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JPH09141833A - 印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

印刷機のインキ供給装置

Info

Publication number
JPH09141833A
JPH09141833A JP30413195A JP30413195A JPH09141833A JP H09141833 A JPH09141833 A JP H09141833A JP 30413195 A JP30413195 A JP 30413195A JP 30413195 A JP30413195 A JP 30413195A JP H09141833 A JPH09141833 A JP H09141833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
roller
calling
amount
switched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30413195A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Izume
雅幸 井爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I Mer Co Ltd
Original Assignee
I Mer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by I Mer Co Ltd filed Critical I Mer Co Ltd
Priority to JP30413195A priority Critical patent/JPH09141833A/ja
Publication of JPH09141833A publication Critical patent/JPH09141833A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ呼出しローラが呼出し位置に切替えら
れるときにインキ元ローラに大きな衝撃力が作用しない
ようにする。 【解決手段】 インキ壺1のインキ元ローラ3に近接し
て、元ローラ3の長さ方向に分割された複数のインキ呼
出しローラ13が配置され、各呼出しローラ13が元ローラ
3に接触する呼出し位置と元ローラ3から離れる非呼出
し位置とに個別に切替えられる。所定の呼出し間隔をお
いて、所要の呼出しローラ13を呼出し位置に切替えてイ
ンキを呼出し、呼出しローラ13ごとに、呼出し位置に切
替えられている割合を制御することにより、呼出しロー
ラ13に呼出すインキ量を制御する。全ての呼出しローラ
13が同時に呼出し位置に切替えられないように、呼出し
ローラ13を呼出し位置に切替えるタイミングがずらされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷機のインキ
供給装置、さらに詳しくは、インキ元ローラとインキ練
りローラとの間にこれらのローラの軸方向に分割された
複数のインキ呼出しローラが配置され、各インキ呼出し
ローラがインキ元ローラに接触する呼出し位置とインキ
元ローラから離れる非呼出し位置とに個別に切替えられ
るようになされている印刷機のインキ供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】この
種の印刷機のインキ供給装置として、たとえば、特開平
6−71862号公報、特開平6−71863号公報な
どに記載されているものが知られている。
【0003】これら従来のインキ供給装置では、インキ
元ローラおよびインキ練りローラと平行な直線状の支持
部材が複数のインキ呼出しローラの内側に通され、各イ
ンキ呼出しローラが、支持部材に対して、回転自在で、
かつ軸方向と直交する面内において移動しうるように、
支持部材の周囲に配置され、それぞれに設けられた位置
切替え装置により、インキ元ローラに接触してインキ練
りローラから離れる呼出し位置と、インキ練りローラに
接触してインキ元ローラから離れる非呼出し位置とに切
替えられるようになされている。インキ元ローラは、イ
ンキ量調整板(ドクタブレード)とでインキ壺を構成す
るものであって、所定の回転速度で連続回転させられて
おり、この回転にともなって、インキ壺内のインキがイ
ンキ元ローラとインキ量調節板との隙間(インキ通路)
を通ってインキ元ローラの表面に出るようになってい
る。インキ練りローラは、インキ元ローラの回転に同期
した所定の回転速度で連続回転させられている。インキ
呼出しローラは、インク元ローラあるいはインキ練りロ
ーラに接触して摩擦により従動回転させられ、インキ呼
出しローラが呼出し位置に切替えられている間にインキ
元ローラからインキ呼出しローラにインキが移され、イ
ンキ呼出しローラが非呼出し位置に切替えられている間
にインキ呼出しローラからインキ練りローラにインキが
移され、インキ練りローラに移されたインキはさらに複
数のインキ練りローラを経て印刷面に供給されるように
なっている。そして、各インキ呼出しローラについて、
呼出し位置に切替えられている割合を個別に制御するこ
とにより、インキ元ローラからインキ呼出しローラを経
てインキ練りローラに移されるインキ量をインキ呼出し
ローラごとに制御でき、その結果、印刷面に供給される
インキ量を、インキ呼出しローラごとに、すなわち印刷
面の幅方向の位置ごとに所望の値に制御できるようにな
っている。インキ量はインキ呼出しローラごとに設定さ
れ、全てのインキ呼出しローラが一定の呼出し間隔をお
いて同時に呼出し位置に切替えられ、後は、インキ呼出
しローラごとに、呼出し位置に切替えられている割合が
設定されたインキ量に応じた値になるように、非呼出し
位置に切替えられるようになっている。
【0004】上記のような従来のインキ供給装置では、
全てのインキ呼出しローラが同時に呼出し位置に切替え
られて、インキ元ローラに衝突するので、このときにイ
ンキ元ローラに半径方向の大きな衝撃力が作用し、これ
がインキ元ローラやその支持機構、駆動機構などに悪影
響を及ぼすという問題がある。また、衝撃力によってイ
ンキ元ローラに曲げが生じ、これにより、インキ量調節
板との間のインキ通路の大きさが変動し、インキ元ロー
ラの表面に出るインキ量が変動するという問題もある。
【0005】また、上記のような従来の装置では、各イ
ンキ呼出しローラが、インキ元ローラに接触してインキ
練りローラから離れる呼出し位置と、インキ練りローラ
に接触してインキ元ローラから離れる非呼出し位置とに
切替えられるようになされているので、次に説明するよ
うに、インキ元ローラからインキ練りローラに大量のイ
ンキを移すことができないという問題がある。
【0006】すなわち、インキ呼出しローラは、インキ
元ローラとインキ練りローラに交互に接触し、両方に同
時に接触することができないので、インキ元ローラから
インキ呼出しローラにインキを移しているときにはイン
キ呼出しローラからインキ練りローラにインキを移すこ
とができず、逆に、インキ呼出しローラからインキ練り
ローラにインキを移しているときにはインキ元ローラか
らインキ移しローラにインキを移すことができない。こ
のため、インキ元ローラからインキ練りローラにインキ
を移すことができる時間の全運転時間に対する割合は、
最大でも1/2である。したがって、インキの使用量が
少ない軽量印刷の場合には十分にインキを供給できる
が、インキの使用量が多い重量印刷の場合には、必要量
のインキが供給できず、インキの濃度が出ずに印刷仕上
りが悪くなるという大きな問題が発生している。また、
印刷速度が高速になると、軽量印刷においてもインキ供
給量が不足するという問題が生じる。
【0007】さらに、上記のような従来の装置では、イ
ンキ量の設定値が0でないインキ呼出しローラについて
は、呼出し間隔ごとに毎回呼出しを行うので、次に説明
するように、微小なインキ量の制御ができないという問
題がある。
【0008】すなわち、インキ呼出しローラの表面部は
ゴムなどの弾性材料よりなるため、インキ元ローラと円
周方向にある幅(接触幅)をもって接触する。また、イ
ンキ呼出しローラをインキ元ローラに接触させてすぐに
離すような指令を出したとしても、インキ呼出しローラ
の位置を切替えるためのソレノイドなどのアクチュエー
タの応答時間などのために、インキ呼出しローラをすぐ
にインキ元ローラから離すことができない。このため、
1回呼出し動作を行うと、インキ呼出しローラには必ず
ある程度以上のインキが呼出されしまう。このようにイ
ンキ呼出しローラがインキ元ローラに最小時間接触して
いる間にインキ呼出しローラに呼出されるインキ量を最
小呼出しインキ量と呼ぶことにすると、たとえば、イン
キ量の設定値100%に対して、最小呼出しインキ量が
5%程度になることがある。このような場合、5%未満
のインキ量を設定しても、必ず5%以上のインキが呼出
されてしまい、5%未満のインキ量の制御はできない。
【0009】また、上記のような従来のインキ供給装置
では、各インキ呼出しローラを呼出し位置と非呼出し位
置とに個別に切替えることができるが、各インキ呼出し
