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JPH09109649A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

Info

Publication number
JPH09109649A
JPH09109649A JP27162395A JP27162395A JPH09109649A JP H09109649 A JPH09109649 A JP H09109649A JP 27162395 A JP27162395 A JP 27162395A JP 27162395 A JP27162395 A JP 27162395A JP H09109649 A JPH09109649 A JP H09109649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
refrigerant
heating
compressor
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27162395A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayoshi Tajima
唯好 田島
Kaoru Kamiyama
薫 神山
Toshio Ohashi
利男 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP27162395A priority Critical patent/JPH09109649A/ja
Publication of JPH09109649A publication Critical patent/JPH09109649A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房運転開始時でも回路中を循環する冷媒量
が多くし、急速暖房可能な「自動車用空気調和装置」を
提供すること。 【解決手段】 エバポレータ1a ,1b の出口部分の配
管Pa の温度を感知することにより膨脹弁EXの開度を制
御するようにした開度制御部材Kを、外気温が低い状態
下で暖房運転を行なうときに加熱部材Hにより加熱し、
膨脹弁EXの開度を開き、回路中の冷媒が膨脹弁EXに邪魔
されることなく、コンプレッサに帰還し、コンプレッサ
で圧縮された後に高温高圧の冷媒として吐出し、これに
より即暖性の向上を図るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、急速暖房可能な自動車
用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置による暖
房運転は、熱源としてエンジン冷却水を用い、このエン
ジン冷却水の一部を車室内のヒータコアに導き、ここで
車室内空気と熱交換させ、加熱された空気を車室内に送
風している。
【0003】また、暖房の熱源としてエンジン冷却水を
利用せず、外気から熱を汲み上げ、これを車室内の暖房
に使用するようにしたヒートポンプ式空気調和装置もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヒートポンプ
式空気調和装置においては、暖房のための熱源は、主と
してコンプレッサの圧縮仕事の際に与えられるエネルギ
であり、また、暖房性能は、循環する冷媒量とコンプレ
ッサの圧縮仕事に伴なうエンタルピの差の積により与え
られるので、外気温が低く、少冷媒流量の場合には高い
暖房性能を得ることができない。
【0005】例えば、冬期の早朝に運転を開始する場合
のように、外気温が低く、車室内の温度も低いと、シス
テム部品が冷えているので、膨脹弁における弁開度は、
極めて小さく、冷媒を殆ど通さない状態となっている。
この状態で暖房運転を行なうと、回路中の冷媒の循環が
妨げられ、コンプレッサに帰還する冷媒量も少なくな
り、急速に暖房運転を行おうとしても、車室内の温度上
昇は極めて遅くなる。
【0006】また、室外側熱交換器は、低温の外気によ
り冷やされるので、蒸発能力が極めて低下し、コンプレ
ッサ内に貯溜されている潤滑油中の冷媒が、いわゆるフ
ォーミングを起こして、コンプレッサの摺動部を十分潤
滑せず、摺動部には大きな負担がかかる。したがって、
コンプレッサから吐出される冷媒流量は少なくなり、所
望の暖房運転を行うことができない。
【0007】前述の通常の暖房の熱源としてエンジン冷
却水の一部を利用するようにしたものも同様であり、冬
期の早朝に運転を開始する場合のように、外気温が低
く、車室内の温度も低いと、エンジン始動時の暖房能力
はきわめて低く、エンジンが相当温度上昇するまで、所
望温度の温風を得ることは難しい。
【0008】本考案はこのような従来の課題を解消する
ためになされたものであり、暖房運転開始時でも循環冷
