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JPH09107325A - ワイヤレスメッセージ通信システム - Google Patents

ワイヤレスメッセージ通信システム

Info

Publication number
JPH09107325A
JPH09107325A JP7262850A JP26285095A JPH09107325A JP H09107325 A JPH09107325 A JP H09107325A JP 7262850 A JP7262850 A JP 7262850A JP 26285095 A JP26285095 A JP 26285095A JP H09107325 A JPH09107325 A JP H09107325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
message
communication
slave station
master station
station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7262850A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Miura
英一 三浦
Shiro Kondo
史郎 近藤
Yoji Kikuchi
洋司 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP7262850A priority Critical patent/JPH09107325A/ja
Publication of JPH09107325A publication Critical patent/JPH09107325A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】来場者が親局から受け取るメッセージが混信す
ることなく、また、望むメッセージを受け取るために余
分な動作を必要とすることもなく、消費電力を小さく抑
えることのできるワイヤレスメッセージ通信システムを
提供する。 【解決手段】親局1は、システム管理者が入出力装置5
を介して操作し、子局2を携帯する人へのメッセージを
送る。子局2側は通常電波方式受信機7の電源は切られ
ている。親局1は電波方式送信機4からメッセージを送
出する前に、通信範囲の狭い電磁誘導方式無線機3から
子局2の電波方式受信機7の起動信号とメッセージの送
信周波数に関する信号とを電磁誘導方式の通信で子局2
に伝える。子局2では、これによって電波方式受信機7
が起動され、親局1の電波方式送信機4から送信される
メッセージを受け取り、入出力部8から出力する。電波
方式受信機7はメッセージを出力し終わると電源が切ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミューズメント
パークや公共施設などにおいて目的地への誘導などのメ
ッセージガイドを行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】アミューズメントパークや公共施設等に
おいて、来場者を目的の場所へ誘導する従来のシステム
としては以下のようなものがある。
【0003】来場者が携帯端末などを所持しない場合
は、来場者の接近を赤外線などを利用した感知センサな
どで検知し、メッセージを場内アナウンスなどで報知す
るのが一般的である。
【0004】一方、音声合成用ICなどを内蔵した携帯
端末を来場者に所持させることが可能な場合には、来場
の際にこのような携帯端末を渡して、メッセージが必要
な時には、来場者にボタンを押すなどの操作をしてもら
い、来場者が望む時に端末から流れるメッセージを聞い
てもらう方法がある。その他には、FM受信機等の受信
手段を有する携帯端末(子局)を来場者に携帯してもら
い、定期的に親局から無線通信手段を使ってメッセージ
を流し、携帯している端末で来場者に親局から発信され
るメッセージを聞いてもらう方法も可能である。
【0005】来場者が希望するメッセージを聞けるよう
にするためには、親局が異なる周波数で何通りかのメッ
セージを流すようにするか、子局から親局へ望むメッセ
ージを送信してくれるように伝えるために、子局から親
局へのデータ通信を可能とする手段を設ける方法があ
る。子局から親局への通信手段には赤外線通信などが利
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】来場者の接近を感知し
電波や場内アナウンスにてメッセージの送信を開始する
システムでは、ある来場者が先行者に追いついてしまっ
