JPH0878254A - コモンモードチョークコイル - Google Patents
コモンモードチョークコイルInfo
- Publication number
- JPH0878254A JPH0878254A JP23855094A JP23855094A JPH0878254A JP H0878254 A JPH0878254 A JP H0878254A JP 23855094 A JP23855094 A JP 23855094A JP 23855094 A JP23855094 A JP 23855094A JP H0878254 A JPH0878254 A JP H0878254A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- choke coil
- winding portion
- common mode
- mode choke
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子機器等に使用するコモンモードチョーク
コイルにおいて、電流容量やインダクタンス値が大き
く、小型で、かつ、安価な材料で自動組立が可能なコモ
ンモードチョークコイルを提供する。 【構成】 分割型磁芯11を用い、丸形導体線をめがね
状に2層又は多層に成形したコイル1を用いることによ
り、多層巻が容易にできる構造で、かつ、コイル1の占
積率が向上でき、しかも、単純な形状の分散巻なので、
巻線や組立も簡単にでき、漏れ磁束が減少し磁気結合が
密になる構造なので、特性も従来のチョークコイルに比
べて向上し、大電流に対応できる小型のコモンモードチ
ョークコイルが安価に供給できる。
コイルにおいて、電流容量やインダクタンス値が大き
く、小型で、かつ、安価な材料で自動組立が可能なコモ
ンモードチョークコイルを提供する。 【構成】 分割型磁芯11を用い、丸形導体線をめがね
状に2層又は多層に成形したコイル1を用いることによ
り、多層巻が容易にできる構造で、かつ、コイル1の占
積率が向上でき、しかも、単純な形状の分散巻なので、
巻線や組立も簡単にでき、漏れ磁束が減少し磁気結合が
密になる構造なので、特性も従来のチョークコイルに比
べて向上し、大電流に対応できる小型のコモンモードチ
ョークコイルが安価に供給できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、民生用や産業用電子機
器等に使用するコモンモードチョークコイルに関係す
る。
器等に使用するコモンモードチョークコイルに関係す
る。
【0002】
【従来の技術】コモンモードチョークコイルは、スイッ
チング電源の電源ライン等に挿入して電磁ノイズを除去
するための対策部品として使用されているが、従来、ト
ロイダル形コア等を用いた1個の閉磁路に、同じ巻数
で、巻回方向が同一方向に巻回した2つの導体線からな
る巻線を巻きつけたトロイダル形のコモンモードチョー
クコイルが多く用いられている。この構造のコモンモー
ドチョークコイルは、トロイダル形コアの閉磁路に2つ
の巻線を巻き付けるため、手巻線や特殊な巻線機で巻線
するが、手巻き線では2個のバランスをよく巻くことが
困難であり、特殊な巻線機では高価になる。また、イン
ダクタンス値を大きくするためには巻線数を増やす必要
があり、閉磁路では巻線空間の制限から、作業性が悪く
なり、磁芯も大きなものを使用しなければならず、コモ
ンモードチョークコイルが大型化してしまうという問題
がある。
チング電源の電源ライン等に挿入して電磁ノイズを除去
するための対策部品として使用されているが、従来、ト
ロイダル形コア等を用いた1個の閉磁路に、同じ巻数
で、巻回方向が同一方向に巻回した2つの導体線からな
る巻線を巻きつけたトロイダル形のコモンモードチョー
クコイルが多く用いられている。この構造のコモンモー
ドチョークコイルは、トロイダル形コアの閉磁路に2つ
の巻線を巻き付けるため、手巻線や特殊な巻線機で巻線
するが、手巻き線では2個のバランスをよく巻くことが
困難であり、特殊な巻線機では高価になる。また、イン
ダクタンス値を大きくするためには巻線数を増やす必要
