JPH09101826A - 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁 - Google Patents
圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁Info
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- JPH09101826A JPH09101826A JP25884995A JP25884995A JPH09101826A JP H09101826 A JPH09101826 A JP H09101826A JP 25884995 A JP25884995 A JP 25884995A JP 25884995 A JP25884995 A JP 25884995A JP H09101826 A JPH09101826 A JP H09101826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異なる容量の負荷に対しても、制御知識又は
多大な作業時間を要することなく高速かつ高精度な圧力
制御を行うことができるようにする。 【解決手段】 目標圧力信号VS から目標圧力PO の帰
還信号である実圧力信号VO を減じて偏差信号ΔVを得
る減算器41の前段において実圧力信号VO の帰還線路
と並列に補償部44が設けられている。この補償部44
は、実圧力信号VO を微分してその時定数CRが乗じら
れた補償分信号ΔVCSを生成する微分回路46と、この
微分回路46の時定数CRを実圧力信号VO の変化率に
基づいて変更する微分定数設定部47から構成されてい
る。微分定数設定部47は、実圧力信号VO を微分して
微分信号を生成する微分回路48と、微分信号の絶対値
を取った微分絶対値信号を生成する絶対値回路49と、
微分絶対値信号に基づいて時定数CRを変更する時定数
変更回路50とから構成されている。
多大な作業時間を要することなく高速かつ高精度な圧力
制御を行うことができるようにする。 【解決手段】 目標圧力信号VS から目標圧力PO の帰
還信号である実圧力信号VO を減じて偏差信号ΔVを得
る減算器41の前段において実圧力信号VO の帰還線路
と並列に補償部44が設けられている。この補償部44
は、実圧力信号VO を微分してその時定数CRが乗じら
れた補償分信号ΔVCSを生成する微分回路46と、この
微分回路46の時定数CRを実圧力信号VO の変化率に
基づいて変更する微分定数設定部47から構成されてい
る。微分定数設定部47は、実圧力信号VO を微分して
微分信号を生成する微分回路48と、微分信号の絶対値
を取った微分絶対値信号を生成する絶対値回路49と、
微分絶対値信号に基づいて時定数CRを変更する時定数
変更回路50とから構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力側の流体圧力
を検出し、その圧力検出信号に基づいてパイロット圧を
変更することにより主弁を作動して出力圧力を設定圧力
に制御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御
方法及び圧力制御装置に関するものである。
を検出し、その圧力検出信号に基づいてパイロット圧を
変更することにより主弁を作動して出力圧力を設定圧力
に制御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御
方法及び圧力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイロット方式で主弁を作動させる圧力
比例制御弁は、内部に出力圧力を目標圧力PS に制御す
るための制御部を備えている。この制御部は、外部から
目標圧力PS に対応した目標圧力信号VS を入力し、こ
の目標圧力信号VS と実際の出力圧力(以下、実圧力と
いう)PO に対応した実圧力信号VO との偏差である偏
差信号ΔV(=VS −VO )を求める。そして、制御部
は、この偏差信号ΔVに基づいてパイロット圧PP を制
御する。即ち、実圧力信号VO を帰還させ、実圧力VO
が目標圧力PS に一致するようにパイロット圧PP を制
御して実圧力POを目標圧力PS に制御する。
比例制御弁は、内部に出力圧力を目標圧力PS に制御す
るための制御部を備えている。この制御部は、外部から
目標圧力PS に対応した目標圧力信号VS を入力し、こ
の目標圧力信号VS と実際の出力圧力(以下、実圧力と
いう)PO に対応した実圧力信号VO との偏差である偏
差信号ΔV(=VS −VO )を求める。そして、制御部
は、この偏差信号ΔVに基づいてパイロット圧PP を制
御する。即ち、実圧力信号VO を帰還させ、実圧力VO
が目標圧力PS に一致するようにパイロット圧PP を制
御して実圧力POを目標圧力PS に制御する。
【0003】この種の圧力比例制御弁としては、特開平
2−284213号公報に提案される圧力比例制御弁
(電空レギュレータ)がある。この圧力比例制御弁で
は、主弁を操作するパイロット圧の制御を給気用と排気
用の一対の電磁弁で行っている。この圧力比例制御弁で
は、目標圧力信号VS と、その時の実圧力信号VO との
偏差信号ΔVに基づいて給気用又は排気用の電磁弁を開
制御して、パイロット圧PS を制御する。そして、その
パイロット圧PS と実圧力PO との差により生成される
操作力により主弁が操作されて、実圧力PO は目標圧力
PS になる。
2−284213号公報に提案される圧力比例制御弁
(電空レギュレータ)がある。この圧力比例制御弁で
は、主弁を操作するパイロット圧の制御を給気用と排気
用の一対の電磁弁で行っている。この圧力比例制御弁で
は、目標圧力信号VS と、その時の実圧力信号VO との
偏差信号ΔVに基づいて給気用又は排気用の電磁弁を開
制御して、パイロット圧PS を制御する。そして、その
パイロット圧PS と実圧力PO との差により生成される
操作力により主弁が操作されて、実圧力PO は目標圧力
PS になる。
【0004】しかし、この圧力比例制御弁では、負荷の
容量が大きくなればなるほどパイロット圧PS の制御が
難しくなる。即ち、負荷の容量が大きくなればなるほ
ど、実圧力PO が目標圧力PS に制御されるまでの時間
が長くなる。さらに、実圧力PO が目標圧力PS に制御
されなくなる状態(いわゆるオーバシュートやハンチン
グ)が生じる場合もある。
容量が大きくなればなるほどパイロット圧PS の制御が
難しくなる。即ち、負荷の容量が大きくなればなるほ
ど、実圧力PO が目標圧力PS に制御されるまでの時間
が長くなる。さらに、実圧力PO が目標圧力PS に制御
されなくなる状態(いわゆるオーバシュートやハンチン
グ)が生じる場合もある。
【0005】このような問題を解消するため、本出願人
は、特開平5−19868号公報で示す圧力比例制御弁
を提案している。図14はその圧力比例制御弁を示す。
この制御弁は、流出ポート110と圧力センサ111を
結ぶ流路112にパイロット室113と連通する流路1
14を形成している。この流路114内にはオリフィス
115を設けている。そして、負荷の容量が大きいと
き、実圧力PO が目標圧力PS に達するまでの時間が長
くなり、パイロット室113のパイロット圧PPが過度
に高くなる。パイロット圧PP が過度に高くなると、パ
イロット圧PP がオリフィス115を介して流出ポート
110に放出される。その結果、実圧力PO が目標圧力
PS に達した時点でパイロット圧PP が適正な圧力(ほ
ぼ目標圧力PS )に制御される。従って、負荷の容量が
大きい場合でも実圧力PO を高速かつ高精度に(即ち、
短い過渡応答時間で)目標圧力PS に制御することがで
きるようになっている。
は、特開平5−19868号公報で示す圧力比例制御弁
を提案している。図14はその圧力比例制御弁を示す。
この制御弁は、流出ポート110と圧力センサ111を
結ぶ流路112にパイロット室113と連通する流路1
14を形成している。この流路114内にはオリフィス
115を設けている。そして、負荷の容量が大きいと
き、実圧力PO が目標圧力PS に達するまでの時間が長
くなり、パイロット室113のパイロット圧PPが過度
に高くなる。パイロット圧PP が過度に高くなると、パ
イロット圧PP がオリフィス115を介して流出ポート
110に放出される。その結果、実圧力PO が目標圧力
PS に達した時点でパイロット圧PP が適正な圧力(ほ
ぼ目標圧力PS )に制御される。従って、負荷の容量が
大きい場合でも実圧力PO を高速かつ高精度に(即ち、
短い過渡応答時間で)目標圧力PS に制御することがで
きるようになっている。
【0006】又、同公報では、図15に示す別の圧力比
例制御弁が提案されている。この圧力比例制御弁では、
流出ポート110をフィードバック室116に連通する
とともに、フィードバック室116を流路117で圧力
センサ111に連通する。そして、前記オリフィス11
5が設けられた流路114は、流路117に連通させて
いる。この圧力比例制御弁では、圧力センサ111によ
ってフィードバック室116の圧力を検出している。そ
して、パイロット圧PP が上昇すると、そのパイロット
圧PP によりフィードバック室116に導入される実圧
力PO が加圧されるため、圧力センサ111が検出する
圧力は実際の実圧力PO よりも高い圧力値になる。即
ち、圧力センサ111が検出する圧力は、実圧力PO を
時間的に早めた圧力となる。従って、フィードバック室
116の圧力に基づいてパイロット圧PP を制御するこ
とにより、オリフィス115の効果ともあいまって一層
効果的にパイロット圧PP の過度の上昇を抑制するよう
にしている。
例制御弁が提案されている。この圧力比例制御弁では、
流出ポート110をフィードバック室116に連通する
とともに、フィードバック室116を流路117で圧力
センサ111に連通する。そして、前記オリフィス11
5が設けられた流路114は、流路117に連通させて
いる。この圧力比例制御弁では、圧力センサ111によ
ってフィードバック室116の圧力を検出している。そ
して、パイロット圧PP が上昇すると、そのパイロット
圧PP によりフィードバック室116に導入される実圧
力PO が加圧されるため、圧力センサ111が検出する
圧力は実際の実圧力PO よりも高い圧力値になる。即
ち、圧力センサ111が検出する圧力は、実圧力PO を
時間的に早めた圧力となる。従って、フィードバック室
116の圧力に基づいてパイロット圧PP を制御するこ
とにより、オリフィス115の効果ともあいまって一層
効果的にパイロット圧PP の過度の上昇を抑制するよう
にしている。
【0007】さらに、同公報では、図16に示す別の圧
力比例制御弁を提案している。この圧力比例制御弁で
は、上記のオリフィス115に加えて、実圧力PO を検
出する圧力センサ111の他にパイロット圧PP を検出
する圧力センサ118を設けている。そして、圧力セン
サ118が検出するパイロット圧PP が実圧力PO から
所定値を越えて増加したとき、あるいは、両圧力が一致
するまでの時間が所定時間を越えたときには、検出した
パイロット圧PP に基づいて圧力制御を行うようにして
いる。その結果、実圧力PO が目標圧力PS に達した時
点でパイロット圧PP が適正な圧力に制御されるため、
実圧力PO を一層高速かつ高精度に圧力制御することが
できる。
力比例制御弁を提案している。この圧力比例制御弁で
は、上記のオリフィス115に加えて、実圧力PO を検
出する圧力センサ111の他にパイロット圧PP を検出
する圧力センサ118を設けている。そして、圧力セン
サ118が検出するパイロット圧PP が実圧力PO から
所定値を越えて増加したとき、あるいは、両圧力が一致
するまでの時間が所定時間を越えたときには、検出した
パイロット圧PP に基づいて圧力制御を行うようにして
いる。その結果、実圧力PO が目標圧力PS に達した時
点でパイロット圧PP が適正な圧力に制御されるため、
実圧力PO を一層高速かつ高精度に圧力制御することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各圧力制御弁においては、孔径が一定であるオリフィス
115でパイロット圧PP を放出している。従って、容
量が異なる負荷に対して実圧力PO が目標圧力PS に達
した時点でのパイロット圧PP を適正な圧力に制御する
ことはできない。そこで、圧力比例制御弁を設置する際
には、圧力比例制御弁を実際に圧力制御する負荷に接続
して設定時間の確認試験を行う。そして、良好な制御が
行われない場合には、良好な制御が行える孔径のオリフ
ィス115に交換していた。さらに、オリフィス115
の孔径の寸法誤差により制御状態が変化するため、余計
に確認試験が必要であった。
各圧力制御弁においては、孔径が一定であるオリフィス
115でパイロット圧PP を放出している。従って、容
量が異なる負荷に対して実圧力PO が目標圧力PS に達
した時点でのパイロット圧PP を適正な圧力に制御する
ことはできない。そこで、圧力比例制御弁を設置する際
には、圧力比例制御弁を実際に圧力制御する負荷に接続
して設定時間の確認試験を行う。そして、良好な制御が
行われない場合には、良好な制御が行える孔径のオリフ
ィス115に交換していた。さらに、オリフィス115
の孔径の寸法誤差により制御状態が変化するため、余計
に確認試験が必要であった。
【0009】さらに、別の解決方法として、制御部内に
サーボ増幅器を設け、このサーボ増幅器で給気用及び排
気用の電磁弁を駆動する駆動回路を制御することもでき
る。即ち、サーボ増幅器のゲインを負荷の容量等に応じ
て調整することにより、実圧力PO が目標圧力PS に到
達した時点でのパイロット圧PP が設定圧力になるよう
にすることも考えられる。
サーボ増幅器を設け、このサーボ増幅器で給気用及び排
気用の電磁弁を駆動する駆動回路を制御することもでき
る。即ち、サーボ増幅器のゲインを負荷の容量等に応じ
て調整することにより、実圧力PO が目標圧力PS に到
達した時点でのパイロット圧PP が設定圧力になるよう
にすることも考えられる。
【0010】しかし、この場合においても、ユーザが制
御する負荷に応じて、サーボ増幅器のゲインを調整して
制御状態を試験してゲインを決定する必要がある。従っ
て、調整に当たり制御に関する知識を必要とする上、確
認試験を何回も繰り返し行わなければならず調整作業を
容易に行うことができなかった。
御する負荷に応じて、サーボ増幅器のゲインを調整して
制御状態を試験してゲインを決定する必要がある。従っ
て、調整に当たり制御に関する知識を必要とする上、確
認試験を何回も繰り返し行わなければならず調整作業を
容易に行うことができなかった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、異なる容量の負荷に
対しても、制御知識又は多大な作業時間を要する調整作
業を要することなく高速かつ高精度な圧力制御を行うこ
とができる圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧
力比例制御弁を提供することにある。
されたものであって、その目的は、異なる容量の負荷に
対しても、制御知識又は多大な作業時間を要する調整作
業を要することなく高速かつ高精度な圧力制御を行うこ
とができる圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧
力比例制御弁を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、負荷に供給する実圧力を
制御する主弁を、実圧力のフィードバック圧との圧力対
向により操作するパイロット圧を、目標圧力に対応する
目標圧力信号と実圧力の検出値である実圧力信号との偏
差を小さくするように制御して、実圧力を目標圧力に制
御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御方法
において、実圧力が目標圧力に制御された時点で、パイ
ロット圧が目標圧力に対するフィードバック圧に均衡す
る圧力に制御されるように、実圧力信号を補償するよう
にした。
め、請求項1に記載の発明は、負荷に供給する実圧力を
制御する主弁を、実圧力のフィードバック圧との圧力対
向により操作するパイロット圧を、目標圧力に対応する
目標圧力信号と実圧力の検出値である実圧力信号との偏
差を小さくするように制御して、実圧力を目標圧力に制
御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御方法
において、実圧力が目標圧力に制御された時点で、パイ
ロット圧が目標圧力に対するフィードバック圧に均衡す
る圧力に制御されるように、実圧力信号を補償するよう
にした。
【0013】又、請求項2に記載の発明は、負荷に供給
する実圧力を制御する主弁を、実圧力のフィードバック
圧との圧力対向により操作するパイロット圧を、目標圧
力に対応する目標圧力信号と実圧力の検出値である実圧
力信号との偏差を小さくするように制御して、実圧力を
目標圧力に制御するようにした圧力比例制御弁における
圧力制御方法において、前記実圧力信号の変化率と、負
荷の容量に応じて予め設定された補正量との積に比例し
た補償分信号を生成し、この補償分信号を実圧力信号に
加算して補償圧力信号を生成し、目標圧力信号と補償圧
力信号との偏差に基づいてパイロット圧を制御するよう
にした。
する実圧力を制御する主弁を、実圧力のフィードバック
圧との圧力対向により操作するパイロット圧を、目標圧
力に対応する目標圧力信号と実圧力の検出値である実圧
力信号との偏差を小さくするように制御して、実圧力を
目標圧力に制御するようにした圧力比例制御弁における
圧力制御方法において、前記実圧力信号の変化率と、負
荷の容量に応じて予め設定された補正量との積に比例し
た補償分信号を生成し、この補償分信号を実圧力信号に
加算して補償圧力信号を生成し、目標圧力信号と補償圧
力信号との偏差に基づいてパイロット圧を制御するよう
にした。
【0014】又、請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の発明の作用において、実圧力信号の変化率に基づ
き、補正量を負荷の容量に応じて変更するようにした。
又、請求項4に記載の発明は、負荷に供給する実圧力を
制御する主弁を、実圧力のフィードバック圧との圧力対
向により操作するパイロット圧を、目標圧力に対応する
目標圧力信号と実圧力の検出値である実圧力信号との偏
差を小さくするように制御して、実圧力を目標圧力に制
