JPH09132161A - 水田作業機の機体構造 - Google Patents
水田作業機の機体構造Info
- Publication number
- JPH09132161A JPH09132161A JP29287595A JP29287595A JPH09132161A JP H09132161 A JPH09132161 A JP H09132161A JP 29287595 A JP29287595 A JP 29287595A JP 29287595 A JP29287595 A JP 29287595A JP H09132161 A JPH09132161 A JP H09132161A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- machine body
- mounting frame
- machine
- mission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機体後部にミッションを集約配置し、かつ、
従来以上にステアリング部分の合理化が図れた水田作業
機の機体レイアウトを新設計する。 【解決手段】 機体前部にエンジンEを、かつ、機体後
部にミッション4を夫々配置し、機体フレーム20から
前方に突設させたエンジン取付フレーム24にエンジン
Eを搭載支持するとともに、エンジン取付フレーム24
の左右幅内に配置されたピットマンアーム34と左右の
ナックルアームとを連動連結する左右のタイロット36
を、エンジン取付フレーム24の前後向き縦壁部に形成
された貫通孔24aを通して配設する。
従来以上にステアリング部分の合理化が図れた水田作業
機の機体レイアウトを新設計する。 【解決手段】 機体前部にエンジンEを、かつ、機体後
部にミッション4を夫々配置し、機体フレーム20から
前方に突設させたエンジン取付フレーム24にエンジン
Eを搭載支持するとともに、エンジン取付フレーム24
の左右幅内に配置されたピットマンアーム34と左右の
ナックルアームとを連動連結する左右のタイロット36
を、エンジン取付フレーム24の前後向き縦壁部に形成
された貫通孔24aを通して配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機や直播機等
の水田作業機の機体構造に係り、詳しくは、前輪の操舵
部分周辺のレイアウトに関する。
の水田作業機の機体構造に係り、詳しくは、前輪の操舵
部分周辺のレイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平7‐96839号公報に
示された田植機のように、機体前部に搭載されたエンジ
ンと、前輪用のデフ装置を備えた前部ミッションとをベ
ルト伝動し、かつ、前部ミッションと後輪用のデフ装置
を備えた後部ミッションとをシャフト伝動してあるとと
もに、ステアリングギヤボックスを兼用する前部ミッシ
ョンの下面側にピットマンームを支承する構造が一般的
であった。
示された田植機のように、機体前部に搭載されたエンジ
ンと、前輪用のデフ装置を備えた前部ミッションとをベ
ルト伝動し、かつ、前部ミッションと後輪用のデフ装置
を備えた後部ミッションとをシャフト伝動してあるとと
もに、ステアリングギヤボックスを兼用する前部ミッシ
ョンの下面側にピットマンームを支承する構造が一般的
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、操縦ハンド
ル、前輪、及び前部ミッションの3者は、側面視におけ
る前後方向で同じような位置にあることから、前部ミッ
ションとステアリングギヤボックスを一体構造として合
理化を図っていたものである。近年では、水田作業機を
より有効に使用するために、田植えシーズン以外のとき
には、田植機で除草剤や肥料を圃場に散布する機械とし
て使うといった具合に、多目的で使えるようにして汎用
性を向上させることが要望されている。そこで、作業装
置用のPTO変速段の多段化やPTO軸の複数取り出し
等が容易に行えるように、機体後部にミッションを集約
配置することが望ましく、機体の配置レイアウトの見直
しを行うことになるが、そうなると、これまでのように
ステアリング部における上記した合理化構造が採れな
い。本発明の目的は、従来以上にステアリング部分が合
理化された状態としながら、汎用性を備えた水田作業機
の機体レイアウトを新設計する点にある。
ル、前輪、及び前部ミッションの3者は、側面視におけ