た場合に先行者のメッセージの説明を途中から聞くこと
になったり、自分の希望する親局以外の音声が聞こえて
しまう可能性もあり、聞きたい音声をハッキリと聞けな
かったり、メッセージ内容を誤って認識してしまうな
ど、来場者を混乱させる原因となる。
【0007】また、来場者に携帯端末を携帯してもらう
場合で、FMなどの電波の無線通信手段を利用する場合
には、一般に、各親局がメッセージを送信するチャネル
が同一であったり、異なる親局間のメッセージ送信チャ
ネルのセパレーションが十分でなかったりするためや、
電波の届く範囲が広く周囲環境に影響されやすいため
に、親局と他親局との交信エリアが重なり、やはり、音
声をハッキリ聞き取れなかったり、メッセージ内容を誤
って認識してしまうなど、来場者を混乱させる原因とな
ってしまう。
【0008】来場者が親局から望むメッセージを受け取
るために、子局から親局へのメッセージの伝達手段とし
て、赤外線通信を利用した場合には、親局の設置位置を
確認し、この方向に端末を向けるか、決められた位置に
端末を置くなどの動作を来場者に要求しなければならな
い。
【0009】更に、来場者に携帯してもらう携帯端末に
音声合成用ICなどの音声ガイド出力手段を持たせた
り、FM受信機などの電波方式による受信機を常時受信
待ち受け状態として利用した場合には、電波方式の無線
機は消費電力が大きいため電池の寿命が短くなるという
問題が生じる。
【0010】従って、本発明の課題は、来場者が親局か
ら受け取るメッセージが混信することなく、また、望む
メッセージを受け取るために余分な動作を必要とするこ
ともなく、消費電力を小さく抑えることのできるワイヤ
レスメッセージ通信システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
は、親局の交信エリアを限定しやすい誘導無線手段を用
いることにより親局と子局の通信を行うエリアを限定す
るとともに、子局がメッセージを受信するタイミングを
親局がメッセージを送信するタイミングに合わせるよう
な制御を行うことが有効である。
【0012】このような制御は親局が子局を検知するた
めの電磁誘導方式による誘導無線とメッセージを交信す
るための電波方式による無線の2つの無線を利用するこ
とにより、実現することが可能である。
【0013】従って、本発明のシステムにおける子局
は、電磁誘導方式により、前記親局とデータ通信を行う
誘導無線手段と、前記データ通信の内容に従って、電波
方式で親局からのメッセージを受け取る受信手段とを備
える。
【0014】また、親局も同様に、電磁誘導方式によ
り、前記子局とデータ通信を行う誘導無線手段と、前記
データ通信の内容に従って、電波方式で子局へのメッセ
ージを送信する送信手段とを備える。
【0015】すなわち、本発明の通信システムは、複数
の点在する親局の無線通信手段により、子局を携帯した
者にメッセージを送信する通信システムであって、親局
は、子局とデータ通信を行うための電磁誘導方式による
誘導無線手段と、子局にメッセージを送信する電波方式
による無線通信手段とを備え、子局は、親局とデータ通
信を行うための電磁誘導方式による誘導無線手段と、親
局からのメッセージを受信する電波方式による無線通信
手段を備え、子局を携帯した者が親局の誘導無線通信手
段の通信範囲内に入ってきたときに、子局は、親局とま
ず前記データ通信を行い、次に該データ通信の内容に従
って電波方式によるメッセージ通信を行う。
【0016】このように、子局と親局に電磁誘導方式の
誘導無線手段を設け、子局が親局からメッセージを受け
取るために必要なデータの授受を行うようにする。例え
ば、電磁誘導方式によって親局から子局に送信されるデ
ータは、電波方式でメッセージを送信する際に使用する
周波数チャネルとか、子局の電波方式の無線通信手段あ
るいは受信手段の電源をオンするための命令等とする。
【0017】電磁誘導方式の無線は、電波方式に比べて
通信範囲を非常に小さくできるので、親局のごく限られ
た周囲のみに通信範囲を限ることができ、同じ周波数で
通信を行う親局を比較的近づけて設けても、各親局が発
信する信号が混信しないようにすることができる。
【0018】子局側では、通常は消費電力の大きい電波
方式の無線通信手段あるいは受信手段の電源をオフとし
ておき、誘導無線手段は常に電源を入れておく。誘導無
線手段は電波方式の無線通信手段よりも消費電力が少な
いので、常に電源を入れた状態にしておいても電波方式
の無線通信手段を常に電源を入れた状態で使用するより
も消費電力を少なく抑えることが出来、例えば、子局の
電源として電池を使用する場合には、電池の寿命を引き
延ばすことができる。
