JPH0898464A - 電気自動車用駆動装置の油圧回路 - Google Patents
電気自動車用駆動装置の油圧回路Info
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- JPH0898464A JPH0898464A JP25611594A JP25611594A JPH0898464A JP H0898464 A JPH0898464 A JP H0898464A JP 25611594 A JP25611594 A JP 25611594A JP 25611594 A JP25611594 A JP 25611594A JP H0898464 A JPH0898464 A JP H0898464A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/00—General details of gearing
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- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
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Abstract
気自動車駆動装置のトルク伝達手段の潤滑油量を適正化
し、高回転時のモータ冷却油量を十分に確保する。 【構成】 駆動装置1は、モ−タ2と、モ−タ2の出力
トルクを駆動輪9へ伝達するトルク伝達手段3,4と、
オイルポンプ5と、オイルポンプ5の駆動手段8と、オ
イルポンプ5の吐出油を供給される吐出回路71と、吐
出回路71に絞り74を介して連結し、トルク伝達手段
3,4へ油を導く潤滑回路72と、吐出回路71に絞り
75を介して連結し、モ−タ2へ油を導く冷却回路73
と、吐出回路71の油圧が所定圧以上になった時に、吐
出回路71から冷却回路73へ油を供給するバルブ76
とを備える。バルブ76の調圧作用で潤滑回路72への
供給油量は、高回転時も一定となるため、冷却回路73
への供給油量は、回転上昇につれて増大する。
Description
動装置に関し、特にその潤滑及び冷却のための油圧回路
に関する。
として、モータと、その出力トルクを駆動輪に伝達する
トルク伝達手段とを組み合わせたものがある。上記形式
の電気自動車用駆動装置においては、トルク伝達手段各
部の潤滑と、特に中高速時にモータの冷却を行うため
に、潤滑と冷却を兼ねる油圧回路が設けられる。こうし
た油圧回路として、米国特許第4,418,777号明
細書には、電動オイルポンプから吐出された油をケース
壁内の油路を通して一旦サポート部まで導き、そこで分
流させてトルク伝達手段の各部を潤滑するための潤滑回
路と、モータのコイルを冷却するための冷却回路とに所
定の配分で供給する油圧回路が開示されている。
おいて潤滑油量は、ある一定量を確保すれば足り、しか
もそのようにした方が油の攪拌等による回転抵抗の増加
を防ぐのに好ましいのに対して、冷却油量の方は、モー
タの発熱量の増加に対して増大させる必要がある。しか
るに上記構成の油圧回路では、オイルポンプの吐出油量
が増加すれば、潤滑回路及び冷却回路に供給される油量
もそれに比例してそれぞれ増加する。したがって、モ−
タの冷却に多量の油を必要とする時、それに応じてオイ
ルポンプの吐出油量を多くすると、モ−タの冷却油量の
みならず、トルク伝達手段の潤滑油量も増大し、潤滑回
路に必要量をはるかに超える油が供給されることにな
る。この超過分の油を吐出させるための駆動力は、オイ
ルポンプの駆動損失となる。
オイルポンプの吐出油量の増大に伴って増加させるよう
にし、それにより不要な潤滑油量の消費をなくすことで
オイルポンプの駆動損失を低減しながらモータの冷却を
効率良く行うことができるようにした電気自動車用駆動
装置の油圧回路を提供することを目的とする。
め、本発明は、モ−タと、該モ−タの出力トルクを駆動
輪へ伝達するトルク伝達手段と、オイルポンプと、該オ
イルポンプを回転駆動する駆動手段と、前記オイルポン
プより吐出された油を供給される吐出回路と、該吐出回
路に第1の絞り手段を介して連結され、前記トルク伝達