る前後方向で同じような位置にあることから、前部ミッ
ションとステアリングギヤボックスを一体構造として合
理化を図っていたものである。近年では、水田作業機を
より有効に使用するために、田植えシーズン以外のとき
には、田植機で除草剤や肥料を圃場に散布する機械とし
て使うといった具合に、多目的で使えるようにして汎用
性を向上させることが要望されている。そこで、作業装
置用のPTO変速段の多段化やPTO軸の複数取り出し
等が容易に行えるように、機体後部にミッションを集約
配置することが望ましく、機体の配置レイアウトの見直
しを行うことになるが、そうなると、これまでのように
ステアリング部における上記した合理化構造が採れな
い。本発明の目的は、従来以上にステアリング部分が合
理化された状態としながら、汎用性を備えた水田作業機
の機体レイアウトを新設計する点にある。
【0004】
〔構成〕上記目的達成のための第1発明は、機体前部に
エンジンを、かつ、機体後部にミッションを夫々配置
し、機体フレームから前方に突設させたエンジン取付フ
レームにエンジンを搭載支持するとともに、エンジン取
付フレームの左右幅内にピットマンアームを配置し、こ
のピットマンアームと前輪操舵用のナックルアームとを
連動連結する連動ロッドを、エンジン取付フレームにお
ける前後向きの縦壁部に形成された左右向き貫通孔を通
して配設してあることを特徴とする。
エンジンを、かつ、機体後部にミッションを夫々配置
し、機体フレームから前方に突設させたエンジン取付フ
レームにエンジンを搭載支持するとともに、エンジン取
付フレームの左右幅内にピットマンアームを配置し、こ
のピットマンアームと前輪操舵用のナックルアームとを
連動連結する連動ロッドを、エンジン取付フレームにお
ける前後向きの縦壁部に形成された左右向き貫通孔を通
して配設してあることを特徴とする。
【0005】第2発明は、上記構成に加え、ステアリン
グギヤボックスから下方に延出されたピットマンシャフ
トの下端部にピットマンアームを取付け、このピットマ
ンアーム近傍位置においてピットマンシャフトを回動自
在に支持するサポート部材を設けるとともに、そのサポ
ート部材とステアリングギヤボックスとの上下間に、エ
ンジンからミッションに対する伝動部材を配置してある
ものである。
グギヤボックスから下方に延出されたピットマンシャフ
トの下端部にピットマンアームを取付け、このピットマ
ンアーム近傍位置においてピットマンシャフトを回動自
在に支持するサポート部材を設けるとともに、そのサポ
ート部材とステアリングギヤボックスとの上下間に、エ
ンジンからミッションに対する伝動部材を配置してある
ものである。
【0006】第3発明は、第2発明の構成に加え、ピッ
トマンアームの最大回動角を規制する左右の角度規制部
を、サポート部材に装備してあるものである。
トマンアームの最大回動角を規制する左右の角度規制部
を、サポート部材に装備してあるものである。
【0007】〔作用〕従来では、特開平7‐9861号
公報に示されたように、エンジン取付フレームは前部ミ
ッションの前面に取付けられており、従って前部ミッシ
ョンの下方におけるピットマンアームとナックルアーム
とを連結する連動ロッドの配設を妨げるものが特に無か
った。ところが、前部ミッションの代わりに、エンジン
と機体後部のミッションとを連動する伝動シャフトが配
置されるような構造となる新レイアウトでは、エンジ
ン、前輪、操縦ハンドル等の各構成部分の相対的な位置
は変わらないので、機体フレームから延びるエンジン取
付フレームと連動ロッドとが干渉することになってしま
う。
公報に示されたように、エンジン取付フレームは前部ミ
ッションの前面に取付けられており、従って前部ミッシ
ョンの下方におけるピットマンアームとナックルアーム
とを連結する連動ロッドの配設を妨げるものが特に無か
った。ところが、前部ミッションの代わりに、エンジン
と機体後部のミッションとを連動する伝動シャフトが配
置されるような構造となる新レイアウトでは、エンジ
ン、前輪、操縦ハンドル等の各構成部分の相対的な位置
は変わらないので、機体フレームから延びるエンジン取
付フレームと連動ロッドとが干渉することになってしま
う。
【0008】そこで、請求項1の構成によれば、図2、
図4に示すように、エンジン取付フレーム24における
前後向きの縦壁部24A,24Bに形成された左右向き
貫通孔24a,24bを通して、連動ロッド36,36
を配設したから、連動ロッド36を含めたステアリング
系、及びエンジン取付フレーム24の双方を、必要な機
