[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH088747A - アナログ/デジタル変換回路 - Google Patents

アナログ/デジタル変換回路

Info

Publication number
JPH088747A
JPH088747A JP13466594A JP13466594A JPH088747A JP H088747 A JPH088747 A JP H088747A JP 13466594 A JP13466594 A JP 13466594A JP 13466594 A JP13466594 A JP 13466594A JP H088747 A JPH088747 A JP H088747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analog
circuit
signal
input
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13466594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kawai
秀幸 川居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP13466594A priority Critical patent/JPH088747A/ja
Publication of JPH088747A publication Critical patent/JPH088747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/14Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】汎用のA/D変換器を複数用いて高解像度でA
/D変換を行う。 【構成】入力端子13より入力された0〜Vm の範囲で
変化する入力アナログ信号Vi は、ローパスフィルタ1
4を通過して増幅回路10a,10bに入力される。入
力信号Vi は増幅回路10aで2倍に増幅され、リミッ
ト回路12aで最大値をVm に制限され、ワンチップマ
イコン90の第1のA/D変換器に入力される。入力信
号Vi は増幅回路10bで2倍に増幅され1/2Vm で
オフセットされリミット回路12bで最小値を0に制限
され、ワンチップマイコン90の第2のA/D変換器に
入力される。第1のA/D変換器の変換結果と第2のA
/D変換器の変換結果をワンチップマイコン90内の演
算部により合計して、入力信号Vi に対するA/D変換
結果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ/デジタル変
換回路に関し、特に、汎用のアナログ/デジタル変換器
を用いて、より高解像度でアナログ/デジタル変換を行
えるアナログ/デジタル変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】計測・制御機器や家電機器など様々な装
置・機器において、装置の小型化、性能・信頼性の向
上、コストダウンなどのために、マイクロコンピュータ
(以後、マイコンと言う)を用いた制御が行われてい
る。そのような制御装置では、観察したアナログ信号を
デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換(以
後、A/D変換と言う)回路が必須であり、種々のA/
D変換器が提供されている。また、A/D変換回路を内
蔵したワンチップマイコンも提供されている。そのよう
な汎用のA/D変換器において、量子化ステップ数は、
たとえば、8ビット、16ビットというように予め決め
られている場合が多い。その場合、A/D変換器の分解
能は、入力信号の最大電圧を外部から設定することによ
り間接的に決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような汎
用のA/D変換器や、ICチップに内蔵されたA/D変
換器を用いて、所定の範囲の入力信号を所定の量子化ス
テップ数でA/D変換をしようとすると、うまく適用で
きない場合があった。つまり、入力信号の最大値をA/
D変換の範囲として設定すると所望の解像度が得られ
ず、また、所望の解像度となるように最大値を設定する
と、入力信号の全範囲をA/D変換することができなく
なる場合があった。高精度の制御が要求される制御装置
や計測機器に汎用A/D変換器を用いる場合には、特に
このような問題が生じ易かった。その場合には、汎用品
ではなく、精度の高い、変換ビット数の多いA/D変換
