JPH0922415A - 知識データベースにおける知識記憶方法及び装置並びに再認識方法及び装置 - Google Patents
知識データベースにおける知識記憶方法及び装置並びに再認識方法及び装置Info
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- JPH0922415A JPH0922415A JP7170999A JP17099995A JPH0922415A JP H0922415 A JPH0922415 A JP H0922415A JP 7170999 A JP7170999 A JP 7170999A JP 17099995 A JP17099995 A JP 17099995A JP H0922415 A JPH0922415 A JP H0922415A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、経験から知識を獲得し学習
することで構築され、動作環境の変化にも対応可能であ
り、また高度な情報検索機能を実現可能な知識データベ
ースのための知識記憶方法及び装置を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明の知識記憶方法は、オブジェクト
の属性値の入力により属性値からなるデータオブジェク
トを生成し、データオブジェクトの属性値に属性名を付
与して属性名と属性値からなるインスタンスオブジェク
トを生成することでオブジェクトの認識を行い、インス
タンスオブジェクトを記憶領域に格納することによりオ
ブジェクトの記憶を行う各段階を含む。この知識記憶方
法は、上記入力、認識、記憶をひとつの処理単位として
実行することを特徴とする。
することで構築され、動作環境の変化にも対応可能であ
り、また高度な情報検索機能を実現可能な知識データベ
ースのための知識記憶方法及び装置を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明の知識記憶方法は、オブジェクト
の属性値の入力により属性値からなるデータオブジェク
トを生成し、データオブジェクトの属性値に属性名を付
与して属性名と属性値からなるインスタンスオブジェク
トを生成することでオブジェクトの認識を行い、インス
タンスオブジェクトを記憶領域に格納することによりオ
ブジェクトの記憶を行う各段階を含む。この知識記憶方
法は、上記入力、認識、記憶をひとつの処理単位として
実行することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムに於ける記憶方法に関し、詳しくは、知識システム
の知識ベース等に於ける知識獲得方法、記憶方法、及び
検索方法に関する。
テムに於ける記憶方法に関し、詳しくは、知識システム
の知識ベース等に於ける知識獲得方法、記憶方法、及び
検索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】知識システムに於ては、ある分野に関す
る知識、即ち事実と規則とが知識ベースに格納されてお
り、推論部分がこの知識ベースに格納された事実と規則
とに基づいて新しい事実を導く。知識システムは、これ
によって、人間が意志決定や問題分析などを行う際の援
助を提供することができる。
る知識、即ち事実と規則とが知識ベースに格納されてお
り、推論部分がこの知識ベースに格納された事実と規則
とに基づいて新しい事実を導く。知識システムは、これ
によって、人間が意志決定や問題分析などを行う際の援
助を提供することができる。
【0003】従来の知識システムの構築に於ては、知識
工学者(Knowledge Expert)が重要な役割を担う。知識
工学者は、専門家に接触して、その分野に於ける必要な
知識(事実と規則)の収集、及び専門家の問題解決手法
の分析を行い、それらをソフトウェア化する。知識シス
テムを構築する過程に於ては、知識工学者と専門家との
面談は繰り返し行われ、基礎的な数少ない事実と規則と
を基にしたプロトタイプから、実用的な知識システムへ
と段階的な発展がなされる。
工学者(Knowledge Expert)が重要な役割を担う。知識
工学者は、専門家に接触して、その分野に於ける必要な
知識(事実と規則)の収集、及び専門家の問題解決手法
の分析を行い、それらをソフトウェア化する。知識シス
テムを構築する過程に於ては、知識工学者と専門家との
面談は繰り返し行われ、基礎的な数少ない事実と規則と
を基にしたプロトタイプから、実用的な知識システムへ
と段階的な発展がなされる。
【0004】事実や規則に関する知識を知識ベースに格
納する方法としては、物理的物体や概念的存在であるオ
ブジェクトを、オブジェクト間の関係を表現するリンク
で結び付けた意味ネットワークとして格納する方法など
がある。意味ネットワークを用いる場合、ネットワーク
のノードである各オブジェクトは属性及び属性値を有す
るものとして取り扱われる。例えば、林檎というオブジ
ェクトは、色、形、味等の属性を有し、各々の属性値は
赤、丸い、甘い等の具体的な値をとる。また、あるオブ
ジェクトはより一般的なオブジェクトの属性を継承する
ことができる。例えば、林檎というオブジェクトは果物
というオブジェクトの属性を継承することができる。こ
の継承によりオブジェクトは階層的な構造に表現される
こともでき、知識として格納された情報を組織化するこ
とができる。
納する方法としては、物理的物体や概念的存在であるオ
ブジェクトを、オブジェクト間の関係を表現するリンク
で結び付けた意味ネットワークとして格納する方法など
がある。意味ネットワークを用いる場合、ネットワーク
のノードである各オブジェクトは属性及び属性値を有す
るものとして取り扱われる。例えば、林檎というオブジ
ェクトは、色、形、味等の属性を有し、各々の属性値は
赤、丸い、甘い等の具体的な値をとる。また、あるオブ
ジェクトはより一般的なオブジェクトの属性を継承する
ことができる。例えば、林檎というオブジェクトは果物
というオブジェクトの属性を継承することができる。こ
の継承によりオブジェクトは階層的な構造に表現される
こともでき、知識として格納された情報を組織化するこ
とができる。
【0005】このような知識ベースの構築に於ては、知
識工学者は、スキーマ(データがどのような構造で記憶
されているかに関する情報)をまず決定し、決定された
スキーマに基づいて知識を格納していく。
識工学者は、スキーマ(データがどのような構造で記憶
されているかに関する情報)をまず決定し、決定された
スキーマに基づいて知識を格納していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】知識システムの構築過
程は、長い時間を有する複雑な過程であり、知識工学の
知識を持たないユーザが知識システムを独力で開発する
ことは極めて困難である。また構築された知識システム
は、膨大な量の事実と規則が知識ベースに格納された複
雑なものであり、知識工学者によって保守が行われる必
要がある。
程は、長い時間を有する複雑な過程であり、知識工学の
知識を持たないユーザが知識システムを独力で開発する
ことは極めて困難である。また構築された知識システム
は、膨大な量の事実と規則が知識ベースに格納された複
雑なものであり、知識工学者によって保守が行われる必
要がある。
【0007】従って、知識ベース内の既存の知識と同じ
枠組内で新たな知識を加えるような拡張は容易に行うこ
とができるが、ユーザが、その枠を越えた拡張を望む場
合は問題が生じる。つまり、既存の枠組を越えてスキー
マの変更を必要とするような知識システムの拡張・変更
を行うためには、知識工学者が長時間をかけて知識シス
テムを再構築することが必要になる。
枠組内で新たな知識を加えるような拡張は容易に行うこ
とができるが、ユーザが、その枠を越えた拡張を望む場
合は問題が生じる。つまり、既存の枠組を越えてスキー
マの変更を必要とするような知識システムの拡張・変更
を行うためには、知識工学者が長時間をかけて知識シス
テムを再構築することが必要になる。
【0008】例えば、知識システムの使用環境が変化す
るにともない、ユーザが、新しい処理や応用範囲の拡張
を知識システムに対して望むような場合が考えられる。
このとき、既存の知識ベースの階層構造やネットワーク
構造等の情報構造、及びデータ構造を、新たに要求され
る応用に対してそのまま用いることはできない。しかし
ながら、従来の知識ベースのユーザは単なるユーザであ
り、知識ベースを必要に応じて改変することはできな
い。従って専門化に依頼することになるが、知識ベース
構造の変更は、ゼロからの再構築と殆ど同一の時間と労
力を必要とすることになる。
るにともない、ユーザが、新しい処理や応用範囲の拡張
を知識システムに対して望むような場合が考えられる。
このとき、既存の知識ベースの階層構造やネットワーク
構造等の情報構造、及びデータ構造を、新たに要求され
る応用に対してそのまま用いることはできない。しかし
ながら、従来の知識ベースのユーザは単なるユーザであ
り、知識ベースを必要に応じて改変することはできな
い。従って専門化に依頼することになるが、知識ベース
構造の変更は、ゼロからの再構築と殆ど同一の時間と労
力を必要とすることになる。
【0009】つまり、従来の知識システムは、設計・開
発段階で決定されたスキーマに基づく静的な構造を持つ
ものであり、ユーザのニーズに応じて対象分野・処理対
象の拡張や、処理方法の改善等を行うことができるもの
ではない。表現を変えれば、従来の知識システムを、そ
の動作環境の変化に応じて変更することは困難であり、
また知識システム自身が、経験から新たな知識を獲得し
学習することで自己拡張していくことはできない。
発段階で決定されたスキーマに基づく静的な構造を持つ
ものであり、ユーザのニーズに応じて対象分野・処理対
象の拡張や、処理方法の改善等を行うことができるもの
ではない。表現を変えれば、従来の知識システムを、そ
の動作環境の変化に応じて変更することは困難であり、
また知識システム自身が、経験から新たな知識を獲得し
学習することで自己拡張していくことはできない。
【0010】また、従来の知識システムの知識ベースに
於ては、情報検索の能力が限られており、検索速度が遅
いという問題点がある。 情報検索の能力・速度に関し
て、例えば、人間の記憶検索能力と対比してみると、人
間は、曖昧な検索による高速な情報検索能力を有する。
ここで曖昧な検索とは、具体的な検索オブジェクトに対
する曖昧な概念を起点として、そのオブジェクトを想起
することができることを意味する。このように、曖昧な
概念から段階的に概念を具象化していくことによってオ
ブジェクトを検索することによって、人間は高速な情報
検索を実現していると考えられる。
於ては、情報検索の能力が限られており、検索速度が遅
いという問題点がある。 情報検索の能力・速度に関し
て、例えば、人間の記憶検索能力と対比してみると、人
間は、曖昧な検索による高速な情報検索能力を有する。
ここで曖昧な検索とは、具体的な検索オブジェクトに対
する曖昧な概念を起点として、そのオブジェクトを想起
することができることを意味する。このように、曖昧な
概念から段階的に概念を具象化していくことによってオ
ブジェクトを検索することによって、人間は高速な情報
検索を実現していると考えられる。
【0011】しかしながら、従来のデータベースに於て
は曖昧な検索を行うことはできず、一般に、格納された
情報量が増大するに従い情報量の2乗に比例して検索の
性能は低下する。またオブジェクトを様々な異なった認
識の観点から捉えて検索を行う水平思考的な検索等の高
度な検索は、従来の知識システムに於ては組み込むこと
が困難であった。
は曖昧な検索を行うことはできず、一般に、格納された
情報量が増大するに従い情報量の2乗に比例して検索の
性能は低下する。またオブジェクトを様々な異なった認
識の観点から捉えて検索を行う水平思考的な検索等の高
度な検索は、従来の知識システムに於ては組み込むこと
が困難であった。
【0012】従って、本発明の一般的な目的は、経験か
ら知識を獲得し学習することで構築され、従って動作環
境の変化にも対応可能であり、また様々な高度な情報検
索機能及び高速な情報検索機能を実現可能な知識データ
ベース等の基となる新しい記憶方法及び装置を提供する
ことである。
ら知識を獲得し学習することで構築され、従って動作環
境の変化にも対応可能であり、また様々な高度な情報検
索機能及び高速な情報検索機能を実現可能な知識データ
ベース等の基となる新しい記憶方法及び装置を提供する
ことである。
【0013】また本発明の別の目的は、経験から知識を
獲得し学習することで構築され、従って動作環境の変化
にも対応可能な知識データベースの知識獲得方法及び装
置を提供することである。本発明の更なる目的は、様々
な高度な情報検索機能及び高速な情報検索機能を実現可
能な知識データベースの検索方法を提供することであ
る。
獲得し学習することで構築され、従って動作環境の変化
にも対応可能な知識データベースの知識獲得方法及び装
置を提供することである。本発明の更なる目的は、様々
な高度な情報検索機能及び高速な情報検索機能を実現可
能な知識データベースの検索方法を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に於て
は、オブジェクトの属性値の入力により該属性値からな
るデータオブジェクトを生成し、該データオブジェクト
の該属性値に属性名を付与して該属性名と該属性値から
なるインスタンスオブジェクトを生成することで該オブ
ジェクトの認識を行い、該インスタンスオブジェクトを
記憶領域に格納することにより該オブジェクトの記憶を
行う各段階を含み、該入力、該認識、該記憶をひとつの
処理単位として実行する。
は、オブジェクトの属性値の入力により該属性値からな
るデータオブジェクトを生成し、該データオブジェクト
の該属性値に属性名を付与して該属性名と該属性値から
なるインスタンスオブジェクトを生成することで該オブ
ジェクトの認識を行い、該インスタンスオブジェクトを
記憶領域に格納することにより該オブジェクトの記憶を
行う各段階を含み、該入力、該認識、該記憶をひとつの
処理単位として実行する。
【0015】請求項2の発明に於ては、請求項1の発明
に於て前記インスタンスオブジェクトの前記属性名より
なるクラスオブジェクトを生成して前記記憶領域に経験
として格納する段階を更に含む。請求項3の発明に於て
は、請求項2の発明に於て前記認識を行う段階は、経験
として前記記憶領域に格納された前記クラスオブジェク
トを前記データオブジェクトに当て嵌め、必要に応じて
該データオブジェクトの前記属性名を修正、削除、追加
することにより前記インスタンスオブジェクトを生成す
る各段階を含む。
に於て前記インスタンスオブジェクトの前記属性名より
なるクラスオブジェクトを生成して前記記憶領域に経験
として格納する段階を更に含む。請求項3の発明に於て
は、請求項2の発明に於て前記認識を行う段階は、経験
として前記記憶領域に格納された前記クラスオブジェク
トを前記データオブジェクトに当て嵌め、必要に応じて
該データオブジェクトの前記属性名を修正、削除、追加
することにより前記インスタンスオブジェクトを生成す
る各段階を含む。
【0016】請求項4の発明に於ては、請求項2または
3の発明に於て前記経験として格納する段階は、前記イ
ンスタンスオブジェクトの前記属性名と同一の属性名を
いくつか有する類似オブジェクトを前記記憶領域内で検
索し、該インスタンスオブジェクトと該類似オブジェク
トとの該同一の属性名を抽出し、該同一の属性名よりな
るスーパークラスオブジェクトを生成し、前記クラスオ
ブジェクトの上位クラスとして該スーパークラスオブジ
ェクトを該記憶領域に格納する各段階を更に含む。
3の発明に於て前記経験として格納する段階は、前記イ
ンスタンスオブジェクトの前記属性名と同一の属性名を
いくつか有する類似オブジェクトを前記記憶領域内で検
索し、該インスタンスオブジェクトと該類似オブジェク
トとの該同一の属性名を抽出し、該同一の属性名よりな
るスーパークラスオブジェクトを生成し、前記クラスオ
ブジェクトの上位クラスとして該スーパークラスオブジ
ェクトを該記憶領域に格納する各段階を更に含む。
【0017】請求項5の発明に於ては、請求項4の発明
に於て前記スーパークラスオブジェクトに対して上位の
スーパークラスオブジェクトを繰り返し生成し前記記憶
領域に格納することによって、該スーパークラスの階層
構造を形成する段階を更に含む。
に於て前記スーパークラスオブジェクトに対して上位の
スーパークラスオブジェクトを繰り返し生成し前記記憶
領域に格納することによって、該スーパークラスの階層
構造を形成する段階を更に含む。
【0018】請求項6の発明に於ては、請求項5の発明
に於て前記検索する段階は、前記階層構造内で上位のス
ーパークラスから下位のスーパークラスへと前記類似オ
ブジェクトを検索する段階を含む。請求項7の発明に於
ては、請求項6の発明に於て前記検索する段階は、検索
用のインデックスを用いる。
に於て前記検索する段階は、前記階層構造内で上位のス
ーパークラスから下位のスーパークラスへと前記類似オ
ブジェクトを検索する段階を含む。請求項7の発明に於
ては、請求項6の発明に於て前記検索する段階は、検索
用のインデックスを用いる。
【0019】請求項8の発明に於ては、請求項1乃至7
の発明に於て前記属性名及び前記属性値の各々は属性名
及び属性値の少なくとも一方よりなる更なるオブジェク
トとして表現され、該属性名及び該属性値の各々とそれ
に対応する該オブジェクトを結ぶリンクによって、全て
の該オブジェクトはメッシュ構造にリンクされている。
の発明に於て前記属性名及び前記属性値の各々は属性名
及び属性値の少なくとも一方よりなる更なるオブジェク
トとして表現され、該属性名及び該属性値の各々とそれ
に対応する該オブジェクトを結ぶリンクによって、全て
の該オブジェクトはメッシュ構造にリンクされている。
【0020】請求項9の発明に於ては、請求項8の発明
に於て前記メッシュ構造にリンクされた前記オブジェク
トは、その前記属性名及び前記属性値が更なるオブジェ
クトとして表現されることができない原子オブジェクト
を含む。請求項10の発明に於ては、請求項9の発明に
於て前記原子オブジェクトは前記知識ベースに格納され
る全ての実世界モデルに於て存在する。
に於て前記メッシュ構造にリンクされた前記オブジェク
トは、その前記属性名及び前記属性値が更なるオブジェ
クトとして表現されることができない原子オブジェクト
を含む。請求項10の発明に於ては、請求項9の発明に
於て前記原子オブジェクトは前記知識ベースに格納され
る全ての実世界モデルに於て存在する。
【0021】請求項11の発明に於ては、請求項4乃至
10の発明に於て、あるオブジェクトが指定され、該指
定オブジェクトを前記階層構造内で検索し、該指定オブ
ジェクトの前記スーパークラスオブジェクトの各々を検
索し、該スーパークラスオブジェクトの各々、及び該ス
ーパークラスオブジェクトの各々の下位クラスである前
記オブジェクトを検索結果とする各段階を含み、該指定
オブジェクトの異なった認識に対応した該スーパークラ
スオブジェクト及び該オブジェクトを検索結果として得
る。
