JPH083763Y2 - 非接触型メカニカルシール - Google Patents
非接触型メカニカルシールInfo
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- JPH083763Y2 JPH083763Y2 JP1992062097U JP6209792U JPH083763Y2 JP H083763 Y2 JPH083763 Y2 JP H083763Y2 JP 1992062097 U JP1992062097 U JP 1992062097U JP 6209792 U JP6209792 U JP 6209792U JP H083763 Y2 JPH083763 Y2 JP H083763Y2
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- ring
- seal
- stationary
- seal ring
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/34—Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member
- F16J15/3464—Mounting of the seal
- F16J15/3468—Means for controlling the deformations of the contacting faces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばタービン,ブロ
ワ,遠心圧縮機等の主として気体(窒素,アルゴン,水
素,天然ガス,空気等)を扱う回転機器において好適に
使用される非接触型メカニカルシールに関するものであ
る。
ワ,遠心圧縮機等の主として気体(窒素,アルゴン,水
素,天然ガス,空気等)を扱う回転機器において好適に
使用される非接触型メカニカルシールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の非接触型メカニカルシー
ルとしては、シールケースを貫通する回転軸に固定され
た回転密封環と、シールケースにOリングを介して軸線
方向移動可能に且つ径方向変位不能に保持された保持環
と、保持環に焼嵌め,プレスイン等の手法により内嵌固
定された静止密封環と、シールケースと保持環との間に
介装されて、静止密封環を保持環を介して回転密封環へ
と押圧附勢するスプリングとを具備し、両密封環の対向
端面たる密封端面間を、回転側密封端面に設けた動圧発
生溝により動圧を発生させることによって、流体膜を介
在させた非接触状態に保持して、流体膜形成部分におい
て高圧流体領域と低圧流体領域(大気領域)とをシール
しうるように構成されたもの(以下「従来シール」とい
う)がよく知られている。
ルとしては、シールケースを貫通する回転軸に固定され
た回転密封環と、シールケースにOリングを介して軸線
方向移動可能に且つ径方向変位不能に保持された保持環
と、保持環に焼嵌め,プレスイン等の手法により内嵌固
定された静止密封環と、シールケースと保持環との間に
介装されて、静止密封環を保持環を介して回転密封環へ
と押圧附勢するスプリングとを具備し、両密封環の対向
端面たる密封端面間を、回転側密封端面に設けた動圧発
生溝により動圧を発生させることによって、流体膜を介
在させた非接触状態に保持して、流体膜形成部分におい
て高圧流体領域と低圧流体領域(大気領域)とをシール
しうるように構成されたもの(以下「従来シール」とい
う)がよく知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、回転密封
環,静止密封環,保持環は、その機能の違いから、夫
々、熱膨張係数,ヤング率の異なる異質材で構成されて
いる。例えば、回転密封環はWC,SiC等の超硬質材
で、静止密封環はカーボン等の比較的軟質材で、保持環
はSUS304,Ti等の金属材で構成されている。一
方、回転密封環,静止密封環,保持環には運転に伴う発
熱や機器のシステム圧によって熱歪や圧力歪が生じる
が、これらの歪量や歪状態は、構成材質の違いから相異
