JPH0871656A - U字状曲げパイプの成形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの冷却水路 - Google Patents
U字状曲げパイプの成形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの冷却水路Info
- Publication number
- JPH0871656A JPH0871656A JP6213005A JP21300594A JPH0871656A JP H0871656 A JPH0871656 A JP H0871656A JP 6213005 A JP6213005 A JP 6213005A JP 21300594 A JP21300594 A JP 21300594A JP H0871656 A JPH0871656 A JP H0871656A
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- JP
- Japan
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- pipe
- cooling water
- gun arm
- arm
- water passage
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小半径の円弧部を有するU字状曲げパイプの
成形方法とガンアーム内に簡易に配設形成できてガンア
ームの冷却特性を確保することができる冷却水路を得
る。 【構成】 ガンアーム1の冷却水路は、冷却水の給排口
3a,3bから連続する一本のパイプ部材5をガンアー
ム1の鋳造時に埋込むことにより構成する。上記パイプ
部材5は、その内部に充填砂材を満たして端部をシェル
砂等の蓋材で塞ぎ、パイプホルダーを外嵌して曲げ加工
することにより、小半径の円弧部をなすU字状に成形さ
れる。
成形方法とガンアーム内に簡易に配設形成できてガンア
ームの冷却特性を確保することができる冷却水路を得
る。 【構成】 ガンアーム1の冷却水路は、冷却水の給排口
3a,3bから連続する一本のパイプ部材5をガンアー
ム1の鋳造時に埋込むことにより構成する。上記パイプ
部材5は、その内部に充填砂材を満たして端部をシェル
砂等の蓋材で塞ぎ、パイプホルダーを外嵌して曲げ加工
することにより、小半径の円弧部をなすU字状に成形さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、U字状曲げパイプの成
形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの
冷却水路に関する。
形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの
冷却水路に関する。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接用のガンアームは細長いア
ーム部の先端に電極チップを備え、この電極チップ部の
発熱による温度上昇を抑えるための冷却水路をその内部
に備える。この冷却水路は、ガンアームの基部側の給排
水接続口部から先端側の電極チップ近傍を経てUターン
し、再び接続口部に戻る循環路をなす。この冷却水路
は、パイプ部材でなる管路をガンアームの鋳造時に埋込
んで簡易に構成される。
ーム部の先端に電極チップを備え、この電極チップ部の
発熱による温度上昇を抑えるための冷却水路をその内部
に備える。この冷却水路は、ガンアームの基部側の給排
水接続口部から先端側の電極チップ近傍を経てUターン
し、再び接続口部に戻る循環路をなす。この冷却水路
は、パイプ部材でなる管路をガンアームの鋳造時に埋込
んで簡易に構成される。
【0003】上記管路は、細長いアーム部において発熱
量に見合う冷却水流量を確保するために大径のパイプ部
材が用いられ、また、小径のアーム部寸法と冷却特性上
の制約から、高さ方向最小径Aの縦長断面のアーム部に
埋め込まれる冷却水路の並行部の中心間距離BはA/2
以下とする必要があり、したがって、Uターン部の円弧
中心半径RmはB/2すなわちA/4以下に限定され
る。具体的には、アーム部の高さ方向最小径が 22 mm
の場合の管路中心半径Rmは 22/4=5.5 mm以下にす
る必要がある。
量に見合う冷却水流量を確保するために大径のパイプ部
材が用いられ、また、小径のアーム部寸法と冷却特性上
の制約から、高さ方向最小径Aの縦長断面のアーム部に
埋め込まれる冷却水路の並行部の中心間距離BはA/2
以下とする必要があり、したがって、Uターン部の円弧
中心半径RmはB/2すなわちA/4以下に限定され
る。具体的には、アーム部の高さ方向最小径が 22 mm
の場合の管路中心半径Rmは 22/4=5.5 mm以下にす