10の発明に於て、あるオブジェクトが指定され、該指
定オブジェクトを前記階層構造内で検索し、該指定オブ
ジェクトの前記スーパークラスオブジェクトの各々を検
索し、該スーパークラスオブジェクトの各々、及び該ス
ーパークラスオブジェクトの各々の下位クラスである前
記オブジェクトを検索結果とする各段階を含み、該指定
オブジェクトの異なった認識に対応した該スーパークラ
スオブジェクト及び該オブジェクトを検索結果として得
る。
【0022】請求項12の発明に於ては、請求項8乃至
11の発明に於て第1のオブジェクト及び第2のオブジ
ェクトが指定され、前記メッシュ構造内で前記属性名及
び前記属性値から前記オブジェクトへ向かう方向を下流
方向として、該第1のオブジェクトに関連する第1の関
連オブジェクトを該メッシュ構造内の該下流方向に次々
と検索し、該第2のオブジェクトに関連する第2の関連
オブジェクトを該メッシュ構造内の該下流方向に次々と
検索し、該第1の関連オブジェクトと該第2の関連オブ
ジェクトとの間で一致する属性名及び属性値を抽出し、
該一致する属性名及び属性値よりなる新規オブジェクト
を生成し、該新規オブジェクトを記憶する各段階を含
み、該第1のオブジェクトと該第2のオブジェクトの間
を該新規オブジェクトで関連付けることによって知的活
動の援助を行う。
11の発明に於て第1のオブジェクト及び第2のオブジ
ェクトが指定され、前記メッシュ構造内で前記属性名及
び前記属性値から前記オブジェクトへ向かう方向を下流
方向として、該第1のオブジェクトに関連する第1の関
連オブジェクトを該メッシュ構造内の該下流方向に次々
と検索し、該第2のオブジェクトに関連する第2の関連
オブジェクトを該メッシュ構造内の該下流方向に次々と
検索し、該第1の関連オブジェクトと該第2の関連オブ
ジェクトとの間で一致する属性名及び属性値を抽出し、
該一致する属性名及び属性値よりなる新規オブジェクト
を生成し、該新規オブジェクトを記憶する各段階を含
み、該第1のオブジェクトと該第2のオブジェクトの間
を該新規オブジェクトで関連付けることによって知的活
動の援助を行う。
【0023】請求項13の発明に於ては、新規オブジェ
クトを入力し、新規オブジェクトに類似する類似オブジ
ェクトを既存オブジェクトの中から検索し、該新規オブ
ジェクトと該類似オブジェクトとの共通部分を抽出し、
該新規オブジェクトと該類似オブジェクトとの差異部分
を抽出し、該共通部分と該差異部分との結合として該新
規オブジェクトを認識し、該共通部分と該差異部分との
該結合として該新規オブジェクトを記憶領域に格納す
る。
クトを入力し、新規オブジェクトに類似する類似オブジ
ェクトを既存オブジェクトの中から検索し、該新規オブ
ジェクトと該類似オブジェクトとの共通部分を抽出し、
該新規オブジェクトと該類似オブジェクトとの差異部分
を抽出し、該共通部分と該差異部分との結合として該新
規オブジェクトを認識し、該共通部分と該差異部分との
該結合として該新規オブジェクトを記憶領域に格納す
る。
【0024】請求項14の発明に於ては、請求項13の
発明に於て前記入力する段階は、前記新規オブジェクト
の属性名及び属性値を入力する段階を含む。請求項15
の発明に於ては、請求項13または14の発明に於てド
メインを入力する段階を更に含み、該ドメインの指定に
よって検索される前記類似オブジェクトが異なる。
発明に於て前記入力する段階は、前記新規オブジェクト
の属性名及び属性値を入力する段階を含む。請求項15
の発明に於ては、請求項13または14の発明に於てド
メインを入力する段階を更に含み、該ドメインの指定に
よって検索される前記類似オブジェクトが異なる。
【0025】請求項16の発明に於ては、請求項13乃
至14の発明に於て目的を入力する段階を更に含み、該
目的の指定によって検索される前記類似オブジェクトが
異なる。請求項17の発明に於ては、請求項16の発明
に於て前記検索する段階は、前記ドメイン及び前記目的
に基づいて類似度判定方法を決定し、該類似度判定方法
を用いて前記類似オブジェクトを検索する各段階を含
む。
至14の発明に於て目的を入力する段階を更に含み、該
目的の指定によって検索される前記類似オブジェクトが
異なる。請求項17の発明に於ては、請求項16の発明
に於て前記検索する段階は、前記ドメイン及び前記目的
に基づいて類似度判定方法を決定し、該類似度判定方法
を用いて前記類似オブジェクトを検索する各段階を含
む。
【0026】請求項18の発明に於ては、請求項17の
発明に於て前記類似度判定方法は、前記新規オブジェク
トの前記属性名から選択された選択属性名が前記既存オ
ブジェクト内に存在するか否かと、該選択属性名に割り
当てられた重み係数とに基づいて類似度を計算する。
発明に於て前記類似度判定方法は、前記新規オブジェク
トの前記属性名から選択された選択属性名が前記既存オ
ブジェクト内に存在するか否かと、該選択属性名に割り
当てられた重み係数とに基づいて類似度を計算する。
【0027】請求項19の発明に於ては、請求項18の
発明に於て前記選択属性名及び前記重み係数は、前記ド
メイン及び前記目的に依存している。請求項20の発明
に於ては、請求項14乃至17の発明に於て前記共通部
分を抽出する段階は、前記新規オブジェクトと前記類似
オブジェクトとの間で前記属性名及び前記属性値の両方
が同一であるときに、同一の該属性名及び該属性値を有
するスーパークラスを該共通部分として生成する段階を
更に含む。
発明に於て前記選択属性名及び前記重み係数は、前記ド
メイン及び前記目的に依存している。請求項20の発明
に於ては、請求項14乃至17の発明に於て前記共通部
分を抽出する段階は、前記新規オブジェクトと前記類似
オブジェクトとの間で前記属性名及び前記属性値の両方
が同一であるときに、同一の該属性名及び該属性値を有
するスーパークラスを該共通部分として生成する段階を
更に含む。
【0028】請求項21の発明に於ては、請求項18ま
たは19の発明に於て前記共通部分を抽出する段階は、
前記新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で
前記選択属性名及び対応する属性値の両方が同一である
ときに、同一の該選択属性名及び該対応する属性値を有
するスーパークラスを該共通部分として生成する段階を
更に含む。
たは19の発明に於て前記共通部分を抽出する段階は、
前記新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で
前記選択属性名及び対応する属性値の両方が同一である
ときに、同一の該選択属性名及び該対応する属性値を有
するスーパークラスを該共通部分として生成する段階を
更に含む。
【0029】請求項22の発明に於ては、請求項20の
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記属性名
は同一であるが前記属性値が異なるときに、同一の該属
性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のクラスを該差異
部分として生成する段階を更に含む。
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記属性名
は同一であるが前記属性値が異なるときに、同一の該属
性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のクラスを該差異
部分として生成する段階を更に含む。
【0030】請求項23の発明に於ては、請求項21の
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記選択属
性名は同一であるが対応する属性値が異なるときに、同
一の該選択属性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のク
ラスを該差異部分として生成する段階を更に含む。
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記選択属
性名は同一であるが対応する属性値が異なるときに、同
一の該選択属性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のク
ラスを該差異部分として生成する段階を更に含む。
【0031】請求項24の発明に於ては、請求項22の
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトに存在するが前記類似オブジェクトには存在
しない属性名があるとき、該存在しない属性名及び対応
する属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係の
クラスを該差異部分として生成する段階を更に含む。
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトに存在するが前記類似オブジェクトには存在
しない属性名があるとき、該存在しない属性名及び対応
する属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係の
クラスを該差異部分として生成する段階を更に含む。
【0032】請求項25の発明に於ては、請求項23の
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトに存在するが前記類似オブジェクトには存在
しない前記選択属性名があるとき、該存在しない選択属
性名及び対応する属性値をpart-of 関係で抽出して、pa
rt-of 関係のクラスを該差異部分として生成する段階を
更に含む。
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記新規オ
ブジェクトに存在するが前記類似オブジェクトには存在
しない前記選択属性名があるとき、該存在しない選択属
性名及び対応する属性値をpart-of 関係で抽出して、pa
rt-of 関係のクラスを該差異部分として生成する段階を
更に含む。
【0033】請求項26の発明に於ては、請求項24の
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記類似オ
ブジェクトに存在するが前記新規オブジェクトには存在
しない属性名があるとき、該存在しない属性名及び対応
する属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係の
クラスを該差異部分として生成する段階を更に含む。
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記類似オ
ブジェクトに存在するが前記新規オブジェクトには存在
しない属性名があるとき、該存在しない属性名及び対応
する属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係の
クラスを該差異部分として生成する段階を更に含む。
【0034】請求項27の発明に於ては、請求項25の
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記類似オ
ブジェクトに存在するが前記新規オブジェクトには存在
しない前記選択属性名があるとき、該存在しない選択属
性名及び対応する属性値をpart-of 関係で抽出して、pa
rt-of 関係のクラスを該差異部分として生成する段階を
更に含む。
発明に於て前記差異部分を抽出する段階は、前記類似オ
ブジェクトに存在するが前記新規オブジェクトには存在
しない前記選択属性名があるとき、該存在しない選択属
性名及び対応する属性値をpart-of 関係で抽出して、pa
rt-of 関係のクラスを該差異部分として生成する段階を
更に含む。
【0035】請求項28の発明に於ては、請求項13乃
至27の発明に於て前記新規オブジェクトを格納すると
きに、該新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとを
前記共通部分と前記差異部分とで関係付けることによ
り、前記既存オブジェクトの成長をはかる。
至27の発明に於て前記新規オブジェクトを格納すると
きに、該新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとを
前記共通部分と前記差異部分とで関係付けることによ
り、前記既存オブジェクトの成長をはかる。
【0036】請求項29の発明に於ては、請求項26乃
至28の発明に於て前記スーパークラス、前記is-a関係
のクラス、及び前記part-of 関係のクラスは、階層的に
構築される。請求項30の発明に於ては、請求項26乃
至29の発明に於て前記スーパークラス、前記is-a関係
のクラス、及び前記part-of 関係のクラスには、それら
の意味を表す感覚的表現を付与することができる。
至28の発明に於て前記スーパークラス、前記is-a関係
のクラス、及び前記part-of 関係のクラスは、階層的に
構築される。請求項30の発明に於ては、請求項26乃
至29の発明に於て前記スーパークラス、前記is-a関係
のクラス、及び前記part-of 関係のクラスには、それら
の意味を表す感覚的表現を付与することができる。
【0037】請求項31の発明に於ては、請求項30の
発明に於て前記階層構造は、斜め方向に前記オブジェク
ト間を結び付けるリンクを含むメッシュ構造である。請
求項32の発明に於ては、請求項31の発明に於て目的
オブジェクトに対応する曖昧な概念を入力し、該曖昧な
概念に対応する前記感覚的表現の一つを開始点として、
前記メッシュ構造に配置された該感覚的表現を用いて該
メッシュ構造の中を探索し、該目的オブジェクトを検索
する各段階を更に含む。
発明に於て前記階層構造は、斜め方向に前記オブジェク
ト間を結び付けるリンクを含むメッシュ構造である。請
求項32の発明に於ては、請求項31の発明に於て目的
オブジェクトに対応する曖昧な概念を入力し、該曖昧な
概念に対応する前記感覚的表現の一つを開始点として、
前記メッシュ構造に配置された該感覚的表現を用いて該
メッシュ構造の中を探索し、該目的オブジェクトを検索
する各段階を更に含む。
【0038】請求項33の発明に於ては、知識記憶装置
は、オブジェクトの属性値の入力により該属性値からな
るデータオブジェクトを生成する手段と、該データオブ
ジェクトの該属性値に属性名を付与して該属性名と該属
性値からなるインスタンスオブジェクトを生成すること
で該オブジェクトの認識を行う手段と、該インスタンス
オブジェクトを記憶領域に格納することにより該オブジ
ェクトの記憶を行う手段を含み、該入力、該認識、該記
憶をひとつの処理単位として実行する。
は、オブジェクトの属性値の入力により該属性値からな
るデータオブジェクトを生成する手段と、該データオブ
ジェクトの該属性値に属性名を付与して該属性名と該属
性値からなるインスタンスオブジェクトを生成すること
で該オブジェクトの認識を行う手段と、該インスタンス
オブジェクトを記憶領域に格納することにより該オブジ
ェクトの記憶を行う手段を含み、該入力、該認識、該記
憶をひとつの処理単位として実行する。
【0039】請求項34の発明に於ては、知識記憶装置
は、新規オブジェクトを入力する手段と、新規オブジェ
クトに類似する類似オブジェクトを既存オブジェクトの
中から検索する手段と、該新規オブジェクトと該類似オ
ブジェクトとの共通部分を抽出する手段と、該新規オブ
ジェクトと該類似オブジェクトとの差異部分を抽出する
手段と、該共通部分と該差異部分との結合として該新規
オブジェクトを認識する手段と、該共通部分と該差異部
分との該結合として該新規オブジェクトを記憶領域に格
納する手段を含む。
は、新規オブジェクトを入力する手段と、新規オブジェ
クトに類似する類似オブジェクトを既存オブジェクトの
中から検索する手段と、該新規オブジェクトと該類似オ
ブジェクトとの共通部分を抽出する手段と、該新規オブ
ジェクトと該類似オブジェクトとの差異部分を抽出する
手段と、該共通部分と該差異部分との結合として該新規
オブジェクトを認識する手段と、該共通部分と該差異部
分との該結合として該新規オブジェクトを記憶領域に格
納する手段を含む。
【0040】請求項1の発明に於ては、オブジェクトを
定義する属性値を入力してから属性名を設定し、入力、
認識、記憶をひとつの処理単位として実行する。従っ
て、データ構造を知識データベース設計時ではなく、デ
ータの入力、認識、記憶時に決定することができる。
定義する属性値を入力してから属性名を設定し、入力、
認識、記憶をひとつの処理単位として実行する。従っ
て、データ構造を知識データベース設計時ではなく、デ
ータの入力、認識、記憶時に決定することができる。
【0041】請求項2の発明に於ては、クラスオブジェ
クトを生成して記憶領域に経験として格納することで経
験を蓄積する。請求項3の発明に於ては、クラスオブジ
ェクトをデータオブジェクトに当て嵌め、必要に応じて
データオブジェクトの属性名を修正、削除、追加してイ
ンスタンスオブジェクトを生成することで、蓄積された
経験を活用する。
クトを生成して記憶領域に経験として格納することで経
験を蓄積する。請求項3の発明に於ては、クラスオブジ
ェクトをデータオブジェクトに当て嵌め、必要に応じて
データオブジェクトの属性名を修正、削除、追加してイ
ンスタンスオブジェクトを生成することで、蓄積された
経験を活用する。
【0042】請求項4の発明に於ては、スーパークラス
オブジェクトを記憶領域に格納することで、蓄積された
経験の活用を容易にする。請求項5の発明に於ては、ス
ーパークラスの階層構造を形成することで、蓄積された
経験の活用を容易にする。
オブジェクトを記憶領域に格納することで、蓄積された
経験の活用を容易にする。請求項5の発明に於ては、ス
ーパークラスの階層構造を形成することで、蓄積された
経験の活用を容易にする。
【0043】請求項6の発明に於ては、上位のスーパー
クラスから下位のスーパークラスへと前記類似オブジェ
クトを検索することで、高速な検索を実現する。請求項
7の発明に於ては、検索用のインデックスを用いること
で、さらに高速な検索を実現する。
クラスから下位のスーパークラスへと前記類似オブジェ
クトを検索することで、高速な検索を実現する。請求項
7の発明に於ては、検索用のインデックスを用いること
で、さらに高速な検索を実現する。
【0044】請求項8の発明に於ては、全てのオブジェ
クトはメッシュ構造にリンクされているので、複合的な
認識が可能になる。請求項9の発明に於ては、オブジェ
クトは原子オブジェクトを含むことができる。
クトはメッシュ構造にリンクされているので、複合的な
認識が可能になる。請求項9の発明に於ては、オブジェ
クトは原子オブジェクトを含むことができる。
【0045】請求項10の発明に於ては、原子オブジェ
クトは知識ベースに格納される全ての実世界モデルに於
て存在することができる。請求項11の発明に於ては、
指定オブジェクトの異なった認識に対応したスーパーク
ラスオブジェクト及びオブジェクトを検索結果として得
ることで、水平思考的検索を実現する。
クトは知識ベースに格納される全ての実世界モデルに於
て存在することができる。請求項11の発明に於ては、
指定オブジェクトの異なった認識に対応したスーパーク
