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JPH0884161A - バイフェーズ符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置 - Google Patents

バイフェーズ符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置

Info

Publication number
JPH0884161A
JPH0884161A JP6218447A JP21844794A JPH0884161A JP H0884161 A JPH0884161 A JP H0884161A JP 6218447 A JP6218447 A JP 6218447A JP 21844794 A JP21844794 A JP 21844794A JP H0884161 A JPH0884161 A JP H0884161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit device
input
output
phase code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6218447A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP6218447A priority Critical patent/JPH0884161A/ja
Priority to US08/527,556 priority patent/US5670901A/en
Publication of JPH0884161A publication Critical patent/JPH0884161A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06DC level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/068DC level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection by sampling faster than the nominal bit rate
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/19Monitoring patterns of pulse trains
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/4904Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using self-synchronising codes, e.g. split-phase codes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】動作性能のばらつき,消費電流値の低減、小形
化等が容易なバイフェーズ符号を用いたシリアル通信装
置用の受信検知回路装置を提供する。 【構成】受信検知回路装置1は、3個のD−FF(21
〜23)を用い直列入力並列出力型に構成したシフトレ
ジスタ2、3入力AND素子31,3入力NOR素子3
2,2入力NOR素子33を持つ判定回路装置3を備え
る。D−FF21〜23のクロックパルス端子には、バ
イフェーズ符号の入力信号RXのビット周波数の2倍の
周波数のクロックパルスが与えられ、入力信号RXの連
続する3個のハーフビットに対応する並列信号群Q1
3 を得る。AND素子31,NOR素子32の入力端
子は並列接続され、ここに並列信号群Q1 〜Q3 が入力
される。AND素子31とNOR素子32の出力はNO
R素子33の入力端子に入力され、有効な入力信号RX
の有無を表すDV信号は、NOR素子33の出力端子か
ら出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バイフェーズ符号を
用いてシリアル通信方式によって情報を伝送するシリア
ル通信装置においての,レシーバ回路装置が備える有効
な受信信号の有無の判定を行う回路装置に係わり、誤動
作が少なく,また,小形化が可能なように改良されたそ
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】2値信号を用いて行うデータ通信の方式
として、パラレル通信方式とシリアル通信方式とがすで
に使用されていることは、広く知られているところであ
る。これ等の通信方式においては、データ通信を開始す
る際には、2値信号を伝送する通信路に有効な信号が有
るか無いかの判定が必ず実行されている。信号の送信を
行う送信側では、通信路に有効な信号が有る間は、他の
送信局が送信を行っていると判定し、有効な信号が無く
なるまでその送信の開始を待つことになる。また、信号
の受信を行う受信側では、通信路に有効な信号が有る間
のみ受信動作を行い、その他の期間は待機モードに切替
えられ、その電力消費量を低減する状態にされるのが一
般である。
【0003】例えば、GPIB(2値信号を用いて行う
データ通信の方式の1種で、IEEE−488規格に従
うパラレル通信方式.),SCSI(2値信号を用いて
行うデータ通信の方式の1種で、ANSIの規格に従う
パラレル通信方式.)等のパラレル通信方式では、その
通信路には複数本の通信線が備えられている。これ等の
複数本の通信線には、2値信号によるデータを伝送する
通信路であるデータ線とは別個に、データ通信を実行中
であることを示す2値信号(例えば,ハイレベル信号か
ローレベル信号かによって識別する。)を伝送する信号
線と、データ信号の送・受信の準備状態・完了状態を示
す信号を伝送する信号線が備えられている。これ等のパ
ラレル通信方式では、通信路に接続されている送信局は
複数であることが一般であるので、この複数有る送信局
は、通信路を使用する専用権をどの送信局が得るかを決
めている。このことは、一般にアービトレーションと呼
ばれている。
【0004】これに対して、シリアル通信方式では、通
信路として1本あるいは1対のみの通信線しか備えられ
ていないので、パラレル通信方式と同一の方法によるア
ービトレーションの実行は不可能である。そこで、バイ
フェーズ符号を用いたシリアル通信方式、例えばフィー
ルドバスでは、次記する方法を用いている。本論に入る
前に、まず、バイフェーズ符号について説明しておく。
一般例のバイフェーズ符号の一例を図9に示した。バイ
フェーズ符号では、2値信号の“1”と“0”とを意味
する符号を、バイフェーズ符号のビット周波数の逆数で
ある1ビットの周期Tの前半部と後半部(バイフェーズ
符号の前記した前半部および後半部は、ハーフビットと
呼ばれている。)の、プラス電位の信号レベル(以降、
+信号,または,単に+と略称することがある。),マ
イナス電位の信号レベル(以降、−信号,または,単に
−と略称することがある。)の並び方で区別している。
〔図9(a),図9(b)を参照。)従って、バイフェ
ーズ符号では、それぞれの“1”と“0”を意味する符
号には、必ず+信号と−信号とが含まれていることにな
る。このために、その符号列(バイフェーズ符号の時間
的な並びのことである。)においては、図10中に例示
したように、ビット周期Tを越えて同一の信号レベルが
連続されることは無いのである。ところで、バイフェー
ズ符号では、“1”と“0”を意味する符号の他に、特
殊符号として、“N+ ”と“N- ”が使われる場合も有
る。〔図9(c),図9(d)を参照。)この特殊符号
“N+ ”,“N- ”を含んだ場合であっても、符号列の
構成において次記した項〜項による符号配列に関す
る規則を守ることで、ビット周期Tを越えて同一の信号
レベルが連続されることを無くすことができる。さら
に、特殊符号“N+ ”と特殊符号“N- ”とのある時間
内における個数を同一にすることで、バイフェーズ符号
のある時間内における信号レベルの算術平均値を零にす
ることが可能になるのである。
【0005】特殊符号“N+ ”を連続しない。 特殊符号“N- ”を連続しない。 特殊符号“N+ ”の直前には“0”の符号を持ってこ