器を用いなければならなかった。また、A/D変換器内
蔵ワンチップマイコンであれば、内蔵のA/D変換は使
用せず、外部に別個のA/D変換回路を設けなければな
らなかった。そのため、回路の面積が大きくなり、コス
トアップになるという問題も生じた。
【0004】したがって、本発明の目的は、汎用のA/
D変換器、あるいは、マイコンに内蔵されているA/D
変換器を用いて、所定の範囲の入力アナログ信号を、高
解像度で、すなわちより細かい量子化ステップでA/D
変換を行うことが可能なA/D変換回路を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するため
に、まず、入力アナログ信号を増幅してA/D変換器に
入力することにより、相対的に量子化ステップを小さく
し、解像度が細かくなるようにした。その場合、A/D
変換器のビット幅は固定長であるため変換可能な範囲が
狭くなるのを防ぐため、複数のA/D変換器を用いて、
各々別個の範囲をA/D変換するようにした。また、前
記複数のA/D変換器により変換されたデジタル信号を
演算手段により累計することにより、入力アナログ信号
に対するデジタル値を得るようにした。
【0006】本発明のA/D変換回路は、入力アナログ
信号を所定の増幅率で増幅し、各々別個のオフセット値
に基づいてオフセットするN個の増幅回路と、前記N個
の信号を各々独立してA/D変換するN個のA/D変換
回路と、前記N個のA/D変換回路の出力値に基づいて
演算処理を行い、入力アナログ信号に対応するデジタル
信号を得る演算手段とより構成される。前記増幅率は、
前記入力アナログ信号をN倍に増幅する値である。前記
各々別個のオフセット値は、増幅されたアナログ信号の
連続性を保ちつつ、入力アナログ信号の変化の範囲を実
質的に1/Nづつ順次ずらすように設定される値であ
る。
【0007】好適には、前記オフセット値は、隣接する
増幅回路で増幅された信号が、アナログ/デジタル変換
器の少なくとも1量子化ステップ以上重複するように規
定され、前記演算回路は、前記N個のアナログ/デジタ
ル変換器で変換されたデジタル信号を加算し、前記重複
に相当する値を減じて入力アナログ信号に対応するデジ
タル信号を算出する。また好適には、本発明のアナログ
/デジタル変換回路は、前記増幅回路の出力信号をアナ
ログ/デジタル変換器の変換可能な範囲内に制限するリ
ミット回路を有する。特定的には、本発明のA/D変換
器と演算回路は、A/D変換器内蔵ワンチップマイコン
のA/D変換器および演算器を用いる。
【0008】
【作用】本発明のA/D変換回路においては、入力アナ
ログ信号を増幅してA/D変換器に入力しているため、
A/D変換器の量子化ステップが同じであっても、入力
信号に対しては、相対的により細かなステップで量子化
を行っていることになる。また、増幅された入力信号の
範囲を複数の範囲に分割し、分割された各範囲ごとに独
立してA/D変換を行っているため、入力信号を増幅し
たことにより入力信号の範囲が拡大したことに対処でき
る。すなわち、入力信号を増幅したことにより相対的に
A/D変換可能な範囲が狭まることがない。また、分割
された範囲を合わせると、前記増幅された入力信号の範
囲を包含できるように各A/D変換器でA/D変換を行
う範囲を決定しているため、その複数のA/D変換器の
出力を演算することにより、全体のA/D変換結果が得
られる。
【0009】
【実施例】第1実施例 本発明の第1実施例について図1、図2を参照して説明
する。本発明のA/D変換回路の第1実施例として、A
/D変換器内蔵のワンチップマイコンを用いて本発明を
実施した場合について説明する。図1は第1実施例のA
/D変換回路の構成を示す回路図である。A/D変換回
路1は、入力端子13、ローパスフィルタ14、増幅・
オフセット回路、リミット回路12a,12b、およ
び、ワンチップマイコン90より構成される。前記増幅
・オフセット回路は、増幅回路10a,10b、およ
び、定電圧源11a,11bより構成される。ワンチッ
プマイコン90は、2個のA/D変換器および演算部を
有する。
【0010】以下、各部の構成、動作について説明す
る。入力端子13は、アナログ信号Vi が入力される入
力端子である。本実施例において、A/D変換回路1に
入力されるアナログ信号Vi は、0〔V〕〜Vm 〔V〕
の範囲内の振幅で変化する信号とする。ローパスフィル
タ14は、ノイズなどの影響による入力信号Vi の急激
な変動を防ぐために、入力信号Vi の高周波成分を遮断
するフィルタであり、抵抗R0とコンデンサC0を図示
のごとく接続したものである。入力信号Vi は、このロ
ーパスフィルタ14を通過し、増幅回路10a,10b