ラスオブジェクト及びオブジェクトを検索結果として得
ることで、水平思考的検索を実現する。
【0046】請求項12の発明に於ては、第1のオブジ
ェクトと第2のオブジェクトの間を新規オブジェクトで
関連付けることで、閃き的検索を実現する。請求項13
の発明に於ては、共通部分と差異部分との結合として新
規オブジェクトを認識し、共通部分と差異部分との結合
として新規オブジェクトを記憶領域に格納する。従っ
て、オブジェクトの再利用が容易になる。
ェクトと第2のオブジェクトの間を新規オブジェクトで
関連付けることで、閃き的検索を実現する。請求項13
の発明に於ては、共通部分と差異部分との結合として新
規オブジェクトを認識し、共通部分と差異部分との結合
として新規オブジェクトを記憶領域に格納する。従っ
て、オブジェクトの再利用が容易になる。
【0047】請求項14の発明に於ては、新規オブジェ
クトは属性名及び属性値より定義される。請求項15の
発明に於ては、ドメインの指定によって検索される類似
オブジェクトを動的に変化させることができる。
クトは属性名及び属性値より定義される。請求項15の
発明に於ては、ドメインの指定によって検索される類似
オブジェクトを動的に変化させることができる。
【0048】請求項16の発明に於ては、目的の指定に
よって検索される類似オブジェクトを動的に変化させる
ことができる。請求項17の発明に於ては、ドメイン及
び目的に基づいた類似度判定方法を用いることで、定量
的に類似オブジェクトを検索する。
よって検索される類似オブジェクトを動的に変化させる
ことができる。請求項17の発明に於ては、ドメイン及
び目的に基づいた類似度判定方法を用いることで、定量
的に類似オブジェクトを検索する。
【0049】請求項18の発明に於ては、類似度判定方
法は、新規オブジェクトの属性名から選択された選択属
性名が既存オブジェクト内に存在するか否かと、選択属
性名に割り当てられた重み係数とに基づいて類似度を計
算することで、定量的に類似オブジェクトを検索する。
法は、新規オブジェクトの属性名から選択された選択属
性名が既存オブジェクト内に存在するか否かと、選択属
性名に割り当てられた重み係数とに基づいて類似度を計
算することで、定量的に類似オブジェクトを検索する。
【0050】請求項19の発明に於ては、選択属性名及
び重み係数は、ドメイン及び目的に依存しているので、
それらを動的に変化させることができる。請求項20の
発明に於ては、同一の属性名及び属性値を有するスーパ
ークラスを共通部分として生成することで、新規オブジ
ェクトと類似オブジェクトをこのスーパークラスで関連
づけることができる。
び重み係数は、ドメイン及び目的に依存しているので、
それらを動的に変化させることができる。請求項20の
発明に於ては、同一の属性名及び属性値を有するスーパ
ークラスを共通部分として生成することで、新規オブジ
ェクトと類似オブジェクトをこのスーパークラスで関連
づけることができる。
【0051】請求項21の発明に於ては、同一の選択属
性名及び対応する属性値を有するスーパークラスを共通
部分として生成することで、新規オブジェクトと類似オ
ブジェクトをこのスーパークラスで関連づけることがで
きる。請求項22の発明に於ては、属性名は同一である
が属性値が異なるときに、同一の属性名をis-a関係で抽
出して、is-a関係のクラスを差異部分として生成するこ
とで、新規オブジェクトと類似オブジェクトをこのis-a
関係のクラスで関連づけることができる。
性名及び対応する属性値を有するスーパークラスを共通
部分として生成することで、新規オブジェクトと類似オ
ブジェクトをこのスーパークラスで関連づけることがで
きる。請求項22の発明に於ては、属性名は同一である
が属性値が異なるときに、同一の属性名をis-a関係で抽
出して、is-a関係のクラスを差異部分として生成するこ
とで、新規オブジェクトと類似オブジェクトをこのis-a
関係のクラスで関連づけることができる。
【0052】請求項23の発明に於ては、選択属性名は
同一であるが対応する属性値が異なるときに、同一の選
択属性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のクラスを差
異部分として生成することで、新規オブジェクトと類似
オブジェクトをこのis-a関係のクラスで関連づけること
ができる。
同一であるが対応する属性値が異なるときに、同一の選
択属性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のクラスを差
異部分として生成することで、新規オブジェクトと類似
オブジェクトをこのis-a関係のクラスで関連づけること
ができる。
【0053】請求項24の発明に於ては、新規オブジェ
クトに存在するが類似オブジェクトには存在しない属性
名があるとき、存在しない属性名及び対応する属性値を
part-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラスを差異
部分として生成するので、新規オブジェクトと類似オブ
ジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づけること
ができる。
クトに存在するが類似オブジェクトには存在しない属性
名があるとき、存在しない属性名及び対応する属性値を
part-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラスを差異
部分として生成するので、新規オブジェクトと類似オブ
ジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づけること
ができる。
【0054】請求項25の発明に於ては、新規オブジェ
クトに存在するが類似オブジェクトには存在しない選択
属性名があるとき、存在しない選択属性名及び対応する
属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラ
スを差異部分として生成するので、新規オブジェクトと
類似オブジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づ
けることができる。
クトに存在するが類似オブジェクトには存在しない選択
属性名があるとき、存在しない選択属性名及び対応する
属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラ
スを差異部分として生成するので、新規オブジェクトと
類似オブジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づ
けることができる。
【0055】請求項26の発明に於ては、類似オブジェ
クトに存在するが新規オブジェクトには存在しない属性
名があるとき、存在しない属性名及び対応する属性値を
part-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラスを差異
部分として生成するので、新規オブジェクトと類似オブ
ジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づけること
ができる。
クトに存在するが新規オブジェクトには存在しない属性
名があるとき、存在しない属性名及び対応する属性値を
part-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラスを差異
部分として生成するので、新規オブジェクトと類似オブ
ジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づけること
ができる。
【0056】請求項27の発明に於ては、類似オブジェ
クトに存在するが新規オブジェクトには存在しない選択
属性名があるとき、存在しない選択属性名及び対応する
属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラ
スを差異部分として生成するので、新規オブジェクトと
類似オブジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づ
けることができる。
クトに存在するが新規オブジェクトには存在しない選択
属性名があるとき、存在しない選択属性名及び対応する
属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of 関係のクラ
スを差異部分として生成するので、新規オブジェクトと
類似オブジェクトをこのpart-of 関係のクラスで関連づ
けることができる。
【0057】請求項28の発明に於ては、新規オブジェ
クトと類似オブジェクトとを共通部分と差異部分とで関
係付けることにより、前記既存オブジェクトの成長をは
かることができる。請求項29の発明に於ては、スーパ
ークラス、is-a関係のクラス、及びpart-of 関係のクラ
スは、階層的に構築されるので、検索用の基盤が与えら
れる。
クトと類似オブジェクトとを共通部分と差異部分とで関
係付けることにより、前記既存オブジェクトの成長をは
かることができる。請求項29の発明に於ては、スーパ
ークラス、is-a関係のクラス、及びpart-of 関係のクラ
スは、階層的に構築されるので、検索用の基盤が与えら
れる。
【0058】請求項30の発明に於ては、スーパークラ
ス、is-a関係のクラス、及びpart-of 関係のクラスに
は、それらの意味を表す感覚的表現を付与するので、柔
軟な検索用の基盤が与えられる。請求項31の発明に於
ては、階層構造は、斜め方向にオブジェクト間を結び付
けるリンクを含むメッシュ構造であるので、柔軟な検索
用の基盤が与えられる。
ス、is-a関係のクラス、及びpart-of 関係のクラスに
は、それらの意味を表す感覚的表現を付与するので、柔
軟な検索用の基盤が与えられる。請求項31の発明に於
ては、階層構造は、斜め方向にオブジェクト間を結び付
けるリンクを含むメッシュ構造であるので、柔軟な検索
用の基盤が与えられる。
【0059】請求項32の発明に於ては、曖昧な概念に
対応する感覚的表現の一つを開始点として目的オブジェ
クトを検索するので、曖昧な検索を実現することができ
る。請求項33の発明に於ては、知識記憶装置は、オブ
ジェクトを定義する属性値を入力してから属性名を設定
し、入力、認識、記憶をひとつの処理単位として実行す
る。従って、データ構造を知識データベース設計時では
なく、データの入力、認識、記憶時に決定することがで
きる。
対応する感覚的表現の一つを開始点として目的オブジェ
クトを検索するので、曖昧な検索を実現することができ
る。請求項33の発明に於ては、知識記憶装置は、オブ
ジェクトを定義する属性値を入力してから属性名を設定
し、入力、認識、記憶をひとつの処理単位として実行す
る。従って、データ構造を知識データベース設計時では
なく、データの入力、認識、記憶時に決定することがで
きる。
【0060】請求項34の発明に於ては、知識記憶装置
は、共通部分と差異部分との結合として新規オブジェク
トを認識し、共通部分と差異部分との結合として新規オ
ブジェクトを記憶領域に格納する。従って、オブジェク
トの再利用が容易になる。
は、共通部分と差異部分との結合として新規オブジェク
トを認識し、共通部分と差異部分との結合として新規オ
ブジェクトを記憶領域に格納する。従って、オブジェク
トの再利用が容易になる。
【0061】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による知覚・認識
・記憶を一体とした認識モジュール方式による知識デー
タベースの原理構成図を示す。図1において、知識デー
タベース10はキーボード等の入力部11、CPU及び
メモリよりなる処理部12、RAMやハードディスク等
の記憶部13、及びCRTディスプレイ等の表示部20
を含む。
・記憶を一体とした認識モジュール方式による知識デー
タベースの原理構成図を示す。図1において、知識デー
タベース10はキーボード等の入力部11、CPU及び
メモリよりなる処理部12、RAMやハードディスク等
の記憶部13、及びCRTディスプレイ等の表示部20
を含む。
【0062】入力部11及び表示部20は、オペレータ
と知識データベース10との間の会話的処理を可能にす
る。入力部11は、オペレータが入力したオブジェクト
に関するデータを受け取り、処理部12が、会話的処理
に基づきそのデータを処理してオブジェクトを認識す
る。認識されたオブジェクトは、記憶部13に格納され
る。また処理部12は、オペレータからの指示に従い、
記憶部13に格納されたデータに対して様々な種類の検
索を実行する。
と知識データベース10との間の会話的処理を可能にす
る。入力部11は、オペレータが入力したオブジェクト
に関するデータを受け取り、処理部12が、会話的処理
に基づきそのデータを処理してオブジェクトを認識す
る。認識されたオブジェクトは、記憶部13に格納され
る。また処理部12は、オペレータからの指示に従い、
記憶部13に格納されたデータに対して様々な種類の検
索を実行する。
【0063】図2は、処理部12の第1の実施例にした
がったブロック図を示し、ここに示される構成はコンピ
ュータによって実現される。第1の実施例に於て処理部
12は、属性認識モジュール集合選択部14、オブジェ
クト認識モジュール動的構成部15、オブジェクト認識
モジュール認識部16、属性認識モジュール認識部1
7、スーパークラスライク認識モジュール認識部18、
及びスーパークラスライク認識モジュール作成部19を
含む。更に処理部12は、検索部21を含む。
がったブロック図を示し、ここに示される構成はコンピ
ュータによって実現される。第1の実施例に於て処理部
12は、属性認識モジュール集合選択部14、オブジェ
クト認識モジュール動的構成部15、オブジェクト認識
モジュール認識部16、属性認識モジュール認識部1
7、スーパークラスライク認識モジュール認識部18、
及びスーパークラスライク認識モジュール作成部19を
含む。更に処理部12は、検索部21を含む。
【0064】処理部12の各部分が協調して動作するこ
とによって、知識データベース10は入力されたオブジ
ェクトを認識・記憶する。処理部12の各部分の動作に
ついて説明するために、まず本発明に於て用いられるデ
ータ構造について説明する。図3は、本発明による認識
モジュール方式による認識と記憶を一体化したデータ構
造を説明する図である。図3に示されるように、あるオ
ブジェクトは、そのオブジェクトを認識するための属性
よりなり、これらの属性を認識モジュールと呼ぶ。
とによって、知識データベース10は入力されたオブジ
ェクトを認識・記憶する。処理部12の各部分の動作に
ついて説明するために、まず本発明に於て用いられるデ
ータ構造について説明する。図3は、本発明による認識
モジュール方式による認識と記憶を一体化したデータ構
造を説明する図である。図3に示されるように、あるオ
ブジェクトは、そのオブジェクトを認識するための属性
よりなり、これらの属性を認識モジュールと呼ぶ。
【0065】本発明に於ては、オブジェクトを構成する
属性は属性名のみ、属性名及び属性値、或いは属性値の
みの3つの場合があり得る。これについて説明すると図
4のようになる。図4(a)に於て、写真というオブジ
ェクトは、属性名及び属性値の組み合せとして、人物:
龍、時:PM5:20;3/3 、場所:鎌倉の大仏像の前、も
の:写真、を有するオブジェクトである。ここで例え
ば、属性「もの:写真」以外の全ての属性値をNULL(空
白)にセットすることによって、図4(b)に示される
ような、特定の写真ではない一般の「写真」というオブ
ジェクトを形成することが出来る。また実際には、図4
(a)のような写真のデータを入力する際には、属性名
が与えられずに属性値のみが与えられることが多い。つ
まりデータ入力の際には、「龍が、3月3日午後3:3
0に鎌倉の大仏の前で撮った写真」というデータが最初
に与えられる。本発明では、これを各属性値に分解し
て、属性値のみを有するオブジェクト(データオブジェ
クトと呼ぶ)として取り扱う。つまりこの場合には、図
4(c)のような、属性値のみのオブジェクトが生成さ
れることになる。
属性は属性名のみ、属性名及び属性値、或いは属性値の
みの3つの場合があり得る。これについて説明すると図
4のようになる。図4(a)に於て、写真というオブジ
ェクトは、属性名及び属性値の組み合せとして、人物:
龍、時:PM5:20;3/3 、場所:鎌倉の大仏像の前、も
の:写真、を有するオブジェクトである。ここで例え
ば、属性「もの:写真」以外の全ての属性値をNULL(空
白)にセットすることによって、図4(b)に示される
ような、特定の写真ではない一般の「写真」というオブ
ジェクトを形成することが出来る。また実際には、図4
(a)のような写真のデータを入力する際には、属性名
が与えられずに属性値のみが与えられることが多い。つ
まりデータ入力の際には、「龍が、3月3日午後3:3
0に鎌倉の大仏の前で撮った写真」というデータが最初
に与えられる。本発明では、これを各属性値に分解し
て、属性値のみを有するオブジェクト(データオブジェ
クトと呼ぶ)として取り扱う。つまりこの場合には、図
4(c)のような、属性値のみのオブジェクトが生成さ
れることになる。
【0066】このように本発明は、クラスからインスタ
ンスが生成されるという従来のオブジェクト指向の枠組
に制限されない。そして、クラスオブジェクト(属性名
のみを有するオブジェクト)、インスタンスオブジェク
ト( 属性名と属性値とを有するオブジェクト)、データ
オブジェクト(属性値のみを有するオブジェクト)が共
存し、各々から他を生成することが出来る構成となって
いる。
ンスが生成されるという従来のオブジェクト指向の枠組
に制限されない。そして、クラスオブジェクト(属性名
のみを有するオブジェクト)、インスタンスオブジェク
ト( 属性名と属性値とを有するオブジェクト)、データ
オブジェクト(属性値のみを有するオブジェクト)が共
存し、各々から他を生成することが出来る構成となって
いる。
【0067】本発明に於て、各属性を認識モジュールと
呼ぶのは、各属性がオブジェクトを認識する素となって
いるからである。そしてオブジェクトは、属性名及び属
性値を有するインスタンスオブジェクトを生成したとき
に認識される。これを図4(a)を用いて説明する。こ
の「写真」というインスタンスオブジェクトを翻訳する
と、「龍という人物、3月3日午後5:20という時、
鎌倉の前という場所、写真というもの」という説明文を
作成することが出来る。ここで、この説明文は、この
「写真」の認識そのものであると考えることが出来る。
つまり言葉を変えて言うならば、この「写真」というイ
ンスタンスオブジェクトは、このオブジェクトの認識そ
のものに関する情報から構成されている。従って、この
ようにインスタンスオブジェクトを生成し格納すること
は、このオブジェクトを認識して記憶することに対応す
る。
呼ぶのは、各属性がオブジェクトを認識する素となって
いるからである。そしてオブジェクトは、属性名及び属
性値を有するインスタンスオブジェクトを生成したとき
に認識される。これを図4(a)を用いて説明する。こ
の「写真」というインスタンスオブジェクトを翻訳する