【0019】子局を携帯した人が親局の電磁誘導方式の
無線の通信範囲に入ると、親局から上記したようなデー
タを受け取り、電波方式の無線通信手段あるいは受信手
段の電源を入れて、親局からのメッセージを受け取る。
この場合、親局からのメッセージが終わったら再び電源
を落とすように構成する。このように構成することによ
って、親局からのメッセージを最初から最後まで確実に
聞くことができ、途中からメッセージを聞くようなこと
は起こらない。
【0020】また、親局が複数の周波数チャネルでメッ
セージを送信可能な場合には、子局から誘導無線手段を
使って、チャンネル選択のデータを親局に送り、親局は
このデータに従って要求された周波数チャネルでメッセ
ージを電波方式により送信する。各周波数チャネル毎に
異なるメッセージを送信するようにすれば、子局の携帯
者は自分の望むメッセージを選んで聞くことが出来、親
局と子局との間で双方向の通信が可能となる。
【0021】また、各周波数チャネルで送信するメッセ
ージを同じものとすれば、来場者が非常に多い場合など
にメッセージが始まるまで長く待たされるという問題も
緩和することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の原理を説明する
図である。本発明のワイヤレスメッセージ通信システム
は、システム管理者が管理する親局と、例えば、アミュ
ーズメントパークの来場者が携帯する携帯端末である子
局とからなる。子局は、一般に複数用意され、親局は、
このシステムが設置される設備の構成により、1つの場
合もあれば、複数の場合もある。本発明の説明は、主に
アミューズメントパークのアトラクションの設備を念頭
においてなされるが、用途はこれに限られるものではな
く、例えば、自動車の駐車場の入口でタイムカードの機
能を持った子局をドライバに渡し、駐車スペースの空い
ている場所まで誘導するという使い方も可能である。
【0023】同図に示されるように、親局1は、ループ
コイルアンテナ9−1を有する電磁誘導方式無線機3
と、アンテナ10−1を有する電波方式送信機4と、シ
ステム管理者が親局1を制御するためのインタフェース
となる入出力装置5とからなる。また、子局2は、ルー
プコイルアンテナ9−2を有する電磁誘導方式無線機6
と、アンテナ10−2を有する電波方式受信機7と、子
局2の携帯者に情報を知らせたり、親局1へ送信するデ
ータの入力を行う入出力部8とからなる。
【0024】親局1は、通信範囲の狭い電磁誘導方式の
無線機3から子局2の電波方式の受信機7を起動するた
めの信号とメッセージを送信するチャネルの周波数に関
するデータとをループコイルアンテナ9−1から送信す
る。子局2側では、通常は電波方式の受信機7の電源は
オフの状態になっており、電磁誘導方式の無線機6のみ
が常に受信状態にある。親局1のループコイルアンテナ
9−1から送信された信号は子局2のループコイルアン
テナ9−2で受信され、電磁誘導方式無線機6によって
解読され、不図示のプロセッサの制御によって電波方式
の受信機7を起動し、メッセージが送信されてくる周波
数に自動的にチューニングする。
【0025】このようにして、子局2側の電波方式受信
機7は受信待機状態となる。一方、親局1では、電磁誘
導方式の無線機3が子局2の電波方式受信機7の起動信
号を送信すると、続けて、電波方式送信機4からメッセ
ージ信号を所定の周波数にのせて送信する。子局2側で
は、前記所定の周波数にチューニングされた電波方式受
信機7が親局1からの電波を受信して、メッセージを入
出力部8から出力する。メッセージを出力し終わると、
子局2側の電波方式受信機7は自動的に電源が切られて
オフ状態になる。子局2の携帯者は、このようにして得
られたメッセージをもとに迷路等のアトラクションにお
いて、自分の進路を決定する。
【0026】ここで、電磁誘導方式の無線の通信範囲は
電波方式に比べて狭いので、親局1が複数設けられてい
る場合に、比較的親局同士を近づけたとしても、電磁誘
導方式の通信範囲を重ならなくすることが出来る。そし
て、電磁誘導方式の通信による指示で、親局1からメッ
セージを受ける直前に受信機7を起動するので、他の親
局からのメッセージが混信するのを防ぐことが出来る。
また、子局2が携帯型である場合は、電源として電池を
使用する場合が多いと考えられるが、消費電力の大きい
電波方式の受信機7をメッセージを受けるときのみ起動
するので、電力消費を抑えて電池の寿命を長引かせ、シ
ステム管理者の負担を減らすことができる。
【0027】また、親局1からメッセージが送信される
前には必ず子局2に対して電波方式受信機7の起動とチ
ューニングのための信号が送信されるので、子局2では
親局1からのメッセージを最初から聞き漏らすことなく
