JPH0886037A - プラント建屋及びその建屋の構築方法並びにその構築に用いる構造物 - Google Patents
プラント建屋及びその建屋の構築方法並びにその構築に用いる構造物Info
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- JPH0886037A JPH0886037A JP22474494A JP22474494A JPH0886037A JP H0886037 A JPH0886037 A JP H0886037A JP 22474494 A JP22474494 A JP 22474494A JP 22474494 A JP22474494 A JP 22474494A JP H0886037 A JPH0886037 A JP H0886037A
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- floor
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】原子力発電所熱交換器エリアの壁工事中に並行
して、建設時の作業足場並びに建設後のメンテナンス用
となる中間床部材1に配管11,ダクト12,ケーブル
トレイ13,バルブ14,サポート15、等の当該エリ
ア内に設定される各種製品群を一体化したモジュールを
据付現場外で完成させ、揚重機を用いて当該エリア内に
モジュールを吊り込んで壁81から張り出すように設定
してある受け台3上に設定する。 【効果】(1)建築,機械の並行工事及びモジュール化
による工程短縮,(2)現地作業の省力化,(3)現場
内における3Kの解消,(4)中間床部材を建設時足場
として利用することによる足場の大幅削減の効果が得ら
れる。
して、建設時の作業足場並びに建設後のメンテナンス用
となる中間床部材1に配管11,ダクト12,ケーブル
トレイ13,バルブ14,サポート15、等の当該エリ
ア内に設定される各種製品群を一体化したモジュールを
据付現場外で完成させ、揚重機を用いて当該エリア内に
モジュールを吊り込んで壁81から張り出すように設定
してある受け台3上に設定する。 【効果】(1)建築,機械の並行工事及びモジュール化
による工程短縮,(2)現地作業の省力化,(3)現場
内における3Kの解消,(4)中間床部材を建設時足場
として利用することによる足場の大幅削減の効果が得ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントの建屋を構築
する方法及びその構築に用いられる構造物並びにその建
屋構造に関するものである。
する方法及びその構築に用いられる構造物並びにその建
屋構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラントの建屋構築方法は、特開昭57−
57289号公報や特開昭61−270437 号公報に開示されてい
るように、プラント建屋の区画された部屋の床と側壁が
できた後に、あらかじめその部屋の天井構成部材にその
部屋を通る配管やダクト等のプラント構成機器を一体に
取付けておき、その一体化物を側壁の上端近傍に吊り降
ろして装着する。
57289号公報や特開昭61−270437 号公報に開示されてい
るように、プラント建屋の区画された部屋の床と側壁が
できた後に、あらかじめその部屋の天井構成部材にその
部屋を通る配管やダクト等のプラント構成機器を一体に
取付けておき、その一体化物を側壁の上端近傍に吊り降
ろして装着する。
【0003】特開昭57−57289 号公報には、その装着
は、側壁から受け台を部屋内に突出して、その受け台に
天井構成部材を降ろすことで行えること、及び天井構成
部材には、天井のデッキプレートが含まれていることが
開示されている。
は、側壁から受け台を部屋内に突出して、その受け台に
天井構成部材を降ろすことで行えること、及び天井構成
部材には、天井のデッキプレートが含まれていることが
開示されている。
【0004】特開昭61−270437号公報には、部屋の床に
設置すべき大型なプラント構成機器が必要な場合には、
その大型な機器は天井構成部材を吊り降ろす前に吊り降
ろしておく。
設置すべき大型なプラント構成機器が必要な場合には、
その大型な機器は天井構成部材を吊り降ろす前に吊り降
ろしておく。
【0005】天井構成部材が側壁に支持された後に天井
のコンクリート打ち工事などが行われる。
のコンクリート打ち工事などが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
構築方法では、区画された部屋の天井にプラント機器が
配備される関係上、その天井側のプラント構成機器と床
上のプラント構成機器との接続や、後に搬入されてくる
プラント構成機器の据付工事などに床から足場を天井近
くまで立ち上げ、その足場を利用して高所作業を伴う。
構築方法では、区画された部屋の天井にプラント機器が
配備される関係上、その天井側のプラント構成機器と床
上のプラント構成機器との接続や、後に搬入されてくる
プラント構成機器の据付工事などに床から足場を天井近
くまで立ち上げ、その足場を利用して高所作業を伴う。
【0007】部屋の側壁を仕上げる工事も同様に高所作
業が伴う。
業が伴う。
【0008】プラント機器の据付けが終了した後にあっ
ても、高所に据付けられているプラント機器の点検や保
守作業を行う場合、床から足場を天井近くまで立ち上
げ、その足場を利用して高所作業を伴う。
ても、高所に据付けられているプラント機器の点検や保
守作業を行う場合、床から足場を天井近くまで立ち上
げ、その足場を利用して高所作業を伴う。
【0009】この足場を組立てるのに手間取り、かつ足
場利用の後には、不必要な足場は撤去するのであるか
ら、その撤去にも手間取ることと成る。
場利用の後には、不必要な足場は撤去するのであるか
ら、その撤去にも手間取ることと成る。
【0010】このために、高所作業の危険性と建設工程
が長引きやすい課題が生じている。
が長引きやすい課題が生じている。
【0011】したがって、本発明の目的は、安全かつ短
期間でのプラントの構築を達成することにある。
期間でのプラントの構築を達成することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1手段は、プラント構成機器をプラント建屋内の区
画された領域の上下方向の途中に配備してあるものにお
いて、前記区画の床と天井との上下方向の途中に中間床
が装備されていることを特徴とするプラント建屋内構造
であり、第2手段は、プラント構成機器をプラント建屋
内の区画された領域の上下方向の途中に配備してあるも
のにおいて、前記区画の床と天井との上下方向の途中に
中間床が装備され、前記中間床には、前記プラント構成
機器が装備されていることを特徴とするプラント建屋内
構造であり、第3手段は、第2手段において、前記プラ
ント構成機器は、中間床よりも低い高さの床に装備され
た機器に接続される配管及び/又は前記配管に取付けら
れて前記配管内流量を制御する弁とを含むことを特徴と
するプラント建屋内構造であり、第4手段は、プラント
建屋内の区画された領域の上下方向の途中に配備される
プラント構成機器を前記区画された領域の天井と床との
途中の高さに設置される中間床部材に一体に装備して成
る中間床構造物であり、第5手段は、プラント建屋内の
区画された領域の上下方向の途中に配備されるプラント
構成機器と、前記区画の天井構成部材とを、前記区画さ
れた領域の天井と床との途中の高さに設置される中間床
部材に一体に装備し、前記天井構成部材と前記中間床部
材とは吊り部材を介して結合されて成る中間床構造物で
あり、第6手段は、第5手段において、前記吊り部材は
前記天井構成部材を支える支柱であり、前記天井構成部
材は天井梁部材と前記天井梁部材に設置されたデッキプ
レートであることを特徴とする中間床構造物であり、第
7手段は、プラント建屋内の一区画内に装備されるプラ
ントの構成機器を中間床部材と一体に取付け、前記中間
床部材を前記一区画の途中高さに装備して成るプラント
の構築方法であり、第8手段は、プラント建屋内の一区
画内に装備されるプラントの構成機器の内、前記区画の
床に据付けられる大型機器を先入れし、後に前記区画の
天井と床との途中高さに配備されるその他の前記構成機
器を中間床部材と一体に取付けて、前記区画内に前記中
間床部材ごと後入れし、前記区画の天井と床との間の途
中高さに前記中間床部材を装備して成るプラントの構築
方法であり、第9手段は、第7手段又は第8手段におい
て、前記区画の天井の構成部材と前記中間床部材とを吊
り部材を介して結合した上で、前記天井が開放されてい
る時期に前記天井の構成部材と前記中間床部材とを同時
に前記区画に向けて吊り降ろして、前記区画に天井の構
成部材と前記中間床部材とを据付けることで前記区画の
天井と床との間の途中高さに前記中間床部材を装備する
ことを特徴とするプラントの構築方法であり、第10手
段は、第9手段において、前記吊り部材は前記天井の構
成部材を支える支柱であり、前記天井の構成部材は天井
梁部材と前記天井梁部材に設置されたデッキプレートで
あることを特徴とするプラントの構築方法であり、第1
1手段は、第7手段から第10手段までのいずれか一手
段において、前記区画を構成する側壁の途中高さに受け
台を前記区画内に突出して設け、前記中間床部材を前記
受け台に支持させて前記区画内に中間床を装備すること
を特徴とするプラントの構築方法であり、第12手段
は、第7手段から第11手段までのいずれか一手段にお
いて、前記区画内に装備された中間床部材を作業員が通
って、前記プラントの構成機器又は前記区画の壁又は中
間床装備後に前記区画内に搬入されてくる機器に対する
工事作業又は前記区画内のプラントの構成機器の点検を
実施することを特徴とするプラントの構築方法であり、
第13手段は、プラント建屋内の一区画内に装備される
プラントの構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業
と、前記区画の側壁と床との工事作業とを並行して行
い、前記区画の天井が開放されている期間に前記中間床
を前記区画内に上方から前記区画内の途中高さまで吊り
降ろし、前記区画内の前記途中高さに前記中間床部材を
