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JPH085684A - 直流検出形静電センサ装置 - Google Patents

直流検出形静電センサ装置

Info

Publication number
JPH085684A
JPH085684A JP16063294A JP16063294A JPH085684A JP H085684 A JPH085684 A JP H085684A JP 16063294 A JP16063294 A JP 16063294A JP 16063294 A JP16063294 A JP 16063294A JP H085684 A JPH085684 A JP H085684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
oscillation
detection
resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16063294A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Masuda
昇 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP16063294A priority Critical patent/JPH085684A/ja
Publication of JPH085684A publication Critical patent/JPH085684A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流ドリフトの影響を防止した直流検出形静
電センサ装置を提供する。 【構成】 発振回路1でGHz帯の高周波数の発振周波数
信号を出力し、緩衝増幅器2で信号増幅する。信号切り
替え回路14は、低周波発振回路から加えられるスイッチ
制御信号によって信号切り替えを行い、増幅された発振
周波数信号を間欠的に共振回路3に加える。共振回路3
は検出針10で検出する外部静電容量の変化を前記発振周
波数信号を搬送波としてAM変調し、検波回路5に加え
る。検波回路5はAM変調信号を包絡線検波し、外部静
電容量の変化の信号を抽出する。この検波出力は低周波
増幅回路の信号増幅回路7aで交流増幅された後第2検
波回路15で直流に変換され、信号増幅回路7bで直流増
幅されて所望の信号処理回路に加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小静電容量の変化を
検出する直流検出形静電センサ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5には従来の直流検出形静電センサ装
置のブロック構成が示されている。この装置は、発振回
路1と、緩衝増幅器2と、共振回路3と、抑圧回路4
と、検波回路5と、AFC(Automatic Frequency Cont
rol )回路6と、信号増幅回路7と、可変容量ダイオー
ド(バラクタダイオード)8とを有して構成されてい
る。
【0003】発振回路1は、セラミック共振器を用いた
共振回路を内蔵し、超高周波数、例えば、1GHz以上の
発振周波数信号を出力する。緩衝増幅器2は発振回路1
から加えられる発振周波数信号を増幅して共振回路3に
加える。なお、この緩衝増幅器2は、信号増幅の機能
と、発振回路1側と共振回路3側との信号の干渉を抑止
する機能を有する。
【0004】共振回路3は、専用のセラミック共振器を
内蔵し、検出針10で検出される外部微小静電容量の変化
を抑圧回路4を介して取り込み、その微小静電容量の変
化の検出信号を出力する。すなわち、共振回路3の共振
周波数f0 は、図6に示すように、発振回路1の発振周
波数fOSC に対して僅かにずれた位置に設定されてお
り、この状態で、検出針10によって外部静電容量の微小
変化が検出されると、共振回路3の共振周波数f0 はΔ
fだけ偏倚し、共振回路3の出力電圧がΔVだけ変化す
る。
【0005】ここで、検出針10で検出される被検出体と
の容量変化が周波数帯域fW をもって変化するとした場
合、共振回路3は、発振回路1の発振周波数信号をキャ
リア(搬送)周波数fC とし、このキャリア周波数fC
を被検出体の静電容量変化の周波数fW でAM(Amplit
ude Modulation)変調したfW ×fC の信号が静電容量