に入力される。
【0011】増幅回路10a,10bは、各々定電圧源
11a、11bとともに、増幅・オフセット回路を構成
する。増幅回路10a,10bは、オペアンプA1 、抵
抗R1,R2が図示のごとく接続されている作動増幅回
路である。増幅回路10aと増幅回路10bは同一の回
路構成である。それら増幅回路10a,10bの増幅率
Gは、抵抗R1,R2の抵抗値により数式1のように定
まる。
【0012】
【数1】
【0013】なお、本実施例においては、抵抗R1と抵
抗R2の抵抗値は等しい。すなわち、r1=r2であ
る。したがって、数式1より、増幅率G=2となる。
【0014】定電圧源11a,11bは、増幅回路10
a,10bのアンプA1 の−入力端子に印加されるオフ
セット電圧を生成するための定電圧源である。本実施例
における、定電圧源11a,11bの出力電圧Vsa,V
sbを数式2に示す。
【0015】
【数2】
【0016】このような、増幅回路10a,10bおよ
び定電圧源11a,11bより構成される増幅・オフセ
ット回路においては、入力信号Vi に対して、数式3お
よび数式4に示す出力信号Voa,Vobを出力する。
【0017】
【数3】
【0018】
【数4】
【0019】すなわち、増幅回路10aの出力信号Voa
としては、入力信号Vi を2倍に増幅した信号が得られ
る。また、増幅回路10bの出力信号Vobとしては、入
力信号Vi を2倍に増幅し、入力信号Vi の最大値Vm
でオフセットした値が得られる。
【0020】リミット回路12a,12bは、増幅回路
10a,10bの出力信号Voa,Vobをワンチップマイ
コン90に入力するために、所定内の値に制限するリミ
ット回路である。リミット回路12aは、前記所定内の
値を規定する最小電圧および最大電圧を発生する2つの
定電圧源と、それら2つの定電圧源と増幅回路10aの
出力端子を接続する2つのダイオードD1 ,D2 より構
成される。
【0021】ダイオードD1 は、前記最小電圧を発生す
る定電圧源と、増幅回路10aの出力端子との間に、前
記定電圧源から増幅回路10aの出力端子の方向が順方
向となるように接続される。これにより、増幅回路10
aの出力信号Voaが、前記最小電圧以下になると、ダイ
オードD1 が導通状態となり、出力信号Voaを前記最小
電圧で保持する。本実施例において、前記最小電圧は、
入力信号Vi の最小値であり、ワンチップマイコン90
のA/D変換入力の最小電圧でもある0〔V〕である。
【0022】ダイオードD2 は、前記最大電圧を発生す
る定電圧源と、増幅回路10aの出力端子との間に、増
幅回路10aの出力端子から前記定電圧源の方向が順方
向となるように接続される。これにより、増幅回路10
aの出力信号Voaが、前記最大電圧以上となると、ダイ
オードD2 が導通状態となり、出力信号Voaを前記最大
電圧で保持する。本実施例において、前記最大電圧は、
後述するようにワンチップマイコン90のA/D変換入
力の最大電圧に設定されている入力信号Vi の最大値V
m 〔V〕である。このように、増幅回路10aの出力信
号Voaは、リミット回路12aにより数式5に示すよう
にA/D変換器入力信号Viaに変換され、チャンネル1
より、ワンチップマイコン90の第1のA/D変換器に
入力される。
【0023】
【数5】
【0024】リミット回路12bもリミット回路12a
と同じ回路であり、増幅回路10bの出力信号Vobは、
リミット回路12bによりA/D変換器入力信号Vibに
変換される。変換された入力信号Vibは、チャンネル2
より、ワンチップマイコン90の第2のA/D変換器に
入力される。
【0025】ワンチップマイコン90は、内部に2個の
A/D変換器と、プログラムにより制御される演算部を
有するマイクロコンピュータである。第1のA/D変換
器はチャンネル1から入力されたアナログ信号Viaを、
第2のA/D変換器はチャンネル2から入力されたアナ
ログ信号Vibを、各々独立にA/D変換し、量子化され
たデジタル値Q1,Q2が得られる。この2つのA/D
変換器は、ワンチップマイコン90の外部より入力され
る基準電圧を最大値として、0〔V〕からその入力最大
電圧までを256ステップ(8ビット)に量子化するA
/D変換器である。本実施例においては、その基準電圧
として、入力アナログ信号Vi の最大値Vm 〔V〕を入
力する。
【0026】前記各々のA/D変換器により8ビットに
量子化されたデジタル値Q1,Q2は、ワンチップマイ
コン90内の演算部において演算され、入力信号Vi に
対するA/D変換値Qが求められる。前記演算は予めワ
ンチップマイコン90内に記録されたプログラムにより