ない。 特殊符号“N+ ”の直後には“1”の符号を持ってこ
ない。 特殊符号“N- ”の直前には“1”の符号を持ってこ
ない。
【0006】特殊符号“N- ”の直後には“0”の符
号を持ってこない。バイフェーズ符号を用いたシリアル
通信方式では、バイフェーズ符号の持つ前記した性質を
利用して、通信路に有効な信号が有るか無いかの判定を
図12に例示するような回路構成を持つ回路装置を用い
て実行している。ここで図12は、従来例の有効信号の
有無の判定を行う受信検知回路装置の要部を示すその回
路図である。図12において、94は、従来例の受信検
知回路装置であり、コンパレータ941,947、ダイ
オード942、抵抗素子943(抵抗値R1 ),944
(抵抗値R2 )、およびコンデンサ素子945(静電容
量値C)とでなる2組の回路装置(それぞれの回路装置
を構成する回路素子には、その符号の末尾にAおよびB
を付して区別している。)と、コンパレータ947の出
力端子にその入力端が接続された2入力のAND回路9
48とを備えている。946はグランド端子である。
【0007】この受信検知回路装置94は、図11に示
したような、バイフェーズ符号による伝送信号を伝送す
る通信路と,信号の受信・発信を行う電子装置との間に
介在して、通信路と電子装置との間の信号のインターフ
ェイスを行うインターフェイス装置において使用されて
いる。ここで図11は、図12に示した受信検知回路装
置を用いたインターフェイス装置を関連する通信路およ
び電子装置と共に示すそのブロック回路図である。
【0008】図11において、8Aは、バイフェーズ符
号による伝送信号81を伝送するシリアル通信方式の通
信路である。8Bは、適宜の信号82の受信・発信を行
う電子装置である。9は、通信路8Aと電子装置8Bと
の間に介在して、伝送信号81と信号82とのインター
フェイスを行うインターフェイス装置である。このイン
ターフェイス装置9は、よく知られているモデム91
と、モデム91が通信路8Aから伝送信号81を入力信
号RXとして受け取るモデム91の入力端と,通信路8
Aとの間に接続されるレシーバ回路装置92と、モデム
91が通信路8Aに出力信号(TX)として出力するモ
デム91の出力端と,通信路8Aとの間に接続されるド
ライバ回路装置95とを備えている。図11に例示した
インターフェイス装置9の場合には、レシーバ回路装置
92は、レシーバ回路部93と受信検知回路装置94と
で構成されている。
【0009】モデム91は、受信検知回路装置94か
ら,通信路8Aに有効な伝送信号81が存在していると
のDV信号が出力された場合に、伝送信号81をレシー
バ回路部93から受取り、伝送信号81を信号82に復
調して電子装置8Bに出力する。またモデム91は、電
子装置8Bから信号82が出力された場合は、受信検知
回路装置94から,通信路8Aに有効な伝送信号81が
存在していないとのDV信号が出力された場合に、信号
82をバイフェーズ符号による伝送信号81に変調し,
ドライバ回路装置95を介して通信路8Aに出力する。
【0010】ここで前記した回路構成を持つ受信検知回
路装置94の動作について、図13に示したタイミング
チャートも用いて説明する。なお、説明を簡単にするた
めに、受信検知回路装置94を構成する回路素子は、次
記する条件を備えるものとする。コンパレータ941,
947は理想的な特性を備えるコンパレータであり、同
相入力振幅が0〜VDDの場合に,出力振幅は0〜VDD
あり、その入力インピーダンス値は無限大であり,その
出力インピーダンス値は零であるとする。また、ダイオ
ード942は、理想的な特性を備えるダイオードであ
り、その順方向電圧降下値は通流する順方向電流値に係
わらず一定値のVF であり、内部抵抗値および逆方向電
流値は零であるとする。さらに、図12中において、符
号の末尾にAおよびBを付して区別した2組の回路装置
を構成する回路素子の内、同一の符号が付された互いに
対応する回路素子は、同一の特性値を持つものとする。
【0011】受信検知回路装置94は、コンパレータ9
41Aの非反転入力端子、および、コンパレータ941
Bの反転入力端子に、バイフェーズ符号による伝送信号
81である入力信号RX(その振幅は、0〜VDDである
とする。)を入力する。そうして、入力信号RX(伝送
信号81でも有る。)が有効である場合に、AND回路
948の出力であるDV信号をハイレベル(≒VDDであ
る。)とする。また、入力信号RXは、伝送する伝送信
号81が無い場合,すなわち,入力信号RXが有効では
無い場合には、0かVDDのいずれかに固定されるもので
あり、この場合には受信検知回路装置94は、DV信号
をローレベル(≒0である。)とする。
【0012】図13では、送信する信号が存在していな
い受信検知回路装置94の初期動作状態においては、入
力信号RXのレベルは0であるとして示している。この
初期動作状態の場合には、コンパレータ941Aには、
比較電位VREF1(比較電位V REF1は入力信号RXのレベ
ルを知るための電位であり、その値は0とVDDとの中間
の適宜の値を持っている。)がその反転入力端子に入力
されていることで、コンパレータ941Aの出力はロー
レベル(以降、「L」と略称することがある。)であ
る。また、比較電位VREF1がその非反転入力端子に入力
されているコンパレータ941Bでは、その出力は、ハ
イレベル(以降、「H」と略称することがある。)であ
る。このために、コンパレータ941の出力で充電され
るコンデンサ素子945の電圧vは、コンデンサ素子9
45AではvA =「L」であり、コンデンサ素子945
BではvB =「H」である。なお電圧vの「H」値は、
ダイオード942での電圧降下値VF を考慮して、VDD
−VF となっている。
【0013】入力信号RXとして、“1”のバイフェー
ズ符号が時刻t=0で入力されると〔図13(a)を参
照。〕、時刻t=0〜T/2の間は、コンパレータ94
1Aの出力は「H」に、コンパレータ941Bの出力は
「L」に、それぞれ切り替わる。これにより、コンデン
サ素子945Aは、「H」によって時定数τCA{=C A
×〔R1A・R2A/(R1A+R2A)〕}で充電〔図13
(b)を参照。〕され、コンデンサ素子945Bは、
「H」から「L」に向けて時定数τDB(=CB ×R 2B
で放電〔図13(b)を参照。〕される。また、時刻t
=T/2〜Tの間は、コンパレータ941Aの出力は
「L」に、コンパレータ941Bの出力は「H」に、そ
れぞれ切り替わる。これにより、コンデンサ素子945
Aは、時刻t=T/2におけるvA 値から「L」に向け
て時定数τDA(=CA ×R2A)で放電され、コンデンサ
素子945Bは、時刻t=T/2におけるvB 値から
「H」に向け時定数τCB{=CB ×〔R1B・R2B/(R
1B+R2B)〕}で充電される。ダイオード942が備え
られていることにより、充電時の時定数値τCA,τ
CBは、放電時の時定数値τDA,τDBよりも小さくなるこ
とと、バイフェーズ符号である伝送信号81では、有効
な伝送信号81が存在している場合には、コンデンサ素
子945に対する充電時間と放電時間は等しいことか
ら、vA ,vB の値は、共に正の値となる。
【0014】コンパレータ947Aの非反転入力端子に
はvA が、その反転入力端子には比較電位VREF2(比較
電位VREF2はコンデンサ素子945の電圧vのレベルを
知るための電位であり、その値は、有効な伝送信号81
が存在している場合のvA ,vB の値よりも低い値とし
ている。)が入力されていることで、コンパレータ94
7Aの出力電圧は「H」となる。また、コンパレータ9
47Bの非反転入力端子にはvB が、その反転入力端子
には比較電位VREF2が入力されていることで、コンパレ
ータ947Bの出力電圧も「H」である。AND回路9
48のそれぞれの入力端子には、コンパレータ947A
とコンパレータ947Bの出力電圧が入力されているの
で、この場合には、AND回路948の出力であるDV
信号は、有効な伝送信号81が存在していることを示す
「H」となるのである。
【0015】伝送する伝送信号81が無くなり、入力信
号RXが0かVDDのいずれかのレベルに固定されると、
出力が「L」となったコンパレータ941に接続された
