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JPH09175973A - 疎水性無機微細顔料を含有する、化粧品及び皮膚科用光線防御調製物 - Google Patents

疎水性無機微細顔料を含有する、化粧品及び皮膚科用光線防御調製物

Info

Publication number
JPH09175973A
JPH09175973A JP8354009A JP35400996A JPH09175973A JP H09175973 A JPH09175973 A JP H09175973A JP 8354009 A JP8354009 A JP 8354009A JP 35400996 A JP35400996 A JP 35400996A JP H09175973 A JPH09175973 A JP H09175973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
emulsifier
temperature
emulsifiers
emulsion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8354009A
Other languages
English (en)
Inventor
Heinrich Dr Gers-Barlag
ハインリヒ・ゲルス−バルラーク
Anja Mueller
アンヤ・ミユラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Beiersdorf AG
Original Assignee
Beiersdorf AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Beiersdorf AG filed Critical Beiersdorf AG
Publication of JPH09175973A publication Critical patent/JPH09175973A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K23/00Use of substances as emulsifying, wetting, dispersing, or foam-producing agents
    • C09K23/34Higher-molecular-weight carboxylic acid esters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/06Emulsions
    • A61K8/068Microemulsions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/06Emulsions
    • A61K8/066Multiple emulsions, e.g. water-in-oil-in-water
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q17/00Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
    • A61Q17/04Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K23/00Use of substances as emulsifying, wetting, dispersing, or foam-producing agents

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機顔料を含む安定なエマルションの提供。 【解決手段】 1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機
微細顔料を懸濁形態で含有する、転相法により得ること
ができるO/Wエマルション、特にO/Wミクロエマル
ション、又はO/W/OエマルションもしくはO/W/
O’エマルション。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧品及び皮膚科用
光線防御用調製物、特に皮膚の手入れ用化粧品及び皮膚
科用光線防御用調製物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に対する太陽光線の紫外線部分の損
傷的効果は一般に知られている。290nm未満の波長
(いわゆるUVC域)をもつ光線は、地球の大気中のオ
ゾン層により吸収されるが、290nm及び320nmの間
の区域、いわゆるUVB域の光線は、紅斑、単純な日焼
け又は重症もしくは軽症の火傷すら引き起こす。
【0003】308nm周辺の比較的狭い領域は、日光の
紅斑活性最大域と称される。
【0004】多数の化合物がUVB光線に対する防御剤
として知られており、これらは通常、3-ベンジリデンカ
ンファー、4-アミノ安息香酸、ケイ皮酸、サリチル酸、
ベンゾフェノン及び又2-フェニルベンズイミダゾールの
誘導体である。
【0005】約320nm及び約400nmの間の領域の光
線もまた損傷を引き起こすため、その領域、いわゆるU
VA域に対してもまた有効なフィルター物質をもつこと
は重要である。このように、UVA光線は、皮膚を早期
に老化させる、結合組織の弾性繊維及びコラーゲン繊維
に損傷をもたらし、そしてそのことが、多数の光線毒性
及び光線アレルギー反応の原因とみなされることができ
ることが判明した。UVB光線の損傷的影響はUVA光
線により増強される可能性がある。
【0006】しかし、UV光線は又光化学反応をもたら
す可能性があり、次いでその光化学反応生成物が皮膚代
謝に介入する。
【0007】このような光化学反応生成物は主として遊
離基化合物、例えばヒドロキシルラジカルである。皮膚
自体において生成される、未確認の遊離基の光線生成物
もまた、それらの高い反応性のために、制御されない二
次性の反応を示す可能性がある。しかし、非ラジカルの
励起状態の酸素分子である、一重項酸素は、寿命の短い
エポキシド及び多数のその他の物質のように、UV光線
下で存在する可能性がある。例えば一重項酸素は、増加
した反応性によって、通常に存在する三重項酸素(遊離
基の基底状態)と区別される。しかしながら、励起し
た、反応性の(遊離基の)三重項状態の酸素分子も又存
在する。
【0008】UV光線は更にイオン化光線と考えられ
る。従って、UV被曝中に、イオン性の物質が生成され
る危険性があり、次いでそれらが順次、生化学過程にお
いて酸化的に介入することができる。
【0009】UV光線に対して皮膚を防御するために化
粧品中に使用されることが知られている大部分の無機顔
料はUV吸収剤又はUV反射剤である。これらの顔料は
チタン、亜鉛、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、
アルミニウム及びセリウムの酸化物並びにそれらの混合
物、並びに誘導体である。
【0010】無機顔料はそれ自体、良好な光線防御作用
の特徴をもつ。しかし、それらは、満足な方法でこれら
の調製物中にそれらを取り込むことが困難であるという
欠点をもつ。最終調製物中の粒子が非常に小さい場合に
のみ、それらは皮膚に適用後の面倒な「白色化(whitin
g)」(皮膚上の白色のしみの形成)が認められない。こ
れらの顔料の粒子のサイズは通常100nm未満の領域に
ある。通常のエマルション中では、該粒子は多少とも集
合して、すでに光学顕微鏡下で見ることが出来る凝集物
を形成する。更にこれらの凝集は相当する調製物の製造
過程で終結せずに、貯蔵期間中にまで継続する。したが
ってこの「白色化」は更に比較的長時間にわたり増強さ
れる可能性がある。油が浮き出すか又はエマルションの
分解すらがまたこれらの凝集の中期もしくは長期の結果
となり得る。
【0011】更に、事態を悪化させることには、UV吸
収性又はUV反射性は粒子の分散性に著しく依存するた
め、調製物のこれらの性状も劣化する。50%の活性喪
失は完全に現実的なものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】化粧品調製物中への無
機顔料の使用のもう1つの欠点は、これらの顔料は大多
数の症例において、皮膚の重症な乾燥をもたらすことで
ある。従って、本発明の目的はこれまでの当該技術の欠
点を是正することであった。
【0013】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、 − 水性相、 − 適宜な場合には、通常の水溶性の又は水に分散性の
物質、 − 油性相 − その中に、1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機
微細顔料が懸濁形態で存在する及び − 下記の性状 − それらの親油性が、そのpHを上昇もしくは低下さ
せることによりその親油性が増加もしくは減少するよう
に、pHに依存し(但し、親油性の2種類の可能な変化
のどちらがpHを上昇もしくは低下させることにより影
響されるかは重要でない)、そして/又は − それらの親油性が、その親油性が温度上昇とともに
増加しそしてそれらの親水性が温度低下とともに増加す
るように、温度に依存するをもつ乳化剤の群から選ばれ
た少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤A)、 − 及び更に、適宜な場合には、好ましくは、乳化剤A
の範疇に入らない乳化剤、特に主としてW/O乳化剤と
して作用する乳化剤の群から選ばれるものを含む、油性
相に可溶性の又は分散性のその他の物質、を含んでなる
O/Wエマルション、特にO/Wミクロエマルション、
又はO/W/OエマルションもしくはO/W/O’エマ
ルションが、これまでの当該技術の欠点を是正すること
が見いだされ、そしてそこに、記載の本目的の達成が存
在する。
【0014】本発明の好都合な態様は同様に、油成分に
僅かに可溶性の又は不溶性のUVフィルター物質、特に
1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機微細顔料の、O
/Wエマルション、O/Wミクロエマルション又はO/
W/Oエマルション中への取り込み方法であって、 − 水性相の成分、 − 適宜な場合には、通常の水溶性の又は水に分散性の
物質、 − 油性相の成分、 − 下記の性状 − その親油性が、pHを上昇もしくは低下させること
により親油性が増加もしくは減少するように、pHに依
存し(但し、親油性の2種の可能な変化のどちらがpH
を上昇もしくは低下させることにより影響されるかは重
要でない)、そして/又は − 適宜な場合には、それらの親油性が、親油性が温度
上昇とともに増加しそしてそれらの親水性が温度低下と
ともに増加するように、温度に依存するをもつ乳化剤か
らなる群から選ばれる少なくとも1種類の乳化剤(乳化
剤A)、 − 1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機微細顔料、 − 及び更に、適宜な場合には、好ましくは、乳化剤A
の範疇に入らない乳化剤、特に主としてW/O乳化剤と
して作用するものからなる群から選ばれるものを含む、
油性相に可溶性の又は分散性のその他の物質を混合しそ
して、撹拌しながら、 − 少なくとも1種類の選ばれた乳化剤の、pH、温度
及び濃度もしくは濃度類からなる群から選ばれたパラメ
ーターの適宜な選択により、この混合物を、W/Oエマ
ルションがO/Wエマルションに転相されるような転相
領域内に移行させる、 − 少なくとも1種類の選ばれた乳化剤の、pH、温度
及び濃度もしくは濃度類からなる群から選ばれた少なく
とも1つのパラメーターを変化させることにより、形成
されたW/Oエマルションを、形成されたW/Oエマル
ションがO/Wエマルションに転相され、そこでO/W
エマルション又はO/Wミクロエマルションが生成され
るような転相領域から取り出し、 − 適宜な場合には、枠組条件の適宜な選択により、O
/W/Oエマルションをもたらすようなその他の転相を
開始させる、 − 適宜な場合には、その混合物をその他の処理段階、
特に1回以上のホモジナイズ段階を通過させるように、
混合物を生成することを特徴とする。
【0015】本発明により同様に好都合な方法は、パラ
メーターもしくはパラメーター類の変化が、そこで
(a)乳化剤Aもしくは複数の乳化剤類Aの与えられた
pH及び与えられた濃度において、混合物の温度及び、
適宜な場合には更に少なくとも1種類のその他の乳化剤
Aの濃度を変化させる、そこで(b)乳化剤Aもしくは
複数の乳化剤類Aの与えられた温度及び与えられた濃度
において、該混合物のpH、及び適宜な場合には、更に
少なくとも1種類のその他の乳化剤Aの濃度を変化させ
る、そこで(c)与えられた温度及び与えられたpHに
おいて、少なくとも1種類の乳化剤Aの濃度及び、適宜
な場合には更に少なくとも1種類のその他の乳化剤Aの
濃度を変化させる、そこで(d)与えられたpHにおい
て、該混合物の温度及び更に少なくとも1種類の乳化剤
Aの濃度及び適宜な場合には、更に少なくとも1種類の
その他の乳化剤Aの濃度を変化させる、そこで(e)該
混合物の与えられた温度において、該混合物のpH及び
更に少なくとも1種類の乳化剤Aの濃度及び、適宜な場
合には、更に少なくとも1種類のその他の乳化剤Aの濃
度を変化させ、そしてそこで(f)少なくと1種類の乳
化剤Aの与えられた濃度において、該混合物のpH及び
更に温度及び、適宜な場合には、更に少なくとも1種類
のその他の乳化剤Aの濃度を変化させる方法を含んでな
るような方法である。
【0016】転相が本質的に温度を変化させることによ
り開始される場合には、O/Wエマルション、特にO/
Wミクロエマルションが得られ、その油滴のサイズは本
質的に、より高い乳化剤濃度はより小さい液滴の効果
を、そしてより低い乳化剤濃度はより大きな液滴をもた
らすように、使用される乳化剤もしくは乳化剤類の濃度
により決定される。転相が本質的に温度を変化させるこ
とにより開始される場合には、乳化剤Aの範疇に入らな
いその他の乳化剤、すなわちW/O乳化剤により分散さ
せることが全く好都合である。
【0017】転相が本質的にpHを変化させることによ
り開始される場合は、O/Wエマルション、特にO/W
ミクロエマルション、及びまたO/W/Oエマルション
が得られる。転相が本質的にpHの変化により開始され
る場合には、乳化剤Aの範疇に入らない1種類以上のそ
の他の乳化剤、すなわちW/O乳化剤を使用することが
全く好都合である。
【0018】油性相の含量が、該調製物の総重量の約1
5重量%を越え、特には約20重量%を越えており、乳
化剤Aの範疇に入らないその他のW/O乳化剤が約5重
量%を越えて、特には約5−10重量%が存在し、そし
て/又は油性相が少量の極性油を含有する場合に、O/
W/Oエマルションが本発明により得られる。
【0019】油性相の含量が、該調製物の総重量の約2
0重量%未満、特には約15重量%未満であり、乳化剤
Aの範疇に入らないその他のW/O乳化剤が約5重量%
未満存在し、そして/又は油性相が大量の極性油を含有
する場合に、O/Wミクロエマルションが本発明により
得られる。
【0020】乳化剤Aの範疇に入らないその他のW/O
乳化剤が約5重量%未満及び約20重量%を越えた極性
油性相が存在する場合は、本発明により、O/Wエマル
ション(「マクロエマルション」)が得られる。更なる
ゲル−形成物質(例えばカーボポール、キサンタンゴ
ム、セルロース誘導体)を好都合に使用することができ
る。
【0021】個々の場合には、濃度は容易に前記の限界
値を越えたりそれら以下に低下する可能性があるがしか
し、問題のエマルションの種類は得られる。適宜な乳化
剤及び油成分の広範囲な多様性を考慮すると、このこと
は当業者には予測外ではないので、当業者はそのような
過剰もしくは欠乏は本発明の基本から離脱することはな
いことを知っている。
【0022】驚くべきことには、本発明により使用され
る、無機の微細顔料又は微細顔料類はある程度「カプセ
ル化された」形態で、すなわち該調製物のその他の成分
から分離されて存在することが見いだされた。無機の微
細顔料の固体粒子は、本発明による取り込みの過程によ
り包被膜を獲得し、そして乳化剤分子が恐らく、この膜
の本質的成分であると推定される。
【0023】顔料粒子の凝集は本発明により予防するこ
とができる。更に、特徴的な適用性をもつ光線防御調製
物が本発明により得ることができる。
【0024】転相領域は、調製物中の適宜な乳化剤又は
乳化剤混合物の温度、pH及び濃度のパラメーターによ
り形成される直線座標系Σ内の1点の量として、下記に
従って: Σ={o,θ,a,m} 式中、 o = 座標の原点 θ = 温度 a = pH m = 濃度 数学的に示すことができる。
【0025】詳細な意味においては、多成分乳化剤系に
おいて、個々の乳化剤の量miをもちろん考慮に入れ
て、i−成分乳化剤系の場合には Σ = {o,θ,a,m1,m2,・・・・,mi} の関係に導くような全体的関数を与えねばならない。
【0026】ここで数学的意味における転相領域φは、
座標系Σ内の1種類の連続領域もしくは複数の連続領域
である。φは、温度θ及びpHaにおける水性相及び油
性相及び濃度miの本発明によるi乳化剤の本発明によ
る混合物を決定し、そしてそ
【0027】
【外1】
【0028】移行において転相が起こるような座標点K
(θ,a,m1,m2,・・・,mi)の総量を表す。m1
−miの濃度を一定に保持する、与えられた混合物の温
度及びpHは、図1において変動座標として示された。
1からK2への移行時には温度のみが上昇する。
【0029】本発明による条件下では、この方法は可逆
的である、すなわち、その系が座標
【0030】
【外2】
【0031】与えられた系の転相領域が単一の連続(i
+2)次元の領域であるか又は、連続であるが、互いに
分離している幾つかのこれらの領域すなわち、与えられ
た系のいくつかの転相領域に対応した領域を含んでなる
か否かはここでは重要でない。ここに提示された明細書
に関しては、たとえ2個以上の互いに分離しているこれ
らの領域が存在しても、総合的には常に1個の転相領域
として言及される。
【0032】本発明によるエマルションの製造の実施は
好都合には、適宜な原料、すなわち水性及び油性相、1
種類以上のタイプAの乳化剤(後者は、与えられた混合
物の転相が可能な濃度で存在する)、並びに適宜な場合
には、その他の物質、の選択後、個々の成分を撹拌しな
がら、その与えられた混合物の転相が可能な温度まで加
熱し、該混合物のpHを上昇させるか低下させることに
より転相を引き起こし、その後混合物を撹拌し続けなが
ら、室温まで冷却させる方法を含んでなる。1回以上の
中間におけるホモジナイズ段階は好都合であるが、必ず
しも必要ではない。
【0033】本発明による製造方法のもう1つの好都合
な態様は、適宜な原料、すなわち水性及び油性相、タイ
プAの1種類以上の乳化剤(後者は与えられた混合物の
転相が可能な濃度で存在する)、並びに、適宜な場合に
はその他の物質、の選択後、個々の成分を、撹拌しなが
ら、与えられた混合物に対して転相が可能なpHに移行
させ、そして該混合物の温度を上昇させることにより転
相をひきおこし、その後混合物を、撹拌を継続しながら
室温まで冷却させる方法を含んでなる。1回以上の中間
におけるホモジナイズ段階は好都合であるが、絶対的に
必要ではない。本発明による製造方法の第3の好都合な
態様は、適宜な原料、すなわち水性及び油性相、タイプ
Aの1種類以上の乳化剤及び、適宜な場合には、その他
の物質の選択後、個々の成分を、与えられた混合物に対
して転相が可能なpH及び温度に、撹拌しながら移行さ
せ、そして該混合物に乳化剤Aもしくは乳化剤類Aの添
加により転相をひきおこし、その後混合物を撹拌を継続
しながら室温まで冷却させる方法を含んでなる。1回以
上の中間におけるホモジナイズ段階は好都合であるが、
必ずしも必要ではない。
【0034】実際、混合物は必然的に室温まで冷却する
時にこの領域を通過するので、本発明によるエマルショ
ンの製造中に、転相領域に指定することができる温度領
域を越えることは可能であり、そして適宜な場合には、
好都合ですらある。
【0035】望ましい時点で、エマルションが基礎とす
る混合物に無機顔料、特に疎水性無機微細顔料を添加す
ることは原則的に可能であり、そして好都合である。し
かし、この物質をすでに、乳化操作の前に油性相に分散
させておいてそれから本発明による方法を開始させるこ
とが好ましい。しかし適宜な場合には、無機顔料、特に
疎水性無機顔料を加熱しながら油性相に分散させること
は好都合である。
【0036】本発明による無機顔料は特に好都合には、
水に僅かに可溶性か又は不溶性の金属酸化物及び/又は
その他の金属化合物、特にチタンの酸化物(Ti
2)、亜鉛の酸化物(ZnO2)、鉄の酸化物(例え
ば、Fe23)、ジルコニウムの酸化物(ZrO2)、
ケイ素の酸化物(SiO2)、マンガンの酸化物(例え
ばMnO)、アルミニウムの酸化物(Al23)又はセ
リウムの酸化物(例えばCe23)、対応する金属の混
合酸化物並びにこれらの酸化物の混合物からなる群から
選ばれる。TiO2を基にした顔料が特に好ましい。
【0037】該無機顔料は疎水性形態で存在する、すな
わち、それらが表面上に撥水処理をほどこされている場
合は、絶対必須条件ではないが本発明の観点から特に好
都合である。この表面処理はそれ自体既知の方法によ
り、顔料に薄い疎水性の層を与えることを含んでなる可
能性がある。
【0038】この方法は、例えば、その中で疎水性表面
層が、 nTiO2 + m(RO)3Si−R’ → nTiO2(表面) [式中、n及びmは希望のように使用することができる
化学量論的パラメーターであり、R及びR’は希望の有
機基である]による反応によりもたらされるような方法
を含んでなる。例えばドイツ特許出願公開第33 14 742
号明細書と同様に製造された疎水化顔料が好都合であ
る。
【0039】好都合なTiO2顔料は、例えばTAYCA社か
らのMT 100 Tの商品名で入手できる。
【0040】無機顔料、特に疎水性無機微細顔料の、最
終的な化粧品又は皮膚科用調製物中の総量は、好都合に
は、該調製物の総重量の0.1−10.0重量%、好ま
しくは0.5−6.0重量%の範囲から選ばれる。
【0041】乳化剤Aは好ましくは、良好なプロトン供
与体もしくはプロトン受容体である乳化剤からなる群か
ら選ばれ、その際それらの親油性は、その親油性がpH
を上昇もしくは低下させることにより増加もしくは低下
するように、pHに依存すること(但し、親油性の2種
の可能な変化のどちらがpHの上昇もしくは減少により
影響をうけるかは重要でない)、あるいはそれらの親油
性が、その親油性が温度上昇とともに増加し、そしてそ
れらの親水性が温度低下とともに増加するように、温度
に依存すること、あるいはそれらの親油性が、その親油
性がpHを上昇又は低下させることにより増加又は減少
するように(但し、親油性の2種の可能な変化のどちら
がpHの上昇又は低下により影響されるかは重要でな
い)、pH及び温度に依存すること、並びに親油性が温
度上昇に従って増加しそしてそれらの親水性が温度低下
に従って増加すること、を確保せねばならない。
【0042】タイプAの乳化剤は好都合には、ソルビタ
ンエステル及びスクロースエステル、特に4−24個の
炭素原子の炭素鎖をもつ、分枝状及び非分枝状アルキル
エステル及びアルケニルエステル、好ましくはステアリ
ン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸
グリセリルソルビタン、モノステアリン酸スクロース、
モノラウリン酸スクロース及びパルミチン酸スクロース
からなる群から選ばれる。
【0043】タイプAの乳化剤は好都合には、モノグリ
セロールモノカルボン酸モノエステル、特に構造
【0044】
【化1】
【0045】[式中、Rは6−14個の炭素原子をもつ
分枝状もしくは非分枝状アシル基である]により特徴付
けられる物質からなる群から選ぶことができる。Rは好
都合には、非分枝状アシル基からなる群から選ばれる。
これらのエステルが基礎とする脂肪酸又はモノカルボン
酸は ヘキサン酸(カプロン酸) (R=−C(O)−C511)、 ヘプタン酸(エナント酸) (R=−C(O)−C613)、 オクタン酸(カプリル酸) (R=−C(O)−C715)、 ノナン酸(ペラルゴン酸) (R=−C(O)−C817)、 デカン酸(カプリン酸) (R=−C(O)−C919)、 ウンデカン酸 (R=−C(O)−C1021)、 ドデカン酸(ラウリン酸) (R=−C(O)−C1123)、 トリデカン酸 (R=−C(O)−C1225)、 テトラデカン酸(ミリスチン酸) (R=−C(O)−C1227) である。
【0046】Rは、特に好都合には、オクタノイル基
(カプリル酸基)又はデカノイル基(カプリン酸基)、
すなわち、それぞれ、式R=−C(O)−C715
は R=−C(O)−C919により表される基であ
る。
【0047】タイプAの乳化剤はまた好都合にはジ−及
びトリグリセロールモノカルボン酸モノエステルからな
る群から選ぶことができる。本発明によると、本発明に
よるジ−もしくはトリグリセロールモノカルボン酸モノ
エステルのジ−もしくはトリグリセロール単位は、線状
の非分枝状分子、すなわち1−又は3−位で特定のOH
基によりエーテル化されている、「モノグリセロール分
子」として存在する。少量の、環状のジ−もしくはトリ
グリセロール単位及び、2−位でOH基によりエーテル
化されているグリセロール分子は許容することができ
る。しかし、このような不純物はできるだけ少なく保つ
ことが好都合である。
【0048】本発明によるモノカルボン酸モノエステル
は、好ましくは、下記の構造:
【0049】
【化2】
【0050】[式中、R’は炭化水素基、好都合には、
5から17個のC原子をもつ、分枝状もしくは非分枝状
アルキルもしくはアルケニル基である]の特徴をもつ。
【0051】本発明によるトリグリセロールモノカルボ
ン酸エステルは好ましくは、下記の構造:
【0052】
【化3】
【0053】[式中、R”は炭化水素基、好都合には、
5から17個のC原子をもつ、分枝状もしくは非分枝状
アルキルもしくはアルケニル基である]により特徴付け
られる。
【0054】これらのエステル類が基礎とする酸は、 ヘキサン酸(カプロン酸) (R’又はR''=−C511)、 ヘプタン酸(エナント酸) (R’又はR''=−C613)、 オクタン酸(カプリル酸) (R’又はR''=−C715)、 ノナン酸(ペラルゴン酸) (R’又はR''=−C817)、 デカン酸(カプリン酸) (R’又はR''=−C919)、 ウンデカン酸 (R’又はR''=−C1021)、 10-ウンデセン酸(ウンデシレン酸) (R’又はR''=−C1019)、 ドデカン酸(ラウリン酸) (R’又はR''=−C1123)、 トリデカン酸 (R’又はR''=−C1225)、 テトラデカン酸(ミリスチン酸) (R’又はR''=−C1327)、 ペンタデカン酸 (R’又はR''=−C1429)、 ヘキサデカン酸(パルミチン酸) (R’又はR''=−C1531)、 ヘプタデカン酸(マルガリン酸) (R’又はR''=−C1633)、 オクタデカン酸(ステアリン酸) (R’又はR''=−C1735) である。
【0055】R’及びR”は,特に好都合には、奇数の
C数の、特に9、11及び13個のC原子をもつ非分枝
状アルキル基からなる群から選ばれる。
【0056】ジグリセロールのモノカルボン酸モノエス
テルは概括的にトリグリセロールのモノカルボン酸モノ
エステル類よりも好ましい。
【0057】本発明により特に好ましいエステル類は、 モノカプリン酸ジグリセロール(DMC) R’= 9 モノラウリン酸トリグリセロール(TML) R”=11 モノラウリン酸ジグリセロール(DML) R’=11 モノミリスチン酸トリグリセロール(TMM) R”=13 である。
【0058】モノカプリン酸ジグリセロール(DMC)
が本発明による好ましいジグリセロールモノカルボン酸
モノエステルであることが判明した。
【0059】本発明の好都合な態様によると、その他の
点においてエステル化されているジ−もしくはトリグリ
セロールの更なる含有物、並びにまた場合によってはジ
−もしくトリグリセロールの種々のジエステルの含有物
が使用される。
【0060】ジイソステアリン酸トリグリセリル(CT
FA類似の命名法:3-ジイソステアリン酸ポリグリセリ
ル),コハク酸イソステアリルジグリセリル、セスキイ
ソステアリン酸ジグリセリル(CTFA類似の命名法:
2-セスキイソステアリン酸ポリグリセリル)、ポリヒド
ロシキステアリン酸トリグリセリル(CTFA類似の命
名法:2-ポリヒドロシキステアリン酸ポリグリセリルは
また好都合である。
【0061】イソノナン酸セテアリル、クエン酸ジココ
イル−ペンタセリスリチル−ジステアリル、及びメチコ
ン・コポリオール、シクロメチコン・コポリオール、ア
ルキルメチコン・コポリオール、特にラウリルメチコン
・コポリオール、セチルジメチコン・コポリオールはま
た本発明により好都合であることが判明した。
【0062】タイプAの乳化剤もしくは乳化剤類は、4
から30個の炭素原子をもつ、分枝状もしくは非分枝状
アルキルモノカルボン酸、アルケニルモノカルボン酸及
びアルキレンジカルボン酸、特にステアリン酸、オレイ
ン酸、コハク酸、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘプタン
酸(エナント酸)、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン
酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、ウンデ
カン酸、ウンデセン酸(ウンデシレン酸)、ドデカン酸
(ラウリン酸)、トリデカン酸、テトラデカン酸(ミリ
スチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミ
チン酸)、ヘプタデカン酸(マルガリン酸)、オクタデ
カン酸(ステアリン酸)、イソステアリン酸及びベヘン
酸からなる群から選ばれる。前記のカルボン酸の、化粧
品として又は製薬的に許容できる塩、特にアルカリ金
属、アンモニウム、モノアルキルアンモニウム、ジアル
キルアンモニウム、トリアルキルアンモニウム及びテト
ラアルキルアンモニウム塩からなる群から乳化剤Aを選
ぶこともまた好都合である。本発明によるエマルション
は、好都合には、乳化剤Aもしくは乳化剤類Aがそれぞ
れ該組成物の総重量の0.01−20重量の%、好まし
くは0.05−10重量%、特に好ましくは0.1−5
重量の%の濃度で存在することを特徴とする。
【0063】本発明による調製物中に、その脂質相中に
追加的油溶性UVAフィルター及び/又はUVBフィル
ターそして/又は水性相中に水溶性のUVAフィルター
及び/又はUVBフィルターを使用することは、本発明
により好都合である。
【0064】本発明による光線防御調製物は、好都合に
は、UVB領域のUV光線を吸収するその他の物質を含
んでなることができ、フィルター物質の総量は、全領域
の紫外線から皮膚を防護する化粧品調製物を提供するた
めには、例えば、該調製物の総重量の0.1から30重
量%、好ましくは0.5から10重量%、特には1から
6重量%である。
【0065】該UVBフィルターは油溶性でも水溶性で
もよい。好都合な油溶性UVBフィルター物質は、例え
ば: − 3-ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは3-
(4-メチルベンジリデン)カンファー及び3-ベンジリデ
ンカンファー; − 4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4-ジメチルア
ミノ安息香酸(2-エチルヘキシル)及び4-ジメチルアミ
ノ安息香酸アミル; − ケイ皮酸のエステル、好ましくは4-メトキシケイ皮
酸 2-エチルヘキシル及び4-メトキシケイ皮酸イソペン
チル; − ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ
-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ
-4'-メチルベンゾフェノン及び2,2'-ジヒドロキシ-4-メ
トキシベンゾフェノン; − ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4-メトキ
シベンザルマロン酸ジ(2-エチルヘキシル)である。
【0066】好都合な水溶性のUVBフィルター物質
は、例えば: − 2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸の
塩、例えばそのナトリウム、カリウム又はそのトリエタ
ノールアンモニウム塩、及びスルホン酸自体; − ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2-
ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸及
びその塩; − 3-ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例
えば、4-(2-オキソ-3-ボルニリデンメチル)ベンゼン
スルホン酸、2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボルニリデンメ
チル)ベンゼンスルホン酸及びそれらの塩である。
【0067】本発明に関して好都合に使用することがで
きる好都合なUVBフィルターは、4,4',4"-(1,3,5-ト
リアジン-2,4,6-トリイルトリイミノ)トリス安息香酸ト
リス(2-エチルヘキシル)エステル、同義語:2,4,6-トリ
ス-[アニリノ-(p-カルボ-2'-エチル-1'-ヘキシルオキ
シ)]-1,3,5-トリアジンである。
【0068】
【化4】
【0069】このUVBフィルター物質はBASF Aktieng
esellschaft社によりUVINUL(R) T 150の商品名で市販さ
れており、そして良好なUV吸収性の特徴をもつ。
【0070】特に好都合な、本発明による調製物は、そ
の他のUV防御物質として、サリチル酸誘導体、例えば
サリチル酸4-イソプロピルベンジル、サリチル酸2-エチ
ル-ヘキシル(サリチル酸オクチル)及び/又はサリチ
ル酸ホモメンチル、特に一般構造
【0071】
【化5】
【0072】[式中、Rは: (1) 5−18個の炭素原子をもつ分枝状もしくは非
分枝状アルキル基又は(2) 5−7個の炭素原子をも
つ非置換シクロアルキル基又は(3) 5−18個の炭
素原子をもつ10個までの分枝状もしくは非分枝状アル
キルにより置換されている、5−7個の炭素原子をもつ
シクロアルキル基又は(4) 非置換フェニル基又は
(5) 5−18個の炭素原子をもつ5個までの分枝状
もしくは非分枝状アルキルにより置換されているフェニ
ル基の可能性がある]のサリチル酸誘導体を含んでなる
調製物である。
【0073】通常のUVフィルターは、なかでも
【0074】
【化6】
【0075】(サリチル酸4-イソプロピルベンジル)
【0076】
【化7】
【0077】(サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル
酸オクチル)
【0078】
【化8】
【0079】(サリチル酸ホモメンチル)を含む。
【0080】本発明による活性化合物組み合わせ物と組
み合わせて使用することができる前記のUVBフィルタ
ー物質のリストはもちろん、限定する意図をもたない。
【0081】本発明による調製物中に、化粧品調製物中
に通常含有されてきたUVAフィルターを使用すること
もまた好都合であるかもしれない。これらの物質は好ま
しくは、ジベンゾイルメタンの誘導体、特に1-(4'-ter
t-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパ
ン-1,3-ジオン及び1-フェニル-3-(4'-イソプロピルフ
ェニル)プロパン-1,3-ジオンである。本発明はまたこ
れらの組み合わせ物、及びこれらの組み合わせ物を含ん
でなる調製物に関する。UVB組み合わせ物に使用され
た量を使用することができる。
【0082】本発明による活性化合物組み合わせ物をそ
の他のUVA及び/又はUVBフィルターと組み合わせ
ることは更に好都合である。
【0083】本発明による化粧品及び/又は皮膚科用光
線防御用調製物は通常の組成をもつことができそして化
粧品及び/又は皮膚科用光線防御のために、そして更に
皮膚及び/又は毛髪の処置、手入れ及び清浄化のため
に、そして装飾化粧品におけるメイクアップ製品として
使用することができる。
【0084】使用のために、本発明による化粧品及び皮
膚科用調製物は化粧品として通常の方法で、適量を皮膚
及び/又は毛髪に適用される。
【0085】日焼け止め組成物の形態で存在する、化粧
品及び皮膚科用調製物は特に好ましい。これらは好都合
には、更に、少なくとも1種類のその他のUVAフィル
ター及び/又は少なくとも1種類のその他のUVBフィ
ルター及び/又は少なくとも1種類の無機顔料、好まし
くは無機の微細顔料を含んでなることができる。
【0086】本発明による化粧品及び皮膚科用調製物は
これらの調製物中に通常使用されるような化粧品補助
剤、例えば保存剤、殺バクテリア剤、香料、発泡抑制
剤、染料、着色作用をもつ顔料、増粘剤、加湿剤及び/
又は保湿物質、脂肪、油、ワックス又は、アルコール、
ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、電解質、有機溶媒
又はシリコーン誘導体のような、化粧品又は皮膚科用調
製物のその他の通常の成分を含んでなることができる。
【0087】抗酸化剤を更に含有することは一般的に好
ましい。化粧品及び/又は皮膚科用の使用に適切である
か又はそのために従来から使用されているすべての抗酸
化剤を、好ましい抗酸化剤類として本発明により使用す
ることができる。
【0088】該抗酸化剤類は好都合には、非常に少量の
許容投与量(例えばpmolからμmol/kg)における、アミ
ノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリ
プトファン)及びそれらの誘導体、イミダゾール(例え
ばウロカニン酸)及びそれらの誘導体、D,L-カルノシ
ン、D-カルノシン、L-カルノシン及びそれらの誘導体
(例えばアンセリン)のようなペプチド、カロテノイ
ド、カロテン(例えば、α-カロテン、β-カロテン、リ
コペン)及びそれらの誘導体、クロロゲン酸及びその誘
導体、リポン酸及びその誘導体(例えばジヒドロリポン
酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル及
びその他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチ
オン、システイン、シスチン、シスタミン並びに、それ
らのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピ
ル、アミル、ブチル及びラウリル、パルミトイル、オレ
イル、γ-リノレイル、コレステリル及びグリセリルエ
ステル)及びそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリ
ル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオ
ン酸及びそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチ
ド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)及びス
ルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニン-スルホキ
シイミン、ホモシステイン-スルホキシイミン、ブチオ
ニン-スルホン、ペンタ-、ヘキサ-及びヘプタチオニン-
スルホキシイミン)、並びに更に、(金属)キレート化
剤(例えばα-ヒドロキシ-脂肪酸、パルミチン酸、フィ
チン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例え
ば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、
胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、E
GTA及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそれらの
誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オレイ
ン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキノン及びユビキノ
ール及びそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体(例え
ばパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルM
g、酢酸アスコルビル)、トコフェロール及び誘導体
(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンA及び誘導体(パ
ルミチン酸ビタミンA、)及びベンゾイン樹脂の安息香
酸コニフェリル、α-グリコシルルチン、ルチン酸及び
その誘導体、フルフリリデングルシトール、カルノシ
ン、フェルラ酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒ
ドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤクレジン酸、
ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフ
ェノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びその誘導
体、亜鉛及びその誘導体(例えばZnO、ZnS
4)、セレン及びその誘導体(例えばセレン・メチオ
ニン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えば酸化ス
チルベン、酸化トランス−スチルベン)、及び本発明に
より適宜な、前記のこれらの活性化合物類の誘導体
(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレ
オシド、ペプチド及び脂質)からなる群から選ばれる。
【0089】該調製物類中の前記の抗酸化剤類(1種類
以上の化合物類)の量は好ましくは、該調製物の総重量
の0.001から30重量%、特に好ましくは0.05
から20重量%、特には1−10重量%である。
【0090】ビタミンE及び/又はその誘導体が抗酸化
剤もしくは抗酸化剤類である場合には、該調製物の総重
量の0.001から10重量%の範囲からそれらの具体
的な濃度類を選ぶことが好都合である。
【0091】ビタミンA又はビタミンA誘導体又はカロ
テン又はそれらの誘導体が抗酸化剤もしくは抗酸化剤類
である場合には、該調製物の総重量の0.001から1
0重量%の範囲からそれらの具体的な濃度類を選ぶこと
が好都合である。
【0092】脂質相は好都合には、下記の物質の群: − カプリン酸又はカプリル酸のトリグリセリドのよう
な油類、しかし好ましくはヒマシ油; − 脂肪、ワックス及びその他の天然に存在する及び合
成の脂肪物質、好ましくは低C数のアルコール類、例え
ばイソプロパノール、プロピレングリコール又はグリセ
ロール、と脂肪酸のエステル、あるいは低C数のアルカ
ン酸と又は脂肪酸と、脂肪酸アルコール類のエステル; − 安息香酸アルキル − ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン及びそれらの混合形態の
ような、シリコーン油から選ぶことができる。
【0093】適宜な場合には、本発明による調製物の水
性相は、好都合には、 − それぞれ単独で又は組み合わせて使用される、低C
数のアルコール、ジオール又はポリオール及びそれらの
エーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、
プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコ
ール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエ
チルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルもしくはモノエチルエーテル及び類似の製
品、更に低C数のアルコール、例えばエタノール、イソ
プロパノール、1,2-プロパンジオール及びグリセロー
ル、並びに特に、好都合には二酸化ケイ素、ケイ酸アル
ミニウム、多糖類及びそれらの誘導体、例えばヒアルロ
ン酸、キサンタンゴム、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースからなる群から、特に好都合にはポリアクリラー
ト、好ましくは、いわゆるカーボポール類、例えば98
0、981、1382、2984、5984タイプのカ
ーボポールからなる群からのポリアクリラートからなる
群から選ぶことができる、1種類以上の増粘剤類、を含
んでなる。
【0094】本発明によるO/Wエマルション、O/W
ミクロエマルション及びO/W/Oエマルションの前提
条件の幾つかの特性及び相違点を以下に簡単に考察す
る。
【0095】油及び脂肪はなかでもその定義が困難な、
極性が異なる。油又は油性相の極性の指標の手段とし
て、水に関する表面張力を採用することがすでに提案さ
れて来た。この場合、この油性相と水の間の表面張力が
低い程、問題の油性相の極性が高い。本発明によると、
表面張力はある油成分の極性の可能な指標とみなされ
る。
【0096】表面張力とは、2つの相の間の界面上の1
メートルの長さの想像線上に働く力である。この表面張
力の物理的単位は通常、力/長さの関係により計算され
そして通常mN/m(ミリニュートン/メートル)で表され
る。界面を減少させる傾向がある場合には正の符号をも
つ。その反対の場合には、負の符号をもつ。
【0097】本発明によると、それ未満で油性相が「極
性」であり、そしてそれより上では油性相が「非極性」
である限界値は30mN/mであるとみなされる。
【0098】本発明によると、O/Wミクロエマルショ
ンの油性相は、好都合には、10と30mN/mの間の極性
をもつ極性の油成分からなる群から選ばれ、そこで少な
くとも1種類の非極性の油成分が存在することを確保せ
ねばならない。
【0099】好都合なO/Wミクロエマルションは、該
油性相が、極性の油成分からなる群から、特に好ましく
は10と20mN/mの間の極性をもつ、天然に存在する、
合成の、もしくは半合成の油成分からなる群から選ば
れ、そこで少なくとも1種類の非極性油成分が存在する
ことを確保せねばならない、場合に得られる。
【0100】本発明によるO/Wエマルションの極性油
として、極性の植物油類を使用することもまた好都合で
ある。該植物油類は好都合には、植物属のトウダイグサ
(Euphorbiaceae)、イネ(Poaceae)、マメ(Fabaceae)、
アブラナ(Brassicaceae)、ゴマ(Pedaliaceae)、キク(As
teraceae),アマ(Linaceae)、イイギリ(Flacourticacea
e)及びスミレ(Violales)の油類からなる群から選ばれ、
好ましくは天然のヒマシ油類、小麦胚芽油、ブドウの種
油、ココナツ油、ベニバナ油、アザミ油、ツキミソウ油
及び、リノール酸グリセリド類を少なくとも1.5重量
%含んでなるその他の油、からなる群から選ぶことがで
きる。
【0101】対照的に、本発明によるO/W/Oエマル
ションはこれらの油成分をごく少量含有せねばならず、
そしてこれらの代わりに、主としてその極性の値が30
mN/mよりも大きい成分を含有せねばならない。天然に存
在する、合成の及び半合成の油、脂肪及びワックスが同
様に好都合であることが判明した。
【0102】電解質類の添加は親水性乳化剤の溶解性に
変化を与える。前記の構造及び性状を有する親水性乳化
剤は、そこで油性相による水の可溶化が起こる、部分的
な転相を経過し、その結果安定なミクロエマルション又
は望ましい場合にはまた安定なO/W/Oエマルション
を生成する。
【0103】従って、本発明によるミクロエマルション
は好都合には、電解質、特に、次のアニオン:塩素イオ
ン、及び更に無機のオキソ元素のアニオン、及びこれら
のうちでも特に硫酸イオン、炭酸イオン、リン酸イオ
ン、ホウ酸イオン及びアルミン酸イオン、との1種類以
上の塩を含んでなる。有機アニオン、例えば乳酸イオ
ン、酢酸イオン、安息香酸イオン、プロピオン酸イオ
ン、酒石酸イオン、クエン酸イオン及びその他多数のイ
オン、を基礎にした電解質もまた好都合に使用すること
ができる。エチレンジアミンテトラ酢酸及びその塩によ
っても匹敵する効果が達せられる。
【0104】好ましく使用される塩のカチオンはアンモ
ニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、マグネシウム、鉄及び亜鉛イオンである。
化粧品類中には生理学的に許容できる電解質のみを使用
するべきであることは言及するまでもない。他方、本発
明によるミクロエマルション類の特別の医学的使用は、
少なくとも原則的には、医学的監督なしには使用するべ
きでないような電解質の使用を必要とさせるかも知れな
い。
【0105】塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸亜鉛及びそれらの混合物は特に好まし
い。死海の、天然の塩の中に存在するような塩の混合物
は同様に好都合である。
【0106】該電解質もしくは電解質類の濃度は該調製
物の総重量の約0.01−10.0重量%、特に好都合
には約0.03−8.0重量%にするべきである。
【0107】タイプAの乳化剤は慣習としてO/W乳化
剤と見なすことができる。約5−10重量%の通常のW
/O乳化剤の含量は好都合には、O/W/Oエマルショ
ンの生成を促進し、そして、10重量%を有意に越える
これらの乳化剤の含量は、O/W/Oエマルションの非
安定化に導く。
【0108】望ましい場合には、本発明によるO/W/
Oエマルションの製造のために、親水性及び/又は親油
性ゲル形成物質を使用することは更に好都合である。こ
れらは原則的には多相液滴の形成には寄与しないが、一
旦生成された多相液滴の安定性を促進する。
【0109】O/W/Oエマルションの、本発明による
製造方法において、前以て転相領域外にあると決定され
た系を転相領域に移行させるために、pHを変化させる
場合、最初に、方法の開始時に、水性相に可能な限り低
濃度の電解質を使用し、そして出来れば当初この濃度を
完全に排除することが好都合である。乳化剤Aを当初、
油性相に、例えばステアリン酸を0.5−5重量%の濃
度範囲で、特には2重量%で導入することは更に好都合
である。約5−10重量%の濃度範囲の、特には約7重
量%の、乳化剤Aの範疇に入らない乳化剤の存在は好都
合である。
【0110】W/Oエマルションが、例えばNaOHの
添加により生成される際、pHは好都合には最初に変化
させねばならない。
【0111】与えられた水性/油性相の系において、与
えられた乳化剤又は与えられた乳化剤系に対して転相が
起こる温度又はpH範囲を決定することは、正に、当業
者の一般的な専門知識の内にありそして発明的な段階を
全く必要としない。通常の乳化剤の濃度におけるPIT
の概括的な指針として、約40−90℃の温度範囲を述
べることができる。概括的に、乳化剤濃度が増加するに
従い、PITが低下する。
【0112】この方法において、望ましい場合は、化粧
品又は医薬調製物中に通常使用される基材物質、補助
剤、添加剤及び/又は活性化合物を更に添加することが
できる。達成されるエマルションの性状を実質的に損わ
ずに、これらの物質を製造過程のどの時点でその過程に
添加することができるかは、当業者には明らかである。
【0113】以下の実施例は本発明を限定することなし
に、より詳細に本発明の真髄を概説することを意図す
る。
【0114】
【実施例】
(実施例1) O/Wミクロエマルション 重量% セテアレス-12 8.00 イソノナン酸セテアリル 10.00 鉱油 10.00 セテアリルアルコール 4.00 Uvinul(R) T 150 2.00 Parsol(R) 1789 1.00 Eusolex(R) 6300 3.00 TiO2 4.80 MgSO4 3.00 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を鉱油に前以て懸濁させ、残りの油性相と
混合し、その後これをホモジナイズさせ、次いで水性相
と混合し、そして80−85℃の温度に(すなわち該系
の転相温度領域に)移行させ、次いでその系を室温に冷
却する(すなわち、その系の転相温度領域から再度取り
出す)。
【0115】(実施例2) O/Wミクロエマルション 重量% セテアレス-12 12.00 イソノナン酸セテアリル 10.00 鉱油 10.00 セテアリルアルコール 6.00 Uvinul(R) T 150 2.00 Parsol(R) 1789 1.00 TiO2 4.80 MgSO4 3.00 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を鉱油に前以て懸濁させ、残りの油性相と
混合し、その後これをホモジナイズさせ、次いで水性相
と混合し、そして80−85℃の温度に(すなわち、そ
の系の転相温度領域に)移行させ、次いでその系を室温
に冷却する(すなわち該系の転相温度領域から再度取り
出す)。
【0116】(実施例3) O/Wミクロエマルション 重量% セテアレス-12 8.00 イソノナン酸セテアリル 10.00 鉱油 10.00 セテアリルアルコール 4.00 TiO2 5.00 MgSO4 3.00 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を鉱油に前以て懸濁させ、油性相の残りと
混合し、その後これをホモジナイズさせ、次いで水性相
と混合し、そして80−85℃の温度に(すなわち、そ
の系の転相温度領域に)移行させ、次いでその系を室温
に冷却する(すなわち該系の転相温度領域から再度取り
出す)。
【0117】(実施例4) O/W/Oエマルション 重量% イソステアリン酸グリセリル 5.00 鉱油 25.00 ステアリン酸 2.00 TiO2 2.00 NaOH pH=7.0に 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を油性相に分散させる。水を添加し該系を
約40℃に加熱する。pH7になるまでNaOHを添加
し、次いで該系を室温に冷却する。
【0118】(実施例5) O/W/Oエマルション 重量% 2-ポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル 7.00 イソノナン酸セテアリル 12.50 鉱油 12.50 ステアリン酸 2.00 TiO2 2.00 NaOH pH=7.0に 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を鉱油に前以て懸濁させそして残りの油性
相と混合する。水を添加し該系を約40℃に加熱する。
pH7になるまでNaOHを添加し、次いで該系を室温
に冷却する。
【0119】(実施例6) O/W/Oエマルション 重量% 2-ポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル 5.00 イソノナン酸セテアリル 12.50 鉱油 12.50 ステアリン酸 2.00 TiO2 2.00 NaOH pH=7.0に 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を油性相に分散させる。水を添加し該系を
約40℃に加熱する。pH7になるまでNaOHを添加
し、次いで該系を室温に冷却する。
【0120】(実施例7) O/W/Oマクロエマルション 重量% 2-ポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル 2.00 イソノナン酸セテアリル 12.50 鉱油 12.50 ステアリン酸 2.00 TiO2 2.00 NaOH pH7.0に 染料、香料、保存剤 適量 水 全100.00 無機微細顔料を鉱油に前以て懸濁させそして残りの油性
相と混合する。水を添加し該系を約40℃に加熱する。
pH7になるまでNaOHを添加し、次いで該系を室温
に冷却する。
【0121】本発明の特徴と態様を以下に示す。
【0122】1. − 水性相、 − 適宜な場合には、通常の水溶性の又は水に分散性の
物質、 − 油性相、 − その中に、1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機
微細顔料が懸濁形態で存在する及び − 下記の性状 − それらの親油性は、そのpHを上昇もしくは低下さ
せることにより親油性が増加もしくは減少するように、
pHに依存し(但し、親油性の2種類の可能な変化のど
ちらがpHを上昇もしくは低下させることにより影響さ
れるかは重要でない)、そして/又は − それらの親油性が、その親油性が温度上昇とともに
増加しそしてそれらの親水性が温度低下とともに増加す
るように、温度に依存するをもつ乳化剤の群から選ばれ
た少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤A) − 及び更に、適宜な場合には、好ましくは、乳化剤A
の範疇に入らない乳化剤、特に主としてW/O乳化剤と
して作用する乳化剤の群から選ばれる物質を含む、油性
相に可溶性の又は分散性のその他の物質を含んでなるO
/Wエマルション、特にO/Wミクロエマルション、又
はO/W/OエマルションもしくはO/W/O’エマル
ション。
【0123】2. 乳化剤Aが、ソルビタンエステル及
びスクロースエステル、特に4−24個の炭素原子の炭
素鎖をもつ分枝状及び非分枝状アルキルエステル及びア
ルケニルエステル、好ましくはステアリン酸ソルビタ
ン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル−
ソルビタン、モノステアリン酸スクロース、モノラウリ
ン酸スクロース及びパルミチン酸スクロース、モノグリ
セロールモノカルボン酸モノエステル、並びにジ−及び
トリグリセロールモノカルボン酸モノエステル、並びに
更にジイソステアリン酸トリグリセリル、コハク酸イソ
ステアリル−ジグリセリル、セスキイソステアリン酸ジ
クリセリル、ポリヒドロキシステアリン酸トリグリセリ
ル、イソノナン酸セテアリル及びクエン酸ジココイル−
ペンタエリスリチルジステアリル、並びに更に、メチコ
ンコポリオール、シクロメチコンコポリオール、アルキ
ルメチコンコポリオール、ラウリルメチコンコポリオー
ル及びセチルジメチコンコポリオールからなる群、並び
に、4から30個の炭素原子をもつ分枝状もしくは非分
枝状のアルキルモノカルボン酸、アルケニルモノカルボ
ン酸及びアルキレンジカルボン酸、特にステアリン酸、
オレイン酸、コハク酸、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘ
プタン酸(エナント酸)、オクタン酸(カプリル酸)、
ノナン酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、
ウンデカン酸、ウンデセン酸(ウンデシレン酸)、ドデ
カン酸(ラウリン酸)、トリデカン酸、テトラデカン酸
(ミリスチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸
(パルミチン酸)、ヘプタデカン酸(マルガリン酸)、
オクタデカン酸(ステアリン酸)、イソステアリン酸及
びベヘニン酸並びにそれらの、化粧品として又は製薬的
に許容できるそれらの塩、特にアルカリ金属、アンモニ
ウム、モノアルキルアンモニウム、ジアルキルアンモニ
ウム、トリアルキルアンモニウム及びテトラアルキルア
ンモニウム塩からなる群から選ばれることを特徴とす
る、第1項記載のO/Wエマルション、特にO/Wミク
ロエマルション、又はO/W/Oエマルションもしくは
O/W/O’エマルション。
【0124】3. 乳化剤Aもしくは乳化剤類Aがそれ
ぞれ該組成物の総重量の0.01−20重量%、好まし
くは0.05−10重量%、特に好ましくは0.1−5
重量%の濃度で存在することを特徴とする、第1項記載
のO/Wエマルション、特にO/Wミクロエマルショ
ン、又はO/W/OエマルションもしくはO/W/O’
エマルション。
【0125】4. 油成分に僅かに可溶性の又は不溶性
のUVフィルター物質、特に1種類以上の無機顔料、特
に疎水性無機微細顔料の、O/Wエマルション、O/W
ミクロエマルション又はO/W/Oエマルション中への
取り込み方法であって、 − 水性相の成分、 − 適宜な場合には、通常の水溶性の又は水に分散性の
物質、 − 油性相の成分、 − 下記の性状 − その親油性が、pHを上昇もしくは低下させること
により親油性が増加もしくは減少するように、pHに依
存し(但し、親油性の2種の可能な変化のどちらがpH
を上昇もしくは低下させることにより影響されるかは重
要でない)、そして/又は − それらの親油性が、親油性が温度上昇とともに増加
しそしてそれらの親水性が温度低下とともに増加するよ
うに、温度に依存するをもつ乳化剤からなる群から選ば
れた少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤A)、 − 1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機微細顔料、 − 及び更に、適宜な場合には、好ましくは、乳化剤A
の範疇に入らない乳化剤、特に主としてW/O乳化剤と
して作用するものからなる群から選ばれた物質を含む、
油性相に可溶性の又は分散性のその他の物質を混合しそ
して、撹拌しながら、 − 少なくとも1種類の選ばれた乳化剤の、pH、温度
及び濃度もしくは濃度類からなる群から選ばれたパラメ
ーターの適宜な選択により、この混合物を、W/Oエマ
ルションがO/Wエマルションに転相されるような転相
領域内に移行させる、 − 少なくとも1種類の選ばれた乳化剤の、pH、温度
及び濃度もしくは濃度類からなる群から選ばれた少なく
とも1つのパラメーターを変化させることにより、形成
されたW/Oエマルションを、形成されたW/Oエマル
ションがO/Wエマルションに転相され、そこでO/W
エマルション又はO/Wミクロエマルションが生成され
るような転相領域から取り出す、 − 適宜な場合には、枠組条件の適宜な選択により、O
/W/Oエマルションをもたらすようなその他の転相を
開始させる、 − 適宜な場合には、その混合物をその他の処理段階、
特に1回以上のホモジナイズ段階を通過させるように、
混合物を生成することを特徴とする方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃度m1−miを一定に保持する、所定の混合物
の温度及びpHを変動座標として示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 − 水性相、 − 適宜な場合には、通常の水溶性の又は水に分散性の
    物質、 − 油性相 − その中に、1種類以上の無機顔料、特に疎水性無機
    微細顔料が懸濁形態で存在する及び、 − 下記の性状 − それらの親油性が、そのpHを上昇もしくは低下さ
    せることにより親油性が増加もしくは減少するように、
    pHに依存し(但し、親油性の2種類の可能な変化のど
    ちらがpHを上昇もしくは低下させることにより影響さ
    れるかは重要でない)、そして/又は − それらの親油性が、その親油性が温度上昇とともに
    増加しそしてそれらの親水性が温度低下とともに増加す
    るように、温度に依存するをもつ乳化剤の群から選ばれ
    た少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤A) − 及び更に、適宜な場合には、好ましくは、乳化剤A
    の範疇に入らない乳化剤、特に主としてW/O乳化剤と
    して作用する乳化剤の群から選ばれる物質を含む、油性
    相に可溶性の又は分散性のその他の物質を含んでなるO
    /Wエマルション、特にO/Wミクロエマルション、又
    はO/W/OエマルションもしくはO/W/O’エマル
    ション。
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