JPH0867192A - 車両用シートのセーフティロック機構 - Google Patents
車両用シートのセーフティロック機構Info
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- JPH0867192A JPH0867192A JP7111789A JP11178995A JPH0867192A JP H0867192 A JPH0867192 A JP H0867192A JP 7111789 A JP7111789 A JP 7111789A JP 11178995 A JP11178995 A JP 11178995A JP H0867192 A JPH0867192 A JP H0867192A
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- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
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Abstract
が加わった場合でも、シートあるいはシートバックを確
実にロックできるセーフティロック機構を提供するこ
と。 【構成】 アッパーレール4に回動自在にスクリュー1
4を取り付け、ロワレール2あるいはシートバックフレ
ーム50と連動するナット16、66をスクリュー14
と螺合させるとともに、スクリュー14及びナット1
6、66のねじのリードを摩擦角以上としたので、シー
トあるいはシートバックに加えられた負荷によりスクリ
ューは回動して、シートの前後位置あるいはシートバッ
クの傾斜角を調節できるようにした。シートに所定値以
上の減加速度が加えられると、スクリュー14が緊急ロ
ックされ、シートの前後位置あるいはシートバックの傾
斜角が保持される。
Description
れたシートスライド装置あるいはシートリクライニング
装置のセーフティロック機構に関し、更に詳しくは、シ
ートの前後位置あるいはシートバックの傾斜角を調整
中、車両の衝突等によりシートに大きな減加速度が加わ
った場合に、シートあるいはシートバックを確実にロッ
クせしめるセーフティロック機構に関する。
ば特公昭62−61462号公報は一段送りシートスラ
イドアジャスタを開示している。このアジャスタは、ラ
ッチプレートに形成された複数のラッチに2個のロック
プレートを交互に嵌合させながら、シートをスライド移
動させるもので、シートのスライド中、常に1個のロッ
クプレートがいずれかのラッチと嵌合している。
慣性力を利用してシートをロックするシートスライド装
置を開示している。このシートスライド装置は、左右2
カ所のロック部分を独立させて、一方を手動ロック式と
して通常のシート移動時に使用し、他方を慣性ロック式
として、車両衝突等に伴う急激な減加速度発生時にシー
トを自動ロックするようにしたものである。
ロック孔の前後に傾斜面を設けることによりロックプレ
ートがロック孔に容易にさそい込まれるようにしたシー
トスライド装置のロック装置を開示している。
は、一般にシートバックフレームに固定されたセクタギ
ヤに対しロックギヤの係合を手動解除することにより、
あるいは、電動でセクタギヤを揺動させることにより、
シートバックの傾斜角を適宜調節している。
ののうち、特公昭62−61462号公報に開示されて
いるシートスライドアジャスタは、1ピッチづつ操作レ
バーを操作しながらシートを前後方向に移動させる必要
があり、操作レバーの操作が面倒であるとともに、シー
トの移動に時間がかかる。
示されているものでは、G(減加速度)センサの作動に
より、ロックプレートを直ちにロックする構造ではある
が、ロックレバーの操作中には、効果がない。
開示されているロック装置においては、シートの前後位
置を調整している時にシートに減加速度が加わった場
合、ロックプレートが傾斜面に沿って確実にロック孔に
さそい込まれるという保証はない。
特に手動で操作するものは、操作レバーの操作中にシー
トに減加速度が加わった場合、シートバックが前方ある
いは後方に急激に傾動していた。
題点に鑑みてなされたものであり、操作レバーを操作し
てシートをスライド移動、あるいは、シートバックを傾