コンデンサ素子945は放電をされ続ける。この結果、
A あるいはvB の値が比較電位VREF2の値よりも低下
した時点で、コンパレータ947Aあるいはコンパレー
タ947Bの出力は「L」となるので、AND回路94
8の出力であるDV信号は、有効な伝送信号81が存在
していないことを示す「L」となるのである。
【0016】上記した受信検知回路装置94を用いた従
来例のインターフェイス装置9は、レシーバ回路装置9
2とドライバ回路装置95を構成する回路素子にはディ
スクリート部品を用い、モデム91を構成する回路素子
にはゲートアレイを用いて製作するのが一般である。受
信検知回路装置94も、レシーバ回路装置92の一部を
なす回路装置であるので、ディスクリート部品が用いら
れている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るバイフェーズ符号を用いたシリアル通信装置用の受信
検知回路装置94においては、ディスクリート部品を用
いて構成したとしても、何等の問題も生じていなかっ
た。しかしながら、最近になってインターフェイス装置
9に対する省スペース化,低コスト化等の要求が強くな
ってきており、これに対応するために、レシーバ回路装
置とドライバ回路装置のIC化、さらには、モデム91
を含めての1チップ化をせざるを得ない状況になってき
ている。
【0018】ところが、図12に示した回路構成を持つ
回路装置をIC化した場合には、抵抗素子・コンデンサ
素子の,抵抗値,静電容量値のばらつきが、ディスクリ
ート部品を用いる場合よりも大きくなる。また、抵抗素
子の抵抗値の温度係数値のばらつきが、ディスクリート
部品を用いる場合よりも大きくなる。これ等のために、
放電時の時定数τD ,充電時の時定数τC 等がばらつい
てしまうことで、所要の動作を行う受信検知回路装置を
高い歩留りで製作することが極めて困難になっていた。
【0019】また、受信検知回路装置94においては、
その判定動作を遂行するためには、放電時の時定数τD
をビット周期Tよりも大きく設定する必要が有るもので
ある。このために、ビット周期Tが32〔μs〕である
場合には、抵抗素子944の抵抗値R2 が50〔kΩ〕
であると、コンデンサ素子945の静電容量値Cを64
00〔pF〕以上にする必要が有るものである。このよ
うな回路定数の回路素子を持つ受信検知回路装置94の
消費電流の値は、合計4個を備えるコンパレータ94
1,947の動作電流と、コンデンサ素子945への充
電電流が主体となって決まるので、コンパレータ94
1,947に低消費電流型のコンパレータを採用したと
しても、受信検知回路装置94の消費電流の値は数百
〔μA〕という大きな値となっていた。
【0020】さらに、放電時の時定数τD として、例え
ば、数十〔μs〕を得ようとした場合には、比較的に大
きな値を持つ抵抗素子・コンデンサ素子をIC内に作り
込む必要が有ることとなり、このために、ICとして
は、そのIC上のレイアウト面積で示して、約100,
000〔μm2 〕という広い面積が必要となるので、そ
の小形化を制約することになっていた。
【0021】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、動作性能のばらつ
き,消費電流値の低減、小形化等が容易なバイフェーズ
符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)2個のハーフビットよりなるバイフェーズ・コード
を用いてシリアル通信方式によって情報を伝送するシリ
アル通信装置の,レシーバ回路装置が備える有効な受信
信号の有無の判定を行う回路装置であって、バイフェー
ズ符号のビット周波数の偶数倍の周波数を持つクロック
信号を用いて,バイフェーズ符号をハーフビット毎に並
列信号に変換するシフトレジスタと、このシフトレジス
タが出力する並列信号の内の,互いに連続する少なくと
も3個のハーフビットに対応する並列信号を入力して,
有効な受信信号の有無の判定を行う判定回路装置とを備
えた構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、判定回路装置は、
互いに連続する少なくとも3個のハーフビットに対応す
る並列信号の信号レベルが,いずれも同一レベルである
場合に有効な受信信号は無いと判定を行う判定回路部を
備えた構成とすること、または、 3)前記1項に記載の手段において、判定回路装置は、
互いに連続する3個のハーフビットに対応する並列信号
の内の1個の信号の信号レベルが,並列信号の内の他の
信号の信号レベルと異なる場合に,有効な受信信号は有
ると判定を行う判定回路部を備えた構成とすること、ま
たは、 4)前記1項に記載の手段において、判定回路装置は、
互いに連続する3個のハーフビットに対応する並列信号
の内の1個の信号の信号レベルが,並列信号の内の他の
信号の信号レベルと異なる場合に,有効な受信信号は有
ると判定を行う第1の判定回路部と、互いに連続する少
なくとも3個のハーフビットに対応する並列信号の信号
レベルが,いずれも同一レベルである場合に有効な受信
信号は無いと判定を行う第2の判定回路部と、セット用
の信号を入力するセット用端子とリセット用の信号を入
力するリセット用端子とを有する回路部とを備え、フリ
ップフロップ回路部のセット用端子には,第1の判定回
路部から出力された有効な受信信号が有るとの出力信号
が入力されてフリップフロップ回路部はセットされ、フ
リップフロップ回路部のリセット用端子には,第2の判
定回路部から出力された有効な受信信号は無いとの出力
信号が入力されてフリップフロップ回路部はリセットさ
れ、このフリップフロップ回路部の出力が判定回路装置
の出力信号となる構成とすること、さらにまたは、 5)前記1項から4項までのいずれかに記載の手段にお
いて、シフトレジスタおよび判定回路装置は、論理回路
素子を用いて構成されてなること、により達成される。
【0023】
【作用】この発明においては、バイフェーズ符号を用い
たシリアル通信装置用の受信検知回路装置において、 (1)バイフェーズ符号のビット周波数の偶数倍の周波
数を持つクロック信号を用いて,バイフェーズ符号をハ
ーフビット毎に並列信号に変換するシフトレジスタと、
このシフトレジスタが出力する並列信号の内の,互いに
連続する少なくとも3個のハーフビットに対応する並列
信号を入力して,例えば,互いに連続する少なくとも
3個のハーフビットに対応する並列信号の信号レベル
が,いずれも同一レベルである場合に有効な受信信号は
無いと判定を行うか,または,互いに連続する3個の
ハーフビットに対応する並列信号の内の1個の信号の信
号レベルが,並列信号の内の他の信号の信号レベルと異
なる場合に,有効な受信信号は有ると判定を行う,判定
回路部を備えて,有効な受信信号の有無の判定を行う判
定回路装置とを備えた構成とすることにより、まず、バ
イフェーズ符号の持つそれぞれのハーフビットに対応す
る並列信号が、シフトレジスタから得られる。
【0024】これ等の並列信号が判定回路装置に入力さ
れ、この判定回路装置が持つ判定回路が、例えば前記
による機能を持つ回路で構成されている場合には、この
判定回路は、ビット周期Tを越えて同一の信号レベルが
連続されることは無いと言うバイフェーズ符号の持つ性
質から、有効なバイフェーズ符号が存在しない場合にそ
のことを検出するのである。また、例えば前記による
機能を持つ回路で構成されている場合には、この判定回
路は、ビット周期Tを越えて同一の信号レベルが連続さ
れることは無いと言うバイフェーズ符号の持つ性質か
ら、有効なバイフェーズ符号が存在する場合にそのこと
を検出するのである。従って、長時間の時定数回路を持
たなくても、有効なバイフェーズ符号の有無が検出され
る。
【0025】(2)バイフェーズ符号のビット周波数の
偶数倍の周波数を持つクロック信号を用いて,バイフェ
ーズ符号をハーフビット毎に並列信号に変換するシフト
レジスタと、このシフトレジスタが出力する並列信号の
内の,互いに連続する少なくとも3個のハーフビットに
対応する並列信号を入力して,有効な受信信号の有無の
判定を行う判定回路装置とを備え、判定回路装置は、互
いに連続する3個のハーフビットに対応する並列信号の
内の1個の信号の信号レベルが,並列信号の内の他の信
