JPH09122798A - スピンフローネック成形装置 - Google Patents
スピンフローネック成形装置Info
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- JPH09122798A JPH09122798A JP7300613A JP30061395A JPH09122798A JP H09122798 A JPH09122798 A JP H09122798A JP 7300613 A JP7300613 A JP 7300613A JP 30061395 A JP30061395 A JP 30061395A JP H09122798 A JPH09122798 A JP H09122798A
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Abstract
形状をスムースネック形状に成形することのできる装置
を提供する。 【解決手段】 缶胴1の多段に絞り加工したネック部2
を、外面側から半径方向で内側に外ロール18によって
押圧するとともにその外ロール18を軸線方向に移動さ
せて滑らかに連続した形状に成形するスピンフローネッ
ク成形装置であって、複数のマンドレルレバー7,8を
缶胴の内部に挿入すると共に、半径方向に拡大させて成
形面を形成し、ネック部2をその表面に実質上点接触す
る外ロール18によってその成形面を弾性的に押圧し、
かつその外ロール18を軸線方向に移動させることによ
り、成形を行う。
Description
ける開口側端部の径を小さく絞るネッキング加工を行う
装置に関し、特に多段にネッキング加工したネック部を
滑らかに連続する形状に成形するための装置に関するも
のである。
は、軽量化に伴う缶蓋の小径化などのために、缶蓋を取
り付ける缶胴の開口端を絞ってその径を小さくしてい
る。従来、この種のネッキング加工として2段あるいは
3段さらには数段にもおよぶ多段で開口端を絞って縮径
させるダイ方式ネッキング加工などが行われていた。し
かしながら最近では、嗜好の多様化や商品の差別化など
の要求から、スムースネック(あるいはフローネック)
と称される滑らかに連続した加工形状が求められるよう
になっている。
が種々提案されており、例えば特公平6−51211号
公報には、絞り・しごき成形加工によって製造した缶胴
の開口端部に、径を段階的に変化させたネッキング加工
を施し、ついでその段部のある小径部(縮径部)を、内
外両面側からロールによって挟み込み、これらのロール
で押圧して平坦な傾斜部とする方法が記載されている。
また特開平6−210379号公報には、テーパ面を有
する内ロールを缶胴の内側に配置するとともに、缶胴の
開口端を、軸線方向に移動可能なロールに嵌合させてお
き、テーパ面を備えた外ロールを缶胴の外面側からその
半径方向で内側および軸線方向に送り、この外ロールと
内ロールとで缶胴の開口側の端部を挟み付けて縮径し、
同時に缶胴の開口端を嵌合させてある前記ロールを、外
ロールによって軸線方向に後退移動させて、缶胴の開口
端部を過剰に加圧することによるダメージを防止する方
法が記載されている。
れているいずれの装置においても、開口端部の絞り形状
を規定する内ロールを、多段にネッキング加工したネッ
ク部の内部に挿入し、また内ロールの外周に形成してあ
るテーパ面に対応するテーパ面を備えた外ロールをネッ
ク部の外側から半径方向で内側に移動させ、多段にネッ
キング加工したネック部をこれら内外のロールで挟み付
けて滑らかに連続したネック形状を得ている。したがっ
て予め多段に成形したネック部の外周部の一部を、内外
のロールによって挟み付け、その状態で缶胴を回転させ
ることになるから、さらに又、外ロールと内ロールおよ
び缶胴の各々の回転軸を同一平面上に完全に位置させる
ことは機械精度上むずかしいことから成形加工時に缶胴
の姿勢の保持が不安定にならざるを得ず、成形速度を速
くするにも限度があった。
内外両面が、各ロールのテーパ面に沿う所定長さの範囲
で各ロールに線接触する。そして各ロールは缶胴の中心
軸線と平行な軸線を中心に回転するように保持されてい
るので、前記各ロールとネック部の表面との間には、ロ
ールの外表面での周速の相違に起因して滑りが発生して
しまう。
状に成形するための荷重は、缶胴に施されている塗装・
印刷層あるいは樹脂フィルム被覆層を介して、缶胴開口
