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JPH0873787A - 水系顔料分散液及びその製造方法 - Google Patents

水系顔料分散液及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0873787A
JPH0873787A JP6208897A JP20889794A JPH0873787A JP H0873787 A JPH0873787 A JP H0873787A JP 6208897 A JP6208897 A JP 6208897A JP 20889794 A JP20889794 A JP 20889794A JP H0873787 A JPH0873787 A JP H0873787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
water
alkali
surfactant
aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6208897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Shinozuka
正一 篠塚
Kyo Tsuchiya
京 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP6208897A priority Critical patent/JPH0873787A/ja
Publication of JPH0873787A publication Critical patent/JPH0873787A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも顔料とアルカリ可溶型樹脂分散剤
と界面活性剤と水を含有することを特徴とする水系顔料
分散液で、その製造方法は顔料と界面活性剤と水の混合
物を分散機にて分散する工程と、その後アルカリ可溶型
樹脂分散剤を添加し、吸着交換を行う工程を有すること
を特徴とする。 【効果】 本発明の水系顔料分散液は、温度条件の変
化、室温から高温はいうに及ばず凍結解凍をくりかえし
ても顔料粒子径の変化はなく、インクジェットプリンタ
用インク、筆記具用インクの着色剤として好適に使用で
きるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度条件が変化しても
分散の安定な顔料粒径の変化の少ない水系顔料分散液に
関し、インクジェットプリンタ用インク、筆記具用イン
クの着色剤として好適に使用できる水系顔料分散液に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、筆記具用インクやインクジェット
プリンタ用インクの着色剤として、染料のかわりに堅牢
性に優れることから顔料の利用について多々検討されて
きている。顔料は染料と異なり水への溶解性がないため
顔料を水中に微粒子で安定に分散することが重要であ
る。一般的には顔料を水に濡れ易くし、顔料の沈降を防
止する方法として各種界面活性剤や水性樹脂等を単独あ
るいは併用して使用し、サンドグラインダー、ボールミ
ル等の分散機を使用して顔料粒子径を微細化する方法が
行われている。しかし、筆記具の細管やインクジェット
プリンタヘッドの微細なノズルに使用するには安定性が
不十分であった。このため特開昭54−10023号公
報では顔料、分散剤および水性媒体からなり、分散剤が
親水性部分と親油性部分を併有する重合体であり、そし
て水性媒体が不揮発性の親水性有機溶剤を含有する筆記
具用水性インキ組成物。特開昭56−147863号公
報では親水性構造部分と疎水性構造部分とを共に有する
重合体を含む水性分散媒体中に顔料微粒子を分散してな
るインクを使用するインクジェット記録方法。特開昭5
6−147868号公報では少なくとも顔料、高分子分
散剤、陰イオン性界面活性剤を含有する水性媒体からな
る記録液。特開昭56−147871号公報では少なく
とも顔料、高分子分散剤、非イオン性界面活性剤を含有
する水性媒体からなる記録液。特開昭56−15526
0号、同56−155261号、同56−155262
号公報では同系色の顔料と染料を併用して安定性を向上
した記録液。特開昭60−26070号公報では顔料、
分散剤および水性媒体からなり、分散剤が親水性部分と
親油性部分を併有するポリエステルを主成分とする重合
体である筆記具用水性インキ組成物。特開昭61−23
5478号公報では顔料、分散剤および水性媒体からな
り、分散剤が親油性部分、カチオン性部分および親水性
部分を併有する重合体である筆記および記録用水性顔料
インキ組成物。特開平1−301760号公報では高級
脂肪酸及び/又はその塩を表面に吸着又は結合させた顔
料を、HLBが8以上の非イオン系界面活性剤及び/又
は陰イオン系界面活性剤を用いて水中に分散した水性顔
料分散体等の発明が開示されている。しかし、いずれも
室温から高温にかけての分散安定性はほぼ実現されてい
るが、冷却され凍結してさらに解凍されるような環境下
における分散安定性は満足するものではなかった。筆記
具用インクについてはエチレングリコール等の低融点高
沸点水溶性有機溶剤を多量に混合することにより凍結を
防ぐことができるが、インクジェットプリンタ用インク
の場合印字のにじみや乾燥速度低下のため多量に添加で
きないことにより特に凍結、解凍というサイクルにおけ
る安定性が重要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、この