と、「龍という人物、3月3日午後5:20という時、
鎌倉の前という場所、写真というもの」という説明文を
作成することが出来る。ここで、この説明文は、この
「写真」の認識そのものであると考えることが出来る。
つまり言葉を変えて言うならば、この「写真」というイ
ンスタンスオブジェクトは、このオブジェクトの認識そ
のものに関する情報から構成されている。従って、この
ようにインスタンスオブジェクトを生成し格納すること
は、このオブジェクトを認識して記憶することに対応す
る。
【0068】人間の記憶機構に於ては、認識していない
情報を記憶することは出来ず、記憶される情報は全て知
覚・認識されたものである。人間は、知覚したものを認
識し、そして認識された時点でその認識対象を記憶す
る。つまり、人間の脳に於ては、知覚・認識・記憶が一
体となって処理が行われている。本発明は、このような
人間の情報処理機構に対応させて、知覚(データ入力)
・認識・記憶を一体のものとして扱うのである。
情報を記憶することは出来ず、記憶される情報は全て知
覚・認識されたものである。人間は、知覚したものを認
識し、そして認識された時点でその認識対象を記憶す
る。つまり、人間の脳に於ては、知覚・認識・記憶が一
体となって処理が行われている。本発明は、このような
人間の情報処理機構に対応させて、知覚(データ入力)
・認識・記憶を一体のものとして扱うのである。
【0069】また、本発明に於ては、図3に示されるよ
うに、オブジェクトの各認識モジュールは、各々が対応
するオブジェクトを形成する。そしてそれらのオブジェ
クトは、各々が更なる認識モジュールから構成される。
例えば、図4(a)の例に於ては、人物:龍という一つ
の認識モジュールは、年齢、職業等の各属性(各認識モ
ジュール)を有した、龍という人物を記述するオブジェ
クトを形成することになる。このようにして、本発明に
於ては、各認識モジュールが入れ子構造となっている。
うに、オブジェクトの各認識モジュールは、各々が対応
するオブジェクトを形成する。そしてそれらのオブジェ
クトは、各々が更なる認識モジュールから構成される。
例えば、図4(a)の例に於ては、人物:龍という一つ
の認識モジュールは、年齢、職業等の各属性(各認識モ
ジュール)を有した、龍という人物を記述するオブジェ
クトを形成することになる。このようにして、本発明に
於ては、各認識モジュールが入れ子構造となっている。
【0070】このような入れ子構造となった認識モジュ
ールの説明図を図5に示す。図5に示されるように、入
れ子構造はツリー状及びネットワーク状の構造に限られ
るのではない。例えば、オブジェクトXは認識モジュー
ルcを有し、オブジェクトcが認識モジュールXを有す
ると言うように、各オブジェクトはメッシュ状にリンク
されている。そして、このようにメッシュ状に結合され
たオブジェクトの一塊を、一つのオブジェクト(複合オ
ブジェクトと呼ぶ)として捉えることも出来る。
ールの説明図を図5に示す。図5に示されるように、入
れ子構造はツリー状及びネットワーク状の構造に限られ
るのではない。例えば、オブジェクトXは認識モジュー
ルcを有し、オブジェクトcが認識モジュールXを有す
ると言うように、各オブジェクトはメッシュ状にリンク
されている。そして、このようにメッシュ状に結合され
たオブジェクトの一塊を、一つのオブジェクト(複合オ
ブジェクトと呼ぶ)として捉えることも出来る。
【0071】またこのような入れ子構造に於ては、図5
に示されるように、最小の単位としてのオブジェクト
(原子オブジェクトと呼ぶ)が存在する。この原子オブ
ジェクトは、属性からなるオブジェクトとして生成する
ことが出来ない、即ち説明文を考えることが出来ないよ
うな実体に対するものである。例えば、人間のニューロ
ンに当てはめれば、知覚器官である目や耳等に存在する
5感をつかさどる神経系の末端のニューロンが、この原
子オブジェクトに対応すると考えられる。この原子オブ
ジェクトは、言葉、プログラム、ファイル、画面、或い
は帳簿等にも存在する。
に示されるように、最小の単位としてのオブジェクト
(原子オブジェクトと呼ぶ)が存在する。この原子オブ
ジェクトは、属性からなるオブジェクトとして生成する
ことが出来ない、即ち説明文を考えることが出来ないよ
うな実体に対するものである。例えば、人間のニューロ
ンに当てはめれば、知覚器官である目や耳等に存在する
5感をつかさどる神経系の末端のニューロンが、この原
子オブジェクトに対応すると考えられる。この原子オブ
ジェクトは、言葉、プログラム、ファイル、画面、或い
は帳簿等にも存在する。
【0072】本発明に於ては、上述したような認識と記
憶を一体化したデータ構造、即ち認識モジュール構造を
用いて知識データベースを構築する。図6に本発明の第
一実施例に従った記憶方式を実現する処理のフローチャ
ートを示す。本発明の記憶方式においては、まずデータ
オブジェクトが入力され、そのデータオブジェクトにク
ラスオブジェクトを当て嵌めてインスタンスオブジェク
トを生成することによって、オブジェクトの認識が行わ
れる。
憶を一体化したデータ構造、即ち認識モジュール構造を
用いて知識データベースを構築する。図6に本発明の第
一実施例に従った記憶方式を実現する処理のフローチャ
ートを示す。本発明の記憶方式においては、まずデータ
オブジェクトが入力され、そのデータオブジェクトにク
ラスオブジェクトを当て嵌めてインスタンスオブジェク
トを生成することによって、オブジェクトの認識が行わ
れる。
【0073】ステップS1に於て、属性認識モジュール
をいくつか選択する。ここで言う属性認識モジュールの
選択とは、オペレータがオブジェクトの属性名を入力す
ることによって属性名を収集することである。つまりデ
ータベースに格納されるオブジェクトに対して、オペレ
ータはオブジェクトを記述するに相応しいと思われる属
性名を入力する。このことはつまり、オペレータがどの
ような属性でもってそのオブジェクトを認識しているの
かが、データベースに反映されることを意味する。
をいくつか選択する。ここで言う属性認識モジュールの
選択とは、オペレータがオブジェクトの属性名を入力す
ることによって属性名を収集することである。つまりデ
ータベースに格納されるオブジェクトに対して、オペレ
ータはオブジェクトを記述するに相応しいと思われる属
性名を入力する。このことはつまり、オペレータがどの
ような属性でもってそのオブジェクトを認識しているの
かが、データベースに反映されることを意味する。
【0074】ステップS2に於て、選択した属性認識モ
ジュールを集めてオブジェクト認識モジュールを構成す
る。ここで言うオブジェクト認識モジュールとは、図4
(b)で説明した認識モジュール(属性名のみ)の集ま
りで表現されたクラスオブジェクトのことである。つま
りステップS2に於ては、属性名だけから構成されるク
ラスオブジェクトを生成する。なおこのステップS2ま
での段階は、ステップS3以降のオブジェクトの入力・
認識・記憶の処理のための準備処理であり、さまざまな
オブジェクトに対して、クラスオブジェクト(属性名の
みを有するオブジェクト)を生成することに相当する。
ジュールを集めてオブジェクト認識モジュールを構成す
る。ここで言うオブジェクト認識モジュールとは、図4
(b)で説明した認識モジュール(属性名のみ)の集ま
りで表現されたクラスオブジェクトのことである。つま
りステップS2に於ては、属性名だけから構成されるク
ラスオブジェクトを生成する。なおこのステップS2ま
での段階は、ステップS3以降のオブジェクトの入力・
認識・記憶の処理のための準備処理であり、さまざまな
オブジェクトに対して、クラスオブジェクト(属性名の
みを有するオブジェクト)を生成することに相当する。
【0075】ステップS3に於て、データストリームを
入力する。つまり入力したいオブジェクトに対して属性
値を入力する。これによってそのオブジェクトに対する
データオブジェクトが生成されることになる。ステップ
S4に於て、スーパークラスライク認識モジュールでオ
ブジェクトを認識する。ここで言うスーパークラスライ
クとは、複数のオブジェクからそれらに共通な属性を取
り出すことにより生成されたスーパークラスのことであ
り、また更にはオブジェクト思考におけるis-a関係やpa
rt-of 関係等をも含むスーパークラスである。このステ
ップS4に於ては、あらかじめ格納されているクラスオ
ブジェクトのうちで、ステップS3に於て入力されたデ
ータオブジェクトに対応するクラスオブジェクトを検索
する。この検索に際して、共通属性を取り出すことによ
り形成された「オブジェクト−スーパークラスライク」
の階層構造において、上位のスーパークラスライクから
下位のスーパークラスライクへと目的のクラスオブジェ
クトを探していく。この場合、上位のスーパークラスの
方が意味的に曖昧になっているために、この検索は曖昧
検索を実現するものであると解釈することができる。曖
昧検索については、後ほど更に詳述する。ステップS4
に於て、検索された既存のクラスオブジェクトが入力さ
れたデータオブジェクトに一致するものであるときは、
データオブジェクトに検索されたクラスオブジェクトを
当て嵌めてインスタンスオブジェクトを生成する。つま
り入力されたオブジェクトを認識する。
入力する。つまり入力したいオブジェクトに対して属性
値を入力する。これによってそのオブジェクトに対する
データオブジェクトが生成されることになる。ステップ
S4に於て、スーパークラスライク認識モジュールでオ
ブジェクトを認識する。ここで言うスーパークラスライ
クとは、複数のオブジェクからそれらに共通な属性を取
り出すことにより生成されたスーパークラスのことであ
り、また更にはオブジェクト思考におけるis-a関係やpa
rt-of 関係等をも含むスーパークラスである。このステ
ップS4に於ては、あらかじめ格納されているクラスオ
ブジェクトのうちで、ステップS3に於て入力されたデ
ータオブジェクトに対応するクラスオブジェクトを検索
する。この検索に際して、共通属性を取り出すことによ
り形成された「オブジェクト−スーパークラスライク」
の階層構造において、上位のスーパークラスライクから
下位のスーパークラスライクへと目的のクラスオブジェ
クトを探していく。この場合、上位のスーパークラスの
方が意味的に曖昧になっているために、この検索は曖昧
検索を実現するものであると解釈することができる。曖
昧検索については、後ほど更に詳述する。ステップS4
に於て、検索された既存のクラスオブジェクトが入力さ
れたデータオブジェクトに一致するものであるときは、
データオブジェクトに検索されたクラスオブジェクトを
当て嵌めてインスタンスオブジェクトを生成する。つま
り入力されたオブジェクトを認識する。
【0076】ステップS5に於て、オブジェクト認識モ
ジュールでオブジェクトを認識する。ここでは、ステッ
プS4に於て検索されたクラスオブジェクトが入力され
たデータオブジェクトに完全に一致しないときに、オペ
レータが一致していない部分の属性名を変更あるいは追
加することによってインスタンスオブジェクトを生成す
る。これによって入力されたオブジェクトを認識する。
なお、ステップS4の処理を行うことなく、ステップS
5に於て全ての属性名をオペレータが与えることによっ
てインスタンスオブジェクトを生成することも可能であ
る。
ジュールでオブジェクトを認識する。ここでは、ステッ
プS4に於て検索されたクラスオブジェクトが入力され
たデータオブジェクトに完全に一致しないときに、オペ
レータが一致していない部分の属性名を変更あるいは追
加することによってインスタンスオブジェクトを生成す
る。これによって入力されたオブジェクトを認識する。
なお、ステップS4の処理を行うことなく、ステップS
5に於て全ての属性名をオペレータが与えることによっ
てインスタンスオブジェクトを生成することも可能であ
る。
【0077】ステップS6に於て、認識されたオブジェ
クト即ちインスタンスオブジェクトを記憶部に格納す
る。ステップS7に於て、新しいスーパークラスライク
認識モジュールを作成する。このステップS7に於ては
まず、ステップS5に於てインスタンスオブジェクトが
形成された場合は、そのインスタンスオブジェクトの属
性名を取り出して新しいクラスオブジェクトを作成す
る。更に、この新たに作成されたクラスオブジェクトを
既存のクラスオブジェクトと比較することによって共通
の属性を取り出して、それら共通の属性を有するスーパ
ークラスライクを作成する。このスーパークラスライク
の作成は、新たに上位のスーパークラスライクを作成す
ることができる限り続ける。
クト即ちインスタンスオブジェクトを記憶部に格納す
る。ステップS7に於て、新しいスーパークラスライク
認識モジュールを作成する。このステップS7に於ては
まず、ステップS5に於てインスタンスオブジェクトが
形成された場合は、そのインスタンスオブジェクトの属
性名を取り出して新しいクラスオブジェクトを作成す
る。更に、この新たに作成されたクラスオブジェクトを
既存のクラスオブジェクトと比較することによって共通
の属性を取り出して、それら共通の属性を有するスーパ
ークラスライクを作成する。このスーパークラスライク
の作成は、新たに上位のスーパークラスライクを作成す
ることができる限り続ける。
【0078】ステップS8に於て、作成されたクラスオ
ブジェクト及びスーパークラスライクを記憶部に記憶す
る。図6に示されるフローチャートの処理にしたがっ
て、図1の本発明の知識データベース10はオブジェク
トの知覚(入力)・認識・記憶を一体化して行う。図2
を再び参照して、処理部12の各部分の動作について説
明する。
ブジェクト及びスーパークラスライクを記憶部に記憶す
る。図6に示されるフローチャートの処理にしたがっ
て、図1の本発明の知識データベース10はオブジェク
トの知覚(入力)・認識・記憶を一体化して行う。図2
を再び参照して、処理部12の各部分の動作について説
明する。
【0079】図2に於て、属性認識モジュール集合選択
部14は、上記ステップS1に対応して、オブジェクト
を認識するための属性名(認識モジュール)を収集す
る。属性認識モジュール集合選択部14によって収集さ
れた属性名は、オブジェクト認識モジュール動的構成部
15によってクラスオブジェクトにまとめられる。即
ち、オブジェクト認識モジュール動的構成部15は、い
くつかの属性名が集められて構成された複数のクラスオ
ブジェクトを構成する。
部14は、上記ステップS1に対応して、オブジェクト
を認識するための属性名(認識モジュール)を収集す
る。属性認識モジュール集合選択部14によって収集さ
れた属性名は、オブジェクト認識モジュール動的構成部
15によってクラスオブジェクトにまとめられる。即
ち、オブジェクト認識モジュール動的構成部15は、い
くつかの属性名が集められて構成された複数のクラスオ
ブジェクトを構成する。
【0080】オブジェクト認識モジュール認識部16
は、入力部11に入力されたデータストリームを受け取
りデータオブジェクトを生成する。更に、スーパークラ
スライク認識モジュール認識部18を動作させ、そのデ
ータオブジェクトに当て嵌めるべきクラスオブジェクト
を検索させる。スーパークラスライク認識モジュール認
識部18は、入力部11からのデータストリームに基づ
いて、記憶部13に格納された上位のスーパークラスラ
イクから下位のスーパークラスライクへと目的のクラス
オブジェクトを探していく。スーパークラスライク認識
モジュール認識部18は、目的のクラスオブジェクトを
見つけると、それをオブジェクト認識モジュール認識部
16に供給する。オブジェクト認識モジュール認識部1
6は、与えられたクラスオブジェクトをデータオブジェ
クトに当て嵌めて、インスタンスオブジェクトを生成し
て認識を行うと共に、記憶部13にインスタンスオブジ
ェクトを格納する。
は、入力部11に入力されたデータストリームを受け取
りデータオブジェクトを生成する。更に、スーパークラ
スライク認識モジュール認識部18を動作させ、そのデ
ータオブジェクトに当て嵌めるべきクラスオブジェクト
を検索させる。スーパークラスライク認識モジュール認
識部18は、入力部11からのデータストリームに基づ
いて、記憶部13に格納された上位のスーパークラスラ
イクから下位のスーパークラスライクへと目的のクラス
オブジェクトを探していく。スーパークラスライク認識
モジュール認識部18は、目的のクラスオブジェクトを
見つけると、それをオブジェクト認識モジュール認識部
16に供給する。オブジェクト認識モジュール認識部1
6は、与えられたクラスオブジェクトをデータオブジェ
クトに当て嵌めて、インスタンスオブジェクトを生成し
て認識を行うと共に、記憶部13にインスタンスオブジ
ェクトを格納する。
【0081】スーパークラスライク認識モジュール認識
部18によって検索されたクラスオブジェクトがデータ
オブジェクトに一致しない場合、オブジェクト認識モジ
ュール認識部16は、一致しない属性名の修正、或いは
不足する属性名の取得を必要とする。そのような場合、
オブジェクト認識モジュール認識部16は、属性認識モ
ジュール認識部17を動作させ、属性名の修正或いは属
性名の新たな取得を行わせる。属性認識モジュール認識
部17は、表示部20にデータオブジェクト及びクラス
オブジェクトを表示する。オペレータは表示部20に表
示された情報に基づいて、入力部11を介して属性名を
修正・追加する。属性認識モジュール認識部17は修正
・追加された属性名を入力部11から受け取り、これら
をオブジェクト認識モジュール認識部16に供給する。
オブジェクト認識モジュール認識部16は、修正・追加
された属性名を用いてクラスオブジェクトをデータオブ
ジェクトに当て嵌めて、インスタンスオブジェクトを生
成して認識を行うと共に、記憶部13にインスタンスオ
ブジェクトを格納する。この際、スーパークラスライク
認識モジュール作製部19は、新たに作成されたクラス
を記憶部13に格納すると共に、スーパークラスライク
を生成し記憶部13に格納する。
部18によって検索されたクラスオブジェクトがデータ
オブジェクトに一致しない場合、オブジェクト認識モジ
ュール認識部16は、一致しない属性名の修正、或いは
不足する属性名の取得を必要とする。そのような場合、
オブジェクト認識モジュール認識部16は、属性認識モ
ジュール認識部17を動作させ、属性名の修正或いは属
性名の新たな取得を行わせる。属性認識モジュール認識
部17は、表示部20にデータオブジェクト及びクラス
オブジェクトを表示する。オペレータは表示部20に表
示された情報に基づいて、入力部11を介して属性名を
修正・追加する。属性認識モジュール認識部17は修正
・追加された属性名を入力部11から受け取り、これら
をオブジェクト認識モジュール認識部16に供給する。
オブジェクト認識モジュール認識部16は、修正・追加
された属性名を用いてクラスオブジェクトをデータオブ
ジェクトに当て嵌めて、インスタンスオブジェクトを生
成して認識を行うと共に、記憶部13にインスタンスオ
ブジェクトを格納する。この際、スーパークラスライク
認識モジュール作製部19は、新たに作成されたクラス
を記憶部13に格納すると共に、スーパークラスライク
を生成し記憶部13に格納する。
【0082】このようにして、知識データベース10