能を備えながら適切に配置することが可能になる。
図4に示すように、エンジン取付フレーム24における
前後向きの縦壁部24A,24Bに形成された左右向き
貫通孔24a,24bを通して、連動ロッド36,36
を配設したから、連動ロッド36を含めたステアリング
系、及びエンジン取付フレーム24の双方を、必要な機
能を備えながら適切に配置することが可能になる。
【0009】例えば、エンジン取付フレーム24と連動
ロッド36とを、それら両者の干渉を回避するべく上下
に交差配置することが考えられるが、その手段では必要
な上下スペースが大となり、最低地上高が不十分になる
等の不都合があるが、本願のものではそのような不利が
ない。又、連動ロッド36挿通用の貫通孔24a,24
bは、縦壁部24A,24Bに形成されるから、片持ち
梁状のエンジン取付フレーム24の上下方向の曲げ強さ
に与える影響を少くでき、孔を設けても強度充分にエン
ジンを支持できる。
ロッド36とを、それら両者の干渉を回避するべく上下
に交差配置することが考えられるが、その手段では必要
な上下スペースが大となり、最低地上高が不十分になる
等の不都合があるが、本願のものではそのような不利が
ない。又、連動ロッド36挿通用の貫通孔24a,24
bは、縦壁部24A,24Bに形成されるから、片持ち
梁状のエンジン取付フレーム24の上下方向の曲げ強さ
に与える影響を少くでき、孔を設けても強度充分にエン
ジンを支持できる。
【0010】請求項2の構成によれば、ステアリングギ
ヤボックスとピットマンアームとを上下に大きく隔てる
ことによって生じる空間部分を、伝動軸やクラッチ等の
伝動部材の配設スペースとして用いることができ、ステ
アリング系、伝動系、及びエンジン取付フレーム等が錯
綜する部分を、それらの互いの干渉がなく、かつ、スペ
ースの有効利用が図れた合理的なレイアウトにできる。
ピットマンアームは、その近傍のサポート部材で支承さ
れており、強度充分に操舵機能することができる。
ヤボックスとピットマンアームとを上下に大きく隔てる
ことによって生じる空間部分を、伝動軸やクラッチ等の
伝動部材の配設スペースとして用いることができ、ステ
アリング系、伝動系、及びエンジン取付フレーム等が錯
綜する部分を、それらの互いの干渉がなく、かつ、スペ
ースの有効利用が図れた合理的なレイアウトにできる。
ピットマンアームは、その近傍のサポート部材で支承さ
れており、強度充分に操舵機能することができる。
【0011】請求項3の構成によれば、支持部材として
必要となるサポート部材に、ピットマンアームの最大回
動角を規制する左右の角度規制部、すなわち前輪の最大
切角を決めるストッパー部を備えてあり、部材の兼用化
が図れるとともに、上方に離れた位置にあるステアリン
グギヤボックス付近に角度規制部を設ける場合に比べ
て、ピットマンシャフトのトーション(捩じり)歪みに
よる操向角変化が殆ど生じないようにできる有利さがあ
る。
必要となるサポート部材に、ピットマンアームの最大回
動角を規制する左右の角度規制部、すなわち前輪の最大
切角を決めるストッパー部を備えてあり、部材の兼用化
が図れるとともに、上方に離れた位置にあるステアリン
グギヤボックス付近に角度規制部を設ける場合に比べ
て、ピットマンシャフトのトーション(捩じり)歪みに
よる操向角変化が殆ど生じないようにできる有利さがあ
る。
【0012】〔効果〕請求項1に記載の機体構造では、
ミッションを機体後部に配置しての水田作業機の多目的
化を図るレイアウトを採りながら、ステアリング系とエ
ンジン取付フレーム夫々を干渉なく適切に配置できるも
のを、フレーム強度の低下を招くことなく実現すること
ができた。
ミッションを機体後部に配置しての水田作業機の多目的
化を図るレイアウトを採りながら、ステアリング系とエ
ンジン取付フレーム夫々を干渉なく適切に配置できるも
のを、フレーム強度の低下を招くことなく実現すること
ができた。
【0013】請求項2に記載の機体構造では、上記効果
を備えたステアリング系の配置レイアウトを、伝動系も
含めた合理的配置によって相互干渉なく、かつ、コンパ
クトに構成することができる利点が追加される。
を備えたステアリング系の配置レイアウトを、伝動系も
含めた合理的配置によって相互干渉なく、かつ、コンパ
クトに構成することができる利点が追加される。
【0014】請求項3に記載の機体構造では、請求項2
の構成による効果に加えて、部材の兼用化によるコスト
ダウンを図りながら、ステアリング操作の良好な節度感
を実現できる利点も奏することができる。
