JPH09126046A

JPH09126046A - 内燃機関構造

Info

Publication number: JPH09126046A
Application number: JP8281026A
Authority: JP
Inventors: Peter W Brown; ピーター・ダブリュー・ブラウン; George L Broughton; ジョージ・エル・ブロートン
Original assignee: Outboard Marine Corp
Current assignee: Outboard Marine Corp
Priority date: 1995-11-03
Filing date: 1996-10-23
Publication date: 1997-05-13
Also published as: US5657724A

Abstract

(57)【要約】【課題】共通のクランクケース構成要素から、２行程
及び４行程内燃機関の両方のエンジンを製造する。【解決手段】内燃機関は、クランクケースカバー取付
け面２３と開口部２７が設けられたシリンダーアセンブ
リ取付け面２５とを含むクランクケース部材２１を有す
るクランクケースアセンブリ１３と；クランクケースア
センブリとは別体に構成され、シリンダーアセンブリ取
付け面２５に固定されたクランクケース部材取付け面７
３と、クランクケース部材取付け面７３から伸びシリン
ダーアセンブリ取付け面２５に設けられた開口部２７に
連通するシリンダー８１と、を有するシリンダーブロッ
ク７１と；を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関（すなわ
ち、エンジン）に関し、また、２行程と４行程の両方の
エンジンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、２行程エンジンと４行程エンジン
のクランクケースは、概ね、異なるように構成されてい
た。１つの違いは、２行程エンジンの構成においては、
各シリンダーごとに、分離し密封されたクランクケース
チャンバーが採用されているが、４行程エンジンにおい
ては、そのような分離し密封されたクランクケースチャ
ンバーは概ね採用されていなかった。他の違いは、２行
程エンジン構造においては、ミスト潤滑されるニードル
ベアリング（すなわち、針状ころ軸受）が概ね採用さ
れ、これによって、クランクシャフトを支持している
が、４行程エンジンにおいては、強制潤滑されるジャー
ナル・ベアリング（主軸受け）が一般に採用されてい
る。

【０００３】下記の米国特許を参照されたい。

【０００４】２，０６７，７１５１９３７年１月１２日発行２，４３３，１１１１９４７年１２月２３日発行３，４９９，４２５１９７０年３月１０日発行３，６１３，６４６１９７１年１０月１９日発行３，９７３，５３２１９７６年８月１０日発行４，１２６，１０６１９７８年１１月２１日発行４，４６１，２５１１９８４年７月２４日発行４，４７５，４９９１９８４年１０月９日発行４，５３８，５６７１９８５年９月３日発行４，５４５，３４６１９８５年１０月８日発行４，６６０，５１３１９８７年４月２８日発行４，８７９，９７４１９８９年１１月１４日発行４，９０７，５４４１９９０年３月１３日発行５，００５，５３９１９９１年４月９日発行５，００７，３８２１９９１年４月１６日発行５，０２２，３５３１９９１年６月１１日発行５，０３６，８０１１９９１年８月６日発行５，２３０，３１４１９９３年７月２７日発行５，２７９，２６９１９９４年１月１８日発行また、下記の特許も参照されたい。

【０００５】ＤＥ３１２９−６０９１９８１年７月２８日ＳＵ０７５７ー７４７１９８０年８月２５日

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では、２行程エンジンのクランクケースと４行程エンジ
ンのクランクケースとは、異なるように構成されていた
ので、２行程内燃機関と４行程内燃機関の両方のエンジ
ンを製造する場合、異なったクランクケースを製造しな
ければならず、製造コストが上昇するという問題点があ
った。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願発明は、内燃機関で
あって、該内燃機関は、クランクケース部材を有するク
ランクケースアセンブリを備えており、前記クランクケ
ース部材は、クランクケースカバー取付け面と、シリン
ダーアセンブリ取付け面とを有しており、前記シリンダ
ーアセンブリ取付け面には、開口部が設けられており、
前記クランクケースアセンブリは、また、該クランクケ
ースアセンブリとは別体に構成されたシリンダーブロッ
クを備えており、前記シリンダーブロックは、前記シリ
ンダーアセンブリ取付け面に固定されたクランクケース
部材取付け面と、前記クランクケース部材取付け面から
伸び、そして、前記シリンダーアセンブリ取付け面に設
けられた前記開口部に連通するシリンダーとを有してい
る内燃機関を提供するものである。

【０００８】本願発明は、内燃機関であって、該内燃機
関は、クランクケースアセンブリを備えており、前記ク
ランクケースアセンブリは、クランクケース部材を有し
ており、前記クランクケース部材は、クランクケースカ
バー取付け面と、シリンダーアセンブリ取付け面とを有
しており、前記シリンダーアセンブリ取付け面には開口
部が形成されており、前記クランクケースアセンブリ
は、また、クランクケースカバーを有しており、前記ク
ランクケースカバーは、前記クランクケース部材に固定
され、これによって、前記クランクケースカバーと前記
クランクケース部材との間にクランクケースが形成され
ており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセン
ブリ取付け面に設けられた前記開口部に連通しており、
前記クランクケースアセンブリは、さらに、前記クラン
クケース部材と前記クランクケースカバーとによって支
持されたニードル・ローラ・ベアリングと、前記ニード
ル・ローラ・ベアリングによって支持されたクランクシ
ャフトであって、前記クランクケース内を伸び、クラン
クピンを有するクランクシャフトと、前記クランクピン
に回転可能に取り付けられ、前記シリンダーアセンブリ
取付け面に設けられた前記開口部を通って伸びるコネク
ティングロッドとを有しており、前記内燃機関は、ま
た、シリンダーアセンブリを備えており、前記シリンダ
ーアセンブリは、前記クランクケースアセンブリとは別
体に構成されており、前記シリンダーアセンブリは、前
記クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセンブ
リ取付け面に固定されたクランクケース部材取付け面
と、前記クランクケース部材取付け面から伸び、前記ク
ランクケースアセンブリの前記シリンダーアセンブリ取
付け面に設けられた前記開口部に連通するシリンダー
と、前記シリンダーに設けられ、前記シリンダー内で軸
方向に移動可能なピストンであって、前記コネクティン
グロッドに連結されたピストンとを有している内燃機関
を提供するものである。