聞くことが出来る。また、親局1が異なる周波数チャン
ネルで異なるメッセージを送信する構成となっている場
合には、電磁誘導方式無線機6から来場者が望むメッセ
ージの送信を親局1へ要求することにより、親局1は子
局2へ来場者が望むメッセージの周波数へのチューニン
グの為の信号を送るようにする。これにより、来場者は
自分の望むメッセージを聞くことが出来る。
【0028】図2は、本発明の実施例によるシステムの
親局の構成を示すブロック図である。同図に示される親
局においては、電磁誘導方式による誘導無線機13と電
波方式による送信機14とを持つ。誘導無線機3には、
電磁誘導方式による通信のためのループコイルアンテナ
11が設けられており、このループコイルアンテナ11
を用いて、同様に誘導無線機を有する子局(来場者が携
帯する携帯端末)と通信を行う。
【0029】誘導無線機13は、エンコーダ13−1、
デコーダ13−3、プロトコル制御部13−2、信号の
変調/復調及び検出機能を有する送受信部13−4、及
び波形解析部13−5からなっている。
【0030】上位パソコン16はシステム管理者とのイ
ンターフェースの役割を有し、これにより親局の通信制
御用のMPU15を制御する。MPU15は、電磁誘導
方式の誘導無線機13と電波方式の送信機14の切替え
や制御、送信データ用のメモリ制御を行う。
【0031】誘導無線機13はMPU15から送信用デ
ータを受け取ると、プロトコル制御部13−2の制御の
もとにエンコーダ13−1が、送信用データを送信可能
なプロトコルに設定し、送受信部13−4で変調されて
ループコイルアンテナ11から送信する。子局からのデ
ータをループコイルアンテナ11で受信した場合には、
送受信部13−4で検出/復調され、波形解析部13−
5で波形解析されたあと、プロトコル制御部13−2の
制御のもとデコーダ13−3でMPU15が取り扱うこ
とのできるデータに変換されてMPU15に送られる。
【0032】誘導無線機13は、電磁波の内、減衰量の
多い磁界成分を利用する通信方式であるために、アンテ
ナの形状や設置場所を工夫することで狭い交信エリアを
形成することが比較的簡単に実現できることが良く知ら
れている。例えば、ループコイルアンテナ11は、電磁
誘導方式の通信における使用周波数が300kHzとす
るとアンテナの長さは約25mとなり、ループコイル状
(螺旋状)の形状にして、占有面積を小さく抑えるよう
に構成される。また、この誘導無線機13の通信範囲
は、ループアンテナのループ径や出力電力によるもの
の、通常数十cm〜2、3m程度と電波方式よりもかな
り狭くできる。なお、電波方式の送信アンテナ12は、
例えば、FMラジオ等に使われるダイポールアンテナや
線状アンテナ等である。
【0033】誘導無線機13は、子局の電波方式の受信
機(後述)の起動信号とこの受信機が受信を行うための
周波数チャネルをデータとして送信する。電波方式の送
信機14は、誘導無線機13により特定された無線周波
数チャネルを利用してメッセージを送信する。
【0034】電波方式の送信機14は、PLL(phase l
ocked loop) 14−1、ローパスフィルタ14−2、自
励発振器14−3、変調器14−4、バンドパスフィル
タ14−5、14−7、ミキサ14−6、14−8から
なっている。送信機14のPLL周波数シンセサイザ
(PLL14−1、ローパスフィルタ14−2、自励発
振器14−3からなる)はMPU15からの信号に従っ
て、送信機14の送信周波数を設定し、MPU15から
送られてきた信号は音声合成用IC17によって音声デ
ータに変換され、このデータは音声ドライバ18によっ
て増幅されて送信機14に送られる。この音声信号は変
調器14−4で変調され、2つのバンドパスフィルタ1
4−5、14−7、2つのミキサ14−6、14−8を
介して、送信アンテナ12より送信される。
【0035】電波方式の送信機14から送信される信号
は音声信号や文字、画像信号等が考えられるが、例え
ば、音声信号は音声をPCM変調等によりディジタル化
することにより得られる。
【0036】誘導無線機13と電波式送信機14の2つ
の無線の送信タイミングは、誘導無線機13によるデー
タ伝送が終了した時点で送信機14によるガイドメッセ
ージの送信を開始するものとし、これを定期的に繰り返
すものである。なお、送信機14の送信周波数チャネル
は同じシステム内で同一のものを使用する親局がないこ
とが望ましいが、親局の設置台数が送信機14の送信周
波数チャネル数より多い場合には同一周波数チャネルを
もつ親局同士の信号の干渉が十分小さくなるように離し
た場所に設置して周波数再利用を図る。
【0037】図3は、本発明の実施例によるシステムの