があり、閉磁路では巻線空間の制限から、作業性が悪く
なり、磁芯も大きなものを使用しなければならず、コモ
ンモードチョークコイルが大型化してしまうという問題
がある。
【0003】これを改善するため、巻線の占積率を向上
させて小型化し、巻線を自動化しやすくして、コイル間
の巻線をバランスを良くし、チョークコイルの性能を向
上させたチョークコイルが、特願平5−34434に示
されている。即ち、図3、及び図4に示すように、2分
割したU字型の磁芯11を用い、導体線として平角導体
線を用い、これをめがね状に一層巻線したコイル1(図
4参照)を2個用意し、このコイル1にU字型の磁芯1
1の脚部をそれぞれ挿入し、これを向かい合わせて、磁
芯11の接合面を接続して閉磁路を形成したコモンモー
ドチョークコイルが提案されている。このコモンモード
チョークコイルは、図3及び図4に示すように、平角導
体線でめがね状を形成した第1の巻線部分2及び第2の
巻線部分6が、それぞれ磁路に対して同じ方向となるよ
うに巻線され、又、2個のコイル1の巻線は向かい合わ
せて磁路内に配置されるので、それぞれを流れる電流に
よる磁界の方向は打ち消し合うように構成されたコモン
モードチョークコイルを形成している。このコモンモー
ドチョークコイルでは、1層の平角導体線によるコイル
層を形成しているので、巻線状態は空間の無い整列巻が
でき、巻線の占積率が向上し、巻線機による自動巻がで
きる点は改善されているが、更に大きいインダクタンス
のコモンモードチョークコイルを得ようとすると、平角
導体線を用いているため、多層巻きが困難であり、その
巻線を行うためには高価な設備を必要とし、又平角導体
線が高価なため、チョークコイルが高価になるという問
題があった。
させて小型化し、巻線を自動化しやすくして、コイル間
の巻線をバランスを良くし、チョークコイルの性能を向
上させたチョークコイルが、特願平5−34434に示
されている。即ち、図3、及び図4に示すように、2分
割したU字型の磁芯11を用い、導体線として平角導体
線を用い、これをめがね状に一層巻線したコイル1(図
4参照)を2個用意し、このコイル1にU字型の磁芯1
1の脚部をそれぞれ挿入し、これを向かい合わせて、磁
芯11の接合面を接続して閉磁路を形成したコモンモー
ドチョークコイルが提案されている。このコモンモード
チョークコイルは、図3及び図4に示すように、平角導
体線でめがね状を形成した第1の巻線部分2及び第2の
巻線部分6が、それぞれ磁路に対して同じ方向となるよ
うに巻線され、又、2個のコイル1の巻線は向かい合わ
せて磁路内に配置されるので、それぞれを流れる電流に
よる磁界の方向は打ち消し合うように構成されたコモン
モードチョークコイルを形成している。このコモンモー
ドチョークコイルでは、1層の平角導体線によるコイル
層を形成しているので、巻線状態は空間の無い整列巻が
でき、巻線の占積率が向上し、巻線機による自動巻がで
きる点は改善されているが、更に大きいインダクタンス
のコモンモードチョークコイルを得ようとすると、平角
導体線を用いているため、多層巻きが困難であり、その
巻線を行うためには高価な設備を必要とし、又平角導体
線が高価なため、チョークコイルが高価になるという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、これ
らの欠点を除去した電流容量やインダクタンス値が大き
く、小型で、かつ、安価な材料で自動組立が可能な構造
のコモンモードチョークコイルを提供することである。
らの欠点を除去した電流容量やインダクタンス値が大き
く、小型で、かつ、安価な材料で自動組立が可能な構造
のコモンモードチョークコイルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2個又は複数
の分割型閉磁路磁芯に、2個の導体線を巻線し、それぞ
れの巻線に流れる電流が閉磁路内で互いに逆向きの磁界
を発生し打ち消し合う方向に巻線してなるコモンモード
チョークコイルにおいて、前記導体線に断面が円形の丸
形導体線を用い、この丸形導体線を近接して筒状に巻回
し第1層目を形成し、さらに、前記第一層の上又は下方