する。特に、構成材質上、保持環の歪量は極めて大き
い。
環,静止密封環,保持環は、その機能の違いから、夫
々、熱膨張係数,ヤング率の異なる異質材で構成されて
いる。例えば、回転密封環はWC,SiC等の超硬質材
で、静止密封環はカーボン等の比較的軟質材で、保持環
はSUS304,Ti等の金属材で構成されている。一
方、回転密封環,静止密封環,保持環には運転に伴う発
熱や機器のシステム圧によって熱歪や圧力歪が生じる
が、これらの歪量や歪状態は、構成材質の違いから相異
する。特に、構成材質上、保持環の歪量は極めて大き
い。
【0004】したがって、上記した如く静止密封環が保
持環に嵌合一体化されている従来シールにあっては、静
止密封環と保持環との接触部分においてそれらの歪が相
互に干渉することになる。このため、静止密封環につい
ては、保持環歪の影響を強く受けて、それ自身の歪とは
全く異なる歪状態を呈することなる。
持環に嵌合一体化されている従来シールにあっては、静
止密封環と保持環との接触部分においてそれらの歪が相
互に干渉することになる。このため、静止密封環につい
ては、保持環歪の影響を強く受けて、それ自身の歪とは
全く異なる歪状態を呈することなる。
【0005】しかも、静止密封環のシールケースに対す
る径方向保持が、直接的にはシールケースと保持環との
間に介在させた弾性部材たるOリングによって行なわれ
ていることから、甚だ不安定であり、圧力変動等によっ
て静止密封環が径方向に変位する等の虞れがある。ま
た、シールケースと保持環との間に介在させたOリング
が、流体圧力により、両者への圧接力を増大するように
圧縮変形されることから、高圧条件下では、保持環の軸
線方向移動、延いては静止密封環の追従性が損なわれる
虞れがある。
る径方向保持が、直接的にはシールケースと保持環との
間に介在させた弾性部材たるOリングによって行なわれ
ていることから、甚だ不安定であり、圧力変動等によっ
て静止密封環が径方向に変位する等の虞れがある。ま
た、シールケースと保持環との間に介在させたOリング
が、流体圧力により、両者への圧接力を増大するように
圧縮変形されることから、高圧条件下では、保持環の軸
線方向移動、延いては静止密封環の追従性が損なわれる
虞れがある。
【0006】これらのことから、従来シールでは、静止
側密封端面の平滑度,追従性及び回転側密封端面に対す
る同心度,平行度が損なわれて、密封端面間に発生する
動圧が不均一となったり、極端な場合には、動圧発生不
良や密封端面の局部的接触といった不測の事態を生じ
て、長期に亘って良好なシール機能を発揮し得ないとい
った問題がある。かかる問題は、特に高圧,高速条件下
において顕著となる。したがって、従来シールは、かか
る高圧,高速条件下では到底使用することができない。
側密封端面の平滑度,追従性及び回転側密封端面に対す
る同心度,平行度が損なわれて、密封端面間に発生する
動圧が不均一となったり、極端な場合には、動圧発生不
良や密封端面の局部的接触といった不測の事態を生じ
て、長期に亘って良好なシール機能を発揮し得ないとい
った問題がある。かかる問題は、特に高圧,高速条件下
において顕著となる。したがって、従来シールは、かか
る高圧,高速条件下では到底使用することができない。
【0007】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、静止密封環における密封端面の平滑度,追従性及び
回転側密封端面に対する同心度,平行度を適正に維持し
得て、高圧,高速条件下においても長期に亘って良好な
シール機能を発揮しうる非接触型メカニカルシールを提
供することを目的とするものである。
で、静止密封環における密封端面の平滑度,追従性及び
回転側密封端面に対する同心度,平行度を適正に維持し
得て、高圧,高速条件下においても長期に亘って良好な
シール機能を発揮しうる非接触型メカニカルシールを提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転軸に固定
された回転密封環と、シールケースにこれとの間をOリ
ングによりシールさせた状態で軸線方向移動可能に嵌挿
保持された保持環と、シールケースと保持環との間に介
装されたスプリングと、このスプリングにより保持環を