ような問題点解決するもので、その目的とするところ
は、温度条件の変化、室温から高温はいうに及ばず凍結
解凍をくりかえしても粒子径の変化ない水系顔料分散液
に関し、インクジェットプリンタ用インク、筆記具用イ
ンクの着色剤として好適に使用できる水系顔料分散液を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも顔料
とアルカリ可溶型樹脂分散剤と界面活性剤と水を含有す
ることを特徴とする水系顔料分散液であり、黒色顔料が
アニリンブラックまたはカーボンブラックでありカーボ
ンブラックの特性において一次粒子径が30nm以下、
BET比表面積が200m2/g以下、DBP吸油量が
80ml/100g以下、揮発分が2.0%以下、pH
が7.0以上であり、黄色系顔料が不溶性型アゾ系、イ
ソインドリノン系、ベンズイミダゾロン系、縮合アゾ系
であり、赤色系顔料が不溶性型アゾ系、キナクリドン
系、ペリレン系ジオキサジン系であり、青色系顔料がフ
タロシアニン系、インダスレン系であり、アルカリ可溶
型樹脂分散剤の酸価が100mg(KOH)以上で、ア
ルカリ可溶型樹脂分散剤を水に溶解させるための中和剤
がアルカノールアミンであり、界面活性剤が長鎖アルキ
ル基を有するノニオン系でHLB値が14以上であるこ
とを特徴とし、顔料と界面活性剤と水の混合物を分散機
にて分散する工程とその分散液にアルカリ可溶型樹脂分
散剤をアルカノールアミンで中和し水に溶解したものを
添加し、攪拌して界面活性剤とアルカリ可溶型樹脂分散
剤とを吸着交換する工程を有することを特徴とする水系
顔料分散液の製造方法を要旨とするものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明に使用する顔料の選択は本発明にお
いて最も重要である。カーボンブラックの性質は一般的
に粒子径、表面積、吸油量、揮発分、pHで決定され
る。粒子径の小さいもの、表面積の小さいもの、吸油量
の小さいもの、揮発分の少ないもの、pHの高いものは
分散は非常に困難であるが分散状態になると凝集はしに
くく安定になるという知見がある(参考文献 カーボン
ブラック協会編カーボンブラック便覧、三菱化成工業三
菱カーボンブラック技術資料、コロンビヤンカーボン日
本インダストリアルプロダクツカーボンブラック、キャ
ボットコーポレイションテクニカルレポート)。本発明
はこの知見に基づいたもので、一次粒子径が30nm以
下、BET比表面積か200m2/g以下、DBP吸油
量が80ml/100g以下、揮発分が2.0%以下、
pHが7.0以上のものが最も安定であることを発見し
た。具体的には三菱化成工業製#850、MCF88、
#55、#52、#47、#45、#45L、#44、
#33、コロンビヤンカーボン日本製RAVEN103
0BEADS、キャボット社製REGAL660R、R
EGAL660、REGAL500R、REGAL33
0R、REGAL330、デグサ社製PRINTEX8
5、PRINTEX75、PRINTEX55、PRI
NTEX45、PRINTEX300がある。有機顔料
についても同様の観点から選択する。つまり、極性基が
なく化学的に安定性の良いものを選択する。具体的には
黒色ではアニリンブラック(C.I.Pigment
Black 1)がある。黄色系では不溶性型アゾ系と
してハンザエロー(C.I.Pigment Yell
ow 1、同2、同3、同4、同5、同6、同10、同
65等)、ベンジジンエロー(C.I.Pigment
Yellow 12、同13、同14、同15、同1
7等)、イソインドリノン 系(C.I.Pigmen
t Yellow 109、同110)、ベンズイミダ
ゾロン系(C.I.Pigment Yellow 1
20)、縮合アゾ系(C.I.Pigment Yel
low93、同95、同128)がある。赤色系では不
溶性型アゾ系(C.I.Pigment Red 2、
同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同10、
同11、同12、同13、同14、同15、同16、同
17、同18、同19、同21、同22、同23、同3
0、同31、同32、同37、同38、同39、同11
2、同114、同146、同150、同170、同17
6、同185、同187、同208等)、キナクリドン
系(C.I.Pigment Violet 19、同
Red122等)、ペリレン系(C.I.Pigmen
tRed 149、同190等)、ジオキサジン系
(C.I.Pigment Violet 23等)が
ある。青色系ではフタロシアニン系(C.I.Pigm
ent Blue 15、同16等)、インダスレン系
(C.I.Vat Blue 4、同6等)がある。次
に本発明の分散剤について説明する。顔料分散系におけ
る分散剤は、顔料が凝集して大きな二次粒子を形成して
いるものをほぐして一次粒子または小さな二次粒子にす
ること、このほぐれた粒子が凝集するのを防ぐ二つの効
果を持つものである。通常の界面活性剤を分散剤として
使用した場合、顔料を水に濡らす効果が高く顔料の二次
粒子をほぐすことはできるが、顔料への吸着性がその系
の温度変化に著しく影響を受け高温状態では顔料が凝集
するのを防ぐことはできない。高分子分散剤の特徴とし
ては、拡散速度が遅いこと、吸着媒表面で分子のセグメ
ントの並びかえが行われることなどのため、吸着平衡に
達するのに攪拌しても一昼夜ないし二三日かかる。しか
し、高分子の吸着は不可逆吸着になり、温度変化の影響
を受けにくく高温状態でも分散状態は安定となる(参考
文献 分散技術研究会企画、経営開発センター出版部出
版の分散技術総合資料、株式会社テクノシステム発行の