端の金属板に加えられるので、ネッキング加工量の少な
い場合は、表面傷などの問題は特には生じないが、最近
のネッキング加工量が多く、しかも軽量化により金属板
の硬度も増加したことが原因となって、塗装・印刷缶あ
るいは樹脂フィルム積層缶における内外表面のシワや亀
裂さらには剥離などを発生させる不都合があった。
れたものであり、塗装・印刷缶あるいは樹脂フィルム積
層缶などのスピンフローネック成形時にシワなどの表面
欠陥を生じさせることがなく、また成形速度を速くする
ことのできる成形装置を提供することを目的とするもの
である。
は、上記の目的を達成するために、缶胴の多段に絞り加
工したネック部を、外ロールによって外面側から半径方
向で内側に押圧するとともにその外ロールを軸線方向に
移動させて滑らかに連続した形状に成形するスピンフロ
ーネック成形装置において、前記缶胴と同一軸線上に配
置されかつその缶胴の開口部に向けて相対的に前進させ
られる保持軸に、その缶胴の内部に先端部を挿入される
複数のレバーが、前記先端部が缶胴の半径方向に往復動
するようそれぞれの中間部で回動自在に取り付けられる
とともに、これらのレバーの先端部に、該先端部が缶胴
の半径方向で外側に移動して円周方向に連続しかつ前記
開口部に対応する箇所に向けて次第に外径が縮小した成
形面を構成する分割成形面が形成され、また各レバーの
後端部に、軸線方向への移動によって各レバーを開閉動
作させる駆動機構が設けられ、さらに前記ネック部の外
周面に接触する前記外ロールの外周端が、軸線方向に沿
う断面形状が凸円弧状となる形状に形成されるととも
に、その外ロールが、前記缶胴の半径方向に前後動可能
に弾性材を介して保持されていることを特徴とするもの
である。
缶胴の開口端部を外周側に嵌合させかつ前記各レバーを
貫通させた円筒状のマンドレルを取り付けるとともに、
そのマンドレルの先端面を、前記成形面から半径方向で
外側に延びたフランジ成形面とすることができる。
は、缶胴のネック部の内周側の全体を、複数のレバーに
よって形成される成形面で支持することになり、その状
態で缶胴を回転しつつ、外ロールによってネック部をそ
の外面側から半径方向で内側に押圧して成形を行うの
で、缶胴が確実に支持され、したがって缶胴の回転速度
を高くして成形速度を上げても所期どおりの成形を行う
ことができる。
に実質上、点接触するうえに、外ロールが弾性材の弾性
力を介してネック部に押し付けられ、成形荷重が弾性材
によって制限されるから、ネッキング加工のために缶胴
を回転させ、これに伴って外ロールが回転しても、両者
の間に滑りが生じず、また外ロールによってネッキング
加工を施した箇所に再度、外ロールが接触することがな
く、さらには加工の途中で成形荷重が過大になることが
ないので、開口端に塗装・印刷層あるいは樹脂フィルム
が積層されていても、亀裂が生じてそこが剥がれたり、
シワが発生したりすることがない。
レバーによる成形面から半径方向で外側に延びたフラン
ジ成形面を、保持軸に取り付けたマンドレルの端面で形
成する構成では、外ロールが缶胴の開口端をそのフラン
ジ成形面に押し付けることにより、ネック部の先端に外
ロールの外周端の形状に従ってフランジ加工を施すこと
ができる。
具体的に説明する。この発明の成形装置は、ダイ方式な
どによって多段にネッキング加工した缶胴のネック部
を、滑らかに連続した傾斜面(テーパ面)に成形するた
めの装置であり、主としてマンドレルレバーによって形
成された成形面に対してネック部を外ロールによって押
圧することにより成形加工を行うよう構成されている。
・しごき加工によって有底円筒状に形成した後、そのネ
ック部2を多段に絞るネッキング加工を行ったものであ
り、図1に示すように、この缶胴1を載せて受け台3が
自転するよう駆動され、また所定の中心軸線を中心に公
転するように設けられている。この受け台3の上方に
は、回転かつ軸線方向に前後動させられる保持軸4が配
置されている。この保持軸4における先端よりわずか後
退した位置の外周の4箇所に、片持ち状に突出した保持
部5が形成されており、ここにピン6を介して2対のマ
ンドレルレバー7,8が、その中間部で回動自在に取付
けられている。これらのピン6は、保持軸4の外周側で
その中心軸線に垂直な円の接線方向に向けて取付けられ
ており、各マンドレルレバー7,8は、その先端部7
a,8aが缶胴1の半径方向に開きあるいは閉じる動作
を行うようになっている。なお、各マンドレルレバー