御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御方法
において、前記目標圧力信号と実圧力信号との偏差であ
る第1の偏差信号を求めるとともに、パイロット圧の検
出値であるパイロット圧力検出信号と前記実圧力信号と
から操作力に対応する操作力信号を求め、前記第1の偏
差信号と操作力信号との偏差である第2の偏差信号を求
め、この第2の偏差信号を小さくするようにパイロット
圧を制御するようにした。
記載の発明の作用において、実圧力信号の変化率に基づ
き、補正量を負荷の容量に応じて変更するようにした。
又、請求項4に記載の発明は、負荷に供給する実圧力を
制御する主弁を、実圧力のフィードバック圧との圧力対
向により操作するパイロット圧を、目標圧力に対応する
目標圧力信号と実圧力の検出値である実圧力信号との偏
差を小さくするように制御して、実圧力を目標圧力に制
御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御方法
において、前記目標圧力信号と実圧力信号との偏差であ
る第1の偏差信号を求めるとともに、パイロット圧の検
出値であるパイロット圧力検出信号と前記実圧力信号と
から操作力に対応する操作力信号を求め、前記第1の偏
差信号と操作力信号との偏差である第2の偏差信号を求
め、この第2の偏差信号を小さくするようにパイロット
圧を制御するようにした。
【0015】又、請求項5に記載の発明は、実圧力を検
出して、実圧力に対応する実圧力信号を出力する圧力セ
ンサと、パイロット圧を調整するパイロット圧調整手段
と、目標圧力に対応する目標圧力信号と、前記実圧力信
号とを入力し、目標圧力信号と実圧力信号との偏差信号
を求める減算部と、前記偏差信号が小さくなるように前
記パイロット圧調整手段を制御する制御手段とを備えた
圧力比例制御弁において、前記実圧力信号の変化率と、
負荷の容量に応じて予め設定されている補正量との積に
比例する補償分信号を出力する補償手段と、前記補償分
信号を圧力検出信号に加算して補償圧力信号を生成し、
この補償圧力信号を前記減算部に出力する加算部とを備
え、前記減算部は目標圧力信号から補償圧力信号を減じ
て偏差信号を求めるようにした。
出して、実圧力に対応する実圧力信号を出力する圧力セ
ンサと、パイロット圧を調整するパイロット圧調整手段
と、目標圧力に対応する目標圧力信号と、前記実圧力信
号とを入力し、目標圧力信号と実圧力信号との偏差信号
を求める減算部と、前記偏差信号が小さくなるように前
記パイロット圧調整手段を制御する制御手段とを備えた
圧力比例制御弁において、前記実圧力信号の変化率と、
負荷の容量に応じて予め設定されている補正量との積に
比例する補償分信号を出力する補償手段と、前記補償分
信号を圧力検出信号に加算して補償圧力信号を生成し、
この補償圧力信号を前記減算部に出力する加算部とを備
え、前記減算部は目標圧力信号から補償圧力信号を減じ
て偏差信号を求めるようにした。
【0016】又、請求項6に記載の発明は、請求項5に
記載の発明において、補償手段は、実圧力信号を微分し
てその変化率に比例する微分信号を出力する微分回路
と、前記微分手段が出力する微分信号に補正量を乗じた
補償分信号を生成する補償分信号生成手段と、実圧力信
号の変化率に基づいて前記補正量を予め負荷の容量に応
じた設定された値に変更する補正量変更手段とから構成
した。
記載の発明において、補償手段は、実圧力信号を微分し
てその変化率に比例する微分信号を出力する微分回路
と、前記微分手段が出力する微分信号に補正量を乗じた
補償分信号を生成する補償分信号生成手段と、実圧力信
号の変化率に基づいて前記補正量を予め負荷の容量に応
じた設定された値に変更する補正量変更手段とから構成
した。
【0017】又、請求項7に記載の発明は、請求項5に
記載の発明において、補償手段は、実圧力信号を微分し
てその変化率に比例する微分信号を出力する微分回路
と、前記微分手段が出力する微分信号に、負荷の容量に
応じて予め設定される補正量を乗じた補償分信号を生成
するマイコン部とからなり、マイコン部は、複数の異な
る実圧力信号の変化率と各変化率に対して予め設定され
た補正量とからなる補正量データを記憶する記憶部と、
予め入力される試験圧力信号に対して得られる実圧力信
号の変化率を求め、この求めた変化率に対応する補正量
を前記補正量データから求める補正量設定手段とから構
成した。
記載の発明において、補償手段は、実圧力信号を微分し
てその変化率に比例する微分信号を出力する微分回路
と、前記微分手段が出力する微分信号に、負荷の容量に
応じて予め設定される補正量を乗じた補償分信号を生成
するマイコン部とからなり、マイコン部は、複数の異な
る実圧力信号の変化率と各変化率に対して予め設定され
た補正量とからなる補正量データを記憶する記憶部と、
予め入力される試験圧力信号に対して得られる実圧力信
号の変化率を求め、この求めた変化率に対応する補正量
を前記補正量データから求める補正量設定手段とから構
成した。
【0018】又、請求項8に記載の発明は、パイロット
圧と実圧力の対向関係により生成される操作力にて駆動
され、実圧力を制御する主弁と、実圧力を検出して、実
圧力に対応する実圧力信号を出力する第1の圧力センサ
と、パイロット圧を調整するパイロット圧調整手段とを
備え、目標圧力に対応した目標圧力信号と実圧力信号と
に基づいてパイロット圧調整手段を駆動してパイロット
圧を制御して主弁を操作し、実圧力を目標圧力に制御す
る圧力比例制御弁において、パイロット圧を検出して、
パイロット圧に対応するパイロット圧検出信号を出力す
る第2の圧力センサと、実圧力信号とパイロット圧検出
信号とから主弁に作用する操作力に対応する操作力信号
を生成する操作力信号生成部と、目標圧力信号と実圧力
信号との第1の偏差信号を生成する第1の減算部と、第
1の偏差信号と操作力信号との第2の偏差信号を生成す
る第2の減算部と、第2の偏差信号に基づいて前記パイ
ロット圧調整手段を制御するパイロット圧制御手段とを
備えた。
圧と実圧力の対向関係により生成される操作力にて駆動
され、実圧力を制御する主弁と、実圧力を検出して、実
圧力に対応する実圧力信号を出力する第1の圧力センサ
と、パイロット圧を調整するパイロット圧調整手段とを
備え、目標圧力に対応した目標圧力信号と実圧力信号と
に基づいてパイロット圧調整手段を駆動してパイロット
圧を制御して主弁を操作し、実圧力を目標圧力に制御す
る圧力比例制御弁において、パイロット圧を検出して、
パイロット圧に対応するパイロット圧検出信号を出力す
る第2の圧力センサと、実圧力信号とパイロット圧検出
信号とから主弁に作用する操作力に対応する操作力信号
を生成する操作力信号生成部と、目標圧力信号と実圧力
信号との第1の偏差信号を生成する第1の減算部と、第
1の偏差信号と操作力信号との第2の偏差信号を生成す
る第2の減算部と、第2の偏差信号に基づいて前記パイ
ロット圧調整手段を制御するパイロット圧制御手段とを
備えた。
【0019】従って、請求項1に記載の発明によれば、
実圧力が目標圧力に制御された時点でパイロット圧が目
標圧力に対するフィードバック圧に均衡する圧力に制御
されるように実圧力信号が補償される。その結果、一旦
実圧力が目標圧力に制御された時点で、パイロット圧が
目標圧力のフィードバック圧に均衡する圧力を越えて増
大することにより、主弁が操作され実圧力が目標圧力か
ら行き過ぎるようなことはなくなる。従って、負荷の容
量に応じて実圧力信号に対する補償量を変更することに
より、異なる容量の負荷に対しても適性な圧力制御を行
うことが可能になる。
実圧力が目標圧力に制御された時点でパイロット圧が目
標圧力に対するフィードバック圧に均衡する圧力に制御
されるように実圧力信号が補償される。その結果、一旦
実圧力が目標圧力に制御された時点で、パイロット圧が
目標圧力のフィードバック圧に均衡する圧力を越えて増
大することにより、主弁が操作され実圧力が目標圧力か
ら行き過ぎるようなことはなくなる。従って、負荷の容
量に応じて実圧力信号に対する補償量を変更することに
より、異なる容量の負荷に対しても適性な圧力制御を行
うことが可能になる。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、補償圧力
信号は、実圧力信号に負荷の容量に応じた補償分信号が
加算されて生成される。従って、偏差信号は、目標圧力
信号と実際の実圧力信号との差よりも大きさが抑制され
た信号になる。この偏差信号でパイロット圧を制御する
ことにより、実圧力が目標圧力に達する迄に時間がかか
る場合においても、実圧力が目標圧力に達した時点でパ
イロット圧が目標圧力に均衡する圧力になるように制御
することが可能になる。
信号は、実圧力信号に負荷の容量に応じた補償分信号が
加算されて生成される。従って、偏差信号は、目標圧力
信号と実際の実圧力信号との差よりも大きさが抑制され
た信号になる。この偏差信号でパイロット圧を制御する
ことにより、実圧力が目標圧力に達する迄に時間がかか
る場合においても、実圧力が目標圧力に達した時点でパ
イロット圧が目標圧力に均衡する圧力になるように制御
することが可能になる。
【0021】さらに、補償分信号は、実圧力信号の変化
率と、負荷の容量に応じて予め設定される補正量との積
に比例した量として得られる。実圧力信号が目標圧力信
号に近づくと偏差が小さくなるため、実圧力信号の変化
率は小さくなる。従って、実圧力が目標圧力に達する時
点では変化率が0に近づくため、補償分信号が0に近づ
くことになる。その結果、実圧力が目標圧力に達する時
点では偏差は0に近づくことになるため、その時点にお
けるパイロット圧の変化量が小さくなる。このため、実
圧力が目標圧力に近づいた時点で、パイロット圧を高い
精度で目標圧力に制御することが可能になる。
率と、負荷の容量に応じて予め設定される補正量との積
に比例した量として得られる。実圧力信号が目標圧力信
号に近づくと偏差が小さくなるため、実圧力信号の変化
率は小さくなる。従って、実圧力が目標圧力に達する時
点では変化率が0に近づくため、補償分信号が0に近づ
くことになる。その結果、実圧力が目標圧力に達する時
点では偏差は0に近づくことになるため、その時点にお
けるパイロット圧の変化量が小さくなる。このため、実
圧力が目標圧力に近づいた時点で、パイロット圧を高い
精度で目標圧力に制御することが可能になる。
【0022】又、補償分信号は負荷の容量に応じて設定
されるため、実圧力が最初に目標圧力に達した時点でパ
イロット圧が目標圧力に均衡する圧力に制御される限り
において、補償分信号の値を最小に設定することができ
る。その結果、最小の補償分信号にて補償された大きな
偏差に基づいてパイロット圧が負荷の容量に応じて急速
に制御されるため、実圧力が目標圧力に向かって急速に
制御される。従って、使用者が負荷の容量に応じてパイ
ロット圧の制御特性の調整作業を行うことなく、容量の
異なる負荷の実圧力を高速かつ高精度に目標圧力に圧力
制御することが可能になる。
されるため、実圧力が最初に目標圧力に達した時点でパ
イロット圧が目標圧力に均衡する圧力に制御される限り
において、補償分信号の値を最小に設定することができ
る。その結果、最小の補償分信号にて補償された大きな
偏差に基づいてパイロット圧が負荷の容量に応じて急速
に制御されるため、実圧力が目標圧力に向かって急速に
制御される。従って、使用者が負荷の容量に応じてパイ
ロット圧の制御特性の調整作業を行うことなく、容量の
異なる負荷の実圧力を高速かつ高精度に目標圧力に圧力
制御することが可能になる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、負荷の容量に応じて補正
量を自動的に設定することが可能になる。請求項4に記
載の発明によれば、第1の偏差信号と操作力信号との偏
差である第2の偏差信号が0になるようにパイロット圧
が制御される。つまり、第1の偏差信号である圧力偏差
と、第2の偏差信号である操作力とが一致するように制
御される。その結果、第1の偏差信号が小さくなると、
操作力も小さくなるように制御されるため、実圧力が目
標圧力に達すると操作力が0になるようにパイロット圧
が制御される。従って、負荷の容量に拘らず、実圧力が
高精度に目標圧力に制御される。又、制御初期では高い
操作力が得られる。その結果、制御初期でパイロット圧
を目標圧力に急速に近づけることができるため、実圧力
が高速に目標圧力に制御される。
に記載の発明の作用に加えて、負荷の容量に応じて補正
量を自動的に設定することが可能になる。請求項4に記
載の発明によれば、第1の偏差信号と操作力信号との偏
差である第2の偏差信号が0になるようにパイロット圧
が制御される。つまり、第1の偏差信号である圧力偏差
と、第2の偏差信号である操作力とが一致するように制
御される。その結果、第1の偏差信号が小さくなると、
操作力も小さくなるように制御されるため、実圧力が目
標圧力に達すると操作力が0になるようにパイロット圧
が制御される。従って、負荷の容量に拘らず、実圧力が
高精度に目標圧力に制御される。又、制御初期では高い
操作力が得られる。その結果、制御初期でパイロット圧
を目標圧力に急速に近づけることができるため、実圧力
が高速に目標圧力に制御される。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、圧力セン
サは実圧力に対応する実圧力信号を出力する。補償手段
がその実圧力信号から補償分信号を生成し、加算部がこ
の補償分信号を実圧力信号に加算した補償圧力検出信号
を生成する。減算部は、目標圧力信号から補償圧力信号
を減じて偏差信号を求める。従って、得られる偏差信号
は、補償を行わない場合よりも大きさが抑制された信号
値になる。この偏差信号で制御手段がパイロット圧調整
手段を制御すると、実圧力が目標圧力に達した状態でパ
イロット圧が目標圧力と均衡する圧力値に制御すること
が可能になる。又、補償分信号は、実圧力信号の変化率
と、負荷の容量に応じて予め設定された補正量との積に
比例した量として生成される。その結果、実圧力信号が
目標圧力信号に近づくと偏差信号が小さくなるため、実
圧力信号の変化率は小さくなる。従って、実圧力が目標
圧力に達する時点では微分信号が0に近づくため、補償
分信号が0に近づくことになる。そのため、実圧力が目
標圧力に達する時点では偏差信号は0に近づくことにな
るため、その時点におけるパイロット圧の変化量が小さ
くなる。このため、実圧力が目標圧力に近づいた時点
で、パイロット圧を高い精度で目標圧力に制御すること
が可能になる。又、補償分信号は負荷の容量に応じて設
定するため、実圧力が最初に目標圧力に達した時点でパ
イロット圧が目標圧力に均衡する圧力に制御される限り
において、補償分信号の値を最小に設定することができ
る。その結果、最小の補償分信号にて補償された大きな
偏差信号によりパイロット圧が負荷の容量に応じて急速
に制御されるため、実圧力が目標圧力に向かって急速に
制御される。従って、使用者が負荷の容量に応じてパイ
ロット圧の制御特性の調整作業を行うことなく、容量の
異なる負荷の実圧力を高速かつ高精度に目標圧力に制御
することが可能になる。
サは実圧力に対応する実圧力信号を出力する。補償手段
がその実圧力信号から補償分信号を生成し、加算部がこ
の補償分信号を実圧力信号に加算した補償圧力検出信号
を生成する。減算部は、目標圧力信号から補償圧力信号
を減じて偏差信号を求める。従って、得られる偏差信号
は、補償を行わない場合よりも大きさが抑制された信号
値になる。この偏差信号で制御手段がパイロット圧調整
手段を制御すると、実圧力が目標圧力に達した状態でパ
イロット圧が目標圧力と均衡する圧力値に制御すること
が可能になる。又、補償分信号は、実圧力信号の変化率
と、負荷の容量に応じて予め設定された補正量との積に
比例した量として生成される。その結果、実圧力信号が
目標圧力信号に近づくと偏差信号が小さくなるため、実
圧力信号の変化率は小さくなる。従って、実圧力が目標
圧力に達する時点では微分信号が0に近づくため、補償
分信号が0に近づくことになる。そのため、実圧力が目
標圧力に達する時点では偏差信号は0に近づくことにな
るため、その時点におけるパイロット圧の変化量が小さ
くなる。このため、実圧力が目標圧力に近づいた時点
で、パイロット圧を高い精度で目標圧力に制御すること
が可能になる。又、補償分信号は負荷の容量に応じて設
定するため、実圧力が最初に目標圧力に達した時点でパ
イロット圧が目標圧力に均衡する圧力に制御される限り
において、補償分信号の値を最小に設定することができ
る。その結果、最小の補償分信号にて補償された大きな
偏差信号によりパイロット圧が負荷の容量に応じて急速
に制御されるため、実圧力が目標圧力に向かって急速に
制御される。従って、使用者が負荷の容量に応じてパイ
ロット圧の制御特性の調整作業を行うことなく、容量の
異なる負荷の実圧力を高速かつ高精度に目標圧力に制御
することが可能になる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加えて、実圧力の変化率が微分回
路の微分信号として得られ、この微分信号に補正分信号
生成手段が補正量を乗じて補償分信号を生成する。補正
量は、補正量変更手段が実圧力の変化率に基づいて、負
荷の容量に応じた値に変更する。従って、微分回路等を
使用して簡単に構成することが可能になる。
に記載の発明の作用に加えて、実圧力の変化率が微分回
路の微分信号として得られ、この微分信号に補正分信号
生成手段が補正量を乗じて補償分信号を生成する。補正
量は、補正量変更手段が実圧力の変化率に基づいて、負
荷の容量に応じた値に変更する。従って、微分回路等を
使用して簡単に構成することが可能になる。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加えて、マイコン部が予め入力さ
れる試験圧力信号に対して得られる実圧力信号の変化率
を求め、この変化率に基づいて負荷の容量に対応した補
正量を記憶部の補正量データから求める。こうして、負
荷の容量に応じた補正量が予め設定され、この負荷の圧
力制御においては、この設定された補正量と実圧力信号
の変化率とから補償分信号が生成される。従って、マイ
コンを使用して、負荷の容量に応じた補正量の設定を行
うことができるため、制御部を容易に構成することが可
能になる。
に記載の発明の作用に加えて、マイコン部が予め入力さ
れる試験圧力信号に対して得られる実圧力信号の変化率
を求め、この変化率に基づいて負荷の容量に対応した補
正量を記憶部の補正量データから求める。こうして、負
荷の容量に応じた補正量が予め設定され、この負荷の圧
力制御においては、この設定された補正量と実圧力信号
の変化率とから補償分信号が生成される。従って、マイ
コンを使用して、負荷の容量に応じた補正量の設定を行
