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JPH086005B2 - 艶消し性にすぐれた成形体用アクリル樹脂組成物、成形品およびその製造法 - Google Patents

艶消し性にすぐれた成形体用アクリル樹脂組成物、成形品およびその製造法

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Publication number
JPH086005B2
JPH086005B2 JP63275381A JP27538188A JPH086005B2 JP H086005 B2 JPH086005 B2 JP H086005B2 JP 63275381 A JP63275381 A JP 63275381A JP 27538188 A JP27538188 A JP 27538188A JP H086005 B2 JPH086005 B2 JP H086005B2
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JP
Japan
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acrylic resin
fine particles
parts
resin composition
particle size
Prior art date
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Application number
JP63275381A
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征一 川波
安太郎 伊藤
雄次 安中
耕一 野倉
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP63275381A priority Critical patent/JPH086005B2/ja
Publication of JPH01287161A publication Critical patent/JPH01287161A/ja
Publication of JPH086005B2 publication Critical patent/JPH086005B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0013Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fillers dispersed in the moulding material, e.g. metal particles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2033/00Use of polymers of unsaturated acids or derivatives thereof as moulding material
    • B29K2033/04Polymers of esters
    • B29K2033/12Polymers of methacrylic acid esters, e.g. PMMA, i.e. polymethylmethacrylate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0018Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds having particular optical properties, e.g. fluorescent or phosphorescent

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、艶消し性にすぐれたアクリル樹脂組成物、
成形品およびその製造法に関し、より詳しくは、艶消し
性にすぐれた射出成形体用アクリル樹脂組成物、該組成
物を射出成形してなる艶消し性にすぐれた表面を有する
アクリル樹脂成形品および該成形品の製造法に関する。
(従来の技術) メタクリル酸メチル重合体は、板状あるいは凹凸形状
の製品として銘板、計器カバー、ディスプレイ、照明カ
バー等の用途が多く、高級感や防眩効果を高めるため最
近艶消し表面を有するアクリル樹脂成形品としての使用
がとみに普及してきている。従来艶消し表面を有するア
クリル樹脂成形品を得るためには、押出成形ロール又は
鋳込成形、圧縮成形、射出成形などの型表面に微細な凹
凸を設けて艶消状にしたり、無機微粉体を混練押出した
り、あるいは成形後成形品に艶消コーティングをしたり
することが一般に行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の成形ロール又は金型などの成形
型表面に微細な凹凸を設けて艶消しとする場合には、そ
の艶消しの程度に応じて成形型の表面の加工を施こさな
ければならず広範な面積を均一な艶消し状態に維持する
ことが難しく、また照明カバー用途等のようにプレス加
工、真空加工などの2次熱加工が必要な場合には表面の
微細凹凸が消失して艶消し効果が消失してしまうという
解決すべき課題を有していた。このような艶消状表面の
熱成形による消失の改善技術としては無機微粉体を配合
混練・押出した艶消板(特開昭53-147748)があるが、
均一で十分な艶消状態を得るためには多量の無機微粉体
が必要であり、その結果全光線透過率・平行光線透過率
が小さくなるため良好な透光性を有する艶消状態が得ら
れないという欠点があった。また、艶消コーティングの
場合には成形工程とは別に塗装工程が必要となること、
広範囲な面積及び塗装しにくい部分には均一に塗装でき
ないなどの問題点を有してい。
本発明は、このような従来の解決すべき課題に着目し
てなされたもので、量産性にすぐれ2次熱加工を施こす