装備して成るプラントの構築方法である。
の第1手段は、プラント構成機器をプラント建屋内の区
画された領域の上下方向の途中に配備してあるものにお
いて、前記区画の床と天井との上下方向の途中に中間床
が装備されていることを特徴とするプラント建屋内構造
であり、第2手段は、プラント構成機器をプラント建屋
内の区画された領域の上下方向の途中に配備してあるも
のにおいて、前記区画の床と天井との上下方向の途中に
中間床が装備され、前記中間床には、前記プラント構成
機器が装備されていることを特徴とするプラント建屋内
構造であり、第3手段は、第2手段において、前記プラ
ント構成機器は、中間床よりも低い高さの床に装備され
た機器に接続される配管及び/又は前記配管に取付けら
れて前記配管内流量を制御する弁とを含むことを特徴と
するプラント建屋内構造であり、第4手段は、プラント
建屋内の区画された領域の上下方向の途中に配備される
プラント構成機器を前記区画された領域の天井と床との
途中の高さに設置される中間床部材に一体に装備して成
る中間床構造物であり、第5手段は、プラント建屋内の
区画された領域の上下方向の途中に配備されるプラント
構成機器と、前記区画の天井構成部材とを、前記区画さ
れた領域の天井と床との途中の高さに設置される中間床
部材に一体に装備し、前記天井構成部材と前記中間床部
材とは吊り部材を介して結合されて成る中間床構造物で
あり、第6手段は、第5手段において、前記吊り部材は
前記天井構成部材を支える支柱であり、前記天井構成部
材は天井梁部材と前記天井梁部材に設置されたデッキプ
レートであることを特徴とする中間床構造物であり、第
7手段は、プラント建屋内の一区画内に装備されるプラ
ントの構成機器を中間床部材と一体に取付け、前記中間
床部材を前記一区画の途中高さに装備して成るプラント
の構築方法であり、第8手段は、プラント建屋内の一区
画内に装備されるプラントの構成機器の内、前記区画の
床に据付けられる大型機器を先入れし、後に前記区画の
天井と床との途中高さに配備されるその他の前記構成機
器を中間床部材と一体に取付けて、前記区画内に前記中
間床部材ごと後入れし、前記区画の天井と床との間の途
中高さに前記中間床部材を装備して成るプラントの構築
方法であり、第9手段は、第7手段又は第8手段におい
て、前記区画の天井の構成部材と前記中間床部材とを吊
り部材を介して結合した上で、前記天井が開放されてい
る時期に前記天井の構成部材と前記中間床部材とを同時
に前記区画に向けて吊り降ろして、前記区画に天井の構
成部材と前記中間床部材とを据付けることで前記区画の
天井と床との間の途中高さに前記中間床部材を装備する
ことを特徴とするプラントの構築方法であり、第10手
段は、第9手段において、前記吊り部材は前記天井の構
成部材を支える支柱であり、前記天井の構成部材は天井
梁部材と前記天井梁部材に設置されたデッキプレートで
あることを特徴とするプラントの構築方法であり、第1
1手段は、第7手段から第10手段までのいずれか一手
段において、前記区画を構成する側壁の途中高さに受け
台を前記区画内に突出して設け、前記中間床部材を前記
受け台に支持させて前記区画内に中間床を装備すること
を特徴とするプラントの構築方法であり、第12手段
は、第7手段から第11手段までのいずれか一手段にお
いて、前記区画内に装備された中間床部材を作業員が通
って、前記プラントの構成機器又は前記区画の壁又は中
間床装備後に前記区画内に搬入されてくる機器に対する
工事作業又は前記区画内のプラントの構成機器の点検を
実施することを特徴とするプラントの構築方法であり、
第13手段は、プラント建屋内の一区画内に装備される
プラントの構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業
と、前記区画の側壁と床との工事作業とを並行して行
い、前記区画の天井が開放されている期間に前記中間床
を前記区画内に上方から前記区画内の途中高さまで吊り
降ろし、前記区画内の前記途中高さに前記中間床部材を
装備して成るプラントの構築方法である。
【0013】
【作用】第1手段によれば、床と天井との間に中間階が
あるから、その中間階で各種工事,点検作業が安全に成
せる上、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減され
て、工程短縮が達成される作用が得られる。
あるから、その中間階で各種工事,点検作業が安全に成
せる上、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減され
て、工程短縮が達成される作用が得られる。
【0014】第2手段によれば、プラント建屋内の区画
された領域の上下方向の途中に配備されたプラント構成
機器を中間床を作業ベースとして据付けや点検の作業を
行うことにより床からの高所作業や床からの足場の組立
及び撤去作業が軽減されて、安全な作業と工程短縮とが
達成される作用が得られる。
された領域の上下方向の途中に配備されたプラント構成
機器を中間床を作業ベースとして据付けや点検の作業を
行うことにより床からの高所作業や床からの足場の組立
及び撤去作業が軽減されて、安全な作業と工程短縮とが
達成される作用が得られる。
【0015】第3手段は、第2手段による作用に加え
て、具体的にはプラント構成機器の配管及び/又は弁を
床から高い足場を組み上げて利用すること無く中間床か
ら接近してまじかに点検できる上に、弁を装備したる場
合には、その弁を操作するに際して操作架台として中間
床を利用して安全かつ容易に行うことができるという効
果が得られる。
て、具体的にはプラント構成機器の配管及び/又は弁を
床から高い足場を組み上げて利用すること無く中間床か
ら接近してまじかに点検できる上に、弁を装備したる場
合には、その弁を操作するに際して操作架台として中間
床を利用して安全かつ容易に行うことができるという効
果が得られる。
【0016】第4手段によれば、プラント建屋内の区画
された領域に中間床部材と同時にプラント構成機器を搬
入して、工程短縮が成され、据付け後に中間床部材が中
間階を構成するから、その中間床を利用して各種工事,
点検作業が安全に成せる上、床からの足場の組立及び撤
去作業が軽減されて、工程短縮が達成される作用が得ら
れる。
された領域に中間床部材と同時にプラント構成機器を搬
入して、工程短縮が成され、据付け後に中間床部材が中
間階を構成するから、その中間床を利用して各種工事,
点検作業が安全に成せる上、床からの足場の組立及び撤
去作業が軽減されて、工程短縮が達成される作用が得ら
れる。
【0017】第5手段によれば、プラント建屋内の区画
された領域に対して、プラント構成機器と天井構成部材
と中間床部材とを同時に吊り込むことができるから、第
2手段よりも更に工程が短縮される上に、中間床部材を
中間階として、その中間階で各種工事点検作業が安全に
成せる上、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減され
て、一層の工程短縮が達成される作用が得られる。
された領域に対して、プラント構成機器と天井構成部材
と中間床部材とを同時に吊り込むことができるから、第
2手段よりも更に工程が短縮される上に、中間床部材を
中間階として、その中間階で各種工事点検作業が安全に
成せる上、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減され
て、一層の工程短縮が達成される作用が得られる。
【0018】第6手段によれば、第5手段による作用に
加えて、天井のデッキプレートも区画に対する吊り込み
を早めることができるので、より一層の工程短縮が可能
と成る作用が得られる。
加えて、天井のデッキプレートも区画に対する吊り込み
を早めることができるので、より一層の工程短縮が可能
と成る作用が得られる。
【0019】第7手段によれば、プラント建屋内の区画
内へプラント構成機器を中間床部材に取付けて一括搬入
できる作用が得られ、工程が短縮できる上に、搬入され
た中間床部材をその区画内の中間階として利用し、その
中間階で各種工事,点検作業が安全に成せる上、床から
の足場の組立及び撤去作業が軽減されて、一層の工程短
縮が達成される作用が得られる。
内へプラント構成機器を中間床部材に取付けて一括搬入
できる作用が得られ、工程が短縮できる上に、搬入され
た中間床部材をその区画内の中間階として利用し、その
中間階で各種工事,点検作業が安全に成せる上、床から
の足場の組立及び撤去作業が軽減されて、一層の工程短
縮が達成される作用が得られる。
【0020】第8手段によれば、プラント建屋内の区画
内に装備されるプラントの構成機器を床置きの機器につ
いては先入れし、それ以外の機器は後入れして、互いに
干渉しないように円滑な搬入方法を取りながら迅速にプ
ラントの構築ができる上に、プラント建屋内の区画内へ
プラント構成機器を中間床部材に取付けて一括搬入でき
る作用が得られ、工程が短縮できる。その上、搬入され
た中間床部材をその区画内の中間階として利用し、その
中間階で各種工事,点検作業が安全に成せる上、床から
の足場の組立及び撤去作業が軽減されて、一層の工程短
縮が達成される作用が得られる。
内に装備されるプラントの構成機器を床置きの機器につ
いては先入れし、それ以外の機器は後入れして、互いに
干渉しないように円滑な搬入方法を取りながら迅速にプ
ラントの構築ができる上に、プラント建屋内の区画内へ
プラント構成機器を中間床部材に取付けて一括搬入でき
る作用が得られ、工程が短縮できる。その上、搬入され
た中間床部材をその区画内の中間階として利用し、その
中間階で各種工事,点検作業が安全に成せる上、床から
の足場の組立及び撤去作業が軽減されて、一層の工程短
縮が達成される作用が得られる。
【0021】第9手段によれば、第7手段又は第8手段
による作用に加えて、天井構成部材も早期に区画に対し
て据付けられるから、更に工程が短縮できる上、天井構
成部材が中間床部材とそれに取付けられたプラント構成
機器の吊り天秤としての作用を成すから、吊り天秤の手
配と撤去の作業が省略され、より一層の工程短縮が成せ
るという作用が得られる。
による作用に加えて、天井構成部材も早期に区画に対し
て据付けられるから、更に工程が短縮できる上、天井構
