JPH09114105A - 感光体ドラム及び電子写真装置 - Google Patents
感光体ドラム及び電子写真装置Info
- Publication number
- JPH09114105A JPH09114105A JP26708195A JP26708195A JPH09114105A JP H09114105 A JPH09114105 A JP H09114105A JP 26708195 A JP26708195 A JP 26708195A JP 26708195 A JP26708195 A JP 26708195A JP H09114105 A JPH09114105 A JP H09114105A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive drum
- cylindrical substrate
- image
- cylindrical
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 肉厚が均一で、内外周面共に高精度の円筒
度、真円度を有する円筒状基体が設けられた、画像ボケ
を生じることのない感光体ドラムと、これを用いた電子
写真装置を提供することを目的とする。 【構成】 透明な円筒状基体と、前記円筒状基体の外周
面に設けられた感光体層とを有する感光体ドラムであっ
て、前記円筒状基体は、円筒状の型に重合性液体材料を
注入し、前記円筒状の型を回転させながら前記重合性液
体材料を重合させる際に、ローラにより内周面が成型さ
れて製造されることを特徴とする感光体ドラム。
度、真円度を有する円筒状基体が設けられた、画像ボケ
を生じることのない感光体ドラムと、これを用いた電子
写真装置を提供することを目的とする。 【構成】 透明な円筒状基体と、前記円筒状基体の外周
面に設けられた感光体層とを有する感光体ドラムであっ
て、前記円筒状基体は、円筒状の型に重合性液体材料を
注入し、前記円筒状の型を回転させながら前記重合性液
体材料を重合させる際に、ローラにより内周面が成型さ
れて製造されることを特徴とする感光体ドラム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、F
AX等の画像形成装置に用いられる感光体ドラムに関す
る。特に電子写真方式の感光体ドラムに関する。
AX等の画像形成装置に用いられる感光体ドラムに関す
る。特に電子写真方式の感光体ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、FAX等の画
像形成装置に用いられる円筒状(ドラム状)の感光体ド
ラムの基体としては、真円度や強度を保証するためアル
ミニウム等の金属材料を用いて作られているものが多
い。
像形成装置に用いられる円筒状(ドラム状)の感光体ド
ラムの基体としては、真円度や強度を保証するためアル
ミニウム等の金属材料を用いて作られているものが多
い。
【0003】一方、プラスチックは、軽量、低コスト等
から好ましい材料であると考えられるが、感光体ドラム
を精度良く、しかも工業的に効率良く製造することは容
易ではない。その大きな要因は、直径50〜200mm
の円筒状の基体を、画像形成に必要とされる30μm程
度の円筒度、真円度で精度良く、簡単に作る方法が見い
だせなかったことによる。このため、従来は円筒状基体
を成型後、表面を切削、研磨する等により精度を確保せ
ねばならず、生産性の低下、コストアップを招いてい
た。また、熱や溶剤に弱い欠点も有し、基体表面の精度
以外に、強度、経時変化も問題となる。
から好ましい材料であると考えられるが、感光体ドラム
を精度良く、しかも工業的に効率良く製造することは容
易ではない。その大きな要因は、直径50〜200mm
の円筒状の基体を、画像形成に必要とされる30μm程
度の円筒度、真円度で精度良く、簡単に作る方法が見い
だせなかったことによる。このため、従来は円筒状基体
を成型後、表面を切削、研磨する等により精度を確保せ
ねばならず、生産性の低下、コストアップを招いてい
た。また、熱や溶剤に弱い欠点も有し、基体表面の精度
以外に、強度、経時変化も問題となる。
【0004】一方、多色のカラー画像を形成する方法の
1つとして、1つの像形成体の一回転以内に各色毎の帯
電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成
するカラー画像形成装置が知られている。
1つとして、1つの像形成体の一回転以内に各色毎の帯
電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成
するカラー画像形成装置が知られている。
【0005】しかし前記のカラー画像形成装置は、多色
のカラー画像を形成する方法としては、高速の画像形成
を可能とするものの、感光体の一回転内に帯電手段、像
露光手段と現像手段を複数組配設する必要があること、
像露光手段が近接する現像手段から洩れるトナーによっ
て汚れて画質を損なうおそれがあり、これを避けるため
像露光手段と現像器の間隔を大きくとる必要があること
から必然的に感光体の径が大きくなって装置を大型化す
る欠点がある。この欠点を避ける目的から、感光体の基
体を透明の素材によって形成し、その内部に複数の像露
光手段を収容して、画像を前記基体を通してその外周に
形成した感光体層に露光する形態の装置が、例えば、特
開平5−307307号公報によって提案されている。
のカラー画像を形成する方法としては、高速の画像形成
を可能とするものの、感光体の一回転内に帯電手段、像
露光手段と現像手段を複数組配設する必要があること、
像露光手段が近接する現像手段から洩れるトナーによっ
て汚れて画質を損なうおそれがあり、これを避けるため
像露光手段と現像器の間隔を大きくとる必要があること
から必然的に感光体の径が大きくなって装置を大型化す
る欠点がある。この欠点を避ける目的から、感光体の基
体を透明の素材によって形成し、その内部に複数の像露
光手段を収容して、画像を前記基体を通してその外周に
形成した感光体層に露光する形態の装置が、例えば、特
開平5−307307号公報によって提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のカラー画像形成
装置の感光体ドラム用のプラスチックを用いた円筒状基
