JPH09202837A - 導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法 - Google Patents
導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法Info
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- JPH09202837A JPH09202837A JP8031316A JP3131696A JPH09202837A JP H09202837 A JPH09202837 A JP H09202837A JP 8031316 A JP8031316 A JP 8031316A JP 3131696 A JP3131696 A JP 3131696A JP H09202837 A JPH09202837 A JP H09202837A
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Abstract
ロピレン系樹脂発泡粒子は、気泡が微細化して優れた導
電性成型体を得ることは困難であった。本発明は導電性
カーボンを10重量%以上含有していながら、優れた物
性の成型体を提供することのできる導電性ポリプロピレ
ン系樹脂発泡粒子を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の導電性ポリプロピレン系樹脂発
泡粒子は、カルボキシル基を有するポリプロピレン系樹
脂を基材とし、且つ10重量%以上の導電性カーボン
と、核気泡とを含有するポリプロピレン系樹脂粒子に発
泡剤を含浸させて発泡するか、或いは、10重量%以上
の導電性カーボンと、0.01〜5重量%の水溶性無機
物とを含有するポリプロピレン系樹脂粒子に発泡剤を含
浸させて発泡させることにより得られる。
Description
ン系樹脂発泡粒子及びその製造方法に関する。
材、緩衝材等の種々の成型体の製造原料として広く利用
されているが、近年、例えばIC等の電子部品の包装用
等として導電性を有する成型体が要求されている。成型
体に導電性を付与する方法の一つとして、その製造原料
である発泡粒子中に導電剤を含有させる方法が挙げら
れ、このような導電性ポリオレフィン系樹脂発泡粒子と
して、導電性カーボンを分散させた導電性ポリエチレン
系樹脂発泡粒子が知られている(特開平3−2230
号)。しかしながら、ポリエチレン系樹脂と同じポリオ
レフィン系樹脂であっても、ポリプロピレン系樹脂は結
晶性が高いために樹脂中に多量の導電性カーボンを分散
させても良好な導電性を発揮する分散状態を達成するこ
とが困難であり、導電性に優れたポリプロピレン系樹脂
発泡粒子を得ることは難しかった。
級脂肪酸アミド及び/又は高級脂肪酸金属塩を特定の割
合でポリプロピレン系樹脂中に配合することにより、導
電性に優れたポリプロピレン系樹脂発泡粒子や発泡体が
得られることを見出した(特願平6−117698
号)。
カーボンとともに高級脂肪酸アミド及び/又は高級脂肪
酸金属塩を添加したポリプロピレン系樹脂発泡粒子は、
導電性には優れるものの粒子中の気泡が微細となって優
れた物性の成型体が得られ難いという問題があった。ま
た導電性カーボンを添加したポリプロピレン系樹脂発泡
粒子は、発泡粒子の成型に先立つ加圧処理によって付与
した粒子内圧が低下し易く、特に発泡倍率の大きな発泡
粒子では内圧低下が著しいため、加圧処理により粒子内
圧を付与して高発泡倍率で優れた成型体を安定して得る
ことが困難であり、また得られる成型体の寸法安定性、
圧縮回復性等も十分満足のゆくものではなかった。
導電性に優れるとともに、優れた物性の成型体を提供す
ることのできる導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及
びその製造方法を提供することを目的とする。
プロピレン系樹脂発泡粒子は、導電性カーボンを10重
量%以上含有し、且つ内圧減衰係数が0.3未満である
ことを特徴とする。
発泡粒子の製造方法は、カルボキシル基を有するポリプ
ロピレン系樹脂を基材とし、且つ10重量%以上の導電
性カーボンと、核気泡とを含有するポリプロピレン系樹
脂粒子に発泡剤を含浸させた発泡性樹脂粒子を発泡させ
ることを特徴とする。或いは本発明の導電性ポリプロピ
レン系樹脂発泡粒子の製造方法は、10重量%以上の導
電性カーボンと、0.01〜5重量%の水溶性無機物と
を含有するポリプロピレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸さ
せた発泡性樹脂粒子を発泡させることを特徴とする。
樹脂発泡粒子は、導電性カーボンを10重量%以上含有
することにより優れた導電性を発現し、導電性カーボン
の含有量が多い程、導電性は向上するが、導電性カーボ
ンを10〜16重量%含有する発泡粒子であれば、体積
固有抵抗値100 〜104 Ωcmという優れた導電性を
有する成型体が得られ、また16重量%を超える導電性
カーボンを含有する場合にはコスト的な不利が生じると
ともに、発泡剤を含浸した発泡性樹脂粒子の溶融時の流
動性が減少して発泡性が不良なものとなり、発泡倍率の
大きい良好な成型品を得ることが困難となる。このた
め、導電性カーボンの含有量は、好ましくは10重量%
以上、16重量%以下、特に好ましくは12〜14重量
%である。
ック、ファーネスブラック等を用いることができるが、
少ない添加量で高い導電性を付与できるファーネスブラ
ックが好ましい。ファーネスブラックは、ジブチルフタ
レート吸油量が300ml/100g以上で、BET比
表面積が700m2 /g以上のものが、特に少量の配合
でも高い導電性を付与できるため好ましい。このような
ファーネスブラックとしては、例えばブラックパール2
000(キャボット社製)、ケッチェンブラックEC
(ケッチェン・ブラック・インターナショナル社製)、
#3950(三菱化成社製)等が挙げられる。これらは
単独又は2種以上を混合して用いることができる。
未満であるが、特に好ましくは0.2未満である。内圧
減衰係数が0.3以上であると成型性に劣り、高発泡倍
率で優れた成型体を安定して得ることが困難であり、得
られる成型体は寸法安定性、表面平滑性等に劣り、また
圧縮残留歪み等の物性に劣るものとなり易い。
査熱量測定によって得られたDSC曲線に、基材樹脂の
融解に起因した吸熱ピーク(固有ピークと呼ぶ。)より
も高温側に、二次結晶の存在に起因すると考えられる吸
熱ピーク(高温ピークと呼ぶ。)を有し、該高温ピーク
の融解熱量が9〜30J/gであることが好ましい。こ
のような融解熱量の高温ピークを有することが、独立起
泡率の高い成型品を得るための必要条件となる。高温ピ
ークの融解熱量は、図1に示すDSC曲線において、固
有ピークaよりも高温側の高温ピークbの山とベースラ
インcとで囲まれた部分の面積に相当するものである。
粒子は、導電性カーボンの他に、必要に応じて帯電防止
剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、顔料等の添加剤を任
意の割合で含有していても良い。本発明の発泡粒子は、
通常、嵩密度0.01〜0.3g/cm3 、平均気泡径
0.05〜0.5mmである。
且つ内圧減衰係数が0.3未満である導電性ポリプロピ
レン系樹脂発泡粒子は、以下のようにして製造すること
ができる。
るポリプロピレン系樹脂を基材樹脂とする粒子中に導電
性カーボンと核気泡とを含有させ、この樹脂粒子に発泡
剤を含浸させた発泡性樹脂粒子を発泡させる方法であ
る。樹脂粒子への発泡剤の含浸及び発泡工程は例えば、
樹脂粒子を密閉容器内で分散媒に分散させて樹脂粒子の
軟化点以上の温度に加熱、加圧し、樹脂粒子に発泡剤を
含浸させた後、容器の一端を開放して発泡性の樹脂粒子
と分散媒とを容器内よりも低圧の雰囲気下に放出して発
泡させる方法が好ましく採用される。
樹脂としては、例えば、プロピレンホモ単独重合体、エ
チレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プロ
ピレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム
共重合体、エチレン−プロピレン−ブテンランダム共重
合体等の通常のプロピレン系重合体を、マレイン酸、フ
マル酸、メサコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン
酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン
酸等の不飽和ジカルボン酸無水物、或いはマレイン酸ジ
メチル、マレイン酸モノエチル、フマル酸ジブチル、シ
トラコン酸ジメチル、メサコン酸ジメチル等の不飽和ジ
カルボン酸低級エステル等の変性剤によりグラフト変性
したもの及び、それらとカルボキシル基を含まない通常
のポリプロピレン系樹脂との混合物が挙げられる。上記
変性剤として特に好適なものは無水マレイン酸であり、
グラフト変性が極めて容易であるため好ましい。
て用いるカルボキシル基を有するポリプロピレン系樹脂
は、上記の変性剤によりグラフト変性したものを例にと
ると、グラフト変性したポリプロピレン系樹脂と通常の
ポリプロピレン系樹脂とを混合したものも、グラフト変
性したポリプロピレン系樹脂のみのものも、いずれも基
材樹脂全体としてグラフト変性量が0.001〜0.1
モル%となるようにすることが好ましい。
る核気泡とは、該樹脂粒子に発泡剤を含浸させて発泡さ
せる際の気泡の核となる微細気泡であり、核気泡を含有
することにより、発泡剤を含浸した発泡性樹脂粒子が発
泡する際の気泡の成長が促進され、気泡径の大きな発泡
粒子を得ることができる。また核気泡を含有することに
より発泡粒子の発泡倍率が増大するという効果も生じ
る。核気泡の大きさは10〜150μ、好ましくは40
〜100μであり、これは樹脂粒子を切断し、断面を顕
微鏡で観察することにより確認される。本発明の第1の
方法で用いる樹脂粒子の基材樹脂は、カルボキシル基を
有するポリプロピレン系樹脂であることが必須であり、
カルボキシル基を含まない通常のポリプロピレン系樹脂
のみを用いた場合、及び基材樹脂全体としての前記変性
剤によるグラフト変性量が0.001モル%未満である
場合には、核気泡を樹脂粒子中に均一に分散させること
が困難となり、その結果、樹脂粒子に発泡剤を含浸して
発泡させた発泡粒子は核気泡により気泡径が増大した気
泡と、微細気泡とが不均一に混在する気泡径のバラツキ
の大きいものとなってしまうため、内圧減衰性に劣り、
寸法安定性や圧縮回復性に優れた成型体を得ることは困
難である。この核気泡を得る方法としては、例えば、押
出機内でポリプロピレン系樹脂を溶融した後、押出機か
らストランド状に押出し、このストランドを切断して樹
脂粒子を得る工程(以下、ペレタイズ工程と呼ぶ。)に
おいて、押出機内で樹脂を溶融する際に、分解型発泡
剤を添加して該発泡剤の分解温度以上の温度において樹
脂に発泡剤を練り込み、発泡剤の少なくとも一部を分解
させて核気泡を形成する方法、揮発性発泡剤を樹脂に
練り込み、揮発性発泡剤の揮発によって核気泡を形成す
る方法、樹脂に空隙形成剤を練り込んで、空隙形成剤
による空隙を核気泡とする方法、発泡粒子や発泡成形
体等を樹脂中に溶融混練し、発泡粒子や発泡成形体の気
泡を核気泡とする方法、溶融した樹脂中に無機ガスを
練り込んで核気泡を形成する方法等が考えられるが、
の方法が最も均一に核気泡の分散した樹脂粒子を得るこ
とができるため好ましい。
は、アゾジカルボンアミド、クエン酸モノナトリウム、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p,p´−オキ
シビスベンゼンスルフォニルヒドラジド、ジアゾアミノ
ベンゼン、アゾビスイソブチロニトリル、パラトルエン
スルフォニルセミカルバジド、ベンゼンスルフォニルヒ
ドラジド、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。分解型
発泡剤により樹脂粒子中に核気泡を形成させる場合、核
気泡形成前の樹脂粒子の容積に対し、核気泡形成後の樹
脂粒子の容積が1.01〜2.0倍、好ましくは1.0
1〜1.5倍となるように発泡剤を添加することが好ま
しい。分解型発泡剤は樹脂に対して0.005〜5重量
%、特に0.01〜0.3重量%用いることが好まし
い。
分散させるにあたっては、樹脂粒子のペレタイズ工程以
前にバンバリーミキサーや加圧ニーダー等を用いて樹脂
と添加剤とを予備分散させた原料混合物を作成しておく
ことが好ましい。
の導電性カーボンと核気泡とを含有するポリプロピレン
系樹脂粒子を発泡させる方法として樹脂粒子と発泡剤と
を、密閉容器内で分散媒に分散させて樹脂粒子の軟化点
以上の温度に加熱、加圧し、樹脂粒子に発泡剤を含浸さ
せた後、容器の一端を開放して発泡性樹脂粒子と分散媒
とを容器内よりも低圧の雰囲気下に放出して発泡させる
方法を用いた場合には、樹脂粒子を分散させる分散媒と
しては、水、メタノール、エタノール等のアルコール
類、エチレングリコール等のグリコール類、グリセリン
等の樹脂粒子を溶解しない溶媒を用いることができる
が、通常は水が用いられる。
は、揮発性発泡剤、または無機ガスを用いることが好ま
しく、揮発性発泡剤としては、プロパン、ブタン、ヘキ
サン等の脂肪族炭化水素類、シクロブタン、シクロヘキ
サン等の環式脂肪族炭化水素類、トリクロロフロロメタ
ン、ジクロロジフロロメタン、ジクロロテトラフロロエ
タン、メチルクロライド、エチルクロライド、メチレン
クロライド等のハロゲン化炭化水素類が挙げられ、無機
ガスとしては、二酸化炭素、空気、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等が挙げられる。これらの発泡剤は単独で用いて
も、2種類以上を混合して用いても良く、また揮発性発
泡剤と無機ガスとを混合して用いることもできる。発泡
剤の添加量は、発泡剤として揮発性発泡剤を用いる場合
には、樹脂粒子100重量部に対して5〜30重量部が
好ましく、無機ガスを用いる場合には密閉容器内の平衡
蒸気圧が20〜60kgf/cm2 Gとなるように添加す
ることが好ましい。
際し、樹脂粒子相互の融着を防止するために融着防止剤
を分散媒に添加することができる。融着防止剤としては
分散媒に溶解せず、加熱によって溶融しないものであれ
ば無機系、有機系を問わず使用可能であるが、一般には
無機系の融着防止剤が使用される。無機系の融着防止剤
としては、カオリン、マイカ、酸化アルミニウム、酸化
チタン、水酸化アルミニウム等の粉末が好適である。融
着防止剤は平均粒径が0.001〜100μm、特に
0.001〜30μmのものが好ましい。融着防止剤を
添加した場合、分散助剤としてドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等のアニオン系
界面活性剤を併用することが好ましい。融着防止剤は樹
脂粒子100重量部当たり0.01〜2重量部程度添加
し、界面活性剤は樹脂粒子100重量部当たり0.00
1〜1重量部程度添加することが好ましい。
とを含有する樹脂粒子に発泡剤を含浸させた後、密閉容
器の一端を開放して樹脂粒子と分散媒とを、容器内より
も低圧の雰囲気下、通常は大気圧下に放出することによ
り、樹脂粒子を発泡せしめて発泡粒子を得ることができ
る。この時の容器内圧力は少なくとも20気圧以上、好
ましくは30気圧以上であり、容器内温度は樹脂の融点
−10℃〜融点+15℃とすることが好ましい。
は、導電性カーボンと水溶性無機物とを含有するポリプ
ロピレン系樹脂粒子を、上記第1の方法と同様に樹脂粒
子に発泡剤を含浸して発泡せしめて発泡粒子を得る方法
である。
しては、樹脂粒子中に核気泡を含有しないため上記第1
の方法における基材樹脂のようにカルボキシル基を有す
るポリプロピレン系樹脂を含有している必要はなく、通
常のポリプロピレン系樹脂を用いることができるが、カ
ルボキシル基を有するポリプロピレン系樹脂も用いるこ
とができるのは勿論のことである。
亜鉛、硼酸ナトリウム、硼酸マグネシウム、塩化ナトリ
ウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム等が挙げられ
るが、なかでも硼酸金属塩を用いると、気泡径が大き
く、かつ均一な成型性に優れる発泡粒子が得られるため
好ましい。水溶性無機物は1種又は2種以上を混合して
用いることができる。これら水溶性無機物は、通常、ポ
リプロピレン系樹脂のペレタイズ工程において樹脂中に
添加する。水溶性無機物は通常、粉体として添加するが
粒径は特に限定されない。しかしながら、一般に粒径
0.1〜150μm、特に0.5〜20μmのものを用
いることが好ましい。水溶性無機物は、樹脂粒子中に
0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%含
有せしめる。樹脂粒子中の水溶性無機物の含有量が0.
01重量%未満であると、発泡粒子が内圧減衰性に劣っ
たものとなり、また5重量%を超えるとコスト高になる
とともに、発泡直後の発泡粒子の収縮率が高くなり好ま
しくない。尚、この方法でも導電性カーボンは前記方法
と同様にして樹脂粒子中に含有させる。
電性カーボンと、0.01〜5重量%の水溶性無機物と
を含有するポリプロピレン系樹脂粒子は、前記第1の方
法と同様にして発泡させることにより、本発明の発泡粒
子を得ることができる。
れた導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子は、大気圧下
で熟成し、次いで加圧処理して内圧を付与した後、金型
内に充填して蒸気等で加熱することにより、発泡粒子相
互を融着せしめた所望の形状の成型体とすることができ
る。
明する。
ョナル社製「ケッチェンブラックEC」、BET比表面
積800m2 /g)、エチレン−プロピレンランダム共
重合体(エチレン含有量4.5重量%、融点135℃、
MI=8g/10分)、無水マレイン酸変性ポリプロピ
レン(三菱化学株式会社製「P371K」、無水マレイ
ン酸グラフト変性量0.11モル%、融点139℃、M
FR=6g/10分)をバンバリーミキサーで混合して
原料混合物を作成した。次いでこの原料混合物100重
量部当たり、クエン酸モノナトリウム0.1重量部を添
加し(比較例1のみ無添加)押出機内で240℃で溶融
混練した後、ストランド状に押出し、次いでこのストラ
ンドを切断して樹脂粒子を得た。この樹脂粒子の基材樹
脂全体に対する無水マレイン酸変性量、導電性カーボン
含有量を表1に示す。
0重量部、表1に示す量の二酸化炭素、カオリン0.3
重量部、界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム)0.006重量部を、400リットルのオート
クレーブに仕込み、攪拌しながら表1に示す発泡温度ま
で加熱し、同温度で15分間保持した後、オートクレー
ブ内に窒素ガスを導入してオートクレーブ内の平衡蒸気
圧を保持しながらオートクレーブの一端を開放し、内容
物を大気圧下に放出して樹脂粒子を発泡させた。得られ
た発泡粒子の物性を表1に示す。またこの発泡粒子を2
4時間大気圧下に放置して熟成後、空気で加圧して1.
5kgf/cm2 Gの内圧を付与して23℃で1時間放置
後、300mm×300mm×60mmの金型に充填
し、蒸気加熱して成型した。得られた成型体は大気圧
下、60℃で1日養生した。得られた成型体の諸物性を
表1にあわせて示す。
の物性は以下のようにして評価した。 内圧減衰性 23℃、1atm 下で内圧が2kgf/cm2 Gから1k
gf/cm2 Gまで減少する時間(t:単位は時間)を
計測し、下記式(1)により内圧減衰係数kを求め、 内圧減衰係数kが0.3未満・・・・○ 内圧減衰係数kが0.3以上・・・・× として評価した。また、雰囲気温度がT(°K)の時の
発泡粒子の内圧は、下記(2)式により求めた。
拡大して観察し、 粒子内でも、粒子間でも気泡のバラツキ殆どなし・・○ 粒子内及び粒子間の気泡のバラツキ有り・・・・・・・
× として評価した。
拡大して観察して気泡の平均径を求め、 平均気泡径0.05mm以上・・・・○ 平均気泡径0.05mm未満・・・・× として評価した。
有無を確認した。
の体積固有抵抗値を測定した。
×300mm)に対応する面のうち、一方の面の周囲の
4辺について、相対する2辺の中点を結ぶ線分の長さを
それぞれ測定し、その平均長さ:A(mm)を算出し、
下記(3)式に代入して収縮率を求め、 収縮率が2.7%未満・・・・・○ 収縮率が2.7%以上・・・・・× として評価した。
m、幅50mm、厚み25mmの直方体の試験片を作成
し、万能試験機を用いて10mm/分の速度で試験片を
その厚み方向に75%圧縮し、その直後に10mm/分
の速度で圧縮を緩和してゆき、応力がゼロになった時の
成型体の厚み:B(mm)を測定し、下記(4)式に代
入して残留歪を求め、 残留歪みが30%以下・・・・・○ 残留歪みが30%を越える・・・× として評価した。
ン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有量4.
5重量%、融点135℃、MI=8g/10分)及び水
溶性無機物をバンバリーミキサーで混合して原料混合物
を作成した。次いでこの原料混合物を押出機内で溶融混
練した後、ストランド状に押出し、次いでこのストラン
ドを切断して樹脂粒子を得た。この樹脂粒子の基材樹脂
中の導電性カーボン含有量、水溶性無機物の種類及び含
有量を表2に示す。
0重量部、表2に示す量の二酸化炭素、カオリン0.3
重量部、界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム)0.006重量部を、400リットルのオート
クレーブに仕込み、攪拌しながら表2に示す発泡温度ま
で加熱し、同温度で15分間保持した後、オートクレー
ブ内に窒素ガスを導入してオートクレーブ内の平衡蒸気
圧を保持しながらオートクレーブの一端を開放し、内容
物を大気圧下に放出して樹脂粒子を発泡させた。得られ
た発泡粒子の物性を表2に示す。またこの発泡粒子を2
4時間大気圧下に放置して熟成後、空気で加圧して1.
5kgf/cm2 Gの内圧を付与して23℃で1時間放置
した後、実施例1〜4と同寸法の金型で成型し、大気圧
下、60℃で1日養生した。得られた成型体の諸物性を
表2にあわせて示す。
導電性カーボンを含有し、しかも内圧減衰係数が0.3
未満であるため、ポリプロピレン系樹脂を基材樹脂とし
ていながら、導電性カーボンを添加した従来のポリプロ
ピレン系樹脂発泡粒子のように気泡が微細化することが
なく、高発泡倍率で導電性、寸法安定性、圧縮回復性等
の物性に優れた成型体を得ることができる。
子を確実に製造することができる効果がある。
例である。
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性カーボンを10重量%以上含有
し、且つ内圧減衰係数が0.3未満であることを特徴と
する導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子。 - 【請求項2】 カルボキシル基を有するポリプロピレン
系樹脂を基材とし、且つ10重量%以上の導電性カーボ
ンと、核気泡とを含有するポリプロピレン系樹脂粒子に
発泡剤を含浸させた発泡性樹脂粒子を発泡させることを
特徴とする導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造
方法。 - 【請求項3】 10重量%以上の導電性カーボンと、
0.01〜5重量%の水溶性無機物とを含有するポリプ
ロピレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させた発泡性樹脂粒
子を発泡させることを特徴とする導電性ポリプロピレン
系樹脂発泡粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8031316A JPH09202837A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8031316A JPH09202837A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
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JP2005128842A Division JP3966521B2 (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | 導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09202837A true JPH09202837A (ja) | 1997-08-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8031316A Pending JPH09202837A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09202837A (ja) |
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