介して回転密封環へと押圧附勢された静止密封環とを具
備して、両密封環の対向端面間に動圧を発生させるよう
に構成されており、且つ両密封環及び保持環が夫々熱膨
張係数及びヤング率の異なる異質材で構成されている非
接触型メカニカルシールにおいて、上記の目的を達成す
べく、特に、静止密封環を、シールケースに、両者間に
流体の通過を許容する極く微小な隙間が形成されるすき
間ばめ程度の寸法公差をもって、軸線方向移動可能に且
つ径方向変位不能に直接的に嵌合保持させると共に、静
止密封環と保持環とを、その軸線方向における対向面間
にOリングを介在させることにより、シールされた非接
触状態に保持させておくことを提案するものである。
された回転密封環と、シールケースにこれとの間をOリ
ングによりシールさせた状態で軸線方向移動可能に嵌挿
保持された保持環と、シールケースと保持環との間に介
装されたスプリングと、このスプリングにより保持環を
介して回転密封環へと押圧附勢された静止密封環とを具
備して、両密封環の対向端面間に動圧を発生させるよう
に構成されており、且つ両密封環及び保持環が夫々熱膨
張係数及びヤング率の異なる異質材で構成されている非
接触型メカニカルシールにおいて、上記の目的を達成す
べく、特に、静止密封環を、シールケースに、両者間に
流体の通過を許容する極く微小な隙間が形成されるすき
間ばめ程度の寸法公差をもって、軸線方向移動可能に且
つ径方向変位不能に直接的に嵌合保持させると共に、静
止密封環と保持環とを、その軸線方向における対向面間
にOリングを介在させることにより、シールされた非接
触状態に保持させておくことを提案するものである。
【0009】
【作用】静止密封環と保持環とはスプリング及び流体圧
力によって強く押圧し合う状態に保持されているが、そ
の押圧は弾性材たるOリングを介して行われており、両
環の直接的な接触により行われているものでない。した
がって、両環の押圧部分においては各環の歪がOリング
により吸収されて相手環の歪と干渉することがないか
ら、両環の熱歪量,圧力歪量が異なるとしても、静止密
封環の歪分布が保持環の歪による影響を受けるようなこ
とがない。
力によって強く押圧し合う状態に保持されているが、そ
の押圧は弾性材たるOリングを介して行われており、両
環の直接的な接触により行われているものでない。した
がって、両環の押圧部分においては各環の歪がOリング
により吸収されて相手環の歪と干渉することがないか
ら、両環の熱歪量,圧力歪量が異なるとしても、静止密
封環の歪分布が保持環の歪による影響を受けるようなこ
とがない。
【0010】しかも、静止密封環のシールケースへの嵌
合保持を、保持環やOリングを介することなく、上記し
たすき間ばめ程度の寸法公差をもって直接的に行なって
いるから、圧力変動等に拘わらず静止密封環が径方向に
変位することがない。また、静止密封環がシールケース
に直接に嵌合保持されていて、両者の嵌合部分にその軸
線方向における相対運動を妨げるOリング等が一切介在
していないことから、静止密封環の軸線方向における移
動が円滑に行われ、密封流体や発生動圧の圧力変動に対
する追従性が良好となる。さらに、保持環は、シールケ
ースにOリングを介して保持されたものであり且つスプ
リングによる押圧力を直接受けるものであるから、圧力
変動等により軸線方向及び径方向において変位し易い不
安定なものであるが、かかる保持環の軸線方向及び径方
向における変位は、静止密封環と保持環との間に介在さ
れたOリングによって吸収され、静止密封環に悪影響を
及ぼすようなことがない。すなわち、静止密封環と保持
環との相対運動は、両環間に介在されたOリングの弾性
変形によって吸収されて相互に影響し合うことがない。
これらのことから、静止密封環は、圧力変動等に拘わら
ず、回転密封環に対する同心度,平滑度,追従性が適正
に維持されることになる。
合保持を、保持環やOリングを介することなく、上記し
たすき間ばめ程度の寸法公差をもって直接的に行なって
いるから、圧力変動等に拘わらず静止密封環が径方向に
変位することがない。また、静止密封環がシールケース
に直接に嵌合保持されていて、両者の嵌合部分にその軸
線方向における相対運動を妨げるOリング等が一切介在