体として優れたものが望まれてはいたが、実用化されて
いないのが現状であった。
装置の感光体ドラム用のプラスチックを用いた円筒状基
体として優れたものが望まれてはいたが、実用化されて
いないのが現状であった。
【0007】本願発明者らが研究した結果、上記カラー
画像形成装置の感光体ドラム用の円筒状基体として、図
6に示す円筒状の型406内に、プラスチック材料モノ
マーを合成し、重合させるための触媒を添加した後、円
筒状の型に注ぎ、左右の側板407a,407bをネジ
408にて固定し、これを高速に回転させると共に、適
度に加熱することにより均一な重合を促進させ、重合後
冷却して、透明な円筒状基体を製造する方法が開発され
た。
画像形成装置の感光体ドラム用の円筒状基体として、図
6に示す円筒状の型406内に、プラスチック材料モノ
マーを合成し、重合させるための触媒を添加した後、円
筒状の型に注ぎ、左右の側板407a,407bをネジ
408にて固定し、これを高速に回転させると共に、適
度に加熱することにより均一な重合を促進させ、重合後
冷却して、透明な円筒状基体を製造する方法が開発され
た。
【0008】しかしながら、上記の遠心重合を用いた製
造方法による円筒状基体は、外周面の円筒度や真円度
は、所望の精度が得られるものの、肉厚が不均一とな
り、内周面の円筒度や真円度が得られなかった。従っ
て、上記のカラー画像形成装置の感光体ドラムとして用
いると、像露光手段による像露光光の焦点が正しく結ば
れず、画像ボケの原因となる。
造方法による円筒状基体は、外周面の円筒度や真円度
は、所望の精度が得られるものの、肉厚が不均一とな
り、内周面の円筒度や真円度が得られなかった。従っ
て、上記のカラー画像形成装置の感光体ドラムとして用
いると、像露光手段による像露光光の焦点が正しく結ば
れず、画像ボケの原因となる。
【0009】本発明はこの点を解決すべく改良した結
果、肉厚が均一で、内外周面共に高精度の円筒度、真円
度を有する円筒状基体が設けられた、画像ボケを生じる
ことのない感光体ドラムと、これを用いた電子写真装置
を提供することを目的とする。
果、肉厚が均一で、内外周面共に高精度の円筒度、真円
度を有する円筒状基体が設けられた、画像ボケを生じる
ことのない感光体ドラムと、これを用いた電子写真装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、透明な円筒
状基体と、前記円筒状基体の外周面に設けられた感光体
層とを有する感光体ドラムであって、前記円筒状基体
は、円筒状の型に重合性液体材料を注入し、前記円筒状
の型を回転させながら前記重合性液体材料を重合させる
際に、ローラにより内周面が成型されて製造されること
を特徴とする感光体ドラムによって達成される(第一の
発明)。
状基体と、前記円筒状基体の外周面に設けられた感光体
層とを有する感光体ドラムであって、前記円筒状基体
は、円筒状の型に重合性液体材料を注入し、前記円筒状
の型を回転させながら前記重合性液体材料を重合させる
際に、ローラにより内周面が成型されて製造されること
を特徴とする感光体ドラムによって達成される(第一の
発明)。
【0011】また、上記目的は、透明な円筒状基体と、
前記円筒状基体の外周面に設けられた感光体層とを有す
る感光体ドラムであって、前記円筒状基体は、円筒状の
型に重合性液体材料を注入し、前記型を回転させながら
前記重合性液体材料を重合させる際に、ローラにより内
周面が成型され、且つ前記ローラの周速度が前記円筒状
基体の内面の周速度と同速度で、前記ローラが駆動され
て製造される感光体ドラムと、前記感光体ドラムの内側
に設けられた前記感光体ドラムを露光する像露光手段と
を有することを特徴とする電子写真装置。によって達成
される(第二の発明)。
前記円筒状基体の外周面に設けられた感光体層とを有す
る感光体ドラムであって、前記円筒状基体は、円筒状の
型に重合性液体材料を注入し、前記型を回転させながら
前記重合性液体材料を重合させる際に、ローラにより内
周面が成型され、且つ前記ローラの周速度が前記円筒状
基体の内面の周速度と同速度で、前記ローラが駆動され
て製造される感光体ドラムと、前記感光体ドラムの内側
に設けられた前記感光体ドラムを露光する像露光手段と
を有することを特徴とする電子写真装置。によって達成
される(第二の発明)。
【0012】
【実施例】本発明における感光体ドラムのプラスチック
を材料とする円筒状基体の製造方法を図1〜図3にて説
明する。図1は、本発明の感光体ドラムの円筒状基体の
製造方法の工程を示す図であり、図2は、円筒状基体の
製造用の成型型の一実施例を示す断面図であり、図3
は、図2の側断面図である。
を材料とする円筒状基体の製造方法を図1〜図3にて説
明する。図1は、本発明の感光体ドラムの円筒状基体の
製造方法の工程を示す図であり、図2は、円筒状基体の
製造用の成型型の一実施例を示す断面図であり、図3
は、図2の側断面図である。
【0013】プラスチック遠心重合用の成型型100の
中心軸113にアーム114a,114bが固定され、
アーム114a,114bの先端部にローラ115の両
端に設けられた支軸116a,116bが嵌込まれ、ロ
ーラ115が回転可能に取付けられる。支軸116bに
歯車G5が固定されて設けられる。
中心軸113にアーム114a,114bが固定され、
アーム114a,114bの先端部にローラ115の両
端に設けられた支軸116a,116bが嵌込まれ、ロ
ーラ115が回転可能に取付けられる。支軸116bに
歯車G5が固定されて設けられる。
【0014】中心軸113を円筒状の型111に挿入し
両端に円形状の側板112a,112bを嵌込み、プラ
スチック材料、例えばメタクリル酸メチルエステルモノ
マーを合成し、これを速やかに重合させるため触媒を添
加したものを、成型型100の内部に注入し、側板11
2a,112bをネジ151により円筒状の型111に
固定する。
両端に円形状の側板112a,112bを嵌込み、プラ
スチック材料、例えばメタクリル酸メチルエステルモノ
マーを合成し、これを速やかに重合させるため触媒を添
加したものを、成型型100の内部に注入し、側板11
2a,112bをネジ151により円筒状の型111に
固定する。
【0015】成型型100がスチームチェンバ110に
挿入され、中心軸113が不図示の固定板に取付けられ
る。側板112bの円周の端部に設けられた歯車G11