【０００９】本願発明は、２行程内燃機関であって、前
記２行程内燃機関は、クランクケースアセンブリを備え
ており、前記クランクケースアセンブリは、クランクケ
ース部材を有しており、前記クランクケース部材は、ク
ランクケースカバー取付け面と、シリンダーアセンブリ
取付け面とを有しており、前記シリンダーアセンブリ取
付け面には、開口部と、インレットポートと、排出ポー
トとが設けられており、前記クランクケース部材は、ま
た、前記インレットポートに連通するインレット通路
と、前記排出ポートに連通する排出通路とを有してお
り、前記クランクケースアセンブリは、また、クランク
ケースカバーを有しており、前記クランクケースカバー
は、前記クランクケースカバー取付け面に固定され、こ
れによって、前記クランクケースカバーと前記クランク
ケースカバー取付け面との間にクランクケースが形成さ
れており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセ
ンブリ取付け面に設けられた前記開口部に連通している
と共に、前記クランクケース部材に設けられた前記イン
レット通路及び前記排出通路に連通しており、前記クラ
ンクケースアセンブリは、また、前記クランクケースに
よって支持されるニードル・ローラ・ベアリングと、前
記ニードル・ローラ・ベアリングによって支持され、前
記クランクケース内を伸びクランクピンを有するクラン
クシャフトと、前記クランクピンに回転可能に取り付け
られ、前記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられた
前記開口部を通して伸びるコネクティングロッドとを有
しており、前記２行程内燃機関は、また、シリンダーア
センブリを備えており、前記シリンダーアセンブリは、
前記クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセン
ブリ取付け面に固定されたクランクケースアセンブリ取
付け面と、前記クランクケースアセンブリ取付け面から
伸び、前記クランクケースアセンブリの前記シリンダー
アセンブリ取付け面に設けられた前記開口部に連通し、
円筒形壁を含むシリンダーと、前記シリンダーに設けら
れ、前記シリンダー内で軸方向に移動可能で、前記コネ
クティングロッドに連結されたピストンとを有している
２行程内燃機関を提供するものである。

【００１０】本願発明は、４行程内燃機関であって、前
記４行程内燃機関は、クランクケースアセンブリを備え
ており、前記クランクケースアセンブリは、クランクケ
ース部材を有しており、前記クランクケース部材は、ク
ランクケースカバー取付け面と、シリンダーアセンブリ
取付け面とを有しており、前記シリンダーアセンブリ取
付け面には、開口部と、インレットポートと、排出ポー
トとが設けられており、前記クランクケース部材は、ま
た、前記インレットポートに連通するインレット通路
と、前記排出ポートに連通する排出通路とを有してお
り、前記クランクケースアセンブリは、また、クランク
ケースカバーを有しており、前記クランクケースカバー
は、前記クランクケースカバー取付け面に固定され、こ
れによって、前記クランクケースカバーと前記クランク
ケースカバー取付け面との間にクランクケースが形成さ
れており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセ
ンブリ取付け面に設けられた前記開口部に連通してお
り、前記クランクケースアセンブリは、さらに、前記ク
ランクケースによって支持されたニードル・ローラ・ベ
アリングと、前記ニードル・ローラ・ベアリングによっ
て支持され、前記クランクケース内を伸び、クランクピ
ンを含むクランクシャフトと、前記クランクピンに回転
可能に取り付けられ、前記シリンダーアセンブリ取付け
面に設けられた前記開口部を通して伸びるたコネクティ
ングロッドとを有しており、前記４行程内燃機関は、ま
た、シリンダーアセンブリを備えており、前記シリンダ
ーアセンブリは、前記クランクケースアセンブリの前記
シリンダーアセンブリ取付け面に固定されたクランクケ
ースアセンブリ取付け面と、前記クランクケースアセン
ブリ取付け面から伸び、前記クランクケースアセンブリ
の前記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられた前記
開口部に連通するシリンダーと、前記シリンダーから伸
びるシリンダーヘッド取付け面であって、前記クランク
ケースアセンブリ取付け面から軸方向に間隔をあけて設
けられ、前記クランクケースアセンブリ取付け面に対し
て平行となっているシリンダーヘッド取付け面と、前記
シリンダーヘッド取付け面に固定され、排気ポートと、
インレットポートとを有するシリンダーヘッドと、前記
シリンダーに設けられ、前記シリンダー内で軸方向に移
動可能で、前記コネクティングロッドに連結されたピス
トンとを有する４行程内燃機関を提供するものである。

【００１１】本願発明の他の特徴及び利点は、以下の詳
細な説明、請求の範囲、及び図面を参照することによっ
て、当業者にとって明らかとなるであろう。

【００１２】

【発明の実施の形態】本願発明の一実施例を詳細に説明
する前に、本願発明は、その適用の際に、以下の記載に
おいて説明する又は図面に示す詳細な構造及び構成要素
の配列に限定されるものではないことを理解する必要が
ある。本願発明は、他の実施例として構成することがで
き、また、種々の態様で実施するすなわち実行すること
ができる。また、本明細書で使用する用語及び術語は、
説明を行うためのものであって、限定的なものと見なす
べきではないことも理解する必要がある。

【００１３】図１に概略的に示されているのは、２行程
内燃機関１１である。２行程内燃機関１１は、クランク
ケースアセンブリ１３とシリンダーアセンブリ１５とを
備えている。

【００１４】クランクケースアセンブリ１３は、クラン
クケース部材２１を備えている。クランクケース部材２
１は、クランクケースカバー取付け面２３と、シリンダ
ーアセンブリ取付け面２５とを有している。シリンダー
アセンブリ取付け面２５には、開口部２７が形成されて
いる。クランクケースアセンブリ１３は、また、クラン
クケースカバー３１を備えている。クランクケースカバ
ー３１は、一連のボルト３３（１つのみ図示されてい
る）のような適切な手段によって、クランクケース部材
２１に固定されている。これによって、クランクケース
カバー３１とクランクケース部材２１との間にクランク
ケース３５を形成している。クランクケース３５は、シ
リンダーアセンブリ取付け面２５に設けられた開口部２
７に連通している。