していないことから、静止密封環の軸線方向における移
動が円滑に行われ、密封流体や発生動圧の圧力変動に対
する追従性が良好となる。さらに、保持環は、シールケ
ースにOリングを介して保持されたものであり且つスプ
リングによる押圧力を直接受けるものであるから、圧力
変動等により軸線方向及び径方向において変位し易い不
安定なものであるが、かかる保持環の軸線方向及び径方
向における変位は、静止密封環と保持環との間に介在さ
れたOリングによって吸収され、静止密封環に悪影響を
及ぼすようなことがない。すなわち、静止密封環と保持
環との相対運動は、両環間に介在されたOリングの弾性
変形によって吸収されて相互に影響し合うことがない。
これらのことから、静止密封環は、圧力変動等に拘わら
ず、回転密封環に対する同心度,平滑度,追従性が適正
に維持されることになる。
【0011】したがって、静止側密封端面の平滑度,追
従性や回転側密封端面に対する同心度,平行度が損なわ
れたりすることがなく、高圧,高速条件下においても良
好なシール機能を発揮しうる。
従性や回転側密封端面に対する同心度,平行度が損なわ
れたりすることがなく、高圧,高速条件下においても良
好なシール機能を発揮しうる。
【0012】なお、静止密封環と保持環との間はOリン
グにより良好に二次シールされることになる。また、ス
プリングによる押圧力は保持環からOリングを介して静
止密封環に与えられることから、静止密封環の回転密封
環への押圧力は適正に維持され、シール機能に何らの悪
影響も及ぼさない。
グにより良好に二次シールされることになる。また、ス
プリングによる押圧力は保持環からOリングを介して静
止密封環に与えられることから、静止密封環の回転密封
環への押圧力は適正に維持され、シール機能に何らの悪
影響も及ぼさない。
【0013】
【実施例】以下、本考案の構成を図1及び図2に示す実
施例に基づいて具体的に説明する。
施例に基づいて具体的に説明する。
【0014】この実施例の非接触型メカニカルシール
は、図1に示す如く、シールケース1と、シールケース
1を洞貫するタービン軸等の回転軸2に固定された回転
密封環3と、シールケース1に保持された保持環4と、
シールケース1と保持環4との間に介装された複数のス
プリング5と、回転密封環3に対向配置された静止密封
環6とを具備する。
は、図1に示す如く、シールケース1と、シールケース
1を洞貫するタービン軸等の回転軸2に固定された回転
密封環3と、シールケース1に保持された保持環4と、
シールケース1と保持環4との間に介装された複数のス
プリング5と、回転密封環3に対向配置された静止密封
環6とを具備する。
【0015】シールケース1は、図1に示す如く、円筒
状のガイド部1a及び円環状のリテーナ部1bとを有す
る。回転軸2は、ガイド部1a及びリテーナ部1bを同
心状に貫通する。
状のガイド部1a及び円環状のリテーナ部1bとを有す
る。回転軸2は、ガイド部1a及びリテーナ部1bを同
心状に貫通する。
【0016】回転密封環3はWC,SiC等の超硬質材
で構成されたもので、図2に示す如く、静止密封環6に
対向する端面3aにはスパイラル状等の適宜形状をなす
動圧発生溝3bが形成されている。この動圧発生溝3b
の作用により、両密封環3,6の相対回転に伴い動圧を
発生せしめて、両密封環3,6の対向端面たる密封端面
3a,6a間を流体膜を介在形成させた非接触状態に保
持する。この流体膜の形成部分において、高圧側密封流
体領域(例えば、タービン等の機内である高圧ガス領
域)Hと低圧側密封流体領域(例えば、タービン等の機
外である大気領域)Lとの間をシールする。
で構成されたもので、図2に示す如く、静止密封環6に
対向する端面3aにはスパイラル状等の適宜形状をなす
動圧発生溝3bが形成されている。この動圧発生溝3b
の作用により、両密封環3,6の相対回転に伴い動圧を
発生せしめて、両密封環3,6の対向端面たる密封端面
3a,6a間を流体膜を介在形成させた非接触状態に保
持する。この流体膜の形成部分において、高圧側密封流
体領域(例えば、タービン等の機内である高圧ガス領
域)Hと低圧側密封流体領域(例えば、タービン等の機
外である大気領域)Lとの間をシールする。
