JPH09138400A - 液晶表示体の照明装置 - Google Patents
液晶表示体の照明装置Info
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- JPH09138400A JPH09138400A JP7294307A JP29430795A JPH09138400A JP H09138400 A JPH09138400 A JP H09138400A JP 7294307 A JP7294307 A JP 7294307A JP 29430795 A JP29430795 A JP 29430795A JP H09138400 A JPH09138400 A JP H09138400A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成からなり、コストダウンを実現さ
せ、電池の消耗を抑えることが可能な液晶表示体の照明
装置を提供すること。 【構成】 液晶表示体19と;この液晶表示体19を保
持しかつこの液晶表示体19に光を導く導光材料からな
るホルダー20とを備え、このホルダー20を構成する
上記導光材料に、光の刺激を受けて吸収したエネルギー
を可視光に変換しこの刺激の停止後も該可視光を放出し
続ける蓄光材料を混練した液晶表示体の照明装置。
せ、電池の消耗を抑えることが可能な液晶表示体の照明
装置を提供すること。 【構成】 液晶表示体19と;この液晶表示体19を保
持しかつこの液晶表示体19に光を導く導光材料からな
るホルダー20とを備え、このホルダー20を構成する
上記導光材料に、光の刺激を受けて吸収したエネルギー
を可視光に変換しこの刺激の停止後も該可視光を放出し
続ける蓄光材料を混練した液晶表示体の照明装置。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、液晶表示体を照明する照
明装置に関する。
明装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来の液晶表示体の照明装
置では、LED等の光源の光を導光板によって液晶表示
体に導きこの液晶表示体を裏側から照明するタイプや、
液晶表示体の下面に設けたエレクトロルミネセンスパネ
ル(以後、ELパネルと称す)によって液晶表示体を照
明するタイプ等が知られている。
置では、LED等の光源の光を導光板によって液晶表示
体に導きこの液晶表示体を裏側から照明するタイプや、
液晶表示体の下面に設けたエレクトロルミネセンスパネ
ル(以後、ELパネルと称す)によって液晶表示体を照
明するタイプ等が知られている。
【0003】このような照明装置では、周囲の明るさが
変化して暗くなった場合でも、LED等の光源やELパ
ネル等の照明装置を必要に応じて点灯させれば、液晶表
示体の表示内容を視認できる。しかし、LEDやELパ
ネル等の照明装置を長時間点灯し続けると、電池の消耗
が早くなるという問題があった。また、照明装置を手動
で点灯、消灯させる場合には操作スイッチ類が必要であ
り、自動で点灯、消灯させる場合には、カメラ周囲の明
るさを検出して点灯の要、不要を判断する手段が必要で
あるため、構造が複雑になってコスト高を招くという問
題があった。
変化して暗くなった場合でも、LED等の光源やELパ
ネル等の照明装置を必要に応じて点灯させれば、液晶表
示体の表示内容を視認できる。しかし、LEDやELパ
ネル等の照明装置を長時間点灯し続けると、電池の消耗
が早くなるという問題があった。また、照明装置を手動
で点灯、消灯させる場合には操作スイッチ類が必要であ
り、自動で点灯、消灯させる場合には、カメラ周囲の明
るさを検出して点灯の要、不要を判断する手段が必要で
あるため、構造が複雑になってコスト高を招くという問
題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来の液晶表示体の照明装置
における上記問題点に基づき、簡単な構成からなり、コ
ストダウンを実現させ、電池の消耗を抑えることが可能
な液晶表示体の照明装置を提供することを目的としてい
る。
における上記問題点に基づき、簡単な構成からなり、コ
ストダウンを実現させ、電池の消耗を抑えることが可能