の構成による効果に加えて、部材の兼用化によるコスト
ダウンを図りながら、ステアリング操作の良好な節度感
を実現できる利点も奏することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
水田作業機の一例である田植機の場合について図面に基
づいて説明する。図1に田植機が示され、1は前輪、2
は後輪、3は機体、Eはエンジン、5は操縦部、6はミ
ッション、7は植付装置、8は昇降リンク機構、9は前
輪駆動用の前部ミッション、10は植付装置駆動用の第
1PTO軸である。この田植機では、機体前部に配置の
エンジンEと機体後部に配置のミッション6とは機体フ
レームFに搭載配置されており、これら両者は、主クラ
ッチ11を含めた伝動シャフト12を介して伝動連結さ
れている。
水田作業機の一例である田植機の場合について図面に基
づいて説明する。図1に田植機が示され、1は前輪、2
は後輪、3は機体、Eはエンジン、5は操縦部、6はミ
ッション、7は植付装置、8は昇降リンク機構、9は前
輪駆動用の前部ミッション、10は植付装置駆動用の第
1PTO軸である。この田植機では、機体前部に配置の
エンジンEと機体後部に配置のミッション6とは機体フ
レームFに搭載配置されており、これら両者は、主クラ
ッチ11を含めた伝動シャフト12を介して伝動連結さ
れている。
【0016】図8に示すように、ミッション6は、ポン
プ16とモータ17を備えた走行用変速装置であるHS
T4、走行用副変速機構13、デフ装置14、株間変速
機構15、第1PTO軸10、HST4のポンプ軸4b
に連動される薬剤散布装置等の補助作業装置駆動用の第
2PTO軸18、前輪駆動用の出力軸19等が備えられ
ている。図6に示すように、 主クラッチ11とHST
ポンプ軸4bとを連動する伝動シャフト12は、前部ミ
ッション9の上部を貫通してそのローリング軸心Pを兼
ねる構造であり、前部ミッション9に貫通固定される支
点パイプ25を、機体フレームFに配置された前後の軸
支部26,26で支承することで、ローリング可能に取
付けてある。
プ16とモータ17を備えた走行用変速装置であるHS
T4、走行用副変速機構13、デフ装置14、株間変速
機構15、第1PTO軸10、HST4のポンプ軸4b
に連動される薬剤散布装置等の補助作業装置駆動用の第
2PTO軸18、前輪駆動用の出力軸19等が備えられ
ている。図6に示すように、 主クラッチ11とHST
ポンプ軸4bとを連動する伝動シャフト12は、前部ミ
ッション9の上部を貫通してそのローリング軸心Pを兼
ねる構造であり、前部ミッション9に貫通固定される支
点パイプ25を、機体フレームFに配置された前後の軸
支部26,26で支承することで、ローリング可能に取
付けてある。
【0017】図2〜図4に示すように、機体フレームF
は、前後方向に延びる2本の主縦パイプ20,20、2
本の副縦パイプ21,21、左右のサイドパイプ22,
22等を、複数の横パイプ23で連結一体化したパイプ
フレームであり、主縦パイプ20,20の後部にミッシ
ョン6が取付けられるとともに、エンジンEは、主縦パ
イプ20,20から前方に突設された横断面上向きコ字
状のエンジン取付フレーム24に搭載されている。前述
した軸支部26,26は、主縦パイプ20,20に間に
架設されたブラケット27,27に取付けられている。
は、前後方向に延びる2本の主縦パイプ20,20、2
本の副縦パイプ21,21、左右のサイドパイプ22,
22等を、複数の横パイプ23で連結一体化したパイプ
フレームであり、主縦パイプ20,20の後部にミッシ
ョン6が取付けられるとともに、エンジンEは、主縦パ
イプ20,20から前方に突設された横断面上向きコ字
状のエンジン取付フレーム24に搭載されている。前述
した軸支部26,26は、主縦パイプ20,20に間に
架設されたブラケット27,27に取付けられている。
【0018】一方、この田植機のステアリング系は、油
圧式のパワーステアリング装置Aに構成されており、図
2、図3に示すように、上部に操縦ハンドル28を備え
たハンドル軸29の下端を支持するコントロールユニッ
ト30は、ステアリングギヤボックス31に対してボル
ト止めされて一体化されるとともに、ステアリングギヤ
ボックス31は主縦パイプ20,20に、前側のブラケ
ット27等を介して、その上面側において取付支持され
ている。ステアリングギヤボックス31の操舵出力軸で
あるピットマンシャフト32は、左右方向での機体中心
(ローリング軸心)Pに対して若干右側にオフセット配