うことができるため、制御部を容易に構成することが可
能になる。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、第1の偏
差信号と操作力信号との偏差である第2の偏差信号が0
になるようにパイロット圧が制御されるため、実圧力が
目標圧力に近づいて第1の偏差信号が小さくなると、操
作力も小さくなるように制御される。そして、実圧力が
目標圧力に達した時点では、操作力が0になるようにパ
イロット圧が制御される。その結果、負荷の容量に拘ら
ず、実圧力が高精度に目標圧力に制御される。又、制御
初期では高い操作力が得られる。その結果、パイロット
圧を目標圧力に急速に近づけることができるため、実圧
力が目標圧力に高速に制御される。
差信号と操作力信号との偏差である第2の偏差信号が0
になるようにパイロット圧が制御されるため、実圧力が
目標圧力に近づいて第1の偏差信号が小さくなると、操
作力も小さくなるように制御される。そして、実圧力が
目標圧力に達した時点では、操作力が0になるようにパ
イロット圧が制御される。その結果、負荷の容量に拘ら
ず、実圧力が高精度に目標圧力に制御される。又、制御
初期では高い操作力が得られる。その結果、パイロット
圧を目標圧力に急速に近づけることができるため、実圧
力が目標圧力に高速に制御される。
【0028】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0029】図4は、電磁比例制御弁1の構造を示す。
電磁比例制御弁1は、第1ハウジング2を備え、この第
1ハウジング2の内部には、上下方向に延びる流路3が
形成されている。この流路3は、流入ポート4、流出ポ
ート5及び排気ポート6にて外部に連通されている。流
入ポート4と流出ポート5との間における流路3には弁
座7が、又、流出ポート5と排気ポート6の間における
流路3には弁座8がそれぞれ形成されている。尚、流入
ポート4には、外部の図示しないエア供給源から高い供
給圧力PI のエアが供給される。
電磁比例制御弁1は、第1ハウジング2を備え、この第
1ハウジング2の内部には、上下方向に延びる流路3が
形成されている。この流路3は、流入ポート4、流出ポ
ート5及び排気ポート6にて外部に連通されている。流
入ポート4と流出ポート5との間における流路3には弁
座7が、又、流出ポート5と排気ポート6の間における
流路3には弁座8がそれぞれ形成されている。尚、流入
ポート4には、外部の図示しないエア供給源から高い供
給圧力PI のエアが供給される。
【0030】流路3の下端には弁収容体9が配設され、
この弁収容体9の収容室10には弁体11が上下方向に
摺動可能に収容されている。弁体11は、収容室10内
に配設される復帰ばね12にてその上面が弁座7に当接
する位置(以下、この状態を給気閉鎖位置という)に配
置されている。尚、弁体11には流路3と収容室10と
を連通させる連通孔11aが形成されている。従って、
収容室10内のエアが流路3に連通され収容室10の圧
力が流路3の圧力に維持されるため、弁体11がスムー
ズに移動する。
この弁収容体9の収容室10には弁体11が上下方向に
摺動可能に収容されている。弁体11は、収容室10内
に配設される復帰ばね12にてその上面が弁座7に当接
する位置(以下、この状態を給気閉鎖位置という)に配
置されている。尚、弁体11には流路3と収容室10と
を連通させる連通孔11aが形成されている。従って、
収容室10内のエアが流路3に連通され収容室10の圧
力が流路3の圧力に維持されるため、弁体11がスムー
ズに移動する。
【0031】第1ハウジング2の上部には、第2ハウジ
ング15が配設されている。第2ハウジング15の下面
中央には弁収容部16が形成され、この弁収容部16は
前記流路3の上部に嵌挿されている。この弁収容部16
の収容室17には弁体18が上下方向に摺動可能に収容
されている。弁体18は、収容室17内に配設される復
帰ばね19にてその下面が前記弁座8に当接する位置
(以下、この状態を排気位置という)に配置されてい
る。
ング15が配設されている。第2ハウジング15の下面
中央には弁収容部16が形成され、この弁収容部16は
前記流路3の上部に嵌挿されている。この弁収容部16
の収容室17には弁体18が上下方向に摺動可能に収容
されている。弁体18は、収容室17内に配設される復
帰ばね19にてその下面が前記弁座8に当接する位置
(以下、この状態を排気位置という)に配置されてい
る。
【0032】流路3には、弁体18及び第2ハウジング
15を貫通するロッド20が配設されている。ロッド2
0の外周部において弁体18の下面に対向する位置には
リング21が固着されている。このリング21によりロ
ッド20は弁体18に対して下方に移動可能に、又、弁
体18に係合してともに上方に移動可能になっている。
尚、ロッド20内には流路3と収容室17とを連通する
連通孔22が形成されている。そして、収容室17内は
流路3の圧力に維持される。その結果、弁体18がスム
ーズに移動するようになっている。又、ロッド20が下
方に移動すると、同ロッド20は弁体11を下方に移動
させるようになっている。さらに、ロッド20は、弁体
11を給気閉鎖位置で、かつ、弁体18を排気閉鎖位置
に維持する位置(以下、中立位置という)に配置される
ようになっている。
15を貫通するロッド20が配設されている。ロッド2
0の外周部において弁体18の下面に対向する位置には
リング21が固着されている。このリング21によりロ
ッド20は弁体18に対して下方に移動可能に、又、弁
体18に係合してともに上方に移動可能になっている。
尚、ロッド20内には流路3と収容室17とを連通する
連通孔22が形成されている。そして、収容室17内は
流路3の圧力に維持される。その結果、弁体18がスム
ーズに移動するようになっている。又、ロッド20が下
方に移動すると、同ロッド20は弁体11を下方に移動
させるようになっている。さらに、ロッド20は、弁体
11を給気閉鎖位置で、かつ、弁体18を排気閉鎖位置
に維持する位置(以下、中立位置という)に配置される
ようになっている。
【0033】そして、ロッド20が中立位置から下方に
移動すると、同ロッド20は弁体11を給気閉鎖位置か
ら下方に移動させる。すると、弁座7を介して流入ポー
ト4と流出ポート5とが連通される。このとき、弁体1
8は排気閉鎖位置に配置され、流出ポート5と排気ポー
ト6とが隔絶されるようになっている。反対に、ロッド
20が中立位置から上方に移動すると、リング21が弁
体18に係合してロッド20は弁体18を排気閉鎖位置
から上方に移動させる。すると、流出ポート5と排気ポ
ート6は、弁座8を介して連通される。このとき、弁体
11は給気閉鎖位置に配置され、流入ポート4と流出ポ
ート5とが隔絶されている。尚、弁体11,18及びロ
ッド20等にて主弁120が構成されている。
移動すると、同ロッド20は弁体11を給気閉鎖位置か
ら下方に移動させる。すると、弁座7を介して流入ポー
ト4と流出ポート5とが連通される。このとき、弁体1
8は排気閉鎖位置に配置され、流出ポート5と排気ポー
ト6とが隔絶されるようになっている。反対に、ロッド
20が中立位置から上方に移動すると、リング21が弁
体18に係合してロッド20は弁体18を排気閉鎖位置
から上方に移動させる。すると、流出ポート5と排気ポ
ート6は、弁座8を介して連通される。このとき、弁体
11は給気閉鎖位置に配置され、流入ポート4と流出ポ
ート5とが隔絶されている。尚、弁体11,18及びロ
ッド20等にて主弁120が構成されている。
【0034】第2ハウジング15の上部にはフィードバ
ック室23が形成され、このフィードバック室23は流
路24を介して流出ポート5に連通されている。第2ハ
ウジング15の上部には、第3ハウジング25が配設さ
れている。第3ハウジング25の下部には、フィードバ
ック室23に相対向するようにパイロット室26が形成
されている。フィードバック室23とパイロット室26
との境界にはダイアフラム27が配設され、このダイア
フラム27は前記ロッド20の上端に一対の受圧板28
にて挟持されて固定されている。ダイアフラム27のパ
イロット室26側の受圧面積とフィードバック室23側
の受圧面積とは等しく形成されている。従って、パイロ
ット室26内の圧力(以下、パイロット圧PP という)
とフィードバック室23内の圧力(以下、フィードバッ
ク圧PF という)が等しい状態では、ダイアフラム27
には操作力が作用せずダイアフラム27が変形しない位
置(以下、中立位置とする。)に配置される。そして、
ダイアフラム27が中立位置にあるときは、ロッド20
も中立位置に配置されるようになっている。
ック室23が形成され、このフィードバック室23は流
路24を介して流出ポート5に連通されている。第2ハ
ウジング15の上部には、第3ハウジング25が配設さ
れている。第3ハウジング25の下部には、フィードバ
ック室23に相対向するようにパイロット室26が形成
されている。フィードバック室23とパイロット室26
との境界にはダイアフラム27が配設され、このダイア
フラム27は前記ロッド20の上端に一対の受圧板28
にて挟持されて固定されている。ダイアフラム27のパ
イロット室26側の受圧面積とフィードバック室23側
の受圧面積とは等しく形成されている。従って、パイロ
ット室26内の圧力(以下、パイロット圧PP という)
とフィードバック室23内の圧力(以下、フィードバッ
ク圧PF という)が等しい状態では、ダイアフラム27
には操作力が作用せずダイアフラム27が変形しない位
置(以下、中立位置とする。)に配置される。そして、
ダイアフラム27が中立位置にあるときは、ロッド20
も中立位置に配置されるようになっている。
【0035】従って、パイロット圧PP がフィードバッ
ク圧PF よりも高いときは、ロッド20に対して下向き
の操作力が作用し流入ポート4から流出ポート5にエア
が供給される。反対に、パイロット圧PP がフィードバ
ック圧PF よりも低いときは、ロッド20に対して上向
きの操作力が作用し流出ポート5から排気ポート6にエ
アが排気される。
ク圧PF よりも高いときは、ロッド20に対して下向き
の操作力が作用し流入ポート4から流出ポート5にエア
が供給される。反対に、パイロット圧PP がフィードバ
ック圧PF よりも低いときは、ロッド20に対して上向
きの操作力が作用し流出ポート5から排気ポート6にエ
アが排気される。
【0036】第3ハウジング25の上面には、給気用電
磁弁30及び排気用電磁弁31が配設されている。両電
磁弁30,31は、第3ハウジング25の上に配設され
るカバー32にて外部から遮蔽されている。尚、カバー
32内部は、連通孔33にて外部に連通されている。本
実施の形態では、給気用電磁弁30及び排気用電磁弁3
1にてパイロット圧調整手段が構成されている。
磁弁30及び排気用電磁弁31が配設されている。両電
磁弁30,31は、第3ハウジング25の上に配設され
るカバー32にて外部から遮蔽されている。尚、カバー
32内部は、連通孔33にて外部に連通されている。本
実施の形態では、給気用電磁弁30及び排気用電磁弁3
1にてパイロット圧調整手段が構成されている。
【0037】給気用電磁弁30は、流路34を介して流
入ポート4に連通され、又、流路35を介してパイロッ
ト室26に連通されている。給気用電磁弁30は開制御
される間だけ、流入ポート4をパイロット室26に連通
させる。排気用電磁弁31は、パイロット室26とカバ
ー33とを結ぶ流路36を開閉制御する。排気用電磁弁
31は、開制御される間だけパイロット室26をカバー
33内部、即ち、外気に連通させる。尚、各電磁弁3
0,31は、カバー33内に配設される制御部37にそ
れぞれ接続されている。
入ポート4に連通され、又、流路35を介してパイロッ
ト室26に連通されている。給気用電磁弁30は開制御
される間だけ、流入ポート4をパイロット室26に連通
させる。排気用電磁弁31は、パイロット室26とカバ
ー33とを結ぶ流路36を開閉制御する。排気用電磁弁
31は、開制御される間だけパイロット室26をカバー
33内部、即ち、外気に連通させる。尚、各電磁弁3
0,31は、カバー33内に配設される制御部37にそ
れぞれ接続されている。
【0038】又、第3ハウジング25の上側には、圧力
センサ38が配設されている。この圧力センサ38の受
圧面には、流路39を介してフィードバック圧PF が印
加されている。圧力センサ38は、フィードバック圧P
F 、即ち、流出ポート5の圧力(実圧力P0 )に対応す
る実圧力信号VO を制御部37に出力する。
センサ38が配設されている。この圧力センサ38の受
圧面には、流路39を介してフィードバック圧PF が印
加されている。圧力センサ38は、フィードバック圧P
F 、即ち、流出ポート5の圧力(実圧力P0 )に対応す
る実圧力信号VO を制御部37に出力する。
【0039】次に、制御部37の構成を説明する。図1
は、圧力比例制御弁ブロック線図を示す。制御部37
は、減算部としての減算器41、増幅器42、パルス幅
変調回路部(以下、PWM(Pulse Width Modulation)
回路部という)43、補償部44及び加算部としての加
算器45から構成されている。尚、PWM回路部にて制
御手段が、補償部44にて補償手段がそれぞれ構成され
ている。
は、圧力比例制御弁ブロック線図を示す。制御部37
は、減算部としての減算器41、増幅器42、パルス幅
変調回路部(以下、PWM(Pulse Width Modulation)
回路部という)43、補償部44及び加算部としての加
算器45から構成されている。尚、PWM回路部にて制
御手段が、補償部44にて補償手段がそれぞれ構成され
ている。
【0040】減算器41は、外部装置40aから目標圧
力信号VS を入力する。目標圧力信号VS は設定しよう
とする流出ポート5の圧力(即ち、実圧力PO に対して
特に区別するために目標圧力PS という)を指定するた
めの信号であって外部装置40aにて生成される。又、
減算器41は、後述する加算器45から補償圧力信号V
C を入力する。減算器41は、目標圧力信号VS から補
償圧力信号VC を減じ、その差を偏差信号ΔV(=VS
−VC )として増幅器42に出力する。増幅器42は偏
差信号ΔVを増幅し、この増幅した信号を制御偏差信号
ΔVCRとしてPWM制御部43に出力する。
力信号VS を入力する。目標圧力信号VS は設定しよう
とする流出ポート5の圧力(即ち、実圧力PO に対して
特に区別するために目標圧力PS という)を指定するた
めの信号であって外部装置40aにて生成される。又、
減算器41は、後述する加算器45から補償圧力信号V
C を入力する。減算器41は、目標圧力信号VS から補
償圧力信号VC を減じ、その差を偏差信号ΔV(=VS
−VC )として増幅器42に出力する。増幅器42は偏
差信号ΔVを増幅し、この増幅した信号を制御偏差信号
ΔVCRとしてPWM制御部43に出力する。
【0041】PWM回路部43は、キャリア三角波発生
回路、比較器及び駆動回路等からなる公知の回路構成で
形成されている。PWM回路部43は、制御偏差信号Δ
VCRに対して一義的に決定されるデューティ比のパルス
列からなる制御駆動信号VDを給気用電磁弁30又は排
気用電磁弁31に出力する。即ち、PWM回路部43
は、制御偏差信号ΔVCRが正であるときは、その制御偏
差信号ΔVCRの大きさに対応して大きくなるデューティ
比の制御駆動信号VD を給気用電磁弁30に出力する。
又、PWM回路部43は、制御偏差信号ΔVCRが負であ
るときは、その制御偏差信号ΔVCRの大きさに対応して
大きくなるデューティ比の制御駆動信号VD を排気用電
磁弁31に出力する。給気側電磁弁30は、制御駆動信
号VD がオンの間だけ流入ポート4とパイロット室26
とを連通する。又、排気側電磁弁31は、制御駆動信号
VD がオンの間だけパイロット室26を外気に連通す
る。
回路、比較器及び駆動回路等からなる公知の回路構成で
形成されている。PWM回路部43は、制御偏差信号Δ
VCRに対して一義的に決定されるデューティ比のパルス
列からなる制御駆動信号VDを給気用電磁弁30又は排
気用電磁弁31に出力する。即ち、PWM回路部43
は、制御偏差信号ΔVCRが正であるときは、その制御偏
差信号ΔVCRの大きさに対応して大きくなるデューティ
比の制御駆動信号VD を給気用電磁弁30に出力する。
又、PWM回路部43は、制御偏差信号ΔVCRが負であ
るときは、その制御偏差信号ΔVCRの大きさに対応して
大きくなるデューティ比の制御駆動信号VD を排気用電
磁弁31に出力する。給気側電磁弁30は、制御駆動信
号VD がオンの間だけ流入ポート4とパイロット室26
とを連通する。又、排気側電磁弁31は、制御駆動信号
VD がオンの間だけパイロット室26を外気に連通す
る。
【0042】加算器45は、圧力センサ38から実圧力
信号VO を入力する。補償部44は、圧力センサ38か
ら実圧力信号VO を入力し、この実圧力信号VO に対応
する補償分信号ΔVCSを加算器45に出力する。加算器
45は実圧力信号VO と補償分信号ΔVCSとを加算し、
その加算値を補償圧力信号VC (=VO +ΔVCS)とし
て減算器41に出力する。
信号VO を入力する。補償部44は、圧力センサ38か
ら実圧力信号VO を入力し、この実圧力信号VO に対応
する補償分信号ΔVCSを加算器45に出力する。加算器
45は実圧力信号VO と補償分信号ΔVCSとを加算し、
その加算値を補償圧力信号VC (=VO +ΔVCS)とし
て減算器41に出力する。
【0043】次に、補償部44の構成を詳述する。図2
に示すように、補償部44は、補償分信号生成手段とし
ての微分回路46及び補正量変更手段としての時定数設
定回路47にて構成されている。又、時定数設定回路4
7は、直列接続された微分回路48、絶対値回路49及
び時定数変更回路50とから構成されている。
に示すように、補償部44は、補償分信号生成手段とし
ての微分回路46及び補正量変更手段としての時定数設
定回路47にて構成されている。又、時定数設定回路4
7は、直列接続された微分回路48、絶対値回路49及
び時定数変更回路50とから構成されている。
【0044】図3は微分回路46及び時定数設定回路4
7の詳細を示す回路図である。微分回路48は、オペア
ンプ51、コンデンサ52及び抵抗53からなる公知の
回路構成で形成されている。微分回路48は入力した実
圧力信号VO を時間で微分し、その微分信号を絶対値回
路49に出力する。つまり、微分回路48は、実圧力P
O の時間当たりの変化量の信号である微分信号を生成し
ている。
7の詳細を示す回路図である。微分回路48は、オペア
ンプ51、コンデンサ52及び抵抗53からなる公知の