成部材が中間床部材とそれに取付けられたプラント構成
機器の吊り天秤としての作用を成すから、吊り天秤の手
配と撤去の作業が省略され、より一層の工程短縮が成せ
るという作用が得られる。
【0022】第10手段によれば、第9手段による作用
に加えて、天井構成部材の早期据付点数が増加して工程
がより短縮する作用が得られる。
に加えて、天井構成部材の早期据付点数が増加して工程
がより短縮する作用が得られる。
【0023】第11手段によれば、第7手段から第10
手段までのいずれか1手段による作用に加えて、中間床
部材を側壁から突き出した受け台に搭載して安定させて
区画内への中間床部材の装備を容易に施工する作用が得
られる。
手段までのいずれか1手段による作用に加えて、中間床
部材を側壁から突き出した受け台に搭載して安定させて
区画内への中間床部材の装備を容易に施工する作用が得
られる。
【0024】第12手段によれば、第7手段から第11
手段までのいずれか1手段による作用に加えて、中間床
部材をプラントの構成機器又は区画の壁又は中間床装備
後に前記区画内に搬入されてくる機器に対する工事作業
又は区画内のプラントの構成機器の点検の作業場として
利用して、安全かつ中間床部材沿いに移動して迅速にそ
れらの点検及び作業が実施できる作用が得られる。
手段までのいずれか1手段による作用に加えて、中間床
部材をプラントの構成機器又は区画の壁又は中間床装備
後に前記区画内に搬入されてくる機器に対する工事作業
又は区画内のプラントの構成機器の点検の作業場として
利用して、安全かつ中間床部材沿いに移動して迅速にそ
れらの点検及び作業が実施できる作用が得られる。
【0025】第13手段によれば、建屋工事作業とプラ
ント構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業とが並
進する作用と、プラント建屋内の区画内へプラント構成
機器を中間床部材に取付けて一括搬入できる作用と、搬
入された中間床部材をその区画内の中間階として利用し
てその中間階で各種工事点検作業が安全に成せる作用
と、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減されて、一
層の工程短縮が達成される作用とが得られる。
ント構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業とが並
進する作用と、プラント建屋内の区画内へプラント構成
機器を中間床部材に取付けて一括搬入できる作用と、搬
入された中間床部材をその区画内の中間階として利用し
てその中間階で各種工事点検作業が安全に成せる作用
と、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減されて、一
層の工程短縮が達成される作用とが得られる。
【0026】
【実施例】以下に原子力発電所プラント建屋内熱交換器
エリアを構築する具体的な実施例を解説する。
エリアを構築する具体的な実施例を解説する。
【0027】建設工程は、図5に示す中間床モジュール
工法の工程で組まれる。
工法の工程で組まれる。
【0028】まず、熱交換器エリアを一つに区画する床
82と両側の壁81の工事が行われる。
82と両側の壁81の工事が行われる。
【0029】この工事中に、受け台3も両壁81の中間
の高さ部位に据付けられるが、後日据付けても良い。
の高さ部位に据付けられるが、後日据付けても良い。
【0030】この工事の後に、熱交換器エリア内に熱交
換器83が吊り込みにより先入れされて床82上へ搬入
される。
換器83が吊り込みにより先入れされて床82上へ搬入
される。
【0031】これらの工事と並行して中間床モジュール
を中間階構造物として作成する。
を中間階構造物として作成する。
【0032】その作成は、作業環境のよい工場にて作成
して現場に運び込むか、現場の地上にて作成しても良
い。
して現場に運び込むか、現場の地上にて作成しても良
い。
【0033】中間床モジュールの作成にあたっては、中
間床部材1に、ケーブルトレイ13の他に、配管11を
サポート15で固定して取付け、その配管11にバルブ
14を据付けて置く。
間床部材1に、ケーブルトレイ13の他に、配管11を
サポート15で固定して取付け、その配管11にバルブ
14を据付けて置く。
【0034】これらのケーブルトレイ13,配管11,
バルブ14は、熱交換器エリア内での装備配置と同じ配
置関係にて配置される。
バルブ14は、熱交換器エリア内での装備配置と同じ配
置関係にて配置される。
【0035】中間床部材1には、ワイヤー92がひっか
けられる吊りピース2が取付けられている。
けられる吊りピース2が取付けられている。
【0036】建屋外の地上に待機している大型揚重機9
0は、その吊りピース2と大型揚重機90の吊りフック
91との間にワイヤー92を掛けることで、両側壁81
の間に中間床モジュールを吊り降ろし、中間床モジュー
ルの後入れ搬入が成される。
0は、その吊りピース2と大型揚重機90の吊りフック
91との間にワイヤー92を掛けることで、両側壁81
の間に中間床モジュールを吊り降ろし、中間床モジュー
ルの後入れ搬入が成される。
【0037】吊り降ろされた中間床モジュールは、芯出
し作業を受けて受け台3に搭載され、後述のように、中
間床モジュールと受け台3とが固定されて、壁81に取
付き、熱交換器エリア内に中間階として存在する。
し作業を受けて受け台3に搭載され、後述のように、中
間床モジュールと受け台3とが固定されて、壁81に取
付き、熱交換器エリア内に中間階として存在する。
【0038】その後に、熱交換器エリアの天井を建設す
る。
る。
【0039】中間床モジュールと受け台3とが固定され
て後には、熱交換器83と配管11との接続作業,中間
床モジュール据付け後に搬入されてくるバルブや配管周
りの計装機器の据付け、及び壁81の仕上げなどの室内
仕上げ、及び点検検査の各作業を行う。
て後には、熱交換器83と配管11との接続作業,中間
床モジュール据付け後に搬入されてくるバルブや配管周
りの計装機器の据付け、及び壁81の仕上げなどの室内
仕上げ、及び点検検査の各作業を行う。
【0040】これら各作業に際しては、作業員が中間床
モジュールの中間床部材上方に搭乗して行う。
モジュールの中間床部材上方に搭乗して行う。
【0041】そのため、床82と中間床部材間の階段が
備えられる。
備えられる。
【0042】この中間床部材は、プラント完成後も、点
検その他の作業の為の床として利用される。
検その他の作業の為の床として利用される。
【0043】更に、具体的には以下の通りである。
【0044】図1は、中間階構造物である中間床モジュ
ールCASE−1を原子力発電所の熱交換器エリアに大
型揚重機を用いて吊り込んでいる状況を概念的に示した
ものである。
ールCASE−1を原子力発電所の熱交換器エリアに大
型揚重機を用いて吊り込んでいる状況を概念的に示した
ものである。
【0045】原子力発電所においては一般的に下階に熱
交換器等の大型製品が配置されている。
交換器等の大型製品が配置されている。
【0046】完成後においては、その近傍が、通路スペ
ース及びメンテナンスエリアとなるため、下階に配置さ
れている大型機器の廻りには、配管11,ダクト12等
の据付物量は、あまり多くないが、その分中間床部材1
が設定されるレベルより高い位置に、配管11,ダクト
12,ケーブルトレイ13等の製品群が多く配置されて
いる。
ース及びメンテナンスエリアとなるため、下階に配置さ
れている大型機器の廻りには、配管11,ダクト12等
の据付物量は、あまり多くないが、その分中間床部材1
が設定されるレベルより高い位置に、配管11,ダクト
12,ケーブルトレイ13等の製品群が多く配置されて
いる。
【0047】また、中間床モジュールではこの他に、中
間床部材1の上に、更に作業用床面,操作床面を設置す
ることも可能である。
間床部材1の上に、更に作業用床面,操作床面を設置す
ることも可能である。
【0048】中間床下及び側面には、チェーンブロッ
ク,モノレール,クレーン等の揚重装置を組込むことに
より、当該階及び下階の製品搬入,据付作業性に貢献す
ることが期待できる。
ク,モノレール,クレーン等の揚重装置を組込むことに
より、当該階及び下階の製品搬入,据付作業性に貢献す
ることが期待できる。
【0049】中間床モジュールに適用する中間床は、製
品を所定の位置に設定するようにすることが可能であ
る。
品を所定の位置に設定するようにすることが可能であ
る。
【0050】作業員がその上で作業を行うことが可能で
あること、並びに放射線に対する遮蔽部材を組込むこと
で、遮蔽の機能を持たせることも可能である。
あること、並びに放射線に対する遮蔽部材を組込むこと
で、遮蔽の機能を持たせることも可能である。
【0051】また、中間床モジュールにおける中間床
は、建屋を構成する室またはエリアの全面を覆うものば
かりでなく、建屋躯体の形状,エリア内製品配置の集合
状態に応じて室の一部分についてもモジュール化するケ
ースを含む。
は、建屋を構成する室またはエリアの全面を覆うものば
かりでなく、建屋躯体の形状,エリア内製品配置の集合
状態に応じて室の一部分についてもモジュール化するケ
ースを含む。
【0052】中間床モジュール工法においては、当該エ
リアの壁工事中に、これと並行した工程で、建設時の作
業足場、並びに建設後のメンテナンス用となる中間床部
材1と配管11,ダクト12,ケーブルトレイ13,バ
ルブ14,サポート15,計装品等の、当該エリア内に
設定される各種製品群を一体化したモジュールを完成さ
せておく。
リアの壁工事中に、これと並行した工程で、建設時の作
業足場、並びに建設後のメンテナンス用となる中間床部
材1と配管11,ダクト12,ケーブルトレイ13,バ
ルブ14,サポート15,計装品等の、当該エリア内に
設定される各種製品群を一体化したモジュールを完成さ
せておく。
【0053】モジュールの組立ては、モジュールに含ま
れる各製品を、工場で一体モジュールに組立てた状態で
現場に搬送するか、もしくは、製品の状態で現場近くの
加工ヤードもしくは加工場に持ち込み、ここでモジュー
ルを組立てるか、いずれかの方法で行う。いずれのケー
スにおいても各製品相互の位置関係は、建屋内への据付