制御される。この制御プログラムのフローチャートを図
2に示す。演算回路においては、まず、第1のA/D変
換器の出力値Q1を読み込む(ステップ1)。次に、第
2のA/D変換器の出力値Q2を読み込む(ステップ
2)。そして、その2つの出力値Q1,Q2に基づい
て、数式6により、入力信号Vi に対するデジタル変換
値Qを算出する(ステップ3)。
【0027】
【数6】
【0028】以上各部の動作について説明したが、第1
実施例のA/D変換回路の全体の動作について、表1を
参照して説明する。
【0029】
【表1】
【0030】入力端子13より入力された、0〔V〕〜
Vm 〔V〕の値をとる入力アナログ信号Vi は、ローパ
スフィルタ14を通過し、増幅回路10aと増幅回路1
0bに入力される。増幅回路10a、および、増幅回路
10bは、増幅率Gはともに2であるが、定電圧源11
a〜11bにより印加されるオフセット電圧Vsa,Vsb
が異なる。増幅回路10aからは、数式3に示すよう
に、入力されたアナログ信号Vi が2倍に増幅されて出
力される。増幅回路10bからは、数式4に示すよう
に、入力されたアナログ信号Vi を2倍に増幅した値よ
りオフセット値Vmを減じた値が出力される。
【0031】入力信号Vi が0〜1/2Vm の範囲の場
合、増幅回路10aでは、出力信号Voaが0〜Vm の範
囲内で変化し、A/D変換入力ViaとしてそのままA/
D変換器に入力される。増幅回路10bでは、出力信号
Vobは0〔V〕以下の値となるので、リミット回路12
bによりA/D変換器への入力信号Vibは、0に保持さ
れる。また、入力信号Vi が1/2Vm 〜Vm の範囲の
場合、増幅回路10aでは、出力信号VoaがVm 〜2V
m の間で変化する。これは、A/D変換入力最大値Vm
より大きいため、A/D変換入力ViaはVm で保持され
る。増幅回路10bでは、出力信号Vobが0〜Vm の間
で変化し、そのままA/D変換入力Vibとなってチャン
ネル2に入力される。したがって、入力信号Vi が0〜
1/2Vm の範囲の場合は第1のA/D変換器により入
力信号Vi に比例した値が得られ、また、入力信号Vi
が1/2Vm〜Vm の範囲の場合は第2のA/D変換器
により入力信号Vi に比例した値が得られる。その結
果、第1と第2のA/D変換器の出力値を足し合わせる
ことにより、入力信号Vi のA/D変換結果が得られ
る。
【0032】このように、入力信号Vi を2倍に増幅し
て、2個のA/D変換器を用いてA/D変換をおこな
い、それらの出力値を演算し、A/D変換を行うことに
より、0〜Vm の値を9ビットに量子化することができ
る。つまり、A/D変換領域を狭めることなく、量子化
ステップ、すなわち、解像度を細かくしてA/D変換す
ることができる。
【0033】第2実施例 本発明の第2実施例について図3〜図5を参照して説明
する。第2実施例のA/D変換回路は、第1実施例のA
/D変換回路において、各増幅回路およびA/D変換器
での変換領域を順次わずかにオーバーラップさせ、デー
タの飛び・抜けを防ぐ構成にしたA/D変換回路であ
る。図3は第2実施例のA/D変換回路の構成を示す回
路図である。A/D変換回路2は、増幅回路10bに印
加するオフセット電圧の値のみが第1実施例と異なり、
その他の各部の構成・動作は第1実施例と同一である。
【0034】A/D変換回路2で用いる、増幅回路10
bにオフセット電圧を印加する定電圧源21は、いわゆ
るボルテージホロワ回路である。その+入力端子には、
入力信号の最大値Vm を抵抗R3 および抵抗R4 で分圧
した電圧が印加されており、その印加電圧がオペアンプ
A2 より出力される。その出力電圧Vsbは数式7により
表される。
【0035】
【数7】
【0036】また、数式7より、Vsb<Vm である。第
2のA/D変換器に入力される信号のオフセット電圧
を、このような電圧Vsbに設定した時の、増幅回路10
a,10b、および、各A/D変換器の入出力電圧の関
係を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2に下線で示すように、第1のA/D変
換器においては、第1実施例同様に、入力信号Vi が0
〜1/2Vm の範囲の場合に、A/D変換入力Viaが0
〜Vm の範囲内の値をとり、そのままA/D変換器に入
力される。第2のA/D変換器においては、オフセット
電圧が低くなったために、入力信号Vi が1/2Vsb〜
1/2Vsb+1/2Vm の範囲の場合に、A/D変換入
力Vibが0からVm の範囲内の値をとり、そのままA/
D変換器に入力される。したがって、A/D変換回路2
では、入力信号Vi が1/2Vsb〔V〕〜1/2Vm