【0017】保持環4はSUS304,Ti等の金属材
で構成されたもので、図1に示す如く、円筒状の被保持
部4aと円環状の押圧部4bとを備えた断面L字形状に
成形されている。この保持環4は、図2に示す如く、被
保持部4aをシールケース1のリテーナ部1bの内周部
に第一Oリング7を介して嵌挿保持させることによっ
て、シールケース1に、これとの間を二次シールさせた
状態で、軸線方向移動可能に且つ径方向変位不能に保持
されている。なお、保持環4は、これに植設せる適当数
の回り止めピン8をシールケース1のリテーナ部1bに
係合させておくことにより、シールケース1に対して相
対回転不能とされている。
で構成されたもので、図1に示す如く、円筒状の被保持
部4aと円環状の押圧部4bとを備えた断面L字形状に
成形されている。この保持環4は、図2に示す如く、被
保持部4aをシールケース1のリテーナ部1bの内周部
に第一Oリング7を介して嵌挿保持させることによっ
て、シールケース1に、これとの間を二次シールさせた
状態で、軸線方向移動可能に且つ径方向変位不能に保持
されている。なお、保持環4は、これに植設せる適当数
の回り止めピン8をシールケース1のリテーナ部1bに
係合させておくことにより、シールケース1に対して相
対回転不能とされている。
【0018】各スプリング5は、図1及び図2に示す如
く、シールケース1のリテーナ部1bと保持環4の押圧
部4bとの間に介装されており、保持環4を軸線方向に
おいて回転密封環3に向かう方向に押圧附勢する。
く、シールケース1のリテーナ部1bと保持環4の押圧
部4bとの間に介装されており、保持環4を軸線方向に
おいて回転密封環3に向かう方向に押圧附勢する。
【0019】静止密封環6はカーボン等の比較的軟質材
で構成されたもので、図1及び図2に示す如く、シール
ケース1のガイド部1aに軸線方向移動可能に且つ径方
向変位不能に内嵌保持されている。すなわち、すき間ば
め程度の寸法公差(JIS−B0401)をもって静止
密封環6をガイド部1aに嵌合させてあり、静止密封環
6の外周面6bとガイド部1aの内周面1cとの間に
は、静止密封環6の径方向変位を阻止するも、その軸線
方向移動並びに流体の通過を許容する、極く微小な隙間
が形成されている。この隙間は静止密封環6の径やシー
ル条件等に応じて適宜に設定されるが、一般には、静止
密封環6の外径寸法とガイド部1aの内径寸法との差を
10〜100μm程度としておくことが好ましい。な
お、上記した如く、シールケース1と静止密封環6とを
すき間ばめ程度の寸法公差をもって嵌合させ、両者1,
6間に流体の通過を許容する微小な隙間を形成している
のは、静止密封環6の径方向変位を阻止しつつメカニカ
ルシール機能を妨げないようにするためである。すなわ
ち、両者1,6間にかかる隙間がない場合には、保持環
4と静止密封環6及びシールケース1との間がOリング
7,10で二次シールされているため、両密封端面3
a,6aによる環状シール部分の外周側(図3に示すも
のでは内周側)に閉塞空間が形成され、メカニカルシー
ル機能が阻害されるからである。
で構成されたもので、図1及び図2に示す如く、シール
ケース1のガイド部1aに軸線方向移動可能に且つ径方
向変位不能に内嵌保持されている。すなわち、すき間ば
め程度の寸法公差(JIS−B0401)をもって静止
密封環6をガイド部1aに嵌合させてあり、静止密封環
6の外周面6bとガイド部1aの内周面1cとの間に
は、静止密封環6の径方向変位を阻止するも、その軸線
方向移動並びに流体の通過を許容する、極く微小な隙間
が形成されている。この隙間は静止密封環6の径やシー
ル条件等に応じて適宜に設定されるが、一般には、静止
密封環6の外径寸法とガイド部1aの内径寸法との差を
10〜100μm程度としておくことが好ましい。な
お、上記した如く、シールケース1と静止密封環6とを
すき間ばめ程度の寸法公差をもって嵌合させ、両者1,
6間に流体の通過を許容する微小な隙間を形成している
のは、静止密封環6の径方向変位を阻止しつつメカニカ
ルシール機能を妨げないようにするためである。すなわ
ち、両者1,6間にかかる隙間がない場合には、保持環
4と静止密封環6及びシールケース1との間がOリング