けが完了した時と同様の位置関係で中間床モジュール内
に設定されている。
れる各製品を、工場で一体モジュールに組立てた状態で
現場に搬送するか、もしくは、製品の状態で現場近くの
加工ヤードもしくは加工場に持ち込み、ここでモジュー
ルを組立てるか、いずれかの方法で行う。いずれのケー
スにおいても各製品相互の位置関係は、建屋内への据付
けが完了した時と同様の位置関係で中間床モジュール内
に設定されている。
【0054】中間床モジュールCASE−1を吊り込む
際には、中間床部材1に設定された吊りピース2にワイ
ヤー92掛渡けし、大型揚重機を用いて上部から吊り込
む。
際には、中間床部材1に設定された吊りピース2にワイ
ヤー92掛渡けし、大型揚重機を用いて上部から吊り込
む。
【0055】中間床モジュールは、熱交換器室の壁81
から張り出すように設定してある受け台3上に設定され
る。
から張り出すように設定してある受け台3上に設定され
る。
【0056】尚、中間床モジュールを受けるための方法
及び受け台の構造については、熱交換器室の壁81から
張り出すように設定する他、熱交換器室の床82上に設
置する本設支持部材で受ける方法が考えられる。
及び受け台の構造については、熱交換器室の壁81から
張り出すように設定する他、熱交換器室の床82上に設
置する本設支持部材で受ける方法が考えられる。
【0057】次に、中間床モジュールの芯出しをして、
中間床モジュールを建屋内の正確な位置に設定する。
中間床モジュールを建屋内の正確な位置に設定する。
【0058】中間床モジュールCASE−1において
は、中間床モジュールを建屋に搬入後も、天井部分が開
口しているため、揚重機を用いて中間床部材1上への製
品の搬入が可能である。
は、中間床モジュールを建屋に搬入後も、天井部分が開
口しているため、揚重機を用いて中間床部材1上への製
品の搬入が可能である。
【0059】中間床部材1上に搬入された製品は、プラ
ント構成機器として中間床部材1上で所定の位置に装着
される。
ント構成機器として中間床部材1上で所定の位置に装着
される。
【0060】その装着作業または他の中間床部材1上で
の作業に際して、広い床面を必要とする場合には、グレ
ーチングなどの床面部材を中間床部材1に張り巡らす。
の作業に際して、広い床面を必要とする場合には、グレ
ーチングなどの床面部材を中間床部材1に張り巡らす。
【0061】グレーチングなどの床面部材は、中間床部
材1の一部材として取扱い、中間床部材1を吊り込み、
吊り降ろす作業の前に予め中間床部材の床面に張り巡ら
すことにしてもよい。
材1の一部材として取扱い、中間床部材1を吊り込み、
吊り降ろす作業の前に予め中間床部材の床面に張り巡ら
すことにしてもよい。
【0062】グレーチングなどの床面部材を中間床部材
1に張り巡らすことによれば、中間床部材1上でのバル
ブ14の操作や配管11やバルブ14の点検や据付けの
各作業に際してより安全となる。
1に張り巡らすことによれば、中間床部材1上でのバル
ブ14の操作や配管11やバルブ14の点検や据付けの
各作業に際してより安全となる。
【0063】特に、一部の配管11は、床82上に設置
された熱交換器83に接続され、その配管の途中にある
バルブ14はその配管流量を制御する為に操作されるの
であるが、その操作の為の操作架台としてプラント建設
後も本設構造物として受け台3に支持されて残される中
間床部材1上が利用され、その操作作業の安全を高める
ためにも中間床部材1の床面に床面部材を張り巡らすこ
とは好ましい。
された熱交換器83に接続され、その配管の途中にある
バルブ14はその配管流量を制御する為に操作されるの
であるが、その操作の為の操作架台としてプラント建設
後も本設構造物として受け台3に支持されて残される中
間床部材1上が利用され、その操作作業の安全を高める
ためにも中間床部材1の床面に床面部材を張り巡らすこ
とは好ましい。
【0064】これらのことは、後述の他の中間床モジュ
ールについても同じことがいえる。
ールについても同じことがいえる。
【0065】図2に、中間床モジュールと天井梁を吊り
支柱4を介して一体化したモジュール(中間床モジュー
ルCASE−2)について解説する。
支柱4を介して一体化したモジュール(中間床モジュー
ルCASE−2)について解説する。
【0066】中間床モジュールCASE−2の場合は、
天井梁部材5をモジュールの吊り天秤に兼用することに
より大型揚重機を用いて上部から吊り込み、熱交換器室
壁81、または床に設定してある受け台3にモジュール
品を乗せ、芯出し,原子力発電所熱交換器エリア内の設
定箇所への搬入,設定が完了する。
天井梁部材5をモジュールの吊り天秤に兼用することに
より大型揚重機を用いて上部から吊り込み、熱交換器室
壁81、または床に設定してある受け台3にモジュール
品を乗せ、芯出し,原子力発電所熱交換器エリア内の設
定箇所への搬入,設定が完了する。
【0067】吊り天秤を兼用するの鋼製の天井梁には、
中間床モジュールを吊り上げることができるように吊り
ピース2を設けておき、ここにワイヤー92掛渡して大
型揚重機で吊上げる。
中間床モジュールを吊り上げることができるように吊り
ピース2を設けておき、ここにワイヤー92掛渡して大
型揚重機で吊上げる。
【0068】また、中間床部材1と鋼製の天井梁部材5
とは、本設サポートを兼用する中間床吊り支柱4を介し
て一体化してある。
とは、本設サポートを兼用する中間床吊り支柱4を介し
て一体化してある。
【0069】本設サポートを兼用する中間床吊り支柱4
にて製品を保持し、モジュールに一体化することによ
り、中間床モジュールCASE−2は、中間床モジュー
ルCASE−1に比較して、床部材から離れて設定される製
品をモジュールに取り込むことが可能となる。
にて製品を保持し、モジュールに一体化することによ
り、中間床モジュールCASE−2は、中間床モジュー
ルCASE−1に比較して、床部材から離れて設定される製
品をモジュールに取り込むことが可能となる。
【0070】すなわち、中間床モジュールに組込まれる
各種製品は、鋼製の本設サポートを兼用する中間床吊り
支柱4によって、相互の最終的な設定位置を保持される
構造となっている。
各種製品は、鋼製の本設サポートを兼用する中間床吊り
支柱4によって、相互の最終的な設定位置を保持される
構造となっている。
【0071】以上により、中間床部材1と鋼製の天井梁
部材5、及び各製品群は、大型揚重機で吊り上げ、一挙
に搬入,設定する。
部材5、及び各製品群は、大型揚重機で吊り上げ、一挙
に搬入,設定する。
【0072】更に、図3に示す中間床モジュールCAS
E−3の場合は、中間床部材1と,吊り支柱4を介して
天井梁部材5、及び上階床に相当する部分のデッキプレ
ート6を一体モジュール化たものである。
E−3の場合は、中間床部材1と,吊り支柱4を介して
天井梁部材5、及び上階床に相当する部分のデッキプレ
ート6を一体モジュール化たものである。
【0073】中間床モジュールCASE−3の設定手順
は中間床モジュールCASE−2と同様である。
は中間床モジュールCASE−2と同様である。
【0074】但し、中間床モジュールCASE−3で一
体化されて搬入されるデッキプレートは、それ自体がコ
ンクリート型枠を兼ねるので中間床モジュール設定後
は、上階床コンクリート71を打設することで、中間床
モジュールを強固に固定することができる。
体化されて搬入されるデッキプレートは、それ自体がコ
ンクリート型枠を兼ねるので中間床モジュール設定後
は、上階床コンクリート71を打設することで、中間床
モジュールを強固に固定することができる。
【0075】上記いずれのケースにおいても、中間床モ
ジュールを所定の位置に設定後は、中間床から下のエリ
アは、中間床から上のエリアとは独立して作業を進める
ことが可能である。
ジュールを所定の位置に設定後は、中間床から下のエリ
アは、中間床から上のエリアとは独立して作業を進める
ことが可能である。
【0076】また、エリアが引き渡される段階では、中
間床モジュールを用いた場合には、中間床モジュールに
組込まれた範囲の製品は、相互間の設定を完了している
ので、従来工法に比べて設定の工数が大幅に軽減されて
いる。
間床モジュールを用いた場合には、中間床モジュールに
組込まれた範囲の製品は、相互間の設定を完了している
ので、従来工法に比べて設定の工数が大幅に軽減されて
いる。
【0077】また、配管11,ダクト12等の製品据付
残作業についても、本設の中間床を足場にして作業がで
きるので、高所作業は回避される。
残作業についても、本設の中間床を足場にして作業がで
きるので、高所作業は回避される。
【0078】図4に、中間床部材1,中間床吊り支柱
4,天井梁部材5,デッキプレート6、及び組込まれる
製品との取合いの例を示す。
4,天井梁部材5,デッキプレート6、及び組込まれる
製品との取合いの例を示す。
【0079】中間床部材1とサポートを兼ねる吊り支柱
4、及び天井梁部材5とサポートを兼ねる吊り支柱4
は、各々溶接あるいはボルト締めにて接合されている。
4、及び天井梁部材5とサポートを兼ねる吊り支柱4
は、各々溶接あるいはボルト締めにて接合されている。
【0080】また、組込まれる製品(本図の例では配管
11)は、サポートを兼ねる吊り支柱4に対して取付け
ることにより、中間床モジュールに組込んである。
11)は、サポートを兼ねる吊り支柱4に対して取付け
ることにより、中間床モジュールに組込んである。
【0081】図5に、中間床モジュールCASE−3を
例に、従来工法と中間床モジュールを用いた場合の据付
作業シーケンスの違いについて概略を示す。
例に、従来工法と中間床モジュールを用いた場合の据付
作業シーケンスの違いについて概略を示す。
【0082】従来工法では、建築側による床,壁施工が
完了して、コンクリート養生が完了し、コンクリート強
度が十分確保された時点で天井、すなわち上階床の型枠
となる天井梁とデッキプレートを敷設する前に機器,配
管,ダクト等の各種製品を搬入し、これを床上に仮置き
しておく。
完了して、コンクリート養生が完了し、コンクリート強
度が十分確保された時点で天井、すなわち上階床の型枠
となる天井梁とデッキプレートを敷設する前に機器,配
管,ダクト等の各種製品を搬入し、これを床上に仮置き
しておく。
