JPH09187233A - ゼリー組成物 - Google Patents
ゼリー組成物Info
- Publication number
- JPH09187233A JPH09187233A JP8004288A JP428896A JPH09187233A JP H09187233 A JPH09187233 A JP H09187233A JP 8004288 A JP8004288 A JP 8004288A JP 428896 A JP428896 A JP 428896A JP H09187233 A JPH09187233 A JP H09187233A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jelly
- jelly composition
- present
- composition
- polyacrylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 離漿しにくく、保存安定性に優れ、特に経口
医薬や食品に好適なゼリー組成物を提供する。 【解決手段】 ゼリー組成物に、カラギーナンを好まし
くは組成物全量に対して0.01〜1.0重量%、ロー
カストビーンガムを好ましくは組成物全量に対して0.
01〜1.0重量%、ポリアクリル酸又はその部分中和
物もしくは塩を好ましくは組成物全量に対して0.00
5〜0.05重量%配合する。
医薬や食品に好適なゼリー組成物を提供する。 【解決手段】 ゼリー組成物に、カラギーナンを好まし
くは組成物全量に対して0.01〜1.0重量%、ロー
カストビーンガムを好ましくは組成物全量に対して0.
01〜1.0重量%、ポリアクリル酸又はその部分中和
物もしくは塩を好ましくは組成物全量に対して0.00
5〜0.05重量%配合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゼリー組成物に関
し、詳しくは、離漿しにくく、保存安定性に優れ、特に
経口医薬や食品に好適なゼリー組成物に関する。
し、詳しくは、離漿しにくく、保存安定性に優れ、特に
経口医薬や食品に好適なゼリー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼリー組成物を作製する際には、
使用分野にもよるが、基剤として、ゼラチン、ペクチ
ン、キサンタンガム、カラギーナン、ローカストビーン
ガム、マンナン等の一種または二種以上が用いられてい
た。
使用分野にもよるが、基剤として、ゼラチン、ペクチ
ン、キサンタンガム、カラギーナン、ローカストビーン
ガム、マンナン等の一種または二種以上が用いられてい
た。
【0003】しかし、この様な基剤を用いて得られるゼ
リー組成物は、製造後短期間で使用される際には問題が
なくても、保存が長期間にわたる場合や保存条件が悪い
場合には、離漿が起こってしまい、その形状が保持でき
なかったり、ゼリー組成物中に有効成分等を維持できな
いという問題があった。
リー組成物は、製造後短期間で使用される際には問題が
なくても、保存が長期間にわたる場合や保存条件が悪い
場合には、離漿が起こってしまい、その形状が保持でき
なかったり、ゼリー組成物中に有効成分等を維持できな
いという問題があった。
【0004】例えば、食品に用いるゼリー組成物の場
合、離漿等の外観上の保証については、室温や冷所で約
1年間程度の保証しかされていない。また、医薬組成物
の場合、医薬レベルでの試験(例えば、室温で3年間の
保存試験、または、40℃、75%RHで6ヶ月間の加
速試験など)において、外観に加えpHや有効成分の含
量維持などの保存安定性が保証されることが望まれてい
るが、特に、経口医薬品においてはこれまでに上記の様
な医薬レベルでの保存安定性が保証されたゼリー組成物
は得られていない。
合、離漿等の外観上の保証については、室温や冷所で約
1年間程度の保証しかされていない。また、医薬組成物
の場合、医薬レベルでの試験(例えば、室温で3年間の
保存試験、または、40℃、75%RHで6ヶ月間の加
速試験など)において、外観に加えpHや有効成分の含
量維持などの保存安定性が保証されることが望まれてい
るが、特に、経口医薬品においてはこれまでに上記の様
な医薬レベルでの保存安定性が保証されたゼリー組成物
は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、離漿しにくく、保存安定性に優
れ、特に経口医薬や食品に好適なゼリー組成物を提供す
ることを課題とする。
なされたものであり、離漿しにくく、保存安定性に優
れ、特に経口医薬や食品に好適なゼリー組成物を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ゼリー組成物
にカラギーナンと、ローカストビーンガムと、ポリアク
リル酸又はその部分中和物もしくは塩と、を配合するこ
とで、離漿しにくく、保存安定性に優れ、特に経口医薬
や食品に好適なゼリー組成物が得られることを見出し本
発明を完成させた。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ゼリー組成物
にカラギーナンと、ローカストビーンガムと、ポリアク
リル酸又はその部分中和物もしくは塩と、を配合するこ
とで、離漿しにくく、保存安定性に優れ、特に経口医薬
や食品に好適なゼリー組成物が得られることを見出し本
発明を完成させた。
【0007】すなわち本発明は、カラギーナンと、ロー
カストビーンガムと、ポリアクリル酸又はその部分中和
物もしくは塩と、を含有するゼリー組成物である。本発
明のゼリー組成物に用いるカラギーナンは、ゼリー組成
物の基剤(以下「ゼリー基剤」ということもある)とし
て公知の物質であり、通常ゼリー基剤として用いられる
カラギーナンであれば特に限定されずに用いることが可
能である。例えば、カラギーナンには、κ(カッパ)、
ι(イオタ)、λ(ラムダ)タイプがあり、本発明には
これらの何れのタイプのカラギーナンも用いることが可
能であるが、本発明に用いるカラギーナンとしてはκカ
ラギーナンが好ましい。また、本発明のゼリー組成物に
おけるカラギーナンの含有量であるが、具体的には、カ
ラギーナンが組成物全量に対して0.01〜1.0重量
%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.7重量%、さらに好ましくは0.08〜0.5重量
%である。
カストビーンガムと、ポリアクリル酸又はその部分中和
物もしくは塩と、を含有するゼリー組成物である。本発
明のゼリー組成物に用いるカラギーナンは、ゼリー組成
物の基剤(以下「ゼリー基剤」ということもある)とし
て公知の物質であり、通常ゼリー基剤として用いられる
カラギーナンであれば特に限定されずに用いることが可
能である。例えば、カラギーナンには、κ(カッパ)、
ι(イオタ)、λ(ラムダ)タイプがあり、本発明には
これらの何れのタイプのカラギーナンも用いることが可
能であるが、本発明に用いるカラギーナンとしてはκカ
ラギーナンが好ましい。また、本発明のゼリー組成物に
おけるカラギーナンの含有量であるが、具体的には、カ
ラギーナンが組成物全量に対して0.01〜1.0重量
%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.7重量%、さらに好ましくは0.08〜0.5重量
%である。
【0008】本発明のゼリー組成物に用いるローカスト
ビーンガムは、カラギーナンと同様にゼリー組成物の基
剤として公知の物質であり、通常、ゼリー基剤として用
いられるローカストビーンガムを、特に制限せずに本発
明に用いることができる。また、本発明のゼリー組成物
におけるローカストビーンガムの含有量であるが、具体
的には、ローカストビーンガムが組成物全量に対して
0.01〜1.0重量%であることが好ましく、より好
ましくは0.05〜0.7重量%、さらに好ましくは
0.08〜0.5重量%である。
ビーンガムは、カラギーナンと同様にゼリー組成物の基
剤として公知の物質であり、通常、ゼリー基剤として用
いられるローカストビーンガムを、特に制限せずに本発
明に用いることができる。また、本発明のゼリー組成物
におけるローカストビーンガムの含有量であるが、具体
的には、ローカストビーンガムが組成物全量に対して
0.01〜1.0重量%であることが好ましく、より好
ましくは0.05〜0.7重量%、さらに好ましくは
0.08〜0.5重量%である。
【0009】本発明のゼリー組成物に用いるポリアクリ
ル酸又はその部分中和物もしくは塩(以下、これらを総
称して「ポリアクリル酸化合物」と呼ぶ)は、特に制限
されるものではなく、これらポリアクリル酸化合物の1
種を単独で、あるいはこれらの2種以上を組み合わせて
本発明のゼリー組成物に配合することが可能である。ま
た、本発明のゼリー組成物に用いられるポリアクリル酸
化合物としては、ポリアクリル酸塩の1種であるポリア
クリル酸ナトリウムを好ましく挙げることができる。本
発明のゼリー組成物におけるポリアクリル酸化合物の含
有量であるが、具体的には、ポリアクリル酸化合物が組
成物全量に対して0.005〜0.05重量%であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.008〜0.04重
量%、さらに好ましくは0.01〜0.02重量%であ
る。
ル酸又はその部分中和物もしくは塩(以下、これらを総
称して「ポリアクリル酸化合物」と呼ぶ)は、特に制限
されるものではなく、これらポリアクリル酸化合物の1
種を単独で、あるいはこれらの2種以上を組み合わせて
本発明のゼリー組成物に配合することが可能である。ま
た、本発明のゼリー組成物に用いられるポリアクリル酸
化合物としては、ポリアクリル酸塩の1種であるポリア
クリル酸ナトリウムを好ましく挙げることができる。本
発明のゼリー組成物におけるポリアクリル酸化合物の含
有量であるが、具体的には、ポリアクリル酸化合物が組
成物全量に対して0.005〜0.05重量%であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.008〜0.04重
量%、さらに好ましくは0.01〜0.02重量%であ
る。
【0010】ゼリー組成物は通常、その基剤からなる固
相の骨組みの間隙に基剤の分散媒が保持される構造を有
するが、本発明のゼリー組成物はこの基剤として上記3
成分を含有するものである。本発明のゼリー組成物が含
有する基剤には、上記3成分の他にゼリー基剤として従
来公知の物質を配合することが可能である。また、本発
明のゼリー組成物が、基剤の骨組みの間隙に保持する形
で含有する分散媒としては、通常のゼリー組成物に分散
媒として用いられる液体であれば特に制限なく用いるこ
とが可能であり、さらに、この分散媒は用途に応じて適
宜選択される各種任意成分を溶解、分散、懸濁等の状態
で含有することが可能である。
相の骨組みの間隙に基剤の分散媒が保持される構造を有
するが、本発明のゼリー組成物はこの基剤として上記3
成分を含有するものである。本発明のゼリー組成物が含
有する基剤には、上記3成分の他にゼリー基剤として従
来公知の物質を配合することが可能である。また、本発
明のゼリー組成物が、基剤の骨組みの間隙に保持する形
で含有する分散媒としては、通常のゼリー組成物に分散
媒として用いられる液体であれば特に制限なく用いるこ
とが可能であり、さらに、この分散媒は用途に応じて適
宜選択される各種任意成分を溶解、分散、懸濁等の状態
で含有することが可能である。
【0011】本発明のゼリー組成物は、上記各成分を配
合する以外は、従来公知のゼリー組成物の調製法と同様
の方法に従って、例えば、ゼリー基剤を適当な温度で分
散媒に分散させ、その後、冷却してゲル化させる等によ
って調製することが可能である。任意成分は、基剤を分
散媒に分散させる際に、基剤と同時に添加することも可
能であるが、本発明のゼリー組成物がゲル化される以前
であれば随時添加することができる。
合する以外は、従来公知のゼリー組成物の調製法と同様
の方法に従って、例えば、ゼリー基剤を適当な温度で分
散媒に分散させ、その後、冷却してゲル化させる等によ
って調製することが可能である。任意成分は、基剤を分
散媒に分散させる際に、基剤と同時に添加することも可
能であるが、本発明のゼリー組成物がゲル化される以前
であれば随時添加することができる。
【0012】本発明においては、ゼリー組成物の基剤と
してカラギーナンとローカストビーンガムとポリアクリ
ル酸化合物とを含有する基剤を用いることにより、離漿
しにくく、保存安定性に優れるゼリー組成物を得ること
ができる。また、本発明のゼリー組成物は、例えば、室
温で3年間の保存試験、または、40℃、75%RHで
6ヶ月間の加速試験などの医薬レベルでの試験において
も、外観に加えpHや有効成分の含量維持などの保存安
定性を保証できるものであり、かつ飲食可能であること
から、本発明のゼリー組成物に医療用の有効成分を配合
して経口医薬組成物としたり、食品用の各種任意成分を
配合して食品組成物とすれば、本発明のゼリー組成物の
有効性はより評価できるものとなる。
してカラギーナンとローカストビーンガムとポリアクリ
ル酸化合物とを含有する基剤を用いることにより、離漿
しにくく、保存安定性に優れるゼリー組成物を得ること
ができる。また、本発明のゼリー組成物は、例えば、室
温で3年間の保存試験、または、40℃、75%RHで
6ヶ月間の加速試験などの医薬レベルでの試験において
も、外観に加えpHや有効成分の含量維持などの保存安
定性を保証できるものであり、かつ飲食可能であること
から、本発明のゼリー組成物に医療用の有効成分を配合
して経口医薬組成物としたり、食品用の各種任意成分を
配合して食品組成物とすれば、本発明のゼリー組成物の
有効性はより評価できるものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。本発明のゼリー組成物は、カラギーナンとローカ
ストビーンガムとポリアクリル酸化合物を含有するが、
これら成分については上述した通りである。
する。本発明のゼリー組成物は、カラギーナンとローカ
ストビーンガムとポリアクリル酸化合物を含有するが、
これら成分については上述した通りである。
【0014】本発明のゼリー組成物の基剤には上記3成
分以外の成分が含有されることがあるが、この様な基剤
成分として、ゼラチン、ペクチン、キサンタンガム、マ
ンナン等を挙げることができ、これらは、本発明のゼリ
ー組成物の有する離漿しにくい性質に影響を与えない限
りにおいて使用することが可能である。
分以外の成分が含有されることがあるが、この様な基剤
成分として、ゼラチン、ペクチン、キサンタンガム、マ
ンナン等を挙げることができ、これらは、本発明のゼリ
ー組成物の有する離漿しにくい性質に影響を与えない限
りにおいて使用することが可能である。
【0015】本発明のゼリー組成物において用いる基剤
を分散させる分散媒としては、通常のゼリー組成物に分
散媒として用いられる液体、例えば、水及び/又は水と
多価アルコールの混液等を挙げることが可能である。多
価アルコールとしては、例えば、グリセリン、プロピレ
ングリコール等が挙げられる。
を分散させる分散媒としては、通常のゼリー組成物に分
散媒として用いられる液体、例えば、水及び/又は水と
多価アルコールの混液等を挙げることが可能である。多
価アルコールとしては、例えば、グリセリン、プロピレ
ングリコール等が挙げられる。
【0016】また、本発明のゼリー組成物には、上記成
分の他に各種用途に応じた任意成分を配合することが可
能であり、この様な任意成分が添加された本発明のゼリ
ー組成物として、具体的には、従来ゼリー状の剤形で用
いられている組成物、例えば、食品、医薬品、化粧料、
農薬、雑貨等を挙げることができる。これらのうちで
も、本発明のゼリー組成物は、経口医薬品、食品等に用
いることが好適である。
分の他に各種用途に応じた任意成分を配合することが可
能であり、この様な任意成分が添加された本発明のゼリ
ー組成物として、具体的には、従来ゼリー状の剤形で用
いられている組成物、例えば、食品、医薬品、化粧料、
農薬、雑貨等を挙げることができる。これらのうちで
も、本発明のゼリー組成物は、経口医薬品、食品等に用
いることが好適である。
【0017】この様な本発明のゼリー組成物について、
本発明においてより効果が期待される経口医薬品組成物
を例にして以下に具体的に説明する。本発明のゼリー組
成物が経口医薬品組成物である場合には、上記基剤とな
る成分の他に、医療用の有効成分が配合され、さらにそ
の他の成分として、医薬品の添加物として許容されかつ
経口投与可能な各種任意成分、例えば、安定剤、緩衝
剤、甘味剤、乳化剤、分散剤、防腐剤、芳香剤、着色剤
などが所望に応じて添加される。
本発明においてより効果が期待される経口医薬品組成物
を例にして以下に具体的に説明する。本発明のゼリー組
成物が経口医薬品組成物である場合には、上記基剤とな
る成分の他に、医療用の有効成分が配合され、さらにそ
の他の成分として、医薬品の添加物として許容されかつ
経口投与可能な各種任意成分、例えば、安定剤、緩衝
剤、甘味剤、乳化剤、分散剤、防腐剤、芳香剤、着色剤
などが所望に応じて添加される。
【0018】この様な経口医薬品ゼリー組成物に配合さ
れる医療用の有効成分としては、通常の経口医薬組成物
が含有する医療用の有効成分であれば特に制限されずに
挙げることができる。また、経口医薬組成物中の医療用
の有効成分の含有量であるが、この組成物の所定量を服
用したときに各有効成分毎に適した服用量となるような
含有量とすればよい。
れる医療用の有効成分としては、通常の経口医薬組成物
が含有する医療用の有効成分であれば特に制限されずに
挙げることができる。また、経口医薬組成物中の医療用
の有効成分の含有量であるが、この組成物の所定量を服
用したときに各有効成分毎に適した服用量となるような
含有量とすればよい。
【0019】上記経口医薬品ゼリー組成物に任意に配合
される安定剤としては、例えば、アスコルビン酸、エデ
ト酸ナトリウム、トコフェロールなどを挙げることがで
きる。緩衝剤としては、例えば、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸二カ
リウム、リン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、精製
白糖、D−ソルビトール、D−マンニトールなどを挙げ
ることができる。乳化剤としては、例えば、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレート、ラウリル硫酸ナトリ
ウムなどを挙げることができる。分散剤としては、例え
ば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースなどの水溶性高分子類を挙げることができ
る。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エチ
ル(エチルパラベン)、パラオキシ安息香酸メチル(メ
チルパラベン)などを挙げることができる。また、芳香
剤としては、例えば、メントール類、果汁等のフレーバ
ー又は精油等を挙げることができる。
される安定剤としては、例えば、アスコルビン酸、エデ
ト酸ナトリウム、トコフェロールなどを挙げることがで
きる。緩衝剤としては、例えば、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸二カ
リウム、リン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、精製
白糖、D−ソルビトール、D−マンニトールなどを挙げ
ることができる。乳化剤としては、例えば、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレート、ラウリル硫酸ナトリ
ウムなどを挙げることができる。分散剤としては、例え
ば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースなどの水溶性高分子類を挙げることができ
る。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エチ
ル(エチルパラベン)、パラオキシ安息香酸メチル(メ
チルパラベン)などを挙げることができる。また、芳香
剤としては、例えば、メントール類、果汁等のフレーバ
ー又は精油等を挙げることができる。
【0020】ここに経口医薬品ゼリー組成物の任意成分
について詳述したが、その他のゼリー組成物に関して
も、基剤成分にカラギーナン、ローカストビーンガム、
ポリアクリル酸化合物を配合する以外は、そのゼリー組
成物において、通常用いられている成分をそのまま用い
てゼリー組成物を調製することが可能である。
について詳述したが、その他のゼリー組成物に関して
も、基剤成分にカラギーナン、ローカストビーンガム、
ポリアクリル酸化合物を配合する以外は、そのゼリー組
成物において、通常用いられている成分をそのまま用い
てゼリー組成物を調製することが可能である。
【0021】次に、本発明のゼリー組成物を調製する方
法であるが、上記各基剤成分を配合する以外は、従来公
知のゼリー組成物の調製法と同様の方法に従って調製す
ればよい。具体的には、まず、基剤と任意成分に、分散
媒として適量の80〜90℃の温水を加えて撹拌機や真
空撹拌機で撹拌して分散、溶解、懸濁等させるか、また
は、基剤と任意成分に室温で分散媒として適量の水を加
え、撹拌機などで撹拌しながらこれを80〜90℃に加
熱して、分散、溶解、懸濁等させる。用いる撹拌機や真
空撹拌機は、加温可能な機種であることが好ましい。ま
た、添加する任意成分のうち、高温に曝すのが好ましく
ない成分については、上記で得られた分散、溶解または
懸濁液を、適当な温度に冷却してから、この成分を添加
し撹拌することも可能である。液量にもよるが、これを
常温で1〜2時間、10℃以下で約1時間放置すること
により、液体はゲル化し本発明のゼリー組成物が得られ
る。
法であるが、上記各基剤成分を配合する以外は、従来公
知のゼリー組成物の調製法と同様の方法に従って調製す
ればよい。具体的には、まず、基剤と任意成分に、分散
媒として適量の80〜90℃の温水を加えて撹拌機や真
空撹拌機で撹拌して分散、溶解、懸濁等させるか、また
は、基剤と任意成分に室温で分散媒として適量の水を加
え、撹拌機などで撹拌しながらこれを80〜90℃に加
熱して、分散、溶解、懸濁等させる。用いる撹拌機や真
空撹拌機は、加温可能な機種であることが好ましい。ま
た、添加する任意成分のうち、高温に曝すのが好ましく
ない成分については、上記で得られた分散、溶解または
懸濁液を、適当な温度に冷却してから、この成分を添加
し撹拌することも可能である。液量にもよるが、これを
常温で1〜2時間、10℃以下で約1時間放置すること
により、液体はゲル化し本発明のゼリー組成物が得られ
る。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0023】
【実施例1〜3】 医薬ゼリー剤 表1のB成分を秤取し、80℃に加温溶解した。これを
70〜60℃に保温し、Aの医薬成分を加え混合液とし
た。これを各実施例毎に30個の容器に注入して密閉
し、冷却して医薬ゼリー剤を得た。
70〜60℃に保温し、Aの医薬成分を加え混合液とし
た。これを各実施例毎に30個の容器に注入して密閉
し、冷却して医薬ゼリー剤を得た。
【0024】
【表1】
【0025】
【実施例4】 医薬ゼリー剤 表2のB成分を秤取し、80℃に加温溶解した。これを
70〜60℃に保温し、A成分を加え懸濁液とした。こ
れを30個の容器に注入して密閉し、冷却してアシクロ
ビル配合の医薬ゼリー剤を得た。
70〜60℃に保温し、A成分を加え懸濁液とした。こ
れを30個の容器に注入して密閉し、冷却してアシクロ
ビル配合の医薬ゼリー剤を得た。
【0026】
【表2】
【0027】
【実施例5】 医薬ゼリー剤 表3のB成分を秤取し、80℃に加温溶解した。これを
70〜60℃に保温し、A成分を加えて溶解させた。こ
れを30個の容器に注入して密閉し、冷却してテルフェ
ナジン配合の医薬ゼリー剤を得た。
70〜60℃に保温し、A成分を加えて溶解させた。こ
れを30個の容器に注入して密閉し、冷却してテルフェ
ナジン配合の医薬ゼリー剤を得た。
【0028】
【表3】
【0029】
【実施例6】 菓子ゼリー 表4のB成分を秤取し、80℃に加温溶解した。これを
70〜60℃に保温し、A成分を加えて溶解させた。こ
れを30個の菓子ゼリー用容器に注入して密閉し、冷却
して菓子ゼリーを得た。
70〜60℃に保温し、A成分を加えて溶解させた。こ
れを30個の菓子ゼリー用容器に注入して密閉し、冷却
して菓子ゼリーを得た。
【0030】
【表4】
【0031】<本発明のゼリー組成物の安定性試験>上
記実施例1〜6で得られたゼリー組成物の30個ずつ
を、40℃75%RHの条件で3ヶ月間放置した後、各
ゼリー組成物を容器より取り出して離漿の有無を肉眼観
察した。
記実施例1〜6で得られたゼリー組成物の30個ずつ
を、40℃75%RHの条件で3ヶ月間放置した後、各
ゼリー組成物を容器より取り出して離漿の有無を肉眼観
察した。
【0032】結果は、実施例1〜6の全てのゼリー組成
物において、離漿は殆ど認められなかった。
物において、離漿は殆ど認められなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明のゼリー組成物は、離漿しにく
く、保存安定性に優れるものである。さらに、本発明の
ゼリー組成物に用いる基剤は飲食可能であることから、
本発明のゼリー組成物は、特に、経口医薬や食品に好適
である。
く、保存安定性に優れるものである。さらに、本発明の
ゼリー組成物に用いる基剤は飲食可能であることから、
本発明のゼリー組成物は、特に、経口医薬や食品に好適
である。
フロントページの続き (72)発明者 駒形 健志 東京都中央区日本橋富沢町9−19 太田製 薬株式会社内 (72)発明者 三澤 政代 埼玉県大宮市三条町51番地 太田製薬株式 会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 カラギーナンと、ローカストビーンガム
と、ポリアクリル酸又はその部分中和物もしくは塩と、
を含有するゼリー組成物。 - 【請求項2】 ポリアクリル酸の塩がポリアクリル酸ナ
トリウムである請求項1記載のゼリー組成物。 - 【請求項3】 カラギーナンの含有量が組成物全量に対
して0.01〜1.0重量%である請求項1記載のゼリ
ー組成物。 - 【請求項4】 ローカストビーンガムの含有量が組成物
全量に対して0.01〜1.0重量%である請求項1記
載のゼリー組成物。 - 【請求項5】 ポリアクリル酸又はその部分中和物もし
くは塩の含有量が組成物全量に対して0.005〜0.
05重量%である請求項1記載のゼリー組成物。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8004288A JPH09187233A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | ゼリー組成物 |
US09/091,977 US5932235A (en) | 1996-01-12 | 1996-07-17 | Jellied medicinal composition for oral administration |
KR1020057021047A KR100764531B1 (ko) | 1996-01-12 | 1996-07-17 | 젤리상 경구 의약 조성물 |
PCT/JP1996/001993 WO1997025024A1 (fr) | 1996-01-12 | 1996-07-17 | Composition medicinale gelifiee pour administration orale |
DE69635993T DE69635993T8 (de) | 1996-01-12 | 1996-07-17 | Gelierte arzneimittel zur oralen verabreichung |
EP96924135A EP0873749B1 (en) | 1996-01-12 | 1996-07-17 | Jellied medicinal composition for oral administration |
KR1019980705281A KR100611516B1 (ko) | 1996-01-12 | 1996-07-17 | 젤리상경구의약조성물 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8004288A JPH09187233A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | ゼリー組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187233A true JPH09187233A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11580341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8004288A Withdrawn JPH09187233A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | ゼリー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09187233A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001114696A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-24 | Ohta Pharmaceut Co Ltd | 漢方ゼリー医薬組成物 |
JP2001226293A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-21 | Kotaro Kanpo Seiyaku Kk | 服用補助剤 |
US6277395B1 (en) | 1998-07-31 | 2001-08-21 | Ryukakusan Co. Ltd. | Swallowing-assistive drink |
JP2005082536A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Ohta Pharmaceut Co Ltd | シロスタゾールゼリー状医薬組成物 |
JP2006028028A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Teikoku Medix Kk | 経口医薬組成物 |
USRE39125E1 (en) * | 2000-03-13 | 2006-06-13 | Ryukakusan Co. Ltd | Swallowing-assistive drink |
JP2009521532A (ja) * | 2005-12-27 | 2009-06-04 | モノソル アールエックス リミテッド ライアビリティ カンパニー | 活性物質を放出するための、pH調節されたフィルム |
US7709529B2 (en) | 2002-08-01 | 2010-05-04 | Eisai Inc. | Treatment of cancer with glutamine |
EP2462928A1 (en) | 2010-12-10 | 2012-06-13 | Nitto Denko Corporation | Sheet-form preparation and method for producing the same |
EP2524687A2 (en) | 2011-05-20 | 2012-11-21 | Nitto Denko Corporation | Edible jelly-form composition, jelly-form preparation and method for producing jelly-form preparation |
EP2545904A1 (en) | 2011-07-13 | 2013-01-16 | Nitto Denko Corporation | Jelly-form preparation and method for producing jelly-form preparation |
JP5859166B1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-10 | 日医工株式会社 | ヨウ化カリウムゼリー状医薬組成物 |
US9452150B2 (en) | 2004-08-18 | 2016-09-27 | Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. | Jelly composition |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP8004288A patent/JPH09187233A/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6277395B1 (en) | 1998-07-31 | 2001-08-21 | Ryukakusan Co. Ltd. | Swallowing-assistive drink |
JP2001114696A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-24 | Ohta Pharmaceut Co Ltd | 漢方ゼリー医薬組成物 |
JP2001226293A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-21 | Kotaro Kanpo Seiyaku Kk | 服用補助剤 |
USRE39125E1 (en) * | 2000-03-13 | 2006-06-13 | Ryukakusan Co. Ltd | Swallowing-assistive drink |
US7709529B2 (en) | 2002-08-01 | 2010-05-04 | Eisai Inc. | Treatment of cancer with glutamine |
JP2005082536A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Ohta Pharmaceut Co Ltd | シロスタゾールゼリー状医薬組成物 |
JP2006028028A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Teikoku Medix Kk | 経口医薬組成物 |
US9452150B2 (en) | 2004-08-18 | 2016-09-27 | Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. | Jelly composition |
JP2009521532A (ja) * | 2005-12-27 | 2009-06-04 | モノソル アールエックス リミテッド ライアビリティ カンパニー | 活性物質を放出するための、pH調節されたフィルム |
EP2462928A1 (en) | 2010-12-10 | 2012-06-13 | Nitto Denko Corporation | Sheet-form preparation and method for producing the same |
EP2524687A2 (en) | 2011-05-20 | 2012-11-21 | Nitto Denko Corporation | Edible jelly-form composition, jelly-form preparation and method for producing jelly-form preparation |
EP2545904A1 (en) | 2011-07-13 | 2013-01-16 | Nitto Denko Corporation | Jelly-form preparation and method for producing jelly-form preparation |
US8475833B2 (en) | 2011-07-13 | 2013-07-02 | Nitto Denko Corporation | Jelly-form preparation and method for producing jelly-form preparation |
JP5859166B1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-10 | 日医工株式会社 | ヨウ化カリウムゼリー状医薬組成物 |
WO2016021215A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | 日医工株式会社 | ヨウ化カリウムゼリー状医薬組成物 |
US10398728B2 (en) | 2014-08-08 | 2019-09-03 | Nichi-Iko Pharmaceutical Co., Ltd. | Jelly-like medicinal composition of potassium iodide |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2681084B2 (ja) | 小児用イブプロフェン組成物 | |
US4975465A (en) | Orally administrable ibuprofen compositions | |
JPH09187233A (ja) | ゼリー組成物 | |
JPH0460968B2 (ja) | ||
JPS5974134A (ja) | 注入可能な液体にたやすく転換できるチキソトロ−プ組成物 | |
US20160250336A1 (en) | Chinese herb medicine composition in the form of jelly | |
JP2004099558A (ja) | 医薬用ゼリー組成物 | |
CZ289386B6 (cs) | Farmaceutická kompozice | |
JP6641753B2 (ja) | ゲル組成物 | |
JPH10291928A (ja) | ソフトカプセル | |
DK1765299T3 (en) | PROCESS FOR FORMULATING QUICK DISPERSING DOSAGE FORMS INCLUDING AT LEAST ONE FISH GELATINE SELECTED ON MOLECULE WEIGHT BASIS | |
JP5241978B2 (ja) | 漢方ゼリー医薬組成物 | |
TW528604B (en) | MCC: alginate pharmaceutical suspensions | |
JP2005187362A (ja) | 液体ゼリー状経口医薬組成物 | |
US6127425A (en) | Oral liquid medicine solution | |
JP2004099559A (ja) | 医薬用ゼリー組成物 | |
EP0468232A2 (en) | Suspending syrups | |
US7678817B2 (en) | Enteric medicinal composition for oral use | |
JP2932086B2 (ja) | 新規なピコスルファートナトリウム液充填硬カプセル剤 | |
WO1999022768A1 (en) | Controlled release compositions comprising gellan gum gels | |
JPH0353873A (ja) | 軟カプセル剤 | |
JPS6333324A (ja) | 軟カプセル充填用組成物 | |
KR100299942B1 (ko) | 비페닐디메칠디카르복실레이트의액제 | |
JPH0830010B2 (ja) | ピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセル剤 | |
TW202327624A (zh) | 含有斯克拉非(Sucralfate)之凝膠狀醫藥組合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040803 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040915 |