動させている時に、車両の衝突等によりシートに大きな
減加速度が加わった場合でも、シートあるいはシートバ
ックを確実にロックできるセーフティロック機構を提供
することを目的としている。
に、本発明のセーフティロック機構は、必要時に第一部
材と第二部材を互いに相対移動させる車両用シートのス
ライド装置あるいはリクライニング装置に適用されるも
のであって、上記第一部材に平行に回動自在に配設され
たスクリューと、上記第二部材と連動するナットとを螺
合させるとともに、上記スクリュー及びナットのねじが
摩擦角以上のリードを有し、上記第一及び第二部材のい
ずれか一方に加えられた負荷により上記スクリューは回
動して、上記第一及び第二部材を互いに相対移動可能と
し、さらに、シートに加えられた所定値以上の減加速度
により、上記スクリューを緊急ロックさせる手段を備え
たことを特徴とする。
一端に一体的に取り付けられたディスクと、該ディスク
を回動自在に収容する第一ケーシングで構成し、この緊
急ロック手段と、スクリューの他端を回動自在に収容す
る第二ケーシングとを上記第一部材に取り付けるととも
に、上記第一及び第二ケーシングに上記スクリューが軸
方向に移動しうるスペースを設け、所定値以上の減加速
度時に、上記ディスクと上記第一ケーシングの内部壁と
の摩擦接触により、上記スクリューを緊急ロックさせる
ようにすれば効果的である。
ースに弾性手段を収容するとともに、該弾性手段の弾性
力を外部より調整することにより、減加速度の上記所定
値を変更できるようにしたほうがよい。
一端に一体的に取り付けられたディスクと、該ディスク
に対向する一対の慣性ロック部材で構成し、上記ディス
クを回動自在に収容するとともに、上記慣性ロック部材
を摺動自在に収容する第一ケーシングと、スクリューの
他端を回動自在に収容する第二ケーシングとを上記第一
部材に取り付けるとともに、所定値以上の減加速度時
に、上記ディスクと慣性ロック手段との摩擦接触によ
り、上記スクリューを緊急ロックさせるようにしてもよ
い。
と、第一部材に回動自在に取り付けられた操作レバー
と、該操作レバーに一体的に取り付けられたカムとを更
に設け、上記操作レバーを操作することにより、上記ロ
ック部材が上記カムにより押圧されて、上記ディスクの
外周を圧接固定するようにしたほうがよい。
記第一部材にシートが固定され、上記第二部材が車両フ
ロアに固定される。
は、上記第一部材にシートクッションフレームが固定さ
れ、上記第二部材がシートバックフレームにより構成さ
れる。この場合、上記シートクッションフレームに揺動
アームの略中央部を枢着し、該揺動アームの一端を上記
シートバックフレームに固定する一方、上記揺動アーム
の他端を上記ナットに回動自在に取り付けるとよい。
された手動ロック装置と緊急ロック装置とでセーフティ
ロック機構を構成することもできる。この場合、手動ロ
ック装置を、操作レバーと、該操作レバーにより操作さ
れるロック部材と、該ロック部材との嵌合によりシート
をロックするラッチプレートとで構成する一方、緊急ロ
ック装置を、操作レバーに平行にアッパーレールに回動
自在に配設されたスクリューと、該スクリューと螺合し
ロワレールに固定されたナットとで構成し、スクリュー
及びナットのねじが摩擦角以上のリードを有し、シート
に加えられた負荷によりスクリューは回動して、アッパ
ーレール及びロワレールを互いに相対移動可能とし、か
つ、シートに加えられた所定値以上の減加速度により、
スクリューを緊急ロックさせる手段を緊急ロック装置に
設ければよい。
ードを摩擦角以上としたので、第一及び第二部材のいず
れか一方に負荷を加えると、スクリューは回動して、第
一及び第二部材を相対的に移動せしめることが可能とな
り、さらに、所定値以上の減加速度がシートに加わる
と、緊急ロック手段によりスクリューはロックされる。
体的に取り付けられたディスクと、該ディスクを回動自
在に収容する第一ケーシングで構成し、この第一ケーシ
ングと、スクリューの他端を回動自在に収容する第二ケ
ーシングにスクリューが軸方向に移動しうるスペースを
設ければ、所定値以上の減加速度時に、ディスクと第一
ケーシングの内部壁とが摩擦接触し、スクリューが緊急
ロックされる。
手段の弾性力を外部より調整できるようにすれば、スク
