JPH09112334A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents
内燃機関の失火検出装置Info
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- JPH09112334A JPH09112334A JP7266058A JP26605895A JPH09112334A JP H09112334 A JPH09112334 A JP H09112334A JP 7266058 A JP7266058 A JP 7266058A JP 26605895 A JP26605895 A JP 26605895A JP H09112334 A JPH09112334 A JP H09112334A
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- JP
- Japan
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- misfire
- engine
- determination section
- misfire determination
- rotation speed
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- Testing Of Engines (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 全回転域にわたって高い失火検出精度を確保
する。 【解決手段】 5000rpm以下の低回転域では失火
判定区間をATDC145℃Aから開始し、失火判定区
間の角度幅を90℃Aとする。一方、高回転域では、低
回転域と比較して、失火発生後のエンジン回転速度低下
の最下点の位置(クランク角)が後側にずれ、失火発生
後のクランク角に対するエンジン回転速度の下降・上昇
が遅くなって最下点付近がほぼフラットになるため、失
火判定区間を低回転域より30℃A遅らせてATDC1
75℃Aから開始すると共に、その失火判定区間の角度
幅を120℃Aに拡大する。エンジン運転中は、クラン
ク角信号のパルス間隔から失火判定区間の時間TMF0
を積算し、この時間TMF0と前回の失火判定区間の時
間TMF1との差DMF(DMFは回転速度低下量に比
例する)が失火判定値MFREFを越えたときに失火と
判定する。
する。 【解決手段】 5000rpm以下の低回転域では失火
判定区間をATDC145℃Aから開始し、失火判定区
間の角度幅を90℃Aとする。一方、高回転域では、低
回転域と比較して、失火発生後のエンジン回転速度低下
の最下点の位置(クランク角)が後側にずれ、失火発生
後のクランク角に対するエンジン回転速度の下降・上昇
が遅くなって最下点付近がほぼフラットになるため、失
火判定区間を低回転域より30℃A遅らせてATDC1
75℃Aから開始すると共に、その失火判定区間の角度
幅を120℃Aに拡大する。エンジン運転中は、クラン
ク角信号のパルス間隔から失火判定区間の時間TMF0
を積算し、この時間TMF0と前回の失火判定区間の時
間TMF1との差DMF(DMFは回転速度低下量に比
例する)が失火判定値MFREFを越えたときに失火と
判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下
「エンジン」という)に発生する失火を回転速度低下量
から検出する内燃機関の失火検出装置に関するものであ
る。
「エンジン」という)に発生する失火を回転速度低下量
から検出する内燃機関の失火検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エンジン運転中に失火が発生すると、エ
ンジン回転速度が低下することから、特開平3−275
962号公報に示すように、爆発行程毎に所定クランク
角度幅の失火判定区間を設定し、この失火判定区間内に
クランク角センサから一定クランク角毎に出力されるク
ランク角信号のパルス間隔から失火判定区間の時間を積
算し、それを前回の失火判定区間の時間と比較すること
で、失火判定区間の時間の変動量即ち回転速度変動量を
演算し、回転速度低下量(時間の変動量)が失火判定値
を越えたときに失火と判定するようにしている。従来の
一般的な失火検出装置は、ある特定の決った失火判定区
間(例えば4気筒エンジンではATDC145℃A〜2
35℃Aの90℃A間又はATDC175℃A〜295
℃Aの120℃A間)を設定している。
ンジン回転速度が低下することから、特開平3−275
962号公報に示すように、爆発行程毎に所定クランク
角度幅の失火判定区間を設定し、この失火判定区間内に
クランク角センサから一定クランク角毎に出力されるク
ランク角信号のパルス間隔から失火判定区間の時間を積
算し、それを前回の失火判定区間の時間と比較すること