回路構成で形成されている。微分回路48は入力した実
圧力信号VO を時間で微分し、その微分信号を絶対値回
路49に出力する。つまり、微分回路48は、実圧力P
O の時間当たりの変化量の信号である微分信号を生成し
ている。
【0045】実圧力信号VO は、容量が大きな負荷Lほ
どその上昇率又は下降率が小さくなる。反対に、実圧力
信号VO は、容量が小さな負荷Lほどその上昇率又は下
降率が大きくなる。従って、微分信号は、容量が大きな
負荷Lほど正又は負の小さな値になる。反対に、微分信
号は、容量が小さな負荷Lほど正又は負の大きな値にな
る。
どその上昇率又は下降率が小さくなる。反対に、実圧力
信号VO は、容量が小さな負荷Lほどその上昇率又は下
降率が大きくなる。従って、微分信号は、容量が大きな
負荷Lほど正又は負の小さな値になる。反対に、微分信
号は、容量が小さな負荷Lほど正又は負の大きな値にな
る。
【0046】絶対値回路49は、オペアンプ54,5
5、ダイオード56,57及び抵抗58〜63からなる
公知の回路構成で形成されている。絶対値回路49は、
入力した微分信号の絶対値を取り、その絶対値を微分絶
対値信号として時定数変更回路50に出力する。つま
り、絶対値回路49は、変化方向に関係の無い実圧力信
号VO の時間当たりの変化量の信号、即ち、微分絶対値
信号を生成している。
5、ダイオード56,57及び抵抗58〜63からなる
公知の回路構成で形成されている。絶対値回路49は、
入力した微分信号の絶対値を取り、その絶対値を微分絶
対値信号として時定数変更回路50に出力する。つま
り、絶対値回路49は、変化方向に関係の無い実圧力信
号VO の時間当たりの変化量の信号、即ち、微分絶対値
信号を生成している。
【0047】従って、微分絶対値信号は、容量の大きな
負荷Lほど大きな値になる。反対に、微分絶対値信号
は、容量が小さな負荷Lほど小さな値になる。時定数変
更回路50は、公知の電子ボリューム50aからなって
いる。この電子ボリューム50aは、微分絶対値信号に
よりその抵抗値Rが制御される。即ち、抵抗値Rは、微
分絶対値信号の値が小さくなるほど(即ち、容量の大き
な負荷Lほど)増大し、反対に、微分絶対値信号の値が
大きくなるほど(即ち、容量の小さな負荷Lほど)減少
するように制御される。
負荷Lほど大きな値になる。反対に、微分絶対値信号
は、容量が小さな負荷Lほど小さな値になる。時定数変
更回路50は、公知の電子ボリューム50aからなって
いる。この電子ボリューム50aは、微分絶対値信号に
よりその抵抗値Rが制御される。即ち、抵抗値Rは、微
分絶対値信号の値が小さくなるほど(即ち、容量の大き
な負荷Lほど)増大し、反対に、微分絶対値信号の値が
大きくなるほど(即ち、容量の小さな負荷Lほど)減少
するように制御される。
【0048】前記微分回路46は、オペアンプ64、前
記電子ボリューム50a及びコンデンサ65からなる公
知の回路構成で形成されている。実圧力信号VO は、コ
ンデンサ65を介してオペアンプ64の反転入力端子に
入力される。オペアンプ64の反転入力端子と出力端子
の間には、電子ボリューム50aを介して負帰還がかけ
られている。又、オペアンプ64の非反転入力端子は接
地されている。微分回路46は実圧力信号VO を微分
し、この微分値と、電子ボリューム50aの抵抗値Rと
コンデンサ65のキャパシタンスCとの積である時定数
CRとの積である補償分信号ΔVCSとして加算器45に
出力する。
記電子ボリューム50a及びコンデンサ65からなる公
知の回路構成で形成されている。実圧力信号VO は、コ
ンデンサ65を介してオペアンプ64の反転入力端子に
入力される。オペアンプ64の反転入力端子と出力端子
の間には、電子ボリューム50aを介して負帰還がかけ
られている。又、オペアンプ64の非反転入力端子は接
地されている。微分回路46は実圧力信号VO を微分
し、この微分値と、電子ボリューム50aの抵抗値Rと
コンデンサ65のキャパシタンスCとの積である時定数
CRとの積である補償分信号ΔVCSとして加算器45に
出力する。
【0049】つまり、微分回路46は、実圧力信号VO
の変化率に、実圧力信号VO に基づいて生成される時定
数CRを補正量として乗じた信号、即ち、補償分信号Δ
VCSを生成している。即ち、本実施の形態では、微分回
路46の時定数CRにて、補正量が構成されている。従
って、補償分信号ΔVCSは、容量が大きい負荷Lほど大
きな値になり、反対に、容量が小さい負荷Lほど小さな
値になるように時定数CRが設定されている。
の変化率に、実圧力信号VO に基づいて生成される時定
数CRを補正量として乗じた信号、即ち、補償分信号Δ
VCSを生成している。即ち、本実施の形態では、微分回
路46の時定数CRにて、補正量が構成されている。従
って、補償分信号ΔVCSは、容量が大きい負荷Lほど大
きな値になり、反対に、容量が小さい負荷Lほど小さな
値になるように時定数CRが設定されている。
【0050】前記加算器45は、オペアンプ66及び抵
抗67〜70からなる公知の差動増幅回路で構成されて
いる。オペアンプ66の反転入力端子は、抵抗67を介
して補償分信号ΔVCSを入力する。又、オペアンプ66
の非反転入力端子は、抵抗68を介して実圧力信号VO
を入力する。オペアンプ66の出力端子と反転入力端子
の間には抵抗70が接続されているとともに、非反転入
力端子は抵抗69を介して接地されている。つまり、加
算器45は、実圧力信号VO に補償分ΔVCSを加算した
信号、即ち、補償圧力信号VC を生成している。従っ
て、加算器45が出力する補償圧力信号VC は、実圧力
信号VO が同じ値であり、圧力変化があるときは、容量
が大きい負荷Lほど大きな値になり、反対に、容量が小
さい負荷Lほど小さな値になる。
抗67〜70からなる公知の差動増幅回路で構成されて
いる。オペアンプ66の反転入力端子は、抵抗67を介
して補償分信号ΔVCSを入力する。又、オペアンプ66
の非反転入力端子は、抵抗68を介して実圧力信号VO
を入力する。オペアンプ66の出力端子と反転入力端子
の間には抵抗70が接続されているとともに、非反転入
力端子は抵抗69を介して接地されている。つまり、加
算器45は、実圧力信号VO に補償分ΔVCSを加算した
信号、即ち、補償圧力信号VC を生成している。従っ
て、加算器45が出力する補償圧力信号VC は、実圧力
信号VO が同じ値であり、圧力変化があるときは、容量
が大きい負荷Lほど大きな値になり、反対に、容量が小
さい負荷Lほど小さな値になる。
【0051】尚、時定数設定回路47にて設定される時
定数CR、即ち、微分絶対値信号に対する時定数CRの
関係は、実圧力信号VO の時間当たりの変化量、即ち、
負荷Lの容量に応じて予め実験等で決定された値となる
ようになっている。そして、このように実験等で行った
各異なる容量の負荷Lに対応してそれぞれ決定される各
時定数CRは、実圧力PO が最初に目標圧力PS に達し
た時点でパイロット圧PP が目標圧力PS に制御される
限りにおいて、即ち、オーバシュート又はアンダシュー
トが発生しない限りにおいて、最小となる値が決定され
ている。
定数CR、即ち、微分絶対値信号に対する時定数CRの
関係は、実圧力信号VO の時間当たりの変化量、即ち、
負荷Lの容量に応じて予め実験等で決定された値となる
ようになっている。そして、このように実験等で行った
各異なる容量の負荷Lに対応してそれぞれ決定される各
時定数CRは、実圧力PO が最初に目標圧力PS に達し
た時点でパイロット圧PP が目標圧力PS に制御される
限りにおいて、即ち、オーバシュート又はアンダシュー
トが発生しない限りにおいて、最小となる値が決定され
ている。
【0052】つまり、この最小値よりも大きな時定数C
Rにて求められる補償分信号ΔVCSから補償圧力信号V
C を求め、目標圧力信号VS とこの補償圧力信号VC と
の偏差信号ΔVにてパイロット圧PP を制御すると、実
圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点でパイロッ
ト圧PP が目標圧力PS に制御される。これは、時定数
CRが大きくなるほど偏差信号ΔVO の大きさが小さく
なり、給気用電磁弁30の平均開時間が短くなるため、
パイロット圧PP の上昇率が低下する。従って、パイロ
ット圧PP が目標圧力PS に達するまでの時間が長くな
り、実圧力POが目標圧力PS に制御されるまでの時間
が長くなるためである。従って、実圧力PO が目標圧力
PS に制御されるまでの時間を最短にするために、時定
数CRは実圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点
でパイロット圧PP が目標圧力PS に制御される限りに
おいて最小となる値が設定されている。
Rにて求められる補償分信号ΔVCSから補償圧力信号V
C を求め、目標圧力信号VS とこの補償圧力信号VC と
の偏差信号ΔVにてパイロット圧PP を制御すると、実
圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点でパイロッ
ト圧PP が目標圧力PS に制御される。これは、時定数
CRが大きくなるほど偏差信号ΔVO の大きさが小さく
なり、給気用電磁弁30の平均開時間が短くなるため、
パイロット圧PP の上昇率が低下する。従って、パイロ
ット圧PP が目標圧力PS に達するまでの時間が長くな
り、実圧力POが目標圧力PS に制御されるまでの時間
が長くなるためである。従って、実圧力PO が目標圧力
PS に制御されるまでの時間を最短にするために、時定
数CRは実圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点
でパイロット圧PP が目標圧力PS に制御される限りに
おいて最小となる値が設定されている。
【0053】次に、以上のように構成された圧力比例制
御弁の作用について説明する。圧力比例制御弁1にある
容量の負荷Lが接続され、目標圧力PS に対応する目標
圧力信号VS が外部装置40aから出力されると、減算
器41はその目標圧力信号VS から補償圧力信号VC を
減じて得られる偏差信号ΔVを増幅器42を介してPW
M回路部43に出力する。PWM回路部43は、偏差信
号ΔVに対応するデューティ比で給気用電磁弁30又は
排気用電磁弁31の何れか一方を開制御する。
御弁の作用について説明する。圧力比例制御弁1にある
容量の負荷Lが接続され、目標圧力PS に対応する目標
圧力信号VS が外部装置40aから出力されると、減算
器41はその目標圧力信号VS から補償圧力信号VC を
減じて得られる偏差信号ΔVを増幅器42を介してPW
M回路部43に出力する。PWM回路部43は、偏差信
号ΔVに対応するデューティ比で給気用電磁弁30又は
排気用電磁弁31の何れか一方を開制御する。
【0054】この時点では、実圧力PO が0であり補償
圧力信号VC は0となるため、偏差信号ΔV(=VS −
VC =VS −VO −ΔVCS)は正となり給気用電磁弁3
0が開制御される。給気用電磁弁30の開制御により、
パイロット室26には流入ポート4から供給エアPI が
導入されてパイロット圧PP は上昇する。そして、パイ
ロット圧PP がフィードバック圧PF よりも大きくなり
下向きの操作力がダイアフラム27に作用して、ダイア
フラム27が中立位置から下方に移動する。すると、ロ
ッド20は弁体11を給気閉鎖位置から下方に移動し、
流入ポート4から流出ポート5へのエアの供給が開始さ
れる。
圧力信号VC は0となるため、偏差信号ΔV(=VS −
VC =VS −VO −ΔVCS)は正となり給気用電磁弁3
0が開制御される。給気用電磁弁30の開制御により、
パイロット室26には流入ポート4から供給エアPI が
導入されてパイロット圧PP は上昇する。そして、パイ
ロット圧PP がフィードバック圧PF よりも大きくなり
下向きの操作力がダイアフラム27に作用して、ダイア
フラム27が中立位置から下方に移動する。すると、ロ
ッド20は弁体11を給気閉鎖位置から下方に移動し、
流入ポート4から流出ポート5へのエアの供給が開始さ
れる。
【0055】流出ポート5にエアが供給されると、負荷
Lの容量に応じて流出ポート5の実圧力PO 、及び、フ
ィードバック圧PF が徐々に上昇する。従って、圧力セ
ンサ38からの実圧力信号VO も負荷Lの容量の大きさ
に応じた変化量で上昇する。このとき、時定数設定回路
47は、実圧力信号VO の微分信号に基づいて実圧力信
号VO の時間当たりの変化量に対応して予め決定されて
いる時定数CRを逐次設定する。そして、微分回路46
は、実圧力信号VO の微分信号とその時の時定数CRと
の積となる補償分信号ΔVCSを出力する。
Lの容量に応じて流出ポート5の実圧力PO 、及び、フ
ィードバック圧PF が徐々に上昇する。従って、圧力セ
ンサ38からの実圧力信号VO も負荷Lの容量の大きさ
に応じた変化量で上昇する。このとき、時定数設定回路
47は、実圧力信号VO の微分信号に基づいて実圧力信
号VO の時間当たりの変化量に対応して予め決定されて
いる時定数CRを逐次設定する。そして、微分回路46
は、実圧力信号VO の微分信号とその時の時定数CRと
の積となる補償分信号ΔVCSを出力する。
【0056】この補償分信号ΔVCSがその時の実圧力信
号VO に加算されて、補償圧力信号VC (=VO +ΔV
CS)が生成される。従って、図5に示すように、この補
償圧力信号VC は、二点鎖線で示す補償を行わないとき
の補償圧力信号VC より大きな値の信号になる。その結
果、偏差信号ΔVも、補償を行わないときよりも小さな
値の信号になる。
号VO に加算されて、補償圧力信号VC (=VO +ΔV
CS)が生成される。従って、図5に示すように、この補
償圧力信号VC は、二点鎖線で示す補償を行わないとき
の補償圧力信号VC より大きな値の信号になる。その結
果、偏差信号ΔVも、補償を行わないときよりも小さな
値の信号になる。
【0057】そして、制御初期では、大きな偏差信号Δ
Vにより給気用電磁弁30が長い平均開時間で制御され
るため、パイロット圧PP は急激に上昇する。この結
果、下向きの操作力(図5では正の操作力として図示)
VF は急激に上昇するため、実圧力PO は急激に上昇す
る。
Vにより給気用電磁弁30が長い平均開時間で制御され
るため、パイロット圧PP は急激に上昇する。この結
果、下向きの操作力(図5では正の操作力として図示)
VF は急激に上昇するため、実圧力PO は急激に上昇す
る。
【0058】実圧力PO が目標圧力PS に近づいて偏差
信号ΔVが小さくなると、給気用電磁弁30の平均開時
間が短くなるため、パイロット圧PP の上昇率は低下す
る。その結果、下向きの操作力VF が低下するため、実
圧力PO は上昇率が減少しながら目標圧力PS に近づ
く。
信号ΔVが小さくなると、給気用電磁弁30の平均開時
間が短くなるため、パイロット圧PP の上昇率は低下す
る。その結果、下向きの操作力VF が低下するため、実
圧力PO は上昇率が減少しながら目標圧力PS に近づ
く。
【0059】このとき、実圧力PO が最初に目標圧力P
S に達する時点でパイロット圧力PP が目標圧力PS に
制御される限りにおいて、このときの負荷Lに応じて最
小の時定数CRが設定される。従って、補償分信号ΔV
CSはこのときの負荷Lに応じた最小限の大きさになって
いる。即ち、補償圧力信号VC から得られる偏差信号Δ
Vは、負荷Lの容量に応じて最小限の補償分信号ΔVCS
が差し引かれた信号になるため、その大きさは補償を行
わないときの偏差信号ΔVに対して著しく小さくなるこ
とはない。その結果、給気用電磁弁30が高い平均開時
間で開制御されるため、パイロット圧PP は負荷Lに応
じて急速に目標圧力PS に制御される。従って、実圧力
PO は急速に目標圧力PS に制御される。
S に達する時点でパイロット圧力PP が目標圧力PS に
制御される限りにおいて、このときの負荷Lに応じて最
小の時定数CRが設定される。従って、補償分信号ΔV
CSはこのときの負荷Lに応じた最小限の大きさになって
いる。即ち、補償圧力信号VC から得られる偏差信号Δ
Vは、負荷Lの容量に応じて最小限の補償分信号ΔVCS
が差し引かれた信号になるため、その大きさは補償を行
わないときの偏差信号ΔVに対して著しく小さくなるこ
とはない。その結果、給気用電磁弁30が高い平均開時
間で開制御されるため、パイロット圧PP は負荷Lに応
じて急速に目標圧力PS に制御される。従って、実圧力
PO は急速に目標圧力PS に制御される。
【0060】実圧力PO が目標圧力PS に近づくと偏差
信号ΔVがさらに小さくなるため、実圧力信号VO の上
昇率は0に近づき微分信号も0に近づく。従って、補償
分信号ΔVCSは0に近づくため、偏差信号ΔVは徐々に
0に収束する。その結果、排気用電磁弁31の平均開時
間が短くなりパイロット室26からエアの排気量が少な
くなるため、パイロット圧PP は高い精度で目標圧力P
S に制御される。そして、実圧力PO が目標圧力PS に
達した時点では、パイロット圧PP と実圧力PO とが均
衡し、ダイアフラム27に作用する操作力が0になる。
その結果、実圧力PO は、高い精度で目標圧力PS に制
御される。
信号ΔVがさらに小さくなるため、実圧力信号VO の上
昇率は0に近づき微分信号も0に近づく。従って、補償
分信号ΔVCSは0に近づくため、偏差信号ΔVは徐々に
0に収束する。その結果、排気用電磁弁31の平均開時
間が短くなりパイロット室26からエアの排気量が少な
くなるため、パイロット圧PP は高い精度で目標圧力P
S に制御される。そして、実圧力PO が目標圧力PS に
達した時点では、パイロット圧PP と実圧力PO とが均
衡し、ダイアフラム27に作用する操作力が0になる。
その結果、実圧力PO は、高い精度で目標圧力PS に制
御される。
【0061】次に、該圧力比例制御弁1に対して先の負
荷Lとは異なる容量の負荷Lを接続した場合について説
明する。目標圧力信号VS に対して出力される実圧力信
号VO はその容量に応じた時間当たりの変化量となる。
従って、微分回路46には新たな実圧力信号VO の変化
量に対応した時定数CRが設定され、この時定数CRを
補正量とした補償分信号ΔVCSが出力される。そして、
この補償分信号ΔVCSにて補償された偏差信号ΔVにて
PWM回路部43が給気用電磁弁30又は排気用電磁弁
31を開制御する。その結果、異なる容量の負荷Lを接
続して使用した場合でも、その容量に応じてパイロット
圧PP が急速に目標圧力PS に制御されるとともに、実
圧力PO が目標圧力PS に達した時点では目標圧力PS
に制御される。従って、負荷Lの容量が変化した場合に
も、その負荷Lの容量に応じて実圧力PO が高速かつ高