ローラは個別に独立して回転するため、次のような問題
がある。
【0010】インキ呼出しローラは、前記のように、イ
ンキ元ローラあるいはインキ練りローラに接触して摩擦
により従動回転させられるが、インキ呼出しローラとイ
ンキ元ローラあるいはインキ練りローラとの間にスリッ
プが生じることがあり、スリップ率は摩擦力すなわち接
触圧力によって変わる。また、製作誤差や組立誤差など
があるため、全てのインキ呼出しローラをインキ元ロー
ラあるいはインキ練りローラに等しい圧力で接触させる
ことは非常に困難である。このため、インキ呼出しロー
ラによってインキ元ローラあるいはインキ練りローラと
の間のスリップ率が異なり、これによってインキ呼出し
ローラの間に回転速度の差が生じることがある。そし
て、このようにインキ呼出しローラの間に回転速度の差
が生じると、インキ呼出しローラによってインキ元ロー
ラからインキ練りローラに移されるインキの量に変動が
生じ、印刷面に供給されるインキ量をインキ呼出しロー
ラごとに所望の値に正確に制御することが困難になる。
【0011】この発明の目的は、インキ呼出しローラが
呼出し位置に切替えられるときにインキ元ローラに大き
な衝撃力が作用しない印刷機のインキ供給装置を提供す
ることにある。
【0012】この発明の目的は、また、インキ元ローラ
からインキ練りローラに必要に応じて大量のインキを移
すことができる印刷機のインキ供給装置を提供すること
にある。
【0013】この発明の目的は、また、インキ呼出しロ
ーラがインキ元ローラに最小時間接触している間にイン
キ呼出しローラに呼出される最小呼出しインキ量より少
ないインキ量の制御ができる印刷機のインキ供給装置を
提供することにある。
【0014】この発明の目的は、また、インキ呼出しロ
ーラがインキ元ローラに最小時間接触している間にイン
キ呼出しローラに呼出される最小呼出しインキ量より少
ないインキ量の制御ができるとともに、インキ元ローラ
からインキ練りローラに必要に応じて大量のインキを移
すことができ、しかも各インキ呼出しローラごとにこの
微小なインキ量と大量のインキ量との間でインキ量のき
め細かい制御ができるインキ呼出し方法を提供すること
にある。
【0015】この発明の目的は、また、インキ呼出しロ
ーラの位置を確実に切替えることができる印刷機のイン
キ供給装置を提供することにある。
【0016】この発明の目的は、また、インキ呼出しロ
ーラの回転抵抗が非常に小さく、メンテナンスが不要な
印刷機のインキ供給装置を提供することにある。
【0017】この発明の目的は、また、各インキ呼出し
ローラの位置を個別に切替えることができて、しかも各
インキ呼出しローラを常に互いに等しい回転速度で回転
させることができる印刷機のインキ供給装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による印刷機のインキ供給装置は、インキ壺のインキ
元ローラに近接して、インキ元ローラの長さ方向に分割
された複数のインキ呼出しローラが配置され、各インキ
呼出しローラがインキ元ローラに接触する呼出し位置と
インキ元ローラから離れる非呼出し位置とに個別に切替
えられるようになされており、所定の呼出し間隔をおい
て、所要のインキ呼出しローラを呼出し位置に切替えて
インキを呼出し、インキ呼出しローラごとに、呼出し位
置に切替えられている割合を制御することにより、イン
キ呼出しローラに呼出すインキ量を制御するようになさ
れている印刷機のインキ供給装置において、全てのイン
キ呼出しローラが同時に呼出し位置に切替えられないよ
うに、インキ呼出しローラを呼出し位置に切替えるタイ
ミングがずらされていることを特徴とするものである。
【0019】インキ壺からインキ通路を通ってインキ元
ローラの表面に出たインキは、インキ呼出しローラが呼
出し位置に切替えられている間に、そのインキ呼出しロ
ーラに移され、各インキ呼出しローラに移されたインキ
はインキ練りローラに移される。そして、各インキ呼出
しローラについて、呼出し位置に切替えられている割合
を個別に制御することにより、インキ元ローラからイン
キ呼出しローラを経てインキ練りローラに移されるイン
キ量がインキ呼出しローラごとに制御され、その結果、
印刷面に供給されるインキ量が、インキ呼出しローラご
とに、すなわち印刷面の幅方向の位置ごとに所望の値に
制御される。
【0020】インキ呼出しローラを呼出し位置に切替え
るタイミングがずらされており、全てのインキ呼出しロ
ーラが同時に呼出し位置に切替えられることがないの
で、各インキ呼出しローラが呼出し位置に切替えられる
ときにインキ元ローラに大きな衝撃力が作用することが
ない。このため、インキ元ローラやその支持機構、駆動
機構などが衝撃力による悪影響を受けるおそれが少な
く、衝撃力によってインキ元ローラに曲げが生じるおそ
れも少ない。したがって、インキ量調節板との間のイン
キ通路の大きさが変動して、インキ元ローラの表面に出
るインキ量が変動するおそれも少ない。
【0021】インキ呼出しローラを呼出し位置に切替え
るタイミングのずらせ方は、全てのインキ呼出しローラ
が同時に呼出し位置に切替えられなければよく、必ずし
も全てのインキ呼出しローラを異なるタイミングで呼出
し位置に切替える必要はない。しかしながら、全てのイ
ンキ呼出しローラを異なるタイミングで呼出し位置に切
替えるのが望ましく、さらに等間隔をおいて1つずつ順
に呼出し位置に切替えるようにするのが望ましい。
【0022】インキ呼出しローラが呼出し位置に切替え
られている割合の制御は、時間、インキ元ローラの回転
量(回転角度など)などの任意の値を基準にして行うこ
とができる。時間を基準にする場合は、呼出し間隔時間
に対して、インキ呼出しローラを呼出し位置に切替えて
いる時間を制御する。インキ元ローラの回転量を基準に
する場合は、たとえば、インキ呼出しローラを呼出し位
置に切替えている間のインキ元ローラの回転角度がイン
キ量設定値に対応する値になるように、インキ呼出しロ
ーラの位置の切替えを制御する。
【0023】好ましくは、各インキ呼出しローラが、イ
ンキ練りローラに常に接触した状態で、呼出し位置と非
呼出し位置とに切替えられるようになされている。
【0024】この場合、インキ壺からインキ元ローラの
表面に出たインキは、これと常に接触しているインキ練
りローラに移される。各インキ呼出しローラは、インキ
練りローラに常に接触しているので、呼出し位置に切替
えられたときにはインキ練りローラとインキ元ローラの
両方に同時に接触することになる。そして、このように
各インキ呼出しローラがインキ練りローラとインキ元ロ
ーラの両方に同時に接触することができるため、インキ
元ローラからインキ呼出しローラを経てインキ練りロー
ラにインキを移すことができる時間の全運転時間に対す
る割合は最大で1にすることができ、必要に応じて大量
のインキをインキ元ローラからインキ練りローラに移す
ことができる。したがって、重量印刷や高速印刷の場合
でもインキ供給量が不足しないようにすることができ
る。
【0025】たとえば、インキ呼出しローラごとにイン
キ量が設定され、インキ呼出しローラごとに、設定され
たインキ量に応じて呼出し位置に切替えられている割合
を制御することにより、インキ呼出しローラに呼出すイ
ンキ量を制御するようになされており、インキ呼出しロ
ーラがインキ元ローラに最小時間接触している間にイン
キ呼出しローラに呼出される最小呼出しインキ量より少
ないインキ量を最小設定値とし、最小呼出しインキ量よ
り少ないインキ量が設定されたインキ呼出しローラにつ
いて、1回の呼出し動作のインキ呼出し量を最小呼出し
インキ量以上にし、この1回のインキ呼出し量とインキ
量設定値に応じて、呼出し間隔ごとに毎回呼出しを行う
場合に比べて呼出し回数を少なくするようになされてい
る。
【0026】この場合、最小呼出しインキ量以上のイン
キ量が設定されたインキ呼出しローラについては、呼出
し間隔ごとに毎回、呼出し位置に切替えられ、呼出し位
置に切替えられている割合を制御することによりインキ
練りローラに移されるインキ量がきめ細かく制御され
る。最小呼出しインキ量より少ないインキ量が設定され
たインキ呼出しローラについては、1回のインキ呼出し
量は最小呼出しインキ量以上で、したがって、設定値よ
り大きくなるが、呼出し回数を少なくするので、呼出し
間隔複数回の平均をとると、1回当たりのインキ量を最
小呼出しインキ量より少なくして、設定値またはこれに
近い値にすることができる。このため、最小呼出しイン
キ量より少ない微小なインキ量の制御ができる。そし
て、前記のように各インキ呼出しローラがインキ練りロ
ーラに常に接触するようになっていれば、各インキ呼出
しローラごとに、この微小なインキ量と大量のインキ量
との間でインキ量のきめ細かい制御ができる。
【0027】たとえば、インキ元ローラと平行な直線状
の支持部材がインキ呼出しローラの内側に通され、各イ
ンキ呼出しローラが、支持部材に対して、回転自在で、
かつ軸方向と直交する面内において移動しうるように、
支持部材の周囲に配置され、各インキ呼出しローラが、
それぞれに設けられた位置切替え手段により、軸方向と
直交する面内において呼出し位置と非呼出し位置とに切
替えられるようになされている。
【0028】この場合、直線状の支持部材の周囲に複数
