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JPH0857758A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

Info

Publication number
JPH0857758A
JPH0857758A JP19680294A JP19680294A JPH0857758A JP H0857758 A JPH0857758 A JP H0857758A JP 19680294 A JP19680294 A JP 19680294A JP 19680294 A JP19680294 A JP 19680294A JP H0857758 A JPH0857758 A JP H0857758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deburring
unit
holder
tool
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19680294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzuru Tanaka
譲 田中
Hidemori Kawashita
英盛 川下
Hajime Honjo
肇 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANRITSU SEIKI KK
Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
SANRITSU SEIKI KK
Daishowa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANRITSU SEIKI KK, Daishowa Seiki Co Ltd filed Critical SANRITSU SEIKI KK
Priority to JP19680294A priority Critical patent/JPH0857758A/ja
Publication of JPH0857758A publication Critical patent/JPH0857758A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Milling Processes (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアモータにて回転駆動するバリ取り工具に
て金属ワークのバリ取りを行う装置として、ワークのバ
リ取りすべきエッジ部が凹凸状をなす場合でも、自動的
に確実にバリ取り加工できるものを提供する。 【構成】 バリ取り工具Tを装着してエアモータ11に
より回転駆動する工具駆動軸12を備えたバリ取りユニ
ット10と、一端側にバリ取りユニット用連結部21を
有して他端側に工作機械1のスピンドル2に嵌合させる
シャンク部22aを有するホルダーユニット20とで構
成され、バリ取りユニット10が、バリ取り工具Tをワ
ークWに対して弾力的に押し付ける押圧手段13と、ホ
ルダーユニット20側から供給される高圧エアをエアモ
ータ11に送るエア回路14とを有し、ホルダーユニッ
ト20が、工作機械1側のエア供給口4に挿嵌させる中
空ピン22と、エア供給口4から供給される高圧エアを
バリ取りユニット用連結部21に送るエア供給回路24
とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアモータにて回転駆
動するバリ取り工具にて金属ワークのバリ取りを行う装
置、特にNC(数値制御)工作機械等のスピンドルに装
着した状態で自動的にバリ取り加工を施せるバリ取り装
置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、切削バリ、剪断バリ、鋳
造や鍛造の型バリ等の金属ワークに生じたバリを、切削
工具や砥石の如き回転駆動するバリ取り工具により機械
的に研摩除去する際、バリ取りエッジ部が直線や円周線
をなす特殊な場合を除き、専ら作業者が手にしたエアグ
ラインダ等を操作する手作業で行うのが普通であり、そ
のために非常に加工能率が悪いという問題があった。
【0003】すなわち、バリ取りすべきエッジ部が直線
や円周線をなす場合、バリ取り工具とワークの一方を定
位置に取り付け、他方を直線移動又は回転させればよい
から、バリ取り加工の自動化は容易である。しかるに、
鋳物を始めとする一般的なワークでは、バリ取りすべき
エッジ部が部分的ないし全体的に湾曲したり凹凸状をな
すことが殆どであるから、自動化するには、該エッジ部
のライン形状を予め計測し、この計測値に基づいてバリ
取り工具側又はワーク側の移動動作を精密に制御して前
記ライン形状にならわせる必要があり、その形状計測機
構、制御機構及び動作機構を具備させるために膨大な設
備コストを要することになる。
【0004】本発明は、上述の状況に鑑み、エアモータ
にて回転駆動するバリ取り工具にて金属ワークのバリ取
りを行う装置として、対象とするワークのバリ取りすべ
きエッジ部が部分的ないし全体的に湾曲したり凹凸状を
なす場合でも、ワーク側を単純に直線移動又は円運動さ
せるだけで自動的に確実にバリ取り加工でき、複雑な形
状計測機構、制御機構及び動作機構等が不要であり、も
って設備コストが安くつく上、工作機械による各種加工
後のワークについては該加工部位より移動させることな
く引き続いてバリ取り加工を施せるものを提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るバリ取り装置は、バリ取り
工具Tを装着してエアモータ11により回転駆動する工
具駆動軸12を備えたバリ取りユニット10と、一端側
にバリ取りユニット用連結部21を有して他端側に工作
機械1のスピンドル2に嵌合させるシャンク部22aを
有するホルダーユニット20とで構成され、前記バリ取
りユニット10が、工具駆動軸12に装着されたバリ取
り工具TをワークWに対して弾力的に押し付ける押圧手
段13と、ホルダーユニット20の前記連結部21を介
して供給される高圧エアを前記エアモータ11に送るエ
ア回路14とを有する一方、ホルダーユニット20が、
工作機械1側の固定部3のエア供給口4に挿嵌させる中
空ピン22と、該エア供給口から供給される高圧エアを
前記中空ピン23内を通してバリ取りユニット用連結部
21に送るエア供給回路24とを備えてなる構成を採用
したものである。
【0006】請求項2の発明は、上記請求項1のバリ取
り装置において、エアモータ11がバリ取りユニット1
0の基体10aに傾動自在に枢着されると共に、押圧手
段13が該エアモータ11と前記基体10aとの間に係
着されたスプリング13a又はエアシリンダ13bより
構成されるものである。
【0007】請求項3の発明は、上記請求項1のバリ取
り装置において、バリ取りユニット10がリニアガイド
部15を備え、このリニアガイド部15のスライダ15
aにエアモータ11が取り付けられると共に、押圧手段