精度に目標圧力PS に制御される。
荷Lとは異なる容量の負荷Lを接続した場合について説
明する。目標圧力信号VS に対して出力される実圧力信
号VO はその容量に応じた時間当たりの変化量となる。
従って、微分回路46には新たな実圧力信号VO の変化
量に対応した時定数CRが設定され、この時定数CRを
補正量とした補償分信号ΔVCSが出力される。そして、
この補償分信号ΔVCSにて補償された偏差信号ΔVにて
PWM回路部43が給気用電磁弁30又は排気用電磁弁
31を開制御する。その結果、異なる容量の負荷Lを接
続して使用した場合でも、その容量に応じてパイロット
圧PP が急速に目標圧力PS に制御されるとともに、実
圧力PO が目標圧力PS に達した時点では目標圧力PS
に制御される。従って、負荷Lの容量が変化した場合に
も、その負荷Lの容量に応じて実圧力PO が高速かつ高
精度に目標圧力PS に制御される。
【0062】以上詳述した本実施の形態の圧力比例制御
弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 時定数設定回路47が目標圧力信号VS の入力
に対して出力される実圧力信号VO の微分信号、即ち、
負荷Lの容量に対応した実圧力信号VO の変化率に基づ
いてその負荷Lの容量に対応する時定数CRを設定す
る。そして、この時定数CRと変化率との積からなる補
償分信号ΔVCSで偏差信号ΔVの補償を行うようにし
た。この時定数CRは、時定数CRを補正量とした補償
分信号ΔVCSで補償された偏差信号ΔVにて給気用電磁
弁30又は排気用電磁弁31の開制御を行うと、実圧力
PO が最初に目標圧力PS に達した時点でパイロット圧
PP が目標圧力PS に制御される限りにおいて最小とな
る値に予め負荷Lの容量に応じて設定している。その結
果、給気用電磁弁30の平均開時間が長くなりパイロッ
ト圧PP が急速に目標圧力PS に制御されるため、実圧
力PO は高速に目標圧力PS に制御される。
弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 時定数設定回路47が目標圧力信号VS の入力
に対して出力される実圧力信号VO の微分信号、即ち、
負荷Lの容量に対応した実圧力信号VO の変化率に基づ
いてその負荷Lの容量に対応する時定数CRを設定す
る。そして、この時定数CRと変化率との積からなる補
償分信号ΔVCSで偏差信号ΔVの補償を行うようにし
た。この時定数CRは、時定数CRを補正量とした補償
分信号ΔVCSで補償された偏差信号ΔVにて給気用電磁
弁30又は排気用電磁弁31の開制御を行うと、実圧力
PO が最初に目標圧力PS に達した時点でパイロット圧
PP が目標圧力PS に制御される限りにおいて最小とな
る値に予め負荷Lの容量に応じて設定している。その結
果、給気用電磁弁30の平均開時間が長くなりパイロッ
ト圧PP が急速に目標圧力PS に制御されるため、実圧
力PO は高速に目標圧力PS に制御される。
【0063】又、補償分信号ΔVCSを、時定数CRと、
実圧力信号VO の変化率との積にて生成するようにした
ので、実圧力PO が目標圧力PS に到達する時点では、
補償分信号ΔVCSを0とすることができる。従って、実
圧力PO が目標圧力PS に到達した時点では、偏差信号
ΔVを徐々に0に収束させることができるため、パイロ
ット圧PP を高精度に目標圧力PS に制御することがで
きる。従って、実圧力PO を高精度に目標圧力PS に制
御することができる。以上の結果、種々の容量の負荷L
に対して、制御知識及び多大な作業時間を要する調整作
業等を行うことなく、実圧力PO を高速かつ高精度に目
標圧力PS に制御することができる。
実圧力信号VO の変化率との積にて生成するようにした
ので、実圧力PO が目標圧力PS に到達する時点では、
補償分信号ΔVCSを0とすることができる。従って、実
圧力PO が目標圧力PS に到達した時点では、偏差信号
ΔVを徐々に0に収束させることができるため、パイロ
ット圧PP を高精度に目標圧力PS に制御することがで
きる。従って、実圧力PO を高精度に目標圧力PS に制
御することができる。以上の結果、種々の容量の負荷L
に対して、制御知識及び多大な作業時間を要する調整作
業等を行うことなく、実圧力PO を高速かつ高精度に目
標圧力PS に制御することができる。
【0064】さらに、接続されている負荷Lの容量が変
化する場合においても、新たな容量に応じて出力される
実圧力信号VO に基づいて新たな時定数CRが設定さ
れ、この時定数CRにて生成される補償分信号ΔVCSに
て偏差信号ΔVの補償が行われる。従って、圧力比例制
御弁1に接続される負荷Lの容量が変化しても、その圧
力制御を高速かつ高精度に行うことができる。
化する場合においても、新たな容量に応じて出力される
実圧力信号VO に基づいて新たな時定数CRが設定さ
れ、この時定数CRにて生成される補償分信号ΔVCSに
て偏差信号ΔVの補償が行われる。従って、圧力比例制
御弁1に接続される負荷Lの容量が変化しても、その圧
力制御を高速かつ高精度に行うことができる。
【0065】(b) 給気用電磁弁30と排気用電磁弁
31とを常時同時的に作動させてパイロット圧PP を制
御するのではなく、偏差信号ΔVに基づいて給気用電磁
弁30又は排気用電磁弁31の何れか一方だけを作動さ
せるようにしたので、制御に伴うエアの消費を最小限に
抑制することができる。
31とを常時同時的に作動させてパイロット圧PP を制
御するのではなく、偏差信号ΔVに基づいて給気用電磁
弁30又は排気用電磁弁31の何れか一方だけを作動さ
せるようにしたので、制御に伴うエアの消費を最小限に
抑制することができる。
【0066】(c) 上記(b)と同じ理由で、各電磁
弁30,31の作動を最小限にすることができるため、
各電磁弁30,31の寿命を延ばすことができる。 (d) 寸法精度が特に高いオリフィス等の高価な部材
を用いないため、安価に構成することができる。
弁30,31の作動を最小限にすることができるため、
各電磁弁30,31の寿命を延ばすことができる。 (d) 寸法精度が特に高いオリフィス等の高価な部材
を用いないため、安価に構成することができる。
【0067】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図6及び図7に従って説明す
る。尚、本実施の形態は、第1の実施の形態において減
算器41の前段に入力信号切換部80を設けたことと、
微分定数設定部47を1チップのマイコンからなるマイ
コン部81に置き換えたことのみが第1の実施の形態と
異なる。従って、入力信号切換部80及びマイコン部8
1の構成のみを詳述し、第1の実施の形態と同一の構成
については符号を等しくしてその説明を省略する。
化した第2の実施の形態を図6及び図7に従って説明す
る。尚、本実施の形態は、第1の実施の形態において減
算器41の前段に入力信号切換部80を設けたことと、
微分定数設定部47を1チップのマイコンからなるマイ
コン部81に置き換えたことのみが第1の実施の形態と
異なる。従って、入力信号切換部80及びマイコン部8
1の構成のみを詳述し、第1の実施の形態と同一の構成
については符号を等しくしてその説明を省略する。
【0068】図6に示すように、入力信号切換部80
は、切換スイッチ82、及び、所定の電圧VCCが印加さ
れる可変抵抗部83とから構成されている。可変抵抗部
83は、所定の電圧VCCから試験圧力信号VI を生成す
る。この試験圧力信号VI は、当該負荷Lに対する補正
量である時定数CRを決定するための信号である。
は、切換スイッチ82、及び、所定の電圧VCCが印加さ
れる可変抵抗部83とから構成されている。可変抵抗部
83は、所定の電圧VCCから試験圧力信号VI を生成す
る。この試験圧力信号VI は、当該負荷Lに対する補正
量である時定数CRを決定するための信号である。
【0069】切換スイッチ82はマイコン部81により
切換制御され、外部装置40aからの目標圧力信号VS
が入力される端子と、可変抵抗部83に接続される端子
の何れか一方を減算器41に接続する。
切換制御され、外部装置40aからの目標圧力信号VS
が入力される端子と、可変抵抗部83に接続される端子
の何れか一方を減算器41に接続する。
【0070】マイコン部81は、中央処理装置(以下、
MPUという)84、読出専用メモリ(以下、ROMと
いう)85、読み出し及び書換え可能なメモリ(以下、
RAMという)86、アナログ−デジタル変換器(以
下、A/D変換器という)87、デジタル−アナログ変
換器(以下、D/A変換器という)88及び入出力イン
ターフェース(以下、I/Oという)89とから構成さ
れている。MPU84には、入出力インターフェース8
9を介して切換スイッチ82が接続されている。又、M
PU84には、入出力インターフェース89を介して外
部装置40bが接続されている。MPU84は、外部装
置40bから設定指令信号SC を入力する。尚、本実施
の形態では、微分回路46及びマイコン部81にて補償
手段としての補償部44が構成されている。そして、M
PU84にて補正量設定手段が、ROM85にて記憶部
がそれぞれ構成されている。
MPUという)84、読出専用メモリ(以下、ROMと
いう)85、読み出し及び書換え可能なメモリ(以下、
RAMという)86、アナログ−デジタル変換器(以
下、A/D変換器という)87、デジタル−アナログ変
換器(以下、D/A変換器という)88及び入出力イン
ターフェース(以下、I/Oという)89とから構成さ
れている。MPU84には、入出力インターフェース8
9を介して切換スイッチ82が接続されている。又、M
PU84には、入出力インターフェース89を介して外
部装置40bが接続されている。MPU84は、外部装
置40bから設定指令信号SC を入力する。尚、本実施
の形態では、微分回路46及びマイコン部81にて補償
手段としての補償部44が構成されている。そして、M
PU84にて補正量設定手段が、ROM85にて記憶部
がそれぞれ構成されている。
【0071】ROM85には、試験圧力信号VI に基づ
いて微分回路46の時定数CRを決定するための制御プ
ログラムが記憶されている。又、ROM85には、実圧
力信号VO の各変化率に対する時定数CRからなる補正
量データが記憶されている。この補正量データ中の各変
化率は、容量が異なる負荷Lが接続された状態で、前記
試験圧力信号VI が入力されたときの実圧力信号VO の
時間当たりの変化量、即ち、負荷Lの容量に対応する値
に設定されている。時定数CRは、負荷Lの容量に応じ
て予め実験等で決定されている。即ち、ある負荷Lの実
圧力信号VO の時間当たりの変化量に等しい微分値に対
応する時定数CRは、この時定数CRを補正量とする補
償分信号ΔVCSにて補償された補償圧力信号VC にて偏
差信号ΔVが求められた場合、実圧力PO が最初に目標
圧力PS に達した時点でパイロット圧PP が目標圧力P
S に制御される限りにおいて最小となる値が決定されて
いる。
いて微分回路46の時定数CRを決定するための制御プ
ログラムが記憶されている。又、ROM85には、実圧
力信号VO の各変化率に対する時定数CRからなる補正
量データが記憶されている。この補正量データ中の各変
化率は、容量が異なる負荷Lが接続された状態で、前記
試験圧力信号VI が入力されたときの実圧力信号VO の
時間当たりの変化量、即ち、負荷Lの容量に対応する値
に設定されている。時定数CRは、負荷Lの容量に応じ
て予め実験等で決定されている。即ち、ある負荷Lの実
圧力信号VO の時間当たりの変化量に等しい微分値に対
応する時定数CRは、この時定数CRを補正量とする補
償分信号ΔVCSにて補償された補償圧力信号VC にて偏
差信号ΔVが求められた場合、実圧力PO が最初に目標
圧力PS に達した時点でパイロット圧PP が目標圧力P
S に制御される限りにおいて最小となる値が決定されて
いる。
【0072】RAM86は、試験圧力信号VI に対して
得られる実圧力信号VO のデータ等を一時的に記憶す
る。MPU84は、制御プログラムに基づいて時定数設
定処理を行う。この時定数設定処理は、圧力比例制御弁
1にある容量の負荷Lが接続され、流入ポート4に供給
圧力PI が供給された時点で、最初に一回だけ行われ
る。即ち、MPU84は、ある容量の負荷Lが接続され
た状態で、試験圧力信号VI に対して得られる実圧力信
号VO からその負荷Lの容量に対応する変化率を算出す
る。そして、MPU84は、ROM85が記憶する補正
量データから、算出した変化率に対応する時定数CRを
求める。又、MPU84は、求めた時定数CRを微分回
路46の時定数CRとして設定するための時定数設定信
号を微分回路46に出力する。ここで、求められた時定
数設定信号は、図示しない不揮発性メモリ等に格納さ
れ、保持される。このように、時定数設定処理が行わ
れ、微分回路46に負荷Lの容量に応じた時定数CRが
決定された後、その時定数CRは実際に稼働させる際の
目標圧力信号VS による圧力制御に使用される。つま
り、微分回路46は、マイコン81からの時定数設定信
号により電子ボリューム50aが制御されて時定数設定
信号に基づく時定数CRに設定されるようになってい
る。
得られる実圧力信号VO のデータ等を一時的に記憶す
る。MPU84は、制御プログラムに基づいて時定数設
定処理を行う。この時定数設定処理は、圧力比例制御弁
1にある容量の負荷Lが接続され、流入ポート4に供給
圧力PI が供給された時点で、最初に一回だけ行われ
る。即ち、MPU84は、ある容量の負荷Lが接続され
た状態で、試験圧力信号VI に対して得られる実圧力信
号VO からその負荷Lの容量に対応する変化率を算出す
る。そして、MPU84は、ROM85が記憶する補正
量データから、算出した変化率に対応する時定数CRを
求める。又、MPU84は、求めた時定数CRを微分回
路46の時定数CRとして設定するための時定数設定信
号を微分回路46に出力する。ここで、求められた時定
数設定信号は、図示しない不揮発性メモリ等に格納さ
れ、保持される。このように、時定数設定処理が行わ
れ、微分回路46に負荷Lの容量に応じた時定数CRが
決定された後、その時定数CRは実際に稼働させる際の
目標圧力信号VS による圧力制御に使用される。つま
り、微分回路46は、マイコン81からの時定数設定信
号により電子ボリューム50aが制御されて時定数設定
信号に基づく時定数CRに設定されるようになってい
る。
【0073】外部装置40bは、マイコン81に接続さ
れ、そのマイコン81に対して前記した時定数設定処理
を実行するための試験指令信号SC を出力する。次に、
以上のように構成された圧力比例制御弁の作用を図7に
示すフローチャートに従って説明する。
れ、そのマイコン81に対して前記した時定数設定処理
を実行するための試験指令信号SC を出力する。次に、
以上のように構成された圧力比例制御弁の作用を図7に
示すフローチャートに従って説明する。
【0074】圧力比例制御弁1にある容量の負荷Lが接
続され、流入ポート4に供給圧力PI が供給された後、
外部装置40bから試験指令信号SC を入力すると(ス
テップ1、以下単にS1と表記する)、MPU84はR
OM85に記憶されるデータテーブルの時定数CRの内
の最小の値となる時定数設定信号(以下、最小時定数設
定信号という)をD/A変換器88を介して微分回路4
6に出力する(S2)。この結果、微分回路46の時定
数CRとして最小の値が設定される。ここで、時定数C
Rを最小に設定するのは、試験圧力信号VI による実圧
力信号VO に対する補償分信号ΔVCSを最小にして補償
を行わない状態の実圧力信号VO を得ることにより、負
荷Lの容量を知るためである。従って、本来は、時定数
CRを0として補償分信号ΔVCSを0にすることが望ま
しいが、回路の構成上、時定数CRを0に設定すること
が困難であるため、最小値に設定するようにしている。
続され、流入ポート4に供給圧力PI が供給された後、
外部装置40bから試験指令信号SC を入力すると(ス
テップ1、以下単にS1と表記する)、MPU84はR
OM85に記憶されるデータテーブルの時定数CRの内
の最小の値となる時定数設定信号(以下、最小時定数設
定信号という)をD/A変換器88を介して微分回路4
6に出力する(S2)。この結果、微分回路46の時定
数CRとして最小の値が設定される。ここで、時定数C
Rを最小に設定するのは、試験圧力信号VI による実圧
力信号VO に対する補償分信号ΔVCSを最小にして補償
を行わない状態の実圧力信号VO を得ることにより、負
荷Lの容量を知るためである。従って、本来は、時定数
CRを0として補償分信号ΔVCSを0にすることが望ま
しいが、回路の構成上、時定数CRを0に設定すること
が困難であるため、最小値に設定するようにしている。
【0075】次に、MPU84は切換スイッチ82を可
変抵抗部83に切り換え、可変抵抗部83にて設定され
る試験圧力信号VI を減算器41に出力させる(S
3)。この試験圧力信号VI と実圧力信号VO との偏差
信号ΔVに基づいてPWM制御回路部43が給気用電磁
弁30又は排気用電磁弁31を開制御すると、実圧力P
Oが負荷Lの容量に応じた上昇率で上昇する。そして、
圧力センサ38からは、負荷Lの容量に応じた特性の実
圧力信号VO が出力される。
変抵抗部83に切り換え、可変抵抗部83にて設定され
る試験圧力信号VI を減算器41に出力させる(S
3)。この試験圧力信号VI と実圧力信号VO との偏差
信号ΔVに基づいてPWM制御回路部43が給気用電磁
弁30又は排気用電磁弁31を開制御すると、実圧力P
Oが負荷Lの容量に応じた上昇率で上昇する。そして、
圧力センサ38からは、負荷Lの容量に応じた特性の実
圧力信号VO が出力される。
【0076】次に、MPU84は、その実圧力信号VO
をA/D変換器87でA/D変換したデータをRAM8
6に格納する(S4)。従って、この実圧力信号VO
は、最小の時定数CRから生成される最小の補償分信号
ΔVCSによる補償が行われた状態での応答特性であり、
補償が殆ど行われていないと見なすことができる。そし
て、MPU84はRAM86に格納した実圧力信号VO
のデータから、実圧力信号VO の変化率(以下、圧力勾
配という)を算出する(S5)。従って、算出された圧
力勾配は接続された負荷Lの容量に対応した値になる。
をA/D変換器87でA/D変換したデータをRAM8
6に格納する(S4)。従って、この実圧力信号VO
は、最小の時定数CRから生成される最小の補償分信号
ΔVCSによる補償が行われた状態での応答特性であり、
補償が殆ど行われていないと見なすことができる。そし
て、MPU84はRAM86に格納した実圧力信号VO
