JPH09238098A - Fdd/cdma送受信システム - Google Patents
Fdd/cdma送受信システムInfo
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- JPH09238098A JPH09238098A JP17899896A JP17899896A JPH09238098A JP H09238098 A JPH09238098 A JP H09238098A JP 17899896 A JP17899896 A JP 17899896A JP 17899896 A JP17899896 A JP 17899896A JP H09238098 A JPH09238098 A JP H09238098A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CDMAシステムにおいて、耐フェージン
グ,耐干渉特性を向上させる。 【解決手段】 CDMA送信装置において、送信信号に
重み付けを行い複数のアンテナから各々送信する。ま
た、送信装置はCDMA受信装置において重み付けの値
を決定するためのパイロット信号を送信する。このパイ
ロット信号はアンテナ毎に互いに異なる符号で拡散した
信号である。受信装置では、複数のアンテナに対応して
全ての受信を行い、受信信号を合成する。また、パイロ
ット信号を各々受信し、その受信電力値に応じて重み付
け信号を送信装置に返送する。送信信号の重み付けの値
を決定するためのアンテナ毎のパイロット信号を送信す
ることで、閉ループ制御によりダイバーシチ効果と干渉
低減効果とを実現できる。
グ,耐干渉特性を向上させる。 【解決手段】 CDMA送信装置において、送信信号に
重み付けを行い複数のアンテナから各々送信する。ま
た、送信装置はCDMA受信装置において重み付けの値
を決定するためのパイロット信号を送信する。このパイ
ロット信号はアンテナ毎に互いに異なる符号で拡散した
信号である。受信装置では、複数のアンテナに対応して
全ての受信を行い、受信信号を合成する。また、パイロ
ット信号を各々受信し、その受信電力値に応じて重み付
け信号を送信装置に返送する。送信信号の重み付けの値
を決定するためのアンテナ毎のパイロット信号を送信す
ることで、閉ループ制御によりダイバーシチ効果と干渉
低減効果とを実現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCDMA送受信シス
テムに関し、特に移動通信システムの下り回線(基地局
から移動局への通信)について一般に適用されるCDM
A(Code Division Multiple
Access)送受信システムに関する。
テムに関し、特に移動通信システムの下り回線(基地局
から移動局への通信)について一般に適用されるCDM
A(Code Division Multiple
Access)送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に直接拡散による符号分割多重アク
セス(CDMA)方式は、加入者容量を大幅に拡大し得
る可能性があるため、将来の移動通信システムなどにお
ける多重アクセス方式として注目されている。CDMA
方式を用いたシステムでは、各ユーザは自局信号に固有
の拡散符号を乗算し信号を広い周波数帯域に拡散してか
ら伝送路に送出する。また、受信側では符号多重された
信号からの逆拡散の過程を経て所望の自局信号を検出す
る。
セス(CDMA)方式は、加入者容量を大幅に拡大し得
る可能性があるため、将来の移動通信システムなどにお
ける多重アクセス方式として注目されている。CDMA
方式を用いたシステムでは、各ユーザは自局信号に固有
の拡散符号を乗算し信号を広い周波数帯域に拡散してか
ら伝送路に送出する。また、受信側では符号多重された
信号からの逆拡散の過程を経て所望の自局信号を検出す
る。
【0003】図11(a),(b)は、従来のCDMA
送受信システムの一例を示すブロック図であり、図11
(a)には送信装置、図11(b)には受信装置が示さ
れている。この送受信システムでは、送信装置におい
て、受信装置すなわち移動局への各ユーザ信号はまとめ
て多重化される。各ユーザ信号の受信タイミング、及び
伝送路パラメータを受信装置で容易に推定できるように
送信装置においてユーザ信号と共にパイロット信号が多
重化される。
送受信システムの一例を示すブロック図であり、図11
(a)には送信装置、図11(b)には受信装置が示さ
れている。この送受信システムでは、送信装置におい
て、受信装置すなわち移動局への各ユーザ信号はまとめ
て多重化される。各ユーザ信号の受信タイミング、及び
伝送路パラメータを受信装置で容易に推定できるように
送信装置においてユーザ信号と共にパイロット信号が多
重化される。
【0004】図11(a)を参照すると、送信装置では
ユーザ信号符号器501−1〜501−K(Kは1以上
の整数、以下同じ)は、各ユーザ信号を各ユーザ毎に固
有に割り当てた符号で拡散する。パイロット符号器50
2は、パイロット信号を固有の符号で拡散する。合成器
503は、符号化されて各ユーザ信号符号器501−1
〜501Kから供給されるユーザ信号とパイロット符号
器502からのパイロット符号とを多重する。送信アン
テナ504は合成器503の出力を送出する。
ユーザ信号符号器501−1〜501−K(Kは1以上
の整数、以下同じ)は、各ユーザ信号を各ユーザ毎に固
有に割り当てた符号で拡散する。パイロット符号器50
2は、パイロット信号を固有の符号で拡散する。合成器
503は、符号化されて各ユーザ信号符号器501−1
〜501Kから供給されるユーザ信号とパイロット符号
器502からのパイロット符号とを多重する。送信アン
テナ504は合成器503の出力を送出する。
【0005】図11(b)を参照すると、受信装置で
は、パイロット相関器601は、前述した送信アンテナ
504からの信号を図示しない受信アンテナで受けた受
信信号よりパイロット信号を検出し、ユーザ信号の受信
タイミング、及び伝送路パラメータを抽出する。同様に
ユーザ信号相関器602は、受信信号より所望の自局信
号を検出する。検波器603は、パイロット信号から抽
出した伝送路パラメータを用いてユーザ信号を検波す
る。検波器603の出力として所望の復調信号が得られ
る。なお、上述した図11(a),(b)については変
復調器を省略している。
は、パイロット相関器601は、前述した送信アンテナ
504からの信号を図示しない受信アンテナで受けた受
信信号よりパイロット信号を検出し、ユーザ信号の受信
タイミング、及び伝送路パラメータを抽出する。同様に
ユーザ信号相関器602は、受信信号より所望の自局信
号を検出する。検波器603は、パイロット信号から抽
出した伝送路パラメータを用いてユーザ信号を検波す