分散凝集の解明と応用技術)。ここで分散媒である水に
ついて考察する。水は他の有機溶剤と比較するときわめ
て異常な性質を持つ。分子量が小さいにもかかわらず融
点、沸点は非常に高い。蒸発熱、蒸発のエントロピー変
化は異常に高く、融解に際して体積は減少し、密度は
3.984℃で極小値をとる。比熱は通常の液体に比し
て2〜5倍の値をもち、誘電率の値およびその温度変化
も大きく、また表面張力も大きい。これはすべて水の分
子間力が非常に大きく、水素結合によって特有のクラス
ター構造をもつためと考えられている。液体状態の水は
単量体の水と水素結合によりクラスターを作る多量体の
水との混合物とみなされる。そして水に溶解した溶質の
性質によりこの水の構造に影響がある。有機物質では炭
化水素鎖が大きくなると構造形成を促進する(参考文献
株式会社講談社発行の溶剤ハンドブック)。以上のこ
とを前提に鋭意研究した結果、顔料の水分散系での高温
から凍結解凍までの広い温度範囲における安定性を確保
するためには、温度による水のクラスター構造の変化を
できる限りすくなくすることが重要であることを発見し
た。高温状態での顔料分散系の安定性を確保する分散剤
としてアルカリ可溶型樹脂分散剤、具体的にはカルボン
酸を有するモノマーとスチレンまたはスチレン誘導体に
より製造された共重合物、より具体的には水に完全に溶
解させるためには酸価が100mg(KOH)以上であ
ることが必要で、ジョンソンポリマー社製ジョンクリル
68、同679、同550、同555、同682、同6
80、同586、同683、同B−36等がある。これ
らアルカリ可溶型樹脂分散剤を水に溶解させるための中
和剤はアルカノールアミンであり、具体的にはモノエタ
ノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、
N,N−ジエチルエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、N−ブチルジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等がある。本発明に使用する界面活性剤は長鎖アル
キル基を有するノニオン系で水に完全に溶解させるため
にHLB値が14以上であることが必要である。このノ
ニオン系界面活性剤は本発明の顔料を水に分散させ、ア
ルカリ可溶型樹脂分散剤と吸着交換が行われた後、水中
に溶解してその長鎖アルキル基により水のクラスター構
造形成を確実にし、凍結、解凍というサイクルにおいて
本発明の顔料分散液を安定にするものである。具体的に
はポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルがある。次に本発明の水系顔料分散
液の製造方法を説明する。まず顔料と界面活性剤の比率
を決定する。そのためには顔料と水の混合物をビーズミ
ルにて分散しながら界面活性剤の10%程度の濃度の水
溶液を徐々に添加し、粒径が小さくなると同時に最も粘
度の低くなった比率に決定する。なおビーズミルで分散
する場合泡の発生を抑制するために少量の消泡剤を添加
できる。顔料と界面活性剤の比率を決定したのち近年注
目されている微細オリフィス内で超高速に加速して顔料
同士を衝突させ分散するナノマイザー株式会社のナノマ
イザーやマイクロフルイデックスコーポレーションのマ
イクロフルイダイザー等も洗浄時のオリフィスの目つま
りの危険性を配慮する必要なく使用できる。その分散液
にアルカリ可溶型樹脂分散剤をアルカノールアミンで中
和し水に溶解した溶液を加え、72時間程度室温にて攪
拌して本発明の水系顔料分散液とする。顔料とアルカリ
可溶型樹脂分散剤の比率は20%程度が良い。
【0007】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0008】実施例1
【0009】
【表1】
【0010】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル683(酸価150、分子量7300)
を当量のトリエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を15部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔
料分散液とした。
【0011】実施例2
【0012】
【表2】
【0013】上記組成を攪拌混合後、コボールミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル550(酸価200、分子量7500)
を当量のモノエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を18部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔
料分散液とした。
【0014】実施例3
【0015】
【表3】
【0016】上記組成を攪拌混合後、ナノマイザーにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル555(酸価200 分子量5000)
を当量のジエタノールアミンでイオン交換水に20%濃
度で溶解した水溶液を15部加え、72時間室温で攪拌
して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔料
分散液とした。
【0017】実施例4
【0018】
【表4】
【0019】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル683(酸価150 分子量7300)
