つまり、ガイドリング5を分割かつ可動式
とするものである。
【0094】なお、図6に示したガイドリング5は、4
分割式の場合であり、半導体ウェハ1を着脱し易いよう
に、ガイドリング5を円周外方16に可動する機能を有
している。
【0095】ここで、分割かつ可動式のガイドリング5
は、必ずしも半導体ウェハ1の全周を覆うものでなくて
もよい。
【0096】すなわち、ガイドリング5が、半導体ウェ
ハ1の外周部1b(図3参照)の所定箇所(例えば、4
箇所)を保持する可動式のピン部材であってもよい。
【0097】なお、ガイドリング5を分割かつ可動式に
することにより、半導体ウェハ1などの被研磨物を着脱
する際には、容易に着脱することができる。
【0098】また、ガイドリング5が分割かつ可動式で
ある場合、ガイドリング5がその先端部5hに図6
(a)に示すような爪部5iを有していてもよい。
【0099】これにより、爪部5iが半導体ウェハ1の
外周部1bを確実に支持することができるため、半導体
ウェハ1が外れてガイドリング5の外部5gに飛び出す
ことを防止できる。
【0100】その結果、前記実施の形態による研磨装置
の稼働時間を増やすことができ、前記研磨装置の稼働率
を向上させることができる。
【0101】また、前記研磨装置においては、図1に示
すようにドレッサ15が、ウェハキャリア6とは別部材
として設けられているものであったが、図7に示す他の
実施の形態のウェハキャリア6のように、ガイドリング
5に前記ドレッサ15と同様の機能を持たせてもよい。
【0102】すなわち、図7に示すガイドリング5は、
その端面5e付近にダイヤモンドなどの硬質微粒子5j
を埋め込むことにより、端面5eが硬質な歯状となるも
のであり、これにより、ガイドリング5に研磨パッド4
の倣い機能を持たせることができる。
【0103】ここで、例えば、研磨パッド4が不織布な
どの研磨布によって形成されている場合、研磨中に、ガ
イドリング5の端面5eが研磨パッド4に圧力をかける
ことによって研磨パッド4の前記研磨布を毛羽立たせる
ことができる。
【0104】これにより、研磨パッド4が研磨剤を常に
保持できるため、研磨速度を落とすことなく、半導体ウ
ェハ1(被研磨物)の被研磨面1a内における研磨量の
均一性を向上させることができる。
【0105】さらに、ガイドリング5が研磨パッド4に
対しての前記倣い機能を有することにより、別の部材
(例えば、図1に示すドレッサ15のこと)に前記倣い
機能を持たせる必要がなくなるため、前記実施の形態に
よる研磨装置の構造を簡略化することができる。
【0106】また、前記研磨装置は、図8に示す他の実
施の形態のウェハキャリア6のように、ガイドリング5
内に流体18の供給によって変形する薄膜部材であるフ
ィルム部材19が設けられ、フィルム部材19の変形
(ここでは膨張)によって半導体ウェハ1(被研磨物)
への加圧が行われるものであってもよい。
【0107】これは、半導体ウェハ1を加圧する際に、
窒素ガスなどの流体18を用いてフィルム部材19を加
圧し、フィルム部材19の変形(膨張)によって半導体
ウェハ1を加圧するものである。
【0108】ここで、フィルム部材19は、例えば、ポ
リエチレンなどによって形成され、そのフィルム厚さは
250μm程度である。
【0109】なお、フィルム部材19を用いた加圧方法
としては、まず、図3に示す深さ14aが半導体ウェハ
1の厚さ1dよりも深く形成されたウェハ収容空間(被
研磨物収容空間)14に半導体ウェハ1を収容する。
【0110】続いて、ウェハキャリア6内の加圧空間2
0に流体18を供給して、フィルム部材19を変形(膨
張)させる。
【0111】さらに、研磨時にフィルム部材19の変形
(膨張)によって半導体ウェハ1を加圧することによ
り、半導体ウェハ1を前記ウェハ収容空間14の開口方
向14b(図3参照)に移動させて半導体ウェハ1を研
磨パッド4に押さえ付けるものである。
【0112】これにより、半導体ウェハ1に直接流体1
8が供給されないため、流体18の反力による半導体ウ
ェハ1のウェハキャリア6内における離脱(浮き)を防
止することができる。
【0113】その結果、半導体ウェハ1が外れてガイド
リング5の外部5gに飛び出すことを防止できる。
【0114】さらに、研磨時、半導体ウェハ1が離脱せ
ず、半導体ウェハ1とウェハキャリア6内に設けられた
バックパッド7(緩衝部材)とが常に接触しているた
め、半導体ウェハ1の被研磨面1a全体にほぼ均等な荷
重を掛けることができる。
【0115】その結果、半導体ウェハ1の被研磨面1a
内における研磨量の均一性を向上させることができる。
【0116】また、前記実施の形態による研磨装置にお
いては、加圧保持部材にリング状案内部材が取り付けら
れている場合を説明したが、リング状案内部材は加圧保
持部材から独立して設けられていてもよい。
【0117】これにより、それぞれを別々にメカ的な荷
重によって加圧することができ、さらに、被研磨物とも
別けてメカ的な荷重を加えることができる。
【0118】その結果、リング状案内部材に掛ける荷重
の大きさを調整する際に、被研磨物に掛ける荷重とは別
けて調整することができる。
【0119】なお、この場合においても、被研磨物を収
容する被研磨物収容空間は、前記加圧保持部材の加圧面
と前記リング状案内部材の内周面とから形成される。
【0120】また、前記実施の形態においては、被研磨
物が半導体ウェハ1の場合について説明したが、前記被