7,8の先端部7a,8aは、保持軸4の先端部よりも
前方(図での下方)に延びている。
7,8を取付けてある箇所より先端側に、マンドレル9
が取付けられている。このマンドレル9は、軸長の短い
円筒状をなす部材であり、その内周側にマンドレルレバ
ー7,8を貫通させる孔を形成した隔壁部10が形成さ
れ、その隔壁部10の中心位置を保持軸4の先端面に当
接させるとともに、その隔壁部10を貫通するボルト1
1によって保持軸4と同一軸線上に固定されている。こ
のマンドレル9は、円筒部分の先端側外周面を、絞り加
工されて縮径した缶胴1の開口部の先端内周面に当接さ
せて、絞り加工される缶胴1の開口部の内径を規定する
ようになっている。
保持軸4の外周面との間には、駆動機構の一部をなす弾
性部材、例えば圧縮コイルバネ12が配置されている。
この圧縮コイルバネ12は、マンドレルレバー7,8の
後端部を保持軸4から離す方向に押圧しており、したが
ってマンドレルレバー7,8はその先端部7a,8aが
缶胴1の中心側に退避して位置するように保持されてい
る。
a,8aは、缶胴1のネック部2の開口部を絞り加工す
る際の内面側の形状を規定するものであって、これらの
先端部7a,8aのそれぞれの外表面は、全体が一体と
なって所定の成形面を構成する分割成形面とされてい
る。具体的には、図3および図4に示すように、半径方
向で対向する一方の一対のマンドルレバー7の先端部7
aは、中心角が90度を超える円周長さの一定曲率の円
弧面を分割成形面7bとして外表面に備えている。また
他方の一対のマンドレルレバー8の先端部8aは、前記
一方のマンドルレバー7の先端部7aの円弧面と同一曲
率で、かつその曲率の円周のうちその円弧面が形成する
周長の残余の周長の円弧面を分割成形面8bとして外表
面に備えている。すなわちこれらの先端部7a,8a
は、最外周位置まで拡がった状態で互いに連続した円形
断面の成形面13を形成するようになっている。このよ
うにして形成される成形面13は、軸線方向には滑らか
に連続した面であって、具体的には、缶胴1の胴本体の
上端部からネック部2を経て開口端に向けて次第に径が
減少するテーパ形状すなわちスムースネック形状として
知られている形状に構成されている。
端と前記マンドレル9の下端面とがほぼ一致しており、
したがってマンドレル9の下端面が、成形面13に連続
して半径方向で外側に延びたフランジ成形面9aを構成
している。
7a,8aは、図3および図4に示すように、輪郭部分
のみを持った中空構造であり、したがって周長の短い前
記他方の一対のマンドレルレバー8の先端部8aが、周
長の長いマンドレルレバー7の先端部7aの内側に入る
ように構成されている。このような動作を可能にするた
めに、マンドレルレバー7の後端部7cからマンドレル
レバー7の回転中心となるピン6までの長さが、マンド
レルレバー8の後端部8cからピン6までの長さより長
く構成されている。
14が上下動自在に配置されている。このスリーブ14
は、缶胴1の開口端エッジに不要な変形を生じないよう
に保持するためのものであって、下端部の内径がマンド
レル9の外径より若干大きく形成されている。またこの
スリーブ14は、マンドレル9のフランジに下側から螺
合させたボルト15にフランジを遊嵌させ、これらのボ
ルト15をガイド部材として上下動するようになってい
る。またこれらのボルト15にコイルスプリング16を
嵌合させてあり、このコイルスプリング16によってボ
ルト15の頭部を下限位置としてスリーブ14をこの下
限位置に弾性的に保持するようになっている。なお、こ
の下限位置では、スリーブ14の下端面とマンドレル9
の下端面とがほぼ一致している。この状態でマンドレル
9の外周面とスリーブ14の先端内周面との間に環状の
間隙が生じ、ここに缶胴1の開口端エッジを挿入して保
持するようになっている。
部を成す円筒状の中空カム軸17が、軸線方向に前後動
するように保持軸4と同一軸線上に配置されている。こ
の中空カム軸17の先端側の内周面には、先端側の円筒
面に続けてテーパ面がカム面17aとして形成されてい
る。そして、この中空カム軸17が軸線方向に前進する
ことにより、そのカム面17aが各マンドレルレバー
7,8の後端部7c,8cに係合してこの後端部7c,
8cを半径方向で内周側に移動させ、それに伴って各マ
ンドレルレバー7,8がその先端部7a,8aを半径方
向で外周側に移動させる開き動作を行うように構成され