のデータから、実圧力信号VO の変化率(以下、圧力勾
配という)を算出する(S5)。従って、算出された圧
力勾配は接続された負荷Lの容量に対応した値になる。
【0077】次いで、MPU84は、算出した圧力勾配
に最も近い大小2つの変化率をROM85に記憶した補
正量データから選び出す(S6)。そして、MPU84
は、両変化率に対応する各時定数CRから、算出した圧
力勾配に対応する時定数CRを算出する。(S7)。こ
の算出方法は、負荷Lの変化を必要とする時定数との関
係から算出され、例えば、両変化率に対する圧力勾配の
比率で、両変化率に対応する各時定数CRから圧力勾配
に対する時定数CRを算出する。この時定数CRは、こ
の負荷Lに対する最適な圧力制御を行うことができる値
となる。次に、MPU84は、算出した時定数CRに対
応した時定数設定信号を微分回路46に出力する(S
8)。この結果、微分回路46の時定数CRが、時定数
設定信号に対応する時定数CRに設定される。
に最も近い大小2つの変化率をROM85に記憶した補
正量データから選び出す(S6)。そして、MPU84
は、両変化率に対応する各時定数CRから、算出した圧
力勾配に対応する時定数CRを算出する。(S7)。こ
の算出方法は、負荷Lの変化を必要とする時定数との関
係から算出され、例えば、両変化率に対する圧力勾配の
比率で、両変化率に対応する各時定数CRから圧力勾配
に対する時定数CRを算出する。この時定数CRは、こ
の負荷Lに対する最適な圧力制御を行うことができる値
となる。次に、MPU84は、算出した時定数CRに対
応した時定数設定信号を微分回路46に出力する(S
8)。この結果、微分回路46の時定数CRが、時定数
設定信号に対応する時定数CRに設定される。
【0078】MPU84は以上の時定数設定処理を終了
すると、切換スイッチ82を目標圧力信号VS が入力さ
れる端子側に切り換える(S9)。すると、試験圧力信
号VI の入力が停止されて減算器41に入力される信号
が0になるため、偏差信号ΔVが負になる。従って、こ
の偏差信号ΔVにて排気用電磁弁31が開制御されてパ
イロット圧PP が排気されるため、流出ポート5側から
エアが排気されて目標圧力PO が0になる。以上で時定
数設定処理は終了する。
すると、切換スイッチ82を目標圧力信号VS が入力さ
れる端子側に切り換える(S9)。すると、試験圧力信
号VI の入力が停止されて減算器41に入力される信号
が0になるため、偏差信号ΔVが負になる。従って、こ
の偏差信号ΔVにて排気用電磁弁31が開制御されてパ
イロット圧PP が排気されるため、流出ポート5側から
エアが排気されて目標圧力PO が0になる。以上で時定
数設定処理は終了する。
【0079】さて、こうして接続された負荷Lの容量に
応じて最適な時定数CRが設定された圧力比例制御弁1
に、外部装置40aから所定の目標圧力PS に対応する
目標圧力信号VS が入力される。すると、目標圧力信号
VS と補償圧力信号VC との偏差信号ΔVに基づくデュ
ーティ比で給気用電磁弁30が開制御される。この結
果、パイロット室26にエアが導入されてパイロット圧
PP が上昇しダイアフラム27に下向きの操作力が作用
するため、流入ポート4から流出ポート5にエアが導入
される。
応じて最適な時定数CRが設定された圧力比例制御弁1
に、外部装置40aから所定の目標圧力PS に対応する
目標圧力信号VS が入力される。すると、目標圧力信号
VS と補償圧力信号VC との偏差信号ΔVに基づくデュ
ーティ比で給気用電磁弁30が開制御される。この結
果、パイロット室26にエアが導入されてパイロット圧
PP が上昇しダイアフラム27に下向きの操作力が作用
するため、流入ポート4から流出ポート5にエアが導入
される。
【0080】流出ポート5にエアが導入されると、目標
圧力PO 及びフィードバック圧PFが負荷Lの容量に応
じた上昇率で上昇する。この上昇率の実圧力信号VO が
微分回路46に入力されると、その微分信号にマイコン
81にて設定された時定数CRを乗じた補償分信号ΔV
CSが生成され加算器45に出力される。そして、実圧力
信号VO に求めた補償分信号ΔVCSを加算した補償圧力
信号VC にて偏差信号ΔVが生成される。
圧力PO 及びフィードバック圧PFが負荷Lの容量に応
じた上昇率で上昇する。この上昇率の実圧力信号VO が
微分回路46に入力されると、その微分信号にマイコン
81にて設定された時定数CRを乗じた補償分信号ΔV
CSが生成され加算器45に出力される。そして、実圧力
信号VO に求めた補償分信号ΔVCSを加算した補償圧力
信号VC にて偏差信号ΔVが生成される。
【0081】この時定数CRは、目標圧力PO が最初に
目標圧力PS に達した時点でパイロット圧PP が目標圧
力PS に制御される限りにおいて、負荷Lの容量に応じ
て最小に設定されている。その結果、最小の補償分信号
ΔVCSにて補償された偏差信号ΔVにより給気用電磁弁
30又は排気用電磁弁31が開制御されるとパイロット
圧PP が目標圧力PS に急速に制御される。従って、こ
のパイロット圧PP により、目標圧力PO は目標圧力P
S に高速に制御される。
目標圧力PS に達した時点でパイロット圧PP が目標圧
力PS に制御される限りにおいて、負荷Lの容量に応じ
て最小に設定されている。その結果、最小の補償分信号
ΔVCSにて補償された偏差信号ΔVにより給気用電磁弁
30又は排気用電磁弁31が開制御されるとパイロット
圧PP が目標圧力PS に急速に制御される。従って、こ
のパイロット圧PP により、目標圧力PO は目標圧力P
S に高速に制御される。
【0082】又、補償分信号ΔVCSが、実圧力信号VO
の微分信号と時定数CRとの積により生成されるため、
目標圧力PO が目標圧力PS に到達する時点では偏差信
号ΔVが0になる。その結果、パイロット圧PP が高い
精度で目標圧力PS に制御されるため、目標圧力PO が
高い精度で目標圧力PS に制御される。
の微分信号と時定数CRとの積により生成されるため、
目標圧力PO が目標圧力PS に到達する時点では偏差信
号ΔVが0になる。その結果、パイロット圧PP が高い
精度で目標圧力PS に制御されるため、目標圧力PO が
高い精度で目標圧力PS に制御される。
【0083】容量の異なる負荷Lの圧力制御を行う場合
は、その負荷Lを圧力比例制御弁1に接続した後、改め
て外部装置40bからマイコン部81に試験指令信号S
C を入力する。すると、マイコン部81が改めて時定数
設定処理を実行する。その結果、微分回路46の時定数
CRが、その負荷Lの容量に応じた時定数CRに設定さ
れるため、新たに接続された負荷Lの圧力制御を高速か
つ高精度に行うことが可能になる。
は、その負荷Lを圧力比例制御弁1に接続した後、改め
て外部装置40bからマイコン部81に試験指令信号S
C を入力する。すると、マイコン部81が改めて時定数
設定処理を実行する。その結果、微分回路46の時定数
CRが、その負荷Lの容量に応じた時定数CRに設定さ
れるため、新たに接続された負荷Lの圧力制御を高速か
つ高精度に行うことが可能になる。
【0084】以上詳述した圧力比例制御弁によれば、以
下の効果を得ることができる。 (a) ある容量の負荷Lが接続されると、先ず、マイ
コン部81がその負荷Lに対して最適な圧力制御を行う
ことができる時定数CRを決定するための時定数設定処
理を行う。即ち、微分回路46の時定数CRを最小に設
定した状態で、予め設定された試験圧力信号VI を入力
し、この試験圧力信号VI に対する実圧力信号VO を得
る。そして、この実圧力信号VO の圧力勾配を算出し、
この圧力勾配から負荷Lの容量に最適な時定数CRを決
定し微分回路46の時定数CRとして設定する。尚、マ
イコン部81は、予め実験等で異なる変化率(即ち、異
なる容量の負荷Lに対する圧力勾配)に対して、最適な
補償を行うことができる時定数CRを対応させた補正量
データを備えている。そして、時定数設定処理で、求め
た圧力勾配に対応する時定数CRを補正量データから求
める。従って、種々の容量の負荷Lに対して、圧力制御
を行う前にマイコン部81に微分定数設定処理を行わせ
るだけで、各負荷Lの圧力制御を高速かつ高精度に行う
ことができる。
下の効果を得ることができる。 (a) ある容量の負荷Lが接続されると、先ず、マイ
コン部81がその負荷Lに対して最適な圧力制御を行う
ことができる時定数CRを決定するための時定数設定処
理を行う。即ち、微分回路46の時定数CRを最小に設
定した状態で、予め設定された試験圧力信号VI を入力
し、この試験圧力信号VI に対する実圧力信号VO を得
る。そして、この実圧力信号VO の圧力勾配を算出し、
この圧力勾配から負荷Lの容量に最適な時定数CRを決
定し微分回路46の時定数CRとして設定する。尚、マ
イコン部81は、予め実験等で異なる変化率(即ち、異
なる容量の負荷Lに対する圧力勾配)に対して、最適な
補償を行うことができる時定数CRを対応させた補正量
データを備えている。そして、時定数設定処理で、求め
た圧力勾配に対応する時定数CRを補正量データから求
める。従って、種々の容量の負荷Lに対して、圧力制御
を行う前にマイコン部81に微分定数設定処理を行わせ
るだけで、各負荷Lの圧力制御を高速かつ高精度に行う
ことができる。
【0085】(b) 本実施の形態では、第1の実施の
形態と異なり、最初に1回だけ負荷Lの容量に応じた時
定数CRを設定するため、処理速度の遅い既成のマイコ
ンを使用してマイコン部81を構成することができる。
従って、第1の実施の形態における時定数設定回路47
よりも安価となるため、圧力比例制御弁1を安価に提供
することができる。尚、本実施の形態の圧力比例制御弁
1は、接続される負荷Lの容量が使用中に変化しない場
合に使用することができる。
形態と異なり、最初に1回だけ負荷Lの容量に応じた時
定数CRを設定するため、処理速度の遅い既成のマイコ
ンを使用してマイコン部81を構成することができる。
従って、第1の実施の形態における時定数設定回路47
よりも安価となるため、圧力比例制御弁1を安価に提供
することができる。尚、本実施の形態の圧力比例制御弁
1は、接続される負荷Lの容量が使用中に変化しない場
合に使用することができる。
【0086】(第3の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第3の実施の形態を図8〜図11に従って説明す
る。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態におい
て、制御部37を内部構成が異なる制御部90に変更し
たことと、パイロット室26のパイロット圧力PPを検
出する圧力センサ91を設けたことのみが第1の実施の
形態と異なる。従って、制御部90の構成及び圧力セン
サ91のみを詳述し、第1の実施の形態と同一の構成に
ついては符号を同じにしてその説明を省略する。
化した第3の実施の形態を図8〜図11に従って説明す
る。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態におい
て、制御部37を内部構成が異なる制御部90に変更し
たことと、パイロット室26のパイロット圧力PPを検
出する圧力センサ91を設けたことのみが第1の実施の
形態と異なる。従って、制御部90の構成及び圧力セン
サ91のみを詳述し、第1の実施の形態と同一の構成に
ついては符号を同じにしてその説明を省略する。
【0087】図9に示すように、圧力センサ91は第3
ハウジング25に設けられ、パイロット室26からの流
路を介してパイロット圧PP が印加されている。圧力セ
ンサ91は、パイロット室26の圧力に応じたパイロッ
ト圧検出信号VPPを制御部90に出力する。尚、本実施
の形態では、圧力センサ38にて第1の圧力センサが、
圧力センサ91にて第2の圧力センサがそれぞれ構成さ
れている。
ハウジング25に設けられ、パイロット室26からの流
路を介してパイロット圧PP が印加されている。圧力セ
ンサ91は、パイロット室26の圧力に応じたパイロッ
ト圧検出信号VPPを制御部90に出力する。尚、本実施
の形態では、圧力センサ38にて第1の圧力センサが、
圧力センサ91にて第2の圧力センサがそれぞれ構成さ
れている。
【0088】次に、制御部90の構成を説明する。図8
に示すように、制御部90は、減算器92,93,9
4、増幅器95,96,97,98及びPMW回路部4
3とから構成されている。本実施の形態では、減算器9
2にて第1の減算部が、減算器93にて第2の減算部が
それぞれ構成されている。又、減算器94及び増幅器9
7,98にて操作力信号生成部が構成されている。さら
に、PMW制御部43及び増幅器96にてパイロット圧
制御手段が構成されている。
に示すように、制御部90は、減算器92,93,9
4、増幅器95,96,97,98及びPMW回路部4
3とから構成されている。本実施の形態では、減算器9
2にて第1の減算部が、減算器93にて第2の減算部が
それぞれ構成されている。又、減算器94及び増幅器9
7,98にて操作力信号生成部が構成されている。さら
に、PMW制御部43及び増幅器96にてパイロット圧
制御手段が構成されている。
【0089】減算器92は、外部装置40aから目標圧
力PS に対応する目標圧力信号VSを入力する。又、減
算器92は、圧力センサ38から実圧力信号VO を入力
する。減算器92は、目標圧力信号VS から実圧力信号
VO を減じ、その差を第1の偏差信号ΔV1 (=VS −
VO )として増幅器95に出力する。従って、第1の偏
差信号ΔV1 は、目標圧力PS と実圧力PO との圧力偏
差であり、必要(目標)操作量である。
力PS に対応する目標圧力信号VSを入力する。又、減
算器92は、圧力センサ38から実圧力信号VO を入力
する。減算器92は、目標圧力信号VS から実圧力信号
VO を減じ、その差を第1の偏差信号ΔV1 (=VS −
VO )として増幅器95に出力する。従って、第1の偏
差信号ΔV1 は、目標圧力PS と実圧力PO との圧力偏
差であり、必要(目標)操作量である。
【0090】増幅器95は第1の偏差信号ΔV1 を増幅
し、増幅した信号を補正偏差信号ΔVH として減算器9
3に出力する。ここで、補正偏差信号ΔVH は、圧力偏
差を0に近づけるための操作量の目標信号として用いら
れる。
し、増幅した信号を補正偏差信号ΔVH として減算器9
3に出力する。ここで、補正偏差信号ΔVH は、圧力偏
差を0に近づけるための操作量の目標信号として用いら
れる。
【0091】減算器93は、増幅器98から後述する操
作力信号VF を入力する。そして、減算器93は、補正
偏差信号ΔVH から操作力信号VF を減じ、その差を第
2の偏差信号ΔV2 (=ΔVH −VF )として増幅器9
6に出力する。つまり、第2の偏差信号ΔV2 は、操作
力の偏差信号となる。増幅器96は第2の偏差信号ΔV
H を増幅し、増幅した信号を制御偏差信号ΔVCRとして
PWM回路部43に出力する。
作力信号VF を入力する。そして、減算器93は、補正
偏差信号ΔVH から操作力信号VF を減じ、その差を第
2の偏差信号ΔV2 (=ΔVH −VF )として増幅器9
6に出力する。つまり、第2の偏差信号ΔV2 は、操作
力の偏差信号となる。増幅器96は第2の偏差信号ΔV
H を増幅し、増幅した信号を制御偏差信号ΔVCRとして
PWM回路部43に出力する。
【0092】PWM回路部43は、制御偏差信号ΔVCR
に対して一義的に決定されるデューティ比のパルス列か
らなる制御駆動信号VD を給気用電磁弁30又は排気用
電磁弁31に出力する。即ち、制御偏差信号ΔVCRが正
であるときは給気用電磁弁30に制御駆動信号VD を出
力する。又、制御駆動信号ΔVCRが負であるときは排気
用電磁弁31に制御駆動信号VD を出力する。
に対して一義的に決定されるデューティ比のパルス列か
らなる制御駆動信号VD を給気用電磁弁30又は排気用
電磁弁31に出力する。即ち、制御偏差信号ΔVCRが正
であるときは給気用電磁弁30に制御駆動信号VD を出
力する。又、制御駆動信号ΔVCRが負であるときは排気
用電磁弁31に制御駆動信号VD を出力する。
【0093】一方、増幅器97は圧力センサ91からパ
イロット圧検出信号VPPを入力する。増幅器97はダイ
アフラム27のフィードバック室23側の受圧面積に対
するパイロット室26側の受圧面積の比に等しい増幅率
でパイロット圧検出信号VPPを増幅し、補正圧力信号V
PCとして減算器94に出力する。補正圧力信号VPCは、
パイロット圧PP をフィードバック圧PF に換算した量
になる。つまり、補正圧力信号VPCは、ダイアフラム2
7を下向きに操作する力に相当する。これは、ダイアフ
ラム27による操作力が、パイロット圧PP をダイアフ
ラム27のパイロット室26側の受圧面積に乗じた値で
ある下向きの操作力と、フィードバック室23のパイロ
ット圧PO をダイアフラム27のフィードバック室23
側の受圧面積に乗じた値である上向きの操作力との対向
関係により生成されるため、ダイアフラム27のパイロ
ット室26側の受圧面積とフィードバック室23側の受
圧面積が異なる場合、両圧力により操作力を比較するに
はパイロット圧PP をフィードバック圧PF に換算する
必要があるためである。本実施の形態では、ダイアフラ
ム27のパイロット室26側の受圧面積とフィードバッ
ク室23側の受圧面積は同一であるため、増幅率は1に
なる。
イロット圧検出信号VPPを入力する。増幅器97はダイ
アフラム27のフィードバック室23側の受圧面積に対
するパイロット室26側の受圧面積の比に等しい増幅率
でパイロット圧検出信号VPPを増幅し、補正圧力信号V
PCとして減算器94に出力する。補正圧力信号VPCは、
パイロット圧PP をフィードバック圧PF に換算した量
になる。つまり、補正圧力信号VPCは、ダイアフラム2
7を下向きに操作する力に相当する。これは、ダイアフ
ラム27による操作力が、パイロット圧PP をダイアフ
ラム27のパイロット室26側の受圧面積に乗じた値で
ある下向きの操作力と、フィードバック室23のパイロ
ット圧PO をダイアフラム27のフィードバック室23
側の受圧面積に乗じた値である上向きの操作力との対向
関係により生成されるため、ダイアフラム27のパイロ
ット室26側の受圧面積とフィードバック室23側の受
圧面積が異なる場合、両圧力により操作力を比較するに
はパイロット圧PP をフィードバック圧PF に換算する
必要があるためである。本実施の形態では、ダイアフラ
ム27のパイロット室26側の受圧面積とフィードバッ
ク室23側の受圧面積は同一であるため、増幅率は1に
なる。
【0094】減算器94は圧力センサ38から実圧力信
号VO を入力する。ここで、実圧力信号VO は、ダイア
フラム27を上向きに操作する力に対応している。減算
器94は、下向きの操作力に相当する補正圧力信号VPC
から上向きの操作力に相当する実圧力信号VO を減じ、
圧力偏差信号ΔV3 (=VPC−VO )として増幅器98
に出力する。従って、圧力偏差信号ΔV3 はダイアフラ
ム27に実際に作用する操作力に対応する値になる。
号VO を入力する。ここで、実圧力信号VO は、ダイア
フラム27を上向きに操作する力に対応している。減算
器94は、下向きの操作力に相当する補正圧力信号VPC
から上向きの操作力に相当する実圧力信号VO を減じ、
圧力偏差信号ΔV3 (=VPC−VO )として増幅器98
に出力する。従って、圧力偏差信号ΔV3 はダイアフラ
ム27に実際に作用する操作力に対応する値になる。
【0095】増幅器98は圧力偏差信号ΔV3 を増幅
し、この信号を操作力信号VF として減算器93に出力
する。従って、操作力信号VF は、ダイアフラム27に
実際に作用する下向きの操作力に対応する値になる。
し、この信号を操作力信号VF として減算器93に出力
する。従って、操作力信号VF は、ダイアフラム27に
実際に作用する下向きの操作力に対応する値になる。
【0096】従って、第1の偏差信号ΔV1 から操作力
信号VF を減じて得られる第2の偏差信号ΔV2 は、目
標圧力PS を得るために必要な不足操作力(即ち、操作
力偏差)に対応する信号になる。又、増幅器95及び増
幅器98の各増幅率は、圧力偏差に対して必要とする操
作力の関係から決定される。
信号VF を減じて得られる第2の偏差信号ΔV2 は、目
標圧力PS を得るために必要な不足操作力(即ち、操作
力偏差)に対応する信号になる。又、増幅器95及び増
幅器98の各増幅率は、圧力偏差に対して必要とする操
作力の関係から決定される。
【0097】次に、以上のように構成された圧力比例制
御弁1の作用を図10に従って説明する。負荷Lが接続
された後、減算器92にある目標圧力信号VS が入力さ
れると、目標操作量である第1の偏差信号ΔV1 が最大
になり操作力信号VF が0であるため、操作力偏差信号
である第2の偏差信号ΔV2 が最大になる。この結果、
操作力が最大になるよう最大のデューティ比で給気用電
磁弁30が開制御されるため、パイロット圧PP が上昇
してフィードバック圧PF との圧力差による下向きの操
作力が発生する。この操作力によりダイアフラム27が
下方向に駆動されるため、流入ポート4から流出ポート
5内にエアが導入されて実圧力PO が上昇する。同時
に、フィードバック圧PF が上昇するため、負荷Lの容
量に応じて0から徐々に上昇する実圧力信号VO が減算
器92,94に入力される。従って、実圧力PO が目標
圧力PS に近づくため、第1の偏差信号ΔV1 の大きさ
が徐々に減少する。
御弁1の作用を図10に従って説明する。負荷Lが接続
された後、減算器92にある目標圧力信号VS が入力さ
れると、目標操作量である第1の偏差信号ΔV1 が最大
になり操作力信号VF が0であるため、操作力偏差信号
である第2の偏差信号ΔV2 が最大になる。この結果、
操作力が最大になるよう最大のデューティ比で給気用電
磁弁30が開制御されるため、パイロット圧PP が上昇
してフィードバック圧PF との圧力差による下向きの操
作力が発生する。この操作力によりダイアフラム27が
下方向に駆動されるため、流入ポート4から流出ポート
5内にエアが導入されて実圧力PO が上昇する。同時
に、フィードバック圧PF が上昇するため、負荷Lの容
量に応じて0から徐々に上昇する実圧力信号VO が減算
器92,94に入力される。従って、実圧力PO が目標
圧力PS に近づくため、第1の偏差信号ΔV1 の大きさ
が徐々に減少する。
【0098】第2の偏差信号ΔV2 は、パイロット圧P
P が上昇するにつれて、下向きの操作力が増大し目標圧
力PS に近づけられて0に近づく。つまり、第1の偏差
信号ΔV1 と操作力信号VF とが一致するように制御さ
れる。実圧力PO が上昇して目標圧力PS に近づき第1
の偏差信号ΔV1 が小さくなると、目標操作力が小さく
なるため、操作力が減少させるように給気用電磁弁30
の平均開時間が短くなりパイロット圧PP の上昇率が低
下する。すると、一旦上昇した操作力信号VFが減少す
る。
P が上昇するにつれて、下向きの操作力が増大し目標圧
力PS に近づけられて0に近づく。つまり、第1の偏差
信号ΔV1 と操作力信号VF とが一致するように制御さ
れる。実圧力PO が上昇して目標圧力PS に近づき第1
の偏差信号ΔV1 が小さくなると、目標操作力が小さく
なるため、操作力が減少させるように給気用電磁弁30
の平均開時間が短くなりパイロット圧PP の上昇率が低
下する。すると、一旦上昇した操作力信号VFが減少す
る。
【0099】そして、実圧力PO が目標圧力PS に達し
た時点では、操作力が0となり給気用電磁弁30の作動
が停止される。この結果、実圧力PO は高精度に目標圧
力PS に制御される。
た時点では、操作力が0となり給気用電磁弁30の作動
が停止される。この結果、実圧力PO は高精度に目標圧
力PS に制御される。
【0100】又、第1の偏差信号ΔV1 から操作力信号
VF を減じて得られる第2の偏差信号ΔV2 が0になる
ように制御される。つまり、第1の偏差信号ΔV1 に操
作力が一致するようなパイロット圧PP となるように両
電磁弁30,31の平均開時間が制御される。従って、
操作力は制御初期で大きく、制御後期になるほど小さく
なる特性になる。その結果、制御初期では給気用電磁弁
30の平均開時間がより長くなるため、パイロット圧P
P は目標圧力PS に向かって急速に上昇する。そして、
制御後期では給気用電磁弁30の平均開時間が短くなる
ため、パイロット圧PP は高精度に目標圧力PS に制御
される。従って、実圧力PO が高速かつ高精度に目標圧
力PS に制御される。第1の偏差量ΔV1 が0のときに
は、操作力が0になることから、負荷Lの容量に拘らず
実圧力PO は高速かつ高精度に目標圧力PS に制御され
る。
VF を減じて得られる第2の偏差信号ΔV2 が0になる
ように制御される。つまり、第1の偏差信号ΔV1 に操
作力が一致するようなパイロット圧PP となるように両
電磁弁30,31の平均開時間が制御される。従って、
操作力は制御初期で大きく、制御後期になるほど小さく
なる特性になる。その結果、制御初期では給気用電磁弁
30の平均開時間がより長くなるため、パイロット圧P
P は目標圧力PS に向かって急速に上昇する。そして、
制御後期では給気用電磁弁30の平均開時間が短くなる
ため、パイロット圧PP は高精度に目標圧力PS に制御
される。従って、実圧力PO が高速かつ高精度に目標圧
力PS に制御される。第1の偏差量ΔV1 が0のときに
は、操作力が0になることから、負荷Lの容量に拘らず
実圧力PO は高速かつ高精度に目標圧力PS に制御され
る。
【0101】以上詳述した本実施の形態の圧力比例制御
弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 実圧力PO を検出して目標圧力PS と実圧力P
O との差である第1の偏差信号ΔV1 を求め、又、パイ
ロット圧PP を検出して操作力信号VF を得るようにし
た。そして、第1の偏差信号ΔV1 から操作力信号VF
を減じて第2の偏差信号ΔV2 を求め、この第2の偏差
信号ΔV2 に基づいて給気用電磁弁30又は排気用電磁
弁31を開制御するようにした。その結果、実圧力PO
が目標圧力PS に制御されるとともに、目標圧力PS に
達した時点で操作力が0になるようにパイロット圧PP
が制御される。又、第1の偏差信号ΔV1 と操作力信号
VF とが一致した操作力が得られるため、操作力は制御
初期で大きく、制御後期になるほど小さくなる特性にな
る。従って、制御初期では給気用電磁弁30をより長い
平均開時間で駆動し、制御後期では給気用電磁弁30又
は排気用電磁弁31を短い平均開時間で駆動することが
できる。その結果、負荷Lの容量に応じて調整作業等を
行うことなく、実圧力PO を高速かつ高精度に目標圧力
PS に圧力制御することができる。
弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 実圧力PO を検出して目標圧力PS と実圧力P
O との差である第1の偏差信号ΔV1 を求め、又、パイ
ロット圧PP を検出して操作力信号VF を得るようにし
た。そして、第1の偏差信号ΔV1 から操作力信号VF
を減じて第2の偏差信号ΔV2 を求め、この第2の偏差
信号ΔV2 に基づいて給気用電磁弁30又は排気用電磁
弁31を開制御するようにした。その結果、実圧力PO
が目標圧力PS に制御されるとともに、目標圧力PS に
達した時点で操作力が0になるようにパイロット圧PP
が制御される。又、第1の偏差信号ΔV1 と操作力信号
VF とが一致した操作力が得られるため、操作力は制御
初期で大きく、制御後期になるほど小さくなる特性にな
る。従って、制御初期では給気用電磁弁30をより長い
平均開時間で駆動し、制御後期では給気用電磁弁30又
は排気用電磁弁31を短い平均開時間で駆動することが
できる。その結果、負荷Lの容量に応じて調整作業等を
行うことなく、実圧力PO を高速かつ高精度に目標圧力
PS に圧力制御することができる。
【0102】(b) 給気用電磁弁30と排気用電磁弁
31を切り換えて開制御するようにしたので、制御に伴
うエアの消費を最小限に抑制することができる。 (c) 各電磁弁30,31の作動を最低限にすること
ができるため、各電磁弁30,31の寿命を延ばすこと
ができる。
31を切り換えて開制御するようにしたので、制御に伴
うエアの消費を最小限に抑制することができる。 (c) 各電磁弁30,31の作動を最低限にすること
ができるため、各電磁弁30,31の寿命を延ばすこと
ができる。
【0103】(d) 精度の高いオリフィス等の高価な
部品を用いないため、安価に構成することができる。
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではな
く、以下のように構成することもできる。
部品を用いないため、安価に構成することができる。
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではな
く、以下のように構成することもできる。
【0104】又、本実施の形態の圧力比例制御弁を、以
下のように構成することもできる。 (1) 第1の実施の形態において、微分定数設定部4
7を設けず、微分回路46の時定数CRを特定の容量の
負荷Lのみに対応する時定数CRに固定するように構成
しても良い。即ち、圧力比例制御弁1の外部から微分回
路46の抵抗50又はコンデンサ65自体、あるいは、
その何れかの値を変更可能に構成することにより、使用
する負荷Lの容量のみに対応する圧力比例制御弁1に設
定するようにしてもよい。この構成では、圧力比例制御
弁1を安価に提供することができる。
下のように構成することもできる。 (1) 第1の実施の形態において、微分定数設定部4
7を設けず、微分回路46の時定数CRを特定の容量の
負荷Lのみに対応する時定数CRに固定するように構成
しても良い。即ち、圧力比例制御弁1の外部から微分回
路46の抵抗50又はコンデンサ65自体、あるいは、
その何れかの値を変更可能に構成することにより、使用
する負荷Lの容量のみに対応する圧力比例制御弁1に設
定するようにしてもよい。この構成では、圧力比例制御
弁1を安価に提供することができる。
【0105】(2) 第2の実施の形態において、マイ
コン部81を圧力比例制御弁1の外部に設け、使用開始
時に微分回路46の時定数CRを設定するときにのみ圧
力比例制御弁1に接続するようにしてもよい。さらに、
このマイコン部81を、比例制御弁1に目標圧力PS に
対応する目標圧力信号VS を入力する外部装置40aに
内蔵するようにしてもよい。
コン部81を圧力比例制御弁1の外部に設け、使用開始
時に微分回路46の時定数CRを設定するときにのみ圧
力比例制御弁1に接続するようにしてもよい。さらに、
このマイコン部81を、比例制御弁1に目標圧力PS に
対応する目標圧力信号VS を入力する外部装置40aに
内蔵するようにしてもよい。
【0106】(3) 第2の実施の形態において、マイ
コン部81に高速処理が可能なマイコンを用い、入力し
た実圧力信号VO の圧力勾配を逐次算出し、この圧力勾
配に基づいて微分回路部46の時定数CRを逐次設定す
るように構成してもよい。この構成によれば、入力され
る実圧力信号VO に対して逐次最適な時定数CRが設定
されるため、使用中に負荷Lの容量が変化する場合に
も、高速かつ高精度な圧力制御を行うことができる。
コン部81に高速処理が可能なマイコンを用い、入力し
た実圧力信号VO の圧力勾配を逐次算出し、この圧力勾
配に基づいて微分回路部46の時定数CRを逐次設定す
るように構成してもよい。この構成によれば、入力され
る実圧力信号VO に対して逐次最適な時定数CRが設定
されるため、使用中に負荷Lの容量が変化する場合に
も、高速かつ高精度な圧力制御を行うことができる。
【0107】さらに、第2の実施の形態において、マイ
コン部81を高速処理が可能なマイコンで構成するとと
もに、このマイコンで偏差信号ΔVに基づいて各電磁弁
30,31を駆動する駆動回路を作動させる制御動作信
号を生成するように構成してもよい。この構成によれ
ば、PWM回路部43を構成するキャリア三角波生成回
路、比較器等を不要にすることができるため、制御部3
7の規模を小型化することができる。
コン部81を高速処理が可能なマイコンで構成するとと
もに、このマイコンで偏差信号ΔVに基づいて各電磁弁
30,31を駆動する駆動回路を作動させる制御動作信
号を生成するように構成してもよい。この構成によれ
ば、PWM回路部43を構成するキャリア三角波生成回
路、比較器等を不要にすることができるため、制御部3
7の規模を小型化することができる。
【0108】(4) 上記各実施の形態では、パイロッ
ト圧調整手段として、2位置2ポートの給気用電磁弁3
0と排気用電磁弁31を用いたが、これを、図12に示
すようにオリフィス100とノズルフラッパ機構101
を組み合わせ、常時パイロット室にエアを供給するとと
もにノズルフラッパ機構101を駆動回路102で駆動
制御することによりパイロット圧PP の制御を行うよう
に構成してもよい。この場合、ノズルフラッパ機構10
1をパルス駆動信号によりデューティ制御してもよく、
又、単に切換制御するようにしてもよい。
ト圧調整手段として、2位置2ポートの給気用電磁弁3
0と排気用電磁弁31を用いたが、これを、図12に示
すようにオリフィス100とノズルフラッパ機構101
を組み合わせ、常時パイロット室にエアを供給するとと
もにノズルフラッパ機構101を駆動回路102で駆動
制御することによりパイロット圧PP の制御を行うよう
に構成してもよい。この場合、ノズルフラッパ機構10
1をパルス駆動信号によりデューティ制御してもよく、
又、単に切換制御するようにしてもよい。
【0109】又、図13に示す1個の2位置3ポート電
磁弁103の切換制御によりパイロット圧PP の制御を
行うように構成してもよい。この例では、上記実施の形
態の制御偏差信号ΔVを比較器104に入力して正負を
判別し、その判別された信号によりオン・オフ駆動信号
を生成し、この駆動信号を駆動回路105に出力するこ
とにより電磁弁103を2位置に切換制御している。
磁弁103の切換制御によりパイロット圧PP の制御を
行うように構成してもよい。この例では、上記実施の形
態の制御偏差信号ΔVを比較器104に入力して正負を
判別し、その判別された信号によりオン・オフ駆動信号
を生成し、この駆動信号を駆動回路105に出力するこ
とにより電磁弁103を2位置に切換制御している。
【0110】(5) 第1及び第2の実施の形態におい
て、電子ボリューム50aを可変抵抗マルチプライアに
代えて実施してもよい。又、電子ボリューム50aに代
えて固定抵抗とし、コンデンサ65のキャパシタンスを
変更することにより時定数CRを変更するようにしても
よい。そのとき、コンデンサ65を可変容量マルチプラ
イアとしてもよい。
て、電子ボリューム50aを可変抵抗マルチプライアに
代えて実施してもよい。又、電子ボリューム50aに代
えて固定抵抗とし、コンデンサ65のキャパシタンスを
変更することにより時定数CRを変更するようにしても
よい。そのとき、コンデンサ65を可変容量マルチプラ
イアとしてもよい。
【0111】(6) 各実施の形態では、微分回路46
にて実圧力信号VO の変化率に対応した微分信号を得る
ようにした。これを、微分回路46に代えて高速なマイ
コンにより、実圧力信号VO の変化率を算出するように
してもよい。この場合、このマイコンが、記憶している
補正量データから実圧力信号VO の変化量に基づいて最
適な補償を行うことができる補正量を設定する。そし
て、この設定した補正量と、実圧力信号VO の変化率と
の積から補償分信号ΔVCSに対応するデータを求め、こ
のデータに基づいて補償分信号ΔCSを生成するように構
成する。
にて実圧力信号VO の変化率に対応した微分信号を得る
ようにした。これを、微分回路46に代えて高速なマイ
コンにより、実圧力信号VO の変化率を算出するように
してもよい。この場合、このマイコンが、記憶している
補正量データから実圧力信号VO の変化量に基づいて最
適な補償を行うことができる補正量を設定する。そし
て、この設定した補正量と、実圧力信号VO の変化率と
の積から補償分信号ΔVCSに対応するデータを求め、こ
のデータに基づいて補償分信号ΔCSを生成するように構
成する。
【0112】(7) 微分回路46として、オペアンプ
64からなる回路構成のもので実施したが、これを、他
の微分回路、例えば、コンデンサと抵抗とを直列接続し
た微分回路、又、コイルからなる微分回路、コンデンサ
からなる微分回路等にて実施してもよい。この場合、コ
ンデンサと抵抗からなる微分回路では、時定数はCRと
なる。コイルからなる微分回路では、時定数はL(イン
ダクタンス)となる。又、コンデンサからなる微分回路
では、時手数はC(キャパシタンス)となる。従って、
各場合には、それぞれの時定数を補正量とすることによ
り、補償分信号ΔVCSを直接得ることができる。
64からなる回路構成のもので実施したが、これを、他
の微分回路、例えば、コンデンサと抵抗とを直列接続し
た微分回路、又、コイルからなる微分回路、コンデンサ
からなる微分回路等にて実施してもよい。この場合、コ
ンデンサと抵抗からなる微分回路では、時定数はCRと
なる。コイルからなる微分回路では、時定数はL(イン
ダクタンス)となる。又、コンデンサからなる微分回路
では、時手数はC(キャパシタンス)となる。従って、
各場合には、それぞれの時定数を補正量とすることによ
り、補償分信号ΔVCSを直接得ることができる。
【0113】(8) 微分回路46から直接補償分信号
ΔVCSを取り出す代わりに、微分回路46の出力側に乗
算器を接続し、この乗算器のゲインを負荷の容量に応じ
て変更することにより、乗算器の出力が補償分信号ΔV
CSとなるように構成してもよい。即ち、この場合は、微
分回路46及び乗算器にて補償分信号生成手段が構成さ
れ、乗算器にて補正量変更手段が構成される。
ΔVCSを取り出す代わりに、微分回路46の出力側に乗
算器を接続し、この乗算器のゲインを負荷の容量に応じ
て変更することにより、乗算器の出力が補償分信号ΔV
CSとなるように構成してもよい。即ち、この場合は、微
分回路46及び乗算器にて補償分信号生成手段が構成さ
れ、乗算器にて補正量変更手段が構成される。
【0114】(9) 第1、第2及び第3の実施の形態
において、給気用電磁弁30及び排気用電磁弁31の開
制御をパルス信号によるデューティ制御とせず、オン・
オフ信号による単なる切換制御としてもよい。
において、給気用電磁弁30及び排気用電磁弁31の開
制御をパルス信号によるデューティ制御とせず、オン・
オフ信号による単なる切換制御としてもよい。
【0115】上記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項5,8に記載の圧力比例制御弁におい
て、パイロット圧調整手段をパルス列信号にてデューテ
ィ制御するようにする。この構成によれば、ノズルフラ
ッパ機構等の高い寸法精度を要求する部品を用いること
なく、高い精度でパイロット圧を制御することができ
る。 (2) 請求項5に記載の圧力比例制御弁において、補
償手段を、実圧力信号VO を微分して微分信号を生成
し、この微分信号に外部から入力される補正量を乗じた
補償分信号ΔVCSを生成する微分手段で構成する。この
構成によれば、圧力比例制御弁1本体に補正量を設定す
るためのマイコン部81等を設ける必要がなく、ある負
荷Lに対して補正量を設定するときにのみ、マイコン部
81等を微分手段に接続して負荷Lの容量に対して最適
な補正量を設定するようにすることができるため、圧力
比例制御弁の構造を簡素化して安価に提供することがで
きる。
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項5,8に記載の圧力比例制御弁におい
て、パイロット圧調整手段をパルス列信号にてデューテ
ィ制御するようにする。この構成によれば、ノズルフラ
ッパ機構等の高い寸法精度を要求する部品を用いること
なく、高い精度でパイロット圧を制御することができ
る。 (2) 請求項5に記載の圧力比例制御弁において、補
償手段を、実圧力信号VO を微分して微分信号を生成
し、この微分信号に外部から入力される補正量を乗じた
補償分信号ΔVCSを生成する微分手段で構成する。この
構成によれば、圧力比例制御弁1本体に補正量を設定す
るためのマイコン部81等を設ける必要がなく、ある負
荷Lに対して補正量を設定するときにのみ、マイコン部
81等を微分手段に接続して負荷Lの容量に対して最適
な補正量を設定するようにすることができるため、圧力
比例制御弁の構造を簡素化して安価に提供することがで
きる。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2,
4,5,8に記載の発明によれば、異なる容量の負荷に
対しても、専門知識又は多大な作業時間を要する調整作
業を要することなく高速かつ高精度な圧力制御を行うこ
とができる。
4,5,8に記載の発明によれば、異なる容量の負荷に
対しても、専門知識又は多大な作業時間を要する調整作
業を要することなく高速かつ高精度な圧力制御を行うこ
とができる。
【0117】又、請求項3,6に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加えて、負荷の容量に応
じて最適な圧力制御を行うことができる補償分信号を自
動的に得ることができる。従って、ユーザが行う負荷の
容量に応じた調整作業を完全に廃止することができる。
請求項1に記載の発明の効果に加えて、負荷の容量に応
じて最適な圧力制御を行うことができる補償分信号を自
動的に得ることができる。従って、ユーザが行う負荷の
容量に応じた調整作業を完全に廃止することができる。
【0118】又、請求項6に記載の発明によれば、請求
項5に記載の発明の効果に加えて、微分回路により実圧
力信号の変化率に対応する微分信号を得ることができる
ため、補償手段を簡単に構成することができる。
項5に記載の発明の効果に加えて、微分回路により実圧
力信号の変化率に対応する微分信号を得ることができる
ため、補償手段を簡単に構成することができる。
【0119】又、請求項7に記載の発明によれば、請求
項5に記載の発明の効果に加えて、負荷の容量に応じて
最適な圧力制御を行うことができる補償分信号を容易に
設定することができるため、種々の容量の負荷の圧力制
御を容易に行うことができるる。又、補償手段を既成の
マイコンで容易に構成することができるため、安価に構
成することができる。
項5に記載の発明の効果に加えて、負荷の容量に応じて
最適な圧力制御を行うことができる補償分信号を容易に
設定することができるため、種々の容量の負荷の圧力制
御を容易に行うことができるる。又、補償手段を既成の
マイコンで容易に構成することができるため、安価に構
成することができる。
【図1】 第1の実施の形態の圧力制御弁用圧力制御装
置のブロック線図。
置のブロック線図。
【図2】 補償部の構成を示すブロック図。
【図3】 補償部の回路図。
【図4】 圧力比例制御弁の断面図。
【図5】 ステップ応答特性を示すグラフ。
【図6】 第2の実施の形態の圧力比例制御弁のブロッ
ク線図。
ク線図。
【図7】 マイコン部の制御プログラムのフローチャー
ト。
ト。
【図8】 第3の実施の形態の圧力比例制御弁のブロッ
ク線図。
ク線図。
【図9】 圧力比例制御弁の断面図。
【図10】 各信号及び実圧力のステップ応答特性図。
【図11】 別例のパイロット圧調整手段の構成図。
【図12】 同じく構成図。
【図13】 従来例の圧力比例制御弁の断面図。
【図14】 同じく断面図。
【図15】 同じく断面図。
11…主弁を構成する弁体、18…同じく弁体、20…
同じくロッド、30…パイロット圧調整手段としての給
気用電磁弁、31…同じく排気用電磁弁、38…第1の
圧力センサ、41…減算部としての減算器、43…制御
手段及びパイロット圧制御手段としてのPMW回路部、
44…補償手段としての補償部、45…加算部としての
加算器、46…微分回路、47…補正量設定手段として
の時定数設定回路、81…マイコン部、84…補正量設
定手段としてのMPU、85…記憶部としてのROM、
91…第2の圧力センサ、92…第1の減算部、93…
第2の減算部、94…操作力信号生成部を構成する減算
器、97…操作力信号生成部を構成する増幅器、98…
同じく増幅器、120…主弁、PF …フィードバック
圧、PO …実圧力、PP …パイロット圧、PS …目標圧
力、VC …補償圧力信号、VF …操作力信号、VO …実
圧力信号、VPP…パイロット圧検出信号、VS…目標圧
力信号、ΔV…偏差信号、ΔV1 …第1の偏差信号、Δ
V2 …第2の偏差信号、ΔVCS…補償分信号。
同じくロッド、30…パイロット圧調整手段としての給
気用電磁弁、31…同じく排気用電磁弁、38…第1の
圧力センサ、41…減算部としての減算器、43…制御
手段及びパイロット圧制御手段としてのPMW回路部、
44…補償手段としての補償部、45…加算部としての
加算器、46…微分回路、47…補正量設定手段として
の時定数設定回路、81…マイコン部、84…補正量設
定手段としてのMPU、85…記憶部としてのROM、
91…第2の圧力センサ、92…第1の減算部、93…
第2の減算部、94…操作力信号生成部を構成する減算
器、97…操作力信号生成部を構成する増幅器、98…
同じく増幅器、120…主弁、PF …フィードバック
圧、PO …実圧力、PP …パイロット圧、PS …目標圧
力、VC …補償圧力信号、VF …操作力信号、VO …実
圧力信号、VPP…パイロット圧検出信号、VS…目標圧
力信号、ΔV…偏差信号、ΔV1 …第1の偏差信号、Δ
V2 …第2の偏差信号、ΔVCS…補償分信号。
Claims (8)
- 【請求項1】 負荷(L)に供給する実圧力(PO )を
制御する主弁(120)を、実圧力(PO )のフィード
バック圧(PF )との圧力対向により操作するパイロッ
ト圧(PP )を、目標圧力(PS )に対応する目標圧力
信号(VS )と実圧力(PO )の検出値である実圧力信
号(VO )との偏差(ΔVO )を小さくするように制御
して、実圧力(PO )を目標圧力(PS )に制御するよ
うにした圧力比例制御弁における圧力制御方法におい
て、 実圧力(PO )が目標圧力(PS )に制御された時点
で、パイロット圧(PP)が目標圧力(PS )に対する
フィードバック圧(PF )に均衡する圧力に制御される
ように、実圧力信号(VO )を補償するようにした圧力
比例制御弁における圧力制御方法。 - 【請求項2】 負荷(L)に供給する実圧力(PO )を
制御する主弁(120)を、実圧力(PO )のフィード
バック圧(PF )との圧力対向により操作するパイロッ
ト圧(PP )を、目標圧力(PS )に対応する目標圧力
信号(VS )と実圧力(PO )の検出値である実圧力信
号(VO )との偏差(ΔVO )を小さくするように制御
して、実圧力(PO )を目標圧力(PS )に制御するよ
うにした圧力比例制御弁における圧力制御方法におい
て、 前記実圧力信号(VO )の変化率と、負荷(L)の容量
に応じて予め設定された補正量(CR)との積に比例し
た補償分信号(ΔVCS)を生成し、この補償分信号(Δ
VCS)を実圧力信号(PO )に加算して補償圧力信号
(VC )を生成し、目標圧力信号(VS )と補償圧力信
号(VC )との偏差に基づいてパイロット圧(PP )を
制御するようにした圧力比例制御弁における圧力制御方
法。 - 【請求項3】 実圧力信号(VO )の変化率に基づき、
補正量(CR)を負荷(L)の容量に応じて変更するよ
うにした請求項2に記載の圧力比例制御弁における圧力
制御方法。 - 【請求項4】 負荷(L)に供給する実圧力(PO )を
制御する主弁(120)を、実圧力(PO )のフィード
バック圧(PF )との圧力対向により操作するパイロッ
ト圧(PP )を、目標圧力(PS )に対応する目標圧力
信号(VS )と実圧力(PO )の検出値である実圧力信
号(VO )との偏差(ΔVO )を小さくするように制御
して、実圧力(PO )を目標圧力(PS )に制御するよ
うにした圧力比例制御弁における圧力制御方法におい
て、 前記目標圧力信号(VS )と実圧力信号(V)との偏差
である第1の偏差信号(ΔV1 )を求めるとともに、パ
イロット圧(PP )の検出値であるパイロット圧力検出
信号(VPP)と前記実圧力信号(VO )とから操作力に
対応する操作力信号(VF )を求め、前記第1の偏差信
号(ΔV1 )と操作力信号(VF )との偏差である第2
の偏差信号(ΔV2 )を求め、この第2の偏差信号(Δ
V2 )を小さくするようにパイロット圧(PP )を制御
するようにした圧力比例制御弁における圧力制御方法。 - 【請求項5】 実圧力(PO )を検出して、実圧力(P
O )に対応する実圧力信号(VO )を出力する圧力セン
サ(38)と、 パイロット圧(PP )を調整するパイロット圧調整手段
(30,31)と、 目標圧力(PS )に対応する目標圧力信号(VS )と、
前記実圧力信号(VO)とを入力し、目標圧力信号(VS
)と実圧力信号(VO )との偏差信号(ΔV)を求め
る減算部(41)と、 前記偏差信号(ΔV)が小さくなるように前記パイロッ
ト圧調整手段(30,31)を制御する制御手段(4
3)とを備えた圧力比例制御弁において、 前記実圧力信号(VO )の変化率と、負荷(L)の容量
に応じて予め設定されている補正量(CR)との積に比
例する補償分信号(ΔVCS)を出力する補償手段(4
4)と、 前記補償分信号(ΔVCS)を圧力検出信号(VO )に加
算して補償圧力信号(VC )を生成し、この補償圧力信
号(VC )を前記減算部(41)に出力する加算部(4
5)とを備え、 前記減算部(41)は目標圧力信号(VS )から補償圧
力信号(VC )を減じて偏差信号(ΔV)を求めるよう
にした圧力比例制御弁。 - 【請求項6】 補償手段(44)は、 実圧力信号(VO )を微分してその変化率に比例する微
分信号を出力する微分回路(46)と、 前記微分手段(46)が出力する微分信号に補正量(C
R)を乗じた補償分信号(ΔVCS)を生成する補償分信
号生成手段(46)と、 実圧力信号(VO )の変化率に基づいて前記補正量(C
R)を予め負荷(L)の容量に応じた設定された値に変
更する補正量変更手段(47)とからなる請求項5に記
載の圧力比例制御弁。 - 【請求項7】 補償手段(44)は、 実圧力信号(VO )を微分してその変化率に比例する微
分信号を出力する微分回路(46)と、 前記微分手段が出力する微分信号に、負荷の容量に応じ
て予め設定される補正量を乗じた補償分信号(ΔVCS)
を生成するマイコン部(81)とからなり、 マイコン部(81)は、複数の異なる実圧力信号(VO
)の変化率と各変化率に対して予め設定された補正量
とからなる補正量データを記憶する記憶部(85)と、
予め入力される試験圧力信号(VI )に対して得られる
実圧力信号(VO)の変化率を求め、この求めた変化率
に対応する補正量を前記補正量データから求める補正量
設定手段(84)とを備えているものである請求項5に
記載の圧力比例制御弁。 - 【請求項8】 パイロット圧(PP )と実圧力(PO )
の対向関係により生成される操作力にて駆動され、実圧
力(PO )を制御する主弁(120)と、 実圧力(PO )を検出して、実圧力(PO )に対応する
実圧力信号(VO )を出力する第1の圧力センサ(3
8)と、 パイロット圧(PP )を調整するパイロット圧調整手段
(30,31)とを備え、 目標圧力(PS )に対応した目標圧力信号(VS )と実
圧力信号(VO )とに基づいてパイロット圧調整手段
(30,31)を駆動してパイロット圧(PP )を制御
して主弁(120)を操作し、実圧力(PO )を目標圧
力(PS )に制御する圧力比例制御弁において、 パイロット圧(PP )を検出して、パイロット圧(PP
)に対応するパイロット圧検出信号(VPP)を出力す
る第2の圧力センサ(91)と、 実圧力信号(VO )とパイロット圧検出信号(VPP)と
から主弁(120)に作用する操作力に対応する操作力
信号(VF )を生成する操作力信号生成部(94,9
7,98)と、 目標圧力信号(VS )と実圧力信号(VO )との第1の
偏差信号(ΔV1 )を生成する第1の減算部(92)
と、 第1の偏差信号(ΔV1 )と操作力信号(VF )との第
2の偏差信号(ΔV2)を生成する第2の減算部(9
3)と、 第2の偏差信号(ΔV2 )に基づいて前記パイロット圧
調整手段(30,31)を制御するパイロット圧制御手
段(43)とを備えた圧力比例制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25884995A JPH09101826A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25884995A JPH09101826A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09101826A true JPH09101826A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17325895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25884995A Pending JPH09101826A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09101826A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243059A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Smc Corp | 流体圧力調整装置 |
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EP1832950A1 (de) * | 2006-03-11 | 2007-09-12 | FESTO AG & Co | Regelungseinrichtung zur Regelung des fluidischen Arbeitsdrucks |
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CN109236775A (zh) * | 2018-09-29 | 2019-01-18 | 南京航空航天大学 | 一种基于高速开关阀先导调节的大流量比例阀组件及其控制方法 |
JP2019529143A (ja) * | 2016-10-04 | 2019-10-17 | マルティン ツィマーMartin Zimmer | 切替えモジュールを備えた把持装置 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP25884995A patent/JPH09101826A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2017163547A1 (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 圧力制御装置および変速機 |
JP2017172740A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 圧力制御装置および変速機 |
JP2019529143A (ja) * | 2016-10-04 | 2019-10-17 | マルティン ツィマーMartin Zimmer | 切替えモジュールを備えた把持装置 |
CN109236775A (zh) * | 2018-09-29 | 2019-01-18 | 南京航空航天大学 | 一种基于高速开关阀先导调节的大流量比例阀组件及其控制方法 |
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