13が該スライダ15aとバリ取りユニット10の基体
10aとの間に介在するスプリング13c又はエアシリ
ンダより構成されるものである。
【0008】請求項4の発明は、上記請求項1〜3のい
ずれかのバリ取り装置において、ホルダーユニット20
は、バリ取りユニット用連結部21及びシャンク部22
aを有するホルダー本体25と、このホルダー本体25
を回転自在に保持する筒状ハウジング26とから構成さ
れ、該筒状ハウジング26に取り付けられた前記中空ピ
ン13に、ホルダー本体25の係止部27aに対して係
脱自在で且つばね力により係合方向に付勢された係止片
28aが取り付けられ、中空ピン13が工作機械1側の
エア供給口4に挿嵌した際に前記係止片28aがホルダ
ー本体25の係止部27aから離脱するように構成され
てなるものである。
【0009】請求項5の発明は、上記請求項1〜4のい
ずれかのバリ取り装置において、ホルダーユニット20
のホルダー本体25がバリ取りユニット用連結部21を
有する前部軸体25aとシャンク部22aを有する後部
軸体25bとからなり、これら両軸体25a,25b間
に後部軸体25bの回転を減速して前部軸体25aに伝
える減速機構29が介在されてなる構成を採用したもの
である。
【0010】請求項6の発明は、上記請求項5のバリ取
り装置において、減速機構29は、後部軸体25bに取
り付けられた楕円形のウェーブ・ジェネレータ32に保
持される可変形ギヤであるフレク・スプライン33と、
前部軸体25a及び筒状ハウジング26にそれぞれ固着
されて該フレク・スプライン33に共に噛合する一対の
内歯ギヤであるサーキュラ・スプライン34,35とで
構成され、前部軸体25aのサーキュラ・スプライン3
4がフレク・スプライン33とは異なる歯数で、且つ筒
状ハウジング26のサーキュラ・スプライン35がフレ
ク・スプライン33と同歯数に設定されてなるハーモニ
ックドライブ減速機構である構成を採用したものであ
る。
【0011】請求項7の発明は、上記請求項5又は6の
バリ取り装置において、筒状ハウジング26に対するホ
ルダー本体25の前部軸体25aの回転を一方向に規制
する回転方向規制手段を有すると共に、前部軸体25a
と後部軸体25bとの回転伝達の負荷が所定値以上にな
った際に両軸体25a,25b間の回転ずれを生じさせ
るクラッチ機構を備えてなる構成を採用したものであ
る。
【0012】請求項8の発明は、上記請求項7のバリ取
り装置において、回転方向規制手段が、筒状ハウジング
26と前部軸体25aの一方に設けられたカム30と、
他方に保持されて前記カム30の周面にばね力を介して
圧接する係止ピン31とで構成され、前記カム30の周
面が係止ピン31に対して一回転方向においてのみ係合
する係合段部30aを有する構成を採用したものであ
る。
【0013】請求項9の発明は、上記請求項7又は8の
バリ取り装置において、クラッチ機構が、ハーモニック
ドライブ減速機構29におけるウェーブ・ジェネレータ
32の枢軸部32aと、該枢軸部32aを保持する後部
軸体25bとの回転ずれを生じるものである構成を採用
したものである。
【0014】請求項10の発明は、上記請求項5〜9の
いずれかのバリ取り装置において、バリ取りユニット1
0の工具駆動軸12に装着されるバリ取り工具Tの切削
部tがホルダーユニット20のホルダー本体25の略回
転軸線上に位置するように設定されてなる構成を採用し
たものである。
【0015】
【作用】請求項1の構成によれば、バリ取りユニット1
0とホルダーユニット20とを後者のバリ取りユニット
用連結部21を介して連結し、この連結状態でホルダー
ユニット20のシャンク部22aを工作機械1のスピン
ドル2に嵌装して取り付けると共に、ホルダーユニット
20の中空ピン23を工作機械1側の固定部3のエア供
給口4に挿嵌し、該エア供給口4より高圧エアを供給す
れば、エア供給回路24及びエア回路14を通して導入
される該高圧エアによりエアモータ11が駆動し、その
工具駆動軸12に装着したバリ取り工具Tが回転する。
【0016】従って、この回転しているバリ取り工具T
を加工対象とする金属ワークWのエッジ部w1 に押接さ
せ、この押接状態でエッジ部w1 のライン方向に所要の
速度で直線的に移動させることにより、自動的に該エッ
ジ部w1 のバリが除去される。このとき、バリ取り工具
Tはエッジ部w1 に対して押圧手段13によって弾力的
に押接するため、該エッジ部w1 のライン形状が部分的
ないし全体的に湾曲したり凹凸状をなしていても、その
ライン形状の変化に追従してバリ取り工具Tがならい動
作しつつ常に該エッジ部w1 に押接する状態を維持す
る。なお、エッジ部の概略ラインが円周線をなす場合
は、言うまでもなく当該ワークWをその円周線の円中心
の廻りに回転させればよく、該ライン形状が前記円周線
に対して部分的ないし全体的に凹凸変化していても、常
に該エッジ部に切削部tが押接した状態を維持する。
【0017】しかして、このバリ取り装置は、バリ取り
ユニット10とホルダーユニット20の2つのユニット
より構成されるから、ワークWの材質や形状、バリ発生
状態等に応じて、バリ取り工具Tの種類や装着姿勢、エ
アモータ11の回転トルクや回転速度等が異なるバリ取
りユニット10…を、同じホルダーユニット20を利用
して工作機械1のスピンドル2に装着でき、また逆にシ
ャンク部22aの径が異なるホルダーユニット20…の
着脱交換により、同じバリ取りユニット10をスピンド
ル2の適用シャンク部口径が異なる工作機械1…に取り
付けできる。
【0018】請求項2の構成によれば、エアモータ11
がバリ取りユニット10の基体10aとの枢着部を中心
としてスプリング13a又はエアシリンダ13bの伸縮
範囲で傾動可能であるから、該エアモータ11の保持状
態からスプリング13a又はエアシリンダ13bが強制
的に圧縮又は伸長するようにバリ取り工具Tを金属ワー
クWのエッジ部w1 に押接させることにより、これらス
プリング13a又はエアシリンダ13bの復元力が押圧
力として該エッジ部w1 に作用することになる。従っ
て、バリ取り工具Tは、該エッジ部w1 のライン形状が
部分的ないし全体的に湾曲したり凹凸状をなしていて
も、エアモータ11の傾動によってライン形状の変化に
追従してならい動作しつつ、常に該エッジ部w1 に押接
する状態を維持する。
【0019】請求項3の構成によれば、エアモータ11
がリニアガイド部15のスライダ15aに取り付けら
れ、このスライダ15aとバリ取りユニット10の基体
10aとの間にスプリング13c又はエアシリンダが介
在しているため、該エアモータ11の保持状態からスプ
リング13c又はエアシリンダを強制的に圧縮又は伸長
させて進退移動するように、バリ取り工具Tを金属ワー
クWのエッジ部w1 に押接させることにより、これらス
プリング13c又はエアシリンダの復元力が押圧力とし
て該エッジ部w1 に作用することになる。従ってバリ取
り工具Tは、該エッジ部w1 のライン形状が部分的ない
し全体的に湾曲したり凹凸状をなしていても、エアモー
タ11の進退移動を伴ってライン形状の変化に追従して