リューがロックされる減加速度の大きさを外部より容易
に変更できる。
ーが軸方向に移動しうるスペースを設けることなく、デ
ィスクに対向する一対の慣性ロック部材を摺動自在に第
一ケーシングに収容すれば、所定値以上の減加速度時
に、ディスクと慣性ロック手段とが摩擦接触し、スクリ
ューが緊急ロックされる。
とともに、操作レバーを回動自在に取り付け、該操作レ
バーにカムを一体的に取り付ければ、操作レバーを操作
することにより、ロック部材がカムにより押圧されて、
ディスクの外周を圧接固定することとなり、スクリュー
が常時ロックされる。
両フロアに固定すれば、本発明のセーフティロック機構
はシートスライド装置に適用される。
定し、第二部材をシートバックフレームにより構成すれ
ば、本発明のセーフティロック機構をシートリクライニ
ング装置に適用することができる。
緊急ロック装置とを並設すれば、シートの前後位置は手
動ロック装置を操作することにより調節でき、かつ、車
両の衝突等により所定値以上の減加速度が加わった場合
のシートロックは緊急ロック装置で対応できる。
しながら説明する。図1及び図2は、本発明にかかるセ
ーフティロック機構を備えたシートスライド装置を示し
ており、このシートスライド装置は、左右一対のシート
トラック及びその一方に設けられたセーフティロック機
構から構成されている。
れたロワレール2と、このロワレール2を上方から囲繞
し、ロワレール2に摺動自在に取り付けられたアッパー
レール4からなり、アッパーレール4の上にシート(図
示せず)が固定される。
状断面を有する操作レバーブラケット6及び平板状の後
部ケーシングブラケット8がそれぞれ螺着されている。
操作レバーブラケット6と後部ケーシングブラケット8
の車両幅方向に突出した部分の下面には、前部ケーシン
グ10と後部ケーシング12が螺着されており、この両
ケーシング10,12に、アッパーレール4と平行に延
在するスクリュー14の前後端がそれぞれ回動自在に支
承されている。スクリュー14はナット16と螺合して
おり、このナット16は、ナットブラケット18を介し
てロワレール2に固定されている。スクリュー14及び
ナット16のねじとしては、そのリードが摩擦角より大
きいものが選択されており、シートからアッパーレール
4を介してスクリュー14に前後方向の負荷が加えられ
ると、スクリュー14は回転し、アッパーレール4及び
シートはロワレール2に対し前後方向に移動する。
車両幅方向における先端部6bには、レバー挿入穴6c
が形成されており、この穴6cに操作レバー26が遊挿
せしめられている。また、操作レバーブラケット6の側
壁間の操作レバー26には、操作レバー26と一体的に
回動するカム28が装着されている。操作レバー26の
先端にはロックスプリング30が巻回されており、その
一端は操作レバー26の先端部に形成された溝26aに
係止されるとともに、その他端はアッパーレール4の上
面に係止されており、操作レバー26を図1における時
計方向に常時付勢している。
バーブラケット6には、その一部を切り起こして形成し
た一対の支承部6aが立設しており、この支承部6a
に、前部ケーシング10に収容された後述するディスク
を圧接ロックするロックプレート20と、このロックプ
レート20を上方に移動させてディスクとの係合を解除
する揺動アーム22が枢着されている。
0と揺動アーム22は、ほぼその中央部がピン24で固
定されており、一体的に上下に移動する。揺動アーム2
2の先端部は上方に折曲し、カム28の上部に穿設され
たスリット28aに遊挿されている。一方、ロックプレ
ート20の先端部は下方に折曲しており、この先端部と
揺動アーム22の先端部の間に、カム28は介装せしめ
られている。尚、ロックプレート先端部の下縁部20a
はディスクと係合する断面V字状の係合部となってお
り、操作レバーブラケット6に穿設された開口6dを介
して下方に延在している。
シング10は一対のケーシングハーフ10a,10bか
らなり、スクリュー14の前端にボルト34で固定され
たディスク32が前部ケーシング10の内部に収容され
ている。ディスク32の中央部には略V字状断面を有す
る環状溝32aが形成されており、環状溝前後の円周面
は傾斜面32bとなっている。また、各ケーシングハー
フ内部の円周壁はディスク32の傾斜面と同じ勾配を有
