JPH088715Y2 - シャワーヘッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、シャワーヘッドに関するものである。

（ロ）従来の技術 従来、シャワーヘッドの一形態として、例えば、特開
昭61-153422号公報に示されたものがあり、これは、シ
ャワーホースの先端に、シャワーヘッド本体を連通連結
し、同シャワーヘッド本体にシャワーの吐水・止水の操
作を行なうための操作部を取付け、同操作部をシャワー
ホース中に埋設した信号線を介してシャワーの吐水・止
水を制御する制御装置に接続したものである。

そして、かかるシャワーヘッドによれば、シャワーヘ
ッド本体を把持したまま、同シャワーヘッド本体に取付
けた操作部によりシャワーの吐水・止水を手元操作する
ことができる。

（ハ）考案が解決しようとする課題 ところが、上記シャワーヘッドでは、シャワーヘッド
本体がシャワーホースの先端に固定状態に取付けられて
いるために、シャワーヘッド本体のシャワー噴出部の向
きを、シャワーを当てたい身体の個所に応じて変更させ
る際には、復元力を有するシャワーホースを捩るのに力
を要し、シャワーを当てたい身体の個所に、シャワー噴
出部を向けることが容易に行なえず、確実な身体の洗浄
が行なえないという不具合があった。

しかも、シャワーを使用する際にシャワーホースが捩
じれたりすると、信号線がシャワーホース中に埋設され
ているので同信号線も捩じれを受けることになり、この
ように捩じれを繰り返し受けると、信号線は疲労により
劣化して切断してしまうおそれがあった。

また、捩れたシャワーホースから復元力を受けながら
シャワー噴出部の向きの変更を行なわなければならず、
同変更操作がスムーズに行なえないという不具合があっ
た。

（ニ）課題を解決するための手段 そこで、本考案では、信号線を埋設したシャワーホー
スの先端に、シャワーヘッド本体を連通連結すると共
に、同シャワーヘッド本体をシャワーホースの軸線廻り
に回転自在となし、かつシャワーヘッド本体内でシャワ
ーホースの先端に、スイッチ本体を上記信号線に接続し
て設ける一方、シャワーヘッド本体にスイッチ操作部を
設けて、同スイッチ操作部によりスイッチ本体を間接的
に操作して、各種シャワー操作を可能としてなるシャワ
ーヘッドに係るものである。

（ホ）作用・効果 本考案では、シャワーホースの先端に設けたスイッチ
本体を、シャワーヘッド本体に設けたスイッチ操作部に
より間接的に操作して、各種シャワー操作を行なうこと
ができるために、スイッチ操作部をシャワーヘッド本体
を把持したまま操作しやすい位置に設けて、スイッチの
操作性を良好にすることができる。

また、スイッチ操作部の取付位置が自由に設定できる
ので、設計の自由度を大きくすることができる。

しかも、スイッチ操作部を設けたシャワーヘッド本体
は、スイッチ本体を設けたシャワーホースに対して回転
自在に連通連結しているために、シャワーホースを捩れ
させることなく、自由に回転させることができ、シャワ
ーを当てたい身体の個所に応じてシャワーヘッド本体の
シャワー噴出部の向きをスムーズに変更して、シャワー
による身体の洗浄を楽に行なうことができる。また、シ
ャワーホース中に埋設されている信号線についても、上
記したようにシャワーホースが捩じれたりすることがな
いので、捩じれの繰り返しによって疲労し、劣化して切
断する等の不具合も生じることがない。

（ヘ）実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第１図
に示す（Ａ）は浴室であり、同浴室（Ａ）の側壁（１）
に設けたシャワーホース連結部（２）にシャワーホース
（３）の基端を連通連結し、同シャワーホース（３）の
先端に、本考案に係るシャワーヘッド（４）を取付けて
いる。

そして、浴室（Ａ）の側壁（１）には、シャワーヘッ
ド（４）からの吐水・止水・吐水量を制御するための制
御装置（５）を設け、同制御装置（５）のON・OFF操作
をするためのタッチ式の操作部（６）をシャワーヘッド
（４）に設け、同操作部（６）と制御装置（５）とをシ
ャワーホース（３）の周壁中に埋設した信号線（７）
（７）により接続して、同操作部（６）によりシャワー
の吐水・止水の手元操作が行なえるようにしている（第
２図及び第３図参照）。

