JPH0853889A - 壁パネル位置調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下、左右および出入りの各方向の位置調整
を作業性良く行える簡単な構成の壁パネル位置調整装置
を提供する。 【構成】 壁パネル２に設けられた第一係合部３とパネ
ル受け部材４に設けられた第二係合部５とが、連結部６
に設けられた上下、左右および出入りの各方向に延びる
ボルト部材１１，１２，１３と、これらのボルト部材に
装着される位置調整ナット１７，１８，１９とによって
連結される。壁パネル２の位置調整は、これらの位置調
整ナット１７，１８，１９を螺進退させることにより行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カーテンウォール形式
の壁パネルを建物躯体に位置調整して固定する壁パネル
位置調整装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】カーテンウォール形式の壁パネルは、建
物躯体に対して上下、左右および出入りの各位置調整を
行ってから建物躯体に固定する必要がある。このうち、
ＰＣ（プレキャストコンクリート）版等の重量パネル以
外では、出入りおよび左右の調整機構のないものが多
く、バール等の工具で壁パネルをこじるなどして調整し
ている。

【０００３】しかしながら、前記のようにバールで壁パ
ネルをこじて調整を行うのでは、作業性が悪いばかりか
高精度の調整を行えないという問題がある。

【０００４】また、ＰＣ版等の重量パネルでは、出入り
および左右の調整機構の付いたものも種々提案されてい
るが、いずれも大掛かりなものが多く、コスト増加の要
因となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みてなされたものであって、上下、左右
および出入りの各方向の位置調整を作業性良く行える簡
単な構成の壁パネル位置調整装置を提供することを目的
としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の壁パネル位置調
整装置は、壁パネルを建物躯体に位置調整して固定する
壁パネル位置調整装置であって、壁パネルの背面に設け
られた第一係合部と、建物躯体を構成するパネル受け部
材に設けられた第二係合部と、前記第一係合部および第
二係合部に係合されて、これらを連結する連結部とから
なり、この連結部は、前記壁パネルの上下方向、左右方
向および出入り方向の各位置をそれぞれ調整する上下、
左右および出入りの各位置調整部材を備えていることを
特徴とする。

【０００７】本発明の壁パネル位置調整装置において
は、前記上下位置調整部材は、上下方向に延びるボルト
部材と、このボルト部材を第一係合部に軸方向位置を調
整可能に接続する位置調整ナットとからなり、また、前
記左右位置調整部材は、左右方向に延びるボルト部材
と、このボルト部材を第二係合部に軸方向位置を調整可
能に接続する位置調整ナットとからなり、前記出入り位
置調整部材は、出入り方向に延びるボルト部材と、この
ボルト部材を第二係合部に軸方向位置を調整可能に接続
する位置調整ナットとから構成されるのが好ましい。

【０００８】また、本発明の壁パネル位置調整装置にお
いては、前記各位置調整部材は、前記第一または第二の
係合部に対して、前記ボルト部材を引き込み方向に調整
する外側の位置調整ナットと、押し出し方向に調整する
内側の位置調整ナットとを備えるのがさらに好ましい。

【０００９】また、前記第一係合部は、前記上下位置調
整部材のボルト部材を挿通可能な上下調整挿通部を備
え、前記第二係合部は、前記左右および出入り位置調整
部材のボルト部材を挿通する左右調整と出入り調整の各
挿通部を備えるとともに、前記連結部の水平方向の移動
を許容する水平支持面を備え、前記出入り調整挿通部
は、出入り方向のボルト部材の左右方向への移動を許容
する形状とされ、前記左右調整挿通部は、左右方向のボ
ルト部材の出入り方向への移動を許容する形状とされて
いる。

【００１０】なお、ここに上下方向とは壁パネルの背面
に沿う鉛直方向を、左右方向とは壁パネルの背面に沿う
水平方向を、出入り方向とは壁パネルの背面に対して垂
直な方向をいい、また、位置調整ナットの位置を示す外
側とは、当該位置調整ナットがボルト部材の先端側に設
けられることを示し、また内側とは、当該位置調整ナッ
トがボルト部材の基端側に設けられることを示す。

