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JPH0876821A - シーケンスプログラム作成装置 - Google Patents

シーケンスプログラム作成装置

Info

Publication number
JPH0876821A
JPH0876821A JP7117215A JP11721595A JPH0876821A JP H0876821 A JPH0876821 A JP H0876821A JP 7117215 A JP7117215 A JP 7117215A JP 11721595 A JP11721595 A JP 11721595A JP H0876821 A JPH0876821 A JP H0876821A
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JP
Japan
Prior art keywords
place
sequence program
sequence
program
petri net
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Granted
Application number
JP7117215A
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English (en)
Other versions
JP3426405B2 (ja
Inventor
Koichi Nishinaga
康一 西永
Kiyoshi Furukawa
清 古川
Naoki Tamura
直樹 田村
Tetsuya Takahashi
哲也 高橋
Koji Morita
孝司 森田
Masayuki Hideri
正幸 日照
Haruo Okumura
治男 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11721595A priority Critical patent/JP3426405B2/ja
Publication of JPH0876821A publication Critical patent/JPH0876821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426405B2 publication Critical patent/JP3426405B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペトリネットの持つ制御の流れを見やすくす
るという長所を生かし,制御の流れや各機器の状態を視
覚的に表現しつつも,従来のラダーによるプログラミン
グの特徴を十分取り入れた形のシーケンスプログラムを
作成し表示しうる装置。 【構成】 本装置1は,ペトリネットをシーケンス制御
に必要な機能を実現するための複数種類のプレースを含
むように拡張した拡張ペトリネットを用いて入力された
シーケンス制御モデルを記憶する第1のモデル記憶手段
2と,拡張ペトリネットに含まれる各プレースの状態が
成立するようにプレース毎に論理式の形で入力された条
件を記憶する第1の条件記憶手段3と,シーケンス制御
モデルと条件とに基づいて自動生成される拡張条件を所
定の形式のシーケンスプログラムに変換して表示する第
1のシーケンスプログラム表示手段4とを具備してい
る。上記構成により,好適なシーケンスプログラムを作
成し表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,シーケンスプログラム
作成装置に係り,詳しくは画面上でペトリネットを用い
て入力されたシーケンス制御モデルを所定の形式のシー
ケンスプログラムに変換して表示するシーケンスプログ
ラム作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,シーケンス制御を行うシーケ
ンサのプログラム開発には,ラダー図が多く用いられて
いる。これは,個々の機器の動作条件などをON,OF
Fの情報の組み合わせによって記述していくものであ
り,現在でも一般的に利用されている。しかし,このラ
ダー図は,個々の条件を羅列していくだけで,全体の制
御の流れが見えにくく,プログラムはそれを作成した本
人にしか理解しにくい。このため,メンテナンス性が悪
いなどの問題点が指摘されている。このような背景のも
と,最近ではペトリネットをシーケンスプログラムの作
成に利用しようとする試みがいくつか行われている。例
えば特開平4−18605号公報には,機械の運転仕様
を動作フローと動作仕様とに分けて,この内動作フロー
をペトリネットで,また動作仕様をシーケンステーブル
で表現した後,両者を組み合わせてラダー形式のシーケ
ンスプログラムに変換し表示する方法が紹介されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
方法では,ペトリネットのプレースは機械の動作のみを
表現する方法を採っているため,動作の流れはペトリネ
ット上で表現できるが,機械の状態や,その他機械を動
作させるための種々の条件(異常の発生条件,センサな
どの入出力機器の状態など)など,制御対象機器の状態
がペトリネット上では表現できない。このためプログラ
ムを作成するという面では制御の流れが視覚的にわかり
ずらい。また,ペトリネットとシーケンステーブルとが
独立して別々になっているため,ペトリネットエディタ
上で各プレースの動作の仕様をみることができず不便で
ある。さらに,従来のラダー図とペトリネットとがうま
く対応していないため,変換によって生成されるラダー
プログラムは人間が手で作るものとはかけ離れたものに
なり,解読が困難なものとなりやすい。本発明は,上記
事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするとこ
ろは,ペトリネットの持つ制御の流れを見やすくすると
いう長所を生かし,制御の流れや各機器の状態を視覚的
に表現しつつも,従来のラダーによるプログラミングの
特徴を十分取り入れた形のシーケンスプログラムの作成
装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,画面上でペトリネットを用いて入力さ
れたシーケンス制御モデルを所定の形式のシーケンスプ
ログラムに変換して表示するシーケンスプログラム作成
装置において,上記ペトリネットをシーケンス制御に必
要な機能を実現するための複数の種類のプレースを含む
ように拡張した拡張ペトリネットを用いて入力されたシ
ーケンス制御モデルを記憶する第1のモデル記憶手段
と,上記拡張ペトリネットに含まれる各プレースの状態
が成立するようにプレースごとに論理式の形で入力され
た条件を記憶する第1の条件記憶手段と,上記それぞれ
記憶されたシーケンス制御モデルと条件とに基づいて自
動生成される拡張条件を所定の形式のシーケンスプログ
ラムに変換して表示する第1のシーケンスプログラム表
示手段とを具備してなることを特徴とするシーケンスプ
ログラム作成装置として構成されている。さらには,上
記第1のモデル記憶手段が,上記シーケンス制御の対象
機器の制御状態を表す状態プレース,上記シーケンス制
御を行うシーケンサのタイマー機能を表す時間プレー
ス,上記シーケンス制御を行うシーケンサのカウンタ機
能を表すカウンタプレース,上記シーケンサからの出力
を表す出力プレース,上記シーケンサの各種演算機能を
表す演算プレースの全部又は一部よりなる拡張ペトリネ
ットを用いて入力されたシーケンス制御モデルを記憶す
ることを特徴とするシーケンスプログラム作成装置であ
る。
【0005】さらには,上記第1の条件記憶手段が,画
面上で選択されるプレースに応じて開かれるダイアログ
ボックスを構成し,該ダイアログボックスの中に論理式
の形で入力された条件を記憶することを特徴とするシー