子局の構成を示すブロック図である。子局は誘導無線機
23と受信周波数チャネルが自動変更可能な受信機24
を有する。誘導無線機23にはループコイルアンテナ2
1が、受信機24には受信アンテナ22が設けられてお
り、いずれもMCU25によって制御される。ここで、
受信アンテナ22は、親局の場合と同様なものであり、
例えばダイポールアンテナや線状アンテナである。
【0038】ループコイルアンテナ21と誘導無線機2
3とは、図2の親局のものと同じであるので説明は省略
する。誘導無線機23が親局の送信機4からの送信周波
数に関する情報を受け取ると、MCU25はPLL24
−1に受信機24のチューニング用信号を入力する。P
LL24−1、LPF24−2、VCO(自励発振器)
24−3からなる回路によって、送信されてくる電波の
周波数に合致した周波数の信号を生成し、ミキサ24−
8に入力する。受信アンテナ22で受信された電波はミ
キサ24−8でVCO24−3からの信号と合波され、
バンドパスフィルタ24−7、24−5、ミキサ24−
6を通過して復調器24−4で音声信号に復調され、音
声ドライバ27で増幅されて、出力装置29から出力さ
れる。なお、親局から送信されてくる信号は音声信号に
は限られず、文字出力等のための信号であってもよい。
従って、出力装置29としては、音声出力のためのスピ
ーカのみではなく、文字や絵を出力することのできる液
晶画面等を設けることも可能である。
【0039】また、子局には来場者が親局に所望のメッ
セージを送信してくれるように情報を送るための入力装
置28が子局携帯者とのインタフェースとして設けられ
ている。この入力装置28としては、例えば、テンキー
等である。
【0040】電源30は、例えば、電池であり、MCU
25により制御される電源スイッチ26を介して受信機
24や音声ドライバ27等消費電力の多い回路に電力を
供給する。
【0041】子局側では通常、電源が供給されているの
は誘導無線機23のみで、受信機24は誘導無線機23
が親局からのデータを受信したときのみ電源が供給され
受信待機状態となる。この受信機24は、受信周波数を
自動的に設定できるPLL周波数シンセサイザ(PLL
24−1、LPF24−2、VCO24−3からなる)
などの機能を有し、誘導無線機23で受信した周波数チ
ャネルのデータにより受信機24の受信周波数を変化す
る。なお、この受信待機状態は受信機24が全メッセー
ジを受信したタイミングで終了し、受信機24への電源
供給を終了する。この終了するタイミングなどの制御は
MCU25の有するタイマ機能を使った、タイムアウト
制御や親局からメッセージ終了の信号を受け取った場合
にMCU25が受信機24及び音声ドライバ27の電源
を切る制御を行うなどで行うことが可能である。このよ
うに、これらの子局側の制御はMCU25のようなマイ
コンなどを内蔵することにより簡単に実現できる。
【0042】上記構成によれば、来場者は子局(携帯端
末)が親局からの電磁誘導方式による無線データを受信
しないとメッセージを聞くことが不可能であるため、時
間差をおいて先行者の同親局の交信エリアに進入した場
合でもメッセージの途中から聞くことはなくなる。
【0043】電磁誘導方式の無線によるデータ通信によ
りそれぞれの親局にて特異の周波数チャネルを利用でき
るため、来場者の希望とする親局以外からのメッセージ
が混信する可能性はない。
【0044】また、無線機で消費電力の大きい箇所は、
データを変復調するミキサ部と信号を増幅する増幅部、
検波用IC等であるが、これらは一般的に動作周波数が
高いほど、また遠方との通信を行う場合に、より大きな
電力を消費する。電磁誘導方式では電波方式に比べ、使
用周波数がかなり低いため消費電力が小さくて済む。ま
た、通信距離や構成等が様々であるため、一概に電磁誘
導方式と電波方式との消費電力の差を言うことは難しい
ものの、一般に電磁誘導方式の方が電波方式の約数十分
の一程度消費電力が小さいということができる。従っ
て、電池消耗の激しい電波方式の受信機は親局の電磁誘
導無線交信エリアを通過したときのみ、動作する回路構
成をとっているため子局側の電池交換期間が延び、シス
テム提供者の負担を軽減することが可能である。
【0045】図4は、PLL周波数シンセサイザの構成
を示すブロック図である。このPLL周波数シンセサイ
ザでは、自励発振器31から発振された周波数f1の信
号をフィードバックし、位相比較器32に入力するよう
に構成する。自励発振器31は、入力電圧に見合った周
波数で発振する発振回路である。自励発振器31からフ
ィードバックされた周波数f1の信号は、入力側からM
PU(あるいはMCU)によって入力される周波数f2