号の信号レベルと異なる場合に,有効な受信信号は有る
と判定を行う第1の判定回路部と、互いに連続する少な
くとも3個のハーフビットに対応する並列信号の信号レ
ベルが,いずれも同一レベルである場合に有効な受信信
号は無いと判定を行う第2の判定回路部と、セット用の
信号を入力するセット用端子とリセット用の信号を入力
するリセット用端子とを有するフリップフロップ回路部
とを備え、フリップフロップ回路部のセット用端子に
は,第1の判定回路部から出力された有効な受信信号が
有るとの出力信号が入力されてフリップフロップ回路部
はセットされ、フリップフロップ回路部のリセット用端
子には,第2の判定回路部から出力された有効な受信信
号は無いとの出力信号が入力されてフリップフロップ回
路部はリセットされ、このフリップフロップ回路部の出
力が判定回路装置の出力信号となる構成とすることによ
り、まず、バイフェーズ符号の持つそれぞれのハーフビ
ットに対応する並列信号が、シフトレジスタから得られ
ることは、前記(1)項の場合と同様である。
【0026】この(2)項の場合には、これ等の並列信
号は、判定回路装置が備える第1の判定回路部および第
2の判定回路部とに入力される。第1の判定回路部は、
ビット周期Tを越えて同一の信号レベルが連続されるこ
とは無いと言うバイフェーズ符号の持つ性質から、有効
なバイフェーズ符号が存在する場合にそのことを検出し
て出力信号を出力する。この出力信号によりフリップフ
ロップ回路部がセットされ、フリップフロップ回路部か
ら有効なバイフェーズ符号が存在するとの信号を出力す
る。そうして、このフリップフロップ回路部のセット状
態は、フリップフロップ回路部が持つ特有の動作特性に
よって、第2の判定回路部から,有効なバイフェーズ符
号は存在しないとの信号が出力されるまで持続する。
【0027】第2の判定回路部は、ビット周期Tを越え
て同一の信号レベルが連続されることは無いと言うバイ
フェーズ符号の持つ性質から、有効なバイフェーズ符号
は存在しない場合にそのことを検出して出力信号を出力
する。この出力信号によりフリップフロップ回路部がリ
セットされ、フリップフロップ回路部から有効なバイフ
ェーズ符号が存在するとの信号の出力を停止する。そう
して、このフリップフロップ回路部のリセット状態は、
フリップフロップ回路部が持つ特有の動作特性によっ
て、第1の判定回路部から,有効なバイフェーズ符号が
存在するとの信号が出力されるまで持続する。
【0028】3)前記(1)または(2)項において、
シフトレジスタおよび判定回路装置は、論理回路素子を
用いて構成されてなることにより、バイフェーズ符号を
用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置を、標準
構成の回路素子だけで構成することができ、かつ、コン
デンサ素子等の長時間の時定数回路を持たなくても、有
効なバイフェーズ符号の有無が検出されるのである。
【0029】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。実施例1;図1は、請求項1,2,3およ
び5に対応するこの発明の一実施例によるバイフェーズ
符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置の
要部を示すその回路図である。図2は、図1による受信
検知回路装置を用いたインターフェイス装置を関連する
通信路および電子装置と共に示すそのブロック回路図で
ある。また、図3は、図1による受信検知回路装置の動
作を説明するタイミングチャートである。図1,図2に
おいて、図11,図12に示した従来例によるバイフェ
ーズ符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装
置と同一部分、および、インターフェイス装置、関連す
る通信路および電子装置等と同一部分には同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0030】図1,図2において、4は、図11,図1
2に示した従来例によるインターフェイス装置9に対し
て、レシーバ回路装置92に替えてレシーバ回路装置4
1を用いるようにしたインターフェイス装置である。ま
た、レシーバ回路装置41は、図11,図12に示した
従来例による受信検知回路装置94に替えて受信検知回
路装置1を用いるようにしている。
【0031】受信検知回路装置1は、シフトレジスタ2
と判定回路装置3とを備えている。シフトレジスタ2
は、公知のDフリップフロップ素子(以降、FFと略称
することがある。)21,22,23を合計3個用い
て、公知の直列入力並列出力型に構成している。D−F
F21,22,23が持つクロックパルス信号端子に
は、バイフェーズ符号のビット周波数(1/T)の2倍
の周波数(従って、その周波数は2/Tであり、その周
期はT/2である。)を持つクロックパルス信号(以
降、CLと略称することがある。)が加えられる。モデ
ム91では、一般にバイフェーズ符号を復調するため
に、バイフェーズ符号のビット周波数(1/T)の8倍
とか16倍とかの周波数を持つCLを使用するのが一般
である。このCLを分周することで、前記した周期がT
/2のCLを容易に得ることが可能である。
【0032】初段のD−FF21は、そのD入力端子に
伝送信号81を入力信号RXとして受取り、CLの周期
でQ出力端子から出力信号Q1 として順次出力する。こ
の出力信号Q1 は、次段のD−FF22の持つD入力端
子への入力信号になると共に、シフトレジスタ2が出力
する並列信号の1つとなる。D−FF22,23の動作
もD−FF21と同様である。かくして、シフトレジス
タ2により、周期がT/2のCLによって入力信号RX
を並列化した並列信号群Q1 ,Q2 ,Q3 が得られる。
これ等の並列信号群Q1 〜Q3 は、バイフェーズ符号の
入力信号RXの、互いに連続する3個のハーフビットに
対応する並列信号であることになる。
【0033】判定回路装置3は、3入力のAND素子3
1と、3入力のNOR素子32と、2入力のNOR素子
33とを備えている。AND素子31とNOR素子32
の持つ入力端子は、互いに並列接続され、この並列接続
点にシフトレジスタ2から出力された前記の並列信号群
1 〜Q3 がそれぞれ入力されている。AND素子31
とNOR素子32のそれぞれの出力は、NOR素子33
のそれぞれの入力端子に入力され、受信検知回路装置1
の場合には、DV信号はこのNOR素子33の出力端子
から出力される。
【0034】図1,図2に示す実施例の動作を図3も参
照して説明する。図3では、送信する信号が存在してい
ない受信検知回路装置1の初期動作状態(図3におい
て、t=0よりも前の状態である。)においては、入力
信号RXのレベルは0(すなわち「L」である。)であ
るとして示している。この連続して「L」である入力信
号RXは、そのまま受信検知回路装置1に、そうして、
シフトレジスタ2に入力される。この場合にシフトレジ
スタ2が出力する並列信号群Q1 〜Q3 のレベルは、当
然のことながら全て「L」である。この並列信号群Q1
〜Q3 を入力したAND素子31の出力は「L」であ
り、NOR素子32の出力は「H」である。
【0035】図3に示した初期動作状態の事例では、バ
イフェーズ符号のビット周期Tを越えて連続するハーフ
ビットが同一レベルであるので、有効な入力信号RXは
存在していないことになる。このことを、入力信号RX
は「L」で連続しているので、NOR素子32によって
判定しているのである。もしも入力信号RXが「H」で
連続している場合には、AND素子31によって判定す
ることになる。すなわち、AND素子31とNOR素子
32とを並列接続することによって、バイフェーズ符号
が有効では無い場合の、順次隣接している3個のハーフ
ビットが取りえる全てのレベル関係に対応させて、入力
信号RXの有効では無いことの判定の実行を可能にして
いるのである。そうして、順次隣接している3個のハー
フビットのレベル状態に対応して、AND素子31かN
OR素子32のいずれか一方の出力が「L」となるので
ある。このAND素子31とNOR素子32とから出力
された「L」と「H」をそれぞれの入力端子に入力した
NOR素子33は、その出力端子から有効な伝送信号8