る必要がある。
【0004】管路のUターン部は、一般的には、延性材
料でなるパイプ部材を円弧状に曲げることによって簡易
にU字状に加工することが可能であるが、しかし、上記
ガンアームの場合には、円弧部半径が小なることから、
市販のパイプ用ベンダーによる場合には外径d= 6.4
mmのパイプの最小曲げ半径はRm=15.2 mm(アーム
テック社、インペリアル社等の場合)であることから、
市販のパイプ用ベンダーによる曲げ加工を適用すること
は困難である。詳細には、上記パイプ用ベンダーによれ
ば、管壁の亀裂や管のつぶれを生じることなく曲げる場
合は、外径d=6 mm の銅パイプの中心線曲げ半径Rm
は最小で 9/16インチ(14.3 mm)であり、この時の
部材の伸び率δ%は、基準長さL0=Rm、成形後長さL1
=外側半径=Rm+d/2であるから、δ=100(L1−L0)
/L0=100((Rm+d/2)−Rm)/Rm、すなわち、50d/
Rm で表わされ、具体的には、δ=50・6/14.3=21
%となり、この伸び率を用いてd= 6.4 mmのときの
限界曲げ半径を計算するとRm= 50・6.4/21=15.2
mmであり、したがって、アーム部の高さ方向最小径A
が 4Rm=4・15.2=60.8 mm 以上の場合に限られ
る。
料でなるパイプ部材を円弧状に曲げることによって簡易
にU字状に加工することが可能であるが、しかし、上記
ガンアームの場合には、円弧部半径が小なることから、
市販のパイプ用ベンダーによる場合には外径d= 6.4
mmのパイプの最小曲げ半径はRm=15.2 mm(アーム
テック社、インペリアル社等の場合)であることから、
市販のパイプ用ベンダーによる曲げ加工を適用すること
は困難である。詳細には、上記パイプ用ベンダーによれ
ば、管壁の亀裂や管のつぶれを生じることなく曲げる場
合は、外径d=6 mm の銅パイプの中心線曲げ半径Rm
は最小で 9/16インチ(14.3 mm)であり、この時の
部材の伸び率δ%は、基準長さL0=Rm、成形後長さL1
=外側半径=Rm+d/2であるから、δ=100(L1−L0)
/L0=100((Rm+d/2)−Rm)/Rm、すなわち、50d/
Rm で表わされ、具体的には、δ=50・6/14.3=21
%となり、この伸び率を用いてd= 6.4 mmのときの
限界曲げ半径を計算するとRm= 50・6.4/21=15.2
mmであり、したがって、アーム部の高さ方向最小径A
が 4Rm=4・15.2=60.8 mm 以上の場合に限られ
る。
【0005】そこで上記曲げ加工に代る方法として、往
復路をなす2本のパイプ部材を並行してガンアームの鋳
造時に埋め込み、後からアーム先端部の両パイプ部材を
狙って両者間を貫通する穴を明け、連通加工した上で盲
栓を詰めることによりUターン部を形成する技術(特開
昭57−41874号公報)が提案されている。
復路をなす2本のパイプ部材を並行してガンアームの鋳
造時に埋め込み、後からアーム先端部の両パイプ部材を
狙って両者間を貫通する穴を明け、連通加工した上で盲
栓を詰めることによりUターン部を形成する技術(特開
昭57−41874号公報)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、ガンアームの鋳造時に鋳型内に組み付けられたパ
イプ部材が、鋳型内の湯流や温度変化による伸縮によっ
てその配設位置が変動し、後の連通加工による貫通穴位
置と一致しない場合は所定の流路断面積を確保すること
ができず、また、盲栓部の水洩れ検査を含め、ガンアー
ム鋳造において冷却水路の形成のために煩雑な工程を余
儀なくされ、工期およびコストの点において改善が望ま
れている。
法は、ガンアームの鋳造時に鋳型内に組み付けられたパ
イプ部材が、鋳型内の湯流や温度変化による伸縮によっ
てその配設位置が変動し、後の連通加工による貫通穴位
置と一致しない場合は所定の流路断面積を確保すること
ができず、また、盲栓部の水洩れ検査を含め、ガンアー
ム鋳造において冷却水路の形成のために煩雑な工程を余
儀なくされ、工期およびコストの点において改善が望ま
れている。
【0007】本発明の目的は、第1に、ガンアームの細
長いアーム部内に埋め込むことが可能なU字状パイプを
簡易に加工成形することにあり、第2に、その成形体を
用いることにより、ガンアームの冷却水路を簡易に形成
することにある。
長いアーム部内に埋め込むことが可能なU字状パイプを
簡易に加工成形することにあり、第2に、その成形体を
用いることにより、ガンアームの冷却水路を簡易に形成
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1には、パイプを曲げる際の曲げ部の潰れに対抗
するための砂材をパイプ内に充填し、上記砂材を充填し
たパイプをU字状に曲げる工程と、そのU字状の平行部