で、失火判定区間の時間の変動量即ち回転速度変動量を
演算し、回転速度低下量(時間の変動量)が失火判定値
を越えたときに失火と判定するようにしている。従来の
一般的な失火検出装置は、ある特定の決った失火判定区
間(例えば4気筒エンジンではATDC145℃A〜2
35℃Aの90℃A間又はATDC175℃A〜295
℃Aの120℃A間)を設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
ように、低回転域と高回転域では、失火発生後のエンジ
ン回転速度の低下具合が異なり、エンジン回転速度低下
の最下点の位置(クランク角)が高回転域ほど後側にず
れる傾向があり、また、最下点からのエンジン回転速度
の戻り具合も高回転域ほど遅くなる傾向がある。従っ
て、従来のように失火判定区間の位置(クランク角)を
固定したのでは、回転域によって最下点の位置が失火判
定区間から外れてしまったり、失火判定区間の境界付近
にずれてしまうことがあり、これが回転速度低下量の検
出精度を低下させて失火検出精度を低下させる原因とな
っている。
ように、低回転域と高回転域では、失火発生後のエンジ
ン回転速度の低下具合が異なり、エンジン回転速度低下
の最下点の位置(クランク角)が高回転域ほど後側にず
れる傾向があり、また、最下点からのエンジン回転速度
の戻り具合も高回転域ほど遅くなる傾向がある。従っ
て、従来のように失火判定区間の位置(クランク角)を
固定したのでは、回転域によって最下点の位置が失火判
定区間から外れてしまったり、失火判定区間の境界付近
にずれてしまうことがあり、これが回転速度低下量の検
出精度を低下させて失火検出精度を低下させる原因とな
っている。
【0004】ところで、失火判定区間のクランク角度幅
を大きくすると、失火判定区間内に最下点が収まる回転
域を拡大できるが、回転速度低下量は失火判定区間内の
回転速度低下量の平均値として求められるため、失火判
定区間が必要以上に大きくなると、相対的に回転速度低
下量が少なく検出されてしまい、失火検出精度が低下し
てしまう(但し、外乱による瞬間的な回転変動の影響を
受けにくくするために失火判定区間の角度幅をある程度
大きくする必要がある)。従って、理想的には、失火判
定区間の中間付近に最下点が位置し、失火判定区間の角
度幅を、外乱による瞬間的な回転変動の影響を受けにく
くしながら時間測定精度が低下しない範囲内で狭くする
ことが好ましいが、従来構成のものは、低回転域に合わ
せた設定(図5の従来技術1)又は高回転域に合わせた
設定(図5の従来技術2)のいずれか一方に限定されて
しまい、低回転域と高回転域のいずれか一方で失火検出
精度が低下してしまう欠点があった。
を大きくすると、失火判定区間内に最下点が収まる回転
域を拡大できるが、回転速度低下量は失火判定区間内の
回転速度低下量の平均値として求められるため、失火判
定区間が必要以上に大きくなると、相対的に回転速度低
下量が少なく検出されてしまい、失火検出精度が低下し
てしまう(但し、外乱による瞬間的な回転変動の影響を
受けにくくするために失火判定区間の角度幅をある程度
大きくする必要がある)。従って、理想的には、失火判
定区間の中間付近に最下点が位置し、失火判定区間の角
度幅を、外乱による瞬間的な回転変動の影響を受けにく
くしながら時間測定精度が低下しない範囲内で狭くする
ことが好ましいが、従来構成のものは、低回転域に合わ
せた設定(図5の従来技術1)又は高回転域に合わせた
設定(図5の従来技術2)のいずれか一方に限定されて
しまい、低回転域と高回転域のいずれか一方で失火検出
精度が低下してしまう欠点があった。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、全回転域にわたって
高い失火検出精度を確保することができる内燃機関の失
火検出装置を提供することにある。
たものであり、従ってその目的は、全回転域にわたって
高い失火検出精度を確保することができる内燃機関の失
火検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の失火検出装置は、失
火判定区間の位置(クランク角)を機関回転速度に応じ
て変化させる。これにより、低回転域と高回転域のいず
れに対しても失火判定区間の位置が適切なものとなり、
全回転域にわたって高い失火検出精度を確保することが
できる。
に、本発明の請求項1の内燃機関の失火検出装置は、失
火判定区間の位置(クランク角)を機関回転速度に応じ
て変化させる。これにより、低回転域と高回転域のいず
れに対しても失火判定区間の位置が適切なものとなり、
全回転域にわたって高い失火検出精度を確保することが
できる。
【0007】更に、請求項2では、失火判定区間の角度
幅も機関回転速度に応じて変化させる。つまり、図4及
び図5に示すように、低回転域では、高回転域と比較し