【００１１】

【作用】本発明の壁パネル位置調整装置によれば、壁パ
ネルの上下、左右および出入り方向の位置調整が、壁パ
ネルの背面に設けられた第一係合部と建物躯体を構成す
るパネル受け部材に設けられた第二係合部とを連結する
連結部に設けられた上下、左右および出入りの位置調整
部材（以下、「各位置調整部材」と総称する）により行
われる。

【００１２】すなわち、前記各位置調整部材は、具体的
にはボルト部材と位置調整ナットとから構成され、この
ボルト部材が前記第一および第二の各係合部（以下、
「各係合部」と総称する）に設けられた上下、左右およ
び出入りの各調整挿通部にそれぞれ遊嵌されるととも
に、そのボルト部材に位置調整ナットが各係合部を挟み
込むように装着されるため、壁パネルの位置調整は、前
記位置調整ナットをボルト部材上で適宜軸方向に螺進退
させることにより容易に行える。

【００１３】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。

【００１４】実施例１ 本発明の実施例１の壁パネル位置調整装置を図１および
図２に示し、同壁パネル位置調整装置１は、カーテンウ
ォール形式の壁パネルを建物躯体に位置調整して固定す
るための装置であって、壁パネル２の背面に設けられた
第一係合部３と、前記壁パネル２を支持するパネル受け
部材４に設けられた第二係合部５と、前記第一係合部３
および第二係合部５に係合されて両者を連結する連結部
６とを主要部として備えてなる。

【００１５】そして、この連結部６は、前記壁パネル２
の上下方向、左右方向および出入り方向の各位置をそれ
ぞれ調整する上下、左右および出入りの各位置調整部材
を備えている。

【００１６】ここで、前記壁パネル２として好ましく
は、プレキャストコンクリートパネル、ＡＬＣコンクリ
ートパネル、その他複合パネル等の非耐力外壁パネル
（カーテンウォールパネル）が、またパネル受け部材４
としては建物躯体の梁を構成するＨ形鋼が好適に用いら
れる。

【００１７】第一係合部３は、図１に示すように、前記
壁パネル２の背面に取り付けられるもので、前記壁パネ
ル２の背面に密着状に取り付けられる立ち片部３１と、
前記壁パネル２の背面から起立状に設けられる横片部３
２とから構成され、この立ち片部３１は前記壁パネル２
の所定位置に溶接等の手段によって固定されている。こ
の第一係合部３としては、断面略Ｌ字形状の山形鋼が好
適に用いられる。

【００１８】また、第一係合部３の横片部３２の略中央
付近には、貫通穴からなる上下調整挿通部７が形成され
ている。この上下調整挿通部７の口径は、後述する連結
部６に植設されるボルト部材１１の軸径よりわずかに大
きく設定され、該ボルト部材１１を遊嵌可能とされてい
る。

【００１９】一方、第二係合部５は、図１に示すよう
に、前記パネル受け部材４の上面に取り付けられるもの
で、前記パネル受け部材４の上面に密着状に溶接固定さ
れる底片部１４と、該底片部１４の一隅に沿ってＬ字状
に立ち上げられたＬ形立ち片部１５とから構成される。
そして、この底片部１４の上面は、後述する連結部６を
支持するとともに、その水平方向の移動を許容する水平
支持面１４ａとされる。

【００２０】このＬ形立ち片部１５には、後述する連結
部６のボルト部材１２，１３と連係して前記壁パネル２
の左右および出入り方向の位置調整を行うための左右調
整挿通部８および出入り調整挿通部９とが形成されてい
る。

【００２１】前記左右および出入りの調整挿通部８，９
は、ボルト部材１２，１３の出入りおよび左右方向への
移動を許容する形状とされ、具体的には、前記Ｌ形立ち
片部１５の側端部をそれぞれ水平方向（出入りおよび左
右の各方向）に略Ｕ字形に切り欠かいて構成されてい
る。

【００２２】そして、左右および出入りの調整挿通部
８，９の上下方向の切欠幅（上下方向長さ）は、それら
の調整挿通部８，９内に遊嵌される前記ボルト部材１
２，１３の軸径よりわずかに大きく、上下方向の移動を
ある程度許容しうる幅に設定されている。つまり、前記
壁パネル２の上下方向の位置調整が行われると、それに
ともなって前記ボルト部材１２，１３も上下方向に移動
するので、その移動を許容しうる形状とされている。