【0083】次に、建築施工の天井梁,デッキプレー
ト,鉄筋施工を行い、コンクリート打設とコンクリート
養生期間を経て室内仕上げ作業,エリア引渡し後、機器
側の据付作業が開始するシーケンスとなっている。
ト,鉄筋施工を行い、コンクリート打設とコンクリート
養生期間を経て室内仕上げ作業,エリア引渡し後、機器
側の据付作業が開始するシーケンスとなっている。
【0084】中間床モジュール工法では、建築工程の
床,壁施工後のコンクリート養生期間後に機器,配管1
1,ダクト12等の搬入を行う。
床,壁施工後のコンクリート養生期間後に機器,配管1
1,ダクト12等の搬入を行う。
【0085】次に、建築工程と並行して建屋外にて中間
床部材1,吊り支柱4、及び天井梁部材5,デッキプレ
ート6,鉄筋を中間床モジュールに組込んでおき、中間
床モジュール搬入を行う。
床部材1,吊り支柱4、及び天井梁部材5,デッキプレ
ート6,鉄筋を中間床モジュールに組込んでおき、中間
床モジュール搬入を行う。
【0086】中間床モジュール搬入完了後、芯出し,設
定を行い、上階床コンクリート71打設,コンクリート
養生を経て室内仕上げ,エリア明け渡しとなる。
定を行い、上階床コンクリート71打設,コンクリート
養生を経て室内仕上げ,エリア明け渡しとなる。
【0087】以上のように、中間床モジュール工法では
従来工法に比較してエリア引渡しが前倒しされること、
配管,サポート他の施工がほとんどモジュール化されて
いること、室内の仕上げ作業中に並行して他室との配管
接続及び細部調整の作業ができること、足場組立作業を
排除できること等の理由により工程の大幅な短縮並びに
現地作業の省力化が可能となる。
従来工法に比較してエリア引渡しが前倒しされること、
配管,サポート他の施工がほとんどモジュール化されて
いること、室内の仕上げ作業中に並行して他室との配管
接続及び細部調整の作業ができること、足場組立作業を
排除できること等の理由により工程の大幅な短縮並びに
現地作業の省力化が可能となる。
【0088】図6に中間床モジュール受け部の構成例を
示す。
示す。
【0089】中間床部材を支える梁(中間床梁部材と称
する。)7は、H鋼等の鋼材を利用して構成し、受け台
3に対してボルト締めして固定する。
する。)7は、H鋼等の鋼材を利用して構成し、受け台
3に対してボルト締めして固定する。
【0090】据付け,施工の公差に配慮して、中間床梁
部材7のボルト締め部分には、ボルト8の径よりも大き
い穴をあけておく。
部材7のボルト締め部分には、ボルト8の径よりも大き
い穴をあけておく。
【0091】中間床モジュール受け部の構成例として
は、図6のケースの他、中間床梁部材の受け台3を溶接
する方法も考えられる。
は、図6のケースの他、中間床梁部材の受け台3を溶接
する方法も考えられる。
【0092】図7に、熱交換器エリアを例に、中間床モ
ジュール設置エリアを上から見た状況を示す。
ジュール設置エリアを上から見た状況を示す。
【0093】エリア内には、熱交換器83,ポンプ8
5,階段62等が設置される。
5,階段62等が設置される。
【0094】一部の配管11は、中間床モジュールの搬
入以前に熱交換器83,ポンプ85などの設備に対し設
定しておくことも可能である。
入以前に熱交換器83,ポンプ85などの設備に対し設
定しておくことも可能である。
【0095】また、階段62は、中間床モジュール20
の搬入以前にエリア内に設置しておく他、中間床モジュ
ール20に予め組込んでおき、中間床モジュール20搬
入時に同時に設定されるようにしてもよい。
の搬入以前にエリア内に設置しておく他、中間床モジュ
ール20に予め組込んでおき、中間床モジュール20搬
入時に同時に設定されるようにしてもよい。
【0096】図8に、中間床モジュール20の中間床部
材1を支持する中間床梁部材7の配置を示す。
材1を支持する中間床梁部材7の配置を示す。
【0097】中間床梁部材7は、受け台3で中間床モジ
ュール20を受けるように配置する。
ュール20を受けるように配置する。
【0098】また、配管の貫通部,階段62の昇降口は
避けて配置する。
避けて配置する。
【0099】図9は、中間床モジュールCASE−2を
例に、エリア内に設定した中間床モジュール20を上か
ら見た状況である。
例に、エリア内に設定した中間床モジュール20を上か
ら見た状況である。
【0100】本図では、中間床部材1下に隠れている中
間床梁部材7の表記を省略している。
間床梁部材7の表記を省略している。
【0101】図10は、大型揚重機90を用いて原子力
発電所建屋30に中間床モジュール20を吊り込んでい
る状況を示している。
発電所建屋30に中間床モジュール20を吊り込んでい
る状況を示している。
【0102】次に、図を用いて中間床モジュールを用い
た原子力発電所の通路エリアの建設の具体的な実施例に
ついて解説する。
た原子力発電所の通路エリアの建設の具体的な実施例に
ついて解説する。
【0103】通路エリアを建築する工程は、前述した熱
交換器エリアの建設工程と同様であり、熱交換器が盤8
3に代わる程度の軽微な差しか無く、その工程は、図5
の中間階モジュール工法と同様である。
交換器エリアの建設工程と同様であり、熱交換器が盤8
3に代わる程度の軽微な差しか無く、その工程は、図5
の中間階モジュール工法と同様である。
【0104】図11は、中間床モジュールCASE−1
を原子力発電所の通路84のエリアに大型揚重機を用い
て吊り込んでいる状況を示したものである。
を原子力発電所の通路84のエリアに大型揚重機を用い
て吊り込んでいる状況を示したものである。
【0105】原子力発電所においては一般的に下階に配
管11等の機器,制御盤等の盤83といった大型製品が
配置されている。
管11等の機器,制御盤等の盤83といった大型製品が
配置されている。
【0106】完成後においては、その近傍が、通路スペ
ース及びメンテナンスエリアとなるため、下階通路の廻
りには、配管11,ダクト12等の据付物量は、あまり
多くないが、その分中間床部材1が設定されるレベルよ
り高い位置に、配管11,ダクト12,ケーブルトレイ
13等のプラント構成機器としての製品群が多く配置さ
れている。
ース及びメンテナンスエリアとなるため、下階通路の廻
りには、配管11,ダクト12等の据付物量は、あまり
多くないが、その分中間床部材1が設定されるレベルよ
り高い位置に、配管11,ダクト12,ケーブルトレイ
13等のプラント構成機器としての製品群が多く配置さ
れている。
【0107】また、中間床モジュールではこの他に、中
間床部材1の上に、更に作業用床面,操作床面を設置す
ることも可能である。
間床部材1の上に、更に作業用床面,操作床面を設置す
ることも可能である。
【0108】中間床下及び側面には、チェーンブロッ
ク,モノレール31,クレーン等の揚重装置を組込むこ
とにより、当該階及び下階の製品搬入,据付作業性に貢
献することが期待できる。
ク,モノレール31,クレーン等の揚重装置を組込むこ
とにより、当該階及び下階の製品搬入,据付作業性に貢
献することが期待できる。
【0109】中間床モジュールに適用する中間床は、製
品を所定の位置に設定することが可能である。
品を所定の位置に設定することが可能である。
【0110】作業員はその上で作業できること、並びに
放射線に対する遮蔽部材を組込むことで、遮蔽の機能を
持たせることも可能である。
放射線に対する遮蔽部材を組込むことで、遮蔽の機能を
持たせることも可能である。
【0111】また、本発明の中間床モジュールにおける
中間床は、建屋を構成する室またはエリアの全面を覆う
ものばかりでなく、建屋躯体の形状,エリア内製品配置
の集合状態に応じて室の一部分についてもモジュール化
するケースを含む。
中間床は、建屋を構成する室またはエリアの全面を覆う
ものばかりでなく、建屋躯体の形状,エリア内製品配置
の集合状態に応じて室の一部分についてもモジュール化
するケースを含む。
【0112】中間床モジュール工法においては、当該エ
リアの壁工事中に、これと並行した工程で、建設時の作
業足場、並びに建設後のメンテナンス用となる中間床部
材1と配管11,ダクト12,ケーブルトレイ13,バ
ルブ14,サポート15,計装品等の、当該エリア内に
設定される各種製品群を一体化したモジュールを完成さ
せておく。
リアの壁工事中に、これと並行した工程で、建設時の作
業足場、並びに建設後のメンテナンス用となる中間床部
材1と配管11,ダクト12,ケーブルトレイ13,バ
ルブ14,サポート15,計装品等の、当該エリア内に
設定される各種製品群を一体化したモジュールを完成さ
せておく。
【0113】モジュールの組立ては、モジュールに含ま
れる各製品を、工場で一体モジュールに組立てた状態で
現場に搬送するか、もしくは、製品の状態で現場近くの
加工ヤードもしくは加工場に持ち込み、ここでモジュー
ルを組立てるか、いずれかの方法で行う。
れる各製品を、工場で一体モジュールに組立てた状態で
現場に搬送するか、もしくは、製品の状態で現場近くの
加工ヤードもしくは加工場に持ち込み、ここでモジュー
ルを組立てるか、いずれかの方法で行う。
【0114】いずれのケースにおいても各製品相互の位
置関係は、建屋内への据付けが完了した時と同様の位置
関係で中間床モジュール内に設定されている。
置関係は、建屋内への据付けが完了した時と同様の位置
関係で中間床モジュール内に設定されている。
【0115】中間床モジュールCASE−1を吊り込む
際には、中間床部材1に設定された吊りピース2にワイ
ヤー92掛渡し、大型揚重機を用いて上部から吊り込
む。
際には、中間床部材1に設定された吊りピース2にワイ
ヤー92掛渡し、大型揚重機を用いて上部から吊り込
む。
【0116】中間床モジュールは、通路84の両側の壁
81から張り出すように設定してある受け台3上に設定
される。
81から張り出すように設定してある受け台3上に設定
される。
【0117】尚、中間床モジュールを受けるための方法
及び受け台の構造については、通路の壁81から張り出
すように設定する他、通路の床82上に設置する本設支
持部材で受ける方法が考えられる。
及び受け台の構造については、通路の壁81から張り出
すように設定する他、通路の床82上に設置する本設支
持部材で受ける方法が考えられる。
【0118】次に、中間床モジュールの芯出しをして、