ならい動作し、前記請求項2の場合と同様に常にエッジ
部w1 に押接する状態を維持すると共に、リニヤガイド
部15によってエアモータ11の進退作動の方向性が確
保されるので、上記ならい動作がより円滑で確実なもの
となる。
【0020】請求項4の構成によれば、ホルダーユニッ
ト20がホルダー本体25とこれを回転自在に保持する
筒状ハウジング26とからなるが、ホルダー本体25の
シャンク部22aを工作機械1のスピンドル2に嵌合し
た際、中空ピン23が工作機械側のエア供給口に挿嵌し
て筒状ハウジング26が回転不能に固定されると共に、
ホルダー本体25は係止片28aが係止部27aから離
脱するために回転自在となる一方、ホルダー本体25を
スピンドル2から抜出させた際、ばね力により係止片2
8aが係止部27aに係合してホルダー本体25と筒状
ハウジング26とが相互に固定される。しかして、この
ようなホルダー本体25と筒状ハウジング26とからな
るホルダーユニット20の構成は油孔付き切削工具用の
工具ホルダーと同様であるから、ホルダー本体25とバ
リ取りユニット10との連結構造を切削工具用チャック
部と同様に設定することにより、上記工具ホルダーをホ
ルダーユニット20として利用できる。
【0021】請求項5の構成によれば、工作機械1のス
ピンドル2に装着した状態で該スピンドル2を回転駆動
させれば、前部軸体25aに連結されているバリ取りユ
ニット10が減速機構を介して低速で旋回することにな
る。そこで、例えば矩形ワークの隣接する2辺のように
ライン方向の異なる隣接したエッジ部w1 ,w2 につい
て順次にバリ取りを施す場合、エッジ部w1 のバリ取り
が終わる時点でスピンドル2を一時的に回転駆動してバ
リ取りユニット10を所定角度だけ旋回させ、バリ取り
工具Tの向きを次のエッジ部w2 に適合する向きに変え
て引き続いてバリ取りを行える。
【0022】請求項6の構成によれば、ウェーブ・ジェ
ネレータ32が楕円形であるため、フレク・スプライン
33は該楕円形の長径部の両側のみで前部軸体25a及
び筒状ハウジング26のサーキュラ・スプライン34,
35と噛合している。しかして、スピンドル2の回転駆
動によってウェーブ・ジェネレータ32が後部軸体25
bと一体に回転し、フレク・スプライン33と両サーキ
ュラ・スプライン34,35との噛合位置が移動してゆ
くことになる。この過程でフレク・スプライン33は、
筒状ハウジング26の同歯数であるサーキュラ・スプラ
イン35とは噛合位置の移動だけで相対回転を生じず、
該筒状ハウジング26が中空ピン23にて工作機械1側
の固定部に係止されて固定状態にあるため、非回転に保
持されて回転するウェーブ・ジェネレータ32に対して
摺接する。しかるに、前部軸体25aのサーキュラ・ス
プライン34は、非回転のフレク・スプライン33と歯
数が異なるため、噛合位置の移動に伴ってウェーブ・ジ
ェネレータ32の1回転当たり歯数差分だけ一方向へ回
転変位することになり、もって後部軸体25bの回転が
格段に減速されて前部軸体25aに伝わる。
【0023】従って、前記のようにエッジ部w1 からラ
イン方向が異なる隣接のエッジ部w 2 へバリ取り工具T
の向きを切り換えるためにスピンドル2を一時的に回転
駆動させた際、スピンドル2が高速回転してもバリ取り
ユニット10はゆっくり旋回するから、該スピンドル2
の駆動時間の調整によってバリ取りユニット10の旋回
量を容易に且つ正確に設定できる。なお、サーキュラ・
スプライン34の回転変位方向は、その歯数がフレク・
スプライン33の歯数より多い場合はスピンドル2と順
方向、少ない場合は逆方向となる。
【0024】請求項7の構成によれば、前記のようにス
ピンドル2の一時的な回転によりバリ取りユニット10
を所定角度だけ旋回させたのち、後部軸体25bをその
係止部27aと筒状ハウジング26の係止片28aとが
係合可能な回転位置に戻す(オリエンテーション)よう
にスピンドル2を逆転させる際、前部軸体25aは筒状
ハウジング26側に規制されて戻り旋回せず、後部軸体
25bのみがスピンドル2と一体に回転することにな
り、もって上記旋回にて設定したバリ取りユニット10
の姿勢が維持される。
【0025】請求項8の構成によれば、筒状ハウジング
26に対する前部軸体25aの回転を一方向に規制する
回転方向規制手段が、構成的に簡素でホルダーユニット
20に容易に組み込めると共に、確実に作動するものと
なる。
【0026】請求項9の構成によれば、前記のようにス
ピンドル2の一時的な回転によりバリ取りユニット10
を所定角度だけ旋回させたのち、前記オリエンテーショ
ンのためにスピンドル2を逆転させた際、回転方向規制
手段によって前部軸体25aの戻り旋回が阻止され、そ
のサーキュラ・スプライン35とフレク・スプライン3
3とは相対回転不能となって噛合位置が移動せず、もっ
てウェーブ・ジェネレータ32も回転不能になって後部
軸体25bとの間で回転ずれを生じ、後部軸体25bの
みがスピンドル2と一体に逆転して係止部27aと筒状
ハウジング26の係止片28aとの係合可能な位置に戻
る。
【0027】請求項10の構成によれば、工具駆動軸1
2に装着されるバリ取り工具Tの切削部tがホルダー本
体25の略回転軸線上に位置するので、前記のようにバ
リ取り工具Tの向きをエッジ部w1 からライン方向が異
なる隣接のエッジ部w2 へ切り換える際、該工具Tの切
削部tがエッジ部w1 からエッジ部w2 に変わる角部に
来た時点でスピンドル2を一時的に回転駆動してバリ取
りユニット10を旋回させることにより、該切削部tの
押接状態を維持したまま連続的に次のエッジ部w2 のバ
リ取りに移行できる。
【0028】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。なお、本実施例では、ホルダーユニット
20として20A及び20Bの2種、バリ取りユニット
10として両ホルダーユニット20A,20Bのいずれ
に対しても着脱可能な10A〜10Cの3種、をそれぞ
れ例示する。
【0029】図1はバリ取りユニット10を連結したホ
ルダーユニット20Aを工作機械1のスピンドル2に装
着した状態を示す。このバリ取りユニット10Aは、下
面側の長手方向両端部に取付ボルト36a…を介してブ
ラケット16a,16bを固着した横長ブロック状の基
体10aと、その一端側の上面に取付ボルト36b…を
介して固着した短円筒状の連結用凸軸部10bと、先端
に突出した出力軸を工具駆動軸12とする筒状のエアモ
ータ11とで構成されており、ホルダーユニット20A
のバリ取りユニット用連結部であるチャック筒部21に
連結用凸軸部10bを嵌入し、その外周の環状V字溝に
サイドロックピン38,38を圧接させることにより、
ホルダーユニット20Aに一体に連結固定できるように
なっている。
【0030】エアモータ11は、工具駆動軸12の先端
にチャック12aを介してバリ取り工具Tを装着するよ
うになっており、先端側に固着された支持用リング部材
11aにおいて、基端部を枢支ピン18aにて基体10
aのブラケット17aに枢着した吊持用シリンダ17の
伸縮ロッド17aの先端に、枢支ピン18bを介して枢