ケンスプログラム作成装置である。さらには,上記第1
のシーケンスプログラム表示手段が,上記シーケンス制
御モデルから上記シーケンスプログラムに変換するプレ
ースを順次検出するプレース検出手段と,上記検出され
たプレースに対応する条件をトランジションを介してア
ークで結合された上流側のプレースにまで適用範囲を拡
張することによって上記拡張条件を自動生成する拡張条
件生成手段と,上記生成された拡張条件をリスト形式の
プログラムに変換するプログラム変換手段と,上記変換
されたリスト形式のプログラムに上記検出されたプレー
スの種類に応じて出力命令を付加することによりリスト
形式のシーケンスプログラムを作成するリスト形式シー
ケンスプログラム作成手段と,上記作成されたリスト形
式のシーケンスプログラムをラダー形式のプログラムに
変換することによりラダー形式のシーケンスプログラム
を作成するラダー形式シーケンスプログラム作成手段
と,上記作成されたリスト形式及び/又はラダー形式の
シーケンスプログラムを表示する表示手段とを具備して
なることを特徴とするシーケンスプログラム作成装置で
ある。
【0006】第2の発明は,画面上でペトリネットを用
いて入力されたシーケンス制御モデルを所定の形式のシ
ーケンスプログラムに変換して表示するシーケンスプロ
グラム作成装置において,上記ペトリネットをシーケン
ス制御に必要な機能を実現するための複数の種類のプレ
ース及び複数の種類のアークを含むように拡張した拡張
ペトリネットを用いて入力されたシーケンス制御モデル
を記憶する第2のモデル記憶手段と,上記拡張ペトリネ
ットに含まれる各プレースの状態が成立するようにプレ
ースごとに論理式の形で入力された条件及びプレースご
とに必要な設定情報を記憶する第2の条件記憶手段と,
上記それぞれ記憶されたシーケンス制御モデルと条件及
び設定情報とに基づいて自動生成される拡張条件を所定
の形式のシーケンスプログラムに変換して表示する第2
のシーケンスプログラム表示手段とを具備してなること
を特徴とするシーケンスプログラム作成装置として構成
されている。さらには,上記第2のモデル記憶手段が,
上記シーケンス制御の対象機器の制御状態を表す状態プ
レース,上記シーケンス制御を行うシーケンサのタイマ
ー機能を表す時間プレース,上記シーケンス制御を行う
シーケンサのカウンタ機能を表すカウンタプレース,上
記シーケンサからの出力を表す出力プレース,上記シー
ケンサの各種演算機能を表す演算プレース,上記シーケ
ンサへの入力を表す入力プレース,他のプレースのオン
・オフ情報を参照する参照プレースの全部又は一部を含
む拡張ペトリネットを用いて入力されたシーケンス制御
モデルを記憶することを特徴とするシーケンスプログラ
ム作成装置である。
【0007】さらには,上記第2のモデル記憶手段が,
ペトリネットを階層的に記述する階層プレースを含む拡
張ペトリネットを用いて入力されたシーケンス制御モデ
ルを記憶することを特徴とするシーケンスプログラム作
成装置である。さらには,上記第2のモデル記憶手段
が,上記シーケンサのa接点接続を表すa接点接続用ア
ーク,上記シーケンサのb接点接続を表すb接点接続用
アーク,上記シーケンサの自己保持回路を表す自己保持
解除用アークの全部又は一部を含む拡張ペトリネットを
用いて入力されたシーケンス制御モデルを記憶すること
を特徴とするシーケンスプログラム作成装置である。さ
らには,上記第2の条件記憶手段が,画面上で選択され
るプレースに応じて開かれるダイアログボックスを構成
し,該ダイアログボックスの中に論理式の形で入力され
た条件及びプレースごとに必要な設定情報を記憶するこ
とを特徴とするシーケンスプログラム作成装置である。
さらには,上記プレースごとに必要な設定情報が,ラベ
ル,コメント,デバイス番号,演算指令,当該プレース
への入出力リスト,タイマーの設定値及びカウンタの設
定値の全部又は一部を含むシーケンスプログラム作成装
置である。
【0008】さらには,上記第2のシーケンスプログラ
ム表示手段が,上記シーケンス制御モデルからシーケン
サのデバイス番号を割り付けるべきプレースを順次抽出
するデバイス番号割り付けプレース抽出手段と,上記抽
出されたプレースに上記シーケンサのデバイス番号を所
定のルールにより自動的に割り付けるデバイス番号自動
割り付け手段と,上記シーケンス制御モデルから上記シ
ーケンスプログラムに変換するプレースを上記自動的に
割り付けられたデバイス番号又は別途指示されたデバイ
ス番号に従い順次検出するプレース検出手段と,上記検
出されたプレースに対応する条件をトランジションを介
してアークで結合された上流側のプレースにまで適用範
囲を拡張することによって上記拡張条件を自動生成する
拡張条件生成手段と,上記生成された拡張条件をリスト
形式のプログラムに変換するプログラム変換手段と,上
記変換されたリスト形式のプログラムに上記検出された
プレースの種類に応じて出力命令を付加することにより
リスト形式のシーケンスプログラムを作成するリスト形
式シーケンスプログラム作成手段と,上記作成されたリ
スト形式のシーケンスプログラムをラダー形式のプログ
ラムに変換することによりラダー形式のシーケンスプロ
グラムを作成するラダー形式シーケンスプログラム作成
手段と,上記作成されたリスト形式及び/又はラダー形
式のシーケンスプログラムを表示する表示手段とを具備
してなることを特徴とするシーケンスプログラム作成装
置である。第3の発明は,画面上でペトリネットを用い
て入力されたシーケンス制御モデルを所定の形式のシー
ケンスプログラムに変換して表示するシーケンスプログ
ラム作成装置において,上記ペトリネットが,上記シー
ケンス制御モデル中の上流側プレースと下流側プレース
との間にのみ介在しえて上記シーケンスプログラムには
変換されることのないダミー機能を表すダミープレース
を含むことを特徴とするシーケンスプログラム作成装置
として構成されている。
【0009】
【作用】第1の発明によれば,画面上でペトリネットを
用いて入力されたシーケンス制御モデルを所定の形式の
シーケンスプログラムに変換して表示するに際し,まず
上記ペトリネットをシーケンス制御に必要な機能を実現
するための複数種類のプレースを含むように拡張した拡
張ペトリネットを用いて入力されたシーケンス制御モデ
ルが第1のモデル記憶手段により記憶される。次に上記
拡張ペトリネットに含まれる各プレースの状態が成立す
るようにプレース毎に論理式の形で入力された条件が第
1の条件記憶手段により記憶される。そして上記それぞ
れ記憶されたシーケンス制御モデルと条件とに基づいて
自動生成される拡張条件が第1のシーケンスプログラム
表示手段により所定の形式のシーケンスプログラムに変
換され表示される。従って,ペトリネットの持つ制御の
流れを見やすくするという長所をいかし,制御の流れや
各機器の状態を視覚的に表現しつつも,従来のラダーに
よるプログラミングの特徴を十分取り入れた形のシーケ
ンスプログラムを作成し表示することができる。
【0010】第2の発明によれば,画面上でペトリネッ
トを用いて入力されたシーケンス制御モデルを所定の形
式のシーケンスプログラムに変換して表示するに際し,
まず上記ペトリネットをシーケンス制御に必要な機能を
実現するための複数種類のプレース及び複数の種類のア
ークを含むように拡張した拡張ペトリネットを用いて入
力されたシーケンス制御モデルが第2のモデル記憶手段
により記憶される。次に上記拡張ペトリネットに含まれ
る各プレースの状態が成立するようにプレース毎に論理
式の形で入力された条件及びプレースごとに必要な設定
情報が第2の条件記憶手段により記憶される。そして上
記それぞれ記憶されたシーケンス制御モデルと条件及び
設定情報とに基づいて自動生成される拡張条件が第2の
シーケンスプログラム表示手段により所定の形式のシー
ケンスプログラムに変換され表示される。従って,ペト
リネットによる仕様記述能力が向上し,条件間の関連が