て失火発生後のクランク角に対するエンジン回転速度の
下降・上昇が速い。従って、低回転域では、失火判定区
間の角度幅をある程度狭くした方が最下点付近で回転速
度低下量を精度良く検出できる。
幅も機関回転速度に応じて変化させる。つまり、図4及
び図5に示すように、低回転域では、高回転域と比較し
て失火発生後のクランク角に対するエンジン回転速度の
下降・上昇が速い。従って、低回転域では、失火判定区
間の角度幅をある程度狭くした方が最下点付近で回転速
度低下量を精度良く検出できる。
【0008】これに対し、高回転域では、失火発生後の
クランク角に対するエンジン回転速度の下降・上昇が遅
くなって、最下点付近がほぼフラットになるため、失火
判定区間の角度幅をある程度大きくしても、回転速度低
下量を精度良く検出できる。更に、高回転域では、クラ
ンク角信号のパルス間隔(時間)も短くなるため、失火
判定区間の角度幅を大きくした方が時間測定精度の点で
有利であるばかりか、外乱による瞬間的な回転変動の影
響を受けにくくなる。請求項2は、このような回転域に
応じた回転変動特性を考慮して失火判定区間をその位置
と共に角度幅も回転域によって変化させるものである。
クランク角に対するエンジン回転速度の下降・上昇が遅
くなって、最下点付近がほぼフラットになるため、失火
判定区間の角度幅をある程度大きくしても、回転速度低
下量を精度良く検出できる。更に、高回転域では、クラ
ンク角信号のパルス間隔(時間)も短くなるため、失火
判定区間の角度幅を大きくした方が時間測定精度の点で
有利であるばかりか、外乱による瞬間的な回転変動の影
響を受けにくくなる。請求項2は、このような回転域に
応じた回転変動特性を考慮して失火判定区間をその位置
と共に角度幅も回転域によって変化させるものである。
【0009】最も好ましい本発明の態様は、請求項3の
ように、機関回転速度が所定値以上のときに、失火判定
区間の位置を所定クランク角遅らせると共に該失火判定
区間の角度幅を長くする構成である。この構成により、
低回転域と高回転域のいずれに対しても失火判定区間の
位置と角度幅の双方が最良のものとなり、全回転域にわ
たって失火検出精度を更に向上することができる。
ように、機関回転速度が所定値以上のときに、失火判定
区間の位置を所定クランク角遅らせると共に該失火判定
区間の角度幅を長くする構成である。この構成により、
低回転域と高回転域のいずれに対しても失火判定区間の
位置と角度幅の双方が最良のものとなり、全回転域にわ
たって失火検出精度を更に向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエ
ンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機
関であるエンジン11の吸気管12には、スロットルバ
ルブ13と吸気管圧力センサ14が設けられ、また、エ
ンジン11の各気筒毎に燃料噴射弁15が設けられてい
る。エンジン11には、イグナイタ16で発生した高電
圧を各気筒の点火プラグ(図示せず)に順次分配するデ
ィストリビュータ17が取り付けられ、このディストリ
ビュータ17には、エンジン11のクランク軸2回転に
1回の割合でパルス信号を発生する気筒判別センサ18
と、所定のクランク角(本実施形態では30℃A)回転
する毎にパルス状のクランク角信号を出力するクランク
角信号出力手段であるクランク角センサ19が設けられ
ている。更に、エンジン11のウォータジャケット20
には、エンジン冷却水温を検出する水温センサ21が取
り付けられている。
乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエ
ンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機
関であるエンジン11の吸気管12には、スロットルバ
ルブ13と吸気管圧力センサ14が設けられ、また、エ
ンジン11の各気筒毎に燃料噴射弁15が設けられてい
る。エンジン11には、イグナイタ16で発生した高電
圧を各気筒の点火プラグ(図示せず)に順次分配するデ
ィストリビュータ17が取り付けられ、このディストリ
ビュータ17には、エンジン11のクランク軸2回転に
1回の割合でパルス信号を発生する気筒判別センサ18
と、所定のクランク角(本実施形態では30℃A)回転
する毎にパルス状のクランク角信号を出力するクランク
角信号出力手段であるクランク角センサ19が設けられ
ている。更に、エンジン11のウォータジャケット20
には、エンジン冷却水温を検出する水温センサ21が取
り付けられている。
【0011】これら各センサからの検出信号は、エンジ
ン制御回路22に入力される。このエンジン制御回路2
2は、CPU23,ROM24,RAM25,バックア
ップRAM26,入出力ポート27等を内蔵したマイク
ロコンピュータにより構成されている。このエンジン制
御回路22は、ROM24に記憶された各種のエンジン