〔V〕の範囲の場合には、第1および第2のA/D変換
器の両方に、入力信号Vi に比例した値が入力される。
【0039】このように、第1のA/D変換器と第2の
A/D変換器の変換範囲が一部重複している場合の、ワ
ンチップマイコン90内の演算部で行う演算方法を図4
を参照して説明する。図4は、その演算を説明するフロ
ーチャートである。まず、第1のA/D変換器の出力値
Q1を読み込む(ステップ4)。次に、第2のA/D変
換器の出力値Q2を読み込む(ステップ5)。そして、
第1のA/D変換器の出力値Q1が最大値かどうか、つ
まり、Q1=FFhか否かを判定する。FFhでなけれ
ば、入力信号Vi は1/2Vm 以下なので、第1のA/
D変換器の出力値Q1が、入力信号Vi のA/D変換結
果Qとなる(ステップ7)。また、第1のA/D変換器
の出力値Q1がFFhであれば、入力信号Vi は1/2
Vm 以上ということなので、オーバーラップ値αを考慮
した数式8により、A/D変換結果Qを求める。
【0040】
【数8】
【0041】また、数式8においては、オーバーラップ
値αは、定電圧源21の出力電圧や、各抵抗の値が正確
に分かっているものとして計算により求めたが、実際の
回路においては、様々な誤差が存在するので、このオー
バーラップ値αは実測して求めるのが望ましい。その実
測するための回路を図5に示す。図5は、第2実施例の
A/D変換回路2の入力端子部分に設ける、オーバーラ
ップ値測定回路の回路図である。オーバーラップ値測定
回路40は、入力端子23、スイッチ25、スイッチ2
6、抵抗R5,コンデンサC1、および、入力信号Vi
の最大値Vm を印加する定電圧源より構成される。この
オーバーラップ値測定回路40を用いて、オーバーラッ
プ値αを測定する方法について説明する。
【0042】オーバーラップ値を測定する場合には、ス
イッチ25およびスイッチ26を2に切り換える。その
結果、A/D変換回路2には、0Vから最大値Vm まで
緩やかに立ち上がる信号が入力される。前記切換と同時
に、ワンチップマイコン90の演算部において、第2の
A/D変換器の出力値Q2を繰り返し読み取る(ステッ
プ9)。これを、第2のA/D変換器の出力値Q2が0
以外の値になるまで繰り返す(ステップ10)。その出
力値Q2が0でなくなったら、第1のA/D変換器の出
力値Q1を読み取る(ステップ11)。そして、それら
読み取り結果Q1,Q2より、数式9により、オーバー
ラップ値αを算出する(ステップ12)。
【0043】
【数9】
【0044】以上のように、第2実施例のA/D変換回
路2によれば、複数のA/D変換器の有効範囲の境界
で、データが抜けたり、飛んだりすることのないA/D
変換回路が構成可能となる。また、A/D変換回路の初
期化時に、オーバーラップ値αを測定しておくことによ
り、より正確にA/D変換が可能となる。
【0045】第3実施例 本発明の第3実施例について図7を参照して説明する。
第1実施例、第2実施例においては、2個のA/D変換
器と、2倍の増幅率をもつ増幅・オフセット回路を用い
て、2倍の解像度のA/D変換回路を構成することにつ
いて説明した。しかし、本発明はこの条件に限られるも
のではなく、任意の解像度のA/D変換回路に適用可能
である。第3実施例として、第1実施例と同様の構成
で、増幅回路およびA/D変換器をN個用いて、解像度
をN倍にしたA/D変換回路について説明する。
【0046】図7は、第3実施例のA/D変換回路の構
成を示す回路図である。A/D変換回路3は、入力端子
33、ローパスフィルタ34、N個の増幅回路30a〜
30d、N個の定電圧源31a〜31d、N個のリミッ
ト回路32a〜32d、および、ワンチップマイコン9
1より構成される。ワンチップマイコン91は、N個の
A/D変換器および演算部を有する。N個のA/D変換
器はチャンネル1〜Nに入力されたアナログ信号に対し
て、各々独立に処理を行いデジタル信号を得るA/D変
換器である。前記N個の増幅回路30a〜30d、およ
び、N個の定電圧源31a〜31dは、各々組合わされ
てN個の増幅・オフセット回路を構成している。その、
各増幅・オフセット回路の出力値Von(n=1〜N)
は、N個のリミット回路32a〜32dに入力され、所
定範囲内の信号Vinに変換され、前記N個の入力チャン
ネル1〜Nに各々入力される。
【0047】増幅回路30a〜30dの、その増幅率G
を決定する抵抗R6,R7は、増幅率G=Nとなるよう
に、数式10を満足する抵抗値の抵抗が用いられてい
る。
【0048】
【数10】
【0049】また、定電圧源31a〜31dの出力電圧
は、各々数式11に表されている値に設定されている。