は、オブジェクトの入力データストリームに対してクラ
スオブジェクトを当て嵌めてインスタンスオブジェクト
を作成し、オブジェクトの認識・記憶を行う。図7は、
本発明の第1実施例に従った、知識データベース10に
於ける曖昧検索の処理を示すフローチャートである。こ
の曖昧検索の処理は、図2のスーパークラスライク認識
モジュール認識部18によって実行される。
は、オブジェクトの入力データストリームに対してクラ
スオブジェクトを当て嵌めてインスタンスオブジェクト
を作成し、オブジェクトの認識・記憶を行う。図7は、
本発明の第1実施例に従った、知識データベース10に
於ける曖昧検索の処理を示すフローチャートである。こ
の曖昧検索の処理は、図2のスーパークラスライク認識
モジュール認識部18によって実行される。
【0083】ステップS11に於て、入力されたデータ
ストリームに対して一番上のスーパークラスライクを検
索する。ステップS12に於て、目的のオブジェクトが
存在するかどうかをチェックする。目的のオブジェクト
が存在しない場合、ステップS13に進む。目的のオブ
ジェクトが存在する場合はステップS15に進む。
ストリームに対して一番上のスーパークラスライクを検
索する。ステップS12に於て、目的のオブジェクトが
存在するかどうかをチェックする。目的のオブジェクト
が存在しない場合、ステップS13に進む。目的のオブ
ジェクトが存在する場合はステップS15に進む。
【0084】ステップS13に於て、1レベル下のスー
パークラスライクを検索する。ステップS14に於て、
目的のオブジェクトが存在するかどうかをチェックす
る。目的のオブジェクトが存在しない場合、ステップS
13に戻り以降のステップを繰り返す。目的のオブジェ
クトが存在する場合はステップS15に進む。
パークラスライクを検索する。ステップS14に於て、
目的のオブジェクトが存在するかどうかをチェックす
る。目的のオブジェクトが存在しない場合、ステップS
13に戻り以降のステップを繰り返す。目的のオブジェ
クトが存在する場合はステップS15に進む。
【0085】ステップS15に於て、得られたオブジェ
クトを出力する。以上の曖昧検索の様子を図8に示す。
図8に示されるように、曖昧検索においては、上位の階
層のより曖昧なスーパークラスライクから、下位の階層
のより具体的なスーパークラスライクへと目的のオブジ
ェクトを探してナビゲートして行く。上位の階層のスー
パークラスライクは、意味的により曖昧で広義なもので
あるために、この方法によって高速に目的のオブジェク
トを検索することができる。即ち、人間の記憶機構にお
いて実現されているような曖昧な概念を用いた高速な検
索が、本発明による知識データベース10によって提供
される。
クトを出力する。以上の曖昧検索の様子を図8に示す。
図8に示されるように、曖昧検索においては、上位の階
層のより曖昧なスーパークラスライクから、下位の階層
のより具体的なスーパークラスライクへと目的のオブジ
ェクトを探してナビゲートして行く。上位の階層のスー
パークラスライクは、意味的により曖昧で広義なもので
あるために、この方法によって高速に目的のオブジェク
トを検索することができる。即ち、人間の記憶機構にお
いて実現されているような曖昧な概念を用いた高速な検
索が、本発明による知識データベース10によって提供
される。
【0086】スーパークラスライクの階層数が大きくな
り、検索速度が問題となるような場合は、ナビゲート用
の展開インデックスを用意するようにすればよい。この
場合、展開インデックスの方式としてIndex 方式、Hush
方式、B-tree方式等を用いて、必要と思われる階層まで
をシャフルしてインデックスを付ければよい。
り、検索速度が問題となるような場合は、ナビゲート用
の展開インデックスを用意するようにすればよい。この
場合、展開インデックスの方式としてIndex 方式、Hush
方式、B-tree方式等を用いて、必要と思われる階層まで
をシャフルしてインデックスを付ければよい。
【0087】オペレータからの要求により展開インデッ
クスを用いて検索速度を向上させる処理のフローチャー
トを図9に示す。図9に於て、ステップS21で、オペ
レータからの展開要求があるかどうかを判断する。展開
要求がある場合、ステップS22に於て、格納された知
識データを全文検索することにより、オペレータからの
要求内容のデータを収集する。ステップS22の後は、
ステップS24に進む。ステップS21に於て、展開要
求がないと判断された場合、ステップS23で、すでに
展開テーブルが作成されているかどうかを判断する。展
開テーブルが作成されていない場合は、処理を終了す
る。
クスを用いて検索速度を向上させる処理のフローチャー
トを図9に示す。図9に於て、ステップS21で、オペ
レータからの展開要求があるかどうかを判断する。展開
要求がある場合、ステップS22に於て、格納された知
識データを全文検索することにより、オペレータからの
要求内容のデータを収集する。ステップS22の後は、
ステップS24に進む。ステップS21に於て、展開要
求がないと判断された場合、ステップS23で、すでに
展開テーブルが作成されているかどうかを判断する。展
開テーブルが作成されていない場合は、処理を終了す
る。
【0088】既に展開テーブルが作成されている場合、
これは以前にオペレータから展開要求があったというこ
とを意味する。従って、新たに更新された階層構造に対
しても展開テーブルを作成する必要がある。従って、ス
テップS23で既に展開テーブルが作成されていると判
断された場合は、ステップS24に進む。
これは以前にオペレータから展開要求があったというこ
とを意味する。従って、新たに更新された階層構造に対
しても展開テーブルを作成する必要がある。従って、ス
テップS23で既に展開テーブルが作成されていると判
断された場合は、ステップS24に進む。
【0089】ステップS24に於て、展開テーブルを作
成し、処理を終了する。このようにして、インデックス
を用いた展開をすることによって、スーパークラスライ
クの階層構造が深くなった場合でも、知識データベース
10は高速に曖昧検索を行うことができる。
成し、処理を終了する。このようにして、インデックス
を用いた展開をすることによって、スーパークラスライ
クの階層構造が深くなった場合でも、知識データベース
10は高速に曖昧検索を行うことができる。
【0090】次に、知識データベース10に於ける水平
思考的検索について説明する。人間はひとつの実体に対
してあたかも関係ないと思われるような複数の解釈をす
ることができる。例えば、「林檎」という実体について
考えてみる。林檎は食べ物であると解釈することができ
るが、ボールとして使用することも可能であり、また重
しとして文鎮の変わりに使用することも可能である。さ
らには、林檎は絵画を書くときの被写体として使用する
こともできるし、一輪挿しの花瓶として用いることもで
きる。即ち、「林檎」という実体に対しては、食べ物、
ボール、文鎮、被写体、花瓶等の異なった複数の解釈が
可能であることになる。これを人間の水平思考と呼ぶ。
このような水平思考の仕組みを、本発明の認識モジュー
ル構成によって実現することができる。
思考的検索について説明する。人間はひとつの実体に対
してあたかも関係ないと思われるような複数の解釈をす
ることができる。例えば、「林檎」という実体について
考えてみる。林檎は食べ物であると解釈することができ
るが、ボールとして使用することも可能であり、また重
しとして文鎮の変わりに使用することも可能である。さ
らには、林檎は絵画を書くときの被写体として使用する
こともできるし、一輪挿しの花瓶として用いることもで
きる。即ち、「林檎」という実体に対しては、食べ物、
ボール、文鎮、被写体、花瓶等の異なった複数の解釈が
可能であることになる。これを人間の水平思考と呼ぶ。
このような水平思考の仕組みを、本発明の認識モジュー
ル構成によって実現することができる。
【0091】即ち「林檎」というオブジェクトが、例え
ば、一属性として「形:丸い」を有し、更にほかの属性
として「性質:投げられる」を有していたとする。ま
た、この「林檎」というオブジェクトが生成された時
に、知識データベース10には「ボール」という別のオ
ブジェクトが存在し、同様に「形:丸い」及び「性質:
投げられる」を属性として有していたとする。この場
合、2つのオブジェクト「林檎」と「ボール」は、属性
「形:丸い」及び「性質:投げられる」を共通の属性と
して有するので、これらの共通属性を有するスーパーク
ラスライクが生成される。この様子を図10に示す。こ
のようにして生成されたスーパークラスライクは、例え
ば、「ボールのようなもの」というオブジェクトとして
知識データベース内に格納される。
ば、一属性として「形:丸い」を有し、更にほかの属性
として「性質:投げられる」を有していたとする。ま
た、この「林檎」というオブジェクトが生成された時
に、知識データベース10には「ボール」という別のオ
ブジェクトが存在し、同様に「形:丸い」及び「性質:
投げられる」を属性として有していたとする。この場
合、2つのオブジェクト「林檎」と「ボール」は、属性
「形:丸い」及び「性質:投げられる」を共通の属性と
して有するので、これらの共通属性を有するスーパーク
ラスライクが生成される。この様子を図10に示す。こ
のようにして生成されたスーパークラスライクは、例え
ば、「ボールのようなもの」というオブジェクトとして
知識データベース内に格納される。
【0092】同様に、オブジェクト「林檎」は、フルー
ツ(或いは食べ物)と言うスーパークラスライクを有す
るであろうし、文鎮(のようなもの)、被写体、花瓶
(のようなもの)等のスーパークラスライクを有するこ
とができる。従って、このようにして構成された階層構
造を用いて、水平思考的な検索を実現することができ
る。そのような階層構造を図11に示す。図11に於
て、下位層のオブジェクトは、各々に対する異なった認
識を表すスーパークラスライクを上位オブジェクトとし
て有する。従って、この階層構造の中で例えば「林檎」
と言うオブジェクトを起点として、「ボールのようなも
の」を介して「ボール」と言うオブジェクトを発見し、
それを検索結果として出力することができる。
ツ(或いは食べ物)と言うスーパークラスライクを有す
るであろうし、文鎮(のようなもの)、被写体、花瓶
(のようなもの)等のスーパークラスライクを有するこ
とができる。従って、このようにして構成された階層構
造を用いて、水平思考的な検索を実現することができ
る。そのような階層構造を図11に示す。図11に於
て、下位層のオブジェクトは、各々に対する異なった認
識を表すスーパークラスライクを上位オブジェクトとし
て有する。従って、この階層構造の中で例えば「林檎」
と言うオブジェクトを起点として、「ボールのようなも
の」を介して「ボール」と言うオブジェクトを発見し、
それを検索結果として出力することができる。
【0093】図12に水平思考的検索の処理のフローチ
ャートを示す。この処理は、図2の知識データベース1
0の検索部21によって実行される。ステップS31に
於て、どのようなデータを収集すればよいのかに関する
情報をオペレータから受け取る。ステップS32で、そ
のようにして収集されたデータが既に存在するのか否か
を判断する。既に存在する場合は処理を終了する。その
ようなデータが存在しない場合、ステップS33で、記
憶部13に格納されたデータを全文検索して、データ収
集条件に合うものをテーブルに集める。ステップS34
で、全文検索が終了したかどうかを判断する。終了して
いない場合は、ステップS33に戻り全文検索を更に行
う。全文検索が終了した場合は、全体の処理を終了す
る。
ャートを示す。この処理は、図2の知識データベース1
0の検索部21によって実行される。ステップS31に
於て、どのようなデータを収集すればよいのかに関する
情報をオペレータから受け取る。ステップS32で、そ
のようにして収集されたデータが既に存在するのか否か
を判断する。既に存在する場合は処理を終了する。その
ようなデータが存在しない場合、ステップS33で、記
憶部13に格納されたデータを全文検索して、データ収
集条件に合うものをテーブルに集める。ステップS34
で、全文検索が終了したかどうかを判断する。終了して
いない場合は、ステップS33に戻り全文検索を更に行
う。全文検索が終了した場合は、全体の処理を終了す
る。
【0094】このような水平思考的検索の処理は、全文
検索であるためにデータ収集を終了するまでに長い時間
を要する。しかしながらこの処理は、知識データベース
システム10が他の処理を行っている間、或いは、アイ
ドル時間に実行すればよいために、長時間を要すること
は問題とはならない。
検索であるためにデータ収集を終了するまでに長い時間
を要する。しかしながらこの処理は、知識データベース
システム10が他の処理を行っている間、或いは、アイ
ドル時間に実行すればよいために、長時間を要すること
は問題とはならない。
【0095】次に、知識データベースシステム10に於
ける閃き的検索に関して説明する。人間は水平思考とよ
く似た閃きをおこすことができるが、この閃きの定義は
一般に難しい。ここでは閃きを、あるオブジェクト及び
それと関連のないオブジェクトの間で、何らかの関連を
見いだすことと定義する。この定義を人間の思考過程に
当て嵌めてみると、ある物について考えているとき、そ
の物とは全く関連がないと思われた別の物が何らかの関
連をもって閃くことに相当する。
ける閃き的検索に関して説明する。人間は水平思考とよ
く似た閃きをおこすことができるが、この閃きの定義は
一般に難しい。ここでは閃きを、あるオブジェクト及び
それと関連のないオブジェクトの間で、何らかの関連を
見いだすことと定義する。この定義を人間の思考過程に
当て嵌めてみると、ある物について考えているとき、そ
の物とは全く関連がないと思われた別の物が何らかの関
連をもって閃くことに相当する。
【0096】つまり本発明に於ては、ある物を拡大解釈
しながら他の物も拡大解釈することによって、拡大解釈
した物どうしの間で何らかの関連を見つけることとして
閃きを定義する。これは、本発明に於ける入れ子構造の
認識モジュール構造を用いることによって実現すること
ができる。これを説明する図を図13に示す。
しながら他の物も拡大解釈することによって、拡大解釈
した物どうしの間で何らかの関連を見つけることとして
閃きを定義する。これは、本発明に於ける入れ子構造の
認識モジュール構造を用いることによって実現すること
ができる。これを説明する図を図13に示す。
【0097】図13に於て、関連のない(共通の属性を
有さない)ような2つのオブジェクトA及びBについ
て、入れ子構造になった認識モジュールを次々に検索し
ていき、Aから出発した検索とBから出発した検索との
間で共通する認識モジュールを探す。そして共通する認
識モジュール(属性)が見つかった場合、それを属性と
する新たなオブジェクトCを生成する。この処理によ
り、一見関連のないと思われたオブジェクトAとBと
は、Cというオブジェクトによって関連づけられること
になる。
有さない)ような2つのオブジェクトA及びBについ
て、入れ子構造になった認識モジュールを次々に検索し
ていき、Aから出発した検索とBから出発した検索との
間で共通する認識モジュールを探す。そして共通する認
識モジュール(属性)が見つかった場合、それを属性と
する新たなオブジェクトCを生成する。この処理によ
り、一見関連のないと思われたオブジェクトAとBと
は、Cというオブジェクトによって関連づけられること
になる。
【0098】図14は閃き的検索の処理のフローチャー
トを示す。ステップS41に於て、関係の少ない複数の
オブジェクトがオペレータにより入力される。ステップ
S42に於て、入れ子認識で各認識モジュールを更に入
れ子処理をし、複数のオブジェクトの内容の一致するも
のを探す。ステップS43で、一致するものがあるかど
うかを判断する。一致するものがない場合、ステップS
44に進む。ステップS44で、入れ子構造になった全
ての認識モジュールが検索されたかどうかを判断する。
全て検索された場合処理を終了し、検索対象が残ってい
る場合には、ステップS42に戻り、以降のステップを
繰り返す。
トを示す。ステップS41に於て、関係の少ない複数の
オブジェクトがオペレータにより入力される。ステップ
S42に於て、入れ子認識で各認識モジュールを更に入
れ子処理をし、複数のオブジェクトの内容の一致するも
のを探す。ステップS43で、一致するものがあるかど
うかを判断する。一致するものがない場合、ステップS
44に進む。ステップS44で、入れ子構造になった全
ての認識モジュールが検索されたかどうかを判断する。
全て検索された場合処理を終了し、検索対象が残ってい
る場合には、ステップS42に戻り、以降のステップを
繰り返す。
【0099】ステップS43で一致するものがあると判
断された場合は、ステップS45に進む。ステップS4
5に於て、一致する属性を有するオブジェクトを生成す
る。オブジェクト生成後、処理を終了する。以上のよう
にして、本発明の第1実施例は、認識モジュール構造を
用いることによって、知覚(データ入力)・認識・記憶
が一体となった記憶方式を実現することができる。更
に、本発明の第1実施例は、高速度な曖昧検索、高機能
な水平思考的検索及び閃き検索検索を行うことによっ
て、オペレータの知的活動を援助することができる。
断された場合は、ステップS45に進む。ステップS4
5に於て、一致する属性を有するオブジェクトを生成す
る。オブジェクト生成後、処理を終了する。以上のよう
にして、本発明の第1実施例は、認識モジュール構造を
用いることによって、知覚(データ入力)・認識・記憶
が一体となった記憶方式を実現することができる。更
に、本発明の第1実施例は、高速度な曖昧検索、高機能
な水平思考的検索及び閃き検索検索を行うことによっ
て、オペレータの知的活動を援助することができる。
【0100】本発明の第2実施例は、過去に経験した知
識と比較して新たな知識を獲得する知識獲得方法、即ち
再認識方式に関する。図15は、図1に示される知的デ
ータベース10の処理部12の第2実施例のブロック図
を示すものであり、ここに示された構成はコンピュータ
によって実現される。図15に示された第2実施例は、
図2の第1実施例の部分中で知識の再認識方式に関する
部分を詳細に示したものである。
識と比較して新たな知識を獲得する知識獲得方法、即ち
再認識方式に関する。図15は、図1に示される知的デ
ータベース10の処理部12の第2実施例のブロック図
を示すものであり、ここに示された構成はコンピュータ
によって実現される。図15に示された第2実施例は、
図2の第1実施例の部分中で知識の再認識方式に関する
部分を詳細に示したものである。
【0101】図2の第1実施例の記憶方式に於ては、デ
ータオブジェクトに対して過去に経験したクラスオブジ
ェクトを当て嵌めてインスタンスオブジェクトを生成し
認識・記憶する。このように新規オブジェクトを記憶
(格納)するときに、新規オブジェクトを既に存在する
オブジェクトと関連づけて、共通部分及び差異部分を認
識して格納することを再認識と呼ぶ。図15に示される
第2実施例は、このような再認識方式を実現するもので
ある。
ータオブジェクトに対して過去に経験したクラスオブジ
ェクトを当て嵌めてインスタンスオブジェクトを生成し
認識・記憶する。このように新規オブジェクトを記憶
(格納)するときに、新規オブジェクトを既に存在する
オブジェクトと関連づけて、共通部分及び差異部分を認
識して格納することを再認識と呼ぶ。図15に示される
第2実施例は、このような再認識方式を実現するもので
ある。
【0102】図15に於て、処理部12は、相違度判定
方法選択部31、類似検索部32、スーパークラスライ
ク検索部33、検索結果出力部34、共通部分検出部3
5、差異部分検出部36、スーパークラスライク定義登
録部37、改造部分検出部38、削除部分検出部39、
追加部分抽出部40、関係付け登録部41を含む。これ
らの各部分が協調動作することによってオブジェクトの
再認識を実現するが、各部分の動作を説明する前に、本
発明における再認識の概念について説明する。
方法選択部31、類似検索部32、スーパークラスライ
ク検索部33、検索結果出力部34、共通部分検出部3
5、差異部分検出部36、スーパークラスライク定義登
録部37、改造部分検出部38、削除部分検出部39、
追加部分抽出部40、関係付け登録部41を含む。これ
らの各部分が協調動作することによってオブジェクトの
再認識を実現するが、各部分の動作を説明する前に、本
発明における再認識の概念について説明する。
【0103】図16は、再認識の概念について説明する
図である。図16(a)のようなファイルをコピーする
プログラムが存在する場合に、図16(b)のようなレ
コードをコピーするプログラムが新規入力された場合を
考える。このとき、図16(a)及び(b)に示される
ように、ディスクリード機能、ディスクライト機能、フ
ァイル認識機能は、両者のプログラムにおいて共通であ
る。また、ファイルコピープログラムに於て、「対象:
ファイル」と言う属性は差異部分である。更に、「機
能:レコード認識機能」及び「対象:レコード」の属性
は、レコードコピープログラムに於て差異部分である。
従って、図16(b)に示されるレコードコピープログ
ラムが入力された時点で、ファイルコピープログラムは
「共通部分+対象:ファイル」として認識される。また
レコードコピープログラムは「共通部分+(機能:レコ
ード認識機能+対象:レコード)」として認識される。
本発明に於て認識とは、第1実施例においても述べたよ
うに、インスタンスオブジェクトを生成・格納すること
である。即ち、新規インスタンスオブジェクトを既存の
インスタンスオブジェクトと上記のようにして関連づけ
て格納することが再認識である。この再認識により、後
述するように、経験として蓄えられた知識の再利用が可
能となる。
図である。図16(a)のようなファイルをコピーする
プログラムが存在する場合に、図16(b)のようなレ
コードをコピーするプログラムが新規入力された場合を
考える。このとき、図16(a)及び(b)に示される
ように、ディスクリード機能、ディスクライト機能、フ
ァイル認識機能は、両者のプログラムにおいて共通であ
る。また、ファイルコピープログラムに於て、「対象:
ファイル」と言う属性は差異部分である。更に、「機
能:レコード認識機能」及び「対象:レコード」の属性
は、レコードコピープログラムに於て差異部分である。
従って、図16(b)に示されるレコードコピープログ
ラムが入力された時点で、ファイルコピープログラムは
「共通部分+対象:ファイル」として認識される。また
レコードコピープログラムは「共通部分+(機能:レコ
ード認識機能+対象:レコード)」として認識される。
本発明に於て認識とは、第1実施例においても述べたよ
うに、インスタンスオブジェクトを生成・格納すること
である。即ち、新規インスタンスオブジェクトを既存の
インスタンスオブジェクトと上記のようにして関連づけ
て格納することが再認識である。この再認識により、後
述するように、経験として蓄えられた知識の再利用が可
能となる。
【0104】このような再認識の際の共通部分及び差異
部分の決定は固定的なものではなく、ドメイン(応用分
野)の指定の仕方によってダイナミックに変化する。例
えば、図17に示された例を考える。図17(a)は図
16(a)と同一のファイルコピープログラムであり、
図17(b)は図16(b)と同一のレコードコピープ
ログラムである。この2つのプログラムが存在する場合
に、図17(c)のようなレコード表示のプログラムが
新規入力されたとする。このとき例えばファイル操作と
いうドメインが設定されたとすると、此処にある全ての
プログラムが対象となるので、図17(d)、(e)、
(f)に示されるような認識のされ方をする。またレコ
ード操作というドメインが設定されたとすると、図17
(g)及び(h)に示されるような認識のされ方をす
る。このように、どのようなグループで再認識を実行す
るかというグループの見方を選択することによって、検
索を効率的に行うことができる。
部分の決定は固定的なものではなく、ドメイン(応用分
野)の指定の仕方によってダイナミックに変化する。例
えば、図17に示された例を考える。図17(a)は図
16(a)と同一のファイルコピープログラムであり、
図17(b)は図16(b)と同一のレコードコピープ
ログラムである。この2つのプログラムが存在する場合
に、図17(c)のようなレコード表示のプログラムが
新規入力されたとする。このとき例えばファイル操作と
いうドメインが設定されたとすると、此処にある全ての
プログラムが対象となるので、図17(d)、(e)、
(f)に示されるような認識のされ方をする。またレコ
ード操作というドメインが設定されたとすると、図17
(g)及び(h)に示されるような認識のされ方をす
る。このように、どのようなグループで再認識を実行す
るかというグループの見方を選択することによって、検
索を効率的に行うことができる。
【0105】また更に、共通部分及び差異部分の認識
は、目的に応じてダイナミックに変化させることができ
る。図18は、これを説明するための図である。、図1
8(a)のようなファイルコピープログラムがあらかじ
め存在し、図18(b)のレコードエディットのプログ
ラムを作成する場合を例にとって考える。なお知識デー
タベース10に於ては、プログラムの実体(ソースコー
ド或いは実行可能コード)は実データとして格納され、
図18(a)及び(b)に示されるようなプログラムの
属性は実データを管理するメタデータとして格納されて
いる。図18(b)の属性よりなるオブジェクト(メタ
データ)を新規入力すると、知識データベース10は類
似する属性を有するオブジェクト(図18(a))を検
索して、オブジェクト同士を比較して再認識する。この
とき認識された共通部分及び差異部分の情報に基づい
て、オペレータは実データのプログラムを変更・追加し
て、レコード表示のプログラムを得ることができる。即
ち、知識の再利用を行うことができる。
は、目的に応じてダイナミックに変化させることができ
る。図18は、これを説明するための図である。、図1
8(a)のようなファイルコピープログラムがあらかじ
め存在し、図18(b)のレコードエディットのプログ
ラムを作成する場合を例にとって考える。なお知識デー
タベース10に於ては、プログラムの実体(ソースコー
ド或いは実行可能コード)は実データとして格納され、
図18(a)及び(b)に示されるようなプログラムの
属性は実データを管理するメタデータとして格納されて
いる。図18(b)の属性よりなるオブジェクト(メタ
データ)を新規入力すると、知識データベース10は類
似する属性を有するオブジェクト(図18(a))を検
索して、オブジェクト同士を比較して再認識する。この
とき認識された共通部分及び差異部分の情報に基づい
て、オペレータは実データのプログラムを変更・追加し
て、レコード表示のプログラムを得ることができる。即
ち、知識の再利用を行うことができる。
【0106】目的が「レコードエディットのプログラム
の作成」である場合、例えば、図18(b)の「使用言
語」、「稼働マシン」、「外部インターフェース」の各
属性が選択される。そしてこれら選択された属性につい
て、共通部分及び差異部分の認識を行うように知識デー
タベース10は動作する。そして類似オブジェクトの検
索及び比較による再認識の結果、共通部分は「使用言
語:C」及び「稼働マシン:SUN4」、そして差異部
分は「外部インターフェース:」として認識される。こ
のような各属性の選択は、目的に応じてダイナミックに
設定される。例えば、レコードエディットのプログラム
が既に存在しているとして、ユーザがレコードエディッ
トプログラムを使用することを望むとき、目的は「レコ
ードエディットプログラムの使用」である。この場合、
例えば、単に「機能:ファイルコピー、レコードエディ
ット」の属性が指定されることになる。
の作成」である場合、例えば、図18(b)の「使用言
語」、「稼働マシン」、「外部インターフェース」の各
属性が選択される。そしてこれら選択された属性につい
て、共通部分及び差異部分の認識を行うように知識デー
タベース10は動作する。そして類似オブジェクトの検
索及び比較による再認識の結果、共通部分は「使用言
語:C」及び「稼働マシン:SUN4」、そして差異部
分は「外部インターフェース:」として認識される。こ
のような各属性の選択は、目的に応じてダイナミックに
設定される。例えば、レコードエディットのプログラム
が既に存在しているとして、ユーザがレコードエディッ
トプログラムを使用することを望むとき、目的は「レコ
ードエディットプログラムの使用」である。この場合、
例えば、単に「機能:ファイルコピー、レコードエディ
ット」の属性が指定されることになる。
【0107】このように目的に応じて共通部分及び差異
部分の認識を変化させることにより、目的に適した項目
のみを選択的に検索できるので、検索の効率化を計るこ
とができる。図19は本発明の第2実施例による再認識
の処理を示すフローチャートである。この処理は、図1
5に示される処理部12の第2実施例によって実現され
る。
部分の認識を変化させることにより、目的に適した項目
のみを選択的に検索できるので、検索の効率化を計るこ
とができる。図19は本発明の第2実施例による再認識
の処理を示すフローチャートである。この処理は、図1
5に示される処理部12の第2実施例によって実現され
る。
【0108】ステップS51で、ドメインを入力してグ
ループの見方を決定する。ステップS52で目的を入力
して、ドメインと目的とによって類似度判定方法を選択
する。類似度判定方法の一例を図20に示す。図20
(a)は、目的別に応じてどの属性を選択し、各々の属
性にどのような重み付けを与えるかを定義したパラメー
タテーブルを示す。ステップS52で入力された目的に
応じて、このパラメータテーブルをアクセスして、各々
の属性に対する重み付け係数を得る。そして例えば、図
20(b)に示されるような類似度判定式を用いて類似
度を計算し、新規オブジェクトに類似するオブジェクト
を記憶部13から検索することになる。
ループの見方を決定する。ステップS52で目的を入力
して、ドメインと目的とによって類似度判定方法を選択
する。類似度判定方法の一例を図20に示す。図20
(a)は、目的別に応じてどの属性を選択し、各々の属
性にどのような重み付けを与えるかを定義したパラメー
タテーブルを示す。ステップS52で入力された目的に
応じて、このパラメータテーブルをアクセスして、各々
の属性に対する重み付け係数を得る。そして例えば、図
20(b)に示されるような類似度判定式を用いて類似
度を計算し、新規オブジェクトに類似するオブジェクト
を記憶部13から検索することになる。
【0109】ステップS53に於て、新規オブジェクト
が入力される。ステップS54に於て、類似検索の処理
が実行される。このステップS54に於てはまず、検索
条件である各属性が、ある既存オブジェクトの属性デー
タ(メタデータ)として存在するかどうかが判定され
る。そして、検索条件の各属性の有無を図20(b)の
判定式に代入し、類似を計算する。この類似度がある値
以上のオブジェクトを、検索条件を満たすオブジェクト
として抽出する。
が入力される。ステップS54に於て、類似検索の処理
が実行される。このステップS54に於てはまず、検索
条件である各属性が、ある既存オブジェクトの属性デー
タ(メタデータ)として存在するかどうかが判定され
る。そして、検索条件の各属性の有無を図20(b)の
判定式に代入し、類似を計算する。この類似度がある値
以上のオブジェクトを、検索条件を満たすオブジェクト
として抽出する。
【0110】ステップS55に於て、新規オブジェクト
の属性が、検索されたオブジェクトの属性と比較され、
属性名及び属性値のそれぞれが両者間で一致するかどう
か判定される。両者間で属性名及び属性値が同一の属性
については、ステップS56に処理が進む。ステップS
56に於て、同一属性名及び同一属性値の属性をひとま
とまりの共通部分として抽出する。次に、ステップS5
7に於て、新規にスーパークラス或いはスーパークラス
ライクを作り登録し、上位リンクと下位リンクを付け
る。その後、ステップS64に処理が進む。
の属性が、検索されたオブジェクトの属性と比較され、
属性名及び属性値のそれぞれが両者間で一致するかどう
か判定される。両者間で属性名及び属性値が同一の属性
については、ステップS56に処理が進む。ステップS
56に於て、同一属性名及び同一属性値の属性をひとま
とまりの共通部分として抽出する。次に、ステップS5
7に於て、新規にスーパークラス或いはスーパークラス
ライクを作り登録し、上位リンクと下位リンクを付け
る。その後、ステップS64に処理が進む。
【0111】なお、第2実施例においてはスーパークラ
スライクの定義を、第1実施例に於けるものとは異なる
ものとして用いている。第1実施例においては、共通属
性を抽出してまとめたクラスオブジェクトをスーパーク
ラスライクと定義した。しかしながら、第2実施例にお
いては、共通属性を抽出してまとめたオブジェクトはス
ーパークラスライクではなくスーパークラスと定義す
る。そしてスーパークラスライクとは、そのスーパーク
ラスに対してオペレータが感覚的に定義した属性のこと
である。
スライクの定義を、第1実施例に於けるものとは異なる
ものとして用いている。第1実施例においては、共通属
性を抽出してまとめたクラスオブジェクトをスーパーク
ラスライクと定義した。しかしながら、第2実施例にお
いては、共通属性を抽出してまとめたオブジェクトはス
ーパークラスライクではなくスーパークラスと定義す
る。そしてスーパークラスライクとは、そのスーパーク
ラスに対してオペレータが感覚的に定義した属性のこと
である。
【0112】両者間で同一属性名であるが異なる属性値
の属性については、ステップS58に処理が進む。ステ
ップS58に於て、同一属性名であるが異なる属性値の
属性をis-aとして抽出する。次に、ステップS59に於
て、新規にis-aのクラスまたはクラスライクを作成し登
録する。ここでクラスライクとは、対象のクラスに対し
てオペレータが感覚的に定義した属性である。その後、
ステップS64に処理が進む。
の属性については、ステップS58に処理が進む。ステ
ップS58に於て、同一属性名であるが異なる属性値の
属性をis-aとして抽出する。次に、ステップS59に於
て、新規にis-aのクラスまたはクラスライクを作成し登
録する。ここでクラスライクとは、対象のクラスに対し
てオペレータが感覚的に定義した属性である。その後、
ステップS64に処理が進む。
【0113】新規オブジェクトにあるが既存オブジェク
トにない属性については、ステップS60に処理が進
む。ステップS60に於て、新規オブジェクトにあるが
既存オブジェクトにない属性をpart-of として抽出す
る。次に、ステップS61に於て、新規にpart-of のク
ラスまたはクラスライクを作成し登録する。その後、ス
テップS64に処理が進む。
トにない属性については、ステップS60に処理が進
む。ステップS60に於て、新規オブジェクトにあるが
既存オブジェクトにない属性をpart-of として抽出す
る。次に、ステップS61に於て、新規にpart-of のク
ラスまたはクラスライクを作成し登録する。その後、ス
テップS64に処理が進む。
【0114】新規オブジェクトにないが既存オブジェク
トにある属性については、ステップS62に処理が進
む。ステップS62に於て、新規オブジェクトにないが
既存オブジェクトにある属性をpart-of として抽出す
る。次に、ステップS63に於て、新規にpart-of のク
ラスまたはクラスライクを作成し登録する。その後、ス
テップS64に処理が進む。
トにある属性については、ステップS62に処理が進
む。ステップS62に於て、新規オブジェクトにないが
既存オブジェクトにある属性をpart-of として抽出す
る。次に、ステップS63に於て、新規にpart-of のク
ラスまたはクラスライクを作成し登録する。その後、ス
テップS64に処理が進む。
【0115】ステップS64に於て、新規オブジェクト
のメタデータ作成、実データ、クラス、クラスライクへ
のリンク付け、及び実データの書き込みが行われる。こ
れで処理を終了する。図19に示されるフローチャート
の処理にしたがって、図1の本発明の知識データベース
10はオブジェクトの再認識を行う。図15を再び参照
して、第2実施例にしたがった処理部12の各部分の動
作について説明する。
のメタデータ作成、実データ、クラス、クラスライクへ
のリンク付け、及び実データの書き込みが行われる。こ
れで処理を終了する。図19に示されるフローチャート
の処理にしたがって、図1の本発明の知識データベース
10はオブジェクトの再認識を行う。図15を再び参照
して、第2実施例にしたがった処理部12の各部分の動
作について説明する。
【0116】入力部11からドメイン及び目的が入力さ
れると、相違度判定方法選択部31はドメインと目的と
に基づいて類似度判定方法を選択する。入力部11から
新規データが入力されると、類似検索部32が類似検索
を実行する。この類似検索に於ては、スーパークラスラ
イク検索部33を介して、記憶部13に格納されたスー
パークラスライク階層構造内で類似オブジェクトを検索
する。類似オブジェクトが検索されると、検索結果が検
索結果出力部34に表示される。また新規オブジェクト
と検索された類似オブジェクトとの共通部分が、共通部
分検出部35によって検出され記憶部13に格納され
る。更に、両者の差異部分が、差異部分検出部36によ
って検出され記憶部13に格納される。また更に、スー
パークラスライクを登録するのであれば、スーパークラ
スライク登録部37によってスーパークラスライクを記
憶部13に登録する。
れると、相違度判定方法選択部31はドメインと目的と
に基づいて類似度判定方法を選択する。入力部11から
新規データが入力されると、類似検索部32が類似検索
を実行する。この類似検索に於ては、スーパークラスラ
イク検索部33を介して、記憶部13に格納されたスー
パークラスライク階層構造内で類似オブジェクトを検索
する。類似オブジェクトが検索されると、検索結果が検
索結果出力部34に表示される。また新規オブジェクト
と検索された類似オブジェクトとの共通部分が、共通部
分検出部35によって検出され記憶部13に格納され
る。更に、両者の差異部分が、差異部分検出部36によ
って検出され記憶部13に格納される。また更に、スー
パークラスライクを登録するのであれば、スーパークラ
スライク登録部37によってスーパークラスライクを記
憶部13に登録する。
【0117】差異部分検出部36の出力に基づいて、改
造部分検出部38は差異部分のうち改造されるべき部分
を検出する。また、差異部分検出部36の出力に基づい
て、削除部分検出部39は差異部分のうち削除されるべ
き部分を検出する。更に、追加部分抽出部40は、差異
部分検出部36の出力に基づいて差異部分のうち追加さ
れる部分を検出する。改造部分検出部38、削除部分検
出部40、及び追加部分抽出部40の出力に基づいて、
関係付け登録部41は、新規オブジェクト及び既存オブ
ジェクトの間の関連付けを行い、その間連付けを記憶部
13に格納する。
造部分検出部38は差異部分のうち改造されるべき部分
を検出する。また、差異部分検出部36の出力に基づい
て、削除部分検出部39は差異部分のうち削除されるべ
き部分を検出する。更に、追加部分抽出部40は、差異
部分検出部36の出力に基づいて差異部分のうち追加さ
れる部分を検出する。改造部分検出部38、削除部分検
出部40、及び追加部分抽出部40の出力に基づいて、
関係付け登録部41は、新規オブジェクト及び既存オブ
ジェクトの間の関連付けを行い、その間連付けを記憶部
13に格納する。
【0118】図19のフローチャートに示される再認識
処理によって、新規オブジェクトと既存オブジェクトが
関連づけられて認識される様子を図21に示す。図21
は、図18(a)及び(b)に示されたファイルコピー
プログラム及びレコードエディットプログラムを再び例
として用いている。
処理によって、新規オブジェクトと既存オブジェクトが
関連づけられて認識される様子を図21に示す。図21
は、図18(a)及び(b)に示されたファイルコピー
プログラム及びレコードエディットプログラムを再び例
として用いている。
【0119】図21に示されるように、作成者、使用言
語、稼働マシンの各属性は、両プログラム間で属性名及
び属性値ともに同一であるから(図18参照)、共通属
性をまとめたスーパークラスとして抽出される。また、
作成時期、機能、外部インターフェース、プログラムサ
イズ、処理時間、構造の各属性は、両プログラム間で属
性名は一致するが属性値が異なるので、is-a関係のクラ
スとして抽出される。また更に、エディット入力装置の
属性は、レコードエディットプログラムにしか存在しな
いのでpart-of 関係のクラスとして抽出される。ここ
で、属性値が異なる属性については更に、どの属性が一
致するかをチェックしてis-a関係やpart-of 関係として
引き出す。このようにして各々のプログラムが、共通部
分と差異部分とで認識される。
語、稼働マシンの各属性は、両プログラム間で属性名及
び属性値ともに同一であるから(図18参照)、共通属
性をまとめたスーパークラスとして抽出される。また、
作成時期、機能、外部インターフェース、プログラムサ
イズ、処理時間、構造の各属性は、両プログラム間で属
性名は一致するが属性値が異なるので、is-a関係のクラ
スとして抽出される。また更に、エディット入力装置の
属性は、レコードエディットプログラムにしか存在しな
いのでpart-of 関係のクラスとして抽出される。ここ
で、属性値が異なる属性については更に、どの属性が一
致するかをチェックしてis-a関係やpart-of 関係として
引き出す。このようにして各々のプログラムが、共通部
分と差異部分とで認識される。
【0120】更に、各々のプログラムに対して、図22
に示されるようにスーパークラスライクな属性を付ける
ことができる。このスーパークラスライクな属性は、上
述したように、オペレータが感覚的に与える属性であ
る。更には、図23に示されるように、両方のオブジェ
クトに「データを操作するプログラム」というスーパー
クラスライクを上位の概念として与えることもできる。
に示されるようにスーパークラスライクな属性を付ける
ことができる。このスーパークラスライクな属性は、上
述したように、オペレータが感覚的に与える属性であ
る。更には、図23に示されるように、両方のオブジェ
クトに「データを操作するプログラム」というスーパー
クラスライクを上位の概念として与えることもできる。
【0121】このようにしてスーパークラスライクで構
成された階層構造に於ては、ツリー上の構造だけではな
く、図24に示されるような斜めのリンクの存在を許
す。従って、図24の階層構造に於て「ファイルのコピ
ー」というオブジェクトの検索を実行した場合、網かけ
で示されるように、3つの「ファイル単位のコピー」の
オブジェクトが互いに関連づけられたものとして抽出さ
れる。また各オブジェクトには、オペレータの感覚的な
概念を表すス−パークラスライク属性が付けられている
ので、曖昧な概念からでも目的のオブジェクトを効率よ
く抽出することができる。また図25のように、「ラベ
ル無しのファイルをコピー」というオブジェクトを検索
した場合、知識データベース10は、磁気テープファイ
ルとディスクファイルとのいずれが対象であるのかをオ
ペレータに質問してもよい。この場合、オペレータが磁
気テープが対象であると指示することによって、図25
に示されるように「ファイル単位のコピー(ラベル無
し)」のオブジェクトが選択される。
成された階層構造に於ては、ツリー上の構造だけではな
く、図24に示されるような斜めのリンクの存在を許
す。従って、図24の階層構造に於て「ファイルのコピ
ー」というオブジェクトの検索を実行した場合、網かけ
で示されるように、3つの「ファイル単位のコピー」の
オブジェクトが互いに関連づけられたものとして抽出さ
れる。また各オブジェクトには、オペレータの感覚的な
概念を表すス−パークラスライク属性が付けられている
ので、曖昧な概念からでも目的のオブジェクトを効率よ
く抽出することができる。また図25のように、「ラベ
ル無しのファイルをコピー」というオブジェクトを検索
した場合、知識データベース10は、磁気テープファイ
ルとディスクファイルとのいずれが対象であるのかをオ
ペレータに質問してもよい。この場合、オペレータが磁
気テープが対象であると指示することによって、図25
に示されるように「ファイル単位のコピー(ラベル無
し)」のオブジェクトが選択される。
【0122】このようにして、本発明の第2実施例の再
認識方法に従えば、新規オブジェクトを、既存オブジェ
クトとの比較に於ける共通部分と差異部分として表現し
て認識する。従って、本発明の第2実施例に於ては、既
存オブジェクトの不完全な知識を成長させることができ
るとともに、知識の増大に伴うデータ量の増大を押さえ
ることができる。更に、共通部分と差異部分とに関する
情報を基にして、既存のデータ(実データ)の再利用を
計ることができる。また、本発明の第2実施例に於て
は、オペレータの感覚に基づくスーパークラスライクを
属性として与えることができるので、曖昧な検索を行う
ことができる。
認識方法に従えば、新規オブジェクトを、既存オブジェ
クトとの比較に於ける共通部分と差異部分として表現し
て認識する。従って、本発明の第2実施例に於ては、既
存オブジェクトの不完全な知識を成長させることができ
るとともに、知識の増大に伴うデータ量の増大を押さえ
ることができる。更に、共通部分と差異部分とに関する
情報を基にして、既存のデータ(実データ)の再利用を
計ることができる。また、本発明の第2実施例に於て
は、オペレータの感覚に基づくスーパークラスライクを
属性として与えることができるので、曖昧な検索を行う
ことができる。
【0123】
【発明の効果】請求項1の発明に於ては、データ構造を
入力、認識、記憶時に決定するのでデータスキーマを知
識データベース構築時に決定する必要がなく、動作環境
の変化に対応可能な知識データベースを構築することが
できる。
入力、認識、記憶時に決定するのでデータスキーマを知
識データベース構築時に決定する必要がなく、動作環境
の変化に対応可能な知識データベースを構築することが
できる。
【0124】請求項2の発明に於ては、クラスオブジェ
クトを生成して記憶領域に格納することで経験を蓄積す
るので、経験を知識として蓄積する知識データベースを
構築ことができる。請求項3の発明に於ては、蓄積され
た経験を活用し、動作環境の変化に対応可能な知識デー
タベースを構築することができる。
クトを生成して記憶領域に格納することで経験を蓄積す
るので、経験を知識として蓄積する知識データベースを
構築ことができる。請求項3の発明に於ては、蓄積され
た経験を活用し、動作環境の変化に対応可能な知識デー
タベースを構築することができる。
【0125】請求項4の発明に於ては、蓄積された経験
を容易に活用できる知識データベースを構築することが
できる。請求項5の発明に於ては、蓄積された経験を容
易に活用できる知識データベースを構築することができ
る。
を容易に活用できる知識データベースを構築することが
できる。請求項5の発明に於ては、蓄積された経験を容
易に活用できる知識データベースを構築することができ
る。
【0126】請求項6の発明に於ては、高速な検索を実
現する知識データベースを構築することができる。請求
項7の発明に於ては、検索用のインデックスを用いるこ
とで、さらに高速な検索を実現する知識データベースを
構築することができる。
現する知識データベースを構築することができる。請求
項7の発明に於ては、検索用のインデックスを用いるこ
とで、さらに高速な検索を実現する知識データベースを
構築することができる。
【0127】請求項8の発明に於ては、全てのオブジェ
クトはメッシュ構造にリンクされているので、複合的な
認識が可能な知識データベースを構築することができ
る。請求項9の発明に於ては、オブジェクトは原子オブ
ジェクトを含むことができる。
クトはメッシュ構造にリンクされているので、複合的な
認識が可能な知識データベースを構築することができ
る。請求項9の発明に於ては、オブジェクトは原子オブ
ジェクトを含むことができる。
【0128】請求項10の発明に於ては、原子オブジェ
クトは知識ベースに格納される全ての実世界モデルに於
て存在することができる。請求項11の発明に於ては、
水平思考的検索を実現することができる高度な検索機能
を有した知識データベースを構築することができる。
クトは知識ベースに格納される全ての実世界モデルに於
て存在することができる。請求項11の発明に於ては、
水平思考的検索を実現することができる高度な検索機能
を有した知識データベースを構築することができる。
【0129】請求項12の発明に於ては、閃き的検索を
実現することができる高度な検索機能を有した知識デー
タベースを構築することができる。請求項13の発明に
於ては、オブジェクトの再利用が容易な知識データベー
スを構築することができる。
実現することができる高度な検索機能を有した知識デー
タベースを構築することができる。請求項13の発明に
於ては、オブジェクトの再利用が容易な知識データベー
スを構築することができる。
【0130】請求項14の発明に於ては、新規オブジェ
クトは属性名及び属性値より定義されことができる。請
求項15の発明に於ては、ドメインの指定によって検索
される類似オブジェクトを動的に変化させるので、効率
的な類似検索が可能になる。
クトは属性名及び属性値より定義されことができる。請
求項15の発明に於ては、ドメインの指定によって検索
される類似オブジェクトを動的に変化させるので、効率
的な類似検索が可能になる。
【0131】請求項16の発明に於ては、目的の指定に
よって検索される類似オブジェクトを動的に変化させる
ので、効率的な類似検索が可能になる。請求項17の発
明に於ては、定量的に類似オブジェクトを検索すること
ができる。
よって検索される類似オブジェクトを動的に変化させる
ので、効率的な類似検索が可能になる。請求項17の発
明に於ては、定量的に類似オブジェクトを検索すること
ができる。
【0132】請求項18の発明に於ては、定量的に類似
オブジェクトを検索することができる。請求項19の発
明に於ては、選択属性名及び重み係数を動的に変化させ
るので、効率的な類似検索が可能となる。
オブジェクトを検索することができる。請求項19の発
明に於ては、選択属性名及び重み係数を動的に変化させ
るので、効率的な類似検索が可能となる。
【0133】請求項20の発明に於ては、新規オブジェ
クトと類似オブジェクトをスーパークラスで関連づける
ことができるので、不完全な知識の成長をはかる知識デ
ータベースを構築することができる。請求項21の発明
に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクトをスー
パークラスで関連づけることができるので、不完全な知
識の成長をはかる知識データベースを構築することがで
きる。
クトと類似オブジェクトをスーパークラスで関連づける
ことができるので、不完全な知識の成長をはかる知識デ
ータベースを構築することができる。請求項21の発明
に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクトをスー
パークラスで関連づけることができるので、不完全な知
識の成長をはかる知識データベースを構築することがで
きる。
【0134】請求項22の発明に於ては、新規オブジェ
クトと類似オブジェクトをis-a関係のクラスで関連づけ
ることができるので、不完全な知識の成長をはかる知識
データベースを構築することができる。請求項23の発
明に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクトをis
-a関係のクラスで関連づけることができるので、不完全
な知識の成長をはかる知識データベースを構築すること
ができる。
クトと類似オブジェクトをis-a関係のクラスで関連づけ
ることができるので、不完全な知識の成長をはかる知識
データベースを構築することができる。請求項23の発
明に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクトをis
-a関係のクラスで関連づけることができるので、不完全
な知識の成長をはかる知識データベースを構築すること
ができる。
【0135】請求項24の発明に於ては、新規オブジェ
クトと類似オブジェクトをpart-of関係のクラスで関連
づけることができるので、不完全な知識の成長をはかる
知識データベースを構築することができる。請求項25
の発明に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクト
をpart-of関係のクラスで関連づけることができるの
で、不完全な知識の成長をはかる知識データベースを構
築することができる。
クトと類似オブジェクトをpart-of関係のクラスで関連
づけることができるので、不完全な知識の成長をはかる
知識データベースを構築することができる。請求項25
の発明に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクト
をpart-of関係のクラスで関連づけることができるの
で、不完全な知識の成長をはかる知識データベースを構
築することができる。
【0136】請求項26の発明に於ては、新規オブジェ
クトと類似オブジェクトをpart-of関係のクラスで関連
づけることができるので、不完全な知識の成長をはかる
知識データベースを構築することができる。請求項27
の発明に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクト
をpart-of関係のクラスで関連づけることができるの
で、不完全な知識の成長をはかる知識データベースを構
築することができる。
クトと類似オブジェクトをpart-of関係のクラスで関連
づけることができるので、不完全な知識の成長をはかる
知識データベースを構築することができる。請求項27
の発明に於ては、新規オブジェクトと類似オブジェクト
をpart-of関係のクラスで関連づけることができるの
で、不完全な知識の成長をはかる知識データベースを構
築することができる。
【0137】請求項28の発明に於ては、既存オブジェ
クトの成長をはかることができる知識データベースを構
築することができる。請求項29の発明に於ては、高速
な検索用の基盤が与えられた知識データベースを構築す
ることができる。
クトの成長をはかることができる知識データベースを構
築することができる。請求項29の発明に於ては、高速
な検索用の基盤が与えられた知識データベースを構築す
ることができる。
【0138】請求項30の発明に於ては、柔軟な検索用
の基盤が与えられた知識データベースを構築することが
できる。請求項31の発明に於ては、柔軟な検索用の基
盤が与えられた知識データベースを構築することができ
る。
の基盤が与えられた知識データベースを構築することが
できる。請求項31の発明に於ては、柔軟な検索用の基
盤が与えられた知識データベースを構築することができ
る。
【0139】請求項32の発明に於ては、曖昧な検索を
実現する知識データベースを構築することができる。請
求項33の発明に於ては、知識記憶装置は、データ構造
を入力、認識、記憶時に決定するのでデータスキーマを
知識データベース構築時に決定する必要がなく、動作環
境の変化に対応可能な知識データベースを構築すること
ができる。
実現する知識データベースを構築することができる。請
求項33の発明に於ては、知識記憶装置は、データ構造
を入力、認識、記憶時に決定するのでデータスキーマを
知識データベース構築時に決定する必要がなく、動作環
境の変化に対応可能な知識データベースを構築すること
ができる。
【0140】請求項34の発明に於ては、知識記憶装置
は、オブジェクトの再利用が容易な知識データベースを
構築することができる。
は、オブジェクトの再利用が容易な知識データベースを
構築することができる。
【図1】本発明による知識データベースシステムのブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】図1の処理部の第1の実施例に従うブロック図
である。
である。
【図3】本発明に於けるオブジェクトのデータ構造を示
す概念図である。
す概念図である。
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、本発明に
於ける属性名及び属性値からなるオブジェクト、属性名
からなるオブジェクト、属性値からなるオブジェクトの
例を示す図である。
於ける属性名及び属性値からなるオブジェクト、属性名
からなるオブジェクト、属性値からなるオブジェクトの
例を示す図である。
【図5】本発明に於けるオブジェクト間のメッシュ構造
を示す概念図である。
を示す概念図である。
【図6】本発明に於ける記憶方式の処理を示す流れ図で
ある。
ある。
【図7】本発明に於ける曖昧検索の処理を示す流れ図で
ある。
ある。
【図8】本発明に於ける曖昧検索における検索の様子を
示す概念図である。
示す概念図である。
【図9】本発明に於ける高速な曖昧検索のための展開テ
ーブル作成処理を示す流れ図である。
ーブル作成処理を示す流れ図である。