中間床モジュールを建屋内の正確な位置に設定する。
中間床モジュールを建屋内の正確な位置に設定する。
【0119】中間床モジュールCASE−1において
は、中間床モジュールを建屋に搬入後も、天井部分が開
口しているため、揚重機を用いて中間床部材1上への製
品の搬入が可能である。
は、中間床モジュールを建屋に搬入後も、天井部分が開
口しているため、揚重機を用いて中間床部材1上への製
品の搬入が可能である。
【0120】中間床モジュールの芯出しの後には、熱交
換器エリア建設と同様に図6に示すように固定され、通
路エリア内中間において壁81に支持させて装備され
る。
換器エリア建設と同様に図6に示すように固定され、通
路エリア内中間において壁81に支持させて装備され
る。
【0121】図12に、中間床モジュールと天井梁部材
5を吊り支柱4を介して一体化したモジュール(中間床
モジュールCASE−2)について解説する。
5を吊り支柱4を介して一体化したモジュール(中間床
モジュールCASE−2)について解説する。
【0122】中間床モジュールCASE−2の場合は、
天井梁部材5をモジュールの吊り天秤に兼用することに
より大型揚重機を用いて上部から吊り込み、通路84の
壁81、または床82に設定してある受け台3に中間床
モジュール品を乗せ、芯出しすることで原子力発電所通
路エリア内の所定の設定箇所への搬入,設定が完了す
る。
天井梁部材5をモジュールの吊り天秤に兼用することに
より大型揚重機を用いて上部から吊り込み、通路84の
壁81、または床82に設定してある受け台3に中間床
モジュール品を乗せ、芯出しすることで原子力発電所通
路エリア内の所定の設定箇所への搬入,設定が完了す
る。
【0123】吊り天秤を兼用する鋼製の天井梁部材5に
は、中間床モジュールを吊り上げることができるように
吊りピース2を設けておき、ここにワイヤー92掛渡し
て大型揚重機で吊上げる。
は、中間床モジュールを吊り上げることができるように
吊りピース2を設けておき、ここにワイヤー92掛渡し
て大型揚重機で吊上げる。
【0124】また、中間床部材1と鋼製の天井梁部材5
とは、本設サポートを兼用する中間床吊り支柱4を介し
て一体化してある。
とは、本設サポートを兼用する中間床吊り支柱4を介し
て一体化してある。
【0125】本設サポートを兼用する中間床の吊り支柱
4にて製品を保持し、モジュールに一体化することによ
り、中間床モジュールCASE−2は、中間床モジュー
ルCASE−1に比較して、床部材から離れて設定され
る製品をモジュールに取り込むことが可能となる。
4にて製品を保持し、モジュールに一体化することによ
り、中間床モジュールCASE−2は、中間床モジュー
ルCASE−1に比較して、床部材から離れて設定され
る製品をモジュールに取り込むことが可能となる。
【0126】すなわち、中間床モジュールに組込まれる
各種製品は、鋼製の本設サポートを兼用する中間床吊り
支柱4によって、相互の最終的な設定位置を保持される
構造となっている。
各種製品は、鋼製の本設サポートを兼用する中間床吊り
支柱4によって、相互の最終的な設定位置を保持される
構造となっている。
【0127】以上により、中間床部材1と鋼製の天井梁
部材5、及び各製品群は、大型揚重機で吊り上げ、一挙
に搬入,設定する。
部材5、及び各製品群は、大型揚重機で吊り上げ、一挙
に搬入,設定する。
【0128】更に、図13に示す中間床モジュールCA
SE−3の場合は、中間床部材1と、吊り支柱4を介し
て天井梁部材5、及び天井梁部材5に固定された上階床
に相当する部分のデッキプレート6を一体モジュール化
したものである。
SE−3の場合は、中間床部材1と、吊り支柱4を介し
て天井梁部材5、及び天井梁部材5に固定された上階床
に相当する部分のデッキプレート6を一体モジュール化
したものである。
【0129】中間床モジュールCASE−3の設定手順
は中間床モジュールCASE−2と同様である。
は中間床モジュールCASE−2と同様である。
【0130】但し、中間床モジュールCASE−3で一
体化されて搬入されるデッキプレート6は、それ自体が
コンクリート型枠を兼ねるので中間床モジュール設定後
は、上階床コンクリート71を打設することで、中間床
モジュールを強固に固定することができる。
体化されて搬入されるデッキプレート6は、それ自体が
コンクリート型枠を兼ねるので中間床モジュール設定後
は、上階床コンクリート71を打設することで、中間床
モジュールを強固に固定することができる。
【0131】上記いずれの中間床モジュールのケースに
おいても、中間床モジュールを所定の位置に設定後は、
中間床から下のエリアは、中間床から上のエリアとは独
立して作業を進めることが可能である。
おいても、中間床モジュールを所定の位置に設定後は、
中間床から下のエリアは、中間床から上のエリアとは独
立して作業を進めることが可能である。
【0132】また、エリアが引き渡される段階では、中
間床モジュールを用いた場合には、中間床モジュールに
組込まれた範囲の製品は、相互間の設定を完了している
ので、従来工法に比べて設定の工数が大幅に軽減されて
いる。
間床モジュールを用いた場合には、中間床モジュールに
組込まれた範囲の製品は、相互間の設定を完了している
ので、従来工法に比べて設定の工数が大幅に軽減されて
いる。
【0133】また、配管11,ダクト12等の製品据付
残作業やプラント完成後の点検作業や壁81の仕上作業
についても、中間床モジュールの中間床部材1が本設さ
れて建築中はもちろんのこと、プラント完成後にも残存
するので、中間床モジュールの中間床部材1を足場にし
て作業ができるので、高所作業は回避される。
残作業やプラント完成後の点検作業や壁81の仕上作業
についても、中間床モジュールの中間床部材1が本設さ
れて建築中はもちろんのこと、プラント完成後にも残存
するので、中間床モジュールの中間床部材1を足場にし
て作業ができるので、高所作業は回避される。
【0134】図14に、中間床部材1,吊り支柱4,天
井梁部材5,デッキプレート6、及び組込まれる製品と
の取合いの例を示す。
井梁部材5,デッキプレート6、及び組込まれる製品と
の取合いの例を示す。
【0135】中間床部材1とサポートを兼ねる吊り支柱
4、及び天井梁部材5とサポートを兼ねる吊り支柱4
は、各々溶接あるいはボルト締めにて接合されている。
4、及び天井梁部材5とサポートを兼ねる吊り支柱4
は、各々溶接あるいはボルト締めにて接合されている。
【0136】また、組込まれる製品(本図の例では配管
11)は、サポートを兼ねる吊り支柱4に対して取付け
ることにより、中間床モジュールに組込んである。
11)は、サポートを兼ねる吊り支柱4に対して取付け
ることにより、中間床モジュールに組込んである。
【0137】図5に、中間床モジュールCASE−3を
例に、従来工法と中間床モジュールを用いた場合の据付
作業シーケンスの違いについて概略を示す。
例に、従来工法と中間床モジュールを用いた場合の据付
作業シーケンスの違いについて概略を示す。
【0138】従来工法では、建築側による床,壁施工が
完了して、コンクリート養生が完了し、コンクリート強
度が十分確保された時点で天井、すなわち上階床の型枠
となる天井梁とデッキプレートを敷設する前に機器,配
管,ダクト等の各種製品を搬入し、これを床上に仮置き
しておく。
完了して、コンクリート養生が完了し、コンクリート強
度が十分確保された時点で天井、すなわち上階床の型枠
となる天井梁とデッキプレートを敷設する前に機器,配
管,ダクト等の各種製品を搬入し、これを床上に仮置き
しておく。
【0139】次に、建築施工の天井梁,デッキプレー
ト,鉄筋施工を行い、コンクリート打設とコンクリート
養生期間を経て室内仕上げ作業,エリア引渡し後、機器
側の据付作業が開始するシーケンスとなっている。
ト,鉄筋施工を行い、コンクリート打設とコンクリート
養生期間を経て室内仕上げ作業,エリア引渡し後、機器
側の据付作業が開始するシーケンスとなっている。
【0140】中間床モジュール工法では、建築工程の
床,壁施工後のコンクリート養生期間後に機器,配管1
1,ダクト12等の搬入を行う。
床,壁施工後のコンクリート養生期間後に機器,配管1
1,ダクト12等の搬入を行う。
【0141】次に、建築工程と並行して建屋外にて中間
床部材1,吊り支柱4、及び天井梁部材5,デッキプレ
ート6,鉄筋を中間床モジュールに組込んでおき、中間
床モジュール搬入を行う。
床部材1,吊り支柱4、及び天井梁部材5,デッキプレ
ート6,鉄筋を中間床モジュールに組込んでおき、中間
床モジュール搬入を行う。
【0142】中間床モジュール搬入完了後、芯出し,設
定を行い、上階床コンクリート71打設,コンクリート
養生を経て室内仕上げ、エリア明け渡しとなる。
定を行い、上階床コンクリート71打設,コンクリート
養生を経て室内仕上げ、エリア明け渡しとなる。
【0143】以上のように、中間床モジュール工法では
従来工法に比較してエリア引渡しが前倒しされること、
配管,サポート他の施工がほとんどモジュール化されて
いること、室内の仕上げ作業中に並行して他室との配管
接続及び細部調整の作業ができること、足場組立作業を
排除できること等の理由により工程の大幅な短縮並びに
現地作業の省力化が可能となる。
従来工法に比較してエリア引渡しが前倒しされること、
配管,サポート他の施工がほとんどモジュール化されて
いること、室内の仕上げ作業中に並行して他室との配管
接続及び細部調整の作業ができること、足場組立作業を
排除できること等の理由により工程の大幅な短縮並びに
現地作業の省力化が可能となる。
【0144】以上のように、プラント建屋のプラント構
成機器収納室内ばかりか、通路においても、中間床モジ
ュールを採用することにより、プラントの建設工程を作
業安全性を確保しながら短縮する。プラント完成後にお
いても中間床モジュールの中間床部材は本設として残存
するから、その中間床部材を足場として完成後の点検を
成せるから、床に足場を多数残存させる必要が無く、床
上での作業も安全かつ容易である。
成機器収納室内ばかりか、通路においても、中間床モジ
ュールを採用することにより、プラントの建設工程を作
業安全性を確保しながら短縮する。プラント完成後にお
いても中間床モジュールの中間床部材は本設として残存
