JPH09194781A - インクジェット記録用水性インク - Google Patents
インクジェット記録用水性インクInfo
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- JPH09194781A JPH09194781A JP2992496A JP2992496A JPH09194781A JP H09194781 A JPH09194781 A JP H09194781A JP 2992496 A JP2992496 A JP 2992496A JP 2992496 A JP2992496 A JP 2992496A JP H09194781 A JPH09194781 A JP H09194781A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- water
- surfactant
- nozzle surface
- jet recording
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録用に適した水性インク、
特に高速印字において、安定した吐出特性を有し、且つ
高品位な画像を与える水性インク、さらに詳しくは、イ
ンク吐出口を有するノズル面を形成する材料に濡れにく
く、且つ、インク流路を形成する材料には濡れやすい特
性を有する水性インクの提供。 【解決手段】 インク吐出ノズル面の材料に対する接触
角が25℃において30°以上で、且つインク流路の材
料に対する接触角が25℃において50°以下であるイ
ンクジェット記録用水性インク。
特に高速印字において、安定した吐出特性を有し、且つ
高品位な画像を与える水性インク、さらに詳しくは、イ
ンク吐出口を有するノズル面を形成する材料に濡れにく
く、且つ、インク流路を形成する材料には濡れやすい特
性を有する水性インクの提供。 【解決手段】 インク吐出ノズル面の材料に対する接触
角が25℃において30°以上で、且つインク流路の材
料に対する接触角が25℃において50°以下であるイ
ンクジェット記録用水性インク。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、インクジェット記録用に適した
水性インク、特に高速印字において、高い吐出特性を有
し、且つ高品位な画像を与える水性インクに関する。さ
らに詳しくは、インク吐出ノズル面形成材料に濡れにく
く、インク流路形成材料には濡れやすい特性を有する水
性インクに関する。
水性インク、特に高速印字において、高い吐出特性を有
し、且つ高品位な画像を与える水性インクに関する。さ
らに詳しくは、インク吐出ノズル面形成材料に濡れにく
く、インク流路形成材料には濡れやすい特性を有する水
性インクに関する。
【0002】
【従来技術】近年、インクジェットプリンターは低騒
音、低ランニングコストといった利点から普及し、普通
紙印字可能なカラープリンターも市場に投入されてい
る。インクジェット記録方法はインク吐出口(ノズル)
からインク滴を飛ばして、紙、OHP等の記録媒体上に
画像を形成するものである。前記記録方法に使用される
インク吐出ノズル面として、インクに対して均一な濡れ
性を有する面にする場合と撥インク性を有する面にする
場合がある。インクジェット記録ヘッドにおいて、イン
ク吐出口を有する面を形成する材料は、プラスチック、
ガラス、金属等が挙げられるが、ノズルプレートを濡ら
さないこと(撥インク性を有すること)を前提としたイ
ンクジェット記録方法の場合、重要なことは、インクと
吐出ノズル面が均一な撥インク性を保持していることで
ある。吐出ノズル面に対する撥インク性が不均一である
と、インク吐出ノズル面の周囲の一部分にインクが溜ま
り、その他の部分にはインクが存在しない状態となり、
そのままの状態でノズルからインクを吐出させた場合、
インクの飛翔方向がインク溜まりの側に引っ張られ、正
規の方向から外れてしまうことにより(飛翔曲がり)、
ベタが埋まらない等の画質異常を引き起こす要因となっ
てしまう。このようなことから、ノズル面は、均一な撥
インク性を有することが好ましいことが理解される。一
方、近年、生産の合理化およびコストダウンのため、イ
ンク流路を形成する材料として、アクリル、ポリサルホ
ン、ポリカーボネート等のプラスチック材を用いられる
ことが多くなってきている。しかしながら、前述したよ
うに、ノズル面に濡れにくいインクは、同時にインク流
路形成材料にも濡れにくいインクとなる。その結果、イ
ンク流路ヘインクが入りにくくなる。また、インク流路
内に混入した気泡も抜けにくくなることから、インク吐
出の信頼性が著しく低下してしまうといった問題を引き
起こす。また、特に高速印字にした場合、インクのイン
ク流路に対する濡れ性が低いと、インクの供給(リフィ
ル)が間に合わないため、安定したインク吐出が得られ
ず、画質が悪化してしまう現象が特に顕著にあらわれ
る。インクノズルまでのインク流路に濡れやすくするた
め、インク中に界面活性剤を添加することを特徴とした
記録液が、特開平6−240193に開示されている
が、この場合、界面活性剤添加量が多いと、逆にノズル
面に濡れやすくなってしまう。また、ノズル面撥水処理
として、特開平4−357043には撥水効果のある液
体をノズル面に接触させる方法が開示されているが接触
態様によっては均一な撥水面が得られない場合がある。
音、低ランニングコストといった利点から普及し、普通
紙印字可能なカラープリンターも市場に投入されてい
る。インクジェット記録方法はインク吐出口(ノズル)
からインク滴を飛ばして、紙、OHP等の記録媒体上に
画像を形成するものである。前記記録方法に使用される
インク吐出ノズル面として、インクに対して均一な濡れ
性を有する面にする場合と撥インク性を有する面にする
場合がある。インクジェット記録ヘッドにおいて、イン
ク吐出口を有する面を形成する材料は、プラスチック、
ガラス、金属等が挙げられるが、ノズルプレートを濡ら
さないこと(撥インク性を有すること)を前提としたイ
ンクジェット記録方法の場合、重要なことは、インクと
吐出ノズル面が均一な撥インク性を保持していることで
ある。吐出ノズル面に対する撥インク性が不均一である
と、インク吐出ノズル面の周囲の一部分にインクが溜ま
り、その他の部分にはインクが存在しない状態となり、
そのままの状態でノズルからインクを吐出させた場合、
インクの飛翔方向がインク溜まりの側に引っ張られ、正
規の方向から外れてしまうことにより(飛翔曲がり)、
ベタが埋まらない等の画質異常を引き起こす要因となっ
てしまう。このようなことから、ノズル面は、均一な撥
インク性を有することが好ましいことが理解される。一
方、近年、生産の合理化およびコストダウンのため、イ
ンク流路を形成する材料として、アクリル、ポリサルホ
ン、ポリカーボネート等のプラスチック材を用いられる
ことが多くなってきている。しかしながら、前述したよ
うに、ノズル面に濡れにくいインクは、同時にインク流
路形成材料にも濡れにくいインクとなる。その結果、イ
ンク流路ヘインクが入りにくくなる。また、インク流路
内に混入した気泡も抜けにくくなることから、インク吐
出の信頼性が著しく低下してしまうといった問題を引き
起こす。また、特に高速印字にした場合、インクのイン
ク流路に対する濡れ性が低いと、インクの供給(リフィ
ル)が間に合わないため、安定したインク吐出が得られ
ず、画質が悪化してしまう現象が特に顕著にあらわれ
る。インクノズルまでのインク流路に濡れやすくするた
め、インク中に界面活性剤を添加することを特徴とした
記録液が、特開平6−240193に開示されている
が、この場合、界面活性剤添加量が多いと、逆にノズル
面に濡れやすくなってしまう。また、ノズル面撥水処理
として、特開平4−357043には撥水効果のある液
体をノズル面に接触させる方法が開示されているが接触
態様によっては均一な撥水面が得られない場合がある。
【0003】
【目的】本発明の目的は、インクジェット記録用に適し
た水性インク、特に高速印字において、安定した吐出特
性を有し、且つ高品位な画像を与える水性インクを提供
することにある。さらに詳しくは、インク吐出口を有す
るノズル面を形成する材料に濡れにくく、且つ、インク
流路を形成する材料には濡れやすい特性を有する水性イ
ンクを提供することである。
た水性インク、特に高速印字において、安定した吐出特
性を有し、且つ高品位な画像を与える水性インクを提供
することにある。さらに詳しくは、インク吐出口を有す
るノズル面を形成する材料に濡れにくく、且つ、インク
流路を形成する材料には濡れやすい特性を有する水性イ
ンクを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、インク吐出ノ
ズル面の材料に対する接触角が25℃において30°以
上で、且つインク流路の材料に対する接触角が25℃に
おいて50°以下である特性を有するインクジェット記
録用水性インクを提供することにより、前記の目的を達
成することができた。特に、本発明のインクジェット記
録用水性インクによると、8kHz以上の高速印字にお
いて安定したインク吐出特性を得ることができる。ま
た、本発明は、前記のような特性を満足し、かつインク
吐出ノズル面の撥インク性を妨げることなくインク流路
への濡れ性を向上させ、かつ紙への浸透性を高め、特に
紙面上で横方向より縦方向への浸透性を高め、良画質の
画像を形成させる目的で、インクジェット記録用水性イ
ンクに(A)アニオン系界面活性剤として下式(I)の
ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸および/また
は下式(II)のジアルキルスルホ琥珀酸塩、(B)次式
(III)および/または次式(IV)の非イオン界面活性
剤、あるいは(C)前記界面活性剤(I)および/また
は(II)に、さらに前記界面活性剤(III)および/ま
たは(IV)をインク中に含有せしめたことを特徴とす
る。
ズル面の材料に対する接触角が25℃において30°以
上で、且つインク流路の材料に対する接触角が25℃に
おいて50°以下である特性を有するインクジェット記
録用水性インクを提供することにより、前記の目的を達
成することができた。特に、本発明のインクジェット記
録用水性インクによると、8kHz以上の高速印字にお
いて安定したインク吐出特性を得ることができる。ま
た、本発明は、前記のような特性を満足し、かつインク
吐出ノズル面の撥インク性を妨げることなくインク流路
への濡れ性を向上させ、かつ紙への浸透性を高め、特に
紙面上で横方向より縦方向への浸透性を高め、良画質の
画像を形成させる目的で、インクジェット記録用水性イ
ンクに(A)アニオン系界面活性剤として下式(I)の
ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸および/また
は下式(II)のジアルキルスルホ琥珀酸塩、(B)次式
(III)および/または次式(IV)の非イオン界面活性
剤、あるいは(C)前記界面活性剤(I)および/また
は(II)に、さらに前記界面活性剤(III)および/ま
たは(IV)をインク中に含有せしめたことを特徴とす
る。
【0005】
【化5】
【化6】 〔前式(I)および(II)において、R1:炭素数6〜
14の分岐していても良いアルキル基、R2:同一また
は相異なっていても良い炭素数5〜7の分岐していても
良いアルキル基、M:アルカリ金属イオン、第4級アン
モニウム、第4級ホスホニウムおよびアルカノールアン
モニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のカチ
オン、h:3〜12〕
14の分岐していても良いアルキル基、R2:同一また
は相異なっていても良い炭素数5〜7の分岐していても
良いアルキル基、M:アルカリ金属イオン、第4級アン
モニウム、第4級ホスホニウムおよびアルカノールアン
モニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のカチ
オン、h:3〜12〕
【化7】 〔前式(III)において、R:分岐していても良い炭素
数6〜14の炭素鎖、k:5〜40〕
数6〜14の炭素鎖、k:5〜40〕
【化8】 〔前式(IV)において、m、n:0〜40、ただし、m
およびnは同一または相異なっていても良い。〕
およびnは同一または相異なっていても良い。〕
【0006】前式(I)において、形成される画像の特
性等の観点から、hは3〜12の範囲が好ましい。本発
明で使用される前式(I)および(II)の界面活性剤の
具体例を遊離酸型で以下に示すが、前式(I)および
(II)の界面活性剤はこれらに限定されるものではな
い。
性等の観点から、hは3〜12の範囲が好ましい。本発
明で使用される前式(I)および(II)の界面活性剤の
具体例を遊離酸型で以下に示すが、前式(I)および
(II)の界面活性剤はこれらに限定されるものではな
い。
【化9】
【化10】
【0007】本発明で使用される前式(III)および(I
V)の界面活性剤の具体例を以下に示すが、前式(III)
および(IV)の界面活性剤はこれらに限定されるもので
はない。
V)の界面活性剤の具体例を以下に示すが、前式(III)
および(IV)の界面活性剤はこれらに限定されるもので
はない。
【化11】
【化12】 インク中の前式(I)〜(IV)の界面活性剤の含有量
は、0.05wt%〜10wt%、好ましくは0.1w
t%〜5wt%であり、さらに好ましくは、0.1wt
%〜3wt%である。インク中の界面活性剤含有量が、
0.05wt%より少ない場合はインク流路に対する濡
れ性が不十分であり、10wt%より多い場合には、イ
ンク流路への濡れは十分であるが、逆にインク吐出ノズ
ル面へ濡れやすくなってしまい撥インク性が著しく劣化
してしまう。
は、0.05wt%〜10wt%、好ましくは0.1w
t%〜5wt%であり、さらに好ましくは、0.1wt
%〜3wt%である。インク中の界面活性剤含有量が、
0.05wt%より少ない場合はインク流路に対する濡
れ性が不十分であり、10wt%より多い場合には、イ
ンク流路への濡れは十分であるが、逆にインク吐出ノズ
ル面へ濡れやすくなってしまい撥インク性が著しく劣化
してしまう。
【0008】さらに、本発明においてインク吐出ノズル
面への撥インク性を、さらに向上させ、同時にインクの
乾燥性を防止する目的で、多価アルコールアルキルエー
テルおよび/または多価アリールエーテル類の水溶性有
機溶媒をインク中に含有させることを特徴とする。多価
アルコールアルキルエーテル類としては例えば、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル等が挙げられ、多価アルコール
アリールエーテル類としては例えば、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベン
ジルエーテル等が挙げられ、特に好ましくは、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテルである。これら水溶性
有機溶媒のインク中の含有量としては、5wt%〜30
wt%が好ましい。30wt%以上添加すると、水性イ
ンクの粘度が高くなってしまい、吐出安定性に影響を与
えてしまうことが多い。また、インクの乾燥を防止する
目的として上記水溶性有機溶媒と組み合わせて用いられ
る水溶性有機溶媒としては例えば、下記に示す水溶性有
機溶媒が挙げられる。エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペト
リオール等の多価アルコール類、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−
ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−
カプロラクタム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール
等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エ
チレン、γ−ブチロラクトン等である。また、本発明に
おいてインク吐出ノズル面の最外表面が撥水処理されて
いること、好ましくはフッ素系高分子共析メッキにより
形成されていることを特徴とする。このような処理を施
すことにより、ノズル面の均一な撥水性を保持すること
が可能となる。フッ素系高分子としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリパーフルオロアルコ
キシブタジエン(PFA)、ポリフルオロビニリデン等
が挙げられるが好ましくは、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)が用いられる。メッキ層のマトリックス
としては特に限定されるものではなく例えば、ニッケ
ル、銅、亜鉛等を挙げることが出来る。これら撥水処理
面の形成方法としては、特開昭63−3963、特開平
2−55140、特開平1−280566、特開平4−
294145、特開平4−339656等に記載されて
いる方法により容易に作製可能である。
面への撥インク性を、さらに向上させ、同時にインクの
乾燥性を防止する目的で、多価アルコールアルキルエー
テルおよび/または多価アリールエーテル類の水溶性有
機溶媒をインク中に含有させることを特徴とする。多価
アルコールアルキルエーテル類としては例えば、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル等が挙げられ、多価アルコール
アリールエーテル類としては例えば、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベン
ジルエーテル等が挙げられ、特に好ましくは、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテルである。これら水溶性
有機溶媒のインク中の含有量としては、5wt%〜30
wt%が好ましい。30wt%以上添加すると、水性イ
ンクの粘度が高くなってしまい、吐出安定性に影響を与
えてしまうことが多い。また、インクの乾燥を防止する
目的として上記水溶性有機溶媒と組み合わせて用いられ
る水溶性有機溶媒としては例えば、下記に示す水溶性有
機溶媒が挙げられる。エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペト
リオール等の多価アルコール類、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−
ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−
カプロラクタム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール
等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エ
チレン、γ−ブチロラクトン等である。また、本発明に
おいてインク吐出ノズル面の最外表面が撥水処理されて
いること、好ましくはフッ素系高分子共析メッキにより
形成されていることを特徴とする。このような処理を施
すことにより、ノズル面の均一な撥水性を保持すること
が可能となる。フッ素系高分子としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリパーフルオロアルコ
キシブタジエン(PFA)、ポリフルオロビニリデン等
が挙げられるが好ましくは、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)が用いられる。メッキ層のマトリックス
としては特に限定されるものではなく例えば、ニッケ
ル、銅、亜鉛等を挙げることが出来る。これら撥水処理
面の形成方法としては、特開昭63−3963、特開平
2−55140、特開平1−280566、特開平4−
294145、特開平4−339656等に記載されて
いる方法により容易に作製可能である。
【0009】本発明に用いられる水溶性染料としては、
カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩
基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料で、
耐水、耐光性が優れたものが用いられる。これらは効果
が疎外されない範囲で添加される。これら染料を具体的
に挙げれば、酸性染料および食用染料として C.I.アシッド.イエロー 17,23,42,4
4,79,142 C.I.アシッド.レッド 1,8,13,14,1
8,26,27,35,37,42,52,82,8
7,89,92,97,106,111,114,11
5,134,186,249,254,289 C.I.アシッド.ブルー 9,29,45,92,2
49 C.I.アシッド.ブラツク 1,2,7,24,2
6,94 C.I.フード.イエロー 3,4 C.I.フード.レッド 7,9,14 C.I.フード.ブラック 1,2 直接性染料として C.I.ダイレクト.イエロー 1,12,24,2
6,33,44,50,86,120,132,14
2,144 C.I.ダイレクト.レッド 1,4,9,13,1
7,20,28,31,39,80,81,83,8
9,225,227 C.I.ダイレクト.オレンジ 26,29,62,1
02 C.I.ダイレクト.ブルー 1,2,6,15,2
2,25,71,76,79,86,87,90,9
8,163,165,199,202 C.I.ダイレクト.ブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171 塩基性染料として C.I.ベーシック.イエロー 1,2,11,13,
14,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,64,65,67,70,73,77,8
7,91C.I.ベーシック.レッド 2,12,1
3,14,15,18,22,23,24,27,2
9,35,36,38,39,46,49,51,5
2,54,59,68,69,70,73,78,8
2,102,104,109,112 C.I.ベーシック.ブルー 1,3,5,7,9,2
1,22,26,35,41,45,47,54,6
2,65,66,67,69,75,77,78,8
9,92,93,105,117,120,122,1
24,129,137,141,147,155 C.I.ベーシック.ブラック 2,8 反応性染料として C.I.リアクティブ.ブラック 3,4,7,11,
12,17 C.I.リアクティブ.イエロー 1,5,11,1
3,14,20,21,22,25,40,47,5
1,55,65,67 C.I.リアクティブ.レッド 1,14,17,2
5,26,32,37,44,46,55,60,6
6,74,79,96,97 C.I.リアクティブ.ブルー 1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が使用できる。特に酸性染料および直接性染料が好ま
しく用いることができる。また、インクジェット用で新
たに開発された染料も勿論用いることができる。例え
ば、ゼネカが上市しているProjet Fast B
lack 2,Projet Fast Magent
a 2,Projet Fast Yellow 2,
Projet Fast Cyan 2(登録商品名)
等が挙げられる。
カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩
基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料で、
耐水、耐光性が優れたものが用いられる。これらは効果
が疎外されない範囲で添加される。これら染料を具体的
に挙げれば、酸性染料および食用染料として C.I.アシッド.イエロー 17,23,42,4
4,79,142 C.I.アシッド.レッド 1,8,13,14,1
8,26,27,35,37,42,52,82,8
7,89,92,97,106,111,114,11
5,134,186,249,254,289 C.I.アシッド.ブルー 9,29,45,92,2
49 C.I.アシッド.ブラツク 1,2,7,24,2
6,94 C.I.フード.イエロー 3,4 C.I.フード.レッド 7,9,14 C.I.フード.ブラック 1,2 直接性染料として C.I.ダイレクト.イエロー 1,12,24,2
6,33,44,50,86,120,132,14
2,144 C.I.ダイレクト.レッド 1,4,9,13,1
7,20,28,31,39,80,81,83,8
9,225,227 C.I.ダイレクト.オレンジ 26,29,62,1
02 C.I.ダイレクト.ブルー 1,2,6,15,2
2,25,71,76,79,86,87,90,9
8,163,165,199,202 C.I.ダイレクト.ブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171 塩基性染料として C.I.ベーシック.イエロー 1,2,11,13,
14,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,64,65,67,70,73,77,8
7,91C.I.ベーシック.レッド 2,12,1
3,14,15,18,22,23,24,27,2
9,35,36,38,39,46,49,51,5
2,54,59,68,69,70,73,78,8
2,102,104,109,112 C.I.ベーシック.ブルー 1,3,5,7,9,2
1,22,26,35,41,45,47,54,6
2,65,66,67,69,75,77,78,8
9,92,93,105,117,120,122,1
24,129,137,141,147,155 C.I.ベーシック.ブラック 2,8 反応性染料として C.I.リアクティブ.ブラック 3,4,7,11,
12,17 C.I.リアクティブ.イエロー 1,5,11,1
3,14,20,21,22,25,40,47,5
1,55,65,67 C.I.リアクティブ.レッド 1,14,17,2
5,26,32,37,44,46,55,60,6
6,74,79,96,97 C.I.リアクティブ.ブルー 1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が使用できる。特に酸性染料および直接性染料が好ま
しく用いることができる。また、インクジェット用で新
たに開発された染料も勿論用いることができる。例え
ば、ゼネカが上市しているProjet Fast B
lack 2,Projet Fast Magent
a 2,Projet Fast Yellow 2,
Projet Fast Cyan 2(登録商品名)
等が挙げられる。
【0010】顔料としては有機顔料としてアゾ系、フタ
ロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン
系、イソインドレノン系、アニリンブラック、アゾメチ
ン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラツク等が
挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウ
ムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉等が挙げられる。顔料分散剤としては、親水
性高分子として天然系では、アラビアガム、トラガンガ
ム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、
アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプ
ン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天
等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、
コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキス
トラン等の微生物系高分子、半合成系では、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸
ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデ
ンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純合成
系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非
架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸およびそのア
ルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリ
ル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニ
ルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマ
レイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
アルカリ金属塩、4級アンモニウムやアミノ基等のカチ
オン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラッ
ク等の天然高分子化合物等が挙げられる。
ロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン
系、イソインドレノン系、アニリンブラック、アゾメチ
ン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラツク等が
挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウ
ムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉等が挙げられる。顔料分散剤としては、親水
性高分子として天然系では、アラビアガム、トラガンガ
ム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、
アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプ
ン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天
等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、
コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキス
トラン等の微生物系高分子、半合成系では、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸
ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデ
ンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純合成
系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非
架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸およびそのア
ルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリ
ル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニ
ルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマ
レイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
アルカリ金属塩、4級アンモニウムやアミノ基等のカチ
オン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラッ
ク等の天然高分子化合物等が挙げられる。
【0011】本発明のインクには、上記溶媒、着色材の
他に従来より知られている添加剤を加えることができ
る。例えば防腐防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1
−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタ
クロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよ
ぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば、任意
の物質を使用することができる。その例として、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4
級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化
物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。キレート試薬と
しては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、
ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢
酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。防
錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリ
ウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルア
ンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、
ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。そ
の他目的に応じて水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸
収剤をさらに添加することもできる。
他に従来より知られている添加剤を加えることができ
る。例えば防腐防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1
−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタ
クロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよ
ぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば、任意
の物質を使用することができる。その例として、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4
級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化
物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。キレート試薬と
しては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、
ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢
酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。防
錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリ
ウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルア
ンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、
ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。そ
の他目的に応じて水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸
収剤をさらに添加することもできる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示す。 実施例1 下記処方の組成物を60℃において撹拌溶解し、室温で
放冷後、pHが9〜10になるように水酸化リチウム1
0%溶液にて調整し、これを0.22μmのテフロンフ
ィルターにて濾過しインク1を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% 化合物具体例(I−1) 1重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 5重量% イオン交換水 残 量
放冷後、pHが9〜10になるように水酸化リチウム1
0%溶液にて調整し、これを0.22μmのテフロンフ
ィルターにて濾過しインク1を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% 化合物具体例(I−1) 1重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 5重量% イオン交換水 残 量
【0013】実施例2 下記組成物を用いる以外は、実施例1と同様にしてイン
ク2を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% 化合物具体例(II−1) 1.5重量% ジエチレングリコール 5重量% グリセロール 5重量% イオン交換水 残 量
ク2を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% 化合物具体例(II−1) 1.5重量% ジエチレングリコール 5重量% グリセロール 5重量% イオン交換水 残 量
【0014】実施例3 下記組成物を用いる以外は、実施例1と同様にインク3
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% ノニポール400 1.5重量% (化合物IIIにおいて、R=C9H19,k=40) プロピレングリコール 5重量% グリセロール 10重量% イオン交換水 残 量
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% ノニポール400 1.5重量% (化合物IIIにおいて、R=C9H19,k=40) プロピレングリコール 5重量% グリセロール 10重量% イオン交換水 残 量
【0015】実施例4 下記組成物を用いる以外は、実施例1と同様にインク4
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% ノニポール100 1.5重量% (化合物IIIにおいて、R=C9H19,k=10) エチレングリコール 10重量% グリセロール 10重量% イオン交換水 残 量
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% ノニポール100 1.5重量% (化合物IIIにおいて、R=C9H19,k=10) エチレングリコール 10重量% グリセロール 10重量% イオン交換水 残 量
【0016】実施例5 下記組成物を用いる以外は、実施例1と同様にインク5
を作製した。 CI.ダイレクトブラック168 4重量% 化合物具体例(I−4) 0.1重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセロール 5重量% イオン交換水 残 量
を作製した。 CI.ダイレクトブラック168 4重量% 化合物具体例(I−4) 0.1重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセロール 5重量% イオン交換水 残 量
【0017】実施例6 実施例5において、化合物具体例(I−4)の含有量を
1重量%とした以外は実施例5と同様にインク6を作製
した。
1重量%とした以外は実施例5と同様にインク6を作製
した。
【0018】実施例7 実施例5において、化合物具体例(I−4)の含有量を
2重量%とした以外は実施例5と同様にインク7を作製
した。
2重量%とした以外は実施例5と同様にインク7を作製
した。
【0019】実施例8 下記組成物を用いた以外は、実施例1と同様にインク8
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% 化合物具体例(II−1) 1重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% エチレングリコール 8重量% グリセロール 2重量% イオン交換水 残 量
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% 化合物具体例(II−1) 1重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% エチレングリコール 8重量% グリセロール 2重量% イオン交換水 残 量
【0020】実施例9 下記組成物を用いた以外は、実施例1と同様にインク9
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% ノニポール100 1.5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 20重量% イオン交換水 残 量
を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% ノニポール100 1.5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 20重量% イオン交換水 残 量
【0021】比較例1 下記組成物を用いた以外は、実施例1と同様にしてイン
ク10を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% BT7(日光ケミカルズ製) 1重量% 2−ピロリドン 5重量% エチレングリコール 5重量% イオン交換水 残 量
ク10を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% BT7(日光ケミカルズ製) 1重量% 2−ピロリドン 5重量% エチレングリコール 5重量% イオン交換水 残 量
【0022】比較例2 実施例1において化合物(I−1)の代わりに、シリコ
ン系界面活性剤SH3746(東レダウコーニング製)
を使用した以外は実施例1と同様にしてインク11を作
製した。
ン系界面活性剤SH3746(東レダウコーニング製)
を使用した以外は実施例1と同様にしてインク11を作
製した。
【0023】比較例3 実施例2において化合物(II−1)の代わりに、シリコ
ン系界面活性剤SH3771(東レダウコーニング製)
を使用した以外は実施例1と同様にしてインク12を作
製した。
ン系界面活性剤SH3771(東レダウコーニング製)
を使用した以外は実施例1と同様にしてインク12を作
製した。
【0024】比較例4 実施例5において化合物(I−4)の含有量を0.01
重量%とした以外は、実施例5と同様にしてインク13
を作製した。
重量%とした以外は、実施例5と同様にしてインク13
を作製した。
【0025】比較例5 実施例5において化合物(I−4)の含有量を15重量
%とした以外は、実施例5と同様にしてインク14を作
製した。
%とした以外は、実施例5と同様にしてインク14を作
製した。
【0026】比較例6 以下の成分を使用した以外は、実施例1と同様にして、
インク15を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% BT7 0.5重量% エチレングリコールモノフェニルエーテル 15重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 20重量% イオン交換水 残 量
インク15を作製した。 Projet Fast Cyan2 3重量% BT7 0.5重量% エチレングリコールモノフェニルエーテル 15重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 20重量% イオン交換水 残 量
【0027】実施例1〜9、比較例1〜6のインクにつ
いて下記の試験を行った。 (1)接触角測定 上記15種類のインクについて、常温においてインク吐
出ノズルプレート形成材料、インク流路形成材料に対す
る接触角測定を行った。吐出ノズルプレート材料として
は、ニッケル−PTFE共析メッキにより形成されたも
のを用い、インク流路材料としては、アクリル樹脂を用
いた。また、接触角は、インク滴下30秒後の接触角を
測定した。尚、測定装置は、KYOWA CONTAC
T ANGLEMETER CA−D〔協和科学(株)
製〕を使用した。 (2)画質評価 積層PZTを液室流路の加圧に使用したインクジェット
プリンターにより印字を行い、文字品位を目視により評
価した(インク吐出ノズル面、インク流路の材質は接触
角測定の時と同様のものである)。
いて下記の試験を行った。 (1)接触角測定 上記15種類のインクについて、常温においてインク吐
出ノズルプレート形成材料、インク流路形成材料に対す
る接触角測定を行った。吐出ノズルプレート材料として
は、ニッケル−PTFE共析メッキにより形成されたも
のを用い、インク流路材料としては、アクリル樹脂を用
いた。また、接触角は、インク滴下30秒後の接触角を
測定した。尚、測定装置は、KYOWA CONTAC
T ANGLEMETER CA−D〔協和科学(株)
製〕を使用した。 (2)画質評価 積層PZTを液室流路の加圧に使用したインクジェット
プリンターにより印字を行い、文字品位を目視により評
価した(インク吐出ノズル面、インク流路の材質は接触
角測定の時と同様のものである)。
【0028】以上の結果を、表1、2に示す。
【表1】
【表2】 ◎:サテライト、文字のかすれがなく、文字品位が高い。 ○:若干の文字のかすれ等がみられるが、目視では問題ないレベルの 文字品位が得られる。 ×:サテライト、文字のかすれがみられる。 ××:サテライト、文字のかすれがひどく、読みとるのが困難なレベル。 上記結果のように、比較例1〜3、5においてはインク
吐出ノズル面への撥インク性が不十分であるために噴射
方向異常が起こり文字品位に悪影響を与えており、比較
例4においては、インク流路への濡れ性が不十分である
ために、ノズルへのインク供給性が悪く(または気泡が
混入している可能性も多い)吐出安定性が悪いことが判
る。比較例6においては、インク粘度が高いため吐出安
定性が悪かった。
吐出ノズル面への撥インク性が不十分であるために噴射
方向異常が起こり文字品位に悪影響を与えており、比較
例4においては、インク流路への濡れ性が不十分である
ために、ノズルへのインク供給性が悪く(または気泡が
混入している可能性も多い)吐出安定性が悪いことが判
る。比較例6においては、インク粘度が高いため吐出安
定性が悪かった。
【0029】
1.請求項1 特に高速印字において高いインク吐出信頼性を有し、且
つ高品位の画像を与えるインクジェット記録用水性イン
クを提供することができる。該インクは、インク吐出口
を有するノズル面を形成する材料に濡れにくい特徴を持
つことにより、飛翔曲がりが無い高い噴射方向性精度を
得ることができ、インク流路に濡れやすい特徴を持つこ
とにより、インク充填性の向上、インクカートリッジか
らノズルへのインク供給がスムーズに行われることによ
り、特に8kHz以上の高速印字において安定したイン
ク吐出特性を得ることができる。 2.請求項2 特定のアニオン系界面活性剤を用いることにより、撥イ
ンク性を妨げることなくインク流路に対する濡れ性の向
上が達成され、その結果インク充填性、カートリッジか
らノズルへのインク供給性を改善することができ、且
つ、紙に対する濡れ性を改良したインクジェット記録用
水性インクを提供することができる。 3.請求項3 特定の非イオン界面活性剤を用いることにより、撥イン
ク性を妨げることなくインク流路に対する濡れ性の向上
が達成され、その結果インク充填性、カートリッジから
ノズルへのインク供給性を改善することができ、且つ、
紙に対する濡れ性を改良したインクジェット記録用水性
インクを提供することができる。 4.請求項4 水性インク中の界面活性剤の含有量を特定範囲に規定す
ることにより、請求項1ないし3の発明の効果をより効
果的に発現させることができる。 5.請求項5 特定の水溶性有機溶媒をインク中に含有させることによ
り、インク吐出ノズル面へ、より一層濡れにくい特性を
有する水性インクを提供することができ、同時にインク
の乾燥を防止することもできる。 6.請求項6 インク中の水溶性有機溶媒の含有量を規定することによ
り、請求項5の発明の効果をより効果的に発現すること
ができる。 7.請求項7 撥水処理されたインク吐出ノズル面を有するインクジェ
ットプリンターに用いることにより飛翔曲がりがない高
い噴射方向性精度を得ることができ、その結果記録媒体
上に良好な画像形成を行うことができる。
つ高品位の画像を与えるインクジェット記録用水性イン
クを提供することができる。該インクは、インク吐出口
を有するノズル面を形成する材料に濡れにくい特徴を持
つことにより、飛翔曲がりが無い高い噴射方向性精度を
得ることができ、インク流路に濡れやすい特徴を持つこ
とにより、インク充填性の向上、インクカートリッジか
らノズルへのインク供給がスムーズに行われることによ
り、特に8kHz以上の高速印字において安定したイン
ク吐出特性を得ることができる。 2.請求項2 特定のアニオン系界面活性剤を用いることにより、撥イ
ンク性を妨げることなくインク流路に対する濡れ性の向
上が達成され、その結果インク充填性、カートリッジか
らノズルへのインク供給性を改善することができ、且
つ、紙に対する濡れ性を改良したインクジェット記録用
水性インクを提供することができる。 3.請求項3 特定の非イオン界面活性剤を用いることにより、撥イン
ク性を妨げることなくインク流路に対する濡れ性の向上
が達成され、その結果インク充填性、カートリッジから
ノズルへのインク供給性を改善することができ、且つ、
紙に対する濡れ性を改良したインクジェット記録用水性
インクを提供することができる。 4.請求項4 水性インク中の界面活性剤の含有量を特定範囲に規定す
ることにより、請求項1ないし3の発明の効果をより効
果的に発現させることができる。 5.請求項5 特定の水溶性有機溶媒をインク中に含有させることによ
り、インク吐出ノズル面へ、より一層濡れにくい特性を
有する水性インクを提供することができ、同時にインク
の乾燥を防止することもできる。 6.請求項6 インク中の水溶性有機溶媒の含有量を規定することによ
り、請求項5の発明の効果をより効果的に発現すること
ができる。 7.請求項7 撥水処理されたインク吐出ノズル面を有するインクジェ
ットプリンターに用いることにより飛翔曲がりがない高
い噴射方向性精度を得ることができ、その結果記録媒体
上に良好な画像形成を行うことができる。
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 正人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小西 昭子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 望月 博孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 露木 孝範 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小谷野 正行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (7)
- 【請求項1】 インク吐出ノズル面の材料に対する接触
角が25℃において30°以上で、且つインク流路の材
料に対する接触角が25℃において50°以下であるイ
ンクジェット記録用水性インク。 - 【請求項2】 界面活性剤として下式(I)のポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩および/または下式
(II)のジアルキルスルホ琥珀酸塩を含有する請求項1
記載のインクジェット記録用水性インク。 【化1】 【化2】 〔前式(I)および(II)において、R1:炭素数6〜
14の分岐していても良いアルキル基、R2:同一また
は相異なっていても良い炭素数5〜7の分岐していても
良いアルキル基、M:アルカリ金属イオン、第4級アン
モニウム、第4級ホスホニウムおよびアルカノールアン
モニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種のカチ
オン、h:3〜12〕 - 【請求項3】 界面活性剤として下記一般式(III)お
よび/または(IV)の界面活性剤を含有する請求項1ま
たは2記載のインクジェット記録用水性インク。 【化3】 〔前式(III)において、R:分岐していても良い炭素
数6〜14の炭素鎖、k:5〜40〕 【化4】 〔前式(IV)において、m、n:0〜40、ただし、m
およびnは同一または相異なっていても良い。〕 - 【請求項4】 界面活性剤の含有量が、0.05wt%
〜10wt%である請求項1、2または3記載のインク
ジェット記録用水性インク。 - 【請求項5】 多価アルコールアルキルエーテルおよび
/または多価アルコールアリールエーテル水溶性有機溶
媒を含有する請求項1、2、3または4記載のインクジ
ェット記録用水性インク。 - 【請求項6】 多価アルコールアルキルエーテルおよび
/または多価アルコールアリールエーテル水溶性有機溶
媒の含有量が、5〜30wt%である請求項5記載のイ
ンクジェット記録用水性インク。 - 【請求項7】 インク吐出ノズル面が、撥水処理された
ノズル面を有するインクジェットプリンターに使用する
請求項1、2、3、4、5または6記載のインクジェッ
ト記録用水性インク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2992496A JPH09194781A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | インクジェット記録用水性インク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2992496A JPH09194781A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | インクジェット記録用水性インク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09194781A true JPH09194781A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12289551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2992496A Pending JPH09194781A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | インクジェット記録用水性インク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09194781A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10330667A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Ricoh Co Ltd | インクセットおよびインクジェット記録方法 |
JPH11209669A (ja) * | 1998-01-28 | 1999-08-03 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタ用インク、カラーフィルタの製造方法及びカラーフィルタ |
WO2008146824A1 (en) | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet ink, ink jet recording method, ink cartridge, recording unit and ink jet recording apparatus |
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