のインキ呼出しローラが配置されているだけであり、支
持部材と各インキ呼出しローラとの間の部分に位置切替
え手段を設けることができるので、インキ呼出しローラ
の外側に従来の揺動アームのようなインキ呼出しローラ
の位置を切替えるための部材を設ける必要がない。この
ため、インキ元ローラとインキ練りローラの間にインキ
呼出しローラを設けるだけのスペースがあればよく、イ
ンキ呼出しローラの設置スペースが小さくてすむ。
【0029】上記の場合、たとえば、支持部材が角柱状
をなし、この支持部材に、複数の短円柱状の可動部材に
形成された角状の穴の部分が支持部材の一方の幅方向に
隙間を有するようにはめ合わされて、可動部材が支持部
材に対してこの幅方向に移動しうるようになされ、各可
動部材の外側にそれぞれインキ呼出しローラが回転自在
に取付けられ、各可動部材と支持部材との間にそれぞれ
位置切替え手段が設けられている。このようにすれば、
各インキ呼出しローラを角柱状の支持部材に沿って移動
させることにより、その位置を確実に切替えることがで
きる。この場合、たとえば、各位置切替え手段が、支持
部材に設けられて可動部材を上記幅方向の一方側に付勢
する弾性部材と、支持部材に形成されたシリンダ部と、
このシリンダ部内に摺動自在に挿入されてシリンダ部に
圧縮空気が供給されたときに弾性部材の付勢力に抗して
可動部材を上記幅方向の反対側に移動させるピストン
と、支持部材に設けられたシリンダ部に圧縮空気を供給
するための弁とを備えている。このようにすれば、弁の
操作だけで、インキ呼出しローラの位置を簡単にかつ確
実に切替えることができる。好ましくは、弾性部材が、
支持部材に形成された穴内に挿入され、この穴の中心線
とシリンダ部の中心線が、可動部材の中心線を通りかつ
これと直交する1つの直線状にある。このようにすれ
ば、ピストンおよび弾性部材によるインキ呼出しローラ
の移動が非常に円滑で、位置切替えに要する時間が非常
に短くなる。
【0030】また、上記の場合、たとえば、円柱状の支
持部材が複数のインキ呼出しローラの内側に半径方向に
間隔をあけて通され、各位置切替え手段が、インキ呼出
しローラの内周部に設けられた永久磁石と、インキ呼出
しローラの内側の支持部材の外周部に設けられた電磁石
を含む磁石装置とを備え、磁石装置の電磁石の通電状態
の切替えにより、インキ呼出しローラの永久磁石と支持
部材の磁石装置とが半径方向に所定の間隔をあけて対向
した状態で、インキ呼出しローラの位置が切替えられる
ようになされている。このようにすれば、インキ呼出し
ローラが支持部材の周囲に非接触状態に回転支持される
ため、インキ呼出しローラの回転抵抗が非常に小さくな
り、支持部材とインキ呼出しローラとの間に互いに接触
して相対的に回転する部分がなく、したがって、これら
のメンテナンスの必要がない。この場合、たとえば、イ
ンキ呼出しローラに設けられた永久磁石が円筒状をな
し、磁石装置が、支持部材の外周部に固定された一部が
切欠かれた略円筒状の永久磁石と、この永久磁石が切欠
かれた部分の支持部材の外周部に固定された電磁石とを
備え、電磁石への通電を停止した状態と電磁石に通電し
た状態に切替えることにより、インキ呼出しローラの位
置が切替えられるようになされている。このようにすれ
ば、電磁石の通電状態の切替えにより、インキ呼出しロ
ーラの位置を確実に切替えることができる。
【0031】たとえば、隣接するインキ呼出しローラの
端面相互間に、隣接する2つのインキ呼出しローラの軸
方向と直交する面内における相対移動は許容するが円周
方向の相対移動は阻止する連結部材が設けられている。
この場合、隣接するインキ呼出しローラの間には連結部
材が設けられているが、連結部材は隣接する2つのイン
キ呼出しローラの軸方向と直交する面内における相対移
動を許容するものであるから、各インキ呼出しローラの
軸方向と直交する面内における位置の個別切替えが連結
部材によって妨げられることはない。また、連結部材は
隣接する2つのインキ呼出しローラの円周方向の相対移
動を阻止するものであるから、全てのインキ呼出しロー
ラが一体となって同じ回転速度で回転する。したがっ
て、各インキ呼出しローラの軸方向と直交する方向の位
置を個別に切替えることができて、しかもインキ呼出し
ローラの間に回転速度の差が生じることがなく、各イン
キ呼出しローラを常に互いに等しい回転速度で回転させ
ることができる。このため、インキ呼出しローラの間に
回転速度の差が生じることによる前述の問題が解決され
る。連結部材は、隣接する2つのインキ呼出しローラの
軸方向と直交する面内における相対移動のみを許容する
ものであればよく、その形状、構成は任意であるが、た
とえば、連結部材は穴あき円板状に形成される。このよ
うにすれば、インキ呼出しローラの相互間隔が小さくな
り、複数のインキ呼出しローラの全体が小形になる。こ
の場合、たとえば、連結部材の第1の直径上の対称2箇
所と、これに対向する一方のインキ呼出しローラの端面
との間に、この一方のインキ呼出しローラと連結部材の
第1の直径方向の相対移動のみを許容する第1の案内手
段が設けられ、連結部材の第1の直径と直交する第2の
直径上の対称2箇所と、これに対向する他方のインキ呼
出しローラの端面との間に、この他方のインキ呼出しロ
ーラと連結部材の第2の直径方向の相対移動のみを許容
する第2の案内手段が設けられている。このようにすれ
ば、一方のインキ呼出しローラが連結部材に対して第1
の直径方向に移動することができ、他方のインキ呼出し
ローラがこれと直交する第2の直径方向に移動すること
ができるため、隣接する2つのインキ呼出しローラの軸
方向と直交する面内における相対移動が可能である。第
1および第2の案内手段は、インキ呼出しローラと連結
部材の直径方向の相対移動のみを許容するものであれば
よく、その構成は任意であるが、たとえば、各案内手段
は、連結部材に形成された直径方向の長穴と、インキ呼
出しローラの端面に形成されて直径方向にのみ移動しう
るように連結部材の長穴にはめられたピン状部分とから
構成される。このようにすれば、案内手段の構成が簡単
である。連結部材には、長穴のかわりに、これに類似す
るスリットあるいはみぞなどが設けられてもよい。ま
た、みぞなどがインキ呼出しローラの端面に設けられ
て、ピン状部分が連結部材に設けられてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。
【0033】図1〜図12は、第1実施形態を示してい
る。
【0034】図1は、印刷機のインキ供給装置の一部を
概略的に示している。図2は図1の一部を上から見た拡
大平面図、図3は図2の部分を前から見た部分切欠き拡
大正面図である。図1の上下方向は、印刷機の上下方向
とほぼ一致している。また、第1実施形態の説明におい
て、図1の左側を前、右側を後とし、前から後を見たと
きの左右を左右とする。したがって、図2の下側が前、
上側が後となり、図2および図3の左右が左右となる。
【0035】図1において、インキ壺(1) の底を構成す
るインキ量調節板(2) の前端部に近接するインキ元ロー
ラ(3) の前方に複数のインキ練りローラのうちの最初の
インキ練りローラ(4) が配置され、元ローラ(3) と練り
ローラ(4) との間に、インキ呼出しローラユニット(5)
が配置されている。ローラユニット(5) は、ローラ(3)
(4)の軸方向に分割された複数のインキ呼出しローラ(1
3)の集合体であり、これらの呼出しローラ(13)が軸方向
に間隔をおいて配置されている。呼出しローラ(13)の数
は任意であるが、この実施形態では5個設けられ、これ
らに1〜5の番号がつけられている。これらのローラ
(3)(4)(13)の軸は互いに平行で、左右方向にのびてい
る。元ローラ(3) と練りローラ(4) は、印刷機のフレー
ム(6) に回転自在に支持され、図示しない駆動装置によ
り、互いに同期した所定の回転速度で図1の矢印方向に
連続回転させられる。
【0036】ローラユニット(5) の全体構成が図2およ
び図3に示され、さらにその各部の構成が図4および図
5に示されている。これらの図面を参照して、ローラユ
ニット(5) の構成の1例を説明する。
【0037】ローラ(3)(4)と平行な直線状の支持部材
(7) の左右両端部がフレーム(6) に固定され、支持部材
(7) の周囲に呼出しローラ(13)と同数の可動部材(8) が
取付けられている。支持部材(7) は、前後幅より上下幅
の大きい角柱状をなす。可動部材(8) は短円柱状をな
し、可動部材(8) にはこれを軸方向に貫通する比較的大
きな角状の穴(9) が形成されている。また、穴(9) の後
面の上下方向中央部には、可動部材(8) の全長にわたる
みぞ(10)が形成されている。支持部材(7) に固定された
左右1対の円板状の位置決め部材(11)の間に複数の可動
部材(8) が軸方向に所定の間隔をあけて並べられ、これ
らの可動部材(8) の穴(9) に支持部材(7) が通されてい
る。可動部材(8) の穴(9) の前後幅は支持部材(7) の前
後幅とほぼ等しく、穴(9) の前後両面が支持部材(7) の
前後両面に摺接している。また、穴(9) の上下幅は支持
部材(7) の上下幅より少し大きく、可動部材(8) は、穴
(9) の下面が支持部材(7) の下面に接する上端位置と穴