制御プログラムに従って燃料噴射量や点火時期を演算し
てエンジン11の運転を制御すると共に、ROM24に
記憶されている図3及び図4に示す失火判定プログラム
に従って各気筒の失火の有無を判定し、失火検出時には
警告ランプ28を点灯させて運転者に警告する。
ン制御回路22に入力される。このエンジン制御回路2
2は、CPU23,ROM24,RAM25,バックア
ップRAM26,入出力ポート27等を内蔵したマイク
ロコンピュータにより構成されている。このエンジン制
御回路22は、ROM24に記憶された各種のエンジン
制御プログラムに従って燃料噴射量や点火時期を演算し
てエンジン11の運転を制御すると共に、ROM24に
記憶されている図3及び図4に示す失火判定プログラム
に従って各気筒の失火の有無を判定し、失火検出時には
警告ランプ28を点灯させて運転者に警告する。
【0012】次に、図4(4気筒エンジンの例)に基づ
いて失火判定方式を説明する。本実施形態では、例えば
5000rpmで低回転域と高回転域に分け、低回転域
では失火判定区間をATDC145℃Aから開始し、そ
の失火判定区間の角度幅を90℃Aとしている。一方、
高回転域では、低回転域と比較して、失火発生後のエン
ジン回転速度低下の最下点の位置(クランク角)が後側
にずれると共に、失火発生後のクランク角に対するエン
ジン回転速度の下降・上昇が遅くなって最下点付近がほ
ぼフラットになるため、失火判定区間を低回転域より3
0℃A遅らせてATDC175℃Aから開始すると共
に、その失火判定区間の角度幅を低回転域より30℃A
拡大して120℃Aとしている。
いて失火判定方式を説明する。本実施形態では、例えば
5000rpmで低回転域と高回転域に分け、低回転域
では失火判定区間をATDC145℃Aから開始し、そ
の失火判定区間の角度幅を90℃Aとしている。一方、
高回転域では、低回転域と比較して、失火発生後のエン
ジン回転速度低下の最下点の位置(クランク角)が後側
にずれると共に、失火発生後のクランク角に対するエン
ジン回転速度の下降・上昇が遅くなって最下点付近がほ
ぼフラットになるため、失火判定区間を低回転域より3
0℃A遅らせてATDC175℃Aから開始すると共
に、その失火判定区間の角度幅を低回転域より30℃A
拡大して120℃Aとしている。
【0013】そして、エンジン運転中は、失火判定区間
内に出力されるクランク角信号のパルス間隔から失火判
定区間の時間TMF0を積算し、それを前回(4気筒エ
ンジンでは180℃A前)の失火判定区間の時間TMF
1と比較して両者の差DMFを算出することで、失火判
定区間の時間の変動量即ち回転速度変動量を演算し、そ
の回転速度低下量(時間変動量DMF)が失火判定値M
FREFを越えたときに失火と判定するようになってい
る。
内に出力されるクランク角信号のパルス間隔から失火判
定区間の時間TMF0を積算し、それを前回(4気筒エ
ンジンでは180℃A前)の失火判定区間の時間TMF
1と比較して両者の差DMFを算出することで、失火判
定区間の時間の変動量即ち回転速度変動量を演算し、そ
の回転速度低下量(時間変動量DMF)が失火判定値M
FREFを越えたときに失火と判定するようになってい
る。
【0014】この失火判定処理は、以下に説明する図2
及び図3のプログラムに従って実行される。図2に示す
T30割込みルーチンは、クランク角信号の立ち下がり
入力毎に割込み処理にて実行される。本ルーチンが起動
されると、まずステップ101で、前回のクランク角信
号の立ち下がりから次のクランク角信号の立ち下がりま
での時間T30、つまりクランク軸が30℃A回転する
のに要した時間(以下「30℃A時間」という)を算出
する。
及び図3のプログラムに従って実行される。図2に示す
T30割込みルーチンは、クランク角信号の立ち下がり
入力毎に割込み処理にて実行される。本ルーチンが起動
されると、まずステップ101で、前回のクランク角信
号の立ち下がりから次のクランク角信号の立ち下がりま
での時間T30、つまりクランク軸が30℃A回転する
のに要した時間(以下「30℃A時間」という)を算出
する。
【0015】そして、続くステップ102〜107の処
理で、過去150℃A前からの30℃A時間データT3
05〜T300を順次更新する。ここで、T300は今
回の30℃A時間であり、T301は前回(30℃A
前)の30℃A時間であり、T302は前々回(60℃
A前)の30℃A時間であり、T303は90℃A前の
30℃A時間であり、T304は120℃A前の30℃
A時間であり、T305は150℃A前の30℃A時間
である。尚、T30□の□内の数字は図4のクランクN
o.に対応している。
理で、過去150℃A前からの30℃A時間データT3
05〜T300を順次更新する。ここで、T300は今
回の30℃A時間であり、T301は前回(30℃A
前)の30℃A時間であり、T302は前々回(60℃