置されており、その下端にはピットマッンアーム34が
装着されるとともに、その直上位置において、エンジン
取付フレーム24後端部を左右にボルト連結するサポー
ト部材33によって支承されている。
圧式のパワーステアリング装置Aに構成されており、図
2、図3に示すように、上部に操縦ハンドル28を備え
たハンドル軸29の下端を支持するコントロールユニッ
ト30は、ステアリングギヤボックス31に対してボル
ト止めされて一体化されるとともに、ステアリングギヤ
ボックス31は主縦パイプ20,20に、前側のブラケ
ット27等を介して、その上面側において取付支持され
ている。ステアリングギヤボックス31の操舵出力軸で
あるピットマンシャフト32は、左右方向での機体中心
(ローリング軸心)Pに対して若干右側にオフセット配
置されており、その下端にはピットマッンアーム34が
装着されるとともに、その直上位置において、エンジン
取付フレーム24後端部を左右にボルト連結するサポー
ト部材33によって支承されている。
【0019】図2に示すように、側面視においてピット
マンシャフト32は、丁度主クラッチ11と前側の軸支
部26との間における剥き出しの伝動シャフト12の横
を通して下方に延出されており、そのピットマンシャフ
ト32下端をカバーする状態にエンジン取付フレーム2
4の後端部が位置している。そして、図4に示すよう
に、左右のナックルアーム35,35とピットマッンア
ーム34とを連結する左右のタイロッド(連動ロッドの
一例)36,36は、夫々エンジン取付フレーム24の
左右の縦壁部24A,24Bに形成された貫通孔24
a,24bを挿通して配設してある。
マンシャフト32は、丁度主クラッチ11と前側の軸支
部26との間における剥き出しの伝動シャフト12の横
を通して下方に延出されており、そのピットマンシャフ
ト32下端をカバーする状態にエンジン取付フレーム2
4の後端部が位置している。そして、図4に示すよう
に、左右のナックルアーム35,35とピットマッンア
ーム34とを連結する左右のタイロッド(連動ロッドの
一例)36,36は、夫々エンジン取付フレーム24の
左右の縦壁部24A,24Bに形成された貫通孔24
a,24bを挿通して配設してある。
【0020】つまり、エンジン取付フレーム24によっ
てステアリング系下部のカバーを兼用してあり、他物と
の衝突や泥が掛かることを極力防止できるようにしてあ
るとともに、サポート部材33とステアリングギヤボッ
クス31との上下間に、主クラッチ11が配置できてお
り、伝動系、ステアリング系、及び機体フレームF等が
錯綜する部分を、互いの干渉なく、かつ、スペースの有
効利用を図って合理的に配置してある。
てステアリング系下部のカバーを兼用してあり、他物と
の衝突や泥が掛かることを極力防止できるようにしてあ
るとともに、サポート部材33とステアリングギヤボッ
クス31との上下間に、主クラッチ11が配置できてお
り、伝動系、ステアリング系、及び機体フレームF等が
錯綜する部分を、互いの干渉なく、かつ、スペースの有
効利用を図って合理的に配置してある。
【0021】図5に示すように、サポート部材33に
は、ピットマンアーム34の操向角を規制する左右のス
トッパー(角度規制部の一例)38,37を備えてい
る。右ストッパー37は、サポート部材33に一体形成
された位置固定のものに構成されているが、左側のもの
は、左右の最大操向角の合わせ調節が行えるように、調
節ボルト38aを備えた調節式に構成されている。
は、ピットマンアーム34の操向角を規制する左右のス
トッパー(角度規制部の一例)38,37を備えてい
る。右ストッパー37は、サポート部材33に一体形成
された位置固定のものに構成されているが、左側のもの
は、左右の最大操向角の合わせ調節が行えるように、調
節ボルト38aを備えた調節式に構成されている。
【0022】又、図7に示すように、前部ミッション9
のケースには、そのローリング軸心Pの右横側位置にお
いて上方に飛び出たブレザーケース部9aが形成してあ
る。つまり、上端のキャップ39を貫通するブレザーパ
イプ40の上端を折り曲げて下向きにしてある。ローリ
ング軸心Pが比較的高い位置にあるので、ブレザーケー
ス部9a上端の位置の横移動範囲が少なくて済むものと
なっている。
のケースには、そのローリング軸心Pの右横側位置にお
いて上方に飛び出たブレザーケース部9aが形成してあ
る。つまり、上端のキャップ39を貫通するブレザーパ
イプ40の上端を折り曲げて下向きにしてある。ローリ
ング軸心Pが比較的高い位置にあるので、ブレザーケー
