JPH0851998A - 糖転移酵素の活性測定法 - Google Patents
糖転移酵素の活性測定法Info
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- JPH0851998A JPH0851998A JP18829594A JP18829594A JPH0851998A JP H0851998 A JPH0851998 A JP H0851998A JP 18829594 A JP18829594 A JP 18829594A JP 18829594 A JP18829594 A JP 18829594A JP H0851998 A JPH0851998 A JP H0851998A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明は、糖供与体と糖受容体とを用いる糖転
位酵素の活性測定法において、糖供与体としてCMP−
N−アセチルノイラミン酸を用い且つ糖受容体としてN
−アセチルグルコサミン残基の6位が不活性化された1
型糖鎖を用いて、1型糖鎖のガラクトース非還元末端に
シアル酸をα−(2→3)位で結合するα−(2→3)
シアル酸転位酵素に特異的な活性を測定することを特徴
とする糖転位酵素の活性測定法を提供する。 【効果】本発明方法によれば、検体中に含まれるα−
(2→6)シアル酸転位酵素の影響を除外して、より高
精度、高感度にてα−(2→3)シアル酸転位酵素の活
性を特異的に測定できる。
位酵素の活性測定法において、糖供与体としてCMP−
N−アセチルノイラミン酸を用い且つ糖受容体としてN
−アセチルグルコサミン残基の6位が不活性化された1
型糖鎖を用いて、1型糖鎖のガラクトース非還元末端に
シアル酸をα−(2→3)位で結合するα−(2→3)
シアル酸転位酵素に特異的な活性を測定することを特徴
とする糖転位酵素の活性測定法を提供する。 【効果】本発明方法によれば、検体中に含まれるα−
(2→6)シアル酸転位酵素の影響を除外して、より高
精度、高感度にてα−(2→3)シアル酸転位酵素の活
性を特異的に測定できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖転移酵素の活性測定
法、より詳しくはα−(2→3)シアル酸転移酵素(α
−(2→3)シアリルトランスフェラーゼ:α−(2→
3)ST)活性を特異的に測定する方法に関する。
法、より詳しくはα−(2→3)シアル酸転移酵素(α
−(2→3)シアリルトランスフェラーゼ:α−(2→
3)ST)活性を特異的に測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シアル酸転移酵素は、糖ヌクレオチドで
あるCMP−N−アセチルノイラミン酸(シチジン一リ
ン酸−N−アセチルノイラミン酸:CMP−NeuA
c)を糖供与体として、ガラクトース等のアクセプター
糖鎖の非還元末端(HO−アクセプター)にシアル酸
(NeuAc)を転移する反応を触媒する酵素であり、
その内α−(2→3)STは、1型糖鎖のガラクトース
非還元末端にシアル酸をα−(2→3)位で結合する。
あるCMP−N−アセチルノイラミン酸(シチジン一リ
ン酸−N−アセチルノイラミン酸:CMP−NeuA
c)を糖供与体として、ガラクトース等のアクセプター
糖鎖の非還元末端(HO−アクセプター)にシアル酸
(NeuAc)を転移する反応を触媒する酵素であり、
その内α−(2→3)STは、1型糖鎖のガラクトース
非還元末端にシアル酸をα−(2→3)位で結合する。
【0003】上記1型糖鎖は、ガラクトースとN−アセ
チルグルコサミンの繰返し構造単位が、Galβ1→3
GlcNAcである糖鎖であり、狭義のラクトシリーズ
或はルイスc:Lec糖鎖を包含する。
チルグルコサミンの繰返し構造単位が、Galβ1→3
GlcNAcである糖鎖であり、狭義のラクトシリーズ
或はルイスc:Lec糖鎖を包含する。
【0004】糖転移酵素の活性測定は、血液型判定やガ
ン診断等の医学分野において重要な技術となっている。
かかる活性測定法は、適宜選択された糖供与体と糖受容
体との組合わせを用いて、被検体中に含まれる酵素活性
によって糖供与体を糖受容体に転移させ、その転移量を
測定することにより行なわれている(例えば特開平3−
15761号公報参照)。
ン診断等の医学分野において重要な技術となっている。
かかる活性測定法は、適宜選択された糖供与体と糖受容
体との組合わせを用いて、被検体中に含まれる酵素活性
によって糖供与体を糖受容体に転移させ、その転移量を
測定することにより行なわれている(例えば特開平3−
15761号公報参照)。
【0005】α−(2→3)ST活性の測定は、糖供与
体と糖受容体とを適宜選択して、例えば上記公報に記載
された活性測定法により測定可能であるが、かかる公知
方法に従えば、検体中に同時に存在する他のシアル酸転
移酵素の影響を避けることはできない欠点がある。即
ち、測定対象であるα−(2→3)ST以外のシアル酸
転移酵素、特にα−(2→6)シアル酸転移酵素(α−
(2→6)シアリルトランスフェラーゼ:α(2→6)
ST)は、採用される測定系において同時にシアル化
(sialylation )を触媒することにより、α−(2→
3)ST活性の測定に重大な悪影響を与える。
体と糖受容体とを適宜選択して、例えば上記公報に記載
された活性測定法により測定可能であるが、かかる公知
方法に従えば、検体中に同時に存在する他のシアル酸転
移酵素の影響を避けることはできない欠点がある。即
ち、測定対象であるα−(2→3)ST以外のシアル酸
転移酵素、特にα−(2→6)シアル酸転移酵素(α−
(2→6)シアリルトランスフェラーゼ:α(2→6)
ST)は、採用される測定系において同時にシアル化
(sialylation )を触媒することにより、α−(2→
3)ST活性の測定に重大な悪影響を与える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来公
知の方法にみられる欠点を解消したα−(2→3)ST
の新規な活性測定法を提供することを目的とする。特に
本発明は、検体中に含まれるα−(2→6)STの影響
を除外して、より高精度、高感度にて、α−(2→3)
STの活性を特異的に測定できる新しい活性測定法を提
供することを目的とする。
知の方法にみられる欠点を解消したα−(2→3)ST
の新規な活性測定法を提供することを目的とする。特に
本発明は、検体中に含まれるα−(2→6)STの影響
を除外して、より高精度、高感度にて、α−(2→3)
STの活性を特異的に測定できる新しい活性測定法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、下記要旨の本願発明によれば、上記目的に合致す
る特異的活性測定が可能となることを見出し、ここに本
発明を完成するに至った。
結果、下記要旨の本願発明によれば、上記目的に合致す
る特異的活性測定が可能となることを見出し、ここに本
発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明によれば、糖供与体と糖受容
体とを用いる糖転移酵素の活性測定法において、糖供与
体としてCMP−N−アセチルノイラミン酸(CMP−
NeuAc)を用い且つ糖受容体としてN−アセチルグ
ルコサミン残基の6位が不活性化された1型糖鎖を用い
て、1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル酸をα
−(2→3)位で結合するα−(2→3)シアル酸転移
酵素に特異的な活性を測定することを特徴とする糖転移
酵素の活性測定法が提供される。
体とを用いる糖転移酵素の活性測定法において、糖供与
体としてCMP−N−アセチルノイラミン酸(CMP−
NeuAc)を用い且つ糖受容体としてN−アセチルグ
ルコサミン残基の6位が不活性化された1型糖鎖を用い
て、1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル酸をα
−(2→3)位で結合するα−(2→3)シアル酸転移
酵素に特異的な活性を測定することを特徴とする糖転移
酵素の活性測定法が提供される。
【0009】本発明測定法は、上記特定の糖供与体と糖
受容体とを利用することを必須として、それ以外の手法
等は通常の糖供与体と糖受容体とを用いる糖転移酵素の
活性測定法に準じることができ、特に限定されるもので
はない。
受容体とを利用することを必須として、それ以外の手法
等は通常の糖供与体と糖受容体とを用いる糖転移酵素の
活性測定法に準じることができ、特に限定されるもので
はない。
【0010】特に好ましい本発明方法は、例えば前記特
開平3−15761号公報に開示された主題である改良
測定法に従って実施できる。以下かかる方法を例にとり
具体的に説明すれば、本発明方法は、標識されていない
CMP−NeuAcと、N−アセチルグルコサミン残基
の6位が不活性化された1型糖鎖からなる固相化され
た、もしくは固相化し得る糖受容体とを、検体と反応さ
せて、1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル酸が
α−(2→3)位で結合した反応生成物を得、必要に応
じてこれを固相化処理後、該反応生成物と同じ構造をも
つ反応液中の内因性物質を洗浄除去し、次いで反応生成
物量をその生成物と特異的に反応する抗体又はレクチン
を用いて測定することにより実施できる。
開平3−15761号公報に開示された主題である改良
測定法に従って実施できる。以下かかる方法を例にとり
具体的に説明すれば、本発明方法は、標識されていない
CMP−NeuAcと、N−アセチルグルコサミン残基
の6位が不活性化された1型糖鎖からなる固相化され
た、もしくは固相化し得る糖受容体とを、検体と反応さ
せて、1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル酸が
α−(2→3)位で結合した反応生成物を得、必要に応
じてこれを固相化処理後、該反応生成物と同じ構造をも
つ反応液中の内因性物質を洗浄除去し、次いで反応生成
物量をその生成物と特異的に反応する抗体又はレクチン
を用いて測定することにより実施できる。
【0011】本発明において糖供与体として利用される
CMP−NeuAcは公知であり、例えば市販品として
入手できる。糖受容体として利用されるN−アセチルグ
ルコサミン残基の6位が不活性化された1型糖鎖は、新
規化合物及び公知化合物の両者を含んでおり、之等には
より詳しくは下記一般式(1)〜(4)で表される化合
物から選択されたものが包含される。
CMP−NeuAcは公知であり、例えば市販品として
入手できる。糖受容体として利用されるN−アセチルグ
ルコサミン残基の6位が不活性化された1型糖鎖は、新
規化合物及び公知化合物の両者を含んでおり、之等には
より詳しくは下記一般式(1)〜(4)で表される化合
物から選択されたものが包含される。
【0012】
【化1】
【0013】〔各式中、R1 はアシル基を示す。R2 は
水素原子又は低級アルキル基を示す。R3 は水素原子、
低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基を示す。A
及びBはそれぞれアルキレン基を示す。Xは基−CH2
−、基−S−又は基−NR4 −基(R4 は水素原子又は
低級アルキル基である)を示す。〕 上記一般式(1)〜(4)で表わされる化合物は、各種
の糖転移酵素の活性測定法における糖受容体として有用
であり、本発明はかかる新規な糖受容体をも提供するも
のである。
水素原子又は低級アルキル基を示す。R3 は水素原子、
低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基を示す。A
及びBはそれぞれアルキレン基を示す。Xは基−CH2
−、基−S−又は基−NR4 −基(R4 は水素原子又は
低級アルキル基である)を示す。〕 上記一般式(1)〜(4)で表わされる化合物は、各種
の糖転移酵素の活性測定法における糖受容体として有用
であり、本発明はかかる新規な糖受容体をも提供するも
のである。
【0014】上記化合物(1)〜(4)を示す各一般式
において示される各基は、より具体的にはそれぞれ次の
通りである。
において示される各基は、より具体的にはそれぞれ次の
通りである。
【0015】即ち、アシル基としては、例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイ
ル、ヘキサノイル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルカノイル基を例示できる。
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイ
ル、ヘキサノイル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルカノイル基を例示できる。
【0016】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0017】アルキレン基としては、例えばメチレン、
エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、1
−メチルメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1
−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、
デカメチレン基等の炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖状
アルキレン基を例示できる。
エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、1
−メチルメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1
−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、
デカメチレン基等の炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖状
アルキレン基を例示できる。
【0018】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、1,1−
ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェニルペンチ
ル、6−フェニルヘキシル、2−メチル−3−フェニル
プロピル基等のアルキル部分が炭素数が1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基を例示
できる。
ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、1,1−
ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェニルペンチ
ル、6−フェニルヘキシル、2−メチル−3−フェニル
プロピル基等のアルキル部分が炭素数が1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基を例示
できる。
【0019】上記一般式(1)〜(4)で表される各化
合物は、例えば下記反応工程式に示す方法により製造す
ることができる。
合物は、例えば下記反応工程式に示す方法により製造す
ることができる。
【0020】
【化2】
【0021】〔式中A、X、B及びR3 は前記に同じ。
Rは基
Rは基
【0022】
【化3】
【0023】を示し、該Rで示される各基中R5 はアジ
ド基、フタルイミド基又は基−NHR1 (R1 は前記に
同じ)を示し、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、
R12、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R
22、R23、R24、R25、R26、R27及びR28は、それぞ
れ水酸基、低級アルカノイルオキシ基又はフェニル低級
アルコキシ基を示し、R13及びR14はそれぞれ水酸基、
低級アルカノイルオキシ基、フェニル低級アルコキシ基
又は低級アルコキシ基を示す。〕 上記反応工程式−1において、一般式(5)の化合物と
してRが基
ド基、フタルイミド基又は基−NHR1 (R1 は前記に
同じ)を示し、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、
R12、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R
22、R23、R24、R25、R26、R27及びR28は、それぞ
れ水酸基、低級アルカノイルオキシ基又はフェニル低級
アルコキシ基を示し、R13及びR14はそれぞれ水酸基、
低級アルカノイルオキシ基、フェニル低級アルコキシ基
又は低級アルコキシ基を示す。〕 上記反応工程式−1において、一般式(5)の化合物と
してRが基
【0024】
【化4】
【0025】の化合物を用いた時は、いずれの場合もR
が基
が基
【0026】
【化5】
【0027】である一般式(7)の各化合物の混合物が
収得され、之等各化合物は容易に分離可能である。
収得され、之等各化合物は容易に分離可能である。
【0028】反応工程式−1における化合物(5)と化
合物(6)との反応は、例えばモレキュラーシーブス、
トリフルオロメタンスルホン酸銀(CF3 SO3 A
g)、AgClO4 、Ag2 CO3 等の存在下、適当な
溶媒中で実施される。
合物(6)との反応は、例えばモレキュラーシーブス、
トリフルオロメタンスルホン酸銀(CF3 SO3 A
g)、AgClO4 、Ag2 CO3 等の存在下、適当な
溶媒中で実施される。
【0029】ここで使用されるハロゲン化金属として
は、例えばジルコノセンジクロライド、ハフノセンジク
ロライド、チタノセンジクロライド、塩化第二錫、(C
F3 SO3 )2 Sn、Bu3 SnO2 SCF3 等を例示
できる。また溶媒としては、例えばジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、CH3 CN、CH3 NO2 等や之等の
混合溶媒を例示できる。
は、例えばジルコノセンジクロライド、ハフノセンジク
ロライド、チタノセンジクロライド、塩化第二錫、(C
F3 SO3 )2 Sn、Bu3 SnO2 SCF3 等を例示
できる。また溶媒としては、例えばジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、CH3 CN、CH3 NO2 等や之等の
混合溶媒を例示できる。
【0030】化合物(6)の使用量は、化合物(5)に
対して、少なくとも等モル量、好ましくは等モル量〜
1.5倍モル量程度とするのがよく、トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ銀及びハロゲン化金属の使用量は、
それぞれ化合物(5)に対して少なくとも等モル量、好
ましくは等モル量〜2倍モル量程度とされるのが適当で
ある。該反応は通常−50℃〜室温付近、好ましくは−
30℃〜室温付近にて、1〜10時間程度で終了する。
対して、少なくとも等モル量、好ましくは等モル量〜
1.5倍モル量程度とするのがよく、トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ銀及びハロゲン化金属の使用量は、
それぞれ化合物(5)に対して少なくとも等モル量、好
ましくは等モル量〜2倍モル量程度とされるのが適当で
ある。該反応は通常−50℃〜室温付近、好ましくは−
30℃〜室温付近にて、1〜10時間程度で終了する。
【0031】
【化6】
【0032】〔式中R、A、Y、X、B及びR3 は前記
に同じ。〕 上記反応工程式−2における化合物(8)と化合物
(9)との反応は、後述するアルキル化剤としてR29Y
を用いたアルキル化反応と同様の条件下で実施すること
もできるが、好ましくは、適当な不活性溶媒中、塩基性
化合物及び相関移動触媒の存在下に実施することができ
る。
に同じ。〕 上記反応工程式−2における化合物(8)と化合物
(9)との反応は、後述するアルキル化剤としてR29Y
を用いたアルキル化反応と同様の条件下で実施すること
もできるが、好ましくは、適当な不活性溶媒中、塩基性
化合物及び相関移動触媒の存在下に実施することができ
る。
【0033】ここで使用される不活性溶媒としては、例
えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級ア
ルコール類、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムア
ミド(DMF)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HM
PA)等や之等の混合溶媒の他、水及び水と上記各溶媒
との混合溶媒を例示できる。塩基性化合物としては、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素
化ナトリウム等の金属水素化物、カリウム、ナトリウム
等の金属単体、ナトリウムアミド等の金属アミド、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属アル
コラート等の無機塩基性化合物及びピリジン、N−エチ
ルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、ト
リエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,
0〕ノネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ
〔5,4,0〕ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジ
アザビシクロ〔2,2,0〕オクタン(DABCO)等
の有機塩基を挙げることができる。また相関移動触媒と
しては、例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムアイオ
ダイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、
トリオクチル,メチルアンモニウムクロライド等のアル
キルアンモニウムハライド類等を例示できる。
えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級ア
ルコール類、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムア
ミド(DMF)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HM
PA)等や之等の混合溶媒の他、水及び水と上記各溶媒
との混合溶媒を例示できる。塩基性化合物としては、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素
化ナトリウム等の金属水素化物、カリウム、ナトリウム
等の金属単体、ナトリウムアミド等の金属アミド、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属アル
コラート等の無機塩基性化合物及びピリジン、N−エチ
ルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、ト
リエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,
0〕ノネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ
〔5,4,0〕ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジ
アザビシクロ〔2,2,0〕オクタン(DABCO)等
の有機塩基を挙げることができる。また相関移動触媒と
しては、例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムアイオ
ダイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、
トリオクチル,メチルアンモニウムクロライド等のアル
キルアンモニウムハライド類等を例示できる。
【0034】上記反応は、通常0〜100℃程度、好ま
しくは0〜70℃付近にて、一般に1〜15時間程度を
要して完結する。化合物(9)の使用量は、化合物
(8)に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等
モル量〜10倍モル量程度とされるのがよい。
しくは0〜70℃付近にて、一般に1〜15時間程度を
要して完結する。化合物(9)の使用量は、化合物
(8)に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等
モル量〜10倍モル量程度とされるのがよい。
【0035】上記各反応工程式に示す反応において出発
原料として用いる一般式(5)及び(8)の化合物は、
例えば下記反応工程式−3及び−4に示す方法により製
造することができる。
原料として用いる一般式(5)及び(8)の化合物は、
例えば下記反応工程式−3及び−4に示す方法により製
造することができる。
【0036】
【化7】
【0037】〔式中Rは前記に同じ。〕 上記反応工程式−3に示す化合物(10)を化合物
(5)に導く反応は、適当な溶媒中、フッ素化剤の存在
下に実施できる。
(5)に導く反応は、適当な溶媒中、フッ素化剤の存在
下に実施できる。
【0038】ここで使用される溶媒としては、例えばジ
クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等を例示
できる。フッ素化剤としては、例えばジエチルアミノサ
ルファ−トリフルオライド(DAST)、モルホリノア
ミノサルファ−トリフルオライド(Morpho−DA
ST)、ジメチルアミノサルファ−トリフルオライド
(Methyl−DAST)フッ化カリウム等を例示で
きる。該反応は通常−50℃〜室温付近、好ましくは−
30℃〜0℃付近にて、30分〜5時間程度にて終了す
る。上記におけるフッ素化剤の使用量は、化合物(1
0)に対して少なくとも等モル量、好ましくは等モル量
〜2倍モル量程度とされるのがよい。
クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等を例示
できる。フッ素化剤としては、例えばジエチルアミノサ
ルファ−トリフルオライド(DAST)、モルホリノア
ミノサルファ−トリフルオライド(Morpho−DA
ST)、ジメチルアミノサルファ−トリフルオライド
(Methyl−DAST)フッ化カリウム等を例示で
きる。該反応は通常−50℃〜室温付近、好ましくは−
30℃〜0℃付近にて、30分〜5時間程度にて終了す
る。上記におけるフッ素化剤の使用量は、化合物(1
0)に対して少なくとも等モル量、好ましくは等モル量
〜2倍モル量程度とされるのがよい。
【0039】
【化8】
【0040】〔式中R、A及びYは前記に同じ。Za は
低級アルカノイルオキシ基を示し、Zb はトリ低級アル
キル錫を示す。〕 上記反応工程式−4に示す化合物(11)と化合物(1
2)との反応は、適当な溶媒中、塩化(IV)錫の存在
下に実施することができる。
低級アルカノイルオキシ基を示し、Zb はトリ低級アル
キル錫を示す。〕 上記反応工程式−4に示す化合物(11)と化合物(1
2)との反応は、適当な溶媒中、塩化(IV)錫の存在
下に実施することができる。
【0041】ここで使用される溶媒としては、前記反応
工程式−3に示す化合物(10)を化合物(5)に導く
反応で例示した溶媒と同様のものをいずれも使用するこ
とができる。該反応は通常0〜100℃程度、好ましく
は0〜70℃付近にて、1〜15時間程度で終了する。
上記における化合物(12)の使用量は、化合物(1
1)に対して少なくとも等モル量、好ましくは等モル量
〜2倍モル量程度とされるのがよい。
工程式−3に示す化合物(10)を化合物(5)に導く
反応で例示した溶媒と同様のものをいずれも使用するこ
とができる。該反応は通常0〜100℃程度、好ましく
は0〜70℃付近にて、1〜15時間程度で終了する。
上記における化合物(12)の使用量は、化合物(1
1)に対して少なくとも等モル量、好ましくは等モル量
〜2倍モル量程度とされるのがよい。
【0042】上記した一般式(5)の化合物及び一般式
(8)の化合物において、単糖類である化合物は、従来
公知の方法に従って、容易にオリゴ糖類である化合物に
変換することができる。該変換において、水酸基の保護
基としては、従来公知の各種の保護基をいずれも使用可
能である。また、単糖類又はオリゴ糖類の水酸基を従来
公知の方法に従って、例えば(2−トリメチルシリルエ
トキシ)メチル基等の低級アルキルシリル置換低級アル
コキシ低級アルキル基等で保護したり、該糖類の1,2
位又は3,4位の水酸基をイソプロピリデニル基等の低
級アルキリデン基や、シクロペンチリデニル基等のシク
ロアルキリデニル基等で保護した後、上記変換反応を行
ない、その後従来公知の方法に従って脱保護することも
できる。
(8)の化合物において、単糖類である化合物は、従来
公知の方法に従って、容易にオリゴ糖類である化合物に
変換することができる。該変換において、水酸基の保護
基としては、従来公知の各種の保護基をいずれも使用可
能である。また、単糖類又はオリゴ糖類の水酸基を従来
公知の方法に従って、例えば(2−トリメチルシリルエ
トキシ)メチル基等の低級アルキルシリル置換低級アル
コキシ低級アルキル基等で保護したり、該糖類の1,2
位又は3,4位の水酸基をイソプロピリデニル基等の低
級アルキリデン基や、シクロペンチリデニル基等のシク
ロアルキリデニル基等で保護した後、上記変換反応を行
ない、その後従来公知の方法に従って脱保護することも
できる。
【0043】また、前記一般式(5)、(7)及び
(8)で示される化合物において、基RとしてR5 がア
ジド基である基を有する化合物は、通常の接触水素添加
による還元方法又は水素化還元剤を用いた還元方法に従
って、同R5 がアミノ基である対応する基を有する化合
物に変換することができる。この変換反応はまた適当な
溶媒中、トリフェニルホスフィン等のリン化合物の存在
下に水と反応させることによっても実施することがで
き、この方法がより好適である。該方法において使用さ
れる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサン等
の炭化水素類、DMF、DMSO、HMPA等を例示で
きる。該反応は通常室温〜100℃付近、好ましくは室
温〜70℃付近にて、1〜10時間程度にて終了する。
上記における水及びリン化合物の使用量は、出発原料に
対して前者では通常5〜20倍モル量程度、好ましくは
5〜15倍モル量程度、後者では通常1〜5倍モル量程
度、好ましくは1〜3倍モル量程度とされるのがよい。
(8)で示される化合物において、基RとしてR5 がア
ジド基である基を有する化合物は、通常の接触水素添加
による還元方法又は水素化還元剤を用いた還元方法に従
って、同R5 がアミノ基である対応する基を有する化合
物に変換することができる。この変換反応はまた適当な
溶媒中、トリフェニルホスフィン等のリン化合物の存在
下に水と反応させることによっても実施することがで
き、この方法がより好適である。該方法において使用さ
れる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサン等
の炭化水素類、DMF、DMSO、HMPA等を例示で
きる。該反応は通常室温〜100℃付近、好ましくは室
温〜70℃付近にて、1〜10時間程度にて終了する。
上記における水及びリン化合物の使用量は、出発原料に
対して前者では通常5〜20倍モル量程度、好ましくは
5〜15倍モル量程度、後者では通常1〜5倍モル量程
度、好ましくは1〜3倍モル量程度とされるのがよい。
【0044】上記接触水素添加による還元方法を実施す
る場合、反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下に実施す
ることができる。ここで使用される溶媒としては、例え
ば水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、DMF等の非プロトン性極性溶媒又は之等の混合溶
媒を例示できる。また使用される触媒としては、例えば
パラジウム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白
金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等を例示
できる。触媒の使用量は出発原料に対して一般に0.0
2〜1倍量程度とするのがよい。反応温度は、通常−2
0〜100℃付近、好ましくは0〜80℃付近、水素圧
は通常1〜10気圧とするのがよく、該反応は一般に
0.5〜20時間程度で終了する。
る場合、反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下に実施す
ることができる。ここで使用される溶媒としては、例え
ば水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、DMF等の非プロトン性極性溶媒又は之等の混合溶
媒を例示できる。また使用される触媒としては、例えば
パラジウム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白
金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等を例示
できる。触媒の使用量は出発原料に対して一般に0.0
2〜1倍量程度とするのがよい。反応温度は、通常−2
0〜100℃付近、好ましくは0〜80℃付近、水素圧
は通常1〜10気圧とするのがよく、該反応は一般に
0.5〜20時間程度で終了する。
【0045】上記水素化還元剤を用いて還元する方法を
実施する場合、用いられる水素化還元剤としては、例え
ば水素化アルミニウムリチウム、ジボラン、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、水素化硼素ナトリウム、水素化
硼素リチウム、テトラブチルアンモニウムボロハイドラ
イド、水素化硼素カルシウム、水素化アルミニウム等を
例示でき、その使用量は原料化合物に対して少なくとも
0.1倍モル量程度、好ましくは0.1〜15倍モル量
程度とされるのがよい。この還元反応は、適当な溶媒、
例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等の低級アルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類や之等の混合溶媒等を用い、通常約−60〜1
50℃程度、好ましくは−30〜100℃程度にて、約
10分間〜20時間程度で行なうことができる。
実施する場合、用いられる水素化還元剤としては、例え
ば水素化アルミニウムリチウム、ジボラン、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、水素化硼素ナトリウム、水素化
硼素リチウム、テトラブチルアンモニウムボロハイドラ
イド、水素化硼素カルシウム、水素化アルミニウム等を
例示でき、その使用量は原料化合物に対して少なくとも
0.1倍モル量程度、好ましくは0.1〜15倍モル量
程度とされるのがよい。この還元反応は、適当な溶媒、
例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等の低級アルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類や之等の混合溶媒等を用い、通常約−60〜1
50℃程度、好ましくは−30〜100℃程度にて、約
10分間〜20時間程度で行なうことができる。
【0046】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR5 がフタルイミド
基である基を有する化合物は、之等化合物にヒドラジン
を反応させるか又は之等化合物を加水分解することによ
って、同R5 がアミノ基である対応する化合物に変換す
ることができる。
される化合物において、基RとしてR5 がフタルイミド
基である基を有する化合物は、之等化合物にヒドラジン
を反応させるか又は之等化合物を加水分解することによ
って、同R5 がアミノ基である対応する化合物に変換す
ることができる。
【0047】上記ヒドラジンを反応させる場合、該反応
は適当な溶媒中で実施できる。ここで溶媒としては、例
えば水、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低
級アルコール類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセト
ニトリル、DMF、DMSO、HMPA等を例示でき
る。上記反応は通常室温〜120℃程度、好ましくは0
〜100℃程度で行なわれ、一般に0.5〜10時間程
度にて終了する。ヒドラジンの使用量は、出発原料に対
して少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍
モル量程度とするのがよい。
は適当な溶媒中で実施できる。ここで溶媒としては、例
えば水、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低
級アルコール類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセト
ニトリル、DMF、DMSO、HMPA等を例示でき
る。上記反応は通常室温〜120℃程度、好ましくは0
〜100℃程度で行なわれ、一般に0.5〜10時間程
度にて終了する。ヒドラジンの使用量は、出発原料に対
して少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍
モル量程度とするのがよい。
【0048】また上記加水分解反応は、適当な溶媒中、
無溶媒で又は酸もしくは塩基性化合物の存在下に実施す
ることができる。ここで用いられる溶媒としては、例え
ば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、之等の混合溶媒等を例示
できる。酸としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等
の鉱酸やギ酸、酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等を
挙げることができ、また塩基性化合物としては、例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩や水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金
属水酸化物、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート、カリウムメチラート等のアルカリ金属アルコラー
ト類等を挙げることができる。上記反応は通常0〜20
0℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて好適に進行
し、一般に0.5〜25時間程度にて終了する。
無溶媒で又は酸もしくは塩基性化合物の存在下に実施す
ることができる。ここで用いられる溶媒としては、例え
ば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、之等の混合溶媒等を例示
できる。酸としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等