する傾斜壁10cとなっている。ボルト34の頭部には
ロッド36が立設せしめられ、このロッド36がケーシ
ングハーフ10aに形成された凹所11に遊挿せしめら
れることにより、スクリュー14を回動自在に支承して
いる。また、ロッド36の端面に形成された円錐状の凹
所36aにはボール38が嵌入せしめられるとともに、
円形プレート40を介してスプリング等の弾性手段42
により常時ロッド36に対して付勢されている。
36が直接立設せしめられ、このロッド36に対し、図
4同様、ボール38が円形プレート40を介して弾性手
段42により付勢されている。
ィロック機構の作用を説明する。操作レバー26はロッ
クスプリング30により図1における時計方向に常時付
勢されており、シートの前後位置を調節する必要がない
場合には、図3に示されているように、ロックプレート
20がカム28により押圧されている。その結果、ロッ
クプレート20の係合部20aがディスク32の環状溝
32aと係合し、ディスク32の回動、従って、スクリ
ュー14の回動は阻止され、シートは現在の位置にロッ
クされる。
合に、操作レバー26を図1における反時計方向に操作
すると、操作レバー26と一体的に回動するカム28に
より揺動アーム22が上方に移動せしめられ、揺動アー
ム22に連結されたロックプレート20が同様に上方に
移動するので、ロックプレート20の係合部20aとデ
ィスク32の環状溝32aとの係合が解除される。かか
る状態では、ディスク32の傾斜面32bとケーシング
10の内部傾斜壁10cとは所定距離離間しており、シ
ートに前後方向の負荷を加えるとスクリュー14が回転
し、シートの前後位置を適宜調節することが可能とな
る。
置を調節する場合の所謂ロックオフ状態において、車両
の衝突等によりロワレール2に大きな減加速度が加わる
と、ナット16に前後方向の力が加わり、スクリュー1
4を回転させるより前に、弾性手段42の弾性力に抗し
てスクリュー14が前後方向に移動する。その結果、ス
クリュー14に固定されたディスク32も同様に前後方
向に移動することになり、環状溝32aの前後に形成さ
れた傾斜面32bの一方が、前部ケーシング10の対応
する内部傾斜壁10cと摩擦係合し、スクリュー14の
回転が阻止されるとともに、シートが現在の位置でロッ
クされる。即ち、ディスク32と前部ケーシング10で
緊急ロック手段を構成している。
ことにより、ディスク32の傾斜面32bと前部ケーシ
ング10の内部傾斜壁10cとが摩擦係合する減加速度
を所定の値に決定することができる。
ングハーフ10aに形成されている凹所11には、衝撃
時のスクリュー移動ストロークLが設けられており(後
部ケーシング12も同様)、スクリュー14の移動量が
ストロークLに達する前にディスク32の傾斜面32b
と前部ケーシング10の内部傾斜壁10cは摩擦係合す
るように設定されている。
しており、ロッド36は、ケーシングハーフ10aの前
部壁に立設したロッド支承部44により回動自在に支承
されるとともに、ボール38はケーシングハーフ10a
の前部壁と当接している。また、スクリュー14の後端
には直接ロッド36が立設せしめられ、ロッド支承部4
4により回動自在に支承されるとともに、ボール38を
介して、後部ケーシング12の後部壁に当接し、スクリ
ュー14が前後方向に移動しない構成となっている。
32と対向する一対の慣性ロック部材46a,46bが
前後方向に摺動自在に収容されており、各慣性ロック部
材46a,46bの内周面46cは、ディスク32の対
応する傾斜面32bと同一の勾配を有している。この慣
性ロック部材46a,46bは、例えばスプリング等の
付勢手段48により互いに離反する方向に付勢されてい
る。
るシートスライド装置のロックオフ状態で、車両の衝突
等により大きな減加速度が加わると、慣性ロック部材4
6a,46bの一方が前後方向に摺動し、その内周傾斜
面46cがディスク32の対応する傾斜面32bと摩擦
係合し、ディスク32の回転、従って、スクリュー14
の回転を阻止することになり、シートは現在の位置にロ
ックされる。即ち、ディスク32と慣性ロック部材46
a,46bで緊急ロック手段を構成している。また、デ
ィスク32と慣性ロック部材46a,46bの内周面4
6cとが摩擦係合する減加速度は、付勢手段48を適宜
選定することにより変更することができる。
通常時の作用は、上記実施例と同一であるので、その説
明は省略する。
を示しており、緊急ロック手段が作動する慣性力の大き
さを外部より容易に調整できるようにしたものである。
ハーフ10a,10bには、それぞれ操作レバーブラケ
ット10d,10dが一体的に形成されるとともに、こ
の操作レバーブラケット10d,10dにレバー挿入穴
10e,10eがそれぞれ穿設されている。レバー挿入
穴10e,10eに遊挿された操作レバー26には、カ
ム28が取り付けられており、このカム28は操作レバ
ー26にピン29で固定されている。操作レバー26の
先端にはロックスプリング30が巻回されており、その
一端は操作レバー26に形成された溝26aに係止され
るとともに、その他端はケーシングハーフ10bの操作
レバーブラケット10dの上面に係止されており、操作
レバー26を図6における時計方向に常時付勢してい
る。
a,10bのカム28と対抗する側面には、切り欠き1
0f,10fが形成されており、ロック部材21が車両
幅方向に摺動自在に収容されるとともに、カム28によ
りディスク32に向かって押圧されている。切り欠き1
0f,10fの高さ方向における略中央部には、スプリ
ング係止片10g、10g(図6ではケーシングハーフ
10b側のみ示されている)が立設せしめられており、
W字状に折曲されたスプリング23,23(図6ではケ
ーシングハーフ10a側のみ示されている)の中央部が
支承される一方、スプリング23,23の上下端をロッ
ク部材21の内面と当接せしめることによりロック部材
21をカム28側に付勢している。
る中央部には、図3及び図4に示される係合部20aと
略同一形状の係合部21aが形成されており、この係合
部21aがディスク32の環状溝32aと摩擦係合する
ことにより、スクリュー14はロックされる。
じを有する円筒状のスプリング収容部10hが突設せし
められ、ロッド36の端面に形成された円錐状凹所36
a(図4参照)に嵌入したボール38、円形プレート4
1及びスプリング42が収容されるとともに、その開口
端にすりわり付き止めねじ43が螺着されている。
ング12に収容され、スクリュー14の後端に直接立設
せしめられたロッド36に対し、前部ケーシング同様、
ボール38が円形プレート41を介してスプリング42
により付勢されるとともに、後部ケーシング12の後部
開口端にすりわり付き止めねじ43が螺着されている。
は、図1乃至図4の構成と同一であるのでその説明は省
略する。
ィロック機構の作用を説明する。操作レバー26はロッ
クスプリング30により図6における時計方向に常時付
勢されており、シートの前後位置を調節する必要がない
場合には、ロック部材21がカム28により押圧され、
ロック部材21の係合部21aがディスク32の環状溝
32aと係合し、ディスク32の回動、従って、スクリ
ュー14の回動は阻止され、シートは現在の位置にロッ
クされる。
合に、操作レバー26を図6における反時計方向に操作
すると、操作レバー26と一体的にカム28が回動する
とともに、スプリング23,23の付勢力によりロック
部材21がカム28側に移動せしめられるので、ロック
部材21の係合部21aとディスク32の環状溝32a
との係合が解除される。かかる状態では、ディスク32
の傾斜面32bとケーシング10の内部傾斜壁10cと
は所定距離離間しており、シートに前後方向の負荷を加
えるとスクリュー14が回転し、シートの前後位置を適
宜調節することが可能となる。
置を調節する場合のロックオフ状態において、車両の衝
突等によりロワレール2に大きな減加速度が加わった場
合の作用は、図1乃至図4の実施例と同一であるのでそ
の説明は省略する。
性手段42の弾性力あるいは付勢手段48の付勢力を適
宜選択することにより、緊急ロック手段が作動する慣性
力の大きさを調整できるようにしたが、図6の構成で
は、スプリング42を変更することなく、すりわり付き
止めねじ43のねじこみ量を適宜調整することにより、
緊急ロック手段が作動する慣性力の大きさを外部から容
易に調整することができる。
二実施例を示しており、公知の手動ロック装置45と緊
急ロック装置47を並設したものである。