手段へ油を導く潤滑回路と、前記吐出回路に第2の絞り
手段を介して連結され、前記モ−タへ油を導く冷却回路
と、前記吐出回路の油圧が所定圧以上になった時に、前
記吐出回路から前記冷却回路へ油を供給するバルブとを
備えたことを特徴とする。そして、前記駆動手段は、前
記モータの出力トルクを前記オイルポンプに伝達する第
2のトルク伝達手段とすることができる。
路では、オイルポンプの吐出油量が少ないときには、ト
ルク伝達手段への潤滑油の供給は、ポンプ、吐出回路、
第1の絞り手段及び潤滑回路の経路で行われ、モ−タへ
の冷却油の供給は、ポンプ、吐出回路、第2の絞り手段
及び冷却回路の経路で行われる。これに対して、オイル
ポンプの吐出油量が多いときには、トルク伝達手段への
潤滑油の供給、モ−タへの冷却油の供給、共に上記経路
が保たれながら、モ−タへの冷却油の供給については、
吐出回路の油圧が所定圧以上になることでバルブが開口
し、吐出回路の余剰油を冷却回路へ供給するようになる
ため、ポンプ、吐出回路、バルブ及び冷却回路の経路を
辿る冷却油の供給が追加される。
回路の油圧が所定圧以上になるとバルブが開口し、吐出
回路の余剰油を冷却回路へ供給するため、吐出回路の油
圧はオイルポンプの吐出油量に関わりなく一定に保た
れ、第1の絞り手段を介して潤滑回路からの一定の油量
をトルク伝達手段へ供給する。これに対して、バルブを
介して冷却回路に供給される油は、吐出回路から潤滑回
路に供給される油の中の余剰分であるため、モ−タの発
熱量が増加したときには、多量に必要となるモ−タの冷
却油量を吐出回路の余剰油で補うことができる。したが
って、トルク伝達手段へ必要以上の油量を供給すること
がなくなり、その分のオイルポンプの余分な駆動損失を
低減することができる。しかも、余剰油をモ−タの冷却
に充てることでオイルポンプの吐出量に比してモータの
冷却油量を増大させることができ、結果的にモータの冷
却及びトルク伝達手段の潤滑それぞれの目的に合わせた
油量を確実に確保することができる。
段をモータの出力トルクをオイルポンプに伝達する第2
のトルク伝達手段とした場合、モータの出力トルクによ
りオイルポンプを回転駆動することができ、電気自動車
用駆動装置を簡単な構成とすることができる。さらに、
車両の走行抵抗は、車速の増加に伴って増加するため、
電気自動車においては、車速の増加に伴ってモータが大
きな出力を発生する頻度が高くなり、モータの平均発熱
量も車速の増加に伴って増加するが、上記のようにオイ
ルポンプをモータの出力トルクによって回転駆動するこ
とにより、オイルポンプの吐出油量を車速の増加に応じ
て増加させ、これに伴いモータの冷却油量を車速の増加
に応じて増加させることができ、冷却を効率良く行うこ
とができる。また、モータの被駆動時には、電力を消費
することなくオイルポンプを回転駆動させることができ
るので、モータ被駆動時にもトルク伝達手段への潤滑油
量及びモータへの冷却油量を確実に確保することができ
る。
明を説明する。図1に概念的に示すように、本発明に係
る電気自動車用駆動装置1は、モ−タ2と、モ−タ2の
出力トルクを駆動輪9へ伝達するトルク伝達手段3,4
と、オイルポンプ5と、オイルポンプ5を回転駆動する
駆動手段8と、オイルポンプ5より吐出された油を供給
される吐出回路71と、吐出回路71に第1の絞り手段
74を介して連結され、トルク伝達手段3,4へ油を導
く潤滑回路72と、吐出回路71に第2の絞り手段75
を介して連結され、モ−タ2へ油を導く冷却回路73
と、吐出回路71の油圧が所定圧以上になった時に、吐
出回路71から冷却回路73へ油を供給するバルブ76
とを備えている。
よりオイルポンプ5を回転駆動する第2のトルク伝達手
段81〜85によりオイルポンプ5を回転駆動するよう
にしても良いし、別途オイルポンプ駆動用モータと、該
モータを制御する制御手段を設けて、モータのトルク指
令値、電気自動車の車速、コイルエンドの温度及びオイ
ルの温度等を検出して、モータのトルク指令値が大きい
とき、電気自動車の車速が大きいとき、コイルエンドの
温度が高いとき及びオイルの温度が高いときに、オイル
ポンプ5の吐出油量を増大させるように前記オイルポン
プ駆動用モータを制御しても良い。