ペトリネット上で視覚的に表現され,シーケンスプログ
ラムの作成が一層容易となる。第3の発明によれば,画
面上でペトリネットを用いて入力されたシーケンス制御
モデルを所定の形式のシーケンスプログラムに変換して
表示するに際し,上記シーケンス制御モデル中の上流側
プレースと下流側プレースとの間にのみ介在しえて上記
シーケンスプログラムには変換されることのないダミー
機能を表すダミープレースを含むペトリネットが用いら
れる。従って,ペトリネットによる仕様記述能力がさら
に向上し,条件間の関連がペトリネット上で簡単に表現
され,シーケンスプログラムの作成がより一層容易とな
る。またペトリネットからラダー図及びリストプログラ
ムに変換する際に,補助リレーの数,ステップ数を大幅
に減ずることができる。
【0011】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明
の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここに,
図1は第1の発明の一実施例(第1の実施例)に係るシ
ーケンスプログラム作成装置1の概略構成を示すブロッ
ク図,図2はシーケンスプログラム作成装置1の画面例
を示す図,図3は装置1の条件記述ダイアログボックス
の概念図,図4は装置1によるシーケンスプログラム作
成手順を示すフロー図,図5は装置1による拡張条件生
成の様子を示す説明図,図6はシーケンス制御機構の例
図,図7は装置1による拡張ペトリネットと条件の例
図,図8はリスト形式シーケンスプログラムの例図,図
9はラダー形式シーケンスプログラムの例図,図10は
第2の発明の一実施例(第2の実施例)に係るシーケン
スプログラム作成装置51の概略構成を示すブロック
図,図11はシーケンスプログラム作成装置51の画面
例を示す図,図12は参照プレースの機能説明図,図1
3は階層プレースの機能説明図,図14は各種アークの
機能説明図,図15は装置51の条件記述ダイアログボ
ックスの概念図,図16は装置51によるシーケンスプ
ログラム作成手順を示すフロー図,図17は装置51に
よる拡張ペトリネットと条件の例図,図18は第3の発
明の一実施例(第3の実施例)に係るシーケンスプログ
ラム作成装置71の基本原理を示す説明図,図19は装
置71によるシーケンスプログラム作成例を示す説明
図,図20は装置51による他のシーケンスプログラム
作成例を示す説明図,図21は装置71による他のシー
ケンスプログラム作成例を示す説明図である。
【0012】図1に示すごとく,第1の実施例に係るシ
ーケンスプログラム作成装置1は,画面上でペトリネッ
トを用いて入力されたシーケンス制御モデルを所定の形
式のシーケンスプログラムに変換して表示する点で従来
例と同様である。しかし,本第1の実施例では,上記ペ
トリネットをシーケンス制御に必要な機能を表現するた
めの複数種類のプレースを含むように拡張した拡張ペト
リネットを用いて入力されたシーケンス制御を記憶する
第1のモデル記憶手段2と,上記拡張ペトリネットに含
まれる各プレースの状態が成立するようにプレース毎に
論理式の形で入力された条件を記憶する第1の条件記憶
手段3と,上記それぞれ記憶されたシーケンス制御モデ
ルと条件とに基づいて自動生成される拡張条件を所定の
形式のシーケンスプログラムに変換して表示する第1の
シーケンスプログラム表示手段4とを具備する点で従来
例と異なる。
【0013】さらに,上記第1のモデル記憶手段2が,
上記シーケンス制御の対象機器の制御状態を表す状態プ
レース,上記シーケンス制御を行うシーケンサのタイマ
ー機能を表す時間プレース,上記シーケンス制御を行う
シーケンサのカウンタ機能を表すカウンタプレース,上
記シーケンサからの出力を表す出力プレース,上記シー
ケンサの各種演算機能を表す演算プレースの全部又は一
部よりなる拡張ペトリネットを用いて入力されたシーケ
ンス制御モデルを記憶することとしてもよい。さらに,
上記第1の条件記憶手段3が画面上で選択されるプレー
スに応じて開かれるダイアログボックスを構成し,この
ダイアログボックスの中に論理式の形で入力された条件
を記憶することとしてもよい。さらに,上記第1のシー
ケンスプログラム表示手段4が,上記シーケンス制御モ
デルから上記シーケンスプログラムに変換するプレース
を順次検出するプレース検出手段5と,上記検出された
プレースに対応する条件をトランジションを介して結合
された上流側のプレースにまで適用範囲を拡張すること
によって,上記拡張条件を自動生成する拡張条件生成手
段6と,上記生成された拡張条件をリスト形式のプログ
ラムに変換するプログラム変換手段7と,上記変換され
たリスト形式のプログラムに上記検出されたプレースの
種類に応じて出力命令を付加することによりリスト形式
のシーケンスプログラムを作成するリスト形式シーケン
スプログラム作成手段8と,上記作成されたリスト形式
のシーケンスプログラムをラダー形式のプログラムに変
換することによりラダー形式のシーケンスプログラムを
作成するラダー形式シーケンスプログラム作成手段9
と,上記作成されたリスト形式及び/又はラダー形式の
シーケンスプログラムを表示する表示手段10とを具備
してもよい。これらの点でも従来例と異なる。
【0014】以下,この装置1についてさらに詳しく述
べる。図2は,第1のモデル記憶手段2と第1の条件記
憶手段3にそれぞれ記憶される入力データの画面例を示
す。この装置1のシステムでは,パーソナルコンピュー
タのWindows 上に構築されており,図中,11がペトリ
ネット入力エディタを,12が条件を記述するための条
件記述ダイアログボックスをそれぞれ示している。尚,
このシステムでは各プレースをダブルクリックすること
により,そのプレースに対応した条件記述ダイアログボ
ックスが開くようになっており,ペトリネット図の記述
と条件の記述とが並行して行える。ペトリネット入力エ
ディタ11では,メニュー13より必要なプレースの種
類を選択して,マウス(不図示)によりドラッグしてく
ることによって入力できるようになっている。メニュー
13は左から,状態プレース,時間プレース,カウンタ
プレース,演算プレース,出力プレース,トランジショ
ンをそれぞれ表している。各プレースにはデバイス番号
と呼ばれる番号(M0000,T0000等)が割り付
けられているが,これは,シーケンサにおける入出力接
点番号や,内部リレーに割り付けられている番号と対応
している。このようにラダーの一行をペトリネット上で
は1つのプレースに対応させることによりペトリネット
図を記述していくことによって,これまでラダー図によ
る開発に慣れ親しんだ人でもラダー図と同じような感覚
や手順で違和感なくこの装置1を用いてプログラムを作
成できる。また,本実施例における拡張ペトリネットモ
デルを用いれば,単に機械の動作の流れを表すだけでは
なくて,各機器の状態やタイマーや出力の状態などもペ
トリネット上で表現できる。ただしプレースの種類は,
この例で表示された種類に限定されるものではなく,例
えば階層プレースや部品を表すプレース,その他各種の
演算命令に対応したプレース等を追加していくことも可
能である。
【0015】また,必要に応じてトランジションやアー
クも複数種類用意してペトリネットモデルの更なる拡張
機能を行うことも考えられる。条件記述ダイアログボッ
クス12は,図3にその概略図を示すように,プレース
の種類に応じて形が違っており,それぞれのプレースに
必要な条件が入力できるようになっている。条件はいず
れも論理式の形で入力するが,これはラダーとの整合性
を良くするためであり,これにより従来ラダーを書いて
いたのと同じような感覚でプログラムを記述でき,しか
も後でラダープログラムに変換するときも,従来人間が
直接書いていたラダープログラムと,ほぼ同じ形のラダ
ープログラムを得ることが可能となる。なおここでは,
条件式をキーボード(不図示)より直接入力している
が,プレースや演算記号をマウスでクリックすることに