必要のない射出成形法において、成形型表面を艶消し表
面に加工することなく、防眩性、耐溶剤性および機械的
強度のすぐれた艶消し表面を有するアクリル樹脂成形品
を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、量産性にすぐれかつ2次熱加工を施こ
す必要のない射出成形法において、鋭意検討を重ねた結
果特定粒径の重合体微粒子をアクリル樹脂に配合するこ
とにより、上記課題を解決できることを見い出だし、本
発明を完成した。
すなわち、本発明によればこれらの目的は、メタクリ
ル酸メチル80%以上含むコポリマーまたはホモポリマー
であるメタクリル酸メチル重合体100重量部に対して、
平均粒子径が4〜15μmの範囲でかつ粒径10μm未満の
粒子が重量分布で65%以上を占める架橋メタクリル酸エ
ステル重合体微粒子および/または高重合度メタクリル
酸エステル重合体微粒子を0.5〜15重量部含有してなる
艶消し性にすぐれた射出成形体用アクリル樹脂組成物に
よって達成される。
また、上記目的は、上記アクリル樹脂組成物を射出成
形してなる艶消し性のすぐれたアクリル樹脂成形品によ
って達成される。
更に、上記目的は、アクリル樹脂材料を射出成形して
アクリル樹脂成形品を得る方法において、上記アクリル
樹脂組成物を艶消し加工の施こされていない成形型キャ
ビティ内に射出成形する艶消し性にすぐれたアクリル樹
脂成形品の製造法によって達成される。
(作用) 本発明でいう、メタクリル酸メチル重合体とは、メタ
クリル酸メチルを80%以上含むコポリマーまたはホモポ
リマーをいい、紫外線吸収剤、熱安定剤、着色剤、フィ
ラー等の微量添加剤を含んでいることは、なんら差し支
えない。また、その分子量は、特に本発明において制限
されるものではないが、射出成形時の混練のしやすさあ
るいは、物性面等から一般に、5万乃至50万、好ましく
は、7万乃至30万である。
本発明に用いる架橋メタクリル酸エステル重合体微粒
子および/または高重合度メタクリル酸エステル重合体
微粒子とは、メタクリル酸エステルまたはメタクリル酸
エステルを主単量体成分とするメタクリル酸エステルと
共重合可能な単量体混合物と架橋剤とを塊状重合、鋳込
重合したものを機械粉砕した微粉体あるいは懸濁重合し
て得られる微粒子、メタクリル酸エステルまたはメタク
リル酸エステルを主単量体成分とするメタクリル酸エス
テルと共重合可能な単量体混合物を重合度5000以上、好
ましくは8000以上に塊状重合、鋳込重合したものを機械
粉砕した微粉体あるいは懸濁重合して得られる微粒子、
またはこれらを混合した微粒子をいう。
本発明で使用されるメタクリル酸エステルとしては、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸ステアリルなどの直鎖脂肪族エステル、メタクリル
酸tert−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなど
の分岐脂肪族エステル、メタクリル酸アリルなどの不飽
和エステルなどであり、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸ステアリルなどの直鎖脂肪族エステルが好ましく、
メタクリル酸メチルが最も好ましい。メタクリル酸エス
テルと共重合可能な単量体の例としては、たとえば主成
分とするメタクリル酸エステル以外の(メタ)アクリル
酸アルキルエステル((メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとはアクリル酸アルキルエステル、およびメタクリ
ル酸アルキルエステルをいう。以下同じ。)、(メタ)
アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリルニトリル、スチレン、α−メ
チルスチレン、無水マレイン酸等がある。また架橋剤と
しては特に限定されないが、2個以上の不飽和基を有す
る架橋剤を用いるのが好ましく、たとえばエチレングリ
コールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
トなどの二官能性のジメタクリレートや、ジビニルベン
ゼン等が好ましく使用でき、全モノマーに対し1〜50重
量%、好ましくは5〜50重量%の範囲で用いられる。こ
れらの懸濁重合による微粒子としては、特開昭48-49838
号公報、特願昭62-307238号公報等で示された処方及び
懸濁方法によって製造されたもの、あるいは市販のもの
として松本油脂製薬株式会社製:マツモトマイクロスフ
ェアーM305(架橋ポリメチルメタクリレート球状微粒
子)、積水化成品工業株式会社製:テクポリマーMB(ポ
リメチルメタクリレート微小球状微粒子:高重合度タイ
プ)、同MBX(架橋ポリメチルメタクリレート微小球状
微粒子)などが使用できる。本発明に用いられる前記微
粒子は、平均粒子径が4〜15μmの範囲でかつ粒径10μ
m未満の粒子が重量分布で65%以上を占めるものであ
り、更に好ましい微粒子の態様としては、重合体微粒子
含量変動に対する艶消し外観の安定性および艶消し表面
の均一性の観点から粒径が1〜30μm、好ましくは1〜
20μmの範囲でかつ粒径10μm未満の粒子が重量分布で
70%以上、好ましくは90%以上を占めるものである。こ
こでいう平均粒子径とは、各粒径を重量積算し全重量の
50%にあたる粒径を意味し、たとえば重力沈降法により
透過式粒度分布測定器((株)セイシン企業製:SKA500
0)等により測定できる。艶消し状態の均一性及び風合
いの点から懸濁重合による球状微粒子が好ましく使用さ
れ、粒径分布の狭い方が均一な艶消し性が得られるので
より好ましく使用される。重合体微粒子の平均粒子径が
15μmを超える場合には表面が細かく均一な艶消し状態
とならず好ましくない。またその配合量は、目的とする
用途によって異なるが、良好な防眩性を得るためには0.