向に、前記第1層目の巻線の中心軸に対して同軸状で、
かつ、近接して導体線を筒状に巻線して、複数層の積層
構造を持つ第1の巻線部分を形成し、この第1の巻線部
分の巻終わり部の先に、前記第1の巻線部分の中心軸と
平行な中心軸を持ち、前記第1の巻線部分と合わせて断
面がめがね状を形成するように巻線され、巻数と層数が
第1の巻線部分と同じで、第1の巻線部分と対称な形状
の第2の巻線部分を形成し、この第1の巻線部分と第2
の巻線部分とからなるコイルを2個作製し、この2個の
コイルを互いに向かい合わせ、それぞれに分割型閉磁路
磁芯片を装着し、閉磁路を構成するように組み立て、こ
のとき、同一の導体線に形成された前記第1の巻線部分
と第2の巻線部分は、前記閉磁路磁芯に同一方向の磁界
を発生する方向に取り付けられ、かつ、2個のコイル
は、互いに向き合う状態で前記閉磁路磁芯に装着され、
互いに、閉磁路磁芯に対して、逆向きの磁界が発生する
方向に装着された構造を特徴とするコモンモードチョー
クコイルである。
の分割型閉磁路磁芯に、2個の導体線を巻線し、それぞ
れの巻線に流れる電流が閉磁路内で互いに逆向きの磁界
を発生し打ち消し合う方向に巻線してなるコモンモード
チョークコイルにおいて、前記導体線に断面が円形の丸
形導体線を用い、この丸形導体線を近接して筒状に巻回
し第1層目を形成し、さらに、前記第一層の上又は下方
向に、前記第1層目の巻線の中心軸に対して同軸状で、
かつ、近接して導体線を筒状に巻線して、複数層の積層
構造を持つ第1の巻線部分を形成し、この第1の巻線部
分の巻終わり部の先に、前記第1の巻線部分の中心軸と
平行な中心軸を持ち、前記第1の巻線部分と合わせて断
面がめがね状を形成するように巻線され、巻数と層数が
第1の巻線部分と同じで、第1の巻線部分と対称な形状
の第2の巻線部分を形成し、この第1の巻線部分と第2
の巻線部分とからなるコイルを2個作製し、この2個の
コイルを互いに向かい合わせ、それぞれに分割型閉磁路
磁芯片を装着し、閉磁路を構成するように組み立て、こ
のとき、同一の導体線に形成された前記第1の巻線部分
と第2の巻線部分は、前記閉磁路磁芯に同一方向の磁界
を発生する方向に取り付けられ、かつ、2個のコイル
は、互いに向き合う状態で前記閉磁路磁芯に装着され、
互いに、閉磁路磁芯に対して、逆向きの磁界が発生する
方向に装着された構造を特徴とするコモンモードチョー
クコイルである。
【0006】
【作用】分割型コアを用い、丸形導体線でめがね状に成
形したコイルを用いることにより、コイルの占積率が向
上でき、しかも、自動化が容易になるので、漏れ磁束が
減少し磁気結合が密になり、コイル特性が従来のチョー
クコイルに比べて向上して、大電流に対応できる小型の
コモンモードチョークコイルが安価に供給できる。又、
コイルを2層化又は多層化することによって、同じ巻線
長でも、高インダクタンス値を得ることができる。角形
導線では成形性が悪く、高価なものになるので、丸形導
体線を用いることにより、2層巻線や、多層巻線が容易
になり、安価な設備で、しかも、安価な材料で製造でき
る。
形したコイルを用いることにより、コイルの占積率が向
上でき、しかも、自動化が容易になるので、漏れ磁束が
減少し磁気結合が密になり、コイル特性が従来のチョー
クコイルに比べて向上して、大電流に対応できる小型の
コモンモードチョークコイルが安価に供給できる。又、
コイルを2層化又は多層化することによって、同じ巻線
長でも、高インダクタンス値を得ることができる。角形
導線では成形性が悪く、高価なものになるので、丸形導
体線を用いることにより、2層巻線や、多層巻線が容易
になり、安価な設備で、しかも、安価な材料で製造でき
る。
【0007】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例について説
明する。本発明のコモンモードチョークコイルの実施例
の外観斜視図を図1に示す。図2は、図1に示す実施例
のコモンモードチョークコイルを構成するめがね状コイ
ルの外観斜視図である。
明する。本発明のコモンモードチョークコイルの実施例
の外観斜視図を図1に示す。図2は、図1に示す実施例