た図面を参照してさらに詳細に説明する。図2に断面を
示すように、この電気自動車用駆動装置1は、モータケ
ース10mとギヤケース10gとに分割されたケース1
0のモータケース10m側に固定されたステータ21
と、ステータ21の径方向内側に配設されたロータ22
と、ロータ22にスプライン連結され、ラジアル及びス
ラスト力を支持する一対のボールベアリング16,18
でモータケース10mに回転自在に支持されたロータ軸
23とを有するモータ2と、ギヤケース10g側にロー
タ軸23と同軸に配設され、モータ2の回転を減速して
出力するトルク伝達手段を構成するプラネタリギヤ3
と、プラネタリギヤ3の出力を本例において一方はロー
タ軸23内を通して、他方は直接、車両の左右駆動輪に
伝達する、同じくトルク伝達手段を構成する差動装置4
とから構成されている。
するサンギヤ31と、ギヤケース10gにラジアル方向
への遊びを許容して回り止め固定されたリングギヤ32
と、モータケース10m側のサポートに回転自在に支持
され、サンギヤ31及びリングギヤ32に噛合するピニ
オン33を回転自在に支持し、差動装置4に連結された
キャリヤ34とを有する。サンギヤ31は、ロータ軸2
3に端部を当接させて配設され、スリーブ81によりス
プライン嵌合で相互に連結されている。
ヤ34と一体化された部分と、別体でこれにボルト止め
された部分とからなる差動装置ケース40内に配設され
た一対の差動大歯車41と、これらに噛合し、差動装置
ケース40にピン止めされた差動小歯車軸42に遊嵌さ
れた複数の差動小歯車43(図にその1つだけを示す)
とを備え、一方の差動大歯車41の軸孔には、ロータ軸
23内を通して差動装置4の一方の出力をヨーク軸12
a(図に想像線で示す)を介して一方の駆動輪に伝達す
るドライブ軸11の端部がスプライン嵌合且つスナップ
リング止めされ、他方の差動大歯車41の軸孔には、差
動装置4の他方の出力を直接他方の駆動輪に伝達するド
ライブ軸を兼ねるヨーク軸12bがスプライン嵌合且つ
スナップリング止めされている。差動装置ケース40の
一方の部分に形成された軸部は、ボールベアリング15
を介してギヤケース10gの外端壁のサポート部に支持
され、キャリヤ34と一体化された他方の部分は、キャ
リヤ34に形成された軸部をボールベアリング13を介
してモータケース10m側のサポート部に支持されてい
る。
軸11をヨーク軸12aにスプライン連結する連結スリ
ーブを示し、該スリーブ19はその外端の外周をボール
ベアリング17を介してモータケース10mの外端を閉
じるリッドに支持され、内端側外周をニードルベアリン
グ20を介してロータ軸23の内周に支持されている。
また、符号101は駆動装置内の潤滑兼冷却油を回収す
る油溜めのオイルパン、24はモータ2に3相交流電力
を給電するパワーケーブル、5は駆動装置各部の潤滑兼
冷却油をケース10に内において循環させるべくパーキ
ングギヤ82のスリーブ81にギヤ連結されたオイルポ
ンプ、6はロータ22の回転位置を検出すべくオイルポ
ンプ軸に連結されたレゾルバ、7はオイルストレーナ及
びレリーフ弁形式のバルブ76を組込んだバルブボデ
ィ、82はパーキングギヤ、102はモータケース10
mの外周面に多数突出形成され、モータの熱を直接大気
に逃がす冷却フィンを示す。
2の出力トルクをオイルポンプ5に伝達する第2のトル
ク伝達手段を用いているため、上記駆動手段8は、スリ
ーブ81の端部に形成された外周歯811に噛合するギ
ヤ83と、それに重合して一体化され、オイルポンプ軸
に一体形成された被動ギヤ85に噛合する小径のギヤ8
4とからなる中間ギヤとで構成される第2のトルク伝達
手段を備えている。中間ギヤ83,84は、一端をモー
タケース10mのセンタサポートに支持され、他端をオ
イルポンプハウジングに支持されている。
装置1では、モータ2のロータ22の回転がロータ軸2
3からパーキングギヤ82のスリーブ81を連結手段に
利用してサンギヤ31に伝えられる。サンギヤ31に伝
達された回転は、ギヤケース10gに回り止め固定され
たリングギヤ32に自転の反力を取るピニオン33の公
転としてキャリヤ34に取り出され、それと一体化され
た差動装置ケース40を回転させる。差動装置ケース4
0の回転は、差動小歯車軸42及びそれに遊嵌された差
動小歯車43を経て、一方で差動大歯車41からそれに
スプライン嵌合したドライブ軸11の回転とされ、他方
で差動大歯車41を経てそれにスプライン嵌合したヨー
ク軸12bの回転とされて、最終的に図示しない左右駆
動輪に伝達され、車両の駆動力とされる。
回路を図2に明瞭に現れない部分を展開して示してお
り、ギヤケース10gの下部には上記ストレーナとバル
ブ76を内蔵したバルブボディ7が取付けられている。
バルブボディ7とオイルポンプ5とは吸込回路70と吐
出回路71とで接続されている。吐出回路71は、この
例では、バルブボディ7内で図4に示すように3分岐し
ており、その第1の油路71aには前記第1の絞り手段
74を構成するオリフィスが設けられており、オリフィ
スの下流側が第1の潤滑油路72aとなっている。この
油路72aは、ギヤケース10gの端壁内を通り、サポ
ート部で差動装置ケース40の軸部に達し、そこから2
分岐して一方は、差動装置ケース40のケース壁内油路
を経てキャリヤ34のピニオン支持軸341内に至り、
該軸の径方向油孔で終端している。他方はヨーク軸12
b内の油路を経て差動装置ケース40内に開口し、さら
にドライブ軸11内油路111を経て放射方向の2つの
油孔112,113で終端している。
71bには前記第2の絞り手段75を構成するオリフィ
スが設けられており、オリフィスの下流側は、この例に
おいて、図4に示すように、2分岐して、一方が第2の
潤滑油路72bとなっている。この油路72bは、図5
及び図6に示すように、モータケース10mの周壁内を
通り、リッド内の第3の絞り手段78すなわちオリフィ
スで絞られてモータケース10m外端側のリッドのサポ
ート部に達して、連結スリーブ19とロータ軸23との
間に開口して終端している。2分岐した他方の回路は、
この例において冷却回路73を構成し、図6に示すモー
タケース10m内に配設された接続パイプ73pを経て
モータケース10mの上部に取付けられた一対のノズル
ブロックの一方107aに接続している。両ノズルブロ
ック107a,107b間はモータケース10m最上部
の油路73cで接続されている。それぞれのノズルブロ
ック107a,107bにはモータ2のステータ21の
コイル211に指向するノズルとして機能する多数の第
4の絞り手段79a,79bが形成されている。
岐した第3の油路71cには、本例において、前記吐出
回路71の油圧すなわち1次圧が所定圧以上になった時
にスプリング負荷に抗して開弁し、吐出回路71から冷
却回路73へ油を逃がす、直動形レリーフ弁形式のバル
ブ76が介装されており、該弁の2次側すなわち排出側
は、分岐回路77で前記第2の潤滑油路72b及び冷却
回路73に接続されている。
ストレーナ70sを経てポンプ5に吸い上げられた油
は、吐出回路71を経て一旦バルブボディ7に戻り、そ
こで前記のように3分岐された油路に至る。第1の油路
71aに入った油は、オリフィス74で流量を規制され
てギヤケース10g端壁側の軸支持部に達し、差動装置
ケース40のギヤケース10gへの支持部の油溝を経
て、一方は、ヨーク軸12bと差動装置ケース40の軸
部の間を通り、差動装置ケース40壁内の油孔からキャ
リヤ34のピニオン支持軸内の油路341に導かれる。
この油は、該油路341に続く径方向油孔から放出され
てニードルベアリング及びスラストワッシャを潤滑す
る。他方、ヨーク軸12b内の油路に入った油は、差動
装置ケース40内に達して差動歯車の噛み合い面、差動
大歯車41と差動装置ケース40との摺動面、差動大歯
車41とドライブ軸11及びヨーク軸12bとのスプラ
イン嵌合部、差動小歯車43と差動小歯車軸42及び差
動装置ケースとの摺動面を潤滑し、さらにドライブ軸1
1内の油路111を通って径方向油孔112,113か
ら吐き出され、サンギヤ31とピニオン33との噛み合
い面、ベアリング14及びボ−ルベアリング13、スリ
ーブ81がロータ軸23とサンギヤ31と連結するスプ
ライン嵌合部、ボ−ルベアリング18、さらにはドライ
ブ軸11とスリーブ19のスプライン嵌合部、ニードル
ベアリング20等を潤滑する。潤滑を終わった油は、ケ
ース内に飛散し、ケース壁を伝ってその最下方部に流下
し、やがて油溜に回収される。
り手段78で流量規制されてモータケース10m外端側
のリッドにより構成されるサポート部に流れ、ボ−ルベ
アリング16、ボ−ルベアリング17等を潤滑後、同様
にケース壁を伝ってその最下方部に流下し、やがて油溜
に回収される。
は、接続パイプ73pを経てノズルブロック107a,
107bに至り、該ブロックに設けられた多数のノズル
孔からステータ21のコイル211に噴きかけられる。
この油もコイル211を冷却後は、同様に直接あるいは
ケース壁を伝ってその最下方部に流下し、モータケース
10mのサポート部の下方の開口を通ってやがて油溜に
回収される。
ルポンプ吐出流量に対する配分を示しており、吐出流量
は当然にモータの回転速度を反映する車速に比例して上
昇するが、図4に示す第1の潤滑油路72aへの供給油
量(図に潤滑1と表示)は、吐出回路71の油圧のバル
ブ76のレリーフ作用による一定化で第1の絞り手段7
4により絶対量が規制されるため、レリーフ圧を超える
車速(図の流量を示す線の屈曲点がこれに当たる)以上
では増加しなくなる。これに対して、第2の潤滑油路7
2bへの供給油量(図に潤滑2と表示)は、最終的に第
3の絞り手段78により流量規制されるものの、第2の
絞り手段75と第3の絞り手段78との間の回路にバル
ブ76を介して供給される2次圧の上昇に伴い、車速の
上昇につれて若干は増加する。これに対して冷却回路7
3への供給油量は、車速に比例して増加する吐出流量の
残余となるため、車速の上昇につれて増加する。かくし
て、上記実施例の回路によれば、潤滑回路72への供給
油量が車速の変化に関係なく実質的に一定となるため、
そうすることにより生じる余剰の油量を全て冷却に回す
ことができる。この結果、従来のように潤滑回路への供
給過多によるトルク伝達手段の回転抵抗の増加等をも避
けることができるようになる。他方、従来必要以上に潤
滑回路に供給されていた油量を冷却回路に廻すことで、
流量全体として見たときに、余剰油量をなくす分だけオ
イルポンプの駆動損失を少なくすることができることと
なる。
は、オイルポンプ5により装置内を循環する油をオリフ
ィスにより、潤滑用及びコイル冷却用にそれぞれ目的に
則って最適に分配させ、バルブ76の調圧作用により潤
滑に分配する油量を速度に関係なく一定とし、それ以外
をコイル冷却に利用する。また、この例では、モ−タケ
ース10mにフィン102を設け冷却の効率を上げてい
る。これにより、低速高負荷時は、モ−タ本体、フィン
等の熱容量で温度の急激な上昇を防ぎ、中高速時は、冷
却油を最大限コイルに噴射させ、局部的な温度上昇をな
くして冷却を効率良く行うことができる。
が、本発明は、この構成に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載の範囲内で、必要に応じて適宜各部
の具体的な構成を変更して実施可能である。
動装置の構成を概念的に示すブロック図である。
断面図である。
一部展開して示す接続関係を示す回路接続図である。
路図である。
関係を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 モ−タと、 該モ−タの出力トルクを駆動輪へ伝達するトルク伝達手
段と、 オイルポンプと、 該オイルポンプを回転駆動する駆動手段と、 前記オイルポンプより吐出された油を供給される吐出回
路と、 該吐出回路に第1の絞り手段を介して連結され、前記ト
ルク伝達手段へ油を導く潤滑回路と、 前記吐出回路に第2の絞り手段を介して連結され、前記
モ−タへ油を導く冷却回路と、 前記吐出回路の油圧が所定圧以上になった時に、前記吐
出回路から前記冷却回路へ油を供給するバルブとを備え
たことを特徴とする電気自動車用駆動装置の油圧回路。 - 【請求項2】 前記駆動手段は、前記モータの出力トル
クを前記オイルポンプに伝達する第2のトルク伝達手段
とされた請求項1記載の電気自動車用駆動装置の油圧回
路。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=17288111
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