着連結されると共に、基端側に固着された支持用リング
部材11bにおいて枢支ピン18bを介して基体10a
のブラケット17bに枢着されることにより、基体10
aに先端側を下位とする傾斜状態で保持され、且つバリ
取り工具Tの切削部tが基体10aの連結用凸軸部36
の垂直軸線O上にくるように設定されている。しかして
吊持用シリンダ17内には、伸縮ロッド17aと一体の
ピストン17bが摺動自在に配置すると共に、このピス
トン17bを伸縮ロッド17aの伸長方向に付勢する圧
縮コイルスプリング13aが装填されており、バリ取り
工具TがワークWに接触していない状態では伸縮ロッド
17aは伸長限にある。
【0031】また、連結用凸軸部10bには中心孔14
aが形成され、基体10aには一端側を該中心孔14a
に連通した長手方向に沿う通気路14bが設けてあり、
この通気路14bの他端にエアモータ11のエアチュー
プ14cが接続され、もって連結用凸軸部10bの端面
よりエアモータ11に至るエア回路14を構成してい
る。なお、39は中心孔14aと通気路14bとの接続
部において基体10aと連結用凸軸部10bとの間に介
在させたOリングである。
【0032】一方、ホルダーユニット20Aは、前端側
にサイドロック式のチャック筒部21を有して後端側に
工作機械1のスピンドル2に嵌合させるシャンク部22
aを有するホルダー本体25と、このホルダー本体25
を軸受40,40を介して回転自在に保持する筒状ハウ
ジング26とから構成され、該筒状ハウジング26の一
側方に一体形成された保持筒部26aに、両端を開放し
た中空ピン23がホルダー本体25の軸心と平行に且つ
該ホルダー本体25のシャンク部22a側へ突出状態に
保持されている。
【0033】図2に示すように、ホルダー本体25は、
後部寄りの中間部にマニピュレータ把持用フランジ部2
2bを有すると共に、このフランジ部22bの前方側の
段部に、前方へ開く係止凹部27aを有するリング部材
27がセットねじ27bを介して固着されいる。また、
筒状ハウジング26の前端側には取付ボルト41を介し
てエア通路用リング部材26bが固着されており、この
リング部材26bの内周とホルダー本体25の外周との
間に環状通路24aが形成されると共に、ホルダー本体
25側には該環状通路24aとチャック筒部21の内奥
部とを連通する半径方向通路24b…が設けられ、また
筒状ハウジング26側にはエルボ状部材42が一端側を
保持筒部26aの底端側に螺着して且つ他端側を前記リ
ング部材26bに挿嵌して取り付けられ、このエルボ状
部材42を通して保持筒部26a内と前記環状通路24
aとを連通するL字状通路24cが形成され、これら通
路24a〜24cによって中空ピン23内よりチャック
筒部21の内奥部に至るエア供給回路24が構成されて
いる。なお、43はエア供給回路24に関連する部材相
互の界面部を気密封止するOリングである。
【0034】中空ピン23は、外周にねじを刻設した基
部側に外筒体23aが螺合套嵌され、この外筒体23a
の内端と保持筒部26の奥端との間に装填された圧縮ス
プリング44によって突出方向に付勢され、且つ外筒体
23aとその前方に螺着されたナット23bとの間で、
側方へ突出する係止片28aを備えたリング状の係止部
材28を締着固定している。しかして、ホルダーユニッ
ト20の工作機械1のスピンドル2に対する非装着状態
では、中空ピン23が突出姿勢となり、係止部材28の
係止片28aがホルダー本体25の係止凹部27aに係
合し、もってホルダーユニット20と筒状ハウジング2
6とが相対回転不能に保持されるようになっている。
【0035】上記構成のバリ取り装置にてバリ取り加工
を行うには、ホルダーユニット20Aのホルダー本体2
5にバリ取りユニット10Aを連結した状態において、
ホルダー本体25のシャンク部22aを工作機械1のス
ピンドル2の奥細テーパ孔2aに挿嵌する。これによ
り、中空ピン23の先端部が工作機械1側の固定部3に
設けたエア供給口4に嵌入して退入作動し、係止片28
aが係止凹部27aから離脱し、もって筒状ハウジング
26は非回転に固定されると共に、ホルダー本体25は
スピンドル2と一体に回転可能となるが、この場合には
スピンドル2は回転させずにエア供給口4より高圧エア
を供給する。
【0036】この供給されたエアは、中空ピン23内よ
りエア供給回路24を通してチャック筒部21内に導入
され、これに嵌合した連結用凸部36よりバリ取りユニ
ット10Aのエア回路14に導かれてエアモータ11が
回転駆動し、その工具駆動軸12に取り付けられたバリ
取り工具Tが回転する。ここで、加工対象の金属ワーク
Wは、そのバリ取りを行うべきエッジ部w1 の概略直線
状のライン方向がバリ取り工具Tの軸線と平面視で直交
する向きとして、且つ当該エッジ部w1 がバリ取り工具
Tの切削部tの直下にくるように配置する。そして、工
作機械1側の下降により、回転するバリ取り工具Tの切
削部tを図1に示すように傾斜状態でエッジ部w1 に押
接する。この押接により、エアモータ11は圧縮コイル
スプリング13aの付勢に抗して先端側が持ち上がるよ
うに傾動変位し、この変位分だけ伸縮ロッド17aが吊
持用シリンダ17内に押し込まれ、圧縮コイルスプリン
グ13aが圧縮されることになる。
【0037】上記の押接状態でワーク設置部(図示省
略)の移動機構により当該ワークWをエッジ部w1 のラ
イン方向へ所要の速度で直線的に移動させることによ
り、自動的に該エッジ部w1 のバリが除去されるが、圧
縮されている該圧縮コイルスプリング13aの復元力に
よりバリ取り工具Tの切削部tはエッジ部w1 に弾力的
に押接しているため、該エッジ部w1 のライン形状が部
分的ないし全体的に湾曲したり凹凸状をなしていても、
そのライン形状の凹凸変化に応じてエアモータ11が傾
動変位しつつ、常に該エッジ部w1 に切削部tが押接し
た状態を維持し、もって該エッジ部w1 全体のバリは取
り残しなく確実に除去される。なお、エッジ部の概略ラ
インが円周線をなす場合は、当該ワークWを回転台上に
設置してその円周線の円中心の廻りに回転させればよ
く、そのライン形状が該円周線に対して部分的ないし全
体的に湾曲したり凹凸状をなしていても、前記同様にエ
ッジ部全体のバリは取り残しなく確実に除去できる。
【0038】なお、ホルダーユニット20Aは、ホルダ
ー本体25をスピンドル2から抜出させた際にばね力に
より係止片28aが係止部27aに係合し、もって自動
的にホルダー本体25と筒状ハウジング26とが相互に
固定されるから、バリ取りユニット10Aの連結状態及
び非連結状態のいずれにおいても、マガジンとスピンド
ル2との間のホルダーユニット20Aの搬送を安定した
状態で容易に行える。更に、このようなホルダーユニッ
ト20Aの構成は油孔付き切削工具用の工具ホルダーと
同様であるから、ホルダー本体25とバリ取りユニット
10Aとの連結構造を切削工具用チャック部と同様に設
定し、切削油の供給回路をエア供給回路24に代用する
ことにより、上記油孔付き切削工具用の工具ホルダーを
ホルダーユニット20Aとして利用できる。
【0039】図2に示すバリ取りユニット10Bは、前