な液晶表示体の照明装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、液
晶表示体と;この液晶表示体を保持しかつこの液晶表示
体に光を導く導光材料からなるホルダーとを備え、この
ホルダーを構成する上記導光材料に、光の刺激を受けて
吸収したエネルギーを可視光に変換しこの刺激の停止後
も該可視光を放出し続ける蓄光材料を混練したことを特
徴としている。
晶表示体と;この液晶表示体を保持しかつこの液晶表示
体に光を導く導光材料からなるホルダーとを備え、この
ホルダーを構成する上記導光材料に、光の刺激を受けて
吸収したエネルギーを可視光に変換しこの刺激の停止後
も該可視光を放出し続ける蓄光材料を混練したことを特
徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図示実施例に基づいて本発明
を説明する。図1は、本発明による液晶表示体の照明装
置を搭載したストロボ内蔵カメラを示し、図2は、この
カメラの照明装置周りの要部を示す部分拡大断面図であ
る。両図において、ストロボ内蔵カメラ11は、カメラ
ボディ12の前飾り部12aに撮影レンズ鏡筒13を有
し、上飾り部12bに、ストロボ発光ユニット(内蔵ス
トロボ)15、液晶表示体の照明装置16、及びレリー
ズ釦17を有している。自動撮影モードで被写体輝度が
不足するとき或は強制発光モードが選択されているとき
等にレリーズ釦17が押し込まれると、シャッタ機構
(図示せず)が駆動してシャッタが切られ、コンデンサ
(図示せず)からの発光用電圧がキセノン管23に供給
されてこのキセノン管23が発光する。
を説明する。図1は、本発明による液晶表示体の照明装
置を搭載したストロボ内蔵カメラを示し、図2は、この
カメラの照明装置周りの要部を示す部分拡大断面図であ
る。両図において、ストロボ内蔵カメラ11は、カメラ
ボディ12の前飾り部12aに撮影レンズ鏡筒13を有
し、上飾り部12bに、ストロボ発光ユニット(内蔵ス
トロボ)15、液晶表示体の照明装置16、及びレリー
ズ釦17を有している。自動撮影モードで被写体輝度が
不足するとき或は強制発光モードが選択されているとき
等にレリーズ釦17が押し込まれると、シャッタ機構
(図示せず)が駆動してシャッタが切られ、コンデンサ
(図示せず)からの発光用電圧がキセノン管23に供給
されてこのキセノン管23が発光する。
【0007】上記照明装置16は、ストロボ発光ユニッ
ト15の側方に配置されており、各種撮影情報を表示す
る矩形状の液晶表示体19と、この液晶表示体19と略
同形状の収納凹部20aとを備えた略箱形のホルダー2
0を有している。液晶表示体19は、この収納凹部20
aに収納された状態で、図示しない押え部材によってホ
ルダー20からの脱落を規制されている。上飾り部12
bの中央部には、この上飾り部12bの内方に配置した
上記照明装置16を露出させるための開口部21が形成
されている。この開口部21には、液晶表示体19に表
示された情報を外部から目視可能にしかつこの液晶表示
体19を保護する、アクリル板等の透明材料からなる保
護板18が嵌め込まれている。
ト15の側方に配置されており、各種撮影情報を表示す
る矩形状の液晶表示体19と、この液晶表示体19と略
同形状の収納凹部20aとを備えた略箱形のホルダー2
0を有している。液晶表示体19は、この収納凹部20
aに収納された状態で、図示しない押え部材によってホ
ルダー20からの脱落を規制されている。上飾り部12
bの中央部には、この上飾り部12bの内方に配置した
上記照明装置16を露出させるための開口部21が形成
されている。この開口部21には、液晶表示体19に表
示された情報を外部から目視可能にしかつこの液晶表示
体19を保護する、アクリル板等の透明材料からなる保
護板18が嵌め込まれている。
【0008】上記ホルダー20は、全体が、収納凹部2
0aに収納した液晶表示体19に光を導きこの液晶表示
体19をその裏側から照明する導光材料(例えば透明プ
ラスチック)によって構成されている。そして、ホルダ
ー20を構成するこの導光材料には、蓄光材料が混練さ
れている。この蓄光材料は、光の刺激を受けて吸収した
エネルギーを可視光に変換しこの刺激の停止後も該可視
光を放出し続ける性質を持つ。またホルダー20は、収
納凹部20aがカメラ後方側に寄せて形成されており、
