JPH0871427A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒Info
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- JPH0871427A JPH0871427A JP6195255A JP19525594A JPH0871427A JP H0871427 A JPH0871427 A JP H0871427A JP 6195255 A JP6195255 A JP 6195255A JP 19525594 A JP19525594 A JP 19525594A JP H0871427 A JPH0871427 A JP H0871427A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた高温耐久性を有する排気ガス浄化用触
媒を提供する。 【構成】 触媒11 は、結晶性アルミノケイ酸塩と触媒
素子との混合物よりなり、ハニカム体2に担持される。
結晶性アルミノケイ酸塩は、正則結晶構造を備えた結晶
性アルミノケイ酸塩における構成元素の一部が欠如した
変則結晶構造を有すると共に、その変則結晶構造におけ
るX線回折法による結晶格子定数から求められた単一格
子体積V1 を、正則結晶構造におけるX線回折法による
結晶格子定数から求められた単一格子体積V2 よりも小
(V1 <V2 )に設定される。このような結晶性アルミ
ノケイ酸塩は、その耐熱温度が1000℃であって優れ
た耐熱性を有すると共に低温のHCを吸着する機能を有
する。触媒素子はAl2 O3粒子とそれに担持されたP
dとよりなる。
媒を提供する。 【構成】 触媒11 は、結晶性アルミノケイ酸塩と触媒
素子との混合物よりなり、ハニカム体2に担持される。
結晶性アルミノケイ酸塩は、正則結晶構造を備えた結晶
性アルミノケイ酸塩における構成元素の一部が欠如した
変則結晶構造を有すると共に、その変則結晶構造におけ
るX線回折法による結晶格子定数から求められた単一格
子体積V1 を、正則結晶構造におけるX線回折法による
結晶格子定数から求められた単一格子体積V2 よりも小
(V1 <V2 )に設定される。このような結晶性アルミ
ノケイ酸塩は、その耐熱温度が1000℃であって優れ
た耐熱性を有すると共に低温のHCを吸着する機能を有
する。触媒素子はAl2 O3粒子とそれに担持されたP
dとよりなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気ガス浄化用触媒、特
に、結晶性アルミノケイ酸塩と触媒素子とより構成され
る触媒に関する。
に、結晶性アルミノケイ酸塩と触媒素子とより構成され
る触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン始動直後の低温排気ガス
中に存するHCの浄化率向上を狙って、排気系の排気ガ
ス浄化用触媒よりも上流側に、ゼオライトを有するHC
用吸着器を配設した排気ガス浄化装置が知られている
(特開平2−75327号公報参照)。また酸素過剰状
態にある希薄混合気の燃焼に伴うNOxの浄化率向上を
狙って、Cu等の金属をゼオライトにイオン交換法によ
り担持させたゼオライト触媒も公知である(特開昭63
−283727号公報参照)。
中に存するHCの浄化率向上を狙って、排気系の排気ガ
ス浄化用触媒よりも上流側に、ゼオライトを有するHC
用吸着器を配設した排気ガス浄化装置が知られている
(特開平2−75327号公報参照)。また酸素過剰状
態にある希薄混合気の燃焼に伴うNOxの浄化率向上を
狙って、Cu等の金属をゼオライトにイオン交換法によ
り担持させたゼオライト触媒も公知である(特開昭63
−283727号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジンにおける排気
ガス浄化用触媒の構成要素には900〜1000℃の耐
熱性が要求されるが、従来の装置および触媒におけるゼ
オライトはその耐熱温度が700℃程度であるため、吸
着器および触媒の高温耐久性が乏しく、短時間のうちに
性能劣化を招く、という問題があった。また従来の装置
は、排気ガス浄化用触媒と吸着器とを必要とするので、
装置の構成が煩雑化する、といった問題もある。
ガス浄化用触媒の構成要素には900〜1000℃の耐
熱性が要求されるが、従来の装置および触媒におけるゼ
オライトはその耐熱温度が700℃程度であるため、吸
着器および触媒の高温耐久性が乏しく、短時間のうちに
性能劣化を招く、という問題があった。また従来の装置
は、排気ガス浄化用触媒と吸着器とを必要とするので、
装置の構成が煩雑化する、といった問題もある。
【0004】本発明は前記に鑑み、エンジン始動直後に
おける低温排気ガス中のHCを吸着する機能を備え、ま
た排気ガスによる触媒素子の温度上昇に伴い吸着したH
Cおよび新たなHCを直ちに浄化することができ、その
上、酸素過剰状態にある希薄混合気の燃焼に伴うNOx
をも浄化することのできる、高温耐久性に優れると共に
構成の簡素化を達成された前記排気ガス浄化用触媒を提
供することを目的とする。
おける低温排気ガス中のHCを吸着する機能を備え、ま
た排気ガスによる触媒素子の温度上昇に伴い吸着したH
Cおよび新たなHCを直ちに浄化することができ、その
上、酸素過剰状態にある希薄混合気の燃焼に伴うNOx
をも浄化することのできる、高温耐久性に優れると共に
構成の簡素化を達成された前記排気ガス浄化用触媒を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排気ガス浄
化用触媒は、結晶性アルミノケイ酸塩と触媒素子との混
合物より構成され、前記結晶性アルミノケイ酸塩は、正
則結晶構造を備えた結晶性アルミノケイ酸塩における構
成元素の一部が欠如した変則結晶構造を有すると共に、
その変則結晶構造におけるX線回折法による結晶格子定
数から求められた単一格子体積V1 を、前記正則結晶構
造におけるX線回折法による結晶格子定数から求められ
た単一格子体積V2 よりも小(V1 <V2 )に設定さ
れ、前記触媒素子は、セラミックス製担体と、その担体
に担持された触媒用金属および触媒用金属酸化物の少な
くとも一方とよりなり、前記触媒用金属および金属酸化
物を構成する金属は周期表第Ib族、周期表第VIIa
族、鉄族および白金族の少なくとも1つの族から選択さ
れる少なくとも一種の金属であることを特徴とする。
化用触媒は、結晶性アルミノケイ酸塩と触媒素子との混
合物より構成され、前記結晶性アルミノケイ酸塩は、正
則結晶構造を備えた結晶性アルミノケイ酸塩における構
成元素の一部が欠如した変則結晶構造を有すると共に、
その変則結晶構造におけるX線回折法による結晶格子定
数から求められた単一格子体積V1 を、前記正則結晶構
造におけるX線回折法による結晶格子定数から求められ
た単一格子体積V2 よりも小(V1 <V2 )に設定さ
れ、前記触媒素子は、セラミックス製担体と、その担体
に担持された触媒用金属および触媒用金属酸化物の少な
くとも一方とよりなり、前記触媒用金属および金属酸化
物を構成する金属は周期表第Ib族、周期表第VIIa
族、鉄族および白金族の少なくとも1つの族から選択さ
れる少なくとも一種の金属であることを特徴とする。
【0006】本発明に係る排気ガス浄化用触媒は、結晶
性アルミノケイ酸塩よりなる少なくとも1つの層と、触
媒素子よりなる少なくとも1つの層とから多層構造に構
成され、前記結晶性アルミノケイ酸塩は、正則結晶構造
を備えた結晶性アルミノケイ酸塩における構成元素の一
部が欠如した変則結晶構造を有すると共に、その変則結
晶構造におけるX線回折法による結晶格子定数から求め
られた単一格子体積V 1 を、前記正則結晶構造における
X線回折法による結晶格子定数から求められた単一格子
体積V2 よりも小(V1 <V2 )に設定され、前記触媒
素子は、セラミックス製担体と、その担体に担持された
触媒用金属および触媒用金属酸化物の少なくとも一方と
よりなり、前記触媒用金属および金属酸化物を構成する
金属は周期表第Ib族、周期表第VIIa族、鉄族および
白金族の少なくとも1つの族から選択される少なくとも
一種の金属であることを特徴とする。
性アルミノケイ酸塩よりなる少なくとも1つの層と、触
媒素子よりなる少なくとも1つの層とから多層構造に構
成され、前記結晶性アルミノケイ酸塩は、正則結晶構造
を備えた結晶性アルミノケイ酸塩における構成元素の一
部が欠如した変則結晶構造を有すると共に、その変則結
晶構造におけるX線回折法による結晶格子定数から求め
られた単一格子体積V 1 を、前記正則結晶構造における
X線回折法による結晶格子定数から求められた単一格子
体積V2 よりも小(V1 <V2 )に設定され、前記触媒
素子は、セラミックス製担体と、その担体に担持された
触媒用金属および触媒用金属酸化物の少なくとも一方と
よりなり、前記触媒用金属および金属酸化物を構成する
金属は周期表第Ib族、周期表第VIIa族、鉄族および
白金族の少なくとも1つの族から選択される少なくとも
一種の金属であることを特徴とする。
【0007】
【作用】結晶性アルミノケイ酸塩に、前記のように変則
的な結晶構造を具備させると、耐熱温度が900〜10
00℃に上昇し、これを用いた触媒は優れた高温耐久性
を発揮する。
的な結晶構造を具備させると、耐熱温度が900〜10
00℃に上昇し、これを用いた触媒は優れた高温耐久性
を発揮する。
【0008】また前記結晶性アルミノケイ酸塩は高活性
化されているので、エンジン始動直後における低温排気
ガス中のHCを高捕集率で吸着する機能を備えている。
そして、排気ガスの温度上昇に伴い、吸着したHCを放
出するので、そのHCおよび新たなHCは、昇温した触
媒素子によって直ちに浄化される。その上、前記結晶性
アルミノケイ酸塩を用いた触媒は、酸素過剰状態にある
希薄混合気の燃焼に伴うNOxに対しても浄化能を発揮
する。
化されているので、エンジン始動直後における低温排気
ガス中のHCを高捕集率で吸着する機能を備えている。
そして、排気ガスの温度上昇に伴い、吸着したHCを放
出するので、そのHCおよび新たなHCは、昇温した触
媒素子によって直ちに浄化される。その上、前記結晶性
アルミノケイ酸塩を用いた触媒は、酸素過剰状態にある
希薄混合気の燃焼に伴うNOxに対しても浄化能を発揮
する。
【0009】この場合、触媒用金属等を結晶性アルミノ
ケイ酸塩に直接担持させると、その触媒用金属等の多く
が微細孔内に存することになるため、微細孔内の活性化
雰囲気中で触媒用金属等が焼結して触媒の熱劣化を招く
おそれがあるが、前記のように触媒用金属等をセラミッ
クス製担体に担持させて結晶性アルミノケイ酸塩と混合
するか、またはそれと積層構造にすると、前記熱劣化の
問題を回避することができる。
ケイ酸塩に直接担持させると、その触媒用金属等の多く
が微細孔内に存することになるため、微細孔内の活性化
雰囲気中で触媒用金属等が焼結して触媒の熱劣化を招く
おそれがあるが、前記のように触媒用金属等をセラミッ
クス製担体に担持させて結晶性アルミノケイ酸塩と混合
するか、またはそれと積層構造にすると、前記熱劣化の
問題を回避することができる。
【0010】また結晶性アルミノケイ酸塩と触媒素子と
は混合または積層状態で存在するので、従来装置に比べ
て構成が簡素化されている。
は混合または積層状態で存在するので、従来装置に比べ
て構成が簡素化されている。
【0011】
【実施例】図1は低活性なアルミノケイ酸塩としての低
活性ZSM−5ゼオライトが持つ正則ZSM−5型結晶
構造の一例を示す。この結晶構造においては、10個の
酸素からなる酸素環に、Siならびに周期律表第IIIa族
および/または第IIIb族に属する元素E(例えば、B、
Al、Sc、Ga、Y、In等)が結合している。
活性ZSM−5ゼオライトが持つ正則ZSM−5型結晶
構造の一例を示す。この結晶構造においては、10個の
酸素からなる酸素環に、Siならびに周期律表第IIIa族
および/または第IIIb族に属する元素E(例えば、B、
Al、Sc、Ga、Y、In等)が結合している。
【0012】このような結晶構造を有する低活性ZSM
−5ゼオライトに活性化処理を施して元素Eを除去する
と、図2に示すように、酸素環の周囲に在るケイ素環
が、元素Eが欠如した空孔を埋めるべく収縮する。それ
に伴いSi−O−Si結合角が図1のαからβへと拡大
し(β>α)、その結果酸素環も収縮する。
−5ゼオライトに活性化処理を施して元素Eを除去する
と、図2に示すように、酸素環の周囲に在るケイ素環
が、元素Eが欠如した空孔を埋めるべく収縮する。それ
に伴いSi−O−Si結合角が図1のαからβへと拡大
し(β>α)、その結果酸素環も収縮する。
【0013】このような現象が発生することから、本発
明における結晶性アルミノケイ酸塩である高活性ZSM
−5ゼオライトは変則ZSM−5型結晶構造(図2)を
備え、また酸素環およびケイ素環の収縮に伴い、X線回
折による格子定数a,b,cの積a×b×cとして求め
られた単一格子体積V1 が、正則ZSM−5型結晶構造
における同様の単一格子体積V2 に比べて縮小される
(即ち、V1 <V2 )。
明における結晶性アルミノケイ酸塩である高活性ZSM
−5ゼオライトは変則ZSM−5型結晶構造(図2)を
備え、また酸素環およびケイ素環の収縮に伴い、X線回
折による格子定数a,b,cの積a×b×cとして求め
られた単一格子体積V1 が、正則ZSM−5型結晶構造
における同様の単一格子体積V2 に比べて縮小される
(即ち、V1 <V2 )。
【0014】前記酸素環の収縮は、その環内部の表面エ
ネルギを高めるので、活性化処理後のZSM−5ゼオラ
イトは高活性化され、また耐熱性も向上する。
ネルギを高めるので、活性化処理後のZSM−5ゼオラ
イトは高活性化され、また耐熱性も向上する。
【0015】変則ZSM−5型結晶構造における単一格
子体積V1 はV1 ≦5373Å3 であることが望まし
い。V1 >5373Å3 になると、高活性ZSM−5ゼ
オライトの活性が低下傾向となる。
子体積V1 はV1 ≦5373Å3 であることが望まし
い。V1 >5373Å3 になると、高活性ZSM−5ゼ
オライトの活性が低下傾向となる。
【0016】低活性ZSM−5ゼオライトは、その合成
原料に起因して、アルカリ金属から選択される一種以上
の金属、例えばNa、K、またはアルカリ土類金属から
選択される一種以上の金属、例えばCa、Mgの少なく
とも一方の金属を含有している。高活性ZSM−5ゼオ
ライトにおいては、活性向上のため、その金属の含有率
C1 はC1 ≦450ppm であることが望ましい。
原料に起因して、アルカリ金属から選択される一種以上
の金属、例えばNa、K、またはアルカリ土類金属から
選択される一種以上の金属、例えばCa、Mgの少なく
とも一方の金属を含有している。高活性ZSM−5ゼオ
ライトにおいては、活性向上のため、その金属の含有率
C1 はC1 ≦450ppm であることが望ましい。
【0017】また低活性ZSM−5ゼオライトは、その
耐熱性に悪影響を与えるFe、Cu、NiまたはCrの
少なくとも一種である不純物を含有することがあり、こ
の場合、その不純物の含有率C2 は、耐熱性向上のため
にC2 ≦200ppm であることが望ましい。
耐熱性に悪影響を与えるFe、Cu、NiまたはCrの
少なくとも一種である不純物を含有することがあり、こ
の場合、その不純物の含有率C2 は、耐熱性向上のため
にC2 ≦200ppm であることが望ましい。
【0018】前記活性化処理としては、低活性ZSM−
5ゼオライトに酸処理、スチーム処理または沸騰水処理
の少なくとも一つの処理を施す、といった方法が採用さ
れる。この活性化処理中にNa等のアルカリ金属、Ca
等のアルカリ土類金属、Fe等の不純物を前記含有率C
1 ,C2 に収まるように除去することができる。またア
ルカリ金属、アルカリ土類金属の除去は水素との置換に
よるものであるから、高活性ZSM−5ゼオライトの細
孔内における吸着活性サイトが増加し、またその増加は
細孔内全体に均一に生じるので、高活性ZSM−5ゼオ
ライトの吸着能が向上する。
5ゼオライトに酸処理、スチーム処理または沸騰水処理
の少なくとも一つの処理を施す、といった方法が採用さ
れる。この活性化処理中にNa等のアルカリ金属、Ca
等のアルカリ土類金属、Fe等の不純物を前記含有率C
1 ,C2 に収まるように除去することができる。またア
ルカリ金属、アルカリ土類金属の除去は水素との置換に
よるものであるから、高活性ZSM−5ゼオライトの細
孔内における吸着活性サイトが増加し、またその増加は
細孔内全体に均一に生じるので、高活性ZSM−5ゼオ
ライトの吸着能が向上する。
【0019】酸処理としては、0.5〜5NのHCl溶
液を70〜90℃に昇温し、そのHCl溶液中に低活性
ZSM−5ゼオライトを5〜20時間浸漬する、といっ
た方法が採用される。
液を70〜90℃に昇温し、そのHCl溶液中に低活性
ZSM−5ゼオライトを5〜20時間浸漬する、といっ
た方法が採用される。
【0020】また沸騰水処理としては、低活性ZSM−
5ゼオライトに含水処理を施し、その含水状態の低活性
ZSM−5ゼオライト周りの雰囲気温度を550〜60
0℃まで昇温し、その高温雰囲気下に4時間程度保持す
る、といった方法が採用される。
5ゼオライトに含水処理を施し、その含水状態の低活性
ZSM−5ゼオライト周りの雰囲気温度を550〜60
0℃まで昇温し、その高温雰囲気下に4時間程度保持す
る、といった方法が採用される。
【0021】さらにスチーム処理としては、低活性ZS
M−5ゼオライトを、10%程度の水分を含む600〜
900℃の雰囲気下に10〜20時間保持する、といっ
た方法が採用される。
M−5ゼオライトを、10%程度の水分を含む600〜
900℃の雰囲気下に10〜20時間保持する、といっ
た方法が採用される。
【0022】これら酸処理、沸騰水処理およびスチーム
処理は、単独または2以上を組合わせて適用され、また
必要に応じて繰返される。
処理は、単独または2以上を組合わせて適用され、また
必要に応じて繰返される。
【0023】次に具体例について説明する。
【0024】A.高活性ZSM−5ゼオライトについて 表1は、低活性ZSM−5ゼオライトおよびそれから得
られた高活性ZSM−5ゼオライトの例1〜5に関する
結晶格子定数a,b,cおよび単一格子体積V 1 ,V2
をそれぞれ示し、また表2は、低活性ZSM−5ゼオラ
イトの例1〜5に対する活性化処理条件を示し、さらに
表3は、低活性ZSM−5ゼオライトおよび高活性ZS
M−5ゼオライトの例1〜5におけるアルカリ金属Na
の含有量C1 、不純物Feの含有量C2 および耐熱温度
ならびに高活性ZSM−5ゼオライトの例1〜5におけ
るSiO2 /Al2 O3 モル比をそれぞれ示す。
られた高活性ZSM−5ゼオライトの例1〜5に関する
結晶格子定数a,b,cおよび単一格子体積V 1 ,V2
をそれぞれ示し、また表2は、低活性ZSM−5ゼオラ
イトの例1〜5に対する活性化処理条件を示し、さらに
表3は、低活性ZSM−5ゼオライトおよび高活性ZS
M−5ゼオライトの例1〜5におけるアルカリ金属Na
の含有量C1 、不純物Feの含有量C2 および耐熱温度
ならびに高活性ZSM−5ゼオライトの例1〜5におけ
るSiO2 /Al2 O3 モル比をそれぞれ示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】 図3は、Si固体NMR(核磁気共鳴)法で測定した、
低活性および高活性ZSM−5ゼオライトの例1に関す
るSi化学シフト,δ(ppm )を示す。高活性ZSM−
5ゼオライトの例1のSi化学シフト,δ1 はδ1 =−
112.43ppm であり、また低活性ZSM−5ゼオラ
イトの例1のSi化学シフト,δ2 はδ 2 =−112.
31である。
低活性および高活性ZSM−5ゼオライトの例1に関す
るSi化学シフト,δ(ppm )を示す。高活性ZSM−
5ゼオライトの例1のSi化学シフト,δ1 はδ1 =−
112.43ppm であり、また低活性ZSM−5ゼオラ
イトの例1のSi化学シフト,δ2 はδ 2 =−112.
31である。
【0028】ここでジェイ.エム.トーマス(J.M.
Thomas)の式、α(またはβ)=(−25.44
−δ)/0.5793から、低活性および高活性ZSM
−5ゼオライトの例1におけるSi−O−Si結合角α
およびβを求めたところ、α=149.96°、β=1
50.16°であり、したがって、β>αであることが
判明した。故に、両単一格子体積V1 ,V2 の間にはV
1 <V2の関係が成立する。この場合、除去された元素
EはAlである。
Thomas)の式、α(またはβ)=(−25.44
−δ)/0.5793から、低活性および高活性ZSM
−5ゼオライトの例1におけるSi−O−Si結合角α
およびβを求めたところ、α=149.96°、β=1
50.16°であり、したがって、β>αであることが
判明した。故に、両単一格子体積V1 ,V2 の間にはV
1 <V2の関係が成立する。この場合、除去された元素
EはAlである。
【0029】低活性および高活性ZSM−5ゼオライト
の例1〜5の耐熱温度測定は以下に述べる方法で行われ
た。先ず、各例1〜5のBET比表面積、即ちイニシャ
ルBET比表面積を測定し、次いで、各例1〜5を10
%の水分を含む空気雰囲気中で20時間昇温加熱し、そ
の際、25℃毎に加熱後のBET比表面積を測定した。
そして、加熱後のBET比表面積がイニシャルBET比
表面積の95%を維持しているときの温度を各例1〜5
の耐熱温度とした。
の例1〜5の耐熱温度測定は以下に述べる方法で行われ
た。先ず、各例1〜5のBET比表面積、即ちイニシャ
ルBET比表面積を測定し、次いで、各例1〜5を10
%の水分を含む空気雰囲気中で20時間昇温加熱し、そ
の際、25℃毎に加熱後のBET比表面積を測定した。
そして、加熱後のBET比表面積がイニシャルBET比
表面積の95%を維持しているときの温度を各例1〜5
の耐熱温度とした。
【0030】このような方法で測定された高活性ZSM
−5ゼオライトの例1〜5における耐熱温度は1000
℃であり、一方、同様の方法で測定された低活性ZSM
−5ゼオライトの例1〜5(ただし、例1と4および2
と5は同じもの)における耐熱温度は725℃であっ
て、275℃の向上が認められた。
−5ゼオライトの例1〜5における耐熱温度は1000
℃であり、一方、同様の方法で測定された低活性ZSM
−5ゼオライトの例1〜5(ただし、例1と4および2
と5は同じもの)における耐熱温度は725℃であっ
て、275℃の向上が認められた。
【0031】B.排気ガス浄化用触媒について 図4に示す単層構造の触媒11 は、微細粒状高活性ZS
M−5ゼオライトと、微細粒状触媒素子とを混合したも
ので、その触媒11 はハニカム体2に担持される。
M−5ゼオライトと、微細粒状触媒素子とを混合したも
ので、その触媒11 はハニカム体2に担持される。
【0032】触媒素子は、微細粒状セラミックス製担体
と、その担体に担持された触媒用金属および触媒用金属
酸化物の少なくとも一方とよりなる。セラミックス製担
体としては化学的に活性なγ−Al2 O3 、ZrO2 、
TiO2 、SiO2 、MgO、CeO2 等の微細粒が用
いられる。また触媒用金属および触媒用金属酸化物にお
ける金属は、周期表第Ib族、周期表第VIIa族、鉄族
および白金族の少なくとも一つの族から選択される少な
くとも一種の金属が該当する。周期表第Ib族にはC
u、Ag、Auが含まれ、また周期表第VIIa族にはM
n、Te、Reが含まれ、さらに鉄族にはFe、Co、
Niが含まれ、さらにまた白金族にはRu、Rh、P
d、Os、Ir、Ptが含まれる。必要に応じて、C
e、Ba、La、Y、Nd、Sm、Gd、Nb、Zr、
Ni、Feおよびそれらの酸化物等の助触媒が併用され
る。
と、その担体に担持された触媒用金属および触媒用金属
酸化物の少なくとも一方とよりなる。セラミックス製担
体としては化学的に活性なγ−Al2 O3 、ZrO2 、
TiO2 、SiO2 、MgO、CeO2 等の微細粒が用
いられる。また触媒用金属および触媒用金属酸化物にお
ける金属は、周期表第Ib族、周期表第VIIa族、鉄族
および白金族の少なくとも一つの族から選択される少な
くとも一種の金属が該当する。周期表第Ib族にはC
u、Ag、Auが含まれ、また周期表第VIIa族にはM
n、Te、Reが含まれ、さらに鉄族にはFe、Co、
Niが含まれ、さらにまた白金族にはRu、Rh、P
d、Os、Ir、Ptが含まれる。必要に応じて、C
e、Ba、La、Y、Nd、Sm、Gd、Nb、Zr、
Ni、Feおよびそれらの酸化物等の助触媒が併用され
る。
【0033】前記触媒11 の製造に当っては、先ず、例
えば触媒用金属を溶解している溶液中にセラミックス製
担体を投入し、その担体表面に触媒用金属を担持させて
触媒素子を製造する。次いで、高活性ZSM−5ゼオラ
イトと触媒素子とを混合してスラリ状混合物を調製し、
そのスラリ状混合物中にハニカム体2を浸漬し、引上げ
た後ハニカム体2に付着したスラリ状混合物を乾燥して
触媒11 を得る。
えば触媒用金属を溶解している溶液中にセラミックス製
担体を投入し、その担体表面に触媒用金属を担持させて
触媒素子を製造する。次いで、高活性ZSM−5ゼオラ
イトと触媒素子とを混合してスラリ状混合物を調製し、
そのスラリ状混合物中にハニカム体2を浸漬し、引上げ
た後ハニカム体2に付着したスラリ状混合物を乾燥して
触媒11 を得る。
【0034】図5に示す多層構造、図示例では二層構造
の触媒12 は、高活性ZSM−5ゼオライトよりなる少
なくとも1つの層、つまり下層31 と、前記同様の触媒
素子よりなる少なくとも1つの層、つまり上層32 とか
ら構成され、その触媒12 はハニカム体2に担持され
る。
の触媒12 は、高活性ZSM−5ゼオライトよりなる少
なくとも1つの層、つまり下層31 と、前記同様の触媒
素子よりなる少なくとも1つの層、つまり上層32 とか
ら構成され、その触媒12 はハニカム体2に担持され
る。
【0035】このような触媒12 の製造に当っては、先
ず、高活性ZSM−5ゼオライトを含むスラリ状物を調
製し、そのスラリ状物中にハニカム体2を浸漬し、引上
げた後ハニカム体2に付着したスラリ状物を乾燥して下
層31 を形成する。次いで、触媒素子を含む前記同様の
スラリ状物にハニカム体2を浸漬し、引上げた後下層3
1 に付着したスラリ状物を乾燥して上層32 を形成す
る。上層32 を高活性ZSM−5ゼオライトより構成
し、下層31 を触媒素子より構成する場合には、前記作
業において、ハニカム体2の浸漬順序を前記と逆にすれ
ばよい。
ず、高活性ZSM−5ゼオライトを含むスラリ状物を調
製し、そのスラリ状物中にハニカム体2を浸漬し、引上
げた後ハニカム体2に付着したスラリ状物を乾燥して下
層31 を形成する。次いで、触媒素子を含む前記同様の
スラリ状物にハニカム体2を浸漬し、引上げた後下層3
1 に付着したスラリ状物を乾燥して上層32 を形成す
る。上層32 を高活性ZSM−5ゼオライトより構成
し、下層31 を触媒素子より構成する場合には、前記作
業において、ハニカム体2の浸漬順序を前記と逆にすれ
ばよい。
【0036】前記触媒11 ,12 において、触媒素子の
粒径は、0.05μm以上、50μm以下である。粒径
が0.05μm未満では、触媒素子の粒径が小さすぎる
ため排気ガスの流通性が悪化し、一方、50μmを超え
るということは担体の粒径が大きくなることを意味する
ので、その担体の比表面積が小さくなって触媒用金属等
の担持量が減少し、触媒活性が低下する。好ましくは、
触媒素子の粒径は0.1μm以上、25μm以下であ
る。
粒径は、0.05μm以上、50μm以下である。粒径
が0.05μm未満では、触媒素子の粒径が小さすぎる
ため排気ガスの流通性が悪化し、一方、50μmを超え
るということは担体の粒径が大きくなることを意味する
ので、その担体の比表面積が小さくなって触媒用金属等
の担持量が減少し、触媒活性が低下する。好ましくは、
触媒素子の粒径は0.1μm以上、25μm以下であ
る。
【0037】〔I〕高活性ZSM−5ゼオライトを用い
たHC浄化用触媒について 表4は、実施例1,2および比較例1〜6の触媒の構成
を示す。表中、ゼオライトは高活性ZSM−5ゼオライ
トを、また低活性は低活性ZSM−5ゼオライトをそれ
ぞれ意味する。助触媒としてはCeO、BaO、ZrO
2 が用いられた。また実施例1,2および比較例1,3
〜6の触媒を担持するハニカム体としては、直径25m
m、長さ60mmの円筒形をなし、300セル/in2 の
ものが用いられた。
たHC浄化用触媒について 表4は、実施例1,2および比較例1〜6の触媒の構成
を示す。表中、ゼオライトは高活性ZSM−5ゼオライ
トを、また低活性は低活性ZSM−5ゼオライトをそれ
ぞれ意味する。助触媒としてはCeO、BaO、ZrO
2 が用いられた。また実施例1,2および比較例1,3
〜6の触媒を担持するハニカム体としては、直径25m
m、長さ60mmの円筒形をなし、300セル/in2 の
ものが用いられた。
【0038】
【表4】 実施例1の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトと触媒
素子との混合物より単層構造に構成され、また実施例2
の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトよりなる下層と
触媒素子よりなる上層とから二層構造に構成されてい
る。比較例1の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトに
触媒用金属をイオン交換法により担持させて構成され、
また比較例3,4の触媒は触媒素子のみから構成され、
さらに比較例5の触媒は、低活性ZSM−5ゼオライト
と触媒素子との混合物より単層構造に構成され、さらに
また比較例6の触媒は、低活性ZSM−5ゼオライトよ
りなる下層と触媒素子よりなる上層とから二層構造に構
成されている。
素子との混合物より単層構造に構成され、また実施例2
の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトよりなる下層と
触媒素子よりなる上層とから二層構造に構成されてい
る。比較例1の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトに
触媒用金属をイオン交換法により担持させて構成され、
また比較例3,4の触媒は触媒素子のみから構成され、
さらに比較例5の触媒は、低活性ZSM−5ゼオライト
と触媒素子との混合物より単層構造に構成され、さらに
また比較例6の触媒は、低活性ZSM−5ゼオライトよ
りなる下層と触媒素子よりなる上層とから二層構造に構
成されている。
【0039】比較例2の触媒は、第1ハニカム体に担持
された高活性ZSM−5ゼオライトと第2ハニカム体に
担持された触媒素子とより構成され、第1ハニカム体は
排気系の上流側に、また第2ハニカム体はその下流側に
それぞれ配設される。両ハニカム体間の間隔は5mmに設
定された。それらハニカム体は、長さが30mmであるこ
とを除いて、前記のものと同一構造を有する。
された高活性ZSM−5ゼオライトと第2ハニカム体に
担持された触媒素子とより構成され、第1ハニカム体は
排気系の上流側に、また第2ハニカム体はその下流側に
それぞれ配設される。両ハニカム体間の間隔は5mmに設
定された。それらハニカム体は、長さが30mmであるこ
とを除いて、前記のものと同一構造を有する。
【0040】実施例1および比較例1〜4の触媒につい
て、それらの初期性能を調べるため、次のようなHC浄
化テストを行い、各触媒によるHC浄化率を測定したと
ころ、図6の結果を得た。
て、それらの初期性能を調べるため、次のようなHC浄
化テストを行い、各触媒によるHC浄化率を測定したと
ころ、図6の結果を得た。
【0041】前記テストは、組成が、0.5体積%
O2 、400ppm HC(C3 H6 )、500ppm NO、
5000ppm CO、14体積%CO2 、1700ppm H
2 、10体積%H2 Oおよび残部N2 であるテスト用ガ
スを、各ハニカム体(比較例2では第1,第2ハニカム
体)内に空間速度(S.V.)20000h-1で流通さ
せると共にテスト用ガスの温度を50〜350℃まで昇
温速度3〜15℃/sec で昇温させ、この間のHC浄化
率を測定することによって行われた。
O2 、400ppm HC(C3 H6 )、500ppm NO、
5000ppm CO、14体積%CO2 、1700ppm H
2 、10体積%H2 Oおよび残部N2 であるテスト用ガ
スを、各ハニカム体(比較例2では第1,第2ハニカム
体)内に空間速度(S.V.)20000h-1で流通さ
せると共にテスト用ガスの温度を50〜350℃まで昇
温速度3〜15℃/sec で昇温させ、この間のHC浄化
率を測定することによって行われた。
【0042】図6において、線aが実施例1の触媒に、
また線b〜eが比較例1〜4の触媒にそれぞれ該当す
る。線fはガス温度を示す。図6より、線aで示す実施
例1および線bで示す比較例1の両触媒は、ガス温度の
低い領域から高い領域に亘って高いHC浄化率を有する
ことが判る。これは、ガス温度の低い領域では高活性Z
SM−5ゼオライトが高捕集率で低温のHCを吸着する
機能を発揮し、またガス温度の高い領域では触媒素子が
高いHC浄化能を発揮することに起因する。
また線b〜eが比較例1〜4の触媒にそれぞれ該当す
る。線fはガス温度を示す。図6より、線aで示す実施
例1および線bで示す比較例1の両触媒は、ガス温度の
低い領域から高い領域に亘って高いHC浄化率を有する
ことが判る。これは、ガス温度の低い領域では高活性Z
SM−5ゼオライトが高捕集率で低温のHCを吸着する
機能を発揮し、またガス温度の高い領域では触媒素子が
高いHC浄化能を発揮することに起因する。
【0043】線cで示す比較例2の触媒の場合、ガス温
度の低い領域ではHC浄化率が高いが、ガス温度の高い
領域では第2ハニカム体に担持された触媒素子の温度上
昇が第1ハニカム体によって妨げられるためHC浄化率
が低い。線d,eで示す比較例3,4の触媒は、ガス温
度の低い領域においてHC吸着能を持たないので、HC
浄化率が低い。
度の低い領域ではHC浄化率が高いが、ガス温度の高い
領域では第2ハニカム体に担持された触媒素子の温度上
昇が第1ハニカム体によって妨げられるためHC浄化率
が低い。線d,eで示す比較例3,4の触媒は、ガス温
度の低い領域においてHC吸着能を持たないので、HC
浄化率が低い。
【0044】次に、実施例1,2および比較例1,3〜
6の触媒をエンジンの排気系に配設して、900℃の高
温下に20時間保持し、その後、各触媒の耐久テスト後
の性能を調べるため、前記同様のHC浄化テストを行
い、各触媒によるHC浄化率を測定したところ、図7の
結果を得た。
6の触媒をエンジンの排気系に配設して、900℃の高
温下に20時間保持し、その後、各触媒の耐久テスト後
の性能を調べるため、前記同様のHC浄化テストを行
い、各触媒によるHC浄化率を測定したところ、図7の
結果を得た。
【0045】図7における各線と各触媒との関係は表5
の通りである。線fは前記同様にガス温度を示す。
の通りである。線fは前記同様にガス温度を示す。
【0046】
【表5】 図7より、線a1 ,g1 で示す実施例1,2の触媒は線
b1 ,e1 ,d1 ,h 1 ,k1 で示す比較例1,3〜6
の触媒に比べて耐久テスト後のHC浄化率が高い。これ
は、実施例1,2における高活性ZSM−5ゼオライト
の耐熱性が良好であることから、両触媒が優れた高温耐
久性を有することに他ならない。特に、線g1 で示す実
施例2の二層構造触媒の方が、線a1 で示す実施例1の
単層構造触媒よりも高い触媒活性を備えている。
b1 ,e1 ,d1 ,h 1 ,k1 で示す比較例1,3〜6
の触媒に比べて耐久テスト後のHC浄化率が高い。これ
は、実施例1,2における高活性ZSM−5ゼオライト
の耐熱性が良好であることから、両触媒が優れた高温耐
久性を有することに他ならない。特に、線g1 で示す実
施例2の二層構造触媒の方が、線a1 で示す実施例1の
単層構造触媒よりも高い触媒活性を備えている。
【0047】線b1 で示す比較例1の触媒の場合、前記
耐久テストにおいて高活性ZSM−5ゼオライトが耐熱
性を発揮するため、ガス温度の低い領域では高活性ZS
M−5ゼオライトのHC吸着能を得て高いHC浄化率を
示すが、前記耐久テストにおいて触媒用金属であるPd
の焼結が発生していることに起因して、ガス温度の高い
領域ではHC浄化率が低い。線d1 で示す比較例3の触
媒の場合、もともと触媒用金属であるPt,Rhの担持
量が少ない上に、前記耐久テストにより熱劣化している
ため耐久テスト前に比べてHC浄化率が大幅に低下す
る。線e1 で示す比較例4の触媒の場合、前記耐久テス
トによる熱劣化の程度が比較的小さいため、HC浄化率
の低下は小幅である。線h1 ,k1 で示す比較例5,6
の触媒の場合、前記耐熱テストによって低活性ZSM−
5ゼオライトが熱劣化するため、HC浄化率が低い。
耐久テストにおいて高活性ZSM−5ゼオライトが耐熱
性を発揮するため、ガス温度の低い領域では高活性ZS
M−5ゼオライトのHC吸着能を得て高いHC浄化率を
示すが、前記耐久テストにおいて触媒用金属であるPd
の焼結が発生していることに起因して、ガス温度の高い
領域ではHC浄化率が低い。線d1 で示す比較例3の触
媒の場合、もともと触媒用金属であるPt,Rhの担持
量が少ない上に、前記耐久テストにより熱劣化している
ため耐久テスト前に比べてHC浄化率が大幅に低下す
る。線e1 で示す比較例4の触媒の場合、前記耐久テス
トによる熱劣化の程度が比較的小さいため、HC浄化率
の低下は小幅である。線h1 ,k1 で示す比較例5,6
の触媒の場合、前記耐熱テストによって低活性ZSM−
5ゼオライトが熱劣化するため、HC浄化率が低い。
【0048】図8は、FTP LA−4モードにおける
エンジン(排気量2000cc)始動後の経過時間とH
Cの排出レベルとの関係を示す。図中、線m,a2 ,d
2 はエンジンから排出されるHC成分の変化を示し、線
mが触媒を用いなかった場合に、線a2 が前記耐久テス
ト後の実施例1の触媒を用いた場合に、線d2 が前記耐
久テスト後の比較例3の触媒を用いた場合にそれぞれ該
当する。
エンジン(排気量2000cc)始動後の経過時間とH
Cの排出レベルとの関係を示す。図中、線m,a2 ,d
2 はエンジンから排出されるHC成分の変化を示し、線
mが触媒を用いなかった場合に、線a2 が前記耐久テス
ト後の実施例1の触媒を用いた場合に、線d2 が前記耐
久テスト後の比較例3の触媒を用いた場合にそれぞれ該
当する。
【0049】図8から明らかなように、線a2 で示すよ
うに実施例1の触媒を用いると、線d2 で示す比較例3
の触媒を用いた場合に比べて、HCの排出レベルを50
%以上低減することができる。
うに実施例1の触媒を用いると、線d2 で示す比較例3
の触媒を用いた場合に比べて、HCの排出レベルを50
%以上低減することができる。
【0050】〔II〕高活性ZSM−5ゼオライトを用い
たNOx浄化用触媒について 表6は、実施例3〜7および比較例7,8の触媒の構成
を示す。表中、ゼオライトは、高活性ZSM−5ゼオラ
イトを意味し、また低活性は低活性ZSM−5ゼオライ
トを意味する。各触媒を担持するハニカム体としては、
前記同様に直径25mm、長さ60mmの円筒形をなし、3
00セル/in2 のものが用いられた。
たNOx浄化用触媒について 表6は、実施例3〜7および比較例7,8の触媒の構成
を示す。表中、ゼオライトは、高活性ZSM−5ゼオラ
イトを意味し、また低活性は低活性ZSM−5ゼオライ
トを意味する。各触媒を担持するハニカム体としては、
前記同様に直径25mm、長さ60mmの円筒形をなし、3
00セル/in2 のものが用いられた。
【0051】
【表6】 実施例3〜5の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトと
触媒素子との混合物より単層構造に構成され、また実施
例6の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトよりなる下
層と触媒素子よりなる上層とから二層構造に構成され、
さらに実施例7の触媒は、触媒素子よりなる下層と高活
性ZSM−5ゼオライトよりなる上層とから二層構造に
構成されている。
触媒素子との混合物より単層構造に構成され、また実施
例6の触媒は、高活性ZSM−5ゼオライトよりなる下
層と触媒素子よりなる上層とから二層構造に構成され、
さらに実施例7の触媒は、触媒素子よりなる下層と高活
性ZSM−5ゼオライトよりなる上層とから二層構造に
構成されている。
【0052】比較例7の触媒は、低活性ZSM−5ゼオ
ライトに触媒用金属をイオン交換法により担持させて構
成され、また比較例8の触媒は、低活性ZSM−5ゼオ
ライトと触媒素子との混合物より単層構造に構成されて
いる。
ライトに触媒用金属をイオン交換法により担持させて構
成され、また比較例8の触媒は、低活性ZSM−5ゼオ
ライトと触媒素子との混合物より単層構造に構成されて
いる。
【0053】実施例5〜7および比較例7,8の触媒に
ついて、それらの初期性能を調べるため、次のような希
薄混合気の燃焼を想定したNOx浄化テストを行い、各
触媒におけるガス温度とNOx浄化率との関係を調べた
ところ、図9の結果を得た。
ついて、それらの初期性能を調べるため、次のような希
薄混合気の燃焼を想定したNOx浄化テストを行い、各
触媒におけるガス温度とNOx浄化率との関係を調べた
ところ、図9の結果を得た。
【0054】前記テストは、組成が、10体積%O2 、
800ppm HC(C3 H6 )、800ppm NO、0.1
体積%CO、10体積%CO2 、500ppm H2 、10
体積%H2 Oおよび残部N2 であるテスト用ガスを、各
ハニカム体内に空間速度(S.V.)20000h-1で
流通させると共にテスト用ガスの温度を25〜400℃
まで昇温速度10〜40℃/min で昇温させ、この間の
NOx浄化率を測定することによって行われた。
800ppm HC(C3 H6 )、800ppm NO、0.1
体積%CO、10体積%CO2 、500ppm H2 、10
体積%H2 Oおよび残部N2 であるテスト用ガスを、各
ハニカム体内に空間速度(S.V.)20000h-1で
流通させると共にテスト用ガスの温度を25〜400℃
まで昇温速度10〜40℃/min で昇温させ、この間の
NOx浄化率を測定することによって行われた。
【0055】図9において、線n,o,uは実施例5,
6,7の触媒にそれぞれ該当し、また線p,qは比較例
7,8の触媒にそれぞれ該当する。図9から明らかなよ
うに、各触媒は比較的良好な初期性能を有する。
6,7の触媒にそれぞれ該当し、また線p,qは比較例
7,8の触媒にそれぞれ該当する。図9から明らかなよ
うに、各触媒は比較的良好な初期性能を有する。
【0056】次に実施例3〜7および比較例7,8の触
媒をエンジンの排気系に配設して、700℃の高温下に
20時間保持し、その後、各触媒の耐久テスト後の性能
を調べるため、前記同様のNOx浄化テストを行い、各
触媒によるNOx浄化率を測定したところ、図10の結
果を得た。
媒をエンジンの排気系に配設して、700℃の高温下に
20時間保持し、その後、各触媒の耐久テスト後の性能
を調べるため、前記同様のNOx浄化テストを行い、各
触媒によるNOx浄化率を測定したところ、図10の結
果を得た。
【0057】図10における各線と各触媒との関係は表
7の通りである。
7の通りである。
【0058】
【表7】 図10から明らかなように、線r1 ,s1 ,n1 ,
o1 ,u1 で示す実施例3〜7の触媒は、線p1 ,q1
で示す比較例7,8の触媒に比べて耐久テスト後のNO
x浄化率が高い。これは、実施例3〜7における高活性
ZSM−5ゼオライトの耐熱性が良好であることから、
各触媒が優れた高温耐久性を有することに他ならない。
また前記同様に、線o1 ,u1 で示す実施例6,7の二
層構造触媒は、線r1 等で示す実施例3等の単層構造触
媒よりも高い触媒活性を備えている。この場合、両実施
例6,7の触媒活性は殆ど同じである。
o1 ,u1 で示す実施例3〜7の触媒は、線p1 ,q1
で示す比較例7,8の触媒に比べて耐久テスト後のNO
x浄化率が高い。これは、実施例3〜7における高活性
ZSM−5ゼオライトの耐熱性が良好であることから、
各触媒が優れた高温耐久性を有することに他ならない。
また前記同様に、線o1 ,u1 で示す実施例6,7の二
層構造触媒は、線r1 等で示す実施例3等の単層構造触