(9) の上面が支持部材(7) の上面に接する下端位置との
間を上下方向に移動しうるようになっている。左右両端
の可動部材(8) の外側の端面は位置決め部材(11)の端面
に摺接しているだけであり、隣接する可動部材(8) 相互
間には間隔があけられているので、各可動部材(8) は個
別に上下方向に移動しうる。各可動部材(8) の外周面に
玉軸受(12)の内輪が固定され、各軸受(12)の外輪に円筒
状の呼出しローラ(13)が固定されている。各呼出しロー
ラ(13)は、軸受(12)の外輪の外側にはめ止められた金属
製スリーブ(14)と、その外側にはめ止められたゴム製厚
肉円筒部(15)とから構成されている。呼出しローラ(13)
は、可動部材(8) に軸受(12)を介して取付けられている
ので、可動部材(8) に対して自由に回転しうるが、軸方
向と直交する面(上下方向の軸と前後方向の軸を含む
面)内において可動部材(8) に対して移動することはな
い。したがって、呼出しローラ(13)は、可動部材(8) の
上下方向の移動に伴って、上端位置と下端位置との間を
移動しうる。
【0038】各可動部材(8) と支持部材(7) の間の部分
に、次のように、各呼出しローラ(13)の位置切替え手段
としての位置切替え装置(16)が設けられている。すなわ
ち、可動部材(8) の軸方向中央部に対応する支持部材
(7) の部分に、下面から上方にのびたシリンダ部(17)と
上面から下方にのびたばね収容穴(18)が形成されてい
る。シリンダ部(17)内に、ピストン(19)がシール(20)を
介して上下摺動自在に挿入されている。ばね収容穴(18)
内の上部に、付勢ボール(21)が上下摺動自在に挿入さ
れ、穴(18)内の底とボール(21)との間に、ボール(21)を
上向きに付勢する弾性部材である圧縮コイルばね(22)が
挿入されている。シリンダ部(17)の中心線とばね収容穴
(18)の中心線は、可動部材(8) の中心線を通りかつこれ
と直交する1つの直線上にある。支持部材(7) には軸方
向にのびる給気穴(23)が形成され、この穴(23)の一端が
図示しない圧縮空気源に接続されている。可動部材(8)
のみぞ(10)に面している支持部材(7) の前面にソレノイ
ド弁(24)が取付けられ、この弁(24)の2つのポートが支
持部材(7) に形成された連通穴(25)(26)を介して給気穴
(23)とシリンダ部(17)にそれぞれ連通させられている。
また、弁(24)の電線(27)がみぞ(10)の部分を通して外部
に引出され、制御装置(28)に接続されている。弁(24)に
通電された状態(オン状態)ではシリンダ部(17)が弁(2
4)を介して給気穴(23)に連通させられ、通電を停止した
状態(オフ状態)ではシリンダ部(17)が弁(24)を介して
大気と連通させられるようになっている。そして、制御
装置(28)で各切替え装置(16)の弁(24)の通電状態を個別
に切替えることにより、各呼出しローラ(13)の上下方向
の位置が個別に切替えられる。すなわち、弁(24)がオフ
状態に切替えられると、シリンダ部(17)が大気と連通さ
せられるため、ピストン(19)はシリンダ部(17)内を自由
に移動できる状態になる。このため、可動部材(8) はば
ね(22)によりボール(21)を介して上側に移動させられ
る。その結果、可動部材(8) および呼出しローラ(13)
は、上端位置に切替えられる。弁(24)がオン状態に切替
えられると、シリンダ部(17)が給気穴(23)およびさらに
これを介して圧縮空気源に連通させられるため、シリン
ダ部(17)に圧縮空気が供給される。このため、ばね(22)
の力に抗して、ピストン(19)が支持部材(7) から下方に
突出し、これによって可動部材(8) が下側に移動させら
れる。その結果、可動部材(8) および呼出しローラ(13)
は、下端位置に切替えられる。シリンダ部(17)の中心線
とばね収容穴(18)の中心線が、可動部材(8) の中心線を
通りかつこれと直交する1つの直線上にあるので、弁(2
4)を切替えたときのピストン(19)およびばね(22)による
呼出しローラ(13)の移動が非常に円滑で、位置切替えに
要する時間が非常に短くなる。
【0039】隣接する2つの呼出しローラ(13)相互間
に、連結部材(30)がそれぞれ設けられている。連結部材
(30)の構成およびこれと呼出しローラ(13)との関係が、
図4の断面図および図6の分解斜視図に詳細に示されて
いる。連結部材(30)は、穴あき円筒状をなす。連結部材
(30)の内径は可動部材(8) の外径より少し小さく、連結
部材(30)の内周と支持部材(7) との間には比較的大きな
間隔があいている。連結部材(30)の外径は、呼出しロー
ラ(13)の内径と外径の中間にある。連結部材(30)の任意
の直径(D1)上の対称2箇所に、この直径(D1)方向に少し
長い第1の長穴(31)が形成されている。なお、この直径
(D1)を第1の直径とする。連結部材(30)の第1の直径(D
1)と直交する第2の直径(D2)上に、この直径(D2)方向に
少し長い第2の長穴(32)が形成されている。呼出しロー
ラ(13)の両端部のスリーブ(14)の内側に、金属製リング
(33)が軸受(12)の外輪を左右両側から挟む形にはめ止め
られている。リング(33)の外側の端面は、呼出しローラ
(13)の端面と面一であるかあるいはこれより少し内側に
位置している。リング(33)の1つの直径上の対称2箇所
に、呼出しローラ(13)の端面から外側に突出するピン
(ピン状部分)(33a) が一体に形成されている。連結部
材(30)の片側にある呼出しローラ(13)の2つのピン(33
a) が、連結部材(30)の2つの第1の長穴(31)にはめら
れ、この呼出しローラ単体(13)は、連結部材(30)に対し
て、第1の長穴(31)を案内にして第1の直径(D1)方向に
のみ移動しうるようになっている。連結部材(30)の反対
側にあるローラ(13)の2つのピン(33a) が、連結部材(3
0)の2つの第2の長穴(32)にはめられ、この呼出しロー
ラ(13)は、連結部材(30)に対して、第2の長穴(32)を案
内にして第2の直径(D2)方向にのみ移動しうるようにな
っている。連結部材(30)の第1の長穴(31)とこれにはめ
られた一方のローラ単体(13)のピン(33a) は、この呼出
しローラ(13)と連結部材(30)の第1の直径(D1)方向の相
対移動のみを許容する第1の案内手段を構成している。
連結部材(30)の第2の長穴(32)とこれにはめられた他方
のローラ単体(13)のピン(33a) は、この呼出しローラ(1
3)と連結部材(30)の第2の直径(D2)方向の相対移動のみ
を許容する第2の案内手段を構成している。連結部材(3
0)の片側にある呼出しローラ(13)は連結部材(30)に対し
て第1の直径(D1)方向にのみ移動でき、連結部材(30)の
反対側にある呼出しローラ(13)は連結部材(30)に対して
第2の直径(D2)方向にのみ移動できるので、これら2つ
の呼出しローラ(13)は、連結部材(30)を介して、軸方向
と直交する面内の相対移動はできるが、円周方向の相対
移動(相対回転)はできないように連結されていること
になる。しかし、この実施形態の場合は、呼出しローラ
(13)は、支持部材(7)により、上下方向にのみ移動しう
るように拘束されているので、隣接する2つのローラ単
体(13)は上下方向にのみ相対移動しうるようになってい
る。
【0040】なお、この実施形態では、各呼出しローラ
(13)について、左右両端のリング(33)のピン(33a) の円
周方向の位置が互いに一致しているが、これらの位置関
係は任意に変更できる。
【0041】ローラユニット(5) は、各呼出しローラ(1
3)が常に練りローラ(4) に接触した状態で図5に実線で
示す上端位置(非呼出し位置)と図5に鎖線で示す下端
位置(呼出し位置)に切替えられ、非呼出し位置に切替
えられたときには元ローラ(3) から離れ、呼出し位置に
切替えられたときには元ローラ(3) に接触するように、
配置されている。呼出しローラ(13)は、常に練りローラ
(4) に接触しているので、摩擦によってこれと同じ周速
度で図1の矢印方向に従動回転させられる。隣接する2
つの呼出しローラ(13)が、連結部材(30)により、円周方
向に相対移動しないように連結されているので、全呼出
しローラ(13)が一体となって同じ回転速度で回転する。
また、連結部材(30)は、隣接する2つの呼出しローラ(1
3)の軸方向と直交する面内における相対移動は許容する
ものであるから、各呼出しローラ(13)は、練りローラ
(4) に接触して回転しながら、非呼出し位置と呼出し位
置に個別に切替えられる。
【0042】インキ壺(1) 内のインキは、調節板(2) と
元ローラ(3) との間のインキ通路を通って元ローラ(3)
の表面に出る。このとき、インキ通路の隙間の大きさを
調節することにより、元ローラ(3) の表面に出るインキ
の膜厚すなわちインキ量を調節することができる。元ロ
ーラ(3) の表面に出たインキは、呼出しローラ(13)が呼
出し位置に切替えられて元ローラ(3) に接触している間
に、その呼出しローラ(13)の表面に移され、呼出しロー
ラ(13)の表面に移されたインキは、これと常に接触して
いる練りローラ(4) の表面の対応する部分に移される。
