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JPH0899887A - 免疫賦活剤 - Google Patents

免疫賦活剤

Info

Publication number
JPH0899887A
JPH0899887A JP7205384A JP20538495A JPH0899887A JP H0899887 A JPH0899887 A JP H0899887A JP 7205384 A JP7205384 A JP 7205384A JP 20538495 A JP20538495 A JP 20538495A JP H0899887 A JPH0899887 A JP H0899887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enterococcus
cells
administration
immunopotentiator
microorganism belonging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7205384A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hasegawa
貴史 長谷川
Tetsuo Yamamoto
哲郎 山本
Kazutomo Ohashi
一智 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHINICHI SEIYAKU KK
Original Assignee
NICHINICHI SEIYAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NICHINICHI SEIYAKU KK filed Critical NICHINICHI SEIYAKU KK
Priority to JP7205384A priority Critical patent/JPH0899887A/ja
Publication of JPH0899887A publication Critical patent/JPH0899887A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 有効成分としてエンテロコッカス属に属する
微生物の菌体又はその処理物を含有する免疫賦活剤 【効果】 本発明のエンテロコッカス属菌は、腸内乳酸
球菌であるので毒性がなく、副作用もなく、末梢血白血
球の免疫増強能や骨髄細胞の活性化機能があるため、免
疫力が低下して起こる各種疾患や、疾病による免疫力低
下、更にそれに伴う合併症に対して、予防又は治療効果
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンテロコッカス(En
terococcus)属に属する微生物の菌体又はその処理物を
有効成分として含有する、副作用のない免疫増強能、骨
髄内細胞増殖機能及びリンパ球増殖機能を有する製剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、生体の免疫能を高める、もしくは
免疫に関する生物活性物質(インターフェロン類、腫瘍
壊死因子(TNF)、コロニー刺激因子等の各種サイト
カイン等)の放出能増強等の目的で生体応答調節物質
(BRM、Biological responsemodifiers)製剤が多種
開発されており、何種類かのBRM製剤が製品化されて
いる。これらの薬剤は主として、白血球その他の癌や、
ウイルス性肝炎等の治療に使用されているが、求められ
ている効果が十分に得られないものや、効果はあっても
それ以上に重篤な副作用が生じて、投与に継続が困難に
なるものが多い。又、特定の疾患だけの使用や、短期間
の使用等、種々の制限がつけられている場合が多い。そ
のため、このようなBRM製剤を予防医学的な目的に応
じて日常生活の中で用いることは不可能である。
【0003】畜産業界では、家畜の飼料や飼育設備への
投下資本の効率的回収のため、やむなく、家畜の生態を
無視した飼育がなされている。食肉用家畜は、短期間で
の発育と飼育効率を図るために狭い畜舎の中で、運動を
制限して飼育されている場合が多い。又、養鶏場の白色
レグホンは、狭いケージで飼育されている。乳牛に対し
ては、穀物等を大量に与え、乳量増産を図っているため
に、本来の食生活とは、全くかけ離れたものとなってい
る。このように家畜をとりまく環境は過酷で、家畜はス
トレスがたまりやすくなり、疾病に対する抵抗力が落ち