1が存在していないことを示す「L」のDV信号を出力
することになる。
【0036】この状態の受信検知回路装置1に、t=0
において図3(a)に示すように、“1”,“1”,
“0”,“N- ”,“N+ ”の符号列を持つバイフェー
ズ符号による入力信号RXが入力されたものとする。こ
の入力信号RXもシフトレジスタ2に入力される。シフ
トレジスタ2は、図3(b)に示したT/2の周期を持
つCLに従って、入力信号RXのそれぞれのハーフビッ
トに対応した並列信号群Q1 〜Q3 を判定回路装置3に
順次出力する。図3(a)に例示したt=0以降の入力
信号RXは、ビット周期Tを越えて同一の信号レベルが
連続されていないので、有効な信号である。バイフェー
ズ符号の符号列に関する前記した規則により、この有効
な入力信号RXに対応する並列信号群Q1 〜Q3 は、そ
の全てが同一のレベルに有ると言うことはあり得ない。
このような並列信号群Q1 〜Q3 を入力した、AND素
子31とNOR素子32は、有効な伝送信号81が存在
しているとの判定結果である「L」を共に出力する。そ
れぞれの入力端子にこれ等の「L」を共に入力したNO
R素子33の出力は、その出力端子から有効な伝送信号
81が存在していることを示す「H」のDV信号を出力
することになるのである。そうして、図3においては、
t=0以降の第1発目のCLの立ち上がりで、シフトレ
ジスタ2は、入力信号RXの“1”を示すバイフェーズ
符号の+のハーフビットに対応する「H」を含む並列信
号群Q1 〜Q3 を出力することになる。すなわち、この
時点で、並列信号群Q1 〜Q3 は、初期状態のその全て
が同一のレベルであると言う状態から解放されるので、
DV信号は、「L」から「H」に切替えられる〔図3
(c)を参照。〕。
【0037】受信検知回路装置1においての、有効な伝
送信号81が存在の有無の判定根拠となる並列信号群Q
1 〜Q3 の並びの全てと、それ等に対応するDV信号の
レベルを、DV信号の判定表として表1に示す。
【0038】
【表1】 受信検知回路装置1は、前記したように、有効な伝送信
号81の存在の有無を判定する回路部分に、時定数回路
を全く使用していない。これにより、図1に示した回路
構成を持つ回路装置をIC化する場合に、図12に示し
た従来例の場合のように、回路素子の回路定数,あるい
はその温度係数のばらつきによって発生していた問題を
解消することができる。このことにより、所要の動作を
行う受信検知回路装置を高い歩留りで製作することが可
能となる。
【0039】また、時定数回路を全く使用する必要が無
いことにより、従来例の場合のような、広い面積が必要
となる抵抗素子・コンデンサ素子をIC内に作り込む必
要が無くなる。さらに、この発明による受信検知回路装
置1では、3個のD−FFと、各1個の3入力のAND
素子,3入力のNOR素子および2入力のNOR素子と
の、標準の論理回路素子だけで構成することができる。
これ等のことにより、ICのレイアウト面積で示して、
約4,000〔μm2 〕の狭い面積に納めることが可能
である。さらに、この受信検知回路装置1は、抵抗素子
・コンデンサ素子を用いた時定数回路を持たないことに
より、VDD=3〔V〕,ビット周波数(1/T)を3
1.25〔kHZ 〕,CLをビット周波数(1/T)の
2倍の62.5〔kHZ 〕で動作させた場合に、その消
費電流を数〔μA〕のオーダーに低減することができて
いる。
【0040】実施例1における今までの説明では、受信
検知回路装置1が備えるシフトレジスタ2は3個のD−
FFを持ち、かつ、判定回路装置3が持つAND素子3
1とNOR素子32とは共に3入力であるとしてきた
が、これに限定されるものではなく、例えば、シフトレ
ジスタは4個以上のD−FFを持ち、また、AND素
子,NOR素子は、いずれも4入力以上の論理素子であ
ってもよいものである。
【0041】また、実施例1における今までの説明で
は、受信検知回路装置1が備えるシフトレジスタ2は3
個のD−FF21〜23で構成し、また、判定回路装置
3は、3入力のAND素子31と、3入力のNOR素子
32と、2入力のNOR素子33とで構成するとしてき
たが、これに限定されるものではなく、例えば、バイフ
ェーズ符号をそれぞれのハーフビット毎に並列信号に変
換するものであれば、適宜の回路構成のシフトレジスタ
であってもよいものである。また、互いに連続する少な
くとも3個のハーフビットに対応する並列信号の信号レ
ベルが,いずれも同一レベルである場合に有効な受信信
号は無いと判定を行うものであれば、適宜の回路構成の
判定回路装置であってもよいものである。さらにまた、
実施例1における今までの説明では、受信検知回路装置
が備える判定回路装置は、互いに連続する少なくとも3
個のハーフビットに対応する並列信号の信号レベルが,
いずれも同一レベルである場合に有効な受信信号は無い
と判定を行う判定回路部を備えたものであるとしてきた
が、これに限定されるものではなく、例えば、互いに連
続する3個のハーフビットに対応する並列信号の内の1
個の信号の信号レベルが,前記並列信号の内の他の信号
の信号レベルと異なる場合に,有効な受信信号は有ると
判定を行う判定回路部を備えたものであってもよいもの
である。このような判定を行う判定回路部の事例につい
ては、後記する実施例2の第1の判定回路部を参照され
たい。
【0042】実施例2;図4は、請求項1,4および5
に対応するこの発明の一実施例によるバイフェーズ符号
を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置の要部
を一部省略して示すその回路図である。図5は、図4に
よる受信検知回路装置を用いたインターフェイス装置を
関連する通信路および電子装置と共に示すそのブロック
回路図である。図6は、図4中に示した判定回路装置の
要部の詳細を示すその回路図である。また、図7は、図
4による受信検知回路装置の動作を説明するタイミング
チャートであり、図8は、図4による受信検知回路装置
の第1の判定回路部におけるバイフェーズ符号の互いに
隣接するハーフビットのレベルに関する判定パターンを
説明する説明図である。図4〜図6において、図1,図
2に示した請求項1,2,3および5に対応するこの発
明の一実施例によるバイフェーズ符号を用いたシリアル
通信装置用の受信検知回路装置、および、図11,図1
2に示した従来例によるバイフェーズ符号を用いたシリ
アル通信装置用の受信検知回路装置と同一部分、およ
び、インターフェイス装置、関連する通信路および電子
装置等と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略
する。
【0043】図4〜図6において、4Aは、図1,図2
に示した実施例1によるインターフェイス装置4に対し
て、レシーバ回路装置41に替えてレシーバ回路装置4
2を用いるようにしたインターフェイス装置である。ま
た、レシーバ回路装置42は、図1,図2に示した実施
例1による受信検知回路装置1に替えて、シフトレジス
タと判定回路装置として、それぞれ、シフトレジスタ6
と判定回路装置7を備えた受信検知回路装置5を用いる
ようにしている。
【0044】シフトレジスタ6の回路構成は、公知のD
−FFを合計14個用いていることが、実施例1による
シフトレジスタ2と異なっている。これ等のD−FF6
01〜614が持つクロックパルス信号端子には、バイ
フェーズ符号のビット周波数(1/T)の8倍の周波数
(従って、その周波数は8/Tであり、その周期はT/
8である。)を持つクロックパルス信号(以降、CLと
略称することがある。)が加えられることが、シフトレ
ジスタ2の場合と異なっている。周期がT/8のこのC
Lも、実施例1の場合と同様に、モデム91が備えるC
Lを利用することが可能である。シフトレジスタ6は、
伝送信号81を入力信号RXとして受取り、シフトレジ
スタ2と同様の動作によって、周期がT/8のCLによ
り入力信号RXを並列化した並列信号群Q01〜Q14が得
られる。これ等の並列信号群Q01〜Q14は、伝送信号8
1のバイフェーズ符号の入力信号RXの、互いに連続す
る4個のハーフビットに対応する並列信号であることに
なる。
【0045】判定回路装置7は、第1の判定回路部と、
第2の判定回路部と、セット用の信号を入力するセット