媒量が多くし、急速暖房可能な自動車用空気調和装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。請求項
1に記載の発明は、コンプレッサ、第1熱交換器、膨脹
弁及び第2熱交換器を配管により閉回路を構成するよう
に接続し、前記第1熱交換器または第2熱交換器から冷
媒が流出する側となる出口配管の温度を感知することに
より前記膨脹弁の開度を制御する開度制御部材を有する
自動車用空気調和装置において、前記開度制御部材に、
該開度制御部材を加熱して前記膨脹弁の開度を大きくす
る加熱部材を添着したことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記開度制御部
材が、温度に応じて内部に封止された作動流体が圧力変
化する感温筒である。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記加熱部材
が、前記感温筒に添着された正特性サーミスタである。
【0012】
【作用】このように構成した本発明にあっては、請求項
毎に次のように作用する。請求項1に記載の発明にあっ
ては、冬期に暖房運転を開始する場合のように、外気温
が低いために膨脹弁が絞られている状態にあるときで
も、膨脹弁の開度制御部材を加熱部材により加熱し、強
制的に開放し、冷媒をコンプレッサに帰還させて、コン
プレッサにより加圧された高温高圧の冷媒を大量に閉回
路内を循環させるようにすれば、車室内の温度は、運転
開始直後から急速に上昇し、急速暖房ができることにな
る。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、開度制御
部材を感温筒により構成したので、従来からある自動車
用空気調和装置にも簡単に装着することができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、加熱部材
を正特性サーミスタにより構成したので、開度制御部材
の制御が簡単で正確に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
自動車用空気調和装置の概略構成図、図2は図1の要部
を示す拡大説明図、図3は図2の3−3線に沿う断面相
当図、図4は膨脹弁の断面図である。
【0016】本実施の形態は、独立した空気調和システ
ムを2つ併設したデュアルタイプの自動車用空気調和装
置であり、この空気調和装置は、図1に示すように、図
外のインテークユニットから選択的に取り入れられた内
外気を空気調和して前席に吹き出すための前席ユニット
Ua と、取り入れられた内気を空気調和して後席に吹き
出すための後席ユニットUb とを有している。
【0017】前席ユニットUa には、その空気通路内の
上流側から順に、図示しないインテークユニット、イン
テークドア、ブロワ、第1熱交換器であるエバポレータ
1a、エアミックスドア2a 、およびヒータコア3a が
配置され、また図示しない車室内への吹出口が設けら
れ、そして、第1温水ラインおよび第1冷媒ラインが連
結されている。
【0018】一方、後席ユニットUb には、その空気通
路内の上流側から順に、図示しないブロワ、第1熱交換
器であるエバポレータ1b 、エアミックスドア2b 、お
よび第2熱交換器であるコンデンサ4b が配置され、第
2冷媒ラインが連結されている。
【0019】第1温水ラインは、エンジン5、ウォータ
ーバルブWv 、ヒータコア3a を順次配管で連結して構
成されている。第1冷媒ラインは、コンプレッサ6、3
方コネクタ7、冷媒の流れ方向を切換える切換部材であ
る電磁弁8a 、コンデンサ4a 、逆止弁9、3方コネク
タ10、リキッドタンクL、3方コネクタ11、電磁弁
8b 、膨脹弁EXa 、エバポレータ1a および3方コネク
タ12を、順次配管Pで連結して構成されている。
【0020】なお、3方コネクタ7,10の間の配管P
は、コンデンサ4a に対するバイパス配管部であり、電
磁弁8c とともに、バイパス手段を構成している。
【0021】第2冷媒ラインは、3方コネクタ11、冷
媒の流れ方向を切換える切換部材である電磁弁8d 、コ
ンデンサ4b 、膨脹弁EXb 、エバポレータ1b および3
方コネクタ12を順次配管Pで連結して構成されてい
る。つまり、3方コネクタ12、11により、前席ユニ
ットUa の第1冷媒ラインから並列に分岐している。な
お、図中符号「13」は、コンデンサ4a での外気と冷
媒の熱交換を促進するファンである。
【0022】特に、本実施の形態では、図2,3に示す
ように、第1熱交換器であるエバポレータ1b から冷媒
が流出する出口配管Pa の温度を感知することにより膨
脹弁EXb の弁開度を制御する開度制御部材Kに、該開度
制御部材Kを加熱して膨脹弁EXb の弁開度を大きくする
加熱部材Hが取付けられている。
【0023】ただし、場合によっては、これのみでな