より操作されるロック部材49と、ロワレール2に接合
され、ロック部材49と嵌合するラッチプレート51と
を備え、ロック部材49に形成された爪片49aをラッ
チプレート51に形成された複数のラッチ51aのいず
れかに嵌合せしめることによりシートをロックするよう
にしている。
のうち、手動で操作される部材を省いたもので、操作レ
バー26と平行に延在するスクリュー14と、スクリュ
ー14の両端を回動自在に支承する前部及び後部ケーシ
ング10,12と、スクリュー14と螺合するナット1
6とを備えている。前部ケーシング10には、図8に示
されるように、環状溝を持たないディスク32が収容さ
れており、手動ロック装置45を解除したロックオフ状
態において、車両の衝突等によりロワレール2に所定値
以上の減加速度が加わった場合、ディスク32の前後傾
斜面32bのいずれか一方が、前部ケーシング10の対
応する内部傾斜壁10cと摩擦係合し、シートが緊急ロ
ックされる。
第三実施例を示しており、シートリクライニング装置に
適用したものである。
フレーム50に固着されたブラケット52に、ピン56
を介してシートクッションフレーム58に傾動自在に取
り付けられた傾動アーム54の一端が螺着されている。
傾動アーム54の他端には大略平行な一対の脚部54a
が設けられており、各脚部54aはピン60を介してア
ームプレート62の一端に回動自在に取り付けられると
ともに、このアームプレート62の他端はピン64を介
してナット66に回動自在に取り付けられている。この
ナット66が図1あるいは図5に示されるスクリュー1
4に螺合せしめられているので、操作レバー26を操作
しないかぎり、シートバックフレーム50の傾斜角は保
持される。
れており、この溝56aにコイルスプリング68の一端
が係止せしめられるとともに、その他端が、シートクッ
ションフレーム58に立設したスプリング係止片70に
係止せしめられており、シートバックフレーム50は、
スプリング68により前倒方向に常時付勢されている。
と図9のセーフティロック機構は、前者はナット16が
ナットブラケット18を介してロワフレーム2に固定さ
れているのに対し、後者のナット66は前後方向に移動
自在に取り付けられており、この点を除けば、他の構成
は同一であるので、その説明は省略する。
の作用を説明する。シートバックの傾斜角を調節する場
合には、操作レバー26を操作してロックプレート20
とディスク32との係合をまず解除した後、乗員の上体
を前後に移動させることにより、シートバックを傾動さ
せることができる。所望の位置で、操作レバー26から
手を放せば、ロックスプリング30の付勢力によりロッ
クプレート20の係合部20aがディスク32の環状溝
32aと係合することにより、ディスク32がロックさ
れ、シートバックがその位置で保持される。
20とディスク32との係合を解除した所謂ロックオフ
状態において、例えば他の車両の後突によりロワレール
2に大きな加速度が加わると、乗員の上体が後方に傾動
し、シートバックに負荷がかかる。同時に、傾動アーム
54の回動中心であるピン56回りにシートバックが回
転し、ナット66に前方向の力が加わる。その結果、ス
クリュー14が前方向に押されることになり、ディスク
32の環状溝32aより前方の傾斜面32bが前部ケー
シング10の対応する傾斜壁10cと摩擦接触するの
で、ディスク32がロックされ、シートバックが現在の
傾斜角で保持される。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
のリードを摩擦角以上としたので、ロックオフ状態でシ
ートあるいはシートバックに負荷を加えると、スクリュ
ーは回動し、シートの前後位置あるいはシートバックの
傾斜角を調節することができる。また、所定値以上の減
加速度がシートに加わると、ディスク及びスクリューは
ロックされ、シートが摺動端に急激に移動したり、ある
いは、シートバックが前後方向に急激に倒れることがな
い。
ク機構を備えたシートスライド装置の斜視図である。
る。
る。
図である。
図である。
ク機構を備えたシートスライド装置の斜視図である。
急ロック手段の一部断面正面図である。