の検出信号として検波回路5に加えられる。
【0006】検波回路3では、共振回路3から加えられ
る信号を、例えば、包絡線検波し、前記検出針10で検出
する外部静電容量変化の周波数帯域fW の信号として抽
出し、この検波出力を信号増幅回路7に加える。信号増
幅回路7は通常遮断周波数が1KHzの直流増幅回路とし
て機能し、検波回路5から加えられる検波出力、通常、
ほぼ直流成分に近い検出針10の静電容量検出信号を増幅
して図示されていない所望の信号処理回路に送る。
【0007】AFC回路6は、積分器を内蔵しており、
信号増幅回路7の出力信号の一部を取り込み、積分処理
を行ってほぼ直流レベルの信号に平坦化して可変容量ダ
イオード8に印加する。可変容量ダイオード8はAFC
回路6からの印加電圧に応じて容量を変化する。このA
FC回路6と可変容量ダイオード8の動作により、例え
ば、湿度等の外部環境の変化により、共振回路3の共振
周波数f0 が設定位置からずれたときに、そのずれを修
正する方向に可変容量ダイオード8の容量が変化するこ
とで、発振周波数fOSC に対する共振周波数f0 の設定
位置の安定化が図られる。
【0008】図7は、前記図5に示す回路を1チャンネ
ルの回路として、回路基板11上に複数の静電センサの回
路を配列形成して多チャンネルの静電センサ装置とした
ものである。このように、静電センサ装置を多チャンネ
ル構成とすることにより、各チャンネルのセンサ検出信
号を平行処理したり、2つのチャンネルの静電センサ回
路を1組とし、その組の一方チャンネルの回路を温度等
の補償用としてその組のセンサ検出信号の差動出力を取
り出す等の信号処理が可能となるものである。
【0009】また、図8に示すものは、同じく多チャン
ネルの静電センサ装置としたものであるが、この静電セ
ンサ装置は、発振回路1を共通化した1個の回路で構成
し、発振回路1の発振周波数信号を緩衝増幅器2で増幅
した後、分配器12を用いて複数の各チャンネルの共振回
路3に分配供給するように構成したものである。この多
チャンネルの静電センサ装置も、各チャンネルの静電検
出信号を平行処理したり、2つのチャンネルを1組と
し、その組のチャンネルの差動出力を取り出す等の信号
処理を行うことが可能となるものである。
【0010】前記図5、図7、図8に示した静電センサ
装置は、発振回路1と共振回路3のそれぞれに別個独立
の専用のセラミック共振器を有し、かつ、検出針10で検
出される外部静電容量の変化を共振回路3の共振点の偏
倚を利用して検出する構成としているため、10-7PFオ
ーダの微小静電容量変化を検出できるという能力を備え
たものとなり、この能力を十分に発揮することにより、
例えば、人体内の微小静電容量変化を検出したり、食品
の解凍、凍結の検出コンパクトディスク形情報媒体のト
ラッキング検出や、トンネル顕微鏡の検出針の位置検出
等の、医療、通信、情報処理、自動車、民生機器等の多
岐な分野での用途が期待される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記セ
ラミック共振器を用いたセラミック共振形静電センサ装
置は、微小静電容量の高感度の検出能力を備えている
が、このような高感度の静電容量検出を行う場合には、
S/N比の改善が不可欠の条件となる。
【0012】ところが、静止状態で静電容量変化を検出
する解凍センサ等では検波回路5の検波出力はほぼ直流
成分の信号となるため、信号増幅回路7によっては直流
増幅が行われることとなり、このような直流増幅回路を
用いて信号増幅を行う直流検出形静電センサ装置では、
信号増幅回路7のゲイン(増幅度)を高めると、直流増
幅器に固有な直流ドリフトの問題や不安定性に遭遇し、
高ゲインな増幅器の構成が難しくなるという問題が生じ
る。
【0013】すなわち、GHz帯の発振周波数信号で動作
する発振回路1や緩衝増幅器2側の高周波回路では、浮
遊分布容量の影響や、外部からのノイズ混入による不安
定性等によって、直流成分が時間的に緩やかに変動し、
これが直流増幅回路(信号増幅回路7)で増幅されるた
めに、前記の如く、10-7PFオーダの微小な静電容量検
出に際しては、前記直流のドリフト成分が大きく影響を
及ぼし、10-7PFオーダの微小静電容量の検出能力を有
しているにもかかわらず、その能力が十分に発揮できな
くなるという問題が生じる。
【0014】特に、図7に示すように、共通の回路基板
11上に複数チャンネルの静電センサ回路を並設形成した
構成では、各チャンネルの発振回路1の発振周波数信号
