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JPH09114724A - リモートファイル操作方法 - Google Patents

リモートファイル操作方法

Info

Publication number
JPH09114724A
JPH09114724A JP7266785A JP26678595A JPH09114724A JP H09114724 A JPH09114724 A JP H09114724A JP 7266785 A JP7266785 A JP 7266785A JP 26678595 A JP26678595 A JP 26678595A JP H09114724 A JPH09114724 A JP H09114724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
name
virtual
directory
computer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7266785A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Hosouchi
昌明 細内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7266785A priority Critical patent/JPH09114724A/ja
Publication of JPH09114724A publication Critical patent/JPH09114724A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
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  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メインフレームのファイル操作の操作性を改善
し、ファイル操作によるオーバヘッドを減少させ、木構
造でないメインフレームのディレクトリを木構造ディレ
クトリへ問題なく変換することができるリモートファイ
ル操作方法を提供する。 【解決手段】グラフィカルユーザインタフェースを備え
たクライアント計算機上のクライアントプロセスがメイ
ンフレーム上のサーバプロセスに問い合わせてメインフ
レーム上のファイルの名称文字列と属性とを含むリスト
を取得し、クライアント計算機上に仮想木構造ディレク
トリのテーブルを作成し、仮想木構造ディレクトリをク
ライアント計算機のウインドウにアイコンとしてグラフ
ィカル表示する。アイコンのドラッグ&ドロップ操作に
よって、メインフレーム間の1つないし複数のファイル
の転送を一括起動し、メインフレームファイルの名称文
字列中の仮想ファイルタイプから転送モードを判別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にコンピュー
タシステムに関し、特に計算機のファイルシステムのフ
ァイル処理の操作性改善方法と、計算機間のファイル転
送処理の操作性改善方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】多くのパーソナルコンピュータやワーク
ステーションでは、ディスプレイ、キーボード、マウス
などの入出力装置を備え、ディスプレイ内に表示した複
数のウインドウ上に、そのコンピュータ内のファイルや
ディレクトリをアイコンとして表示し、アイコンをマウ
ス等で操作することによって、アイコンに対応したファ
ィルやディレクトリの処理を起動するグラフィカルユー
ザインタフェースを備えている。
【0003】一方、メインフレームでは、専用端末や端
末エミュレータ上で、コマンドを投入したり、オンライ
ンパネル画面のフィールドに文字を打ち込むことで、メ
インフレームファイルの処理を起動する。
【0004】メインフレーム用オペレーティングシステ
ムのディレクトリ構造は、一般的に木構造ではない。こ
のため、木構造のディレクトリを前提としたファイル転
送などのプログラムでメインフレームのファイルを扱う
方法として、メインフレームのファイル名をフイル名中
の特定の文字「.」によりワードに分割し、最終ワード
を除く各ワードをディレクトリ名に、最終ワードをファ
イル名にみなしてディレクトリ操作を行う方法が用いら
れいる。この方法は、例えば、HITAマニュアル(6
180−3−450)VOS3/NFSp7に記載され
ている。
【0005】ファイルを転送する場合、転送元と転送先
の計算機の文字コードや改行コードが異なると、転送し
たテキストファイルが正しく読めないので、ファイルを
転送するときにコード変換が行われる。しかし、テキス
トでない場合は、変換されるとデータが正しくなくなる
ので、転送モードとしてコード変換を行うテキストモー
ドと、変換しないバイナリモードとが用意される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、パーソ
ナルコンピュータやワークステーションとメインフレー
ムは、操作方法が大きく異なる。このため、別々に操作
方法を学習しなければならない。
【0007】また、専用端末や端末エミュレータは、グ
ラフィカルユーザインタフェースを備えたパーソナルコ
ンピュータに比べべ、操作性に劣る。
【0008】さらに、メインフレームにて画面の更新を
行い、画面イメージのデータを送信しなければならない
ため、通信やプロセッサのオーバヘッドが大きい。
【0009】また、ファイル名中最終ワードを除く各ワ
ードをディレクトリ名、最終ワードをファイル名とする
方法では、例えば′a,b,c′というファイルと、′a,b,
c,d′というファイルが同一ファイルシステムに存在し
た場合、′a,b,c′がディレクトリとみなされてしまう
ため、′a,b,c′というファイルにアクセスできないと
いう問題が生じる。また、空のディレクトリを作成した
り、ディレクトリに権限を設定することができない。
【0010】また、同一ディレクトリにあるテキストフ
ァイルとデータファイルとを両方とも転送する場合、フ
ァィル毎に転送モードを指定しなければならない。
【0011】本発明では、メインフレームのファイル操
作の操作性を改善するとともにファイル操作によるオー
バヘッドを減少させ、木構造でないメインフレームのデ
ィレクトリを木構造ディレクトリへ問題なく変換するこ
とができるリモートファイル操作方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明のリモートファイル操作方法では、サーバ計算機の
ファイルの名称文字列の特定の文字によって、前記ファ