2と、チェンバ110に固定された不図示の駆動モータ
に連なる歯車G1とが結合され、円筒状の型111が中
心軸113を中心として回転可能とされる。
挿入され、中心軸113が不図示の固定板に取付けられ
る。側板112bの円周の端部に設けられた歯車G11
2と、チェンバ110に固定された不図示の駆動モータ
に連なる歯車G1とが結合され、円筒状の型111が中
心軸113を中心として回転可能とされる。
【0016】成型型100が高速に回転された状態で、
吸気口110a、排気口110bを通してスチームが、
スチームチェンバ110内に流入され、スチーム加熱に
より重合が促進され、遠心重合が行われ、円筒状基体1
が製造される。この際、歯車G1が不図示の駆動モータ
により回転されると、側板112bに固定される歯車G
2、アーム114bに回転可能に軸支される一体の歯車
G3、G4が駆動回転され、円筒状の型111の内部に
設けられたローラ115が、ローラ115の支軸116
bに固定され、歯車G4に連なる歯車G5により、円筒
状基体1の内周面上を回動される。
吸気口110a、排気口110bを通してスチームが、
スチームチェンバ110内に流入され、スチーム加熱に
より重合が促進され、遠心重合が行われ、円筒状基体1
が製造される。この際、歯車G1が不図示の駆動モータ
により回転されると、側板112bに固定される歯車G
2、アーム114bに回転可能に軸支される一体の歯車
G3、G4が駆動回転され、円筒状の型111の内部に
設けられたローラ115が、ローラ115の支軸116
bに固定され、歯車G4に連なる歯車G5により、円筒
状基体1の内周面上を回動される。
【0017】ローラ115の回転速度は円筒状基体1の
内周面の回転速度と等速度で回転させる。等速度で回転
させることにより、円筒状基体1の内周面に擦傷を生じ
ない。
内周面の回転速度と等速度で回転させる。等速度で回転
させることにより、円筒状基体1の内周面に擦傷を生じ
ない。
【0018】重合終了後は冷却し、得られた円筒状基体
1を型より取り出し、切断し、必要ならば仕上げ工程を
経て画像形成装置の感光体ドラム用の円筒状基体が製造
される。
1を型より取り出し、切断し、必要ならば仕上げ工程を
経て画像形成装置の感光体ドラム用の円筒状基体が製造
される。
【0019】上記の製造方法によって造られたプラスチ
ックの円筒状基体は、光透過率が90%の透明な基体で
あり、アルミニウムに匹敵する強度で、ガラスの15倍
の耐衝撃性能と、肉厚が均一で内外周面共に30μm程
度の高精度の、円筒度、真円度を有する。また現在広く
用いられている成型法である押出法と比べて、円筒状基
体の外周面にダイス傷を残さず、遠心力によって得られ
た自然な面に形成され、内周面もローラにより成型され
てガラス面のごとき滑面が形成される。しかも、押出法
によって得られた円筒状基体よりも強度が高く、方向性
のない安定した機械強度と熱変形温度に優れており、感
光体ドラムに用いられるに最適である。
ックの円筒状基体は、光透過率が90%の透明な基体で
あり、アルミニウムに匹敵する強度で、ガラスの15倍
の耐衝撃性能と、肉厚が均一で内外周面共に30μm程
度の高精度の、円筒度、真円度を有する。また現在広く
用いられている成型法である押出法と比べて、円筒状基
体の外周面にダイス傷を残さず、遠心力によって得られ
た自然な面に形成され、内周面もローラにより成型され
てガラス面のごとき滑面が形成される。しかも、押出法
によって得られた円筒状基体よりも強度が高く、方向性
のない安定した機械強度と熱変形温度に優れており、感
光体ドラムに用いられるに最適である。
【0020】本発明の感光体ドラムの構成を図4を用い
て説明する。図4は、本発明の感光体ドラムの構成の一
実施例を示す断面図である。
て説明する。図4は、本発明の感光体ドラムの構成の一
実施例を示す断面図である。
【0021】感光体ドラム10は、図1〜図3にて説明
した遠心重合によって成型された透明なプラスチックの
円筒状基体1と、円筒状基体1の外周面に形成された導
電層2と、導電層2の外周に形成された光導電性の感光
体層としての有機感光体層(OPC)3とにより構成さ
れる。
した遠心重合によって成型された透明なプラスチックの
円筒状基体1と、円筒状基体1の外周面に形成された導
電層2と、導電層2の外周に形成された光導電性の感光
体層としての有機感光体層(OPC)3とにより構成さ
れる。
【0022】遠心重合によって成型される透明なプラス
チックの円筒状基体1の素材としては、上記のごとくメ
タクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したもの
が、透明性、強度、精度、表面性等において最も良い
が、その他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステルあるいは
ポリ塩化ビニル等、又はこれらの共重合体などが使用さ
れ得る。
チックの円筒状基体1の素材としては、上記のごとくメ
タクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したもの
が、透明性、強度、精度、表面性等において最も良い
が、その他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステルあるいは
ポリ塩化ビニル等、又はこれらの共重合体などが使用さ
れ得る。
【0023】導電層2としては、インジウム・スズ・酸
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる金属薄
膜や、ITOやアルミナ導電性微粒子と樹脂とを混合し
た導電性樹脂が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる金属薄
膜や、ITOやアルミナ導電性微粒子と樹脂とを混合し
た導電性樹脂が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。
【0024】有機感光体層3は、電荷発生物質(CG
M)を主成分とする電荷発生層(CGL)4と電荷輸送
物質(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)5
とに機能分離された二層構成の感光層とされる。二層構
成の有機感光層は、CGLが薄いために像露光光の透過