【００２３】また、これら左右および出入りの調整挿通
部８，９の切り欠き長さ（水平方向長さ）は、これらの
調整挿通部８，９内に遊嵌されるボルト部材１２，１３
の水平方向の移動をある程度許容しうる幅に設定されて
いる。つまり、前記壁パネル２の左右および出入り方向
の位置調整を行うと、これにともなって各ボルト部材１
２，１３を、それぞれ出入りおよび左右方向に移動させ
る必要が生ずるので、その調整に必要な範囲で前記ボル
ト部材１２，１３の水平方向の移動を許容しうる形状と
されている。

【００２４】これにより、図１における左右調整挿通部
８がボルト部材１２の出入り方向の移動を許容し、出入
り調整挿通部９がボルト部材１３の左右方向の移動を許
容することとなる。

【００２５】連結部６は、前記第一係合部３と第二係合
部５とに係合されるもので、矩形ブロック状の連結部本
体１６と、上下、左右および出入りの各位置調整部材６
１，６２，６３とかなる。これらの各位置調整部材６
１，６２，６３は、連結部本体１６の上面１６ａ、一側
面１６ｂおよび正面１６ｃのそれぞれに、上下、出入
り、左右の各方向に突出状に延びて植設されるボルト部
材１１，１２，１３と、それらのボルト部材１１，１
２，１３にそれぞれ装着される位置調整ナット１７，１
８，１９とから構成される。

【００２６】より具体的には、これらのボルト部材１
１，１２，１３は、それぞれ直交するように設けられて
おり（図１参照）、これらのボルト部材１１，１２，１
３は、それぞれ前記上下、左右および出入りの調整挿通
部７，８，９に遊嵌可能とされている。

【００２７】また、各位置調整ナット１７，１８，１９
は、前記壁パネル２の位置調整を行うためのもので、そ
れぞれ２個のナット体から構成される。そして、位置調
整ナット１７は、前記第一係合部３に対して、前記ボル
ト部材１１を引き込み方向（図１において上方向）に調
整する外側の位置調整ナット１７ａと、押し出し方向
（図１において下方向）に調整する内側の位置調整ナッ
ト１７ｂとからなる。

【００２８】同様に、位置調整ナット１８は、第二係合
部５に対して、前記ボルト部材１２を引き込み方向（図
１において右方向）に調整する外側の位置調整ナット１
８ａと、押し出し方向（図１において左方向）に調整す
る内側の位置調整ナット１８ｂとからなり、位置調整ナ
ット１９は、第二係合部５に対して、前記ボルト部材１
３を引き込み方向（図１において出方向）に調整する外
側の位置調整ナット１９ａと、押し出し方向（図１にお
いて入方向）に調整する内側の位置調整ナット１９ｂと
からなる。

【００２９】これらのそれぞれ２個からなる位置調整ナ
ット１７，１８，１９は、前記連結部６と第一係合部３
および第二係合部５とを連結した際に、前記第一および
第二の係合部３，５に形成された各調整挿通部７，８，
９に遊嵌される前記各ボルト部材１１，１２，１３を、
各係合部３，５の内側と外側から挟み込むように締め付
けられる。

【００３０】そのため、これらの２個の位置調整ナット
１７，１８，１９の締め付け位置を変えることにより、
前記壁パネル２の取り付け位置を自由に調節できる。す
なわち、例えば、壁パネル２の位置を上方にずらしたい
場合には、ボルト部材１１に螺合されている内側の位置
調整ナット１７ｂを上方に移動させるとともに、これに
ともなって外側の位置調整ナット１７ａも上方に移動さ
せることにより、相対的に壁パネル２を上方に移動させ
ることが可能となる。なお、左右方向および出入り方向
の位置調整についてもこれと同様に、位置調整ナット１
８，１９のそれぞれの位置を移動させることにより自由
にその位置調整が可能である。

【００３１】次に、本発明の壁パネル位置調整装置１の
施工手順について説明する。

【００３２】(1) まず、第一係合部３を壁パネル２の背
面の所定位置に溶接あるいはボルト接合等により固定す
るとともに、第二係合部５をパネル受け部材４の所定位
置に溶接固定する。

【００３３】(2) 次に、前記連結部６の上面に設けられ
たボルト部材１１を前記第一係合部３に形成される上下
調整挿通部７に遊嵌させ、この上下調整挿通部７を挟み
込むように２個の位置調整ナット１７ａ，１７ｂをボル
ト部材１１に装着して、連結部６を第一係合部３に仮止
めする。

【００３４】(3) 続いて、壁パネル２を吊り上げて、前
記連結部６の一側面１６ｂおよび正面１６ｃに設けられ
たボルト部材１２，１３を第二係合部５に形成された左
右調整挿通部８および出入り調整挿通部９にそれぞれ遊
嵌させ、第一係合部３の仮止め時と同様に、各調整挿通
部８，９を挟み込むように位置調整ナット１８，１９を
装着する。

【００３５】その際、第二係合部５の左右および出入り
の調整挿通部８，９は、それぞれ水平方向に長穴状に切
り欠かれているので、ボルト部材１２，１３を水平方向
に移動させるだけで容易に遊嵌できる。

【００３６】(4) その後、前記ボルト部材１１，１２，
１３に、それぞれ締め付けられた２個の位置調整ナット
１７，１８，１９の締め付け位置を調節することより、
壁パネル２の上下、左右および出入りの各方向の位置調
整を行い、その状態で壁パネル２をこれらの位置調整ナ
ット１７，１８，１９により仮固定する。

【００３７】(5) そして前記(1) から(4) の作業を完了
した後に、前記位置調整ナット１７，１８，１９等を溶
接して壁パネル２を完全に固定して取り付け作業を終了
する。

【００３８】(6) なお、前記(3) の工程は、連結部６を
先に第二係合部５に取り付けておき、壁パネル２を吊り
上げて、第一係合部３の上下調整挿通部７をこの連結部
６の上面に設けられたボルト部材１１に嵌め込むといっ
た手順に替えてもよい。

【００３９】実施例２ 本発明の実施例２を図３に示す。実施例２は、壁パネル
２の自重を該壁パネル２の上部で支持するロッキング工
法の例を示すもので、壁パネル２の上部に本発明に係る
壁パネル位置調整装置１が設けられるとともに、該壁パ
ネル２の下部には、別の構成の壁パネル位置調整装置１
Ａが設けられる。

【００４０】この壁パネル位置調整装置１Ａは、出入り
調整機能を備えるが、上下および左右調整機能は持たな
い。すなわち、前述した壁パネル位置調整装置１の構成
において、上下および左右位置調整用の調整挿通部７，
８、ボルト部材１１，１２および位置調整ナット１７，
１８を省略した構成とされている。

【００４１】実施例３ 本発明の実施例３を図４に示す。実施例３は、壁パネル
２の自重を該壁パネル２の下部で支持するロッキング工
法の例を示すもので、壁パネル２の下部に本発明に係る
壁パネル位置調整装置１が設けられるとともに、該壁パ
ネル２の上部には、別の構成の壁パネル位置調整装置１
Ｂが設けられる。

【００４２】この壁パネル位置調整装置１Ｂは、第一係
合部３３を構成する山形鋼を下向きに取り付けたもの
で、この第一係合部３３の立ち片部３４には、第一係合
部３３をボルト締めにより壁パネル２に固定するための
貫通穴３５が設けられている。そして、この貫通穴３５
は、上下方向の長穴状に形成されており、第一係合部３
３の取り付け位置をこの貫通穴３５の範囲で上下方向に
自由に設定可能とされている。

【００４３】実施例４ 本発明の実施例４を図５に示す。この実施例４は、壁パ
ネル２の自重を該壁パネル２の上部で支持するスライド
工法の例を示すもので、壁パネル２の上部に本発明に係
る壁パネル位置調整装置１が設けられるとともに、該壁
パネル２の下部には、別の構成の壁パネル位置調整装置
１Ｃが設けられる。

【００４４】この壁パネル位置調整装置１Ｃは、第一係
合部３６の立ち片部３７に第一係合部３６をボルト締め
により壁パネル２に固定するための貫通穴３８が設けら
れている。そして、この貫通穴３８は、左右方向の長穴
状に形成されており、第一係合部３６の取り付け位置を
この貫通穴３８の範囲で左右方向に自由に設定可能とさ
れている。

【００４５】なお、本発明に係る壁パネル位置調整装置
１は、前記実施例２乃至４に示すごとく、適宜設計変更
が可能である。

【００４６】

【発明の効果】本発明の壁パネル位置調整装置は、壁パ
ネルの背面に設けられた第一係合部と、建物躯体を構成
するパネル受け部材に設けられた第二係合部とを連結す
る連結部が、壁パネルの上下、左右および出入りの各位
置調整を行う位置調整部材を備えているから、壁パネル
を建物躯体に取り付けるにあたり、上下、左右および出
入りの各位置調整を簡単で、しかも作業性良く行える。

【００４７】また、これら三方向の位置調整を独立して
行えることから、一方向の調整時に他の方向に壁パネル
が動いてしまうということがなく、壁パネルの取り付け
作業をスピーディーかつスムーズに行うことができる。

【００４８】さらに、前記各位置調整ナットは、ボルト
部材を引き込み方向に調整する外側の位置調整ナット
と、押し出し方向に調整する内側の位置調整ナットから
構成されることから、これら二つの位置調整ナットを前
記第一および第二の各係合部を挟み込むように装着する
ことにより、壁パネルの位置調整と同時に仮固定を行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の壁パネル位置調整装置の組
み立て手順を示す分解斜視図である。

【図２】同壁パネル位置調整装置の装着状態を示す斜視
図である。

【図３】本発明の実施例２の壁パネル位置調整装置の他
の実施例を示す断面側面図である。

【図４】本発明の実施例３の壁パネル位置調整装置の他
の実施例を示す断面側面図である。

【図５】本発明の実施例４の壁パネル位置調整装置の他
の実施例を示す断面側面図である。

【符号の説明】

１、１Ａ、１Ｂ、１Ｃ 壁パネル位置調整装置 ２ 壁パネル ３ 第一係合部 ４ パネル受け部材 ５ 第二係合部 ６ 連結部 ７ 上下調整挿通部 ８ 左右調整挿通部 ９ 出入り調整挿通部 １１，１２，１３ ボルト部材 １４ａ 水平支持面 １７，１８，１９ 位置調整ナット ６１ 上下位置調整部材 ６２ 左右位置調整部材 ６３ 出入り位置調整部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁パネルを建物躯体に位置調整して固定
   する壁パネル位置調整装置であって、 壁パネルの背面に設けられた第一係合部と、 建物躯体を構成するパネル受け部材に設けられた第二係
   合部と、 前記第一係合部および第二係合部に係合されて、これら
   を連結する連結部とからなり、前記連結部は、前記壁パ
   ネルの上下方向、左右方向および出入り方向の各位置を
   それぞれ調整する上下、左右および出入りの各位置調整
   部材を備えていることを特徴とする壁パネル位置調整装
   置。
2. 【請求項２】 前記上下位置調整部材は、上下方向に延
   びるボルト部材と、このボルト部材を第一係合部に軸方
   向位置を調整可能に接続する位置調整ナットとからな
   り、前記左右位置調整部材は、左右方向に延びるボルト
   部材と、このボルト部材を第二係合部に軸方向位置を調
   整可能に接続する位置調整ナットとからなり、前記出入
   り位置調整部材は、出入り方向に延びるボルト部材と、
   このボルト部材を第二係合部に軸方向位置を調整可能に
   接続する位置調整ナットとからなることを特徴とする請
   求項１記載の壁パネル位置調整装置。
3. 【請求項３】 前記各位置調整部材は、前記第一または
   第二の係合部に対して、前記ボルト部材を引き込み方向
   に調整する外側の位置調整ナットと、押し出し方向に調
   整する内側の位置調整ナットとを備えることを特徴とす
   る請求項１または２記載の壁パネル位置調整装置。
4. 【請求項４】 前記第一係合部は、前記上下位置調整部
   材のボルト部材を挿通可能な上下調整挿通部を備え、前
   記第二係合部は、前記左右および出入り位置調整部材の
   ボルト部材を挿通する左右調整と出入り調整の各挿通部
   を備えるとともに、前記連結部の水平方向の移動を許容
   する水平支持面を備え、前記出入り調整挿通部は、出入
   り方向のボルト部材の左右方向への移動を許容する形状
   とされ、前記左右調整挿通部は、左右方向のボルト部材
   の出入り方向への移動を許容する形状とされていること
   を特徴とする請求項１、２または３記載の壁パネル位置
   調整装置。