ス部9a上端の位置の横移動範囲が少なくて済むものと
なっている。
【0023】図2、図9に示すように、エンジンEの左
側面位置には、昇降シリンダ41用の第1油圧ポンプ4
2と、パワーステアリング装置A用の第2油圧ポンプ4
3とが装備されている。そして、昇降シリンダ41の制
御弁44、及びパワーステアリング装置A夫々の戻り油
を、オイルクーラー45を介してHST4の油圧回路に
供給するようにしてあり、HST4専用のチャージポン
プを省略することに成功している。
側面位置には、昇降シリンダ41用の第1油圧ポンプ4
2と、パワーステアリング装置A用の第2油圧ポンプ4
3とが装備されている。そして、昇降シリンダ41の制
御弁44、及びパワーステアリング装置A夫々の戻り油
を、オイルクーラー45を介してHST4の油圧回路に
供給するようにしてあり、HST4専用のチャージポン
プを省略することに成功している。
【0024】〔別実施形態〕例えば、ピットマンアーム
34と左右一方のナックルアーム35とをドラッグリン
クで連結するとともに、左右のナックルアーム35,3
5どうしを1本のタイロッドで連結する構造のものに本
発明を適用しても良い。この場合では、ドラッグリンク
挿通用として1個の貫通孔24a又は24bを形成して
おく手段や、タイロッドを通す左右の貫通孔24a,2
4bを形成しておく手段が考えられる。従って、前述し
た本実施形態でのタイロッドや、別実施形態のドラッグ
リンク等を総称して「連動ロッド36」と呼称するもの
と定義する。
34と左右一方のナックルアーム35とをドラッグリン
クで連結するとともに、左右のナックルアーム35,3
5どうしを1本のタイロッドで連結する構造のものに本
発明を適用しても良い。この場合では、ドラッグリンク
挿通用として1個の貫通孔24a又は24bを形成して
おく手段や、タイロッドを通す左右の貫通孔24a,2
4bを形成しておく手段が考えられる。従って、前述し
た本実施形態でのタイロッドや、別実施形態のドラッグ
リンク等を総称して「連動ロッド36」と呼称するもの
と定義する。
【0025】又、サポート部材33とステアリングギヤ
ボックス31との上下間には、伝動シャフト12のカッ
プリング部分を配置しても良く、これらカップリング部
分や主クラッチを総称して「伝動部材11」と定義す
る。
ボックス31との上下間には、伝動シャフト12のカッ
プリング部分を配置しても良く、これらカップリング部
分や主クラッチを総称して「伝動部材11」と定義す
る。
【0026】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】田植機の側面図
【図2】伝動系及びステアリング系の主要部を示す側面
図
図
【図3】機体フレームの概略構造を示す平面図
【図4】操向構造を示す平面図
【図5】切れ角規制構造を示す要部の拡大底面図
【図6】前部ミッションのローリング支持構造を示す断
面図
面図
【図7】前部ミッションのブレザー構造を示す背面図
【図8】ミッション内部の伝動構造を示す線図
【図9】油圧系を示す概略の回路図
6 ミッション 11 伝動部材 24 エンジン取付フレーム 24A,24B 縦壁部 24a,24b 貫通孔 31 ステアリングギヤボック 32 ピットマンシャフト 33 サポート部材 34 ピットマンアーム 35 ナックルアーム 37,38 角度規制部 E エンジン F 機体フレーム
Claims (3)
- 【請求項1】 機体前部にエンジン(E)を、かつ、機
体後部にミッション(6)を夫々配置し、機体フレーム
(F)から前方に突設させたエンジン取付フレーム(2
4)に前記エンジン(E)を搭載支持するとともに、前
記エンジン取付フレーム(24)の左右幅内にピットマ
ンアーム(34)を配置し、このピットマンアーム(3
4)と前輪操舵用のナックルアーム(35)とを連動連
結する連動ロッド(36)を、前記エンジン取付フレー
ム(24)における前後向きの縦壁部(24A),(2
4B)に形成された左右向き貫通孔(24a),(24
b)を通して配設してある水田作業機の機体構造。 - 【請求項2】 ステアリングギヤボックス(31)から
下方に延出されたピットマンシャフト(32)の下端部
に前記ピットマンアーム(34)を取付、このピットマ
ンアーム(34)近傍位置において前記ピットマンシャ
フト(32)を回動自在に支持するサポート部材(3
3)を設けるとともに、そのサポート部材(33)と前
記ステアリングギヤボックス(31)との上下間に、前
記エンジン(E)から前記ミッション(6)に対する伝