性が良く本発明に適する。なお有機感光体層3は、電荷
発生物質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)を1つの
層中に含有する単層構成とされてもよく、該単層構成又
は前記二層構成の感光層には、通常バインダー樹脂が含
有される。
M)を主成分とする電荷発生層(CGL)4と電荷輸送
物質(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)5
とに機能分離された二層構成の感光層とされる。二層構
成の有機感光層は、CGLが薄いために像露光光の透過
性が良く本発明に適する。なお有機感光体層3は、電荷
発生物質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)を1つの
層中に含有する単層構成とされてもよく、該単層構成又
は前記二層構成の感光層には、通常バインダー樹脂が含
有される。
【0025】前記二層構成の有機感光層を有する感光体
ドラムにおいて、CGL4に含有されるCGMとして
は、LED,LD等の光源光に感光性を有するアゾ系顔
料、アズレニウム顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレ
ン系顔料が用いられ、なかでも赤外光(700nm〜8
50nm)に感光するOPC感光体のCGMとしては、
チタニルフタロシアニン顔料が好ましく用いられる。
ドラムにおいて、CGL4に含有されるCGMとして
は、LED,LD等の光源光に感光性を有するアゾ系顔
料、アズレニウム顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレ
ン系顔料が用いられ、なかでも赤外光(700nm〜8
50nm)に感光するOPC感光体のCGMとしては、
チタニルフタロシアニン顔料が好ましく用いられる。
【0026】CGL4に用いられるバインダー樹脂とし
ては、ポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート
樹脂が用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等に
おいて優れる。これらのバインダー樹脂は、単独である
いは2種以上の混合物として用いることができる。
ては、ポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート
樹脂が用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等に
おいて優れる。これらのバインダー樹脂は、単独である
いは2種以上の混合物として用いることができる。
【0027】CGL4の形成に用いられる溶媒あるいは
分散媒としては、ケトン系又はハロゲン系溶剤が好まし
く用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等が更に
良好となる。また、これらの溶媒は単独あるいは2種以
上の混合溶媒として用いることもできる。
分散媒としては、ケトン系又はハロゲン系溶剤が好まし
く用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等が更に
良好となる。また、これらの溶媒は単独あるいは2種以
上の混合溶媒として用いることもできる。
【0028】CGL4中のCGMとバインダー樹脂との
重量比は100:1〜1000とされ、該CGL4の膜
厚は0.01〜10μmとされ、該CGL4の形成のた
めの塗布方法としては、ブレード塗布、ワイヤーバー塗
布、スプレー塗布、ディップ塗布、スライドホッパー塗
布等の各塗布方法がある。
重量比は100:1〜1000とされ、該CGL4の膜
厚は0.01〜10μmとされ、該CGL4の形成のた
めの塗布方法としては、ブレード塗布、ワイヤーバー塗
布、スプレー塗布、ディップ塗布、スライドホッパー塗
布等の各塗布方法がある。
【0029】次に前記CTL5に含有されるCTMとし
ては、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジ
ジン系化合物、スチルベン系化合物等が用いられる。
ては、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジ
ジン系化合物、スチルベン系化合物等が用いられる。
【0030】前記CTL5に用いられるバインダー樹脂
としては、広範囲な絶縁性樹脂から適時選択して使用す
ることができ、好ましい結着樹脂としては、シリコン−
アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の絶縁性
樹脂を挙げることができ、これらの結着樹脂は単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。
としては、広範囲な絶縁性樹脂から適時選択して使用す
ることができ、好ましい結着樹脂としては、シリコン−
アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の絶縁性
樹脂を挙げることができ、これらの結着樹脂は単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。
【0031】バインダー樹脂とCTMとの配合比は1:
10〜500とされ、さらには1:20〜150が好ま
しい。CTL5の膜厚は1:100μmとされるが、さ
らに5〜50μmが好ましい。
10〜500とされ、さらには1:20〜150が好ま
しい。CTL5の膜厚は1:100μmとされるが、さ
らに5〜50μmが好ましい。
【0032】塗布方法としては、CGL4と同様な方法
を用いることができる。
を用いることができる。
【0033】又、有機感光体層と導電層との間に必要に
より中間層が設けられるが、中間層としては、例えば塩
ビ酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合体、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、共重合タイ
プ若しくは変性タイプのアルコール可溶性ポリアミド樹
脂等の0.01〜2μm厚の樹脂層とされる。
より中間層が設けられるが、中間層としては、例えば塩