【００１５】クランクケース部材２１は、また、燃焼用
空気のインレット通路すなわち燃料/空気からなる混合
気のインレット通路４１を備えている。燃焼用空気のイ
ンレット通路すなわち燃料/空気からなる混合気のイン
レット通路４１は、クランクケース３５と、シリンダー
アセンブリ取付け面２５のインレットポート（換言すれ
ば、吸気ポート）４３との間を連通している。燃焼用空
気のインレット通路すなわち燃料/空気からなる混合気
のインレット通路４１は、クランクケース３５内への流
入を与えクランクケース３５からの流出を防止するバル
ブ手段を備えることが好ましい。他の構成を採用するこ
ともできるが、開示された構成において、そのようなバ
ルブ手段は、適切なリードバルブ（換言すれば、リード
弁）４５を備えている。さらに、クランクケース部材２
１は、また、燃焼用空気の排出通路すなわち燃料/空気
からなる混合気の排出通路４７を備えることが好まし
い。燃焼用空気の排出通路すなわち燃料/空気からなる
混合気の排出通路４７は、クランクケース３５と、シリ
ンダーアセンブリ取付け面２５に設けられた排出ポート
４９との間を連通している。

【００１６】クランクケースアセンブリ１３は、また、
複数のニードル・ローラ・ベアリング（換言すれば、針
状ころ軸受）５１を備えている（図２参照）。ニードル
・ローラ・ベアリング５１は、クランクケース部材２１
とクランクケースカバー３１とによって支持されてい
る。ニードル・ローラ・ベアリング５１は、さらに、ク
ランクシャフト５３を回転可能に支持している。クラン
クシャフト５３は、クランクケース３５内を伸びてお
り、クランクピン５５を備えている。コネクティングロ
ッド５７が、クランクピン５５に回転可能に連結されて
いる。コネクティングロッド５７は、シリンダーアセン
ブリ取付け面２５に設けられた開口部２７を通して伸び
ている。

【００１７】シリンダーアセンブリ１５は、シリンダー
ブロック７１を備えている。シリンダーブロック７１
は、クランクケース部材取付け面すなわちクランクケー
スアセンブリ取付け面７３を備えている。クランクケー
ス部材取付け面すなわちクランクケースアセンブリ取付
け面７３は、複数の適切なボルト７５（１つ図示されて
いる）によって、クランクケースアセンブリ１３のシリ
ンダーアセンブリ取付け面２５に適切に固定されてい
る。シリンダーアセンブリ１５は、また、シリンダー８
１を備えている。シリンダー８１は、クランクケース部
材取付け面７３から伸びている。シリンダー８１は、ま
た、クランクケースアセンブリ１３のシリンダーアセン
ブリ取付け面２５に設けられた開口部２７に連通してい
る。シリンダー８１は、さらに、円筒形壁８３を備えて
いる。さらに、シリンダーアセンブリ１５は、ピストン
８５を備えている。ピストン８５は、シリンダー８１に
設けられ、該シリンダー８１内で軸方向に移動できるよ
うになっている。ピストン８５は、また、コネクティン
グロッド５７に回転可能に連結されている。

【００１８】シリンダー８１の円筒形壁８３には、通常
の２行程内燃機関のように、排気ポート９１と、燃焼用
空気のインレットポートすなわち燃料/空気からなる混
合気のインレットポート９３とが、設けられている。排
気ポート９１は、ピストンの運動に応答して開閉するよ
うになっている。燃焼用空気のインレットポートすなわ
ち燃料/空気からなる混合気のインレットポート９３
も、ピストンの運動に応答して開閉するようになってい
る。

【００１９】シリンダーアセンブリ１５は、また、燃焼
用空気のインレット通路すなわち燃料/空気からなる混
合気のインレット通路９５を備えている。燃焼用空気の
インレット通路すなわち燃料/空気からなる混合気のイ
ンレット通路９５は、クランクケースアセンブリ取付け
面７３から伸びいる。また、燃焼用空気のインレット通
路すなわち燃料/空気からなる混合気のインレット通路
９５は、シリンダーアセンブリ取付け面２５に設けられ
たインレットポート４３に連通している。所望するなら
ば、燃焼用空気のインレット通路すなわち燃料/空気か
らなる混合気のインレット通路４１に設けたリードバル
ブ４５を省くことができる。その代わりとして、クラン
クケース３５内への流入を許容しクランクケース３５か
らの流出を防止するバルブ手段（図示せず）をインレッ
ト通路９５に設けることができる。任意の適切なそのよ
うなバルブ手段を採用することができるが、開示された
構造においては、適切なリードバルブを採用することが
できる。

【００２０】燃料を２行程内燃機関（エンジン）１１に
供給するための任意の適切な手段を採用することができ
る。すなわち、インレット通路９５は、２行程内燃機関
１１に燃料を供給するよう作動するキャブレター（図示
せず）を備えることができる。あるいは、燃料噴射装置
（図示せず）を採用し、そして、燃焼用空気の流入を制
御するスロットルバルブ９７を、単にインレット通路９
５に設けることもできる。シリンダーアセンブリ１５
は、また、トランスファ通路（換言すれば、移送通路）
９８を備えている。トランスファ通路９８は、シリンダ
ーアセンブリ取付け面２５に設けられた排出ポート４９
に連通し、円筒形壁８３に設けられたインレットポート
９３に連通している。

【００２１】シリンダーブロック７１は、図１に示され
たように、クランクケース部材取付け面７３と、シリン
ダー８１と、クランクケース部材取付け面７３に対して
軸方向に間隔をあけて設けられたシリンダーヘッド９９
とを有する一個構成（ワンピース）につくられている。