ている。
その外面を半径方向で内側に押圧して前記マンドレルレ
バー7,8による成形面13に沿った形状とすることに
より成形される。そのための外ロール18が、前記マン
ドレルレバー7,8によるほぼテーパ状の成形面13の
外周側に、成形面13に対して接近・離隔し、また軸線
方向に移動するように配置されている。すなわち図5に
示すように前記保持軸4や受け台3と共に所定の公転中
心軸線を中心に公転する昇降軸20が保持軸4と平行に
配置されており、この昇降軸20は軸受スリーブ21を
貫通して上下動可能に保持されている。その昇降軸20
の下端部には、半径方向で外側に突出したホルダ22が
回転自在に取り付けられており、そのホルダ22の先端
部は、コ字状断面に形成されており、そのコ字状断面の
部分に上下方向に向けて取り付けた軸23に外ロール1
8が回転自在に取り付けられている。
表面に実質的に点接触もしくは点接触とほぼ同様な微小
面積で接触する形状に形成されている。より具体的に
は、図5に示すように、下側が小径となるテーパ状を成
すとともに、その最大径部が滑らかな曲面に形成されて
いる。そしてそのテーパ角は前述した2対のマンドレル
レバー7,8による成形面13におけるテーパ角より大
きい角度とされており、また最大径部の曲率半径は、缶
胴21の開口端部に形成するフランジの曲率半径と等し
い半径に設定されている。
に対して半径方向で内側に向けかつ軸線方向に向けて移
動させられるよう構成されており、そのための機構につ
いて説明すると、前記昇降軸20の上端部にはブラケッ
ト24を介してロールからなるカムフォロアー25が取
り付けられている。このカムフォロアー25は、その回
転中心軸線を水平方向に向けたものであって、前記公転
中心軸線を中心とした円板状のカム26の上面に接触し
ている。なお、このカムフォロアー25とカム26との
接触状態を維持するために、ブラケット24と昇降軸2
0を保持しているアーム部27との間にスプリング28
が張設されている。したがってカム26の形状に応じて
カムフォロアー25が上下動することにより、昇降軸2
0がその軸線方向に沿って上下動するようになってい
る。
は上方に延びており、その上端部は前記軸受スリーブ2
1に回転自在に嵌合させた旋回アーム29に上下動可能
に嵌合保持されている。この旋回アーム29に隣接して
第2の旋回アーム30が軸受スリーブ21に回転自在に
嵌合させられている。図6に示すように、この第2の旋
回アーム30には、公転中心軸線に対して半径方向で外
側に延びた第1の突出部31と、公転中心軸線側に延び
た第2の突出部32とが一体に形成されており、第1の
突出部31には、前記旋回アーム29の外面に、その旋
回中心を中心とした円周方向で対向する突起部33が形
成されており、この突起部33と旋回アーム29との間
には、外ロール18を弾性的に押圧するための弾性部材
として圧縮スプリング34が配置されている。
ー35としてのローラがその回転中心軸線を上下方向に
向けて回転自在に取り付けられている。そしてこのカム
フォロアー35は前記公転中心軸線を中心とした外周面
がカム面であるカム36に接触している。なお、このカ
ムフォロアー35とカム36との接触状態を維持するた
めに、前記旋回アーム29とアーム部27との間にスプ
リング37が図5に示すように張設されている。
る。上記の受け台3や保持軸4および外ロール18等は
相対位置を保った状態で所定の公転中心軸線を中心に公
転するよう駆動されており、その公転動作の途中で受け
台3上に缶胴1が供給されて受け台3上に載せられる。
この缶胴1は、前述したようにそのネック部2に多段の
絞り加工を施したものであって、そのネック部2を上向
きにして受け台3に載せられる。この時点では、保持軸
4は上方に引き上げられており、またその外周に配置し
てある中空カム軸17が保持軸4に対して相対的に引き
上げられており、その結果、各マンドレルレバー7,8
の後端部が圧縮コイルバネ12によって半径方向で外側
に押圧され、それぞれの先端部7a,8aが半径方向で
内側に後退していわゆる閉じた状態になっている。
4の下降あるいはこれら両方の動作による缶胴1と保持
軸4との接近によって、保持軸4の先端部に取り付けた
マンドレルレバー7,8が缶胴1の内部に挿入される。
また前記スリーブ14は、コイルスプリング16の弾性
力によって下端部に下がっているので、缶胴1の開口端