イル名称文字列を1つ以上のワードに分割するステップ
と、ファイル名称文字列の先頭のワードを仮想ディスク
とみなすステップと、末尾のワードを仮想ファイルタイ
プとみなすステップと、末尾の1つ前のワードを仮想木
構造ディレクトリの仮想ファイル名とみなすステップ
と、これらのいずれにも該当しないワードを仮想木構造
ディレクトリの仮想ディレクトリ名とみなすステップと
を有する。
【0013】また、グラフィカルユーザインタフェース
を備えたパーソナルコンピュータやワークステーション
をクライアント計算機として、クライアント計算機上に
クライアントプロセスを起動するステップと、メインフ
レームをサーバ計算機として、サーバ計算機上にサーバ
プロセスを起動し、クライアントプロセスと接続するス
テップとを有する。
【0014】また、クライアントプロセスがサーバプロ
セスに問い合わせてサーバ計算機上のファイルの名称文
字列と属性とを含むリストを取得するステップと、その
リストをもとにクライアント計算機上に仮想木構造ディ
レクトリのテーブルを作成するステップと、そのテーブ
ルを参照して、仮想木構造ディレクトリの構造をクライ
アント計算機のウインドウにアイコンとしてグラフィカ
ル表示するステップとを有する。
【0015】また、アイコンのドラッグ&ドロップ操作
によって、クライアント計算機とサーバ計算機との間の
1つないし複数のファイルの転送を一括起動するステッ
プと、ドラッグ元ドラッグ先のオブジェクトの計算機を
それぞれ識別するステップと、ドラッグ元オブジェクト
がサーバ計算機のオブジェクトである場合に、仮想木構
造ディレクトリにおけるドラッグ元パス名称を求めるス
テップと、ドラッグ元パス名称をファイル名の先頭に含
むサーバ計算機上の転送対象ファイルの名称をすべて求
めるステップと、仮想ファイルタイプとファイルを転送
するときのモードとの対応を設定するステップと、サー
バプロセスとクライアントプロセスとの間で通信するこ
とにより、転送対象ファイルを仮想ファイルタイプから
求めた転送モードによりすべて転送するステップとを有
する。
【0016】また、仮想木構造ディレクトリ内のオブジ
ェクトのアイコンを表示しているウインドウの大きさや
ウインドウ内のアイコンの位置をサーバ計算機上にウイ
ンドウ属性ファイルとして保存するステップと、ウイン
ドウ属性ファイルのアクセス権限によってディレクトリ
のアクセス権限を決定するステップとを有する。
【0017】本発明のリモートファイル操作方法によれ
ば、サーバ計算機のファイルを、クライアント計算機内
のファイルと同様に操作できるため、サーバ計算機のフ
ァイルを操作するための学習をする必要がない。操作は
グラフィカルユーザインタフェースで行われるため、メ
インフレームの操作性を改善できる。指定されたオブジ
ェクトの仮想木構造ディレクトリにおけるパス名称をフ
ァイル名の先頭に含むサーバ計算機上の転送対象ファイ
ルの名称をすべて求め、このすべてのファイルの処理を
要求することで、1アクションでサーバ計算機上の複数
のファイルに対する処理を起動できる。クライアント計
算機とサーバ計算機のファイル操作を統一し、計算機間
のファイル転送をディレクトリ移動と同様のインタフェ
ースで実行することで、クライアント計算機のファイル
システムと、サーバ計算機のファイルシステムとを、1
つのシステムであるかのようにみせることができる。
【0018】また、ユーザインタフェース処理をクライ
アント計算機上で実行し、サーバ計算機とは画面イメー
ジでなくコマンドレベルで通信し、ディレクトリをクラ
イアント計算機内に作成することでサーバ計算機と通信
せずにディレクトリの参照ができるため、通信およびプ
ロセッサのオーバヘッドを低減し、レスポンスを向上す
ることができる。
【0019】また、例えば′a,b,c′というファイル
と、′a,b,c,d′というファイルが同一ファイルシステ
ムに存在しても、最終ワードをファイルタイプとみなす
ことで、′a′というディレクトリの下に′b,c′という
ファイルが存在し、′a,b′というディレクトリの下
に′c,d′というファイルが存在するとそれぞれみなす
ことで、両者を問題なくアクセスできる。ウインドウ属
性ファイルを作成し、そのアクセス権限によってディレ
クトリのアクセス権限を決定するため、空のディレクト
リを作成したり、仮想ディレクトリのアクセス権限を設
定することができる。
【0020】また、ファイルタイプを利用して、転送モ
ードを判別するため、あらかじめファイルタイプと転送
モードとの対応を設定しておけば、テキストとデータが
混在していても、一括してファイル転送することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明のハードウェア構成を示した図であ
る。図1において、100はクライアント計算機、20
0はサーバ計算機である。クライアント計算機100、
サーバ計算機200はそれぞれ複数あってもよい。クラ
イアント計算機100とサーバ計算機200は、イーサ
ネットなどのネットワーク001により接続されてい
る。
【0022】クライアント計算機100は、グラフィカ
ルユーザインタフェース(GUI)による入出力を可能
とするため、マウス150またはキーボード151など
の入力装置と、マルチウインドウ表示を可能とするビッ
トマップディスプレイ装置160などの出力装置とを備
える。
【0023】クライアント計算機100に接続されたデ
ィスク装置130には、通信制御装置140を介して他
の計算機とのデータの送受信を行う通信処理121、サ
ーバ計算機200への処理依頼を行うクライアントプロ
セス122、ディスク装置130上のファイルの入出力
などの処理を行うオペレーティングシステム123、出
力装置へのウインドウやアイコンの表示と入力装置から
のイベント受信を制御するグラフィカルユーザインタフ
ェース処理124の各プログラムと、サーバ計算機20
0のディレクトリである仮想木構造ディレクトリテーブ
ル170とが格納されている。これらのプログラムはク
ライアント計算機100の主記憶装置120、さらには
中央処理装置110にロードされて実行される。
【0024】一方、サーバ計算機200に接続されたデ
ィスク装置230には、通信制御装置240を介して他
の計算機とのデータの送受信を行う通信処理221、ク
ライアント計算機100からの処理要求を受信し実項す
る1つまたは複数のサーバプロセス222、ディスク装
置230上のファイルの入出力などの処理を行うオペレ
ーティングシステム223、サーバプロセス222の割
当状態を管理するサーバ管理プロセス225、の各プロ
グラムが格納されている。これらのプログラムは、サー
バ計算機200の主記憶装置220、さらには中央処理
装置210にロードされて実行される。
【0025】本発明では、クライアント計算機100の
ユーザインタフェースを利用し、サーバ計算機200内
のファイルの作成・削除・名称変更等の処理やファイル
転送処理の要求をクライアント計算機100からグラフ
ィカルに行うことによって、サーバ計算機200の操作
性を向上させ、さらにユーザインタフェース処理をクラ
イアント計算機100で行うことによってサーバ計算機
200の負荷削減を達成する方法を記述している。サー
バ計算機100内のファイルに対する処理は、クライア
ントプロセス122からサーバプロセス222へ処理要
求を行い、処理要求の内容に従って、サーバプロセス2
22上で処理を行う。このため、サーバプロセス222
への接続が必要となる。
【0026】図2に、クライアントプロセス122を起
動し、サーバプロセス222へ接続するまでの処理を示
す。まず、ユーザがコマンド投入やアイコンクリックな
どによりクライアントプロセス122を起動すると(ス
テップ301)、クライアント計算機100内では、オ
ペレーティングシステム123がクライアントプロセス
122をロードし、起動する(ステップ311)。起動
されたクライアントプロセス122は、まずGUI処理
124に、クライアントデスクトップウインドウのデイ
スプレイ装置160への表示を依頼する(ステップ31
2)。
【0027】クライアントデスクトップウインドウ画面
を図3に示す。クライアントデスクトップウインドウ4
10には、サーバアイコン401、ディスクアイコン4
02aなどを配置する。サーバアイコン401は、サー
バプロセス222に接続するために設けられる。ディス
クアイコン402aは、クライアントユーザのホームデ
ィレクトリをアイコン化したものである。このディスク
アイコン402aは、クライアント計算機100のファ
イルをアクセスするために設けられる。ディスクアイコ
ン402aをクリックすることにより、そのディレクト
リ内のファイルやディレクトリ一覧がアイコンまたはフ
ァイル名一覧として表示される。ここで、ディスクアイ
コン402aは、ルート等の他のディレクトリやディス
ク装置であってもよい。また、同様の機能が容易されて
いる場合は、クライアント計算機100のオペレーティ
ングシステム123に表示させてもよい。
【0028】サーバアイコン401をクリックしたり、
クライアントディスクトップウインドウ410のメニュ
ー412から接続項目を選択したりしてユーザがサーバ
プロセス222への接続を要求すると(ステップ30
2)、クライアントプロセス122では、サーバ接続ダ
イアログを表示する。サーバ接続ダイアログ画面を図4
に示す。
【0029】サーバ接続ダイアログ430では、接続す
るサーバ計算機200の名称またはアドレスを指定する
フィールド431、ユーザID入力フィールド432、
パスワード入力フィールド433、グループ番号入力フ
ィールド434などサーバへ接続するときに必要な項目
を表示する。ユーザがこれらのフィールドを設定し、O
Kボタンを押すと(ステップ303)、クライアントプ
ロセス122は、フィールド431に指定されたサーバ
計算機200に対して432から434の各フィールド
の内容をサーバ計算機200に送信し、接続を要求する
(ステップ314)。ここで、これらのフィールドが事
前に設定されていれば、サーバ接続ダイアログ430を
表示せず直接サーバ計算機200へ接続要求してもよ
い。
【0030】サーバ計算機200では、サーバ管理プロ
セス225がクライアントプロセス122からの接続要
求を受け付ける。サーバ管理プロセス225は、接続要
求を受け付けると、サーバプロセス222を1つ割り当
て、クライアントプロセス122から送信された432
から434の各フィールドの内容をサーバプロセス22
2に送る(ステップ321)。サーバプロセス222
は、事前に起動しておくか、クライアントプロセス12
2の接続要求を受け付けたときに立ちあげる。サーバ管
理プロセス225とサーバプロセス222は同一仮想空
間内に配置してもよいが、1つのクライアントプロセス
122に対して1つの仮想空間と1つのサーバプロセス
222を割り当てるほうがセキュリティ上望ましい。
【0031】割り当てられたサーバプロセス222は、
フィールド432から434の情報をもとに、サーバ計
算機200に登録された正しいユーザからの接続要求で
あるかどうかチェックする(ステップ323)。正しい
ユーザからの接続要求であれば、クライアントプロセス
122に接続成功を通知する(ステップ325)。正し
いユーザからの要求でなかったり、サーバプロセス22
2を割り当てられなかったときは、クライアントプロセ
ス122に接続失敗を通知する(ステップ322,32
4)。接続失敗を受信すると、クライアントプロセス1
22は、接続失敗メッセージをディスプレイ装置160
に表示し、再度サーバ接続ダイアログ430を表示す
る。
【0032】接続成功を受信すると、クライアントプロ
セス122は、サーバデスクトップウインドウを表示す
る(ステップ315)。サーバデスクトップウインドウ
画面を図5に示す。サーバデスクトップウインドウ42
0には、ユーザIDを名称とする仮想ディスク装置をア
イコン402bとして表示する。仮想デイスクアイコン
402bを開くと、ユーザIDで始まるファイルの一覧
が表示される。
【0033】ファイル一覧は、全ファイルを表示するよ
り、一部のファイルのみを各ウインドウに階層表示する
ほうがユーザにはわかりやすい。しかし、サーバ計算機
200のファイルシステムのディレクトリ構造が木構造
でない場合、木構造のディレクトリへ変換する仕組みが
必要である。
【0034】このため、ファイル名を木構造ディレクト
リのパス名とみなし、サーバ計算機200のファイル名
一覧から、仮想の木構造ディレクトリをクライアント計
算機100上に構築する。仮想木構造ディレクトリの構
築処理のフローチャートを図6に示す。また、構築後の
クライアント表示画面を図7に示す。
【0035】ユーザが仮想ディスクアイコン402bを
クリックすると(ステップ501)、クライアントプロ
セス122は、その仮想ディスクアイコン402bが属
するサーバ計算機200を求め(ステップ511)、そ
のサーバ計算機200上のサーバプロセス222に、仮
想ディスク名称を送信し、ファイル名リストの取得を要
求する(ステップ512)。ここで、ファイル名リスト
の取得の要求は、サーバプロセス222へ接続する時や
後術する仮想ディスクのマウント操作時でもよい。
【0036】サーバプロセス222では、ファイル名リ
ストの取得要求を受信すると、サーバ計算機200上の
カタログ231をオープンする(ステップ521)。カ
タログ231には、サーバ計算機200に接続されたデ
ィスク装置230内の各ファイルの名称と、そのファイ
ルのファイル編成等の属性が記録されている。そこで、
カタログ231を参照し、仮想ディスク名称と第一ワー
ドが一致するファイルをすべて検索する(ステップ52
2)。次に、これらのすべてのファイルに対して、ファ
イル編成やその他の属性を必要に応じて求める(ステッ
プ523)。検索したファイル名とフアイル編成やその
他の属性をクライアントプロセス122に送信する(ス
テップ524)。
【0037】クライアントプロセス122では、サーバ
プロセス222からの応答を待ち、サーバプロセス22
2から送信されたリストを必要に応じてクライアント計
算機100の文字コードに変換した後、リスト内のファ
イル名称から仮想木構成ディレクトリのテーブル170
をクライアント計算機100の主記憶装置120上に作
成する(ステップ513)。文字コードの変換はサーバ
プロセス222から送信する前に行ってもよい。その
後、仮想ディスクのウインドウ430を作成し(ステッ
プ514)、仮想ディスクに対応したエントリ171b
下のエントリ171cのオブジェクトをウインドウ43
0内にアイコン403cとして表示する。ユーザがアイ
コン403cをクリックすると、ウインドウ440を作
成し、テーブル170を参照して、エントリ171dお
よびエントリ171eのオブジェクトをアイコン405
d,280eとして表示する。同様に、アイコン280
eのクリックにより、ウインドウ450を作成し、エン
トリ171f,171gのオブジェクトをアイコン40
6f,406gとして表示する。
【0038】仮想木構造ディレクトリテーブルを図8に
示す。テーブル170には、仮想ディスク装置、仮想デ
ィレクトリ、仮想ファイル等の各オブジェクト単位にエ
ントリ171b〜171gが設けられる。エントリ17
1は、親ディレクトリへのポインタ、子オブジェクトへ
のポインタ、同一ディレクトリ内の他のオブジェクトへ
のポインタをもち、ポインタにより木構造を形成する。
また、エントリ171には、オブジェクトの名称と、仮
想ディスク装置、仮想ディレクトリ、仮想ファイルを識
別するためのオブジェクト識別子とをもつ。エントリの
木構造は、サーバ単位に形成される。仮想ディスクの親
ディレクトリへのポインタは、サーバ名を記録したエン
トリ172を指す。親ディレクトリへのポインタをたど
ることで、どのサーバ計算機に属するか識別できる。ま
た、親ディレクトリへのポインタをたどることで、その
オブジェクトのパス名を求めることができる。
【0039】テーブル170の作成方法、すなわちファ
イル名称から仮想木構造ディレクトリへの変換方法を示
す。まず、ファイル名称文字列を、ファイル名称文字列
に含まれるピリオド「.」やスラッシュ「/」などの特
定の文字によりワードに分離する。次に、分離した各ワ
ードのうち、先頭ワードを仮想ディスク装置、最後のワ
ードを仮想ファイルタイプ、最後の1つ前のワードを仮
想ファイル名、その他のワードを仮想ディレクトリ名と
する。各ウインドウへのフアイル名の表示は、仮想ファ
イル名と、仮想ファイルタイプを組み合わせ、「仮想フ
ァイル名.仮想ファイルタイプ」のように表示する。
【0040】ファイル名称が2ワードから構成される場
合は、最終ワードは仮想ファイル名し、仮想ファイルタ
イプは未設定(空の文字列)とする。各ウインドウへの
ファイル名の表示は、「仮想ファイル名.」のように表
示する。また、ファイル名称が1ワードから構成される
場合、仮想ディスク名のみ設定される。
【0041】上記変換方法は、順編成ファイルに適用さ
れる。区分編成のファイルには適用できない。順編成フ
ァイルとは、1つの物理ファイルが1つの論理ファイル
から構成されるファイルである。それに対して、区分編
成ファイルとは、図7の280に示すように、1つの物
理ファイルが複数の論理ファイルであるメンバ282か
ら構成されるファイルである。区分編成ファイルは、内
部に区分ディレクトリ281をもつ。区分ディレクトリ
281には、メンバの名称とともに主としてコンパイル
するときに用いられる言語属性情報や、メンバの作成日
などの属性情報が記録されている。
【0042】区分編成ファイルでは、メンバ名を仮想フ
ァイル名とみなす。最後の1つ前のワードは、仮想ファ
イル名ではなく仮想ディレクトリ名とする。ただし、区
分編成ファイルには一般のディレクトリのようにディレ
クトリ内にディレクトリを作成することはできない。こ
のため、仮想木構造ディレクトリには、ディレクトリを
作成できないディレクトリである仮想区分ディレクトリ
を設定する。区分編成ファイルの最後の1つ前のワード
は、仮想区分ディレクトリの名称とみなす。区分編成フ
ァイル名の最後のワードはデフォルトの仮想ファイルタ
イプとみなす。各ウインドウへの仮想区分ディレクトリ
名の表示は、「仮想区分ディレクトリ名.仮想ファイル
タイプ」のように表示する。
【0043】また、区分編成ファイル名のメンバのファ
イルタイプは、区分ディレクトリ281内の言語属性情
報により決定する。ただし、ファイルタイプ情報を区分
ディレクトリ281内に新たに設定してもよい。言語属
性が未設定の場合、区分編成ファイル名の最後のワード
を仮想ファイルタイプとする。
【0044】なお、先頭ワードを仮想ディスク装置とみ
なし、上記いずれにも属さないワードを仮想ディレクト
リ名とみなす点は、順編成ファイルと同様である。
【0045】仮想区分ディレクトリに対応したアイコン
280をクリックした場合、仮想ディスクをクリックし
た場合と同様に、サーバプロセス222にメンバ名一覧
の取得を要求する。サーバは区分ディレクトリ281を
参照し、メンバの名称とタイプのリストをクライアント
プロセス122に送信する。
【0046】ところで、一般のディレクトリでは、ディ
レクトリ単位にアクセス権限を設定できる。しかし、仮
想木構造ディレクトリでは、ディレクトリに実体がない
ため、このままではディレクトリを単位にアクセス権限
を設定できない。また、ディレクトリに実体がないた
め、空のディレクトリを作成することもできない。
【0047】このため、ウインドウ属性ファイルを導入
する。ウインドウ属性ファイルには、仮想ディレクトリ
に対応したウインドウのオープン状態、表示位置、大き
さなどを記録する。ウインドウ属性ファイルには、仮想
ディレクトリのパス名に、ウインドウ属性ファイルであ
ることを識別する特定の名称を付加する。例えば、アイ
コン403aの仮想ディレクトリ′userid.dirl′に
は、′userid.dirl.@.attr′という名称のファイル23
3を、サーバ計算機200上に作成する。ウインドウの
属性を変更後ウインドウを閉じたときに、ウインドウ属
性の情報をサーバプロセス222に転送し、保存する。
クライアントプロセス122にてファイル名リストから
仮想木構造ディレクトリのテーブル170を作成すると
き、ウインドウ属性ファイルは作成対象とせず、ウイン
ドウ造成ファイルをウインドウにアイコン表示させない
ようにする。
【0048】ウインドウ属性ファイルを導入すること
で、アイコンを表示するときは、ウインドウ属性ファイ
ルを表示しないようにすることで、空のディレクトリを
作成できる。また、ウインドウ属性ファイルのアクセス
権限を仮想ディレクトリのアクセス権限とすることで、
ディレクトリのアクセス権限を設定できる。ウインドウ
属性ファイルをサーバ計算機に設けることで、他のクラ
イアント計算機からサーバプロセスに接続した場合で
も、ディスプレイ装置に、同様のウインドウ配置を再現
できる。
【0049】上記に示したように、仮想木構造ディレク
トリを形成するには、ファイル名称の一覧情報が必要で
ある。しかし、全ファイルの名称を取得するのでは処理
時間がかかってしまう。そこで、ファイル名を取得する
対象を、ファイル名称文字列の先頭ワードが同じファイ
ル名に限定する。ファイル名称文字列の先頭ワードは、
ユーザIDが設定されることが多い。このため、先頭ワ
ードが同じファイル名に限定しても、ユーザIDを先頭
ワードにもつファイルの一覧を取得することで、各ユー
ザが所有するファイルを処理することができる。
【0050】先頭ワードがユーザIDでないファイルを
処理するときは、仮想マウントを行う。仮想マウント処
理のフローチャートを図9に示す。ユーザがメニューな
どから仮想マウントを要求すると(ステップ601)、
クライアントプロセス122は、仮想デイスクの名称を
ユーザに求める(ステップ611)。ユーザが仮想ディ
スクの名称を設定すると(ステップ602)、クライア
ントプロセス122は仮想ディスク装置のアイコン40
2bをサーバデスクトップウインドウ上に表示する(ス
テップ614)。
【0051】このとき、仮想マウントを特定のユーザの
みに限定することもできる。仮想ディスク名称とそのマ
ウントを許すグループ名またはユーザ名との対応関係を
記述したマウント許可ファイルを、仮想ディスク名称単
位または計算機単位にサーバ計算機のディスク上にあら
かじめ設定しておく。ユーザが仮想ディスクの名称を設
定したのち、クライアントプロセス122は、サーバプ
ロセス222にマウントを許すか否かを問い合わせる
(ステップ612)。サーバプロセス222は、マウン
ト許可ファイルを参照し(ステップ621)、マウント
の許可・不許可を決定し、クライアントプロセス122
に送信する(ステップ622)。クライアントプロセス
122は、サーバプロセス222からの応答を待って、
マウント不許可の場合(ステップ613)は、マウント
不許可のメッセージをディスプレイ装置160に表示す
る(ステップ615)。
【0052】サーバ計算機200上のファイルの作成・
削除・複写・名称変更・作成日などの情報の表示などの
処理要求や、計算機間のファイル転送要求は、クライア
ント計算機100の仮想ディレクトリや仮想ファイル等
のオブジェクトに対応したアイコンをマウスで操作する
ことで行う。
【0053】クライアント計算機100とサーバ計算機
200との1システムイメージを実現するため、クライ
アント計算機100のディレクトリの変更処理、仮想デ
ィレクトリの変更によるサーバ計算機200のファイル
名変更処理、クライアント計算機100とサーバ計算機
200との間の転送処理、サーバ計算機200と他のサ
ーバ計算機との間の転送処理は、すべてオブジェクトの
アイコンのドラッグドロップ操作によって行われる。こ
こで、ドラッグドロップ操作とは、ドラッグ元オブジェ
クトのアイコン上でマウスボタンを押したままアイコン
を移動させ、他のウインドウまたはアイコン(ドロップ
先オブジェクト)上でマウスボタンを離す操作である。
【0054】図10に、ドラッグドロツプ処理のフロー
チャート図を示す。ユーザがドラッグドロップ操作を行
うと(ステップ701)、クライアントプロセス122
では、ドラッグ元とドロップ先のパス名をそれぞれ求め
る(ステップ711)。両者のパス名が一致していれば
(ステップ712)、処理を中断する(ステップ71
3)。パス名が等しくなければ、テーブル170を参照
して、ドラッグ元とドロップ先の計算機名または計算機
のアドレスをそれぞれ求める(ステップ714)。計算
機名が一致していなければ、計算機間のファイル転送処
理を行う(ステップ715)。
【0055】計算機名が一致していれば、オブジェクト
のエントリ171を参照し、ドラッグ元とドロップ先の
オブジェクトが仮想区分ディレクトリでないか調べる
(ステップ716)。ドラッグ元とドロップ先の一方の
みが仮想区分ディレクトリであれば、メンバからファイ
ルへデータを変換する必要があるため、ファイル複写処
理を実行する(ステップ717)。そうでなければ、フ
ァイルまたはメンバの名称変更処理を起動する(ステッ
プ718)。処理後、ドラッグ元のアイコンを削除し、
ドロップ先のウインドウにアイコンを表示する(ステッ
プ719)。
【0056】ファイルまたはメンバの名称変更処理のフ
ローチャート図を図11に示す。名称変更するオブジェ
クトがクライアント計算機100のファイルやディレク
トリであれば(ステップ721)、クライアント計算機
100のコマンドやシステム関数を使用し、クライアン
ト計算機100のファイルやディレクトリの名称変更を
行う(ステップ722)。
【0057】名称変更するオブジェクトがサーバ計算機
200のオブジェクトの場合は、オブジェクトの下位デ
ィレクトリを再帰的にすべて検索し、メンバ以外の仮想
ファイルまたは仮想区分ディレクトリをすべてみつける
(ステップ723)。検索した仮想ディレクトリのエン
トリからテーブル170によりファイル名に変換する。
また、ドロップ先の仮想ディレクトリに移動した後のフ
ァイル名も求める。ただし、名称変更するオブジェクト
がメンバの場合は、ファイル名とともにメンバ名を付加
する。検索した各ファイルの変更前のファイル名と変更
後のファイル名を1つのエントリとしたリストを作成
し、サーバに送信し、ファイル名変更を要求する(ステ
ップ724)。サーバプロセス222では、ファイル名
変更要求を受信すると(ステップ731)、リスト中の
全エントリのファイル名称変更処理を実行し(ステップ
732)、実行結果をクライアントプロセス122に通
知する(ステップ733)。ただし、メンバ名が付加さ
れている場合は、メンバ名変更処理を実行する。クライ
アントプロセス122では、実行結果を受信後、仮想木
構造ディレクトリをサーバ計算機の実体にあわせるた
め、名称変更が成功したファイルのエントリ171を、
ドロップ後の仮想ディレクトリのエントリ171の下に
移動する(ステップ725)。
【0058】ここで、サーバプロセスへのファイル名変
更の要求は、1つのファイル毎に行ってもよい。また、
変更後のファイル名を付加せず、変更前の仮想ディレク
トリのパス名と変更後の仮想ディレクトリのパス名とを
付加し、サーバプロセス222にて変更後のファイル名
に変換してもよい。
【0059】次に、ファイル転送処理のフローチャート
図を図12に示す。まず、ファイル名変更処理と同様
に、ドラッグ元ディレクトリ下の全ファイル名を求める
(ステップ741)。ファイルが区分編成ファイルであ
れば、メンバ名まで求める。これらの全ファイルおよび
全メンバに対して、次のことを行う。
【0060】ドラッグ元がサーバ計算機のオブジェクト
であれば、以下に示すサーバ計算機からのファイルデー
タ受信処理を行う(ステップ742)。
【0061】まず、ドロップ先ファイルを作成する(ス
テップ751)。ただし、ドロップ先が別のサーバ計算
機の場合は、クライアント計算機内に一時ファイルを作
成する。また、ドロップ先のファイルが既に作成されて
いる場合は、ドラッグ元ファイルを格納するのに充分な
領域が割り当てられている限り、作成する必要はない。
【0062】次に、ドラッグ元ファイルタイプから、転
送モードを識別する(ステップ752)。転送モードと
して、テキストモードとバイナリモードが設けられてい
る。これは、転送元と転送先の計算機の文字コードや改
行コードが異となる場合、テキストデータではこれらを
変換を行わなければ、正常に読むことができない一方、
バイナリデータは変換を行っていけないためである。
【0063】この転送モードをクライアントが自動判別
できるように、ファイルタイプを利用する。ファイルタ
イプとそのファイルタイプを持つファイルの転送モード
とを1つのタイプ定義エントリとし、複数のタイプ定義
エントリから構成されるリストを、あらかじめ指定され
た名称のタイプ定義ファイルに記録しておく。タイプ定
義ファイルは、サーバ計算機単位あるいはクライアント
計算機単位に作成する。
【0064】ステップ752では、タイプ定義ファイル
を参照し、転送をするファイルのファイルタイプに対応
した転送モードを求める。転送するファイルのファイル
タイプに対応したエントリが定義されていない場合は、
デフォルトでバイナリとする。ただし、ファイルのレコ
ード形式(固定長→テキストモード、不定長→バイナリ
モード)やファイルに埋め込まれているマジックナンバ
などから、エントリが定義されていない場合の転送モー
ドを決定してもよい。
【0065】次に、転送モードとドラッグ元ファイル名
をサーバプロセス222へ送信し、ファイルのデータ送
信を要求する(ステップ753)。サーバプロセス22
2では、要求を受信すると、指定されたファイルのデー
タを指定されたモードで読み込み(ステップ761)。
クライアントプロセス122へ送信する(ステップ76
2)。クライアントプロセスは、送られたデータを受信
し(ステップ754)、ステップ751で作成したファ
イルにデータを書き込む(ステップ755)。
【0066】ドロップ先がサーバ計算機のオブジェクト
であれば、以下に示すサーバ計算機へのファイルデータ
送信処理を行う(ステップ743)。
【0067】まず、サーバプロセスへドロップ先ファイ
ル名を送信する(ステップ756)。サーバプロセス2
22では、要求を受信すると、ドロップ先ファイルを作
成する(ステップ763)。領域を事前に確保する必要
がある場合は、ドラッグ元ファイルまたは他のサーバの
データを記録したい一時ファイルのファイルの大きさを
調べ、そのファイルを格納するのに充分な領域の確保を
要求する。領域を確保できなかった場合、クライアント
に通知し、そのファイルの転送を中止する。
【0068】次に、クライアントプロセス122は、ド
ラッグ元ファイルまたは他のサーバのデータを記録した
一時ファイルのデータをサーバプロセス222に送信す
る(ステップ757)。サーバプロセスは、データを受
信し(ステップ764)、ドロップ先ファイルに書き込
む(ステップ765)。
【0069】転送が成功した場合、ドロップ先のサーバ
計算機の仮想ディレクトリのテーブル170のドロップ
先の仮想ディレクトリのエントリに新たなエントリをつ
け加え、仮想木構造ディレクトリをサーバ計算機の実体
にあわせる(ステップ744)。また、一時ファイルが
あれば削除する(ステップ745)。転送後、ドラッグ
元ファイルは、削除してもよい。
【0070】図13に、ファイル複写処理のフローチャ
ート図を示す。ファイル複写処理では、ファイル名称変
更処理と同様に、ドラッグ元とドロップ先の仮想ファイ
ルのファイル名とメンバ名を求め、サーバプロセス22
2に送信し、ファイルの複写を要求する(ステップ77
2)。サーバプロセス222では、ドラッグ元のファイ
ルを読み込み、ドロップ先へ書き込む(ステップ78
2)。ドラッグ元のファイルは、削除してもよいが、区
分編成ファイルから他のファイルへ書き込むと、区分デ
ィレクトリ内の情報が失われるため、削除しない方が望
ましい。
【0071】サーバ計算機200のファイル名称変更処
理は、上記のように仮想木構造ディレクトリの構造を変
更した場合の他、オブジェクトの名称を変更した場合に
も起動される。図14に、ファイル名称変更起動処理の
フローチャート図を示す。
【0072】ユーザがアイコンの名称を変更すると、
(ステップ801)、クライアントプロセス122で
は、アイコンに対応したオブジェクトのパス名と、その
オブジェクトが属する計算機とを求める(ステップ81
1)。次に、パス名称の文字数や文字コードをチェック
し、パス名称が各計算機のファイル名として正しいこと
をチェックする(ステップ812)。正しくなければ、
名称変更を拒否する(ステップ813)。正しければ、
ドラッグ元のオブジェクトとドロップ先のオブジェクト
が等しいとみなして、図11の名称変更処理を実行する
(ステップ814)。実行後、ウインドウ内のファイル
名の表示を変更する(ステップ815)。
【0073】サーバ計算機200上のファイルに対する
その他の作成・削除・複写・情報の表示などの処理も、
上記処理と同様に、アイコンに対応したオブジェクトの
パス名称と計算機を調べ、テーブル170から対象とな
る全ファイルの名称を再帰的に求め、サーバプロセスに
その名称や処理の種別などを送信することで実行する。
【0074】
【発明の効果】本発明のリモートファイル操作方法によ
れば、メインフレーム上のファイルと、パーソナルコン
ピュータやワークステーション上のファイルとを、1つ
のシステムであるかのように、グラフィカルユーザイン
タフェースを用いて簡単に操作することができる。1ア
クションで複数のメインフレーム上のファイル処理を起
動することができる。画面作成処理や画面転送処理に要
する通信およびメインフレームプロッサのオーバヘッド
を削減し、レスポンスを向上することができる。木構造
でないディレクトリを、問題なく木構造ディレクトリに
変換することができる。複数のファイルを、ローカルフ
ァイルのディレクトリ移動と同様の操作で、転送モード
を識別して計算期間で一括転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハードウェア構成である。
【図2】サーバプロセスへの接続処理のフローチャート
図である。
【図3】クライアントデスクトップウインドウの表示画
面である。
【図4】サーバ接続ダイアログの表示画面である。
【図5】サーバデイスクトップウインドウの表示画面で
ある。
【図6】仮想木構造ディレクトリの構築処理のフローチ
ャート図である。
【図7】仮想木構造ディレクトリの表示画面である。
【図8】仮想木構造ディレクトリテーブルの構造を示し
た図である。
【図9】仮想マウント処理のフローチャート図である。
【図10】ドラッグドロップ処理のフローチャート図で
ある。
【図11】ファイルまたはメンバの名称変更処理のフロ
ーチャート図である。
【図12】ファイル転送処理のフローチャート図であ
る。
【図13】ファイル複写処理のフローチャート図であ
る。
【図14】ファイルまたはメンバの名称変更起動処理の
フローチャート図である。
【符号の説明】
100…クライアント計算機、 122…クライアント
プロセス、130…クライアント計算機に接続されたデ
イスク装置、160…クライアント計算機に接続された
ディスプレイ装置、170…サーバ計算機のディレクト
リを木構造ディレクトリに変換した仮想木構造ディレク
トリのテーブル、 171…仮想木構造ディレクトリ
の仮想ディレクトリや仮想ファイルを管理するエント
リ、 172…計算機名称を保持するエントリ、 20
0…サーバ計算機、 222…サーバプロセス、225
…サーバプロセスを管理するサーバ管理プロセス、23
0…クライアント計算機に接続されたディスク装置、2
31…サーバ計算機のファイル一覧を記録したカタログ
ファイル、232…順編成ファイル、 233…ウイ
ンドウ属性ファイル、280…区分編成ファイル、 2
81…区分編成ファイルの区分ディレクトリ、282…
区分編成ファイルのメンバファイル、401〜406…
仮想木構造ディレクトリの仮想ディレクトリや仮想ファ
イル等を表したアイコン、 420,430,440,
450…仮想木構造ディレクトリの仮想ディレクトリ内
のオブジェクトを表示したウインドウ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディレクトリが木構造でないファイルシス
    テムをもつサーバ計算機において、 前記サーバ計算機のファイル名の文字列中の特定の文字
    によって、前記ファイル名の文字列を1つ以上のワード
    に分割するステップと、 前記ファイル名の先頭のワードを仮想ディスクとみなす
    ステップと、 前記ファイル名の末尾のワードを仮想ファイルタイプと
    みなすステップと、 前記ファイル名の末尾の1つ前のワードを仮想の木構造
    ディレクトリの仮想ファイル名とみなすステップと、 上記いずれにも属さない前記ファイル名のワードを前記
    仮想木構造ディレクトリの仮想ディレクトリ名とみなす
    ステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  2. 【請求項2】ディレクトリが木構造でないファイルシス
    テムをもつサーバ計算機において、 前記サーバ計算機の区分編成ファイル名の文字列中の特
    定の文字によって、前記ファイル名の文字列を1つ以上
    のワードに分割するステップと、 前記区分編成ファイル名の先頭のワードを仮想ディスク
    とみなすステップと、 前記区分編成ファイル名の末尾のワードをデフォルトの
    仮想ファイルタイプとみなすステップと、 前記区分編成ファイル名の末尾の1つ前のワードを仮想
    の木構造ディレクトリにおけるディレクトリを作成でき
    ない仮想区分ディレクトリの名称とみなすステップと、 上記いずれにも属さない前記区分編成ファイル名のワー
    ドを前記仮想木構造ディレクトリの仮想ディレクトリ名
    とみなすステップと、 前記区分編成ファイル中のメンバを前記仮想木構造ディ
    レクトリにおける仮想ファイル名とみなすステップと、 前記メンバに対応した前記区分編成ファイルの区分ディ
    レクトリの言語タイプ情報を仮想ファイルタイプとみな
    すステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  3. 【請求項3】請求項1ないし請求項2記載のリモートフ
    ァイル操作方法において、 前記サーバ計算機のファイル名が2ワードから構成され
    るファイル名であって、 前記ファイル名の先頭のワードを仮想ディスクとみなす
    ステップと、 前記ファイル名の末尾のワードを仮想の木構造ディレク
    トリの仮想ファイル名とみなすステップと、 空の文字列を仮想ファイルタイプとみなすステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  4. 【請求項4】ディレクトリが木構造でないファイルシス
    テムをもつ1つないし複数のサーバ計算機と、1つない
    し複数のクライアント計算機とがネットワークにより接
    続されたコンピュータシステムにおいて、 前記クライアント計算機上にクライアントプロセスを起
    動するステップと、 前記サーバ計算機上にサーバプロセスを起動するステッ
    プと、 前記クライアントプロセスから前記サーバプロセスに接
    続するステップと、 前記クライアントプロセスが前記サーバプロセスに問い
    合わせて前記サーバ計算機上のファイルの名称文字列と
    属性とを含むリストを取得するステップと、 前記リスト参照して、前記クライアント計算機上に仮想
    の木構造ディレクトリのテーブルを作成するステップ
    と、 前記テーブルを参照して、前記クライアント計算機にて
    前記仮想木構造ディレクトリの構造を表示するステップ
    と、 前記クライアント計算機にて、前記仮想木構造ディレク
    トリにおける仮想ディスク、仮想ディレクトリ、仮想フ
    ァイル名の各オブジェクトを指定させるステップと、 前記テーブルを参照して、前記オブジェクトの前記仮想
    木構造ディレクトリにおけるパス名称をファイル名の先
    頭に含む前記サーバ計算機上のファイルの一覧を求める
    ステップと、 前記クライアント計算機から、接続中の前記サーバプロ
    セスに、前記フイル一覧中の全ファイルに対する処理を
    要求するステップと、 前記サーバプロセスにて前記処理を実行するステップ
    と、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載のリモートファイル操作方法
    において、 前記クライアント計算機がグラフィカルユーザインタフ
    ェースを備えた計算機であって、 前記クライアント計算機のウインドウ上で、1つないし
    複数の前記サーバ計算機の前記仮想木構造ディレクトリ
    内の前記オブジェクトをアイコンないしウインドウとし
    てグラフィカル表示するステップと、 前記クライアント計算機のウインドウ上で、前記クライ
    アント計算機のファイルおよびディレクトリをアイコン
    ないしウインドウとしてグラフィカル表示するステップ
    と、 前記アイコンから前記アイコンないしウインドウへのド
    ラッグ&ドロップ操作によって、前記クライアント計算
    機と前記サーバ計算機との間の1つないし複数のファイ
    ルの転送を一括起動するステップと、 ドラッグ元のオブジェクトの計算機を識別するステップ
    と、 ドロップ先のオブジェクトの計算機を識別するステップ
    と、 前記ドラッグ元オブジェクトに対応した転送対象ファイ
    ルを求めるステップと、 前記サーバプロセスと前記クライアントプロセスとの間
    で通信することにより、前記転送対象ファイルをすべて
    転送するステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のリモートファイル操作方法
    において、 前記ドラッグ元オブジェクトの計算機が前記クライアン
    ト計算機であって、 前記ドロップ先オブジェクトの計算機が前記サーバ計算
    機であって、 前記ドラッグ元オブジェクトのドラッグ元パス名称を求
    めるステップと、 前記ドラッグ元オブジェクトのディレクトリ内の全ファ
    イルを転送対象ファイルとするステップと、 前記サーバ計算機の前記仮想木構造ディレクトリのテー
    ブルを参照して、前記ドロップ先オブジェクトの前記仮
    想木構造ディレクトリにおけるドロップ先パス名称を求
    めるステップと、 前記転送対象ファイルの名称内の前記ドラッグ元パス名
    称を前記ドロップ先パス名称に入れ替えた名称を転送先
    ファイル名とするステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載のリモートファイル操作方法
    において、 前記ドラッグ元オブジェクトの計算機が前記サーバ計算
    機であって、 前記ドロップ先オブジェクトの計算機が前記クライアン
    ト計算機であって、 前記仮想木構造ディレクトリのテーブルを参照して、前
    記ドラッグ元オブジェクトの前記仮想木構造ディレクト
    リにおけるドラック元パス名称を求めるステップと、 前記ドラッグ元パス名称をファイル名の先頭に含む前記
    サーバ計算機上の全ファイルを転送対象ファイルとする
    ステップと、 前記ドロップ先オブジェクトのドロップ先パス名称を求
    めるステップと、 前記転送対象ファイルの名称内の前記ドラッグ元パス名
    称を前記ドロップ先パス名称に入れ替えた名称を転送先
    ファイル名とするステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載のリモートファイル操作方法
    において、 前記ドラッグ元オブジェクトの計算機が第1の前記サー
    バ計算機であって、 前記ドロップ先オブジェクトの計算機が前記第1のサー
    バ計算機と異なる第2の前記サーバ計算機であって、 前記第1のサーバ計算機の前記仮想木構造ディレクトリ
    のテーブルを参照して、前記ドラッグ元オブジェクトの
    前記仮想木構造ディレクトリにおけるドラッグ元パス名
    称を求めるステップと、 前記ドラッグ元パス名称をファイル名の先頭に含む前記
    サーバ計算機上の全ファイルを転送対象ファイルとする
    ステップと、 前記第2のサーバ計算機の前記テーブルを参照して、ド
    ロップ先のオブジェクトの前記仮想木構造ディレクトリ
    におけるドロップ先パス名称を求めるステップと、 前記転送対象ファイルの名称内の前記ドラッグ元パス名
    称を前記ドロップ先パス名称に入れ替えた名称を転送先
    ファイル名とするステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  9. 【請求項9】請求項5記載のリモートファイル操作方法
    において、 前記仮想ファイルタイプとファイルを転送するときのモ
    ードとの対応を設定するステップと、前記設定モードに
    従って、ファイルを転送するときの文字コード変換の有
    無を決定するステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  10. 【請求項10】請求項4記載のリモートファイル操作方
    法において、 前記サーバ計算機の前記仮想木構造ディレクトリ内の仮
    想ディレクトリを移動、またはディレクトリの名称を変
    更することによって、そのディレクトリの名称をファイ
    ル名の先頭に含む前記サーバ計算機上の全てのファイル
    名の名称変更処理を前記サーバプロセスに要求するステ
    ップと、 前記ファイルの名称変更処理を前記サーバプロセスにて
    実行するステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  11. 【請求項11】請求項4記載のリモートファイル操作方
    法において、 前記仮想木構造ディレクトリ内の前記オブジェクトのア
    イコンを表示しているウインドウの大きさやウインドウ
    内のアイコンの位置を前記サーバ計算機上にウインドウ
    属性ファイルとして保存するステップと、 前記仮想木構造ディレクトリに対応したウインドウを開
    くときに前記ウインドウ属性ファイルをサーバ計算機か
    ら転送するステップと、 前記ウインドウ属性ファィルのアクセス権限によってデ
    ィレクトリのアクセス権限を決定するステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
  12. 【請求項12】請求項4記載のリモートファイル操作方
    法において、 仮想ディレクトリの名称ではじまる前記サーバ計算機上
    の全ファイルのアクセス権限を設定するステップと、 仮想ディスクのマウントを要求されたときに、前記アク
    セス権限に従って前記仮想ディスクのマウントを実行す
    るか否かを決定するステップと、 を含むことを特徴とするリモートファイル操作方法。
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