【００２２】あるいは、シリンダーブロック７１は、ク
ランクケース部材取付け面７３と、シリンダー８１と、
クランクケース部材取付け面７３に対して軸方向に間隔
をあけて設けられ円筒形壁８３から伸びる（点線で示さ
れた）シリンダーヘッド取付け面１０３とを有する一個
構成（ワンピース）につくることもできる。この場合、
シリンダーアセンブリ１５は、また、シリンダーヘッド
９９を備えている。シリンダーヘッド９９は、別体に構
成されており、複数のボルト（図示せず）や他の適切な
手段によって、シリンダーヘッド取付け面１０３に固定
されている。

【００２３】任意の適切な点火プラグ１０６を採用する
ことができる。

【００２４】任意の適切な手段を採用して、２行程内燃
機関１１に潤滑油を供給することができる。例えば、特
に、キャブレター（図示せず）が採用されるならば、潤
滑油に燃料を混ぜることができる。

【００２５】第２の実施例の２行程内燃機関１０７が、
図４に図式的に示されている。２行程内燃機関１０７
は、２行程内燃機関１１のクランクケース部材２１にそ
れぞれ設けられたインレット通路４１と排出通路４７と
が省かれていること、開口部２７すなわち孔２７が、
（ボルト用の孔を除いて）シリンダーアセンブリ取付け
面２５に設けられた唯一の開口部すなわち孔（ホール）
となっていること、シリンダーブロック７１に形成され
たインレット通路９５及びトランスファ通路９８が、ク
ランクケース部材取付け面７３に隣接してシリンダー８
１に連通していること、２行程内燃機関１１のクランク
ケース部材２１のインレット通路４１に設けられたリー
ドバルブ４５が省かれていること、シリンダーブロック
７１のインレット通路９５にリードバルブ４５が設けら
れていることを別にすれば、図１に示された２行程内燃
機関１１と同様となっている。他の点においては、２行
程内燃機関１０７の構成は、２行程内燃機関１１の構成
と同じとなっている。したがって、図１に加えられたの
と同じ参照符号が、図４において同等の構成要素に対し
て加えられている。

【００２６】第１の実施例の４行程内燃機関１１１が、
図５に図式的に示されている。４行程内燃機関１１１
は、クランクケースアセンブリ１３とシリンダーアセン
ブリ１５とを備えている。

【００２７】クランクケースアセンブリ１３は、図１に
示された２行程内燃機関１１に関して記述したクランク
ケースアセンブリ１３と同様に構成されている。したが
って、図１に加えられた同じ参照符号が、図５の同じ構
成要素に加えられていることと、リードバルブ４５が省
かれていることを別にして、４行程内燃機関１１１のク
ランクケースアセンブリ１３に関しては、それ以上説明
しない。

【００２８】４行程内燃機関１１１のシリンダーアセン
ブリ１５は、シリンダーブロック７１を備えている。シ
リンダーブロック７１は、クランクケース部材取付け面
７３を備えている。複数のボルト７５のような適切な手
段によって、クランクケースアセンブリ１３のシリンダ
ーアセンブリ取付け面２５が、クランクケース部材取付
け面７３に固定されている。シリンダーアセンブリ１５
は、また、シリンダー８１とシリンダーヘッド取付け面
１８７とを備えている。シリンダー８１は、クランクケ
ース部材取付け面７３から伸びており、クランクケース
アセンブリ１３のクランクケース部材取付け面７３に設
けられた開口部２７に連通している。シリンダーヘッド
取付け面１８７は、クランクケース部材取付け面７３に
対して軸方向に間隔をあけて、また、該クランクケース
部材取付け面７３に対して平行に、シリンダー８１から
伸びている。

【００２９】さらに、シリンダーアセンブリ１５は、ま
た、シリンダーヘッド９９を備えている。シリンダーヘ
ッド９９は、複数のボルト（図示せず）のような適切な
手段によって、シリンダーヘッド取付け面１８７に固定
されている。シリンダーヘッド９９は、通常のように、
排気ポート１８４と、燃焼用空気のインレットポートす
なわち燃料/空気からなる混合気のインレットポート１
８６とを備えている。このインレットポート１８６は、
インレット通路１８８を通して、キャブレター１９０と
連通できるようになっている。あるいは、燃焼用空気だ
けをインレットポート１８６を通して導入し、燃焼噴射
装置（図示せず）によって、燃料をシリンダー８１内に
直接的に、あるいはインレット通路１８８内に、あるい
はその他の場所に噴射することもできる。シリンダーア
センブリ１５において、クランクケース部材取付け面７
３は、クランクケース３５に連通するインレットポート
４３と排出ポート４９とを閉じるように機能している。
所望するならば、４行程内燃機関１１１において、イン
レット通路４１と排出通路４７とをクランクケースアセ
ンブリ１３から省くことができる。

【００３０】さらに説明すると、シリンダーアセンブリ
１５は、ピストン８５を備えている。ピストン８５は、
シリンダー８１に設けられ、該シリンダー８１内で軸方
向に移動できるようになっている。また、ピストン８５
は、コネクティングロッド５７に回転可能に連結されて
いる。

【００３１】図１に示された２行程内燃機関１１に関し
て述べたように、適当な任意の点火プラグ１０６を採用
でき、また、４行程内燃機関１１１の種々の構成要素を
潤滑するために、任意の適当な手段を採用できる。

【００３２】第２の実施例の過給される４行程内燃機関
２１１が、図６に図式的に示されている。シリンダーに
供給される燃焼用空気の圧力が、ピストンの往復運動の
結果、クランクケース内において増加する。これによっ
て、前記過給が行われるようになっている。４行程内燃
機関２１１は、クランクケースアセンブリ１３とシリン
ダーアセンブリ１５とを備えている。第２の実施例の４
行程内燃機関２１１は、後述することを除いて、図５に
示された４行程内燃機関１１１に関して説明したのと同
じように、概ね構成されている。したがって、図５に加
えられたいくつかの同じ参照符号が、図６の同じ構成要
素に加えられている。