A前)の30℃A時間であり、T303は90℃A前の
30℃A時間であり、T304は120℃A前の30℃
A時間であり、T305は150℃A前の30℃A時間
である。尚、T30□の□内の数字は図4のクランクN
o.に対応している。
【0016】一方、図3に示す失火検出ルーチンは、図
4に示すクランクNo.0のクランク角信号の立ち下が
り入力毎に割込み処理にて実行される。本ルーチンが起
動されると、まずステップ201で、エンジン回転速度
NEを読み込み、続くステップ202で、エンジン回転
速度NEが5000rpmより低いか否か、つまり低回
転域か高回転域かを判別する。もし、低回転域(NE<
5000rpm)であれば、ステップ203に進み、低
回転域での失火判定区間の時間TMF0を次式により算
出する。
4に示すクランクNo.0のクランク角信号の立ち下が
り入力毎に割込み処理にて実行される。本ルーチンが起
動されると、まずステップ201で、エンジン回転速度
NEを読み込み、続くステップ202で、エンジン回転
速度NEが5000rpmより低いか否か、つまり低回
転域か高回転域かを判別する。もし、低回転域(NE<
5000rpm)であれば、ステップ203に進み、低
回転域での失火判定区間の時間TMF0を次式により算
出する。
【0017】TMF0=T304+T303+T302 ここで、低回転域での失火判定区間は、ATDC145
℃Aから始まってATDC235℃Aで終了する角度幅
90℃Aの区間であり、この区間内に図2のT30割込
みルーチンで求められた30℃A時間であるT304,
T303,T302を合算して、低回転域での失火判定
区間の時間TMF0を算出するものである。
℃Aから始まってATDC235℃Aで終了する角度幅
90℃Aの区間であり、この区間内に図2のT30割込
みルーチンで求められた30℃A時間であるT304,
T303,T302を合算して、低回転域での失火判定
区間の時間TMF0を算出するものである。
【0018】また、上記ステップ202で、高回転域
(NE≧5000rpm)と判定されれば、ステップ2
04に進み、高回転域での失火判定区間の時間TMF0
を次式により算出する。TMF0=T303+T302
+T301+T300ここで、高回転域での失火判定区
間は、ATDC175℃Aから始まってATDC295
℃Aで終了する角度幅120℃Aの区間であり、この区
間内の30℃A時間であるT303,T302,T30
1,T300を合算して高回転域での失火判定区間の時
間TMF0を算出するものである。
(NE≧5000rpm)と判定されれば、ステップ2
04に進み、高回転域での失火判定区間の時間TMF0
を次式により算出する。TMF0=T303+T302
+T301+T300ここで、高回転域での失火判定区
間は、ATDC175℃Aから始まってATDC295
℃Aで終了する角度幅120℃Aの区間であり、この区
間内の30℃A時間であるT303,T302,T30
1,T300を合算して高回転域での失火判定区間の時
間TMF0を算出するものである。
【0019】以上のようにして回転領域に応じて失火判
定区間の時間TMF0を算出した後、ステップ205に
進み、今回算出した失火判定区間の時間TMF0を前回
(4気筒エンジンでは180℃A前)の失火判定区間の
時間TMF1と比較して両者の差DMFを算出すること
で、失火判定区間の時間の変動量即ち回転速度変動量を
演算する。これらステップ202〜205の処理が特許
請求の範囲でいう回転速度変動量演算手段として機能す
る。
定区間の時間TMF0を算出した後、ステップ205に
進み、今回算出した失火判定区間の時間TMF0を前回
(4気筒エンジンでは180℃A前)の失火判定区間の
時間TMF1と比較して両者の差DMFを算出すること
で、失火判定区間の時間の変動量即ち回転速度変動量を
演算する。これらステップ202〜205の処理が特許
請求の範囲でいう回転速度変動量演算手段として機能す
る。
【0020】この後、ステップ206で、時間変化量D
MF(回転速度低下量)を失火判定値MFREFと比較
し、DMF>MFREFであれば、失火と判定する。こ
の際、失火判定値MFREFは、エンジン回転速度NE
とエンジン負荷をパラメータとする二次元マップよりエ
ンジン回転速度NEとエンジン負荷を基に算出する。も
し、失火(DMF>MFREF)と判定されれば、ステ
ップ207に進み、警告ランプ28を点灯させて運転者
に警告すると共に、続くステップ208で、その失火の
情報をバックアップRAM26に記憶した後、ステップ
209で、今回算出した失火判定区間の時間TMF0を
前回の失火判定区間の時間TMF1として記憶し、次回
の失火判定に用いる。尚、上記ステップ206で、失火
と判定されない場合(DMF≦MFREF)には、直ち
にステップ209へ移行し、今回算出した失火判定区間
の時間TMF0を前回の失火判定区間の時間TMF1と