練りローラ(4)に移されたインキは、さらに複数のイン
キ練りローラなどを経て、印刷面に供給される。そし
て、制御装置(28)で各呼出しローラ(13)ごとに呼出し位
置に切替えられている割合を制御することにより、印刷
面に供給されるインキ量がその幅方向の位置によって調
節される。ローラユニット(5) の全ての呼出しローラ(1
3)が同じ回転速度で回転するので、各呼出しローラ(13)
について呼出し位置に切替えられている割合を制御する
だけで、印刷面に供給されるインキ量を、呼出しローラ
(13)ごとに、すなわち印刷面の幅方向の位置ごとに所望
の値に正確に制御することができる。
【0043】呼出しローラ(13)が呼出し位置に切替えら
れている割合の制御は、時間、元ローラ(3) の回転量な
どの任意の値を基準にして行うことができるが、この実
施形態の場合は、元ローラ(3) の回転量を基準にして行
っている。
【0044】前述の制御装置(28)およびソレノイド弁(2
4)を含むインキ供給装置主要部の電気的構成の1例が図
7に、その各部の信号が図8に示されている。
【0045】図7において、5個のソレノイド弁(24)に
は、呼出しローラ(13)に対応して、1〜5の番号がつけ
られている。
【0046】インキ供給装置には、回転量検出器(50)が
設けられ、その回転量検出信号が制御装置(18)および呼
出し信号発生器(51)に入力する。回転量検出器(50)は、
元ローラ(3) の回転角度(位相角度)を検出して、それ
に比例する検出信号を出力する。元ローラ(3) の位相角
度は1回転が360°に対応し、その検出信号は、元ロ
ーラ(3) が1回転するたびに、0°〜360°の変化を
繰返す。呼出し信号発生器(51)は、回転量検出器(50)の
検出信号すなわち元ローラ(3) の位相角度に基づき、一
定の呼出し間隔をおいて、各呼出しローラ(13)に対する
呼出し信号を出力する。この実施形態の場合、図8に示
すように、呼出し間隔は元ローラ(3) の位相角度360
°になっており、各呼出しローラ(13)に対する呼出し信
号は元ローラ(3) が1回転するたびに1回ずつ出力され
る。また、元ローラ(3) が1回転する間に5個の呼出し
ローラ(13)に対する呼出し信号が等間隔をおいて1つず
つ出力されるように、各呼出しローラ(13)に対する呼出
し信号出力のタイミングが位相角度72°ずつずらされ
ている。そして、たとえば、第1の呼出しローラ(13)に
対する呼出し信号は位相角度が0°のときに、第2の呼
出しローラ(13)に対する呼出し信号は位相角度が72°
のときに、第3の呼出しローラ(13)に対する呼出し信号
は位相角度が144°のときに、第4の呼出しローラ(1
3)に対する呼出し信号は位相角度が216°のときに、
第5の呼出しローラ(13)に対する呼出し信号は位相角度
が288°のときにそれぞれ出力される。
【0047】制御装置(28)には、条件設定器(52)が接続
されている。条件設定器(52)には、呼出しローラ(13)ご
とに、呼出すべきインキ量が設定される。この実施形態
では、インキ量は、元ローラ(3) の回転角度に比例させ
て、回転角度300°がインキ量100%となるように
設定される。したがって、インキ量の最大設定値、すな
わち、元ローラ(3) が1回転する間の回転角度360°
に対応するインキ量設定値は120%である。また、イ
ンキ量の最小設定値は0.125%であり、インキ量
は、最小設定値0.125%と最大設定値120%との
間で、最小設定値である0.125%刻みに設定され
る。最小設定値はインキ呼出しローラがインキ元ローラ
に最小時間接触している間にインキ呼出しローラに呼出
される前述の最小呼出しインキ量より小さく、最小設定
値も設定器(52)に設定される。また、設定器(52)には、
上記の最小呼出しインキ量あるいはこれよりわずかに大
きい値が最小呼出しインキ量として設定される。たとえ
ば、最小呼出しインキ量が5%あるいはこれよりわずか
に小さい場合には、5%が最小呼出しインキ量として設
定される。なお、インキの呼出しが不要である呼出しロ
ーラ(13)については、インキ量は0%に設定される。
【0048】制御装置(28)はマイクロコンピュータ(図
示略)などを備えており、上記のインキ量設定値に基づ
いて、各呼出しローラ(13)の切替え装置(16)を制御す
る。制御装置(18)から各切替え装置(16)の弁(24)に呼出
し位置信号がそれぞれ出力され、呼出し位置信号がオン
状態の間、前述のように弁(24)がオン状態になって、呼
出しローラ(13)が呼出し位置に保持され、呼出し位置信
号がオフ状態の間、前述のように弁(24)がオフ状態にな
って、呼出しローラ(13)が非呼出し位置に保持される。
【0049】次に、各呼出しローラ(13)に対するインキ
量設定値が最小呼出しインキ量より大きい場合、たとえ
ば、第1の呼出しローラ(13)が20%、第2の呼出しロ
ーラ(13)が40%、第3の呼出しローラ(13)が60%、
第4の呼出しローラ(13)が80%、第5の呼出しローラ
(13)が100%である場合を例にとり、図8を参照し
て、制御装置(28)、切替え装置(16)および呼出しローラ
(13)の動作について説明する。
【0050】まず、元ローラ(3) の位相角度が0°にな
った時点で、第1の呼出しローラ(13)に対する呼出し信
号が出力されると、第1の弁(24)に対する呼出し位置信
号がオンになる。これにより、第1の弁(24)がオンにな
って、第1の呼出しローラ(13)が呼出し位置に切替えら
れる。そして、この時点から設定値20%に相当する回
転角度(60°)だけ元ローラ(3) が回転した時点(位
相角度60°)で、第1の弁(24)に対応する呼出し位置
信号がオフになる。これにより、第1の弁(24)がオフに
なって、第1の呼出しローラ(13)が非呼出し位置に切替
えられる。同様に、位相角度72°の時点で、第2の呼
出しローラ(13)に対応する呼出し信号が出力されると、
第2の弁(24)に対する呼出し位置信号がオンになり、第
2の弁(24)がオンになって、第2の呼出しローラ(13)が
呼出し位置に切替えられ、この時点から設定値40%に
相当する回転角度(120°)だけ元ローラ(3) が回転
した時点(位相角度192°)で、第2の弁(24)に対応
する呼出し位置信号がオフになり、第2の弁(24)がオフ
になって、第2の呼出しローラ(13)が非呼出し位置に切
替えられる。位相角度144°の時点で、第3の呼出し
ローラ(13)に対応する呼出し信号が出力されると、第3
の弁(24)に対する呼出し位置信号がオンになり、第3の
弁(24)がオンになって、第3の呼出しローラ(13)が呼出
し位置に切替えられ、この時点から設定値60%に相当
する回転角度(180°)だけ元ローラ(3) が回転した
時点(位相角度324°)で、第3の弁(24)に対応する
呼出し位置信号がオフになり、第3の弁(24)がオフにな
って、第3の呼出しローラ(13)が非呼出し位置に切替え
られる。位相角度216°の時点で、第4の呼出しロー
ラ(13)に対応する呼出し信号が出力されると、第4の弁
(24)に対する呼出し位置信号がオンになり、第4の弁(2
4)がオンになって、第4の呼出しローラ(13)が呼出し位
置に切替えられ、この時点から設定値80%に相当する
回転角度(240°)だけ元ローラ(3) が回転した時点
(位相角度96°)で、第4の弁(24)に対応する呼出し
位置信号がオフになり、第4の弁(24)がオフになって、
第4の呼出しローラ(13)が非呼出し位置に切替えられ
る。位相角度288°の時点で、第5の呼出しローラ(1
3)に対応する呼出し信号が出力されると、第5の弁(24)
に対する呼出し位置信号がオンになり、第5の弁(24)が
オンになって、第5の呼出しローラ(13)が呼出し位置に
切替えられ、この時点から設定値100%に相当する回
転角度(300°)だけ元ローラ(3) が回転した時点
(位相角度228°)で、第5の弁(24)に対応する呼出
し位置信号がオフになり、第5の弁(24)がオフになっ
て、第5の呼出しローラ(13)が非呼出し位置に切替えら
れる。そして、各呼出しローラ(13)について、呼出し間
隔ごとにこのような動作が繰返され、その結果、5個の
呼出しローラ(13)が等間隔をおいて1個ずつ順に呼出し
位置に切替えられ、インキ量設定値に相当する間だけ呼
出し位置に保持された後に、非呼出し位置に切替えられ
る。
【0051】この場合、5個の呼出しローラ(13)を呼出
し位置に切替えるタイミングが全て異なり、2個以上の
呼出しローラ(13)が同時に呼出し位置に切替えられるこ
とがないので、各呼出しローラ(13)が呼出し位置に切替
えられるときに元ローラ(3)に大きな衝撃力が作用する
ことがない。このため、元ローラ(3) やその支持機構、
駆動機構などが衝撃力による悪影響を受けるおそれが少
なく、衝撃力によって元ローラ(3) に曲げが生じるおそ
れも少ない。したがって、インキ量調節板(2)との間の
インキ通路の大きさが変動して、元ローラ(3) の表面に
出るインキ量が変動するおそれも少ない。
【0052】なお、インキ量設定値が0%の呼出しロー
ラ(13)については、呼出し信号が出力されても、呼出し
位置信号はオフのままであり、呼出しローラ(13)は非呼
出し位置に保持されたままである。したがって、呼出し