の信号とともに位相比較器32に入力される。位相比較
器32は、この周波数f1の信号と周波数f2の信号と
を比較し、次段のローパスフィルタ33では余分なノイ
ズや高周波等を除去した信号をつくり、この信号を再び
自励発振器31に入力して、この信号の電圧で自励発振
器31の発振周波数制御を行う。このPLLフィードバ
ックループによって安定的な発振を行い、出力側に一定
の周波数の信号を供給することが可能となる。また、フ
ィードバック経路35にはプログラマブルに設定可能な
可変分周器34が設けられており、自由に発振周波数を
設定させることができるように構成されている。図2、
3の実施例においては、この可変分周器34の制御もM
PUあるいはMCUによって行われるように構成されて
いる。
【0046】図5は、本発明をアミューズメントパーク
における迷路などのアトラクションシステムに応用した
例を示す。来場者は、この迷路内の複数の分岐点におい
て設置されている親局からのメッセージをたよりに進行
方向を選択していくというものである。
【0047】本システムにおいては、各分岐点に親局A
を設置する。それぞれの親局Aは、図2に示す同一周波
数の誘導無線機と特定の周波数チャネルの電波を利用し
た送信機を内蔵する。各親局A間の距離は電磁誘導方式
の通信において、混信が起こらない程度に互いに離れて
いることが望ましい。
【0048】例として親局Aが存在する分岐点における
子局との交信のやりとりを以下に述べる。図6は、親局
と子局の送信データの送信タイミングを示すタイミング
チャートである。
【0049】親局の誘導無線機は、いわゆるループコイ
ルアンテナにより限定された交信エリアを形成し、図6
(a)に示すようなタイミングで送信データを送る。こ
の送信データは親局の送信機4の周波数チャネルに関す
る数バイト程度でよいため、送信時間は1msよりも十
分に短い時間ですむ。
【0050】来場者がこの交信エリアに進入し、子局が
誘導無線によって周波数チャネルのデータch.1(チ
ャネル1)を受信すると、子局内のMCU25の制御に
より受信機24への起動をかける(図6(c)参照)と
同時に、PLL周波数シンセサイザ(PLL24−1、
LPF24−2、VCO24−3からなる)により受信
周波数チャネルをch.1に設定し受信待機状態にな
る。後に、図6(b)のタイミングで親局側送信機4よ
りメッセージが送信され、メッセージが終了する適当な
タイミングで、受信機24への電流供給を終了する(図
6(c)参照)。この電流供給を終了するタイミングは
前述のタイマ制御や親局からのメッセージ終了信号の受
信などにより行う。
【0051】この後、子局の処理は大きく2つに場合分
けされる。来場者が、このメッセージのみで進路の選択
が可能であれば親局との処理は終了し、再度誘導無線に
よって受信した周波数チャネルデータが前回受信したチ
ャネルと同じものであった場合には受信待機状態になら
ない処理を行う。この設定は、親局から同じ周波数チャ
ネルデータを受信したときは、MCU25を受信機24
を起動する信号を出力しないように設定するだけでよ
く、MCUとメモリを使った簡単なソフトウェアで実現
が可能である。また、一度聞いたメッセージを上記のよ
うに再び聞かないようにした後に、もう一度聞き直すよ
うにする設定も、MCUとメモリを用いた簡単なソフト
ウェアで実現が可能であり、図3の入力装置28から希
望のデータを設定して誘導無線により親局に再度メッセ
ージの送信を促すためのデータを送信するようにすれば
よい。
【0052】来場者がより詳細なデータを必要とする場
合には、図6(d)に示されるように、子局の入力手段
(例えばキー入力など)を利用して希望するチャネルc
h.3を選択する。この際、どの周波数チャネルが希望
するメッセージと対応するかは始めのメッセージなどで
来場者に知らせておく。そして、図6(d)に示される
ように、子局の誘導無線機により、この周波数チャネル
ch.3のデータは親局に送信され、前述と同じ処理に
より親局と子局間にて今度はch.3でメッセージ送信
が行われ(図6(e)参照)、子局は処理を終了する。
【0053】図7は、親局の送信データの別の送信タイ
ミングを示すタイミングチャートである。図6の送信タ
イミングにおいては、電磁誘導方式によるch.設定デ
ータを受信した子局と親局との交信が開始されるため、
ch.設定データを受信すれば複数の子局対1つの親局
との交信が可能とであり、子局がメッセージを途中から
受信することもない。
【0054】しかし、前のメッセージが流れている途中
で後ろの人が電磁誘導交信エリアに進入した場合には電
磁誘導方式によるch.設定データの送信がまだ開始さ
れていないため、親局からのメッセージを聞くことが出