して記憶し、本ルーチンを終了する。上記ステップ20
6の処理が特許請求の範囲でいう失火判定手段として機
能する。
MF(回転速度低下量)を失火判定値MFREFと比較
し、DMF>MFREFであれば、失火と判定する。こ
の際、失火判定値MFREFは、エンジン回転速度NE
とエンジン負荷をパラメータとする二次元マップよりエ
ンジン回転速度NEとエンジン負荷を基に算出する。も
し、失火(DMF>MFREF)と判定されれば、ステ
ップ207に進み、警告ランプ28を点灯させて運転者
に警告すると共に、続くステップ208で、その失火の
情報をバックアップRAM26に記憶した後、ステップ
209で、今回算出した失火判定区間の時間TMF0を
前回の失火判定区間の時間TMF1として記憶し、次回
の失火判定に用いる。尚、上記ステップ206で、失火
と判定されない場合(DMF≦MFREF)には、直ち
にステップ209へ移行し、今回算出した失火判定区間
の時間TMF0を前回の失火判定区間の時間TMF1と
して記憶し、本ルーチンを終了する。上記ステップ20
6の処理が特許請求の範囲でいう失火判定手段として機
能する。
【0021】以上説明した実施形態によれば、低回転域
と高回転域との間で失火判定区間の位置と角度幅の双方
を変化させる。つまり、図4及び図5に示すように、失
火発生後のエンジン回転速度低下の最下点の位置(クラ
ンク角)が高回転域ほど後側にずれると共に、最下点か
らのエンジン回転速度の戻り具合も高回転域ほど遅くな
る傾向がある。換言すれば、低回転域では、高回転域と
比較して失火発生後のクランク角に対するエンジン回転
速度の下降・上昇が速い。従って、低回転域では、高回
転域と比較して、失火判定区間の位置を前側にずらし、
失火判定区間の角度幅をある程度狭くすることで、最下
点付近で回転速度低下量を精度良く検出できる。
と高回転域との間で失火判定区間の位置と角度幅の双方
を変化させる。つまり、図4及び図5に示すように、失
火発生後のエンジン回転速度低下の最下点の位置(クラ
ンク角)が高回転域ほど後側にずれると共に、最下点か
らのエンジン回転速度の戻り具合も高回転域ほど遅くな
る傾向がある。換言すれば、低回転域では、高回転域と
比較して失火発生後のクランク角に対するエンジン回転
速度の下降・上昇が速い。従って、低回転域では、高回
転域と比較して、失火判定区間の位置を前側にずらし、
失火判定区間の角度幅をある程度狭くすることで、最下
点付近で回転速度低下量を精度良く検出できる。
【0022】これに対し、高回転域では、失火発生後の
エンジン回転速度低下の最下点の位置(クランク角)が
後側にずれ、失火発生後のクランク角に対するエンジン
回転速度の下降・上昇が遅くなって、最下点付近がほぼ
フラットになるため、高回転域では、失火判定区間の位
置を後側にずらし、失火判定区間の角度幅をある程度大
きくすることで、回転速度低下量を精度良く検出でき
る。更に、高回転域では、クランク角信号のパルス間隔
(時間)も短くなるため、失火判定区間の角度幅を大き
くした方が時間測定精度の点で有利であると共に、外乱
による瞬間的な回転変動の影響を受けにくくなる。
エンジン回転速度低下の最下点の位置(クランク角)が
後側にずれ、失火発生後のクランク角に対するエンジン
回転速度の下降・上昇が遅くなって、最下点付近がほぼ
フラットになるため、高回転域では、失火判定区間の位
置を後側にずらし、失火判定区間の角度幅をある程度大
きくすることで、回転速度低下量を精度良く検出でき
る。更に、高回転域では、クランク角信号のパルス間隔
(時間)も短くなるため、失火判定区間の角度幅を大き
くした方が時間測定精度の点で有利であると共に、外乱
による瞬間的な回転変動の影響を受けにくくなる。
【0023】本実施形態は、このような回転域に応じた
回転変動特性を考慮して失火判定区間の位置と角度幅の
双方を変化させることで、全回転域にわたって回転変動
検出精度を向上させて失火検出精度を向上させるもので
あるが、失火判定区間の角度幅を変えずに失火判定区間
の位置のみをエンジン回転速度に応じて変化させるよう
にしても良く、この場合でも本発明の所期の目的は達成
できる。
回転変動特性を考慮して失火判定区間の位置と角度幅の
双方を変化させることで、全回転域にわたって回転変動
検出精度を向上させて失火検出精度を向上させるもので
あるが、失火判定区間の角度幅を変えずに失火判定区間
の位置のみをエンジン回転速度に応じて変化させるよう
にしても良く、この場合でも本発明の所期の目的は達成
できる。
【0024】また、本実施形態では、高回転域と低回転
域との境界を5000rpmに設定したが、例えば55
00rpm、4500rpm、4000rpm、350
0rpm、…のいずれかであっても良い。また、回転域
を3領域以上に区分して各領域毎に失火判定区間の位置
と角度幅(位置のみでも良い)を変化させるようにして
も良い。
域との境界を5000rpmに設定したが、例えば55
00rpm、4500rpm、4000rpm、350
0rpm、…のいずれかであっても良い。また、回転域
を3領域以上に区分して各領域毎に失火判定区間の位置
と角度幅(位置のみでも良い)を変化させるようにして
も良い。
【0025】また、図3のステップ205では、今回算
出した失火判定区間の時間TMF0と前回の失火判定区
間の時間TMF1との差DMFを算出して回転速度変動
量を推定するようにしたが、次式により今回の失火判定
区間の角速度K/TMF0と前回の失火判定区間の角速
度K/TMF1との差DMFを算出して回転速度変動量
を推定するようにしても良い。 DMF=K/TMF1−K/TMF0 (K:定数) さらに、特開昭61−11440号公報や特開昭57−
106834号公報等に記載されている回転変動量の算
出方法を用いても良い。
出した失火判定区間の時間TMF0と前回の失火判定区
間の時間TMF1との差DMFを算出して回転速度変動
量を推定するようにしたが、次式により今回の失火判定
区間の角速度K/TMF0と前回の失火判定区間の角速
度K/TMF1との差DMFを算出して回転速度変動量
を推定するようにしても良い。 DMF=K/TMF1−K/TMF0 (K:定数) さらに、特開昭61−11440号公報や特開昭57−
106834号公報等に記載されている回転変動量の算
出方法を用いても良い。
【0026】尚、本実施形態では、クランク角信号を3
0℃A毎に発生するようにしたが、これに限定されず、
例えば15℃A毎に発生するようにしても良い。また、
エンジンの気筒数も4気筒に限定されないことは言うま
でもない。
0℃A毎に発生するようにしたが、これに限定されず、
例えば15℃A毎に発生するようにしても良い。また、
エンジンの気筒数も4気筒に限定されないことは言うま
でもない。
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム全体の概略
構成図
構成図
【図2】T30割込みルーチンの処理の流れを示すフロ
ーチャート
ーチャート
【図3】失火検出ルーチンの処理の流れを示すフローチ
ャート
ャート
【図4】エンジン回転域と失火判定区間の位置・角度幅
との関係を説明するタイムチャート
との関係を説明するタイムチャート
【図5】従来のエンジン回転域と失火判定区間の位置・
角度幅との関係を説明するタイムチャート
角度幅との関係を説明するタイムチャート
【符号の説明】 11…エンジン(内燃機関)、14…吸気管圧力セン
サ、18…気筒判別センサ、19…クランク角センサ
(クランク角信号出力手段)、22…エンジン制御回路
(回転速度変動量演算手段,失火判定手段)。
サ、18…気筒判別センサ、19…クランク角センサ
(クランク角信号出力手段)、22…エンジン制御回路
(回転速度変動量演算手段,失火判定手段)。
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の回転に伴ってクランク角信号
を周期的に出力するクランク角信号出力手段と、 前記クランク角信号に基づいて所定クランク角度幅の失
火判定区間の時間を求めて回転速度変動量を演算する回
転速度変動量演算手段と、 前記回転速度変動量に基づいて失火の有無を判定する失
火判定手段とを備え、 前記回転速度変動量演算手段は、前記失火判定区間の位
置を機関回転速度に応じて変化させることを特徴とする
内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項2】 前記回転速度変動量演算手段は、前記失
火判定区間の角度幅も機関回転速度に応じて変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出
装置。 - 【請求項3】 前記回転速度変動量演算手段は、機関回
転速度が所定値以上のときに、前記失火判定区間の位置
を所定クランク角遅らせると共に該失火判定区間の角度
幅を長くすることを特徴とする請求項2に記載の内燃機
関の失火検出装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26605895A JP3546565B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 内燃機関の失火検出装置 |
US08/731,050 US5728941A (en) | 1995-10-09 | 1996-10-09 | Misfire detecting apparatus using difference in engine rotation speed variance |