研磨物は、半導体ウェハ1に限らず円盤状の部材であれ
ば、他の部材であってもよい。
【0121】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0122】(1).加圧保持部材の加圧面とリング状
案内部材の内周面とからなる被研磨物収容空間の深さが
被研磨物の厚さとほぼ等しいかまたはそれよりも深く形
成されていることにより、研磨時、被研磨物の外周部が
リング状案内部材の内周面によってほぼ完全に囲まれる
ため、被研磨物が外れてリング状案内部材の外部に飛び
出すことを防止できる。これにより、研磨装置の稼働時
間を増やすことができ、その結果、研磨装置の稼働率を
向上させることができる。
【0123】(2).被研磨物が外れてリング状案内部
材の外部に飛び出すことを防止できるため、被研磨物が
損傷することを低減でき、その結果、被研磨物の歩留り
を向上させることができる。
【0124】(3).リング状案内部材によって研磨パ
ッドに掛かる単位面積当たりの力と被研磨物によって研
磨パッドに掛かる単位面積当たりの力とがほぼ等しくな
るようにリング状案内部材および被研磨物を加圧するこ
とにより、被研磨物の端部の研磨速度を被研磨物におけ
る他の箇所の研磨速度とほぼ等しくすることができる。
これにより、被研磨物の被研磨面内における研磨量の均
一性を向上させることができ、その結果、高精度の研磨
を実現することが可能になる。
【0125】(4).リング状案内部材の端面に、リン
グ状案内部材のほぼ中心に向かってかつ前記端面の円周
方向に対してほぼ等間隔で形成された複数個のスラリー
供給溝が設けられていることにより、被研磨物の被研磨
面全体に対してスラリーを供給することができ、その結
果、被研磨物の被研磨面内における研磨量の均一性を向
上させることができる。
【0126】(5).リング状案内部材がその円周方向
に複数個に分割可能であり、かつリング状案内部材の少
なくとも1つがその円周外方に移動可能な部材であるこ
とにより、被研磨物を着脱する際には、容易に着脱する
ことができる。
【0127】(6).リング状案内部材がその先端部に
被研磨物の外周部を支持する爪部を有していることによ
り、被研磨物が外れてリング状案内部材の外部に飛び出
すことを防止できる。これにより、研磨装置の稼働時間
を増やすことができ、研磨装置の稼働率を向上させるこ
とができる。
【0128】(7).リング状案内部材内に流体の供給
によって変形するフィルム部材などの薄膜部材が設けら
れ、薄膜部材の変形によって被研磨物への加圧が行われ
ることにより、被研磨物に直接流体が供給されないた
め、流体の反力による被研磨物の離脱(浮き)を防止す
ることができる。これにより、被研磨物が外れてリング
状案内部材の外部に飛び出すことを防止できる。
【0129】(8).研磨時、被研磨物が離脱せず、被
研磨物と加圧保持部材内に設けられた緩衝部材とが常に
接触しているため、被研磨物の被研磨面全体にほぼ均等
な荷重を掛けることができる。その結果、被研磨物の被
研磨面内における研磨量の均一性を向上させることがで
きる。
【0130】(9).リング状案内部材の端面付近にダ
イヤモンドなどの硬質微粒子を埋め込むことにより、リ
ング状案内部材に研磨パッドの倣い機能を持たせること
ができる。つまり、研磨パッドが不織布などの研磨布に
よって形成されている場合、研磨中に、リング状案内部
材の端面が研磨パッドに圧力をかけることによって研磨
パッドの研磨布を毛羽立たせることができる。これによ
り、研磨パッドが研磨剤を常に保持できるため、研磨速
度を落とすことなく、被研磨物の被研磨面内における研
磨量の均一性を向上させることができる。
【0131】(10).リング状案内部材が研磨パッド
に対しての前記倣い機能を有することにより、別の部材
に前記倣い機能を持たせる必要がなくなるため、研磨装
置の構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による研磨装置の構造の実施の形態の一
例を示す構成概念図である。
【図2】本発明の研磨装置における加圧保持部材の構造
の実施の形態の一例を示す部分断面図である。
【図3】本発明の研磨装置におけるリング状案内部材の
構造の実施の形態の一例を示す拡大部分断面図である。
【図4】本発明の研磨装置におけるリング状案内部材の
端面の構造の実施の形態の一例を示す底面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である研磨装置におけ
るリング状案内部材の端面の構造を示す底面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である研磨装置におけ
るリング状案内部材の構造を示す図であり、(a)は部
分断面図、(b)は底面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である研磨装置におけ
るリング状案内部材の構造を示す部分断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態である研磨装置におけ