【００３３】４行程内燃機関２１１は、空気のインレッ
ト通路９５を設けるようにシリンダーアセンブリ１５を
構成することによって過給される。このインレット通路
９５は、図１に示された２行程内燃機関１１に関して説
明したインレット通路９５とほぼ同じように構成されて
いる。また、このインレット通路９５は、クランクケー
ス部材取付け面７３から伸び、シリンダーアセンブリ取
付け面２５に設けられたインレットポート４３に連通し
ている。図１に示された構成のように、燃料／空気から
なる混合気がクランクケース３５に加えられる場合、イ
ンレット通路９５は、キャブレター（図示せず）に連通
させることができる。あるいは、燃焼用空気のみがクラ
ンクケース３５に加えられる場合、インレット通路９５
にはスロットルバルブ９７を設けることができる。さら
に、図１に示された２行程内燃機関１１に設けられてい
るように、インレット通路４１は、クランクケース３５
内への流入を許容し、クランクケース３５からの流出を
妨げる適切なバルブ手段を備えている。他の構成を採用
することもできるが、開示された構成において、バルブ
手段はリードバルブ４５を備えている。あるいは、リー
ドバルブと同様な任意の適切なバルブを、シリンダーア
センブリ１５に設けたインレット通路９５に設けること
もできる。

【００３４】さらに、過給を行うために、４行程内燃機
関２１１は、さらに、導管すなわち通路２９０を備えて
いる。導管すなわち通路２９０は、シリンダーアセンブ
リ取付け面２５に設けた排出ポート４９と、シリンダー
ヘッド９９に設けたインレットポート１８６との間を連
通している。さらに、４行程内燃機関２１１は、クラン
クケース３５から導管２９０への流動を許容し、導管２
９０からクランクケース３５への流動を妨げるバルブ手
段を備えている。他の構成を採用することもできるが、
開示された構成において、そのバルブ手段は、クランク
ケース部材２１の排出通路４７に設けられたリードバル
ブ２９２を備えている。あるいは、シリンダーアセンブ
リ１５の導管すなわち通路２９０に、リードバルブ２９
２を設けることもできる。

【００３５】第３の実施例の過給される４行程内燃機関
３１１が、図７に図式的に示されている。４行程内燃機
関３１１は、後述する点を除いて、図６に示された４行
程内燃機関２１１に関して説明されたのと同じように概
ね構成されている。したがって、図５及び図６に加えら
れたいくつかの同じ参照符号が、また、図７の同じ構成
要素に加えられている。

【００３６】４行程内燃機関３１１は、クランクケース
部材２１が２行程内燃機関１０７に採用されているもの
と同じになっているという点において、すなわち、クラ
ンクケース部材２１がインレット通路４１と排出通路４
７とを省いているという点において、４行程内燃機関２
１１と異なっている。その代わりとして、シリンダーブ
ロック７１のインレット通路９５と導管すなわち通路２
９０とが、クランクケース部材取付け面７３に隣接する
位置で、シリンダー８１に連通している。そのため、図
７に示される４行程内燃機関３１１においては、リード
バルブ４５が、シリンダーブロック７１のインレット通
路９５に設けられ、リードバルブ２９２が、シリンダー
ブロック７１の導管すなわち通路２９０に設けられてい
る。リードバルブ４５とリードバルブ２９２とは、クラ
ンクケース部材２１に隣接して設けられている。

【００３７】第４の実施例の過給される４行程内燃機関
４１１が、図８に図式的に示されている。４行程内燃機
関４１１は、後述する点を除いて、図６の４行程内燃機
関２１１に関して説明したのと同じように概ね構成され
ている。したがって、図５及び図６に加えられたいくつ
かの同じ参照符号が、図８の同じ構成要素に加えられて
いる。

【００３８】図８に示された４行程内燃機関４１１は、
４行程内燃機関２１１のクランクケース部材２１に設け
られたインレット通路４１と排出通路４７が省かれてい
るという点において、図６に示された４行程内燃機関２
１１と異なっている。そのため、図８に示される４行程
内燃機関４１１においては、開口部２７がインレットポ
ート４３と排出ポート４９とに組合わされて、単一の拡
大開口部４２７が設けられている。この単一の拡大開口
部４２７によって、シリンダー８１とインレット通路９
５と導管すなわち通路２９０とが、クランクケース３５
に連通している。さらに、４行程内燃機関４１１におい
て、リードバルブ４５が、シリンダーブロック７１のイ
ンレット通路９５に設けられ、リードバルブ２９２が、
シリンダーブロック７１の導管すなわち通路２９０に設
けられている。リードバルブ４５とリードバルブ２９２
とは、クランクケース部材取付け面７３に隣接して設け
られている。

【００３９】図８及び図９に示された組合わされた開口
部４２７は、また、（リードバルブ４５をシリンダーブ
ロック７１のインレット通路９５に設けることによっ
て、）図１に示された２行程内燃機関１１に採用するこ
ともできる。

【００４０】あるいは、（図示されていない）他の構成
において、導管すなわち通路２９０を、シリンダーアセ
ンブリ１５とは別体に形成して、クランクケースアセン
ブリ１３の排出ポート（図示せず）とシリンダーヘッド
９９のインレット通路１８８とに適切に連結させるよう
にしてもよい。

【００４１】図１及び図４に示された２行程内燃機関１
１と２行程内燃機関１０７に関して述べたように、図
５、６、７、及び８に示された４行程内燃機関１１１、
２１１、３１１、及び４１１は、該４行程内燃機関１１
１、２１１、３１１、及び４１１の種々の構成要素を潤
滑する任意の適切な手段を採用することができる。

【００４２】２行程内燃機関と４行程内燃機関とは、単
気筒エンジン（単一のシリンダエンジン）として開示さ
れたが、本願発明は、同様に、多気筒エンジンにも適用
することができる。