る。検波器603の出力として所望の復調信号が得られ
る。なお、上述した図11(a),(b)については変
復調器を省略している。
【0006】移動通信環境では、一般に伝送路で生じる
フェージングが受信品質劣化の要因となる。フェージン
グ環境において受信品質を改善する手段として、例え
ば、本願出願人の係属中の出願である特願平6−189
293号(発明の名称「符号分割多重式受信機」)の明
細書に記載されているアンテナダイバーシチ方式が有効
である。これは受信装置において、複数アンテナをアン
テナ間の空間相関特性が独立になるように配置し、複数
アンテナで受信した信号のうち品質の良いものを選択す
る選択方式、或いは適当な重み付けを行って合成する合
成方式である。このような方式の適用によりフェージン
グ環境での受信特性を改善できる。しかし、移動局での
適用は、装置が複雑となるため難しい。
フェージングが受信品質劣化の要因となる。フェージン
グ環境において受信品質を改善する手段として、例え
ば、本願出願人の係属中の出願である特願平6−189
293号(発明の名称「符号分割多重式受信機」)の明
細書に記載されているアンテナダイバーシチ方式が有効
である。これは受信装置において、複数アンテナをアン
テナ間の空間相関特性が独立になるように配置し、複数
アンテナで受信した信号のうち品質の良いものを選択す
る選択方式、或いは適当な重み付けを行って合成する合
成方式である。このような方式の適用によりフェージン
グ環境での受信特性を改善できる。しかし、移動局での
適用は、装置が複雑となるため難しい。
【0007】一方、図11(a),(b)に示されてい
るようなCDMA送受信システムでは、所望信号の検出
の際に自局符号と他局符号との相互相関に起因して干渉
が発生する。これ等の干渉を受信機で除去し高品質化を
図るため各種の干渉除去方式が提案されている(例え
ば、特開平7−030519号公報)が、移動局におけ
る干渉キャンセラの適用は、他ユーザに関する情報の不
足、装置規模の観点から容易ではない。したがって、移
動局に干渉キャンセラを適用せずに干渉低減効果が得ら
れる手段があれば望ましい。
るようなCDMA送受信システムでは、所望信号の検出
の際に自局符号と他局符号との相互相関に起因して干渉
が発生する。これ等の干渉を受信機で除去し高品質化を
図るため各種の干渉除去方式が提案されている(例え
ば、特開平7−030519号公報)が、移動局におけ
る干渉キャンセラの適用は、他ユーザに関する情報の不
足、装置規模の観点から容易ではない。したがって、移
動局に干渉キャンセラを適用せずに干渉低減効果が得ら
れる手段があれば望ましい。
【0008】このような要望に応えて、最近移動局に複
数アンテナや干渉キャンセラを用いることなしにダイバ
ーシチ効果と干渉低減効果とが得られる方式が提案され
た。その公知文献としては、宮,林,加藤,本間による
「CDMA/TDD伝送における基地局送信ダイバーシ
チ方式の提案」(電子情報通信学会技術報告,無線通信
システム研究会RCS94−73,1994年9月)が
ある。この方式は、TDD(Time Divisio
n Duplex)方式、すなわち同一の無線周波数を
送信と受信とに時間分割して通信を行う方式において適
用され、送信と受信とで伝送路が同一である点を利用し
ている。上り回線において、基地局ではアンテナダイバ
ーシチを行い、最も有効な受信特性であったアンテナか
ら下りの送信を行うものである。これにより移動局では
複数アンテナを用いることなしにダイバーシチ効果が得
られる。
数アンテナや干渉キャンセラを用いることなしにダイバ
ーシチ効果と干渉低減効果とが得られる方式が提案され
た。その公知文献としては、宮,林,加藤,本間による
「CDMA/TDD伝送における基地局送信ダイバーシ
チ方式の提案」(電子情報通信学会技術報告,無線通信
システム研究会RCS94−73,1994年9月)が
ある。この方式は、TDD(Time Divisio
n Duplex)方式、すなわち同一の無線周波数を
送信と受信とに時間分割して通信を行う方式において適
用され、送信と受信とで伝送路が同一である点を利用し
ている。上り回線において、基地局ではアンテナダイバ
ーシチを行い、最も有効な受信特性であったアンテナか
ら下りの送信を行うものである。これにより移動局では
複数アンテナを用いることなしにダイバーシチ効果が得
られる。
【0009】また、CDMA方式では、このような送信
ダイバーシチ方式を用いると干渉抑圧効果が期待でき
る。これは所望信号は必ず最良な伝送路から送られるの
に対して、他ユーザへの信号、すなわち干渉は自局ユー
ザにとって必ずしも最良な伝送路で送られるとは限らな
いためである。したがって、図11に示されているよう
に単一のアンテナで全てのユーザ信号を送信する場合と
比べて干渉電力を低減することができる。
ダイバーシチ方式を用いると干渉抑圧効果が期待でき
る。これは所望信号は必ず最良な伝送路から送られるの
に対して、他ユーザへの信号、すなわち干渉は自局ユー
ザにとって必ずしも最良な伝送路で送られるとは限らな
いためである。したがって、図11に示されているよう
に単一のアンテナで全てのユーザ信号を送信する場合と
比べて干渉電力を低減することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図11に示されている従来のCDMA送受信システムで
は耐フェージング、耐干渉特性を向上させようとすると
移動局が複雑となる。また、TDD方式を用いて送信ダ
イバーシチを行う方法には優れた利点があるが、TDD
方式は基地局間で送受信の時間同期をとる必要がありシ
ステムが複雑となる。
図11に示されている従来のCDMA送受信システムで
は耐フェージング、耐干渉特性を向上させようとすると
移動局が複雑となる。また、TDD方式を用いて送信ダ
イバーシチを行う方法には優れた利点があるが、TDD
方式は基地局間で送受信の時間同期をとる必要がありシ
ステムが複雑となる。
【0011】このようなTDD方式に対してシステムが
簡易なFDD(FrequencyDivision
Duplex)方式、すなわち送信と受信とで異なる無
線周波数を用いる方式があるが、このFDD方式におい
て上記効果が得られる手段があれば望ましい。したがっ
て本発明の目的は、FDD/CDMA方式において送信
ダイバーシチを実現し、従来よりも耐フェージング,耐
干渉特性を向上できるFDD/CDMA送受信システム
を提供することにある。
簡易なFDD(FrequencyDivision
Duplex)方式、すなわち送信と受信とで異なる無
線周波数を用いる方式があるが、このFDD方式におい
て上記効果が得られる手段があれば望ましい。したがっ
て本発明の目的は、FDD/CDMA方式において送信
ダイバーシチを実現し、従来よりも耐フェージング,耐