より,自動的に入力できるようにすることや,典型的な
パターンを記憶させておいて必要なときに呼び出すよう
にしてもよい。また,条件記述ダイアログボックスの中
味は図3の例に限られるものではなく,必要に応じて種
々の情報を入力できるように改良しても良い。
【0016】次に第1のシーケンスプログラム表示手段
4におけるシーケンスプログラムの自動生成について,
その処理の流れを図4を参照しつつステップS1,S
2,…順に説明する。先ず,ペトリネット図のネット構
造を基に変換していくプレースの順番を決定する(S
1)。この順番はプレース検出手段5によりプレースを
アークに沿って検索していくことにより決定されるが,
出力プレースはラダーの慣例に従って最後にまとめて変
換される。そして,最初のプレースに関して,そのプレ
ースの条件記述ダイアログボックス12に記述された条
件を取得する(S2)。この条件記述ダイアログボック
ス12は上記図3で示したようにプレースの種類によっ
て内容が異なっており,それぞれ拡張条件生成手段6に
よりそれぞれ次のような規則で変換のもとになる条件式
(拡張条件に相当)を自動的に作成する(S3〜S
6)。
【0017】(規則1) 状態プレースと出力プレースの場合: <自己保持有りの場合> 条件式=(条件欄の条件式+プレースのデバイス番号)
*OFF条件欄の条件式 <自己保持無しの場合> 条件式=条件欄の条件式 時間プレース,カウンタプレース,演算プレースの場
合: 条件式=条件欄の条件式 次に,このプレースの入力トランジションがあるかない
かを調べる。無い場合には上記規則1で得られた条件式
がそのまま変換対象となる。しかし,有る場合にはその
全ての入力トランジションに対してそのトランジション
への全ての入力プレースを調べ,その得られたプレース
のデバイス番号を取得する。そして次のような規則で上
記規則1で得られた条件式と結合する。
【0018】(規則2)図5(a)に示すように変換対
象プレースへの入力トランジションが1つだけ存在する
場合: 条件式=b1のデバイス番号*b2のデバイス番号*・
・・*bnのデバイス番号*aの条件式 図5(b)に示すように変換対象プレースへの入力トラ
ンジションが複数存在する場合: 条件式=(b1のデバイス番号+b2のデバイス番号+
・・・+bnのデバイス番号)*aの条件式 このようにして得られた条件式が変換の対象となり,こ
の条件式を解読し,変換するプログラム変換手段7を用
いてリスト形式のプログラムを自動生成する(S7)。
【0019】次にこのようにして生成されたリストプロ
グラムにリスト形式シーケンスプログラム作成手段8に
よって出力命令を追加する処理を行う(S8)。出力命
令の追加は次のような規則で行われる。 (規則3)以下の出力命令を上記で得られたリストプロ
グラムに追加する。 状態プレース,出力プレースの場合: OUT デバイス番号 時間プレースの場合: OUT デバイス番号 タイム値 カウンタプレースの場合: OUT デバイス番号 カウント値 演算プレースの場合: 演算の欄の条件をそのまま追加 以上の手順で1つのプレースに対するシーケンスプログ
ラムへの変換処理が終了する。その後,全てのプレース
について同様な変換を繰り返していくことによりリスト
形式のシーケンスプログラムを得ることができる(S
9)。尚,生成されたシーケンスプログラムをリスト形
式ではなく,ラダー形式で見たい場合には,得られたリ
スト形式のプログラムをラダー形式のプログラムに変換
するラダー形式シーケンスプログラム作成手段9を用い
て容易に変換することができる(S10,S11)。こ
のようにして得られたリスト形式及び/又はラダー形式
のシーケンスプログラムを表示手段10により表示する
(S12)。
【0020】以下この装置1を用いた具体例を以下に簡
単に示す。この具体例は,図6に示すような1つの治具
1シリンダ内のピストンを動かすものであり,まず出押
しボタンX1を押すと,出側のソレノイドY1に出力信
号が出てピストンが出側方向に動きだし,出側のリミッ
トスイッチX3が入るとピストンが止まる。その際,タ
イマでタイムアウトを監視しており,5秒たってもリミ
ットスイッチX3が入らないときにはタイムアウトとな
って,タイムアウトを表示する赤ランプY3が点灯し,
併わせてカウント値の更新と,データセット処理とが行
われるものとする。また,時間内にリミットスイッチX
3が入って正常に終了した場合には,緑のランプY4が
点灯するものとする。同様に,戻押しボタンX2を押す
と,戻側のソレノイドY2に出力信号が出てピストンが
戻り側方向に動き出し,戻り側のリミットスイッチX4
が入るとピストンが止まる。この際も,タイマでタイム
アウトを監視しており,5秒たってもリミットスイッチ
X4が入らないときは,タイムアウトとなって,タイム
アウトを表示する赤ランプY3が点灯し,併わせてカウ
ント値の更新とデータセット処理とが行われるものとす
る。また,時間内にリミットスイッチX4が入って,正
常に終了した場合には,緑のランプY5が点灯するもの
とする。以上の動作を本装置1の拡張ペトリネットと条
件式とで表した例を図7に示す。条件式は本来は条件記
述ダイアログボックス12内に個別に記述されている
が,この例では必要なもののみまとめて書いている。ま
た,これらの出力をリスト形式のプログラムに変換した
場合を図8に,ラダー形式のプログラムに変換した場合
を図9にそれぞれ示した。
【0021】以上のように,第1の実施例に係るシーケ
ンスプログラム作成装置1を用いれば,ペトリネットを
シーケンス制御で必要な機能を実現するためのプレース
を複数種類用意することにより拡張した拡張ペトリネッ
トを用いて入力されたシーケンス制御モデルと,プレー
ス毎に論理式の形で入力された動作,処理等の条件とに
より,ペトリネットにより制御の流れや,各機器の状態
を視覚的に表現しつつも,従来のラダーによるプログラ
ミングの特徴を十分取り入れた形でプログラムの作成が
行えるというようにお互いの長所をうまくいかした方法
によりプログラム作成が行え,これを表示することがで
きる。しかも,本装置1ならば,ペトリネットとラダー
との対応がうまくとれるため,従来では生成されたシー
ケンスプログラムは非常に読解が困難であったという問
題点も解決され,生成されるシーケンスプログラムは人
間が作成したものと同様な品質のものを得ることができ
る。また,プレース毎にダイアログボックスを開いて条
件を入力するという方法をとっているため,画面上で効
率よくプログラム作成を行うことができる。ところで,
上記第1の実施例では,ラダーの一行をペトリネット上
で一つのプレースに対応させることによりペトリネット
図を記述していき,そのプレースの状態が成立するため
の条件(ラダーの接点情報)は論理式を用いて記述して
いる。通常要求される上記条件は比較的簡単なものであ
るため,上記第1の実施例で充分対処できる。しかし,
この第1の実施例では,論理式で記述された条件がペト
リネット上から見えず条件間の関連が分かりにくいた
め,条件がさらに複雑になれば論理式で表現するのが難
しく,また論理式をみても条件の関連が理解しずらい場
合も予想される。
【0022】そこで,発明者らはこのような場合にも対
処すべく,上記拡張ペトリネットを,いわゆる入力プレ
ース等の追加によりさらに拡張したり(第2の発明),
いわゆるダミープレースの導入によりさらに拡張したり
(第3の発明)することとした。以下,まず第2の発明
について述べる。図10に示すごとく,第2の発明の一
実施例(第2の実施例)に係るシーケンスプログラム作
成装置51は,画面上でペトリネットを用いて入力され
たシーケンス制御モデルを所定の形式のシーケンスプロ
グラムに変換して表示する点で従来例と同様である。し
かし,本第2の実施例では,上記ペトリネットをシーケ
ンス制御に必要な機能を表現するための複数種類のプレ
ース及び複数種類のアークを含むように拡張した拡張ペ
トリネットを用いて入力されたシーケンス制御モデルを