カメラ前方側が、後方側に比して面積の広い採光部20
bとして構成されている。
0aに収納した液晶表示体19に光を導きこの液晶表示
体19をその裏側から照明する導光材料(例えば透明プ
ラスチック)によって構成されている。そして、ホルダ
ー20を構成するこの導光材料には、蓄光材料が混練さ
れている。この蓄光材料は、光の刺激を受けて吸収した
エネルギーを可視光に変換しこの刺激の停止後も該可視
光を放出し続ける性質を持つ。またホルダー20は、収
納凹部20aがカメラ後方側に寄せて形成されており、
カメラ前方側が、後方側に比して面積の広い採光部20
bとして構成されている。
【0009】ストロボ発光ユニット15は、カメラの左
右方向に長いキセノン管23と、このキセノン管23の
背面に位置する一様断面形状のリフレクター22とを有
している。このリフレクター22は、左右の側面に、キ
セノン管23の両端部から続くスリット22aを有して
いる。このスリット22aは、リフレクター22の製造
過程で形成されるものである。カメラボディ12におい
てのストロボ発光ユニット15前方には、リフレクター
22の前部開口と対向するストロボ開口部24が、この
リフレクター22とやや距離をおいて形成されており、
このストロボ開口部24にはフレネルレンズ14が嵌め
込まれている。カメラボディ12におけるストロボ発光
ユニット15と照明装置16との間には、キセノン管2
3の発光時にフレネルレンズ14で反射した迷光や、リ
フレクター22のスリット22aからの洩れ光がホルダ
ー20に届くように、他の構成部品は配置されていな
い。
右方向に長いキセノン管23と、このキセノン管23の
背面に位置する一様断面形状のリフレクター22とを有
している。このリフレクター22は、左右の側面に、キ
セノン管23の両端部から続くスリット22aを有して
いる。このスリット22aは、リフレクター22の製造
過程で形成されるものである。カメラボディ12におい
てのストロボ発光ユニット15前方には、リフレクター
22の前部開口と対向するストロボ開口部24が、この
リフレクター22とやや距離をおいて形成されており、
このストロボ開口部24にはフレネルレンズ14が嵌め
込まれている。カメラボディ12におけるストロボ発光
ユニット15と照明装置16との間には、キセノン管2
3の発光時にフレネルレンズ14で反射した迷光や、リ
フレクター22のスリット22aからの洩れ光がホルダ
ー20に届くように、他の構成部品は配置されていな
い。
【0010】上記蓄光材料は、一般に、微細粉末状で、
その主成分はAl2O3、CaO、SrO、B2O3等であり、材料そのも
のの色は浅黄色で、発光色は黄色である。また、励起波
長は200〜450nmであり、発光ピーク波長は52
0nmである。この励起とは、太陽光や蛍光灯等の光の
刺激を受けてエネルギーを吸収することをいう。蓄光材
料の初期輝度は、2500mcd/m2 以上であり、残
光時間は20時間以上である。この初期輝度とは、3時
間以上外光を遮断した状態で蓄光材料を保管した後、常
用光源D65の光を200±101xの明るさで4分間照
射し、この照射を止めてから30秒後の輝度のことであ
る。また残光時間とは、輝度が0.32mcd/m2 に
減衰するまでに要する時間のことである。蓄光材料は、
化学的に極めて安定した結晶体であるため、蓄光と発光
の機能を半永久的に保持する耐久性を有する。このよう
な性質の蓄光材料は、殆どの合成樹脂材料への練り込み
(混練)が可能で、成形ができる。この混練時の蓄光材
料の添加割合は、合成樹脂材料100に対して10前後
とされる。
その主成分はAl2O3、CaO、SrO、B2O3等であり、材料そのも
のの色は浅黄色で、発光色は黄色である。また、励起波
長は200〜450nmであり、発光ピーク波長は52
0nmである。この励起とは、太陽光や蛍光灯等の光の
刺激を受けてエネルギーを吸収することをいう。蓄光材
料の初期輝度は、2500mcd/m2 以上であり、残
光時間は20時間以上である。この初期輝度とは、3時
間以上外光を遮断した状態で蓄光材料を保管した後、常
用光源D65の光を200±101xの明るさで4分間照
射し、この照射を止めてから30秒後の輝度のことであ
る。また残光時間とは、輝度が0.32mcd/m2 に
減衰するまでに要する時間のことである。蓄光材料は、