【図10】本発明に於ける水平思考的検索を説明するた
めの概念図である。
めの概念図である。
【図11】本発明に於ける水平思考的検索を説明するた
めの概念図である。
めの概念図である。
【図12】本発明に於ける水平思考的検索の処理を示す
流れ図である。
流れ図である。
【図13】本発明に於ける閃き的検索を説明するための
概念図である。
概念図である。
【図14】本発明に於ける閃き検索の処理を示す流れ図
である。
である。
【図15】図1の処理部の第2の実施例に従うブロック
図である。
図である。
【図16】(a)及び(b)は、本発明に於ける再認識
処理を説明するための概念図である。
処理を説明するための概念図である。
【図17】(a)から(h)は、本発明に於て、ドメイ
ンによりグループの見方が変化することの例を示す図で
ある。
ンによりグループの見方が変化することの例を示す図で
ある。
【図18】(a)及び(b)は、本発明に於て、共通部
分及び差異部分の決定が選択された属性名に対して行わ
れることの例を示す図である。
分及び差異部分の決定が選択された属性名に対して行わ
れることの例を示す図である。
【図19】本発明に於ける再認識処理を示す流れ図であ
る。
る。
【図20】本発明に於ける再認識処理で用いられる類似
度判定式の例を示す図である。
度判定式の例を示す図である。
【図21】本発明の再認識処理に於ける共通部分及び差
異部分の抽出の例を示す図である。
異部分の抽出の例を示す図である。
【図22】本発明の再認識処理に於けるオブジェクトに
付与されるスーパークラスライク属性の例を示す図であ
る。
付与されるスーパークラスライク属性の例を示す図であ
る。
【図23】本発明の再認識処理に於けるオブジェクトに
付与されるスーパークラスライク属性の例を示す図であ
る。
付与されるスーパークラスライク属性の例を示す図であ
る。
【図24】本発明に於けるスーパークラスライク階層内
の斜めリンクを示す図である。
の斜めリンクを示す図である。
【図25】本発明に於けるスーパークラスライク階層内
での曖昧な概念による検索を示す概念図である。
での曖昧な概念による検索を示す概念図である。
10 知識データベースシステム 11 入力部 12 処理部 13 記憶部 14 属性認識モジュール集合選択部 15 オブジェクト認識モジュール動的構成部 16 オブジェクト認識モジュール認識部 17 属性認識モジュール認識部 18 スーパークラスライク認識モジュール認識部 19 スーパークラスライク認識モジュール作成部 20 表示部 21 検索部 31 相違度判定方法選択部 32 類似検索部 33 スーパークラスライクによる検索部 34 検索結果出力部 35 共通部分検出部 36 差異部分検出部 37 スーパークラスライク定義登録部 38 改造部分検出部 39 削除部分検出部 40 追加部分抽出部 41 関係付け登録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 寛幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 村川 雅彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 勝一 福岡県福岡市博多区博多駅前一丁目4番4 号 富士通九州通信システム株式会社内
Claims (34)
- 【請求項1】 オブジェクトの属性値の入力により該属
性値からなるデータオブジェクトを生成し;該データオ
ブジェクトの該属性値に属性名を付与して該属性名と該
属性値からなるインスタンスオブジェクトを生成するこ
とで該オブジェクトの認識を行い;該インスタンスオブ
ジェクトを記憶領域に格納することにより該オブジェク
トの記憶を行う各段階を含み、該入力、該認識、該記憶
をひとつの処理単位として実行することを特徴とする知
識データベースに知識を記憶する知識記憶方法。 - 【請求項2】 前記インスタンスオブジェクトの前記属
性名よりなるクラスオブジェクトを生成して前記記憶領
域に経験として格納する段階を更に含むことを特徴とす
る請求項1記載の知識記憶方法。 - 【請求項3】 前記認識を行う段階は、 経験として前記記憶領域に格納された前記クラスオブジ
ェクトを前記データオブジェクトに当て嵌め;必要に応
じて該データオブジェクトの前記属性名を修正、削除、
追加することにより前記インスタンスオブジェクトを生
成する各段階を含むことを特徴とする請求項2記載の知
識記憶方法。 - 【請求項4】 前記経験として格納する段階は、 前記インスタンスオブジェクトの前記属性名と同一の属
性名をいくつか有する類似オブジェクトを前記記憶領域
内で検索し;該インスタンスオブジェクトと該類似オブ
ジェクトとの該同一の属性名を抽出し;該同一の属性名
よりなるスーパークラスオブジェクトを生成し;前記ク
ラスオブジェクトの上位クラスとして該スーパークラス
オブジェクトを該記憶領域に格納する各段階を更に含む
ことを特徴とする請求項2または3記載の知識記憶方
法。 - 【請求項5】 前記スーパークラスオブジェクトに対し
て上位のスーパークラスオブジェクトを繰り返し生成し
前記記憶領域に格納することによって、該スーパークラ
スの階層構造を形成する段階を更に含むことを特徴とす
る請求項4記載の知識記憶方法。 - 【請求項6】 前記検索する段階は、前記階層構造内で
上位のスーパークラスから下位のスーパークラスへと前
記類似オブジェクトを検索する段階を含むことを特徴と
する請求項5記載の知識記憶方法。 - 【請求項7】 前記検索する段階は、検索用のインデッ
クスを用いることを特徴とする請求項6記載の知識記憶
方法。 - 【請求項8】 前記属性名及び前記属性値の各々は属性
名及び属性値の少なくとも一方よりなる更なるオブジェ
クトとして表現され、該属性名及び該属性値の各々とそ
れに対応する該オブジェクトを結ぶリンクによって、全
ての該オブジェクトはメッシュ構造にリンクされている
ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項記載の知
識記憶方法。 - 【請求項9】 前記メッシュ構造にリンクされた前記オ
ブジェクトは、その前記属性名及び前記属性値が更なる
オブジェクトとして表現されることができない原子オブ
ジェクトを含むことを特徴とする請求項8記載の知識記
憶方法。 - 【請求項10】 前記原子オブジェクトは前記知識ベー
スに格納される全ての実世界モデルに於て存在すること
を特徴とする請求項9記載の知識記憶方法。 - 【請求項11】 あるオブジェクトが指定され;該指定
オブジェクトを前記階層構造内で検索し;該指定オブジ
ェクトの前記スーパークラスオブジェクトの各々を検索
し;該スーパークラスオブジェクトの各々、及び該スー
パークラスオブジェクトの各々の下位クラスである前記
オブジェクトを検索結果とする各段階を含み、該指定オ
ブジェクトの異なった認識に対応した該スーパークラス
オブジェクト及び該オブジェクトを検索結果として得る
ことを特徴とする請求項4乃至10いずれか一項記載の
知識記憶方法。 - 【請求項12】 第1のオブジェクト及び第2のオブジ
ェクトが指定され;前記メッシュ構造内で前記属性名及
び前記属性値から前記オブジェクトへ向かう方向を下流
方向として、該第1のオブジェクトに関連する第1の関
連オブジェクトを該メッシュ構造内の該下流方向に次々
と検索し;該第2のオブジェクトに関連する第2の関連
オブジェクトを該メッシュ構造内の該下流方向に次々と
検索し;該第1の関連オブジェクトと該第2の関連オブ
ジェクトとの間で一致する属性名及び属性値を抽出し;
該一致する属性名及び属性値よりなる新規オブジェクト
を生成し;該新規オブジェクトを記憶する各段階を含
み、該第1のオブジェクトと該第2のオブジェクトの間
を該新規オブジェクトで関連付けることによって知的活
動の援助を行うことを特徴とする請求項8乃至11いず
れか一項記載の知識記憶方法。 - 【請求項13】 新規オブジェクトを入力し;新規オブ
ジェクトに類似する類似オブジェクトを既存オブジェク
トの中から検索し;該新規オブジェクトと該類似オブジ
ェクトとの共通部分を抽出し;該新規オブジェクトと該
類似オブジェクトとの差異部分を抽出し;該共通部分と
該差異部分との結合として該新規オブジェクトを認識
し;該共通部分と該差異部分との該結合として該新規オ
ブジェクトを記憶領域に格納する各段階を含む知識記憶
方法。 - 【請求項14】 前記入力する段階は、前記新規オブジ
ェクトの属性名及び属性値を入力する段階を含むことを
特徴とする請求項13記載の知識記憶方法。 - 【請求項15】 ドメインを入力する段階を更に含み、
該ドメインの指定によって検索される前記類似オブジェ
クトが異なることを特徴とする請求項13または14記
載の知識記憶方法。 - 【請求項16】 目的を入力する段階を更に含み、該目
的の指定によって検索される前記類似オブジェクトが異
なることを特徴とする請求項13乃至15いずれか一項
記載の知識記憶方法。 - 【請求項17】 前記検索する段階は、 前記ドメイン及び前記目的に基づいて類似度判定方法を
決定し;該類似度判定方法を用いて前記類似オブジェク
トを検索する各段階を含む請求項16記載の知識記憶方
法。 - 【請求項18】 前記類似度判定方法は、前記新規オブ
ジェクトの前記属性名から選択された選択属性名が前記
既存オブジェクト内に存在するか否かと、該選択属性名
に割り当てられた重み係数とに基づいて類似度を計算す
ることを特徴とする請求項17記載の知識記憶方法。 - 【請求項19】 前記選択属性名及び前記重み係数は、
前記ドメイン及び前記目的に依存していることを特徴と
する請求項18記載の知識記憶方法。 - 【請求項20】 前記共通部分を抽出する段階は、前記
新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記
属性名及び前記属性値の両方が同一であるときに、同一
の該属性名及び該属性値を有するスーパークラスを該共
通部分として生成する段階を更に含むことを特徴とする
請求項14乃至17いずれか一項記載の知識記憶方法。 - 【請求項21】 前記共通部分を抽出する段階は、前記
新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記
選択属性名及び対応する属性値の両方が同一であるとき
に、同一の該選択属性名及び該対応する属性値を有する
スーパークラスを該共通部分として生成する段階を更に
含むことを特徴とする請求項18または19記載の知識
記憶方法。 - 【請求項22】 前記差異部分を抽出する段階は、前記
新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記
属性名は同一であるが前記属性値が異なるときに、同一
の該属性名をis-a関係で抽出して、is-a関係のクラスを
該差異部分として生成する段階を更に含むことを特徴と
する請求項20記載の知識記憶方法。 - 【請求項23】 前記差異部分を抽出する段階は、前記
新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとの間で前記
選択属性名は同一であるが対応する属性値が異なるとき
に、同一の該選択属性名をis-a関係で抽出して、is-a関
係のクラスを該差異部分として生成する段階を更に含む
ことを特徴とする請求項21記載の知識記憶方法。 - 【請求項24】 前記差異部分を抽出する段階は、前記
新規オブジェクトに存在するが前記類似オブジェクトに
は存在しない属性名があるとき、該存在しない属性名及
び対応する属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of
関係のクラスを該差異部分として生成する段階を更に含
むことを特徴とする請求項22記載の知識記憶方法。 - 【請求項25】 前記差異部分を抽出する段階は、前記
新規オブジェクトに存在するが前記類似オブジェクトに
は存在しない前記選択属性名があるとき、該存在しない
選択属性名及び対応する属性値をpart-of 関係で抽出し
て、part-of関係のクラスを該差異部分として生成する
段階を更に含むことを特徴とする請求項23記載の知識
記憶方法。 - 【請求項26】 前記差異部分を抽出する段階は、前記
類似オブジェクトに存在するが前記新規オブジェクトに
は存在しない属性名があるとき、該存在しない属性名及
び対応する属性値をpart-of 関係で抽出して、part-of
関係のクラスを該差異部分として生成する段階を更に含
むことを特徴とする請求項24記載の知識記憶方法。 - 【請求項27】 前記差異部分を抽出する段階は、前記
類似オブジェクトに存在するが前記新規オブジェクトに
は存在しない前記選択属性名があるとき、該存在しない
選択属性名及び対応する属性値をpart-of 関係で抽出し
て、part-of関係のクラスを該差異部分として生成する
段階を更に含むことを特徴とする請求項25記載の知識
記憶方法。 - 【請求項28】 前記新規オブジェクトを格納するとき
に、該新規オブジェクトと前記類似オブジェクトとを前
記共通部分と前記差異部分とで関係付けることにより、
前記既存オブジェクトの成長をはかることを特徴とする
請求項13乃至27いずれか一項記載の知識記憶方法。 - 【請求項29】 前記スーパークラス、前記is-a関係の
クラス、及び前記part-of 関係のクラスは、階層的に構
築されることを特徴とする請求項26乃至28いずれか
一項記載の知識獲得方法。 - 【請求項30】 前記スーパークラス、前記is-a関係の
クラス、及び前記part-of 関係のクラスには、それらの
意味を表す感覚的表現を付与することができることを特
徴とする請求項26乃至29いずれか一項記載の知識獲
得方法。 - 【請求項31】 前記階層構造は、斜め方向に前記オブ
ジェクト間を結び付けるリンクを含むメッシュ構造であ
ることを特徴とする請求項30記載の知識獲得方法。 - 【請求項32】 目的オブジェクトに対応する曖昧な概
念を入力し;該曖昧な概念に対応する前記感覚的表現の
一つを開始点として、前記メッシュ構造に配置された該
感覚的表現を用いて該メッシュ構造の中を探索し;該目
的オブジェクトを検索する各段階を更に含むことを特徴
とする請求項31記載の知識獲得方法。 - 【請求項33】 オブジェクトの属性値の入力により該
属性値からなるデータオブジェクトを生成する手段と;
該データオブジェクトの該属性値に属性名を付与して該
属性名と該属性値からなるインスタンスオブジェクトを
生成することで該オブジェクトの認識を行う手段と;該
インスタンスオブジェクトを記憶領域に格納することに
より該オブジェクトの記憶を行う手段を含み、該入力、
該認識、該記憶をひとつの処理単位として実行すること
を特徴とする知識データベースに知識を記憶する知識記
憶装置。 - 【請求項34】 新規オブジェクトを入力する手段と;
新規オブジェクトに類似する類似オブジェクトを既存オ
ブジェクトの中から検索する手段と;該新規オブジェク
トと該類似オブジェクトとの共通部分を抽出する手段
と;該新規オブジェクトと該類似オブジェクトとの差異
部分を抽出する手段と;該共通部分と該差異部分との結
合として該新規オブジェクトを認識する手段と;該共通
部分と該差異部分との該結合として該新規オブジェクト
を記憶領域に格納する手段を含む知識記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7170999A JPH0922415A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 知識データベースにおける知識記憶方法及び装置並びに再認識方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7170999A JPH0922415A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 知識データベースにおける知識記憶方法及び装置並びに再認識方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0922415A true JPH0922415A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15915240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7170999A Withdrawn JPH0922415A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 知識データベースにおける知識記憶方法及び装置並びに再認識方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0922415A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006054331A1 (ja) * | 2004-11-16 | 2006-05-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | デジタル放送受信装置、デジタル放送送信装置、及びデジタル放送送受信システム |
JP2009070133A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Toshiba Corp | オントロジー構築支援装置、プログラムおよびオントロジー構築支援方法 |
JP2011053874A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Nec Corp | アプリケーションサーバ、オブジェクト管理方法およびオブジェクト管理プログラム |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP7170999A patent/JPH0922415A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006054331A1 (ja) * | 2004-11-16 | 2006-05-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | デジタル放送受信装置、デジタル放送送信装置、及びデジタル放送送受信システム |
JP2009070133A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Toshiba Corp | オントロジー構築支援装置、プログラムおよびオントロジー構築支援方法 |
JP2011053874A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Nec Corp | アプリケーションサーバ、オブジェクト管理方法およびオブジェクト管理プログラム |
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Legal Events
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |