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JPH0876874A - 中央処理装置のクロック制御装置およびクロック制御方法 - Google Patents

中央処理装置のクロック制御装置およびクロック制御方法

Info

Publication number
JPH0876874A
JPH0876874A JP6212448A JP21244894A JPH0876874A JP H0876874 A JPH0876874 A JP H0876874A JP 6212448 A JP6212448 A JP 6212448A JP 21244894 A JP21244894 A JP 21244894A JP H0876874 A JPH0876874 A JP H0876874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
performance information
task
processing unit
central processing
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6212448A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyokazu Nishioka
清和 西岡
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Yoshiki Noguchi
孝樹 野口
Shinya Oba
信弥 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6212448A priority Critical patent/JPH0876874A/ja
Publication of JPH0876874A publication Critical patent/JPH0876874A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】マルチタスクの動作環境において、走行させる
プログラムの要求性能を満足する範囲において、必要最
低限のCPUの動作クロックに自動的に切り替えて消費
電力を節約し、低消費電力で作動するようにCPUのク
ロックを制御する。 【構成】タスク毎に必要とする中央処理装置1の性能情
報を設けて、前記タスク毎の中央処理装置1の性能情報
を設定する一つ以上の性能情報設定回路9,10と、起
動中のタスクが必要とする必要最低限の性能で動作する
ように前記中央処理装置1のクロック周波数を決定する
選択情報生成回路7と、複数のクロック信号を発生する
発振回路6と、そのクロック信号の中から一つを選択し
て前記中央処理装置1へ与えるクロック選択回路5を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央処理装置のクロッ
ク制御装置およびクロック制御方法に係り、パーソナル
コンピュータ(以下、単に「パソコン」という)や小
形情報端末に代表される情報処理装置に使用される中央
処理装置(Central Processing Unit、以下、「CPU」
と略記する)の省電力化を達成するのに好適な中央処理
装置のクロック制御装置およびクロック制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増加によって、社会全
般にわたって電力の消費量が問題とされてきている。一
方、このような状況下で、小形コンピュータ市場が急激
に拡大し、パソコンの世界市場における設置台数は30
0万台を越えている。また、電池で使用する携帯型情報
機器の要求もたかまりつつあり、そのような機器の低電
力化も重要な課題になりつつある。
【0003】したがって、特に、このようなパソコンや
携帯型情報機器などの情報処理装置の中枢であるCPU
の消費電力低減が注目されており、従来、多くの手法が
試みられている。このようなCPUの消費電力低減手法
の有力なもののひとつとして、CPUのクロックを制御
する手法がある。これは、特定の条件下において、低速
なクロックでCPUを動作させることにより、CPUの
消費電力の抑制を達成するものである。ここで、この特
定の条件は、電源電圧が任意のレベルまで低下したこと
や、CPUに対する割り込みが発生したことなどがあ
る。
【0004】さて、このようなCPUの消費電力低減手
法に関して、特に、情報端末など通信機能を実現する上
で要求が強いマルチタスク機能を有する情報処理装置に
適用する発明としては、特開昭62−150416号公
報に記載の「低消費電力状態への移行方式」がある。こ
の発明は、複数のタスクを並行動作させるオペレーティ
ングシステム(Operating System、以下、「OS」と略
記する)を搭載したシステムにおいて、実行すべきタス
クの有無を検出する手段と、コンピュータシステムを低
消費電力状態にするの手段を設け、実行すべきタスクが
無い場合にコンピュータシステムを低消費電力状態にす
る移行方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、コン
ピュータシステムを低消費電力状態に移行する方式につ
いて述べている。しかしながら、上記従来技術は、実行
すべきタスクが存在するかどうかを判定し、実行すべき
タスクがない場合のみ、低消費電力状態で動作するもの
であり、タスク実行中に低消費電力状態で動作しないた
め、その適用範囲が狭いという問題点があった。
【0006】また、近年は、多大な演算性能を要求する
マルチメディア(動画、音声など)がシステムに取り込
まれてくることが多くなっている。例えば、ワープロや
表計算のソフトウエアと、テレビ会議のソフトウエアを
一つのパソコンで動作させる場合が考えられる。ここ
で、前者のワープロや表計算のソフトウエアは、CPU
が数10MIPS(百万命令/毎秒、Million Instruct
ion Per Second)の性能ならば十分使いものになるが、
後者テレビ会議のソフトウエアは動画及び音声の圧縮伸
張処理に加えて通信機能も必要になり、数100MIP