く、前席ユニットUa のエバポレータ1a から冷媒が流
出する出口配管Pa の温度を感知することにより膨脹弁
EXa の弁開度を制御する開度制御部材Kに、該開度制御
部材Kを加熱して膨脹弁EXa の弁開度を大きくする加熱
部材Hを取付けてもよい。
【0024】この開度制御部材Kは、具体的には、後に
詳述する感温筒K2 (K1 )であり、加熱部材Hは、正
特性サーミスタである。
【0025】開度制御部材Kを感温筒K2 により構成す
れば、従来からある自動車用空気調和装置にも簡単に装
着することができ、また、加熱部材Hを正特性サーミス
タにより構成すれば、電流値に応じて抵抗値も増大する
ので、開度制御部材Kの温度制御を簡単にかつ正確に行
うことができるという利点がある。
【0026】これらは、図2に示すように、電気絶縁テ
ープT等を介して感温筒K2 に添着され、配管Pととも
に断熱材Dにより覆われている。なお、図3中におい
て、符号「M」は、感温筒K2 を確実に出口配管Pa に
固定するための受け部材である。
【0027】前記膨脹弁EX(EXa,EXb の総称)は、例え
ば、図4に示すように、本体20に入口ポート21と出
口ポート22とが形成され、これら両ポート21、22
を連通する連通路の途中にスロート部23aと膨張室2
3bとが設けられている。そして、このスロート部23
aをボール弁24により開閉し、冷媒流量を制御すると
ともに冷媒を断熱膨張している。
【0028】このボール弁24は、膨張室23b内のバ
ルブホルダ25に固着され、このバルブホルダ25と、
出口ポート22内にねじ止めされた調節ねじ26との間
にはばね27が装着されている。
【0029】本体20の上部に設けられたハウジング3
0内には、加圧室32と均圧室33とを仕切るダイヤフ
ラム31が設けられ、均圧室33内には、外部均圧管4
5によってエバポレータ1a ,1b の出口部の冷媒の圧
力が作用するようになっている。また、均圧室33内に
はダイヤフラム31の下面に当接するストッパ35が設
けられ、このストッパ35と前記バルブホルダ25には
作動ロッド38の両端部がそれぞれ当接し、これによ
り、ボール弁24とダイヤフラム31とが連結状態とな
り、ダイヤフラム31の作動に連動して、ボール弁24
が作動するようになっている。
【0030】エバポレータ1b の出口部には感温筒K2
が取付けられ、この感温筒K2 はキャピラリーチューブ
41によって上部ハウジング28と連通されており、感
温筒K2 内に封入されている冷媒等の不活性ガスである
作動流体が上部ハウジング28に導かれるようになって
いる。
【0031】したがって、例えば、冷房サイクルを構成
する閉回路内の冷媒と同種類の作動流体を感温筒K2 内
に封入した場合には、該作動流体は、エバポレータ1b
の出口部の温度と対応した温度となり、その温度に対応
した圧力を加圧室32内に作用させることになる。そし
て、加圧室32内の圧力と均圧室33内の圧力、つまり
エバポレータ1b 直後の冷媒圧力と、ばね27の弾発力
とが釣り合う開度で、ボール弁24がスロート部23a
を開閉することになる。これにより所定の過熱度を有す
る冷媒がコンプレッサに帰還されるようになる。
【0032】ここにおいて、外気温が低下している状態
で、自動車のエンジンを始動し、コンプレッサ6を作動
することにより暖房運転を行なう場合には、冷たい外気
温を開度制御部材Kが感知し、開度制御部材K内の作動
流体の圧力が上がらず、膨脹弁EXは弁開度が絞られてい
る状態となっている。したがって、これら両膨脹弁EXに
より回路中に循環する冷媒の量は極めて少なくなり、必
然的にコンプレッサ6に帰還される冷媒量も少なく、暖
房用として多量に冷媒を吐出しようとしても不可能とな
る。
【0033】しかし、本実施の形態では、前記感温筒K
に取付けている加熱部材Hに電流を流し、これにより感
温筒Kを加熱し、作動流体の圧力を強制的に上げ、膨脹
弁EXの弁開度を開き、コンプレッサ6に多量の冷媒が帰
還し、多量の冷媒が閉回路中を循環するようにしてい
る。
【0034】次に、暖房運転を行なう場合の作用を説明
する。本実施の形態における暖房運転は、前席ユニット
Ua と後席ユニットUb とでは、熱源が異なり、前席ユ
ニットUa は、エンジン冷却水を、後席ユニットUb
は、冷媒を用いている。
【0035】したがって、暖房運転を行なう場合には、
冷媒の流れ方向を切換える切換部材である電磁弁8a ,
8b は「閉状態」、電磁弁8c ,8d は「開状態」と
し、コンプレッサ6からの冷媒が、3方コネクタ7→電
磁弁8c →3方コネクタ10→リキッドタンクL→3方
コネクタ11→電磁弁8d →コンデンサ4b →膨張弁EX
b →エバポレータ1b →3方コネクタ12と流れるよう
にする。また、ウォーターバルブWv も「開状態」とし
ておく。
【0036】このようにセットされた状態で、冬期の早