のコモンモードチョークコイルを構成するめがね状コイ
ルの外観斜視図である。
【0008】本発明のコモンモードチョークコイルを構
成する一つのめがね状のコイル1は、図2に示すよう
に、丸形導体線を円筒状に巻回し、第1層目3の巻線を
形成し、この巻終わりを、第1層目3の巻線の外側に折
り返し、第2層目4を同じ巻数だけ巻線し、巻始め位置
まで往復巻回して第1の巻線部分2を形成する。この第
1の巻線部分2の先に、第1の巻線部分2と合わせてめ
がね状の断面を持ち、巻線の中心軸が互いに平行に成る
ように構成された第2の巻線部分6を形成して、この第
1の巻線部分2と第2の巻線部分6で、めがね状の断面
を持つコイル1を形成する。尚、この1つの導体線から
なり、2個の巻線部分を有するコイル1は、その2つの
巻線部分は、U字形の磁芯11に挿入された時、互いに
同じ方向の磁界が発生するように、第1の巻線部分2の
巻終わりは、第2の巻線部分6へ8字状に接続し、軸方
向から見た時、逆回転方向に巻線されている。図2
(a)は2層巻の例で、巻始め9、巻終わり10側から
見た状態を示し、図2(b)はその裏側より見た状態を
示している。第1の巻線部分2と第2の巻線部分6は、
層数、巻数が同じ対称的な構造となっている。
成する一つのめがね状のコイル1は、図2に示すよう
に、丸形導体線を円筒状に巻回し、第1層目3の巻線を
形成し、この巻終わりを、第1層目3の巻線の外側に折
り返し、第2層目4を同じ巻数だけ巻線し、巻始め位置
まで往復巻回して第1の巻線部分2を形成する。この第
1の巻線部分2の先に、第1の巻線部分2と合わせてめ
がね状の断面を持ち、巻線の中心軸が互いに平行に成る
ように構成された第2の巻線部分6を形成して、この第
1の巻線部分2と第2の巻線部分6で、めがね状の断面
を持つコイル1を形成する。尚、この1つの導体線から
なり、2個の巻線部分を有するコイル1は、その2つの
巻線部分は、U字形の磁芯11に挿入された時、互いに
同じ方向の磁界が発生するように、第1の巻線部分2の
巻終わりは、第2の巻線部分6へ8字状に接続し、軸方
向から見た時、逆回転方向に巻線されている。図2
(a)は2層巻の例で、巻始め9、巻終わり10側から
見た状態を示し、図2(b)はその裏側より見た状態を
示している。第1の巻線部分2と第2の巻線部分6は、
層数、巻数が同じ対称的な構造となっている。
【0009】 2分割型閉磁路用のフェライト製U
字形の磁芯11片を2個準備する。次に、上記のコイル
1を2個用意する。図1に示すように、2個のコイル1
を各々のコイル1の巻始め9と巻終わり10部分が外側
になるように、互いに向かい合わせて配置し、U字形の
磁芯11の脚部の根本に絶縁鍔12を装着し、更に、磁
芯11の脚部に絶縁筒13を装着し、この磁芯11を外
側から、脚部がコイルの中空部分に挿入するように押し
込み、コイル1とコイル1の間に絶縁用仕切り板14を
挿入して、磁芯11の脚部の接合部分を密着させて固定
する。各々のコイル1の巻始め9と巻終わり10部分を
外部接続端子とするが、向かい合わせて組み立てられて
いるので、同じ方向に引き出された外部接続端子(それ
ぞれの巻始めと巻終わり)を入力側、又は出力側とす
る。絶縁部材16は、コイルの仕様により省略すること
ができる。このようにして完成したコモンモードチョー
クコイルは、各々のコイルの入力端子から出力端子側に
電流が流れた時は、各々のコイル1が作る磁界は互いに
打ち消すように作用し、コモンモードチョークコイルを
構成している。
字形の磁芯11片を2個準備する。次に、上記のコイル
1を2個用意する。図1に示すように、2個のコイル1
を各々のコイル1の巻始め9と巻終わり10部分が外側
になるように、互いに向かい合わせて配置し、U字形の
磁芯11の脚部の根本に絶縁鍔12を装着し、更に、磁
芯11の脚部に絶縁筒13を装着し、この磁芯11を外
側から、脚部がコイルの中空部分に挿入するように押し
込み、コイル1とコイル1の間に絶縁用仕切り板14を
挿入して、磁芯11の脚部の接合部分を密着させて固定
する。各々のコイル1の巻始め9と巻終わり10部分を
外部接続端子とするが、向かい合わせて組み立てられて
いるので、同じ方向に引き出された外部接続端子(それ