る加圧保持部材の構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ(被研磨物) 1a 被研磨面 1b 外周部 1c 裏面 1d 厚さ 1e 端部 2 スラリー 3 研磨盤 3a 表面 4 研磨パッド 4a 表面 4b 歪み部 5 ガイドリング(リング状案内部材) 5a 内周面 5b スラリー供給溝 5c 円周方向 5d 中心 5e 端面 5f 厚さ 5g 外部 5h 先端部 5i 爪部 5j 硬質微粒子 6 ウェハキャリア(加圧保持部材) 6a 外周先端部 6b 加圧面 6c 接合面 7 バックパッド(緩衝部材) 7a 貫通孔 7b 厚さ 8 研磨盤回転手段 9 キャリア回転手段(加圧保持部材回転手段) 10 ノズル 10a スラリー供給口 11 スラリー供給手段 12 通気性剛性板 12a 露出面 13 流体供給管 14 ウェハ収容空間(被研磨物収容空間) 14a 深さ 14b 開口方向 15 ドレッサ 16 円周外方 17 筐体 18 流体 19 フィルム部材(薄膜部材) 20 加圧空間 21 ドレッサ回転手段 22 防塵カバー
フロントページの続き (72)発明者 小島 弘之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の被研磨物を研磨する研磨方法で
    あって、 前記被研磨物を加圧保持する加圧保持部材の加圧面と前
    記被研磨物の外周部を案内するリング状案内部材の内周
    面とからなり、かつ深さが前記被研磨物の厚さとほぼ等
    しいかまたはそれよりも深く形成された被研磨物収容空
    間に前記被研磨物を収容し、 前記加圧保持部材によって前記被研磨物を保持しながら
    前記被研磨物を研磨パッドに押さえ付け、 前記リング状案内部材の前記研磨パッドと対向した端面
    と前記被研磨物の被研磨面とをほぼ同一面にして前記被
    研磨物を研磨することを特徴とする研磨方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研磨方法であって、前記
    リング状案内部材によって前記研磨パッドに掛かる単位
    面積当たりの力と前記被研磨物によって前記研磨パッド
    に掛かる単位面積当たりの力とがほぼ等しくなるように
    前記リング状案内部材および前記被研磨物を加圧するこ
    とを特徴とする研磨方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の研磨方法であっ
    て、前記被研磨物を加圧する際に、流体を用いてフィル
    ム部材などの薄膜部材を加圧し、前記薄膜部材の変形に
    よって前記被研磨物を加圧することを特徴とする研磨方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の研磨方法であって、深さ
    が前記被研磨物の厚さよりも深く形成された前記被研磨
    物収容空間に前記被研磨物を収容し、研磨時に前記薄膜
    部材の変形によって前記被研磨物を加圧することによ
    り、前記被研磨物を前記被研磨物収容空間の開口方向に
    移動させて前記被研磨物を前記研磨パッドに押さえ付け
    ることを特徴とする研磨方法。
  5. 【請求項5】 円盤状の被研磨物の研磨を行う研磨装置
    であって、 研磨布などの研磨パッドが表面に設けられ、かつ研磨時
    に回転する研磨盤と、 前記被研磨物の被研磨面と反対側の裏面を加圧する加圧
    面を備えた加圧保持部材と、 前記被研磨物の外周部を案内する内周面を備え、かつ前
    記加圧保持部材に取り付けられることにより前記加圧保
    持部材の加圧面と前記内周面とからなる被研磨物収容空
    間を形成するリング状案内部材と、 前記研磨盤を回転させる研磨盤回転手段と、 前記加圧保持部材を回転させる加圧保持部材回転手段と
    を有し、 前記被研磨物収容空間の深さが前記被研磨物の厚さとほ
    ぼ等しいかまたはそれよりも深く形成され、前記被研磨
    物を前記被研磨物収容空間に収容して研磨する際に、前
    記リング状案内部材の前記研磨パッドと対向した端面と
    前記被研磨物の被研磨面とがほぼ同一面を形成して研磨
    し得ることを特徴とする研磨装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の研磨装置であって、前記
    リング状案内部材の端面に、前記リング状案内部材のほ
    ぼ中心に向かって形成された複数個のスラリー供給溝が
    設けられていることを特徴とする研磨装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の研磨装置であっ
    て、前記リング状案内部材がその円周方向に複数個に分
    割可能であり、かつ前記リング状案内部材の少なくとも
    1つが前記リング状案内部材の円周外方に移動可能な部
    材であることを特徴とする研磨装置。
  8. 【請求項8】 請求項5,6または7記載の研磨装置で
    あって、前記リング状案内部材がその先端部に前記被研
    磨物の外周部を支持する爪部を有していることを特徴と
    する研磨装置。
  9. 【請求項9】 請求項5,6,7または8記載の研磨装
    置であって、前記リング状案内部材内に流体の供給によ
    って変形するフィルム部材などの薄膜部材が設けられ、
    前記薄膜部材の変形によって前記被研磨物への加圧が行
    われることを特徴とする研磨装置。
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