干渉特性を向上できるFDD/CDMA送受信システム
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるCDMA送
受信システムは、CDMA送信装置及びCDMA受信装
置からなり、CDMA送信装置は、CDMA受信装置に
対して送信信号の送信を行う送信装置であって、送信信
号に重み付けを行い複数のアンテナから夫々送信する信
号送信手段と、受信装置において重み付けの値を決定す
るためのパイロット信号を送信するパイロット信号送信
手段とを含み、CDMA受信装置は、CDMA送信装置
の複数のアンテナから重み付けを行い送信された送信信
号を受信する受信装置であって、複数のアンテナに対応
して全ての受信を行い、それらを合成する受信手段と、
送信装置から送信された送信信号の重み付けの値を決定
するためのパイロット信号を夫々受信し、その受信電力
値に応じて重み付け信号を送信装置に送信する手段とを
含む構成としたものである。
受信システムは、CDMA送信装置及びCDMA受信装
置からなり、CDMA送信装置は、CDMA受信装置に
対して送信信号の送信を行う送信装置であって、送信信
号に重み付けを行い複数のアンテナから夫々送信する信
号送信手段と、受信装置において重み付けの値を決定す
るためのパイロット信号を送信するパイロット信号送信
手段とを含み、CDMA受信装置は、CDMA送信装置
の複数のアンテナから重み付けを行い送信された送信信
号を受信する受信装置であって、複数のアンテナに対応
して全ての受信を行い、それらを合成する受信手段と、
送信装置から送信された送信信号の重み付けの値を決定
するためのパイロット信号を夫々受信し、その受信電力
値に応じて重み付け信号を送信装置に送信する手段とを
含む構成としたものである。
【0013】従って、CDMA送信装置では複数のアン
テナから送信信号を夫々重み付けを行い送信する。ま
た、各送信信号とは別に受信装置において該アンテナを
特定するためのパイロット信号を送信する。CDMA受
信装置はパイロット信号を受信し、この受信したパイロ
ット信号に応じて複数のアンテナについてのアンテナ選
択信号を送信装置に送信する。また、複数のアンテナか
らの送信信号について重み付けをするための重み付け信
号を送信装置に送信する。
テナから送信信号を夫々重み付けを行い送信する。ま
た、各送信信号とは別に受信装置において該アンテナを
特定するためのパイロット信号を送信する。CDMA受
信装置はパイロット信号を受信し、この受信したパイロ
ット信号に応じて複数のアンテナについてのアンテナ選
択信号を送信装置に送信する。また、複数のアンテナか
らの送信信号について重み付けをするための重み付け信
号を送信装置に送信する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明によるCDMA送受信シス
テムにおけるCDMA送信装置TRの一実施形態の構成
を示すブロック図であり、図2は本発明によるCDMA
送受信システムにおけるCDMA受信装置RVの一実施
形態の構成を示すブロック図である。
して説明する。図1は本発明によるCDMA送受信シス
テムにおけるCDMA送信装置TRの一実施形態の構成
を示すブロック図であり、図2は本発明によるCDMA
送受信システムにおけるCDMA受信装置RVの一実施
形態の構成を示すブロック図である。
【0015】図1を参照すると、送信装置TRにおい
て、ユーザ信号符号器101−1〜101−Kは、K局
のユーザ信号10−1〜10−Kを各々、ユーザ毎に固
有に割り当てた符号で拡散する。アンテナ選択/重み付
け回路103−1〜103−Kは、ユーザ毎に得られた
アンテナ選択信号、或いは重み付け信号を用いてユーザ
毎に送信アンテナをN個のアンテナ107−1〜107
−Nから選択するか、或いは重み付けを行ってアンテナ
107−1〜107−Nに送出する。
て、ユーザ信号符号器101−1〜101−Kは、K局
のユーザ信号10−1〜10−Kを各々、ユーザ毎に固
有に割り当てた符号で拡散する。アンテナ選択/重み付
け回路103−1〜103−Kは、ユーザ毎に得られた
アンテナ選択信号、或いは重み付け信号を用いてユーザ
毎に送信アンテナをN個のアンテナ107−1〜107
−Nから選択するか、或いは重み付けを行ってアンテナ
107−1〜107−Nに送出する。
【0016】ここで、図3は、アンテナ選択/重み付け
回路103の構成を示す図である。図3(a)はアンテ
ナ選択信号を用いたアンテナ選択方式による一例を示
し、図3(b)は重み付け回路103−i(i=1−
K)を用いた一例を示している。図3(a)のアンテナ
選択方式の場合は、選択回路103Aがアンテナ選択信
号に基づいて各信号符号器からの信号をどの合成器に出
力すべきかを決定する。
回路103の構成を示す図である。図3(a)はアンテ
ナ選択信号を用いたアンテナ選択方式による一例を示
し、図3(b)は重み付け回路103−i(i=1−
K)を用いた一例を示している。図3(a)のアンテナ
選択方式の場合は、選択回路103Aがアンテナ選択信
号に基づいて各信号符号器からの信号をどの合成器に出
力すべきかを決定する。
【0017】また、図3(b)の重み付け方式の場合
は、各信号符号器からの信号はアンテナ重み付け信号に
基づいて重み付け回路103B内の各演算器103a,
103b,・・・,103nに重み1,2,・・・Nが
与えられ、その結果が合成器105−1,105−2,
・・・105Nに送出される。なお、アンテナ選択方式
は重み付け方式の一変形例であり、各信号符号器からの
信号を一つの合成器(アンテナ)のみに送出するように
重み付けしたと考えることができる。換言すれば、一つ
の合成器のみに対しては重み「1」の信号を送出し、他
の全ての出力が送出されない合成器(送信アンテナ)に
対しては重み「0」の信号を送出すると考える。
は、各信号符号器からの信号はアンテナ重み付け信号に
基づいて重み付け回路103B内の各演算器103a,
103b,・・・,103nに重み1,2,・・・Nが
与えられ、その結果が合成器105−1,105−2,
・・・105Nに送出される。なお、アンテナ選択方式
は重み付け方式の一変形例であり、各信号符号器からの
信号を一つの合成器(アンテナ)のみに送出するように
重み付けしたと考えることができる。換言すれば、一つ
の合成器のみに対しては重み「1」の信号を送出し、他
の全ての出力が送出されない合成器(送信アンテナ)に
対しては重み「0」の信号を送出すると考える。
【0018】合成方式の場合は、良好な伝送路のアンテ
ナへのユーザ信号には大きな重みを掛け、劣悪な伝送路
のアンテナへのユーザ信号には小さな重みを掛ける構成
とする。再び図1を参照して説明すると、パイロット符
号器104−1〜104−N(Nは2以上の整数、以下
同じ)は各送信アンテナ107−1〜107−N毎のパ