にパイプの外径と略等しい内径のパイプでなるパイプホ
ルダを外嵌し、このパイプホルダを押圧して上記平行部
を近接させる工程とからなり、同工程の上記パイプホル
ダにはパイプの曲げ部に臨んで平行部を成形するための
ガイド部を備えることにより、U字状の曲げパイプを成
形する。
に、第1には、パイプを曲げる際の曲げ部の潰れに対抗
するための砂材をパイプ内に充填し、上記砂材を充填し
たパイプをU字状に曲げる工程と、そのU字状の平行部
にパイプの外径と略等しい内径のパイプでなるパイプホ
ルダを外嵌し、このパイプホルダを押圧して上記平行部
を近接させる工程とからなり、同工程の上記パイプホル
ダにはパイプの曲げ部に臨んで平行部を成形するための
ガイド部を備えることにより、U字状の曲げパイプを成
形する。
【0009】第2には、ガンアームの基部側に形成され
る冷却水給排部からアーム部の先端側の電極チップ部近
傍に至り、再び上記冷却水給排部に戻る冷却水路を備
え、鋳造成形されるガンアームにおいて、前記成形体に
よって前記冷却水給排部から連続する一本の管路を形成
し、この管路をガンアームの鋳造成形時に埋め込むこと
により冷却水路を形成した。その管路は、U字状の並行
部の中心間距離がアーム部の最小直径の略半分以下とす
ることが好ましい。
る冷却水給排部からアーム部の先端側の電極チップ部近
傍に至り、再び上記冷却水給排部に戻る冷却水路を備
え、鋳造成形されるガンアームにおいて、前記成形体に
よって前記冷却水給排部から連続する一本の管路を形成
し、この管路をガンアームの鋳造成形時に埋め込むこと
により冷却水路を形成した。その管路は、U字状の並行
部の中心間距離がアーム部の最小直径の略半分以下とす
ることが好ましい。
【0010】
【作用】第1のU字状曲げパイプは、U字状に曲げられ
た後にそのU字状の平行部に外嵌されたパイプホルダを
介して押圧され、この時、パイプホルダのガイド部がパ
イプの曲げ部に臨んで平行部を成形しつつ、パイプ内に
充填した砂材が曲げ部の外周を保持することによって管
路のつぶれや管壁の亀裂を生じることなく小半径の曲げ
部が成形される。
た後にそのU字状の平行部に外嵌されたパイプホルダを
介して押圧され、この時、パイプホルダのガイド部がパ
イプの曲げ部に臨んで平行部を成形しつつ、パイプ内に
充填した砂材が曲げ部の外周を保持することによって管
路のつぶれや管壁の亀裂を生じることなく小半径の曲げ
部が成形される。
【0011】第2のガンアームの冷却水路は、U字状の
一本のパイプ部材によって形成されることから、外部か
らの付帯加工を要することなしに、細いアーム部内に漏
れや詰りのない循環水路が形成される。そのU字状の並
行部の中心間距離をアーム部の最小直径の略半分以下と
してアーム部の中心部に配設することにより、細いアー
ム部の冷却特性が確保される。
一本のパイプ部材によって形成されることから、外部か
らの付帯加工を要することなしに、細いアーム部内に漏
れや詰りのない循環水路が形成される。そのU字状の並
行部の中心間距離をアーム部の最小直径の略半分以下と
してアーム部の中心部に配設することにより、細いアー
ム部の冷却特性が確保される。
【0012】
【実施例】以下に添付図面に基づいて実施例を説明す
る。
る。
【0013】図1は本発明の実施例に係るガンアームの
側面図および平面図である。ガンアーム1は、その基部
2側に並列して開口する冷却水の給排口3a,3bから
先端側の電極チップ部4近傍に至る連続する一本のパイ
プ部材5でなる冷却水路を備える。
側面図および平面図である。ガンアーム1は、その基部
2側に並列して開口する冷却水の給排口3a,3bから
先端側の電極チップ部4近傍に至る連続する一本のパイ
プ部材5でなる冷却水路を備える。
【0014】上記パイプ部材5は、後述の曲げ方法によ
って小半径の曲げ部6をなすU字状に成形され、このU
字状パイプをガンアーム1の鋳造時に埋め込むことによ
り、漏れや詰りのない一本の連続管路でなる冷却水路が
ガンアーム1の内部に構成される。上記冷却水路は、並
列する往復管路の中心間距離Bがガンアームの最小高さ
Aの1/2を超えるとその中心部の冷却性が損なわれる
ので、ガンアーム断面の中心位置にその最小高さAの1
/2以下の中心間距離Bとすることにより、ガンアーム
の中心部の冷却が確保される。この場合、ガンアームの
外周側は外気により冷却されるので、ガンアームが比較
的に長い場合を含め、より小なる中心間距離Bとするこ
とによって十分な冷却性を確保することができる。ただ
し、並列配置のパイプ間の最小距離を1mm以上とするこ
とにより、ガンアームの鋳造時の湯の廻りを確保し、ガ
ンアーム内におけるパイプの固定の確実化と中心部の冷
却効率の確保が可能となる。
って小半径の曲げ部6をなすU字状に成形され、このU
字状パイプをガンアーム1の鋳造時に埋め込むことによ