ている。牧場で飼育されている家畜においても、人手不
足のため、家畜の健康管理が十分対応できていない場合
がある。家畜の羅病は畜産農家にとって重大であり、そ
ういう事態を防ぐために、家畜の飼料に抗生物質等の薬
物を添加して、疾病の予防を図っている。
【0004】乳酸菌は、抗癌作用や免疫賦活作用等、様
々な生理活性をもつことが知られているが、報告されて
いる投与例のほとんどは、腹腔内投与等の非経口投与で
ある。乳酸菌懸濁物や磨砕物等の乳酸菌処理物の非経口
投与法は、動物実験では可能であっても、臨床治療法と
しての実際の使用は困難な点が多く不可能である。ま
た、乳酸菌の生理活性効果を得るために乳酸菌そのも
の、もしくはその処理物単独の経口摂取を行う臨床上の
使用例はほとんどなく、ヨーグルト等の乳製品に含まれ
ている乳酸菌の摂取、又はケフィアのような乳酸菌の代
謝産物の飲用による生理活性効果の有無を観察している
のが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】免疫賦活作用を有する
薬剤は、免疫低下症例に対して専ら用いられている。又
一方では、免疫賦活剤を予防医学的に使用することが疾
病を予防する見地から希求されるが、このような場合に
は、長期にわたる使用が必要となるので、有効であるこ
とはもちろん、服用の容易さ及び副作用を示さないこと
等が重要である。
【0006】動物用薬剤、特に家畜及び家禽用薬剤は、
法的規制により、食肉や酪農産物等の出荷時に残存しな
いこととされている。しかし、抗菌剤としての抗生物質
やホルモン剤等の薬剤が、動物体に異常な変化をもたら
す可能性は否定できないし、使用されたこれら薬剤が残
存しないとは言い切れるものではない。従って、食肉や
卵及び乳製品等は、日常的に摂取されるものであるの
で、できる限りこのような薬剤を使わないようにするこ
とが重要である。
【0007】そのため、ヒト及び動物とりわけ家畜類に
対して安全且つ、免疫増強等の作用により疾患を予防で
きる薬剤が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはエンテロコ
ッカス属に属する微生物に免疫賦活作用及び白血球減少
を予防する働きがあることに着目し、各種の免疫反応に
関係する細胞やその機能についての作用を詳しく調べ
た。そして、この微生物が、末梢血中の白血球数、好酸
球数、骨髄細胞の顆粒球/赤芽球比(M/E比)の増
加、リンパ球の幼若化促進、末梢血中の好中球の化学発
光能の増強など、免疫賦活に関係する細胞数の増加及び
機能の増強等の生理作用を有することを見いだし、本発
明を完成させた。又、本発明剤に使用される菌種は、健
常者の腸内およびサイレージから分離された乳酸菌の一
種であるので、副作用の無い安全な菌種である。
【0009】本発明に用いられるエンテロコッカス属に
属する微生物としてはエンテロコッカス・フェカリス
(Enterococcus faecalis)やエンテロコッカス・フェ
シウム(Enterococcus faecium)もしくはエンテロコッ
カス・エビウム(Enterococcusavium)やエンテロコッ
カス・デュランス(Enterococcus durans)、又はエン
テロコッカス・カセリフラブス(Enterococcus casseli
flavus)やエンテロコッカス・ガリナルム(Enterococc
us gallinarum)等が挙げられるが、特に有用なのは、
本発明者らにより分離された新菌株のエンテロコッカス
・フェカリス及びエンテロコッカス・カセリフラブスに
属する微生物の菌体又はその処理物である。
【0010】エンテロコッカス・フェカリスは、ヒトの
腸内常在乳酸菌の一種である(Bergey's Manual of Sys
tematic Bacteriology. vol.2,1063(1986))。本発明に
おいてはこの菌種に属する種々の菌株を用いることがで
きるが、特に免疫賦活作用が高い点において、NF−1
011菌株を用いることが好ましい。該菌株は工業技術
院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第12564号と
して寄託されている。
【0011】エンテロコッカス・カセリフラブスは、サ
イレージ内に生息する乳酸菌の1種である(Bergey's M
anual of Systematic Bacteriology. vol.2,1063(198
6))。本発明においてはこの菌種に属する種々の菌株を
用いることができるが、特に免疫賦活作用が高い点にお