を当量のトリエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系分
散液とした。
【0020】実施例5
【0021】
【表5】
【0022】上記組成を攪拌混合後、コボールミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル586(酸価105 分子量3100)
を当量のN,N−ジメチルエタノールアミンでイオン交
換水に20%濃度で溶解した水溶液を25部加え、72
時間室温で攪拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本
発明の水系分散液とした。
【0023】実施例6
【0024】
【表6】
【0025】上記組成を攪拌混合後、ナノマイザーにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリルB36(酸価250 分子量6800)
を当量のN−ブチルジエタノールアミンでイオン交換水
に20%濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間
室温で攪拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明
の水系分散液とした。
【0026】実施例7
【0027】
【表7】
【0028】上記組成を攪拌混合後、コボールミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル682(酸価235 分子量1600)
を当量のN,N−ジエチルエタノールアミンでイオン交
換水に20%濃度で溶解した水溶液を30部加え、72
時間室温で攪拌市手、遠心分離機で巨大粒子を除いて本
発明の水系分散液とした。
【0029】実施例8
【0030】
【表8】
【0031】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル68(酸価195 分子量10000)
を当量のモノエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔
料分散分散液とした。
【0032】実施例9
【0033】
【表9】
【0034】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル683(酸価150 分子量7300)
を当量のトリエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔
料分散液とした。
【0035】実施例10
【0036】
【表10】
【0037】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル68(酸価190 分子量10000)
を当量のN−ブチルジエタノールアミンでイオン交換水
に20%濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間
室温で攪拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明
の水系顔料分散液とした。
【0038】実施例11
【0039】
【表11】
【0040】上記組成を攪拌混合後、コボールミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル68(酸価190 分子量10000)
を当量のN−ブチルジエタノールアミンでイオン交換水
に20%濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間
室温で攪拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明
の水系顔料分散液とした。
【0041】実施例12
【0042】
【表12】
【0043】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル68(酸価195 分子量10000)
を当量のトリエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔
料分散液とした。
【0044】実施例13
【0045】
【表13】
【0046】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル679(酸価200 分子量7000)
を当量のモノエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いて本発明の水系顔
料分散液とした。
【0047】比較例1
【0048】
【表14】
【0049】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル683(酸価150、分子量7300)
を当量のトリエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を15部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0050】比較例2
【0051】
【表15】
【0052】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散し、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0053】比較例3
【0054】
【表16】
【0055】上記組成を攪拌混合後、コボールミルにて
分散し、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0056】比較例4
