JPH09151739A - 2サイクル内燃エンジン - Google Patents
2サイクル内燃エンジンInfo
- Publication number
- JPH09151739A JPH09151739A JP7313371A JP31337195A JPH09151739A JP H09151739 A JPH09151739 A JP H09151739A JP 7313371 A JP7313371 A JP 7313371A JP 31337195 A JP31337195 A JP 31337195A JP H09151739 A JPH09151739 A JP H09151739A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crank chamber
- internal combustion
- combustion engine
- crank
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/002—Integrally formed cylinders and cylinder heads
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B63/00—Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices
- F02B63/02—Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for hand-held tools
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/0021—Construction
- F02F7/0039—Casings for small engines, especially with crankcase pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業機の姿勢変化に伴って当該作業機のエン
ジンの姿勢が変化しても、未気化生燃料が液状のまま一
気に燃焼室に流れ込んでエンジンがストップしてしまう
等の不具合を生じ難くする。 【解決手段】 クランク室22とこれに開口する吸入口
25とを有するクランクケース20を備え、前記クラン
ク室22の内周面22aにおける前記吸入口25近傍に
未気化生燃料の流速を低下させる流動規制部23,23
が設けられてなる。
ジンの姿勢が変化しても、未気化生燃料が液状のまま一
気に燃焼室に流れ込んでエンジンがストップしてしまう
等の不具合を生じ難くする。 【解決手段】 クランク室22とこれに開口する吸入口
25とを有するクランクケース20を備え、前記クラン
ク室22の内周面22aにおける前記吸入口25近傍に
未気化生燃料の流速を低下させる流動規制部23,23
が設けられてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンソー等の
作業姿勢が変化せしめられる可搬式動力作業機に使用す
るのに好適な2サイクル内燃エンジンに関する。
作業姿勢が変化せしめられる可搬式動力作業機に使用す
るのに好適な2サイクル内燃エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、チェーンソー等の作業姿勢が変
化せしめられる可搬式動力作業機においては、動力発生
源として小型空冷2サイクルガソリンエンジン(以下、
2サイクル内燃エンジン又は単にエンジンと略称する)
が使用されることが多いが、この2サイクルエンジンは
一般に横幅に比して縦長(高さ)が長いので、小型チェ
ーンソー等ではそれを横に寝かせた姿勢で本体ケース内
に配備するのが一般的である。
化せしめられる可搬式動力作業機においては、動力発生
源として小型空冷2サイクルガソリンエンジン(以下、
2サイクル内燃エンジン又は単にエンジンと略称する)
が使用されることが多いが、この2サイクルエンジンは
一般に横幅に比して縦長(高さ)が長いので、小型チェ
ーンソー等ではそれを横に寝かせた姿勢で本体ケース内
に配備するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した如くに横に寝
かせた姿勢でチェーンソ−等の作業機の本体ケース内に
配備される2サイクル内燃エンジン、特に、実開昭56
−140402号公報等にも見られるように、クランク
室の底部(寝かせられた状態で見ると側部)に吸入口が
開口せしめられ、気化器からの混合気がリードバルブを
介してその吸入口からクランク室に吸入されて予圧縮さ
れ、前記クランク室に開口せしめられた掃気路を通じて
燃焼室に送り込まれるようにされているものでは、例え
ば、作業機(チェーンソー)の前部を下方もしくは斜め
下に向けて暫くの間作業を行い、その後、その前部を上
方もしくは斜め上に向けると、エンジンが急に失速し、
エンジンがストップしてしまうことが度々生じていた。
かせた姿勢でチェーンソ−等の作業機の本体ケース内に
配備される2サイクル内燃エンジン、特に、実開昭56
−140402号公報等にも見られるように、クランク
室の底部(寝かせられた状態で見ると側部)に吸入口が
開口せしめられ、気化器からの混合気がリードバルブを
介してその吸入口からクランク室に吸入されて予圧縮さ
れ、前記クランク室に開口せしめられた掃気路を通じて
燃焼室に送り込まれるようにされているものでは、例え
ば、作業機(チェーンソー)の前部を下方もしくは斜め
下に向けて暫くの間作業を行い、その後、その前部を上
方もしくは斜め上に向けると、エンジンが急に失速し、
エンジンがストップしてしまうことが度々生じていた。
【0004】これは、例えば、前記作業機の前部を下方
もしくは斜め下に向けている間、つまり、前記エンジン
のクランク室に開口する吸入口が下方もしくは斜め下に
向けられている間に、前記クランク室の内周面等に付着
している未気化生燃料が前記吸入口部に流れ込んでそこ
に溜まり、前記作業機の前部を上方もしくは斜め上に向
けると、その未気化生燃料が前記クランク室の内周面を
つたって前記掃気路にそのまま流入し、該掃気路から燃
焼室に一気に流れ込んで、燃焼に供される混合気が過濃
状態になってしまうこと、言い換えれば、作業機の姿勢
変化に伴うエンジンの姿勢変化による未気化生燃料の不
所望な流動が原因であることが本発明の発明者等によっ
て解明されたが、かかる不具合を解消する効果的な手立
てはこれまでなされていなかった。
もしくは斜め下に向けている間、つまり、前記エンジン
のクランク室に開口する吸入口が下方もしくは斜め下に
向けられている間に、前記クランク室の内周面等に付着
している未気化生燃料が前記吸入口部に流れ込んでそこ
に溜まり、前記作業機の前部を上方もしくは斜め上に向
けると、その未気化生燃料が前記クランク室の内周面を
つたって前記掃気路にそのまま流入し、該掃気路から燃
焼室に一気に流れ込んで、燃焼に供される混合気が過濃
状態になってしまうこと、言い換えれば、作業機の姿勢
変化に伴うエンジンの姿勢変化による未気化生燃料の不
所望な流動が原因であることが本発明の発明者等によっ
て解明されたが、かかる不具合を解消する効果的な手立
てはこれまでなされていなかった。
【0005】なお、エンジンが高負荷高速回転状態にあ
るときには、単位時間当たりの燃料供給量が多いので、
前述のように未気化生燃料が一気に燃焼室に流れ込んで
も、さほど大きな不具合は生じないが、エンジンがアイ
ドリング状態にあるときには、単位時間当たりの燃料供
給量が少ないので、前述のように未気化生燃料が一気に
燃焼室に流れ込むと、混合気が過濃状態となって、エン
ジンがストップしてしまう等の問題が生じる。
るときには、単位時間当たりの燃料供給量が多いので、
前述のように未気化生燃料が一気に燃焼室に流れ込んで
も、さほど大きな不具合は生じないが、エンジンがアイ
ドリング状態にあるときには、単位時間当たりの燃料供
給量が少ないので、前述のように未気化生燃料が一気に
燃焼室に流れ込むと、混合気が過濃状態となって、エン
ジンがストップしてしまう等の問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、例えば作業機の姿
勢変化に伴って当該作業機のエンジン姿勢が変化して
も、クランク室の内周面等に付着している未気化生燃料
に不所望な流動を生じ難くでき、もって、未気化生燃料
が一気に燃焼室に流れ込んでエンジンがストップしてし
まう等の不具合が生じ難くされた2サイクル内燃エンジ
ンを提供することにある。
たもので、その目的とするところは、例えば作業機の姿
勢変化に伴って当該作業機のエンジン姿勢が変化して
も、クランク室の内周面等に付着している未気化生燃料
に不所望な流動を生じ難くでき、もって、未気化生燃料
が一気に燃焼室に流れ込んでエンジンがストップしてし
まう等の不具合が生じ難くされた2サイクル内燃エンジ
ンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る2サイクル内燃エンジンは、クランク
室とこれに開口する吸入口とを有するクランクケースを
備え、前記クランク室の内周面における前記吸入口近傍
に未気化生燃料の流速を低下させる流動規制部が設けら
れていることを特徴としている。
く、本発明に係る2サイクル内燃エンジンは、クランク
室とこれに開口する吸入口とを有するクランクケースを
備え、前記クランク室の内周面における前記吸入口近傍
に未気化生燃料の流速を低下させる流動規制部が設けら
れていることを特徴としている。
【0008】本発明の2サイクル内燃エンジンにおい
て、前記流動規制部は、未気化生燃料がクランク室の内
周面をつたって流れるのを邪魔するように働いてその流
速を低下させるものであればどのようなものでもよい
が、好ましい具体例としては、堰、溝、又は窪みが挙げ
られる。前記流動規制部が堰、溝、又は窪みである場合
には、それをクランクシャフトと平行に前記クランク室
の全幅にわたって配設することが望ましい。
て、前記流動規制部は、未気化生燃料がクランク室の内
周面をつたって流れるのを邪魔するように働いてその流
速を低下させるものであればどのようなものでもよい
が、好ましい具体例としては、堰、溝、又は窪みが挙げ
られる。前記流動規制部が堰、溝、又は窪みである場合
には、それをクランクシャフトと平行に前記クランク室
の全幅にわたって配設することが望ましい。
【0009】このような構成とされた本発明の2サイク
ル内燃エンジンにおいては、クランク室の内周面におけ
る吸入口近傍に設けられた流動規制部により、当該エン
ジンの姿勢変化によって、前記吸入口部に溜まっていた
未気化生燃料がクランク室に流れ込もうとしても、その
流れがクランク室の内周面における吸入口近傍に設けら
れた流動規制部により邪魔され、その流速が大きく低下
せしめられる。
ル内燃エンジンにおいては、クランク室の内周面におけ
る吸入口近傍に設けられた流動規制部により、当該エン
ジンの姿勢変化によって、前記吸入口部に溜まっていた
未気化生燃料がクランク室に流れ込もうとしても、その
流れがクランク室の内周面における吸入口近傍に設けら
れた流動規制部により邪魔され、その流速が大きく低下
せしめられる。
【0010】そのため、未気化生燃料がクランク室の内
周面をつたって一気に燃焼室に流れ込むような事態が避
けられ、その結果、エンジンがストップしてしまう等の
不具合が生じ難くされる。
周面をつたって一気に燃焼室に流れ込むような事態が避
けられ、その結果、エンジンがストップしてしまう等の
不具合が生じ難くされる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る2サイクル
内燃エンジンの一実施形態が採用されているチェーンソ
ー1を示している。図のチェーンソー1は、本体ケース
2を持ち、該本体ケース2の前部にはソーチェーン等か
らなる作業部6が脱着可能に取着され、その上部には主
ハンドル3が取り付けられ、その前部の左側部にはルー
プ状の補助ハンドル4の上端部が取り付けられている。
内燃エンジンの一実施形態が採用されているチェーンソ
ー1を示している。図のチェーンソー1は、本体ケース
2を持ち、該本体ケース2の前部にはソーチェーン等か
らなる作業部6が脱着可能に取着され、その上部には主
ハンドル3が取り付けられ、その前部の左側部にはルー
プ状の補助ハンドル4の上端部が取り付けられている。
【0012】そして、前記本体ケース2のの内部に、本
実施形態の小型空冷2サイクルガソリンエンジン10
が、シリンダヘッドを後に向けて横に寝かせられた姿勢
で、言い換えれば、シリンダブロック12が後側に位置
し、それに連結されたクランクケース20が前側に位置
するようにして配備されている。前記シリンダブロック
12内にはピストン14が嵌挿されるとともに、このピ
ストン14の頂面側に燃焼室17が画成され、該燃焼室
17に臨むように前記シリンダブロック12の頂部に点
火プラグ29が取着されている。
実施形態の小型空冷2サイクルガソリンエンジン10
が、シリンダヘッドを後に向けて横に寝かせられた姿勢
で、言い換えれば、シリンダブロック12が後側に位置
し、それに連結されたクランクケース20が前側に位置
するようにして配備されている。前記シリンダブロック
12内にはピストン14が嵌挿されるとともに、このピ
ストン14の頂面側に燃焼室17が画成され、該燃焼室
17に臨むように前記シリンダブロック12の頂部に点
火プラグ29が取着されている。
【0013】前記ピストン14の往復運動はコンロッド
19を介して、半円筒状のクランクケース20と前記シ
リンダブロック12の下部とに挟まれるようにして取着
された軸受(図示省略)に軸支されたクランクシャフト
15の回転運動に変換され、該クランクシャフト15の
回転に伴って、それに取り付けられたバランスウエイト
16が前記クランクケース20と前記シリンダブロック
12の下部とで画成されたクランク室22内で、図1及
び図3において矢印Aで示した方向に回転するようにな
っている。
19を介して、半円筒状のクランクケース20と前記シ
リンダブロック12の下部とに挟まれるようにして取着
された軸受(図示省略)に軸支されたクランクシャフト
15の回転運動に変換され、該クランクシャフト15の
回転に伴って、それに取り付けられたバランスウエイト
16が前記クランクケース20と前記シリンダブロック
12の下部とで画成されたクランク室22内で、図1及
び図3において矢印Aで示した方向に回転するようにな
っている。
【0014】また、前記クランクケース20における前
記クランク室22の底部(寝かせられた状態で見ると側
部)の上方寄りには、吸入口25が開口せしめられ、ダ
イヤフラム式気化器30からインシュレータに形成され
た給気通路32を通じて送出される混合気が、リードバ
ルブ35を介して前記吸入口25から前記クランク室2
2に吸入されて予圧縮され、その混合気が前記クランク
室22に開口せしめられた掃気路27,27を通じて前
記燃焼室17に送り込まれるようにされている。
記クランク室22の底部(寝かせられた状態で見ると側
部)の上方寄りには、吸入口25が開口せしめられ、ダ
イヤフラム式気化器30からインシュレータに形成され
た給気通路32を通じて送出される混合気が、リードバ
ルブ35を介して前記吸入口25から前記クランク室2
2に吸入されて予圧縮され、その混合気が前記クランク
室22に開口せしめられた掃気路27,27を通じて前
記燃焼室17に送り込まれるようにされている。
【0015】そして、本実施形態においては、図2及び
図3を参照すればよくわかるように、前記クランク室2
2の内周面22aにおける前記吸入口25近傍に未気化
生燃料の流速を低下させる流動規制部としての断面矩形
の二本の堰23,23が所定の間隔をあけて前記クラン
ク室22の全幅にわたって横断するように、前記クラン
クシャフト15と平行に並設されている。なお、図2、
図3おいて符号28,28は、前記クランクシャフト1
5用軸受の装着部を示している。
図3を参照すればよくわかるように、前記クランク室2
2の内周面22aにおける前記吸入口25近傍に未気化
生燃料の流速を低下させる流動規制部としての断面矩形
の二本の堰23,23が所定の間隔をあけて前記クラン
ク室22の全幅にわたって横断するように、前記クラン
クシャフト15と平行に並設されている。なお、図2、
図3おいて符号28,28は、前記クランクシャフト1
5用軸受の装着部を示している。
【0016】このような構成のもとで、前記チェーンソ
ー1の前部を下方もしくは斜め下に向けて暫くの間作業
を行うと、前記クランク室22の内周面22a等に付着
している未気化生燃料が前記流動規制部としての堰2
3,23を乗り越えて前記吸入口25部にゆっくりと流
れ込んでそこに溜まる。その後、チェーンソー1の前部
を上方もしくは斜め上に向けると、前記吸入口部25に
溜まっていた未気化生燃料が図3において白抜き矢印で
示される如くに、クランク室22に流れ込もうとする
が、その流れが前記堰23,23により邪魔され、その
流速が大きく低下せしめられる。
ー1の前部を下方もしくは斜め下に向けて暫くの間作業
を行うと、前記クランク室22の内周面22a等に付着
している未気化生燃料が前記流動規制部としての堰2
3,23を乗り越えて前記吸入口25部にゆっくりと流
れ込んでそこに溜まる。その後、チェーンソー1の前部
を上方もしくは斜め上に向けると、前記吸入口部25に
溜まっていた未気化生燃料が図3において白抜き矢印で
示される如くに、クランク室22に流れ込もうとする
が、その流れが前記堰23,23により邪魔され、その
流速が大きく低下せしめられる。
【0017】そのため、未気化生燃料が前記クランク室
22の内周面22aをつたって一気に前記燃焼室17に
液状のまま流れ込むような事態が避けられ、その結果、
エンジンがストップしてしまう等の不具合が生じ難くさ
れる。。以上、本発明の実施形態について詳述したが、
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲
で、設計において、種々の変更ができるものである。
22の内周面22aをつたって一気に前記燃焼室17に
液状のまま流れ込むような事態が避けられ、その結果、
エンジンがストップしてしまう等の不具合が生じ難くさ
れる。。以上、本発明の実施形態について詳述したが、
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲
で、設計において、種々の変更ができるものである。
【0018】例えば、前記実施形態では、流動規制部と
して二本の堰23,23が設けられているが、流動規制
部の形状や本数等は、前記実施形態に限られる訳ではな
く、要は、未気化生燃料がクランク室の内周面をつたっ
て自由に流れるのを邪魔するように働いて、その流速を
低下させるものであればどのようなものでもよく、堰の
他、溝や窪み、さらには、クランク室の内周面の吸入口
近傍の部分に梨地処理やエンボス加工を施して微小な凹
凸を形成する等、種々の形態が採用できる。
して二本の堰23,23が設けられているが、流動規制
部の形状や本数等は、前記実施形態に限られる訳ではな
く、要は、未気化生燃料がクランク室の内周面をつたっ
て自由に流れるのを邪魔するように働いて、その流速を
低下させるものであればどのようなものでもよく、堰の
他、溝や窪み、さらには、クランク室の内周面の吸入口
近傍の部分に梨地処理やエンボス加工を施して微小な凹
凸を形成する等、種々の形態が採用できる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の2サイクル内燃エンジンは、クランク室の内周面に
おける吸入口近傍に設けられた流動規制部により、当該
エンジンの姿勢変化によって、前記吸入口部に溜まって
いた未気化生燃料がクランク室に流れ込もうとしても、
その流れがクランク室の内周面における吸入口近傍に設
けられた流動規制部により邪魔され、その流速が大きく
低下せしめられるので、未気化生燃料がクランク室の内
周面をつたって液状のまま一気に燃焼室に流れ込むよう
な事態が避けられ、その結果、エンジンがストップして
しまう等の不具合を生じ難くできるという優れた効果を
奏する。
明の2サイクル内燃エンジンは、クランク室の内周面に
おける吸入口近傍に設けられた流動規制部により、当該
エンジンの姿勢変化によって、前記吸入口部に溜まって
いた未気化生燃料がクランク室に流れ込もうとしても、
その流れがクランク室の内周面における吸入口近傍に設
けられた流動規制部により邪魔され、その流速が大きく
低下せしめられるので、未気化生燃料がクランク室の内