ク機構を備えたシートリクライニング装置の斜視図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 必要時に第一部材と第二部材を互いに相
対移動させる車両用シートのスライド装置あるいはリク
ライニング装置において、 上記第一部材に平行に回動自在に配設されたスクリュー
と、上記第二部材と連動するナットとを螺合させるとと
もに、上記スクリュー及びナットのねじが摩擦角以上の
リードを有し、上記第一及び第二部材のいずれか一方に
加えられた負荷により上記スクリューは回動して、上記
第一及び第二部材を互いに相対移動可能とし、 さらに、シートに加えられた所定値以上の減加速度によ
り、上記スクリューを緊急ロックさせる手段を備えた車
両用シートのセーフティロック機構。 - 【請求項2】 上記緊急ロック手段が、上記スクリュー
の一端に一体的に取り付けられたディスクと、該ディス
クを回動自在に収容する第一ケーシングからなり、上記
緊急ロック手段と、スクリューの他端を回動自在に収容
する第二ケーシングとを上記第一部材に取り付けるとと
もに、上記第一及び第二ケーシングに上記スクリューが
軸方向に移動しうるスペースを設け、所定値以上の減加
速度時に、上記ディスクと上記第一ケーシングの内部壁
との摩擦接触により、上記スクリューを緊急ロックさせ
るようにした請求項1記載のセーフティロック機構。 - 【請求項3】 上記スクリューが軸方向に移動しうる上
記スペースに弾性手段を収容するとともに、該弾性手段
の弾性力を外部より調整することにより、減加速度の上
記所定値を変更できるようにした請求項2に記載のセー
フティロック機構。 - 【請求項4】 上記緊急ロック手段が、上記スクリュー
の一端に一体的に取り付けられたディスクと、該ディス
クに対向する一対の慣性ロック部材からなり、上記ディ
スクを回動自在に収容するとともに、上記慣性ロック部
材を摺動自在に収容する第一ケーシングと、スクリュー
の他端を回動自在に収容する第二ケーシングとを上記第
一部材に取り付けるとともに、所定値以上の減加速度時
に、上記ディスクと慣性ロック手段との摩擦接触によ
り、上記スクリューを緊急ロックさせるようにした請求
項1記載のセーフティロック機構。 - 【請求項5】 上記第一部材に枢着したロック部材と、
第一部材に回動自在に取り付けられた操作レバーと、該
操作レバーに一体的に取り付けられたカムとを更に備
え、上記操作レバーを操作することにより、上記ロック
部材が上記カムにより押圧されて、上記ディスクの外周
を圧接固定するようにした請求項2乃至4のいずれか1
項に記載のセーフティロック機構。 - 【請求項6】 上記第一部材にシートを固定し、上記第
二部材を車両フロアに固定した車両用シートスライド装
置に適用される請求項5記載のセーフティロック機構。 - 【請求項7】 上記第一部材にシートクッションフレー
ムを固定し、上記第二部材をシートバックフレームによ
り構成するとともに、上記シートクッションフレームに
揺動アームの略中央部を枢着し、該揺動アームの一端を
上記シートバックフレームに固定する一方、上記揺動ア
ームの他端を上記ナットに回動自在に取り付けた車両用
シートリクライニング装置に適用される請求項5記載の
セーフティロック機構。 - 【請求項8】 車両フロアに固定された一対のロワレー
ルと、該ロワレールに摺動自在に取り付けられたアッパ
ーレールに固定された車両用シートにおいて、 手動ロック装置と緊急ロック装置とを並設し、上記手動
ロック装置を、操作レバーと、該操作レバーにより操作
されるロック部材と、該ロック部材との嵌合により上記
シートをロックするラッチプレートとで構成する一方、
上記緊急ロック装置を、上記操作レバーに平行に上記ア
ッパーレールに回動自在に配設されたスクリューと、該
スクリューと螺合し上記ロワレールに固定されたナット
とで構成し、上記スクリュー及びナットのねじが摩擦角
以上のリードを有し、上記シートに加えられた負荷によ
り上記スクリューは回動して、上記アッパーレール及び
ロワレールを互いに相対移動可能とし、かつ、上記シー
トに加えられた所定値以上の減加速度により、上記スク
リューを緊急ロックさせる手段を上記緊急ロック装置に
設けた車両用シートのセーフティロック機構。
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