イロット信号40−1〜40−Nを固有に割り当てた符
号で拡散する。合成器105−1〜105−Nはアンテ
ナ選択/重み付け回路103−1〜103−Kの出力と
パイロット符号器104−1〜104−Nの各出力とを
加算する。遅延器106−1〜106−Nは、合成器1
05−1〜105−Nの各出力を遅延させ、各アンテナ
107−1〜107−Nからの送出タイミングを互いに
異なるものとする。この理由は受信装置RVにおいて、
アンテナ107−1〜107−Nから送られたユーザ信
号を時間的に分離し、信号が送出されたアンテナを容易
に判断できるようにするためである。遅延器106−1
〜106−Nの遅延量は、アンテナ107−1〜107
−N相互のタイミングが伝送路の遅延分散より大きく、
かつユーザ信号の1シンボル周期より小さい時間として
数チップ周期程度に設定しておくのが望ましい。送信ア
ンテナ107−1〜107−Nは、遅延器106−1〜
106−Nの出力を送信する。
ナへのユーザ信号には大きな重みを掛け、劣悪な伝送路
のアンテナへのユーザ信号には小さな重みを掛ける構成
とする。再び図1を参照して説明すると、パイロット符
号器104−1〜104−N(Nは2以上の整数、以下
同じ)は各送信アンテナ107−1〜107−N毎のパ
イロット信号40−1〜40−Nを固有に割り当てた符
号で拡散する。合成器105−1〜105−Nはアンテ
ナ選択/重み付け回路103−1〜103−Kの出力と
パイロット符号器104−1〜104−Nの各出力とを
加算する。遅延器106−1〜106−Nは、合成器1
05−1〜105−Nの各出力を遅延させ、各アンテナ
107−1〜107−Nからの送出タイミングを互いに
異なるものとする。この理由は受信装置RVにおいて、
アンテナ107−1〜107−Nから送られたユーザ信
号を時間的に分離し、信号が送出されたアンテナを容易
に判断できるようにするためである。遅延器106−1
〜106−Nの遅延量は、アンテナ107−1〜107
−N相互のタイミングが伝送路の遅延分散より大きく、
かつユーザ信号の1シンボル周期より小さい時間として
数チップ周期程度に設定しておくのが望ましい。送信ア
ンテナ107−1〜107−Nは、遅延器106−1〜
106−Nの出力を送信する。
【0019】図2を参照すると、受信装置RVにおい
て、パイロット相関器201−1〜201−Nは、一本
の受信アンテナ200から得た受信信号より送信アンテ
ナに対応したパイロット信号を検出し、各送信アンテナ
からの電波に対応した受信タイミング、及び伝送路パラ
メータを抽出する。ユーザ信号相関器202は、一本の
受信アンテナ200から得た受信信号より所望のユーザ
信号を受信タイミング毎に検出する。ここではユーザ信
号は送られた送信アンテナの送出タイミングに対応して
時間的に分離される。
て、パイロット相関器201−1〜201−Nは、一本
の受信アンテナ200から得た受信信号より送信アンテ
ナに対応したパイロット信号を検出し、各送信アンテナ
からの電波に対応した受信タイミング、及び伝送路パラ
メータを抽出する。ユーザ信号相関器202は、一本の
受信アンテナ200から得た受信信号より所望のユーザ
信号を受信タイミング毎に検出する。ここではユーザ信
号は送られた送信アンテナの送出タイミングに対応して
時間的に分離される。
【0020】ここで特に選択方式において問題となるの
は、ユーザ信号がどの送信アンテナから送られたもので
あるかを受信装置RVにおいて正確に知ることができな
い点にある。アンテナ選択信号は受信装置RVで検出さ
れるものの、別回線で伝送する際にその情報に誤りが生
じると、受信装置で考えているアンテナからユーザ信号
が送られていない可能性がある。
は、ユーザ信号がどの送信アンテナから送られたもので
あるかを受信装置RVにおいて正確に知ることができな
い点にある。アンテナ選択信号は受信装置RVで検出さ
れるものの、別回線で伝送する際にその情報に誤りが生
じると、受信装置で考えているアンテナからユーザ信号
が送られていない可能性がある。
【0021】そこで受信装置RVではユーザ信号が送ら
れた送信アンテナを独自に推定する必要があり、本例で
は、送られた可能性のある全ての送信アンテナに対応し
てユーザ信号を検波し、最も送られた可能性の高い送信
アンテナの復調信号を用いることとする。検波器203
−1〜203−Nは、パイロット相関器201−1〜2
01−Nの出力である伝送路パラメータを用いてユーザ
信号を各送信アンテナに相当する受信タイミングで検波
し、N個の出力を得る。ユーザ信号選択/合成回路20
4は、ユーザ信号相関器202の出力、或いは検波器2
03−1〜203−Nの出力を用いて、検波器203−
1〜203−Nの出力の中から最も確からしい出力を選
択、或いはそれらを合成してユーザ信号を得る。
れた送信アンテナを独自に推定する必要があり、本例で
は、送られた可能性のある全ての送信アンテナに対応し
てユーザ信号を検波し、最も送られた可能性の高い送信
アンテナの復調信号を用いることとする。検波器203
−1〜203−Nは、パイロット相関器201−1〜2
01−Nの出力である伝送路パラメータを用いてユーザ
信号を各送信アンテナに相当する受信タイミングで検波
し、N個の出力を得る。ユーザ信号選択/合成回路20
4は、ユーザ信号相関器202の出力、或いは検波器2
03−1〜203−Nの出力を用いて、検波器203−
1〜203−Nの出力の中から最も確からしい出力を選
択、或いはそれらを合成してユーザ信号を得る。
【0022】図4はユーザ信号選択/合成回路204の
一例を示しており、図4(a)は選択方式の場合の構成
が示されている。図4(a)において、信号品質検出回
路211は、例えばユーザ信号相関器202の出力を受
け、各アンテナに相当する受信タイミングの出力値のシ
ンボル電力を求めアンテナ制御周期分だけ積算する。こ
こで、信号が送られていない送信アンテナからの電波の
受信タイミングには出力が現れないのでこれらの検出値
が最大(受信電力値が最大)のものを選ぶことで送信ア
ンテナを特定できる。
一例を示しており、図4(a)は選択方式の場合の構成
が示されている。図4(a)において、信号品質検出回
路211は、例えばユーザ信号相関器202の出力を受
け、各アンテナに相当する受信タイミングの出力値のシ
ンボル電力を求めアンテナ制御周期分だけ積算する。こ
こで、信号が送られていない送信アンテナからの電波の
受信タイミングには出力が現れないのでこれらの検出値
が最大(受信電力値が最大)のものを選ぶことで送信ア
ンテナを特定できる。
【0023】ここで、ユーザ信号相関器202の送信ア
ンテナに対応した受信タイミングの直交信号出力を各々
IN ,QN とすると信号品質検出回路211の出力dN
は、 dN =Σ(IN 2 + QN 2) (1) で表される。なお、式(1)におけるΣの添字はアンテ
ナ制御周期に含まれるシンボル数であるものとする。ま
た、他の例として、検波器203−1〜203−Nの出
力を用いるとコヒーレントな検出が可能となる。
ンテナに対応した受信タイミングの直交信号出力を各々
IN ,QN とすると信号品質検出回路211の出力dN
は、 dN =Σ(IN 2 + QN 2) (1) で表される。なお、式(1)におけるΣの添字はアンテ
ナ制御周期に含まれるシンボル数であるものとする。ま
た、他の例として、検波器203−1〜203−Nの出
力を用いるとコヒーレントな検出が可能となる。
【0024】ここで、検波器203−Nの直交信号出力
を各々IN ,QN とすると信号品質検出回路211の出
力dN は、 dN =Σ(|IN|+|QN|) (2) で表される。なお、式(2)におけるΣの添字はアンテ
ナ制御周期に含まれるシンボル数であるものとする。こ
の出力に基づいて選択回路212が検波器203−1〜
203−Nの出力のいずれかをユーザ信号として選択す
る。
を各々IN ,QN とすると信号品質検出回路211の出
力dN は、 dN =Σ(|IN|+|QN|) (2) で表される。なお、式(2)におけるΣの添字はアンテ
ナ制御周期に含まれるシンボル数であるものとする。こ
の出力に基づいて選択回路212が検波器203−1〜
203−Nの出力のいずれかをユーザ信号として選択す
る。
【0025】一方、図4(b)の合成方式の場合には、
送信装置で既に重み付けがされているので検波器203
−1〜203−Nの出力をそのまま合成器212aで合
成することで復調信号(ユーザ信号)が得られる。図2
の電力測定回路205−1〜205−Nは、パイロット
相関器201−1〜201−Nの各出力の電力を測定す
る。アンテナ選択/重み付け信号検出回路206は、電
力測定回路205−1〜205−Nの各出力からアンテ
ナ信号を、或いは電力測定回路205−1〜205−N
の各出力と検波器203−1〜203−Nの各出力から
アンテナ重み付け信号を検出する。例えば、アンテナ選
択方式の場合には、電力測定回路205−1〜205−
Nの出力のうち最大の電力を有するパイロット信号に対
応する送信アンテナを選択する。
送信装置で既に重み付けがされているので検波器203
−1〜203−Nの出力をそのまま合成器212aで合
成することで復調信号(ユーザ信号)が得られる。図2
の電力測定回路205−1〜205−Nは、パイロット
相関器201−1〜201−Nの各出力の電力を測定す
る。アンテナ選択/重み付け信号検出回路206は、電
力測定回路205−1〜205−Nの各出力からアンテ
ナ信号を、或いは電力測定回路205−1〜205−N
の各出力と検波器203−1〜203−Nの各出力から
アンテナ重み付け信号を検出する。例えば、アンテナ選
択方式の場合には、電力測定回路205−1〜205−
Nの出力のうち最大の電力を有するパイロット信号に対
応する送信アンテナを選択する。
【0026】また、合成方式の場合には、電力測定回路
205−1〜205−Nの各出力から重みを求め直接伝
送するか、或いは電力測定回路205−1〜205−N
の各出力から求めた重みと検波器203−1〜203−
Nの各出力から求めた送信装置TRで実際に掛けられた
重みとを用いて、それらの比較情報を伝送する方法等が
考えられる。合成方式は、比較的情報量の少ない形で重
み情報を受信装置から送信装置へ伝送することが難し
く、制御が複雑となる欠点がある。
205−1〜205−Nの各出力から重みを求め直接伝
送するか、或いは電力測定回路205−1〜205−N
の各出力から求めた重みと検波器203−1〜203−
Nの各出力から求めた送信装置TRで実際に掛けられた
重みとを用いて、それらの比較情報を伝送する方法等が
考えられる。合成方式は、比較的情報量の少ない形で重
み情報を受信装置から送信装置へ伝送することが難し
く、制御が複雑となる欠点がある。
【0027】アンテナ選択/重み付け信号検出回路20
6からの出力、すなわちアンテナ選択/重み付け信号は
送信部300に送られ、アンテナ200を介して送信装
置TRに送られる。この場合、図2に示される受信装置
RVは本発明に関係する部分のみを示しており、直接本
発明に関係しない部分は省略してある。なおこの例で
は、FDD方式を用いているため送信と受信では異なる
無線周波数を用いていることに注意されたい。このFD
D方式については公知である。
6からの出力、すなわちアンテナ選択/重み付け信号は
送信部300に送られ、アンテナ200を介して送信装
置TRに送られる。この場合、図2に示される受信装置
RVは本発明に関係する部分のみを示しており、直接本
発明に関係しない部分は省略してある。なおこの例で
は、FDD方式を用いているため送信と受信では異なる
無線周波数を用いていることに注意されたい。このFD
D方式については公知である。
【0028】本実施の形態では、送信装置TRで用いる
アンテナ選択信号、或いは重み付け信号を受信装置RV
で検出し、ユーザ信号を送る回線とは別回線(上り回
線)で受信装置RVから送信装置TRへ伝送する必要が
ある。したがって受信装置RVでアンテナ制御信号を検
出してから送信装置TRへ伝送しアンテナ制御が行われ
るまでに遅延が生じる。この大きさは、一般にアンテナ
制御周期の2〜3倍である。フェージング伝送路の変動
が速い場合にはこの間に伝送路が変化してしまい誤って
アンテナを制御してしまう。伝送路の変動速度は移動局
の速度に比例するため低速移動局にはダイバーシチ効
果、及び干渉低減効果が期待できるが、高速移動局には
これ等の効果が期待できない。構内やマイクロセルのよ
うな低速移動局が主である環境ではアンテナ制御がうま
く働くが、高速移動局の割合が高いマイクロセルでは移
動局によって受信品質が異なってくる。このような場合
には、移動局毎に送信電力制御を行うことで全移動局で
一定の受信品質を保つことができ、システム全体の干渉
量を最適化できる。
アンテナ選択信号、或いは重み付け信号を受信装置RV
で検出し、ユーザ信号を送る回線とは別回線(上り回
線)で受信装置RVから送信装置TRへ伝送する必要が
ある。したがって受信装置RVでアンテナ制御信号を検
出してから送信装置TRへ伝送しアンテナ制御が行われ
るまでに遅延が生じる。この大きさは、一般にアンテナ
制御周期の2〜3倍である。フェージング伝送路の変動
が速い場合にはこの間に伝送路が変化してしまい誤って
アンテナを制御してしまう。伝送路の変動速度は移動局
の速度に比例するため低速移動局にはダイバーシチ効
果、及び干渉低減効果が期待できるが、高速移動局には
これ等の効果が期待できない。構内やマイクロセルのよ
うな低速移動局が主である環境ではアンテナ制御がうま
く働くが、高速移動局の割合が高いマイクロセルでは移
動局によって受信品質が異なってくる。このような場合
には、移動局毎に送信電力制御を行うことで全移動局で
一定の受信品質を保つことができ、システム全体の干渉
量を最適化できる。
【0029】図5,6を用いて本発明によるCDMA送
受信システムの他の例について説明する。図5は本発明
によるCDMA送受信システムにおけるCDMA送信装
置の他の実施形態の構成を示すブロック図であり、また
図6は本発明によるCDMA送受信システムにおけるC
DMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブロック図
である。両図において図1及び図2と同等部分は同一符
号により示されている。
受信システムの他の例について説明する。図5は本発明
によるCDMA送受信システムにおけるCDMA送信装
置の他の実施形態の構成を示すブロック図であり、また
図6は本発明によるCDMA送受信システムにおけるC
DMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブロック図
である。両図において図1及び図2と同等部分は同一符
号により示されている。
【0030】即ち、この図5及び図6の構成において、
送信電力を制御する構成が付加されている以外は、図1
及び図2の構成と同様である。図5を参照すると、送信
装置TRにおいて、電力制御回路102−1〜102−
Kは、ユーザ信号符号器101−1〜101−Kの各出
力を受け、ユーザ毎に得られた電力制御信号を用いてユ
ーザ信号毎に送信電力を制御する。電力制御回路102
−1〜102−Kの出力は、アンテナ選択/重み付け回
路103−1〜103−Kに供給される。
送信電力を制御する構成が付加されている以外は、図1
及び図2の構成と同様である。図5を参照すると、送信
装置TRにおいて、電力制御回路102−1〜102−
Kは、ユーザ信号符号器101−1〜101−Kの各出
力を受け、ユーザ毎に得られた電力制御信号を用いてユ
ーザ信号毎に送信電力を制御する。電力制御回路102
−1〜102−Kの出力は、アンテナ選択/重み付け回
路103−1〜103−Kに供給される。
【0031】図6を参照すると、受信装置RVにおい
て、電力制御信号検出回路207は、ユーザ信号選択/
合成回路204の出力を受け、例えば、所望信号対干渉
電力測定に基づき電力制御信号を検出する。ここで用い
る送信電力制御は受信レベルの平均値を制御するもので
十分であり、その応答もアンテナ制御周期と比べゆっく
りとしたもので良い。所望信号対干渉電力測定方法には
種々考えられるが、例えば、米国特許4835790
Carrier−to−Noise Detector
for Digital Transmission
Systemsに記載された方式がある。電力制御信
号は、ユーザ信号を送る回線とは別回線(上り回線)で
受信装置RVから送信装置TRへ伝送される。
て、電力制御信号検出回路207は、ユーザ信号選択/
合成回路204の出力を受け、例えば、所望信号対干渉
電力測定に基づき電力制御信号を検出する。ここで用い
る送信電力制御は受信レベルの平均値を制御するもので
十分であり、その応答もアンテナ制御周期と比べゆっく
りとしたもので良い。所望信号対干渉電力測定方法には
種々考えられるが、例えば、米国特許4835790
Carrier−to−Noise Detector
for Digital Transmission
Systemsに記載された方式がある。電力制御信
号は、ユーザ信号を送る回線とは別回線(上り回線)で
受信装置RVから送信装置TRへ伝送される。
【0032】図7,8を用いて本来のCDMA送受信シ
ステムの更に他の実施形態について説明する。図7は本
発明によるCDMA送受信システムにおけるCDMA送
信装置の他の実施形態の構成を示すブロック図であり、
また図8は本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。両図において図1〜図6と同等部分は同一
符号により示されている。
ステムの更に他の実施形態について説明する。図7は本
発明によるCDMA送受信システムにおけるCDMA送
信装置の他の実施形態の構成を示すブロック図であり、
また図8は本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。両図において図1〜図6と同等部分は同一
符号により示されている。
【0033】この実施形態は図5及び図6の実施形態の
変形であり、本質的な考え方は図5及び図6の実施形態
に基づいている。図7及び図8の実施形態は、図1にお
ける遅延器106−1〜106−Nがない構成であり、
受信装置RVにおいて、ユーザ信号相関器202の出力
では送信アンテナに対応してユーザ信号が時間的に分離
されない。したがって、図1及び図2の構成では検波器
203−1〜203−Nの出力は正しいもの以外はほぼ
零であるのに対し、図5及び図6の構成では正しい出力
は伝送路がうまく補償されたものでしか得られず、それ
以外は零でなく誤った伝送路パラメータを乗じたものと
なる。したがって、本実施形態では式(1)に示す信号
品質検出回路211では識別が不可能であるが、式
(2)に示す方法では識別が可能である。
変形であり、本質的な考え方は図5及び図6の実施形態
に基づいている。図7及び図8の実施形態は、図1にお
ける遅延器106−1〜106−Nがない構成であり、
受信装置RVにおいて、ユーザ信号相関器202の出力
では送信アンテナに対応してユーザ信号が時間的に分離
されない。したがって、図1及び図2の構成では検波器
203−1〜203−Nの出力は正しいもの以外はほぼ
零であるのに対し、図5及び図6の構成では正しい出力
は伝送路がうまく補償されたものでしか得られず、それ
以外は零でなく誤った伝送路パラメータを乗じたものと
なる。したがって、本実施形態では式(1)に示す信号
品質検出回路211では識別が不可能であるが、式
(2)に示す方法では識別が可能である。
【0034】また、図7及び図8の実施形態では、検波
にパイロット信号を用いているが、他の方法として予め
ユーザ信号にパイロットシンボルを時間軸上に挿入し、
受信装置ではそれを用いて検波を行えば(文献として、
三瓶による「陸上移動通信用16QAMのフェージング
ひずみ補償方式」(電子情報通信学会論文誌B−IIVo
l.J72−B−IINo.1 1989年1月)があ
る)、ユーザ信号選択回路が不要となる。しかし、わざ
わざ強いパイロット信号が伝送されているにもかかわら
ずそれを用いないのは検波特性、伝送効率の観点から望
ましくない。更に、図7及び図8の実施形態において、
パイロット信号と同様にユーザ信号でもアンテナ毎に異
なる符号を用いる方式が当然考えられる。
にパイロット信号を用いているが、他の方法として予め
ユーザ信号にパイロットシンボルを時間軸上に挿入し、
受信装置ではそれを用いて検波を行えば(文献として、
三瓶による「陸上移動通信用16QAMのフェージング