【００４３】前述したことから明らかなように、開示さ
れたエンジンは、共通のクランクケースアセンブリを備
えている。したがって、共通のクランクケース構成要素
から、２行程内燃機関と４行程内燃機関の両方のエンジ
ンを製造することができ、これによって、十分に製造コ
ストを下げることができる。

【００４４】本発明の種々の特徴及び利点は、請求の範
囲に記載されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本願発明の種々の特徴を具体化する２
行程内燃機関の第１の実施例の線図である。

【図２】図２は、図１の線２−−２に沿って取った断面
図である。

【図３】図３は、図１の線３−−３に沿って取った断面
図である。

【図４】図４は、本願発明の種々の特徴を具体化する２
行程内燃機関の第２の実施例の線図である。

【図５】図５は、本願発明の種々の特徴を具体化する４
行程内燃機関の第１の実施例の線図である。

【図６】図６は、本願発明の種々の特徴を具体化する４
行程内燃機関の第２の実施例の線図である。

【図７】図７は、本願発明の種々の特徴を具体化する４
行程内燃機関の第３の実施例の線図である。

【図８】図８は、本願発明の種々の特徴を具体化する４
行程内燃機関の第４の実施例の線図である。

【図９】図９は、図８の線９−−９に沿って取った断面
図である。

【符号の説明】

１１２行程内燃機関１３クランク
ケースアセンブリ１５シリンダーアセンブリ２５シリンダ
ーアセンブリ取付け面２１クランクケース部材２３クランク
ケースカバー取付け面２７開口部３１クランク
ケースカバー３３ボルト３５クランク
ケース４１燃焼用空気のインレット（入口）通路すなわち燃
料/空気からなる混合気のインレット（入口）通路４３インレットポート（換言すれば、入口孔、さら
に、換言すれば吸気ポート）４５リードバルブ４７燃焼用空気の排出通路すなわち燃料/空気からな
る混合気の排出通路４９排出ポート５１ニードル・ローラ・ベアリング（換言すれば、針
状ころ軸受）５３クランクシャフト５５クランク
ピン５７コネクティングロッド７１シリンダ
ーブロック７３クランクケース部材取付面すなわちクランクケー
スアセンブリ取付面７５ボルト８１シリンダ
ー８３円筒形壁８５ピストン９１排気ポート９３燃焼用空気のインレット（入口）ポートすなわち
燃料/空気からなる混合気のインレット（入口）ポート９５燃焼用空気のインレット（入口）通路すなわち燃
料/空気からなる混合気のインレット（入口）通路９７スロットルバルブ９８トランスファ通路（換言すれば、移送通路）９９シリンダーヘッド１０３シリン
ダーヘッド取付け面１０６点火プラグ１１１４行程
内燃機関１８４排気ポート（換言すれば、エキゾーストポー
ト）１８６燃焼用空気のインレットポート（換言すれば、
吸気ポート）すなわち燃料/空気からなる混合気のイン
レットポート１８７シリンダーヘッド取付け面１８８インレット通路（換言すれば、吸気通路）１９０キャブレター（換言すれば、気化器）２１１過給される４行程内燃機関２９０導管す
なわち通路２９２リードバルブ３１１過給さ
れる４行程内燃機関４１１過給される４行程内燃機関４２７単一の
拡大開口部