り、漏れや詰りのない一本の連続管路でなる冷却水路が
ガンアーム1の内部に構成される。上記冷却水路は、並
列する往復管路の中心間距離Bがガンアームの最小高さ
Aの1/2を超えるとその中心部の冷却性が損なわれる
ので、ガンアーム断面の中心位置にその最小高さAの1
/2以下の中心間距離Bとすることにより、ガンアーム
の中心部の冷却が確保される。この場合、ガンアームの
外周側は外気により冷却されるので、ガンアームが比較
的に長い場合を含め、より小なる中心間距離Bとするこ
とによって十分な冷却性を確保することができる。ただ
し、並列配置のパイプ間の最小距離を1mm以上とするこ
とにより、ガンアームの鋳造時の湯の廻りを確保し、ガ
ンアーム内におけるパイプの固定の確実化と中心部の冷
却効率の確保が可能となる。
【0015】図2、図3は本発明のパイプ部材のU字状
曲げ加工方法の工程図である。銅焼鈍パイプでなるパイ
プ部材7は、その内部に珪砂等の充填砂材8を満たし、
端部をシェル砂等の蓋材9で塞ぎ、パイプベンダーによ
って目標曲げ半径の2倍の半径で曲げ加工を行い、次い
で、パイプ部材7の外径と略等しい内径(クリアランス
は0.5 mm以下が望ましい)を有するパイプホルダー10
を外嵌して万力11により押圧し、目標曲げ半径の曲げ
加工を行う。パイプホルダー10にはパイプの曲げ部に
臨んでパイプの逃げを防止し、平行部を成形するための
ガイド部10aをα=45〜60°の角度で延出する。
曲げ加工方法の工程図である。銅焼鈍パイプでなるパイ
プ部材7は、その内部に珪砂等の充填砂材8を満たし、
端部をシェル砂等の蓋材9で塞ぎ、パイプベンダーによ
って目標曲げ半径の2倍の半径で曲げ加工を行い、次い
で、パイプ部材7の外径と略等しい内径(クリアランス
は0.5 mm以下が望ましい)を有するパイプホルダー10
を外嵌して万力11により押圧し、目標曲げ半径の曲げ
加工を行う。パイプホルダー10にはパイプの曲げ部に
臨んでパイプの逃げを防止し、平行部を成形するための
ガイド部10aをα=45〜60°の角度で延出する。
【0016】パイプ部材7の充填砂材8として、充填密
度が高い丸形で、かつ、表面に微細な凹凸を有する摩擦
抵抗の大きなもの(例えば、Zrサンド、ガラスビー
ズ、アルミナボール等の丸形もしくは押角形のもの、具
体的には、内外セラミックス社のナイガイセラビーズ6
0の#1000の他に#750,#1450等)を使用し、体積率Vf=
60%以上(充填密度1.8以上)となるようにバイブレ
ータを用いて振動充填し、蓋材9のシェル砂の圧力強度
は50kg/cm2以上とする。上記充填砂材8は、曲げ加工
時に曲げ部の外周を保持することにより、管路のつぶれ
や管壁の亀裂を生じることのない小半径の曲げ成形を可
能にし、ガンアームの細いアーム部内に配設可能なU字
状の一本のパイプ部材を得ることができる。実施例で
は、最小高さ22mmのガンアームに適合するように、外
径6.4、肉厚0.8の銅パイプについて曲げ部中心線半径R
m=5.5 mm、伸び率δ=50・6.4/5.5=58.2 % の
曲げ加工を達成することができた。
度が高い丸形で、かつ、表面に微細な凹凸を有する摩擦
抵抗の大きなもの(例えば、Zrサンド、ガラスビー
ズ、アルミナボール等の丸形もしくは押角形のもの、具
体的には、内外セラミックス社のナイガイセラビーズ6
0の#1000の他に#750,#1450等)を使用し、体積率Vf=
60%以上(充填密度1.8以上)となるようにバイブレ
ータを用いて振動充填し、蓋材9のシェル砂の圧力強度
は50kg/cm2以上とする。上記充填砂材8は、曲げ加工
時に曲げ部の外周を保持することにより、管路のつぶれ
や管壁の亀裂を生じることのない小半径の曲げ成形を可
能にし、ガンアームの細いアーム部内に配設可能なU字
状の一本のパイプ部材を得ることができる。実施例で
は、最小高さ22mmのガンアームに適合するように、外
径6.4、肉厚0.8の銅パイプについて曲げ部中心線半径R
m=5.5 mm、伸び率δ=50・6.4/5.5=58.2 % の
曲げ加工を達成することができた。
【0017】このように構成されるガンアームの冷却水
路は、一本の連続管路をガンアームの鋳造時に埋め込む
ことによって漏れや詰りのない循環水路をガンアーム内
部に簡易に形成することができるので、穴明けや盲栓等
の外部からの付帯加工および水洩れ検査等の煩雑な後工
程を要することがなく、冷却水路部の信頼性の向上とと
もに工数低減と工期短縮を図ることができる。
路は、一本の連続管路をガンアームの鋳造時に埋め込む
ことによって漏れや詰りのない循環水路をガンアーム内
部に簡易に形成することができるので、穴明けや盲栓等
の外部からの付帯加工および水洩れ検査等の煩雑な後工
程を要することがなく、冷却水路部の信頼性の向上とと
もに工数低減と工期短縮を図ることができる。
【0018】図4は本発明の別なる実施例に係るガンア