5〜15重量部、好ましくは2〜10重量部をメタクリル酸
メチル重合体100重量部あたり配合することが必要であ
る。0.5重量部未満の場合には表面の艶消し状態が十分
にならず光沢度が上昇し美麗さが失なわれ、一方15部を
超える場合には表面の艶消し状態は均一であるが、とく
に性能上好ましい影響を及ぼさない。また上記微粒子が
架橋系でなく重合度が5000未満の場合には、射出成形の
混練時微粒子が基材樹脂に溶解し艶消状態が発現しなか
ったり、極めて不充分であったりして好ましくない。
本発明における艶消し性にすぐれた射出成形体用アク
リル樹脂組成物とは、前記メタクリル酸メチル重合体10
0重量部に対して、平均粒子径が4〜15μmの範囲でか
つ粒径10μm未満の粒子が重量分布で65%以上を占める
前記架橋メタクリル酸エステル重合体微粒子および/ま
たは高重合度メタクリル酸エステル重合体微粒子を0.5
〜15重量部含有するものであり、たとえばメタクリル酸
メチル重合体および前記微粒子をヘンシルミキサーなど
で撹拌混合したものあるいは混合後押出成形機にかけて
ペレット状にしたものなどをいう。前記組成物は、安定
に保存するためあるいは成形機への喰い込みを良くする
ため、ペレット状にしたものが好ましく用いられる。本
発明の組成物は、射出成形材料として使用されるが、押
出成形では樹脂を押出した後の成形ロールとの接触状態
により艶消し状態が左右されやすいため十分にその効果
を発揮できない。
本発明における射出成形条件は本発明の本質的な構成
要件ではなく、通常の射出成形機を用い通常の射出条件
下で前記アクリル樹脂組成物を艶消し加工の施こされて
いない成形型キャビティに射出成形することにより、艶
消し性にすぐれたアクリル樹脂成形品を製造することが
でき、たとえば前記メタクリル酸メチル重合体および前
記微粒子をヘンシルミキサーなどで撹拌混合したものあ
るいは混合後押出成形機にかけペレット状にしたものを
射出成形機で鏡面金型キャビティ内に射出成形すること
により、均一な艶消し表面を有するアクリル樹脂成形品
を得ることができる。
上述の如くして得られる本発明のアクリル樹脂成形品
は、良好な機械的強度と耐溶剤性を有し防眩性のすぐれ
た艶消し表面を呈するが、基材樹脂と重合体微粒子の屈
折率がほぼ等しい時には成形後所定の表面部分を研磨す
ることにより容易に透明にすることができるので、部分
的に透明部分を有する成形品を製造する場合にも有利で
ある。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明す
る。
なお、実施例、比較例における「%」および「部」は
すべて「重量%」および「重量部」をそれぞれ表わし、
また実施例および比較例により得られたアクリル樹脂成
形品の性能は以下の方法により測定・評価した。
表面状態 室内において螢光灯を試料上に反射させて目視観察
し、試料の艶消し状態を次の記号で表わした。
○…螢光灯の輪郭が認められないかほとんど認められな
い。
△…螢光灯の輪郭は認められるが不明瞭であり、表面の
凹凸がある。
×…螢光灯の輪郭が明瞭に認められ、表面の凹凸がほと
んどない。
光線透過率測定 JISK7105に準拠して積分球式光線透過率測定装置
((株)村上色彩研究所:光線透過率・反射率計RM-1
5)により測定し、全光線透過率、平行光線透過率およ
びヘイズ値を算出した。
光沢度 JISK7105の光沢度測定に準拠して光沢度計(スガ試験
機(株):SMカラーコンピューター)により60°‐60°
反射にて測定した。
表面粗さ JISB0601に準拠して表面粗さ計((株)小坂研究所:
万能表面形状測定機SE-3C)により十点平均粗さ(Rz)
を測定した。
実施例1 5lのセパラブルフラスコに、懸濁分散剤として重合度
2120、鹸化度79.4%のポリビニルアルコール((株)ク
ラレ製PTA420)18.37gを2625mlの蒸留水に溶解させ、モ
ノマー系としてメタクリル酸ステアリル300ml、エチレ
ングリコールジメタクリレート300ml、トルエン400ml、
ラウロイルパーオキサイド1,200gの溶液を加えた。この
混合液をラボディスパーザー(三田村理研(株)製X−
1020型)を用い、顕微鏡で観察した粒径が最大のもので
20μmになるまで分散させた。フラスコに温度計、撹拌
装置、冷却管をとりつけ、窒素気流下80℃で6時間重合