動部材(11)を配置してある請求項1に記載の水田作
業機の機体構造。 - 【請求項3】 前記ピットマンアーム(34)の最大回
動角を規制する左右の角度規制部(38),(37)
を、前記サポート部材(33)に装備してある請求項2
に記載の水田作業機の機体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29287595A JPH09132161A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 水田作業機の機体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29287595A JPH09132161A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 水田作業機の機体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132161A true JPH09132161A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17787518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29287595A Pending JPH09132161A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 水田作業機の機体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132161A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009089673A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Kubota Corp | 乗用型田植機 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP29287595A patent/JPH09132161A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009089673A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Kubota Corp | 乗用型田植機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3807760B2 (ja) | 特殊車両 | |
CA1252734A (en) | Vehicle with four-wheel steering device | |
WO2006123756A1 (ja) | 走行車両 | |
JPH09132161A (ja) | 水田作業機の機体構造 | |
US4304315A (en) | Tractor | |
JPH068833A (ja) | 農作業車のパワーステアリング機構配設構造 | |
JPH02124360A (ja) | 横置エンジン車 | |
JP3894608B2 (ja) | 乗用型管理作業車 | |
JP7396234B2 (ja) | 作業車両 | |
JP5710875B2 (ja) | 乗用型農作業機 | |
JP7103317B2 (ja) | 作業車両 | |
JP4369399B2 (ja) | 走行車両 | |
JP2009001139A (ja) | 乗用型作業車両 | |
JP2525581Y2 (ja) | 田植機の動力伝達装置 | |
JP3221432B2 (ja) | 散布作業車 | |
JP4352021B2 (ja) | 走行車両 | |
JP2024101025A5 (ja) | ||
JP2002337753A (ja) | 田植機 | |
JPH0345900Y2 (ja) | ||
JPH07290983A (ja) | 乗用管理機 | |
JPH0534423Y2 (ja) | ||
JP2010215139A (ja) | 乗用型農作業機及び乗用型田植機 | |
JPH0591226U (ja) | 作業用走行車における制御ボツクスおよびバツテリの配設構造 | |
JP2537137B2 (ja) | 乗用型農機における車輪操向装置 | |
JP2001151143A (ja) | 車両のパワープラントフレーム構造 |