ローラ(13)は元ローラ(3) に接触することがなく、呼出
しローラ(13)および練りローラ(4) にインキは移されな
い。また、インキ量設定値が120%の呼出しローラ(1
3)については、呼出し位置信号はオフになることがな
く、呼出しローラ(13)は呼出し位置に保持されたままで
ある。このため、呼出しローラ(13)は元ローラ(3) と練
りローラ(4) の両方に接触したままであり、元ローラ
(3) から呼出しローラ(13)を経て練りローラ(4) に連続
的にインキが移される。このインキ量設定値が120%
の呼出しローラ(13)については、元ローラ(3) から練り
ローラ(4) にインキを移すことができる時間の全運転時
間に対する割合が1になる。
【0053】図9は、インキ量設定値と1回に呼出しロ
ーラ(13)に実際に呼出されるインキ量との関係を示して
いる。仮に、呼出しローラ(13)と元ローラ(3) の接触幅
が非常に小さく、かつ呼出しローラ(13)が元ローラ(3)
に接触している最小時間が非常に短いとすれば、図9
(a) に示すように、設定値が小さくなっても1回に呼出
しローラ(13)に実際に呼出されるインキ量を設定値に等
しくすることができる。ところが、実際は、呼出しロー
ラ(13)の円筒部(15)はゴムなどの弾性材料製であるた
め、元ローラ(3) との接触幅はある程度大きくなる。ま
た、切替え装置(16)の弁(24)のソレノイド(図示略)の
応答時間などのために、呼出しローラ(13)が元ローラ
(3) に接触している最小時間もある程度長くなる。この
ため、図9(b)に示すように、設定値が前述の最小呼出
しインキ量以上の場合は、呼出しローラ(13)と元ローラ
(3) の接触幅やソレノイドの応答時間などを考慮して、
切替え装置(16)を制御することにより、1回に呼出しロ
ーラ(13)に呼出されるインキ量を設定値に合わせて正確
に制御することができるが、設定値を最小呼出しインキ
量より小さくしても、1回にインキ呼出しローラに実際
に呼出されるインキ量を最小呼出しインキ量より少なく
することができない。すなわち、設定値が最小呼出しイ
ンキ量より小さくなると、1回に呼出しローラ(13)に実
際に呼出されるインキ量を設定値に等しくすることがで
きない。
【0054】そこで、制御装置(28)は、インキ量の設定
値が最小呼出しインキ量未満の場合でも、呼出し信号が
複数回出力される間の平均呼出し量が設定値に等しくな
るように、次のような制御を行っている。
【0055】すなわち、インキ量の設定値が最小呼出し
インキ量以上の場合は、前に説明したように、この設定
値を1回の呼出し量とし、呼出し信号が出力されるたび
に毎回呼出し動作を行う。この場合、設定値が最小呼出
しインキ量以上であるから、これをそのまま1回の呼出
し量としても、1回の呼出し量は最小呼出しインキ量以
上になる。したがって、前述のように、1回に呼出しロ
ーラ(13)に呼出されるインキ量を設定値に合わせて正確
に制御することができる。そして、このような呼出し動
作を毎回行うので、複数回の平均呼出し量も、設定値と
正確に一致する。
【0056】インキ量設定値が最小呼出しインキ量未満
の場合は、最小呼出しインキ量を1回の呼出し量とし、
呼出し回数を呼出し信号が出力される回数より少なくす
る。仮に、1回の呼出し量を最小呼出しインキ量とし
て、毎回呼出し動作を行ったとすると、複数回の平均呼
出し量は設定値より大きくなってしまう。ところが、毎
回呼出し動作を行わないようにすることにより、複数回
の平均呼出し量を設定値と等しくすることができる。
【0057】次に、図10および図11のフローチャー
トならびに図12のタイムチャートを参照して、上記の
制御装置(28)の動作をさらに詳しく説明する。上記の制
御は、各呼出しローラ(13)についてそれぞれ行われる
が、それぞれの制御の内容は同じであるから、1個の呼
出しローラ(13)についてのみ説明する。また、図10お
よび図11には、全体のフローチャートから1個の呼出
しローラ(13)に関する部分だけを抜出して概略的に示し
ている。
【0058】図10は、印刷前の条件設定のためのフロ
ーチャートを示す。
【0059】起動信号が入力すると、まず、ステップ10
1 において、設定器(52)から最小呼出しインキ量(5%
とする)を読込む。次に、ステップ102 において、設定
器(52)から最小設定値を読込む。次に、ステップ103 に
おいて、設定器(52)から各呼出しローラ(13)のインキ量
設定値を読込む。次に、ステップ104 において、設定値
と最小呼出しインキ量を比較し、設定値が最小呼出しイ
ンキ量未満であれば、ステップ105 に進む。ステップ10
5 では、最小呼出しインキ量を最小設定値で除算して、
その結果を分解数Mとする。最小呼出しインキ量が5%
で、最小設定値が0.125%であれば、Mは40とな
る。次に、ステップ106 において、設定値を最小設定値
で除算して、その結果を呼出し回数Nとする。設定値が
4.875%の場合、Nは39、設定値が2.5%の場
合、Nは20、設定値が0.125%の場合、Nは1と
なる。次に、ステップ107 において、MおよびNをこれ
らの最大公約数で除算し、その結果をそれぞれ最終的な
分解数mおよび呼出し回数nとする。設定値が4.87
5%の場合は、mとnは40と39のままであり、設定
値が0.125%の場合も、mとnは40と1のままで
ある。設定値が2.5%の場合は、mは2、nは1とな
る。次に、ステップ108 において、1回の呼出し量を最
小呼出しインキ量にし、処理を終了する。ステップ104
において、設定値が最小呼出しインキ量以上であった場
合は、ステップ109 に進む。ステップ109 では、分解数
mおよび呼出し回数nをそれぞれ1に設定する。次に、
ステップ110 において、1回の呼出し量を設定値にし、
処理を終了する。
【0060】図11は、印刷時の切替え装置(16)制御の
ためのフローチャートを示す。
【0061】印刷が始まると、まず、ステップ201 にお
いて、分解数カウンタCm にmをセットする。次に、ス
テップ202 において、呼出し回数カウンタCn にnをセ
ットする。次に、ステップ203 において、呼出し信号が
出力されたかどうかを調べ、これが出力されるまでステ
ップ203 を繰返す。ステップ203 で呼出し信号が出力さ
れると、ステップ204 に進む。ステップ204 では、Cn
が0になったかどうかを調べ、0でなければ、ステップ
205 に進む。ステップ205 では、呼出し動作を行う。こ
の呼出し動作は、前述のように、呼出しローラ(13)を非
呼出し位置から呼出し位置に切替えたのちに再び非呼出
し位置に切替えることによって行われ、図10のフロー
チャートで設定された1回の呼出し量に等しい量のイン
キが呼出しローラ(13)に呼出されるように、呼出しロー
ラ(13)が呼出し位置に切替えられている割合が制御され
る。次に、ステップ206 において、Cn から1を減じ、
ステップ207 に進む。ステップ204 でCn が0になった
場合は、そのままステップ207 に進む。ステップ207 で
は、Cm から1を減じ、ステップ208 に進む。ステップ
208 では、Cm が0になったかどうかを調べ、0になれ
ば、ステップ201 に戻り、0でなければ、ステップ203
に戻る。
【0062】インキ量の設定値が最小呼出しインキ量
(5%)以上の場合は、図10のフローチャートにおい
て、mとnがともに1にセットされる。このため、図1
1のフローチャートにおいて、呼出し信号が出力される
たびに、毎回、ステップ205 の呼出し動作が必ず実行さ
れる(図12の設定値5%以上の欄参照)。これは、前
に図8について説明したのと同じ動作である。
【0063】インキ量の設定値が4.875%の場合
は、図10のフローチャートにおいて、mに40、nに
39がセットされる。このため、図11のフローチャー
トにおいて、呼出し信号が40回出力される間に、ステ
ップ205 の呼出し動作が39回実行される(図12の設
定値4.875%の欄参照)。そして、1回の呼出し量
が5%であるから、呼出し信号40回の間の1回当りの
平均呼出し量は4.875%(=5×39/40)とな
り、設定値通りのインキの呼出しができる。
【0064】インキ量の設定値が2.5%の場合は、図
10のフローチャートにおいて、mに2、nに1がセッ
トされる。このため、図11のフローチャートにおい
て、呼出し信号が2回出力される間に、ステップ205 の
呼出し動作が1回実行される(図12の設定値2.5%
の欄参照)。すなわち、呼出し信号の1回おきに呼出し
動作が行われる。そして、1回の呼出し量が5%である
から、呼出し信号2回の間の1回当りの平均呼出し量は
2.5%(=5×1/2)となり、設定値通りのインキ
の呼出しができる。
【0065】インキ量の設定値が0.125%の場合
は、図10のフローチャートにおいて、mに40、nに
1がセットされる。このため、図11のフローチャート
において、呼出し信号が40回出力される間に、ステッ
プ205 の呼出し動作が1回実行される(図12の設定値
0.125%の欄参照)。そして、1回の呼出し量が5
%であるから、呼出し信号40回の間の1回当りの平均
呼出し量は0.125%(=5×1/40)となり、設
定値通りのインキの呼出しができる。