7,10で二次シールされているため、両密封端面3
a,6aによる環状シール部分の外周側(図3に示すも
のでは内周側)に閉塞空間が形成され、メカニカルシー
ル機能が阻害されるからである。
【0020】さらに、静止密封環6と保持環4との間
は、図1及び図2に示す如く、両環4,6の軸線方向に
おける対向端面4c,6c間に第二Oリング9を介在さ
せることによって、二次シールされた非接触状態に保持
されている。
は、図1及び図2に示す如く、両環4,6の軸線方向に
おける対向端面4c,6c間に第二Oリング9を介在さ
せることによって、二次シールされた非接触状態に保持
されている。
【0021】すなわち、保持環4の押圧部4bの端面4
cに環状溝10を形成し、この環状溝10に第二Oリン
グ9を若干突出させた状態で嵌合保持させることによっ
て、静止密封環6を、スプリング5による附勢作用と相
俟って、保持環4との間に適当なクリアランス11を有
したシール状態で、回転密封環3へと押圧させるべく附
勢保持せしめている。ところで、環状溝10は、図2に
示す如く、内周側面10aのみをテーパとした蟻溝形状
とされていて、装置組付時や運転中の振動発生時,圧力
変動時等において第二Oリング9が環状溝10から脱落
するような不測の事態の発生を確実に防止している。勿
論、蟻溝10は、外周側面のみをテーパとした形状で
も、内外周側面をテーパとした形状でもよい。
cに環状溝10を形成し、この環状溝10に第二Oリン
グ9を若干突出させた状態で嵌合保持させることによっ
て、静止密封環6を、スプリング5による附勢作用と相
俟って、保持環4との間に適当なクリアランス11を有
したシール状態で、回転密封環3へと押圧させるべく附
勢保持せしめている。ところで、環状溝10は、図2に
示す如く、内周側面10aのみをテーパとした蟻溝形状
とされていて、装置組付時や運転中の振動発生時,圧力
変動時等において第二Oリング9が環状溝10から脱落
するような不測の事態の発生を確実に防止している。勿
論、蟻溝10は、外周側面のみをテーパとした形状で
も、内外周側面をテーパとした形状でもよい。
【0022】また、静止密封環6は、図2に示す如く、
これに保持環4の押圧部4bに植設せる適当数の回り止
めピン12を係合させておくことにより、保持環4に対
して相対回転不能とされている。なお、回り止めピン
8,12は共通のものとすることもできる。すなわち、
回り止めピン8を延長して、その延長端を静止密封環6
に係合させておく。
これに保持環4の押圧部4bに植設せる適当数の回り止
めピン12を係合させておくことにより、保持環4に対
して相対回転不能とされている。なお、回り止めピン
8,12は共通のものとすることもできる。すなわち、
回り止めピン8を延長して、その延長端を静止密封環6
に係合させておく。
【0023】以上のように構成された非接触型メカニカ
ルシールにあっては、静止密封環6と保持環4とが直接
的には接触しておらず、第二Oリング9を介して相互に
押圧し合う状態に保持されているから、その押圧部分に
おいては各環4,6の熱歪,圧力歪が弾性材である第二
Oリング9により吸収されて相互に干渉することがな
い。すなわち、静止密封環6の歪分布が保持環4の歪に
よる影響を受けるようなことがない。
ルシールにあっては、静止密封環6と保持環4とが直接
的には接触しておらず、第二Oリング9を介して相互に
押圧し合う状態に保持されているから、その押圧部分に
おいては各環4,6の熱歪,圧力歪が弾性材である第二
Oリング9により吸収されて相互に干渉することがな
い。すなわち、静止密封環6の歪分布が保持環4の歪に
よる影響を受けるようなことがない。
【0024】しかも、静止密封環6は、シールケース1
のガイド部1aに軸線方向移動可能ではあるが径方向変
位不能に嵌合保持されているから、静止側密封端面6a
の回転側密封端面3aに対する同心度,平行度が圧力変
化等によって損なわれことがない。ところで、保持環4
のシールケース1に対する径方向保持は、弾性材(Oリ
ング7)によって行なわれる不安定なものであるから、
圧力変動等によって保持環4が径方向に変位する場合も
ありうる。しかし、かかる場合においても、保持環4と
静止密封環6とが、第二Oリング9を介して軸線方向に