ひずみ補償方式」(電子情報通信学会論文誌B−IIVo
l.J72−B−IINo.1 1989年1月)があ
る)、ユーザ信号選択回路が不要となる。しかし、わざ
わざ強いパイロット信号が伝送されているにもかかわら
ずそれを用いないのは検波特性、伝送効率の観点から望
ましくない。更に、図7及び図8の実施形態において、
パイロット信号と同様にユーザ信号でもアンテナ毎に異
なる符号を用いる方式が当然考えられる。
【0035】図9及び10を用いて本発明のCDMA送
受信システムの更に他の実施形態について説明する。図
9は本発明によるCDMA送受信システムにおけるCD
MA送信装置の他の実施形態の構成を示すブロック図で
あり、図10は本発明によるCDMA送受信システムに
おけるCDMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。同図において図1〜図8と同等部分は
同一符号により示されている。
受信システムの更に他の実施形態について説明する。図
9は本発明によるCDMA送受信システムにおけるCD
MA送信装置の他の実施形態の構成を示すブロック図で
あり、図10は本発明によるCDMA送受信システムに
おけるCDMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。同図において図1〜図8と同等部分は
同一符号により示されている。
【0036】この実施形態は、図5の構成におけるパイ
ロット符号器が1つしかなく各送信アンテナで同じ符号
で拡散したパイロット信号を送出する構成となってい
る。図9を参照すると、送信時に遅延器106−1〜1
06−Nでタイミングをずらしている。このため、図1
0を参照すると、受信装置では1個のパイロット相関器
201を用いてそれらを時間的に分離することでアンテ
ナの識別が可能である。しかし、マルチパス波が存在す
る環境において各送信アンテナに対応する受信タイミン
グを正確に特定するのは容易ではない。
ロット符号器が1つしかなく各送信アンテナで同じ符号
で拡散したパイロット信号を送出する構成となってい
る。図9を参照すると、送信時に遅延器106−1〜1
06−Nでタイミングをずらしている。このため、図1
0を参照すると、受信装置では1個のパイロット相関器
201を用いてそれらを時間的に分離することでアンテ
ナの識別が可能である。しかし、マルチパス波が存在す
る環境において各送信アンテナに対応する受信タイミン
グを正確に特定するのは容易ではない。
【0037】要するに、上述した各実施形態のシステム
では、パイロット信号の拡散符号をアンテナ毎に異なる
ものとしたり、パイロット信号の送出タイミングをアン
テナ毎に異なるものとして異なる符号を用いる場合と同
様の効果を作り出すことにより、受信装置において各パ
イロット信号の受信電力値の大きさを測定することで伝
送特性の良好な送信アンテナを特定することができ、こ
れによって送信ダイバーシチが実現できる。
では、パイロット信号の拡散符号をアンテナ毎に異なる
ものとしたり、パイロット信号の送出タイミングをアン
テナ毎に異なるものとして異なる符号を用いる場合と同
様の効果を作り出すことにより、受信装置において各パ
イロット信号の受信電力値の大きさを測定することで伝
送特性の良好な送信アンテナを特定することができ、こ
れによって送信ダイバーシチが実現できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したCDMA送受信システムで
は、FDD/CDMA方式において送信装置及び受信装
置による閉ループ制御を用いた送信ダイバーシチを実現
しているので、移動局に複数アンテナや干渉キャンセラ
を用いずにダイバーシチ効果と干渉低減効果とを期待す
ることができる。また、ユーザ信号毎の送信電力制御を
併用することでダイバーシチ効果が顕著に現れる低速移
動局への送信電力を下げ高速移動局への干渉をも低減で
き、結果としてシステム全体の特性を最適化できる。
は、FDD/CDMA方式において送信装置及び受信装
置による閉ループ制御を用いた送信ダイバーシチを実現
しているので、移動局に複数アンテナや干渉キャンセラ
を用いずにダイバーシチ効果と干渉低減効果とを期待す
ることができる。また、ユーザ信号毎の送信電力制御を
併用することでダイバーシチ効果が顕著に現れる低速移
動局への送信電力を下げ高速移動局への干渉をも低減で
き、結果としてシステム全体の特性を最適化できる。
【図1】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA送信装置の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
るCDMA送信装置の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA受信装置の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
るCDMA受信装置の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図3】 アンテナ選択/重み付け回路の構成例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】 ユーザ信号選択/合成回路の構成例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA送信装置の他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
るCDMA送信装置の他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
るCDMA受信装置の他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA送信装置の更に他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
るCDMA送信装置の更に他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA受信装置の更に他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
るCDMA受信装置の更に他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 本発明によるCDMA送受信システムにおけ
るCDMA送信装置の更に他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
るCDMA送信装置の更に他の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 本発明によるCDMA送受信システムにお