【0057】
【表17】
【0058】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散した。この分散液100部にジョンソンポリマー社
製ジョンクリル68(酸価195 分子量10000)
を当量のモノエタノールアミンでイオン交換水に20%
濃度で溶解した水溶液を20部加え、72時間室温で攪
拌して、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0059】比較例5
【0060】
【表18】
【0061】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散し、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0062】比較例6
【0063】
【表19】
【0064】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散し、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0065】比較例7
【0066】
【表20】
【0067】上記組成を攪拌混合後、アイガーミルにて
分散し、遠心分離機で巨大粒子を除いた。
【0068】実施例1〜13、比較例1〜7の水系顔料
分散液を井内盛栄堂社製テフロンサンプル瓶に入れ、7
0℃及び−20℃と室温の凍結解凍サイクルを行い、顔
料の粒径変化やその他性状について観察した。実施例1
〜13の本発明の水系分散液は70℃60日、−20℃
室温の凍結解凍30サイクル60日においてなんら問題
を発生しなかった。比較例1の分散液は70℃40日で
顔料粒子の凝集が発生した。また、−20℃室温の凍結
解凍では12サイクル24日で顔料粒子の凝集が発生し
た。比較例2の分散液は分散時間が実施例1の2倍必要
であった。70℃45日で顔料の凝集が発生した。ま
た、−20℃室温の凍結解凍では7サイクル14日で顔
料粒子の凝集が発生した。比較例3の分散液は70℃7
日で顔料粒子の凝集が発生した。また、−20℃室温の
凍結解凍では8サイクル16日で顔料粒子の凝集が発生
した。比較例4の分散液は室温4日で粘度増加が激しか
った。比較例5の分散液は70℃20日で顔料粒子の凝
集が発生した。また、−20℃室温の凍結解凍では7サ
イクル14日で顔料粒子の凝集が発生した。比較例6の
分散液は70℃23日で顔料粒子に凝集が発生した。ま
た、−20℃室温の凍結解凍では9サイクル18日で顔
料粒子の凝集が発生した。比較例7の分散液は分散時間
が実施例12の1.5倍必要とした。70℃25日で顔
料粒子の凝集が発生した。また、−20℃室温の凍結解
凍では8サイクル16日で顔料粒子の凝集が発生した。
さらに、実施例1〜13の水系顔料分散液を用いて顔料
濃度を3%、ジエチレングリコール5%に調整したイン
クをセイコーエプソン社製MJ−500インクジェット
プリンタに使用したところ印字状態はなんら問題はなか
った。またそのインクを市販の水性ボールペンに使用し
たところ筆記状態はなんら問題はなかった。
【0069】
【発明の効果】本発明の水系顔料分散液は、温度条件の
変化、室温から高温はいうに及ばず凍結解凍をくりかえ
しても顔料粒子径の変化はなく、インクジェットプリン
タ用インク、筆記具用インクの着色剤として好適に使用
できるものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも顔料とアルカリ可溶型樹脂分
    散剤と界面活性剤と水を含有することを特徴とする水系
    顔料分散液。
  2. 【請求項2】 黒色顔料がアニリンブラックまたはカー
    ボンブラックであり、カーボンブラックの特性において
    一次粒子径が30nm以下、BET比表面積が200m
    2/g以下、DBP吸油量が80ml/100g以下、
    揮発分が2.0%以下、pHが7.0以上であることを
    特徴とする請求項1記載の水系顔料分散液。
  3. 【請求項3】 黄色系顔料が不溶性型アゾ系、イソイン
    ドリノン系、ベンズイミダゾロン系、縮合アゾ系である
    ことを特徴とする請求項1記載の水系顔料分散液。
  4. 【請求項4】 赤色系顔料が不溶性型アゾ系、キナクリ
    ドン系、ペリレン系、ジオキサジン系であることを特徴
    とする請求項1記載の水系顔料分散液。
  5. 【請求項5】 青色系顔料がフタロシアニン系、インダ
    スレン系であることを特徴とする請求項1記載の水系顔
    料分散液。
  6. 【請求項6】 アルカリ可溶型樹脂分散剤の酸価が10
    0mg(KOH)以上であることを特徴とする請求項1
    記載の水系顔料分散液。
  7. 【請求項7】 アルカリ可溶型樹脂分散剤を水に溶解さ
    せるための中和剤がアルカノールアミンであることを特
    徴とする請求項1記載の水系顔料分散液。
  8. 【請求項8】 界面活性剤が長鎖アルキル基を有するノ
    ニオン系でHLB値が14以上であることを特徴とする
    請求項1記載の水系顔料分散液。
  9. 【請求項9】 顔料と界面活性剤と水の混合物を分散機
    にて分散する工程とその分散液にアルカリ可溶型樹脂分
    散剤をアルカノールアミンで中和し水に溶解したものを
    添加し、攪拌して界面活性剤とアルカリ可溶型樹脂分散
    剤とを吸着交換する工程を有することを特徴とする水系
    顔料分散液の製造方法。
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