用端子とリセット用の信号を入力するリセット用端子と
を有するフリップフロップ回路部としての公知のRSフ
リップフロップ75を備えている。判定回路装置7が備
える第1の判定回路部は、4個のレベル判定回路装置7
1(71A〜71D)と、1個の有効受信信号用判定回
路装置72とで構成されている。それぞれのレベル判定
回路装置71は、2入力のAND素子711と、2入力
のNOR素子712とで構成されている。両素子71
1,712の持つ入力端子は、互いに並列接続され、こ
のそれぞれの並列接続点にシフトレジスタ6から出力さ
れた前記の並列信号群Q01〜Q14の内の、互いに隣接す
るD−FF601〜614から出力された並列信号が、
図6中に示す如くに入力される。
【0046】有効受信信号用判定回路装置72は、4個
の4入力のAND素子721(721A〜721D)と
1個の4入力のOR素子722とで構成されている。そ
れぞれのAND素子721A〜721Dの入力端子に
は、レベル判定回路装置71A〜71Dの持つそれぞれ
のAND素子711,NOR素子712から出力された
信号が、図6中に示す如くに入力されている。また、A
ND素子721A〜721Dのそれぞれから出力された
信号は、OR素子722のそれぞれの入力端子に入力さ
れる。
【0047】判定回路装置7が備える第2の判定回路部
は、前記のレベル判定回路装置71(71A〜71D)
と、1個の無効受信信号用判定回路装置74と、必要に
応じて設置するものである2個のレベル判定回路装置7
3(73A,73B)とで構成されている。それぞれの
レベル判定回路装置73は、レベル判定回路装置71と
同様に、2入力のAND素子731と、2入力のNOR
素子732とで構成されている。両素子731,732
の持つ入力端子は、互いに並列接続され、このそれぞれ
の並列接続点にシフトレジスタ6から出力された前記の
並列信号群Q01〜Q14の内の、互いに隣接するD−FF
601〜614から出力された並列信号が、図6中に示
す如くに入力される。
【0048】無効受信信号用判定回路装置74は、2個
の5入力のAND素子741(741A,741B)と
1個の2入力のOR素子742とで構成されている。そ
れぞれのAND素子741A,741Bの入力端子に
は、レベル判定回路装置71A〜71Dと、レベル判定
回路装置73A,73Bの持つそれぞれのAND素子7
11,731、NOR素子712,732から出力され
た信号が、図6中に示す如くに入力されている。また、
AND素子741A,741Bのそれぞれから出力され
た信号は、OR素子742のそれぞれの入力端子に入力
される。
【0049】RSフリップフロップ(以降、FFと略称
することがある。)75が持つセット端子Sには、OR
素子722から出力された信号が入力され、リセット端
子Rには、OR素子742から出力された信号が入力さ
れる。そうして、RS−FF75の出力端子Qから出力
される信号が、この受信検知回路装置5の有効な伝送信
号81の存在の有無に対応するDV信号である。
【0050】前記した構成を備える受信検知回路装置5
は、実施例1による受信検知回路装置1による作用・効
果に加えて、受信検知回路装置1において発生すること
が予想される次記するような問題をも解決できる回路装
置である。すなわち、受信検知回路装置1においては、
シフトレジスタ2に与えられるCLは、その立上り・立
下りのタイミングを、伝送信号81のバイフェーズ符号
が持つそれぞれのハーフビットの切り替わりタイミング
とは関係無しに生成されている。このために、両タイミ
ングの時間差は必ずしも一定では無いし、その時間差を
予知できるものでも無い。
【0051】また、理想的なバイフェーズ符号では、ハ
ーフビットの切り替わり周期はT/2,または,T毎に
行われるのであるが、実際のバイフェーズ符号では、ハ
ーフビットの切り替わり周期は、理想的な場合の周期
(T/2),(T)からずれる場合がしばしば発生す
る。さらに、伝送信号81の発信局で実際に使用されて
いるバイフェーズ符号のビット周期Tと、伝送信号81
の受信局で実際に使用されるCL(ビット周期Tの偶数
分の一の周期を持つべきものである。)の基本周期
(T)とは、数パーセント程度の相異が生じることを覚
悟しなければならないのが実態である。さらにまた、通
信路8Aに伝送信号81が存在しないために伝送信号8
1が「L」である場合であっても、通信路8Aに例えば
スパイク状のノイズが印加されて、短時間ではあるが
「H」となることも起こりえる。
【0052】前記した各種の非正常な動作状態において
は、受信検知回路装置1では誤動作することが有り得る
のである。これに対して、実施例2による受信検知回路
装置5では、誤動作することが無いように配慮された回
路構成としたものなのである。図4〜図6に示す実施例
の動作を図7も参照して説明する。図7では、送信する
信号が存在していない受信検知回路装置5の初期動作状
態(図7において、t=0よりも前の状態である。)に
おいては、入力信号RXのレベルは0(すなわち「L」
である。)であるとして示している。この「L」である
入力信号RXは、そのまま受信検知回路装置5に、そう
して、シフトレジスタ6に入力される。この場合にシフ
トレジスタ6が出力する並列信号群Q01〜Q14のレベル
は、全て「L」である。この並列信号群Q1 〜Q14を入
力したAND素子711,731の出力は「L」であ
り、NOR素子712,732の出力は「H」である。
【0053】これ等の「L」と「H」が同時に入力され
るAND素子721A〜721Dの出力は、全て「L」
である。この「L」が入力端子の全てに入力されるOR
素子722の出力は「L」である。また、全ての入力端
子に「L」が入力されるAND素子741Aの出力は
「L」であり、全ての入力端子に「H」が入力されるA
ND素子741Bの出力は「H」である。AND素子7
41Aからの「L」と、AND素子741Bからの
「H」とがそれぞれの入力端子に入力されたOR素子7
42の出力は「H」である。このOR素子742の出力
が第2の判定回路部の出力である。これまでに説明して
きた第2の判定回路部の動作は、前記した実施例1にお
ける判定回路装置3と同等であることになる。
【0054】そうして、もしも入力信号RXが「H」で
連続している場合には、AND素子711,731の出
力は「H」となり、NOR素子712,732の出力は
「L」となるので、AND素子741Aの出力は「H」
となり、AND素子741Bの出力は「L」となる。A
ND素子741Aからの「H」と、AND素子741B
からの「L」とがそれぞれの入力端子に入力されたOR
素子742の出力も「H」であり、第2の判定回路部は
「H」を出力するのである。このOR素子742からの
「H」がリセット端子に入力されたRS−FF75は、
これにより、その出力端子Qから有効な伝送信号81が
存在していないことを示す「L」のDV信号を出力する
こととなる。
【0055】この状態の受信検知回路装置5に、t=0
において図7(a)に示すように、“1”,“1”,
“0”の符号列を持つバイフェーズ符号による入力信号
RXが入力されるものとする。図7(a)中に示された
バイフェーズ符号は、そのハーフビットの切り替わりタ
イミング部位に破線によるハッチングが付されている。
これは、前記したところによる,バイフェーズ符号のハ
ーフビットの、実際の切り替わりタイミングが存在する
範囲を模型的に示したものである。この入力信号RXも
シフトレジスタ6に入力される。シフトレジスタ6は、
図7(b)に示したT/8の周期を持つCLに従って、
入力信号RXに対応した並列信号群Q01〜Q14を順次出
力する。
【0056】図7(a)に例示したt=0以降の入力信
号RXは、ビット周期Tを越えて同一の信号レベルが連
続されていないので有効な信号である。バイフェーズ符
号の符号列に関する前記した規則により、この有効な入
力信号RXに対応する並列信号群Q01〜Q14は、その全
てが同一のレベルに有ると言うことはあり得ない。この
ような並列信号群Q01〜Q14を入力するそれぞれのレベ
ル判定回路装置71(71A〜71D)は、順次隣接し
ている4個のハーフビットのレベルを判定する回路装置
である。レベル判定回路装置71が持つAND素子71
1は、入力端子に入力される信号のレベルが共に「H」