反応を行なった。得られたスラリーを吸引過し、別
した微粒子を再び蒸留水に分散させて付着しているポリ
ビニルアルコールを洗浄し過した。これを100℃で2
日間真空乾燥して希釈剤のトルエンを蒸発させ光学顕微
鏡で観察したところ粒径が2〜20μmで平均粒子径7μ
m(10μm未満の粒子は重量分布で84%以上)の架橋ポ
リメチルメタクリレート微粒子を得た。
アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル
重合体100部に対して、上記架橋ポリメチルメタクリレ
ート微粒子を0.1部、1部、2部、5部、10部それぞれ
添加しヘンシルミキサーで混合撹拌の後、それぞれ押出
機(中央機械製作所製:VSK-40)で押出してペレット化
しこのペレットを鏡面のキャビティを有する金型を取り
付けた射出成形機(東芝機械(株)製:IS-25EP)により
成形温度200〜240℃、金型温度50℃の条件で成形し、厚
さ2mmの平板成形品を得た。
これらの成形品の性能評価結果を第1表に示すが、0.
1部微粒子配合以外のものは細かく均一な艶消し表面を
有するものが得られた。
実施例2 アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル
重合体100部に対して重合度9300で1〜24μmの粒度分
布を有し平均粒子径7μm(10μm未満の粒子は重量分
布で82%)の高重合度ポリメチルメタクリレート微粒子
(積水化成品工業(株)製:テクノポリマーMB−8,真比
重1.19)を1部、2部、5部、10部、15部、20部をそれ
ぞれ添加しヘンシルミキサーで混合撹拌の後それぞれ押
出機でペレット化し、このペレットを実施例1と同様に
射出成形し厚さ2mmの平板成形品を得た。これらの成形
品の性能評価結果を第1表に示すが、すべて細かく均一
な艶消し表面を有するものが得られた。
実施例3 アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル
重合体100部に対して、2〜40μmの粒度分布を有し平
均粒子径11μm(10μm未満の粒子は重量分布で65%)
の架橋ポリメチルメタクリレート微粒子(松本油脂製薬
(株)製:マイクロスフェアーM−305)を1部、5
部、10部、15部、20部それぞれ添加しヘンシルミキサー
で混合撹拌の後それぞれ押出機でペレット化し、このペ
レットを実施例1と同様に射出成形し、厚さ2mmの平板
成形品を得た。これらの成形品の性能評価を第1表に示
すが、すべて細かく均一な艶消し表面を有するものが得
られた。
実施例4 モノマー系をメタクリル酸メチル30%、エチレングリ
コール50%、アクリル酸メチル3%、スチレン16%と
し、希釈剤を用いない以外は実施例1と同様にして粒系
が6〜26μmで平均粒子径10μm(10μm未満の粒子は
重量分布で70%)の架橋重合体微粒子を得、アクリル酸
メチル5%を含有するメタクリル酸メチル重合体100部
に対して上記微粒子を0.1部、1部、5部、10部、15部
それぞれ添加しヘンシルミキサーで混合撹拌の後それぞ
れ押出機でペレット化し、実施例1と同様に射出成形し
厚さ2mmの平板成形品を得た。これらの成形品の性能評
価を第1表に示すが、微粒子を1部以上配合した成形品
は艶消し性能を有すると共に透光性のある乳白色を示し
た。
実施例5 モノマー系をメタクリル酸メチル80%、ネオペンチル
グリコールジメタクリレート20%とする以外は実施例4
と同様な方法で粒径が2〜30μmで平均粒子径10μm
(10μm未満の粒径は重量分布で70%)の架橋ポリメチ
ルメタクリレート微粒子を得、アクリル酸メチル5%を
含有するメタクリル酸メチル重合体100部に対して上記
微粒子を1部、5部、10部それぞれ添加しヘンシルミキ
サーで混合撹拌の後それぞれ押出機でペレット化し、実
施例1と同様な方法で厚さ2mmの平板成形品を得た。こ
れらの成形品の外観、光線透過率および光沢度の評価結
果は、実施例3の同じ微粒子添加量に対応する性能評価
と同様な結果を示した。
実施例6 アクリル酸メチル5%を含有するペレット状のメタク
リル酸メチル重合体100部に対して、実施例2の微粒子
と実施例3の微粒子を1:1に混合した微粒子を2部添加
しヘンシルミキサーで混合撹拌の後押出機でペレット化
し、実施例1と同様な方法で厚さ2mmの平板成形品を得
た。この成形品は細かく均一な艶消し表面を有し全光線
透過率90%、平行光線透過率87%、ヘイズ値4%、光沢
度112を示した。
比較例1 アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル
重合体100部に対して、平均粒子径100μmの架橋ポリメ
チルメタクリレート微粒子(積水化成品工業(株):テ
クポリマーMBX-100)を1部、2部、5部、10部、20部
それぞれ添加しヘンシルミキサーで混合撹拌の後、それ
ぞれ押出機でペレット化し実施例1と同様な方法で成形
し、厚さ2mmの平板成形品を得た。これらの成形品の性
能評価結果を第1表に示すが、均一な艶消し表面にはな
らず、粒子が凝集したようなマダラ状の表面を示した。
比較例2 アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル
重合体100部に対して、重合度11,100,70〜15μmに主な
粒度分布を有する平均粒子径110μmの高重合度ポリメ
チルメタクリレート微粒子(三菱レイヨン(株)製:ア
クリコン)を1部、3部、10部それぞれ添加しヘンシル
ミキサーで混合撹拌の後、それぞれ押出機でペレット化
し実施例1と同様な方法で成形し、厚さ2mmの平板成形
品を得た。これらの成形品の性能評価結果を第1表に示
すが、表面状態は比較例1と同じであった。
比較例3,4 重合体微粒子に代えて無機微粉末を使用し、実施例1
と同様に混合撹拌しペレット化の後射出成形して得た成
形品の性能評価結果を第1表に示す。無機粉末として比
較例3ではシリカ(日本ではアエロジル(株):アエロ
ゾルR−972)、比較例4では硫酸バリウム(堺化学
(株)製:沈降性硫酸バリウム)をそれぞれ使用した。
無機粉末を配合したものは艶消し状態を十分にするた
めには添加量を増加させる必要があるがこの場合透光性
が低下し、機械的強度も重合体微粒子配合のものに比べ
て大巾に低下した。
比較例5 市販の型転写シートの性能を第1表に示す。市販品A
は艶消し状態のかるいもの、市販品Bは艶消し状態のき
ついものの例である。
実施例7 アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル
重合体100部に対して、重合度9000で1〜20μmの粒度
分布を有し平均粒子径4.5μm(10μm未満の粒子は重
量分布で95%)の高重合度ポリメチルメタクリレート微
粒子および酸化チタン(石原産業(株)製:R−680)1
部をそれぞれ添加し、実施例1と同様にヘンシルミキサ
ーで混合撹拌の後それぞれ押出機でペレット化し、この
ペレットを射出成形し厚さ2mmの平板成形品を得た。こ
れらの成形品の性能評価結果を第2表に示したが、この
実施例の場合には微粒子の添加量により大巾に光沢度が
変化するものの表面粗さがほとんど変化せず表面の凹凸
が同じであるという他に見られない特徴が見い出され
た。
実施例8 重合度8500で2〜25μmの粒度分布を有し平均粒子径
8μm(10未満の粒子は重量分布で73%)の高重合度ポ
リメチルメタクリレート微粒子および炭酸カルシウム
(根本特殊化学(株)製:DNF−7)0.8部を用いること
以外は実施例7と同様にして厚さ2mmの平板成形品を
得、これらの成形品の性能評価結果を第2表に示した。
実施例9 炭酸カルシウムのかわりに黒色染顔料0.35部を使用す
ること以外は実施例8と同様にして厚さ2mmの平板成形
品を得て、これらの成形品の性能評価結果を第2表に示
した。
実施例10,比較例6 実施例2および3の重合体微粒子を含有した成形品と
比較例3の無機粉末を含有した成形品の機械的強度をAS
TMD638およびD256に準拠して測定した。この結果を下表
に示したが、無機粉末含有のものに比べて重合体微粒子
含有のものの方が機械的強度にすぐれていることがわか
る。
実施例11,比較例7 ブレーキオイル、イソプロピルアルコールに対する耐
溶剤性を評価する目的で、実施例3の組成の重合体微粒
子含有ダンベル型成形品と微粒子を含有しないダンベル
成形品を用い、片持梁法でダンベルを支持し荷重500g、
支点応力271kg/cm2の条件により、ダンベルの破断時間
を測定した。この結果を下表に示したが、重合体微粒子
を含むものの方が含まないものに比べて破断時間が延び
耐溶剤性が向上していることがわかる。
(効果) 本発明は以上説明したように、メタクリル酸メチルを
80%以上含むコポリマーまたはホモポリマーであるメタ
クリル酸メチル重合体100重量部に対して、平均粒子径
が4〜15μmの範囲でかつ粒径10μm未満の粒子が重量
分布で65%以上を占める架橋メタクリル酸エステル重合
体微粒子および/または高重合度メタクリル酸エステル
重合体微粒子を0.5〜15重量部含有してなる艶消し性に
すぐれた射出成形体用アクリル樹脂組成物であるから、
配合する重合体微粒子の粒径および添加量により艶消し
状態を変化させることができるので、簡便に種々の艶消
し状態を有する成形体用の組成物を提供することができ
る。特に量産性にすぐれた射出成形材料として有用であ
る。
また、上記艶消し性にすぐれた成形体用アクリル樹脂
組成物を射出成形してなる艶消し性にすぐれたアクリル
樹脂成形品であるから、2次熱加工を施こす必要がない
射出成形品であるので大量に安価に供給できると共に、
耐溶剤性および機械的強度にすぐれた艶消し表面を有す
る成形品であるので種々の艶消し表面を有する照明カバ
ー、ディスプレー、グレージングあるいは計器カバー等
として有用である。特に基材樹脂として透明性を有する
アクリル樹脂を使用した場合には透光性にすぐれ、省エ
ネ効果の高い成形品として有用であり、また基体樹脂と
重合体微粒子の屈折率がほぼ等しい場合には、成形後所
定の表裏部分を研磨することにより容易に透明にするこ
とができるので、部分的に透明部分を有する成形品を製
造することができ有用である。
更に本発明は、上記アクリル樹脂組成物を艶消し加工
の施こされていない成形型キャビティ内に射出成形する
艶消し性にすぐれたアクリル樹脂成形品の製造方法であ
るから、キャビティ面を微細加工するとか、十分に鏡面
に研磨する必要がなく安価に金型を製作することがで
き、また1つの型で成形材料を変えることにより種々の
艶消し品と鏡面品を製造できるので、安価・簡便にかつ
多種類の艶消し表面状態を有するアクリル樹脂成形品を
提供することができ有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−159440(JP,A) 特開 昭61−78859(JP,A) 特開 昭59−38253(JP,A) 特開 昭57−14650(JP,A) 特開 昭58−180547(JP,A) 特開 昭59−78253(JP,A) 特開 昭59−86650(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタクリル酸メチルを80%以上含むコポリ
    マーまたはホモポリマーであるメタクリル酸メチル重合
    体100重量部に対して、平均粒子径が4〜15μmの範囲
    でかつ粒径10μm未満の粒子が重量分布で65%以上を占
    める架橋メタクリル酸エステル重合体微粒子および/ま
    たは高重合度メタクリル酸エステル重合体微粒子を0.5
    〜15重量部含有してなる艶消し性にすぐれた射出成形体
    用アクリル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】微粒子が、メタクリル酸メチルを主成分と
    する架橋重合体微粒子および/または高重合度重合体微
    粒子である請求項1記載のアクリル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】微粒子が、架橋ポリメチルメタクリレート
    微粒子および/または高重合度ポリメチルメタクリレー
    ト微粒子である請求項1記載のアクリル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載のアクリル樹脂組成物
    を射出成形してなる艶消し性にすぐれたアクリル樹脂成
    形品。
  5. 【請求項5】アクリル樹脂材料を射出成形してアクリル
    樹脂成形品を得る方法において、請求項1乃至3記載の
    アクリル樹脂組成物を艶消し加工の施されていない成形
    型キャビティ内に射出し成形することを特徴とする艶消
    し性にすぐれたアクリル樹脂成形品の製造法。
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