ぞれの巻始めと巻終わり)を入力側、又は出力側とす
る。絶縁部材16は、コイルの仕様により省略すること
ができる。このようにして完成したコモンモードチョー
クコイルは、各々のコイルの入力端子から出力端子側に
電流が流れた時は、各々のコイル1が作る磁界は互いに
打ち消すように作用し、コモンモードチョークコイルを
構成している。
【0010】以上、本発明のコモンモードチョークコイ
ルの組立を説明したように、コイルは、丸形導体線が2
本の平行な筒状に巻かれたコイルなので、巻線作業の自
動化が容易であり、特に、丸形導体線を用いるので、巻
線中の線材のよじれは、全く問題にすることがないの
で、簡単な既存の巻線機で、緻密な巻線ができ、形状ば
らつきのないコイルが巻線できた。又、丸形導体線は一
般に多用されており、安価に入手できた。得られたコモ
ンモードチョークコイルは、トロイダルコイル形のもの
に比べ、ばらつきの少ない製品が得られ、しかも、小型
化でき、平角導体線を用いたものに比べ、多層巻が自由
にでき、所定の幅で高いインダクタンスのコモンモード
チョークコイルが供給できた。
ルの組立を説明したように、コイルは、丸形導体線が2
本の平行な筒状に巻かれたコイルなので、巻線作業の自
動化が容易であり、特に、丸形導体線を用いるので、巻
線中の線材のよじれは、全く問題にすることがないの
で、簡単な既存の巻線機で、緻密な巻線ができ、形状ば
らつきのないコイルが巻線できた。又、丸形導体線は一
般に多用されており、安価に入手できた。得られたコモ
ンモードチョークコイルは、トロイダルコイル形のもの
に比べ、ばらつきの少ない製品が得られ、しかも、小型
化でき、平角導体線を用いたものに比べ、多層巻が自由
にでき、所定の幅で高いインダクタンスのコモンモード
チョークコイルが供給できた。
【0011】以上、2層巻のコイルを用い、U字形の閉
磁路磁芯を用いた例について説明したが、2層以上の多
層巻きでも、また、磁芯として、UI形やLL形の2分
割型の磁芯でも、I形の磁芯の複数個の組み合わせで
も、同様な効果を得ることができた。
磁路磁芯を用いた例について説明したが、2層以上の多
層巻きでも、また、磁芯として、UI形やLL形の2分
割型の磁芯でも、I形の磁芯の複数個の組み合わせで
も、同様な効果を得ることができた。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
丸形導体線を多層に往復巻回し円筒状の第一の巻線を形
成し、更に、第一の巻線と同じ形で、第一の巻線と合わ
せて、めがね状のコイルを構成したコイルを作製し、こ
れを分割型閉磁路磁芯に組み付けてコモンモードチョー
クコイルを形成する構造であるから、線材が安価に入手
でき、多層卷きが容易なため、同じものが精度よく、繰
り返し簡単にでき、巻線機も従来使用しているものが転
用できるので、安価に入手でき、しかも、分割形閉磁路
磁芯とめがね状コイルを用いているので、電気的絶縁も
取りやすく、磁気結合が密になり、コイル特性が向上
し、大容量化ができ、組立も容易になるので、小型で大
容量のコモンモードチョークコイルが安価に供給でき
る。
丸形導体線を多層に往復巻回し円筒状の第一の巻線を形
成し、更に、第一の巻線と同じ形で、第一の巻線と合わ
せて、めがね状のコイルを構成したコイルを作製し、こ
れを分割型閉磁路磁芯に組み付けてコモンモードチョー
クコイルを形成する構造であるから、線材が安価に入手
でき、多層卷きが容易なため、同じものが精度よく、繰
り返し簡単にでき、巻線機も従来使用しているものが転
用できるので、安価に入手でき、しかも、分割形閉磁路
磁芯とめがね状コイルを用いているので、電気的絶縁も
取りやすく、磁気結合が密になり、コイル特性が向上
し、大容量化ができ、組立も容易になるので、小型で大
容量のコモンモードチョークコイルが安価に供給でき
る。
【図1】本発明のコモンモードチョークコイルの一実施
例を示す外観斜視図。
例を示す外観斜視図。
【図2】図1に示すコモンモードチョークコイルに用い
られるめがね状コイルを示す外観斜視図で、図2(a)
は正面図から見た図、図2(b)は背面から見た図。