するから、その中間床部材を足場として完成後の点検を
成せるから、床に足場を多数残存させる必要が無く、床
上での作業も安全かつ容易である。
【0145】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、床と天井との
あいだの中間高さにあるプラント構成機器に対する各種
作業が床と天井との間の中間階で安全に成せる上、床か
らの足場の組立及び撤去作業が軽減されて、建設工程短
縮が達成される構造を提供できる効果が得られる。
あいだの中間高さにあるプラント構成機器に対する各種
作業が床と天井との間の中間階で安全に成せる上、床か
らの足場の組立及び撤去作業が軽減されて、建設工程短
縮が達成される構造を提供できる効果が得られる。
【0146】請求項2の発明によれば、プラント構成機
器が中間階に装備され、そのプラント構成機器には床か
ら足場を組み上げること無く中間階から安全に据付作業
や点検作業等必要な作業が加えられる上,中間階はプラ
ント構成機器を床と天井の中間の高所に装備するのため
の支持材と作業場とに兼用されるから、プラントの建設
が安全でかつ工程も短縮される効果が得られる。
器が中間階に装備され、そのプラント構成機器には床か
ら足場を組み上げること無く中間階から安全に据付作業
や点検作業等必要な作業が加えられる上,中間階はプラ
ント構成機器を床と天井の中間の高所に装備するのため
の支持材と作業場とに兼用されるから、プラントの建設
が安全でかつ工程も短縮される効果が得られる。
【0147】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
による効果に加えて、中間階は上方から床方向に延長さ
れる配管に対して、中間階が支持機能と各種作業の作業
場として機能し、更には、弁が装備された場合には、弁
の操作架台としても中間階が機能し、床からそれらの機
能を有する構造物を林立させる必要無く、床面を広く利
用できる効果が得られ、安全上好ましい。
による効果に加えて、中間階は上方から床方向に延長さ
れる配管に対して、中間階が支持機能と各種作業の作業
場として機能し、更には、弁が装備された場合には、弁
の操作架台としても中間階が機能し、床からそれらの機
能を有する構造物を林立させる必要無く、床面を広く利
用できる効果が得られ、安全上好ましい。
【0148】請求項4の発明によれば、中間床部材とプ
ラント構成機器とを同時に搬入して据付けできるから、
建設工程を短縮するに有効な構造物が提供できる効果
と、床と天井との間の中間階で各種作業が安全に成せる
上、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減されて、建
設工程短縮が達成される構造を提供できる効果が得られ
る。
ラント構成機器とを同時に搬入して据付けできるから、
建設工程を短縮するに有効な構造物が提供できる効果
と、床と天井との間の中間階で各種作業が安全に成せる
上、床からの足場の組立及び撤去作業が軽減されて、建
設工程短縮が達成される構造を提供できる効果が得られ
る。
【0149】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
による効果の他に、天井構成部材も中間床部材やプラン
ト構成機器と同時に据付け位置へ搬入できるから、一層
の建設工程短縮に寄与する構造物が提供できる効果、及
び所望により天井構成部材が吊り天秤として利用できる
から、新に吊り天秤を用意する必要が無くて建設工程が
より短縮する効果がある。
による効果の他に、天井構成部材も中間床部材やプラン
ト構成機器と同時に据付け位置へ搬入できるから、一層
の建設工程短縮に寄与する構造物が提供できる効果、及
び所望により天井構成部材が吊り天秤として利用できる
から、新に吊り天秤を用意する必要が無くて建設工程が
より短縮する効果がある。
【0150】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
による効果に加えて、天井のデッキプレートも同時に据
付け位置に搬入できるからより一層の建設工程短縮が可
能とする構造物が提供できるという効果が得られる。
による効果に加えて、天井のデッキプレートも同時に据
付け位置に搬入できるからより一層の建設工程短縮が可
能とする構造物が提供できるという効果が得られる。
【0151】請求項7の発明によれば、プラント建屋内
の区画内へプラント構成機器を中間床部材に取付けて一
括搬入できる上、搬入された中間床部材をその区画内の
中間階として利用して、建設工程の短縮効果と、その中
間階で各種工事点検作業が安全に成せるという効果とが
得られるプラントの構築方法が提供できる。
の区画内へプラント構成機器を中間床部材に取付けて一
括搬入できる上、搬入された中間床部材をその区画内の
中間階として利用して、建設工程の短縮効果と、その中
間階で各種工事点検作業が安全に成せるという効果とが
得られるプラントの構築方法が提供できる。
【0152】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
による効果の他に、床置きの機器については先入れし、
それ以外の機器は後入れして、互いに干渉しないように
円滑な搬入方法を取りながら迅速にプラントの構築がで
き、一層の建設工程の短縮が成せる効果が得られる。
による効果の他に、床置きの機器については先入れし、
それ以外の機器は後入れして、互いに干渉しないように
円滑な搬入方法を取りながら迅速にプラントの構築がで
き、一層の建設工程の短縮が成せる効果が得られる。
【0153】請求項9の発明によれば、請求項7又は請
求項8の発明の効果に加えて、天井構成部材も早期に据
付位置に搬入でき、更に建設工程が短縮できる効果、及
び所望により天井構成部材が中間床部材とそれに取付け
られたプラント構成機器の吊り天秤として利用できるか
ら吊り天秤の手配と撤去の作業が省略され、より一層の
建設工程の短縮が成せるという効果が得られる。
求項8の発明の効果に加えて、天井構成部材も早期に据
付位置に搬入でき、更に建設工程が短縮できる効果、及
び所望により天井構成部材が中間床部材とそれに取付け
られたプラント構成機器の吊り天秤として利用できるか
ら吊り天秤の手配と撤去の作業が省略され、より一層の
建設工程の短縮が成せるという効果が得られる。
【0154】請求項10の発明によれば、請求項9の発
明による効果に加えて、天井構成部材の早期据付点数が
増加して建設工程がより一層短縮する効果が得られる。
明による効果に加えて、天井構成部材の早期据付点数が
増加して建設工程がより一層短縮する効果が得られる。
【0155】請求項11の発明によれば、請求項7から
請求項10までのいずれか1項の発明による効果に加え
て、受け台を利用して中間床部材の装備を容易に施工で
きる効果が得られる。
請求項10までのいずれか1項の発明による効果に加え
て、受け台を利用して中間床部材の装備を容易に施工で
きる効果が得られる。
【0156】請求項12の発明によれば、請求項7から
請求項11までのいずれか一個の発明の効果に加えて、
中間床装備後のプラント建屋区画内の残作業や点検がス
ムーズに実施できて、より一層の建設工程短縮の効果が
得られる。
請求項11までのいずれか一個の発明の効果に加えて、
中間床装備後のプラント建屋区画内の残作業や点検がス
ムーズに実施できて、より一層の建設工程短縮の効果が
得られる。
【0157】請求項13の発明によれば、建屋工事作業
とプラント構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業
とが並進するので、建設工程が短縮できる上、プラント
構成機器を中間床部材に取付けて一括搬入でき、その中
間床部材をその区画内の中間階として利用して各種工事
点検作業が安全に成せる効果と、床からの足場の組立及
び撤去作業が軽減されて、一層の工程短縮が達成される
効果とが得られる。
とプラント構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業
とが並進するので、建設工程が短縮できる上、プラント
構成機器を中間床部材に取付けて一括搬入でき、その中
間床部材をその区画内の中間階として利用して各種工事
点検作業が安全に成せる効果と、床からの足場の組立及
び撤去作業が軽減されて、一層の工程短縮が達成される
効果とが得られる。
【図1】本発明の実施例を示している図であり、熱交換
器エリア用の中間床モジュールCASE−1を大型揚重
機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図である。
器エリア用の中間床モジュールCASE−1を大型揚重
機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図である。
【図2】本発明の実施例を示している図であり、熱交換
器エリア用の中間床モジュールCASE−2を大型揚重
機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図である。
器エリア用の中間床モジュールCASE−2を大型揚重
機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図である。
【図3】本発明の実施例を示している図であり、熱交換
器エリア用の中間床モジュールCASE−3を設定して
天井コンクリートを打設した状況を示した立面図であ
る。
器エリア用の中間床モジュールCASE−3を設定して
天井コンクリートを打設した状況を示した立面図であ
る。
【図4】熱交換器エリア用の中間床モジュールCASE
−3における中間床部材,吊り支柱,天井梁部材,デッ
キプレート、及び配管等の取合いの例を示したものであ
り、(a)図は図3の側面から見た図、(b)図は
(a)図の側面から見た図、をそれぞれ表わしている。
−3における中間床部材,吊り支柱,天井梁部材,デッ
キプレート、及び配管等の取合いの例を示したものであ
り、(a)図は図3の側面から見た図、(b)図は
(a)図の側面から見た図、をそれぞれ表わしている。
【図5】従来工法と,本発明の熱交換器エリア用の中間
床モジュールCASE−3を例にした中間階モジュール