朝のように、外気温が低く、車室内の温度も低いという
状態で暖房運転を行なうと、感温筒K2 内に封入した作
動流体が発揮する温度に対応する圧力は弱く、膨脹弁EX
b は、ばね27の力によりボール弁24はスロート部2
3aを閉じているか、あるいはエバポレータ1b で熱交
換され、コンプレッサ6に液体状態の冷媒を送らない程
度に十分に絞られた状態になっている。
【0037】この状態で自動車のエンジンを始動し、コ
ンプレッサ6を作動しても、膨脹弁EXb によって冷媒の
流れは妨げられ、コンプレッサ6に帰還する冷媒は極め
て少量となり、急速暖房はできない。
【0038】そこで、本実施の形態では、加熱部材Hに
電流を流し、これにより感温筒K2を加熱し、膨脹弁EXb
の弁開度を強制的に開き、回路内の冷媒がコンプレッ
サ6に帰還しやすくしている。
【0039】つまり、加熱部材Hに電流を流すことによ
り感温筒K2 を加熱すれば、感温筒K2 内に封入した作
動流体が発揮する温度に対応する圧力が増大し、ばね2
7の力に打ち勝ってボール弁24はスロート部23aを
開くことになる。この状態になれば、コンプレッサ6の
作動により回路内の冷媒は、多量にコンプレッサ6に吸
引され、多量に圧縮されて吐出される。また、3方コネ
クタ12とコンプレッサ6との間にアキュムレータを設
置してエバポレータ1b で気化しきれなかった冷媒を気
液分離して気体冷媒をコンプレッサに帰し、保護するよ
うにしても良い。
【0040】この吐出冷媒は、3方コネクタ7→電磁弁
8c →3方コネクタ10→リキッドタンクL→3方コネ
クタ11→電磁弁8d →コンデンサ4b →膨張弁EXb →
エバポレータ1b →3方コネクタ12と流れ、コンプレ
ッサ6内に帰還する。
【0041】なお、リキッドタンクL内に入った冷媒
は、リキッドタンクL内に貯溜されている冷媒も押し出
しつつ流れることになる。
【0042】したがって、暖房運転時の当初から膨脹弁
EXb は開放状態となり、冷媒の流れを妨げないので、回
路中を循環する冷媒量も十分確保され、コンデンサ4b
では車室内空気と高温高圧の冷媒との熱交換が行なわ
れ、この加熱された車室内空気がブロアによって車室内
に送られ、車室内を急速に暖房することになる。
【0043】つまり、コンプレッサ6により加圧された
高温高圧の冷媒を多量に用いて車室内を暖房することに
なるので、車室内空気の温度上昇は、極めて早く、即暖
性が向上することになる。
【0044】そして、車室内が所望の温度になると、加
熱部材Hへの通電を停止すればよい。この加熱部材Hへ
の通電を停止により、感温筒K2 は、周辺温度に対応す
る状態となり、開度制御部材K内の作動流体の圧力も次
第に低下し、膨脹弁EXb の開度も次第に絞られ、回路中
に循環している冷媒量も絞られ、エバポレータ1b の出
口配管Pa における温度に対応した通常制御となる。
【0045】本実施の形態では、前席に対する暖房は、
エンジン冷却水の温度上昇を待って行なうことになる
が、前述のように後席ユニットUb においては、暖房が
開始されていることになるので、エンジン冷却水の温度
が上昇する暫くの間でも、前席乗員も後席ユニットUb
による即暖性の向上による恩恵に浴することができ、寒
さを凌げる。
【0046】そして、エンジン冷却水の温度が上昇する
と、大熱量のエンジン冷却水がヒータコア3a に導か
れ、所望の温度の空気が前席にも吹き出されることにな
る。
【0047】上述した実施の形態は、後席ユニットUb
のみを即暖性のよい暖房運転を行なうようにしたもので
あるが、本発明は、これのみに限定されるものではな
く、すべての電磁弁8a 〜d を「開状態」とし、加熱部
材Hに電流を流し、これにより感温筒K1 ,K2 を加熱
し、膨脹弁EXa ,EXb の弁開度を強制的に開け、前席ユ
ニットUa のエバポレータ1a にも、また後席ユニット
Ub のエバポレータ1b及びコンデンサ4b にも高温高
圧の冷媒を導き、前席ユニットUa と後席ユニットUb
を同時に暖房するようにしても良い。
【0048】また、本発明は、図5に示すような、外気
から熱を汲み上げ、これを車室内の暖房に使用するよう
にしたヒートポンプ式空気調和装置にも適用することも
できる。ここに示すものは、除湿機能を有していないヒ
ートポンプ式空気調和装置であるが、除湿機能を有する
自動車用ヒートポンプ式空気調和装置にも適用すること
ができる。
【0049】図5に示すヒートポンプ式空気調和装置の
構成は、コンプレッサ6、冷媒の流れ方向(冷房時の場
合は破線矢印、暖房時の場合は実線矢印)を切換える切
換部材V(本実施の形態では四方弁を使用している)、
室内空気と冷媒とを熱交換し室内空気を冷却あるいは加
熱する第1熱交換器1(冷房時にはエバポレータとして
機能し、暖房時にはコンデンサとして機能する)、室内
側膨脹弁EX、リキッドタンクL、室外側膨脹弁EX、第2
熱交換器4(冷房時にはコンデンサとして機能し、暖房
時にはエバポレータとして機能する)を有し、これらを
配管P、3方コネクタ及び逆止弁Cを介して閉回路を構
成するように連結したものである。
【0050】そして、暖房時に第1熱交換器1から冷媒
が流出する側となる出口配管Pa 及び暖房運転時に前記
第2熱交換器4から冷媒が流出する側となる出口配管P
a の温度を感知することにより膨脹弁EXの弁開度を制御
する開度制御部材K(感温筒K1 ,K2 )に、該開度制
御部材Kを加熱して膨脹弁EXの弁開度を大きくする加熱
部材Hが取付けられている。
【0051】この場合も、暖房時に加熱部材Hに電流を
流し、これにより感温筒K1 ,K2を加熱し、膨脹弁EX
の弁開度を強制的に開き、回路内の冷媒がコンプレッサ
6に帰還しやすくすれば、即暖性の向上を図ることがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、暖房運転開始時に膨脹弁の絞り状態を強制的
に開放し、多量の冷媒をコンプレッサに帰還させて車室
内を暖房するようにしたので、運転開始直後から急速に
暖房できる。また、外気温が低い場合に生じる潤滑油中
の冷媒が起こすいわゆるフォーミングを防止でき、十分
な潤滑が可能となり、コンプレッサの摺動部に大きな負
担がかかることもなく、運転開始時のコンプレッサの潤
滑油不足も防止でき、コンプレッサの高速回転が可能に
なり、これによっても冷媒流量の増大による即暖性を向
上させることができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、開度制御
部材を感温筒により構成したので、従来からある自動車
用ヒートポンプ式空気調和装置にも簡単に装着すること
ができる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、加熱部材
を正特性サーミスタにより構成したので、開度制御部材
の制御が簡単で正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の構成図である。
【図2】 図1の要部を示す拡大説明図である。
【図3】 図2の3−3線に沿う断面相当図である。
【図4】 膨脹弁の断面図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1,1a ,1b …第1熱交換器、 4a …第2熱
交換器、6…コンプレッサ、 8…
切換部材、EX…膨脹弁、 H
…加熱部材、K…開度制御部材(感温筒K1 ,K2 )、
P…配管、Pa …出口配管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ(6)、第1熱交換器(1a,1
    b) 、膨脹弁(EX)及び第2熱交換器(4a)を配管(P)によ
    り閉回路を構成するように接続し、前記第1熱交換器(1
    a,1b) または第2熱交換器(4a)から冷媒が流出する側と
    なる出口配管(Pa )の温度を感知することにより前記膨
    脹弁(EX)の開度を制御する開度制御部材(K)を有する自
    動車用空気調和装置において、前記開度制御部材(K)
    に、該開度制御部材(K)を加熱して前記膨脹弁(EX)の開
    度を大きくする加熱部材(H) を添着したことを特徴とす
    る自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記開度制御部材(K)は、温度に応じて
    内部に封止された作動流体が圧力変化する感温筒(K1 ,K
    2)である請求項1に記載の自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱部材(H) は、前記感温筒(K1 ,K
    2)に添着された正特性サーミスタである請求項1又は2
    に記載の自動車用空気調和装置。
JP27162395A 1995-10-19 1995-10-19 自動車用空気調和装置 Pending JPH09109649A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103158487A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 杭州三花研究院有限公司 一种汽车空调系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103158487A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 杭州三花研究院有限公司 一种汽车空调系统
CN103158487B (zh) * 2011-12-19 2016-05-04 杭州三花研究院有限公司 一种汽车空调系统

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