ビ酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合体、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、共重合タイ
プ若しくは変性タイプのアルコール可溶性ポリアミド樹
脂等の0.01〜2μm厚の樹脂層とされる。
【0034】前記の製造方法によって造られたプラスチ
ックの円筒状基体を用いることにより、肉厚が均一で、
透明な円筒状基体の円筒度、真円度に優れ、像露光光の
焦点ズレのない感光体ドラムが提供される。
ックの円筒状基体を用いることにより、肉厚が均一で、
透明な円筒状基体の円筒度、真円度に優れ、像露光光の
焦点ズレのない感光体ドラムが提供される。
【0035】つぎに、図1〜図4にて説明した本発明の
感光体ドラムを用いた電子写真方式の画像形成装置(電
子写真装置)の一実施例を図5のカラー画像形成装置を
用いて説明する。図5は、本発明の感光体ドラムを用い
た電子写真装置の一実施例を示すカラー画像形成装置の
断面構成図である。
感光体ドラムを用いた電子写真方式の画像形成装置(電
子写真装置)の一実施例を図5のカラー画像形成装置を
用いて説明する。図5は、本発明の感光体ドラムを用い
た電子写真装置の一実施例を示すカラー画像形成装置の
断面構成図である。
【0036】本実施例の電子写真装置としてのカラー画
像形成装置は、像形成体として上記の如く、透明の円筒
状基体の外周面に導電層と感光体層とが設けられた感光
体ドラムが用いられ、感光体ドラムに対し内部に像露光
手段が、また外側に帯電器、現像器、転写器、除電器、
クリーニング装置等の画像形成プロセス手段が配置され
た構造である。
像形成装置は、像形成体として上記の如く、透明の円筒
状基体の外周面に導電層と感光体層とが設けられた感光
体ドラムが用いられ、感光体ドラムに対し内部に像露光
手段が、また外側に帯電器、現像器、転写器、除電器、
クリーニング装置等の画像形成プロセス手段が配置され
た構造である。
【0037】像形成体である円筒状の感光体ドラム10
は、接地された状態で図1の矢印で示す時計方向に回転
される。
は、接地された状態で図1の矢印で示す時計方向に回転
される。
【0038】帯電手段であるスコロトロン帯電器211
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、感
光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電
位に保持された制御グリッドと放電電極によるコロナ放
電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し
一様な電位を与える。
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、感
光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電
位に保持された制御グリッドと放電電極によるコロナ放
電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し
一様な電位を与える。
【0039】各色毎の像露光手段としての露光装置21
2は、感光体ドラム10の軸方向に配列されたFL(蛍
光体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL
(プラズマ放電),LED(発光ダイオード)等の発光
素子をアレイ状に並べた線状の露光素子や、LISA
(光磁気効果光シャッタアレイ),PLZT(透過性圧
電素子シャッタアレイ),LCS(液晶シャッタ)等の
光シャッタ機能をもつ素子を並べた線状の露光素子等の
露光光を発光する露光素子と、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとが、露光素子と、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズとを保持する露光素子保持部材
に取り付けられたユニットとして構成され、感光体ドラ
ム10に内包して設けられた露光装置を保持する保持部
材220に取り付けられており、メモリに記憶された各
色の画像信号がメモリより順次読み出されて各色毎の露
光装置212にそれぞれ電気信号として入力される。こ
の実施例で使用される発光素子の発光波長は600〜9
00nmの範囲のものである。
2は、感光体ドラム10の軸方向に配列されたFL(蛍
光体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL
(プラズマ放電),LED(発光ダイオード)等の発光
素子をアレイ状に並べた線状の露光素子や、LISA
(光磁気効果光シャッタアレイ),PLZT(透過性圧
電素子シャッタアレイ),LCS(液晶シャッタ)等の
光シャッタ機能をもつ素子を並べた線状の露光素子等の
露光光を発光する露光素子と、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとが、露光素子と、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズとを保持する露光素子保持部材
に取り付けられたユニットとして構成され、感光体ドラ
ム10に内包して設けられた露光装置を保持する保持部
材220に取り付けられており、メモリに記憶された各
色の画像信号がメモリより順次読み出されて各色毎の露
光装置212にそれぞれ電気信号として入力される。こ
の実施例で使用される発光素子の発光波長は600〜9
00nmの範囲のものである。
【0040】各色毎の現像手段である現像器213は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および
黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ
収容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の
間隙を保って同方向に回転する現像スリーブ213aを
備えている。
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および
黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ
収容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の
間隙を保って同方向に回転する現像スリーブ213aを
備えている。
【0041】前記の各色毎の現像器213は、前述した
スコロトロン帯電器211による帯電と露光装置212
とによる像露光によって形成される感光体ドラム10上
の静電潜像を現像バイアス電圧の印加による非接触現像
法により非接触の状態で反転現像する。
スコロトロン帯電器211による帯電と露光装置212
とによる像露光によって形成される感光体ドラム10上
の静電潜像を現像バイアス電圧の印加による非接触現像
法により非接触の状態で反転現像する。
【0042】原稿画像は本装置とは別体の画像読取装置
の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コンピュ
ータで編集された画像を、Y,M,CおよびKの各色別
の画像信号として一旦メモリに記憶し格納する。
の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コンピュ
ータで編集された画像を、Y,M,CおよびKの各色別
の画像信号として一旦メモリに記憶し格納する。
【0043】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータが回動され感光体ドラム10を図1の時計方
向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方に配置され
たYのスコロトロン帯電器211の帯電作用により感光
体ドラム10に電位の付与が開始される。
駆動モータが回動され感光体ドラム10を図1の時計方
向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方に配置され
たYのスコロトロン帯電器211の帯電作用により感光
体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0044】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光装置212において第1の色信号すなわち
Yの画像信号に対応する電気信号による露光が開始され
円筒状の感光体ドラム10の回転走査によってその表面
の感光層に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形
成する。
と、Yの露光装置212において第1の色信号すなわち
Yの画像信号に対応する電気信号による露光が開始され
円筒状の感光体ドラム10の回転走査によってその表面
の感光層に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形
成する。
【0045】前記の潜像はYの現像器213により現像
スリーブ213a上の現像剤が非接触の状態で反転現像
され感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のト
ナー像が形成される。
スリーブ213a上の現像剤が非接触の状態で反転現像
され感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のト
ナー像が形成される。
【0046】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方でYの上部に配置したマゼンタ(M)のスコロトロン
帯電器211の帯電作用により電位を付与され、Mの露
光装置212の第2の色信号すなわちMの画像信号に対
応する電気信号による露光が行われ、Mの現像器213
による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)
のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね
合わせて形成される。
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方でYの上部に配置したマゼンタ(M)のスコロトロン
帯電器211の帯電作用により電位を付与され、Mの露
光装置212の第2の色信号すなわちMの画像信号に対
応する電気信号による露光が行われ、Mの現像器213
による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)
のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね
合わせて形成される。
【0047】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
上部に配置したシアン(C)のスコロトロン帯電器21
1、Cの露光装置212およびCの現像器213によっ
てさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方でCの下部に配置し
た黒色(K)のスコロトロン帯電器211、露光装置2
12および現像器213によって第4の色信号に対応す
る黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、
感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーの
トナー像が形成される。
上部に配置したシアン(C)のスコロトロン帯電器21
1、Cの露光装置212およびCの現像器213によっ
てさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方でCの下部に配置し
た黒色(K)のスコロトロン帯電器211、露光装置2
12および現像器213によって第4の色信号に対応す
る黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、
感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーの
トナー像が形成される。
【0048】これ等Y,M,C及びKの露光装置212
による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はド
ラムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。
従って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の
露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受け
ることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等
の静電潜像を形成することが可能となる。
による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はド
ラムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。
従って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の
露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受け
ることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等
の静電潜像を形成することが可能となる。
【0049】現像器213が不図示の突き当てコロによ
り感光体ドラム10と所定の値、例えば100μm〜1
000μmの間隙をあけて非接触に保たれ、各色毎の現
像器213による現像作用に際しては、現像スリーブ2
13aに対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイ
アスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分
現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明な導電
層を接地する感光体ドラム10に対してトナーと同極性
の直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させ
る非接触の反転現像が行われる。
り感光体ドラム10と所定の値、例えば100μm〜1
000μmの間隙をあけて非接触に保たれ、各色毎の現
像器213による現像作用に際しては、現像スリーブ2
13aに対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイ
アスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分
現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明な導電
層を接地する感光体ドラム10に対してトナーと同極性
の直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させ
る非接触の反転現像が行われる。
【0050】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット215より送り出され、タイミングロ
ーラ216へ搬送される。感光体ドラム10の周面上に
形成されたカラーのトナー像が、転写器214aにおい
て、タイミングローラ216の駆動によって、感光体ド
ラム10上のトナー像と同期して給紙される転写材であ
る転写紙Pに転写される。
ある給紙カセット215より送り出され、タイミングロ
ーラ216へ搬送される。感光体ドラム10の周面上に
形成されたカラーのトナー像が、転写器214aにおい
て、タイミングローラ216の駆動によって、感光体ド
ラム10上のトナー像と同期して給紙される転写材であ
る転写紙Pに転写される。
【0051】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器214bにおいては帯電の除去を受けて感光体周面よ
り分離した後、搬送手段である搬送ベルト214eによ
り定着装置217へ搬送される。定着装置217におい
て加熱・圧着されトナーを転写紙P上に溶着・定着した
のち、定着装置217より排出され、排紙搬送ローラ対
218aにより搬送されて排紙ローラ218を介して装
置上部のトレイ上にトナー像面を下面にして排出され
る。
器214bにおいては帯電の除去を受けて感光体周面よ
り分離した後、搬送手段である搬送ベルト214eによ
り定着装置217へ搬送される。定着装置217におい
て加熱・圧着されトナーを転写紙P上に溶着・定着した
のち、定着装置217より排出され、排紙搬送ローラ対
218aにより搬送されて排紙ローラ218を介して装
置上部のトレイ上にトナー像面を下面にして排出され
る。
【0052】一方、転写紙を分離した感光体ドラム10
はクリーニング装置219においてクリーニングブレー
ド219aによって感光体ドラム7の面を摺擦され残留
トナーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を
続行するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナ
ー像の形成にかかる。クリーニングブレード219a及
びクリーニングローラ219bによって掻き落とされた
廃トナーは、トナー搬送スクリュウ219cによって不
図示の廃トナー容器へと排出される。
はクリーニング装置219においてクリーニングブレー
ド219aによって感光体ドラム7の面を摺擦され残留
トナーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を
続行するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナ
ー像の形成にかかる。クリーニングブレード219a及
びクリーニングローラ219bによって掻き落とされた
廃トナーは、トナー搬送スクリュウ219cによって不
図示の廃トナー容器へと排出される。
【0053】内外周面の円筒度や真円度、肉厚等が高精
度で成型された本発明の感光体ドラムを用いることによ
り、像露光光の焦点ズレによる画像ボケのない良好な電
子写真装置としてのカラー画像形成装置が提供される。
度で成型された本発明の感光体ドラムを用いることによ
り、像露光光の焦点ズレによる画像ボケのない良好な電
子写真装置としてのカラー画像形成装置が提供される。
【0054】