ームの側面図および平面図である。ガンアーム13は、
その基部14側の側面に開口する冷却水の給排口15
a,15bから先端側の電極チップ部16近傍に至る一
本のパイプ部材17でなる冷却水路を備える。
ームの側面図および平面図である。ガンアーム13は、
その基部14側の側面に開口する冷却水の給排口15
a,15bから先端側の電極チップ部16近傍に至る一
本のパイプ部材17でなる冷却水路を備える。
【0019】上記パイプ部材17は、給排口15a,1
5bの一端側が開口し、他端側が閉じたU字状をなし、
この閉じた側は後の穴加工によってガンアーム13の側
面に開口する。このガンアームは、その鋳造時に埋め込
まれるパイプ部材の鋳型内への配設固定が容易でその位
置精度を確保することができることを条件とする特定の
鋳型構成方案に基づき、パイプ部材の閉じ側端部の固定
幅木を用いることなく小容量のシェル砂による鋳造を可
能とする。
5bの一端側が開口し、他端側が閉じたU字状をなし、
この閉じた側は後の穴加工によってガンアーム13の側
面に開口する。このガンアームは、その鋳造時に埋め込
まれるパイプ部材の鋳型内への配設固定が容易でその位
置精度を確保することができることを条件とする特定の
鋳型構成方案に基づき、パイプ部材の閉じ側端部の固定
幅木を用いることなく小容量のシェル砂による鋳造を可
能とする。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の第1のU字状曲げ
パイプは、U字状に曲げられた後にそのU字状の平行部
に外嵌されたパイプホルダを介して押圧され、この時、
パイプホルダのガイド部がパイプの曲げ部に臨んで平行
部を成形しつつ、パイプ内に充填した砂材が曲げ部の外
周を保持することによって管路のつぶれや管壁の亀裂を
生じることなく小半径の曲げ部が成形される。
パイプは、U字状に曲げられた後にそのU字状の平行部
に外嵌されたパイプホルダを介して押圧され、この時、
パイプホルダのガイド部がパイプの曲げ部に臨んで平行
部を成形しつつ、パイプ内に充填した砂材が曲げ部の外
周を保持することによって管路のつぶれや管壁の亀裂を
生じることなく小半径の曲げ部が成形される。
【0021】第2のガンアームの冷却水路は、アーム部
に埋め込まれた一本のパイプ部材でなり、このパイプ部
材は、曲げ部の外周を保持するための砂を充填して曲げ
加工することによりU字状に形成したので、管路のつぶ
れや管壁の亀裂を生じることなく小半径の曲げ部が形成
され、細いアーム部内への埋め込みが可能となる。
に埋め込まれた一本のパイプ部材でなり、このパイプ部
材は、曲げ部の外周を保持するための砂を充填して曲げ
加工することによりU字状に形成したので、管路のつぶ
れや管壁の亀裂を生じることなく小半径の曲げ部が形成
され、細いアーム部内への埋め込みが可能となる。
【0022】したがって、漏れや詰りのない循環水路を
ガンアーム内部に簡易に形成することができるので、穴
明けや盲栓等の外部からの付帯加工および水洩れ検査等
の煩雑な後工程を要することがなく、冷却水路部の信頼
性の向上とともに工数低減と工期短縮を図ることができ
る。
ガンアーム内部に簡易に形成することができるので、穴
明けや盲栓等の外部からの付帯加工および水洩れ検査等
の煩雑な後工程を要することがなく、冷却水路部の信頼
性の向上とともに工数低減と工期短縮を図ることができ
る。
【0023】上記ガンアームの冷却水路は、U字状の並
行部の中心間距離がアーム部の最小直径の略半分以下の
管路としてアーム部の中心部に配設することにより、細
い長いアーム部の中心部に至るまで冷却性が確保され
る。
行部の中心間距離がアーム部の最小直径の略半分以下の
管路としてアーム部の中心部に配設することにより、細
い長いアーム部の中心部に至るまで冷却性が確保され
る。
【図1】本発明のパイプ部材のU字状曲げ加工の工程図
【図2】本発明のパイプ部材のU字状曲げ加工の工程図
【図3】本発明の実施例に係るガンアームの側面図およ
び平面図
び平面図
【図4】本発明の別なる実施例に係るガンアームの側面
図および平面図
図および平面図
1,13…ガンアーム、2,14…基部、3a,3b,
15a,15b…給排口、4,16…電極チップ部、
5,7、17…パイプ部材、6,18…曲げ部、8…充
填砂材、9…蓋材、10…パイプホルダー、11…万
力、A…高さ方向最小径、B…中心間距離。
15a,15b…給排口、4,16…電極チップ部、
5,7、17…パイプ部材、6,18…曲げ部、8…充
填砂材、9…蓋材、10…パイプホルダー、11…万
力、A…高さ方向最小径、B…中心間距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 修二 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 パイプを曲げる際の曲げ部の潰れに対抗