である場合にのみ「H」を出力する。他方、NOR素子
712は、入力端子に入力される信号のレベルが共に
「L」である場合にのみ「H」を出力する。
【0057】レベル判定回路装置71A〜71Dが持つ
AND素子711の出力と,NOR素子712の出力と
を入力するそれぞれのAND素子721(721A〜7
21D)は、AND素子721Aに関しては、バイフェ
ーズ符号の符号列の順次隣接している4個のハーフビッ
トのレベルが図8(a)に例示したレベル関係に有る場
合に、「H」を出力する。AND素子721Bに関して
は、バイフェーズ符号の符号列の順次隣接している4個
のハーフビットのレベルが図8(b)に例示したレベル
関係に有る場合に、「H」を出力する。AND素子72
1Cに関しては、バイフェーズ符号の符号列の順次隣接
している4個のハーフビットのレベルが図8(c)に例
示したレベル関係に有る場合に、「H」を出力する。さ
らに、AND素子721Dに関しては、バイフェーズ符
号の符号列の順次隣接している4個のハーフビットのレ
ベルが図8(d)に例示したレベル関係に有る場合に、
「H」を出力する。
【0058】すなわち、4個のAND素子721(72
1A〜721D)のそれぞれは、バイフェーズ符号が有
効で有る場合の、順次隣接している4個のハーフビット
が取りえる全てのレベル関係に対応するものである。従
って、バイフェーズ符号が有効で有る場合には、4個の
AND素子721(721A〜721D)の内のいずれ
か1個のAND素子721の出力は、必ず「H」とな
る。このような関係に有る4個のAND素子721の出
力を入力するOR素子722は、バイフェーズ符号が有
効で有る場合には、必ず「H」となる。このOR素子7
22の出力が第1の判定回路部の出力であり、この
「H」をセット端子Sに入力したRS−FF75は、そ
の出力端子Qから有効な伝送信号81が存在しているこ
とを示す「H」のDV信号を出力することになるのであ
る。そうして、図7においては、有効な入力信号RXが
入力されてから、バイフェーズ符号の切り替わりタイミ
ングを除いた14個目のCL〔図7(b)において、1
4を付したCLである。〕の立ち上がりの時点で、図8
(a)に例示したレベル関係に有る並列信号群Q01〜Q
14がシフトレジスタ6から出力されるので、DV信号
は、「L」から「H」に切替えられる〔図7(c)を参
照。〕。
【0059】実施例2による判定回路装置7において
は、DV信号が「H」に切替えられた状態になると、入
力信号RXのレベルが「H」または「L」を持続する状
態になって,RS−FF75がリセットされない限り、
RS−FF75が持つ特有の動作特性によって、「H」
のDV信号を出力し続ける。また、T/8の周期を持つ
CLに従った多数の並列信号群Q01〜Q14の内の2個ず
つ置きの並列信号を用いて、レベル判定回路装置71で
レベル判定を行っていることにより、図7(a)で破線
のハッチングを付して示した,バイフェーズ符号のハー
フビットの実際の切り替わりタイミング部位を、レベル
判定に用いない。これ等によって、バイフェーズ符号の
ハーフビットの実際の切り替わりタイミングが、理想の
切り替わりタイミングと異なったとしても、誤動作を行
うことは無いのである。このT/8の周期を持つCLに
従った多数の並列信号群Q01〜Q14の内の2個ずつ置き
の並列信号を用いて、入力信号RXが有効か否かの判定
を行う回路構成としたことにより、入力信号RXにノイ
ズが重畳されたとしても、このノイズが重畳された部分
を判定に用いないようにすることが可能となることで、
判定回路装置7は誤動作を行うことは無い。また、ノイ
ズによって「L」のハーフビットの1個に「H」が重畳
されたとしても、判定回路装置7においては、互いに隣
接する3個のハーフビットの全てのレベルが同一レベル
にならなければ、RS−FF75はリセットされないの
で、この場合にも誤動作を行うことは無い。さらに、入
力信号RXのレベルが「L」であることによってRS−
FF75がリセットされている状態においては、ノイズ
によって「L」のハーフビットに「H」が重畳されたと
しても、図8に示したような関係のレベル関係にならな
い限り、RS−FF75が持つ特有の動作特性によって
RS−FF75はセットされないので、この場合にも誤
動作を行うことは無いのである。
【0060】なお、レベル判定回路装置73は、レベル
判定回路装置71の行うレベル判定を補間するレベル判
定を行うことで、第2の判定回路部で行う判定動作の信
頼性を高める働きを果たす回路装置であるが、必ずしも
設置する必要は無いものである。レベル判定回路装置7
3を設置しない場合には、AND素子741は3入力で
あっても良いものである。
【0061】受信検知回路装置7においての、有効な伝
送信号81の存在の有無の判定根拠となる並列信号群Q
01〜Q14の並びの全てと、それ等に対応するDV信号の
レベルを、DV信号の判定表として表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】受信検知回路装置7は、実施例1の場合と
同一のことではあるが、有効な伝送信号81の存在の有
無を判定する回路部分に、時定数回路を全く使用する必
要が無い。これにより、図6に示した回路構成を持つ回
路装置をIC化する場合に、図12に示した従来例の場
合のように、回路素子の回路定数,あるいはその温度係
数のばらつきによって発生していた問題を解消すること
ができる。このことにより、所要の動作を行う受信検知
回路装置を高い歩留りで製作することが可能となる。
【0064】また、時定数回路を全く使用する必要が無
いことにより、従来例の場合のような、広い面積が必要
となる抵抗素子・コンデンサ素子をIC内に作り込む必
要が無くなる。さらに、この発明による受信検知回路装
置7では、14個のD−FFと、各6個の2入力のAN
D素子,2入力のNOR素子と、4個の4入力のAND
素子と、2個の5入力のAND素子と、各1個の4入力
のOR素子,2入力のOR素子,RS−FFの、標準の
論理回路素子だけで構成することができる。これ等のこ
とにより、ICのレイアウト面積で示して、約20,0
00〔μm2 〕の狭い面積に納めることが可能である。
さらに、この受信検知回路装置7は、抵抗素子・コンデ
ンサ素子を用いた時定数回路を持たないことにより、V
DD=3〔V〕,ビット周波数(1/T)を31.25
〔kHZ 〕,CLをビット周波数(1/T)の8倍の2
50〔kHZ 〕で動作させた場合に、その消費電流を1
0〔μA〕以下に低減することができている。
【0065】実施例2における今までの説明では、受信
検知回路装置7が備えるフリップフロップ回路部はRS
−FFであるとしてきたが、これに限定されるものでは
なく、セット用端子とリセット用端子とを有するフリッ
プフロップ回路部であるならばいかなる形式のフリップ
フロップ回路部でもよく、例えば、RSTフリップフロ
ップであってもよいものである。
【0066】また、実施例2における今までの説明で
は、受信検知回路装置7が備えるシフトレジスタ6は1
4個のD−FFで構成し、また、判定回路装置7は、各
6個の2入力のAND素子,2入力のNOR素子と、4
個の4入力のAND素子と、2個の5入力のAND素子
と、各1個の4入力のOR素子,2入力のOR素子,R
S−FFとで構成するとしてきたが、これに限定される
ものではなく、例えば、バイフェーズ符号をそれぞれの
ハーフビット毎に並列信号に変換するものであれば、適
宜の回路構成のシフトレジスタであってもよいものであ
る。また、互いに連続する3個のハーフビットに対応す
る並列信号の内の1個の信号の信号レベルが,並列信号
の内の他の信号の信号レベルと異なる場合に,有効な受
信信号は有ると判定を行うと共に、互いに連続する少な
くとも3個のハーフビットに対応する並列信号の信号レ
ベルが,いずれも同一レベルである場合に有効な受信信
号は無いと判定を行うものであれば、適宜の回路構成の
判定回路装置であってもよいものである。
【0067】実施例1,2における今までの説明では、
シフトレジスタに与えられるCLの周波数は、バイフェ
ーズ符号のビット周波数(1/T)の2倍,または,8
倍であるとしてきたが、これに限定されるものではな
く、バイフェーズ符号のビット周波数(1/T)の偶数