化学的に極めて安定した結晶体であるため、蓄光と発光
の機能を半永久的に保持する耐久性を有する。このよう
な性質の蓄光材料は、殆どの合成樹脂材料への練り込み
(混練)が可能で、成形ができる。この混練時の蓄光材
料の添加割合は、合成樹脂材料100に対して10前後
とされる。
【0011】ここで、図3に示す、蓄光材料の時間経過
に伴なう残光輝度に関する試験結果を説明する。すなわ
ち、同図のグラフは、室温25゜Cかつ湿度65%の室
内で15時間以上光を遮断しておいた、種類の異なる蓄
光材料AとBを、直径10mmのアルミ製皿に0.2g
ずつ採り、この蓄光材料AとBに、20cmの距離から
15Wの蛍光灯を15分間垂直照射して、消灯後直ち
に、輝度計及び視度2゜のレンズを用いて、その発光輝
度を所定時間経過毎に測定した結果である。同図におい
て、縦軸は輝度(mcd/m2 )の変化を示し、横軸は
時間(min)の経過を示している。
に伴なう残光輝度に関する試験結果を説明する。すなわ
ち、同図のグラフは、室温25゜Cかつ湿度65%の室
内で15時間以上光を遮断しておいた、種類の異なる蓄
光材料AとBを、直径10mmのアルミ製皿に0.2g
ずつ採り、この蓄光材料AとBに、20cmの距離から
15Wの蛍光灯を15分間垂直照射して、消灯後直ち
に、輝度計及び視度2゜のレンズを用いて、その発光輝
度を所定時間経過毎に測定した結果である。同図におい
て、縦軸は輝度(mcd/m2 )の変化を示し、横軸は
時間(min)の経過を示している。
【0012】同図において、蓄光材料Aは、15Wの蛍
光灯を照射した後消灯してからの発光輝度が、例えば2
分経過すると1362mcd/m2 となり、5分経過す
ると610mcd/m2 となり、8分経過すると418
mcd/m2 となり、20分経過すると157mcd/
m2 となる。さらに、30分経過すると89.7mcd
/m2 となり、60分経過すると53.8mcd/m2
となり、180分経過すると46.2mcd/m2 とな
る。図示はしていないが、蓄光材料Aはこの後も減衰し
ながら発光を続け、視認可能な残光を約20時間程度発
する。
光灯を照射した後消灯してからの発光輝度が、例えば2
分経過すると1362mcd/m2 となり、5分経過す
ると610mcd/m2 となり、8分経過すると418
mcd/m2 となり、20分経過すると157mcd/
m2 となる。さらに、30分経過すると89.7mcd
/m2 となり、60分経過すると53.8mcd/m2
となり、180分経過すると46.2mcd/m2 とな
る。図示はしていないが、蓄光材料Aはこの後も減衰し
ながら発光を続け、視認可能な残光を約20時間程度発
する。
【0013】また蓄光材料Bは、15Wの蛍光灯を照射
した後消灯してからの発光輝度が、2分経過すると96
0mcd/m2 となり、5分経過すると426mcd/
m2となり、8分経過すると267mcd/m2 とな
り、20分経過すると107mcd/m2 となる。さら
に、30分経過すると70.4mcd/m2 となり、6
0分経過すると34.4mcd/m2 となり、180分
経過すると12.0mcd/m2 となる。蓄光材料Bは
上記蓄光材料Aほど時間的に長くはないが、この後も減
衰しながら、視認可能な残光を発する。
した後消灯してからの発光輝度が、2分経過すると96
0mcd/m2 となり、5分経過すると426mcd/
m2となり、8分経過すると267mcd/m2 とな
り、20分経過すると107mcd/m2 となる。さら
に、30分経過すると70.4mcd/m2 となり、6
0分経過すると34.4mcd/m2 となり、180分
経過すると12.0mcd/m2 となる。蓄光材料Bは
上記蓄光材料Aほど時間的に長くはないが、この後も減
衰しながら、視認可能な残光を発する。
【0014】これらのことから理解できるように、蓄光
材料A及びBは、それぞれに光の照射を停止した時点か
らの発光輝度の減衰の程度に差はあるが、両者とも、光
を遮断した後徐々に減衰しながら比較的長い時間、視認
可能な残光を発することができる。従って、このような
蓄光材料を混練した導光材料で構成されたホルダー20
は、上記採光部20bから外光をエネルギーとして吸収
し、或はキセノン管23の発光時にフレネルレンズ14
等で反射する迷光やリフレクター22のスリット22a