いて、NF−1004菌株を用いることが好ましい。該
菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第
14378号として寄託されている。
【0012】以下にエンテロコッカス・フェカリスNF
−1011及びエンテロコッカス・カセリフラブスNF
−1004の分離手段及び同菌株の菌学的及び生理学的
性質を示す。
【0013】(1)エンテロコッカス・フェカリスNF
−1011の分離手段 健常者の糞便の加熱滅菌水による10倍希釈物を適切な
選択培地(KMN寒天平板及びSF寒天平板)に塗抹
し、好気条件下37℃で、48〜72時間培養し、菌集
落を出現させた。この菌集落を別の同種平板培地に画線
塗布し、同様に培養して菌集落を再び出現させた。同様
の操作を数回繰り返し、単一の菌種だけからなる単一集
落を分離した。この新分離菌株について、菌学的(形態
的、生化学的及び血清学的)性状を調べ、エンテロコッ
カス・フェカリス(Enterococcusfaecalis)に属すると
分類同定した。 (2)エンテロコッカス・カセリフラブスNF−100
4の分離手段 サイレージの加熱滅菌水による10倍希釈物を適切な選
択培地(MRS寒天平板)に塗抹し、好気条件下37℃
で、48〜72時間培養し、菌集落を出現させた。この
菌集落を別の同種平板培地に画線塗布し、同様に培養し
て菌集落を再び出現させた。同様の操作を数回繰り返
し、単一の菌種だけからなる単一集落を分離した。この
新分離菌株について、菌学的(形態的、生化学的及び血
清学的)性状を調べ、エンテロコッカス・カセリフラブ
ス(Enterococcus casseliflavus)に属すると分類同定
した。
【0014】 (3)菌学的及び生理学的性質 ──────────────────────────── 性状 NF-1011 NF-1004 ──────────────────────────── グラム染色性 + + 菌形態 球形 球形 カタラーゼ − − 溶血性 α α 血清群 D D 増殖性 10℃ + + 45℃ + + 50℃ + + 熱耐性 60℃ 30分 + + 胆汁エスクリン添加培地での生育 + + pH9.6培地での生育 + + 6.5%食塩添加培地での生育 + + メチレンブルー染色性 + + ゼラチン液化 − − 0.01%TTC添加培地での生育 + + テルライト添加培地での生育 + + 酸生成の有無 グリセロール + + L−アラビノース − + D−リボース + + D−キシロース − + D−グルコース + + D−ガラクトース + + D−フラクトース + + D−マンノース + + マルトース + + マンニトール + + シュクロース + + L−ソルボース − − D−ソルビトール + − L−ラムノース + + ラクトース + + アミグダリン + + エスクリン + + セロビオース + + メリビオース − + イヌリン − + メレジトース + − ──────────────────────────── +;陽性、−;陰性 TTC;2,3,5−トリフェニルテトラゾリウムクロリド
【0015】本発明に使用するエンテロコッカス・フェ
カリス及びエンテロコッカス・カセリフラブスを培養し
て得られる菌体は死菌体又は生菌体、或いは菌体を磨
砕、超音波破砕、水抽出等の処理をしたものを用いるこ
とができる。これらを製剤するにはデンプン、乳糖、大
豆蛋白等の担体、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安
定剤、矯味矯具剤等の添加物を用いて、周知の方法で錠
剤や顆粒剤にされる。
【0016】使用量は、症状、年齢等により異なるが、
有効成分として1日0.002〜0.1g/kg体重を通常成人に対
して1日1回又は数回に分けて投与することができる。
【0017】
【実施例】以下実施例を示すが、本発明はこれらの実施
例の記載によって何ら制限されるものではない。
【0018】実施例1.(エンテロコッカスの培養) エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecali
s)NF−1011及びエンテロコッカス・カセリフラ
ブス(Enterococcus casseliflavus) NF−1004を、代表的培地として以下に示す組成の
ロゴサ液体培地に接種し、(菌数:106個/ml)、37
℃で10〜16時間培養し、生菌数約109個/mlの培養
液を得た。得られた培養液を12,000rpmで20分間遠心
分離して集菌し、蒸留水で2回洗浄して菌体を得た。こ
の菌体を蒸留水で懸濁し、110℃で10分間加熱して
死菌体懸濁液を得た。次に、熱風乾燥法あるいは凍結乾
燥法等適当な方法で乾燥処理し、乾燥死菌体を得た。
【0019】ロゴサ液体培地の組成を示す。 トリプチケース 10g 酵母エキス 5g トリプトース 3g リン酸一カリウム 3g リン酸二カリウム 3g クエン酸三アンモニウム 2g ツイーン80(界面活性剤) 1g グルコース 20g システイン塩酸塩 0.2g 塩類溶液(1のとおり) 5ml 蒸留水 1,000ml (pH7.0に調整、121℃で15分間加熱滅菌) (1)塩類溶液:MgSO4・7H2O 11.5g FeSO4・7H2O 0.68g MnSO4・2H2O 2.4g 蒸留水 100ml
【0020】実施例2. 体重10〜15kgの健常犬
(雑種、雄性又は雌性)にAGF社製ドッグフード(乾
燥及び缶詰)及び飲料水を与え、通常の飼育環境にて飼
育した。
【0021】このイヌ(3匹)に実施例1で得たエンテ
ロコッカス・フェカリスNF−1011菌体標品を生理
的食塩水(0.85%NaCl水溶液)に溶解又は懸濁し、
100mg/kg体重の割合になるように3ヶ月間連日
経口投与を行った。他方の群(3匹)には生理的食塩水
のみを同量投与した。投与1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月
後に採血し、一般血液検査、骨髄検査(M/E比)、更
に、好中球の化学発光能、及びグルコース消費量を指標
としたリンパ球幼若化反応の程度を調べた。
【0022】(末梢血白血球数及び分画検査)末梢血白
血球をギムザ染色し、鏡検により細胞数を数えた。NF
−1011菌体標品投与前の白血球数は12,680±1,429
個/μl(平均値±SD、以下同じ)であったが、投与
1、2、3ヶ月後のそれは各々15,993±1,285個/μ
l、14,323±1,470個/μl、15,025±1,231個/μlと
増加傾向を示した。又血液塗抹による血球分画検査では
好酸球の増加が見られた。
【0023】(骨髄細胞M/E比)腸骨稜から採取した
骨髄液をスライドグラスに塗布し、ライト・ギムザ染色
を行った。検体をメタノールに2〜5分間浸け、固定し
た後、ライト染色液に8〜10分間浸け、顆粒を染色し
た。その後、水でライト染色液を洗い流し、ギムザ染色
液に15〜30分間浸け染色した後、水洗乾燥した。染
色した標本を鏡検し、赤芽球系細胞数と顆粒球系細胞数
を数えて比率(M/E比)を求めた。
【0024】骨髄細胞のM/E比はNF−1011菌体
標品投与前は1.29±0.06であったが、投与1、2、3ヶ
月後のそれは各々1.80±0.06、2.34±0.23、2.53±0.27
といずれの時点でも投与前に比べて増加していた(p<
0.01)。
【0025】(好中球の化学発光能)好中球の化学発光
能の測定は、ケミルミネッセンス法によった。バイアル
中に5mM HEPES添加−MEM培地で4×105
個/mlに調整した細胞浮遊液500μlを注入し、ル
ミノール溶液20mlを添加して、37℃、30分間保
温した。化学発光測定器での基定値が安定したところで
ジモサン20μlを添加し、好中球化学発光能を測定し
た。NF−1011菌体標品投与群の発光能は対照群に
比べ、菌体投与1、2、3ヶ月後共に1.5〜1.8倍高く、
有意に増強されていた(p<0.01)。
【0026】(リンパ球幼若化反応)ヘパリン(25〜
50単位/ml)加末梢静脈血よりFicoll-Hypaque法に
よりリンパ球を分離した。リンパ球数を、HEPES
(25mM)、ペニシリンG(100単位/ml)、ス
トレプトマイシン(50μg/ml)及び10%健常ヒ
トAB型新鮮(凍結)血清を加えたRPMI1640に
て5×105個/mlに調整し、平底マイクロプレート
(Falcon 3040)の各ウエルに0.2mlずつ分注し
た。その後、幼若化反応を促進させるために、フィトヘ
マグルチニン(PHA−P、最終濃度15μg/m
l)、コンカナバリン A(Con A、最終濃度50
μg/ml)、リポ多糖(LPS、最終濃度25μg/
ml)を添加し、37℃で5%CO2培養器内にて、3
日間培養した。
【0027】培養後50%グルコース溶液をマイクロプ
レート1ウエルあたり0.02mlになるように加え、37
℃で5%CO2培養器内にて、18時間培養した。その
後リンパ球のみを分離し、溶液中のグルコース量を測定
した。予め測定した添加前のグルコース量と培養後のグ
ルコース量の差のブランク値での補正値を、幼若化リン
パ球の取込量とした。
【0028】