【0066】上記の実施形態では、インキ量設定値が最
小呼出しインキ量未満の場合に、1回の呼出し量を最小
呼出しインキ量に等しくしているが、最小呼出しインキ
量より少し大きくしてもよい。たとえば、最小呼出しイ
ンキ量が5%で、設定値が3%の場合、1回の呼出し量
を6%にして、呼出し信号2回に1回ずつ呼出し動作を
行うようにすれば、1回当りの平均呼出し量は設定値通
り(6×1/2=3)になる。
【0067】図13〜図15は、第2実施形態を示して
いる。
【0068】図13はローラユニット(5) の部分を前か
ら見た部分切欠き正面図、図14および図15は図13
の2つの断面を右側から見た断面図である。これら各図
の上下方向は、印刷機の上下方向とほぼ一致している。
また、第2実施形態の説明において、図14および図1
5の左側を前、右側を後とし、前から後を見たときの左
右すなわち図14の左右を左右とする。
【0069】第2実施形態において、ローラユニット
(5) 以外の部分は第1実施形態の場合と同様であるか
ら、説明を省略する。また、ローラユニット(5) におい
て、第1実施形態のものに対応する部分には同一の符号
を付している。
【0070】第2実施形態の場合も、複数の呼出しロー
ラ(13)の間に連結部材(30)が挟まれたものの内側に支持
部材(7) が半径方向にかなりの間隔をあけて通され、支
持部材(7) に固定された左右1対の位置決め部材(11)の
間に呼出しローラ(13)および連結部材(30)が挟まれて、
これらの左右方向の位置決めがなされている。
【0071】連結部材(30)は、第1実施形態の場合と同
じものである。各呼出しローラ(13)は、厚肉短円筒状の
支持リング(40)と、その外側にはめ止められたゴム製厚
肉円筒部(15)とから構成され、リング(40)の内側に位置
切替え手段を構成する円筒状の永久磁石(41)がはめ止め
られている。左右両端にある2つの呼出しローラ(13)の
位置決め部材(11)に対向する端面は平坦になっており、
これらの端面が位置決め部材(11)の端面に摺接して半径
方向に移動しうるようになっている。この2つの端面以
外の呼出しローラ(13)の各端面において、呼出しローラ
(13)の端面から突出するピン(33a) が1つの直径上の対
称2箇所に一体に形成されている。そして、これらのピ
ン(33a) が、第1実施形態の場合と同様に、隣接する連
結部材(30)の対応する長穴(31)(32)に直径方向にのみ移
動するようにはめられており、隣接する2つの呼出しロ
ーラ(13)が、連結部材(30)を介して、軸方向と直交する
面内の相対移動はできるが、相対回転はできないように
連結されている。
【0072】支持部材(7) は円柱状をなし、その中心に
円形穴(42)が形成されている。各呼出しローラ(13)の内
側の支持部材(7) の外周部に、位置切替え手段を構成す
る磁石装置(43)が呼出しローラ(13)ごとにそれぞれ設け
られている。磁石装置(43)は、電磁石(44)と略円筒状の
永久磁石(45)とから構成されている。支持部材(7) の周
囲に複数の同径のスリーブ(46)と永久磁石(45)が交互に
はめられ、これによって永久磁石(45)が位置決め、固定
されている。各永久磁石(45)の上側の一部が切欠かれ
て、この部分の支持部材(7) の外周部に電磁石(44)が固
定されており、永久磁石(45)と電磁石(44)とで円筒状を
なしている。磁石装置(43)の外径は呼出しローラ(13)の
永久磁石(41)の内径よりかなり小さく、これらの間には
半径方向に間隔があけられている。また、スリーブ(46)
の内径はその外側に位置する連結部材(30)の内径よりか
なり小さく、これらの間にも半径方向に間隔があけられ
ている。そして、呼出しローラ(13)および連結部材(30)
が支持部材(7) に対して半径方向に自由に移動しうるよ
うになっている。また、各電磁石(44)の電線(47)が、支
持部材(7) の穴(42)を通して支持部材(7) の外に引出さ
れ、制御装置(28)に接続されている。各永久磁石(41)(4
5)は内周面と外周面に磁極を有し、呼出しローラ(13)の
永久磁石(41)が、相互に反発力を及ぼし合うとともに、
磁石装置(43)の永久磁石(45)から反発力を受けるよう
に、これらの磁性が決められている。たとえば、呼出し
ローラ(13)の永久磁石(41)の内周面がN極、外周面がS
極、磁石装置(43)の永久磁石(45)の外周面がN極、内周
面がS極となっている。
【0073】各呼出しローラ(13)は、対応する磁石装置
(43)からの反発力により、永久磁石(41)と磁石装置(43)
とが半径方向に間隔をあけて対向した状態で、半径方向
に位置決めされ、磁石装置(43)の状態すなわち電磁石(4
4)の通電状態を切替えることにより、上側の非呼出し位
置と下側の呼出し位置とに個別に切替えられる。ローラ
ユニット(5) は、各呼出しローラ(13)が常に練りローラ
(4) に接触した状態で非呼出し位置と呼出し位置に切替
えられ、非呼出し位置に切替えられたときには元ローラ
(3) から離れ、呼出し位置に切替えられたときには元ロ
ーラ(3) に接触するように、配置されている。電磁石(4
4)は、通電を停止した状態(オフ状態)と、外周側がN
極で内周側がS極となるように通電された状態(オン状
態)とに切替えられる。電磁石(44)がオフ状態に切替え
られているときは、図15に鎖線で示すように、ローラ
単体(13)は呼出し位置に位置し、練りローラ(4) と元ロ
ーラ(3) の両方に接触させられている。このとき、磁石
装置(43)の永久磁石(45)からの反発力、練りローラ(4)
からの圧力および元ローラ(3) からの圧力が釣合って、
呼出しローラ(13)が呼出し位置に保持される。電磁石(4
4)がオン状態に切替えられると、呼出しローラ(13)の永
久磁石(41)が電磁石(44)から上向きの反発力を受け、呼
出しローラ(13)は上側に移動する。その結果、図15に
実線で示すように、呼出しローラ(13)は非呼出し位置に
切替えられ、元ローラ(3) から離れる。このとき、磁石
装置(43)の永久磁石(45)および電磁石(44)からの反発
力、ならびに練りローラ(4) からの圧力が釣合って、呼
出しローラ(13)が呼出し位置に保持される。電磁石(44)
がオフ状態に切替えられると、電磁石(44)からの反発力
がなくなるため、呼出しローラ(13)は下側に移動する。
その結果、呼出しローラ(13)は非呼出し位置に切替えら
れ、元ローラ(3) に接触する。この場合も、第1の実施
形態の場合と同様、ローラユニット(5) の全呼出しロー
ラ(13)が一体となって同じ回転速度で回転し、制御装置
(28)で各磁石装置(43)の状態を個別に切替えることによ
り、各呼出しローラ(13)が非呼出し位置と呼出し位置に
個別に切替えられる。また、非呼出し位置と呼出し位置
のいずれにおいても、呼出しローラ(13)および連結部材
(30)は支持部材(7) 側の磁石装置(43)およびスリーブ(4
6)と非接触状態に保持されているので、呼出しローラ(1
3)および連結部材(30)の回転抵抗は非常に小さい。
【0074】他は第1実施形態の場合と同様であり、同
じ部分には同一の符号を付している。
【0075】上記の実施形態の場合、呼出しローラ(13)
が常に練りローラ(4) に接触していて、呼出し位置に切
替えられたときには練りローラ(4) と元ローラ(3) の両
方に同時に接触するので、元ローラ(3) から練りローラ
(4) にインキを移すことができる時間の全運転時間に対
する割合は、最大で1にすることができる。したがっ
て、重量印刷や高速印刷の場合でも、必要量のインキを
供給することができる。しかしながら、呼出し位置に切
替えられた状態では元ローラ(3) にのみ接触し、非呼出
し位置に切替えられた状態では練りローラ(4) にのみ接
触するようにすることもできる。
【0076】上記の実施形態では、呼出しローラ(13)が
摩擦によって従動回転させられるようになっているが、
適宜な駆動手段で一端部の呼出しローラ(13)を駆動する
ことにより、全ての呼出しローラ(13)を強制的に回転さ
せるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の第1実施形態を示す印刷機
のインキ供給装置の主要部の一部切欠き概略側面図であ
る。
【図2】図2は、インキ呼出しローラユニットの部分の
拡大平面図である。
【図3】図3は、インキ呼出しローラユニットの部分の
一部切欠き正面図である。
【図4】図4は、図3のS4−S4線の断面図である。
【図5】図5は、図3のS5−S5線の断面図である。
【図6】図6は、インキ呼出しローラと連結部材の分解
斜視図である。
【図7】図7は、インキ供給装置の主要部の電気的構成
の1例を示すブロック図である。
【図8】図8は、呼出し信号および呼出し位置信号の1
例を示すタイムチャートである。
【図9】図9は、インキ量設定値と1回にインキ呼出し
ローラに実際に呼出されるインキ量との関係を示すグラ
フである。
【図10】図10は、制御装置の処理の1例を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図11は、制御装置の処理の他の1例を示す
フローチャートである。
【図12】図12は、呼出し信号および呼出し位置信号
の他の1例を示すタイムチャートである。
【図13】図13は、この発明の第2実施形態を示すイ
ンキ呼出しローラユニットの部分の一部切欠き正面図で
ある。
【図14】図14は、図13のS14−S14線の断面
図である。
【図15】図15は、図13のS15−S15線の断面
図である。
【符号の説明】
(1) インキ壺 (3) インキ元ローラ (4) インキ練りローラ (5) インキ呼出しローラユニット (7) 支持部材 (8) 可動部材 (9) 穴 (13) インキ呼出しローラ (16) 位置切替え装置(位置切替え手段) (17) シリンダ部 (18) ばね収容穴 (19) ピストン (22) 圧縮コイルばね(弾性部材) (24) ソレノイド弁 (28) 制御装置 (30) 連結部材 (31)(32) 長穴 (33) リング (33a) ピン(ピン状部分) (41) 永久磁石 (43) 磁石装置(位置切替え手段) (44) 電磁石 (45) 永久磁石 (50) 回転量検出器 (51) 呼出し信号発生器 (52) 条件設定器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ壺のインキ元ローラに近接して、イ
    ンキ元ローラの長さ方向に分割された複数のインキ呼出
    しローラが配置され、各インキ呼出しローラがインキ元
    ローラに接触する呼出し位置とインキ元ローラから離れ
    る非呼出し位置とに個別に切替えられるようになされて
    おり、所定の呼出し間隔をおいて、所要のインキ呼出し
    ローラを呼出し位置に切替えてインキを呼出し、インキ
    呼出しローラごとに、呼出し位置に切替えられている割
    合を制御することにより、インキ呼出しローラに呼出す
    インキ量を制御するようになされている印刷機のインキ
    供給装置において、 全てのインキ呼出しローラが同時に呼出し位置に切替え
    られないように、インキ呼出しローラを呼出し位置に切
    替えるタイミングがずらされていることを特徴とする印
    刷機のインキ供給装置。
  2. 【請求項2】各インキ呼出しローラが、インキ練りロー
    ラに常に接触した状態で、呼出し位置と非呼出し位置と
    に切替えられるようになされていることを特徴とする請
    求項1の印刷機のインキ供給装置。
  3. 【請求項3】インキ呼出しローラごとにインキ量が設定
    され、インキ呼出しローラごとに、設定されたインキ量
    に応じて呼出し位置に切替えられている割合を制御する
    ことにより、インキ呼出しローラに呼出すインキ量を制
    御するようになされており、インキ呼出しローラがイン
    キ元ローラに最小時間接触している間にインキ呼出しロ
    ーラに呼出される最小呼出しインキ量より少ないインキ
    量を最小設定値とし、最小呼出しインキ量より少ないイ
    ンキ量が設定されたインキ呼出しローラについて、1回
    の呼出し動作のインキ呼出し量を最小呼出しインキ量以
    上にし、この1回のインキ呼出し量とインキ量設定値に
    応じて、呼出し間隔ごとに毎回呼出しを行う場合に比べ
    て呼出し回数を少なくするようになされていることを特
    徴とする請求項1または2の印刷機のインキ供給装置。
  4. 【請求項4】インキ元ローラと平行な直線状の支持部材
    がインキ呼出しローラの内側に通され、各インキ呼出し
    ローラが、支持部材に対して、回転自在で、かつ軸方向
    と直交する面内において移動しうるように、支持部材の
    周囲に配置され、各インキ呼出しローラが、それぞれに
    設けられた位置切替え手段により、軸方向と直交する面
    内において呼出し位置と非呼出し位置とに切替えられる
    ようになされていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかの印刷機のインキ供給装置
  5. 【請求項5】支持部材が角柱状をなし、この支持部材
    に、複数の短円柱状の可動部材に形成された角状の穴の
    部分が支持部材の一方の幅方向に隙間を有するようには
    め合わされて、可動部材が支持部材に対してこの幅方向
    に移動しうるようになされ、各可動部材の外側にそれぞ
    れインキ呼出しローラが回転自在に取付けられ、各可動
    部材と支持部材との間にそれぞれ位置切替え手段が設け
    られていることを特徴とする請求項4の印刷機のインキ
    供給装置。
  6. 【請求項6】各位置切替え手段が、支持部材に設けられ
    て可動部材を上記幅方向の一方側に付勢する弾性部材
    と、支持部材に形成されたシリンダ部と、このシリンダ
    部内に摺動自在に挿入されてシリンダ部に圧縮空気が供
    給されたときに弾性部材の付勢力に抗して可動部材を上
    記幅方向の反対側に移動させるピストンと、支持部材に
    設けられたシリンダ部に圧縮空気を供給するための弁と
    を備えていることを特徴とする請求項5の印刷機のイン
    キ供給装置。
  7. 【請求項7】弾性部材が、支持部材に形成された穴内に
    挿入され、この穴の中心線とシリンダ部の中心線が、可
    動部材の中心線を通りかつこれと直交する1つの直線状
    にあることを特徴とする請求項6の印刷機のインキ供給
    装置。
  8. 【請求項8】円柱状の支持部材が複数のインキ呼出しロ
    ーラの内側に半径方向に間隔をあけて通され、各位置切
    替え手段が、インキ呼出しローラの内周部に設けられた
    永久磁石と、インキ呼出しローラの内側の支持部材の外
    周部に設けられた電磁石を含む磁石装置とを備え、磁石
    装置の電磁石の通電状態の切替えにより、インキ呼出し
    ローラの永久磁石と支持部材の磁石装置とが半径方向に
    所定の間隔をあけて対向した状態で、インキ呼出しロー
    ラの位置が切替えられるようになされていることを特徴
    とする請求項4の印刷機のインキ供給装置。
  9. 【請求項9】インキ呼出しローラに設けられた永久磁石
    が円筒状をなし、磁石装置が、支持部材の外周部に固定
    された一部が切欠かれた略円筒状の永久磁石と、この永
    久磁石が切欠かれた部分の支持部材の外周部に固定され
    た電磁石とを備え、電磁石への通電を停止した状態と電
    磁石に通電した状態に切替えることにより、インキ呼出
    しローラの位置が切替えられるようになされていること
    を特徴とする請求項8の印刷機のインキ供給装置。
  10. 【請求項10】隣接するインキ呼出しローラの端面相互
    間に、隣接する2つのインキ呼出しローラの軸方向と直
    交する面内における相対移動は許容するが円周方向の相
    対移動は阻止する連結部材が設けられていることを特徴
    とする請求項4の印刷機のインキ供給装置。
  11. 【請求項11】連結部材が、穴あき円板状をなすことを
    特徴とする請求項10の印刷機のインキ供給装置。
  12. 【請求項12】連結部材の第1の直径上の対称2箇所
    と、これに対向する一方のインキ呼出しローラの端面と
    の間に、この一方のインキ呼出しローラと連結部材の第
    1の直径方向の相対移動のみを許容する第1の案内手段
    が設けられ、連結部材の第1の直径と直交する第2の直
    径上の対称2箇所と、これに対向する他方のインキ呼出
    しローラの端面との間に、この他方のインキ呼出しロー
    ラと連結部材の第2の直径方向の相対移動のみを許容す
    る第2の案内手段が設けられていることを特徴とする請
    求項11の印刷機のインキ供給装置。
  13. 【請求項13】各案内手段が、連結部材に形成された直
    径方向の長穴と、インキ呼出しローラの端面に形成され
    て直径方向にのみ移動しうるように連結部材の長穴には
    められたピン状部分とから構成されていることを特徴と
    する請求項12の印刷機のインキ供給装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6422144B1 (en) * 1998-11-09 2002-07-23 I. Mar Planning Inc. Ink feed device with vibrating rollers
JP2009056764A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Aimaa Planning Kk 印刷機
JP2011073415A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Aimaa Planning Kk 印刷機のインキ供給装置
WO2019111660A1 (ja) * 2017-12-07 2019-06-13 アイマー・プランニング株式会社 印刷機用のインキ供給装置とインキ供給方法
TWI704061B (zh) * 2019-05-15 2020-09-11 日商艾美企畫股份有限公司 印刷機用的墨水供給裝置與墨水供給方法

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