フロントページの続き (72)発明者ジョージ・エル・ブロートンアメリカ合衆国イリノイ州60099，ズィオン，グリーンビュー・ドライブ 13610

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内燃機関であって、該内燃機関は、クランクケース部材を有するクランクケ
ースアセンブリを備えており、前記クランクケース部材は、クランクケースカバー取付
け面と、シリンダーアセンブリ取付け面とを有してお
り、前記シリンダーアセンブリ取付け面には、開口部が設け
られており、前記クランクケースアセンブリは、また、該クランクケ
ースアセンブリとは別体に構成されたシリンダーブロッ
クを備えており、前記シリンダーブロックは、前記シリンダーアセンブリ取付け面に固定されたクラン
クケース部材取付け面と、前記クランクケース部材取付け面から伸び、そして、前
記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられた前記開口
部に連通するシリンダーとを有していることを特徴とす
る内燃機関。
【請求項２】請求項１に記載の内燃機関において、前記クランクケースアセンブリは、また、クランクケー
スカバーを備えており、前記クランクケースカバーは、
前記クランクケース部材に固定され、これによって、前
記クランクケースカバーと前記クランクケース部材との
間にクランクケースが形成されており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセンブリ取付
け面に設けられた前記開口部に連通していることを特徴
とする内燃機関。
【請求項３】請求項１に記載の内燃機関において、前記クランクケースアセンブリは、また、前記クランクケースによって支持されたニードル・ロー
ラ・ベアリングと、前記ニードル・ローラ・ベアリングによって支持された
クランクシャフトであって、前記クランクケース内を伸
び、クランクピンを有するクランクシャフトと、前記クランクピンに回転可能に取り付けられたコネクテ
ィングロッドとを備えており、前記コネクティングロッドは、前記シリンダーアセンブ
リ取付け面に設けられた前記開口部を通って伸びてお
り、前記シリンダーアセンブリは、また、ピストンを備えて
おり、前記ピストンは、前記シリンダーに設けられ、該シリン
ダー内で軸方向に移動可能となっており、前記ピストンは、前記コネクティングロッドに連結され
ていることを特徴とする内燃機関。
【請求項４】内燃機関であって、該内燃機関は、クランクケースアセンブリを備えてお
り、前記クランクケースアセンブリは、クランクケース部材
を有しており、前記クランクケース部材は、クランクケースカバー取付
け面と、シリンダーアセンブリ取付け面とを有してお
り、前記シリンダーアセンブリ取付け面には開口部が形成さ
れており、前記クランクケースアセンブリは、また、クランクケー
スカバーを有しており、前記クランクケースカバーは、前記クランクケース部材
に固定され、これによって、前記クランクケースカバー
と前記クランクケース部材との間にクランクケースが形
成されており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセンブリ取付
け面に設けられた前記開口部に連通しており、前記クランクケースアセンブリは、さらに、前記クランクケース部材と前記クランクケースカバーと
によって支持されたニードル・ローラ・ベアリングと、前記ニードル・ローラ・ベアリングによって支持された
クランクシャフトであって、前記クランクケース内を伸
び、クランクピンを有するクランクシャフトと、前記クランクピンに回転可能に取り付けられ、前記シリ
ンダーアセンブリ取付け面に設けられた前記開口部を通
って伸びるコネクティングロッドとを有しており、前記内燃機関は、また、シリンダーアセンブリを備えて
おり、前記シリンダーアセンブリは、前記クランクケースアセ
ンブリとは別体に構成されており、前記シリンダーアセンブリは、前記クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセン
ブリ取付け面に固定されたクランクケース部材取付け面
と、前記クランクケース部材取付け面から伸び、前記クラン
クケースアセンブリの前記シリンダーアセンブリ取付け
面に設けられた前記開口部に連通するシリンダーと、前記シリンダーに設けられ、前記シリンダー内で軸方向
に移動可能なピストンであって、前記コネクティングロ
ッドに連結されたピストンとを有していることを特徴と
する内燃機関。
【請求項５】請求項４に記載の内燃機関において、前記シリンダーは、円筒形壁を備えており、前記シリンダーアセンブリは、また、前記円筒形壁に設けられ、前記シリンダーにおけるピス
トン運動に応答して開閉する排気ポートと、前記円筒形壁に設けられ、前記シリンダーにおけるピス
トン運動に応答して開閉する燃焼用空気のインレットポ
ートとを備えていることを特徴とする内燃機関。
【請求項６】請求項４に記載の内燃機関において、前記シリンダーアセンブリは、また、一個構成のシリン
ダーブロックを備えており、前記シリンダーブロックは、前記クランクケース部材取
付け面と、前記シリンダーと、シリンダーヘッド取付け
面とを有しており、前記シリンダーヘッド取付け面は、前記円筒形壁から伸
び、前記クランクケース部材取付け面に対して軸方向に
間隔をあけて設けられており、前記シリンダーアセンブリは、また、前記シリンダーヘ
ッド取付け面に固定されたシリンダーヘッドを備えてい
ることを特徴とする内燃機関。
【請求項７】請求項４に記載の内燃機関において、前記シリンダーアセンブリは、また、一個構成のシリン
ダーブロックを備えており、前記シリンダーブロックは、前記クランクケース部材取
付け面と、前記シリンダーと、シリンダーヘッドとを有
しており、前記シリンダーヘッドは、前記クランクケース部材取付
け面に対して軸方向に間隔をあけて設けられていること
を特徴とする内燃機関。
【請求項８】請求項４に記載の内燃機関において、前記クランクケースアセンブリは、また、前記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられたインレ
ットポートと、前記インレットポートと前記クランクケースとの間を連
通するインレット通路と、前記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられた排出ポ
ートと、前記排出ポートと前記クランクケースとの間を連通する
排出通路とを備えており、前記シリンダーアセンブリは、また、インレット通路を
備えており、前記インレット通路は、前記クランクケース部材取付け
面から伸び、そして、前記シリンダーアセンブリ取付け
面に設けられた前記インレットポートに連通しており、前記インレット通路は、また、前記クランクケースへの
流入を許容し前記クランクケースからの流出を防止する
バルブを有していることを特徴とする内燃機関。
【請求項９】請求項８に記載の内燃機関において、前記バルブは、リードバルブを備えていることを特徴と
する内燃機関。
【請求項１０】請求項８に記載の内燃機関において、前記シリンダーアセンブリの前記インレット通路は、ま
た、キャブレターを備えていることを特徴とする内燃機
関。
【請求項１１】請求項８に記載の内燃機関において、前記シリンダーアセンブリの前記インレット通路は、ま
た、スロットルバルブを備えていることを特徴とする内
燃機関。
【請求項１２】請求項４に記載の内燃機関において、前記シリンダーは円筒形壁を備えており、前記シリンダーアセンブリは、また、前記円筒形壁に設
けられた燃焼用空気のインレットポートを備えており、前記燃焼用空気のインレットポートは、前記シリンダー
におけるピストン運動に応答して開閉されるようになっ
ており、前記シリンダーアセンブリは、また、前記燃焼用空気の
インレットポートと前記クランクケースとの間を連通す
るトランスファ通路を備えていることを特徴とする内燃
機関。