【表1】 数値は刺激指数を示す。 *、***は投与前(0月)に対して有意差があること(それぞれp<0.05、p<0.001 )を示す。
【0029】結果を表1に示した。リンパ球幼若化は、
PHA−P、Con A及びLPSのいずれの刺激剤を
用いて測定した場合も、NF−1011菌体標品投与前
に比較して、投与1、2、3ヶ月後のいずれにおいても
高値を示し、菌体標品投与による幼若化反応の促進作用
が認められた。
【0030】実施例3(マウス脾細胞の幼若化活性) 5週齢、雄性のC3H/He N系マウス(日本SL
C)を平均体重が同じになるように2群(各群6匹)に
分け、一方の群には粉末CE−2(日本クレア)のみ、
もう一方の群は、実施例1で得たエンテロコッカス・カ
セリフラブスNF−1004菌体標品を5%重量配合し
た粉末CE−2をそれぞれ自由摂取させた。
【0031】菌体標品投与の開始から14日後及び35
日後に、両群各々3匹のマウスから脾臓を摘出し、10
%FBS含有RPMI1640培地中ではさみで破砕
後、洗浄及びワイヤーメッシュで濾過し均一な脾臓細胞
液を得た。この細胞液を10%FBS含有RPMI16
40培地を用いて、5×106個/mlに調整し、平底
マイクロプレート(Falcon 3040)の各ウエルに0.1ml
ずつ分注した。その後、幼若化反応を促進させるため
に、コンカナバリン A(Con A、最終濃度0.1μ
g/ml)、リポ多糖(LPS、最終濃度0.01μg/m
l)を添加し、37℃で5%CO2培養器内にて、2日
間培養した。
【0032】培養後、0.5%3-(4,5-Dimethylthiazol-2-
yl)-2,5-Diphenyl TetrazoliumBromide(MTT)溶液
を0.01ml/ウエル添加し、37℃で5%CO2培養器
内にて3時間培養した。培養後、プレートを遠心し、上
清0.1mlを除去した後、0.2N HCl含有イソプロパ
ノール溶液0.1ml添加して、MTTホルマザンを溶解
させ、波長588nmに設定したマイクロプレートリー
ダーで吸光度を測定した。
【0033】
【表2】 数値は刺激指数を示す。 **、***は対照群に対して有意差があること(それぞれp<0.01、p<0.001)を示す 。
【0034】結果を表2に示した。菌体標品投与群は、
Con A、LPSのいずれの刺激剤を用いて測定した
場合も、菌体標品投与開始から35日後において、同週
齢の対照群と比較して高値を示し、菌体標品投与による
幼若化反応の促進作用が認められた。
【0035】実施例4 体重10〜15kgの健常犬(雑種、雄性又は雌性)に
本発明菌体標品を100mg/kg体重の割合になるよ
うに3ヶ月間連日経口投与後の各犬の一般的健康状態
(発熱、活動性、食欲、嘔吐、咳、脱水症状、紫斑、血
尿、膀胱炎等の有無)を観察したところ、全実験期間を
通して、本発明菌体標品の投与による副作用及び死亡例
は見られなかった。
【0036】実施例5(製剤例) (1)実施例1で得た死菌体菌末150mgを精製でん
ぷん末150mg及び乳糖700mgと混合して錠剤又
は顆粒剤にする。
【0037】(2)実施例1で得た死菌体菌末300m
gを大豆タンパク300mg及び乳糖400mgと混合
して錠剤又は顆粒剤にする。
【0038】
【発明の効果】本発明のエンテロコッカス属菌は、腸内
乳酸菌であるので毒性がなく、副作用もなく、末梢血白
血球数の増加作用や骨髄細胞、脾臓細胞、末梢白血球の
免疫機能活性化作用があるため、免疫力が低下して起こ
る各種疾患や、疾病による免疫力低下、更にそれに伴う
合併症に対して、予防又は治療効果が得られる。又、こ
のような特徴を有することによって、老人や乳幼児に対
しても使用可能であり、更に動物に応用することもでき
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効成分としてエンテロコッカス属に属す
    る微生物の菌体又はその処理物を含有する免疫賦活剤
  2. 【請求項2】エンテロコッカス属に属する微生物がエン
    テロコッカス・フェカリス又はエンテロコッカス・カセ
    リフラブスである請求項1記載の免疫賦活剤
  3. 【請求項3】エンテロコッカス属に属する微生物がエン
    テロコッカス・フェカリスNF−1011又はエンテロ
    コッカス・カセリフラブスNF−1004である請求項
    1記載の免疫賦活剤
JP7205384A 1994-08-01 1995-07-18 免疫賦活剤 Pending JPH0899887A (ja)

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