周面をつたって液状のまま一気に燃焼室に流れ込むよう
な事態が避けられ、その結果、エンジンがストップして
しまう等の不具合を生じ難くできるという優れた効果を
奏する。
【図1】本発明に係る2サイクル内燃エンジンの一実施
形態が採用されているチェーンソー1を示す部分切欠側
面図。
形態が採用されているチェーンソー1を示す部分切欠側
面図。
【図2】図1に示される2サイクル内燃エンジンのクラ
ンクケースを示す、I−I矢視拡大図。
ンクケースを示す、I−I矢視拡大図。
【図3】図2のIII-III 矢視縦断面図。
10 小型空冷2サイクルガソリンエンジン 20 クランクケース 22 クランク室 23 堰(流動規制部) 25 吸入口
Claims (3)
- 【請求項1】 クランク室22と該クランク室22に開
口する吸入口25とを有するクランクケース20を備
え、前記クランク室22の内周面22aにおける前記吸
入口25近傍に未気化生燃料の流速を低下させる流動規
制部23,23が設けられたことを特徴とする2サイク
ル内燃エンジン。 - 【請求項2】 前記流動規制部が、堰23,23、溝、
又は窪みからなっていることを特徴とする請求項1に記
載の2サイクル内燃エンジン。 - 【請求項3】 前記流動規制部を形成する堰23,2
3、溝、又は窪みがクランクシャフト15と平行に前記
クランク室22の全幅にわたって配設されていることを
特徴とする請求項2に記載の2サイクル内燃エンジン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7313371A JPH09151739A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 2サイクル内燃エンジン |
US08/755,032 US5727506A (en) | 1995-11-30 | 1996-11-22 | Two-stroke internal combustion engine |
DE19649165A DE19649165C2 (de) | 1995-11-30 | 1996-11-27 | Zweitakt-Brennkraftmaschine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7313371A JPH09151739A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 2サイクル内燃エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151739A true JPH09151739A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18040462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7313371A Pending JPH09151739A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 2サイクル内燃エンジン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5727506A (ja) |
JP (1) | JPH09151739A (ja) |
DE (1) | DE19649165C2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19753553B4 (de) * | 1996-12-06 | 2005-02-24 | Kioritz Corp. | Zweitakt-Verbrennungsmotor |
DE19804639B4 (de) * | 1997-02-10 | 2006-01-12 | Kioritz Corp. | Zweitakt-Verbrennungsmotor |
DE19753942B4 (de) * | 1996-12-09 | 2006-01-26 | Kioritz Corp., Ohme | Zweitakt-Verbrennungsmotor |
WO2007074822A1 (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-05 | Zenoah Co., Ltd. | チェーンソー |
US7946040B2 (en) | 2005-11-15 | 2011-05-24 | Husqvarna Zenoah Co., Ltd. | Chainsaw |
US8210134B2 (en) | 2006-01-13 | 2012-07-03 | Husqvarna Zenoah Co., Ltd. | Chain saw |
US8794196B2 (en) | 2008-10-06 | 2014-08-05 | Husqvarna Zenoah Co., Ltd. | Chain saw |
Families Citing this family (12)
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