【請求項１３】請求項４に記載の内燃機関において、前記シリンダーアセンブリは、また、前記シリンダーか
ら伸びるシリンダーヘッド取付け面を備えており、前記シリンダーヘッド取付け面は、前記クランクケース
部材取付け面から軸方向に間隔をあけて設けられ、ま
た、該クランクケース部材取付け面と平行になってお
り、前記シリンダーアセンブリは、また、前記シリンダーヘ
ッド取付け面に固定されたシリンダーヘッドを備えてい
ることを特徴とする内燃機関。
【請求項１４】請求項１３に記載の内燃機関におい
て、前記シリンダーヘッドは、排気ポートと燃焼用空気のイ
ンレットポートとを備えていることを特徴とする内燃機
関。
【請求項１５】請求項１４に記載の内燃機関におい
て、前記クランクケースアセンブリは、また、前記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられたインレ
ットポートと、前記インレットポートと前記クランクケースとの間を連
通するインレット通路と、前記シリンダーアセンブリ取付け面に設けられた排出ポ
ートと、前記排出ポートと前記クランクケースとの間を連通する
排出通路とを備えており、前記シリンダーアセンブリは、また、インレット通路を
備えており、前記インレット通路は、前記クランクケース部材取付け
面から伸び、そして、前記シリンダーアセンブリ取付け
面に設けられた前記インレットポートに連通しており、前記インレット通路には、前記クランクケースへの流入
を許容し前記クランクケースからの流出を防止するバル
ブが設けられており、前記内燃機関は、さらに、前記クランクケースアセンブリに設けられた前記排出ポ
ートと、前記シリンダーアセンブリに設けられた前記イ
ンレットポートとの間を伸びる導管を備えており、前記導管には、前記クランクケースからの流出を許容し
前記クランクケースへの流入を防止するバルブが設けら
れていることを特徴とする内燃機関。
【請求項１６】請求項１５に記載の内燃機関におい
て、前記バルブは、リードバルブを備えていることを特徴と
する内燃機関。
【請求項１７】請求項１５に記載の内燃機関におい
て、前記導管は、前記シリンダーアセンブリに形成されてい
ることを特徴とする内燃機関。
【請求項１８】２行程内燃機関であって、前記２行程内燃機関は、クランクケースアセンブリを備
えており、前記クランクケースアセンブリは、クランクケース部材
を有しており、前記クランクケース部材は、クランクケースカバー取付
け面と、シリンダーアセンブリ取付け面とを有してお
り、前記シリンダーアセンブリ取付け面には、開口部と、イ
ンレットポートと、排出ポートとが設けられており、前記クランクケース部材は、また、前記インレットポー
トに連通するインレット通路と、前記排出ポートに連通
する排出通路とを有しており、前記クランクケースアセンブリは、また、クランクケー
スカバーを有しており、前記クランクケースカバーは、前記クランクケースカバ
ー取付け面に固定され、これによって、前記クランクケ
ースカバーと前記クランクケースカバー取付け面との間
にクランクケースが形成されており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセンブリ取付
け面に設けられた前記開口部に連通していると共に、前
記クランクケース部材に設けられた前記インレット通路
及び前記排出通路に連通しており、前記クランクケースアセンブリは、また、前記クランクケースによって支持されるニードル・ロー
ラ・ベアリングと、前記ニードル・ローラ・ベアリングによって支持され、
前記クランクケース内を伸びクランクピンを有するクラ
ンクシャフトと、前記クランクピンに回転可能に取り付けられ、前記シリ
ンダーアセンブリ取付け面に設けられた前記開口部を通
して伸びるコネクティングロッドとを有しており、前記２行程内燃機関は、また、シリンダーアセンブリを
備えており、前記シリンダーアセンブリは、前記クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセン
ブリ取付け面に固定されたクランクケースアセンブリ取
付け面と、前記クランクケースアセンブリ取付け面から伸び、前記
クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセンブリ
取付け面に設けられた前記開口部に連通し、円筒形壁を
含むシリンダーと、前記シリンダーに設けられ、前記シリンダー内で軸方向
に移動可能で、前記コネクティングロッドに連結された
ピストンとを有していることを特徴とする２行程内燃機
関。
【請求項１９】４行程内燃機関であって、前記４行程内燃機関は、クランクケースアセンブリを備
えており、前記クランクケースアセンブリは、クランクケース部材
を有しており、前記クランクケース部材は、クランクケースカバー取付
け面と、シリンダーアセンブリ取付け面とを有してお
り、前記シリンダーアセンブリ取付け面には、開口部と、イ
ンレットポートと、排出ポートとが設けられており、前記クランクケース部材は、また、前記インレットポー
トに連通するインレット通路と、前記排出ポートに連通
する排出通路とを有しており、前記クランクケースアセンブリは、また、クランクケー
スカバーを有しており、前記クランクケースカバーは、前記クランクケースカバ
ー取付け面に固定され、これによって、前記クランクケ
ースカバーと前記クランクケースカバー取付け面との間
にクランクケースが形成されており、前記クランクケースは、前記シリンダーアセンブリ取付
け面に設けられた前記開口部に連通しており、前記クランクケースアセンブリは、さらに、前記クランクケースによって支持されたニードル・ロー
ラ・ベアリングと、前記ニードル・ローラ・ベアリングによって支持され、
前記クランクケース内を伸び、クランクピンを含むクラ
ンクシャフトと、前記クランクピンに回転可能に取り付けられ、前記シリ
ンダーアセンブリ取付け面に設けられた前記開口部を通
して伸びるたコネクティングロッドとを有しており、前記４行程内燃機関は、また、シリンダーアセンブリを
備えており、前記シリンダーアセンブリは、前記クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセン
ブリ取付け面に固定されたクランクケースアセンブリ取
付け面と、前記クランクケースアセンブリ取付け面から伸び、前記
クランクケースアセンブリの前記シリンダーアセンブリ
取付け面に設けられた前記開口部に連通するシリンダー
と、前記シリンダーから伸びるシリンダーヘッド取付け面で
あって、前記クランクケースアセンブリ取付け面から軸
方向に間隔をあけて設けられ、前記クランクケースアセ
ンブリ取付け面に対して平行となっているシリンダーヘ
ッド取付け面と、前記シリンダーヘッド取付け面に固定され、排気ポート
と、インレットポートとを有するシリンダーヘッドと、前記シリンダーに設けられ、前記シリンダー内で軸方向
に移動可能で、前記コネクティングロッドに連結された
ピストンとを有することを特徴とする４行程内燃機関。
【請求項２０】請求項１９に記載の４行程内燃機関に
おいて、前記シリンダーアセンブリは、また、インレット通路を
備えており、前記インレット通路は、前記クランクケースアセンブリ
取付け面から伸び、前記クランクケースアセンブリ取付
け面に設けられた前記開口部に連通しており、前記インレット通路には、前記クランクケースへの流入
を許容し前記クランクケースからの流出を防止するバル
ブが設けられており、前記内燃機関は、さらに、前記クランクケースと前記イ
ンレットポートとの間を伸びる導管を備えており、前記導管には、前記クランクケースからの流入を許容し
前記クランクケースへの流出を防止するバルブが設けら
れていることを特徴とする４行程内燃機関。
【請求項２１】請求項２０に記載の４行程内燃機関に
おいて、前記導管は、前記シリンダーアセンブリに形成されてお
り、前記導管は、前記クランクケースアセンブリの前記シリ
ンダーアセンブリ取付け面に設けられた開口部に連通し
ていることを特徴とする４行程内燃機関。