のエッジ部が、マンドレル9とスリーブ14との間の間
隙に挿入される。この状態を図1に示してあり、また各
マンドレルレバー7,8の先端部7a,8aは図3に示
すようにいわゆる閉じた状態となっている。
7が、カム機構や所定のアクチュエータなどによって下
降動作させられ、そのカム面17aが各マンドレルレバ
ー7,8の後端部7c,8cに係合する。このカム面1
7aは、図での上側で小径となるテーパ状の面であるか
ら、各マンドレルレバー7,8はそれぞれの後端部7
c,8cが圧縮コイルバネ12に抗してカム面17aに
よって半径方向で内側に押圧され、先端部7a,8aが
半径方向で外側に開くように回動する。その場合、先端
部7aの周長の長い一方のマンドレルレバー7における
ピン6から後端部7cまでの長さが、他方のマンドレル
レバー8のピン6から後端部8cまでの長さより長いの
で、前記一方のマンドレルレバー7が図3にで示すよ
うに先に回動動作させられ、それに続けて他方のマンド
レルレバー8が図3にで示すように回動動作させられ
る。したがってこれら2対のマンドレルレバー7,8が
互いに干渉することなく回動動作し、最終的には、それ
らの先端部7a,8aが円周方向につながって成形面1
3を構成する。その状態を図2および図4に示してあ
る。
定の成形面13を形成するように拡大すると、各マンド
レルレバー7,8の先端外周部が缶胴1の胴の部分の上
部内面に接触し、実質上、缶胴1を内側から支えた状態
となる。ついで装置全体の公転に伴って外ロール18が
ネック部2の下端部分にその外面側から接近する。
最も外径の大きい外周端がネック部2の下端部に対向す
る位置にあり、前述のように缶胴1の半径方向での内側
に向け移動させられることにより、その外周端が缶胴1
のネック部2の外周面に接触し、ここを押圧することに
なる。その場合、缶胴1は受け台3と共に回転している
から、外ロール18によって押圧された部分は、マンド
レルレバー7,8によって形成されている成形面13の
テーパ面に沿う形状に絞り加工される。
20がカム26およびカムフォロアー25の作用によっ
て次第に引き上げられ、また各旋回アーム30,29が
カム36およびカムフォロアー35の作用により旋回動
作させられるから、外ロール18は前記成形面13に沿
って斜め上方に引き上げられる。すなわち多段形状のネ
ック部2が成形面13に沿う形状に絞り加工を受け、滑
らかな傾斜面に成形される。
場合、缶胴1を回転させるが、缶胴1の内面には前記各
マンドレルレバー7,8による成形面が接触しており、
したがって缶胴1はマンドレルレバー7,8によって内
周側から支持されていることになる。そのため回転速度
を速くしても缶胴1を安定した状態で加工することがで
きる。
9の下端面すなわちフランジ成形面9aに当接するまで
上昇させられる。この状態では、缶胴1の開口端のエッ
ジ部が外ロール18の外周端に被った状態になり、した
がってこのエッジ部が外側にカールしたフランジ部に成
形される。
ック部2の外周面を軸方向には滑って移動することにな
るが、前述したように外ロール18の形状は、ネック部
2に付与すべきテーパ角より大きいテーパ角のテーパ面
および円弧状外周端とを備えたものであるから、外ロー
ル18はネック部2の外面に実質上点接触することにな
り、缶胴1を回転させつつ外ロール18を上述のように
斜め上方に移動させた場合に、ネック部2の外面と外ロ
ール18との間に周速の相違による滑りが生じることが
なく、少なくとも一旦成形加工した部分を再度、外ロー
ル18が加圧しあるいは摺接することはない。したがっ
て塗装・印刷した缶は勿論、樹脂フィルムを積層した缶
であっても、フィルムのシワや亀裂などを生じさせるこ
とがない。また外ロール18は、前述した旋回アーム2
9と第2の旋回アーム30との間の圧縮スプリング34
を介した押圧力によってネック部の外面に押し付けられ
るから、圧縮スプリング34によって設定した以上の成
形荷重がネック部2に作用することが防止される。その
ためにネック部2に対する成形荷重が成形加工の途中で
過大になることが抑制されて塗装・印刷面や樹脂フィル
ムのシワや亀裂あるいはネック部2自体の破断等の欠陥
を未然に防止することができる。そしてまた成形過程に
おけるネックのエッジ部は、マンドレル9およびスリー
ブ14の間で保持されるから、その部分の変形が防止さ
れてこれに続くフランジ成形の際においてもフランジ部
での破断等の異常を未然に防止することができる。