記憶する第2のモデル記憶手段52と,上記拡張ペトリ
ネットに含まれる各プレースの状態が成立するようにプ
レース毎に論理式の形で入力された条件及びプレースご
とに必要な設定情報を記憶する第2の条件記憶手段53
と,上記それぞれ記憶されたシーケンス制御モデルと条
件及び設定情報とに基づいて自動生成される拡張条件を
所定の形式のシーケンスプログラムに変換して表示する
第2のシーケンスプログラム表示手段54とを具備する
点で従来例と異なる。
【0023】さらに,上記第2のモデル記憶手段52
が,上記シーケンス制御の対象機器の制御状態を表す状
態プレース,上記シーケンス制御を行うシーケンサのタ
イマー機能を表す時間プレース,上記シーケンス制御を
行うシーケンサのカウンタ機能を表すカウンタプレー
ス,上記シーケンサからの出力を表す出力プレース,上
記シーケンサの各種演算機能を表す演算プレース,上記
シーケンサへの入力を表す入力プレース,他のプレース
のオン・オフ情報を参照する参照プレースの全部又は一
部,あるいはペトリネットを階層的に記述する階層プレ
ース,あるいは上記シーケンサのa接点接続を表すa接
点接続用アーク,上記シーケンサのb接点接続を表すb
接点接続用アーク,上記シーケンサの自己保持回路を表
す自己保持解除用アークの全部又は一部を含む拡張ペト
リネットを用いて入力されたシーケンス制御モデルを記
憶することとしてもよい。さらに,上記第2の条件記憶
手段53が画面上で選択されるプレースに応じて開かれ
るダイアログボックスを構成し,このダイアログボック
スの中に論理式の形で入力された条件及びプレースごと
に必要な設定情報を記憶することとしてもよい。さら
に,上記プレースごとに必要な設定情報が,ラベル,コ
メント,デバイス番号,演算命令,当該プレースへの入
出力リスト,タイマーの設定値及びカウンタの設定値の
全部又は一部を含むこととしてもよい。
【0024】さらに,上記第2のシーケンスプログラム
表示手段54が,上記シーケンス制御モデルからシーケ
ンサのデバイス番号を割り付けるべきプレースを順次抽
出するデバイス番号割り付けプレース抽出手段55と,
上記抽出されたプレースに上記シーケンサのデバイス番
号を所定のルールにより自動的に割り付けるデバイス番
号自動割り付け手段56と,上記シーケンス制御モデル
から上記シーケンスプログラムに変換するプレースを上
記自動的に割り付けられたデバイス番号又は別途指示さ
れたデバイス番号に従い順次検出するプレース検出手段
57と,上記検出されたプレースに対応する条件をトラ
ンジションを介して結合された上流側のプレースにまで
適用範囲を拡張することによって,上記拡張条件を自動
生成する拡張条件生成手段58と,上記生成された拡張
条件をリスト形式のプログラムに変換するプログラム変
換手段59と,上記変換されたリスト形式のプログラム
に上記検出されたプレースの種類に応じて出力命令を付
加することによりリスト形式のシーケンスプログラムを
作成するリスト形式シーケンスプログラム作成手段60
と,上記作成されたリスト形式のシーケンスプログラム
をラダー形式のプログラムに変換することによりラダー
形式のシーケンスプログラムを作成するラダー形式シー
ケンスプログラム作成手段61と,上記作成されたリス
ト形式及び/又はラダー形式のシーケンスプログラムを
表示する表示手段62とを具備してもよい。これらの点
でも従来例と異なる。
【0025】以下,この装置51についてさらに詳しく
述べる。図11は,第2のモデル記憶手段52と第2の
条件記憶手段53にそれぞれ記憶される入力データの画
面例を示す。この装置51のシステムでは,パーソナル
コンピュータのWindows 上に構築されており,63がペ
トリネット入力エディタを,64が条件を記述するため
の条件記述ダイアログボックスをそれぞれ示している。
尚,このシステムでは各プレースをダブルクリックする
ことにより,そのプレースに対応した条件記述ダイアロ
グボックスが開くようになっており,ペトリネット図の
記述と条件の記述とが並行して行える。ペトリネット入
力エディタ63では,アイコン65より必要なプレース
の種類を選択して,マウス(不図示)によりドラッグし
てくることによって入力できるようになっている。アイ
コン65は図11中の左から,入力プレース,出力プレ
ース,状態プレース,時間プレース,カウンタプレー
ス,演算プレース,参照プレース,階層プレース,トラ
ンジションをそれぞれ表している。この内,入力プレー
スは,シーケンサの入力信号を表し,図11の画面中の
三角形で示された出側ボタン等がその例である。出力プ
レース,状態プレース,時間プレース,カウンタプレー
ス及び演算プレースは前記第1の実施例と同様であるの
で,その説明はここでは割愛する。参照プレースは,任
意の実体となるプレースのオン・オフ情報を参照し,図
11の画面中の楔形で示された治具1出限界等がその例
である。即ち,あるラベルの実体となるプレースは画面
中一つしかなく,そのプレースの情報を他のプレース等
に使いたい場合は,通常そのプレースと他のプレース等
とをアークで接続する。しかし,アークが多くなれば,
アーク同士が交錯等して画面が見づらくなる。そこで,
参照プレースでそのプレースの代用をさせて,画面上か
らアークを省略することにより画面を見やすくすること
ができる(図12参照)。
【0026】階層プレースは,ペトリネットを階層的に
記述する。即ち,画面中のプレース等が多く全体構成が
見づらい場合や,一定の部分構成がくり返されている場
合には,その部分構成を纏めて例えば「階層1」と表わ
すことにより,全体構成を見やすく,また入力の手間を
省略することができる。「階層1」の内容はメインウイ
ンドウ中の当該プレースをクリックすることにより,サ
ブウインドウ上に表示できる(図13参照)。また,ア
ークはメニュー(不図示)より,a接点接続用アーク,
b接点接続用アーク,自己保持解除用アークをユーザが
選択して使い分けることができ,それぞれのアークは,
図14に示すような機能を有する。即ち,図14(1)
に示すa接点接続用アークでは,プレースaがオン状態
となるとプレースbがオン状態となる。図14(2)に
示すb接点接続用アークでは,プレースaがオフ状態と
なるとプレースbがオン状態となる。図14(3)に示
す自己保持解除用アークでは,プレースaがオン状態
(プレースb,cはオフ状態)となるとプレースdがオ
ン状態となり,自己保持状態となる。その後プレースb
又はcがオン状態となると自己保持状態は解除される。
【0027】各プレースにはコメント情報を表すラベル
を設定することができ,そのプレースの持つ意味が表現
される。また,シーケンスプログラムへの変換時には,
各プレースに対してデバイス番号(M0,T0等)が自
動的に割り付けられる。これは,シーケンサにおける入
出力接点番号や,内部リレーに割り当てられている番号
と対応している。なお,このデバイス番号は自動的に割
り付ける代わりに必要に応じてユーザが指定することも
できる。第2の実施例では,このように,上記第1の実
施例における拡張ペトリネットをさらに拡張しており,
これによりプレースが成立するための条件(ラダーの接
点情報)まで含めて,全てをペトリネットで記述するこ
とを可能とした。従って,条件間の関連がペトリネット
上で視覚的に表現でき,また,プログラムの作成も一層
容易になる。また,上記第1の実施例と同じく,これま
でラダー図による開発に慣れ親しんだ人でもラダー図と
同じような感覚,手順で違和感なくこのシステムを用い
てプログラムを作成できる。また,第2の実施例の拡張
ペトリネットを用いれば,単に機械の動作の流れを表す
だけではなくて,各機器の状態やタイマーや出力の状態
などもペトリネット上で表現できる。なおプレース,ア
ークの種類は本第2の実施例で表示された種類に限定さ
れるものではなく,新たに追加していくことも可能であ
る。
【0028】次に本第2の実施例における条件記述ダイ
アログボックスの概略図を図15に示す。このダイアロ