けるCDMA受信装置の更に他の実施形態の構成を示す
ブロック図である。
けるCDMA受信装置の更に他の実施形態の構成を示す
ブロック図である。
【図11】 従来のCDMA送受信システムの構成を示
すブロック図であり(a)は送信装置の構成を示し、
(b)受信装置の構成を示す。
すブロック図であり(a)は送信装置の構成を示し、
(b)受信装置の構成を示す。
101−1〜101−K…ユーザ信号符号器、102−
1〜102−K…電力制御回路、103−1〜103−
K…アンテナ選択/重み付け回路、103a〜103n
…演算器、104−1〜104−N…パイロット符号
器、105−1〜105−N…合成器、106−1〜1
06−N…遅延器、107−1〜107−N…アンテ
ナ、201−1〜201−N…パイロット相関器、20
2…ユーザ信号相関器、203−1〜203−N…検波
器、204…ユーザ信号選択/合成回路、205−1〜
205−N…電力測定回路、206…アンテナ選択/重
み付け信号検出回路、211…信号品質検出回路、21
2…選択回路、212a…合成器。
1〜102−K…電力制御回路、103−1〜103−
K…アンテナ選択/重み付け回路、103a〜103n
…演算器、104−1〜104−N…パイロット符号
器、105−1〜105−N…合成器、106−1〜1
06−N…遅延器、107−1〜107−N…アンテ
ナ、201−1〜201−N…パイロット相関器、20
2…ユーザ信号相関器、203−1〜203−N…検波
器、204…ユーザ信号選択/合成回路、205−1〜
205−N…電力測定回路、206…アンテナ選択/重
み付け信号検出回路、211…信号品質検出回路、21
2…選択回路、212a…合成器。
Claims (13)
- 【請求項1】 CDMA送信装置と、CDMA受信装置
とを備え、 前記CDMA送信装置は、複数の送信アンテナと、各送
信アンテナに異なった重み付けの送信信号を送出する信
号送信手段と、複数の異なったパイロット信号を対応し
た各送信アンテナに送出するパイロット信号送信手段と
を備え、 前記CDMA受信装置は、前記CDMA送信装置の複数
の送信アンテナからの送信信号の中から受信品質を考慮
して一つの受信信号を得る受信手段と、受信した各パイ
ロット信号の受信電力値に応じたアンテナ制御信号を前
記CDMA送信装置に送るようにしたことを特徴とする
FDD/CDMA送受信システム。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記パイロット信号は、前記各送信アンテナ毎に異なる
符号で拡散したパイロット信号であることを特徴とする
FDD/CDMA送受信システム。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記パイロット信号は、前記各送信アンテナ毎に異なる
送出タイミングの同一符号で拡散したパイロット信号で
あることを特徴とするFDD/CDMA送受信システ
ム。 - 【請求項4】 請求項1において、 前記信号送信手段は、前記送信アンテナのそれぞれから
前記CDMA受信装置の前記パイロット信号の受信電力
値に応じた各アンテナ制御信号に基づいて重み付けされ
た前記送信信号を送出することを特徴とするFDD/C
DMA送受信システム。 - 【請求項5】 請求項1において、 前記信号送信手段から送出される送信信号は、複数の送
信アンテナの一つにのみ信号を送出するように重み付け
されることを特徴とするFDD/CDMA送受信システ
ム。 - 【請求項6】 請求項1において、 前記CDMA送信装置に、前記送信信号の重み付けを行
う重み付け回路と、重み付け回路により重み付けされた
送信信号を前記パイロット信号と合成して送出する合成
器と、合成器の出力を遅延させて送信アンテナへ送出す
る遅延器とを備えたことを特徴とするFDD/CDMA
送受信システム。 - 【請求項7】 請求項1において、 前記CDMA送信装置に、電力制御信号に基づいて前記
送信信号の電力を制御する電力制御回路と、電力制御回
路からの出力信号の重み付けを行う重み付け回路と、重
み付け回路により重み付けされた送信信号を前記パイロ
ット信号と合成して送信アンテナへ送出する合成器とを
備えたことを特徴とするFDD/CDMA送受信システ
ム。 - 【請求項8】 請求項6または請求項7において、 前記重み付け回路として、前記送信信号または電力制御
回路の出力信号をアンテナ選択信号に基づいて選択する
選択回路を備えたことを特徴とするFDD/CDMA送
受信システム。 - 【請求項9】 請求項7において、 合成器の出力を遅延させて送信アンテナへ送出する遅延
器を備えたことを特徴とするFDD/CDMA送受信シ
ステム。 - 【請求項10】 請求項1において、 前記CDMA受信装置に、CDMA送信装置から受信し
た各パイロット信号の電力を測定する電力測定回路と、
受信した各パイロット信号及び前記送信信号を検波する
検波器と、検波器の出力信号に基づいて前記送信信号を
検出する第1の検出回路と、前記電力測定回路の測定出
力に基づいて前記アンテナ制御信号を検出する第2の検
出回路とを備えたことを特徴とするFDD/CDMA送
受信システム。 - 【請求項11】 請求項10において、 前記第1の検出回路は、各パイロット信号の受信タイミ
ング毎に出力される検波器の出力値の電力値を積算しそ
の最大値を送信信号として検出する信号品質検出回路を
備えたことを特徴とするFDD/CDMA送受信システ
ム。 - 【請求項12】 請求項10において、 前記第2の検出回路は、前記電力測定回路の測定出力及
び検波器の出力信号に基づいて前記アンテナ制御信号を
検出することを特徴とするFDD/CDMA送受信シス
テム。 - 【請求項13】 請求項10または請求項11におい
て、 前記第1の検出回路で検出された送信信号から前記送信
信号の電力を制御する電力制御信号を検出する電力制御
信号検出回路を備え、検出された電力制御信号を前記C
DMA送信装置に送信することを特徴とするFDD/C
DMA送受信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17899896A JP2785812B2 (ja) | 1995-07-19 | 1996-07-09 | Fdd/cdma送受信システム |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18230595 | 1995-07-19 | ||
JP33915595 | 1995-12-26 | ||
JP7-339155 | 1995-12-26 | ||
JP7-182305 | 1995-12-26 | ||
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