来なかったり、前の人がメッセージを聞き終わるまで待
たなければならなかったりする。
【0055】これは、メッセージの長さや来場者の頻度
等に関係するが、このようなことがおこる可能性を小さ
くする方法が図7のタイミングで親局から送信データを
送信するものである。
【0056】同図(a)に示されるように、電磁誘導方
式の無線機で、電磁誘導交信エリア内にch.1〜3の
設定信号を交互に連続して送信する。このとき、親局で
は、それぞれのチャネル設定信号に合わせて、ch.1
〜3に対応する送信メッセージを同時に送信できる構成
とする。例えば、電波方式の送信機を複数設けるとか、
信号を多重して送信する構成とするなどが可能である。
【0057】各チャネルに対応する送信メッセージは同
じものとし、これらのメッセージの送信は、図7(b)
〜(d)に示されるように、図7(a)の各チャネル設
定信号の送信のすぐ後に続いて行う。例えば、ch.1
の設定信号が送出されるタイミングA1の直後からc
h.1によるデータの送信が始まり(タイミングB
1)、次のch.1設定信号が送出されるタイミング
(タイミングA2)の前(タイミングB2)までに送信
メッセージの送信を終わるようにする。
【0058】ch.2やch.3の場合も同様であり、
ch.2設定信号が送信されてから次のch.2設定信
号が送信されるまでの間に、ch.2によるメッセージ
の送信を行い、ch.3設定信号間にch.3によるメ
ッセージの送信を行う。
【0059】このようにすることによって、次のメッセ
ージが開始されるまでの時間が短縮され、それぞれの使
用周波数も異なるので混信する可能性もなくなる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、電波式の受信機は、電磁
誘導方式の通信によってメッセージを始めから完全に受
信可能になった時のみ電源が入れられて受信待機状態と
なるため、メッセージを途中から聞くことはなくなる。
【0061】また、消費電力の大きい電波方式の受信機
はメッセージを受信する時のみ電源を入れる構成とし、
常に電源を入れておくのは消費電力の少ない電磁誘導方
式の無線機であるので、子局あるいは来場者の携帯する
携帯端末の電池の消耗を防ぐことが可能である。
【0062】更に、利用者が必要な情報をそれぞれ予め
割り当てられた周波数チャネルを使用して得るため、混
信などを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】本発明の実施例による親局の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施例による子局の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】PLL周波数シンセサイザの一構成例を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明をアミューズメントパークにおける迷路
などのアトラクションシステムに応用した例を示す図で
ある。
【図6】親局と子局の送信データの送信タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図7】親局の送信データの別の送信タイミングの例を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 親局 2 子局 3、6 電磁誘導方式無線機 4 電波方式送信機 5 入出力装置 7 電波方式受信機 8 入出力部 9−1、9−2、11、21 ループコイルアンテ
ナ 10−1、10−2、12、22 アンテナ 13、23 誘導無線機 14 送信機 15 MPU 16 上位パソコン 17 音声合成用IC 18、27 音声ドライバ 24 受信機 25 MCU 26 電源スイッチ 28 入力装置 29 出力装置 30 電源 31 自励発振器 32 位相比較器 33 ローパスフィルタ 34 可変分周器 35 フィードバック経路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の点在する親局の無線通信手段によ
    り、子局を携帯した者にメッセージを送信する通信シス
    テムにおいて、 前記親局は、 前記子局とデータ通信を行うための電磁誘導方式による
    誘導無線通信手段と、前記子局にメッセージを送信する
    電波方式による無線通信手段とを備え、 前記子局は、 前記親局とデータ通信を行うための電磁誘導方式による
    誘導無線通信手段と、前記親局からのメッセージを受信
    する電波方式による無線通信手段を備え、 前記子局を携帯した者が前記親局の誘導無線通信手段の