グボックスは,プレースの種類に応じて形が違ってお
り,それぞれのプレースに必要な情報が入力できる。こ
こでは,基本的にはペトリネットで全ての条件を記述す
るため,論理式を用いて条件を記述する必要は無いが,
条件が簡単な場合やプレースの数を減らしたい場合に
は,上記第1の実施例と同じく論理式の形で記述するこ
とも可能である。なお,条件記述ダイアログボックスの
中身は図15の例に限られるものではなく,必要に応じ
て種々の情報を入力できるように改良してもよい。次
に,第2のシーケンスプログラム表示手段54における
シーケンスプログラムの自動生成について,その処理の
流れを図16を参照しつつ,ステップS51,S52,
…順に説明する。
【0029】まず,デバイス番号割り付けプレース抽出
手段55は,ペトリネット図のネット構造をもとに,デ
バイス番号を割り付けるプレースを自動的に選択してい
く(S51)。この際,入力,出力プレースは原則的に
ユーザが番号を指定する必要があるため省かれ,また,
演算,参照,階層プレースはその性質上デバイス番号を
割り付ける必要はない。そうして選択されたプレースに
対してデバイス番号自動割り付け手段56によりデバイ
ス番号が所定のルールに従い(例えば選択された順番
に)自動的に割り付けられていく(S52,S53)。
上記第1の実施例では,全てのデバイス番号をユーザが
手動で割り付ける必要があったが,この方法を用いるこ
とにより,その手間を軽減することができる。尚,上記
所定のルールはユーザが任意に設定可能である。次にペ
トリネット図のネット構造をもとに変換していくプレー
スの順番を決定する(S54)。この順番はプレース検
出手段57によりプレースをアークに沿って探索してい
くことにより決定されるが,出力プレースはラダーの慣
例に従って最後にまとめて変換される。そして,最初の
プレースに関して,そのプレースの条件記述ダイアログ
ボックスに記述された条件を取得する(S55)。この
条件記述ダイアログボックスは図15で示したようにプ
レースの種類によって内容が異なっており,それぞれ拡
張条件生成手段58により以下の規則で変換のもとにな
る条件式を自動的に作成する(S56〜S59)。
【0030】(規則2−1) 状態,出力,時間,カウンタ,演算プレースの場合: 条件式=条件欄の条件式 (その他のプレースは条件を持たない。) 次に,このプレースへの入力トランジションがあるかな
いかを調べる。入力トランジションが無い場合には上記
規則2−1で得られた条件式がそのまま変換の対象とな
る。しかし,入力トランジションが有る場合にはその全
てのトランジションに対してそのトランジションへの全
ての入力プレースを調べ,その得られたプレースのデバ
イス番号を取得する。そして,以下のような上記第1の
実施例と同様の規則で,上記規則2−1で得られた条件
式と結合する。 (規則2−2)前記図5(a)に示すように変換対象プ
レースへの入力トランジションが1つだけ存在する場
合: 条件式=b1のデバイス番号*b2のデバイス番号*・
・・*bnのデバイス番号*aの条件式 前記図5(b)に示すように変換対象プレースへの入力
トランジションが複数存在する場合: 条件式=(b1のデバイス番号+b2のデバイス番号+
・・・+bnのデバイス番号)*aの条件式
【0031】ここで,状態プレースと出力プレースとに
は自己保持状態を設定することが可能である。自己保持
は,図14(3)に示したように自己保持解除アークを
用いて表され,以下の規則で変換される。 (規則2−3) 自己保持の場合: 条件式=(dの条件+dのデバイス番号)*dの自己保
持解除条件 このようにして得られた条件式が変換の対象となり,こ
の条件式を解読し,変換するプログラム変換手段59を
用いてリスト形式のプログラムを自動生成する(S6
0)。
【0032】次にこのようにして生成されたリストプロ
グラムにリスト形式シーケンスプログラム作成手段60
によって出力命令を追加する処理を行う(S61)。出
力命令の追加は次のような上記第1の実施例と同様の規
則で行われる。 (規則3)以下の出力命令を上記で得られたリストプロ
グラムに追加する。 状態プレース,出力プレースの場合: OUT デバイス番号 時間プレースの場合: OUT デバイス番号 タイム値 カウンタプレースの場合: OUT デバイス番号 カウント値 演算プレースの場合: 演算の欄の条件をそのまま追加 以上の手順で1つのプレースに対するシーケンスプログ
ラムへの変換処理が終了する。その後,全てのプレース
について同様な変換を繰り返していくことによりリスト
形式のシーケンスプログラムを得ることができる(S6
2)。尚,生成されたシーケンスプログラムをリスト形
式ではなく,ラダー形式で見たい場合には,得られたリ
スト形式のプログラムをラダー形式のプログラムに変換
するラダー形式シーケンスプログラム作成手段61を用
いて容易に変換することができる(S63,S64)。
【0033】このようにして得られたリスト形式及び/
又はラダー形式のシーケンスプログラムを表示手段62
により表示する(S65)。以上述べた第2の実施例
を,第1の実施例と同じく前記図6の例に対して適用し
た結果を図17に示した。また,これらを上記第2の実
施例によってリスト形式のプログラムに変換した結果,
及びラダー形式のプログラムに変換した結果は,それぞ
れ前記図8及び図9と同様のものとなる。以上のよう
に,本第2の実施例によれば,ペトリネットによる仕様
記述能力の向上により,論理式による条件記述を用いな
くても,ペトリネットだけで仕様を記述できるようにな
った。これにより,条件間の関連がペトリネット上で視
覚的に表現でき,また,プログラムの作成も容易になっ
た。さらに,プレースにデバイス番号を自動的に割り付
ける機能の追加によりユーザがデバイス番号を割り付け
る手間が軽減された。
【0034】引き続いて第3の発明について述べる。
尚,本第3の発明は,前記第1,第2の実施例に係る装
置1,51のいずれにも適用可能であるが,以下では装
置51に適用する場合(説明の便宜上装置71とする)
を例示する。例えば図10に示すごとく,第3の発明の
一実施例(第3の実施例)に係るシーケンスプログラム
作成装置71は,画面上でペトリネットを用いて入力さ
れたシーケンス制御モデルを所定の形式のシーケンスプ
ログラムに変換して表示する点で従来例と同様である。
しかし,本第3の実施例では,上記ペトリネットが,上
記シーケンス制御モデル中の上流側と下流側プレースと
の間にのみ介在しえて上記シーケンスプログラムには変
換されることのないダミー機能を表すダミープレースを
含む点で従来例と異なる。
【0035】以下,本第3の実施例の基本原理を前記第
2の実施例のそれと比較することにより説明する。例え
ば図18において,X1,X2,X3をいずれもプレー
スとすると,上記第2の実施例のペトリネットで各プレ
ースの条件間の全体の関連である(X1またはX2)か
つX3;を表現し,リストプログラムに変換すると図1
8(1)に示すとおりとなる。即ち,2つの部分的な関
連(a),(b)で表現される。この場合,(a),
(b)の合計である補助リレーの数は2個(M1,M
2),リストプログラムのステップ数は6ステップとな
る。次に,上記(X1またはX2)かつX3;を本第3
の実施例装置71を用いてペトリネット表現し,リスト
プログラムに変換すると図18(2)に示すとおりとな
る。即ち,1つの全体の関連で表現される。この場合,
補助リレーは1個(M1),リストプログラムのステッ
プ数は4ステップとなり,上記第2の実施例のペトリネ
ットのみを用いた場合に比べて補助リレーは1個,ステ
ップ数は2ステップだけ減少する。
【0036】これは,画面上のシーケンス制御モデル中
にダミープレースを介在させたためである。このダミー
プレースは,リストプログラム上は全く無用のものであ
るが,画面上でのみ条件間の関連を視覚的に把握しやす
くするといういわば実体のないプレースである。次に図
19に示すようなダミープレースを含むペトリネットで
表現したシーケンス制御モデルの変換処理について詳述
する。この場合,上記第2の実施例におけるステップ6
0中の(規則2−3)に以下の規則が追加される。その
他の処理は上記第2の実施例における各ステップと同様
であるので,それらの説明はここでは割愛する。 (規則2−4) ダミープレースの場合:条件式は持たない。つまり変換
操作は行わない。 (規則2−5) あるプレース(変換対象a)への入力トランジションの
入力プレースの中にダミープレース(D)がある場合:
ダミープレース(D)への全ての入力トランジションに
対してそのトランジションへの全ての入力プレースを調
べ,そのすべての入力プレースが変換対象のプレースa
への入力トランジションに直接つながっているとして前
記(規則2−1),(規則2−2),(規則2−3)に
のっとり条件式を作り出し変換を行う。
【0037】以下,本第3の実施例による効果を確認す
べく,より複雑な条件設定を行った。即ち,プレースの
条件間の全体の関連である〔{(X1またはX2)かつ
(X3またはX4)}またはX5〕かつX6を第2の実
施例のトリネットで表現し,リストプログラムに変換す
ると図20のとおりとなる。これに対し,本第3の実施
例の拡張ペトリネットで表現し,リストプログラムに変
換すると図21のとおりとなり,第3の実施例の効果が
顕著になることが確認できた。以上のように,本第3の
実施例によれば,ペトリネットによる仕様記述能力がさ
らに向上し,条件間の関連がペトリネット上で簡単に表
現され,シーケンスプログラムの作成がより一層容易と
なる。また,ペトリネットからラダー図及びリストプロ
グラムに変換する際に,補助リレーの数,ステップの数
を大幅に減ずることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明(第1〜第3の発明)に係るシー
ケンスプログラム作成装置は,上記したように構成され
ているため,以下の効果を奏する。 (1)ペトリネットを複数種類のプレースの追加により
拡張することによってペトリネットの持つ制御の流れを
見やすくするという長所をいかし,制御の流れや各機器
の状態を視覚的に表現しつつも,従来のラダーによるプ
ログラミングの特徴を十分取り入れた形のシーケンスプ
ログラムを作成し表示することができる(第1の発
明)。 (2)また,上記拡張されたペトリネットを複数種類の
プレース及び複数種類のアークの追加によりさらに拡張
することによってペトリネットによる仕様記述能力が向
上し,条件間の関連がペトリネット上で簡単に表現さ
れ,シーケンスプログラムの作成が一層容易となる。さ
らに,プレースにデバイス番号を自動的に割り付ける機
能の追加によりユーザがデバイス番号を割り付ける手間
が軽減される(第2の発明)。 (3)さらに,ペトリネットをダミープレースの追加に
より拡張することによって,ペトリネットによる仕様記
述能力がさらに向上し,条件間の関連がペトリネット上
で簡単に表現され,シーケンスプログラムの作成がより
一層容易となる。また,ペトリネットからラダー図及び
リストプログラムに変換する際に,補助リレーの数,ス
テップ数を大幅に減ずることができる(第3の発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例(第1の実施例)に係るシ
ーケンスプログラム作成装置1の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図2】 シーケンスプログラム作成装置1の画面例を
示す図。
【図3】 装置1による条件記述ダイアログボックスの
概念図。
【図4】 装置1によるシーケンスプログラム作成手順
を示すフロー図。
【図5】 装置1による拡張条件生成の様子を示す説明
図。
【図6】 シーケンス制御機構の例図。
【図7】 装置1による拡張ペトリネットと条件の例
図。
【図8】 リスト形式シーケンスプログラムの例図。
【図9】 ラダー形式シーケンスプログラムの例図。
【図10】 第2の発明の一実施例(第2の実施例)に
係るシーケンスプログラム作成装置51の概略構成を示
すブロック図。
【図11】 シーケンスプログラム作成装置51の画面
例を示す図。
【図12】 参照プレースの機能説明図。
【図13】 階層プレースの機能説明図。
【図14】 各種アークの機能説明図。
【図15】 装置51の条件記述ダイアログボックスの
概念図。
【図16】 装置51によるシーケンスプログラム作成
手順を示すフロー図。
【図17】 装置51による拡張ペトリネットと条件の
例図。
【図18】 第3の発明の一実施例(第3の実施例)に
係るシーケンスプログラム作成装置71の基本構成を示
す説明図。
【図19】 装置71によるシーケンスプログラム作成
例を示す説明図。
【図20】 装置51による他のシーケンスプログラム
作成例を示す説明図。
【図21】 装置71による他のシーケンスプログラム
作成例を示す説明図。
【符号の説明】
1…シーケンスプログラム作成装置 2…第1のモデル記憶手段 3…第1の条件記憶手段 4…第1のシーケンスプログラム表示手段 5…プレース検出手段 6…拡張条件生成手段 7…プログラム変換手段 8…リスト形式シーケンスプログラム作成手段 9…ラダー形式シーケンスプログラム作成手段 10…表示手段 51,71…シーケンスプログラム作成装置 52…第2のモデル記憶手段 53…第2の条件記憶手段 54…第2のシーケンスプログラム表示手段 55…デバイス番号割り付けプレース抽出手段 56…デバイス番号自動割り付け手段 57…プレース検出手段 58…拡張条件生成手段 59…プログラム変換手段 60…リスト形式シーケンスプログラム作成手段 61…ラダー形式シーケンスプログラム作成手段 62…表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 哲也 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 森田 孝司 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 日照 正幸 愛知県豊橋市三弥町字中原15番1号 株式 会社神戸製鋼所豊橋工場内 (72)発明者 奥村 治男 愛知県豊橋市三弥町字中原15番1号 株式 会社神戸製鋼所豊橋工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上でペトリネットを用いて入力され
    たシーケンス制御モデルを所定の形式のシーケンスプロ
    グラムに変換して表示するシーケンスプログラム作成装
    置において,上記ペトリネットをシーケンス制御に必要
    な機能を実現するための複数の種類のプレースを含むよ
    うに拡張した拡張ペトリネットを用いて入力されたシー
    ケンス制御モデルを記憶する第1のモデル記憶手段と,
    上記拡張ペトリネットに含まれる各プレースの状態が成
    立するようにプレースごとに論理式の形で入力された条
    件を記憶する第1の条件記憶手段と,上記それぞれ記憶
    されたシーケンス制御モデルと条件とに基づいて自動生
    成される拡張条件を所定の形式のシーケンスプログラム
    に変換して表示する第1のシーケンスプログラム表示手
    段とを具備してなることを特徴とするシーケンスプログ
    ラム作成装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のモデル記憶手段が,上記シー
    ケンス制御の対象機器の制御状態を表す状態プレース,
    上記シーケンス制御を行うシーケンサのタイマー機能を
    表す時間プレース,上記シーケンス制御を行うシーケン
    サのカウンタ機能を表すカウンタプレース,上記シーケ
    ンサからの出力を表す出力プレース,上記シーケンサの