移動させられると、これに続く公転動作によるカムフォ
ロアー35およびカム36の作用により、外ロール18
が缶胴1から半径方向で外側に後退するよう移動させら
れ、缶胴1から離隔する。また前記中空カム軸17が保
持軸4に対して上昇させられ、その結果、カム面17a
によるマンドレルレバー7,8の後端部7c,8cの押
圧が解除されるので、各マンドレルレバー7,8が圧縮
コイルバネ12の弾性力で回動動作させられる。すなわ
ち各マンドレルレバー7,8は、その先端部7a,8a
が半径方向で内側に移動し、全体としての半径を減少さ
せるように回動動作する。その場合にも、回動中心であ
るピン6からの長さの相違により、図4におよびで
示すように順序をもって動作し、マンドレルレバー7,
8同士が干渉することはない。
終了し、外ロール18やマンドレルレバー7,8が元の
位置に後退移動すると、保持軸4が上昇させられ、ある
いは受け台3が下降し、もしくはこれら両方の動作によ
って缶胴1からマンドレルレバー7,8が抜き取られ
る。そしてネック部2の成形加工の終了した缶胴1が受
け台3から排出され、次の工程に送られる。
胴1のネック部2に弾性的に押圧する弾性部材として各
旋回アーム29,30の間に配置した圧縮スプリング3
4を使用したが、この発明は上述の実施例に限定される
ものではないのであって、外ロール18は、要は、弾性
部材の弾性力によって缶胴1のネック部2に押し付けら
れるように構成されていればよく、したがって例えば前
述した軸23を弾性材を介してホルダ22によって保持
する構成としてもよく、あるいはこのホルダ22と昇降
軸20との間に弾性材を介在させる構成としてもよい。
また外ロール18は、半径方向で内側への押圧力のみな
らず、上方向への押圧力を缶胴1に対して作用させるの
で、上下方向においても弾性部材を介して保持するよう
に構成してもよい。
や半径方向への移動をカム機構を使用して行うように構
成したが、これらの部材の昇降動作および半径方向への
動作は、カム機構以外に歯車や送りネジあるいはソレノ
イドなどのアクチュエータを用いて行うように構成して
もよい。さらにこの発明の装置は、絞りしごき加工後に
塗装・印刷した缶あるいは鋼板に樹脂フィルムを積層し
た缶のみならず、他の一般の金属缶におけるネック部の
成形加工に使用することができる。
缶胴の内部に挿入されてその半径方向に拡大することに
より、缶胴のネック部に付与するべき形状の成形面を形
成するマンドレルレバーを備え、ネック部の表面に実質
上点接触する外ロールで弾性部材を介して押圧すること
により、ネック部を前記成形面に対して押圧し、かつそ
の外ロールを軸線方向に移動させて成形を行うように構
成したので、塗装・印刷缶あるいは樹脂フィルム積層缶
のネッキング加工を行う場合であっても、塗装・印刷面
あるいはフィルムのシワや亀裂などの表面欠陥を生じさ
せることなく加工を行うことができる。またこの発明に
おける外ロールは、弾性力を介してネック部の外面に押
し付けられるよう構成されているので、成形荷重が過大
になることが有効に防止され、そのため塗装・印刷缶あ
るいは樹脂フィルム積層缶における内外面のシワや亀裂
の発生を未然に防止できることに加え、ネック部先端の
エッジ部をフランジ加工する際のフランジ部の亀裂や破
断などを未然に防止することができる。さらにこの発明
では、缶胴をマンドレルレバーによって内周側から支え
た状態で成形加工を行うから、缶胴を安定して支持で
き、その結果、缶胴の回転速度を速くして加工速度を向
上させることができる。
ルレバーの構造の一例を示す断面図である。
ある。
示す模式図である。
示す模式図である。
造の一例を示す断面図である。
圧して移動させるための機構を示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 缶胴の多段に絞り加工したネック部を、
外ロールによって外面側から半径方向で内側に押圧する
とともにその外ロールを軸線方向に移動させて滑らかに
連続した形状に成形するスピンフローネック成形装置に
おいて、 前記缶胴と同一軸線上に配置されかつその缶胴の開口部
に向けて相対的に前進させられる保持軸に、その缶胴の
内部に先端部を挿入される複数のレバーが、前記先端部
が缶胴の半径方向に往復動するようそれぞれの中間部で
回動自在に取り付けられるとともに、これらのレバーの
先端部に、該先端部が缶胴の半径方向で外側に移動して