【発明の効果】請求項1によれば、上記のプラスチック
の円筒状基体は、光透過率が90%の透明な基体であ
り、アルミニウムに匹敵する強度で、ガラスの15倍の
耐衝撃性能と30μm程度の真円度の精度とを有する。
また現在広く用いられている成型法である押出法と比べ
て、円筒状基体の表面にダイス傷を残さず、特に表面は
遠心力によって得られた自然な面に形成され、ガラス面
のごとき滑面が形成される。しかも、押出法によって得
られた円筒状基体よりも強度が高く、方向性のない安定
した機械強度と熱変形温度に優れており、該円筒状基体
が用いられた感光体ドラムは、透明な円筒状基体の円筒
度、真円度が内・外周面共高精度に成型され像露光光の
焦点ズレがなく、画像ボケが防止される。
の円筒状基体は、光透過率が90%の透明な基体であ
り、アルミニウムに匹敵する強度で、ガラスの15倍の
耐衝撃性能と30μm程度の真円度の精度とを有する。
また現在広く用いられている成型法である押出法と比べ
て、円筒状基体の表面にダイス傷を残さず、特に表面は
遠心力によって得られた自然な面に形成され、ガラス面
のごとき滑面が形成される。しかも、押出法によって得
られた円筒状基体よりも強度が高く、方向性のない安定
した機械強度と熱変形温度に優れており、該円筒状基体
が用いられた感光体ドラムは、透明な円筒状基体の円筒
度、真円度が内・外周面共高精度に成型され像露光光の
焦点ズレがなく、画像ボケが防止される。
【0055】請求項2によれば、特に、円筒状基体の内
周面に傷を生ぜず、滑面が形成される。
周面に傷を生ぜず、滑面が形成される。
【0056】請求項3によれば、内外周面の円筒度や真
円度、肉厚等が高精度で成型された本発明の感光体ドラ
ムを用いることにより、像露光光の焦点ズレによる画像
ボケのない良好な電子写真装置としてのカラー画像形成
装置が提供される。
円度、肉厚等が高精度で成型された本発明の感光体ドラ
ムを用いることにより、像露光光の焦点ズレによる画像
ボケのない良好な電子写真装置としてのカラー画像形成
装置が提供される。
【図1】本発明の感光体ドラムの円筒状基体の製造方法
の工程を示す図である。
の工程を示す図である。
【図2】円筒状基体の製造用の成型型の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】図2の側断面図である。
【図4】本発明の感光体ドラムの構成の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の感光体ドラムを用いた電子写真装置の
一実施例を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。
一実施例を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。
【図6】本願発明者らが検討中のプラスチック円筒状基
体の成型用の型を示す図である。
体の成型用の型を示す図である。
1 円筒状基体 2 導電層 3 有機感光体層 10 感光体ドラム 100 成型型 110 スチームチェンバ 111 型 112a,112b 側板 113 中心軸 114a,114b アーム 115 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲浜▼田 州太 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 三浦 俊英 東京都小金井市緑町5丁目14番地14号
Claims (3)
- 【請求項1】 透明な円筒状基体と、前記円筒状基体の
外周面に設けられた感光体層とを有する感光体ドラムで
あって、前記円筒状基体は、円筒状の型に重合性液体材
料を注入し、前記円筒状の型を回転させながら前記重合
性液体材料を重合させる際に、ローラにより内周面が成
型されて製造されることを特徴とする感光体ドラム。 - 【請求項2】 前記ローラの周速度が前記円筒状基体の
内面の周速度と同速度で、前記ローラが駆動されること
を特徴とする請求項1に記載の感光体ドラム。 - 【請求項3】 透明な円筒状基体と、前記円筒状基体の
外周面に設けられた感光体層とを有する感光体ドラムで
あって、前記円筒状基体は、円筒状の型に重合性液体材
料を注入し、前記型を回転させながら前記重合性液体材
料を重合させる際に、ローラにより内周面が成型され、
且つ前記ローラの周速度が前記円筒状基体の内面の周速
度と同速度で、前記ローラが駆動されて製造される感光
体ドラムと、前記感光体ドラムの内側に設けられた前記
感光体ドラムを露光する像露光手段とを有することを特
徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26708195A JPH09114105A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 感光体ドラム及び電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26708195A JPH09114105A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 感光体ドラム及び電子写真装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09114105A true JPH09114105A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17439776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26708195A Pending JPH09114105A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 感光体ドラム及び電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09114105A (ja) |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26708195A patent/JPH09114105A/ja active Pending
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