からの洩れ光をエネルギーとして吸収し、このエネルギ
ーを可視光に変換することにより、光が遮断された後も
液晶表示体19をその裏側から照明し続けることができ
る。
材料A及びBは、それぞれに光の照射を停止した時点か
らの発光輝度の減衰の程度に差はあるが、両者とも、光
を遮断した後徐々に減衰しながら比較的長い時間、視認
可能な残光を発することができる。従って、このような
蓄光材料を混練した導光材料で構成されたホルダー20
は、上記採光部20bから外光をエネルギーとして吸収
し、或はキセノン管23の発光時にフレネルレンズ14
等で反射する迷光やリフレクター22のスリット22a
からの洩れ光をエネルギーとして吸収し、このエネルギ
ーを可視光に変換することにより、光が遮断された後も
液晶表示体19をその裏側から照明し続けることができ
る。
【0015】以上の構成を有する本ストロボ内蔵カメラ
11は、次のように作動する。すなわち、このカメラ1
1が明るい場所に位置されている間に、ホルダー20
は、採光部20bに受けた外光をエネルギーとして吸収
し、このエネルギーを可視光に変換して発光し続ける。
従って、ホルダー20が、使用された蓄光材料の種類及
び採光部20bに受けた光量に応じた時間だけ、液晶表
示体19を照明するため、この液晶表示体19の表示内
容は、暗所においても目視可能となる。また必要に応じ
てストロボ撮影を行なう場合、レリーズ釦17の押込み
操作に基づきキセノン管23から閃光が発せられると、
この閃光の大部分がストロボ開口部24からカメラ前方
に照射されるが(図1矢印C参照)、フレネルレンズ1
4で反射した迷光やリフレクター22のスリット22a
からの洩れ光が隣接するホルダー20に当たる。する
と、この迷光や洩れ光が導光材料からなるホルダー20
の全体に導かれ、液晶表示体19がその裏側から照明さ
れ、同時にこのホルダー20がこれらの迷光や洩れ光を
エネルギーとして吸収する。そしてこのホルダー20
は、光が遮断された後も、吸収したエネルギーを可視光
に変換して液晶表示体19を、蓄光材料の種類及び受光
した光量に応じた時間だけ照明し続ける。よって、液晶
表示体19の表示内容は、暗所においても目視可能とな
る。
11は、次のように作動する。すなわち、このカメラ1
1が明るい場所に位置されている間に、ホルダー20
は、採光部20bに受けた外光をエネルギーとして吸収
し、このエネルギーを可視光に変換して発光し続ける。
従って、ホルダー20が、使用された蓄光材料の種類及
び採光部20bに受けた光量に応じた時間だけ、液晶表
示体19を照明するため、この液晶表示体19の表示内
容は、暗所においても目視可能となる。また必要に応じ
てストロボ撮影を行なう場合、レリーズ釦17の押込み
操作に基づきキセノン管23から閃光が発せられると、
この閃光の大部分がストロボ開口部24からカメラ前方
に照射されるが(図1矢印C参照)、フレネルレンズ1
4で反射した迷光やリフレクター22のスリット22a
からの洩れ光が隣接するホルダー20に当たる。する
と、この迷光や洩れ光が導光材料からなるホルダー20
の全体に導かれ、液晶表示体19がその裏側から照明さ
れ、同時にこのホルダー20がこれらの迷光や洩れ光を
エネルギーとして吸収する。そしてこのホルダー20
は、光が遮断された後も、吸収したエネルギーを可視光
に変換して液晶表示体19を、蓄光材料の種類及び受光
した光量に応じた時間だけ照明し続ける。よって、液晶
表示体19の表示内容は、暗所においても目視可能とな
る。
【0016】このように、ホルダー20による液晶表示
体19の照明は、このホルダー20に対する光照射が停
止された後も所定の時間連続して行なわれるが、この照
明はカメラ11の周囲が明るい場合には無視でき、しか
もこの照明にバッテリーの電力は必要ないため何ら問題
がない。また暗所においては、カメラ11が明るい場所
に置かれた後、所定の時間内であれば、液晶表示体19
を照明し続けその表示内容を目視可能にすることができ
る。そして、本実施例によれば、液晶表示体19に表示
された撮影情報を暗所にて確認したい場合、ストロボ撮
影してキセノン管23を発光させれば、液晶表示体19
の照明時間を延ばすことができる。このように本照明装
置16は、バッテリーの電力を特に照明用として消費す
ることがないため、電力を節約してカメラのバッテリー
の消耗を抑えることができる。
体19の照明は、このホルダー20に対する光照射が停
止された後も所定の時間連続して行なわれるが、この照
明はカメラ11の周囲が明るい場合には無視でき、しか
もこの照明にバッテリーの電力は必要ないため何ら問題
がない。また暗所においては、カメラ11が明るい場所
に置かれた後、所定の時間内であれば、液晶表示体19
を照明し続けその表示内容を目視可能にすることができ
る。そして、本実施例によれば、液晶表示体19に表示
された撮影情報を暗所にて確認したい場合、ストロボ撮
影してキセノン管23を発光させれば、液晶表示体19
の照明時間を延ばすことができる。このように本照明装
置16は、バッテリーの電力を特に照明用として消費す
ることがないため、電力を節約してカメラのバッテリー
の消耗を抑えることができる。
【0017】また、本液晶表示体の照明装置16は、液
晶表示体19に対する照明のオンオフ切換えの必要がな
いため、手動で点灯、消灯させる場合の操作スイッチ類
や、自動で点灯、消灯させる場合の要、不要を判断する
手段等が要らず、装置構成が簡略化でき、コストダウン
を図ることができる。さらに、液晶表示体19の撮影情
報を度々確認する必要がある場合に、手動操作ボタン等
を何度も押す必要がなくなるから、カメラの機動性が向
上する。
晶表示体19に対する照明のオンオフ切換えの必要がな
いため、手動で点灯、消灯させる場合の操作スイッチ類
や、自動で点灯、消灯させる場合の要、不要を判断する
手段等が要らず、装置構成が簡略化でき、コストダウン
を図ることができる。さらに、液晶表示体19の撮影情
報を度々確認する必要がある場合に、手動操作ボタン等
を何度も押す必要がなくなるから、カメラの機動性が向
上する。
【0018】なお、リフレクター22とキセノン管23
を、例えばフレネルレンズ14側に開口したストロボケ
ース(図示せず)に収納してカメラボディ12に設ける
場合には、このストロボケースのホルダー20側の壁面
に、キセノン管23の発光時のリフレクター22のスリ
ット22aからの洩れ光を放出する開口部を設ければ良
い。
を、例えばフレネルレンズ14側に開口したストロボケ
ース(図示せず)に収納してカメラボディ12に設ける
場合には、このストロボケースのホルダー20側の壁面
に、キセノン管23の発光時のリフレクター22のスリ
ット22aからの洩れ光を放出する開口部を設ければ良
い。
【0019】また上記実施例では、本発明の液晶表示体
の照明装置を、ストロボ内蔵カメラに設けた各種撮影情
報を表示する液晶表示体19の照明装置16に関して説
明したが、本発明はこの実施例に限定されることなく、
液晶表示体を用いた他の機器に用いることも可能であ
る。この場合、機器が、カメラのストロボのような発光
手段を持っているものであれば、この発光手段からの光
を受け得る位置にホルダーを配置し、また機器がこのよ
うな発光手段を持たないものであれば、上記実施例のよ
うな採光部を設けて外光を採り入れるように構成する。
の照明装置を、ストロボ内蔵カメラに設けた各種撮影情
報を表示する液晶表示体19の照明装置16に関して説
明したが、本発明はこの実施例に限定されることなく、
液晶表示体を用いた他の機器に用いることも可能であ
る。この場合、機器が、カメラのストロボのような発光
手段を持っているものであれば、この発光手段からの光
を受け得る位置にホルダーを配置し、また機器がこのよ
うな発光手段を持たないものであれば、上記実施例のよ
うな採光部を設けて外光を採り入れるように構成する。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶表示
体のホルダーをなす導光材料に、光の刺激を受けて吸収
したエネルギーを可視光に変換しこの刺激の停止後も該
可視光を放出し続ける蓄光材料を混練したから、簡単な
構成からなり、コストダウンを実現させ、電池の消耗を
抑えることが可能な液晶表示体の照明装置を提供するこ
とが可能となる。
体のホルダーをなす導光材料に、光の刺激を受けて吸収
したエネルギーを可視光に変換しこの刺激の停止後も該
可視光を放出し続ける蓄光材料を混練したから、簡単な
構成からなり、コストダウンを実現させ、電池の消耗を
抑えることが可能な液晶表示体の照明装置を提供するこ
とが可能となる。
【図1】本発明による液晶表示体の照明装置を搭載した
ストロボ内蔵カメラを一部破断して示す斜視外観図であ
る。
ストロボ内蔵カメラを一部破断して示す斜視外観図であ
る。
【図2】同カメラの照明装置周りの要部を示す部分拡大
断面図である。
断面図である。
【図3】蓄光材料の時間経過に伴なう残光輝度に関する
試験結果のグラフを示す図である。
試験結果のグラフを示す図である。
11 ストロボ内蔵カメラ 12 カメラボディ 15 ストロボ発光ユニット(内蔵ストロボ) 16 液晶表示体の照明装置 19 液晶表示体 20 ホルダー 20a 収納凹部 20b 採光部 22 リフレクター 22a スリット 23 キセノン管
Claims (4)
- 【請求項1】 液晶表示体と;この液晶表示体を保持し
かつこの液晶表示体に光を導く導光材料からなるホルダ
ーと;を備え、 このホルダーを構成する上記導光材料に、光の刺激を受
けて吸収したエネルギーを可視光に変換しこの刺激の停
止後も該可視光を放出し続ける蓄光材料を混練したこ
と、を特徴とする液晶表示体の照明装置。 - 【請求項2】 請求項1において、ホルダーは、ストロ
ボ内蔵カメラにおいての内蔵ストロボと隣接する位置に
備えられ、この内蔵ストロボ発光時に該内蔵ストロボ前
方に備えられたフレネルレンズで反射した迷光を受ける
ことを特徴とする液晶表示体の照明装置。 - 【請求項3】 請求項1において、ホルダーは、ストロ
ボ内蔵カメラにおいての内蔵ストロボと隣接する位置に
備えられ、この内蔵ストロボ発光時に該内蔵ストロボに
備えたリフレクターのスリットからの洩れ光を受けるこ
とを特徴とする液晶表示体の照明装置。 - 【請求項4】 請求項2または3において、ホルダー
は、液晶表示体を収納する収納凹部と、この収納凹部に
液晶表示体を収納した状態でこの液晶表示体と共にカメ
ラボディの外方に露出される露出部とを備え、この露出
部は、カメラボディ外方からの光を受ける採光部として
構成されていることを特徴とする液晶表示体の照明装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7294307A JPH09138400A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 液晶表示体の照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7294307A JPH09138400A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 液晶表示体の照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138400A true JPH09138400A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17806006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7294307A Pending JPH09138400A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 液晶表示体の照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09138400A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7108416B1 (en) | 1999-03-29 | 2006-09-19 | Rohm Co., Ltd. | Planar light source |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP7294307A patent/JPH09138400A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7108416B1 (en) | 1999-03-29 | 2006-09-19 | Rohm Co., Ltd. | Planar light source |
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