倍であるならば、適宜の整数倍のCL周波数であっても
よいものである。
【0068】また、実施例1,2における今までの説明
では、受信検知回路装置1,7は、標準の論理回路素子
を用いて構成されたものであるとしてきたが、これに限
定されるものではなく、バイフェーズ符号のビット周波
数の偶数倍の周波数を持つCLを用いて,バイフェーズ
符号をハーフビット毎に並列信号に変換するシフトレジ
スタと、このシフトレジスタが出力する並列信号の内
の,互いに連続する少なくとも3個のハーフビットに対
応する並列信号を入力して,有効な受信信号の有無の判
定を行う回路装置とを備えたものであるならば、適宜の
回路素子を用いて構成したものであってもよいものであ
る。
【0069】
【発明の効果】この発明においては、前述の構成とした
ことにより次記する効果を奏する。 抵抗素子・コンデンサ素子等を用いた長時間の時定数
回路を備えなくても、有効なバイフェーズ符号の有無を
検出することができることで、抵抗値,静電容量値のば
らつきが原因での動作性能のばらつきは発生しない。こ
れにより、所要の動作を行う受信検知回路装置を高い歩
留りで製作することが可能となる。また、 抵抗素子・コンデンサ素子等を用いた長時間の時定数
回路を備える必要が無いので、受信検知回路装置の面積
を、そのレイアウト面積で示して、約4,000〔μm
2 〕〜約20,000〔μm2 〕とすることが可能であ
り、従来例のレイアウト面積に対して約1/5〜約1/
25にすることが可能である。また、 抵抗素子・コンデンサ素子を用いた時定数回路を持た
ないことにより、その消費電流値を、コンデンサ素子へ
の充電電流が主体となって決まっている従来例の受信検
知回路装置の消費電流値に対して、数十分の1〜約百分
の1に低減することが可能となる。また、 以上の結果、レシーバ回路装置のIC化、さらには、
モデムを含めてのインターフェイス装置全体の1チップ
化が容易になる。さらにまた、 例えば、実施例2に示した回路構成の受信検知回路装
置とすることにより、通信路にノイズが印加される等の
各種の非正常な動作状態においも、誤動作の発生度を低
く抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,3および5に対応するこの発明
の一実施例によるバイフェーズ符号を用いたシリアル通
信装置用の受信検知回路装置の要部を示すその回路図
【図2】図1による受信検知回路装置を用いたインター
フェイス装置を関連する通信路および電子装置と共に示
すそのブロック回路図
【図3】図1による受信検知回路装置の動作を説明する
タイミングチャート
【図4】請求項1,4および5に対応するこの発明の一
実施例によるバイフェーズ符号を用いたシリアル通信装
置用の受信検知回路装置の要部を一部省略して示すその
回路図
【図5】図4による受信検知回路装置を用いたインター
フェイス装置を関連する通信路および電子装置と共に示
すそのブロック回路図
【図6】図4中に示した判定回路装置の要部の詳細を示
すその回路図
【図7】図4による受信検知回路装置の動作を説明する
タイミングチャート
【図8】図4による受信検知回路装置の第1の判定回路
部におけるバイフェーズ符号の互いに隣接するハーフビ
ットのレベルに関する判定パターンを説明する説明図
【図9】バイフェーズ符号の一般例を示す波形図
【図10】一般例のバイフェーズ符号の符号列の一例を
示す波形図
【図11】後記する図12に示した受信検知回路装置を
用いたインターフェイス装置を関連する通信路および電
子装置と共に示すそのブロック回路図
【図12】従来例の受信検知回路装置の要部を示すその
回路図
【図13】図12による受信検知回路装置の動作を説明
するタイミングチャート
【符号の説明】
1 受信検知回路装置 2 シフトレジスタ 21 Dフリップフロップ(D−FF) 22 Dフリップフロップ(D−FF) 23 Dフリップフロップ(D−FF) 3 判定回路装置 31 AND素子 32 NOR素子 33 NOR素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個のハーフビットよりなるバイフェーズ
    ・コードを用いてシリアル通信方式によって情報を伝送
    するシリアル通信装置の,レシーバ回路装置が備える有
    効な受信信号の有無の判定を行う回路装置であって、 バイフェーズ符号のビット周波数の偶数倍の周波数を持
    つクロック信号を用いて,バイフェーズ符号をハーフビ
    ット毎に並列信号に変換するシフトレジスタと、このシ
    フトレジスタが出力する並列信号の内の,互いに連続す
    る少なくとも3個のハーフビットに対応する並列信号を
    入力して,有効な受信信号の有無の判定を行う判定回路
    装置とを備えたことを特徴とするバイフェーズ符号を用
    いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のバイフェーズ符号を用い
    たシリアル通信装置用の受信検知回路装置において、 判定回路装置は、互いに連続する少なくとも3個のハー
    フビットに対応する並列信号の信号レベルが,いずれも
    同一レベルである場合に有効な受信信号は無いと判定を
    行う判定回路部を備えたことを特徴とするバイフェーズ
    符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のバイフェーズ符号を用い
    たシリアル通信装置用の受信検知回路装置において、 判定回路装置は、互いに連続する3個のハーフビットに
    対応する並列信号の内の1個の信号の信号レベルが,並
    列信号の内の他の信号の信号レベルと異なる場合に,有
    効な受信信号は有ると判定を行う判定回路部を備えたこ
    とを特徴とするバイフェーズ符号を用いたシリアル通信
    装置用の受信検知回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のバイフェーズ符号を用い
    たシリアル通信装置用の受信検知回路装置において、 判定回路装置は、互いに連続する3個のハーフビットに
    対応する並列信号の内の1個の信号の信号レベルが,並
    列信号の内の他の信号の信号レベルと異なる場合に,有
    効な受信信号は有ると判定を行う第1の判定回路部と、
    互いに連続する少なくとも3個のハーフビットに対応す
    る並列信号の信号レベルが,いずれも同一レベルである
    場合に有効な受信信号は無いと判定を行う第2の判定回
    路部と、セット用の信号を入力するセット用端子とリセ
    ット用の信号を入力するリセット用端子とを有するフリ
    ップフロップ回路部とを備え、フリップフロップ回路部
    のセット用端子には,第1の判定回路部から出力された
    有効な受信信号が有るとの出力信号が入力されてフリッ
    プフロップ回路部はセットされ、フリップフロップ回路
    部のリセット用端子には,第2の判定回路部から出力さ
    れた有効な受信信号は無いとの出力信号が入力されてフ
    リップフロップ回路部はリセットされ、このフリップフ
    ロップ回路部の出力が判定回路装置の出力信号となるこ
    とを特徴とするバイフェーズ符号を用いたシリアル通信
    装置用の受信検知回路装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかに記載のバ
    イフェーズ符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知
    回路装置において、 シフトレジスタおよび判定回路装置は、論理回路素子を
    用いて構成されてなることを特徴とするバイフェーズ符
    号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置。
JP6218447A 1994-09-13 1994-09-13 バイフェーズ符号を用いたシリアル通信装置用の受信検知回路装置 Pending JPH0884161A (ja)

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