工法、との両建設工程を始期を同一にして比較併記した
建設工程図である。
床モジュールCASE−3を例にした中間階モジュール
工法、との両建設工程を始期を同一にして比較併記した
建設工程図である。
【図6】本発明の中間床モジュールの受け台部分の拡大
立面図である。
立面図である。
【図7】本発明の中間床モジュールの据付け前における
本発明による熱交換器エリアの上平面図である。
本発明による熱交換器エリアの上平面図である。
【図8】本発明の熱交換器エリア用の中間床モジュール
を熱交換器エリアに据付けた状態での中間床梁部材の配
置とその梁上に張られた床面及び床からの階段を示した
上平面図である。
を熱交換器エリアに据付けた状態での中間床梁部材の配
置とその梁上に張られた床面及び床からの階段を示した
上平面図である。
【図9】本発明の熱交換器エリア用の中間床モジュール
CASE−2を熱交換器エリアに据付けた状態での上平
面図である。
CASE−2を熱交換器エリアに据付けた状態での上平
面図である。
【図10】本発明の熱交換器エリア用の中間床モジュー
ルCASE−2の大型揚重機による吊り降ろし作業状況
を示す全体立面図である。
ルCASE−2の大型揚重機による吊り降ろし作業状況
を示す全体立面図である。
【図11】本発明の実施例を示す図であり、本発明によ
る通路エリア用の中間床モジュールCASE−1を大型
揚重機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図であ
る。
る通路エリア用の中間床モジュールCASE−1を大型
揚重機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図であ
る。
【図12】本発明の実施例を示す図であり、本発明によ
る通路エリア用の中間床モジュールCASE−2を大型
揚重機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図であ
る。
る通路エリア用の中間床モジュールCASE−2を大型
揚重機を用いて吊り込んでいる状況を示した立面図であ
る。
【図13】本発明の実施例を示す図であり、本発明によ
る通路用の中間床モジュールCASE−3を通路エリアに設
定し、通路の天井コンクリートを打設した状況を示した
立面図である。
る通路用の中間床モジュールCASE−3を通路エリアに設
定し、通路の天井コンクリートを打設した状況を示した
立面図である。
【図14】通路エリア用の中間床モジュールCASE−
3における中間床部材,サポート支柱,天井梁部材,デ
ッキプレート、及び配管等の取合いの例を示したもので
あり、(a)図は図3の側面から見た図、(b)図は
(a)図の側面から見た図、をそれぞれ表わしている。
3における中間床部材,サポート支柱,天井梁部材,デ
ッキプレート、及び配管等の取合いの例を示したもので
あり、(a)図は図3の側面から見た図、(b)図は
(a)図の側面から見た図、をそれぞれ表わしている。
1…中間床部材、2…吊りピース、3…受け台、4…吊
り支柱、5…天井梁部材、6…デッキプレート、11…
配管、12…ダクト、13…ケーブルトレイ、14…バ
ルブ、15…サポート、71…上階床(下階の天井)コ
ンクリート、81…壁、82…床、83…熱交換器、9
0…大型揚重機、91…大型揚重機の吊りフック、92
…ワイヤー、83…盤。
り支柱、5…天井梁部材、6…デッキプレート、11…
配管、12…ダクト、13…ケーブルトレイ、14…バ
ルブ、15…サポート、71…上階床(下階の天井)コ
ンクリート、81…壁、82…床、83…熱交換器、9
0…大型揚重機、91…大型揚重機の吊りフック、92
…ワイヤー、83…盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 孝一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 田尻 明徳 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 江端 栄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 牧田 辰雄 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 佐藤 圭也 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】プラント構成機器をプラント建屋内の区画
された領域の上下方向の途中に配備してあるものにおい
て、前記区画の床と天井との上下方向の途中に中間床が
装備されていることを特徴とするプラント建屋内構造。 - 【請求項2】プラント構成機器をプラント建屋内の区画
された領域の上下方向の途中に配備してあるものにおい
て、前記区画の床と天井との上下方向の途中に中間床が
装備され、前記中間階には、前記プラント構成機器が装
備されていることを特徴とするプラント建屋内構造。 - 【請求項3】請求項2において、前記プラント構成機器
は、中間階よりも低い高さの床に装備された機器に接続
される配管及び/又は前記配管に取付けられて前記配管
内流量を制御する弁とを含むことを特徴とするプラント
建屋内構造。 - 【請求項4】プラント建屋内の区画された領域の上下方
向の途中に配備されるプラント構成機器を前記区画され
た領域の天井と床との途中の高さに設置される中間床部
材に一体に装備して成る中間階構造物。 - 【請求項5】プラント建屋内の区画された領域の上下方
向の途中に配備されるプラント構成機器と,前記区画の
天井構成部材とを、前記区画された領域の天井と床との
途中の高さに設置される中間床部材に一体に装備し、前
記天井構成部材と前記中間床部材とは吊り部材を介して
結合されて成る中間階構造物。 - 【請求項6】請求項5において、前記吊り部材は前記天
井構成部材を支える支柱であり、前記天井構成部材は天
井梁部材と前記天井梁部材に設置されたデッキプレート
であることを特徴とする中間階構造物。 - 【請求項7】プラント建屋内の一区画内に装備されるプ
ラントの構成機器を中間床部材と一体に取付け、前記中
間床部材を前記一区画の途中高さに装備して成るプラン
トの構築方法。 - 【請求項8】プラント建屋内の一区画内に装備されるプ
ラントの構成機器の内、前記区画の床に据付けられる大
型機器を先入れし、後に前記区画の天井と床との途中高
さに配備されるその他の前記構成機器を中間床部材と一
体に取付けて、前記区画内に前記中間床部材ごと後入れ
し、前記区画の天井と床との間の途中高さに前記中間床
部材を装備して成るプラントの構築方法。 - 【請求項9】請求項7又は請求項8において、前記区画
の天井の構成部材と前記中間床部材とを吊り部材を介し
て結合した上で、前記天井が開放されている時期に前記
天井の構成部材と前記中間床部材とを同時に前記区画に
向けて吊り降ろして、前記区画に天井の構成部材と前記
中間床部材とを据付けることで前記区画の天井と床との
間の途中高さに前記中間床部材を装備することを特徴と
するプラントの構築方法。 - 【請求項10】請求項7において、前記吊り部材は前記
天井の構成部材を支える支柱であり、前記天井の構成部
材は天井梁部材と前記天井梁部材に設置されたデッキプ
レートであることを特徴とするプラントの構築方法。 - 【請求項11】請求項7から請求項10までのいずれか
1項において、前記区画を構成する側壁の途中高さに受
け台を前記区画内に突出して設け、前記中間床部材を前
記受け台に支持させて前記区画内に中間床を装備するこ
とを特徴とするプラントの構築方法。 - 【請求項12】請求項7から請求項11までのいずれか
1項において、前記区画内に装備された中間床部材を作
業員が通って、前記プラントの構成機器又は前記区画の
壁又は中間床装備後に前記区画内に搬入されてくる機器
に対する工事作業又は前記区画内のプラントの構成機器
の点検を実施することを特徴とするプラントの構築方
法。 - 【請求項13】プラント建屋内の一区画内に装備される
プラントの構成機器を中間床部材と一体に取付ける作業
と、前記区画の側壁と床との工事作業とを並行して行
い、前記区画の天井が開放されている期間に前記中間床
を前記区画内に上方から前記区画内の途中高さまで吊り
降ろし、前記区画内の前記途中高さに前記中間床部材を
装備して成るプラントの構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22474494A JPH0886037A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | プラント建屋及びその建屋の構築方法並びにその構築に用いる構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22474494A JPH0886037A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | プラント建屋及びその建屋の構築方法並びにその構築に用いる構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0886037A true JPH0886037A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16818564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22474494A Pending JPH0886037A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | プラント建屋及びその建屋の構築方法並びにその構築に用いる構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0886037A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1994
- 1994-09-20 JP JP22474494A patent/JPH0886037A/ja active Pending
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