記のバリ取りユニット10Aにおける圧縮コイルスプリ
ング13aを内蔵した吊持用シリンダ17に代えて、圧
縮エアを封入したエアシリンダ13bを用いたものであ
り、このエアシリンダ13bの伸縮ロッド44の先端が
枢支ピン18bを介してエアモータ11の先端側の支持
用リング部材11aに枢着しているが、他の構成各部は
前記のバリ取りユニット10Aと全く同様であり、バリ
取り工具TがワークWに接触していない状態では伸縮ロ
ッド17aは伸長限にある。
【0040】このバリ取りユニット10Bを用いてバリ
取り加工を行うには、前記のバリ取りユニット10Aと
同様にしてホルダーユニット20Aに一体に連結し、そ
のホルダー本体25を工作機械1のスピンドル2に装着
すると共に、中空ピン23を工作機械1側のエア供給口
4に接続し、該エア供給口4より高圧エアを供給してエ
アモータ11の回転駆動によりバリ取り工具Tを回転さ
せる一方、金属ワークWを前記のバリ取りユニット10
Aの場合と同様に配置し、工作機械1側の下降によって
バリ取り工具Tの切削部tをエッジ部w1 に押接する。
この押接により、エアモータ11はエアシリンダ13c
内の圧縮エアの付勢に抗して先端側が持ち上がるように
傾動変位し、この変位分だけ伸縮ロッド44が押し込ま
れて内部の圧縮エアを圧縮することになる。
【0041】この押接状態でワークWをエッジ部w1
ライン方向へ移動させることによって自動的に該エッジ
部w1 のバリが除去されるが、エアシリンダ13b内の
圧縮エアの蓄力によりバリ取り工具Tの切削部tがエッ
ジ部w1 に弾力的に押接しているため、該エッジ部w1
のライン形状が部分的ないし全体的に湾曲したり凹凸状
をなしていても、そのライン形状の凹凸変化に応じてエ
アモータ11が傾動変位しつつ、常に該エッジ部w1
切削部tが押接した状態を維持し、もって該エッジ部w
1 全体のバリは取り残しなく確実に除去される。
【0042】なお、上述したバリ取りユニット10A,
10Bではエアモータ11の基部側を基体10aに枢着
しているが、逆に該エアモータ11の先端側を基体10
aに枢着すると共に、その基部側と基体10aとの間に
引張スプリング又は両者の引き付け方向に作用するエア
シリンダを係着することにより、エアモータ11が先端
側を下位とする傾斜姿勢での押圧手段13を構成するよ
うにしてもよい。
【0043】図3に示すバリ取りユニット10Cは、箱
枠状の基体10aと、その上面に取付ボルト36b…で
固着した前記同様の連結用凸軸部10bと、基体10a
内にスラスト軸受45,45を介して水平方向摺動自在
に保持された摺動軸46と、該基体10aの下面側に設
けられたリニヤガイド部15と、該リニヤガイド部15
のL字形のスライダ15aにブラケット11cを介して
工具駆動軸12側を下位とする略45度の傾斜状態に固
着された前記同様のエアモータ11とで構成されてお
り、連結用凸軸部10bの中心孔14a及び基体10a
の通気路14bとエアチュープ14cとからなるエア回
路14を備え、前記バリ取りユニット10A,10Bと
同様に連結用凸軸部10bを介してホルダーユニット2
0Aに連結できるようになっている。
【0044】リニヤガイド部15のスライダ15aは、
基体10aより突出した摺動軸46の先端部に、当該摺
動軸46のねじ部46aにナット47を螺合締着するこ
とによって一体に連結されており、摺動軸46と平行に
基体10aに固着されたガイドレール15bに対して前
後一対のコ字状嵌合部15c,15cを跨嵌して摺動自
在に保持されされている。また、摺動軸46の中間部に
設けたフランジ部46bと、基体10aの内奥側に嵌着
されたばね受けリング47との間には圧縮コイルスプリ
ング13cが装填されており、この圧縮コイルスプリン
グ13cによって該摺動軸46がスライダ15aと一体
に突出方向に付勢されている。しかして、バリ取り工具
TがワークWに接触していない状態では摺動軸46は突
出限にあり、この突出限より該摺動軸46が若干押し込
まれた状態においてバリ取り工具Tの切削部tが連結用
凸軸部10bの垂直軸線O上にくるように設定してい
る。なお、10cは基体10aの摺動軸46の嵌挿部後
端に固着された端板、36cはユニット10Cの各部材
を固着した連結用ボルトである。
【0045】このバリ取りユニット10Cを用いてバリ
取り加工を行うには、これを連結したホルダーユニット
20Aのホルダー本体25を工作機械1のスピンドル2
に装着すると共に、中空ピン23を工作機械1側のエア
供給口4に接続し、該エア供給口4より高圧エアを供給
してバリ取り工具Tを回転させる一方、金属ワークWの
エッジ部w1 のライン方向が摺動軸46の進退方向と平
面視で直交し、且つ該エッジ部w1 とバリ取り工具Tの
切削部tとの高さが合致するように設定し、ワークW側
の移動によって図示の如くバリ取り工具Tの切削部tを
エッジ部w1 に押接する。この押接により、エアモータ
11とスライダ15aと一体の摺動軸46が圧縮コイル
スプリング13cの付勢に抗して押し込まれる。
【0046】しかして、この押接状態でワークWをエッ
ジ部w1 のライン方向へ移動させることによって自動的
に該エッジ部w1 のバリが除去されるが、圧縮コイルス
プリング13cの蓄力によりバリ取り工具Tの切削部t
がエッジ部w1 に弾力的に押接しているため、該エッジ
部w1 のライン形状が部分的ないし全体的に湾曲したり
凹凸状をなしていても、そのライン形状の凹凸変化に応
じてエアモータ11がスライダ15aと一体に前後変位
しつつ、常に該エッジ部w1 に切削部tが押接した状態
を維持し、もって該エッジ部w1 全体のバリは取り残し
なく確実に除去される。
【0047】図5〜図7はホルダーユニット20Bを示
す。このホルダーユニット20Bでは、筒状ハウジング
26は図1及び図2に示した前記のホルダーユニット2
0A略同様の構成であるが、ホルダー本体25がシャン
ク部22aを有する後部軸体25bと、サイドロック式
チャック筒部21を有する前部軸体25aとからなり、
且つこれら両軸体25a,25b間にハーモニックドラ
イブ減速機構29が介在されている。なお、前部軸体2
5aのチャック筒部21の構成、筒状ハウジング26の
中空ピン23より該チャック筒部21の内奥部へ至るエ
ア供給回路24の構成、後部軸体25bの係止凹部27
aと中空ピン23の係止片28aとの着脱構成も前記ホ
ルダーユニット20Aと同様である。
【0048】ハーモニックドライブ減速機構29は、後
部軸体25bに取り付けられた楕円形のウェーブ・ジェ
ネレータ32に保持される可変形ギヤであるフレク・ス
プライン33と、前部軸体25a及び筒状ハウジング2
6にそれぞれ固着されて該フレク・スプライン33に共
に噛合する一対の同内径の内歯ギヤであるサーキュラ・
スプライン34,35とで構成され、前部軸体25aの
サーキュラ・スプライン34がフレク・スプライン33
とは異なる歯数で、且つ筒状ハウジング26のサーキュ
ラ・スプライン35がフレク・スプライン33と同歯数
に設定されている。
【0049】ウェーブ・ジェネレータ32は、その枢軸
部32aが後部軸体25bの前端に開放した中心孔50