するための砂材をパイプ内に充填し、上記砂材を充填し
たパイプをU字状に曲げる工程と、そのU字状の平行部
にパイプの外径と略等しい内径のパイプでなるパイプホ
ルダを外嵌し、このパイプホルダを押圧して上記平行部
を近接させる工程とからなり、同工程の上記パイプホル
ダにはパイプの曲げ部に臨んで平行部を成形するための
ガイド部を備えてなるU字状曲げパイプの成形方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のU字状曲げパイプの成
形方法によって成形される成形体。 - 【請求項3】 溶接用ガンアームの基部側に形成される
冷却水給排部からアーム部の先端側の電極チップ部近傍
に至り、再び上記冷却水給排部に戻る冷却水路を備え、
鋳造成形されるガンアームにおいて、請求項2に記載の
成形体によって前記冷却水給排部から連続する一本の管
路を形成し、この管路をガンアームの鋳造成形時に埋め
込むことにより形成したことを特徴とするガンアームの
冷却水路。 - 【請求項4】 請求項3に記載のガンアームの冷却水路
において、前記管路は、U字状の並行部の中心間距離が
アーム部の高さ方向最小直径の略半分以下としたことを
特徴とするガンアームの冷却水路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6213005A JPH0871656A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | U字状曲げパイプの成形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの冷却水路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6213005A JPH0871656A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | U字状曲げパイプの成形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの冷却水路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0871656A true JPH0871656A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16631917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6213005A Pending JPH0871656A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | U字状曲げパイプの成形方法とその成形体及び同成形体を用いたガンアームの冷却水路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0871656A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013035037A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | スポット溶接装置 |
JP2015232387A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-24 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 流体分配システム組立品を製造する方法 |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP6213005A patent/JPH0871656A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013035037A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | スポット溶接装置 |
US9186747B2 (en) | 2011-08-09 | 2015-11-17 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Spot welding apparatus |
JP2015232387A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-24 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 流体分配システム組立品を製造する方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |