JPH0868453A - デファレンシャル装置 - Google Patents
デファレンシャル装置Info
- Publication number
- JPH0868453A JPH0868453A JP7067701A JP6770195A JPH0868453A JP H0868453 A JPH0868453 A JP H0868453A JP 7067701 A JP7067701 A JP 7067701A JP 6770195 A JP6770195 A JP 6770195A JP H0868453 A JPH0868453 A JP H0868453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- differential
- gears
- pinion
- pinion gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 72
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 42
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 42
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 42
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 12
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 8
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/22—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using friction clutches or brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/10—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/10—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears
- F16H48/11—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears having intermeshing planet gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/26—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using fluid action, e.g. viscous clutches
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/10—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears
- F16H2048/106—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears characterised by two sun gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/36—Differential gearings characterised by intentionally generating speed difference between outputs
- F16H2048/364—Differential gearings characterised by intentionally generating speed difference between outputs using electric or hydraulic motors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 速度感応型とトルク感応型の両差動制限機能
を備え、均等な差動制限特性を得る。 【構成】 エンジンに駆動されるデフケ−ス21と、デ
フケ−ス21に形成された収納孔51,53に摺動回転
自在に収納されたヘリカルピニオンギヤ55,57と、
これらのギヤ55,57を介して連結された車輪側のヘ
リカルサイドギヤ31,33と、一側部材83がサイド
ギヤ31に連結され、他側部材85に形成されたスパ−
ギヤ部87がギヤ33と噛み合うギヤ57に形成された
スパ−ギヤ73と噛み合った速度感応型の差動制限機構
81とを備えている。
を備え、均等な差動制限特性を得る。 【構成】 エンジンに駆動されるデフケ−ス21と、デ
フケ−ス21に形成された収納孔51,53に摺動回転
自在に収納されたヘリカルピニオンギヤ55,57と、
これらのギヤ55,57を介して連結された車輪側のヘ
リカルサイドギヤ31,33と、一側部材83がサイド
ギヤ31に連結され、他側部材85に形成されたスパ−
ギヤ部87がギヤ33と噛み合うギヤ57に形成された
スパ−ギヤ73と噛み合った速度感応型の差動制限機構
81とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に用いられるデ
ファレンシャル装置に関する。
ファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭63−78746号公報と実開昭
62−172842号公報と特開平3−239634号
公報に、それぞれ図6、図7、図8のような差動装置3
01,303、駆動力伝達装置305が記載されてい
る。
62−172842号公報と特開平3−239634号
公報に、それぞれ図6、図7、図8のような差動装置3
01,303、駆動力伝達装置305が記載されてい
る。
【0003】差動装置301,303はそれぞれベベル
ギヤ式の差動歯車機構307,309とビスカスカップ
リング311,313と多板クラッチ315,317と
を備えており、駆動力伝達装置305はウォ−ムギヤ式
の差動歯車機構319とビスカスカップリング321と
を備えている。
ギヤ式の差動歯車機構307,309とビスカスカップ
リング311,313と多板クラッチ315,317と
を備えており、駆動力伝達装置305はウォ−ムギヤ式
の差動歯車機構319とビスカスカップリング321と
を備えている。
【0004】ビスカスカップリング311,313,3
21は差動回転速度が大きい程差動制限力が大きくなる
速度感応型の差動制限機構である。又、多板クラッチ3
15,317は差動歯車機構307,309の噛み合い
反力によって締結されるトルク感応型の差動制限機構で
ある。
21は差動回転速度が大きい程差動制限力が大きくなる
速度感応型の差動制限機構である。又、多板クラッチ3
15,317は差動歯車機構307,309の噛み合い
反力によって締結されるトルク感応型の差動制限機構で
ある。
【0005】又、差動歯車機構319はウォ−ムギヤ噛
み合い部の摩擦によって生じるトルク伝達ロスにより、
トルク感応型の差動制限機能を得ている。
み合い部の摩擦によって生じるトルク伝達ロスにより、
トルク感応型の差動制限機能を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】差動装置301の多板
クラッチ315は車軸(シャフト)側のハブ323とデ
フケ−ス325(ハウジング)との間に配置されたS−
H型(S:シャフト、H:ハウジング)であり、ビスカ
スカップリング311は車軸側のハブ323,327と
の間に配置されたS−S型である。又、差動装置303
の多板クラッチ317とビスカスカップリング313及
び駆動力伝達装置305のビスカスカップリング321
はいずれもS−H型である。
クラッチ315は車軸(シャフト)側のハブ323とデ
フケ−ス325(ハウジング)との間に配置されたS−
H型(S:シャフト、H:ハウジング)であり、ビスカ
スカップリング311は車軸側のハブ323,327と
の間に配置されたS−S型である。又、差動装置303
の多板クラッチ317とビスカスカップリング313及
び駆動力伝達装置305のビスカスカップリング321
はいずれもS−H型である。
【0007】差動制限機構をS−S配置した場合はいず
れの車軸側(サイドギヤ側)の車輪が空転しても均等な
差動制限力が得られる。しかし、S−H配置にした場合
は、一側車輪の空転により差動が差動歯車機構を介して
差動制限機構に入力するときは、差動歯車機構によって
差動回転方向が逆転し差動制限機構に入力する差動回転
数が低下するから、他側車輪が空転し差動が差動制限機
構に直接入力する場合より差動制限力が小さくなる。従
って、いずれの車輪が空転するかによって差動制限力に
差が生じ、差動制限特性が不均等になる。
れの車軸側(サイドギヤ側)の車輪が空転しても均等な
差動制限力が得られる。しかし、S−H配置にした場合
は、一側車輪の空転により差動が差動歯車機構を介して
差動制限機構に入力するときは、差動歯車機構によって
差動回転方向が逆転し差動制限機構に入力する差動回転
数が低下するから、他側車輪が空転し差動が差動制限機
構に直接入力する場合より差動制限力が小さくなる。従
って、いずれの車輪が空転するかによって差動制限力に
差が生じ、差動制限特性が不均等になる。
【0008】上記のように、差動装置303では、速度
感応型の差動制限機構(ビスカスカップリング313)
とトルク感応型の差動制限機構(多板クラッチ317)
の両方がS−H型である。又、差動装置301ではトル
ク感応型の差動制限機構(多板クラッチ315)がS−
H型であり、駆動力伝達装置305では速度感応型の差
動制限機構(ビスカスカップリング321)がS−H型
である。このように、従来は速度感応型差動制限機能と
トルク感応型差動制限機能とを合わせて均等な差動制限
特性を備えたデファレンシャル装置はなかった。
感応型の差動制限機構(ビスカスカップリング313)
とトルク感応型の差動制限機構(多板クラッチ317)
の両方がS−H型である。又、差動装置301ではトル
ク感応型の差動制限機構(多板クラッチ315)がS−
H型であり、駆動力伝達装置305では速度感応型の差
動制限機構(ビスカスカップリング321)がS−H型
である。このように、従来は速度感応型差動制限機能と
トルク感応型差動制限機能とを合わせて均等な差動制限
特性を備えたデファレンシャル装置はなかった。
【0009】又、差動装置301ではビスカスカップリ
ング311をS−S配置する為には一方の車軸329を
他方の車軸331より長くしなければならず、車軸が不
等長になる。
ング311をS−S配置する為には一方の車軸329を
他方の車軸331より長くしなければならず、車軸が不
等長になる。
【0010】更に、差動装置301ではハブ327に段
差部333が形成されているから、組み込むべき差動機
構やデフケ−スの大きさ、形状などによっては組み込む
ことができないことがある。このように成立性が制約さ
れるから異なった車種に広く適応できない。
差部333が形成されているから、組み込むべき差動機
構やデフケ−スの大きさ、形状などによっては組み込む
ことができないことがある。このように成立性が制約さ
れるから異なった車種に広く適応できない。
【0011】そこで、この発明は、速度感応型とトルク
感応型の差動制限機能を備え、車輪のいずれが空転して
も均等な差動制限特性が得られると共に、車軸を等長に
でき、広い車種に適応できるデファレンシャル装置の提
供を目的とする。
感応型の差動制限機能を備え、車輪のいずれが空転して
も均等な差動制限特性が得られると共に、車軸を等長に
でき、広い車種に適応できるデファレンシャル装置の提
供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケ−スと、デフケ−スに形成された収納孔に摺動回転
自在に収納されたピニオンギヤと、ピニオンギヤを介し
て連結された一対の車輪側サイドギヤと、ピニオンギヤ
を介してこれらのサイドギヤに連結された速度感応型の
差動制限機構とを備えたことを特徴とする。
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケ−スと、デフケ−スに形成された収納孔に摺動回転
自在に収納されたピニオンギヤと、ピニオンギヤを介し
て連結された一対の車輪側サイドギヤと、ピニオンギヤ
を介してこれらのサイドギヤに連結された速度感応型の
差動制限機構とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力により回転駆動されるデフケ−スと、デフ
ケ−スに形成された収納孔に摺動回転自在に収納される
と共に直接又はアイドルギヤを介して互いに噛み合う第
1と第2のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤを介
して連結された一対の車輪側サイドギヤと、一側部材が
一方のサイドギヤに連結され、他側部材が他方のサイド
ギヤと噛み合うピニオンギヤ側に連結された速度感応型
の差動制限機構とを備えたことを特徴とする。
ジンの駆動力により回転駆動されるデフケ−スと、デフ
ケ−スに形成された収納孔に摺動回転自在に収納される
と共に直接又はアイドルギヤを介して互いに噛み合う第
1と第2のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤを介
して連結された一対の車輪側サイドギヤと、一側部材が
一方のサイドギヤに連結され、他側部材が他方のサイド
ギヤと噛み合うピニオンギヤ側に連結された速度感応型
の差動制限機構とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項3のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力により回転駆動されるデフケ−スと、デフ
ケ−スに形成された収納孔に摺動回転自在に収納される
と共に直接又はアイドルギヤを介して互いに噛み合う第
1と第2のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤを介
して連結された一対の車輪側サイドギヤと、一側部材が
第1のピニオンギヤと噛み合い、他側部材が第2のピニ
オンギヤと噛み合った速度感応型の差動制限機構とを備
えたことを特徴とする。
ジンの駆動力により回転駆動されるデフケ−スと、デフ
ケ−スに形成された収納孔に摺動回転自在に収納される
と共に直接又はアイドルギヤを介して互いに噛み合う第
1と第2のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤを介
して連結された一対の車輪側サイドギヤと、一側部材が
第1のピニオンギヤと噛み合い、他側部材が第2のピニ
オンギヤと噛み合った速度感応型の差動制限機構とを備
えたことを特徴とする。
【0015】請求項4のデファレンシャル装置は、他側
部材が一側部材の径方向外側に配置され、ピニオンギヤ
に他側部材と噛み合うための噛合い部を形成した請求項
2のデファレンシャル装置である。
部材が一側部材の径方向外側に配置され、ピニオンギヤ
に他側部材と噛み合うための噛合い部を形成した請求項
2のデファレンシャル装置である。
【0016】請求項5のデファレンシャル装置は、噛合
い部がスパ−ギヤである請求項4のデファレンシャル装
置である。
い部がスパ−ギヤである請求項4のデファレンシャル装
置である。
【0017】請求項6のデファレンシャル装置は、他側
部材が一側部材の径方向外側に配置され、第2のピニオ
ンギヤが他側部材の噛み合い部と直接噛み合った請求項
2のデファレンシャル装置である。
部材が一側部材の径方向外側に配置され、第2のピニオ
ンギヤが他側部材の噛み合い部と直接噛み合った請求項
2のデファレンシャル装置である。
【0018】請求項7のデファレンシャル装置は、速度
感応型差動制限機構の一側部材が一方のサイドギヤと一
体に形成され、他側部材に設けられた内歯歯車が一方の
サイドギヤと噛み合うピニオンギヤと噛み合った請求項
1のデファレンシャル装置である。
感応型差動制限機構の一側部材が一方のサイドギヤと一
体に形成され、他側部材に設けられた内歯歯車が一方の
サイドギヤと噛み合うピニオンギヤと噛み合った請求項
1のデファレンシャル装置である。
【0019】請求項8のデファレンシャル装置は、サイ
ドギヤとピニオンギヤがヘリカルギヤで構成された請求
項1、2、3、4、5、6又は7のデファレンシャル装
置である。
ドギヤとピニオンギヤがヘリカルギヤで構成された請求
項1、2、3、4、5、6又は7のデファレンシャル装
置である。
【0020】
【作用】各請求項1〜7のデファレンシャル装置におい
て、ピニオンギヤはサイドギヤとの噛み合い反力によっ
て収納孔に押し付けられ、摩擦抵抗が生じる。又、請求
項8のデファレンシャル装置では、この噛み合い反力に
加えて、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によって各
ギヤとデフケ−スとの間及びサイドギヤの間で摩擦抵抗
が生じる。これらの摩擦抵抗によって、サイドギヤ間で
作動し均等な特性が得られるS−S型のトルク感応型差
動制限機能が得られる。これに加えて、速度感応型の差
動制限機構はピニオンギヤを介して両方のサイドギヤに
連結され、サイドギヤ間で作動するからこれもS−S型
である。こうして、トルク感応型と速度感応型の両差動
制限機能をあわせて、均等な差動制限特性が得られる。
て、ピニオンギヤはサイドギヤとの噛み合い反力によっ
て収納孔に押し付けられ、摩擦抵抗が生じる。又、請求
項8のデファレンシャル装置では、この噛み合い反力に
加えて、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によって各
ギヤとデフケ−スとの間及びサイドギヤの間で摩擦抵抗
が生じる。これらの摩擦抵抗によって、サイドギヤ間で
作動し均等な特性が得られるS−S型のトルク感応型差
動制限機能が得られる。これに加えて、速度感応型の差
動制限機構はピニオンギヤを介して両方のサイドギヤに
連結され、サイドギヤ間で作動するからこれもS−S型
である。こうして、トルク感応型と速度感応型の両差動
制限機能をあわせて、均等な差動制限特性が得られる。
【0021】又、速度感応型の差動制限機構と両方のサ
イドギヤとの連結にピニオンギヤを利用したから、従来
例の差動装置301と異なって、速度感応型差動制限機
構をS−S配置するために車軸を不等長にする必要がな
い。
イドギヤとの連結にピニオンギヤを利用したから、従来
例の差動装置301と異なって、速度感応型差動制限機
構をS−S配置するために車軸を不等長にする必要がな
い。
【0022】又、請求項3のデファレンシャル装置で
は、速度感応型差動制限機構の一側部材と他側部材とを
異なったサイドギヤ側のピニオンギヤと噛み合わせるこ
とによって、速度感応型差動制限機構がユニット化する
から、差動機構部への組付けが容易になり、組付け工数
を削減できる。
は、速度感応型差動制限機構の一側部材と他側部材とを
異なったサイドギヤ側のピニオンギヤと噛み合わせるこ
とによって、速度感応型差動制限機構がユニット化する
から、差動機構部への組付けが容易になり、組付け工数
を削減できる。
【0023】請求項7のデファレンシャル装置では、速
度感応型差動制限機構の一側部材を一方のサイドギヤと
一体に形成すると共に、他側部材に内歯歯車を形成し、
一方のサイドギヤ側ピニオンギヤの径方向外側でこのピ
ニオンギヤと噛み合わせた。
度感応型差動制限機構の一側部材を一方のサイドギヤと
一体に形成すると共に、他側部材に内歯歯車を形成し、
一方のサイドギヤ側ピニオンギヤの径方向外側でこのピ
ニオンギヤと噛み合わせた。
【0024】このように、一方のサイドギヤを含めて速
度感応型差動制限機構をユニット化したから、請求項3
の構成と同様に、差動機構部への組付けが容易になり、
組付け工数を削減できる。これに加えて、一側部材と他
側部材との間に配置され粘性流体の洩れを防止する一対
のシ−ルを、一側部材と一方のサイドギヤとを一体形成
したことによって、同径にすることが可能になり、これ
らの共通化によってコストを更に低減できる。
度感応型差動制限機構をユニット化したから、請求項3
の構成と同様に、差動機構部への組付けが容易になり、
組付け工数を削減できる。これに加えて、一側部材と他
側部材との間に配置され粘性流体の洩れを防止する一対
のシ−ルを、一側部材と一方のサイドギヤとを一体形成
したことによって、同径にすることが可能になり、これ
らの共通化によってコストを更に低減できる。
【0025】又、各請求項の構成では、軸方向に配置さ
れたピニオンギヤでサイドギヤを連結する構成の差動機
構を用いたことによって、上記のように、トルク感応型
と速度感応型の差動制限機能とをそれぞれS−S配置し
ながら、速度感応型差動制限機構との連結部を含めて各
ギヤを、段付き形状ではなく、ストレ−ト形状にするこ
とができるから、ピニオンギヤやサイドギヤの製造コス
トが低減すると共に、これらの組付けが容易になり、組
付け工数を削減できる。
れたピニオンギヤでサイドギヤを連結する構成の差動機
構を用いたことによって、上記のように、トルク感応型
と速度感応型の差動制限機能とをそれぞれS−S配置し
ながら、速度感応型差動制限機構との連結部を含めて各
ギヤを、段付き形状ではなく、ストレ−ト形状にするこ
とができるから、ピニオンギヤやサイドギヤの製造コス
トが低減すると共に、これらの組付けが容易になり、組
付け工数を削減できる。
【0026】更に、速度感応型差動制限機構の一側部材
を、サイドギヤのハブと連結し、あるいは一側部材をサ
イドギヤのハブと一体に形成することにより、従来例の
ような段差部333をハブに形成する必要がなく、速度
感応型の差動制限機構を組み込むに当たってデファレン
シャル装置の成立性が高くなり、異なった車種に対して
それだけ広く適応できる。
を、サイドギヤのハブと連結し、あるいは一側部材をサ
イドギヤのハブと一体に形成することにより、従来例の
ような段差部333をハブに形成する必要がなく、速度
感応型の差動制限機構を組み込むに当たってデファレン
シャル装置の成立性が高くなり、異なった車種に対して
それだけ広く適応できる。
【0027】
【実施例】図1、5により本発明の第1実施例を説明す
る。下記のように、この実施例は請求項2、5、8の特
徴を備えている。図1はこの実施例のデファレンシャル
装置を示し、図5は各実施例を用いた車両の動力系を示
す。左右の方向はこの車両及び図1での左右の方向であ
る。
る。下記のように、この実施例は請求項2、5、8の特
徴を備えている。図1はこの実施例のデファレンシャル
装置を示し、図5は各実施例を用いた車両の動力系を示
す。左右の方向はこの車両及び図1での左右の方向であ
る。
【0028】図5のように、この動力系はエンジン1、
トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤデフ
7(後輪側に配置された図1のデファレンシャル装
置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右の
前輪17,19などから構成されている。
トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤデフ
7(後輪側に配置された図1のデファレンシャル装
置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右の
前輪17,19などから構成されている。
【0029】リヤデフ7のデフケ−ス21はデフキャリ
ヤ23内に回転自在に配置されており、デフケ−ス21
にはリングギヤ25が固定されている。このリングギヤ
25はドライブピニオンギヤ27と噛み合っており、ド
ライブピニオンギヤ27はプロペラシャフト5側に連結
されたドライブピニオンシャフト29と一体に形成され
ている。
ヤ23内に回転自在に配置されており、デフケ−ス21
にはリングギヤ25が固定されている。このリングギヤ
25はドライブピニオンギヤ27と噛み合っており、ド
ライブピニオンギヤ27はプロペラシャフト5側に連結
されたドライブピニオンシャフト29と一体に形成され
ている。
【0030】こうして、エンジン1の駆動力はトランス
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケ−
ス21を回転駆動する。デフキャリヤ23内にはオイル
溜りが形成されている。
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケ−
ス21を回転駆動する。デフキャリヤ23内にはオイル
溜りが形成されている。
【0031】図1のように、デフケ−ス21の内部には
左右のヘリカルサイドギヤ31,33が配置されてい
る。各サイドギヤ31,33はそれぞれハブ35,37
に形成されており、これらのハブ35,37はデフケ−
ス21との間に形成された軸支部39,41を介してそ
れぞれの左端部と右端部とをデフケ−ス21に支承さ
れ、互いの間に形成された軸支部43を介して支承し合
い、センタ−リングしている。各サイドギヤ31,33
はハブ35,37を介してそれぞれ後車軸9,11にス
プライン連結されている。ハブ35,37とデフケ−ス
21との間にはスラストワッシャ45,47が配置さ
れ、ハブ35,37の間にはスラストワッシャ49が配
置されている。
左右のヘリカルサイドギヤ31,33が配置されてい
る。各サイドギヤ31,33はそれぞれハブ35,37
に形成されており、これらのハブ35,37はデフケ−
ス21との間に形成された軸支部39,41を介してそ
れぞれの左端部と右端部とをデフケ−ス21に支承さ
れ、互いの間に形成された軸支部43を介して支承し合
い、センタ−リングしている。各サイドギヤ31,33
はハブ35,37を介してそれぞれ後車軸9,11にス
プライン連結されている。ハブ35,37とデフケ−ス
21との間にはスラストワッシャ45,47が配置さ
れ、ハブ35,37の間にはスラストワッシャ49が配
置されている。
【0032】デフケ−ス21には収納孔51,53が軸
方向に形成されており、これらは周方向等間隔に複数組
形成されている。これらの収納孔51,53にはそれぞ
れ第1と第2のヘリカルピニオンギヤ55,57が摺動
回転自在に収納されている。
方向に形成されており、これらは周方向等間隔に複数組
形成されている。これらの収納孔51,53にはそれぞ
れ第1と第2のヘリカルピニオンギヤ55,57が摺動
回転自在に収納されている。
【0033】第1のピニオンギヤ55は、第1と第2の
ギヤ部59,61及びこれらを連結する軸部63と、第
1ギヤ部59の左側に形成された凸部65とからなり、
第1ギヤ部59は左のサイドギヤ31と噛み合ってい
る。又、第2のピニオンギヤ57は、第1と第2のギヤ
部67,69と、第1ギヤ部67の左側に形成された軸
部71とスパ−ギヤ73(噛み合い部)とからなってい
る。第1ギヤ部67は右のサイドギヤ33と噛み合って
おり、第2ギヤ部69はピニオンギヤ55の第2ギヤ部
61と噛み合っている。
ギヤ部59,61及びこれらを連結する軸部63と、第
1ギヤ部59の左側に形成された凸部65とからなり、
第1ギヤ部59は左のサイドギヤ31と噛み合ってい
る。又、第2のピニオンギヤ57は、第1と第2のギヤ
部67,69と、第1ギヤ部67の左側に形成された軸
部71とスパ−ギヤ73(噛み合い部)とからなってい
る。第1ギヤ部67は右のサイドギヤ33と噛み合って
おり、第2ギヤ部69はピニオンギヤ55の第2ギヤ部
61と噛み合っている。
【0034】このように、各サイドギヤ31,33は径
方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ55,57と
の噛み合いによって支承されている。
方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ55,57と
の噛み合いによって支承されている。
【0035】ピニオンギヤ55は軸部63によりギヤ部
59,61の間隔が広くなっており、ピニオンギヤ57
は軸部71とスパ−ギヤ73とを形成したことによりギ
ヤ部67,69とスパ−ギヤ73との間隔が広くなって
いるから、いずれも広いスパンで収納孔51,53に支
持され、軸方向に対する倒れが防止されている。
59,61の間隔が広くなっており、ピニオンギヤ57
は軸部71とスパ−ギヤ73とを形成したことによりギ
ヤ部67,69とスパ−ギヤ73との間隔が広くなって
いるから、いずれも広いスパンで収納孔51,53に支
持され、軸方向に対する倒れが防止されている。
【0036】デフケ−ス21には開口75,77からオ
イル溜りのオイルが流出入し、内部の摺動部やギヤの噛
み合い部などを潤滑する。
イル溜りのオイルが流出入し、内部の摺動部やギヤの噛
み合い部などを潤滑する。
【0037】デフケ−ス21を回転させるエンジン1の
駆動力はピニオンギヤ55,57からサイドギヤ31,
33を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間
に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ55,57の自転
によってエンジン1の駆動力は左右各側に差動分配され
る。
駆動力はピニオンギヤ55,57からサイドギヤ31,
33を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間
に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ55,57の自転
によってエンジン1の駆動力は左右各側に差動分配され
る。
【0038】こうして、差動機構79が構成されてい
る。
る。
【0039】差動機構79の左側には、差動回転速度に
感応して差動を制限するカップリング81(速度感応型
の差動制限機構)が配置されている。このカップリング
81のハブ83(一側部材)は左サイドギヤ31のハブ
35にスプライン連結されている。又、ハウジング85
(他側部材)は右端側に形成されたスパ−ギヤ部87
(噛み合い部)でピニオンギヤ57のスパ−ギヤ73と
噛み合うと共に、ハブ35に装着された止め輪89とハ
ブ35の段差部91とにより軸方向に位置決めされてい
る。又、ハウジング85はハブ35の周上で回転自在に
支承されており、これらの間にはシ−ル93,95が配
置されている。
感応して差動を制限するカップリング81(速度感応型
の差動制限機構)が配置されている。このカップリング
81のハブ83(一側部材)は左サイドギヤ31のハブ
35にスプライン連結されている。又、ハウジング85
(他側部材)は右端側に形成されたスパ−ギヤ部87
(噛み合い部)でピニオンギヤ57のスパ−ギヤ73と
噛み合うと共に、ハブ35に装着された止め輪89とハ
ブ35の段差部91とにより軸方向に位置決めされてい
る。又、ハウジング85はハブ35の周上で回転自在に
支承されており、これらの間にはシ−ル93,95が配
置されている。
【0040】このように、カップリング81はピニオン
ギヤ57を介してサイドギヤ31,33に連結され、S
−S配置されている。
ギヤ57を介してサイドギヤ31,33に連結され、S
−S配置されている。
【0041】トルクの伝達中、ピニオンギヤ55,57
はサイドギヤ31,33との噛み合い反力により収納孔
51,53の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が発生す
る。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によってピ
ニオンギヤ55,57とデフケ−ス21及びハウジング
85との間で摩擦抵抗が発生し、サイドギヤ31,33
とワッシャ45,47,49及びデフケ−ス21との間
で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗により差動機
構79の差動が制限される。
はサイドギヤ31,33との噛み合い反力により収納孔
51,53の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が発生す
る。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によってピ
ニオンギヤ55,57とデフケ−ス21及びハウジング
85との間で摩擦抵抗が発生し、サイドギヤ31,33
とワッシャ45,47,49及びデフケ−ス21との間
で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗により差動機
構79の差動が制限される。
【0042】これらの摩擦抵抗は伝達トルクが大きい程
大きくなるから差動制限機能はトルク感応型であり、こ
の差動制限機能はサイドギヤ31,33の間で作動する
からS−S型である。
大きくなるから差動制限機能はトルク感応型であり、こ
の差動制限機能はサイドギヤ31,33の間で作動する
からS−S型である。
【0043】こうして、リヤデフ7が構成されている。
【0044】図5の車両は、後輪13,15に大トルク
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング81の速
度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動力
が送られて、走破性が向上する。
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング81の速
度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動力
が送られて、走破性が向上する。
【0045】上記のように、速度感応型とトルク感応型
の差動制限機能はいずれもS−S配置されているから、
後輪13,15のどちらが空転しても、或いは車両の旋
回方向に係わらず、均等な差動制限特性が得られ、車体
の安定性と操縦性とが向上する。又、従来例の差動装置
301と異なって、カップリング81をS−S配置する
ために車軸9,11を不等長にする必要がない。
の差動制限機能はいずれもS−S配置されているから、
後輪13,15のどちらが空転しても、或いは車両の旋
回方向に係わらず、均等な差動制限特性が得られ、車体
の安定性と操縦性とが向上する。又、従来例の差動装置
301と異なって、カップリング81をS−S配置する
ために車軸9,11を不等長にする必要がない。
【0046】又、ハウジング85とピニオンギヤ57と
の噛み合い部をヘリカルギヤにすれば、トルク感応型の
差動制限機能を不均等にすることもできる。これはデフ
ァレンシャル装置を4輪駆動車の前輪と後輪との間に配
置する場合(センタ−デフ)に有利な特性である。
の噛み合い部をヘリカルギヤにすれば、トルク感応型の
差動制限機能を不均等にすることもできる。これはデフ
ァレンシャル装置を4輪駆動車の前輪と後輪との間に配
置する場合(センタ−デフ)に有利な特性である。
【0047】これに加えて、サイドギヤ31,33と、
ピニオンギヤ55のギヤ部59,61と、ピニオンギヤ
57のギヤ部67,69とは、すべて軸方向ストレ−ト
に形成されており、段付き部がないから、製造コストが
安く、組付けも容易であり、組付け工数を削減できる。
ピニオンギヤ55のギヤ部59,61と、ピニオンギヤ
57のギヤ部67,69とは、すべて軸方向ストレ−ト
に形成されており、段付き部がないから、製造コストが
安く、組付けも容易であり、組付け工数を削減できる。
【0048】又、サイドギヤ31のハブ35をカップリ
ング81のハブ83と噛み合わせることにより、従来例
のような段差部333をハブ83に形成する必要がな
く、従って、カップリング81を組み込むに当たっての
リヤデフ7の成立性が高くなり、異なった車種に対して
それだけ広く対応できる。
ング81のハブ83と噛み合わせることにより、従来例
のような段差部333をハブ83に形成する必要がな
く、従って、カップリング81を組み込むに当たっての
リヤデフ7の成立性が高くなり、異なった車種に対して
それだけ広く対応できる。
【0049】次に、図2、5により本発明の第2実施例
を説明する。下記のように、この実施例は請求項2、
6、8の特徴を備えている。図2はこの実施例のデファ
レンシャル装置を示し、このデファレンシャル装置は図
5の車両のリヤデフ97として用いられている。なお、
図2及び以下の説明の中で上記実施例(リヤデフ7)と
同機能の部材には同じ符号が与えられている。左右の方
向はこの車両及び図2での左右の方向である。
を説明する。下記のように、この実施例は請求項2、
6、8の特徴を備えている。図2はこの実施例のデファ
レンシャル装置を示し、このデファレンシャル装置は図
5の車両のリヤデフ97として用いられている。なお、
図2及び以下の説明の中で上記実施例(リヤデフ7)と
同機能の部材には同じ符号が与えられている。左右の方
向はこの車両及び図2での左右の方向である。
【0050】図2のように、デフケ−ス99には収納孔
101,103が軸方向に形成されており、これらは周
方向等間隔に複数組形成されている。これらの収納孔1
01,103にはそれぞれ第1と第2のヘリカルピニオ
ンギヤ105,107が摺動回転自在に収納されてい
る。
101,103が軸方向に形成されており、これらは周
方向等間隔に複数組形成されている。これらの収納孔1
01,103にはそれぞれ第1と第2のヘリカルピニオ
ンギヤ105,107が摺動回転自在に収納されてい
る。
【0051】第1のピニオンギヤ105は、第1と第2
のギヤ部109,111及び第2ギヤ部111の左側に
形成された凸部113からなり、第1ギヤ部109は左
のサイドギヤ31と噛み合っている。又、第2のピニオ
ンギヤ107は、第1と第2のギヤ部115、117と
これらを連結する軸部119とからなり、第1ギヤ部1
15は右のサイドギヤ33と噛み合い、第2ギヤ部11
7の右端側はピニオンギヤ105の第2ギヤ部111と
噛み合っている。
のギヤ部109,111及び第2ギヤ部111の左側に
形成された凸部113からなり、第1ギヤ部109は左
のサイドギヤ31と噛み合っている。又、第2のピニオ
ンギヤ107は、第1と第2のギヤ部115、117と
これらを連結する軸部119とからなり、第1ギヤ部1
15は右のサイドギヤ33と噛み合い、第2ギヤ部11
7の右端側はピニオンギヤ105の第2ギヤ部111と
噛み合っている。
【0052】このように、各サイドギヤ31,33は径
方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ105,10
7との噛み合いによって支承されている。
方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ105,10
7との噛み合いによって支承されている。
【0053】デフケ−ス99を回転させるエンジン1の
駆動力はピニオンギヤ105,107からサイドギヤ3
1,33を介して左右の後輪13,15に分配され、後
輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ105,10
7の自転によってエンジン1の駆動力は左右各側に差動
分配される。
駆動力はピニオンギヤ105,107からサイドギヤ3
1,33を介して左右の後輪13,15に分配され、後
輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ105,10
7の自転によってエンジン1の駆動力は左右各側に差動
分配される。
【0054】こうして、差動機構121が構成されてい
る。
る。
【0055】差動機構121の左側には、カップリング
81(速度感応型の差動制限機構)が配置されており、
ピニオンギヤ107の第2ギヤ部117の左端側はカッ
プリング81のハウジング85に形成された噛み合い部
123と噛み合っている。このように、カップリング8
1はピニオンギヤ107を介してサイドギヤ31,33
に連結され、S−S配置されている。
81(速度感応型の差動制限機構)が配置されており、
ピニオンギヤ107の第2ギヤ部117の左端側はカッ
プリング81のハウジング85に形成された噛み合い部
123と噛み合っている。このように、カップリング8
1はピニオンギヤ107を介してサイドギヤ31,33
に連結され、S−S配置されている。
【0056】トルクの伝達中、ピニオンギヤ105,1
07に掛かる噛み合い反力と、ピニオンギヤ105,1
07とサイドギヤ31,33に掛かるヘリカルギヤの噛
み合いスラスト力とによって摩擦抵抗が発生し、上記実
施例のリヤデフ7と同様に、サイドギヤ31,33の間
で作動するS−S型のトルク感応型差動制限機能が得ら
れる。
07に掛かる噛み合い反力と、ピニオンギヤ105,1
07とサイドギヤ31,33に掛かるヘリカルギヤの噛
み合いスラスト力とによって摩擦抵抗が発生し、上記実
施例のリヤデフ7と同様に、サイドギヤ31,33の間
で作動するS−S型のトルク感応型差動制限機能が得ら
れる。
【0057】こうして、リヤデフ97が構成されてい
る。
る。
【0058】図5の車両は、後輪13,15に大トルク
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング81の速
度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動力
が送られて、走破性が向上する。
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング81の速
度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動力
が送られて、走破性が向上する。
【0059】速度感応型とトルク感応型の差動制限機能
はいずれもS−S配置されているから、後輪13,15
のどちらが空転しても、或いは車両の旋回方向に係わら
ず、均等な差動制限特性が得られ、車体の安定性と操縦
性とが向上する。又、従来例の差動装置301と異なっ
て、カップリング81をS−S配置するために車軸9,
11を不等長にする必要がない。
はいずれもS−S配置されているから、後輪13,15
のどちらが空転しても、或いは車両の旋回方向に係わら
ず、均等な差動制限特性が得られ、車体の安定性と操縦
性とが向上する。又、従来例の差動装置301と異なっ
て、カップリング81をS−S配置するために車軸9,
11を不等長にする必要がない。
【0060】又、リヤデフ97ではピニオンギヤ107
の第2ギヤ部117をカップリング81のハウジング8
5との噛み合いに利用しているから、他のピニオンギヤ
105を短くすることができると共に、矢印125の箇
所でデフケ−ス99の無駄な肉を取ることができ、リヤ
デフ97の軽量化が可能である。
の第2ギヤ部117をカップリング81のハウジング8
5との噛み合いに利用しているから、他のピニオンギヤ
105を短くすることができると共に、矢印125の箇
所でデフケ−ス99の無駄な肉を取ることができ、リヤ
デフ97の軽量化が可能である。
【0061】これに加えて、サイドギヤ31,33と、
ピニオンギヤ105のギヤ部109,111と、ピニオ
ンギヤ107のギヤ部115,117とは、すべて軸方
向ストレ−トに形成されており、段付き部がないから、
製造コストが安く、組付けが容易であり、組付け工数を
削減できる。
ピニオンギヤ105のギヤ部109,111と、ピニオ
ンギヤ107のギヤ部115,117とは、すべて軸方
向ストレ−トに形成されており、段付き部がないから、
製造コストが安く、組付けが容易であり、組付け工数を
削減できる。
【0062】又、リヤデフ7と同様に、従来例のような
段差部333をハブ83に形成する必要がなく、リヤデ
フ97の成立性が高くなり、異なった車種に対してそれ
だけ広く適応できる。
段差部333をハブ83に形成する必要がなく、リヤデ
フ97の成立性が高くなり、異なった車種に対してそれ
だけ広く適応できる。
【0063】次に、図3、5により本発明の第3実施例
を説明する。下記のように、この実施例は請求項3、
4、5、8の特徴を備えている。図3はこの実施例のデ
ファレンシャル装置を示し、このデファレンシャル装置
は図5の車両のリヤデフ127として用いられている。
なお、図3及び以下の説明の中で上記実施例(リヤデフ
7)と同機能の部材には同じ符号が与えられている。左
右の方向はこの車両及び図3での左右の方向である。
を説明する。下記のように、この実施例は請求項3、
4、5、8の特徴を備えている。図3はこの実施例のデ
ファレンシャル装置を示し、このデファレンシャル装置
は図5の車両のリヤデフ127として用いられている。
なお、図3及び以下の説明の中で上記実施例(リヤデフ
7)と同機能の部材には同じ符号が与えられている。左
右の方向はこの車両及び図3での左右の方向である。
【0064】デフケ−ス129には収納孔131,13
3が軸方向に形成されており、これらは周方向等間隔に
複数組形成されている。これらの収納孔131,133
にはそれぞれ第1と第2のヘリカルピニオンギヤ13
5,137が摺動回転自在に収納されている。
3が軸方向に形成されており、これらは周方向等間隔に
複数組形成されている。これらの収納孔131,133
にはそれぞれ第1と第2のヘリカルピニオンギヤ13
5,137が摺動回転自在に収納されている。
【0065】第1のピニオンギヤ135は、第1と第2
のギヤ部139,141と、スパ−ギヤ143(噛み合
い部)と、スパ−ギヤ143と第2ギヤ部141とを連
結する軸部145と、スパ−ギヤ143の左側に形成さ
れた凸部147とからなり、第1ギヤ部139は左のサ
イドギヤ31と噛み合っている。又、第2のピニオンギ
ヤ137は、第1と第2のギヤ部149,151と、こ
れらを連結する軸部153と、スパ−ギヤ155(噛み
合い部)と、スパ−ギヤ155と第2ギヤ部151とを
連結する軸部157とからなり、第1ギヤ部149は右
のサイドギヤ33と噛み合い、第2ギヤ部151はピニ
オンギヤ135の第2ギヤ部141と噛み合っている。
のギヤ部139,141と、スパ−ギヤ143(噛み合
い部)と、スパ−ギヤ143と第2ギヤ部141とを連
結する軸部145と、スパ−ギヤ143の左側に形成さ
れた凸部147とからなり、第1ギヤ部139は左のサ
イドギヤ31と噛み合っている。又、第2のピニオンギ
ヤ137は、第1と第2のギヤ部149,151と、こ
れらを連結する軸部153と、スパ−ギヤ155(噛み
合い部)と、スパ−ギヤ155と第2ギヤ部151とを
連結する軸部157とからなり、第1ギヤ部149は右
のサイドギヤ33と噛み合い、第2ギヤ部151はピニ
オンギヤ135の第2ギヤ部141と噛み合っている。
【0066】このように、各サイドギヤ31,33は径
方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ135,13
7との噛み合いによって支承されている。
方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ135,13
7との噛み合いによって支承されている。
【0067】ピニオンギヤ135は軸部145によりギ
ヤ部139,141の間隔が広くなっており、ピニオン
ギヤ137は軸部153,157とスパ−ギヤ155と
を形成したことによりギヤ部149とスパ−ギヤ155
との間隔が広くなっているから、いずれも広いスパンで
収納孔131,133に支持され、軸方向に対する倒れ
が防止されている。
ヤ部139,141の間隔が広くなっており、ピニオン
ギヤ137は軸部153,157とスパ−ギヤ155と
を形成したことによりギヤ部149とスパ−ギヤ155
との間隔が広くなっているから、いずれも広いスパンで
収納孔131,133に支持され、軸方向に対する倒れ
が防止されている。
【0068】デフケ−ス129には、ピニオンキャリヤ
23内のオイル溜りから、開口159や、ボス部16
1,163の内周に設けられた螺旋状のオイル溝などを
介してオイルが流出入し、内部の摺動部やギヤの噛み合
い部などを潤滑する。
23内のオイル溜りから、開口159や、ボス部16
1,163の内周に設けられた螺旋状のオイル溝などを
介してオイルが流出入し、内部の摺動部やギヤの噛み合
い部などを潤滑する。
【0069】デフケ−ス129を回転させるエンジン1
の駆動力はピニオンギヤ135,137からサイドギヤ
31,33を介して左右の後輪13,15に分配され、
後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ135,1
37の自転によってエンジン1の駆動力は左右各側に差
動分配される。
の駆動力はピニオンギヤ135,137からサイドギヤ
31,33を介して左右の後輪13,15に分配され、
後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ135,1
37の自転によってエンジン1の駆動力は左右各側に差
動分配される。
【0070】こうして、差動機構165が構成されてい
る。
る。
【0071】差動機構165の左側にはカップリング1
67(速度感応型の差動制限機構)が配置されている。
このカップリング167のハブ169(一側部材)は右
端側に形成されたスパ−ギヤ部171でピニオンギヤ1
35のスパ−ギヤ143と噛み合っており、ハウジング
173(他側部材)はスパ−ギヤ部171の左側に形成
されたスパ−ギヤ部175でピニオンギヤ137のスパ
−ギヤ155と噛み合っている。ハウジング173とデ
フケ−ス129との間にはピニオンギヤ135,137
の噛み合いスラスト力を受けるスラストワッシャ177
が配置されている。
67(速度感応型の差動制限機構)が配置されている。
このカップリング167のハブ169(一側部材)は右
端側に形成されたスパ−ギヤ部171でピニオンギヤ1
35のスパ−ギヤ143と噛み合っており、ハウジング
173(他側部材)はスパ−ギヤ部171の左側に形成
されたスパ−ギヤ部175でピニオンギヤ137のスパ
−ギヤ155と噛み合っている。ハウジング173とデ
フケ−ス129との間にはピニオンギヤ135,137
の噛み合いスラスト力を受けるスラストワッシャ177
が配置されている。
【0072】ハウジング173はハブ167の周上で回
転自在に支承されており、これらの間には同径のシ−ル
179,179が配置されている。又、ハブ167はサ
イドギヤ31のハブ部35の周上で回転自在に支承され
ており、ハブ167の内周には螺旋状のオイル溝181
が形成されている。デフケ−ス129の内部に流入した
オイルはこのオイル溝181の回転によって、ハブ部3
5との摺動部を潤滑すると共に、スラストワッシャ17
7や、スパ−ギヤ部171,175、スパ−ギヤ14
3,155などの噛み合い部にオイルを送っている。
転自在に支承されており、これらの間には同径のシ−ル
179,179が配置されている。又、ハブ167はサ
イドギヤ31のハブ部35の周上で回転自在に支承され
ており、ハブ167の内周には螺旋状のオイル溝181
が形成されている。デフケ−ス129の内部に流入した
オイルはこのオイル溝181の回転によって、ハブ部3
5との摺動部を潤滑すると共に、スラストワッシャ17
7や、スパ−ギヤ部171,175、スパ−ギヤ14
3,155などの噛み合い部にオイルを送っている。
【0073】このように、カップリング167はピニオ
ンギヤ135を介してハブ169を一方のサイドギヤ3
1と連結し、他のピニオンギヤ137を介してハウジン
グ173を他方のサイドギヤ33と連結することにより
S−S配置されている。
ンギヤ135を介してハブ169を一方のサイドギヤ3
1と連結し、他のピニオンギヤ137を介してハウジン
グ173を他方のサイドギヤ33と連結することにより
S−S配置されている。
【0074】トルクの伝達中、ピニオンギヤ135,1
37はサイドギヤ31,33との噛み合い反力により収
納孔131,133の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によ
ってピニオンギヤ135,137とデフケ−ス129及
びハウジング173との間で摩擦抵抗が発生し、スラス
トワッシャ45,47を介してサイドギヤ31,33と
デフケ−ス129との間で、又、スラストワッシャ49
を介してサイドギヤ31,33の間で摩擦抵抗が発生す
る。
37はサイドギヤ31,33との噛み合い反力により収
納孔131,133の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によ
ってピニオンギヤ135,137とデフケ−ス129及
びハウジング173との間で摩擦抵抗が発生し、スラス
トワッシャ45,47を介してサイドギヤ31,33と
デフケ−ス129との間で、又、スラストワッシャ49
を介してサイドギヤ31,33の間で摩擦抵抗が発生す
る。
【0075】これらの摩擦抵抗により、サイドギヤ3
1,33の間で作動するS−S型のトルク感応型差動制
限機能が得られる。
1,33の間で作動するS−S型のトルク感応型差動制
限機能が得られる。
【0076】こうして、リヤデフ127が構成されてい
る。
る。
【0077】図5の車両は、後輪13,15に大トルク
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング167の
速度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動
力が送られて、走破性が向上する。
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング167の
速度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動
力が送られて、走破性が向上する。
【0078】速度感応型とトルク感応型の差動制限機能
はいずれもS−S配置されているから、後輪13,15
のどちらが空転しても、或いは車両の旋回方向に係わら
ず、均等な差動制限特性が得られ、車体の安定性と操縦
性とが向上する。又、従来例の差動装置301と異なっ
て、カップリング167をS−S配置するために車軸
9,11を不等長にする必要がない。
はいずれもS−S配置されているから、後輪13,15
のどちらが空転しても、或いは車両の旋回方向に係わら
ず、均等な差動制限特性が得られ、車体の安定性と操縦
性とが向上する。又、従来例の差動装置301と異なっ
て、カップリング167をS−S配置するために車軸
9,11を不等長にする必要がない。
【0079】又、カップリング167のハブ169とハ
ウジング173の両方にそれぞれピニオンギヤ135,
137との噛み合い部(スパ−ギヤ部171,175)
を設けたことによって、カップリング167がユニット
化されたから、差動機構165への組付けが容易にな
り、組付け工数を削減できる。
ウジング173の両方にそれぞれピニオンギヤ135,
137との噛み合い部(スパ−ギヤ部171,175)
を設けたことによって、カップリング167がユニット
化されたから、差動機構165への組付けが容易にな
り、組付け工数を削減できる。
【0080】更に、カップリング167をユニット化し
たことにより、シ−ル179,179の同径化が可能に
なり、これらの共通化によってコストが低減する。
たことにより、シ−ル179,179の同径化が可能に
なり、これらの共通化によってコストが低減する。
【0081】これに加えて、サイドギヤ31,33と、
ピニオンギヤ135のギヤ部139,141及びスパ−
ギヤ143と、ピニオンギヤ137のギヤ部149,1
51及びスパ−ギヤ155は、すべて軸方向ストレ−ト
に形成されており、段付き部がないから、製造コストが
安く、組付けが容易であり、組付け工数を削減できる。
ピニオンギヤ135のギヤ部139,141及びスパ−
ギヤ143と、ピニオンギヤ137のギヤ部149,1
51及びスパ−ギヤ155は、すべて軸方向ストレ−ト
に形成されており、段付き部がないから、製造コストが
安く、組付けが容易であり、組付け工数を削減できる。
【0082】次に、図4、5により本発明の第4実施例
を説明する。下記のように、この実施例は請求項1、
7、8の特徴を備えている。図4はこの実施例のデファ
レンシャル装置を示し、このデファレンシャル装置は図
5の車両のリヤデフ183として用いられている。な
お、左右の方向はこの車両及び図4での左右の方向であ
る。
を説明する。下記のように、この実施例は請求項1、
7、8の特徴を備えている。図4はこの実施例のデファ
レンシャル装置を示し、このデファレンシャル装置は図
5の車両のリヤデフ183として用いられている。な
お、左右の方向はこの車両及び図4での左右の方向であ
る。
【0083】デフケ−ス185は、デフケ−ス本体18
7とカバ−189と抜け止めプレ−ト191とをボルト
で固定して構成されている。デフケ−ス185の内部に
は左右のヘリカルサイドギヤ193,195が配置され
ている。
7とカバ−189と抜け止めプレ−ト191とをボルト
で固定して構成されている。デフケ−ス185の内部に
は左右のヘリカルサイドギヤ193,195が配置され
ている。
【0084】各サイドギヤ193,195はそれぞれハ
ブ197,199に形成されており、これらのハブ19
7,199はデフケ−ス185との間に形成された軸支
部201,203を介してそれぞれの左端部と右端部と
をデフケ−ス185に支承されている。各サイドギヤ1
93,195はハブ197,199を介してそれぞれ後
車軸9,11にスプライン連結されている。ハブ19
7,199の間にはスラストワッシャ205が配置され
ている。
ブ197,199に形成されており、これらのハブ19
7,199はデフケ−ス185との間に形成された軸支
部201,203を介してそれぞれの左端部と右端部と
をデフケ−ス185に支承されている。各サイドギヤ1
93,195はハブ197,199を介してそれぞれ後
車軸9,11にスプライン連結されている。ハブ19
7,199の間にはスラストワッシャ205が配置され
ている。
【0085】デフケ−ス185には軸方向の収納孔20
7,209が周方向等間隔に複数組形成されている。こ
れらの収納孔207,209にはそれぞれ第1と第2の
ヘリカルピニオンギヤ211,213が摺動回転自在に
収納されている。
7,209が周方向等間隔に複数組形成されている。こ
れらの収納孔207,209にはそれぞれ第1と第2の
ヘリカルピニオンギヤ211,213が摺動回転自在に
収納されている。
【0086】第1のピニオンギヤ211は、第1と第2
のギヤ部215,217とこれらを連結する軸部219
とからなり、第1ギヤ部215は左のサイドギヤ193
(一方のサイドギヤ)と噛み合っている。又、第2のピ
ニオンギヤ213は、第1と第2のギヤ部221,22
3からなり、第1ギヤ部221は右のサイドギヤ195
と噛み合い、第2ギヤ部223はピニオンギヤ211の
第2ギヤ部217と噛み合っている。
のギヤ部215,217とこれらを連結する軸部219
とからなり、第1ギヤ部215は左のサイドギヤ193
(一方のサイドギヤ)と噛み合っている。又、第2のピ
ニオンギヤ213は、第1と第2のギヤ部221,22
3からなり、第1ギヤ部221は右のサイドギヤ195
と噛み合い、第2ギヤ部223はピニオンギヤ211の
第2ギヤ部217と噛み合っている。
【0087】このように、各サイドギヤ193,195
は径方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ211,
213との噛み合いによって支承されている。
は径方向外側の周上に配置されたピニオンギヤ211,
213との噛み合いによって支承されている。
【0088】デフケ−ス183には、開口が設けられて
おり、ボス部225,227の内周に螺旋状のオイル溝
226,228が設けられている。デフケ−ス183に
はピニオンキャリヤ23内のオイル溜りからこれらのオ
イル溝や開口を介してオイルが流出入し、摺動部やギヤ
の噛み合い部などを潤滑する。
おり、ボス部225,227の内周に螺旋状のオイル溝
226,228が設けられている。デフケ−ス183に
はピニオンキャリヤ23内のオイル溜りからこれらのオ
イル溝や開口を介してオイルが流出入し、摺動部やギヤ
の噛み合い部などを潤滑する。
【0089】デフケ−ス183を回転させるエンジン1
の駆動力はピニオンギヤ211,213からサイドギヤ
193,195を介して左右の後輪13,15に分配さ
れ、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ21
1,213の自転によってエンジン1の駆動力は左右各
側に差動分配される。
の駆動力はピニオンギヤ211,213からサイドギヤ
193,195を介して左右の後輪13,15に分配さ
れ、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ21
1,213の自転によってエンジン1の駆動力は左右各
側に差動分配される。
【0090】こうして、差動機構229が構成されてい
る。
る。
【0091】差動機構229の左側にはカップリング2
31(速度感応型の差動制限機構)が配置されている。
このカップリング231のハブ233(一側部材)は左
のサイドギヤ193のハブ197と一体に形成されてい
る。又、ハウジング235(他側部材)には右側に延設
部237が設けられ、この延設部237に内歯歯車23
9が形成されている。ハウジング235は内歯歯車23
9でピニオンギヤ211の第1ギヤ部215の左端部と
噛み合っている。ハウジング235とデフケ−ス183
との間にはピニオンギヤ211の噛み合いスラスト力を
受けるスラストワッシャ241が配置されている。
31(速度感応型の差動制限機構)が配置されている。
このカップリング231のハブ233(一側部材)は左
のサイドギヤ193のハブ197と一体に形成されてい
る。又、ハウジング235(他側部材)には右側に延設
部237が設けられ、この延設部237に内歯歯車23
9が形成されている。ハウジング235は内歯歯車23
9でピニオンギヤ211の第1ギヤ部215の左端部と
噛み合っている。ハウジング235とデフケ−ス183
との間にはピニオンギヤ211の噛み合いスラスト力を
受けるスラストワッシャ241が配置されている。
【0092】ハウジング235はハブ233の周上で回
転自在に支承されており、これらの間には同径のシ−ル
243,243が配置されている。
転自在に支承されており、これらの間には同径のシ−ル
243,243が配置されている。
【0093】このように、カップリング231はS−S
配置されており、ピニオンギヤ211を介してサイドギ
ヤ193,195の間で作動する。
配置されており、ピニオンギヤ211を介してサイドギ
ヤ193,195の間で作動する。
【0094】トルクの伝達中、ピニオンギヤ211,2
13はサイドギヤ193,195との噛み合い反力によ
り収納孔207,209の壁面に押し付けられて摩擦抵
抗が発生する。又、差動機構の各ギヤ193,195,
211,213をヘリカルギヤで構成すると、このヘリ
カルギヤの噛み合いスラスト力によってピニオンギヤ2
11,213とデフケ−ス185及びハウジング235
との間で摩擦抵抗が発生し、スラストワッシャ241を
介してサイドギヤ193とデフケ−ス185との間で、
又、サイドギヤ195とデフケ−ス185との間で、更
に、スラストワッシャ205を介してサイドギヤ19
3,195の間で摩擦抵抗が発生する。
13はサイドギヤ193,195との噛み合い反力によ
り収納孔207,209の壁面に押し付けられて摩擦抵
抗が発生する。又、差動機構の各ギヤ193,195,
211,213をヘリカルギヤで構成すると、このヘリ
カルギヤの噛み合いスラスト力によってピニオンギヤ2
11,213とデフケ−ス185及びハウジング235
との間で摩擦抵抗が発生し、スラストワッシャ241を
介してサイドギヤ193とデフケ−ス185との間で、
又、サイドギヤ195とデフケ−ス185との間で、更
に、スラストワッシャ205を介してサイドギヤ19
3,195の間で摩擦抵抗が発生する。
【0095】これらの摩擦抵抗により、サイドギヤ19
3,195の間で作動するS−S型のトルク感応型差動
制限機能が得られる。
3,195の間で作動するS−S型のトルク感応型差動
制限機能が得られる。
【0096】こうして、リヤデフ183が構成されてい
る。
る。
【0097】図5の車両は、後輪13,15に大トルク
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング231の
速度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動
力が送られて、走破性が向上する。
が掛かる発進時や加速時にこのトルク感応型の差動制限
機能によって直進安定性が向上し、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転したときはカップリング231の
速度感応型差動制限機能によりグリップ側の後輪に駆動
力が送られて、走破性が向上する。
【0098】速度感応型とトルク感応型の差動制限機能
がいずれもS−S配置されているから、後輪13,15
のどちらが空転しても、或いは車両の旋回方向に係わら
ず、均等な差動制限特性が得られ、車体の安定性と操縦
性とが向上する。又、従来例の差動装置301と異なっ
て、カップリング231をS−S配置するために車軸
9,11を不等長にする必要がない。
がいずれもS−S配置されているから、後輪13,15
のどちらが空転しても、或いは車両の旋回方向に係わら
ず、均等な差動制限特性が得られ、車体の安定性と操縦
性とが向上する。又、従来例の差動装置301と異なっ
て、カップリング231をS−S配置するために車軸
9,11を不等長にする必要がない。
【0099】又、カップリング231のハブ233をサ
イドギヤ193のハブ197と一体に形成すると共に、
ハウジング235に内歯歯車239を設けてピニオンギ
ヤ211と噛み合わせることによりカップリング231
がサイドギヤ193を含めてユニット化されたから、差
動機構229への組付けが容易になり、組付け工数を削
減できる。
イドギヤ193のハブ197と一体に形成すると共に、
ハウジング235に内歯歯車239を設けてピニオンギ
ヤ211と噛み合わせることによりカップリング231
がサイドギヤ193を含めてユニット化されたから、差
動機構229への組付けが容易になり、組付け工数を削
減できる。
【0100】更に、ハブ233をサイドギヤ193と一
体に形成したことにより、シ−ル243,243の同径
化が可能になり、これらの共通化によってコストが低減
する。
体に形成したことにより、シ−ル243,243の同径
化が可能になり、これらの共通化によってコストが低減
する。
【0101】これに加えて、サイドギヤ193,195
と、ピニオンギヤ211,213の各ギヤ部215,2
17、221,223が、すべて軸方向ストレ−トに形
成されており、段付き部がないから、製造コストが安
く、組付けが容易であり、組付け工数を削減できる。
と、ピニオンギヤ211,213の各ギヤ部215,2
17、221,223が、すべて軸方向ストレ−トに形
成されており、段付き部がないから、製造コストが安
く、組付けが容易であり、組付け工数を削減できる。
【0102】又、リヤデフ183ではピニオンギヤ21
1の第1ギヤ部215をカップリング231との噛み合
いに利用しているから、カップリング231と連結する
ためのギヤ部を別途形成する必要がなく、ピニオンギヤ
211はそれだけ形状が簡単で、低コストである。
1の第1ギヤ部215をカップリング231との噛み合
いに利用しているから、カップリング231と連結する
ためのギヤ部を別途形成する必要がなく、ピニオンギヤ
211はそれだけ形状が簡単で、低コストである。
【0103】又、カップリング231のハブ233はサ
イドギヤ193のハブ197と一体に形成することによ
り、従来例のような段差部333を形成する必要がな
く、従って、カップリング231を組み込むに当たって
リヤデフ183の成立性が高くなり、異なった車種に対
してそれだけ広く適応する。
イドギヤ193のハブ197と一体に形成することによ
り、従来例のような段差部333を形成する必要がな
く、従って、カップリング231を組み込むに当たって
リヤデフ183の成立性が高くなり、異なった車種に対
してそれだけ広く適応する。
【0104】以上、各種のリヤデフを例にして説明した
が、この発明のデファレンシャル装置はリヤデフに限ら
ず、フロントデフ(前輪側の車軸デフ)やセンタ−デフ
(駆動力を前輪と後輪とに分配するデファレンシャル装
置)にも用いられる。
が、この発明のデファレンシャル装置はリヤデフに限ら
ず、フロントデフ(前輪側の車軸デフ)やセンタ−デフ
(駆動力を前輪と後輪とに分配するデファレンシャル装
置)にも用いられる。
【0105】
【発明の効果】各請求項のデファレンシャル装置は、各
ギヤの噛み合い反力やヘリカルギヤの噛み合いスラスト
力によって生じる摩擦抵抗によりS−S型のトルク感応
型差動制限機能を得ると共に、速度感応型の差動制限機
構をピニオンギヤを介して両方のサイドギヤに連結する
ことによりS−S型の速度感応型差動制限機能を備え、
トルク感応型と速度感応型の両差動制限機能をあわせ
て、均等な差動制限特性を得ている。
ギヤの噛み合い反力やヘリカルギヤの噛み合いスラスト
力によって生じる摩擦抵抗によりS−S型のトルク感応
型差動制限機能を得ると共に、速度感応型の差動制限機
構をピニオンギヤを介して両方のサイドギヤに連結する
ことによりS−S型の速度感応型差動制限機能を備え、
トルク感応型と速度感応型の両差動制限機能をあわせ
て、均等な差動制限特性を得ている。
【0106】又、速度感応型の差動制限機構と両方のサ
イドギヤとの連結にピニオンギヤを利用したから、従来
例の差動装置301と異なって、速度感応型差動制限機
構をS−S配置するために車軸を不等長にする必要がな
い。
イドギヤとの連結にピニオンギヤを利用したから、従来
例の差動装置301と異なって、速度感応型差動制限機
構をS−S配置するために車軸を不等長にする必要がな
い。
【0107】請求項3のデファレンシャル装置では、速
度感応型差動制限機構の一側部材と他側部材の両方にそ
れぞれギヤとの噛み合い部を設けたことによって、速度
感応型差動制限機構がユニット化され、差動機構部への
組付けが容易になり、組付け工数が削減される。
度感応型差動制限機構の一側部材と他側部材の両方にそ
れぞれギヤとの噛み合い部を設けたことによって、速度
感応型差動制限機構がユニット化され、差動機構部への
組付けが容易になり、組付け工数が削減される。
【0108】請求項7のデファレンシャル装置では、速
度感応型差動制限機構の一側部材を一方のサイドギヤと
一体に形成すると共に、速度感応型差動制限機構の他側
部材に内歯歯車を形成して一方のサイドギヤ側ピニオン
ギヤと噛み合わせるとことにより、一方のサイドギヤを
含めて速度感応型差動制限機構がユニット化され、請求
項3の構成と同様に、差動機構部への組付けが容易にな
り、低コストになる。これに加えて、速度感応型差動制
限機構に用いられる一対のシ−ルを同径にすることが可
能になり、これらの共通化によって、コストを更に低減
できる。
度感応型差動制限機構の一側部材を一方のサイドギヤと
一体に形成すると共に、速度感応型差動制限機構の他側
部材に内歯歯車を形成して一方のサイドギヤ側ピニオン
ギヤと噛み合わせるとことにより、一方のサイドギヤを
含めて速度感応型差動制限機構がユニット化され、請求
項3の構成と同様に、差動機構部への組付けが容易にな
り、低コストになる。これに加えて、速度感応型差動制
限機構に用いられる一対のシ−ルを同径にすることが可
能になり、これらの共通化によって、コストを更に低減
できる。
【0109】又、軸方向に配置されたピニオンギヤでサ
イドギヤを連結する構成の差動機構を用いたことによっ
て、上記のようにトルク感応型と速度感応型の差動制限
機能とをそれぞれS−S配置しながら、速度感応型差動
制限機構との連結部を含めて各ギヤを、段付き形状では
なく、ストレ−ト形状にすることができるから、ピニオ
ンギヤやサイドギヤの製造コストが低減すると共に、こ
れらの組付けが容易になり、組付け工数が削減される。
イドギヤを連結する構成の差動機構を用いたことによっ
て、上記のようにトルク感応型と速度感応型の差動制限
機能とをそれぞれS−S配置しながら、速度感応型差動
制限機構との連結部を含めて各ギヤを、段付き形状では
なく、ストレ−ト形状にすることができるから、ピニオ
ンギヤやサイドギヤの製造コストが低減すると共に、こ
れらの組付けが容易になり、組付け工数が削減される。
【0110】更に、速度感応型差動制限機構の一側部材
を、サイドギヤのハブと連結し、あるいは一側部材をサ
イドギヤのハブと一体に構成することにより、段差部を
ハブに形成する必要がなくなり、速度感応型の差動制限
機構をデファレンシャル装置に組み込むに当たっての成
立性が高くなり、異なった車種に対してそれだけ広く対
応できる。
を、サイドギヤのハブと連結し、あるいは一側部材をサ
イドギヤのハブと一体に構成することにより、段差部を
ハブに形成する必要がなくなり、速度感応型の差動制限
機構をデファレンシャル装置に組み込むに当たっての成
立性が高くなり、異なった車種に対してそれだけ広く対
応できる。
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の断面図である。
【図5】各実施例を用いた車両の動力系を示すスケルト
ン機構図である。
ン機構図である。
【図6】第1の従来例の断面図である。
【図7】第2の従来例の断面図である。
【図8】第3の従来例の断面図である。
7、97、127、183 リヤデフ(デファレンシャ
ル装置) 21、99、129、185 デフケ−ス 31,33、193,195 ヘリカルサイドギヤ 51,53、101,103、131,133、20
7,209 収納孔 55,57、105,107、135,137、21
1,213 ヘリカルピニオンギヤ 73、143,155 スパ−ギヤ(噛み合い部) 81、167、231 カップリング(速度感応型の差
動制限機構) 83、169、233 ハブ(一側部材) 85、173、235 ハウジング(他側部材) 87 スパ−ギヤ部(噛み合い部) 123 噛み合い部
ル装置) 21、99、129、185 デフケ−ス 31,33、193,195 ヘリカルサイドギヤ 51,53、101,103、131,133、20
7,209 収納孔 55,57、105,107、135,137、21
1,213 ヘリカルピニオンギヤ 73、143,155 スパ−ギヤ(噛み合い部) 81、167、231 カップリング(速度感応型の差
動制限機構) 83、169、233 ハブ(一側部材) 85、173、235 ハウジング(他側部材) 87 スパ−ギヤ部(噛み合い部) 123 噛み合い部
Claims (8)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
デフケ−スと、デフケ−スに形成された収納孔に摺動回
転自在に収納されたピニオンギヤと、ピニオンギヤを介
して連結された一対の車輪側サイドギヤと、ピニオンギ
ヤを介してこれらのサイドギヤに連結された速度感応型
の差動制限機構とを備えたことを特徴とするデファレン
シャル装置。 - 【請求項2】 エンジンの駆動力により回転駆動される
デフケ−スと、デフケ−スに形成された収納孔に摺動回
転自在に収納されると共に直接又はアイドルギヤを介し
て互いに噛み合う第1と第2のピニオンギヤと、これら
のピニオンギヤを介して連結された一対の車輪側サイド
ギヤと、一側部材が一方のサイドギヤに連結され、他側
部材が他方のサイドギヤと噛み合うピニオンギヤ側に連
結された速度感応型の差動制限機構とを備えたことを特
徴とするデファレンシャル装置。 - 【請求項3】 エンジンの駆動力により回転駆動される
デフケ−スと、デフケ−スに形成された収納孔に摺動回
転自在に収納されると共に直接又はアイドルギヤを介し
て互いに噛み合う第1と第2のピニオンギヤと、これら
のピニオンギヤを介して連結された一対の車輪側サイド
ギヤと、一側部材が第1のピニオンギヤと噛み合い、他
側部材が第2のピニオンギヤと噛み合った速度感応型の
差動制限機構とを備えたことを特徴とするデファレンシ
ャル装置。 - 【請求項4】 他側部材が一側部材の径方向外側に配置
され、ピニオンギヤに他側部材と噛み合うための噛合い
部を形成した請求項2のデファレンシャル装置。 - 【請求項5】 噛合い部がスパ−ギヤである請求項4の
デファレンシャル装置。 - 【請求項6】 他側部材が一側部材の径方向外側に配置
され、第2のピニオンギヤが他側部材の噛み合い部と直
接噛み合った請求項2のデファレンシャル装置。 - 【請求項7】 速度感応型差動制限機構の一側部材が一
方のサイドギヤと一体に形成され、他側部材に設けられ
た内歯歯車が一方のサイドギヤと噛み合うピニオンギヤ
と噛み合った請求項1のデファレンシャル装置。 - 【請求項8】 サイドギヤとピニオンギヤがヘリカルギ
ヤで構成された請求項1、2、3、4、5、6又は7の
デファレンシャル装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7067701A JPH0868453A (ja) | 1994-06-23 | 1995-03-27 | デファレンシャル装置 |
US08/492,636 US5624346A (en) | 1994-06-23 | 1995-06-20 | Differential gear |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14146194 | 1994-06-23 | ||
JP6-141461 | 1994-06-23 | ||
JP7067701A JPH0868453A (ja) | 1994-06-23 | 1995-03-27 | デファレンシャル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868453A true JPH0868453A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=26408919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7067701A Pending JPH0868453A (ja) | 1994-06-23 | 1995-03-27 | デファレンシャル装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5624346A (ja) |
JP (1) | JPH0868453A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5727430A (en) * | 1996-10-24 | 1998-03-17 | Dyneer Corporation | Locking differential including friction pack clutch means |
US6106429A (en) * | 1999-05-17 | 2000-08-22 | Caterpillar Inc. | Thrust washer for a planetary gear assembly |
DE102010036243A1 (de) | 2010-09-03 | 2012-03-08 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Planetengetriebe zur Übertragung eines Antriebsdrehmomentes in einem Fahrzeug sowie Antriebseinheit mit dem Planetengetriebe |
DE102014203522A1 (de) * | 2014-02-27 | 2015-08-27 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Stirnraddifferentialgetriebe mit lastabhängig variierendem Überbrückungsmoment |
JP6451690B2 (ja) * | 2016-05-11 | 2019-01-16 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の駆動力制御装置 |
DE102017214916B4 (de) * | 2017-08-25 | 2021-10-07 | Audi Ag | Differentialgetriebeeinrichtung mit schaltbarer Torque Vectoring-Funktionalität |
Family Cites Families (46)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1195314A (en) * | 1916-08-22 | Difeeeential gearing | ||
GB191127123A (en) * | 1911-12-04 | 1912-04-25 | Gavin Caird Goodhart | Improvements in Balance or Differential Gearing for Motor Road Vehicles. |
US1373657A (en) * | 1919-04-11 | 1921-04-05 | John A Finefrock | Differential gearing |
US2000223A (en) * | 1934-07-09 | 1935-05-07 | Pras Louis Du | Self-locking differential |
US2269734A (en) * | 1939-09-18 | 1942-01-13 | Lyman S Powell | Differential |
FR951431A (fr) * | 1943-07-01 | 1949-10-25 | Rheinmetall Borsig Ag | Mécanisme différentiel auto-bloqueur, notamment pour véhicules automobiles |
CH237300A (de) * | 1943-11-04 | 1945-04-15 | Rheinmetall Borsig Ag | Selbstsperrendes Stirnräder-Ausgleichgetriebe. |
FR899549A (fr) * | 1943-11-10 | 1945-06-04 | Rheinmetall Borsig Ag | Mécanisme différentiel autobloqueur à pignons droits |
US2462000A (en) * | 1945-07-07 | 1949-02-15 | Dualoc Syndicate | Nonequalizing-torque differential transmission |
US2789446A (en) * | 1952-08-18 | 1957-04-23 | Dualoc Engineering Co | Variable-torque distributing transmissions |
US2900846A (en) * | 1957-11-22 | 1959-08-25 | Collins Radio Co | Antibacklash differential mechanism |
US2972265A (en) * | 1958-04-23 | 1961-02-21 | Walter Maurice | Differential mechanism for motor vehicles |
US3095761A (en) * | 1959-12-21 | 1963-07-02 | Hilado Alfonso | Self locking differential mechanism |
US3251244A (en) * | 1962-02-02 | 1966-05-17 | Claude H Nickell | Torque divided hydraulically proportioned output differential |
US3292456A (en) * | 1964-04-30 | 1966-12-20 | Illinois Tool Works | Spin limiting differential |
US3406593A (en) * | 1966-09-15 | 1968-10-22 | Illinois Tool Works | Limited slip differential mechanism |
US3706239A (en) * | 1971-02-09 | 1972-12-19 | Boise Cascade Corp | Pinion differential mechanism having internal bias torque |
US3738192A (en) * | 1971-06-29 | 1973-06-12 | Illinois Tool Works | Limited slip differential mechanisms |
US3929036A (en) * | 1973-12-26 | 1975-12-30 | Clark Equipment Co | Limited slip differential with negligible bias under light load conditions |
US4365524A (en) * | 1980-09-05 | 1982-12-28 | Tractech, Inc. | Torque-proportioning differential with wedge block thrust bearing means |
JPS5997346A (ja) * | 1982-11-24 | 1984-06-05 | Komatsu Ltd | 車両のデイフアレンシヤル装置 |
GB8317911D0 (en) * | 1983-07-01 | 1983-08-03 | Quaife R T | Differential mechanism |
US4677876A (en) * | 1984-02-13 | 1987-07-07 | Tractech, Inc. | Torque-proportioning differential with cylindrical spacer |
FR2566080A1 (fr) * | 1984-06-17 | 1985-12-20 | Mondesert Louis Xavier | Differentiel pour vehicule automoteur sans perte d'adherence motrice sur sol glissant |
US4751853A (en) * | 1985-01-09 | 1988-06-21 | Tractech, Inc. | Differential with equal depth pinion cavities |
JPS62172842A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-29 | Canon Inc | 通信装置 |
JPS6378746A (ja) * | 1986-09-22 | 1988-04-08 | 東レ株式会社 | 表面硬度化フイルム |
US4781078A (en) * | 1987-02-02 | 1988-11-01 | Dana Corporation | Locking differential with electromagnetic actuated clutch |
IT1211443B (it) * | 1987-10-30 | 1989-10-26 | Ferrari Eng | Dispositivo differenziale del tipo a slittamento controllato |
IT1224692B (it) * | 1988-07-27 | 1990-10-18 | C G C Compagnia Generale Compo | Dispositivo differenziale a slittamento limitato |
DE3920794C1 (ja) * | 1989-06-24 | 1990-07-26 | Uni-Cardan Ag, 5200 Siegburg, De | |
JPH03239634A (ja) * | 1990-02-15 | 1991-10-25 | Toyota Motor Corp | 駆動力伝達装置 |
DE4013200A1 (de) * | 1990-04-25 | 1991-10-31 | Viscodrive Gmbh | Differentialgetriebe |
DE4013196A1 (de) * | 1990-04-25 | 1991-10-31 | Viscodrive Gmbh | Differentialgetriebe |
DE4027422C2 (de) * | 1990-08-30 | 1994-02-10 | Gkn Automotive Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Veränderung des Sperrwertes |
US5169370A (en) * | 1991-07-25 | 1992-12-08 | Zexel-Gleason Usa, Inc. | End-thrust design for parallel-axis differential |
US5122101A (en) * | 1991-07-25 | 1992-06-16 | Zexel-Gleason Usa, Inc. | Parallel-axis combination gear differential |
JP3002040B2 (ja) * | 1991-11-19 | 2000-01-24 | 栃木富士産業株式会社 | デファレンシャル装置 |
US5217416A (en) * | 1992-04-17 | 1993-06-08 | Dana Corporation | Lock up/limited slip differential |
US5292291A (en) * | 1992-05-28 | 1994-03-08 | Zexel-Gleason Usa, Inc. | Parallel-axis gear differential with extended planet gears |
JP2738225B2 (ja) * | 1992-06-15 | 1998-04-08 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用左右駆動力調整装置 |
US5458547A (en) * | 1992-07-17 | 1995-10-17 | Tochigifujisangyo Kabushiki Kaisha | Differential apparatus with speed and torque sensitive differential limiting forces |
US5244440A (en) * | 1992-10-30 | 1993-09-14 | Zexel-Gleason Usa, Inc. | Differential with outwardly directed planetary gear separating forces |
US5310389A (en) * | 1992-11-17 | 1994-05-10 | Zexel-Gleason Usa, Inc. | Parallel-axis differential gear tooth modification |
US5320586A (en) * | 1992-12-31 | 1994-06-14 | Dana Corporation | Locking limited slip planetary transfer case |
US5346443A (en) * | 1993-02-23 | 1994-09-13 | Zexel-Gleason Usa, Inc. | Parallel-axis gear differential with limited edge contact between gear members |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7067701A patent/JPH0868453A/ja active Pending
- 1995-06-20 US US08/492,636 patent/US5624346A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5624346A (en) | 1997-04-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5518464A (en) | Torque divider | |
JP3844532B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP3641519B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH0868453A (ja) | デファレンシャル装置 | |
EP0246926B1 (en) | Power transfer device for four-wheel drive | |
JP2759996B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JPH07317878A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH04312247A (ja) | プラネタリーギヤ機構 | |
JP3641607B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP3650359B2 (ja) | 4輪駆動車の動力系 | |
JPH0949560A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP3637013B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP6065928B2 (ja) | 車両の駆動装置 | |
JPH07186751A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2004068904A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH0658378A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP2581512Y2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP3967575B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP2000120842A (ja) | デファレンシャル装置 | |
WO2024180526A1 (en) | Differential arrangement | |
JPH07243507A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP2000283263A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH0828653A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH07332465A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH09196145A (ja) | デファレンシャル装置 |