に挿嵌されており、該枢軸部32aの細径の先端側に外
嵌されたスリーブ51の外周の環状V字溝51aに、後
部軸体25b側から螺挿したロックピン52の先端が係
合され、もって軸方向移動不能とした該スリーブ51
と、該枢軸部32aの先端に螺着したボルト53の頭部
で係止されるワッシャ54との間で、波形リング状の板
ばね55を挟圧することにより、後部軸体25bに対し
て、相互間の回転負荷が小さい時には一体に回転する
が、この回転負荷がある値を越えた時には空転するクラ
ッチ機構を構成している。しかして、フレク・スプライ
ン33は、外周に歯を刻設した薄肉の金属弾性体よりな
り、ウェーブ・ジェネレータ32の楕円形をなす外周に
多数のボール56…を介して相対回転自在に嵌装されて
いる。
【0050】一方のサーキュラ・スプライン34は、該
前部軸体25aの後端に取付ボルト57a…を介して固
着された環状カム板30後面に、取付ボルト57b…を
介して固着されている。また他方のサーキュラ・スプラ
イン35は、筒状ハウジング26の内周に設けた内向き
フランジ26cに取付ボルト57c…を介して、サーキ
ュラ・スプライン34と近接して対向する形で固着され
ている。そして図5に示すように、両サーキュラ・スプ
ライン34,35は、楕円形のフレク・スプライン33
の長径部の両側で噛合している。
【0051】一方、筒状ハウジング26には外周側から
ピン保持筒58が半径方向に螺挿され、このピン保持筒
58内に装填された係止ピン31が圧縮コイルスプリン
グ59の付勢を受けてカム板30の外周面に弾接してい
る。しかして、このカム板31の外周面は、係止ピン3
1に対して当該カム板30の一回転方向においてのみ係
合する係合段部30aを有するカム形状に設定されてい
る。
【0052】上記構成のホルダーユニット20Bは、前
記ホルダーユニット20Aの場合と同様に、ホルダー本
体25における前部軸体25aのチャック筒部21にバ
リ取りユニット10A〜10Cの連結用凸部36を嵌装
し、サイドロック方式により連結固定できる。
【0053】バリ取り加工に際しては、前記ホルダーユ
ニット20Aを用いた場合と同様に、ホルダー本体25
の後部軸体25bのシャンク部22aを工作機械1のス
ピンドル2の奥細テーパ孔2aに挿嵌し、中空ピン23
の先端部を工作機械1側の固定部3のエア供給口4に嵌
入させ、スピンドル2は回転させずにエア供給口4より
高圧エアを供給し、ホルダーユニット20Bのエア供給
回路24を通してバリ取りユニット10A〜10Cのエ
ア回路14に導入された高圧エアによりエアモータ11
を回転駆動させ、バリ取り工具Tを回転させる。そし
て、前記同様にバリ取り工具Tの切削部tが金属ワーク
Wのバリ取りを行うべきエッジ部w1 に押接するように
設定し、この押接状態でワーク設置部(図示省略)の移
動機構により当該ワークWをエッジ部w1 のライン方向
へ所要の速度で直線的に移動させればよい。これによ
り、エッジ部w1 のライン形状が部分的ないし全体的に
湾曲したり凹凸状をなしていても、そのライン形状の凹
凸変化に応じてエアモータ11が傾動又は前後変位しつ
つ、常に該エッジ部w1 に切削部tが押接した状態を維
持し、もって該エッジ部w1 全体のバリは取り残しなく
確実に除去されることになる。
【0054】しかるに、このホルダーユニット20Bを
用いた場合には、例えば図8に示す矩形ワークWの隣接
する2辺のように、ライン方向の異なる隣接したエッジ
部w 1 ,w2 について順次にバリ取りを施す場合、エッ
ジ部w1 のバリ取りが終わる時点でスピンドル2を一時
的に回転駆動してバリ取りユニット10A〜10Cを所
定角度だけ旋回させることにより、同図の仮想線で示す
ようにバリ取り工具Tの向きを次のエッジ部w2 に適合
する向きに変え、引き続いてバリ取りを行える。
【0055】すなわち、スピンドル2を回転駆動させれ
ば、これと一体に後部軸体25b及びウェーブ・ジェネ
レータ32が後部軸体25bと一体に回転し、フレク・
スプライン33と両サーキュラ・スプライン34,35
との噛合位置が移動してゆき、この過程でフレク・スプ
ライン33と筒状ハウジング26の同歯数であるサーキ
ュラ・スプライン35とは相対回転を生じず、且つ筒状
ハウジング26が中空ピン23にて工作機械1側の固定
部に係止されて固定状態にあるため、フレク・スプライ
ン33は回転するウェーブ・ジェネレータ32に対して
摺接しつつ非回転に保持される。しかして、前部軸体2
5aのサーキュラ・スプライン34は非回転のフレク・
スプライン33と歯数が異なるため、噛合位置の移動に
伴ってウェーブ・ジェネレータ32の1回転当たり歯数
差分だけ一方向へ回転変位し、もって後部軸体25bの
回転が格段に減速されて前部軸体25aに伝わり、バリ
取りユニット10A〜10Cが旋回する。
【0056】そこで、エッジ部w1 のバリ取りが終わる
時点でスピンドル2を一時的に回転駆動させ、バリ取り
ユニット10を所定角度(この場合は90度)だけ旋回
させることにより、バリ取り工具Tを切削部tがワーク
Wに押接したままで図8の仮想線の如く転向させ、ワー
クWをエッジ部w2 のライン方向へ送ることにより、連
続的に次のエッジ部w2 のバリ取りを行える。従って、
ワークWの設置部に旋回機能を具備しない場合でも、ワ
ークWを置き直す必要がなく、矩形ワークWの全周のエ
ッジ部を中断なくバリ取り加工できる。
【0057】なお、サーキュラ・スプライン34の回転
変位方向は、その歯数がフレク・スプライン33の歯数
より多い場合はスピンドル2と順方向、少ない場合は逆
方向となる。例えばフレク・スプライン33の歯数が1
26、サーキュラ・スプライン34の歯数が128であ
れば、減速比は(128−126)/126となり、ス
ピンドル2の1回転当たりにバリ取りユニット10が1
/63回転分だけ順方向に旋回する。なお、カム板30
は前部軸体25aと一体に回転するが、その回転方向が
係合段部30aに係止ピン31が係合しない方向になる
ように設定される。
【0058】ところで、ホルダーユニット20Bは、ス
ピンドル2から抜出した際にホルダー本体25が自動的
に筒状ハウジング26に相対回転不能に保持されるよう
に、スピンドル2の停止状態において常に後部軸体25
bの係止部27aと筒状ハウジング26の係止片28a
とが対向している必要がある。このため、上述のように
スピンドル2の一時的な回転によりバリ取りユニット1
0A〜10Cを所定角度だけ旋回させたのち、通常の切
削加工後のオリエンテーションと同様に、スピンドル2
を逆転させて後部軸体25bをその係止部27aが筒状
ハウジング26の係止片28aと係合可能な回転位置に
戻す操作を行う。しかして、このスピンドル2の逆転時
には、カム板30の係合段部30aに係止ピン31が係
合し、サーキュラ・スプライン35とフレク・スプライ
ン33とは相対回転不能となって噛合位置が移動せず、
ウェーブ・ジェネレータ32も回転不能となるから、そ
の枢軸部32aと後部軸体25bとの間で回転ずれを生
じ、後部軸体25bのみがスピンドル2と一体に逆転す
る。従って、一旦向きを設定したバリ取り工具Tが該オ
リエンテーションによって元の方向に戻ることはない。
【0059】なお、上述したホルダーユニット20Bで
は後部軸体25bと前部軸体25aとの間にハーモニッ
クドライブ減速機構29を介在させているが、本発明で
は他の減速機構を採用してもよい。また筒状ハウジング
26に対する前部軸体25aの回転を一方向に規制する
回転方向規制手段としても、例示したカム板30と係止
ピン31の組合せ以外の種々の機構を採用でき、例えば
筒状ハウジング26の内周側をカムとして前部軸体25
a側に係止ピンを設けてもよい。更にホルダーユニット
20A,20Bのバリ取りユニット用連結部のチャック
機構、ならびにホルダーユニット20Bにおける前部軸
体25aと後部軸体25bとの回転ずれを生じさせるク
ラッチ機構についても、例示以外の構造を採用できる。
一方、バリ取りユニット10Cにおける摺動軸46と圧
縮コイルスプリング13cに代えてエアシリンダを用
い、該エアシリンダのピストンロッドにリニアガイド部
15のスライダ15a及びエアモータ11を固着し、該
エアシリンダによりバリ取り工具Tの切削部tをワーク
Wのエッジ部w1 に弾力的に押接する構成としてもよ
い。その他、本発明においては、バリ取りユニット10
及びホルダーユニット20の細部構成について実施例以
外に種々設計変更可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、エアモータに
て回転駆動するバリ取り工具にて金属ワークのバリ取り
を行う装置として、工作機械のスピンドルに装着した状
態で自動的にバリ取り加工を施せる上、対象とするワー
クのバリ取りすべきエッジ部が部分的ないし全体的に湾
曲したり凹凸状をなす場合でも、ワーク側を単純に直線
移動又は円運動させるだけで、バリ取り工具がエッジ部
のライン変化に応じて進退動作しつつ該エッジ部に対す
る弾力的な押接状態を維持し、鋳物のような出入りの多
いエッジ部を有するワークであってもエッジ部全体のバ
リを取り残しなく確実に除去でき、該エッジ部のライン
形状を計測するための複雑な形状計測機構や、その形状
に合わせてワーク側又は工具側を移動させるための制御
機構及び動作機構等が不要であり、もって設備コストが
安くつく上、バリが工作機械による切削加工等にて生じ
る場合、該加工後のワークを他へ搬送する手間を要さず
に当該工作機械をそのまま利用してバリ取りを行えるも
のが提供される。
【0061】また、このバリ取り装置は、相互に連結及
び分離可能なバリ取りユニットとホルダーユニットにて
構成されるから、ワークの材質、寸法形状、バリ発生状
態等に応じて、バリ取り工具の種類や装着姿勢、エアモ
ータの回転トルクや回転速度等が異なるバリ取りユニッ
トを、同じホルダーユニットを利用して工作機械のスピ
ンドルに装着でき、また逆にシャンク部の径が異なるホ
ルダーユニットの着脱交換により、同じバリ取りユニッ
トをスピンドルの適用シャンク部口径が異なる工作機械
に取り付けすることができる。
【0062】請求項2の発明によれば、上記のバリ取り
装置として、エアモータがバリ取りユニットの基体との
枢着部を中心としてスプリング又はエアシリンダの伸縮
範囲で傾動可能であり、これらスプリング又はエアシリ
ンダの弾性復元力により、バリ取り工具をワークのバリ
取りすべきエッジ部に弾力的に押接させることができ、
特に構造的に簡素なものが提供される。
【0063】請求項3の発明によれば、エアモータがリ
ニアガイド部のスライダに取り付けられ、このスライダ
とバリ取りユニットの基体との間にスプリング又はエア
シリンダが介在しているため、これらスプリング又はエ
アシリンダの弾性復元力により、バリ取り工具をワーク
のバリ取りすべきエッジ部に弾力的に押接させることが
できると共に、エアモータ及びバリ取り工具の進退作動
の方向性が確保され、該進退作動が円滑になされるた
め、バリ取り加工中におけるエッジ部のライン形状の変
化に対応するバリ取り工具のならい動作がより確実とな
り、より高性能で信頼性に優れるものが提供される。
【0064】請求項4の構成によれば、上記のバリ取り
装置として、ホルダーユニットがホルダー本体とこれを
回転自在に保持する筒状ハウジングとからなり、工作機
械のスピンドルに装着していない状態において該ホルダ
ー本体と筒状ハウジングとを相対回転不能に係止できる
ため、マガジンとスピンドルとの間のホルダーユニット
の搬送を安定した状態で容易に行えると共に、ホルダー
本体のシャンク部をスピンドルに嵌合した際に、筒状ハ
ウジングに保持された中空ピンが工作機械側のエア供給
口に挿嵌し、自動的にエアモータの駆動を行うための高
圧エアが導入可能になり、しかも通常の油孔付き切削工
具用の工具ホルダーを大幅な改変を加えることなくホル
ダーユニットとして利用できるものが提供される。
【0065】請求項5の構成によれば、上記のバリ取り
装置として、ホルダー本体が相互間に減速機構を介在さ
せた前部と後部の軸体より構成されるため、スピンドル
の回転によってバリ取りユニットを所定角度だけ旋回さ
せることができ、矩形ワークの隣接する2辺のようにラ
イン方向の異なる隣接したエッジ部について順次にバリ
取りを施す際、先のエッジ部のバリ取りが終わる時点で
バリ取り工具の向きを次のエッジ部に適合するように転
向して引き続いてバリ取りを行え、ワークの設置部に旋
回機能がない場合でもワークをセットし直す必要がな
く、例えば矩形ワークにおける四周のエッジ部を連続的
にバリ取り加工でき、もって加工能率のよいものが提供
される。
【0066】請求項6の構成によれば、上記のスピンド
ルの回転によってバリ取りユニットを旋回できるバリ取
り装置として、ハーモニックドライブ減速機構によりス
ピンドルの高速回転が著しく減速されてバリ取りユニッ
トを保持する前部軸体に伝達されるため、スピンドルの
駆動時間の調整によってバリ取りユニットの旋回量を容
易に且つ正確に設定でき、もってバリ取りの仕上げ精度
により優れるものが提供される。
【0067】請求項7の構成によれば、上記のバリ取り
装置として、筒状ハウジングに対する前部軸体の回転を
一方向に規制する回転方向規制手段と、前部軸体と後部
軸体との回転伝達の負荷が所定値以上になった際に両軸
体間の回転ずれを生じさせるクラッチ機構を備えるた
め、スピンドルの回転によりバリ取りユニットを所定角
度だけ旋回させたのち、スピンドルを逆転させることに
より、上記旋回にて設定したバリ取りユニットの姿勢を
変えることなく、ホルダー本体を筒状ハウジングと係合
可能な回転位置に戻すことが可能であり、ホルダー本体
と筒状ハウジングとがスピンドルから離脱させた際に常
に相対回転不能に係止される状態として、次のエッジ部
に対するバリ取りを支障なく行えるものが提供される。
【0068】請求項8の構成によれば、上記のバリ取り
装置として、回転方向規制手段が構成的に簡素でホルダ
ーユニットに容易に組み込めると共に、確実に作動する
ものが提供される。
【0069】請求項9の構成によれば、ホルダーユニッ
トにハーモニックドライブ減速機構を有する上記のバリ
取り装置として、前部軸体と後部軸体の回転伝達の過負
荷による回転ずれを生じさせるクラッチ機構の構成が簡
素で、且つ確実に作動し得るものが提供される。