媒よりも高い触媒活性を備えている。この場合、両実施
例6,7の触媒活性は殆ど同じである。
【0059】なお、触媒は、高活性ZSM−5ゼオライ
トよりなる層と触媒素子よりなる層を、例えば交互に積
層する、というように、両層を2以上備えることもあ
る。
トよりなる層と触媒素子よりなる層を、例えば交互に積
層する、というように、両層を2以上備えることもあ
る。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エンジン
始動直後から高いHC浄化能を発揮し、また酸素過剰状
態にある希薄混合気の燃焼に伴うNOxに対する浄化能
も高く、さらに優れた高温耐久性を有すると共に構成の
簡素化を達成された排気ガス浄化用触媒を提供すること
ができる。
始動直後から高いHC浄化能を発揮し、また酸素過剰状
態にある希薄混合気の燃焼に伴うNOxに対する浄化能
も高く、さらに優れた高温耐久性を有すると共に構成の
簡素化を達成された排気ガス浄化用触媒を提供すること
ができる。
【0061】請求項2記載の発明によれば、前記の場合
よりも高い触媒活性を有する排気ガス浄化用触媒を提供
することができる。
よりも高い触媒活性を有する排気ガス浄化用触媒を提供
することができる。
【図1】正則ZSM−5型結晶構造を示す説明図であ
る。
る。
【図2】変則ZSM−5型結晶構造を示す説明図であ
る。
る。
【図3】高活性および低活性ZSM−5ゼオライトに関
するSi化学シフトを示すグラフである。
するSi化学シフトを示すグラフである。
【図4】単層構造の触媒を示す断面図である。
【図5】二層構造の触媒を示す断面図である。
【図6】各触媒の初期性能テストにおけるガス流通開始
後の経過時間とHC浄化率との関係を示すグラフであ
る。
後の経過時間とHC浄化率との関係を示すグラフであ
る。
【図7】各触媒の耐久テスト後におけるガス流通開始後
の経過時間とHC浄化率との関係を示すグラフである。
の経過時間とHC浄化率との関係を示すグラフである。
【図8】FTP LA−4モードにおけるエンジン始動
後の経過時間とHCの排出レベルとの関係を示すグラフ
である。
後の経過時間とHCの排出レベルとの関係を示すグラフ
である。
【図9】各触媒の初期性能テストにおけるガス温度とN
Ox浄化率との関係を示すグラフである。
Ox浄化率との関係を示すグラフである。
【図10】各触媒の耐久テスト後におけるガス温度とN
Ox浄化率との関係を示すグラフである。
Ox浄化率との関係を示すグラフである。
11 ,12 触媒 2 ハニカム体 31 下層 32 上層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 貴弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 福田 薫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 遠藤 哲雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 結晶性アルミノケイ酸塩と触媒素子との
混合物より構成され、前記結晶性アルミノケイ酸塩は、
正則結晶構造を備えた結晶性アルミノケイ酸塩における
構成元素の一部が欠如した変則結晶構造を有すると共
に、その変則結晶構造におけるX線回折法による結晶格
子定数から求められた単一格子体積V1を、前記正則結
晶構造におけるX線回折法による結晶格子定数から求め
られた単一格子体積V2 よりも小(V1 <V2 )に設定
され、前記触媒素子は、セラミックス製担体と、その担
体に担持された触媒用金属および触媒用金属酸化物の少
なくとも一方とよりなり、前記触媒用金属および金属酸
化物を構成する金属は周期表第Ib族、周期表第VIIa
族、鉄族および白金族の少なくとも1つの族から選択さ
れる少なくとも一種の金属であることを特徴とする排気
ガス浄化用触媒。 - 【請求項2】 結晶性アルミノケイ酸塩よりなる少なく
とも1つの層と、触媒素子よりなる少なくとも1つの層
とから多層構造に構成され、前記結晶性アルミノケイ酸
塩は、正則結晶構造を備えた結晶性アルミノケイ酸塩に
おける構成元素の一部が欠如した変則結晶構造を有する
と共に、その変則結晶構造におけるX線回折法による結
晶格子定数から求められた単一格子体積V1 を、前記正
則結晶構造におけるX線回折法による結晶格子定数から
求められた単一格子体積V2 よりも小(V1 <V2 )に
設定され、前記触媒素子は、セラミックス製担体と、そ
の担体に担持された触媒用金属および触媒用金属酸化物
の少なくとも一方とよりなり、前記触媒用金属および金
属酸化物を構成する金属は周期表第Ib族、周期表第V
IIa族、鉄族および白金族の少なくとも1つの族から選
択される少なくとも一種の金属であることを特徴とする
排気ガス浄化用触媒。 - 【請求項3】 上層が前記触媒素子よりなり、下層が前
記結晶性アルミノケイ酸塩よりなる、請求項2記載の排
気ガス浄化用触媒。 - 【請求項4】 上層が前記結晶性アルミノケイ酸塩より
なり、下層が前記触媒素子よりなる、請求項2記載の排
気ガス浄化用触媒。 - 【請求項5】 前記変則結晶構造における前記単一格子
体積V1 がV1 ≦5373Å3 である、請求項1,2,
3または4記載の排気ガス浄化用触媒。 - 【請求項6】 アルカリ金属から選択される一種以上の
金属またはアルカリ土類金属から選択される一種以上の
金属の少なくとも一方の金属を含有し、その金属の含有
率C1 がC1 ≦450ppm である、請求項1,2,3,
4または5記載の排気ガス浄化用触媒。 - 【請求項7】 前記触媒素子は微細粒状をなし、その粒
径は0.05μm以上、50μm以下である、請求項
1,2,3,4,5または6記載の排気ガス浄化用触
媒。
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- 1994-08-19 JP JP6195255A patent/JP2849980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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