しかも、シャワーヘッド（４）は、シャワーホース
（３）に対して回転自在として、使用中にシャワーホー
ス（３）が捩れるのを防止している。

すなわち、シャワーヘッド（４）は、シャワーホース
（３）の先端に、連通パイプ（８）の下端連結部（8a）
を嵌入して連通し、同連通パイプ（８）の上部外周面
に、接続端子収容空間（8d）を有する通電リング支持部
（8b）を段付張出し状に設け、同支持部（8b）の上端開
口部にリング状の通電リング支持台（９）を閉塞状態に
取付け、同支持台（９）の上面に、連通パイプ（８）の
半径方向に一定幅を有する通電性の通電リング（10）を
上下重合状態に取付け、同通電リング（10）の上面にリ
ング状接点（10a）を設けてスイッチ本体（30）とし、
同通電リング（10）に上記信号線（７）（７）の先端
を、通電リング支持部（8b）内に設けた接続端子（11）
を介して接続している。

また、前記操作部（６）は、上記スイッチ本体（30）
と、後述するスイッチ操作部（31）とから構成してい
る。

また、（12）は小径固定筒であり、連通パイプ（８）
の外周面に形成した雄ねじ部（8c）に螺着して通電リン
グ（10）の内周縁部を固定している。

また、（13）は大径固定筒であり、通電リング支持部
（8b）の外周面に形成した雄ねじ部（８′ｂ）に螺着し
て通電リング（10）の外周縁部を固定している。

また、（14）は、通電リング支持部（8b）中を連通パ
イプ（８）の軸線方向に穿設した信号線挿通孔、（15）
はホース抜止め用リングである。

また、上記した連通パイプ（８）の外周には、筒状の
シャワーヘッド本体（16）を嵌合して、同シャワーヘッ
ド本体（16）内に形成したシャワー流路（Ｓ）と連通パ
イプ（８）の上端開口部（8e）とを連通させ、同シャワ
ーヘッド本体（16）の中途部内周面に設けた摺動面部
（16a）を、連通パイプ（８）の上部外周面に設けた回
転支持部（8f）に回転摺動自在に面接触させて、シャワ
ーヘッド本体（16）を連通パイプ（８）の外周面の廻り
に回転自在としている。

（17）はパッキンであり、上記回転支持部（8f）に設
けたパッキン取付用凹部（８′ｆ）中に設け、外側面を
上記摺動面部（16a）に面接触させている。

そして、シャワーヘッド本体（16）は、上部の一側面
を膨出させてシャワー噴出部（18）を形成し、同噴出部
（18）にシャワー噴出孔（19）を多数穿設して、シャワ
ーホース（３）より連通パイプ（８）→上端開口部（8
e）→シャワーヘッド本体（16）のシャワー流路（Ｓ）
内へ強送されたシャワーを、同噴出孔（19）より外部へ
噴出可能としている。また、シャワーヘッド本体（16）
の下半部は把持部（20）としている。（21）はシール材
である。

また、シャワーヘッド本体（16）は、把持部（20）の
中途部より上部と下部とに二分割構成すると共に、上部
下端に設けた雄ねじ部（16g）と下部上端に設けた雌ね
じ部（16h）とを着脱自在に螺着して、上部を取外すこ
とにより、スイッチ本体（30）や連通パイプ（８）のメ
ンテナンス等が容易に行なえるようにしている。

また、前記したスイッチ操作部（31）は、シャワーヘ
ッド本体（16）に設けた操作部取付用凹部（16d）内
に、吐水・止水操作ボタン（6a）と通電性連動機構（2
4）の一部を設けており、同凹部（16d）は、飛散水の浸
入をできるだけ少なくするために、シャワー噴出部（1
8）とは180度対向する位置に設け、かつ把持部（20）を
把持したままスイッチ操作が行ないやすい位置に設け、
吐水・止水操作ボタン（6a）の上面のみを同凹部（16
d）より露出させて、ON・OFF操作できるようにしてい
る。（22）はボタン復元スプリングであり、（23）は同
スプリング（22）を収容するスプリング収容凹部であ
る。

また、スイッチ操作部（31）の吐水・止水操作ボタン
（6a）は、第３図に示すように、吐水ボタン（６′ａ）
と止水ボタン（６′ｂ）と吐水量調節用の増減量ボタン
（６′ｃ）（６′ｄ）から構成し、各ボタン（６′ａ）
（６′ｂ）（６′ｃ）（６′ｄ）に、それぞれ一対の通
電性連動機構（24）（24）の上端を連動連結して、各ボ
タン（６′ａ）（６′ｂ）の作動操作に連動して、通電
性連動機構（24）（24）の下端を前記通電リング（10）
のリング状接点（10a）に接続可能とすることもでき
る。

そして、各ボタン（６′ａ）（６′ｂ）（６′ｃ）
（６′ｄ）を押すことにより、制御装置（５）を介して
吐水・止水の操作が行えるようにすると共に、増量ボタ
ン（６′ｃ）を連続的に押しつづけることにより吐水量
を増大させ、また、減量ボタン（６′ｄ）を連続的に押
しつづけることにより、吐水量を減少させ、最終的に止
水することができるようにすることもできる。

また、上記した通電性連動機構（24）は、操作部取付
用凹部（16d）内でＬ字状レバー（25）の中途部（25b）
を揺動自在に枢支し、同レバー（25）の一端（25a）を
吐水・止水操作ボタン（6a）に通電可能に連動連結し、
同レバー（25）の他端（25c）に、上下摺動ロッド（2
6）の上端（26a）を通電可能に連動連結し、同ロッド
（26）の下端（26b）を上記リング状接点（10a）に臨ま
せて構成している。

そして、上下摺動ロッド（26）は、シャワーヘッド本
体（16）の周壁中を連通パイプ（８）の軸線と平行させ
て穿設したロッド摺動孔（27）中に、上下摺動自在に挿
通させており、同ロッド摺動孔（27）の上端は操作部取
付用凹部（16d）に連通させると共に、同ロッド摺動孔
（27）の下端は通電リング（10）の上面の直上方に開口
させている。

本考案の実施例は、上記のように構成しているもので
あり、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起
される。

すなわち、シャワーホース（３）の先端に設けたスイ
ッチ本体（30）を、シャワーヘッド本体（16）に設けた
スイッチ操作部（31）により間接的に操作して、各種シ
ャワー操作を行なうことができるために、スイッチ操作
部（31）をシャワーヘッド本体（16）を把持したまま操
作しやすい位置に設けて、スイッチの操作性を良好にす
ることができる。

また、スイッチ操作部の取付位置が自由に設定できる
ので、設計の自由度を大きくすることができる。

しかも、スイッチ操作部（31）を設けたシャワーヘッ
ド本体（16）は、スイッチ本体（30）を設けたシャワー
ホース（３）に対して回転自在に連通連結しているため
に、シャワーホース（３）を捩れさせることなく、自由
に回転させることができ、シャワーを当てたい身体の個
所に応じてシャワーヘッド本体（16）のシャワー噴出部
（18）の向きをスムーズに変更して、シャワーによる身
体の洗浄を楽に行なうことができる。

また、シャワーホース中に埋設されている信号線につ
いても、上記したようにシャワーホースが捩じれたりす
ることがないので、捩じれの繰り返しによって疲労し、
劣化して切断する等の不具合も生じることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案によるシャワーヘッドを取付けた浴室
内の説明図。 第２図は、同シャワーヘッドの拡大断面図。 第３図は、他の実施例としての操作スイッチの平面図。 （Ａ）：浴室 （３）：シャワーホース （４）：シャワーヘッド （６）：操作部 （７）：信号線 （16）：シャワーヘッド本体 （30）：スイッチ本体 （31）：スイッチ操作部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】信号線（７）を埋設したシャワーホース
   （３）の先端に、シャワーヘッド本体（16）を連通連結
   すると共に、同シャワーヘッド本体（16）をシャワーホ
   ース（３）の軸線廻りに回転自在となし、かつシャワー
   ヘッド本体（16）内でシャワーホース（３）の先端に、
   スイッチ本体（30）を上記信号線（７）に接続して設け
   る一方、シャワーヘッド本体（16）にスイッチ操作部
   （31）を設けて、同スイッチ操作部（31）によりスイッ
   チ本体（30）を間接的に操作して、各種シャワー操作を
   可能としてなるシャワーヘッド。