【0070】請求項10の構成によれば、上記のバリ取
り装置として、バリ取り工具の向きをワークのライン方
向の異なるエッジ部に適合するように切り換える際、該
工具の切削部が先のエッジ部から次のエッジ部に変わる
角部に来た時点でスピンドルを一時的に回転駆動してバ
リ取りユニットを旋回させることにより、該切削部の押
接状態を維持したまま連続的に次のエッジ部のバリ取り
に移行できるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る第一構成例のバリ取り
ユニットと第一構成例のホルダーユニットとを連結した
バリ取り装置の一部破断側面図。
【図2】 同第一構成例のホルダーユニットの縦断側面
図。
【図3】 同第二構成例のバリ取りユニットの一部破断
側面図。
【図4】 同第三構成例のバリ取りユニットの一部破断
側面図。
【図5】 同第二構成例のホルダーユニットの縦断側面
図。
【図6】 図第二構成例のホルダーユニット要部の拡大
縦断側面図。
【図7】 図5のVII−VII線の断面矢視図。
【図8】 同第二構成例のホルダーユニットを用いたバ
リ取り装置によるバリ取り加工操作を示す平面図。
【符号の説明】
1 工作機械 2 スピンドル 3 固定部 4 エア供給口 10,10A〜10C バリ取りユニット 11 エアモータ 12 工具駆動軸 13 押圧手段 13a 圧縮コイルスプリング(スプリング) 13b エアシリンダ 13c 圧縮コイルスプリング(スプリング) 14 エア回路 15 リニヤガイド部 15a スライダー 15b ガイドレール 20,20A,20B ホルダーユニット 21 チャック筒部(バリ取りユニット用連結部) 22a シャンク部 23 中空ピン 24 エア供給回路 25 ホルダー本体 26 筒状ハウジング 27a 係止凹部(係止部) 28a 係止片 29 ハーモニックドライブ減速機構 30 環状カム板(カム) 30a 係合段部 31 係止ピン 32 ウェーブ・ジェネレータ 33 フレク・スプライン 34 サーキュラ・スプライン 35 サーキュラ・スプライン T バリ取り工具 t 切削部 W ワーク w1 エッジ部 w2 エッジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本庄 肇 三重県桑名市大字桑部字松ケ下1048番地 三立精機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリ取り工具を装着してエアモータによ
    り回転駆動する工具駆動軸を備えたバリ取りユニット
    と、一端側にバリ取りユニット用連結部を有して他端側
    に工作機械のスピンドルに嵌合させるシャンク部を有す
    るホルダーユニットとで構成され、前記バリ取りユニッ
    トが、工具駆動軸に装着されたバリ取り工具をワークに
    対して弾力的に押し付ける押圧手段と、ホルダーユニッ
    トの前記連結部を介して供給される高圧エアを前記エア
    モータとに送るエア回路とを有する一方、ホルダーユニ
    ットが、工作機械側の固定部のエア供給口に挿嵌させる
    中空ピンと、該エア供給口から供給される高圧エアを前
    記中空ピン内を通してバリ取りユニット用連結部に送る
    エア供給回路とを備えてなるバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 エアモータがバリ取りユニットの基体に
    傾動自在に枢着されると共に、押圧手段が該エアモータ
    と前記基体との間に係着されたスプリング又はエアシリ
    ンダより構成される請求項1記載のバリ取り装置。
  3. 【請求項3】 バリ取りユニットがリニアガイド部を備
    え、このリニアガイド部のスライダにエアモータが取り
    付けられると共に、押圧手段が該スライダとバリ取りユ
    ニットの基体との間に介在するスプリング又はエアシリ
    ンダより構成される請求項1記載のバリ取り装置。
  4. 【請求項4】 ホルダーユニットは、バリ取りユニット
    用連結部及びシャンク部を有するホルダー本体と、この
    ホルダー本体を回転自在に保持する筒状ハウジングとか
    ら構成され、該筒状ハウジングに取り付けられた前記中
    空ピンに、ホルダー本体の係止部に対して係脱自在で且
    つばね力により係合方向に付勢された係止片が取り付け
    られ、中空ピンが工作機械側のエア供給口に挿嵌した際
    に前記係止片がホルダー本体の係止部から離脱するよう
    に構成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のバリ
    取り装置。
  5. 【請求項5】 ホルダーユニットのホルダー本体がバリ
    取りユニット用連結部を有する前部軸体とシャンク部を
    有する後部軸体とからなり、これら両軸体間に後部軸体
    の回転を減速して前部軸体に伝える減速機構が介在され
    てなる請求項4記載のバリ取り装置。
  6. 【請求項6】 減速機構は、後部軸体に取り付けられた
    楕円形のウェーブ・ジェネレータに保持される可変形ギ
    ヤであるフレク・スプラインと、前部軸体及び筒状ハウ
    ジングにそれぞれ固着されて該フレク・スプラインに共
    に噛合する一対の内歯ギヤであるサーキュラ・スプライ
    ンとで構成され、前部軸体のサーキュラ・スプラインが
    フレク・スプラインとは異なる歯数で、且つ筒状ハウジ
    ングのサーキュラ・スプラインがフレク・スプラインと
    同歯数に設定されてなるハーモニックドライブ減速機構
    である請求項5記載のバリ取り装置。
  7. 【請求項7】 筒状ハウジングに対するホルダー本体の
    前部軸体の回転を一方向に規制する回転方向規制手段を
    有すると共に、前部軸体と後部軸体との回転伝達の負荷
    が所定値以上になった際に両軸体間の回転ずれを生じさ
    せるクラッチ機構を備えてなる請求項5又は6に記載の
    バリ取り装置。
  8. 【請求項8】 回転方向規制手段が、筒状ハウジングと
    前部軸体の一方に設けられたカムと、他方に保持されて
    前記カムの周面にばね力を介して圧接する係止ピンとで
    構成され、前記カムの周面が係止ピンに対して一回転方
    向においてのみ係合する係合段部を有する請求項7記載
    のバリ取り装置。
  9. 【請求項9】 クラッチ機構が、ハーモニックドライブ
    減速機構におけるウェーブ・ジェネレータの枢軸部と、
    該枢軸部を保持する後部軸体との回転ずれを生じるもの
    である請求項7又は8に記載のバリ取り装置。
  10. 【請求項10】 バリ取りユニットの工具駆動軸に装着
    されるバリ取り工具の切削部がホルダーユニットのホル
    ダー本体の略回転軸線上に位置するように設定されてな
    る請求項5〜9のいずれかに記載のバリ取り装置。
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