円周方向に連続しかつ前記開口部に対応する箇所に向け
て次第に外径が縮小した成形面を構成する分割成形面が
形成され、また各レバーの後端部に、軸線方向への移動
によって各レバーを開閉動作させる駆動機構が設けら
れ、さらに前記ネック部の外周面に接触する前記外ロー
ルの外周端が、軸線方向に沿う断面形状が凸円弧状とな
る形状に形成されるとともに、その外ロールが、前記缶
胴の半径方向に前後動可能に弾性材を介して保持されて
いることを特徴とするスピンフローネック成形装置。 - 【請求項2】 前記保持軸には、前記缶胴の開口端部を
外周側に嵌合させかつ前記各レバーを貫通させた円筒状
のマンドレルが取り付けられるとともに、そのマンドレ
ルの先端面が、前記成形面から半径方向で外側に延びた
フランジ成形面を形成していることを特徴とする請求項
1に記載のスピンフローネック成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30061395A JP3537568B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | スピンフローネック成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30061395A JP3537568B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | スピンフローネック成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09122798A true JPH09122798A (ja) | 1997-05-13 |
JP3537568B2 JP3537568B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=17886969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30061395A Expired - Fee Related JP3537568B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | スピンフローネック成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3537568B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005519763A (ja) * | 2002-03-13 | 2005-07-07 | マッシー, ヨハン | ワークピースの加工方法およびその成形機 |
US8037728B2 (en) | 2003-08-28 | 2011-10-18 | Universal Can Corporation | Apparatus for producing bottle can |
JP2019130577A (ja) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | 株式会社Ihiエアロスペース | 圧延加工部材の製造方法及び圧延加工部材の製造装置 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP30061395A patent/JP3537568B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005519763A (ja) * | 2002-03-13 | 2005-07-07 | マッシー, ヨハン | ワークピースの加工方法およびその成形機 |
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JP2019130577A (ja) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | 株式会社Ihiエアロスペース | 圧延加工部材の製造方法及び圧延加工部材の製造装置 |
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JP3537568B2 (ja) | 2004-06-14 |
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