DE19641610A DE19641610A1 (de) | 1995-10-09 | 1996-10-09 | Fehlzündungsdetektor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26605895A JP3546565B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 内燃機関の失火検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112334A true JPH09112334A (ja) | 1997-04-28 |
JP3546565B2 JP3546565B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=17425802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26605895A Expired - Lifetime JP3546565B2 (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-16 | 内燃機関の失火検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3546565B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018076818A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 川崎重工業株式会社 | 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法 |
EP3530914A1 (en) | 2017-11-02 | 2019-08-28 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine unit including internal combustion engine and misfire detection device, and vehicle |
CN111033021A (zh) * | 2017-08-29 | 2020-04-17 | 株式会社京浜 | 内燃机失火检测装置 |
JP2022116409A (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の失火検出装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6353333B2 (ja) | 2014-10-01 | 2018-07-04 | 川崎重工業株式会社 | 失火判定装置 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26605895A patent/JP3546565B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018076818A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 川崎重工業株式会社 | 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法 |
US10527522B2 (en) | 2016-11-09 | 2020-01-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Misfire determination device and misfire determination method of internal combustion engine |
CN111033021A (zh) * | 2017-08-29 | 2020-04-17 | 株式会社京浜 | 内燃机失火检测装置 |
EP3530914A1 (en) | 2017-11-02 | 2019-08-28 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine unit including internal combustion engine and misfire detection device, and vehicle |
US11168633B2 (en) | 2017-11-02 | 2021-11-09 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine unit including internal combustion engine and misfire detection device, and vehicle |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3546565B2 (ja) | 2004-07-28 |
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