られるめがね状コイルを示す外観斜視図で、図2(a)
は正面図から見た図、図2(b)は背面から見た図。
【図3】従来のコモンモードチョークコイルの一実施例
を示す外観斜視図。
を示す外観斜視図。
【図4】図3に示すコモンモードチョークコイルに用い
られる平角導体線で構成されためがね状コイルを示す外
観斜視図。
られる平角導体線で構成されためがね状コイルを示す外
観斜視図。
1 コイル 2 第1の巻線部分 3 第1層目 4 第2層目 5 第1の巻線部分の巻終わり 6 第2の巻線部分 7 第1層目 8 第2層目 9 巻始め 10 巻終わり 11 磁芯 12 絶縁鍔 13 絶縁筒 14 仕切り板 15 引き出し溝 16 絶縁部材
Claims (1)
- 【請求項1】 2個又は複数の分割型閉磁路磁芯に、2
個の導体線を巻線し、それぞれの巻線に流れる電流が閉
磁路内で互いに逆向きの磁界を発生し打ち消し合う方向
に巻線してなるコモンモードチョークコイルにおいて、
前記導体線に断面が円形の丸形導体線を用い、この丸形
導体線を近接して筒状に巻回し第1層目を形成し、さら
に、前記第一層の上又は下方向に、前記第1層目の巻線
の中心軸に対して同軸状で、かつ、近接して導体線を筒
状に巻線して、複数層の積層構造を持つ第1の巻線部分
を形成し、この第1の巻線部分の巻終わり部の先に、前
記第1の巻線部分の中心軸と平行な中心軸を持ち、前記
第1の巻線部分と合わせて断面がめがね状を形成するよ
うに巻線され、巻数と層数が第1の巻線部分と同じで、
第1の巻線部分と対称な形状の第2の巻線部分を形成
し、この第1の巻線部分と第2の巻線部分とからなるコ
イルを2個作製し、この2個のコイルを互いに向かい合
わせ、それぞれに分割型閉磁路磁芯片を装着し、閉磁路
を構成するように組み立て、このとき、同一の導体線に
形成された前記第1の巻線部分と第2の巻線部分は、前
記閉磁路磁芯に同一方向の磁界を発生する方向に取り付
けられ、かつ、2個のコイルは、互いに向き合う状態で
前記閉磁路磁芯に装着され、互いに、閉磁路磁芯に対し
て、逆向きの磁界が発生する方向に装着された構造を特
徴とするコモンモードチョークコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23855094A JPH0878254A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | コモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23855094A JPH0878254A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | コモンモードチョークコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0878254A true JPH0878254A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=17031914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23855094A Pending JPH0878254A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | コモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0878254A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100386308B1 (ko) * | 2000-12-22 | 2003-06-02 | 주식회사 쎄라텍 | 칩 형태의 커먼 모드 초크 코일 제조 방법 |
JP2007305833A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Nec Tokin Corp | コモンモードチョークコイル |
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