の鉱酸やギ酸、酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等を
挙げることができ、また塩基性化合物としては、例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩や水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金
属水酸化物、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート、カリウムメチラート等のアルカリ金属アルコラー
ト類等を挙げることができる。上記反応は通常0〜20
0℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて好適に進行
し、一般に0.5〜25時間程度にて終了する。
【0049】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR5 が基−NHR1
(R1 は前記に同じ)である基を有する化合物は、同R
5 がアミノ基である対応する基を有する化合物と (R1 )2 O又はR1 Y (各式中R1 は前記に同じ。Yはハロゲン原子を示
す。)で示されるアシル化剤とを反応させることにより
製造することができる。
される化合物において、基RとしてR5 が基−NHR1
(R1 は前記に同じ)である基を有する化合物は、同R
5 がアミノ基である対応する基を有する化合物と (R1 )2 O又はR1 Y (各式中R1 は前記に同じ。Yはハロゲン原子を示
す。)で示されるアシル化剤とを反応させることにより
製造することができる。
【0050】上記反応は無溶媒又は適当な溶媒中、塩基
性化合物の存在下もしくは非存在下、好ましくは存在下
に実施できる。ここで溶媒としては、例えば前述した芳
香族炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等の低級アルコール類、DMF、DMSO等の他、ク
ロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、
アセトン、ピリジン等を使用することができる。また塩
基性化合物としては、例えばトリエチルアミン、ジメチ
ルアミノピリジン、ピリジン等の有機塩基類や、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等を使
用することができる。上記反応はまた酢酸等の溶媒中
で、硫酸等の鉱酸の存在下に実施することもできる。
性化合物の存在下もしくは非存在下、好ましくは存在下
に実施できる。ここで溶媒としては、例えば前述した芳
香族炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等の低級アルコール類、DMF、DMSO等の他、ク
ロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、
アセトン、ピリジン等を使用することができる。また塩
基性化合物としては、例えばトリエチルアミン、ジメチ
ルアミノピリジン、ピリジン等の有機塩基類や、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等を使
用することができる。上記反応はまた酢酸等の溶媒中
で、硫酸等の鉱酸の存在下に実施することもできる。
【0051】アシル化剤の使用量は、出発原料に対して
等モル量程度以上、好ましくは等モル〜10倍モル量程
度とするのがよく、反応は通常0〜200℃程度、好ま
しくは0〜150℃程度で、0.5〜20時間程度で完
結する。
等モル量程度以上、好ましくは等モル〜10倍モル量程
度とするのがよく、反応は通常0〜200℃程度、好ま
しくは0〜150℃程度で、0.5〜20時間程度で完
結する。
【0052】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR6 、R7 、R8 、
R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、
R25、R26、R27及びR28のいずれかがフェニル低級ア
ルコキシ基である基を有する化合物は、之等を前記した
接触水素添加して還元する方法と同様の方法に従って還
元することにより、対応するR6 、R7 、R8 、R9 、
R10、R11、R12、R15、R16、R17、R18、R19、R
20、R21、R22、R23、R24、R25及びR26のいずれか
が水酸基である化合物に変換することができる。
される化合物において、基RとしてR6 、R7 、R8 、
R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、
R25、R26、R27及びR28のいずれかがフェニル低級ア
ルコキシ基である基を有する化合物は、之等を前記した
接触水素添加して還元する方法と同様の方法に従って還
元することにより、対応するR6 、R7 、R8 、R9 、
R10、R11、R12、R15、R16、R17、R18、R19、R
20、R21、R22、R23、R24、R25及びR26のいずれか
が水酸基である化合物に変換することができる。
【0053】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR6 、R7 、R8 、
R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、
R25、R26、R27及びR28のいずれかが低級アルカノイ
ルオキシ基である基を有する化合物は、之等を前記した
加水分解反応と同様の条件下に加水分解反応させること
により、対応するR6 、R7 、R8 、R9 、R10、
R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R
19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27
及びR28のいずれかが水酸基である化合物に変換するこ
とができる。
される化合物において、基RとしてR6 、R7 、R8 、
R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、
R25、R26、R27及びR28のいずれかが低級アルカノイ
ルオキシ基である基を有する化合物は、之等を前記した
加水分解反応と同様の条件下に加水分解反応させること
により、対応するR6 、R7 、R8 、R9 、R10、
R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R
19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27
及びR28のいずれかが水酸基である化合物に変換するこ
とができる。
【0054】また之等の各化合物は、同様の原料化合物
を、適当な溶媒中、ヒドラジン・アセテート等のヒドラ
ジン・アルカノエート類と反応させることによっても誘
導することができる。ここで用いられる溶媒としては、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低
級アルコール類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセト
ニトリル、DMF、DMSO、HMPA等を例示するこ
とができる。ヒドラジン・アルカノエート類の使用量
は、出発原料に対して少なくとも等モル量程度、好まし
くは等モル〜2倍モル量程度とするのがよい。上記反応
は通常−20℃〜室温付近、好ましくは0℃〜室温付近
の温度下に行なわれ、一般に1〜10時間程度にて終了
する。
を、適当な溶媒中、ヒドラジン・アセテート等のヒドラ
ジン・アルカノエート類と反応させることによっても誘
導することができる。ここで用いられる溶媒としては、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低
級アルコール類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセト
ニトリル、DMF、DMSO、HMPA等を例示するこ
とができる。ヒドラジン・アルカノエート類の使用量
は、出発原料に対して少なくとも等モル量程度、好まし
くは等モル〜2倍モル量程度とするのがよい。上記反応
は通常−20℃〜室温付近、好ましくは0℃〜室温付近
の温度下に行なわれ、一般に1〜10時間程度にて終了
する。
【0055】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、R3 がフェニル低級アルコキシ
基である基を有する化合物は、之等を前記した接触水素
添加して還元する方法と同様の条件下に還元することに
より、対応するR3 が水素原子である化合物に変換する
ことができる。
される化合物において、R3 がフェニル低級アルコキシ
基である基を有する化合物は、之等を前記した接触水素
添加して還元する方法と同様の条件下に還元することに
より、対応するR3 が水素原子である化合物に変換する
ことができる。
【0056】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、R3 が低級アルキル基である基
を有する化合物は、之等を加水分解することにより、対
応するR3 が水素原子である化合物に変換することがで
きる。この加水分解反応は、より具体的には、例えば硫
酸、塩酸、硝酸等の鉱酸類、酢酸、芳香族スルホン酸等
の有機酸類等の存在下に、又は炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バ
リウム等の塩基性化合物の存在下に、水、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエー
テル類、酢酸等の溶媒もしくは之等の混合溶媒中で、0
〜200℃程度、好ましくは室温〜150℃付近の温度
下に、0.5〜15時間程度を要して実施することがで
きる。
される化合物において、R3 が低級アルキル基である基
を有する化合物は、之等を加水分解することにより、対
応するR3 が水素原子である化合物に変換することがで
きる。この加水分解反応は、より具体的には、例えば硫
酸、塩酸、硝酸等の鉱酸類、酢酸、芳香族スルホン酸等
の有機酸類等の存在下に、又は炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バ
リウム等の塩基性化合物の存在下に、水、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエー
テル類、酢酸等の溶媒もしくは之等の混合溶媒中で、0
〜200℃程度、好ましくは室温〜150℃付近の温度
下に、0.5〜15時間程度を要して実施することがで
きる。
【0057】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、R3 が低級アルキル基又はフェ
ニル低級アルキル基である基を有する化合物は、対応す
るR3 が水素原子である化合物をエステル化することに
よって、誘導することができる。このエステル化反応
は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸類、チオニルクロライ
ド、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン等のハロ
ゲン化剤の存在下に、原料化合物を、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール
等のアルコール類と、通常0〜150℃程度、好ましく
は50〜100℃程度にて、1〜10時間程度反応させ
ることにより実施することができる。
される化合物において、R3 が低級アルキル基又はフェ
ニル低級アルキル基である基を有する化合物は、対応す
るR3 が水素原子である化合物をエステル化することに
よって、誘導することができる。このエステル化反応
は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸類、チオニルクロライ
ド、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン等のハロ
ゲン化剤の存在下に、原料化合物を、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール
等のアルコール類と、通常0〜150℃程度、好ましく
は50〜100℃程度にて、1〜10時間程度反応させ
ることにより実施することができる。
【0058】また同化合物は、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類等の適当な溶媒中、又は之等の
混合溶媒中で、同原料化合物にジアゾメタン、フェニル
ジアゾメタン等のジアゾアルカンを反応させることによ
っても誘導することができる。該反応は、通常−20〜
70℃程度、好ましくは0〜室温付近にて、1〜5時間
程度で終了する。上記ジアゾアルカンは、出発原料化合
物に対して通常大過剰量用いられるのがよい。
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類等の適当な溶媒中、又は之等の
混合溶媒中で、同原料化合物にジアゾメタン、フェニル
ジアゾメタン等のジアゾアルカンを反応させることによ
っても誘導することができる。該反応は、通常−20〜
70℃程度、好ましくは0〜室温付近にて、1〜5時間
程度で終了する。上記ジアゾアルカンは、出発原料化合
物に対して通常大過剰量用いられるのがよい。
【0059】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR13及びR14のいず
れかが低級アルコキシ基である既基を有する化合物は、
対応するR13及びR14のいずれかが水酸基である化合物
を、アルキル化することによって、誘導することができ
る。該アルキル化反応は、適当なアルキル化剤の存在下
に行ない得る。該アルキル化剤としては、例えばR29Y
(R29は低級アルキル基を、Yはハロゲン原子をそれぞ
れ示す)で示されるアルキルハライド類、メチルフルオ
ロスルホネート、メチルトリフルオロメチルスルホネー
ト、ジメチル硫酸等の低級アルキルスルホン酸エステル
類、(CH3 )3 O+ BF4 - 等の低級アルキルオキソ
ニウム塩類等を例示することができる。
される化合物において、基RとしてR13及びR14のいず
れかが低級アルコキシ基である既基を有する化合物は、
対応するR13及びR14のいずれかが水酸基である化合物
を、アルキル化することによって、誘導することができ
る。該アルキル化反応は、適当なアルキル化剤の存在下
に行ない得る。該アルキル化剤としては、例えばR29Y
(R29は低級アルキル基を、Yはハロゲン原子をそれぞ
れ示す)で示されるアルキルハライド類、メチルフルオ
ロスルホネート、メチルトリフルオロメチルスルホネー
ト、ジメチル硫酸等の低級アルキルスルホン酸エステル
類、(CH3 )3 O+ BF4 - 等の低級アルキルオキソ
ニウム塩類等を例示することができる。
【0060】アルキル化剤として低級アルキルスルホン
酸エステル類及び低級アルキルオキソニウム塩類を用い
る上記アルキル化反応は、反応に悪影響を与えない溶
媒、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類等の溶媒中で実施することが
できる。アルキル化剤の使用量は、特に制限されず広範
囲から適宜選択できるが、通常出発原料に対して少なく
とも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量程度
の範囲から選ばれるのがよい。該反応は通常0〜100
℃程度、好ましくは0〜70℃程度の温度下に行なわ
れ、一般に1〜40時間程度で終了する。尚、該反応
は、反応系内に2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピ
リジン等の有機塩基を添加存在させることにより、より
有利に進行する。
酸エステル類及び低級アルキルオキソニウム塩類を用い
る上記アルキル化反応は、反応に悪影響を与えない溶
媒、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類等の溶媒中で実施することが
できる。アルキル化剤の使用量は、特に制限されず広範
囲から適宜選択できるが、通常出発原料に対して少なく
とも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量程度
の範囲から選ばれるのがよい。該反応は通常0〜100
℃程度、好ましくは0〜70℃程度の温度下に行なわ
れ、一般に1〜40時間程度で終了する。尚、該反応
は、反応系内に2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピ
リジン等の有機塩基を添加存在させることにより、より
有利に進行する。
【0061】またアルキル化剤として前記R29Yで示さ
れるアルキルハライド類を用いる反応は、一般に適当な
不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は不存在下にて
行ない得る。ここで用いられる不活性溶媒としては、例
えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の
低級アルコール類、酢酸エチル、アセトン、アセトニト
リル、DMF、DMSO、HMPA等及び之等の混合溶
媒を例示できる。塩基性化合物としては、例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の金属水素化物、ナトリウム、カ
リウム等の金属単体、ナトリウムアミド、ナトリウムメ
チラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート
等の金属アルコラート等の無機塩基及びピリジン、N−
エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジ
ン、トリエチルアミン、DBN、DBU、DABCO等
の有機塩基を挙げることができる。
れるアルキルハライド類を用いる反応は、一般に適当な
不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は不存在下にて
行ない得る。ここで用いられる不活性溶媒としては、例
えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の
低級アルコール類、酢酸エチル、アセトン、アセトニト
リル、DMF、DMSO、HMPA等及び之等の混合溶
媒を例示できる。塩基性化合物としては、例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の金属水素化物、ナトリウム、カ
リウム等の金属単体、ナトリウムアミド、ナトリウムメ
チラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート
等の金属アルコラート等の無機塩基及びピリジン、N−
エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジ
ン、トリエチルアミン、DBN、DBU、DABCO等
の有機塩基を挙げることができる。
【0062】上記アルキル化剤の使用量は、特に限定が
なく広い範囲から適宜選択すればよいが、一般に出発原
料に対して少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル
〜5倍モル量程度とするのがよい。該反応は通常0〜2
00℃程度、好ましくは0〜170℃程度にて行なわ
れ、一般に30分〜30時間程度にて終了する。尚、反
応系内には沃化ナトリウム、沃化カリウム等のアルカリ
金属ハロゲン化物を添加存在させることもできる。
なく広い範囲から適宜選択すればよいが、一般に出発原
料に対して少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル
〜5倍モル量程度とするのがよい。該反応は通常0〜2
00℃程度、好ましくは0〜170℃程度にて行なわ
れ、一般に30分〜30時間程度にて終了する。尚、反
応系内には沃化ナトリウム、沃化カリウム等のアルカリ
金属ハロゲン化物を添加存在させることもできる。
【0063】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR6 、R7 、R8 、
R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、
R25、R26、R27及びR28のいずれかが低級アルカノイ
ルオキシ基である基を有する化合物は、之等R6 〜R28
のいずれかが水酸基である対応する化合物に、前記アシ
ル化剤を反応させる反応と同様の条件下に、同様のアシ
ル化剤を反応させることにより、製造することができ
る。
される化合物において、基RとしてR6 、R7 、R8 、
R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、
R25、R26、R27及びR28のいずれかが低級アルカノイ
ルオキシ基である基を有する化合物は、之等R6 〜R28
のいずれかが水酸基である対応する化合物に、前記アシ
ル化剤を反応させる反応と同様の条件下に、同様のアシ
ル化剤を反応させることにより、製造することができ
る。
【0064】前記一般式(5)、(7)及び(8)で示
される化合物において、基RとしてR6 〜R28のいずれ
かが水酸基である基を有する化合物に、一般式 R30Y (R30はフェニル低級アルキル基を示す。Yは前記に同
じ。)で表される化合物を反応させることにより、対応
するR6 〜R28のいずれかがフェニル低級アルコキシ基
である化合物を誘導することができる。該反応はアルキ
ル化剤としてR29Yを用いる前記アルキル化反応と同様
の条件下に実施することができる。
される化合物において、基RとしてR6 〜R28のいずれ
かが水酸基である基を有する化合物に、一般式 R30Y (R30はフェニル低級アルキル基を示す。Yは前記に同
じ。)で表される化合物を反応させることにより、対応
するR6 〜R28のいずれかがフェニル低級アルコキシ基
である化合物を誘導することができる。該反応はアルキ
ル化剤としてR29Yを用いる前記アルキル化反応と同様
の条件下に実施することができる。
【0065】上記各反応により得られる所望化合物は、
通常の方法に従って反応系より単離することができ、ま
た精製することができる。
通常の方法に従って反応系より単離することができ、ま
た精製することができる。
【0066】かくして、本発明に糖受容体として利用す
るN−アセチルグルコサミン残基の6位が不活性化され
た所望の1型糖鎖を含む各種糖受容体を得ることができ
る。本発明活性測定法において、特に好ましい上記1型
糖鎖としては、例えばGalβ−(1→3)(6−0−
Me)GlcNAcβ−構造を有するもの等を例示でき
る。
るN−アセチルグルコサミン残基の6位が不活性化され
た所望の1型糖鎖を含む各種糖受容体を得ることができ
る。本発明活性測定法において、特に好ましい上記1型
糖鎖としては、例えばGalβ−(1→3)(6−0−
Me)GlcNAcβ−構造を有するもの等を例示でき
る。
【0067】本発明の前記好ましい活性測定法におい
て、糖受容体の固相化は、常法に従うことができる。即
ち、公知の方法に従って糖受容体を不溶性担体に化学的
もしくは物理的に結合させることにより該糖受容体を固
相化し得る。その際、用いられる不溶性担体としては、
例えばシリカ、ジルコニア、その他の金属等の無機担体
や、ポリスチレン等の合成高分子物質や天然多糖類等の
有機担体等及び之等の組合わせからなる通常のもののい
ずれでもよく、かかる担体の形状も粒子状、球状、容器
壁等の任意のものでよい。
て、糖受容体の固相化は、常法に従うことができる。即
ち、公知の方法に従って糖受容体を不溶性担体に化学的
もしくは物理的に結合させることにより該糖受容体を固
相化し得る。その際、用いられる不溶性担体としては、
例えばシリカ、ジルコニア、その他の金属等の無機担体
や、ポリスチレン等の合成高分子物質や天然多糖類等の
有機担体等及び之等の組合わせからなる通常のもののい
ずれでもよく、かかる担体の形状も粒子状、球状、容器
壁等の任意のものでよい。
【0068】上記した固相化し得る糖受容体としては、
好ましくは検体中に存在しない可溶性蛋白質を結合させ
た糖受容体を例示できる。より具体的には、例えば検体
がヒト由来のものである場合、牛血清アルブミン(BS
A)、卵アルブミン(ovalbumin )等の他種動物由来の
蛋白質やリジンポリマー等の可溶性蛋白質と糖受容体と
の結合体を例示できる。かかる糖受容体と可溶性蛋白質
との結合体もまた、本発明によって提供される新規物質
であり、例えば上記蛋白質としてBSAを例にとり、該
結合体の製造につき詳述すれば、該結合体は、例えば下
記反応工程式−5に示すごとくして製造することができ
る。
好ましくは検体中に存在しない可溶性蛋白質を結合させ
た糖受容体を例示できる。より具体的には、例えば検体
がヒト由来のものである場合、牛血清アルブミン(BS
A)、卵アルブミン(ovalbumin )等の他種動物由来の
蛋白質やリジンポリマー等の可溶性蛋白質と糖受容体と
の結合体を例示できる。かかる糖受容体と可溶性蛋白質
との結合体もまた、本発明によって提供される新規物質
であり、例えば上記蛋白質としてBSAを例にとり、該
結合体の製造につき詳述すれば、該結合体は、例えば下
記反応工程式−5に示すごとくして製造することができ
る。
【0069】
【化9】
【0070】〔式中R′は基
【0071】
【化10】
【0072】を示し、各基におけるR1 及びR2 並びに
A、X、B及びR3 は前記に同じ。〕 上記反応工程式−5における化合物(7a)を化合物
(13)に導く反応は、無溶媒下に、又はエタノール、
メタノール、イソプロパノール等のアルコール類、DM
F等の適当な溶媒の存在下に、化合物(7a)とヒドラ
ジン水和物とを反応させることにより実施することがで
きる。該反応は通常0〜100℃程度、好ましくは0〜
70℃付近にて、30分〜10時間程度を要して実施す
ることができる。ヒドラジン水和物の使用量は、化合物
(7a)に対して大過剰量とするのがよい。
A、X、B及びR3 は前記に同じ。〕 上記反応工程式−5における化合物(7a)を化合物
(13)に導く反応は、無溶媒下に、又はエタノール、
メタノール、イソプロパノール等のアルコール類、DM
F等の適当な溶媒の存在下に、化合物(7a)とヒドラ
ジン水和物とを反応させることにより実施することがで
きる。該反応は通常0〜100℃程度、好ましくは0〜
70℃付近にて、30分〜10時間程度を要して実施す
ることができる。ヒドラジン水和物の使用量は、化合物
(7a)に対して大過剰量とするのがよい。
【0073】上記で得られる化合物(13)を化合物
(14)に導く反応は、適当な溶媒中、二酸化窒素又は
t−ブチルナイトライト等のアルキルナイトライト類を
用いて実施することができる。ここで使用される溶媒と
しては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチ
レングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、DM
SO、之等の混合溶媒等を例示することができる。二酸
化窒素又はアルキルナイトライト類の使用量は、化合物
(13)に対して少なくとも等モル量程度、好ましくは
等モル量〜3倍モル量程度とされるのがよい。該反応
は、二酸化窒素を用いるときは、通常−70℃〜0℃付
近、好ましくは−50℃〜0℃付近にて、10分〜3時
間程度にて終了する。一方、アルキルナイトライト類を
用いるときは、通常−30℃〜室温付近、好ましくは0
℃〜室温付近にて、10分〜3時間程度にて終了する。
またアルキルナイトライト類を用いる反応の場合は、反
応系内に塩酸、硫酸、臭化水素酸、弗化硼素酸等の酸を
存在させるのが好ましい。
(14)に導く反応は、適当な溶媒中、二酸化窒素又は
t−ブチルナイトライト等のアルキルナイトライト類を
用いて実施することができる。ここで使用される溶媒と
しては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチ
レングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、DM
SO、之等の混合溶媒等を例示することができる。二酸
化窒素又はアルキルナイトライト類の使用量は、化合物
(13)に対して少なくとも等モル量程度、好ましくは
等モル量〜3倍モル量程度とされるのがよい。該反応
は、二酸化窒素を用いるときは、通常−70℃〜0℃付
近、好ましくは−50℃〜0℃付近にて、10分〜3時
間程度にて終了する。一方、アルキルナイトライト類を
用いるときは、通常−30℃〜室温付近、好ましくは0
℃〜室温付近にて、10分〜3時間程度にて終了する。
またアルキルナイトライト類を用いる反応の場合は、反
応系内に塩酸、硫酸、臭化水素酸、弗化硼素酸等の酸を
存在させるのが好ましい。
【0074】上記に引き続く化合物(14)を化合物
(15)に導く反応は、適当な緩衝液中で、化合物(1
4)と牛血清アルブミン(BSA)と反応させることに
より実施できる。ここで使用される緩衝液としては、例
えば0.35M KHCO3 /0.08M Na2 B4
O7 (pH=9.0〜9.3)等を例示できる。化合物
(14)の使用量は、BSAに対して通常大過剰量とさ
れるのが好ましい。該反応は、通常0℃〜室温付近に
て、10〜20時間程度で終了する。
(15)に導く反応は、適当な緩衝液中で、化合物(1
4)と牛血清アルブミン(BSA)と反応させることに
より実施できる。ここで使用される緩衝液としては、例
えば0.35M KHCO3 /0.08M Na2 B4
O7 (pH=9.0〜9.3)等を例示できる。化合物
(14)の使用量は、BSAに対して通常大過剰量とさ
れるのが好ましい。該反応は、通常0℃〜室温付近に
て、10〜20時間程度で終了する。
【0075】上記反応により得られる所望の糖受容体−
蛋白質(BSA)結合体は、通常の方法に従って反応系
より単離、精製することができる。
蛋白質(BSA)結合体は、通常の方法に従って反応系
より単離、精製することができる。
【0076】上記のごとくして得られる結合体を採用す
る測定系においては、前記の通り、測定系の反応生成物
を得た後に、これは固相化処理に付される。該固相化処
理は、該結合体の製造に用いた蛋白質に特異反応性を有
する固相化抗体等を用いて、常法に従って行なうことか
できる。尚、該固相化抗体は、前記した糖受容体の固相
化に準じて調整することができる。
る測定系においては、前記の通り、測定系の反応生成物
を得た後に、これは固相化処理に付される。該固相化処
理は、該結合体の製造に用いた蛋白質に特異反応性を有
する固相化抗体等を用いて、常法に従って行なうことか
できる。尚、該固相化抗体は、前記した糖受容体の固相
化に準じて調整することができる。
【0077】本発明において、測定系の反応生成物は、
1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル酸がα−
(2→3)位で結合した糖鎖構造を有しており、この構
造に特異的に反応する抗体又はレクチンを用いることに
より、かかる反応生成物量を容易に定量することができ
る。但し、上記抗体は、糖供与体としてのCMP−Ne
uAc及びこれがまだ転移していない(未反応の)糖受
容体の糖鎖構造に対しては結合性を示さないことが重要
である。かかる特性を有する抗体又はレクチンとして
は、例えばCA50等の抗α−(2→3)シアリルLe
c抗体を好ましく例示できるが、α−(2→3)シアリ
ルLecと反応するものであれば、特に上記に限定され
ることなく、例えばCA19−9抗体等の抗α−(2→
3)シアリルLea抗体や、例えばMacckia A
murensis Lectin(イヌエンジュレクチ
ン)やLimax Flavus等のシアル酸認識レク
チン等も採用できるであろう。
1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル酸がα−
(2→3)位で結合した糖鎖構造を有しており、この構
造に特異的に反応する抗体又はレクチンを用いることに
より、かかる反応生成物量を容易に定量することができ
る。但し、上記抗体は、糖供与体としてのCMP−Ne
uAc及びこれがまだ転移していない(未反応の)糖受
容体の糖鎖構造に対しては結合性を示さないことが重要
である。かかる特性を有する抗体又はレクチンとして
は、例えばCA50等の抗α−(2→3)シアリルLe
c抗体を好ましく例示できるが、α−(2→3)シアリ
ルLecと反応するものであれば、特に上記に限定され
ることなく、例えばCA19−9抗体等の抗α−(2→
3)シアリルLea抗体や、例えばMacckia A
murensis Lectin(イヌエンジュレクチ
ン)やLimax Flavus等のシアル酸認識レク
チン等も採用できるであろう。
【0078】尚、通常の抗α−(2→3)シアリルLe
c抗体は、ジシアリルLec構造(α−(2→6)STに
よってN−アセチルグルコサミン残基にシアル酸がα−
(2→6)位で更に結合した反応生成物)とは交叉反応
せず、従って、従来法によれば、その採用によっては検
体中のα−(2→6)STによる影響を受けるが、本発
明方法によれば、前記特定の糖受容体の採用によって、
かかる影響を全く受けずに回避でき、従ってより簡便且
つ正確に所望の測定を行ない得る。
c抗体は、ジシアリルLec構造(α−(2→6)STに
よってN−アセチルグルコサミン残基にシアル酸がα−
(2→6)位で更に結合した反応生成物)とは交叉反応
せず、従って、従来法によれば、その採用によっては検
体中のα−(2→6)STによる影響を受けるが、本発
明方法によれば、前記特定の糖受容体の採用によって、
かかる影響を全く受けずに回避でき、従ってより簡便且
つ正確に所望の測定を行ない得る。
【0079】本発明に従う、上記糖供与体、固相化され
たもしくは固相化される糖受容体及び検体の反応は、検
体中に含まれるα−(2→3)STによって糖供与体が
糖受容体に転移される酵素反応のなされることを前提と
して、その条件は任意に選択、決定でき、反応生成物の
固相化処理は、通常の免疫反応条件下に行ない得、また
反応生成物の定量は、通常の免疫測定法に従って実施で
き、いずれも特に限定されるものではない。
たもしくは固相化される糖受容体及び検体の反応は、検
体中に含まれるα−(2→3)STによって糖供与体が
糖受容体に転移される酵素反応のなされることを前提と
して、その条件は任意に選択、決定でき、反応生成物の
固相化処理は、通常の免疫反応条件下に行ない得、また
反応生成物の定量は、通常の免疫測定法に従って実施で
き、いずれも特に限定されるものではない。
【0080】本発明方法の適用できる検体は、特に限定
はないが、通常、血液、血漿等の体液を例示できる。本
発明方法は、該検体中のα−(2→3)ST活性の測定
を好適に行ない得るものである。
はないが、通常、血液、血漿等の体液を例示できる。本
発明方法は、該検体中のα−(2→3)ST活性の測定
を好適に行ない得るものである。
【0081】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明に利用する糖受容体の製造例を参考例1〜50とし
て挙げ、之等とBSAとの結合体の製造例を参考例51
〜55として挙げ、また本発明に利用するシアリルLe
c抗体及びその 125I標識体の製造例を参考例56及び
参考例57として挙げ、次いで本発明方法の実施例を挙
げる。
発明に利用する糖受容体の製造例を参考例1〜50とし
て挙げ、之等とBSAとの結合体の製造例を参考例51
〜55として挙げ、また本発明に利用するシアリルLe
c抗体及びその 125I標識体の製造例を参考例56及び
参考例57として挙げ、次いで本発明方法の実施例を挙
げる。
【0082】
【参考例1】t−ブチルジフェニルシリル 2−アジド
−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−アセチル−β
−D−ガラクトピラノシド(化合物8)の製造 2−アジド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−D−ガラクトース7.64g及びイミダゾール
3.45gを乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)23
mlに溶かし、アルゴン気流下、室温でこれにt−ブチ
ルジフェニルシリル クロライド6.97gを加えた
後、攪拌しながら60℃に加熱して6時間攪拌を続け
た。
−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−アセチル−β
−D−ガラクトピラノシド(化合物8)の製造 2−アジド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−D−ガラクトース7.64g及びイミダゾール
3.45gを乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)23
mlに溶かし、アルゴン気流下、室温でこれにt−ブチ
ルジフェニルシリル クロライド6.97gを加えた
後、攪拌しながら60℃に加熱して6時間攪拌を続け
た。
【0083】得られた反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、水及び食塩水で順次洗浄し、乾燥(Na2 SO4 )
した後、減圧濃縮してシロップ状物を得た。このものを
カラムクロマトグラフィー(片山社シリカゲル450g
使用、溶出液;トルエン/酢酸エチル=7/1)で精製
して、標記目的化合物(化合物8)10.88g(収率
82.8%)を得た。
し、水及び食塩水で順次洗浄し、乾燥(Na2 SO4 )
した後、減圧濃縮してシロップ状物を得た。このものを
カラムクロマトグラフィー(片山社シリカゲル450g
使用、溶出液;トルエン/酢酸エチル=7/1)で精製
して、標記目的化合物(化合物8)10.88g(収率
82.8%)を得た。
【0084】 Rf=0.39(トルエン/酢酸エチル=5/1) 〔α〕25 D −7.35°(c=1,CHCl3 ) 元素分析値(C28H35N3 O8 Siとして): 計算値(%) C,59.03 H,6.19 N,7.38 実測値(%) C,59.34 H,6.20 N,7.78。
【0085】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.751−7.151(10H,aromatic),5.2
29(1H,dd,J=1.0,3.38Hz),4.
674(1H,dd,J=3.40,10.88H
z),4.456(1H,d,J=7.78Hz),
3.937(1H,dd,J=6.72,11.17H
z),3.913(1H,dd,J=6.58,11.
15Hz),3.729(1H,dd,J=7.73,
10.90Hz),3.529(1H,dt,J=1.
11,6.65Hz),2.172(3H,s),2.
034(3H,s),1.912(3H,s),1.1
29(9H,s)。
7.751−7.151(10H,aromatic),5.2
29(1H,dd,J=1.0,3.38Hz),4.
674(1H,dd,J=3.40,10.88H
z),4.456(1H,d,J=7.78Hz),
3.937(1H,dd,J=6.72,11.17H
z),3.913(1H,dd,J=6.58,11.
15Hz),3.729(1H,dd,J=7.73,
10.90Hz),3.529(1H,dt,J=1.
11,6.65Hz),2.172(3H,s),2.