    通信範囲内に入ってきたときに、該子局は、該親局とま
    ず前記データ通信を行い、次に該データ通信の内容に従
    って電波方式によるメッセージ通信を行うことを特徴と
    した通信システム。
  2. 【請求項2】子局は、電波方式による無線通信手段で受
    信されたメッセージを音声あるいは画像として出力する
    出力手段を更に有し、 誘導無線通信手段によって親局から所定の信号を受け取
    ることによって、電波による無線通信によって親局から
    送られてくるメッセージの出力動作を行うことを特徴と
    する請求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】子局は通常、電波方式による無線通信手段
    の電源の一部または全部を停止するか、または前記無線
    通信手段の受信動作の一部または全部を停止しており、
    電磁誘導方式による無線通信手段によって受信した前記
    所定の信号をもって電波方式の無線通信手段が受信動作
    に入ることを特徴とする請求項2記載の通信システム。
  4. 【請求項4】子局の電波方式による無線通信手段は、多
    チャネル受信が可能であり、親局から誘導無線通信手段
    により送信されてきた周波数チャネルを用いてメッセー
    ジ通信を行うことを特徴とする請求項2記載の通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】子局の電磁誘導方式による誘導無線通信手
    段は双方向通信が可能なことを特徴とした請求項1記載
    の通信システム。
  6. 【請求項6】子局は誘導無線通信手段によって情報を親
    局に送信し、その情報に応じて親局はまず電磁誘導方式
    の通信によってメッセージを送る周波数チャネルを子局
    に通知し、その後電波方式にて指定した周波数チャネル
    を使って子局にメッセージを送ることを特徴とする請求
    項2〜5のいずれか1つに記載の通信システム。
  7. 【請求項7】前記メッセージは音声メッセージであるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の通
    信システム。
  8. 【請求項8】電磁誘導方式でデータ通信を行う誘導無線
    手段と、電波方式でメッセージ送信を行う送信手段とを
    備える親局とメッセージの授受を行う通信システムにお
    ける子局において、 電磁誘導方式により、前記親局とデータ通信を行う誘導
    無線手段と、 前記データ通信の内容に従って、電波方式で親局からの
    メッセージを受け取る受信手段とを備えることを特徴と
    する通信システムにおける子局。
  9. 【請求項9】前記データ通信の内容は、少なくとも親局
    からメッセージを送信する周波数チャネルに関するデー
    タと子局の受信手段の起動命令とを含み、前記メッセー
    ジを受け取るタイミングに合わせて前記受信手段は起動
    され、メッセージの受信が終わると前記受信手段はオフ
    状態になることを特徴とする請求項8記載の通信システ
    ムの子局。
  10. 【請求項10】前記メッセージは音声メッセージである
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の通信システ
    ムの子局。
  11. 【請求項11】電磁誘導方式でデータ通信を行う誘導無
    線手段と、電波方式でメッセージ受信を行う受信手段と
    を備える子局とメッセージの授受を行う通信システムに
    おける親局において、 電磁誘導方式により、前記子局とデータ通信を行う誘導
    無線手段と、 前記データ通信の内容に従って、電波方式で子局へのメ
    ッセージを送信する送信手段とを備えることを特徴とす
    る通信システムにおける親局。
  12. 【請求項12】前記データ通信の内容は、少なくとも親
    局からメッセージを送信する周波数チャネルと子局の受
    信手段の起動命令とを含み、前記メッセージを受け取る
    タイミングに合わせて前記受信手段は起動され、メッセ
    ージの受信が終わると前記受信手段はオフ状態になるこ
    とを特徴とする請求項11記載の通信システムの親局。
  13. 【請求項13】前記メッセージは音声メッセージである
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の通信シ
    ステムの親局。
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