【0050】
【数11】
【0051】その他、各部の構成は第1実施例と同じで
ある。このA/D変換回路3の、入力チャンネル、入力
信号Vi 、定電圧源の出力Vsn、オペアンプ出力Von、
および、A/D変換入力Vinの状態を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】表3に示すように、n番目の入力チャンネ
ルについては、入力信号Vi の (n-1)/N×Vm 〜 n/N×
Vm の間の変化を、N倍に増幅し、0〜Vm の振幅のA
/D変換入力に変換している。また、その範囲以下の場
合は0、 n/N×Vm 以上の場合はVm に保持される。し
たがって、nチャンネル全てのA/D変換出力を足し合
わせることにより、A/D変換結果が得られる。このよ
うに、N個のA/D変換器を用いれば、入力信号Vi を
N倍にして、A/D変換範囲を狭めることなく、解像度
をN倍にしたA/D変換回路が実現できる。
【0054】なお、本発明は、第1〜第3実施例に限定
されるものではなく、種々の改変が可能である。たとえ
ば、第1〜第3実施例は全て、A/D変換器内蔵ワンチ
ップマイコンを用いて本発明のA/D変換回路を実現し
た場合であった。しかし、本発明はこのマイコンを用い
た例に限られるものではない。たとえば、他の特定用途
向けのA/D変換器内蔵のICであってもよい。また、
A/D変換専用IC、あるいはA/D変換回路を用いて
実現し、その複数のA/D変換回路の出力を演算手段に
入力して最終結果のデジタル信号を得るような構成であ
っても何ら差し支えない。前記演算手段としては、通常
の汎用プロセッサや演算部を備える各種IC、また、パ
ーソナルコンピュータなどのようなプログラムにより演
算を行う手段であってもよい。
【0055】また、第1〜第3実施例においては、入力
信号をローパスフィルタを通過させているが、入力信号
の性質に応じて、フィルタを使用しなくても、また、他
の任意の特性を有するフィルタを用いてよい。さらに、
変化の著しい入力信号のA/D変換を行う場合などに
は、サンプル・ホールド手段を設けてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明のA/D変換回路によれば、入力
信号をN個の増幅器を用いてN倍に増幅し、これら増幅
された信号をN個のA/D変換器を用いてA/D変換を
行い、そのA/D変換結果を演算して最終的なデジタル
出力信号を得ているので、予め定められている前記N個
のA/D変換器のそれぞれの量子化ステップより細かい
量子化ステップのA/D変換結果が得られる。すなわ
ち、本発明によれば、分解能の低いA/D変換器を複数
用いて、より高い分解能のA/D変換回路が提供でき
る。
【0057】また、本発明によれば、隣接する増幅回路
で増幅された信号が、N個のA/D変換器の1量子化ス
テップ以上重複するように増幅時のオフセット値を規定
しているので、N個のA/D変換器の有効範囲の境界部
分でのデータの抜けや飛びを防ぎ、連続性を保ってA/
D変換することができる。
【0058】さらに、本発明によれば、N個のA/D変
換器に入力される信号を所定最大値と所定最小値の間に
制限しているので、それぞれのA/D変換器に過大な信
号が直接印加されるのを防ぐことができる。
【0059】さらに、本発明によれば、N個のA/D変
換器と演算回路とを1つのICチップに一体化している
ので、A/D変換回路を小型にすることができる。さら
に、標準的な構成部はICチップに搭載し、条件を決定
する部分は外部に設けてあるので、任意の増幅率のA/
D変換回路が提供でき、本発明を種々の用途に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のアナログ/デジタル変換
回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示したアナログ/デジタル変換回路の演
算部の処理を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例のアナログ/デジタル変換
回路の構成を示す回路図である。
【図4】図3に示したアナログ/デジタル変換回路の演
算部の処理を説明するフローチャートである。
【図5】図3に示したアナログ/デジタル変換回路のオ
ーバーラップ値測定回路の構成を示す回路図である。
【図6】図5に示したオーバーラップ値測定回路を用い
てオーバーラップ値を求める方法を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の第3実施例のアナログ/デジタル変換
回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2,3…A/D変換回路 10a〜10a,30a〜30d…増幅回路 11a〜11b,21,31a〜31d…定電圧源 14,34…ローパスフィルタ 25,26…スイッチ 40…オーバーラップ値測定回路 90,91…ワンチップマイコン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ所定の増幅率で入力アナログ信号
    を増幅し、該増幅されたアナログ信号をそれぞれ所定の
    オフセット値でオフセットするN個の増幅回路と、 前記N個の増幅回路により増幅しオフセットされたアナ
    ログ信号を、各々独立して中間デジタル変換信号に変換
    するN個のアナログ/デジタル変換器と、 前記N個のアナログ/デジタル変換器により変換された
    N個の中間デジタル変換信号を演算して、前記入力アナ
    ログ信号に対応するデジタル変換信号を算出する演算回
    路とを有し、 前記増幅率は、前記入力アナログ信号をN倍に増幅する
    値であり、 前記オフセット値はそれぞれ、それぞれの増幅回路で増
    幅されたアナログ信号の連続性を保ちつつ、入力アナロ
    グ信号の変化範囲を実質的に1/Nずつ、順次オフセッ
    トさせる値に設定されているアナログ/デジタル変換回
    路。
  2. 【請求項2】前記オフセット値は、隣接する増幅回路で
    増幅された信号が、前記アナログ/デジタル変換器の少
    なくとも1量子化ステップ以上重複するように規定さ
    れ、 前記演算回路は、前記アナログ/デジタル変換器で変換
    された中間デジタル変換信号を加算し、前記重複に相当
    する値を減じて、前記デジタル変換信号を算出する請求
    項1記載のアナログ/デジタル変換回路。
  3. 【請求項3】前記増幅回路により増幅しオフセットされ
    たアナログ信号が、予め定めた所定最大値より大きい場
    合は当該所定最大値に変換し、予め定めた所定最小値よ
    り小さい場合は当該所定最小値に変換するリミット回路
    をさらに有する請求項1または2記載のアナログ/デジ
    タル変換回路。
  4. 【請求項4】前記N個のアナログ/デジタル変換器各々
    は同じ分解能を有し、それらのアナログ/デジタル変換
    器と前記演算回路とが、1つのICチップに一体化され
    ている請求項1〜3いずれか記載のアナログ/デジタル
    変換回路。
JP13466594A 1994-06-16 1994-06-16 アナログ/デジタル変換回路 Pending JPH088747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13466594A JPH088747A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 アナログ/デジタル変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13466594A JPH088747A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 アナログ/デジタル変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH088747A true JPH088747A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15133700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13466594A Pending JPH088747A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 アナログ/デジタル変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH088747A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001136036A (ja) * 1999-11-09 2001-05-18 Denso Corp サンプリング装置
US6794851B2 (en) 2002-02-28 2004-09-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Charging circuit and battery charger
JP2008042885A (ja) * 2006-07-11 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ad変換器
JP2009065718A (ja) * 2000-05-12 2009-03-26 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体集積回路
JP2012095107A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Toyota Motor Corp Ad変換システム
JP2013167546A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Tdk Corp 電流測定回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001136036A (ja) * 1999-11-09 2001-05-18 Denso Corp サンプリング装置
JP2009065718A (ja) * 2000-05-12 2009-03-26 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体集積回路
US6794851B2 (en) 2002-02-28 2004-09-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Charging circuit and battery charger
JP2008042885A (ja) * 2006-07-11 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ad変換器
JP2012095107A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Toyota Motor Corp Ad変換システム
JP2013167546A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Tdk Corp 電流測定回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7795967B2 (en) AGC circuit
US7382150B2 (en) Sensitivity switchable detection circuit and method
US20070103174A1 (en) Direct current test apparatus
JP2007097005A (ja) 可変利得増幅器
US6111533A (en) CMOS analog-to-digital converter and temperature sensing device using the same
JPH088747A (ja) アナログ/デジタル変換回路
JP6631705B2 (ja) 電気伝導度検出器
US20060028197A1 (en) Direct current offset cancellation and phase equalization for power metering devices
JP2001141753A (ja) 電流、電気量測定回路
JP4511717B2 (ja) 電流電圧測定装置
JP3189866B2 (ja) 抵抗計校正装置
US4864304A (en) Analog voltage signal comparator circuit
JP2011013037A (ja) アレイセンサ装置
US20240275397A1 (en) Analog-to-digital conversion circuit, integrated chip, display device, and analog-to-digital conversion method
JP2008005104A (ja) シングル差動変換回路
JPS63135818A (ja) 多点入力記録計
KR101948715B1 (ko) 반도체/금속체의 dc 특성 및 전기적 잡음 특성의 동시 측정 시스템 및 방법
JP2006352743A (ja) A/d変換装置
JP4650011B2 (ja) コンパレータ回路
JP2968380B2 (ja) 入力測定装置
JP6085525B2 (ja) 電子回路及びその駆動方法
JP2794050B2 (ja) Ad変換器試験装置
KR200360584Y1 (ko) 디지털 측정장치
JPS5860821A (ja) デジタル−アナログ変換出力装置
JP2001133488A (ja) 交流電圧測定装置及び方法