    各種演算機能を表す演算プレースの全部又は一部よりな
    る拡張ペトリネットを用いて入力されたシーケンス制御
    モデルを記憶することを特徴とする請求項1記載のシー
    ケンスプログラム作成装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の条件記憶手段が,画面上で選
    択されるプレースに応じて開かれるダイアログボックス
    を構成し,該ダイアログボックスの中に論理式の形で入
    力された条件を記憶することを特徴とする請求項1又は
    2記載のシーケンスプログラム作成装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のシーケンスプログラム表示手
    段が,上記シーケンス制御モデルから上記シーケンスプ
    ログラムに変換するプレースを順次検出するプレース検
    出手段と,上記検出されたプレースに対応する条件をト
    ランジションを介してアークで結合された上流側のプレ
    ースにまで適用範囲を拡張することによって上記拡張条
    件を自動生成する拡張条件生成手段と,上記生成された
    拡張条件をリスト形式のプログラムに変換するプログラ
    ム変換手段と,上記変換されたリスト形式のプログラム
    に上記検出されたプレースの種類に応じて出力命令を付
    加することによりリスト形式のシーケンスプログラムを
    作成するリスト形式シーケンスプログラム作成手段と,
    上記作成されたリスト形式のシーケンスプログラムをラ
    ダー形式のプログラムに変換することによりラダー形式
    のシーケンスプログラムを作成するラダー形式シーケン
    スプログラム作成手段と,上記作成されたリスト形式及
    び/又はラダー形式のシーケンスプログラムを表示する
    表示手段とを具備してなることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のシーケンスプログラム作成装置。
  5. 【請求項5】 画面上でペトリネットを用いて入力され
    たシーケンス制御モデルを所定の形式のシーケンスプロ
    グラムに変換して表示するシーケンスプログラム作成装
    置において,上記ペトリネットをシーケンス制御に必要
    な機能を実現するための複数の種類のプレース及び複数
    の種類のアークを含むように拡張した拡張ペトリネット
    を用いて入力されたシーケンス制御モデルを記憶する第
    2のモデル記憶手段と,上記拡張ペトリネットに含まれ
    る各プレースの状態が成立するようにプレースごとに論
    理式の形で入力された条件及びプレースごとに必要な設
    定情報を記憶する第2の条件記憶手段と,上記それぞれ
    記憶されたシーケンス制御モデルと条件及び設定情報と
    に基づいて自動生成される拡張条件を所定の形式のシー
    ケンスプログラムに変換して表示する第2のシーケンス
    プログラム表示手段とを具備してなることを特徴とする
    シーケンスプログラム作成装置。
  6. 【請求項6】 上記第2のモデル記憶手段が,上記シー
    ケンス制御の対象機器の制御状態を表す状態プレース,
    上記シーケンス制御を行うシーケンサのタイマー機能を
    表す時間プレース,上記シーケンス制御を行うシーケン
    サのカウンタ機能を表すカウンタプレース,上記シーケ
    ンサからの出力を表す出力プレース,上記シーケンサの
    各種演算機能を表す演算プレース,上記シーケンサへの
    入力を表す入力プレース,他のプレースのオン・オフ情
    報を参照する参照プレースの全部又は一部を含む拡張ペ
    トリネットを用いて入力されたシーケンス制御モデルを
    記憶することを特徴とする請求項5記載のシーケンスプ
    ログラム作成装置。
  7. 【請求項7】 上記第2のモデル記憶手段が,ペトリネ
    ットを階層的に記述する階層プレースを含む拡張ペトリ
    ネットを用いて入力されたシーケンス制御モデルを記憶
    することを特徴とする請求項5記載のシーケンスプログ
    ラム作成装置。
  8. 【請求項8】 上記第2のモデル記憶手段が,上記シー
    ケンサのa接点接続を表すa接点接続用アーク,上記シ
    ーケンサのb接点接続を表すb接点接続用アーク,上記
    シーケンサの自己保持回路を表す自己保持解除用アーク
    の全部又は一部を含む拡張ペトリネットを用いて入力さ
    れたシーケンス制御モデルを記憶することを特徴とする
    請求項5記載のシーケンスプログラム作成装置。
  9. 【請求項9】 上記第2の条件記憶手段が,画面上で選
    択されるプレースに応じて開かれるダイアログボックス
    を構成し,該ダイアログボックスの中に論理式の形で入
    力された条件及びプレースごとに必要な設定情報を記憶
    することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の
    シーケンスプログラム作成装置。
  10. 【請求項10】 上記プレースごとに必要な設定情報
    が,ラベル,コメント,デバイス番号,演算指令,当該
    プレースへの入出力リスト,タイマーの設定値及びカウ
    ンタの設定値の全部又は一部を含む請求項9記載のシー
    ケンスプログラム作成装置。
  11. 【請求項11】 上記第2のシーケンスプログラム表示
    手段が,上記シーケンス制御モデルからシーケンサのデ
    バイス番号を割り付けるべきプレースを順次抽出するデ
    バイス番号割り付けプレース抽出手段と,上記抽出され
    たプレースに上記シーケンサのデバイス番号を所定のル
    ールにより自動的に割り付けるデバイス番号自動割り付
    け手段と,上記シーケンス制御モデルから上記シーケン
    スプログラムに変換するプレースを上記自動的に割り付
    けられたデバイス番号又は別途指示されたデバイス番号
    に従い順次検出するプレース検出手段と,上記検出され
    たプレースに対応する条件をトランジションを介してア
    ークで結合された上流側のプレースにまで適用範囲を拡
    張することによって上記拡張条件を自動生成する拡張条
    件生成手段と,上記生成された拡張条件をリスト形式の
    プログラムに変換するプログラム変換手段と,上記変換
    されたリスト形式のプログラムに上記検出されたプレー
    スの種類に応じて出力命令を付加することによりリスト
    形式のシーケンスプログラムを作成するリスト形式シー
    ケンスプログラム作成手段と,上記作成されたリスト形
    式のシーケンスプログラムをラダー形式のプログラムに
    変換することによりラダー形式のシーケンスプログラム
    を作成するラダー形式シーケンスプログラム作成手段
    と,上記作成されたリスト形式及び/又はラダー形式の
    シーケンスプログラムを表示する表示手段とを具備して
    なることを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載
    のシーケンスプログラム作成装置。
  12. 【請求項12】 画面上でペトリネットを用いて入力さ
    れたシーケンス制御モデルを所定の形式のシーケンスプ
    ログラムに変換して表示するシーケンスプログラム作成
    装置において,上記ペトリネットが,上記シーケンス制
    御モデル中の上流側プレースと下流側プレースとの間に
    のみ介在しえて上記シーケンスプログラムには変換され
    ることのないダミー機能を表すダミープレースを含むこ
    とを特徴とするシーケンスプログラム作成装置。
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