を同じに揃えるのが難しく、少しでも発振周波数信号が
ずれると、各チャンネル相互の発振周波数信号が干渉し
合い、ビート信号等の雑音を発生する。この雑音等の不
要信号は、50Hz以下の周波数を持ったり、ランダムな周
波数成分を持ち、電源回路や静電センサ装置の筐体導体
を通じて信号増幅回路7に混入し、セラミック静電セン
サが持つ基本特性を損なうという問題が生じる。
【0015】図8に示した多チャンネル形静電センサ装
置では、1個の発振回路1を各チャンネルの発振回路と
して共有させたことで、各チャンネルの発振周波数のず
れを防止することができるが、発振回路1の発振周波数
信号を緩衝増幅器2で増幅した後、分配器12を介して各
チャンネルの共振回路3に分配していく間に、各チャン
ネルへの分配経路の浮遊分布容量の影響等を受けて各チ
ャンネルの共振回路に加えられる発振周波数信号の位相
が微妙にずれたりして、ビート信号等の不要信号が発生
するという問題が生じ、このような不要信号の発生を防
止するために、各チャンネルへの分配経路中に分布容量
を調整するための可変容量コンデンサCVを設けること
も考えられるが、これら各経路の可変容量コンデンサC
Vの容量調整を行うことは極めて難しく、また、不要信
号の発生状況が必ずしも一定でなく、例えば、周囲の湿
度や温度の変化等に起因して変化することが想定され、
不要信号の発生を完璧に防止することは非常に困難であ
る。この不要信号のために、どうしても、静電センサ装
置の前記高分解能(高感度)の能力を十分に発揮させる
ことができなかった。
【0016】本発明は上記解題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、不要信号がたとえ発生して
も、この不要信号の影響を除去して、微小静電容量の検
出を高分解能(高感度)のもとで検出することができる
直流検出形静電センサ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、発振周波数信号を出力する発振回路と、外部静
電容量の変化に対応して共振点を偏倚し前記発振周波数
信号を搬送波となして前記外部静電容量の変化で変調し
た信号を出力する共振回路とを有し、前記発振回路と共
振回路にはそれぞれ専用のセラミック共振器が備えられ
ている直流検出形静電センサ装置において、前記発振回
路と共振回路間には緩衝増幅器が挿入配設されており、
この緩衝増幅器には該緩衝増幅器の信号出力を間欠的に
切り替える信号切り替え回路が接続されていることを特
徴として構成されている。
【0018】また、前記構成の直流検出形静電センサ装
置において、信号切り替え回路は、PINダイオードを
用いたダイオードスイッチ回路と、このダイオードスイ
ッチ回路にスイッチ動作の制御信号を加えるスイッチ制
御回路とを有して構成されていることも本発明の特徴的
とするところである。
【0019】
【作用】上記構成の本発明において、従来例と同様に、
発振回路から発振周波数信号が出力され、外部静電容量
の変化に対応して共振回路の共振点を偏倚し、前記発振
周波数信号を外部静電容量の変化で変調した信号が共振
回路から出力される。そして、この変調信号が検波回路
で検波されて、外部静電容量の変化帯域の信号として取
り出される。
【0020】本発明では、発振回路から出力される発振
周波数信号は、緩衝増幅器で増幅された後、信号切り替
え回路の信号切り替え動作により、間欠的な信号として
共振回路に加えられる。このように、発振周波数信号が
間欠的な信号として加えられることで、たとえ、不要信
号の発生により、直流ノイズ成分が混入しても、発振周
波数信号が間欠的に共振回路に出力されることで、除去
されることとなり、信号の直流増幅を行っても、直流ノ
イズ成分が検出信号と共に増幅されることはなくなり、
直流ドリフトの影響を取り除いた高分解能の微小静電容
量の検出が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。図1には本発明の一実施例のブロック構成が示され
ている。本実施例が従来例と異なる特徴的なことは、緩
衝増幅器2と共振回路3との間に信号切り替え回路14を
設けて緩衝増幅器2で増幅された発振周波数信号を間欠
的に共振回路3に加える構成としたことと、信号増幅回
路7aを交流増幅器として機能させ、信号増幅回路7a
で増幅された信号を第2検波回路15で直流信号に変換す
る構成としたことである。それ以外の構成は前記従来例
と同様であり、検出針10で検出された外部微小静電容量
の変化を共振回路3でAM変調して出力する、微小静電
容量の検出動作は従来例と同様である。
【0022】本実施例の特徴的な信号切り替え回路14
は、ダイオードスイッチ回路を備えた切り替え増幅器16
と、スイッチ制御回路として機能する低周波発振回路17
とを有して構成されている。
【0023】図2は前記切り替え増幅器16に設けられて
いるダイオードスイッチ回路の詳細構成を示すもので、
4個のPINダイオードD1〜D4と、コンデンサC1
〜C3と、抵抗器R1〜R3,RL,RVと、NPNト
ランジスタTr1と、PNPトランジスタTr2とを有して
構成されている。静電センサ装置の信号処理は、グラン
ド電位を基準とした不平衡信号処理が行われることか
ら、この信号切り替え回路14を不平衡回路として形成し
ている。
【0024】前記トランジスタTr1とTr2はエミッタ側
で直列に接続されており、同トランジスタTr1,Tr2
ベース側は共通に接続され、このベースに低周波発振回
路17の制御信号(スイッチ制御信号)が加えられるよう
になっている。また、トランジスタTr1,Tr2のコレク
タ側は電源(図示せず)に接続されており、トランジス
タTr1のコレクタ側には+12Vの電圧が、トランジスタ
r2のコレクタ側には抵抗器RVを介して−12Vの電圧
が印加されている。
【0025】前記低周波発振回路17は負の電圧からパル
ス状の正の電圧が立ち上がる制御信号を発振出力してお
り、トランジスタTr1,Tr2のベースにパルス状の正の
制御信号が加えられると、トランジスタTr1がオンし、
抵抗器RLの両端に正の電圧が発生する。この抵抗器R
Lからの正の電圧が加えられると、PINダイオードD
1,D2,D3は逆バイアスとなり、図2の回路のe,
f間のインピーダンスが高くなると同時に、PINダイ
オードD4は順方向バイアスとなり、d,c間のインピ
ーダンスが低下する。この結果、PINダイオードD
1,D2、コンデンサC1、PINダイオードD4およ
び抵抗器R1の回路が閉回路となり、ダイオードスイッ
チ回路はスイッチオフ状態となり、緩衝増幅器2で増幅
された発振周波数信号は共振回路3側に加えられない。
【0026】これに対し、低周波発振回路17からスイッ
チ制御信号として負の電圧がトランジスタTr1,Tr2
ベースに加えられると、トランジスタTr2がオンし、こ
れにより、PINダイオードD1〜D4の動作が逆にな
り、前記PINダイオードD1,D2、コンデンサC
1、ダイオードD4、抵抗器R1からなる回路が開回路
となり、ダイオードスイッチ回路はスイッチオンの状態
となり、前記緩衝増幅器2で増幅された発振回路1の発
振周波数信号は共振回路3に加えられる。このように、
低周波発振回路17のスイッチ制御信号によって、ダイオ
ードスイッチ回路はオン、オフのスイッチ動作を行い、
緩衝増幅器2で信号増幅された発振周波数信号を間欠的
に共振回路3に加えるのである。
【0027】共振回路3は従来例と同様に、発振周波数
信号で外部静電容量の変化をAM変調し、そのAM変調
信号を外部静電容量の検出信号として検波回路5に加え
る。検波回路5は従来例と同様に前記AM変調信号を検
波して、外部静電容量の変化の信号を抽出し、信号増幅
回路(低周波増幅回路)7aに加える。
【0028】検波回路5から信号増幅回路7aに加えら
れる信号は、前記した如く、切り替え増幅器16から発振
周波数信号が間欠的に供給されることで、交流的な信号
となっており、信号増幅回路7aはこの交流的な信号を
増幅し、その一部をAFC回路6に供給すると共に、他
の信号を第2検波回路15に加える。
【0029】第2検波回路15は前記低周波発振回路17の
スイッチ制御信号に同期して、信号増幅回路7aの信号
増幅出力を直流に同期検波し、被検出体の信号を再生し
て、これを信号増幅回路7bに加える。信号増幅回路7
bは第2検波回路15から加えられる直流の静電容量の検
出信号を直流増幅し、この増幅出力を所望の信号回路に
加える。図3および図4は本実施例の回路の各部におけ
る信号処理の動作状態を模式的な波形として示したもの
である。図3の(a)は発振回路1の発振周波数信号
(緩衝増幅器2の増幅出力波形も同じ)を示したもの
で、この実施例では、500 MHzから3GHzの範囲の一定
の発振周波数が用いられる。同図の(b)は、低周波発
振回路17の信号によって動作する図2のダイオードスイ
ッチ回路から出力される信号を模式的に示すもので、こ
の低周波発振回路17は、回路構成に応じて、パルス状の
間欠信号や、正弦状信号を発振出力する。この低周波発
振回路17の発振の周波数は、検出針10で検出される外部
静電容量の変化の最高周波数に対してサンプリング定理
が適用できる周波数を持つと共に、発振回路1の発振周
波数に対して(1/10)以下の周波数に設定することが
好ましく、本実施例ではこの範囲の発振周波数に設定し
ている。
【0030】図3の(c)は、前記発振回路1の発振周
波数信号と、信号切り替え回路14の間欠切り替え信号と
の関係を模式的に示すもので、間欠切り替え信号のオフ
区間では、発振回路1の発振周波数信号の出力がほぼ零
となっており、間欠切り替え信号がオンのときのみ発振
周波数信号が出力されていることがわかる。なお、この
図3の(c)に示す波形は、信号切り替え回路14の抵抗
器RVの抵抗常数を飽和状態に設定した事例を示してお
り、この抵抗器RLの抵抗常数を変えることにより、同
図の(d)に示すような信号波形が得られることとな
り、抵抗器RLの抵抗常数を可変設定することにより、
図3の(c)と(d)の信号出力波形を選択設定するこ
とができる。
【0031】図3の(e)は、検出針10で検出される外
部静電容量の変化の信号波形を示すものである。共振回
路3は図3の(c)又は(d)に示す間欠発振周波数信
号を同図の(e)に示される外部静電容量変化で変調し
た図4の(f)又は(g)のAM変調信号を出力する。
図4の(f)は図3の(c)の信号を変調した波形であ
り、図4の(g)は図3の(d)の信号を変調した波形
である。図4の(h)および(i)は検波回路5で検波
された波形をそれぞれ示している。図4の(h)は同図
の(g)の信号を包絡線検波した波形であり、同図の
(i)は同図の(f)の信号を包絡線検波した波形を示
している。これら、検波回路5で検波された交流的な信
号は低周波増幅回路の信号増幅回路7aで信号増幅され
た後、第2検波回路15で直流信号に変換され、次の直流
増幅回路である信号増幅回路7bで直流増幅されて所望
の信号処理回路に加えられる。
【0032】本実施例によれば、信号切り替え回路14に
より、発振回路1の発振周波数信号が間欠信号に変換さ
れて共振回路3に加えられるので、発振回路1や緩衝増
幅器2等の高周波回路側で、たとえ、不要信号等に起因
して直流成分の変動、つまり、直流ドリフトが生じて
も、この直流ドリフト成分は信号切り替え回路14で間欠
信号に変換されるときに除去されることとなり、このド
リフト成分が信号増幅回路7bで微小静電容量の検出信
号と共に信号増幅されて出力されるというもとがなくな
る。このように、高周波回路側のインピーダンスの不整
合や不要信号の影響による直流ドリフトの問題が除去さ
れるので、直流増幅回路である信号増幅回路7bのゲイ
ンを高くしても、前記直流ドリフト成分の影響がなくな
り、S/N比の優れた直流増幅が達成でき、セラミック
共振形静電センサ装置が持つ微小静電容量の高分解能検
出性能を十分に発揮することができる。
【0033】また、図7や図8に示すような多チャンネ
ル形静電センサ装置を構成した場合においても、たと
え、高周波回路側で、各チャンネルの発振周波数信号が
微妙にずれてビート信号が発生したリ、あるいは各チャ
ンネル間の高周波回路側のインピーダンスの不整合によ
りノイズ信号が発生混入して、これらが直流のノイズド
リフト成分となっても、この直流ノイズ成分は前記の如
く、信号切り替え回路14によって、発振回路1の発振周
波数信号が間欠信号に変換されるときに除去されること
となるので、従来の多チャンネル化した直流検出形静電
センサ装置の避けがたい問題点を一気に解決することが
可能となる。なお、多チャンネル形の静電センサ装置を
構成する場合には、各チャンネルの信号切り替え回路14
の信号切り替え時期をオーバーラップしないようにずら
し、あるチャンネルの信号切り替え回路14がオン状態の
ときには多のチャンネルの信号切り替え回路14はオフ動
作状態となるように低周波発振回路17から出力されるス
イッチ制御信号の動作タイミングをずらすように構成す
ることとなる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、外部環境の変化等に起因して共振回路3の
共振点がずれるのを防止するためにAFC回路6を設け
たが、このAFC回路6はAGC(Automatic Gain Con
trol)としての機能をも有しており、AFC回路の代わ
りに単にAGC回路を設けてもよい。また、AFC回路
6は省略されることもある。
【0035】また、本実施例では信号切り替え回路をP
INダイオードを用いたダイオードスイッチ回路で構成
したが、この信号切り替え回路は搬送波の周波数が低い
ときにはダイオード以外のスイッチ素子を用いて構成す
ることができる。ただ、本実施例のように、PINダイ
オードを用いてスイッチ回路を構成する場合には、回路
構成が容易となり、回路コストを安価に形成できるとい
う効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、発振回路の発振周波数信号を
増幅出力する緩衝増幅器に、該緩衝増幅器の信号出力を
間欠的に切り替える信号切り替え回路を接続した構成と
したものであるから、発振回路と緩衝増幅器側の高周波
回路側で、インピーダンスの不整合や不要信号のノイズ
混入等に起因して直流ノイズ成分のレベル変動(直流ド
リフト)が発生しても、信号切り替え回路により、発振
回路の発振周波数信号が間欠的に共振回路側に加えられ
ることで、前記直流ノイズ成分のレベル変動の影響が除
去されることとなり、これにより、直流ノイズ成分の影
響を受けない高分解能(高感度)のもとで微小静電容量
の変化を検出することができる。
【0037】したがって、本発明の静電センサ装置を複
数配列配置して多チャンネル化した装置として構成した
場合においても、各チャンネルのインピーダンスの不整
合や各チャンネルの発振周波数信号の微妙なずれ等に起
因するビート等の不要信号の影響を受けて、たとえ、直
流ノイズ成分が混入しても、これら直流ノイズ成分の影
響のない多チャンネルの信号処理が可能となり、セラミ
ック形静電センサの持つ高分解能(高感度)の性能を十
分に発揮することができる高性能の画期的な直流検出形
静電センサ装置の提供が可能となる。
【0038】上記の如く、本発明の直流検出形静電セン
サ装置は、直流増幅回路のゲインを高めても、直流ノイ
ズ成分の影響がなくなることで、交流検出形センサと同
等な微小静電容量の検出安定性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】図1の回路の切り替え増幅器に形成されるダイ
オードスイッチ回路の詳細回路図である。
【図3】本実施例の各回路部分の波形の模式図である。
【図4】同じく本実施例の各回路部分の波形の模式図で
ある。
【図5】従来の直流検出形静電センサ装置のブロック構
成図である。
【図6】共振形静電センサ装置の微小静電容量変化の検
出原理図である。
【図7】従来の多チャンネル形静電センサ装置のブロッ
ク構成図である。
【図8】発振回路を1個のもので共通化した多チャンネ
ル形静電センサ装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 発振回路 2 緩衝増幅器 3 共振回路 10 検出針 14 信号切り替え回路 17 低周波発振回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振周波数信号を出力する発振回路と、
    外部静電容量の変化に対応して共振点を偏倚し前記発振
    周波数信号を搬送波となして前記外部静電容量の変化で
    変調した信号を出力する共振回路とを有し、前記発振回
    路と共振回路にはそれぞれ専用のセラミック共振器が備
    えられている直流検出形静電センサ装置において、前記
    発振回路と共振回路間には緩衝増幅器が挿入配設されて
    おり、この緩衝増幅器には該緩衝増幅器の信号出力を間
    欠的に切り替える信号切り替え回路が接続されているこ
    とを特徴とする直流検出形静電センサ装置。
  2. 【請求項2】 信号切り替え回路は、PINダイオード
    を用いたダイオードスイッチ回路と、このダイオードス
    イッチ回路にスイッチ動作の制御信号を加えるスイッチ
    制御回路とを有して構成されている請求項1記載の直流
    検出形静電センサ装置。
JP16063294A 1994-06-20 1994-06-20 直流検出形静電センサ装置 Pending JPH085684A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101424A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Nippon Soken Inc 絶縁抵抗測定装置搭載システムおよび車両駆動用システム

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