JPH09178247A - 多室空気調和機の制御装置 - Google Patents
多室空気調和機の制御装置Info
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- JPH09178247A JPH09178247A JP7335156A JP33515695A JPH09178247A JP H09178247 A JPH09178247 A JP H09178247A JP 7335156 A JP7335156 A JP 7335156A JP 33515695 A JP33515695 A JP 33515695A JP H09178247 A JPH09178247 A JP H09178247A
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 12
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
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- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
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- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
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- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の空調対象室の空調負荷の合計値が室外
ユニットの制御能力の最大値を越える場合でも、大能力
の室外ユニットに近い室温の立上げを可能にする多室空
気調和機の制御装置を提供する。 【解決手段】 設定された室温Ts と検出された室温T
a との差に基づき、空調負荷算出手段(13)が室内ユニッ
ト毎に空調負荷を算出する一方、算出された各空調負荷
を参照して、優先順位決定手段(21)が空調負荷の大きい
室内ユニットを上位としてその運転性能確保のための優
先順位を決定すると、運転切替手段(22)が算出された空
調負荷を合計し、その合計値SABが室外ユニットの制御
能力の上限部に対応する所定値Sref1を越えるとき、優
先順位が1位の室内ユニットをその要求能力で運転し、
優先順位が次位以下の室内ユニットの運転能力を低減し
て運転する構成としている。
ユニットの制御能力の最大値を越える場合でも、大能力
の室外ユニットに近い室温の立上げを可能にする多室空
気調和機の制御装置を提供する。 【解決手段】 設定された室温Ts と検出された室温T
a との差に基づき、空調負荷算出手段(13)が室内ユニッ
ト毎に空調負荷を算出する一方、算出された各空調負荷
を参照して、優先順位決定手段(21)が空調負荷の大きい
室内ユニットを上位としてその運転性能確保のための優
先順位を決定すると、運転切替手段(22)が算出された空
調負荷を合計し、その合計値SABが室外ユニットの制御
能力の上限部に対応する所定値Sref1を越えるとき、優
先順位が1位の室内ユニットをその要求能力で運転し、
優先順位が次位以下の室内ユニットの運転能力を低減し
て運転する構成としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の室外ユニッ
トに複数台の室内ユニットが接続された多室空気調和機
の制御装置に関する。
トに複数台の室内ユニットが接続された多室空気調和機
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】多室空
気調和機は、複数の空調対象室の空調負荷の合計値を考
慮して、室外ユニットの制御能力を決定している。しか
し、複数の空調対象室のそれぞれが極端に大きい負荷状
態にある場合には、複数の空調対象室の空調負荷の合計
値が室外ユニットの制御能力を越えることがある。も
し、このような場合に対応するために、制御能力のより
大きな室外ユニットを設置したとすれば、空調負荷の非
常に大きい場合に対応可能ではあっても、すなわち、1
台の室外ユニットに1台の室内ユニットを接続した装置
と同程度の室温の立上げ(又は立下げ)が可能ではあっ
ても、室外ユニットの大型化、装置価格の高騰が避けら
れなかった。
気調和機は、複数の空調対象室の空調負荷の合計値を考
慮して、室外ユニットの制御能力を決定している。しか
し、複数の空調対象室のそれぞれが極端に大きい負荷状
態にある場合には、複数の空調対象室の空調負荷の合計
値が室外ユニットの制御能力を越えることがある。も
し、このような場合に対応するために、制御能力のより
大きな室外ユニットを設置したとすれば、空調負荷の非
常に大きい場合に対応可能ではあっても、すなわち、1
台の室外ユニットに1台の室内ユニットを接続した装置
と同程度の室温の立上げ(又は立下げ)が可能ではあっ
ても、室外ユニットの大型化、装置価格の高騰が避けら
れなかった。
【0003】そこで、従来は複数の空調対象室の空調負
荷の合計値が室外ユニットの最大能力を越えている場合
でも、例え、1室の室温を早期に立上げることを欲した
としても室外ユニットを最大能力で運転させ、各室内ユ
ニットに均等にその能力を振り分けるだけであった。こ
のため、例えば1室の室温を早期に立上げることを欲し
たとして、他室と同等の立上がりとなってしまうと共
に、全ての空調対象の室温の立上がり時間が総合的に長
くなってしまうという問題があつた。
荷の合計値が室外ユニットの最大能力を越えている場合
でも、例え、1室の室温を早期に立上げることを欲した
としても室外ユニットを最大能力で運転させ、各室内ユ
ニットに均等にその能力を振り分けるだけであった。こ
のため、例えば1室の室温を早期に立上げることを欲し
たとして、他室と同等の立上がりとなってしまうと共
に、全ての空調対象の室温の立上がり時間が総合的に長
くなってしまうという問題があつた。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、複数の空調対象室の空調負荷の合計値が
室外ユニットの制御能力の最大値を越える場合でも、大
能力の室外ユニットに近い室温の立上げを可能にする多
室空気調和機の制御装置を提供することを目的とする。
されたもので、複数の空調対象室の空調負荷の合計値が
室外ユニットの制御能力の最大値を越える場合でも、大
能力の室外ユニットに近い室温の立上げを可能にする多
室空気調和機の制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多室空気調
和機の制御装置は、設定された室温と検出された室温と
の差に基づき、空調負荷算出手段が室内ユニット毎に空
調負荷を算出する一方、算出された各空調負荷を参照し
て、優先順位決定手段が空調負荷の大きい室内ユニット
を上位としてその運転性能確保のための優先順位を決定
すると、運転切替手段が算出された空調負荷を合計し、
その合計値が室外ユニットの制御能力の上限部に対応す
る所定値を越えるとき、優先順位が1位の室内ユニット
をその要求能力で運転し、優先順位が次位以下の室内ユ
ニットの運転能力を低減して運転する構成としている。
和機の制御装置は、設定された室温と検出された室温と
の差に基づき、空調負荷算出手段が室内ユニット毎に空
調負荷を算出する一方、算出された各空調負荷を参照し
て、優先順位決定手段が空調負荷の大きい室内ユニット
を上位としてその運転性能確保のための優先順位を決定
すると、運転切替手段が算出された空調負荷を合計し、
その合計値が室外ユニットの制御能力の上限部に対応す
る所定値を越えるとき、優先順位が1位の室内ユニット
をその要求能力で運転し、優先順位が次位以下の室内ユ
ニットの運転能力を低減して運転する構成としている。
【0006】これによって、複数の空調対象室の空調負
荷の合計値が室外ユニットの制御能力の最大値を越える
場合でも、大能力の室外ユニットに近い室温の立上げを
可能にすることができる。
荷の合計値が室外ユニットの制御能力の最大値を越える
場合でも、大能力の室外ユニットに近い室温の立上げを
可能にすることができる。
【0007】このようにして、優先順位が1位の室内ユ
ニットの空調負荷が、所定値と比較して十分に小さい第
2の所定値以下になったとき、運転切替手段はこれまで
運転されていた優先順位が1位の室内ユニットの運転能
力を低減し、優先順位が次位の室内ユニットを要求能力
で運転するようにしている。
ニットの空調負荷が、所定値と比較して十分に小さい第
2の所定値以下になったとき、運転切替手段はこれまで
運転されていた優先順位が1位の室内ユニットの運転能
力を低減し、優先順位が次位の室内ユニットを要求能力
で運転するようにしている。
【0008】さらに、全ての室内ユニットの空調負荷が
第2の所定値以下になったとき、運転切替手段は室内ユ
ニットの全てを要求能力で運転する。
第2の所定値以下になったとき、運転切替手段は室内ユ
ニットの全てを要求能力で運転する。
【0009】この場合、室内ユニットの運転能力の低減
の具体的な方法として、室内ファンを停止し、膨張弁を
閉じるようにするか、あるいは、室内ファンを最小回転
数で運転し、膨張弁を絞り気味にするかのいずれかを採
用する。
の具体的な方法として、室内ファンを停止し、膨張弁を
閉じるようにするか、あるいは、室内ファンを最小回転
数で運転し、膨張弁を絞り気味にするかのいずれかを採
用する。
【0010】また、優先順位が1位のもののみを運転す
る場合の所定値として、室外ユニットの制御能力の最大
値に対応するものを用いると良い。
る場合の所定値として、室外ユニットの制御能力の最大
値に対応するものを用いると良い。
【0011】さらにまた、運転切替えをする第2の所定
値として、室外ユニットの制御能力の半分以下の値に対
応するものであることを前提とすれば、2台以上の室内
ユニットに確実に対応できる。
値として、室外ユニットの制御能力の半分以下の値に対
応するものであることを前提とすれば、2台以上の室内
ユニットに確実に対応できる。
【0012】なお、優先順位を任意に設定する必要性に
対応して、上記優先順位設定手段の代わりに、優先順位
を外部より任意に設定することが可能な優先順位外部設
定手段を備えると良い。
対応して、上記優先順位設定手段の代わりに、優先順位
を外部より任意に設定することが可能な優先順位外部設
定手段を備えると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施形態に
基づいて詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態の
概略構成を、冷凍サイクル系統と併せて示したブロック
図である。図中1は圧縮機であり、暖房運転を行う場
合、四方弁2を図で実線で示す方向とし、圧縮機1から
吐出された気冷媒は四方弁2を通して室内熱交換器3A,
3Bに分配されて流入する。これらの室内熱交換器3A,3B
は凝縮器として作用して熱を放出するもので、それぞれ
熱交換を促進する室内ファン4A,4Bを付帯している。室
内熱交換器3A,3Bから流出する液冷媒はそれぞれ流量及
び圧力調節のための膨張弁5A,5Bを経て合流し、室外熱
交換器6に流れ込む。室外熱交換器6は蒸発器として作
用し熱を吸収するもので、その熱交換を促進するための
室外ファン7を付帯している。室外熱交換器6から流出
する気冷媒は四方弁2を通して圧縮機1に吸入される。
この場合、図面の簡単化のために、アキュムータの記載
を省略している。また、冷房運転を行う場合、四方弁2
を図で破線で示す方向として暖房運転と逆に冷媒を流
し、室内熱交換器3A、3Bを蒸発器とし、室外熱交換
器6を凝縮器として作用させる。上述した室内熱交換器
3A及び室内ファン4Aは室内制御部10A と共にA室の室内
ユニット8Aを構成し、同様に、室内熱交換器3B及び室内
ファン4Bは室内制御部10B と共にB室の室内ユニット8B
を構成している。一方、上述した圧縮機1、四方弁2、
膨張弁5A,5B、室外熱交換器6及び室外ファン7は室外
制御部20と共に室外ユニット9を構成している。
基づいて詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態の
概略構成を、冷凍サイクル系統と併せて示したブロック
図である。図中1は圧縮機であり、暖房運転を行う場
合、四方弁2を図で実線で示す方向とし、圧縮機1から
吐出された気冷媒は四方弁2を通して室内熱交換器3A,
3Bに分配されて流入する。これらの室内熱交換器3A,3B
は凝縮器として作用して熱を放出するもので、それぞれ
熱交換を促進する室内ファン4A,4Bを付帯している。室
内熱交換器3A,3Bから流出する液冷媒はそれぞれ流量及
び圧力調節のための膨張弁5A,5Bを経て合流し、室外熱
交換器6に流れ込む。室外熱交換器6は蒸発器として作
用し熱を吸収するもので、その熱交換を促進するための
室外ファン7を付帯している。室外熱交換器6から流出
する気冷媒は四方弁2を通して圧縮機1に吸入される。
この場合、図面の簡単化のために、アキュムータの記載
を省略している。また、冷房運転を行う場合、四方弁2
を図で破線で示す方向として暖房運転と逆に冷媒を流
し、室内熱交換器3A、3Bを蒸発器とし、室外熱交換
器6を凝縮器として作用させる。上述した室内熱交換器
3A及び室内ファン4Aは室内制御部10A と共にA室の室内
ユニット8Aを構成し、同様に、室内熱交換器3B及び室内
ファン4Bは室内制御部10B と共にB室の室内ユニット8B
を構成している。一方、上述した圧縮機1、四方弁2、
膨張弁5A,5B、室外熱交換器6及び室外ファン7は室外
制御部20と共に室外ユニット9を構成している。
【0014】なお、室内制御部10A ,10B 及び室外制御
部20はそれぞれマイクロプロセッサを含んで構成されて
おり、相互に信号を送受し、かつ、必要な処理を行い、
その処理結果に従って、室内制御部10A は室内ファン4A
を制御し、室内制御部10B は室内ファン4Bを制御し、さ
らに、室外制御部20は圧縮機1、膨張弁5A,5B及び室外
ユニット9を制御する。
部20はそれぞれマイクロプロセッサを含んで構成されて
おり、相互に信号を送受し、かつ、必要な処理を行い、
その処理結果に従って、室内制御部10A は室内ファン4A
を制御し、室内制御部10B は室内ファン4Bを制御し、さ
らに、室外制御部20は圧縮機1、膨張弁5A,5B及び室外
ユニット9を制御する。
【0015】図1は図2に示した実施形態のうち、室内
制御部10A ,10B 及び室外制御部20にそれぞれ含まれる
マイクロプロセッサの持つ詳細な機能ブロック図であ
る。ここで、室内制御部10A と室内制御部10B とは全く
同一に構成され、それぞれ室温を設定する室温設定手段
11と、室温を検出する室温検出手段12と、これらの各出
力に基づいて空調対象室の空調負荷を演算して室外制御
部20に送信する空調負荷算出手段13と、室外制御部20か
らの指令に基づいて室内ファン4A,4Bを制御する室内フ
ァン制御手段14とを備えている。一方、室外制御部20は
室内制御部10A ,10B から送信される、室内ユニット毎
の空調負荷を比較し、空調負荷の大きい前記室内ユニッ
トを上位としてこれを運転するための優先順位を決定す
る優先順位決定手段21と、算出された空調負荷を合計
し、その合計値が室外ユニットの制御能力の上限部に相
当する所定値を越えるとき、優先順位が1位の前記室内
ユニットをその要求能力で運転し、優先順位が次位以下
の室内ユニットの運転能力を低減して運転する運転切替
手段22と、この運転切替手段22の指令に従って膨張弁5A
を閉止したり絞ったりするA室膨張弁制御手段23と、膨
張弁5Bを閉止したり絞ったりするB室膨張弁制御手段24
と、同じく、運転切替手段22の指令により圧縮機1を能
力制御する圧縮機制御手段25及び室外熱交換器6を運転
する室外ファン制御手段26とを備えている。
制御部10A ,10B 及び室外制御部20にそれぞれ含まれる
マイクロプロセッサの持つ詳細な機能ブロック図であ
る。ここで、室内制御部10A と室内制御部10B とは全く
同一に構成され、それぞれ室温を設定する室温設定手段
11と、室温を検出する室温検出手段12と、これらの各出
力に基づいて空調対象室の空調負荷を演算して室外制御
部20に送信する空調負荷算出手段13と、室外制御部20か
らの指令に基づいて室内ファン4A,4Bを制御する室内フ
ァン制御手段14とを備えている。一方、室外制御部20は
室内制御部10A ,10B から送信される、室内ユニット毎
の空調負荷を比較し、空調負荷の大きい前記室内ユニッ
トを上位としてこれを運転するための優先順位を決定す
る優先順位決定手段21と、算出された空調負荷を合計
し、その合計値が室外ユニットの制御能力の上限部に相
当する所定値を越えるとき、優先順位が1位の前記室内
ユニットをその要求能力で運転し、優先順位が次位以下
の室内ユニットの運転能力を低減して運転する運転切替
手段22と、この運転切替手段22の指令に従って膨張弁5A
を閉止したり絞ったりするA室膨張弁制御手段23と、膨
張弁5Bを閉止したり絞ったりするB室膨張弁制御手段24
と、同じく、運転切替手段22の指令により圧縮機1を能
力制御する圧縮機制御手段25及び室外熱交換器6を運転
する室外ファン制御手段26とを備えている。
【0016】上記のように構成された本実施形態の動作
について以下に詳細に説明する。先ず、室内制御部10A
を構成する空調負荷算出手段13は、室温設定手段11によ
って設定された室温設定値Ts と室温検出手段12によっ
て検出された室温検出値Ta との差に応じて、場合によ
ってはA室の容積をも加味して暖房運転時における空調
負荷SA を演算して室外制御部20に送信する。同様に、
室内制御部10B を構成する空調負荷算出手段13は、室温
設定手段11によって設定された室温設定値Ts と室温検
出手段12によって検出された室温検出値Ta との差に応
じて、暖房運転時における空調負荷SB を演算して室外
制御部20に送信する。
について以下に詳細に説明する。先ず、室内制御部10A
を構成する空調負荷算出手段13は、室温設定手段11によ
って設定された室温設定値Ts と室温検出手段12によっ
て検出された室温検出値Ta との差に応じて、場合によ
ってはA室の容積をも加味して暖房運転時における空調
負荷SA を演算して室外制御部20に送信する。同様に、
室内制御部10B を構成する空調負荷算出手段13は、室温
設定手段11によって設定された室温設定値Ts と室温検
出手段12によって検出された室温検出値Ta との差に応
じて、暖房運転時における空調負荷SB を演算して室外
制御部20に送信する。
【0017】室外制御部20を構成する優先順位決定手段
21は、それぞれ室内制御部10A ,10B から送信された空
調負荷SA ,SB を相互に比較し、空調負荷の大きい一
方の室内ユニットをその性能確保のための運転優先順位
の1位に指定し、空調負荷の小さい他方の室内ユニット
を運転優先順位の2位に指定する。運転切替手段22は、
空調負荷SA ,SB を加算して合計値SABを求め、続い
て、この空調負荷の合計値SABが室外ユニット9の制御
能力の最大値に対応する閾値Sref1以上か否かを判定す
る。
21は、それぞれ室内制御部10A ,10B から送信された空
調負荷SA ,SB を相互に比較し、空調負荷の大きい一
方の室内ユニットをその性能確保のための運転優先順位
の1位に指定し、空調負荷の小さい他方の室内ユニット
を運転優先順位の2位に指定する。運転切替手段22は、
空調負荷SA ,SB を加算して合計値SABを求め、続い
て、この空調負荷の合計値SABが室外ユニット9の制御
能力の最大値に対応する閾値Sref1以上か否かを判定す
る。
【0018】ここで、SAB≦Sref1であれば空調負荷の
合計値SABに従って、A室膨張弁制御手段23が膨張弁5A
の開度を、B室膨張弁制御手段24が膨張弁5Bの開度をそ
れぞれ制御すると共に、圧縮機制御手段25が圧縮機1を
能力制御運転し、室外ファン制御手段26は室外熱交換器
6を運転する。なお、このSAB<Sref1である場合の制
御はすでに各種提案されて公知であるのでその説明を省
略する。
合計値SABに従って、A室膨張弁制御手段23が膨張弁5A
の開度を、B室膨張弁制御手段24が膨張弁5Bの開度をそ
れぞれ制御すると共に、圧縮機制御手段25が圧縮機1を
能力制御運転し、室外ファン制御手段26は室外熱交換器
6を運転する。なお、このSAB<Sref1である場合の制
御はすでに各種提案されて公知であるのでその説明を省
略する。
【0019】一方、SAB>Sref1である場合、運転切替
手段22は優先順位決定手段21によってA室の室内ユニッ
トを優先的に運転するか否かを判定し、A室が優先順位
の1位であれば、膨張弁5Aを通常の運転開度にする指令
をA室膨張弁制御手段23に与えると同時に、A室の室内
ファン制御手段14に対して運転指令を与え、反対に、B
室の膨張弁5Bを閉止する指令をB室膨張弁制御手段24に
与え、かつ、B室の室内ファン制御手段14に対して運転
停止指令を与える。さらに、運転切替手段22は室内ユニ
ット8Aの空調負荷SA に対応する能力を出力する指令、
例えば、周波数指令を圧縮機制御手段25に加える。これ
によって、A室を優先した運転が行われる。
手段22は優先順位決定手段21によってA室の室内ユニッ
トを優先的に運転するか否かを判定し、A室が優先順位
の1位であれば、膨張弁5Aを通常の運転開度にする指令
をA室膨張弁制御手段23に与えると同時に、A室の室内
ファン制御手段14に対して運転指令を与え、反対に、B
室の膨張弁5Bを閉止する指令をB室膨張弁制御手段24に
与え、かつ、B室の室内ファン制御手段14に対して運転
停止指令を与える。さらに、運転切替手段22は室内ユニ
ット8Aの空調負荷SA に対応する能力を出力する指令、
例えば、周波数指令を圧縮機制御手段25に加える。これ
によって、A室を優先した運転が行われる。
【0020】このようにしてA室の検出室温Ta が設定
室温Ts に近付き、その差に対応する空調負荷が、例え
ば、室外ユニット9の制御能力の最大値の1/3の値に
対応する閾値Sref2以下になった段階で、今度はB室を
優先して運転する。すなわち、運転切替手段22は、膨張
弁5Bを通常の運転開度にする指令をB室膨張弁制御手段
24に与えると同時に、B室の室内ファン制御手段14に対
して運転指令を与え、反対に、A室の膨張弁5Aを閉止す
る指令をA室膨張弁制御手段23に与え、かつ、A室の室
内ファン制御手段14に対して運転停止指令を与える。さ
らに、運転切替手段22は室内ユニット8Bの空調負荷SB
に対応する能力を出力する指令、例えば、周波数指令を
圧縮機制御手段25に加える。これによって、B室を優先
した運転が行われる。
室温Ts に近付き、その差に対応する空調負荷が、例え
ば、室外ユニット9の制御能力の最大値の1/3の値に
対応する閾値Sref2以下になった段階で、今度はB室を
優先して運転する。すなわち、運転切替手段22は、膨張
弁5Bを通常の運転開度にする指令をB室膨張弁制御手段
24に与えると同時に、B室の室内ファン制御手段14に対
して運転指令を与え、反対に、A室の膨張弁5Aを閉止す
る指令をA室膨張弁制御手段23に与え、かつ、A室の室
内ファン制御手段14に対して運転停止指令を与える。さ
らに、運転切替手段22は室内ユニット8Bの空調負荷SB
に対応する能力を出力する指令、例えば、周波数指令を
圧縮機制御手段25に加える。これによって、B室を優先
した運転が行われる。
【0021】これにより、B室の検出室温Ta が設定室
温Ts に近付き、その差に対応する空調負荷が、例え
ば、室外ユニット9の制御能力の最大値の1/3の値に
対応する閾値Sref2以下になった段階で、運転切替手段
22はA室膨張弁制御手段23,24の両方に通常の運転開度
指令を与えると共に、その時点の空調負荷SABに対応す
る能力を出力する周波数指令を圧縮機制御手段25に加え
る。
温Ts に近付き、その差に対応する空調負荷が、例え
ば、室外ユニット9の制御能力の最大値の1/3の値に
対応する閾値Sref2以下になった段階で、運転切替手段
22はA室膨張弁制御手段23,24の両方に通常の運転開度
指令を与えると共に、その時点の空調負荷SABに対応す
る能力を出力する周波数指令を圧縮機制御手段25に加え
る。
【0022】この実施形態の全体的な動作を、図3及び
図4を参照してさらに詳しく説明する。図3に示すよう
に、A室,B室の設定室温は互いに等しくTs であり、
運転開始時刻t1 におけるA室の室温がT1 で、B室の
室温がT2 (>T1 )であったとする。このため、図4
の図表に示すように、時刻t1 におけるA室の空調負荷
SA が「15」でB室の空調負荷SB が「12」である
ので、A室の負荷がB室より大きいので、優先順位はA
室が1位となりB室が2位となると共に、その合計値S
ABは「27」となる。一方、空調負荷に対応させた室外
ユニットの能力の最大値が仮に「15」であった場合、
1台を優先運転する閾値Sref1を「15」に設定する。
そこで、時刻t1 で優先順位が1位のA室の室内ユニッ
トは「運転」状態に、優先順位が2位のB室の室内ユニ
ットは「停止」状態にされる。この結果、A室の室温
は、図3に示したように、迅速に立上がり、B室の室温
はT2 のままとなる。そして、時刻t2 にて空調負荷S
A が、切替運転する場合の閾値Sref2である「5」に一
致したとする。この時点で室内ユニット10A ,10B の空
調負荷の合計値SABは「17」であるため、時刻t2 以
降も1台のみの優先運転実施する。そこで、A室の室内
ユニットは「停止」状態に、B室の室内ユニットは「運
転」状態にされる。この結果、A室の室温は、図3に示
したように、徐々に下がり、B室の室温は時刻t2 から
急速に上昇する。
図4を参照してさらに詳しく説明する。図3に示すよう
に、A室,B室の設定室温は互いに等しくTs であり、
運転開始時刻t1 におけるA室の室温がT1 で、B室の
室温がT2 (>T1 )であったとする。このため、図4
の図表に示すように、時刻t1 におけるA室の空調負荷
SA が「15」でB室の空調負荷SB が「12」である
ので、A室の負荷がB室より大きいので、優先順位はA
室が1位となりB室が2位となると共に、その合計値S
ABは「27」となる。一方、空調負荷に対応させた室外
ユニットの能力の最大値が仮に「15」であった場合、
1台を優先運転する閾値Sref1を「15」に設定する。
そこで、時刻t1 で優先順位が1位のA室の室内ユニッ
トは「運転」状態に、優先順位が2位のB室の室内ユニ
ットは「停止」状態にされる。この結果、A室の室温
は、図3に示したように、迅速に立上がり、B室の室温
はT2 のままとなる。そして、時刻t2 にて空調負荷S
A が、切替運転する場合の閾値Sref2である「5」に一
致したとする。この時点で室内ユニット10A ,10B の空
調負荷の合計値SABは「17」であるため、時刻t2 以
降も1台のみの優先運転実施する。そこで、A室の室内
ユニットは「停止」状態に、B室の室内ユニットは「運
転」状態にされる。この結果、A室の室温は、図3に示
したように、徐々に下がり、B室の室温は時刻t2 から
急速に上昇する。
【0023】次に、時刻t3 にて、B室の空調負荷が
「7」になり、A室の空調負荷が「7}まで増大したと
すれば、この時点の室内ユニット10A ,10B の空調負荷
の合計値SABは「14」となり、1台を優先運転する閾
値Sref1である「15」より小さくなる。従って、時刻
t3 以降はA室の室内ユニットは「運転」状態に、B室
の室内ユニットも「運転」状態にされる。
「7」になり、A室の空調負荷が「7}まで増大したと
すれば、この時点の室内ユニット10A ,10B の空調負荷
の合計値SABは「14」となり、1台を優先運転する閾
値Sref1である「15」より小さくなる。従って、時刻
t3 以降はA室の室内ユニットは「運転」状態に、B室
の室内ユニットも「運転」状態にされる。
【0024】図3はこの運転に伴うA室、B室の温度の
変化状態を従来の運転方法と併せて示したもので、従来
方法によれば、B室の室温は時刻t5 にて設定温度に到
達し、A室の室温は時刻t6 にて漸く設定温度Ts に到
達したものが、本実施形態によればA,B両室ともに時
刻t4 にて設定温度Ts に到達させることができる。
変化状態を従来の運転方法と併せて示したもので、従来
方法によれば、B室の室温は時刻t5 にて設定温度に到
達し、A室の室温は時刻t6 にて漸く設定温度Ts に到
達したものが、本実施形態によればA,B両室ともに時
刻t4 にて設定温度Ts に到達させることができる。
【0025】図5及び図6は上記の制御を実施するマイ
クロプロセッサの処理手順を示すフローチャートであ
り、以下にその処理手順の概略を説明する。
クロプロセッサの処理手順を示すフローチャートであ
り、以下にその処理手順の概略を説明する。
【0026】図5はA室の室内制御部10A を構成するマ
イクロプロセッサの処理手順を示し、ステップ101 にて
設定室温TSAを、ステップ102 にて検出室温TaAをそれ
読込み、続いて、ステップ103 で空調負荷SA を計算
し、ステップ104 にてその計算値を室外制御部20に送信
する。次に、ステップ105 にて、室外制御部20から能力
低減の要求が有るか否かを判定し、能力低減の要求があ
ればステップ106 で能力低減の措置として室内ファンを
停止させる。このように、室内ファンを停止させた場合
にはステップ107 にて能力低減指令が解除されたか否か
を判定し、解除されておればステップ108 にて室内ファ
ンの定常運転を実行する。また、ステップ105 の判断に
より、能力低減指令が与えられていなければ、ステップ
108 にて室内ファンの定常運転を実行する。次に、ステ
ップ109 にて空調機の運転停止指令が与えられたか否か
を判定し、この運転停止指令が与えられるまで上記ステ
ップ101 〜109 の処理を繰返し、運転停止指令が与えら
れた段階で制御を停止する。
イクロプロセッサの処理手順を示し、ステップ101 にて
設定室温TSAを、ステップ102 にて検出室温TaAをそれ
読込み、続いて、ステップ103 で空調負荷SA を計算
し、ステップ104 にてその計算値を室外制御部20に送信
する。次に、ステップ105 にて、室外制御部20から能力
低減の要求が有るか否かを判定し、能力低減の要求があ
ればステップ106 で能力低減の措置として室内ファンを
停止させる。このように、室内ファンを停止させた場合
にはステップ107 にて能力低減指令が解除されたか否か
を判定し、解除されておればステップ108 にて室内ファ
ンの定常運転を実行する。また、ステップ105 の判断に
より、能力低減指令が与えられていなければ、ステップ
108 にて室内ファンの定常運転を実行する。次に、ステ
ップ109 にて空調機の運転停止指令が与えられたか否か
を判定し、この運転停止指令が与えられるまで上記ステ
ップ101 〜109 の処理を繰返し、運転停止指令が与えら
れた段階で制御を停止する。
【0027】なお、B室の室内制御部10B を構成するマ
イクロプロセッサの処理手順はこれと全く同様で、設定
室温TSAをTSBに、検出室温TaAをTaBに、空調負荷S
A をSB に読替えるだけで済むためその説明を省略す
る。
イクロプロセッサの処理手順はこれと全く同様で、設定
室温TSAをTSBに、検出室温TaAをTaBに、空調負荷S
A をSB に読替えるだけで済むためその説明を省略す
る。
【0028】図6は室外制御部20を構成するマイクロプ
ロセッサの処理手順を示し、ステップ201 にて圧縮機及
び室外ファンの運転を開始する。ステップ202 にてそれ
ぞれ室内制御部10A ,10B から送信された負荷計算値S
A ,SB を読込む。次のステップ203 では、空調負荷S
A ,SB の大小を比較すると共に、空調負荷の大きい一
方を優先運転順位の1位とし、他方を優先運転順位の2
位と決定する。続いてステップ204 にて空調負荷の計算
値SA とSB とを加算して合計値SABを求める。そし
て、ステップ205 にて空調負荷の合計値SABと優先運転
を行うか否かの閾値Sref1と比較し、SAB≦Sref1であ
れば上記のステップ201 〜205 の処理を繰返し、ステッ
プ206 以降の優先運転処理は実行しない。
ロセッサの処理手順を示し、ステップ201 にて圧縮機及
び室外ファンの運転を開始する。ステップ202 にてそれ
ぞれ室内制御部10A ,10B から送信された負荷計算値S
A ,SB を読込む。次のステップ203 では、空調負荷S
A ,SB の大小を比較すると共に、空調負荷の大きい一
方を優先運転順位の1位とし、他方を優先運転順位の2
位と決定する。続いてステップ204 にて空調負荷の計算
値SA とSB とを加算して合計値SABを求める。そし
て、ステップ205 にて空調負荷の合計値SABと優先運転
を行うか否かの閾値Sref1と比較し、SAB≦Sref1であ
れば上記のステップ201 〜205 の処理を繰返し、ステッ
プ206 以降の優先運転処理は実行しない。
【0029】反対に、SAB>Sref1である場合には優先
運転を実行するべく、ステップ206にてA室の室内ユニ
ットを優先的に運転すべきか否かを判定し、A室を優先
運転する場合には、ステップ207 にてB室の室内ユニッ
トに対してB室の能力低減運転を行う指令を室内制御部
10B に送信し、さらに、ステップ208 にてB室の熱交換
器に接続される膨張弁の開度を閉止する。次のステップ
209 では、A室の空調負荷SA が上述したもう一つの閾
値Sref2以下になったか否かを判定し、Sref2以下であ
った場合には、ステップ210 にてB室に対する能力低減
指令を解除し、さらに、ステップ211 でB室の熱交換器
に接続される膨張弁の開度を通常開度に復帰させる。続
いて、ステップ212 で空調機に対する運転停止指令が有
るか否かを判定し、運転停止でなければステップ201 〜
206 の処理を実行し、その時点でA室は優先運転ではな
くなったので、ステップ213 以下の処理を実行する。そ
こで、ステップ213 にてA室の室内ユニットに対して能
力低減運転を行う指令を室内制御部10A に送信し、さら
に、ステップ214 にてA室の熱交換器に接続される膨張
弁の開度を閉止する。次のステップ215 では、A室の空
調負荷SA が上述したもう一つの閾値Sref2以下になっ
たか否かを判定し、Sref2以下であった場合には、ステ
ップ216 にてA室に対する能力低減指令を解除し、さら
に、ステップ217 でA室の熱交換器に接続される膨張弁
の開度を通常開度に復帰させ、ステップ212 の処理に移
る。
運転を実行するべく、ステップ206にてA室の室内ユニ
ットを優先的に運転すべきか否かを判定し、A室を優先
運転する場合には、ステップ207 にてB室の室内ユニッ
トに対してB室の能力低減運転を行う指令を室内制御部
10B に送信し、さらに、ステップ208 にてB室の熱交換
器に接続される膨張弁の開度を閉止する。次のステップ
209 では、A室の空調負荷SA が上述したもう一つの閾
値Sref2以下になったか否かを判定し、Sref2以下であ
った場合には、ステップ210 にてB室に対する能力低減
指令を解除し、さらに、ステップ211 でB室の熱交換器
に接続される膨張弁の開度を通常開度に復帰させる。続
いて、ステップ212 で空調機に対する運転停止指令が有
るか否かを判定し、運転停止でなければステップ201 〜
206 の処理を実行し、その時点でA室は優先運転ではな
くなったので、ステップ213 以下の処理を実行する。そ
こで、ステップ213 にてA室の室内ユニットに対して能
力低減運転を行う指令を室内制御部10A に送信し、さら
に、ステップ214 にてA室の熱交換器に接続される膨張
弁の開度を閉止する。次のステップ215 では、A室の空
調負荷SA が上述したもう一つの閾値Sref2以下になっ
たか否かを判定し、Sref2以下であった場合には、ステ
ップ216 にてA室に対する能力低減指令を解除し、さら
に、ステップ217 でA室の熱交換器に接続される膨張弁
の開度を通常開度に復帰させ、ステップ212 の処理に移
る。
【0030】かくして、全ての室内ユニットの空調負荷
の合計値SABが室外ユニットの能力の最大値に対応する
閾値Sref1を越えるとき、優先順位の1位の室内ユニッ
トのみを最初に運転し、この室内ユニットの空調負荷が
もう一つの閾値Sref2以下になった時点で優先順位が2
位の室内ユニットに切替運転することを、全ての室内ユ
ニットの空調負荷の合計値SABが閾値Sref1より下がる
まで繰り返す制御が可能となる。
の合計値SABが室外ユニットの能力の最大値に対応する
閾値Sref1を越えるとき、優先順位の1位の室内ユニッ
トのみを最初に運転し、この室内ユニットの空調負荷が
もう一つの閾値Sref2以下になった時点で優先順位が2
位の室内ユニットに切替運転することを、全ての室内ユ
ニットの空調負荷の合計値SABが閾値Sref1より下がる
まで繰り返す制御が可能となる。
【0031】なお、上記実施形態では室内ユニットを優
先運転するための閾値Sref1を室外制御ユニットの制御
能力の最大値に対応する値を用いたが、制御能力の上限
に近い値を用いても上述した同様な制御が可能となる。
また、室内ユニットを切替運転する閾値Sref2を室外制
御ユニットの制御能力の最大値の1/3程度に設定した
が、仮に、この閾値Sref2を室外制御ユニットの制御能
力の最大値の1/2程度に設定しても、上記実施形態に
準じた制御を行うことができる。
先運転するための閾値Sref1を室外制御ユニットの制御
能力の最大値に対応する値を用いたが、制御能力の上限
に近い値を用いても上述した同様な制御が可能となる。
また、室内ユニットを切替運転する閾値Sref2を室外制
御ユニットの制御能力の最大値の1/3程度に設定した
が、仮に、この閾値Sref2を室外制御ユニットの制御能
力の最大値の1/2程度に設定しても、上記実施形態に
準じた制御を行うことができる。
【0032】また、上記実施形態では優先運転する1台
の室内ユニットの空調負荷が室外ユニットの制御能力の
最大値に対応する値と一致する場合を仮定したため、優
先運転順位が2位の室内ユニットの室内ファンを停止す
ると共に、これに接続される膨張弁を閉止したが、優先
順位が1位の室内ユニットの空調負荷が、室外ユニット
の制御能力の最大値に対応する値より小さい場合には、
室外ユニットの能力を最大に制御し、優先順位が2位の
室内ユニットの室内ファンを最小回転数に、この室内ユ
ニットに接続される膨張弁の開度を絞り気味にすること
によって、高効率の多室空調が可能となる。
の室内ユニットの空調負荷が室外ユニットの制御能力の
最大値に対応する値と一致する場合を仮定したため、優
先運転順位が2位の室内ユニットの室内ファンを停止す
ると共に、これに接続される膨張弁を閉止したが、優先
順位が1位の室内ユニットの空調負荷が、室外ユニット
の制御能力の最大値に対応する値より小さい場合には、
室外ユニットの能力を最大に制御し、優先順位が2位の
室内ユニットの室内ファンを最小回転数に、この室内ユ
ニットに接続される膨張弁の開度を絞り気味にすること
によって、高効率の多室空調が可能となる。
【0033】さらにまた、上記実施形態では1台の室外
ユニットに2台の室内ユニットが接続された場合を例示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1台
の室外ユニットに3台以上の室内ユニットが接続された
場合であっても、全ての室内ユニットの空調負荷の合計
値が室外ユニットの能力の最大値に対応する閾値Sre f1
を越えるとき、優先順位の1位の室内ユニットのみを最
初に運転し、この室内ユニットの空調負荷がもう一つの
閾値Sref2以下になった時点で優先順位が次の室内ユニ
ットに切替運転する操作を、全ての室内ユニットの空調
負荷の合計値が閾値Sref1より下がるまで繰り返す制御
を実行することにより、上述した実施形態と全く同様な
効果が得られる。
ユニットに2台の室内ユニットが接続された場合を例示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1台
の室外ユニットに3台以上の室内ユニットが接続された
場合であっても、全ての室内ユニットの空調負荷の合計
値が室外ユニットの能力の最大値に対応する閾値Sre f1
を越えるとき、優先順位の1位の室内ユニットのみを最
初に運転し、この室内ユニットの空調負荷がもう一つの
閾値Sref2以下になった時点で優先順位が次の室内ユニ
ットに切替運転する操作を、全ての室内ユニットの空調
負荷の合計値が閾値Sref1より下がるまで繰り返す制御
を実行することにより、上述した実施形態と全く同様な
効果が得られる。
【0034】ところで、上記の実施形態では空調負荷の
大きいものを上位として優先順位を決定したが、空調負
荷の大きさに拘らず優先運転順位を任意に決定したい要
求がでて来ることも予測される。このような場合には、
図1中に破線で示したように、優先順位外部設定手段21
A を設け、優先順位決定手段21の代わりに運転切替手段
22に加えるようにすれば良い。
大きいものを上位として優先順位を決定したが、空調負
荷の大きさに拘らず優先運転順位を任意に決定したい要
求がでて来ることも予測される。このような場合には、
図1中に破線で示したように、優先順位外部設定手段21
A を設け、優先順位決定手段21の代わりに運転切替手段
22に加えるようにすれば良い。
【0035】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明によれば、複数の空調対象室の空調負荷の合計値が
室外ユニットの制御能力の最大値を越える場合でも、小
型、低価格の室外ユニットにより、大能力の室外ユニッ
トに近い室温の立上げを可能にする多室空気調和機の制
御装置を提供することができる。
発明によれば、複数の空調対象室の空調負荷の合計値が
室外ユニットの制御能力の最大値を越える場合でも、小
型、低価格の室外ユニットにより、大能力の室外ユニッ
トに近い室温の立上げを可能にする多室空気調和機の制
御装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態の主要素にそれぞれ含まれ
るマイクロプロセッサの持つ詳細な機能を示したブロッ
ク図。
るマイクロプロセッサの持つ詳細な機能を示したブロッ
ク図。
【図2】本発明の一実施形態の概略構成を、冷凍サイク
ル系統と併せて示したブロック図。
ル系統と併せて示したブロック図。
【図3】本発明の一実施形態の動作を説明するために、
温度と時間との関係を示した線図。
温度と時間との関係を示した線図。
【図4】本発明の一実施形態の動作を説明するための図
表。
表。
【図5】本発明の一実施形態の主要素にそれぞれ含まれ
るマイクロプロセッサの処理手順を示すフローチャー
ト。
るマイクロプロセッサの処理手順を示すフローチャー
ト。
【図6】本発明の一実施形態の主要素にそれぞれ含まれ
るマイクロプロセッサの処理手順を示すフローチャー
ト。
るマイクロプロセッサの処理手順を示すフローチャー
ト。
1 圧縮機 3A,3B 室内熱交換器 4A,4B 室内ファン 5A,5B 膨張弁 6 室外熱交換器 7 室外ファン 10A,10B 室内制御部 11 室温設定手段 12 室温検出手段 13 空調負荷算出手段 14 室内ファン制御手段 20 室外制御部 21 優先順位決定手段 21A 優先順位外部設定手段 22 運転切替手段 23 A室膨張弁制御手段 24 B室膨張弁制御手段 25 圧縮機制御手段 26 室外ファン制御手段
Claims (8)
- 【請求項1】1台の室外ユニットに複数台の室内ユニッ
トが接続された多室空気調和機の制御装置において、 前記室内ユニットが設置された室内の温度を設定する室
温設定手段と、 前記室内の温度を検出する室温検出手段と、 設定された前記室温と検出された前記室温との差に基づ
き、前記室内ユニット毎に空調負荷を算出する空調負荷
算出手段と、 前記室内ユニット毎の空調負荷を比較し、空調負荷の大
きい前記室内ユニットを上位としてこれを運転するため
の優先順位を決定する優先順位決定手段と、 算出された空調負荷を合計し、その合計値が前記室外ユ
ニットの制御能力の上限部に対応する所定値を越えると
き、優先順位が1位の前記室内ユニットをその要求能力
で運転し、優先順位が次位以下の前記室内ユニットの運
転能力を低減して運転する運転切替手段と、 を備えたことを特徴とする多室空気調和機の制御装置。 - 【請求項2】前記運転切替手段は、優先順位が1位の前
記室内ユニットの空調負荷が、前記所定値と比較して十
分に小さい第2の所定値以下になったとき、これまで運
転されていた優先順位が1位の前記室内ユニットの運転
能力を低減し、優先順位が次位の前記室内ユニットを要
求能力で運転することを特徴とする請求項1に記載の多
室空気調和機の制御装置。 - 【請求項3】前記運転切替手段は、全ての室内ユニット
の空調負荷が第2の所定値以下になったとき、前記室内
ユニットの全てを要求能力で運転することを特徴とする
請求項2に記載の多室空気調和機の制御装置。 - 【請求項4】前記運転能力の低減は、室内ファンを停止
し、膨張弁を閉じることを特徴とする請求項1又は2に
記載の多室空気調和機の制御装置。 - 【請求項5】前記運転能力の低減は、室内ファンを最小
回転数で運転し、膨張弁を絞り気味にすることを特徴と
する請求項1又は2に記載の多室空気調和機の制御装
置。 - 【請求項6】前記所定値は、前記室外ユニットの制御能
力の最大値に対応するものであることを特徴とする請求
項1に記載の多室空気調和機の制御装置。 - 【請求項7】前記第2の所定値は、前記室外ユニットの
制御能力の半分以下の値に対応するものであることを特
徴とする請求項2に記載の多室空気調和機の制御装置。 - 【請求項8】前記優先順位設定手段の代わりに、前記室
内ユニットを運転する優先順位を外部より任意に設定す
ることが可能な優先順位外部設定手段を備えたことを特
徴とする請求項1に記載の記載の多室空気調和機の制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335156A JPH09178247A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 多室空気調和機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335156A JPH09178247A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 多室空気調和機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09178247A true JPH09178247A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18285403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7335156A Pending JPH09178247A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 多室空気調和機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09178247A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261617A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和システム |
JP2013142516A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置 |
KR101346448B1 (ko) * | 2007-09-03 | 2014-01-10 | 엘지전자 주식회사 | 절환형 멀티 공기조화기 및 냉난방 절환 방법 |
CN107655180A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-02-02 | 广东美的制冷设备有限公司 | 运行控制方法、运行控制装置和多联机式空调器系统 |
CN108006907A (zh) * | 2017-11-09 | 2018-05-08 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调器开机控制方法及装置 |
CN109708268A (zh) * | 2019-01-06 | 2019-05-03 | 上海朗绿建筑科技股份有限公司 | 一种与新风机联合的多联机系统运行方法及多联机系统 |
CN114383293A (zh) * | 2021-12-15 | 2022-04-22 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调控制的方法及装置、空调、存储介质 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP7335156A patent/JPH09178247A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107655180A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-02-02 | 广东美的制冷设备有限公司 | 运行控制方法、运行控制装置和多联机式空调器系统 |
CN107655180B (zh) * | 2017-11-15 | 2021-01-26 | 广东美的制冷设备有限公司 | 运行控制方法、运行控制装置和多联机式空调器系统 |
CN109708268A (zh) * | 2019-01-06 | 2019-05-03 | 上海朗绿建筑科技股份有限公司 | 一种与新风机联合的多联机系统运行方法及多联机系统 |
CN114383293A (zh) * | 2021-12-15 | 2022-04-22 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调控制的方法及装置、空调、存储介质 |
CN114383293B (zh) * | 2021-12-15 | 2024-05-24 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调控制的方法及装置、空调、存储介质 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030715 |