034(3H,s),1.912(3H,s),1.1
29(9H,s)。
【0086】13 C−NMR(δ、CDCl3 ) 96.858 FabMass(m/z) 592(M+Na)+,569
(M+),568,542,512,492,457,
314
(M+),568,542,512,492,457,
314
【0087】
【参考例2】t−ブチルジフェニルシリル 2−アジド
−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド(化合物
9)の製造 化合物8の10.88gをアルゴン気流下、乾燥メタノ
ール96mlに溶かし、0℃に冷却した後、攪拌しなが
らこれに5.18Mナトリウムメトキシドのメタノール
溶液369μlを加え、0℃で1時間攪拌した。反応混
合物にアンバーリスト(Amberlyst 15,オルガノ社製)
10gを加えて中性とし、濾過後、濾液を減圧濃縮して
シロップ状物をほぼ定量的に得た。このものは更に精製
することなく次の反応に使用した。
−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド(化合物
9)の製造 化合物8の10.88gをアルゴン気流下、乾燥メタノ
ール96mlに溶かし、0℃に冷却した後、攪拌しなが
らこれに5.18Mナトリウムメトキシドのメタノール
溶液369μlを加え、0℃で1時間攪拌した。反応混
合物にアンバーリスト(Amberlyst 15,オルガノ社製)
10gを加えて中性とし、濾過後、濾液を減圧濃縮して
シロップ状物をほぼ定量的に得た。このものは更に精製
することなく次の反応に使用した。
【0088】Rf=0.39(クロロホルム/メタノー
ル=10/1)
ル=10/1)
【0089】
【参考例3】t−ブチルジフェニルシリル 2−アジド
−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−ベンジル−β
−D−ガラクトピラノシド(化合物10)の製造 化合物9の8.01g及び鉱油に溶解させた60%ナト
リウムハイドライド2.38gをフラスコに入れ、−5
℃に冷却し、アルゴン気流下、攪拌しながらこれに乾燥
DMF60mlを加えた。混合物を0℃で1時間攪拌
後、これに臭化ベンジル7.1mlを加え、0℃で1夜
攪拌し、更に室温で8時間攪拌した。反応混合物を0℃
に冷却し、これにメタノールを加えて反応を停止させ、
水で希釈後、酢酸エチルで2回抽出し、水及び食塩水で
順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して油
状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー(片
山社シリカゲル450g使用、溶出液;n−ヘキサン/
アセトン=15/1)で精製して、標記目的化合物(化
合物10)及びパーベンジル体(2−アジド−1,3,
4,6−テトラ−o−ベンジル−2−デオキシ−β−D
−ガラクトース、化合物11)をそれぞれ7.03g
(収率56.1%)及び610mg(収率6.1%)得
た。
−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−ベンジル−β
−D−ガラクトピラノシド(化合物10)の製造 化合物9の8.01g及び鉱油に溶解させた60%ナト
リウムハイドライド2.38gをフラスコに入れ、−5
℃に冷却し、アルゴン気流下、攪拌しながらこれに乾燥
DMF60mlを加えた。混合物を0℃で1時間攪拌
後、これに臭化ベンジル7.1mlを加え、0℃で1夜
攪拌し、更に室温で8時間攪拌した。反応混合物を0℃
に冷却し、これにメタノールを加えて反応を停止させ、
水で希釈後、酢酸エチルで2回抽出し、水及び食塩水で
順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して油
状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー(片
山社シリカゲル450g使用、溶出液;n−ヘキサン/
アセトン=15/1)で精製して、標記目的化合物(化
合物10)及びパーベンジル体(2−アジド−1,3,
4,6−テトラ−o−ベンジル−2−デオキシ−β−D
−ガラクトース、化合物11)をそれぞれ7.03g
(収率56.1%)及び610mg(収率6.1%)得
た。
【0090】化合物10: Rf=0.29(n−ヘキサン/アセトン=10/1) 〔α〕29 D −11.7°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C43H47N3 O5 Siとして): 計算値(%) C,72.34 H,6.64 N,5.89 実測値(%) C,72.46 H,6.71 N,6.15。
【0091】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.751−7.677(4H),7.429−7.1
36(21H),4.886(1H,d,J=11.5
8Hz),4.635(2H,s),4.547(1
H,d,J=11.55Hz),4.327(1H,
d,J=7.75Hz),4.283(2H,s),
3.867(1H,dd,J=7.76,10.39H
z),3.781(1H,broad d),3.495(1
H,dd,J=7.32,9.03Hz),3.290
(1H,dd,J=5.45,9.03Hz),3.2
26−3.146(2H,m),1.092(9H,
s)。
7.751−7.677(4H),7.429−7.1
36(21H),4.886(1H,d,J=11.5
8Hz),4.635(2H,s),4.547(1
H,d,J=11.55Hz),4.327(1H,
d,J=7.75Hz),4.283(2H,s),
3.867(1H,dd,J=7.76,10.39H
z),3.781(1H,broad d),3.495(1
H,dd,J=7.32,9.03Hz),3.290
(1H,dd,J=5.45,9.03Hz),3.2
26−3.146(2H,m),1.092(9H,
s)。
【0092】13 C−NMR(δ、CDCl3 ) 97.014 FabMass(m/z) 736(M+Na)+,714
(M+H)+,686。
(M+H)+,686。
【0093】化合物11: Rf=0.16(n−ヘキサン/アセトン=10/1)1 H−NMR(δppm、CDCl3 ):7.400−
7.246(20H),4.914(1H,d,J=1
2.15Hz),4.894(1H,d,J=11.5
3Hz),4.667(2H,s),4.667(1
H,d,J=11.72Hz),4.580(1H,
d,J=11.42Hz),4.482(1H,d,J
=11.96Hz),4.416(1H,d,J=1
1.77Hz),4.449(1H,d,J=8.03
Hz),3.888(1H,dd,J=7.92,1
0.26Hz),3.615(2H),3.480(1
H,m),3.287(1H,dd,J=2.75,1
0.33Hz)。
7.246(20H),4.914(1H,d,J=1
2.15Hz),4.894(1H,d,J=11.5
3Hz),4.667(2H,s),4.667(1
H,d,J=11.72Hz),4.580(1H,
d,J=11.42Hz),4.482(1H,d,J
=11.96Hz),4.416(1H,d,J=1
1.77Hz),4.449(1H,d,J=8.03
Hz),3.888(1H,dd,J=7.92,1
0.26Hz),3.615(2H),3.480(1
H,m),3.287(1H,dd,J=2.75,1
0.33Hz)。
【0094】
【参考例4】2−アジド−2−デオキシ−3,4,6−
トリ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(化合物
12)の製造 化合物10(シリル体)9.0gを乾燥ジクロロエタン
250mlに溶かし、アルゴン気流下、−20℃に冷却
した後、攪拌しながらこれにテトラヒドロフラン(TH
F)に溶かした1Mテトラ−n−ブチルアンモニウム
フルオライド16.4mlを加えた。混合物を1時間攪
拌後、リン酸塩緩衝液(pH4.0)40mlを加え、
有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を
水及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、
減圧濃縮して油状物を得た。このものをカラムクロマト
グラフィー(片山社シリカゲル450g使用、溶出液;
n−ヘキサン/アセトン=8/1)で精製して、標記目
的化合物(化合物12)を5.50g(収率91.7
%)得た。
トリ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(化合物
12)の製造 化合物10(シリル体)9.0gを乾燥ジクロロエタン
250mlに溶かし、アルゴン気流下、−20℃に冷却
した後、攪拌しながらこれにテトラヒドロフラン(TH
F)に溶かした1Mテトラ−n−ブチルアンモニウム
フルオライド16.4mlを加えた。混合物を1時間攪
拌後、リン酸塩緩衝液(pH4.0)40mlを加え、
有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を
水及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、
減圧濃縮して油状物を得た。このものをカラムクロマト
グラフィー(片山社シリカゲル450g使用、溶出液;
n−ヘキサン/アセトン=8/1)で精製して、標記目
的化合物(化合物12)を5.50g(収率91.7
%)得た。
【0095】 Rf=0.24(n−ヘキサン/アセトン=3/1) 元素分析値(C27H29N3 O5 として): 計算値(%) C,68.19 H,6.15 N,8.84 実測値(%) C,68.03 H,6.29 N,9.09。
【0096】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.427−7.187(15H,m),5.284
(broad ,H),4.867(d,J=11.48H
z),4.136(broad t,J=6.25Hz)。
7.427−7.187(15H,m),5.284
(broad ,H),4.867(d,J=11.48H
z),4.136(broad t,J=6.25Hz)。
【0097】FabMass(m/z) 476(M+H)
+,430,391,363,341,307,289
+,430,391,363,341,307,289
【0098】
【参考例5】2−アジド−2−デオキシ−3,4,6−
トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル フ
ルオライド(化合物13α)及び2−アジド−2−デオ
キシ−3,4,6−トリ−O−ベンジル−β−D−ガラ
クトピラノシルフルオライド(化合物13β)の製造 化合物12の663mgをアルゴン気流下、乾燥ジクロ
ロエタン14mlに溶かし、攪拌しながら−20℃に冷
却後、これにmorph−DAST255μlを加え
た。混合物を1時間攪拌後、冷飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液中に加え、酢酸エチルで2回抽出し、食塩水で洗
浄し、乾燥(Na2 SO4 )後、減圧濃縮してシロップ
状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー(片
山社シリカゲル80g使用、溶出液;n−ヘキサン/ア
セトン=8/1)で精製して、標記目的化合物(化合物
13α及び化合物13β)をそれぞれ337mg(収率
50.6%)及び294mg(収率44.2%)得た。
トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル フ
ルオライド(化合物13α)及び2−アジド−2−デオ
キシ−3,4,6−トリ−O−ベンジル−β−D−ガラ
クトピラノシルフルオライド(化合物13β)の製造 化合物12の663mgをアルゴン気流下、乾燥ジクロ
ロエタン14mlに溶かし、攪拌しながら−20℃に冷
却後、これにmorph−DAST255μlを加え
た。混合物を1時間攪拌後、冷飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液中に加え、酢酸エチルで2回抽出し、食塩水で洗
浄し、乾燥(Na2 SO4 )後、減圧濃縮してシロップ
状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー(片
山社シリカゲル80g使用、溶出液;n−ヘキサン/ア
セトン=8/1)で精製して、標記目的化合物(化合物
13α及び化合物13β)をそれぞれ337mg(収率
50.6%)及び294mg(収率44.2%)得た。
【0099】化合物13α: Rf=0.33(n−ヘキサン/アセトン=5/1) 〔α〕26 D +49.2°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C27H28FN3 O4 として): 計算値(%) C,67.91 H,5.91 N,8.80 実測値(%) C,67.88 H,5.96 N,8.82。
【0100】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.437−7.207(15H,m),5.638
(1H,dd,J=2.50,52.5Hz),4.8
86(1H,d,J=11.23Hz),4.740
(1H,d,J=11.47Hz),4.707(1
H,d,J=11.45Hz),4.536(1H,
d,J=11.23Hz),4.491(1H,d,J
=11.83Hz),4.447(1H,d,J=1
1.78Hz),4.106(1H,broad t,J=
6.79Hz),4.076(1H),3.979(1
H,ddd,J=2.55,10.45,25.09H
z),3.912(1H),3.579(2H,d,J
=6.65Hz)。
7.437−7.207(15H,m),5.638
(1H,dd,J=2.50,52.5Hz),4.8
86(1H,d,J=11.23Hz),4.740
(1H,d,J=11.47Hz),4.707(1
H,d,J=11.45Hz),4.536(1H,
d,J=11.23Hz),4.491(1H,d,J
=11.83Hz),4.447(1H,d,J=1
1.78Hz),4.106(1H,broad t,J=
6.79Hz),4.076(1H),3.979(1
H,ddd,J=2.55,10.45,25.09H
z),3.912(1H),3.579(2H,d,J
=6.65Hz)。
【0101】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 10
6.458(d,J=226.0Hz;NOE JC-H
=184.3Hz) FabMass(m/z) 478(M+H)+,476,
450,430。
6.458(d,J=226.0Hz;NOE JC-H
=184.3Hz) FabMass(m/z) 478(M+H)+,476,
450,430。
【0102】化合物13β: Rf=0.25(n−ヘキサン/アセトン=5/1) 〔α〕26 D −27.8°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C27H28FN3 O4 として): 計算値(%) C,67.91 H,5.91 N,8.80 実測値(%) C,68.03 H,6.08 N,8.87。
【0103】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.398−7.236(15H,m),4.942
(1H,dd,J=7.54,52.74Hz),4.
890(1H,d,J=11.48Hz),4.697
(1H,d,J=11.63Hz),4.672(1
H,d,J=11.64Hz),4.562(1H,
d,J=11.48Hz),4.465(1H,d,J
=11.86Hz),4.422(1H,d,J=1
1.72Hz),3.939(1H,ddd,J=7.
52,10.31,13.18Hz),3.900(1
H,broad t,J=2.40Hz),3.613(3
H,m),3.373(1H,ddd,J=1.00,
2.74,10.34Hz)。
7.398−7.236(15H,m),4.942
(1H,dd,J=7.54,52.74Hz),4.
890(1H,d,J=11.48Hz),4.697
(1H,d,J=11.63Hz),4.672(1
H,d,J=11.64Hz),4.562(1H,
d,J=11.48Hz),4.465(1H,d,J
=11.86Hz),4.422(1H,d,J=1
1.72Hz),3.939(1H,ddd,J=7.
52,10.31,13.18Hz),3.900(1
H,broad t,J=2.40Hz),3.613(3
H,m),3.373(1H,ddd,J=1.00,
2.74,10.34Hz)。
【0104】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 10
8.223(d,J=214.5Hz;NOE JC-H
=172.7Hz) FabMass(m/z) 478(M+H)+,476,
450,430,384,342,289,210
8.223(d,J=214.5Hz;NOE JC-H
=172.7Hz) FabMass(m/z) 478(M+H)+,476,
450,430,384,342,289,210
【0105】
【参考例6】N−(ベンジルオキシカルボニル)−3−
O−(2−アジド−2−デオキシ−3,4,6−トリ−
O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−L−ス
レオニンベンジルエステル(化合物18)及びN−(ベ
ンジルオキシカルボニル)−3−O−(2−アジド−2
−デオキシ−3,4,6−トリ−O−ベンジル−β−D
−ガラクトピラノシル)−L−スレオニンベンジルエス
テル(化合物19)の製造 予め乾燥させたモレキュラーシーブス4Aの1.4g、
トリフルオロメタンスルホン酸銀363mg及びジルコ
ノセン ジクロライド(zirconocene dichloride)20
6mgをフラスコに入れ、アルゴン気流下、−23℃に
冷却し、乾燥ジエチルエーテル4mlを加えて攪拌し
た。これに、化合物13αの337mg及びN−ベンジ
ルオキシカルボニル−L−スレオニン ベンジルエステ
ル267mgを乾燥ジエチルエーテル10mlに溶かし
た溶液を加え、−23℃で1.5時間、次いで−10℃
で1.5時間、更に10℃で2時間攪拌した。得られた
反応混合物にトリエチルアミン0.5ml及び水5ml
を0℃下に加えた後、濾過し、濾液を酢酸エチルで希釈
し、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2 SO4 )後、減圧濃
縮してシロップ状物を得た。このものをカラムクロマト
グラフィー(片山社シリカゲル50g使用、溶出液;ト
ルエン/酢酸エチル=12/1〜8/1)で精製して、
標記目的化合物(化合物18及び化合物19)をそれぞ
れ293mg(収率51.9%)及び177mg(収率
31.4%)得た。
O−(2−アジド−2−デオキシ−3,4,6−トリ−
O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−L−ス
レオニンベンジルエステル(化合物18)及びN−(ベ
ンジルオキシカルボニル)−3−O−(2−アジド−2
−デオキシ−3,4,6−トリ−O−ベンジル−β−D
−ガラクトピラノシル)−L−スレオニンベンジルエス
テル(化合物19)の製造 予め乾燥させたモレキュラーシーブス4Aの1.4g、
トリフルオロメタンスルホン酸銀363mg及びジルコ
ノセン ジクロライド(zirconocene dichloride)20
6mgをフラスコに入れ、アルゴン気流下、−23℃に
冷却し、乾燥ジエチルエーテル4mlを加えて攪拌し
た。これに、化合物13αの337mg及びN−ベンジ
ルオキシカルボニル−L−スレオニン ベンジルエステ
ル267mgを乾燥ジエチルエーテル10mlに溶かし
た溶液を加え、−23℃で1.5時間、次いで−10℃
で1.5時間、更に10℃で2時間攪拌した。得られた
反応混合物にトリエチルアミン0.5ml及び水5ml
を0℃下に加えた後、濾過し、濾液を酢酸エチルで希釈
し、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2 SO4 )後、減圧濃
縮してシロップ状物を得た。このものをカラムクロマト
グラフィー(片山社シリカゲル50g使用、溶出液;ト
ルエン/酢酸エチル=12/1〜8/1)で精製して、
標記目的化合物(化合物18及び化合物19)をそれぞ
れ293mg(収率51.9%)及び177mg(収率
31.4%)得た。
【0106】化合物18(α−ガラクトサイド): Rf=0.45(トルエン/酢酸エチル=9/1) 〔α〕25 D +54.7°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C46H48N4 O9 として): 計算値(%) C,68.98 H,6.04 N,7.00 実測値(%) C,68.94 H,6.00 N,7.22。
【0107】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.387−7.224(25H),5.623(N
H,d,J=9.6Hz),5.211(1H,d,J
=12.2Hz),5.166(1H,d,J=12.
2Hz),5.143(2H,s),4.841(1
H,d,J=11.3Hz),4.788(1H,d,
J=3.4Hz),4.695(1H,d,J=11.
3Hz),4.659(1H,d,J=11.1H
z),4.490(1H,d,J=11.3Hz),
4.469(1H,d,J=11.8Hz),4.40
6(1H,d,J=12.0Hz),3.982(1
H,broad ),3.916(1H,broad t,J=6.
4,6.8Hz),3.823(1H,dd,J=2.
4,10.7Hz),3.754(1H,dd,J=
3.4,10.7Hz),3.538(1H,dd,J
=7.3,9.2Hz),3.484(1H,dd,J
=6.2,9.2Hz),1.276(3H,d,J=
6.2Hz)。
7.387−7.224(25H),5.623(N
H,d,J=9.6Hz),5.211(1H,d,J
=12.2Hz),5.166(1H,d,J=12.
2Hz),5.143(2H,s),4.841(1
H,d,J=11.3Hz),4.788(1H,d,
J=3.4Hz),4.695(1H,d,J=11.
3Hz),4.659(1H,d,J=11.1H
z),4.490(1H,d,J=11.3Hz),
4.469(1H,d,J=11.8Hz),4.40
6(1H,d,J=12.0Hz),3.982(1
H,broad ),3.916(1H,broad t,J=6.
4,6.8Hz),3.823(1H,dd,J=2.
4,10.7Hz),3.754(1H,dd,J=
3.4,10.7Hz),3.538(1H,dd,J
=7.3,9.2Hz),3.484(1H,dd,J
=6.2,9.2Hz),1.276(3H,d,J=
6.2Hz)。
【0108】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 99.
458(JC-H =170.7Hz) FabMass(m/z) 801(M+H)+,773,
667。
458(JC-H =170.7Hz) FabMass(m/z) 801(M+H)+,773,
667。
【0109】化合物19(β−ガラクトサイド): Rf=0.35(トルエン/酢酸エチル=9/1) 〔α〕25 D −16.0°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C46H48N4 O9 として): 計算値(%) C,68.98 H,6.04 N,7.00 実測値(%) C,68.89 H,5.91 N,6.94。
【0110】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.378−7.208(25H),5.715(N
H,d,J=8.8Hz),5.116(2H,s),
5.095(2H,s),4.859(1H,d,J=
11.3Hz),4.658(1H,d,J=12.0
Hz),4.645(1H,d,J=12.0Hz),
4.519(1H,d,J=11.5Hz),4.46
2(1H,dq,J=2.8,6.4Hz),4.38
4(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),4.32
3(1H,d,J=11.8Hz),4.300(1
H,d,J=12.0Hz),4.290(1H,d,
J=7.9Hz),3.831(1H,broad d,J=
2.8Hz),3.720(1H,dd,J=7.9,
10.3Hz),3.551(1H,t,J=8.6H
z),3.429(1H,dd,J=5.4,8.8H
z),3.318(1H,dd,J=5.6,7.9H
z),3.192(1H,dd,J=2.8,10.3
Hz),1.277(3H,d,J=6.4Hz)。
7.378−7.208(25H),5.715(N
H,d,J=8.8Hz),5.116(2H,s),
5.095(2H,s),4.859(1H,d,J=
11.3Hz),4.658(1H,d,J=12.0
Hz),4.645(1H,d,J=12.0Hz),
4.519(1H,d,J=11.5Hz),4.46
2(1H,dq,J=2.8,6.4Hz),4.38
4(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),4.32
3(1H,d,J=11.8Hz),4.300(1
H,d,J=12.0Hz),4.290(1H,d,
J=7.9Hz),3.831(1H,broad d,J=
2.8Hz),3.720(1H,dd,J=7.9,
10.3Hz),3.551(1H,t,J=8.6H
z),3.429(1H,dd,J=5.4,8.8H
z),3.318(1H,dd,J=5.6,7.9H
z),3.192(1H,dd,J=2.8,10.3
Hz),1.277(3H,d,J=6.4Hz)。
【0111】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 10
0.461(JC-H =158.9Hz) FabMass(m/z) 801(M+H)+,773
0.461(JC-H =158.9Hz) FabMass(m/z) 801(M+H)+,773
【0112】
【参考例7】参考例6に従って、乾燥モレキュラーシー
ブス4Aの4.2g、トリフルオロメタンスルホン酸銀
1.13g及びジルコノセン ジクロライド643mg
をフラスコに入れ、乾燥ジエチルエーテル10mlを加
えた後、アルゴン気流下、−23℃に冷却し、攪拌し
た。これに、化合物13βの1.0g及びN−ベンジル
オキシカルボニル−L−スレオニン ベンジルエステル
791mgを乾燥ジエチルエーテル32mlに溶かした
溶液を加え、−23℃で1.5時間、次いで−10℃で
2時間、更に室温で2時間攪拌後、トリエチルアミン
0.5ml及び水10mlを0℃下に加え、濾過し、濾
液を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥(Na
2 SO4 )後、減圧濃縮してシロップ状物を得た。この
ものをカラムクロマトグラフィー(片山社シリカゲル2
00g使用、溶出液;トルエン/酢酸エチル=12/1
〜8/1)で精製して、化合物18及び化合物19をそ
れぞれ1.054g(収率62.8%)及び519mg
(収率30.9%)得た。
ブス4Aの4.2g、トリフルオロメタンスルホン酸銀
1.13g及びジルコノセン ジクロライド643mg
をフラスコに入れ、乾燥ジエチルエーテル10mlを加
えた後、アルゴン気流下、−23℃に冷却し、攪拌し
た。これに、化合物13βの1.0g及びN−ベンジル
オキシカルボニル−L−スレオニン ベンジルエステル
791mgを乾燥ジエチルエーテル32mlに溶かした
溶液を加え、−23℃で1.5時間、次いで−10℃で
2時間、更に室温で2時間攪拌後、トリエチルアミン
0.5ml及び水10mlを0℃下に加え、濾過し、濾
液を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥(Na
2 SO4 )後、減圧濃縮してシロップ状物を得た。この
ものをカラムクロマトグラフィー(片山社シリカゲル2
00g使用、溶出液;トルエン/酢酸エチル=12/1
〜8/1)で精製して、化合物18及び化合物19をそ
れぞれ1.054g(収率62.8%)及び519mg
(収率30.9%)得た。
【0113】之等化合物18(α−ガラクトース)及び
化合物19(β−ガラクトース)の1H−NMRスペク
トル分析結果は、それぞれ前記参考例6に示す各化合物
の 1H−NMRスペクトル分析結果と完全に一致し
た。
化合物19(β−ガラクトース)の1H−NMRスペク
トル分析結果は、それぞれ前記参考例6に示す各化合物
の 1H−NMRスペクトル分析結果と完全に一致し
た。
【0114】
【参考例8】N−(ベンジルオキシカルボニル)−3−
O−(2−アセトアミド−2−デオキシ−3,4,6−
トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−
L−スレオニンベンジルエステル(化合物20)の製造 化合物18(アジド)290mg及びトリフェニルホス
フィン190mgをベンゼン18mlに溶かし、アルゴ
ン気流下、室温で攪拌しながらこれに水65μlを加え
た。混合物を40℃に加温し、8時間攪拌した。反応混
合物を減圧濃縮後、トルエンを加えて濃縮を更に2回繰
返した。残留物を乾燥メタノール6mlに溶かし、アル
ゴン気流下、0℃に冷却し、攪拌しながら無水酢酸0.
5mlを加え、室温で5時間攪拌し、更に無水酢酸0.
5mlを加え、一夜攪拌後、減圧下に濃縮した。残留物
をカラムクロマトグラフィー(片山社シリカゲル40g
使用、溶出液;トルエン/酢酸エチル=3/1)で精製
して、標記目的化合物(化合物20)を156mg(収
率52.6%)得た。
O−(2−アセトアミド−2−デオキシ−3,4,6−
トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−
L−スレオニンベンジルエステル(化合物20)の製造 化合物18(アジド)290mg及びトリフェニルホス
フィン190mgをベンゼン18mlに溶かし、アルゴ
ン気流下、室温で攪拌しながらこれに水65μlを加え
た。混合物を40℃に加温し、8時間攪拌した。反応混
合物を減圧濃縮後、トルエンを加えて濃縮を更に2回繰
返した。残留物を乾燥メタノール6mlに溶かし、アル
ゴン気流下、0℃に冷却し、攪拌しながら無水酢酸0.
5mlを加え、室温で5時間攪拌し、更に無水酢酸0.
5mlを加え、一夜攪拌後、減圧下に濃縮した。残留物
をカラムクロマトグラフィー(片山社シリカゲル40g
使用、溶出液;トルエン/酢酸エチル=3/1)で精製
して、標記目的化合物(化合物20)を156mg(収
率52.6%)得た。
【0115】 Rf=0.23(トルエン/酢酸エチル=3/1) 〔α〕22 D +63.9°(c=1.5,CHCl
3 ) 元素分析値(C48H52N2 O10として): 計算値(%) C,70.57 H,6.42 N,3.43 実測値(%) C,70.52 H,6.68 N,3.33。
3 ) 元素分析値(C48H52N2 O10として): 計算値(%) C,70.57 H,6.42 N,3.43 実測値(%) C,70.52 H,6.68 N,3.33。
【0116】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.392−7.183(25H),5.345(N
H,d,J=8.6Hz),5.319(NH,d,J
=9.2Hz),5.127(1H,d,J=11.7
Hz),5.143(2H,s),5.041(1H,
d,J=11.9Hz),4.940(1H,d,J=
11.5Hz),4.763(1H,d,J=3.7H
z),4.704(1H,d,J=12.2Hz),
4.542(1H,d,J=11.7Hz),4.36
0(1H,dd,J=2.0,9.3Hz),4.15
2(1H,dq,J=2.0,6.4Hz),3.95
2(1H,broad ),3.878(1H,broad t,J
=6.4Hz),1.958(3H,s),1.263
(3H,d,J=6.4Hz)。
7.392−7.183(25H),5.345(N
H,d,J=8.6Hz),5.319(NH,d,J
=9.2Hz),5.127(1H,d,J=11.7
Hz),5.143(2H,s),5.041(1H,
d,J=11.9Hz),4.940(1H,d,J=
11.5Hz),4.763(1H,d,J=3.7H
z),4.704(1H,d,J=12.2Hz),
4.542(1H,d,J=11.7Hz),4.36
0(1H,dd,J=2.0,9.3Hz),4.15
2(1H,dq,J=2.0,6.4Hz),3.95
2(1H,broad ),3.878(1H,broad t,J
=6.4Hz),1.958(3H,s),1.263
(3H,d,J=6.4Hz)。
【0117】13 C−NMR(δ、CDCl3 ) 100.353 FabMass(m/z) 817(M+H)+,709,
474
474
【0118】
【参考例9】3−O−(2−アセトアミド−2−デオキ
シ−α−D−ガラクトピラノシル)−L−スレオニン
(化合物21)の製造 化合物20の154mg及び10%パラジウム−炭素9
0mgをフラスコに入れ、メタノール5ml及び酢酸5
mlに溶かし、水素ガス雰囲気下、室温にて一夜攪拌し
た。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下に濃縮してシロ
ップ状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー
(セファデックスLH−20(ファルマシア社)、60
ml、溶出液;水/メタノール=4/1)で精製して、
標記目的化合物(化合物21)を59mg(収率97.
3%)得た。
シ−α−D−ガラクトピラノシル)−L−スレオニン
(化合物21)の製造 化合物20の154mg及び10%パラジウム−炭素9
0mgをフラスコに入れ、メタノール5ml及び酢酸5
mlに溶かし、水素ガス雰囲気下、室温にて一夜攪拌し
た。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下に濃縮してシロ
ップ状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー
(セファデックスLH−20(ファルマシア社)、60
ml、溶出液;水/メタノール=4/1)で精製して、
標記目的化合物(化合物21)を59mg(収率97.
3%)得た。
【0119】Rf=0.18(n−ブタノール/酢酸/
水=2/1/1)1 H−NMR(δppm、D2 O):4.974(1
H,d,J=3.7Hz),4.445(1H,broad
q,J=6.4Hz),4.145(1H,dd,J=
3.4,11.0Hz),4.048(1H,broad
t,J=5.8,6.4Hz),3.989(1H,
d,J=2.8Hz),3.877(1H,dd,J=
2.3,11.0Hz),3.807−3.743(3
H),2.067(3H,s),1.419(3H,d
d,J=6.4Hz)。
水=2/1/1)1 H−NMR(δppm、D2 O):4.974(1
H,d,J=3.7Hz),4.445(1H,broad
q,J=6.4Hz),4.145(1H,dd,J=
3.4,11.0Hz),4.048(1H,broad
t,J=5.8,6.4Hz),3.989(1H,
d,J=2.8Hz),3.877(1H,dd,J=
2.3,11.0Hz),3.807−3.743(3
H),2.067(3H,s),1.419(3H,d
d,J=6.4Hz)。
【0120】FabMass(m/z) 345(M+N
a)+,329,323(M+H)+,307,289
a)+,329,323(M+H)+,307,289
【0121】
【参考例10】3−クロロプロピル 3,4,6−トリ
−O−アセチル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β
−D−グルコピラノシド(化合物25)の製造 化合物24(1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラ
ノース)の47g及びトリブチル 3−クロロプロピル
オキシ錫45.4gを乾燥ジクロロエタン500mlに
溶かし、攪拌しながら、アルゴン気流下、0℃に冷却
し、塩化錫(IV)13.8mlを加えた。混合物を室
温で一夜攪拌し、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム
水500ml及び飽和フッ化カリウム水溶液500ml
を加え、よく攪拌した後、セライト上で濾過し、酢酸エ
チルで洗浄した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水及び
食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧下
に濃縮して油状物を得た。このものをカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル600g、溶出液;トルエン/ア
セトン=8/1、次にトルエン/酢酸エチル=6/1)
で精製して、標記目的化合物(化合物25)40.06
g(収率79.5%)を得た。
−O−アセチル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β
−D−グルコピラノシド(化合物25)の製造 化合物24(1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラ
ノース)の47g及びトリブチル 3−クロロプロピル
オキシ錫45.4gを乾燥ジクロロエタン500mlに
溶かし、攪拌しながら、アルゴン気流下、0℃に冷却
し、塩化錫(IV)13.8mlを加えた。混合物を室
温で一夜攪拌し、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム
水500ml及び飽和フッ化カリウム水溶液500ml
を加え、よく攪拌した後、セライト上で濾過し、酢酸エ
チルで洗浄した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水及び
食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧下
に濃縮して油状物を得た。このものをカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル600g、溶出液;トルエン/ア
セトン=8/1、次にトルエン/酢酸エチル=6/1)
で精製して、標記目的化合物(化合物25)40.06
g(収率79.5%)を得た。
【0122】 Rf=0.58(トルエン/酢酸エチル=3/2) 〔α〕26 D +34.5°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C23H26ClNO10として): 計算値(%) C,53.96 H,5.12 N,2.74 実測値(%) C,53.89 H,5.16 N,2.81。
【0123】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.887−7.725(4H,m),5.810(1
H,dd,J=9.1,10.7Hz),5.381
(1H,d,J=8.5Hz),5.175(1H,d
d,J=9.2,10.0Hz),4.344(1H,
dd,J=4.7,12.4Hz),4.315(1
H,dd,J=8.5,10.7Hz),4.181
(1H,dd,J=2.3,12.3Hz),3.95
9(1H,dt,J=5.1,10.0Hz),3.8
89(1H,ddd,J=2.4,4.6,10.2H
z),3.643(1H,ddd,J=4.8,8.
0,9.9Hz),3.48−3.29(2H,m),
2.121(3H,s),2.039(3H,s),
1.871(3H,s)。
7.887−7.725(4H,m),5.810(1
H,dd,J=9.1,10.7Hz),5.381
(1H,d,J=8.5Hz),5.175(1H,d
d,J=9.2,10.0Hz),4.344(1H,
dd,J=4.7,12.4Hz),4.315(1
H,dd,J=8.5,10.7Hz),4.181
(1H,dd,J=2.3,12.3Hz),3.95
9(1H,dt,J=5.1,10.0Hz),3.8
89(1H,ddd,J=2.4,4.6,10.2H
z),3.643(1H,ddd,J=4.8,8.
0,9.9Hz),3.48−3.29(2H,m),
2.121(3H,s),2.039(3H,s),
1.871(3H,s)。
【0124】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 98.
351(JC-H =164.6Hz) FabMass(m/z) 534(M−H+Na),53
6,512,510,452,418,358,29
9,298,256
351(JC-H =164.6Hz) FabMass(m/z) 534(M−H+Na),53
6,512,510,452,418,358,29
9,298,256
【0125】
【参考例11】3−クロロプロピル 2−アセトアミド
−4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−β−D−
グルコピラノシド(化合物26)の製造 化合物25の39.83gを乾燥メタノール390ml
に溶かし、0℃に冷却後、攪拌しながら、これに5.2
Mナトリウムメトキシドのメタノール溶液2.2mlを
加え、室温で2時間攪拌し、0℃に冷却し、アンバーリ
スト70gを加えて中和し、濾過した。濾液を減圧濃縮
してシロップ状物を得た。このものをエタノールに溶か
し、ヒドラジン水和物7.55mlを加え、3時間還流
した。反応混合物を減圧濃縮し、乾燥メタノールとトル
エンで数回減圧濃縮して乾燥物を得、これを乾燥メタノ
ール780mlに溶かし、次いで無水酢酸44mlを加
えて室温で2時間攪拌した。更に無水酢酸44mlを加
えて3時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧
濃縮した。残留する酢酸をトルエンを加えて更に濃縮し
てシロップ状物を得た。残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル600g、溶出液;CHCl3 /メタ
ノール=4/1)で精製した。
−4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−β−D−
グルコピラノシド(化合物26)の製造 化合物25の39.83gを乾燥メタノール390ml
に溶かし、0℃に冷却後、攪拌しながら、これに5.2
Mナトリウムメトキシドのメタノール溶液2.2mlを
加え、室温で2時間攪拌し、0℃に冷却し、アンバーリ
スト70gを加えて中和し、濾過した。濾液を減圧濃縮
してシロップ状物を得た。このものをエタノールに溶か
し、ヒドラジン水和物7.55mlを加え、3時間還流
した。反応混合物を減圧濃縮し、乾燥メタノールとトル
エンで数回減圧濃縮して乾燥物を得、これを乾燥メタノ
ール780mlに溶かし、次いで無水酢酸44mlを加
えて室温で2時間攪拌した。更に無水酢酸44mlを加
えて3時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧
濃縮した。残留する酢酸をトルエンを加えて更に濃縮し
てシロップ状物を得た。残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル600g、溶出液;CHCl3 /メタ
ノール=4/1)で精製した。
【0126】得られ精製物を更に精製することなく乾燥
DMF85mlに溶かし、これに触媒量のp−トルエン
スルホン酸を加え、0℃に冷却し、アルゴン気流下、更
にベンズアルデヒド ジメチルアセタール17.5ml
を加え、室温で一夜攪拌した。濾過して得られる白色結
晶を酢酸エチルで洗浄した。濾液にトリエチルアミン1
0mlを加え、クロロホルムで希釈し、水洗し、乾燥
(Na2 SO4 )、濃縮して、目的化合物を得た。この
ものをメタノールより再結晶して、標記目的化合物(化
合物25)合計18.65g(収率62.1%)を得
た。
DMF85mlに溶かし、これに触媒量のp−トルエン
スルホン酸を加え、0℃に冷却し、アルゴン気流下、更
にベンズアルデヒド ジメチルアセタール17.5ml
を加え、室温で一夜攪拌した。濾過して得られる白色結
晶を酢酸エチルで洗浄した。濾液にトリエチルアミン1
0mlを加え、クロロホルムで希釈し、水洗し、乾燥
(Na2 SO4 )、濃縮して、目的化合物を得た。この
ものをメタノールより再結晶して、標記目的化合物(化
合物25)合計18.65g(収率62.1%)を得
た。
【0127】融点=239〜241℃(分解) Rf=0.30(トルエン/アセトン=3/2) 〔α〕23 D −63.1°(c=1.0,メタノール) 元素分析値(C18H24ClNO6 ・1/4H2 Oとして): 計算値(%) C,55.38 H,6.33 N,3.61 実測値(%) C,55.59 H,6.27 N,3.76。
【0128】1H−NMR(δppm、DMSO−
d6 ):7.830(1H,d,J=8.5Hz),
7.457−7.348(5H,m),5.588(1
H,s),5.273(1H,d,J=5.1Hz),
4.459(1H,d,J=7.8Hz),4.201
(1H,dd,J=4.3Hz),3.813(1H,
dt,J=5.1,7.7Hz),3.76−3.32
(8H,m),1.901(2H,m),1.829
(3H,s)。
d6 ):7.830(1H,d,J=8.5Hz),
7.457−7.348(5H,m),5.588(1
H,s),5.273(1H,d,J=5.1Hz),
4.459(1H,d,J=7.8Hz),4.201
(1H,dd,J=4.3Hz),3.813(1H,
dt,J=5.1,7.7Hz),3.76−3.32
(8H,m),1.901(2H,m),1.829
(3H,s)。
【0129】FabMass(m/z) 408(M+N
a)+,386(M+H)+,307,292
a)+,386(M+H)+,307,292
【0130】
【参考例12】3−クロロプロピル O−(2,3,4
−トリ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−
4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物27)の製造 予め乾燥したモレキュラーシーブス4Aの5.0g、化
合物26の500mg、トリフルオロメタンスルホン酸
銀533mg及び塩化錫(IV)393mgをフラスコ
に入れ、乾燥ジクロロメタン100mlを加え、室温、
アルゴン気流下に1時間攪拌した。混合物を0℃に冷却
後、これに2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−
ベンジル−D−ガラクトピラノシル フロライド1.2
9gを乾燥ジクロロメタンに溶かした溶液を加え、室温
で一夜攪拌した。反応混合物にトリエチルアミン1ml
及び水20mlを加えて反応を停止させ、濾過した。濾
液を水洗し乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮して、シロッ
プ状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル60g、溶出液;トルエン/酢酸エチル=
2/3)で精製して、標記目的化合物(化合物27)8
32mg(収率84%)を得た。
−トリ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−
4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物27)の製造 予め乾燥したモレキュラーシーブス4Aの5.0g、化
合物26の500mg、トリフルオロメタンスルホン酸
銀533mg及び塩化錫(IV)393mgをフラスコ
に入れ、乾燥ジクロロメタン100mlを加え、室温、
アルゴン気流下に1時間攪拌した。混合物を0℃に冷却
後、これに2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−
ベンジル−D−ガラクトピラノシル フロライド1.2
9gを乾燥ジクロロメタンに溶かした溶液を加え、室温
で一夜攪拌した。反応混合物にトリエチルアミン1ml
及び水20mlを加えて反応を停止させ、濾過した。濾
液を水洗し乾燥(Na2 SO4 )後、濃縮して、シロッ
プ状物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル60g、溶出液;トルエン/酢酸エチル=
2/3)で精製して、標記目的化合物(化合物27)8
32mg(収率84%)を得た。
【0131】 Rf=0.30(トルエン/酢酸エチル=1/2) 〔α〕25 D −15.4°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C37H46ClNO14として): 計算値(%) C,58.15 H,6.07 N,1.83 実測値(%) C,57.80 H,6.06 N,1.88。
【0132】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.442−7.418(2H,m),7.356−
7.152(8H,m),5.768(NH,d,J=
7.3Hz),5.449(1H,s),5.343
(1H,dd,J=0.9,3.5Hz),5.122
(1H,dd,J=8.1,10.4Hz),5.08
4(1H,d,J=8.1Hz),4.917(1H,
dd,J=3.5,10.4Hz),4.746(1
H,d,J=8.1Hz),4.542(1H,broad
t,J=9.3Hz),4.410(1H,d,J=1
1.9Hz),4.293(1H,dd,J=4.9,
10.3Hz),4.248(1H,d,J=11.7
Hz),3.957(1H,dt,J=5.5,9.9
Hz),3.739−3.557(6H,m),3.5
13(1H,dt,J=4.8,9.7Hz),3.3
94(1H,dd,J=6.8,9.4Hz),3.3
40(1H,dd,J=6.4,9.4Hz),3.1
80(1H,ddd,J=7.7,7.9,9.7H
z),2.029,1.999,1.986,1.94
6(4×3H,各s)。
7.442−7.418(2H,m),7.356−
7.152(8H,m),5.768(NH,d,J=
7.3Hz),5.449(1H,s),5.343
(1H,dd,J=0.9,3.5Hz),5.122
(1H,dd,J=8.1,10.4Hz),5.08
4(1H,d,J=8.1Hz),4.917(1H,
dd,J=3.5,10.4Hz),4.746(1
H,d,J=8.1Hz),4.542(1H,broad
t,J=9.3Hz),4.410(1H,d,J=1
1.9Hz),4.293(1H,dd,J=4.9,
10.3Hz),4.248(1H,d,J=11.7
Hz),3.957(1H,dt,J=5.5,9.9
Hz),3.739−3.557(6H,m),3.5
13(1H,dt,J=4.8,9.7Hz),3.3
94(1H,dd,J=6.8,9.4Hz),3.3
40(1H,dd,J=6.4,9.4Hz),3.1
80(1H,ddd,J=7.7,7.9,9.7H
z),2.029,1.999,1.986,1.94
6(4×3H,各s)。
【0133】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 10
1.222,100.191,100.045 FabMass(m/z) 786(M+Na−H)+,7
64(M+),670,476,379
1.222,100.191,100.045 FabMass(m/z) 786(M+Na−H)+,7
64(M+),670,476,379
【0134】
【参考例13】3−クロロプロピル O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−4,6−ジ
−O−アセチル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノ
シド(化合物28)の製造 化合物27の806mgをメタノール10mlに溶か
し、これに酢酸10mlを加え、冷却して更に10%パ
ラジウム−炭素200mgを加えた後、水素雰囲気下で
水素添加反応(室温で一夜攪拌)を行なった後、濾過
し、濾液を減圧濃縮し、更にトルエンを加えて濃縮して
酢酸を除いた後、残留物を乾燥ピリジン10mlに溶か
し、4−ジメチルアミノピリジン15mg及び無水酢酸
3mlを加え、アルゴン気流下、室温で3時間攪拌し
た。反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水
及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、濃
縮して、シロップ状物を得た。このものをカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル60g、溶出液;トルエン/
酢酸エチル=3/7)で精製して、標記目的化合物(化
合物28)722mg(収率96.1%)を得た。
4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−4,6−ジ
−O−アセチル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノ
シド(化合物28)の製造 化合物27の806mgをメタノール10mlに溶か
し、これに酢酸10mlを加え、冷却して更に10%パ
ラジウム−炭素200mgを加えた後、水素雰囲気下で
水素添加反応(室温で一夜攪拌)を行なった後、濾過
し、濾液を減圧濃縮し、更にトルエンを加えて濃縮して
酢酸を除いた後、残留物を乾燥ピリジン10mlに溶か
し、4−ジメチルアミノピリジン15mg及び無水酢酸
3mlを加え、アルゴン気流下、室温で3時間攪拌し
た。反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水
及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、濃
縮して、シロップ状物を得た。このものをカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル60g、溶出液;トルエン/
酢酸エチル=3/7)で精製して、標記目的化合物(化
合物28)722mg(収率96.1%)を得た。
【0135】 Rf=0.30(トルエン/酢酸エチル=1/4) 〔α〕25 D −0.34°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C29H42ClNO17・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,48.30 H,6.01 N,1.94 実測値(%) C,48.21 H,6.04 N,1.97。
【0136】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
5.727(NH,d,J=7.7Hz),5.346
(1H,dd,J=0.9,3.3Hz),5.059
(1H,dd,J=7.7,10.4Hz),4.97
3(1H,dd,J=3.3,10.4Hz),4.9
29(1H,t,J=9.4Hz),4.883(1
H,d,J=8.1Hz),4.587(1H,d,J
=7.7Hz),4.409(1H,dd,J=9.
2,9.5Hz),4.229(1H,dd,J=5.
3,12.1Hz),4.158−4.114(2H,
m),4.083(1H,dd,J=6.8,11.2
Hz),3.966(1H,dt,J=5.3,10.
1Hz),3.881(1H,broad t,J=6.8H
z),3.722−3.594(4H,m),3.33
2(1H,dt,J=7.9,9.9Hz),2.14
6,2.079,2.066,2.048,2.02
9,1.968(7×3H,各s)。
5.727(NH,d,J=7.7Hz),5.346
(1H,dd,J=0.9,3.3Hz),5.059
(1H,dd,J=7.7,10.4Hz),4.97
3(1H,dd,J=3.3,10.4Hz),4.9
29(1H,t,J=9.4Hz),4.883(1
H,d,J=8.1Hz),4.587(1H,d,J
=7.7Hz),4.409(1H,dd,J=9.
2,9.5Hz),4.229(1H,dd,J=5.
3,12.1Hz),4.158−4.114(2H,
m),4.083(1H,dd,J=6.8,11.2
Hz),3.966(1H,dt,J=5.3,10.
1Hz),3.881(1H,broad t,J=6.8H
z),3.722−3.594(4H,m),3.33
2(1H,dt,J=7.9,9.9Hz),2.14
6,2.079,2.066,2.048,2.02
9,1.968(7×3H,各s)。
【0137】13C−NMR(δ、CDCl3 ) 10
0.711(JC-H =160.8Hz),99.823
(JC-H =163.1Hz) FabMass(m/z) 736,734(M+Na−
H)+,714,712(M)+,618,364,33
1
0.711(JC-H =160.8Hz),99.823
(JC-H =163.1Hz) FabMass(m/z) 736,734(M+Na−
H)+,714,712(M)+,618,364,33
1
【0138】
【参考例14】3−(2−カルボメトキシエチルチオ)
プロピル O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→3)−2−
アセトアミド−4,6−ジ−O−アセチル−2−デオキ
シ−β−D−グルコピラノシド(化合物29)の製造 フラスコに化合物28の200mg、セシウムカーボネ
ート458mg及び90%含水トリ−n−オクチルメチ
ルアンモニウムクロライド120mgを入れ、水8ml
及びトルエン8mlを加え、アルゴン気流下、室温で攪
拌して溶解させた後、メチル メルカプトプロピオネー
ト156μlを加え、室温で激しく6時間攪拌した。有
機層を分離後、水層を酢酸エチルで3回抽出し、有機層
を合わせて乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して、シ
ロップ状物を得た。このものを乾燥ピリジン7mlに溶
かし、4−ジメチルアミノピリジン10mgを加え、ア
ルゴン気流下、攪拌しながら無水酢酸2mlを加えて室
温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エ
チルて希釈し、水及び食塩水で順次洗浄し、乾燥(Na
2 SO4 )し、濃縮して、シロップ状物を得た。このも
のをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶
出液;トルエン/酢酸エチル=1/5)で精製して、標
記目的化合物(化合物29)140mg(収率62.4
%)を得た。
プロピル O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→3)−2−
アセトアミド−4,6−ジ−O−アセチル−2−デオキ
シ−β−D−グルコピラノシド(化合物29)の製造 フラスコに化合物28の200mg、セシウムカーボネ
ート458mg及び90%含水トリ−n−オクチルメチ
ルアンモニウムクロライド120mgを入れ、水8ml
及びトルエン8mlを加え、アルゴン気流下、室温で攪
拌して溶解させた後、メチル メルカプトプロピオネー
ト156μlを加え、室温で激しく6時間攪拌した。有
機層を分離後、水層を酢酸エチルで3回抽出し、有機層
を合わせて乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して、シ
ロップ状物を得た。このものを乾燥ピリジン7mlに溶
かし、4−ジメチルアミノピリジン10mgを加え、ア
ルゴン気流下、攪拌しながら無水酢酸2mlを加えて室
温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エ
チルて希釈し、水及び食塩水で順次洗浄し、乾燥(Na
2 SO4 )し、濃縮して、シロップ状物を得た。このも
のをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶
出液;トルエン/酢酸エチル=1/5)で精製して、標
記目的化合物(化合物29)140mg(収率62.4
%)を得た。
【0139】 Rf=0.26(トルエン/酢酸エチル=1/5) 〔α〕25 D −3.78°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C33H49NO19Sとして): 計算値(%) C,49.80 H,6.21 N,1.76 実測値(%) C,49.60 H,6.17 N,1.73。
【0140】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
6.050(NH,d,J=7.7Hz),5.344
(1H,dd,J=1.1,3.3Hz),5.065
(1H,dd,J=8.1,10.3Hz),4.97
1(1H,dd,J=3.3,10.3Hz),4.9
20(1H,t,J=9.2Hz),4.892(1
H,d,J=8.1Hz),4.578(1H,d,J
=7.7Hz),4.474(1H,dd,J=9.
2,10.5Hz),4.231(1H,dd,J=
5.1,12.1Hz),4.152−4.061(3
H,m),3.926(1H,dt,J=5.5,9.
9Hz),3.882(1H,broad t,J=6.6H
z),3.707(3H,s),3.690(1H,d
dd,J=2.6,5.1,9.9Hz),3.586
(1H,ddd,J=4.8,7.7,9.9Hz),
3.259(1H,dt,J=7.7,9.9Hz),
2.784(2H,t,J=7.2Hz),2.625
(2H,t,J=7.2Hz),2.608(2H,
t,J=7.2Hz),2.14(3H,s),2.0
77(6H,s),2.064,2.044,2.02
4,1.967(4×3H,各s),1.892(1
H,m),1.807(1H,m)。
6.050(NH,d,J=7.7Hz),5.344
(1H,dd,J=1.1,3.3Hz),5.065
(1H,dd,J=8.1,10.3Hz),4.97
1(1H,dd,J=3.3,10.3Hz),4.9
20(1H,t,J=9.2Hz),4.892(1
H,d,J=8.1Hz),4.578(1H,d,J
=7.7Hz),4.474(1H,dd,J=9.
2,10.5Hz),4.231(1H,dd,J=
5.1,12.1Hz),4.152−4.061(3
H,m),3.926(1H,dt,J=5.5,9.
9Hz),3.882(1H,broad t,J=6.6H
z),3.707(3H,s),3.690(1H,d
dd,J=2.6,5.1,9.9Hz),3.586
(1H,ddd,J=4.8,7.7,9.9Hz),
3.259(1H,dt,J=7.7,9.9Hz),
2.784(2H,t,J=7.2Hz),2.625
(2H,t,J=7.2Hz),2.608(2H,
t,J=7.2Hz),2.14(3H,s),2.0
77(6H,s),2.064,2.044,2.02
4,1.967(4×3H,各s),1.892(1
H,m),1.807(1H,m)。
【0141】FabMass(m/z) 796(M+H)
+,736,618,448
+,736,618,448
【0142】
【参考例15】3−(2−カルボメトキシエチルチオ)
プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物30)の製造 化合物29の286mgをフラスコに入れ、乾燥メタノ
ール8mlを加え、アルゴン気流下に攪拌して溶解させ
た後、0.5Mナトリウムメトキサイドのメタノール溶
液216μlを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合
物にアンバーリスト620mgを加えて更に5分間攪拌
し、濾過した。固形物を水−メタノール(1:1)で洗
浄し、濾液を減圧濃縮し、残留物をセファデックスLH
−20(180ml、溶出液;メタノール/水=4/
1)を用いたカラムクロマトグラフィーで精製し、更
に、ダイヤイオンCHP−20P(三菱化成社製、40
ml、溶出液;水/メタノール=90/10,85/1
5,80/20)を用いたカラムクロマトグラフィーに
より精製して、標記目的化合物(化合物30)168m
g(収率86.0%)を得た。
プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物30)の製造 化合物29の286mgをフラスコに入れ、乾燥メタノ
ール8mlを加え、アルゴン気流下に攪拌して溶解させ
た後、0.5Mナトリウムメトキサイドのメタノール溶
液216μlを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合
物にアンバーリスト620mgを加えて更に5分間攪拌
し、濾過した。固形物を水−メタノール(1:1)で洗
浄し、濾液を減圧濃縮し、残留物をセファデックスLH
−20(180ml、溶出液;メタノール/水=4/
1)を用いたカラムクロマトグラフィーで精製し、更
に、ダイヤイオンCHP−20P(三菱化成社製、40
ml、溶出液;水/メタノール=90/10,85/1
5,80/20)を用いたカラムクロマトグラフィーに
より精製して、標記目的化合物(化合物30)168m
g(収率86.0%)を得た。
【0143】Rf=0.61(クロロホルム/メタノー
ル/水=6/4/0.8) 〔α〕25 D −13.6°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C21H37NO13S・3/4H2 Oとして): 計算値(%) C,45.27 H,6.97 N,2.51 実測値(%) C,45.58 H,7.30 N,2.54。
ル/水=6/4/0.8) 〔α〕25 D −13.6°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C21H37NO13S・3/4H2 Oとして): 計算値(%) C,45.27 H,6.97 N,2.51 実測値(%) C,45.58 H,7.30 N,2.54。
【0144】1H−NMR(δppm、D2 O):4.
553(1H,d,J=7.7Hz),4.435(1
H,d,J=7.7Hz),3.976(1H,dt,
J=5.3,10.4Hz),3.730(3H,
s),3.646(1H,dd,J=3.3,9.9H
z),2.824(2H,t,J=6.6Hz),2.
721(2H,t,J=6.8Hz),2.618(2
H,m,J=6.4Hz),2.040(3H,s),
1.852(2H,m,J=6.1Hz) FabMass(m/z) 566(M+Na)+,544
(M+H)+,382,366,307,289
553(1H,d,J=7.7Hz),4.435(1
H,d,J=7.7Hz),3.976(1H,dt,
J=5.3,10.4Hz),3.730(3H,
s),3.646(1H,dd,J=3.3,9.9H
z),2.824(2H,t,J=6.6Hz),2.
721(2H,t,J=6.8Hz),2.618(2
H,m,J=6.4Hz),2.040(3H,s),
1.852(2H,m,J=6.1Hz) FabMass(m/z) 566(M+Na)+,544
(M+H)+,382,366,307,289
【0145】
【参考例16】3−(2−ヒドラジノカルボニルエチル
チオ)プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−
D−グルコピラノシド(化合物22)の製造 化合物30の21.1mgをフラスコに入れ、ヒドラジ
ン水和物2mlを加え、1.5時間室温で攪拌した。反
応混合物を減圧濃縮し、残留物をセファデックスG−2
5(60ml、溶出液;水)を用いたカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、更に、セファデックスLH−20
(20ml、溶出液;水/メタノール=5/1)を用い
たカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記目的
化合物(化合物22)15.4mg(収率73.0%)
を得た。
チオ)プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−
D−グルコピラノシド(化合物22)の製造 化合物30の21.1mgをフラスコに入れ、ヒドラジ
ン水和物2mlを加え、1.5時間室温で攪拌した。反
応混合物を減圧濃縮し、残留物をセファデックスG−2
5(60ml、溶出液;水)を用いたカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、更に、セファデックスLH−20
(20ml、溶出液;水/メタノール=5/1)を用い
たカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記目的
化合物(化合物22)15.4mg(収率73.0%)
を得た。
【0146】Rf=0.18(クロロホルム/メタノー
ル/水=6/4/1) 〔α〕26 D −15.1°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C20H37N3 O12S・3/4H2 Oとして): 計算値(%) C,43.12 H,6.97 N,7.54 実測値(%) C,43.15 H,7.20 N,7.43。
ル/水=6/4/1) 〔α〕26 D −15.1°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C20H37N3 O12S・3/4H2 Oとして): 計算値(%) C,43.12 H,6.97 N,7.54 実測値(%) C,43.15 H,7.20 N,7.43。
【0147】1H−NMR(δppm、D2 O):4.
527(1H,broad d,J=8.3Hz),4.41
4(1H,d,J=7.5Hz),3.895(1H,
d,J=3.2Hz),3.627(1H,dd,J=
3.2,10.0Hz),2.792(2H,t,J=
6.7Hz),2.583(2H,broad t,J=7.
2Hz),2.492(2H,t,J=6.7Hz),
2.018(3H,s),1.826(2H,m)Fa
bMass(m/z) 584(M−H+2Na)+,56
6(M+Na)+,544(M+H)+,460,366
527(1H,broad d,J=8.3Hz),4.41
4(1H,d,J=7.5Hz),3.895(1H,
d,J=3.2Hz),3.627(1H,dd,J=
3.2,10.0Hz),2.792(2H,t,J=
6.7Hz),2.583(2H,broad t,J=7.
2Hz),2.492(2H,t,J=6.7Hz),
2.018(3H,s),1.826(2H,m)Fa
bMass(m/z) 584(M−H+2Na)+,56
6(M+Na)+,544(M+H)+,460,366
【0148】
【参考例17】3−クロロプロピル O−(2,3,4
−トリ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−
2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合物3
2)の製造 化合物27の21.8gに80%含水酢酸25mlを加
え、80℃に加熱し、30分間攪拌した後、室温に戻
し、反応混合物を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルで希
釈後、食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩
水で順次洗浄し、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮し
て固形物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー
(片山シリカゲル220g、溶出液;トルエン/アセト
ン=3/2)により精製して、標記目的化合物(化合物
32)1.77g(収率91.9%)を得た。
−トリ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−
2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合物3
2)の製造 化合物27の21.8gに80%含水酢酸25mlを加
え、80℃に加熱し、30分間攪拌した後、室温に戻
し、反応混合物を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルで希
釈後、食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩
水で順次洗浄し、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮し
て固形物を得た。このものをカラムクロマトグラフィー
(片山シリカゲル220g、溶出液;トルエン/アセト
ン=3/2)により精製して、標記目的化合物(化合物
32)1.77g(収率91.9%)を得た。
【0149】 Rf=0.39(トルエン/アセトン=1/1) 〔α〕25 D +2.06°(c=0.6,CHCl3 ) 元素分析値(C30H42ClNO14として): 計算値(%) C,53.29 H,6.26 N,2.07 実測値(%) C,53.24 H,6.41 N,1.98。
【0150】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.378−7.287(5H,m),5.614(N
H,d,J=6.6Hz),5.363(1H,d,J
=3.2Hz),5.156(1H,dd,J=7.
9,10.2Hz),5.014(1H,dd,J=
3.5,10.4Hz),4.794(1H,d,J=
8.1Hz),4.653(1H,d,J=7.9H
z),4.521(1H,d,J=11.6Hz),
4.395(1H,d,J=11.6Hz),4.17
9(1H,dd,J=8.4,10.1Hz),3.9
76(1H,dt,J=5.5,9.8Hz),3.7
54(1H,dd,J=5.3,11.8Hz),3.
530(2H,broad q,J=9.8Hz),2.09
1,2.079,2.047,1.973(4×3H,
各s)FabMass(m/z) 698(M+),67
6,582,379
7.378−7.287(5H,m),5.614(N
H,d,J=6.6Hz),5.363(1H,d,J
=3.2Hz),5.156(1H,dd,J=7.
9,10.2Hz),5.014(1H,dd,J=
3.5,10.4Hz),4.794(1H,d,J=
8.1Hz),4.653(1H,d,J=7.9H
z),4.521(1H,d,J=11.6Hz),
4.395(1H,d,J=11.6Hz),4.17
9(1H,dd,J=8.4,10.1Hz),3.9
76(1H,dt,J=5.5,9.8Hz),3.7
54(1H,dd,J=5.3,11.8Hz),3.
530(2H,broad q,J=9.8Hz),2.09
1,2.079,2.047,1.973(4×3H,
各s)FabMass(m/z) 698(M+),67
6,582,379
【0151】
【参考例18】3−クロロプロピル O−(2,3,4
−トリ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−
2−デオキシ−6−O−メチル−β−D−グルコピラノ
シド(化合物33)の製造 フラスコに化合物32の110mg、トリメチルオキソ
ニウム テトラフルオロボーレート50.5mg及び
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジン83.5
mgを入れ、アルゴン気流下、0℃に冷却し、乾燥ジク
ロロメタン10mlを加えた。混合物を0℃で3時間攪
拌した後、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで希
釈し、水及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 S
O4 )し、減圧濃縮して半固形物を得た。このものをカ
ラムクロマトグラフィー(片山シリカゲル20g、溶出
液;トルエン/アセトン=1/1)により精製して、標
記目的化合物(化合物33)86.5mg(収率77.
0%)を得た。
−トリ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−
2−デオキシ−6−O−メチル−β−D−グルコピラノ
シド(化合物33)の製造 フラスコに化合物32の110mg、トリメチルオキソ
ニウム テトラフルオロボーレート50.5mg及び
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジン83.5
mgを入れ、アルゴン気流下、0℃に冷却し、乾燥ジク
ロロメタン10mlを加えた。混合物を0℃で3時間攪
拌した後、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで希
釈し、水及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 S
O4 )し、減圧濃縮して半固形物を得た。このものをカ
ラムクロマトグラフィー(片山シリカゲル20g、溶出
液;トルエン/アセトン=1/1)により精製して、標
記目的化合物(化合物33)86.5mg(収率77.
0%)を得た。
【0152】 Rf=0.21(トルエン/アセトン=3/2) 〔α〕25 D ±0°(c=0.96,CHCl3 ) 元素分析値(C31H44ClNO14として): 計算値(%) C,53.95 H,6.43 N,2.03 実測値(%) C,53.85 H,6.72 N,2.00。
【0153】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
7.346−7.277(5H,m),5.957(N
H,broad d,J=7.4Hz),5.345(1H,
d,J=3.2Hz),5.189(1H,dd,J=
7.8,10.3Hz),5.004(1H,dd,J
=3.4,10.4Hz),4.810(1H,d,J
=8.3Hz),4.609(1H,d,J=7.8H
z),4.542(1H,d,J=11.9Hz),
4.415(1H,d,J=11.9Hz),4.22
4(1H,dd,J=7.4,10.3Hz),3.3
87(3H,s),3.206(1H,dt,J=7.
9,10.0Hz),2.068(3H×2,各s),
1.994,1.973(3H×2,各s) FabMass(m/z) 714(M+Na)+,712
(M+Na)+,692(M+H)+,690(M+H)
+,596
7.346−7.277(5H,m),5.957(N
H,broad d,J=7.4Hz),5.345(1H,
d,J=3.2Hz),5.189(1H,dd,J=
7.8,10.3Hz),5.004(1H,dd,J
=3.4,10.4Hz),4.810(1H,d,J
=8.3Hz),4.609(1H,d,J=7.8H
z),4.542(1H,d,J=11.9Hz),
4.415(1H,d,J=11.9Hz),4.22
4(1H,dd,J=7.4,10.3Hz),3.3
87(3H,s),3.206(1H,dt,J=7.
9,10.0Hz),2.068(3H×2,各s),
1.994,1.973(3H×2,各s) FabMass(m/z) 714(M+Na)+,712
(M+Na)+,692(M+H)+,690(M+H)
+,596
【0154】
【参考例19】3−クロロプロピル O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−4−O−ア
セチル−2−デオキシ−6−O−メチル−β−D−グル
コピラノシド(化合物34)の製造 化合物33の334mg及び10%パラジウム−炭素1
00mgをフラスコに入れ、0℃に冷却した後、メタノ
ール10mlと酢酸2mlとを加え室温で10分間攪拌
した後、混合物を水素ガス雰囲気(1気圧)下に室温で
一夜攪拌した。反応混合物を濾過した後、濾液を減圧濃
縮し、トルエンで共沸乾燥した。残留物に4−ジメチル
アミノビリジン10mgを加え、乾燥ピリジン20ml
に溶かし、アルゴン気流下、0℃に冷却した後、無水酢
酸5mlを加え4時間室温で攪拌した。反応混合物を減
圧濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水及び食塩水で順次洗
浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、濃縮して油状物を得
た。このものをカラムクロマトグラフィー(片山シリカ
ゲル40g、溶出液;酢酸エチル/トルエン=5/1)
により精製して、標記目的化合物(化合物34)309
mg(収率93.5%)を得た。
4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→3)−2−アセトアミド−4−O−ア
セチル−2−デオキシ−6−O−メチル−β−D−グル
コピラノシド(化合物34)の製造 化合物33の334mg及び10%パラジウム−炭素1
00mgをフラスコに入れ、0℃に冷却した後、メタノ
ール10mlと酢酸2mlとを加え室温で10分間攪拌
した後、混合物を水素ガス雰囲気(1気圧)下に室温で
一夜攪拌した。反応混合物を濾過した後、濾液を減圧濃
縮し、トルエンで共沸乾燥した。残留物に4−ジメチル
アミノビリジン10mgを加え、乾燥ピリジン20ml
に溶かし、アルゴン気流下、0℃に冷却した後、無水酢
酸5mlを加え4時間室温で攪拌した。反応混合物を減
圧濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水及び食塩水で順次洗
浄後、乾燥(Na2 SO4 )し、濃縮して油状物を得
た。このものをカラムクロマトグラフィー(片山シリカ
ゲル40g、溶出液;酢酸エチル/トルエン=5/1)
により精製して、標記目的化合物(化合物34)309
mg(収率93.5%)を得た。
【0155】 Rf=0.54(トルエン/アセトン=1/1) 〔α〕25 D +1.96°(c=1.0,CHCl3 ) 元素分析値(C28H42ClNO16として): 計算値(%) C,49.16 H,6.19 N,2.05 実測値(%) C,49.07 H,6.42 N,2.03。
【0156】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
5.868(NH,d,J=6.2Hz),5.347
(1H,dd,J=0.9,3.3Hz),5.065
(1H,dd,J=7.7,10.4Hz),4.97
6(1H,dd,J=3.3,10.4Hz),4.8
74(1H,t,J=9.3Hz),4.861(1
H,d,J=8.6Hz),4.617(1H,d,J
=7.7Hz),4.384(1H,t,J=9.3H
z),4.147(1H,dd,J=6.6,11.2
Hz),4.084(1H,dd,J=6.8,11.
2Hz),3.983(1H,dt,J=5.3,9.
9Hz),3.891(1H,broad t,J=6.7H
z),3.501(1H,dd,J=3.0,10.7
Hz),3.433(1H,dd,J=5.8,10.
7Hz),3.353(3H,s),2.148,2.
056,2.031,1.967(3H×4,各s),
2.066(3H×2,各s)。
5.868(NH,d,J=6.2Hz),5.347
(1H,dd,J=0.9,3.3Hz),5.065
(1H,dd,J=7.7,10.4Hz),4.97
6(1H,dd,J=3.3,10.4Hz),4.8
74(1H,t,J=9.3Hz),4.861(1
H,d,J=8.6Hz),4.617(1H,d,J
=7.7Hz),4.384(1H,t,J=9.3H
z),4.147(1H,dd,J=6.6,11.2
Hz),4.084(1H,dd,J=6.8,11.
2Hz),3.983(1H,dt,J=5.3,9.
9Hz),3.891(1H,broad t,J=6.7H
z),3.501(1H,dd,J=3.0,10.7
Hz),3.433(1H,dd,J=5.8,10.
7Hz),3.353(3H,s),2.148,2.
056,2.031,1.967(3H×4,各s),
2.066(3H×2,各s)。
【0157】FabMass(m/z) 706(M+N
a)+,684(M+H)+,624,590
a)+,684(M+H)+,624,590
【0158】
【参考例20】3−(2−カルボメトキシエチルチオ)
プロピル O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→3)−2−
アセトアミド−4−O−アセチル−2−デオキシ−6−
O−メチル−β−D−グルコピラノシド(化合物35)
の製造 化合物34の187mg、セシウムカーボネート445
mg、90%含水トリオクチルメチルアンモニウム ク
ロライド113mg、トルエン7.5ml及び水7.5
mlをフラスコに入れ、アルゴンで置換した後、室温で
攪拌しながら、これにメチル メルカプトプロピオネー
ト151μlを加え、一夜激しく攪拌した。有機層を分
離し、水層を酢酸エチルで5回抽出し、抽出液を乾燥
(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して油状物を得た。この
ものを乾燥ピリジン8mlに溶かし、ジメチルアミノピ
リジン10mgを加え、アルゴン気流下、攪拌しながら
0℃に冷却し、無水酢酸2mlを加えた。混合物を室温
で5時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに
溶かし、水及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO
4 )し、減圧濃縮してシロップ状物を得た。このものを
カラムクロマトグラフィー(片山シリカゲル20g、溶
出液;酢酸エチル/トルエン=10/1)により精製し
て、標記目的化合物(化合物35)133mg(収率6
3.4%)を得た。
プロピル O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→3)−2−
アセトアミド−4−O−アセチル−2−デオキシ−6−
O−メチル−β−D−グルコピラノシド(化合物35)
の製造 化合物34の187mg、セシウムカーボネート445
mg、90%含水トリオクチルメチルアンモニウム ク
ロライド113mg、トルエン7.5ml及び水7.5
mlをフラスコに入れ、アルゴンで置換した後、室温で
攪拌しながら、これにメチル メルカプトプロピオネー
ト151μlを加え、一夜激しく攪拌した。有機層を分
離し、水層を酢酸エチルで5回抽出し、抽出液を乾燥
(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して油状物を得た。この
ものを乾燥ピリジン8mlに溶かし、ジメチルアミノピ
リジン10mgを加え、アルゴン気流下、攪拌しながら
0℃に冷却し、無水酢酸2mlを加えた。混合物を室温
で5時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに
溶かし、水及び食塩水で順次洗浄後、乾燥(Na2 SO
4 )し、減圧濃縮してシロップ状物を得た。このものを
カラムクロマトグラフィー(片山シリカゲル20g、溶
出液;酢酸エチル/トルエン=10/1)により精製し
て、標記目的化合物(化合物35)133mg(収率6
3.4%)を得た。
【0159】 Rf=0.24(酢酸エチル/トルエン=10/1) 〔α〕25 D −1.02°(c=0.90,CHC
l3 ) 元素分析値(C32H49NO18Sとして): 計算値(%) C,50.06 H,6.43 N,1.82 実測値(%) C,50.21 H,6.66 N,1.76。
l3 ) 元素分析値(C32H49NO18Sとして): 計算値(%) C,50.06 H,6.43 N,1.82 実測値(%) C,50.21 H,6.66 N,1.76。
【0160】1H−NMR(δppm、CDCl3 ):
6.147(1H,broad ),5.345(1H,d
d,J=1.1,3.4Hz),5.071(1H,d
d,J=7.9,10.5Hz),4.971(1H,
dd,J=3.4,10.5Hz),4.883(1
H,d,J=8.1Hz),4.859(1H,dd,
J=9.2,9.4Hz),4.607(1H,d,J
=7.7Hz),4.458(1H,dd,J=9.
2,9.6Hz),4.137(1H,dd,J=6.
6,11.1Hz),4.087(1H,dd,J=
6.8,11.1Hz),3.940(1H,dt,J
=5.6,10.0Hz),3.884(1H,broad
t,J=6.8Hz),3.705(3H,s),3.
622(1H,ddd,J=3.0,5.8,9.6H
z),3.579(1H,m),3.492(1H,d
d,J=3.0,10.9Hz),3.425(1H,
dd,J=5.8,10.9Hz),3.349(3H
s),3.258(1H,dt,J=9.8,7.8H
z),2.785(2H,broad ),2.621(2
H,t,J=7.2Hz),2.146,2.071,
2.061,2.052,2.033,1.965(6
×3H,各s),1.841(2H,m)。
6.147(1H,broad ),5.345(1H,d
d,J=1.1,3.4Hz),5.071(1H,d
d,J=7.9,10.5Hz),4.971(1H,
dd,J=3.4,10.5Hz),4.883(1
H,d,J=8.1Hz),4.859(1H,dd,
J=9.2,9.4Hz),4.607(1H,d,J
=7.7Hz),4.458(1H,dd,J=9.
2,9.6Hz),4.137(1H,dd,J=6.
6,11.1Hz),4.087(1H,dd,J=
6.8,11.1Hz),3.940(1H,dt,J
=5.6,10.0Hz),3.884(1H,broad
t,J=6.8Hz),3.705(3H,s),3.
622(1H,ddd,J=3.0,5.8,9.6H
z),3.579(1H,m),3.492(1H,d
d,J=3.0,10.9Hz),3.425(1H,
dd,J=5.8,10.9Hz),3.349(3H
s),3.258(1H,dt,J=9.8,7.8H
z),2.785(2H,broad ),2.621(2
H,t,J=7.2Hz),2.146,2.071,
2.061,2.052,2.033,1.965(6
×3H,各s),1.841(2H,m)。
【0161】FabMass(m/z) 790(M+N
a)+,768(M+H)+,708,590
a)+,768(M+H)+,708,590
【0162】
【参考例21】3−(2−カルボメトキシエチルチオ)
プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−6−O−メ
チル−β−D−グルコピラノシド(化合物36)の製造 化合物35の512mgを乾燥メタノール26mlに溶
かし、アルゴン気流下、0℃に冷却し、攪拌した後、こ
れに0.5Mナトリウムメトキサイドのメタノール溶液
667μlを加え、0℃で3時間攪拌し、室温で一夜攪
拌を続けた。反応混合物にアンバーリスト(Amberlyst
)1.92gを加え、10分間攪拌後、濾過し、濾液
を減圧下で濃縮し、得られたシロップ状物をカラムクロ
マトグラフィー(セファデックスLH−20、溶出液;
水/メタノール=5/1)により精製して、標記目的化
合物(化合物36)343mg(収率92.4%)を得
た。
プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−6−O−メ
チル−β−D−グルコピラノシド(化合物36)の製造 化合物35の512mgを乾燥メタノール26mlに溶
かし、アルゴン気流下、0℃に冷却し、攪拌した後、こ
れに0.5Mナトリウムメトキサイドのメタノール溶液
667μlを加え、0℃で3時間攪拌し、室温で一夜攪
拌を続けた。反応混合物にアンバーリスト(Amberlyst
)1.92gを加え、10分間攪拌後、濾過し、濾液
を減圧下で濃縮し、得られたシロップ状物をカラムクロ
マトグラフィー(セファデックスLH−20、溶出液;
水/メタノール=5/1)により精製して、標記目的化
合物(化合物36)343mg(収率92.4%)を得
た。
【0163】Rf=0.52(クロロホルム/メタノー
ル/水=6/3/0.6) 〔α〕25 D −10.1°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C22H39NO13S・H2 Oとして): 計算値(%) C,45.90 H,7.18 N,2.43 実測値(%) C,45.93 H,7.24 N,2.41。
ル/水=6/3/0.6) 〔α〕25 D −10.1°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C22H39NO13S・H2 Oとして): 計算値(%) C,45.90 H,7.18 N,2.43 実測値(%) C,45.93 H,7.24 N,2.41。
【0164】1H−NMR(δppm、D2 O):4.
545(1H,d,J=8.1Hz),4.434(1
H,d,J=7.7Hz),3.963(1H,dt,
J=5.5,10.3Hz),3.921(1H,d,
J=3.1Hz),3.731(3H,s),3.42
2(3H,s),2.824(2H,broad t,J=
6.5Hz),2.723(2H,broad t,J=6.
6Hz),2.616(2H,m),2.039(3
H,s),1.850(2H,m)。
545(1H,d,J=8.1Hz),4.434(1
H,d,J=7.7Hz),3.963(1H,dt,
J=5.5,10.3Hz),3.921(1H,d,
J=3.1Hz),3.731(3H,s),3.42
2(3H,s),2.824(2H,broad t,J=
6.5Hz),2.723(2H,broad t,J=6.
6Hz),2.616(2H,m),2.039(3
H,s),1.850(2H,m)。
【0165】FabMass(m/z) 580(M+N
a)+,558(M+H)+,460,396,380
a)+,558(M+H)+,460,396,380
【0166】
【参考例22】3−(2−ヒドラジノカルボニルエチル
チオ)プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−6−
O−メチル−β−D−グルコピラノシド(化合物23)
の製造 化合物36の323mgをフラスコに入れ、ヒドラジン
水和物12mlを加え、6時間室温で攪拌した。反応混
合物を減圧濃縮し、セファデックスG−25(230m
l、H2 O)で精製し、更にセファデックスLH−20
(300ml、H2 O/メタノール=6/1)で精製し
て、標記目的化合物(化合物23)279mg(収率8
6.4%)を得た。
チオ)プロピル O−(β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→3)−2−アセトアミド−2−デオキシ−6−
O−メチル−β−D−グルコピラノシド(化合物23)
の製造 化合物36の323mgをフラスコに入れ、ヒドラジン
水和物12mlを加え、6時間室温で攪拌した。反応混
合物を減圧濃縮し、セファデックスG−25(230m
l、H2 O)で精製し、更にセファデックスLH−20
(300ml、H2 O/メタノール=6/1)で精製し
て、標記目的化合物(化合物23)279mg(収率8
6.4%)を得た。
【0167】Rf=0.18(CHCl3 /メタノール
/水=6/3/0.6) 〔α〕26 D −10.8°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C21H39N3 O12S・5/4H2 Oとして): 計算値(%) C,43.47 H,7.21 N,7.24 実測値(%) C,43.27 H,7.05 N,7.16。
/水=6/3/0.6) 〔α〕26 D −10.8°(c=1.0,H2 O) 元素分析値(C21H39N3 O12S・5/4H2 Oとして): 計算値(%) C,43.47 H,7.21 N,7.24 実測値(%) C,43.27 H,7.05 N,7.16。
【0168】1H−NMR(δppm、D2 O):4.
524(1H,broad d,J=8.3Hz),4.41
8(1H,d,J=7.4Hz),3.965(1H,
dd,J=5.1,10.3Hz),3.900(1
H,d,J=3.0Hz),3.631(1H,dd,
J=3.4,9.9Hz),3.503(1H,dd,
J=7.5,10.0Hz),3.403(3H,
s),2.798(2H,t,J=7.2Hz),2.
586(2H,broad t,J=6.7Hz),2.49
8(2H,t,J=6.7Hz),2.022(3H,
s),1.829(2H,m)。
524(1H,broad d,J=8.3Hz),4.41
8(1H,d,J=7.4Hz),3.965(1H,
dd,J=5.1,10.3Hz),3.900(1
H,d,J=3.0Hz),3.631(1H,dd,
J=3.4,9.9Hz),3.503(1H,dd,
J=7.5,10.0Hz),3.403(3H,
s),2.798(2H,t,J=7.2Hz),2.
586(2H,broad t,J=6.7Hz),2.49
8(2H,t,J=6.7Hz),2.022(3H,
s),1.829(2H,m)。
【0169】FabMass(m/z) 580(M+N
a)+,558(M+H)+,460,380
a)+,558(M+H)+,460,380
【0170】
【参考例23】8−ベンゾイルオキシカルボニルオクチ
ル O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−
ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)
−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合
物50)の製造 減圧下、乾燥済のモレキュラーシーブス4A粉末200
mg、トリフルオロメタンスルホン酸銀34.5mg及
び塩化錫(II)25.2mgの混合物に、−25℃下
で、O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−
ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)
−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−ガラクトピラノシル フ
ロライド(化合物39)100mg及びベンジル 9−
ヒドロキシノナノエート(化合物40)36mgのジク
ロロエタン溶液2mlを徐々に加え、−20℃で1時
間、ついで室温で2時間半攪拌しトリエチルアミン0.
3mlを加えて反応を停止させ、セライト濾過した。濾
液を飽和食塩水で洗浄(2回)し、乾燥(MgSO4)
後、減圧濃縮して、粗生成物を得た。このものをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン
/アセトン=3/1)により精製して、標記目的化合物
(化合物50)115mg(収率89%)を得た。
ル O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−
ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)
−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合
物50)の製造 減圧下、乾燥済のモレキュラーシーブス4A粉末200
mg、トリフルオロメタンスルホン酸銀34.5mg及
び塩化錫(II)25.2mgの混合物に、−25℃下
で、O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−
ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)
−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−ガラクトピラノシル フ
ロライド(化合物39)100mg及びベンジル 9−
ヒドロキシノナノエート(化合物40)36mgのジク
ロロエタン溶液2mlを徐々に加え、−20℃で1時
間、ついで室温で2時間半攪拌しトリエチルアミン0.
3mlを加えて反応を停止させ、セライト濾過した。濾
液を飽和食塩水で洗浄(2回)し、乾燥(MgSO4)
後、減圧濃縮して、粗生成物を得た。このものをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン
/アセトン=3/1)により精製して、標記目的化合物
(化合物50)115mg(収率89%)を得た。
【0171】 Rf=0.35(n−ヘキサン/アセトン=3/2) 〔α〕24 D −5.22°(c=0.81,CHC
l3 ) High Resolution −MS(C58H67NO18(Na+)と
して): 計算値 1088.4325 実測値 1088.4290。
l3 ) High Resolution −MS(C58H67NO18(Na+)と
して): 計算値 1088.4325 実測値 1088.4290。
【0172】 FabMass(m/z) 1064(M-−1)1 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):7.62−7.80(4H,フタル基),7.
20−7.48(15H,ベンジル基),5.69(1
H,dd,J=9.0,10.7Hz,3−H),5.
38(1H,broad d,J=3.2Hz,4′−H),
5.30(1H,d,J=8.5Hz,1−H),5.
11(2H,s,ベンジルエステルのCH2 ),5.0
0(1H,dd,J=7.7,10.3Hz,2′−
H),4.83(1H,dd,J=3.4,10.3H
z,3′−H),4.25−4.74(5H,1′−
H,ベンジルエステルのCH 2 ×2),4.21(1
H,dd,J=8.4,10.7Hz,2−H),4.
01(1H,dd,J=9.0,9.6Hz,4−
H),3.31−3.86(6H,5−H,5′−H,
6−H2 ,6′−H2 ),2.26(2H,t,−CH
2 −CO−),1.81,1.95,1.95,2.0
0(4×3H,各s,CH 3 CO−),0.84−1.
60(12H,−CH2 −)。
l3 ):7.62−7.80(4H,フタル基),7.
20−7.48(15H,ベンジル基),5.69(1
H,dd,J=9.0,10.7Hz,3−H),5.
38(1H,broad d,J=3.2Hz,4′−H),
5.30(1H,d,J=8.5Hz,1−H),5.
11(2H,s,ベンジルエステルのCH2 ),5.0
0(1H,dd,J=7.7,10.3Hz,2′−
H),4.83(1H,dd,J=3.4,10.3H
z,3′−H),4.25−4.74(5H,1′−
H,ベンジルエステルのCH 2 ×2),4.21(1
H,dd,J=8.4,10.7Hz,2−H),4.
01(1H,dd,J=9.0,9.6Hz,4−
H),3.31−3.86(6H,5−H,5′−H,
6−H2 ,6′−H2 ),2.26(2H,t,−CH
2 −CO−),1.81,1.95,1.95,2.0
0(4×3H,各s,CH 3 CO−),0.84−1.
60(12H,−CH2 −)。
【0173】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):173.4(−COO),168.9,169.
8,169.9,170.0(CH 3 CO−×4),1
67.8(フタル基の4級−C),98.1,100.
4(1−C,1′−C),55.0,66.0,66.
9,67.2,67.4,69.4,69.7,71.
2,71.3,71.6,73,4.73.7,74.
6,75.5,24.8,25.7,28.8,28.
9,29.0,29.2,34.2(脂肪酸部分),2
0.5,20.7(CH3 CO−×4)
δ):173.4(−COO),168.9,169.
8,169.9,170.0(CH 3 CO−×4),1
67.8(フタル基の4級−C),98.1,100.
4(1−C,1′−C),55.0,66.0,66.
9,67.2,67.4,69.4,69.7,71.
2,71.3,71.6,73,4.73.7,74.
6,75.5,24.8,25.7,28.8,28.
9,29.0,29.2,34.2(脂肪酸部分),2
0.5,20.7(CH3 CO−×4)
【0174】
【参考例24】8−カルボキシオクチル O−(2,
3,4−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−3−O−アセチル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合
物51)の製造 化合物50の650mgをメタノール/酢酸(=3/
1)混液に溶かした溶液20mlに乾燥10%パラジウ
ム−炭素130mgを加え、水素添加しながら室温で1
5時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧濃縮し
て粗生成物を得た。該粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン/メタノール
=20/1)により精製して、標記目的化合物(化合物
51)431mg(収率89%)を得た。
3,4−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−3−O−アセチル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合
物51)の製造 化合物50の650mgをメタノール/酢酸(=3/
1)混液に溶かした溶液20mlに乾燥10%パラジウ
ム−炭素130mgを加え、水素添加しながら室温で1
5時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧濃縮し
て粗生成物を得た。該粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン/メタノール
=20/1)により精製して、標記目的化合物(化合物
51)431mg(収率89%)を得た。
【0175】Rf=0.43(CH2 Cl2 /メタノー
ル=10/1) 〔α〕24 D +13.0°(c=1.04,CHC
l3 ) 元素分析値(C37H49NO18として): 計算値(%) C,55.84,H,6.21,N,1.76 実測値(%) C,55.86,H,6.37,N,1.71。
ル=10/1) 〔α〕24 D +13.0°(c=1.04,CHC
l3 ) 元素分析値(C37H49NO18として): 計算値(%) C,55.84,H,6.21,N,1.76 実測値(%) C,55.86,H,6.37,N,1.71。
【0176】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.69−7.94(フタル基),5.
78(1H,dd,J=8.8,10.6Hz,3−
H),5.37(1H,d,J=8.6Hz,1−
H),5.36(1H,broad d,J=2.7Hz,
4′−H),5.16(1H,dd,J=7.4,1
0.4Hz,2′−H),5.04(1H,dd,J=
3.2,10.4Hz,3′−H),4.74(1H,
d,J=7.4Hz,1′−H),4.04−4.23
(2H,2−H,4−H),2.27(2H,t,J=
7.2Hz,−CH 2 CO−),1.92,1.98,
2.09,2.15(CH 3 CO−×4),0.88−
1.65(12H,−CH2 −)。
CDCl3 ):7.69−7.94(フタル基),5.
78(1H,dd,J=8.8,10.6Hz,3−
H),5.37(1H,d,J=8.6Hz,1−
H),5.36(1H,broad d,J=2.7Hz,
4′−H),5.16(1H,dd,J=7.4,1
0.4Hz,2′−H),5.04(1H,dd,J=
3.2,10.4Hz,3′−H),4.74(1H,
d,J=7.4Hz,1′−H),4.04−4.23
(2H,2−H,4−H),2.27(2H,t,J=
7.2Hz,−CH 2 CO−),1.92,1.98,
2.09,2.15(CH 3 CO−×4),0.88−
1.65(12H,−CH2 −)。
【0177】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):178.7(−COO),169.6,170.
2,170.5,171.0(CH 3 CO×4),16
8.0(フタル基の4級−C),123.6,131.
4,134.3(フタル基の芳香族−C),98.1,
100.8(1−C,1′−C),55.0,60.
6,60.9,67.8,69.7,70.2,71.
1,72.0,74.0,74.9,75.3,24.
6,25.7,28.7,28.8,28.9,33.
9(脂肪酸部分),20.6,20.7,20.7(C
H3 CO−×4)
δ):178.7(−COO),169.6,170.
2,170.5,171.0(CH 3 CO×4),16
8.0(フタル基の4級−C),123.6,131.
4,134.3(フタル基の芳香族−C),98.1,
100.8(1−C,1′−C),55.0,60.
6,60.9,67.8,69.7,70.2,71.
1,72.0,74.0,74.9,75.3,24.
6,25.7,28.7,28.8,28.9,33.
9(脂肪酸部分),20.6,20.7,20.7(C
H3 CO−×4)
【0178】
【参考例25】8−カルボメトキシオクチル O−(β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセト
アミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化
合物53)の製造 化合物51の430mgを2%H2 NNH2 /エタノー
ルに溶かし、8時間還流した。反応液を減圧濃縮し、粗
生成物を乾燥メタノール15mlに溶かし、無水酢酸2
mlを0℃で加え、以後室温で15時間攪拌した。反応
液を減圧濃縮後、粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;CH2 Cl2 /メタノール/H2
O=65/35/10)(下層)により精製して、中間
体化合物(化合物52)(精製1)247mg(収率8
5%)を得た。
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセト
アミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化
合物53)の製造 化合物51の430mgを2%H2 NNH2 /エタノー
ルに溶かし、8時間還流した。反応液を減圧濃縮し、粗
生成物を乾燥メタノール15mlに溶かし、無水酢酸2
mlを0℃で加え、以後室温で15時間攪拌した。反応
液を減圧濃縮後、粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;CH2 Cl2 /メタノール/H2
O=65/35/10)(下層)により精製して、中間
体化合物(化合物52)(精製1)247mg(収率8
5%)を得た。
【0179】上記中間体化合物52(精製1)をゲル濾
過(セファデックスLH−20、H2 O/メタノール=
3/1)して、化合物52(精製2)160mg(収率
65%)を得た。
過(セファデックスLH−20、H2 O/メタノール=
3/1)して、化合物52(精製2)160mg(収率
65%)を得た。
【0180】中間体化合物52(精製2)160mgの
メタノール溶液20mlにCH2 N2 /ジエチルエーテ
ル溶液20ml(大過剰)を加えて、室温で3時間放置
し、反応液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;CHCl3 /メタノール
/H2 O=7/3/1)(下層)により精製して、目的
化合物(化合物53)(精製1)146mg(収率89
%)を得た。
メタノール溶液20mlにCH2 N2 /ジエチルエーテ
ル溶液20ml(大過剰)を加えて、室温で3時間放置
し、反応液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;CHCl3 /メタノール
/H2 O=7/3/1)(下層)により精製して、目的
化合物(化合物53)(精製1)146mg(収率89
%)を得た。
【0181】該化合物53(精製1)をゲル濾過(セフ
ァデックスLH−20、メタノール/CHCl3 =9/
1)して、化合物53(精製2)120mg(収率82
%)を得た。
ァデックスLH−20、メタノール/CHCl3 =9/
1)して、化合物53(精製2)120mg(収率82
%)を得た。
【0182】Rf=0.49(CH2 Cl2 /メタノー
ル/水=65/35/10)(下層) 元素分析値(C24H43NO13・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,51.24,H,7.88,N,2.49 実測値(%) C,50.94,H,7.83,N,2.68。
ル/水=65/35/10)(下層) 元素分析値(C24H43NO13・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,51.24,H,7.88,N,2.49 実測値(%) C,50.94,H,7.83,N,2.68。
【0183】FabMass(m/z) 554(M++
1)1 H−NMR(200MHz,δppm、ピリジン−d
5 +D2 O):5.01−5.12(2H,1−H,
1′−H),3.67(3H,s,−COOCH 3 ),
2.32(2H,t,−CH 2 CO−),2.18(3
H,s,CH 3 CO),1.48−1.70(4H,脂
肪酸部分),1.07−1.40(8H,脂肪酸部分)
1)1 H−NMR(200MHz,δppm、ピリジン−d
5 +D2 O):5.01−5.12(2H,1−H,
1′−H),3.67(3H,s,−COOCH 3 ),
2.32(2H,t,−CH 2 CO−),2.18(3
H,s,CH 3 CO),1.48−1.70(4H,脂
肪酸部分),1.07−1.40(8H,脂肪酸部分)
【0184】
【参考例26】 (1)8−ヒドラジノカルボニルオクチル O−(β−
D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセトア
ミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合
物37)の製造 化合物53の540mgをヒドラジンモノ水和物40m
lに溶かし、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧留去
後、エタノールで3回共沸した。反応混合物をセファデ
ックスLH−20(600ml、H2 O/メタノール=
4/1)で精製して、標記目的化合物(化合物37)4
30mg(収率80%)を得た。
D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセトア
ミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合
物37)の製造 化合物53の540mgをヒドラジンモノ水和物40m
lに溶かし、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧留去
後、エタノールで3回共沸した。反応混合物をセファデ
ックスLH−20(600ml、H2 O/メタノール=
4/1)で精製して、標記目的化合物(化合物37)4
30mg(収率80%)を得た。
【0185】Rf=0.26(CH2 Cl2 /メタノー
ル/水=65/35/10)(下層) 〔α〕24 D −12.7°(c=0.99,H2 O) 元素分析値(C23H43N3 O12・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,49.10,H,7.88,N,7.47 実測値(%) C,49.11,H,7.82,N,7.56 FabMass(m/z) 554(M+) ビス−O−1,2,3,4−イソプロピリデン−6−O
−メチル−α−D−ガラクトピラノシド(化合物54)
の製造 水素化ナトリウム(60%、油中)9.26gを乾燥D
MF250mlに懸濁させた後、これにビス−O−1,
2,3,4−イソプロピリデン−α−D−ガラクトピラ
ノシド54.7gの乾燥DMF溶液100mlを−10
℃で徐々に加えた。室温で1時間攪拌後、ヨードメタン
14.4mlを−10℃で徐々に加え、室温で8時間攪
拌後、過剰の水素化ナトリウムをつぶした。水にあけて
酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で2回洗浄後、K2 C
O3 で乾燥し、減圧濃縮して粗生成物を得た。該粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(600g、
ヘキサン/酢酸エチル=9/2)で精製して、化合物5
4を43.55g(収率84%)得た。尚、原料も5.
5g回収した。
ル/水=65/35/10)(下層) 〔α〕24 D −12.7°(c=0.99,H2 O) 元素分析値(C23H43N3 O12・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,49.10,H,7.88,N,7.47 実測値(%) C,49.11,H,7.82,N,7.56 FabMass(m/z) 554(M+) ビス−O−1,2,3,4−イソプロピリデン−6−O
−メチル−α−D−ガラクトピラノシド(化合物54)
の製造 水素化ナトリウム(60%、油中)9.26gを乾燥D
MF250mlに懸濁させた後、これにビス−O−1,
2,3,4−イソプロピリデン−α−D−ガラクトピラ
ノシド54.7gの乾燥DMF溶液100mlを−10
℃で徐々に加えた。室温で1時間攪拌後、ヨードメタン
14.4mlを−10℃で徐々に加え、室温で8時間攪
拌後、過剰の水素化ナトリウムをつぶした。水にあけて
酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で2回洗浄後、K2 C
O3 で乾燥し、減圧濃縮して粗生成物を得た。該粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(600g、
ヘキサン/酢酸エチル=9/2)で精製して、化合物5
4を43.55g(収率84%)得た。尚、原料も5.
5g回収した。
【0186】 Rf=0.52(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1) High Resolution −MS(C13H23O6 )として: 計算値 275.1539 実測値 275.1517 〔α〕23 D −69.3°(c=1.30,CHC
l3 )1 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):5.50(1H,d,J=5.2Hz,1−
H),4.61(1H,dd,J=2.4,8.0H
z,3−H),4.32(1H,dd,J=2.4,
5.2Hz,2−H),4.24(1H,dd,J=
2.0,8.0Hz,4−H),3.97(1H,m,
5−H),3.49−3.65(2H,6−H2 ),
3.40(3H,s,−OCH3 ),1.33,1.3
5,1.46,1.55(各3H,s,CH3 C=)。
l3 )1 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):5.50(1H,d,J=5.2Hz,1−
H),4.61(1H,dd,J=2.4,8.0H
z,3−H),4.32(1H,dd,J=2.4,
5.2Hz,2−H),4.24(1H,dd,J=
2.0,8.0Hz,4−H),3.97(1H,m,
5−H),3.49−3.65(2H,6−H2 ),
3.40(3H,s,−OCH3 ),1.33,1.3
5,1.46,1.55(各3H,s,CH3 C=)。
【0187】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):108.3,109.1(CH 3 C=),96.
2(1−C),70.4,70.5,71.1,71.
2(2,3,4,5−C),66.5(6−C),5
9.0(CH3 O−),24.3,24.8,25.
8,25.9(CH3 C=)
δ):108.3,109.1(CH 3 C=),96.
2(1−C),70.4,70.5,71.1,71.
2(2,3,4,5−C),66.5(6−C),5
9.0(CH3 O−),24.3,24.8,25.
8,25.9(CH3 C=)
【0188】
【参考例27】1,2,3,4−テトラ−O−アセチル
−6−O−メチル−D−ガラクトース(化合物55)の
製造 化合物54の43.55gを80%酢酸水溶液に溶か
し、80℃で12時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し
て、粗生成物を得た。該粗生成物を乾燥ピリジン200
mlに溶解後、無水酢酸100mlとDMAP(4−ジ
メチルアミノピリジン)100mgとを加え、室温で一
晩攪拌した。反応液を減圧留去し、酢酸エチルと水に分
配し、有機層を5%HCl水溶液、飽和重曹水及び飽和
食塩水で順次洗浄した。MgSO4 乾燥後、減圧濃縮し
て粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(シリカゲル560g、n−ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/2)で精製して、標記目的化合物(化合物5
5)53.0g(収率92.1%)を得た。
−6−O−メチル−D−ガラクトース(化合物55)の
製造 化合物54の43.55gを80%酢酸水溶液に溶か
し、80℃で12時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し
て、粗生成物を得た。該粗生成物を乾燥ピリジン200
mlに溶解後、無水酢酸100mlとDMAP(4−ジ
メチルアミノピリジン)100mgとを加え、室温で一
晩攪拌した。反応液を減圧留去し、酢酸エチルと水に分
配し、有機層を5%HCl水溶液、飽和重曹水及び飽和
食塩水で順次洗浄した。MgSO4 乾燥後、減圧濃縮し
て粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(シリカゲル560g、n−ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/2)で精製して、標記目的化合物(化合物5
5)53.0g(収率92.1%)を得た。
【0189】 Rf=0.45(n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 元素分析値(C15H22O10として): 計算値(%) C,49.72,H,6.12 実測値(%) C,49.29,H,6.29。
【0190】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):3.32(1H,s,−OCH 3 ),
3.33(1H,s,−OCH 3 ),2.17,2.1
1,2.04,2.00(各3H,s,CH 3 CO
−),2.16,2.15,2.02,2.01(各3
H,s,CH 3 CO−)。
CDCl3 ):3.32(1H,s,−OCH 3 ),
3.33(1H,s,−OCH 3 ),2.17,2.1
1,2.04,2.00(各3H,s,CH 3 CO
−),2.16,2.15,2.02,2.01(各3
H,s,CH 3 CO−)。
【0191】
【参考例28】2,3,4−トリ−O−アセチル−6−
O−メチル−D−ガラクトース(化合物56)の製造 化合物55の33.72gを乾燥DMFに溶かした溶液
70mlに、0℃下で酢酸ヒドラジン12.87gを加
え、約10℃で4時間攪拌した。反応液を水にあけて、
酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和重曹水及び飽和食塩
水で順次洗浄した。MgSO4 乾燥後、減圧留去して粗
生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(SiO2 380g、ヘキサン/酢酸エチル=1/
1)で精製して、標記目的化合物(化合物56)13.
15g(収率44%)を得た。
O−メチル−D−ガラクトース(化合物56)の製造 化合物55の33.72gを乾燥DMFに溶かした溶液
70mlに、0℃下で酢酸ヒドラジン12.87gを加
え、約10℃で4時間攪拌した。反応液を水にあけて、
酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和重曹水及び飽和食塩
水で順次洗浄した。MgSO4 乾燥後、減圧留去して粗
生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(SiO2 380g、ヘキサン/酢酸エチル=1/
1)で精製して、標記目的化合物(化合物56)13.
15g(収率44%)を得た。
【0192】 Rf=0.23(ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 元素分析値(C18H30O9 ・3/4H2 Oとして): 計算値(%) C,46.78,H,6.49 実測値(%) C,46.81,H,6.30
【0193】
【参考例29】2,3,4−トリ−O−アセチル−6−
O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル フルオライ
ド(化合物57β)及び2,3,4−トリ−O−アセチ
ル−6−O−メチル−α−D−ガラクトピラノシル フ
ルオライド(化合物57α)の製造 化合物56の13.0gをジクロロエタンに溶かした溶
液80mlに、−20℃下でDAST6.98mlを加
え、−20℃→0℃で1時間半攪拌した。反応液を冷飽
和重曹水に注ぎ、有機層を飽和食塩水で洗浄した。Mg
SO4 乾燥後、減圧留去して粗生成物を得た。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ(SiO2 230g、
ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、標記目的
化合物(化合物57β)を92%含有するフラクション
を6.31g及び標記目的化合物(化合物57α)を5
0%含有するフラクションを3.45g得た。
O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル フルオライ
ド(化合物57β)及び2,3,4−トリ−O−アセチ
ル−6−O−メチル−α−D−ガラクトピラノシル フ
ルオライド(化合物57α)の製造 化合物56の13.0gをジクロロエタンに溶かした溶
液80mlに、−20℃下でDAST6.98mlを加
え、−20℃→0℃で1時間半攪拌した。反応液を冷飽
和重曹水に注ぎ、有機層を飽和食塩水で洗浄した。Mg
SO4 乾燥後、減圧留去して粗生成物を得た。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ(SiO2 230g、
ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、標記目的
化合物(化合物57β)を92%含有するフラクション
を6.31g及び標記目的化合物(化合物57α)を5
0%含有するフラクションを3.45g得た。
【0194】化合物57β: 〔α〕25 D +11.0°(c=1.01,CHC
l3 ) Rf=0.56(ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 元素分析値(C13H19FO8 として): 計算値(%) C,48.45,H,5.94 実測値(%) C,48.10,H,6.171 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):5.44(1H,m,4−H),5.04(1
H,dd,J=2.4,10.4Hz,3−H),3.
96(1H,m,5−H),3.40−3.62(2
H,6−H3 ),3.35(3H,s,−OCH3 ),
2.00,2.10,2.18(各3H,s,CH3 C
O−)。
l3 ) Rf=0.56(ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 元素分析値(C13H19FO8 として): 計算値(%) C,48.45,H,5.94 実測値(%) C,48.10,H,6.171 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):5.44(1H,m,4−H),5.04(1
H,dd,J=2.4,10.4Hz,3−H),3.
96(1H,m,5−H),3.40−3.62(2
H,6−H3 ),3.35(3H,s,−OCH3 ),
2.00,2.10,2.18(各3H,s,CH3 C
O−)。
【0195】化合物57α: 〔α〕25 D +93.4°(c=0.95,CHC
l3 ) Rf=0.61(ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 元素分析値(C13H19FO8 として): 計算値(%) C,48.45,H,5.94 実測値(%) C,48.25,H,6.00
l3 ) Rf=0.61(ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 元素分析値(C13H19FO8 として): 計算値(%) C,48.45,H,5.94 実測値(%) C,48.25,H,6.00
【0196】
【参考例30】アリール O−(2,3,4−トリ−O
−アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−6−O−ベンジル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合
物59)及びアリール O−(2,3,4−トリ−O−
アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→3)−6−O−ベンジル−2−デオキシ−
2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物
60)の製造 減圧下、加熱乾燥したモレキュラーシーブス4A粉末
6.5g、トリフルオロメタンスルホン酸銀1.57g
及び塩化錫(II)1.16gの混合物に、−25℃下
で化合物57βの1.66g及びアリール 6−O−ベ
ンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物58)2.03gのジクロロエ
タン−トルエン(4/1)混合溶液35mlを徐々に加
え、−25℃で1時間、ついで室温で2時間攪拌した
後、トリエチルアミン0.5mlを加えて反応を停止さ
せ、セライト濾過した。濾液を飽和食塩水で洗浄し、乾
燥(MgSO4 )後、減圧濃縮して、粗生成物を得た。
このものをカラムクロマトグラフィー(溶出液;トルエ
ン/酢酸エチル=4/1→3/1)により精製して、標
記目的化合物(化合物59)1.90g(収率56%)
及び標記目的化合物(化合物60)450mg(収率1
3%)をそれぞれ得た。
−アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−6−O−ベンジル−2−デオキシ
−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合
物59)及びアリール O−(2,3,4−トリ−O−
アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→3)−6−O−ベンジル−2−デオキシ−
2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物
60)の製造 減圧下、加熱乾燥したモレキュラーシーブス4A粉末
6.5g、トリフルオロメタンスルホン酸銀1.57g
及び塩化錫(II)1.16gの混合物に、−25℃下
で化合物57βの1.66g及びアリール 6−O−ベ
ンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物58)2.03gのジクロロエ
タン−トルエン(4/1)混合溶液35mlを徐々に加
え、−25℃で1時間、ついで室温で2時間攪拌した
後、トリエチルアミン0.5mlを加えて反応を停止さ
せ、セライト濾過した。濾液を飽和食塩水で洗浄し、乾
燥(MgSO4 )後、減圧濃縮して、粗生成物を得た。
このものをカラムクロマトグラフィー(溶出液;トルエ
ン/酢酸エチル=4/1→3/1)により精製して、標
記目的化合物(化合物59)1.90g(収率56%)
及び標記目的化合物(化合物60)450mg(収率1
3%)をそれぞれ得た。
【0197】化合物59: Rf=0.62(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3) 〔α〕22 D +9.0°(c=1.04,CHCl3 ) Fabmass(m/z)=748(M+Li)+ 元素分析値(C37H43NO15・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,59.19 H,5.91 N,1.87 実測値(%) C,59.32 H,5.97 N,1.98。
【0198】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.65−7.90(4H,フタル
基),7.30−7.45(5H,ベンジル基),5.
71(1H,m,=CH−),5.34(1H,d,J
=3.4Hz,4′−H),5.20(1H,d,J=
8.8Hz,1−H),5.17(1H,dd,J=
5.2,10.4Hz,2′−H),5.00−5.1
0(2H,CH2 =),4.93(1H,dd,J=
3.4,10.4Hz,3′−H),4.75,4.5
3(各1H,d,J=12.2Hz,ベンジルエーテル
のCH 2 ),4.49(1H,d,J=7.8Hz),
4.21(1H,dd,J=8.6,10.8Hz,2
−H),3.21(3H,s,−OCH3 ),1.9
8,2.00,2.12(各3H,s,CH 3 CO
−)。
CDCl3 ):7.65−7.90(4H,フタル
基),7.30−7.45(5H,ベンジル基),5.
71(1H,m,=CH−),5.34(1H,d,J
=3.4Hz,4′−H),5.20(1H,d,J=
8.8Hz,1−H),5.17(1H,dd,J=
5.2,10.4Hz,2′−H),5.00−5.1
0(2H,CH2 =),4.93(1H,dd,J=
3.4,10.4Hz,3′−H),4.75,4.5
3(各1H,d,J=12.2Hz,ベンジルエーテル
のCH 2 ),4.49(1H,d,J=7.8Hz),
4.21(1H,dd,J=8.6,10.8Hz,2
−H),3.21(3H,s,−OCH3 ),1.9
8,2.00,2.12(各3H,s,CH 3 CO
−)。
【0199】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):169.3,170.0,170.2(CH 3 C
O),168.2(フタルのカルボニル),133.7
(CH2 =CH−),117.4(CH2 =CH−),
101.3(1′−C,JCH=162.1Hz),9
7.4(1−C,JCH=166.4Hz),81.7,
74.3,73.7,72.1,71.0,70.0,
69.8,69.7,69.1,68.1,67.3,
59.2(OCH3),56.0,51.7,20.
6,20.6,20.8(CH3 CO−)。
δ):169.3,170.0,170.2(CH 3 C
O),168.2(フタルのカルボニル),133.7
(CH2 =CH−),117.4(CH2 =CH−),
101.3(1′−C,JCH=162.1Hz),9
7.4(1−C,JCH=166.4Hz),81.7,
74.3,73.7,72.1,71.0,70.0,
69.8,69.7,69.1,68.1,67.3,
59.2(OCH3),56.0,51.7,20.
6,20.6,20.8(CH3 CO−)。
【0200】化合物60: Rf=0.43(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3) 〔α〕24 D −1.31°(c=0.76,CHC
l3 ) 元素分析値(C37H43NO15・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,59.19 H,5.91 N,1.87 実測値(%) C,59.32 H,5.82 N,1.96。
l3 ) 元素分析値(C37H43NO15・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,59.19 H,5.91 N,1.87 実測値(%) C,59.32 H,5.82 N,1.96。
【0201】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):3.32(1H,s,−OCH3 ),
1.39,1.88,2.12(各3H,s,CH 3 C
O−)。
CDCl3 ):3.32(1H,s,−OCH3 ),
1.39,1.88,2.12(各3H,s,CH 3 C
O−)。
【0202】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):133.5(CH2 =CH−),117.3(C
H2 =CH−),100.9,97.1(1−C又は
1′−C),82.1,73.5,72.2,71.
0,70.3,70.0,69.7,69.6,68.
8,67.3,54.8,59.3(OCH3 ),2
0.6,20.4,19.7(CH3 CO−)
δ):133.5(CH2 =CH−),117.3(C
H2 =CH−),100.9,97.1(1−C又は
1′−C),82.1,73.5,72.2,71.
0,70.3,70.0,69.7,69.6,68.
8,67.3,54.8,59.3(OCH3 ),2
0.6,20.4,19.7(CH3 CO−)
【0203】
【参考例31】アリール O−(2,3,4−トリ−O
−アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベン
ジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グル
コピラノシド(化合物61)の製造 化合物59の4.19gを乾燥ピリジンに溶解した溶液
30mlに、無水酢酸15ml及びDMAP80mgを
加え、室温で1時間半攪拌した。反応液を減圧留去し、
酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、5%塩酸水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄し、MgSO4 で乾燥し、溶媒を
留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(SiO2 100g、溶出液;n
−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製して、標
記目的化合物(化合物61)4.00g(収率90.3
%)を得た。
−アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベン
ジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グル
コピラノシド(化合物61)の製造 化合物59の4.19gを乾燥ピリジンに溶解した溶液
30mlに、無水酢酸15ml及びDMAP80mgを
加え、室温で1時間半攪拌した。反応液を減圧留去し、
酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、5%塩酸水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄し、MgSO4 で乾燥し、溶媒を
留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(SiO2 100g、溶出液;n
−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製して、標
記目的化合物(化合物61)4.00g(収率90.3
%)を得た。
【0204】 Rf=0.33(n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 〔α〕22 D +17.8°(c=1.16,CHC
l3 ) 元素分析値(C39H45NO16として): 計算値(%) C,59.77 H,5.79 N,1.79 実測値(%) C,59.59 H,6.05 N,1.78。
l3 ) 元素分析値(C39H45NO16として): 計算値(%) C,59.77 H,5.79 N,1.79 実測値(%) C,59.59 H,6.05 N,1.78。
【0205】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.67−7.92(4H,フタル
基),7.30−7.50(5H,ベンジル基),5.
70(1H,dd,J=8.8,10.7Hz,3−
H),5.72(1H,m,CH2 =CH−),5.3
7(1H,d,J=8.4Hz,1−H),5.32
(1H,dd,J=1.0,3.4Hz,4′−H),
5.02(1H,dd,J=7.8,10.4Hz,
2′−H),4.83(1H,dd,J=3.4,1
0.4Hz,3′−H),4.80,4.52(各1
H,d,J=12.2Hz),4.47(1H,d,J
=7.8Hz,1′−H),4.26(1H,dd,J
=8.4,10.7Hz,2−H),4.04(1H,
dd,J=8.8,10.2Hz,4−H),3.28
(3H,s,−OCH3 ),1.88,1.96,1.
97,2.11(各3H,s,CH 3 CO−)。
CDCl3 ):7.67−7.92(4H,フタル
基),7.30−7.50(5H,ベンジル基),5.
70(1H,dd,J=8.8,10.7Hz,3−
H),5.72(1H,m,CH2 =CH−),5.3
7(1H,d,J=8.4Hz,1−H),5.32
(1H,dd,J=1.0,3.4Hz,4′−H),
5.02(1H,dd,J=7.8,10.4Hz,
2′−H),4.83(1H,dd,J=3.4,1
0.4Hz,3′−H),4.80,4.52(各1
H,d,J=12.2Hz),4.47(1H,d,J
=7.8Hz,1′−H),4.26(1H,dd,J
=8.4,10.7Hz,2−H),4.04(1H,
dd,J=8.8,10.2Hz,4−H),3.28
(3H,s,−OCH3 ),1.88,1.96,1.
97,2.11(各3H,s,CH 3 CO−)。
【0206】
【参考例32】参考例31と同様にして、適当な出発原
料を用いて以下の化合物を得た。
料を用いて以下の化合物を得た。
【0207】アリール O−(2,3,4−トリ−O−
アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→3)−4−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物62) Rf=0.47(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3) 〔α〕24 D +3.24°(c=0.64,CHC
l3 ) 元素分析値(C39H45NO16として): 計算値(%) C,59.77 H,5.79 N,1.79 実測値(%) C,59.37 H,5.79 N,1.76。
アセチル−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→3)−4−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物62) Rf=0.47(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3) 〔α〕24 D +3.24°(c=0.64,CHC
l3 ) 元素分析値(C39H45NO16として): 計算値(%) C,59.77 H,5.79 N,1.79 実測値(%) C,59.37 H,5.79 N,1.76。
【0208】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):5.26(1H,d,J=3.0Hz,
4′−H),5.09(1H,d,J=8.6Hz,1
−H),4.70(1H,dd,J=9.2,10.4
Hz,3−H),4.57(2H,s,ベンジル基のC
H2 ),4.30(1H,dd,J=8.6,10.4
Hz,2−H),4.19(1H,d,J=7.8H
z,1′−H),4.57(3H,s,−OCH3 ),
1.84,1.86,1.98,2.11(各3H,
s,CH 3 CO−)。
CDCl3 ):5.26(1H,d,J=3.0Hz,
4′−H),5.09(1H,d,J=8.6Hz,1
−H),4.70(1H,dd,J=9.2,10.4
Hz,3−H),4.57(2H,s,ベンジル基のC
H2 ),4.30(1H,dd,J=8.6,10.4
Hz,2−H),4.19(1H,d,J=7.8H
z,1′−H),4.57(3H,s,−OCH3 ),
1.84,1.86,1.98,2.11(各3H,
s,CH 3 CO−)。
【0209】
【参考例33】O−(2,3,4−トリ−O−アセチル
−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2
−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノ
シド(化合物63)の製造 イリジウムコンプレックス(〔ビス−(チルジフェニル
ホスフィン)〕(1,5−シクロオクタジエン)イリジ
ウム(I)ヘキサフルオロホスフェート)21.6mg
の乾燥THF溶液5mlを水素で置換して15分間攪拌
し、アルゴンで置換後、これに化合物61の1.009
gを乾燥THFに溶解した溶液15mlを加えて、50
℃で5時間攪拌した。同様に処理したイリジウムコンプ
レックス21.6mgの乾燥THF溶液に反応液を加
え、50℃で4時間攪拌し、更にイリジウムコンプレッ
クス21.6mgを追加して、50℃で4時間攪拌し
た。反応液を減圧留去後、−10℃でヨウ素648mg
を含んだ含水THF25mlを加えて、−10℃→0℃
で30分間攪拌した。反応液に0℃下、飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで
希釈後、飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、Na
2 SO4 で乾燥後、溶媒を減圧留去して、粗生成物を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2 33g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル
=1/1)により精製して、標記目的化合物(化合物6
3)820mg(収率85.6%)を得た。
−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2
−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノ
シド(化合物63)の製造 イリジウムコンプレックス(〔ビス−(チルジフェニル
ホスフィン)〕(1,5−シクロオクタジエン)イリジ
ウム(I)ヘキサフルオロホスフェート)21.6mg
の乾燥THF溶液5mlを水素で置換して15分間攪拌
し、アルゴンで置換後、これに化合物61の1.009
gを乾燥THFに溶解した溶液15mlを加えて、50
℃で5時間攪拌した。同様に処理したイリジウムコンプ
レックス21.6mgの乾燥THF溶液に反応液を加
え、50℃で4時間攪拌し、更にイリジウムコンプレッ
クス21.6mgを追加して、50℃で4時間攪拌し
た。反応液を減圧留去後、−10℃でヨウ素648mg
を含んだ含水THF25mlを加えて、−10℃→0℃
で30分間攪拌した。反応液に0℃下、飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで
希釈後、飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、Na
2 SO4 で乾燥後、溶媒を減圧留去して、粗生成物を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2 33g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル
=1/1)により精製して、標記目的化合物(化合物6
3)820mg(収率85.6%)を得た。
【0210】 Rf=0.26(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3) 〔α〕22 D +23.3°(c=0.99,CHC
l3 ) 元素分析値(C36H41NO16・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,57.44 H,5.62 N,1.86 実測値(%) C,57.42 H,5.49 N,1.95。
l3 ) 元素分析値(C36H41NO16・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,57.44 H,5.62 N,1.86 実測値(%) C,57.42 H,5.49 N,1.95。
【0211】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.65−7.92(フタル基),7.
28−7.48(ベンジル基),5.74(1H,d
d,J=9.0,10.8Hz,3−H),5.57
(1H,d,J=8.6Hz,1−H),5.31(1
H,d,J=3.4Hz,4′−H),5.00(1
H,dd,J=7.8,10.2Hz,2′−H),
4.81(1H,dd,J=3.4,10.2Hz,
3′−H),4.47,4.76(各1H,d,J=1
1.8Hz,ベンジル基のCH2 ),4.42(1H,
d,J=7.8Hz,1′−H),4.18(1H,d
d,J=8.6,10.8Hz,2−H),4.03
(1H,t,J=9.0Hz,4−H),3.28(3
H,s,−OCH3 ),1.88,1.95,1.9
5,2.11(4×3H,各s,CH 3 CO−)。
CDCl3 ):7.65−7.92(フタル基),7.
28−7.48(ベンジル基),5.74(1H,d
d,J=9.0,10.8Hz,3−H),5.57
(1H,d,J=8.6Hz,1−H),5.31(1
H,d,J=3.4Hz,4′−H),5.00(1
H,dd,J=7.8,10.2Hz,2′−H),
4.81(1H,dd,J=3.4,10.2Hz,
3′−H),4.47,4.76(各1H,d,J=1
1.8Hz,ベンジル基のCH2 ),4.42(1H,
d,J=7.8Hz,1′−H),4.18(1H,d
d,J=8.6,10.8Hz,2−H),4.03
(1H,t,J=9.0Hz,4−H),3.28(3
H,s,−OCH3 ),1.88,1.95,1.9
5,2.11(4×3H,各s,CH 3 CO−)。
【0212】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):169.0,170.0,170.1,170.
2(CH 3 CO−×4),167.9(フタロイルのカ
ルボニル),123.5,128.2,128.6,1
31.5,134.2,137.6,92.6,10
0.4(1−C,1′−C),56.4,67.5,6
7.6,69.4,70.1,71.1,71.2,7
1.7,73.7,74.5,75.6,59.2(C
H3 CO−),20.6,20.6,20.6,20.
7(CH3 CO−×4)
δ):169.0,170.0,170.1,170.
2(CH 3 CO−×4),167.9(フタロイルのカ
ルボニル),123.5,128.2,128.6,1
31.5,134.2,137.6,92.6,10
0.4(1−C,1′−C),56.4,67.5,6
7.6,69.4,70.1,71.1,71.2,7
1.7,73.7,74.5,75.6,59.2(C
H3 CO−),20.6,20.6,20.6,20.
7(CH3 CO−×4)
【0213】
【参考例34】O−(2,3,4−トリ−O−アセチル
−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2
−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノ
シル フロライド(化合物64)の製造 化合物63の3.13gを乾燥EDC(1,2−ジクロ
ロエタン)に溶解した溶液50mlに、−30℃でDA
ST0.724mlを徐々に加え、以後−30℃→−1
0℃で1時間攪拌した。反応液を冷飽和重曹水にあけ
て、CH2 Cl2抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、Na2 SO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を
得た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2 65g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル
=5/4)により精製して、標記目的化合物(化合物6
4)2.84g(収率90.5%)を得た。
−6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベンジル−2
−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノ
シル フロライド(化合物64)の製造 化合物63の3.13gを乾燥EDC(1,2−ジクロ
ロエタン)に溶解した溶液50mlに、−30℃でDA
ST0.724mlを徐々に加え、以後−30℃→−1
0℃で1時間攪拌した。反応液を冷飽和重曹水にあけ
て、CH2 Cl2抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、Na2 SO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を
得た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2 65g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル
=5/4)により精製して、標記目的化合物(化合物6
4)2.84g(収率90.5%)を得た。
【0214】 Rf=0.51(n−ヘキサン/酢酸エチル=1/2) 〔α〕24 D +24.2°(c=0.57,CHC
l3 ) 元素分析値(C33H40FNO15として): 計算値(%) C,57.98 H,5.41 N,1.88 実測値(%) C,57.41 H,5.36 N,1.83。
l3 ) 元素分析値(C33H40FNO15として): 計算値(%) C,57.98 H,5.41 N,1.88 実測値(%) C,57.41 H,5.36 N,1.83。
【0215】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.78−7.92(4H,フタル
基),7.28−7.49(5H,ベンジル基),6.
07(1H,dd,J=7.8,53.0Hz,1−
H),5.73(1H,dd,J=9.0,10.6H
z,3−H),5.32(1H,d,J=3.4Hz,
4′−H),5.01(1H,dd,J=7.8,1
0.2Hz,2′−H),4.82(1H,dd,J=
3.4,10.2Hz,3′−H),4.51,4.8
0(各1H,d,J=11.8Hz,ベンジル基のCH
2 ),4.47(1H,d,J=7.8Hz,1′−
H),4.35(1H,m,2−H),4.13(1
H,dd,J=9.0,9.6Hz,4−H),3.2
8(3H,s,−OCH3 ),1.90,1.96,
1.96,2.11(4×3H,各s,CH 3 CO−×
4)。
CDCl3 ):7.78−7.92(4H,フタル
基),7.28−7.49(5H,ベンジル基),6.
07(1H,dd,J=7.8,53.0Hz,1−
H),5.73(1H,dd,J=9.0,10.6H
z,3−H),5.32(1H,d,J=3.4Hz,
4′−H),5.01(1H,dd,J=7.8,1
0.2Hz,2′−H),4.82(1H,dd,J=
3.4,10.2Hz,3′−H),4.51,4.8
0(各1H,d,J=11.8Hz,ベンジル基のCH
2 ),4.47(1H,d,J=7.8Hz,1′−
H),4.35(1H,m,2−H),4.13(1
H,dd,J=9.0,9.6Hz,4−H),3.2
8(3H,s,−OCH3 ),1.90,1.96,
1.96,2.11(4×3H,各s,CH 3 CO−×
4)。
【0216】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):169.0,169.88,170.02,17
0.17(CH 3 CO−×4),167.6(フタロイ
ルのカルボニル),123.7,128.2,128.
7,131.5,134.4,137.6,104.4
(J=213.75Hz,1−C),100.5(1′
−C),55.0(J=23.25Hz),67.0,
67.5,69.4,70.1,70.4(J=10.
6Hz),71.2,71.8,73.9,74.6
(J=4.95Hz),74.8,59.2(CH3 O
−),20.49,20.59,20.67,20.7
7(CH3 CO−×4)
δ):169.0,169.88,170.02,17
0.17(CH 3 CO−×4),167.6(フタロイ
ルのカルボニル),123.7,128.2,128.
7,131.5,134.4,137.6,104.4
(J=213.75Hz,1−C),100.5(1′
−C),55.0(J=23.25Hz),67.0,
67.5,69.4,70.1,70.4(J=10.
6Hz),71.2,71.8,73.9,74.6
(J=4.95Hz),74.8,59.2(CH3 O
−),20.49,20.59,20.67,20.7
7(CH3 CO−×4)
【0217】
【参考例35】8−ベンジルオキシカルボニルオクチル
O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−メ
チル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ−2
−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物6
5)の製造 乾燥済(160℃、減圧、4時間)のモレキュラーシー
ブス4A粉末7.1gに、トリフルオロメタンスルホン
酸銀(AgOTf)1.053g及び塩化錫(Sn(I
I)Cl2 )778mgを加えた後、−30℃でベンジ
ル 9−ヒドロキシノナノエート(化合物40)1.1
8g及び化合物64の4.10mMの乾燥EDC溶液7
0mlを加えた。以後、−30℃→−10℃で30分
間、室温で3時間攪拌した。化合物64が完全に消失し
ないために、化合物40の0.18gの乾燥EDC溶液
2mlとAgOTf0.16gを−10℃で追加し、更
に室温で1時間攪拌した。一夜放置後、0℃でトリエチ
ルアミン5mlを加え、セライト濾過した。濾液をCH
2 Cl2 で希釈後、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥(M
gSO4 )後、減圧留去して、粗生成物を得た。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2 2
00g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=4/3)
により精製して、標記目的化合物(化合物65)3.1
5g(収率85.4%)を得た。
O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6−O−メ
チル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ−2
−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物6
5)の製造 乾燥済(160℃、減圧、4時間)のモレキュラーシー
ブス4A粉末7.1gに、トリフルオロメタンスルホン
酸銀(AgOTf)1.053g及び塩化錫(Sn(I
I)Cl2 )778mgを加えた後、−30℃でベンジ
ル 9−ヒドロキシノナノエート(化合物40)1.1
8g及び化合物64の4.10mMの乾燥EDC溶液7
0mlを加えた。以後、−30℃→−10℃で30分
間、室温で3時間攪拌した。化合物64が完全に消失し
ないために、化合物40の0.18gの乾燥EDC溶液
2mlとAgOTf0.16gを−10℃で追加し、更
に室温で1時間攪拌した。一夜放置後、0℃でトリエチ
ルアミン5mlを加え、セライト濾過した。濾液をCH
2 Cl2 で希釈後、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥(M
gSO4 )後、減圧留去して、粗生成物を得た。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2 2
00g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=4/3)
により精製して、標記目的化合物(化合物65)3.1
5g(収率85.4%)を得た。
【0218】 Rf=0.46(n−ヘキサン/酢酸エチル=4/5) 〔α〕22 D +2.77°(c=0.82,CHC
l3 ) High Resolution −MS(C52H63NO18(Na)+と
して): 計算値 1012.4079 実測値 1012.4010。
l3 ) High Resolution −MS(C52H63NO18(Na)+と
して): 計算値 1012.4079 実測値 1012.4010。
【0219】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.62−7.91(4H,フタル
基),7.25−7.49(10H,ベンジル基×
2),5.70(1H,dd,J=8.8,10.8H
z,3−H),5.30(1H,d,J=8.5Hz,
1−H),5.32(1H,d,J=3.4Hz,4′
−H),5.10(2H,s,ベンジルエステル),
5.02(1H,dd,J=7.8,10.4Hz,
2′−H),4.82(1H,dd,J=3.4,1
0.4Hz,3′−H),4.50,4.80(各1
H,d,J=12.0Hz,ベンジル基のCH2 ),
4.47(1H,d,J=7.8Hz,1′−H),
4.22(1H,dd,J=8.5,10.8Hz,2
−H),4.03(1H,dd,J=8.8,9.3H
z,4−H),3.27(3H,s,−OCH3 ),
2.28(2H,t,−CH2 COO−),0.88−
1.72(12H)。
CDCl3 ):7.62−7.91(4H,フタル
基),7.25−7.49(10H,ベンジル基×
2),5.70(1H,dd,J=8.8,10.8H
z,3−H),5.30(1H,d,J=8.5Hz,
1−H),5.32(1H,d,J=3.4Hz,4′
−H),5.10(2H,s,ベンジルエステル),
5.02(1H,dd,J=7.8,10.4Hz,
2′−H),4.82(1H,dd,J=3.4,1
0.4Hz,3′−H),4.50,4.80(各1
H,d,J=12.0Hz,ベンジル基のCH2 ),
4.47(1H,d,J=7.8Hz,1′−H),
4.22(1H,dd,J=8.5,10.8Hz,2
−H),4.03(1H,dd,J=8.8,9.3H
z,4−H),3.27(3H,s,−OCH3 ),
2.28(2H,t,−CH2 COO−),0.88−
1.72(12H)。
【0220】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):169.0,170.04,170.08,17
0.2(CH 3 CO−×5),168.0(フタロイル
のカルボニル),123.5,128.1,128.
2,128.6,134.2,136.2,138.
0,100.6(1−C),98.2(1′−C),5
5.1,66.1,67.5,69.5,69.9,7
0.0,71.3,71.4,71.8,73.8,7
4.8,75.8,59.3(CH3 O−),24.
9,25.8,29.0,29.1,29.3,34.
29,34.34,20.6,20.6,20.7,2
0.8(CH 3 CO−×4)
δ):169.0,170.04,170.08,17
0.2(CH 3 CO−×5),168.0(フタロイル
のカルボニル),123.5,128.1,128.
2,128.6,134.2,136.2,138.
0,100.6(1−C),98.2(1′−C),5
5.1,66.1,67.5,69.5,69.9,7
0.0,71.3,71.4,71.8,73.8,7
4.8,75.8,59.3(CH3 O−),24.
9,25.8,29.0,29.1,29.3,34.
29,34.34,20.6,20.6,20.7,2
0.8(CH 3 CO−×4)
【0221】
【参考例36】8−カルボキシオクチル O−(2,
3,4−トリ−O−アセチル−6−O−メチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチ
ル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物66)の製造 化合物65の3.0gのメタノール51ml−酢酸17
ml混合溶液に乾燥10%パラジウム−炭素600mg
を加えて、水素を添加しながら室温で5時間攪拌した。
反応液をセライト濾過し、更に乾燥10%パラジウム−
炭素150mgを加えて、水素添加しながら室温で一夜
間攪拌し、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧留去し
て、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(SiO2 100g(1回目)及び60
g(2回目)、溶出液;CH2 Cl2 /メタノール=3
0/1(1回目)及びトルエン/アセトン=3/1(2
回目))により精製して、標記目的化合物(化合物6
6)2.35g(収率95.8%)を得た。
3,4−トリ−O−アセチル−6−O−メチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチ
ル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物66)の製造 化合物65の3.0gのメタノール51ml−酢酸17
ml混合溶液に乾燥10%パラジウム−炭素600mg
を加えて、水素を添加しながら室温で5時間攪拌した。
反応液をセライト濾過し、更に乾燥10%パラジウム−
炭素150mgを加えて、水素添加しながら室温で一夜
間攪拌し、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧留去し
て、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(SiO2 100g(1回目)及び60
g(2回目)、溶出液;CH2 Cl2 /メタノール=3
0/1(1回目)及びトルエン/アセトン=3/1(2
回目))により精製して、標記目的化合物(化合物6
6)2.35g(収率95.8%)を得た。
【0222】 Rf=0.46(トルエン/アセトン=3/2) 〔α〕24 D +4.35°(c=0.76,CHC
l3 ) 元素分析値(C38H51NO18として): 計算値(%) C,56.36 H,6.35 N,1.73 実測値(%) C,56.38 H,6.79 N,1.74。
l3 ) 元素分析値(C38H51NO18として): 計算値(%) C,56.36 H,6.35 N,1.73 実測値(%) C,56.38 H,6.79 N,1.74。
【0223】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.68−7.95(4H,フタル
基),5.76(1H,dd,J=9.2,10.6H
z,3−H),5.37(1H,d,J=7.2Hz,
1−H),5.36(1H,d,J=3.4Hz,4′
−H),5.13(1H,dd,J=7.6,10.4
Hz,2′−H),5.00(1H,dd,J=3.
4,10.4Hz,3′−H),4.67(1H,d,
J=7.6Hz,1′−H),4.16(1H,dd,
J=8.6,10.6Hz,2−H),3.27(3
H,s,−OCH3 ),2.67(2H,t,J=7.
6Hz,−CH2 COO−),1.91,1.97,
2.09,2.14(CH3 CO−×4),0.88−
1.70(12H)。
CDCl3 ):7.68−7.95(4H,フタル
基),5.76(1H,dd,J=9.2,10.6H
z,3−H),5.37(1H,d,J=7.2Hz,
1−H),5.36(1H,d,J=3.4Hz,4′
−H),5.13(1H,dd,J=7.6,10.4
Hz,2′−H),5.00(1H,dd,J=3.
4,10.4Hz,3′−H),4.67(1H,d,
J=7.6Hz,1′−H),4.16(1H,dd,
J=8.6,10.6Hz,2−H),3.27(3
H,s,−OCH3 ),2.67(2H,t,J=7.
6Hz,−CH2 COO−),1.91,1.97,
2.09,2.14(CH3 CO−×4),0.88−
1.70(12H)。
【0224】13C−NMR(50MHz,CDCl3 ,
δ):169.4,170.0,170.1,170.
3(CO−×5),167.8(フタロイルのカルボニ
ル),123.6,134.2,98.1(1′−
C),101.1(1−C),55.1,60.7,6
7.6,69.6,70.2,71.2,71.7,7
2.0,74.9,75.8,59.3(CH3 O
−),24.6,25.7,28.8,28.87,2
8.98,29.2,33.9,20.6,20.6,
20.7,20.8(CH 3 CO−×4)
δ):169.4,170.0,170.1,170.
3(CO−×5),167.8(フタロイルのカルボニ
ル),123.6,134.2,98.1(1′−
C),101.1(1−C),55.1,60.7,6
7.6,69.6,70.2,71.2,71.7,7
2.0,74.9,75.8,59.3(CH3 O
−),24.6,25.7,28.8,28.87,2
8.98,29.2,33.9,20.6,20.6,
20.7,20.8(CH 3 CO−×4)
【0225】
【参考例37】8−カルボメトキシオクチル O−(6
−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グル
コピラノシド(化合物67)の製造 化合物66の1.75gを2%ヒドラジン−エタノール
溶液100mlに溶解して6時間加熱還流し、反応液を
減圧留去した後、反応混合物を乾燥メタノール40ml
に溶解させて、0℃下無水酢酸4mlを加えた。室温で
一昼夜攪拌後、反応液を減圧留去して、粗生成物を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2 60g、溶出液;CH2 Cl2 /メタノール
/H2 O=7/3/1(下層))により精製した後、メ
タノール40mlに溶解させ、CH2N2 /ジエチルエ
ーテル35mlを加えて2時間放置し、反応液を減圧留
去して、粗生成物を得た。このものをセファデックスL
H−20(300ml、溶出液;メタノール/H2 O=
1/6)で精製して、標記目的化合物(化合物67)7
03mg(収率57.3%)を得た。
−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グル
コピラノシド(化合物67)の製造 化合物66の1.75gを2%ヒドラジン−エタノール
溶液100mlに溶解して6時間加熱還流し、反応液を
減圧留去した後、反応混合物を乾燥メタノール40ml
に溶解させて、0℃下無水酢酸4mlを加えた。室温で
一昼夜攪拌後、反応液を減圧留去して、粗生成物を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2 60g、溶出液;CH2 Cl2 /メタノール
/H2 O=7/3/1(下層))により精製した後、メ
タノール40mlに溶解させ、CH2N2 /ジエチルエ
ーテル35mlを加えて2時間放置し、反応液を減圧留
去して、粗生成物を得た。このものをセファデックスL
H−20(300ml、溶出液;メタノール/H2 O=
1/6)で精製して、標記目的化合物(化合物67)7
03mg(収率57.3%)を得た。
【0226】Rf=0.32(CH2 Cl2 /メタノー
ル/H2 O=7/3/1(下層) 〔α〕24 D −12.6°(c=0.52,H2 O) 元素分析値(C25H45NO13・H2 Oとして): 計算値(%) C,51.27 H,8.09 N,2.39 実測値(%) C,51.37 H,7.69 N,2.58。
ル/H2 O=7/3/1(下層) 〔α〕24 D −12.6°(c=0.52,H2 O) 元素分析値(C25H45NO13・H2 Oとして): 計算値(%) C,51.27 H,8.09 N,2.39 実測値(%) C,51.37 H,7.69 N,2.58。
【0227】1H−NMR(200MHz,δppm、
DMSO−d6 ):7.78(1H,d,J=8.2H
z,−NHOCCH3 ),4.30(1H,d,J=
7.2Hz,1又は1′−H),4.23(1H,d,
J=6.0Hz,1又は1′−H),3.57(3H,
s,−COCH3 ),3.23(3H,s,−OC
H3 ),2.28(2H,t,J=7.2Hz,−CH
2 COO−),1.78(3H,s,CH3 CO−),
1.12−1.62(12H)。
DMSO−d6 ):7.78(1H,d,J=8.2H
z,−NHOCCH3 ),4.30(1H,d,J=
7.2Hz,1又は1′−H),4.23(1H,d,
J=6.0Hz,1又は1′−H),3.57(3H,
s,−COCH3 ),3.23(3H,s,−OC
H3 ),2.28(2H,t,J=7.2Hz,−CH
2 COO−),1.78(3H,s,CH3 CO−),
1.12−1.62(12H)。
【0228】13C−NMR(50MHz,DMSO−d
6 ,δ):169.1,173.7(−COOH,−N
HCOCH3 ),101.1,104.1(1−C,
1′−C),55.0,60.6,68.6,68.
7,70.6,71.9,72.3,73.1,73.
4,75.2,81.5,58.6(CH3 O−),5
1.5,23.2,24.7,25.6,28.7,2
8.9,29.0,29.2,33.5
6 ,δ):169.1,173.7(−COOH,−N
HCOCH3 ),101.1,104.1(1−C,
1′−C),55.0,60.6,68.6,68.
7,70.6,71.9,72.3,73.1,73.
4,75.2,81.5,58.6(CH3 O−),5
1.5,23.2,24.7,25.6,28.7,2
8.9,29.0,29.2,33.5
【0229】
【参考例38】8−ヒドラジノカルボオクチル O−
(6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D
−グルコピラノシド(化合物38)の製造 化合物67の955mgにヒドラジンモノ水和物30m
lを加えて完全に溶解させた後、室温で2時間攪拌し
た。反応液を減圧留去した後、エタノールで4回共沸さ
せて、粗生成物を得た。このものをセファデックスLH
−20(600ml、溶出液;メタノール/H2 O=1
/4)により精製して、標記目的化合物(化合物38)
868mg(収率90.9%)を得た。
(6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D
−グルコピラノシド(化合物38)の製造 化合物67の955mgにヒドラジンモノ水和物30m
lを加えて完全に溶解させた後、室温で2時間攪拌し
た。反応液を減圧留去した後、エタノールで4回共沸さ
せて、粗生成物を得た。このものをセファデックスLH
−20(600ml、溶出液;メタノール/H2 O=1
/4)により精製して、標記目的化合物(化合物38)
868mg(収率90.9%)を得た。
【0230】Rf=0.48(CH2 Cl2 /メタノー
ル/H2 O=65/35/10) 〔α〕24 D −13.5°(c=1.10,H2 O) 元素分析値(C24H45N3 O12として): 計算値(%) C,49.22 H,8.09 N,7.17 実測値(%) C,49.34 H,8.45 N,7.20。
ル/H2 O=65/35/10) 〔α〕24 D −13.5°(c=1.10,H2 O) 元素分析値(C24H45N3 O12として): 計算値(%) C,49.22 H,8.09 N,7.17 実測値(%) C,49.34 H,8.45 N,7.20。
【0231】1H−NMR(200MHz,δppm、
DMSO−d6 ):8.94(1H),7.77(1
H,d,J=8.2Hz,−NHCOCH3 ),4.3
0(1H,d,J=7.8Hz,1−H又は1′−
H),4.23(1H,1−H又は1′−H),3.2
4(3H,s,−OCH3 ),2.00(2H,t,J
=7.2Hz,−CH2 COO−),1.79(3H,
s,CH3 CO−),1.10−1.60(12H)。
DMSO−d6 ):8.94(1H),7.77(1
H,d,J=8.2Hz,−NHCOCH3 ),4.3
0(1H,d,J=7.8Hz,1−H又は1′−
H),4.23(1H,1−H又は1′−H),3.2
4(3H,s,−OCH3 ),2.00(2H,t,J
=7.2Hz,−CH2 COO−),1.79(3H,
s,CH3 CO−),1.10−1.60(12H)。
【0232】13C−NMR(50MHz,DMSO−d
6 ,δ):171.8,169.0(−CNHNH2 ,
−CH 3 CO−),104.0,101.1(1−C,
1′−C),55.0,60.6,68.7,70.
7,71.8,72.3,73.2,73.3,75.
1,81.5,58.5(CH3 O−),23.2,2
5.4,25.5,28.81,28.86,29.0
0,29.20,33.7
6 ,δ):171.8,169.0(−CNHNH2 ,
−CH 3 CO−),104.0,101.1(1−C,
1′−C),55.0,60.6,68.7,70.
7,71.8,72.3,73.2,73.3,75.
1,81.5,58.5(CH3 O−),23.2,2
5.4,25.5,28.81,28.86,29.0
0,29.20,33.7
【0233】
【参考例39】アリール O−(2,3,4−トリ−O
−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→4)−3−O−〔2−(トリメチルシ
リル)エトキシメチル〕−6−O−ベンジル−2−デオ
キシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド
(化合物69)の製造 アリール O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6
−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタル
イミド−β−D−グルコピラノシド(化合物68)の
1.0gを乾燥EDCに溶解した溶液20mlに、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン1.2ml及び2−
(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド650
μlを加えて、24時間加熱還流し、途中でN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン0.6ml及び2−(トリメ
チルシリル)エトキシメチルクロライド320μlを追
加した。反応液を水にあけて、CH2 Cl2 抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥し、減圧留去し
て、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(SiO2 35g、溶出液;ヘキサン/
酢酸エチル=5/2)により精製して、標記目的化合物
(化合物69)1.10g(収率94.9%)を得た。
−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→4)−3−O−〔2−(トリメチルシ
リル)エトキシメチル〕−6−O−ベンジル−2−デオ
キシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド
(化合物69)の製造 アリール O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−6
−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタル
イミド−β−D−グルコピラノシド(化合物68)の
1.0gを乾燥EDCに溶解した溶液20mlに、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン1.2ml及び2−
(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド650
μlを加えて、24時間加熱還流し、途中でN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン0.6ml及び2−(トリメ
チルシリル)エトキシメチルクロライド320μlを追
加した。反応液を水にあけて、CH2 Cl2 抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥し、減圧留去し
て、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(SiO2 35g、溶出液;ヘキサン/
酢酸エチル=5/2)により精製して、標記目的化合物
(化合物69)1.10g(収率94.9%)を得た。
【0234】 Rf=0.44(n−ヘキサン/酢酸メチル=2/3) 〔α〕23 D +19.7°(c=1.00,CHC
l3 ) 元素分析値(C49H61NO16Siとして): 計算値(%) C,62.08 H,6.48 N,1.48 実測値(%) C,61.82 H,6.39 N,1.46。
l3 ) 元素分析値(C49H61NO16Siとして): 計算値(%) C,62.08 H,6.48 N,1.48 実測値(%) C,61.82 H,6.39 N,1.46。
【0235】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.67−8.92(4H,フタル
基),7.21−7.43(10H,ベンジル×2),
5.71(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.4
0(1H,dd,J=0.8,3.4Hz,4′−
H),5.16(1H,d,J=8.4Hz,1−
H),5.04(1H,dd,J=7.8,10.4H
z,2′−H),4.84(1H,dd,J=3.4,
10.4Hz,3′−H),4.78,4.50(1H
×2,各d,J=12.0Hz,ベンジル基のC
H2 ),4.55,4.40(1H×2,各d,J=1
2.0Hz,ベンジル基のCH2 ),4.74,4.5
2(1H×2,各d,J=7.3Hz,−OCH2 O
−),4.53(1H,d,J=7.8Hz,1′−
H),4.42(1H,dd,J=8.4,10.8H
z,3−H),4.21(1H,dd,J=8.4,1
0.8Hz,2−H),3.92(1H,dd,J=
8.3,9.8Hz,4−H),3.35−3.79
(6H,5−H,5′−H,6−H2 ,6′−H2 ),
3.04(2H,m,−CH2 CH 2 O−),1.9
6,1.97,2.01(3H,各s,CH3 CO×
3),−0.02,0.34(1H,各m,SiCH 2
CH2 O−),−0.26(9H,s,(CH3 )3 S
i)。
CDCl3 ):7.67−8.92(4H,フタル
基),7.21−7.43(10H,ベンジル×2),
5.71(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.4
0(1H,dd,J=0.8,3.4Hz,4′−
H),5.16(1H,d,J=8.4Hz,1−
H),5.04(1H,dd,J=7.8,10.4H
z,2′−H),4.84(1H,dd,J=3.4,
10.4Hz,3′−H),4.78,4.50(1H
×2,各d,J=12.0Hz,ベンジル基のC
H2 ),4.55,4.40(1H×2,各d,J=1
2.0Hz,ベンジル基のCH2 ),4.74,4.5
2(1H×2,各d,J=7.3Hz,−OCH2 O
−),4.53(1H,d,J=7.8Hz,1′−
H),4.42(1H,dd,J=8.4,10.8H
z,3−H),4.21(1H,dd,J=8.4,1
0.8Hz,2−H),3.92(1H,dd,J=
8.3,9.8Hz,4−H),3.35−3.79
(6H,5−H,5′−H,6−H2 ,6′−H2 ),
3.04(2H,m,−CH2 CH 2 O−),1.9
6,1.97,2.01(3H,各s,CH3 CO×
3),−0.02,0.34(1H,各m,SiCH 2
CH2 O−),−0.26(9H,s,(CH3 )3 S
i)。
【0236】
【参考例40】アリール O−(6−O−ベンジル−β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−
〔2−(トリメチルシリル)エトキシメチル〕−6−O
−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D
−グルコピラノシド(化合物70)の製造 化合物69の1.10gにメタノール20ml及び0.
5M ナトリウムメトキシド/メタノール465μlを
加えて室温で1時間攪拌した。アンバーリスト15で中
和後、濾過し、減圧留去して、粗生成物を得た。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(27g、溶
出液;CH2 Cl2 /メタノール=30/1)により精
製して、標記目的化合物(化合物70)907mg(収
率95.1%)を得た。
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−
〔2−(トリメチルシリル)エトキシメチル〕−6−O
−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D
−グルコピラノシド(化合物70)の製造 化合物69の1.10gにメタノール20ml及び0.
5M ナトリウムメトキシド/メタノール465μlを
加えて室温で1時間攪拌した。アンバーリスト15で中
和後、濾過し、減圧留去して、粗生成物を得た。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(27g、溶
出液;CH2 Cl2 /メタノール=30/1)により精
製して、標記目的化合物(化合物70)907mg(収
率95.1%)を得た。
【0237】Rf=0.24(CH2 Cl2 /メタノー
ル=30/1) 〔α〕23 D +57.8°(c=1.02,CHC
l3 ) 元素分析値(C43H55NO13Si・H2 Oとして): 計算値(%) C,62.15 H,6.79 N,1.69 実測値(%) C,61.96 H,6.73 N,1.63。
ル=30/1) 〔α〕23 D +57.8°(c=1.02,CHC
l3 ) 元素分析値(C43H55NO13Si・H2 Oとして): 計算値(%) C,62.15 H,6.79 N,1.69 実測値(%) C,61.96 H,6.73 N,1.63。
【0238】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.64−7.93(4H,フタル
基),7.20−7.42(10H,ベンジル×2),
5.72(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.1
9(1H,d,J=8.4Hz,1−H),4.80,
4.62(1H×2,各d,J=7.8Hz,−OCH
2 O−),4.74,4.60(1H×2,各d,J=
12.2Hz,ベンジル基のCH2 ),4.53(2
H,s,ベンジル基のCH2 ),4.51(1H,d
d,J=8.5,10.4Hz,3−H),4.46
(1H,d,J=7.4Hz,1′−H),4.23
(1H,dd,J=8.4,10.4Hz,2−H),
3.03(2H,m,−CH2 CH 2 OCH2 −),−
0.06,0.33(1H×2,各m,SiCH
2 −),−0.27(9H,s,(CH3 )3 Si
−)。
CDCl3 ):7.64−7.93(4H,フタル
基),7.20−7.42(10H,ベンジル×2),
5.72(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.1
9(1H,d,J=8.4Hz,1−H),4.80,
4.62(1H×2,各d,J=7.8Hz,−OCH
2 O−),4.74,4.60(1H×2,各d,J=
12.2Hz,ベンジル基のCH2 ),4.53(2
H,s,ベンジル基のCH2 ),4.51(1H,d
d,J=8.5,10.4Hz,3−H),4.46
(1H,d,J=7.4Hz,1′−H),4.23
(1H,dd,J=8.4,10.4Hz,2−H),
3.03(2H,m,−CH2 CH 2 OCH2 −),−
0.06,0.33(1H×2,各m,SiCH
2 −),−0.27(9H,s,(CH3 )3 Si
−)。
【0239】
【参考例41】アリール O−(3,4−O−シクロペ
ンチリデン−6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→4)−3−O−〔2−(トリメチルシ
リル)エトキシメチル〕−6−O−ベンジル−2−デオ
キシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド
(化合物71)の製造 化合物70の777mg及び1,1−ジメトキシシクロ
ペンタン616mgを乾燥DMF15mlに溶かし、p
−トルエンスルホン酸1水和物(p−TsOH・H
2 O)約40mgを加えて室温で15時間攪拌した。反
応液を飽和重曹水にあけて、酢酸エチル値で抽出し、飽
和食塩水で洗浄(2回)し、Na2 SO4 で乾燥し、減
圧留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(30g、溶出液;n−ヘキサ
ン/酢酸エチル=2/1)により精製して、標記目的化
合物(化合物71)821mg(収率97.8%)を得
た。
ンチリデン−6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→4)−3−O−〔2−(トリメチルシ
リル)エトキシメチル〕−6−O−ベンジル−2−デオ
キシ−2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド
(化合物71)の製造 化合物70の777mg及び1,1−ジメトキシシクロ
ペンタン616mgを乾燥DMF15mlに溶かし、p
−トルエンスルホン酸1水和物(p−TsOH・H
2 O)約40mgを加えて室温で15時間攪拌した。反
応液を飽和重曹水にあけて、酢酸エチル値で抽出し、飽
和食塩水で洗浄(2回)し、Na2 SO4 で乾燥し、減
圧留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(30g、溶出液;n−ヘキサ
ン/酢酸エチル=2/1)により精製して、標記目的化
合物(化合物71)821mg(収率97.8%)を得
た。
【0240】 Rf=0.33(n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2) 〔α〕23 D +56.1°(c=0.90,CHC
l3 ) 元素分析値(C48H61NO13Siとして): 計算値(%) C,64.92 H,6.92 N,1.58 実測値(%) C,64.84 H,7.08 N,1.581 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):7.67−7.93(4H,フタル基),7.
21−7.44(10H,ベンジル×2),5.71
(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.14(1
H,d,J=8.4Hz,1−H),4.76,4.6
6(1H×2,各d,J=7.6Hz,−OCH2 O
−),4.74,4.61(1H×2,各d,J=1
2.2Hz,ベンジル基のCH2 ),4.62,4.4
8(1H×2,各d,J=12.0Hz,ベンジル基の
CH2 ),4.50(1H,dd,J=8.7,10.
4Hz,3−H),4.41(1H,d,J=8.2H
z,1′−H),4.22(1H,dd,J=8.4,
10.4Hz,2−H),3.03(2H,m,SiC
H2 CH 2 O−),1.49−2.99(8H,シクロ
ペンチル環H),−0.07,0.32(1H×2,各
m,SiCH 2 CH2 O−),−0.26(9H,s,
(CH3 )3 Si−)。
l3 ) 元素分析値(C48H61NO13Siとして): 計算値(%) C,64.92 H,6.92 N,1.58 実測値(%) C,64.84 H,7.08 N,1.581 H−NMR(200MHz,δppm、CDC
l3 ):7.67−7.93(4H,フタル基),7.
21−7.44(10H,ベンジル×2),5.71
(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.14(1
H,d,J=8.4Hz,1−H),4.76,4.6
6(1H×2,各d,J=7.6Hz,−OCH2 O
−),4.74,4.61(1H×2,各d,J=1
2.2Hz,ベンジル基のCH2 ),4.62,4.4
8(1H×2,各d,J=12.0Hz,ベンジル基の
CH2 ),4.50(1H,dd,J=8.7,10.
4Hz,3−H),4.41(1H,d,J=8.2H
z,1′−H),4.22(1H,dd,J=8.4,
10.4Hz,2−H),3.03(2H,m,SiC
H2 CH 2 O−),1.49−2.99(8H,シクロ
ペンチル環H),−0.07,0.32(1H×2,各
m,SiCH 2 CH2 O−),−0.26(9H,s,
(CH3 )3 Si−)。
【0241】
【参考例42】アリール O−(2,3,4−トリ−O
−ベンジル−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−
O−(3,4−O−シクロペンチリデン−6−O−ベン
ジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−〔2−(トリメチルシリル)エトキシメチル〕−
6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−
β−D−グルコピラノシド(化合物73)の製造 乾燥済(0.1mmHg、160℃、3時間)のモレキ
ュラーシーブス4A粉末6.5g及びメチル 2,3,
4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−L−フコピラ
ノシド(化合物72)の1.06gに化合物71の81
4mgの乾燥ジエチルエーテル溶液30mlを加えて室
温で30分間攪拌した。−10℃で反応液にメチルトリ
フルオロメタンスルホネート519μlを加え、以後0
℃で3時間攪拌し、途中で化合物72の0.25g及び
メチルトリフルオロメタンスルホネート260μlを追
加した。0℃で反応液にトリエチルアミン5.0mlを
加えて反応を停止させ、セライト濾過し、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、
減圧留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(100g、溶出液;トルエ
ン/酢酸エチル=15/1)により精製して、標記目的
化合物(化合物73)909mg(収率76.0%)を
得た。
−ベンジル−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−
O−(3,4−O−シクロペンチリデン−6−O−ベン
ジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−〔2−(トリメチルシリル)エトキシメチル〕−
6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−
β−D−グルコピラノシド(化合物73)の製造 乾燥済(0.1mmHg、160℃、3時間)のモレキ
ュラーシーブス4A粉末6.5g及びメチル 2,3,
4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−L−フコピラ
ノシド(化合物72)の1.06gに化合物71の81
4mgの乾燥ジエチルエーテル溶液30mlを加えて室
温で30分間攪拌した。−10℃で反応液にメチルトリ
フルオロメタンスルホネート519μlを加え、以後0
℃で3時間攪拌し、途中で化合物72の0.25g及び
メチルトリフルオロメタンスルホネート260μlを追
加した。0℃で反応液にトリエチルアミン5.0mlを
加えて反応を停止させ、セライト濾過し、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、
減圧留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(100g、溶出液;トルエ
ン/酢酸エチル=15/1)により精製して、標記目的
化合物(化合物73)909mg(収率76.0%)を
得た。
【0242】 Rf=0.54(トルエン/酢酸エチル=6/1) 〔α〕24 D −14.4°(c=1.11,CHC
l3 ) 元素分析値(C75H89NO17Siとして): 計算値(%) C,69.05 H,6.88 N,1.07 実測値(%) C,68.99 H,6.71 N,1.17。
l3 ) 元素分析値(C75H89NO17Siとして): 計算値(%) C,69.05 H,6.88 N,1.07 実測値(%) C,68.99 H,6.71 N,1.17。
【0243】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.61−7.89(4H,フタル
基),7.11−7.46(25H,ベンジル×5),
5.68(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.5
0(1H,d,J=3.7Hz,1″−H),5.11
(1H,d,J=8.0Hz,1−H),2.98(2
H,m,−CH2 CH 2 −OCH2 ),1.43−1.
97((8H,シクロペンチル環H),1.14(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 ),−0.0
6,0.33(1H×2,各m,SiCH2 −),−
0.35(9H,s,(CH3 )3 Si−)。
CDCl3 ):7.61−7.89(4H,フタル
基),7.11−7.46(25H,ベンジル×5),
5.68(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.5
0(1H,d,J=3.7Hz,1″−H),5.11
(1H,d,J=8.0Hz,1−H),2.98(2
H,m,−CH2 CH 2 −OCH2 ),1.43−1.
97((8H,シクロペンチル環H),1.14(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 ),−0.0
6,0.33(1H×2,各m,SiCH2 −),−
0.35(9H,s,(CH3 )3 Si−)。
【0244】13C−NMR(50MHZ、CDCl3 、
δppm):95.4(JCH=172.2Hz),9
7.5(JCH=156,4Hz)、100.7(JCH=
153.4Hz)。
δppm):95.4(JCH=172.2Hz),9
7.5(JCH=156,4Hz)、100.7(JCH=
153.4Hz)。
【0245】
【参考例43】アリール O−(2,3,4−トリ−O
−ベンジル−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−
O−(6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−6−O−ベンジル−2−デオキシ−
2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物
74)の製造 化合物73の854mgをTHFに溶かした溶液12m
lに、0℃で60%トリフルオロ酢酸水溶液6mlを加
えて、以後40℃で4時間攪拌した。反応液を飽和重曹
水にあけて、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
し、MgSO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(25g、溶出液;ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に
より精製して、標記目的化合物(化合物74)645m
g(収率88.9%)を得た。
−ベンジル−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−
O−(6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−6−O−ベンジル−2−デオキシ−
2−フタルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物
74)の製造 化合物73の854mgをTHFに溶かした溶液12m
lに、0℃で60%トリフルオロ酢酸水溶液6mlを加
えて、以後40℃で4時間攪拌した。反応液を飽和重曹
水にあけて、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
し、MgSO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(25g、溶出液;ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に
より精製して、標記目的化合物(化合物74)645m
g(収率88.9%)を得た。
【0246】 Rf=0.43(ヘキサン/酢酸エチル=2/3) 〔α〕25 D −37.3°(c=1.15,CHC
l3 ) 元素分析値(C64H69NO16・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,68.80 H,6.32 N,1.25 実測値(%) C,68.76 H,6.19 N,1.22。
l3 ) 元素分析値(C64H69NO16・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,68.80 H,6.32 N,1.25 実測値(%) C,68.76 H,6.19 N,1.22。
【0247】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.61−7.90(4H,フタル
基),7.12−7.48(25H,ベンジル×5),
5.73(1H,m,CH2 =CHCH2 −),1.1
0(3H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
CDCl3 ):7.61−7.90(4H,フタル
基),7.12−7.48(25H,ベンジル×5),
5.73(1H,m,CH2 =CHCH2 −),1.1
0(3H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
【0248】
【参考例44】アリール O−(2,3,4−トリ−O
−ベンジル−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−
O−(3,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンジル−
β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−
アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタ
ルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物75)の
製造 化合物74の654mgをピリジンに溶かした溶液12
mlに、無水酢酸6ml及びDMAP30mgを加え
て、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧留去後、水に
あけて酢酸エチルで抽出し、次いで飽和重曹水及び飽和
食塩水で順次洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、減圧留去
して、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(25g、溶出液;n−ヘキサン/酢
酸エチル=2/1→3/2)により精製して、標記目的
化合物(化合物75)674mg(収率92.5%)を
得た。
−ベンジル−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−
O−(3,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンジル−
β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−
アセチル−6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタ
ルイミド−β−D−グルコピラノシド(化合物75)の
製造 化合物74の654mgをピリジンに溶かした溶液12
mlに、無水酢酸6ml及びDMAP30mgを加え
て、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧留去後、水に
あけて酢酸エチルで抽出し、次いで飽和重曹水及び飽和
食塩水で順次洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、減圧留去
して、粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(25g、溶出液;n−ヘキサン/酢
酸エチル=2/1→3/2)により精製して、標記目的
化合物(化合物75)674mg(収率92.5%)を
得た。
【0249】 Rf=0.44(n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2) 〔α〕25 D −41.1°(c=1.22,CHC
l3 ) 元素分析値(C70H75NO19として): 計算値(%) C,68.11 H,6.12 N,1.13 実測値(%) C,67.61 H,5.84 N,1.15。
l3 ) 元素分析値(C70H75NO19として): 計算値(%) C,68.11 H,6.12 N,1.13 実測値(%) C,67.61 H,5.84 N,1.15。
【0250】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.65−7.91(4H,フタル
基),7.18−7.46(25H,ベンジル×5),
5.70(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.6
6(1H,dd,J=9.2,10.8Hz,3−
H),5.31(1H,d,J=7.8Hz,1−
H),5.32(1H,d,J=4.0Hz,4′−
H),5.24(1H,d,J=3.6Hz,1″−
H),4.88(1H,dd,J=3.5,10.0H
z,3′−H),4.29(1H,dd,J=8.4,
10.8Hz,2−H),1.80,1.82,1.9
1(3H×3,各s,CH3 CO−),1.25(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
CDCl3 ):7.65−7.91(4H,フタル
基),7.18−7.46(25H,ベンジル×5),
5.70(1H,m,CH2 =CHCH2 −),5.6
6(1H,dd,J=9.2,10.8Hz,3−
H),5.31(1H,d,J=7.8Hz,1−
H),5.32(1H,d,J=4.0Hz,4′−
H),5.24(1H,d,J=3.6Hz,1″−
H),4.88(1H,dd,J=3.5,10.0H
z,3′−H),4.29(1H,dd,J=8.4,
10.8Hz,2−H),1.80,1.82,1.9
1(3H×3,各s,CH3 CO−),1.25(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
【0251】13C−NMR(50MHz、CDCl3 ) 169.7,170.0,170.0(CH 3 CO−×
3),97.2,97.4,100.4(1,1′,
1″−C),54.7,67.0,67.2,67.
6,67.8,69.9,70.6,71.4,72.
2,72.6,73.0,73.3,73.5,73.
6,73.7,74.8,75.0,77.9,79.
0,20.5,20.8(CH3 CO−×3),16.
4(5″−CH3 )
3),97.2,97.4,100.4(1,1′,
1″−C),54.7,67.0,67.2,67.
6,67.8,69.9,70.6,71.4,72.
2,72.6,73.0,73.3,73.5,73.
6,73.7,74.8,75.0,77.9,79.
0,20.5,20.8(CH3 CO−×3),16.
4(5″−CH3 )
【0252】
【参考例45】O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル
−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(3,
4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−
6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−
β−D−グルコピラノース(化合物76)の製造 イリジウムコンプレックス23mgの乾燥THF溶液5
mlをH2 で置換して10分間攪拌した。溶液の色は赤
から無色透明に変わった。アルゴンで置換後、化合物7
5の674mgを乾燥THFに溶かした溶液13mlを
加えて、室温で3時間攪拌し、反応液を減圧留去後、−
10℃でヨウ素277mgを含む含水THF20ml
(水4ml−THF16ml)を加えて、−10〜0℃
で1時間攪拌した。反応液を0℃下、飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈後、飽和重曹水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、
減圧留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(35g、溶出液;n−ヘキ
サン/酢酸エチル=2/1)により精製して、標記目的
化合物(化合物76)578mg(収率88.6%)を
得た。
−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(3,
4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−
6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−
β−D−グルコピラノース(化合物76)の製造 イリジウムコンプレックス23mgの乾燥THF溶液5
mlをH2 で置換して10分間攪拌した。溶液の色は赤
から無色透明に変わった。アルゴンで置換後、化合物7
5の674mgを乾燥THFに溶かした溶液13mlを
加えて、室温で3時間攪拌し、反応液を減圧留去後、−
10℃でヨウ素277mgを含む含水THF20ml
(水4ml−THF16ml)を加えて、−10〜0℃
で1時間攪拌した。反応液を0℃下、飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈後、飽和重曹水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、
減圧留去して、粗生成物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(35g、溶出液;n−ヘキ
サン/酢酸エチル=2/1)により精製して、標記目的
化合物(化合物76)578mg(収率88.6%)を
得た。
【0253】 Rf=0.41(n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 〔α〕25 D −29.7°(c=1.10,CHC
l3 ) 元素分析値(C67H71NO19・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,66.88 H,6.03 N,1.16 実測値(%) C,66.92 H,5.88 N,1.20。
l3 ) 元素分析値(C67H71NO19・1/2H2 Oとして): 計算値(%) C,66.88 H,6.03 N,1.16 実測値(%) C,66.92 H,5.88 N,1.20。
【0254】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.62−7.92(4H,フタル
基),7.16−7.44(25H,ベンジル×5),
5.72(1H,dd,J=9.2,10.8Hz,3
−H),5.49(1H,dd,J=8.2,8.2H
z,1−H),5.31(1H,d,J=3.4Hz,
4′−H),5.23(1H,d,J=3.6Hz,
1″−H),4.84(1H,dd,J=3.4,1
0.0Hz,3′−H),1.80,1.82,1.9
1(3H×3,各s,CH3 CO−),1.23(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
CDCl3 ):7.62−7.92(4H,フタル
基),7.16−7.44(25H,ベンジル×5),
5.72(1H,dd,J=9.2,10.8Hz,3
−H),5.49(1H,dd,J=8.2,8.2H
z,1−H),5.31(1H,d,J=3.4Hz,
4′−H),5.23(1H,d,J=3.6Hz,
1″−H),4.84(1H,dd,J=3.4,1
0.0Hz,3′−H),1.80,1.82,1.9
1(3H×3,各s,CH3 CO−),1.23(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
【0255】13C−NMR(50MHz、CDCl3 ) 169.7,169.9,170.0(CH 3 CO−×
3),167.9(フタル基),92.8,97.2,
100.3(1,1′,1″−C),67.0,67.
3,67.6,67.8,70.4,71.3,72.
2,72.5,73.0,73.3,73.4,73.
5,74.8,74.9,78.9,56.3,20.
48,20.53,20.7(CH3 CO−×3),1
6.4(5″−CH3 )
3),167.9(フタル基),92.8,97.2,
100.3(1,1′,1″−C),67.0,67.
3,67.6,67.8,70.4,71.3,72.
2,72.5,73.0,73.3,73.4,73.
5,74.8,74.9,78.9,56.3,20.
48,20.53,20.7(CH3 CO−×3),1
6.4(5″−CH3 )
【0256】
【参考例46】O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル
−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(3,
4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−
6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−
β−D−グルコピラノシル フロライド(化合物77)
の製造 化合物76の631mgを乾燥EDCに溶解した溶液8
mlに、−30℃でDAST91μlを加え、以後−1
0℃で1時間攪拌した。反応液を冷飽和重曹水にあけ
て、CH2 Cl2 で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、Na
2 SO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を得た。こ
のものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(33
g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)によ
り精製して、標記目的化合物(化合物77)585mg
(収率92.6%)を得た。
−α−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(3,
4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−
6−O−ベンジル−2−デオキシ−2−フタルイミド−
β−D−グルコピラノシル フロライド(化合物77)
の製造 化合物76の631mgを乾燥EDCに溶解した溶液8
mlに、−30℃でDAST91μlを加え、以後−1
0℃で1時間攪拌した。反応液を冷飽和重曹水にあけ
て、CH2 Cl2 で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、Na
2 SO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を得た。こ
のものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(33
g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)によ
り精製して、標記目的化合物(化合物77)585mg
(収率92.6%)を得た。
【0257】 Rf=0.54(n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1) 〔α〕24 D −30.5°(c=1.00,CHC
l3 ) High Resolution −MS(C67H70FNO18(Li)+
として): 計算値 1202.4750 実測値 1202.4740。
l3 ) High Resolution −MS(C67H70FNO18(Li)+
として): 計算値 1202.4750 実測値 1202.4740。
【0258】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.65−7.93(4H,フタル
基),7.18−7.48(25H,ベンジル×5),
6.00(1H,dd,J=7.8,52.8Hz,1
−H),5.68(1H,dd,J=9.3,10.7
Hz,3−H),5.32(1H,d,J=3.4H
z,4′−H),5.23(1H,d,J=3.6H
z,1″−H),4.87(1H,dd,J=3.4,
10.0Hz,3′−H),1.81,1.83,1.
91(3H×3,各s,CH3 CO−),1.22(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
CDCl3 ):7.65−7.93(4H,フタル
基),7.18−7.48(25H,ベンジル×5),
6.00(1H,dd,J=7.8,52.8Hz,1
−H),5.68(1H,dd,J=9.3,10.7
Hz,3−H),5.32(1H,d,J=3.4H
z,4′−H),5.23(1H,d,J=3.6H
z,1″−H),4.87(1H,dd,J=3.4,
10.0Hz,3′−H),1.81,1.83,1.
91(3H×3,各s,CH3 CO−),1.22(3
H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 )。
【0259】
【参考例47】8−ベンジルオキシカルボオクチル O
−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−L−フコピ
ラノシル)−(1→2)−O−(3,4−ジ−O−アセ
チル−6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物78)の製造 乾燥済(0.1mmHg、160℃、3時間)のモレキ
ュラーシーブス4A粉末2.0gにAgOTf149m
g及びSnCl2 110mgを加えた後、−15℃で化
合物77の578mg及び化合物40の166mgを乾
燥EDCに溶かした溶液15mlを加えた。以後−15
〜−10℃で30分間、室温で3時間攪拌した。途中で
化合物40の28mgを追加した。0℃下トリエチルア
ミン1mlを反応液に加え、セライト濾過した。濾液を
CH2 Cl2 で希釈後、飽和食塩水で2回洗浄し、Na
2 SO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を得た。こ
のものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(42
g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=7:3→2:
1)により精製して、標記目的化合物(化合物78)6
26mg(収率89.9%)を得た。
−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−L−フコピ
ラノシル)−(1→2)−O−(3,4−ジ−O−アセ
チル−6−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−3−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−2−デオキシ−2−フタルイミド−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物78)の製造 乾燥済(0.1mmHg、160℃、3時間)のモレキ
ュラーシーブス4A粉末2.0gにAgOTf149m
g及びSnCl2 110mgを加えた後、−15℃で化
合物77の578mg及び化合物40の166mgを乾
燥EDCに溶かした溶液15mlを加えた。以後−15
〜−10℃で30分間、室温で3時間攪拌した。途中で
化合物40の28mgを追加した。0℃下トリエチルア
ミン1mlを反応液に加え、セライト濾過した。濾液を
CH2 Cl2 で希釈後、飽和食塩水で2回洗浄し、Na
2 SO4 で乾燥し、減圧留去して、粗生成物を得た。こ
のものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(42
g、溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=7:3→2:
1)により精製して、標記目的化合物(化合物78)6
26mg(収率89.9%)を得た。
【0260】 Rf=0.45(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1) 〔α〕24 D −40.7°(c=1.15,CHC
l3 ) High Resolution −MS(C83H93NO21(Li)+と
して): 計算値 1446.6542 実測値 1446.6470。
l3 ) High Resolution −MS(C83H93NO21(Li)+と
して): 計算値 1446.6542 実測値 1446.6470。
【0261】1H−NMR(200MHz,δppm、
CDCl3 ):7.62−7.90(4H,フタル
基),7.18−7.45(30H,ベンジル),5.
66(1H,dd,J=9.4,10.6Hz,3−
H),5.33(1H,d,J=3.4Hz,4′−
H),5.26(1H,d,J=8.8Hz,1−
H),5.25(1H,d,J=2.9Hz,1″−
H),5.11(2H,s,CO2 CH 2 −),4.8
8(1H,dd,J=3.4,10.0Hz,3′−
H),2.27(2H,t,J=7.5Hz,−CH 2
−CO2 −),1.80,1.83,1.92(3H×
3,各s,CH3 CO−),1.26(3H,d,J=
6.6Hz,5″−CH3 ),0.88−1.68(1
2H,−CH2 −×6)。
CDCl3 ):7.62−7.90(4H,フタル
基),7.18−7.45(30H,ベンジル),5.
66(1H,dd,J=9.4,10.6Hz,3−
H),5.33(1H,d,J=3.4Hz,4′−
H),5.26(1H,d,J=8.8Hz,1−
H),5.25(1H,d,J=2.9Hz,1″−
H),5.11(2H,s,CO2 CH 2 −),4.8
8(1H,dd,J=3.4,10.0Hz,3′−
H),2.27(2H,t,J=7.5Hz,−CH 2
−CO2 −),1.80,1.83,1.92(3H×
3,各s,CH3 CO−),1.26(3H,d,J=
6.6Hz,5″−CH3 ),0.88−1.68(1
2H,−CH2 −×6)。
【0262】13C−NMR(50MHz、CDCl3 ) 173.5(−COOBn),169.7,170.
0,170.0(CH 3 CO−×3),167.8(フ
タロイルのカルボニル),97.2,98.3,10
0.4(1,1′,1″−C),54.7,66.0,
67.0,67.2,67.8,69.8,70.7,
71.4,72.1,72.6,73.0,73.3,
73.5,73.7,73.8,74.8,75.1,
77.9,79.0,24.8,25.8,28.8
7,28.92,29.0,29.2,34.2,3
4.3,20.5,20.6,20.8(CH3 CO−
×3),16.5(5″−CH3 )
0,170.0(CH 3 CO−×3),167.8(フ
タロイルのカルボニル),97.2,98.3,10
0.4(1,1′,1″−C),54.7,66.0,
67.0,67.2,67.8,69.8,70.7,
71.4,72.1,72.6,73.0,73.3,
73.5,73.7,73.8,74.8,75.1,
77.9,79.0,24.8,25.8,28.8
7,28.92,29.0,29.2,34.2,3
4.3,20.5,20.6,20.8(CH3 CO−
×3),16.5(5″−CH3 )
【0263】
【参考例48】8−カルボキシオクチル O−(α−L
−フコピラノシル)−(1→2)−O−(3,4−ジ−
O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−3−O−アセチル−2−デオキシ−2−フタルイ
ミド−β−D−グルコピラノシド(化合物79)の製造 化合物78の625mgをメタノール10ml−酢酸5
ml混合溶媒に溶かし、これに10%パラジウム−炭素
125mgをメタノール5mlにまぶして加えた。水素
を添加しながら一昼夜室温で攪拌し、反応液をセライト
濾過後、減圧留去して、粗生成物を得た。このものをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、溶出液;
クロロホルム/メタノール/H2 O=10/3/1)に
より精製して、標記目的化合物(化合物79)284m
g(収率72.7%)を得た。
−フコピラノシル)−(1→2)−O−(3,4−ジ−
O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−3−O−アセチル−2−デオキシ−2−フタルイ
ミド−β−D−グルコピラノシド(化合物79)の製造 化合物78の625mgをメタノール10ml−酢酸5
ml混合溶媒に溶かし、これに10%パラジウム−炭素
125mgをメタノール5mlにまぶして加えた。水素
を添加しながら一昼夜室温で攪拌し、反応液をセライト
濾過後、減圧留去して、粗生成物を得た。このものをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(30g、溶出液;
クロロホルム/メタノール/H2 O=10/3/1)に
より精製して、標記目的化合物(化合物79)284m
g(収率72.7%)を得た。
【0264】Rf=0.49(ジクロロメタン/メタノ
ール/H2 O=7/3/1(下層) 〔α〕24 D −49.3°(c=0.97,メタノー
ル) 元素分析値(C41H57NO21・H2 Oとして): 計算値(%) C,53.65 H,6.48 N,1.53 実測値(%) C,53.46 H,6.49 N,1.55。
ール/H2 O=7/3/1(下層) 〔α〕24 D −49.3°(c=0.97,メタノー
ル) 元素分析値(C41H57NO21・H2 Oとして): 計算値(%) C,53.65 H,6.48 N,1.53 実測値(%) C,53.46 H,6.49 N,1.55。
【0265】1H−NMR(200MHz,δppm、
DMSO−d6 ):7.83−8.02(4H,フタル
基),5.58(1H,dd,J=9.2,10.6H
z,3′−H),5.24(1H,d,J=3.2H
z,4′−H),5.17(1H,d,J=8.2H
z,1−H),4.96(1H,dd,J=3.2,1
0.2Hz,3′−H),4.77(1H,d,J=
3.2Hz,1″−H),4.58(1H,d,J=
7.6Hz,1′−H),2.10(2H,t,J=
7.4Hz,−CH 2 COOH),1.84,1.9
2,2.04(3H×3,各s,CH3 CO−×3),
1.21−1.42(4H,−CH2−×2),1.1
4(3H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 ),0.
63−1.07(8H,−CH2 −×4)。
DMSO−d6 ):7.83−8.02(4H,フタル
基),5.58(1H,dd,J=9.2,10.6H
z,3′−H),5.24(1H,d,J=3.2H
z,4′−H),5.17(1H,d,J=8.2H
z,1−H),4.96(1H,dd,J=3.2,1
0.2Hz,3′−H),4.77(1H,d,J=
3.2Hz,1″−H),4.58(1H,d,J=
7.6Hz,1′−H),2.10(2H,t,J=
7.4Hz,−CH 2 COOH),1.84,1.9
2,2.04(3H×3,各s,CH3 CO−×3),
1.21−1.42(4H,−CH2−×2),1.1
4(3H,d,J=6.4Hz,5″−CH3 ),0.
63−1.07(8H,−CH2 −×4)。
【0266】
【参考例49】8−カルボメトキシオクチル O−(α
−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセトアミド
−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合物8
0)の製造 化合物79の251mgを2%ヒドラジン−エタノール
溶液20mlに溶かし、3時間加熱還流した。反応液を
減圧留去して、粗生成物を得た。このものを乾燥メタノ
ール16mlに溶かし、0℃下、無水酢酸0.8mlを
加えて、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧留去し
て、粗生成物を得た。このものをセファデックスLH−
20(300ml、溶出液;メタノール/H2 O=4/
1)により精製した後、メタノール30mlに溶解さ
せ、CH2 N2 /ジエチルエーテル35mlを加えて1
時間放置し、次いで反応液を減圧留去して、粗生成物を
得た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(25g、CH2 Cl2 /メタノール/H2 O=10/
3/1(下層))によって精製して、標記目的化合物
(化合物80)156mg(収率79.9%)を得た。
−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセトアミド
−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合物8
0)の製造 化合物79の251mgを2%ヒドラジン−エタノール
溶液20mlに溶かし、3時間加熱還流した。反応液を
減圧留去して、粗生成物を得た。このものを乾燥メタノ
ール16mlに溶かし、0℃下、無水酢酸0.8mlを
加えて、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧留去し
て、粗生成物を得た。このものをセファデックスLH−
20(300ml、溶出液;メタノール/H2 O=4/
1)により精製した後、メタノール30mlに溶解さ
せ、CH2 N2 /ジエチルエーテル35mlを加えて1
時間放置し、次いで反応液を減圧留去して、粗生成物を
得た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(25g、CH2 Cl2 /メタノール/H2 O=10/
3/1(下層))によって精製して、標記目的化合物
(化合物80)156mg(収率79.9%)を得た。
【0267】Rf=0.44(CH2 Cl2 /メタノー
ル/H2 O=65/35/10(下層)) 元素分析値(C30H53NO17・5/2H2 Oとして): 計算値(%) C48.38 H7.85 N1.88 実測値(%) C48.24 H7.65 N1.8
8。
ル/H2 O=65/35/10(下層)) 元素分析値(C30H53NO17・5/2H2 Oとして): 計算値(%) C48.38 H7.85 N1.88 実測値(%) C48.24 H7.65 N1.8
8。
【0268】1H−NMR(200MHz,δppm、
DMSO−d6 +D2 O):7.85(1H,d,J=
8.2Hz,−NHCOCH3 ),5.05(1H,b
r.s,1″−H),4.34(1H,d,J=7.0
Hz,1−H又は1′−H),4.27(1H,d,J
=7.8Hz,1−H又は1′−H),4.01(1
H,5″−CH3 ),3.58(3H,s,−CO2 C
H 3 ),2.29(2H,t,J=7.2Hz,−CH
2 COOCH3 ),1.80(3H,s,CH3 CO
−),1.14−1.60(12H,−CH2 −×
6),1.07(3H,d,J=6.4Hz)。
DMSO−d6 +D2 O):7.85(1H,d,J=
8.2Hz,−NHCOCH3 ),5.05(1H,b
r.s,1″−H),4.34(1H,d,J=7.0
Hz,1−H又は1′−H),4.27(1H,d,J
=7.8Hz,1−H又は1′−H),4.01(1
H,5″−CH3 ),3.58(3H,s,−CO2 C
H 3 ),2.29(2H,t,J=7.2Hz,−CH
2 COOCH3 ),1.80(3H,s,CH3 CO
−),1.14−1.60(12H,−CH2 −×
6),1.07(3H,d,J=6.4Hz)。
【0269】
【参考例50】8−ヒドラジノカルボオクチル O−
(α−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(β−
D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセトア
ミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合
物81)の製造 化合物80の155mgをH2 NNH2 ・H2 O2.8
mlに溶かし、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧留
去後、エタノールで共沸させた(5回)。粗生成物をセ
ファデックスLH−20(100ml、溶出液;メタノ
ール/H2 O=1/4)により精製した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(10g、CH2 Cl2 /メ
タノール/H2 O=65/35/10(下層))によっ
て精製して、標記目的化合物(化合物81)142mg
(収率91.6%)を得た。
(α−L−フコピラノシル)−(1→2)−O−(β−
D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2−アセトア
ミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(化合
物81)の製造 化合物80の155mgをH2 NNH2 ・H2 O2.8
mlに溶かし、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧留
去後、エタノールで共沸させた(5回)。粗生成物をセ
ファデックスLH−20(100ml、溶出液;メタノ
ール/H2 O=1/4)により精製した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(10g、CH2 Cl2 /メ
タノール/H2 O=65/35/10(下層))によっ
て精製して、標記目的化合物(化合物81)142mg
(収率91.6%)を得た。
【0270】Rf=0.39(CH2 Cl2 /メタノー
ル/H2 O=6/4/1) 〔α〕24 D −73.7°(c=1.02,H2 O) 元素分析値(C29H53N3 O16・7/2H2 Oとして): 計算値(%) C,45.66 H,7.93 N,5.51 実測値(%) C,45.51 H,7.68 N,5.49。
ル/H2 O=6/4/1) 〔α〕24 D −73.7°(c=1.02,H2 O) 元素分析値(C29H53N3 O16・7/2H2 Oとして): 計算値(%) C,45.66 H,7.93 N,5.51 実測値(%) C,45.51 H,7.68 N,5.49。
【0271】1H−NMR(200MHz,δppm、
DMSO−d6 +D2 O):7.83(1H,d,J=
8.2Hz,−NHCOCH3 ),5.04(1H,b
r.s,1″−H),4.34(1H,d,J=7.2
Hz,1−H又は1′−H),4.27(1H,d,J
=7.6Hz,1−H又は1′−H),4.01(1
H,dd,J=6.0,12.2Hz,5″−H),
3.17(2H,br.s,−CO2 NHNH2 ),
2.01(2H,t,J=7.2Hz,−CH 2 CO
−),1.80(3H,s,CH3 CO−),1.22
−1.60(12H,−CH2 −×6),1.06(3
H,d,J=6.6Hz,5″−CH3 )。
DMSO−d6 +D2 O):7.83(1H,d,J=
8.2Hz,−NHCOCH3 ),5.04(1H,b
r.s,1″−H),4.34(1H,d,J=7.2
Hz,1−H又は1′−H),4.27(1H,d,J
=7.6Hz,1−H又は1′−H),4.01(1
H,dd,J=6.0,12.2Hz,5″−H),
3.17(2H,br.s,−CO2 NHNH2 ),
2.01(2H,t,J=7.2Hz,−CH 2 CO
−),1.80(3H,s,CH3 CO−),1.22
−1.60(12H,−CH2 −×6),1.06(3
H,d,J=6.6Hz,5″−CH3 )。
【0272】
【参考例51】 化合物38とBSAとの結合体(結合
体5)の製造 化合物38の16.4mgの乾燥DMF溶液0.4ml
に、−50℃〜−40℃下で、0.41M N2 O4 /
EDC溶液の140μlを加えて、−20℃〜−10℃
下で30分間攪拌した。BSA 50.3mgを緩衝液
(0.35MKHCO3 /0.08M Na2 B4 O7
(pH=9.0))5mlに溶かし、0℃で上記の反応
液に加えて、4℃で一夜攪拌した。このものをカラムク
ロマトグラフィーにより精製して、目的化合物(結合体
5)を得た。
体5)の製造 化合物38の16.4mgの乾燥DMF溶液0.4ml
に、−50℃〜−40℃下で、0.41M N2 O4 /
EDC溶液の140μlを加えて、−20℃〜−10℃
下で30分間攪拌した。BSA 50.3mgを緩衝液
(0.35MKHCO3 /0.08M Na2 B4 O7
(pH=9.0))5mlに溶かし、0℃で上記の反応
液に加えて、4℃で一夜攪拌した。このものをカラムク
ロマトグラフィーにより精製して、目的化合物(結合体
5)を得た。
【0273】
【参考例52】 化合物23とBSAとの結合体(結合
体3)の製造 化合物23の39mgをジメチルスルホキシド(DMS
O)1mlに溶かし、4M塩酸のジオキサン溶液205
μlとtert−ブチルニトライト18μlのDMSO溶液
100μlを加え、混合物を室温で30分間攪拌した。
出発物質がなくなったことをTLCで確認した後、スル
ファミックアシッド10mgのDMSO溶液100μl
を加え、15分間室温で攪拌した。
体3)の製造 化合物23の39mgをジメチルスルホキシド(DMS
O)1mlに溶かし、4M塩酸のジオキサン溶液205
μlとtert−ブチルニトライト18μlのDMSO溶液
100μlを加え、混合物を室温で30分間攪拌した。
出発物質がなくなったことをTLCで確認した後、スル
ファミックアシッド10mgのDMSO溶液100μl
を加え、15分間室温で攪拌した。
【0274】予めBSAの32mgを含むバッファ溶液
(0.08M Na2 B4 O7 と0.35M KHCO
3 より調整したもの;2ml)を用意し、これに上記反
応混合物を30分間を要して加えた。上記添加期間中、
反応液のpHは1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて
9.0〜9.3に調節した。反応混合物を室温で一夜攪
拌した後、ゲル濾過クロマトグラフィーにより精製し
て、塩交換を行なった。
(0.08M Na2 B4 O7 と0.35M KHCO
3 より調整したもの;2ml)を用意し、これに上記反
応混合物を30分間を要して加えた。上記添加期間中、
反応液のpHは1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて
9.0〜9.3に調節した。反応混合物を室温で一夜攪
拌した後、ゲル濾過クロマトグラフィーにより精製し
て、塩交換を行なった。
【0275】
【参考例53〜55】糖受容体−BSA結合体の製造 参考例51及び参考例52と同様にして、適当な出発原
料を用いて、以下の化合物を得た。
料を用いて、以下の化合物を得た。
【0276】参考例53…化合物22とBSAとの結合
体(結合体2) 参考例54…化合物37とBSAとの結合体(結合体
4) 参考例55…化合物81とBSAとの結合体(結合体
6)
体(結合体2) 参考例54…化合物37とBSAとの結合体(結合体
4) 参考例55…化合物81とBSAとの結合体(結合体
6)
【0277】
【参考例56】シアリルLec抗体の製造 (1)免疫原の調製 大腸癌細胞株LS174Tを0.1Mトリス緩衝液(p
H7.5)、2%トリトンX−100中で超音波破砕
後、4000rpm、30分間遠心分離を行ない、その
上清を回収した。この上清と6−0−Me Lec−B
SA(参考例52で得た結合体3)及びCMP−Neu
Acを混和後、37℃、15時間インキュベートし、抗
BSA抗体固相化カラム(ファルマシア社製、CNBr
活性化セファロース4Bを用いて作製)に添加した。P
BSでカラムを洗浄した後、1MNaClでカラムに結
合したBSA−糖結合体を溶出させ、これを免疫原とし
た。
H7.5)、2%トリトンX−100中で超音波破砕
後、4000rpm、30分間遠心分離を行ない、その
上清を回収した。この上清と6−0−Me Lec−B
SA(参考例52で得た結合体3)及びCMP−Neu
Acを混和後、37℃、15時間インキュベートし、抗
BSA抗体固相化カラム(ファルマシア社製、CNBr
活性化セファロース4Bを用いて作製)に添加した。P
BSでカラムを洗浄した後、1MNaClでカラムに結
合したBSA−糖結合体を溶出させ、これを免疫原とし
た。
【0278】(2)免疫方法及び抗体産生ハイブリドー
マの作製 上記(1)で得たBSA−糖結合体を不完全アジュバン
トと共に懸濁させた後、懸濁液をBalb/cマウスの
皮下に注射(約2μgBSA−糖結合体/100μl/
body)し、該注射を2週間おきに計3回実施し、そ
の後ポリエチレングリコールを用いた方法により、ミエ
ローマ細胞P3U1と融合させて、ハイブリドーマを得
た。
マの作製 上記(1)で得たBSA−糖結合体を不完全アジュバン
トと共に懸濁させた後、懸濁液をBalb/cマウスの
皮下に注射(約2μgBSA−糖結合体/100μl/
body)し、該注射を2週間おきに計3回実施し、そ
の後ポリエチレングリコールを用いた方法により、ミエ
ローマ細胞P3U1と融合させて、ハイブリドーマを得
た。
【0279】上記(1)で示した免疫原に反応し、結合
体3に反応しない抗体を得るために、両者を固相化した
イムノプレート(ヌンク社製)に、上記ハイブリドーマ
培養上清を反応させ、洗浄後、パーオキシダーゼ標識抗
マウスIgG+A+M(Zumed社製)を反応させて
発色させた。
体3に反応しない抗体を得るために、両者を固相化した
イムノプレート(ヌンク社製)に、上記ハイブリドーマ
培養上清を反応させ、洗浄後、パーオキシダーゼ標識抗
マウスIgG+A+M(Zumed社製)を反応させて
発色させた。
【0280】ここで得られたクローンから限界希釈法に
より、目的とする抗体を産生するクローンを選んだ。
尚、該抗体産生クローンの産生する目的抗体の最終的な
反応性は、α−(2→3)シアリルLec−BSA(C
hembiomed社製)固相化プレートを用いて調べ
た。
より、目的とする抗体を産生するクローンを選んだ。
尚、該抗体産生クローンの産生する目的抗体の最終的な
反応性は、α−(2→3)シアリルLec−BSA(C
hembiomed社製)固相化プレートを用いて調べ
た。
【0281】(3)抗体の反応性 上記(2)で得られた抗α−(2→3)シアリルLec
抗体(AST02:IgG、AST03:IgM)の反
応性を図1に示す。
抗体(AST02:IgG、AST03:IgM)の反
応性を図1に示す。
【0282】図1において、横軸は抗体濃度(μl/m
l)を、縦軸は492nmでの吸光度を示し、曲線
(1)はAST02(α−(2→3)シアリル−Lec
との反応)を、曲線(2)はAST03(α−(2→
3)シアリル−Lecとの反応)を、曲線(3)はAS
T02(結合体3との反応)を、曲線(4)はAST0
3(結合体3との反応)を、それぞれ示す。
l)を、縦軸は492nmでの吸光度を示し、曲線
(1)はAST02(α−(2→3)シアリル−Lec
との反応)を、曲線(2)はAST03(α−(2→
3)シアリル−Lecとの反応)を、曲線(3)はAS
T02(結合体3との反応)を、曲線(4)はAST0
3(結合体3との反応)を、それぞれ示す。
【0283】該図より、両抗体ともα−(2→3)シア
リルLecに強く反応するが、結合体3には、交叉しな
い抗体であることが判る。尚、α−(2→3)STの分
析には、AST03を用いた。
リルLecに強く反応するが、結合体3には、交叉しな
い抗体であることが判る。尚、α−(2→3)STの分
析には、AST03を用いた。
【0284】
【参考例57】シアリルLec抗体の 125I標識法 ボルトンハンター試薬( 125I、NEN社製)17.5
MBqをガラス試験管(12×75mm)に移し、溶媒
であるベンゼンを窒素ガスを吹き付けることにより揮発
させた。
MBqをガラス試験管(12×75mm)に移し、溶媒
であるベンゼンを窒素ガスを吹き付けることにより揮発
させた。
【0285】AST03抗体の70μg/70μl
(0.1M ナトリウムボーレート緩衝液(pH8.
5)溶液)を、先の試験管に加えて混和後、室温で90
分間静置反応させた。
(0.1M ナトリウムボーレート緩衝液(pH8.
5)溶液)を、先の試験管に加えて混和後、室温で90
分間静置反応させた。
【0286】反応終了後、100μg/100μl(水
中)のグリシン溶液を加え、室温で20分間静置反応さ
せた。
中)のグリシン溶液を加え、室温で20分間静置反応さ
せた。
【0287】上記反応液をG25カラム(1×40c
m)に移し、 125I標識画分を回収した。溶出液として
はPBS(0.1%チキンエッグアルブミン:OVA含
有)を用いた。
m)に移し、 125I標識画分を回収した。溶出液として
はPBS(0.1%チキンエッグアルブミン:OVA含
有)を用いた。
【0288】溶出パターンを図2に示す。
【0289】図2において、横軸はフラクションNo.
を、縦軸は標識活性(cpm,20μl/0.1分、左
軸)及び結合率(B/T(%)、右軸)を、それぞれ示
す。
を、縦軸は標識活性(cpm,20μl/0.1分、左
軸)及び結合率(B/T(%)、右軸)を、それぞれ示
す。
【0290】
【実施例1】 (1) 参考例で得た糖受容体としての結合体3の10
μl(0.5μg/チューブ)、CMP−NeuAc
(シグマ社製)10μl(30ナノモル/チューブ)、
検体10μl及び緩衝液(25mM ナトリウムカコデ
ィレート(pH6.5)、0.8%トリトンX−10
0、0.45mM GDP、17%グリセロール、1%
OVa)200μlを試験管中で、25℃下に18時間
インキュベートした。これに抗BSA抗体固相化ポリス
チレンビーズ(イムノケミカル社製)を1ケ入れ、室温
で2時間更にインキュベートした後、蒸留水5mlで3
回洗浄した。参考例で得た 125I標識抗シアリルLec
抗体AST03の希釈緩衝液溶液200μl(約100
000cpm;D−PBS(-) 、1%正常マウス血清、
0.1%Tween20、1M NaCl、0.05%
NaN3 )を加え、室温で2時間インキュベートした
後、ビーズを上記と同様にして洗浄し、ビーズに結合し
た抗体の放射活性をガンマーカウンターで測定した。
μl(0.5μg/チューブ)、CMP−NeuAc
(シグマ社製)10μl(30ナノモル/チューブ)、
検体10μl及び緩衝液(25mM ナトリウムカコデ
ィレート(pH6.5)、0.8%トリトンX−10
0、0.45mM GDP、17%グリセロール、1%
OVa)200μlを試験管中で、25℃下に18時間
インキュベートした。これに抗BSA抗体固相化ポリス
チレンビーズ(イムノケミカル社製)を1ケ入れ、室温
で2時間更にインキュベートした後、蒸留水5mlで3
回洗浄した。参考例で得た 125I標識抗シアリルLec
抗体AST03の希釈緩衝液溶液200μl(約100
000cpm;D−PBS(-) 、1%正常マウス血清、
0.1%Tween20、1M NaCl、0.05%
NaN3 )を加え、室温で2時間インキュベートした
後、ビーズを上記と同様にして洗浄し、ビーズに結合し
た抗体の放射活性をガンマーカウンターで測定した。
【0291】尚、検体としては、大腸癌手術症例8例の
摘出標本より癌組織(cancer)及び非癌部大腸粘
膜(normal)を採取し、これを2%トリトンX−
100を含むPBSで可溶化し、4000rpm、20
分間遠心分離した後の遠心上清を組織抽出液として使用
した。
摘出標本より癌組織(cancer)及び非癌部大腸粘
膜(normal)を採取し、これを2%トリトンX−
100を含むPBSで可溶化し、4000rpm、20
分間遠心分離した後の遠心上清を組織抽出液として使用
した。
【0292】得られた結果を図3に示す。
【0293】図3中、(A)は、上記により測定された
α−(2→3)ST活性の結果を、(B)及び(C)
は、同一検体につき、特開平3−15761号公報の記
載に準じて測定されたα−(1→3)フコシルトランス
フェラーゼ(α−(1→3)FT)活性及びα−(1→
4)フコシルトランスフェラーゼ(α−(1→4)F
T)活性の順次結果を、(D)は同一検体につき、セン
トコア社製CA19−9RIAキットに従い測定された
シアリルLea抗原の結果を、それぞれ示す。
α−(2→3)ST活性の結果を、(B)及び(C)
は、同一検体につき、特開平3−15761号公報の記
載に準じて測定されたα−(1→3)フコシルトランス
フェラーゼ(α−(1→3)FT)活性及びα−(1→
4)フコシルトランスフェラーゼ(α−(1→4)F
T)活性の順次結果を、(D)は同一検体につき、セン
トコア社製CA19−9RIAキットに従い測定された
シアリルLea抗原の結果を、それぞれ示す。
【0294】また図中、縦軸は大腸癌組織抽出液を標準
酵素として任意に単位を設定し、抽出液蛋白量当りに換
算した値(ユニット/mg蛋白)により表示された活性
を示す。
酵素として任意に単位を設定し、抽出液蛋白量当りに換
算した値(ユニット/mg蛋白)により表示された活性
を示す。
【0295】上記測定結果につき、癌部及び非癌部での
比較によれば、α−(2→3)ST活性にのみ有意差
(p<0.01)が認められた。また同一患者の癌部、
非癌部の比較では、α−(2→3)ST活性は、全例に
おいて癌部で高値を示したが、シアリルLea抗原では
1例、α−(1→3)FT及びα−(1→4)FTでは
いずれも3例において非癌部の方が高値を示した。
比較によれば、α−(2→3)ST活性にのみ有意差
(p<0.01)が認められた。また同一患者の癌部、
非癌部の比較では、α−(2→3)ST活性は、全例に
おいて癌部で高値を示したが、シアリルLea抗原では
1例、α−(1→3)FT及びα−(1→4)FTでは
いずれも3例において非癌部の方が高値を示した。
【0296】之等のことより、大腸組織においては、一
般にα−(1→4)FT活性が強く認められるが、癌化
によるシアリルLea抗原量の増加は、α−(2→3)
ST活性の上昇によるものであることが示唆される。ま
たこの酵素活性の上昇は癌化に強く関連するものである
ことも示された。
般にα−(1→4)FT活性が強く認められるが、癌化
によるシアリルLea抗原量の増加は、α−(2→3)
ST活性の上昇によるものであることが示唆される。ま
たこの酵素活性の上昇は癌化に強く関連するものである
ことも示された。
【0297】尚、α−(2→3)ST活性によって生成
される、1型糖鎖に属する糖鎖抗原であるシアリルLe
a抗原(シアリルα−(2→3)Lea抗原)は、癌の診
断分野における有用性が報告されている〔CANCER RESEA
RCH, 48, 3856-3863, July 1, 1988等〕。
される、1型糖鎖に属する糖鎖抗原であるシアリルLe
a抗原(シアリルα−(2→3)Lea抗原)は、癌の診
断分野における有用性が報告されている〔CANCER RESEA
RCH, 48, 3856-3863, July 1, 1988等〕。
【0298】(2) 上記大腸癌組織抽出液のα−(2
→3)ST活性を、特開平3−15761号公報に記載
の方法に従って、糖受容体としてLecを用いて測定し
た。その結果(比較例)を下記表1に示す。
→3)ST活性を、特開平3−15761号公報に記載
の方法に従って、糖受容体としてLecを用いて測定し
た。その結果(比較例)を下記表1に示す。
【0299】尚、表1には、蛋白換算で同量となるよう
に設定した糖受容体を使用した、上記(1)に従う本発
明測定法での結果を併記する。
に設定した糖受容体を使用した、上記(1)に従う本発
明測定法での結果を併記する。
【0300】
【表1】
【0301】上記表より、本発明方法においては、標準
品の各濃度においていずれも高い測定値(カウント)を
示すことが判る。
品の各濃度においていずれも高い測定値(カウント)を
示すことが判る。
【0302】一般に、RIA測定系においては、ブラン
ク値の最低2倍以上の測定値を示す点を最低感度とする
ことから、比較例においては、25ユニット/mlが最
低感度となり、これは本発明方法の最低感度(3.13
ユニット/ml)と比較して約8倍の差が認められた。
ク値の最低2倍以上の測定値を示す点を最低感度とする
ことから、比較例においては、25ユニット/mlが最
低感度となり、これは本発明方法の最低感度(3.13
ユニット/ml)と比較して約8倍の差が認められた。
【0303】尚、上記の結果を基にして作成した標準曲
線を図4に示す。
線を図4に示す。
【0304】図4中、縦軸は測定値(cpm)、横軸は
標準品の濃度(ユニット/ml)を示し、曲線(1)は
本発明方法を、曲線(2)は比較例をそれぞれ示す。
標準品の濃度(ユニット/ml)を示し、曲線(1)は
本発明方法を、曲線(2)は比較例をそれぞれ示す。
【0305】また、上記両方法によって、大腸癌組織抽
出液中のα−(2→3)ST活性を測定し、上記標準曲
線より算出した結果を下記表2に示す。
出液中のα−(2→3)ST活性を測定し、上記標準曲
線より算出した結果を下記表2に示す。
【0306】
【表2】
【0307】表2より、比較例の場合、ほとんどが測定
限界以下(N.D.:25ユニット/ml以下)となっ
たのに対して、本発明方法の場合のそれはわずか2例で
あることが判る。
限界以下(N.D.:25ユニット/ml以下)となっ
たのに対して、本発明方法の場合のそれはわずか2例で
あることが判る。
【0308】また、検体番号1及び検体番号2の癌部
は、本発明方法により60ユニット/ml以上のα−
(2→3)ST活性を有しており、従って、比較例の測
定感度内に入っているにもかかわらず、実際に比較例の
方法では測定限界以下となり測定不能であった。このこ
とは、比較例では、α−(2→6)ST活性の阻害を受
けて、α−(2→3)ST活性が検出不能となるかもし
くは測定値が低くでてしまうためであると考えられた。
は、本発明方法により60ユニット/ml以上のα−
(2→3)ST活性を有しており、従って、比較例の測
定感度内に入っているにもかかわらず、実際に比較例の
方法では測定限界以下となり測定不能であった。このこ
とは、比較例では、α−(2→6)ST活性の阻害を受
けて、α−(2→3)ST活性が検出不能となるかもし
くは測定値が低くでてしまうためであると考えられた。
【図1】参考例56で調製したシアリルLec抗体の反
応性を調べたグラフである。
応性を調べたグラフである。
【図2】参考例57で調製したシアリルLec抗体の
125I標識パターンを示すグラフである。
125I標識パターンを示すグラフである。
【図3】実施例1に従い本発明方法に従い測定されたα
−(2→3)STの活性の結果を示すグラフである。
−(2→3)STの活性の結果を示すグラフである。
【図4】実施例1に従い作成された標準曲線を示す。
フロントページの続き (72)発明者 矢澤 伸 群馬県前橋市天川大島1407 東前橋住宅R C2−106 (72)発明者 赤松 優 徳島県板野郡松茂町中喜来字群恵252−8 (72)発明者 立川 哲也 徳島県板野郡北島町高房字東野神ノ本13− 6
Claims (1)
- 【請求項1】糖供与体と糖受容体とを用いる糖転移酵素
の活性測定法において、糖供与体としてCMP−N−ア
セチルノイラミン酸を用い且つ糖受容体としてN−アセ
チルグルコサミン残基の6位が不活性化された1型糖鎖
を用いて、1型糖鎖のガラクトース非還元末端にシアル
酸をα−(2→3)位で結合するα−(2→3)シアル
酸転移酵素に特異的な活性を測定することを特徴とする
糖転移酵素の活性測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18829594A JPH0851998A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 糖転移酵素の活性測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18829594A JPH0851998A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 糖転移酵素の活性測定法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0851998A true JPH0851998A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16221124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18829594A Pending JPH0851998A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 糖転移酵素の活性測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0851998A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285446A (ja) * | 2002-07-08 | 2010-12-24 | Corixa Corp | 免疫エフェクターのアミノアルキルグルコサミニドホスフェートおよびジサッカライドの製造方法、ならびにその中間体 |
US20210085770A1 (en) * | 2019-09-23 | 2021-03-25 | Koranex Capital | Neoglycoconjugates as vaccines and therapeutic tools |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP18829594A patent/JPH0851998A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285446A (ja) * | 2002-07-08 | 2010-12-24 | Corixa Corp | 免疫エフェクターのアミノアルキルグルコサミニドホスフェートおよびジサッカライドの製造方法、ならびにその中間体 |
US20210085770A1 (en) * | 2019-09-23 | 2021-03-25 | Koranex Capital | Neoglycoconjugates as vaccines and therapeutic tools |
US11925680B2 (en) * | 2019-09-23 | 2024-03-12 | Koranex Capital | Neoglycoconjugates as vaccines and therapeutic tools |
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