Sの性能を必要とする。一方、CPUの性能は、年率約
1.6倍程度の急速な高性能化傾向にあり、数年で数1
00MIPSの性能に達するものと予測できる。しかし
ながら、数10MIPSと数100MIPSの動作状態
における消費電力の差は非常に大きいので、数100M
IPSの性能を持つCPUに数10MIPSのソフトウ
ェアを動作させることは電力の無駄な消費である。
【0007】したがって、使用するソフトウエアに応じ
て性能を自動的に切り換える要請があったが、従来技術
では、プログラムの動作スピードに応じて、CPUの性
能を切り替えるという考え方はされていないという問題
点があった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、マルチタスクの
動作環境において、その情報処理装置で動作させるプロ
グラムの性能に応じて、低い性能で済む処理プログラム
の実行時には、その要求性能を満足する必要最低限のC
PUの動作クロックに自動的に切り替えて消費電力を節
約して、タスク実行中でも低消費電力での作動を実現し
うるCPUのクロック制御装置およびクロック制御方法
を提供することである。
【0009】また、本発明の他の目的は、その情報処理
装置がAC電源で作動するか電池で作動するかを判定
し、電池で作動するときにのみ、低消費電力で作動する
CPUのクロック制御装置およびクロック制御方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の中央処理装置のクロック制御装置に係る発
明の構成は、複数のタスクを起動し切り換えて実行でき
るマルチタスクのオペレーティングシステムとプログラ
ムとを格納するメモリと、前記マルチタスクのオペレー
ティングシステム環境下で、前記プログラムを実行し、
かつ、与えられるクロック周波数に基づいて動作スピー
ドが決定される中央処理装置とを備える情報処理装置の
中央処理装置のクロック制御装置において、前記マルチ
タスクのオペレーティングシステム環境下で起動される
タスク毎に必要とする中央処理装置の性能情報を設け
て、前記タスク毎の中央処理装置の性能情報を設定する
一つ以上の性能情報設定回路と、前記性能情報設定回路
に設定した一つ以上の性能情報を用いて、起動中のタス
クが必要とする必要最低限の性能で動作するように前記
中央処理装置のクロック周波数を決定する様に選択情報
を生成する選択情報生成回路と、複数のクロック信号を
発生する発振回路と、前記選択情報に応じて、前記複数
のクロック信号の中から一つを選択して前記中央処理装
置へ与えるクロック選択回路を設けたようにしたもので
ある。
【0011】より詳しくは、上記中央処理装置のクロッ
ク制御装置において、前記中央処理装置と、前記一つ以
上の性能情報設定回路と、選択情報生成回路と、クロッ
ク選択回路を1チップ内に集積するようにしたものであ
る。
【0012】上記目的を達成するために、本発明の中央
処理装置のクロック制御方法に係る発明の構成は、複数
のタスクを起動し切り換えて実行できるマルチタスクの
オペレーティングシステムとプログラムとを格納するメ
モリと、前記マルチタスクのオペレーティングシステム
環境下で、前記プログラムを実行し、かつ、与えられる
クロック周波数に基づいて動作スピードが決定される中
央処理装置とを備える情報処理装置の中央処理装置のク
ロック制御方法において、前記マルチタスクのオペレー
ティングシステム環境下で起動されるタスク毎に必要と
する中央処理装置の性能情報を設けて、一つ以上の性能
情報設定回路と、選択情報生成回路と、複数のクロック
信号を発生する発振回路と、クロック選択回路とを有
し、前記一つ以上の性能情報設定回路が、前記タスク毎
の中央処理装置の性能情報を設定し、前記選択情報生成
回路が、前記性能情報設定回路に設定した一つ以上の性
能情報を用いて、起動中のタスクが必要とする必要最低
限の性能で動作するように前記中央処理装置のクロック
周波数を決定する様に選択情報を生成し、前記クロック
選択回路が、前記選択情報に応じて、前記発振機から発
生した複数のクロック信号の中から一つを選択して前記
中央処理装置へ与えるようにしたものである。
【0013】より詳しくは、上記中央処理装置のクロッ
ク制御方法において、前記マルチタスクのオペレーティ
ングシステムが、前記各タスクが必要とする性能情報を
各タスク単位で管理し、タスクを起動する際に、前記性
能情報設定回路へ起動するタスクの性能情報を設定する
ステップを有することと、さらに、タスクを終了する際
に、前記性能情報設定回路に設定してある該当するタス
クの性能情報を無効にするステップを有するようにした
ものである。
【0014】さらに詳しくは、上記中央処理装置のクロ
ック制御方法において、前記タスクを起動する際に、そ
のタスクの性能情報をタスク管理テーブルへ登録するス
テップと、起動中の全タスクの性能情報を読み出すステ
ップと、前記全タスクの性能情報を用いて、必要最低限
の中央処理装置の性能情報を算出するステップと、前記
中央処理装置の性能情報を前記選択情報生成回路へ設定
するステップを有すること、さらに、タスクを終了する
際に、そのタスクの性能情報をタスク管理テーブルから
削除するステップと、起動中の全タスクの性能情報を読
み出すステップと、前記全タスクの性能情報を用いて必
要最低限の中央処理装置の性能情報を算出するステップ
と、前記中央処理装置の性能情報を前記選択情報生成回
路へ設定するステップを有するようにしたものである。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
の中央処理装置のクロック制御装置に係る発明の別の構
成は、上記中央処理装置のクロック制御装置において、
前記プログラムに従って、前記中央処理装置が、前記性
能情報設定回路から得る一つ以上の性能情報から、前記
中央処理装置のクロック選択情報を生成するようにした
ものである。
【0016】さらに別の構成は、上記上記中央処理装置
のクロック制御装置において、前記情報処理装置が、電
源供給手段として、電池とAC電源のどちらでも使用で
き、電源供給手段の識別手段を設けることで、電池を使
用しているときと、AC電源を使用しているときを識別
し、その識別した結果によって、前記中央処理装置が、
前記性能情報設定回路から得る一つ以上の性能情報か
ら、前記中央処理装置のクロック選択情報を生成するよ
うにしたものである。
【0017】
【作用】本発明によれば、個々のプログラムの固有の性
能情報を有し、マルチタスク化においてタスクの起動お
よび終了時に、動作しているプログラムの性能情報によ
って選択情報生成回路で必要なCPUの性能を決定し、
CPUのクロックを制御する。そのため、複数のプログ
ラムが並列に実行している場合でも、各プログラムの要
求性能を考慮してCPUの動作クロックを決定している
ので、必要かつ最低の電力で動作可能になる。
【0018】また、電源検出回路によって、その情報処
理装置の電源がAC電源か電池かを判定し、電源が電池
のときには選択情報生成回路で、CPUのクロックを低
い状態で作動させることにしておくことにより、電池で
作動するときにのみ、低消費電力で作動することにな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る各実施例を、図1ないし
図12を用いて説明する。 〔実施例1〕以下、本発明に係る第一の実施例を、図1
ないし図6を用いて説明する。先ず、図1を用いて本発
明に係るCPUのクロック制御装置の回路構成について
説明しよう。図1は、本発明の第一の実施例に係るCP
Uのクロック制御装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
【0020】図1において、発振回路6は、8種類の周
波数のクロックを生成することができる。選択情報回路
7は、クロック選択回路5を制御するための回路であ
る。性能情報設定回路9,10は、タスクの負荷情報を
保持するための回路である。メモリ13には、CPU1
が使用するプログラムやデータが格納される。そして、
図に示される様に、タスク管理プログラム14およびタ
スク管理テーブル15は、このメモリ13に格納される
ものである。
【0021】CPU1へは、5〜40MIPSまでMI
PS間隔で8レベルの動作状態を指定できるものとす
る。発振回路6は、上記各レベルに対応する8種類の周
波数のクロックを出力する。
【0022】また、本発明に係る情報処理装置は、マル
チタスクのOS(Operating System)が起動され、その
OS上で各種プログラムを実行することを前提としてい
る。OSは、タスクの起動と終了を制御するタスク管理
プログラム14を含んでいる。さらに、タスク管理プロ
グラム14の制御に必要な各種情報がタスク管理テーブ
ル15に含まれている。具体的には、各タスクごとに、
各タスクをユニークに識別するタスクID、必要なメモ
リ容量などに加えて、本発明に特徴的な性能情報とペン
ディングフラグが登録される項目として存在している。
【0023】性能情報は、各タスクが実行するプログラ
ムの内容に応じて指定されるCPUの負荷となる能力で
ある。ペンディングフラグは、あるタスクの性能情報が
性能情報設定回路に設定するための待ち状態になってい
ることを示すフラグである。
【0024】ペンディングフラグの役割は、後にフロー
を用いて本発明の動作を説明するときに明らかになるの
で、先に、性能情報について説明する。性能情報は、上
で述べたように、タスクが実行するプログラムの内容に
応じて指定する。例えば、ワードプロセッサに関するプ
ログラムの場合で、編集プログラムは、10MIPS、
印刷プログラムは、5MIPSのCPU性能が必要であ
るとする。
【0025】このような状況において、タスク管理プロ
グラム14が、編集プログラムのタスクを起動する際
に、性能情報設定回路9へ10MIPSの性能情報を設
定すると、選択情報回路7は、10MIPSに相当する
CPU1の動作周波数に対応する選択情報を生成する。
この選択情報にしたがって、クロック選択回路5は該当
するクロックを選択して、クロック線4を介して、CP
U1へ供給する。これにより、CPU1は10MIPS
で動作する。これが、本発明の基本的な仕組みである。
【0026】続いて、ワードプロセッサで編集した文書
を印刷する際には、タスク管理プログラム14が印刷プ
ログラムのタスクを起動する。このとき、性能情報設定
回路10へ5MIPSの性能情報を設定する。選択情報
回路7は、性能情報設定回路9に設定した10MIPS
の性能情報と性能情報設定回路10に設定した性能情報
から、15MIPSに相当するCPU1の動作周波数に
対応する選択情報を生成する。この選択情報にしたがっ
て、クロック選択回路5は該当するクロックを選択し
て、クロック線4を介して、CPU1へ供給する。これ
により、CPU1は10MIPSから15MIPSへ、
より高速な動作モードへ移行する。
【0027】性能情報は、時間ごとの処理能力であらわ
されるので、両タスクが並列実行されるばあいには、両
タスクの加算になることに留意しよう。
【0028】本発明によれば、このように、ワードプロ
セッサで編集中に印刷を実行した場合でも、負荷に見合
ったようにCPU1の性能を向上させて、印刷しながら
でも編集のための十分な操作環境を得ることができるの
である。
【0029】次に、図2を用いて性能情報設定回路の詳
細な回路構成について説明しよう。図2は、本発明の第
一の実施例に係る性能情報設定回路の回路構成を示すブ
ロック図である。
【0030】上述したように、性能情報設定回路9は、
タスク管理プログラム14によって起動される各タスク
ごとの性能情報を保持するための回路である。タスク起
動時に、性能情報が性能情報設定レジスタ22へ設定さ
れると共に、そのタスクのタスクIDがタスクID設定
レジスタ20へ、さらに、タスクID設定レジスタ20
と性能情報設定レジスタ22の設定が有効であることを
示すイネーブル情報がイネーブル設定レジスタ21へ設
定される。イネーブル設定レジスタ21は、論理値
「1」の時に有効状態、論理値「0」の時に無効状態を
示す。したがって、論理積回路23は、有効状態の場合
のみ、性能情報設定レジスタ22の情報を性能情報線1
1へ出力する。逆に、無効状態の場合、論理値「0」が
性能情報線11へ出力される。
【0031】ここで、イネーブル設定レジスタ21が、
有効状態のときが、この性能情報設定回路に設定された
値が有効であることを示し、逆の無効状態が、この性能
情報設定回路に設定された値が無効であり、いわば、値
が設定されていないことを示している。
【0032】また、タスクID設定レジスタ20、イネ
ーブル設定レジスタ21および性能情報設定レジスタ2
2の設定情報は、アドレスバス2およびデータバス3を
介して、CPU1が読みだし可能であり、タスク管理プ
ログラム14が性能情報設定回路9の設定情報を知るこ
とができる。
【0033】次に、図3を用いて選択情報生成回路の詳
細な回路構成について説明しよう。図3は、本発明の第
一の実施例に係る選択情報生成回路の回路構成を示すブ
ロック図である。
【0034】本実施例は、CPU1へ8レベルの動作状
態を指定できたことを想起しよう。したがって、この選
択情報生成回路7は、3ビット情報を扱うものになる。
【0035】図3において、加算回路30は、3ビット
の情報を加算する。キャリー信号線31は、加算結果が
桁上がりした時に論理値「1」を示す。デコーダ回路3
5は、3ビットである。
【0036】加算回路30は、性能情報線11の性能情
報(0〜7)と性能情報線12の性能情報(0〜7)の
加算結果を、論理和回路32〜論理和回路34へ出力す
る。加算結果が7以下の場合、キャリー信号線31が論
理値「0」となり、論理和回路32〜論理和回路34
は、加算回路30の加算結果をそのままデコーダ回路3
5へ出力する。
【0037】一方、加算回路30の加算結果が8以上の
場合、加算結果7がデコーダ回路35へ出力される。要
するに、キャリー信号線31が論理値「1」となり、論
理和回路32〜論理和回路34は全て論理値「1」をデ
コーダ回路35へ出力する。このような場合分けは、ク
ロック選択回路5が選択できるクロックが8種類に限ら
れているために、性能情報の最高のレベルを7に押さえ
るため必要となるものである。例えば、クロック選択回
路5が16種類のクロックを選択可能ならば、この選択
情報回路の構成も異なったものになる。
【0038】このように論理和回路32〜論理和回路3
4が出力する性能情報を受けて、デコーダ回路35は、
該当するクロック信号を選択するための情報を選択情報
信号線8へ出力する。
【0039】以上説明したように、選択情報回路7は、
性能情報線11および12の情報から生成したクロック
選択情報を、選択情報信号線8へ出力し、クロック選択
回路5に適切なクロックを選択させるものである。
【0040】次に、図4および図5を用いてタスク管理
プログラム14の詳細を説明しよう。図4は、タスク起
動時のタスク管理プログラムの動作をあらわすフローチ
ャートである。図5は、タスク終了時のタスク管理プロ
グラムの動作をあらわすフローチャートである。
【0041】先ず、図4を用いてタスク管理プログラム
14がタスクを起動する場合の動作を、図の順を追って
説明しよう。最初に、通常のマルチタスクOSがおこな
う所定のタスク起動処理がおこなわれる(S400)。
ここでは、タスク管理テーブル15の内容が更新され
る。すなわち、タスク管理テーブル15に、新しく起動
するタスクのタスクID、必要なメモリ容量、性能情報
などが登録される。
【0042】次に、性能情報設定回路9,10に設定さ
れているイネーブル情報を読み込み(S401)、その
情報が有効か無効かをチェックする(S402)。これ
は、使われていない性能情報設定回路があるか調べるも
のである。
【0043】どちらかのイネーブル情報が無効状態なら
ば、該当する方の性能情報設定回路(9,10のどちら
か)へ、起動するタスクのタスクID、イネーブル有効
情報及び性能情報を設定する(S403)。これによ
り、新しいタスクが起動された環境下において最適なク
ロック周波数でCPU1が動作することになり、タスク
起動処理を終了する。
【0044】一方、S402のステップにおいて、イネ
ーブルが全て有効状態ならば、性能情報設定回路は、す
べて他のタスクに使用されている状態である。この場合
には、新しく起動したタスクによって、これらの性能情
報設定回路9,10の性能情報を更新するべきかどうか
を調べる必要がある。
【0045】この場合は、これらの性能情報設定回路
9,10の性能情報を読み込む(S404)。
【0046】次に、読み込んだ各々の性能情報と、起動
するタスクの性能情報を、比較する(S405)。その
結果、起動するタスクの性能情報が最も低い値であるな
らば、既に起動されているタスクによって、十分にCP
Uの性能が上昇している状態である。よってこの場合
は、性能情報設定回路9,10の更新せずに、タスク管
理テーブル15中の起動するタスクのペンディングフラ
グを有効状態にして(S407)、終了する。ここで、
ペンディングフラグは、タスクとしては、起動したもの
の、そのことが性能情報設定回路9,10には、影響を
与えていないことを示している。このペンディングフラ
グは、後のタスク終了時に参照される。
【0047】一方、起動するタスクの性能情報が最も低
い値でないならば、この起動されたタスクに対応して、
CPUの性能を上昇させなければならない。したがっ
て、この場合には、最も低い値が設定されている方の性
能情報設定回路(9,10のどちらか)へ、起動するタ
スクのタスクID、イネーブル有効情報及び性能情報を
設定する(S406)。そして、その書換えた性能情報
設定回路のプロセスIDに対応するプロセスのペンディ
ングフラグを有効にして、終了する。これは、書換えに
より、既に起動されているタスクが、性能情報設定回路
の性能に反映されなくなったため、後で復帰させるため
である。
【0048】これにより、新しいタスクが起動された環
境下において最適なクロック周波数でCPU1が動作す
ることになり、タスク起動処理を終了する。
【0049】以上説明したように、本実施例は、2個の
性能情報設定回路9と10で構成しているが、この個数
を増やす場合にも対応可能であり、個数を増やすほどき
め細かなクロック制御が可能になり、省電力化の効果を
得ることができる。
【0050】先ず、図5を用いてタスク管理プログラム
14がタスクを終了させる場合の動作を、図の順を追っ
て説明しよう。最初に、性能情報設定回路9および10
に設定されているタスクID情報を読み込み(S50
1)、その情報が終了しようとするタスクのタスクID
と一致しているかをチェックする(S502)。これ
は、終了しようとするタスクの性能が性能情報設定回路
に反映されているか調べるためのものである。
【0051】どちらかの性能情報設定回路に格納された
タスクIDと終了しようとするタスクのタスクID情報
が一致するならば、該当する方の性能情報設定回路
(9,10のどちらか)へ、イネーブル無効情報を設定
する(S503)。これは、性能情報設定回路の情報を
消去したことに該当する。
【0052】次に、タスク管理テーブル15中にペンデ
ィングフラグが有効状態となっているタスクが存在する
かをチェックする(S504)。ペンディングフラグが
有効状態となっているということは、そのタスクが起動
されており、性能情報設定回路9,10に性能を設定す
るために待ち状態になっていると考えることができる。
したがって、ペンディングフラグが有効状態となって
いるタスクが存在するならば、そのタスクのタスクI
D、イネーブル有効情報及び性能情報を、ステップ50
3において該当した性能情報設定回路(9,10のどち
らか)へ設定する(S505)。そして、設定したタス
クのペンディングフラグを無効状態にする(S50
6)。
【0053】これにより、タスクが終了した環境下にお
いて最適なクロック周波数でCPU1が動作することに
なる。
【0054】最後に、タスク管理テーブル15から終了
するタスクに関する情報を削除するなど、通常のマルチ
タスクOSが行う所定のタスク終了処理がおこなわれ
(S507)、タスク終了処理を終了する。
【0055】一方、ステップS502において、どちら
かのタスクID情報も一致しないならば、終了するタス
クはCPU1の動作周波数決定に影響していないことに
なる。したがって、ステップS503〜S506を飛び
越して、ステップS507を実行し、タスク終了処理を
終了する。
【0056】同様に、ステップS504において、ペン
ディングフラグが有効状態のタスクが存在しないなら
ば、CPU1の動作周波数決定に影響するべきタスクが
ないことになる。したがって、ステップS505、S5
06を飛び越して、ステップ507を実行し、タスク終
了処理を終了する。
【0057】最後に、図6を用いて以上説明した実施例
の具体的な動作の例を経時順に説明してみよう。図6
は、各タスクの状態と性能情報の関係を経時順に示した
タイミングチャートである。
【0058】より詳しくは、図6は、各タスクの起動と
終了を示すイベントと、起動されたタスクの状態(実行
状態と待機状態間の遷移)と、性能情報設定回路9およ
び性能情報設定回路10に設定される性能情報と、CP
U1の実動作に相当する性能情報を示したものである。
この図における時間軸の単位として、各イベントを起点
とした6つのタイムスロット(0〜5)を用いることに
した。
【0059】図6の様に、タスクA、タスクB、タスク
Cが起動されるのであるが、これらの各々に対応する性
能情報は、「2」、「4」、「5」とすることにしよ
う。
【0060】先ず、タイムスロット0では、OSだけが
動作しており、実行中のタスクは存在しない。このと
き、性能情報設定回路9および性能情報設定回路10に
はイネーブルが無効状態に設定されており、CPU1
は、最低性能「0」で動作している。
【0061】次に、タスクAが起動されたタイムスロッ
ト1では、タスク管理プログラム14が性能情報設定回
路9へイネーブル有効情報と性能情報「2」を設定す
る。これにより、CPU1は性能情報「2」に相当する
性能で動作することになる。
【0062】次に、タスクBが起動されたタイムスロッ
ト2では、先ず、タスクBが実行状態となり、タスクA
は実行状態から待機状態へ遷移する。さらに、タスク管
理プログラム14が性能情報設定回路10へイネーブル
有効情報と性能情報「4」を設定する。これにより、性
能情報設定回路9に設定された性能情報「2」と性能情
報設定回路10に設定された性能情報「4」が、選択情
報生成回路7で加算されて、CPU1は性能情報「6」
に相当する性能で動作する。この動作環境下で、タスク
AとタスクBは、背反的に実行状態と待機状態の間を遷
移する。
【0063】次に、タスクCが起動されたタイムスロッ
ト3では、先ず、タスクCが実行状態となり、タスクA
は実行状態から待機状態へ遷移する。起動されるタスク
Cの性能情報は、「5」なので、タスク管理プログラム
14は、性能情報設定回路9および性能情報設定回路1
0へ設定されている性能情報を比較し、低い性能情報が
設定されている方の性能情報設定回路9へ、性能情報
「5」を設定する。これにより、本来性能情報は「9」
となるが、本実施例では、性能情報の最大レベルが
「7」なので、CPU1は性能情報「7」に相当する性
能で動作する。
【0064】また、タスク管理プログラム14は、タス
ク管理テーブル15中のタスクAのペンディングフラグ
を有効状態とする。このような動作環境下で、タスク
A、タスクB、タスクCは、背反的に実行状態と待機状
態の間を遷移する。
【0065】次に、タスクBが終了されたタイムスロッ
ト4では、先ず、タスクCが実行状態となり、タスクB
は終了する。さらに、タスク管理プログラム14は、タ
スクBの性能情報「4」の代わりにペンディングフラグ
が有効状態となっているタスクAの性能情報「2」を性
能情報設定回路10へ設定する。すなわち、追い出され
ていたタスクAの性能情報を復帰させるわけである。こ
れにより、CPU1は性能情報「7」に相当する性能で
動作する。この動作環境下で、タスクAとタスクCは、
背反的に実行状態と待機状態の間を遷移する。
【0066】最後に、タスクAが終了されたタイムスロ
ット5では、先ず、タスクCが実行状態となり、タスク
Aは終了する。さらに、タスク管理プログラム14は、
終了するタスクAの性能情報「2」を無効にするため性
能情報設定回路10へイネーブル無効情報を設定する。
これにより、性能情報設定回路9だけが有効となり、C
PU1は性能情報「5」に相当する性能で動作する。
【0067】以上説明した第一の実施例では、性能情報
設定回路が2個の構成であるが、これに限定したわけで
はなく、性能情報設定回路の数を増やせば、CPU1の
動作速度を、さらに、きめ細かく制御できる。同様に、
CPU1のクロック周波数も8種類に限定したわけでは
なく、周波数の選択しを増やせば、さらにきめ細かな省
電力制御が可能になる。
【0068】〔実施例2〕以下、本発明に係る第二の実
施例を、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第二
の実施例に係るCPUのクロック制御装置の回路構成を
示すブロック図である。
【0069】この第二の実施例は、基本的な構成と動作
およびその思想は、同様のものによるものであるが、そ
の特徴は、回路構成を集積して1チップ化するところに
ある。
【0070】発振器62は、クロック信号を発生し、分
周回路61は、周波数が異なる8種類のクロック信号を
発生する。また、低電力対応CPU60は、CPU1
と、性能情報設定回路9,10と、選択情報生成回路7
と、クロック選択回路5と、分周回路61とを1チップ
に集積化したプロセッサである。
【0071】この実施例では、性能情報設定回路9など
の回路部が低電力対応CPU60に集積化されておるた
め、回路構成全体の部品点数を削減できるという利点が
ある。
【0072】また、低電力対応CPU60が分周回路6
1を内蔵するため、発振器62からのクロック信号線は
1本で済むことになる。低電力対応CPU60に内蔵す
る回路は、第一の実施例で説明したように、比較的簡単
なハードウエアで構成できるため、回路規模が比較的小
さく、ピン数もCPU1と比較して、それほど増加する
ことはないので、十分に集積回路として構成することは
可能である。
【0073】この第二の実施例の効果としては、回路を
集積化することによる小形化、低電力化だけでなく、ハ
ードウエアの実装設計が容易になることもある。すなわ
ち、クロック選択回路5をチップ内部に取り込んだこと
で、CPUクロックの高速化に伴い問題となるクロック
信号の反射や干渉など実装上の技術課題が緩和されるの
である。
【0074】〔実施例3〕以下、本発明に係る第三の実
施例を、図8ないし図10を用いて説明する。図8は、
本発明の第三の実施例に係るCPUのクロック制御装置
の回路構成を示すブロック図である。
【0075】この第三の実施例の特徴は、第一の実施例
において、性能情報設定回路9,10と選択情報設定回
路7が生成する選択情報を、図8に示されるタスク管理
プログラム71に従って、選択情報設定回路70が生成
することにある。
【0076】ここで、選択情報設定回路70は、クロッ
ク選択回路5へ与える選択情報を設定する回路であり、
タスク管理プログラム71は、選択情報を生成する機能
を持つプログラムである。
【0077】以下、この選択情報設定回路70の機能
を、図9を用いて詳細に説明しよう。図9は、本発明の
第三の実施例に係る選択情報設定回路の回路構成を示す
ブロック図である。
【0078】本実施例でも、取扱える性能レベルは、8
段階を想定しており、したがって、レジスタ80は、3
ビットである。選択情報設定回路70においては、アド
レスバス2とデータバス3を介して、CPU1が3ビッ
トの性能情報を設定するとともに、設定した性能情報を
読み出すことができる。設定する性能情報は、実施例1
とは異なり、性能情報設定回路が生成するのではなく、
タスク管理プログラム71によって生成する。この性能
情報は、選択情報設定回路70の中のデコーダ回路35
へ送られ、デコーダ回路35は、上記性能情報からクロ
ック選択情報を生成して、選択情報信号線8へ出力し、
これによって、最終的にCPU1の動作周波数が決めら
れることになる。
【0079】次に、実施例1との相違も考慮に入れて、
タスク管理プログラム71の性能情報を設定する動作の
詳細を、図10の順を追って説明しよう。図10は、タ
スク管理プログラムの性能情報を設定する動作をあらわ
すフローチャートである。
【0080】先ず、タスク管理プログラム71は、これ
からおこなう処理がタスクの起動処理か終了処理かをチ
ェックする(S900)。
【0081】起動処理ならば、図4のステップS400
と同様に、所定のタスク生成処理を行う(S901)。
ここでは、起動するタスクに対応する各種情報をタスク
管理テーブル15へ登録する。
【0082】逆に、終了処理ならば、図5のステップS
507と同様に、所定のタスク終了処理を行う(S90
2)。ここでは、終了するタスクに対応する各種情報を
タスク管理テーブル15から削除する。
【0083】ステップS901およびS902の次に
は、起動中のタスクが存在するかをチェックする(S9
03)。このチェックは、タスク管理テーブル15への
登録の有無を調べれば良い。
【0084】登録があるならば、登録されている全タス
クの性能情報を読み出す(S904)。次に、読みだし
た性能情報の総和を求めて、CPU1の性能情報を生成
し(S905)、CPU1の性能情報の値が「8」を越
えているかをチェックする(S906)。越えてないな
らば、そのCPU1の性能情報をレジスタ80へ設定す
る(S907)。
【0085】逆に、CPU1の性能情報の値が「8」を
越えているならば、CPU1の性能情報の値を「7」
(本実施例における性能情報の最大値)として(S90
8)、レジスタ80へ設定する(S907)。
【0086】また、ステップS903において、起動中
のタスクが存在しないならば、CPU1の性能情報の値
を「0」(本実施例における性能情報の最小値)として
(S909)、レジスタ80へ設定する(S907)。
【0087】このように、タスクの起動時および終了時
において、性能情報からCPU1へ与える選択情報を生
成する機能をタスク管理プログラム71に持たせれば、
この既脳をソフトウエアで実現できる。したがって、本
実施例においては、実施例1とは異なり性能情報設定回
路9,10が不要であり、ハードウエアの部品点数を削
減できるという利点がある。
【0088】〔実施例4〕以下、本発明に係る第四の実
施例を、図11および図12を用いて説明する。本実施
例の特徴は、使用している電源に従って、CPU1の性
能を制御することにある。
【0089】それを考慮して、図11を用いて、本実施
例に係るCPUのクロック制御装置の回路構成と電源回
路の構成について説明しよう。図11は、本発明の第四
の実施例に係るCPUのクロック制御装置の回路構成と
電源回路の構成を示すブロック図である。
【0090】選択情報生成回路100は、性能情報から
クロック信号の選択情報を生成することができる。電源
検出回路110は、電源供給手段を識別するための回路
である。また、電源制御回路111は、電源供給手段を
AC電池113にするか電池114にするかを制御す
る。電源供給手段の選択回路112は、実際にどちらの
電源を採用するか切り替える回路である。ここで、AC
電源113は、このCPUを用いた情報処理装置の外部
から電力供給され、電池114は、情報処理装置に内蔵
されることを想定している。これらAC電源113と電
池114は、どちらか一方が電源供給手段として使用さ
れるものであり、どちらを使用するかは、電源制御回路
111によって決定される。電源制御回路111の指示
により、選択回路112はAC電源113と電池114
のいずれかを選択して情報処理装置で電力を供給するも
のである。
【0091】また、電源検出回路110は、電源制御回
路111が選択回路112へ指示した情報がCPU1に
よって読み出されることを可能にし、CPU1が現在ど
ちらの電源供給手段を使用中であるかを検出できる。
【0092】選択情報生成回路100がCPU1の性能
情報を選択するのは、CPU1が情報を設定するアドレ
スバス2とデータバス3を介して入力されるデータによ
り決定される。
【0093】以下、図12を用いて、この選択情報回路
100の構成と動作について詳細に説明しよう。図12
は、本発明の第四の実施例に係る選択情報回路の回路構
成を示すブロック図である。
【0094】2ポートRAM101は、アドレス4ビッ
ト、データ3ビット、デコーダ回路102は3ビットと
して構成されている。なお、本実施例も性能レベルは、
「0」から「7」までの、8段階を想定している。2ポ
ートRAM101は、アドレスバス2およびデータバス
3から情報が設定される。この設定された情報にしたが
って、性能情報線11,12の4ビットの性能情報がア
ドレス情報となり、その結果として読み出された3ビッ
トのデータがデコーダ回路102へ送られる。送られた
データから、デコーダ回路102は、8ビットのクロッ
ク選択情報を出力し、8種類クロック信号のうち1つを
選択する。
【0095】ここで、次の表1と表2を用いて、この2
ポートRAM101へ設定される情報と出力の例を説明
しよう。表1は、AC電源113を使用している通常動
作モード時の性能情報の設定を対照した表である。
【0096】
【表1】
【0097】表2は、電池114を使用している省電力
動作モード時の設定対照した表である。
【0098】
【表2】
【0099】表1に示される性能情報の設定は、基本的
に第一の実施例と同様のアルゴリズムによるものであ
り、性能情報線11と12の情報を加算するアルゴリズ
ムである。したがって、実行しているタスクの性能情報
の和が実際のCPU1のクロックレベルとして用いられ
る。
【0100】一方、表2に示される性能情報の設定は、
電池駆動で使用している場合に用いられる場合のもの
で、CPU1がフルパワーで動作しないようなアルゴリ
ズムである。こりアルゴリズムでは、CPU1が高速で
動作するクロックレベル6と7の設定を使用しない、つ
まり、性能情報線11と12の総和が6以上の時はクロ
ックレベル5に設定するように工夫されている。
【0101】このように、第四の実施例では、電源供給
手段の使用状態に応じて、CPU1へ与えるクロック周
波数を制御することで、電池114を用いている場合
は、処理性能は低下するものの、使用している電池の動
作時間を長くできる効果がある。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、マルチタスクの動作環
境において、その情報処理装置で動作させるプログラム
の性能に応じて、低い性能で済む処理プログラムの実行
時には、その要求性能を満足する必要最低限のCPUの
動作クロックに自動的に切り替えて消費電力を節約し
て、タスク実行中でも低消費電力での作動を実現しうる
CPUのクロック制御装置およびクロック制御方法を提
供することができる。
【0103】また、本発明によれば、その情報処理装置
がAC電源で作動するか電池で作動するかを判定し、電
池で作動するときにのみ、低消費電力で作動するCPU
のクロック制御装置およびクロック制御方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係るCPUのクロック
制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施例に係る性能情報設定回路
の回路構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一の実施例に係る選択情報生成回路
の回路構成を示すブロック図である。
【図4】タスク起動時のタスク管理プログラムの動作を
あらわすフローチャートである。
【図5】タスク終了時のタスク管理プログラムの動作を
あらわすフローチャートである。
【図6】各タスクの状態と性能情報の関係を経時順に示
したタイミングチャートである。
【図7】本発明の第二の実施例に係るCPUのクロック
制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第三の実施例に係るCPUのクロック
制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第三の実施例に係る選択情報設定回路
の回路構成を示すブロック図である。
【図10】タスク管理プログラムの性能情報を設定する
動作をあらわすフローチャートである。
【図11】本発明の第四の実施例に係るCPUのクロッ
ク制御装置の回路構成と電源回路の構成を示すブロック
図である。
【図12】本発明の第四の実施例に係る選択情報回路の
回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…アドレスバス、3…データバス、4…
CPU1のクロック線、5…クロック選択回路、6…発
振回路、7…選択情報生成回路、8…選択情報信号線、
9,10…性能情報設定回路、11,12…性能情報
線、13…メモリ、14…タスク管理プログラム、15
…タスク管理テーブル。20…タスクID設定レジス
タ、21…イネーブル設定レジスタ、22…性能情報設
定レジスタ、23…論理積回路。30…加算回路、31
…キャリー信号線、32〜34…論理和回路、35…デ
コーダ回路。60…CPU、61…分周回路、62…発
振器。70…選択情報設定回路、71…タスク管理プロ
グラム。80…レジスタ。100…選択情報生成回路、
110…電源検出回路、111…電源制御回路、112
…選択回路、113…AC電源、114…電池。101
…2ポートRAM、102…デコーダ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 信弥 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタスクを起動し切り換えて実行で
    きるマルチタスクのオペレーティングシステムとプログ
    ラムとを格納するメモリと、 前記マルチタスクのオペレーティングシステム環境下
    で、前記プログラムを実行し、かつ、与えられるクロッ
    ク周波数に基づいて動作スピードが決定される中央処理
    装置とを備える情報処理装置の中央処理装置のクロック
    制御装置において、 前記マルチタスクのオペレーティングシステム環境下で
    起動されるタスク毎に必要とする中央処理装置の性能情
    報を設けて、 前記タスク毎の中央処理装置の性能情報を設定する一つ
    以上の性能情報設定回路と、 前記性能情報設定回路に設定した一つ以上の性能情報を
    用いて、起動中のタスクが必要とする必要最低限の性能
    で動作するように前記中央処理装置のクロック周波数を
    決定する様に選択情報を生成する選択情報生成回路と、 複数のクロック信号を発生する発振回路と、 前記選択情報に応じて、前記複数のクロック信号の中か
    ら一つを選択して前記中央処理装置へ与えるクロック選
    択回路を設けたことを特徴とする中央処理装置のクロッ
    ク制御装置。
  2. 【請求項2】 前記中央処理装置と、前記一つ以上の性
    能情報設定回路と、選択情報生成回路と、クロック選択
    回路を1チップ内に集積することを特徴とする請求項1
    記載の中央処理装置のクロック制御装置。
  3. 【請求項3】 複数のタスクを起動し切り換えて実行で
    きるマルチタスクのオペレーティングシステムとプログ
    ラムとを格納するメモリと、 前記マルチタスクのオペレーティングシステム環境下
    で、前記プログラムを実行し、かつ、与えられるクロッ
    ク周波数に基づいて動作スピードが決定される中央処理
    装置とを備える情報処理装置の中央処理装置のクロック
    制御方法において、 前記マルチタスクのオペレーティングシステム環境下で
    起動されるタスク毎に必要とする中央処理装置の性能情
    報を設けて、 一つ以上の性能情報設定回路と、 選択情報生成回路と、 複数のクロック信号を発生する発振回路と、 クロック選択回路とを有し、 前記一つ以上の性能情報設定回路が、前記タスク毎の中
    央処理装置の性能情報を設定し、 前記選択情報生成回路が、前記性能情報設定回路に設定
    した一つ以上の性能情報を用いて、起動中のタスクが必
    要とする必要最低限の性能で動作するように前記中央処
    理装置のクロック周波数を決定する様に選択情報を生成
    し、 前記クロック選択回路が、前記選択情報に応じて、前記
    発振機から発生した複数のクロック信号の中から一つを
    選択して前記中央処理装置へ与えることを特徴とする中
    央処理装置のクロック制御方法。
  4. 【請求項4】 前記マルチタスクのオペレーティングシ
    ステムが、前記各タスクが必要とする性能情報を各タス
    ク単位で管理し、 タスクを起動する際に、前記性能情報設定回路へ起動す
    るタスクの性能情報を設定するステップを有すること
    と、 さらに、タスクを終了する際に、前記性能情報設定回路
    に設定してある該当するタスクの性能情報を無効にする
    ステップを有することとを特徴とする請求項3記載の中
    央処理装置のクロック制御方法。
  5. 【請求項5】 前記タスクを起動する際に、そのタスク
    の性能情報をタスク管理テーブルへ登録するステップ
    と、起動中の全タスクの性能情報を読み出すステップ
    と、前記全タスクの性能情報を用いて、必要最低限の中
    央処理装置の性能情報を算出するステップと、前記中央
    処理装置の性能情報を前記選択情報生成回路へ設定する
    ステップを有すること、 さらに、タスクを終了する際に、そのタスクの性能情報
    をタスク管理テーブルから削除するステップと、起動中
    の全タスクの性能情報を読み出すステップと、前記全タ
    スクの性能情報を用いて必要最低限の中央処理装置の性
    能情報を算出するステップと、前記中央処理装置の性能
    情報を前記選択情報生成回路へ設定するステップを有す
    ることを特徴とする請求項4記載の中央処理装置のクロ
    ック制御方法。
  6. 【請求項6】 前記プログラムに従って、前記中央処理
    装置が、前記性能情報設定回路から得る一つ以上の性能
    情報から、前記中央処理装置のクロック選択情報を生成
    することを特徴とする請求項1および請求項2記載のい
    ずれかの中央処理装置のクロック制御装置。
  7. 【請求項7】 前記情報処理装置が、電源供給手段とし
    て、電池とAC電源のどちらでも使用でき、 電源供給手段の識別手段を設けることで、電池を使用し
    ているときと、AC電源を使用しているときを識別し、 その識別した結果によって、前記中央処理装置が、前記
    性能情報設定回路から得る一つ以上の性能情報から、前
    記中央処理装置のクロック選択情報を生成することを特
    徴とする請求項6記載の中央処理装置のクロック制御装
    置。
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