押し合うのみで、径方向における相対的な運動を何ら制
約されない関係にあることから、保持環4の変位が静止
密封環6に影響を及ぼすようなことは全くない。また、
第一Oリング7が高圧側密封流体領域Hの流体圧力によ
り軸線方向に圧縮されて、被保持部4a及びリテーナ部
1bに強く圧接されることにより、保持環4の軸線方向
移動が円滑に行われない状況下においても、静止密封環
6の軸線方向移動はその影響を受けることなく円滑に行
われ、静止密封環6追従性が損なわれることがない。
のガイド部1aに軸線方向移動可能ではあるが径方向変
位不能に嵌合保持されているから、静止側密封端面6a
の回転側密封端面3aに対する同心度,平行度が圧力変
化等によって損なわれことがない。ところで、保持環4
のシールケース1に対する径方向保持は、弾性材(Oリ
ング7)によって行なわれる不安定なものであるから、
圧力変動等によって保持環4が径方向に変位する場合も
ありうる。しかし、かかる場合においても、保持環4と
静止密封環6とが、第二Oリング9を介して軸線方向に
押し合うのみで、径方向における相対的な運動を何ら制
約されない関係にあることから、保持環4の変位が静止
密封環6に影響を及ぼすようなことは全くない。また、
第一Oリング7が高圧側密封流体領域Hの流体圧力によ
り軸線方向に圧縮されて、被保持部4a及びリテーナ部
1bに強く圧接されることにより、保持環4の軸線方向
移動が円滑に行われない状況下においても、静止密封環
6の軸線方向移動はその影響を受けることなく円滑に行
われ、静止密封環6追従性が損なわれることがない。
【0025】したがって、静止側密封端面6aの平滑
度,追従性及び回転側密封端面3aに対する同心度,平
行度が損なわれたりすることがなく、高圧,高速の条件
下においても、長期に亘って良好なシール機能が発揮さ
れる。
度,追従性及び回転側密封端面3aに対する同心度,平
行度が損なわれたりすることがなく、高圧,高速の条件
下においても、長期に亘って良好なシール機能が発揮さ
れる。
【0026】ところで、保持環4と静止密封環6とは直
接的には接触していないものの、第二Oリング9を介し
て相互に押圧し合う状態に保持されることから、両環
4,6間は第二Oリング9により確実にシールされるこ
とになる。また、回転軸2の軸振れ時や静止側密封要素
4,6の追従時においては、これに伴う静止側密封要素
4,6の軸線方向変位が第一Oリング7により吸収,対
処されることになり、第二Oリング9に負荷を与えるこ
とがない。したがって、第二Oリング9による保持環歪
の吸収機能は、軸振れ等によっては影響を受けることが
ない。
接的には接触していないものの、第二Oリング9を介し
て相互に押圧し合う状態に保持されることから、両環
4,6間は第二Oリング9により確実にシールされるこ
とになる。また、回転軸2の軸振れ時や静止側密封要素
4,6の追従時においては、これに伴う静止側密封要素
4,6の軸線方向変位が第一Oリング7により吸収,対
処されることになり、第二Oリング9に負荷を与えるこ
とがない。したがって、第二Oリング9による保持環歪
の吸収機能は、軸振れ等によっては影響を受けることが
ない。
【0027】なお、本考案に係る非接触型メカニカルシ
ールは上記実施例に限定されるものではなく、本考案の
基本原理を逸脱しない範囲において適宜に改良,変更す
ることができる。例えば、第二Oリング9を設ける径方
向位置や両環4,6間のクリアランス11は、構成部材
の形状や流体圧力等の条件に応じて適宜に設定される。
特に、第二Oリング9の径方向位置は、静止密封環6に
ついての保持環歪の吸収機能や保持環4を介しての回転
密封環3への押圧機能を考慮して、適宜に設定される。
また、両密封端面3a,6a間に動圧を発生させるため
の手段も任意である。さらに、図3に示す如く、シール
ケース1に、リテーナ部1bから保持環4を貫通して静
止密封環6の内周部へと延びる円筒状ガイド部1dを形
成して、静止密封環6の内周面6dをこのガイド部1d
の外周面1eに嵌合させることによって、静止密封環6
をシールケース1に軸線方向移動可能に且つ径方向変位
不能に内嵌保持させておくようにしてもよい。この場合
においても、すき間ばめ程度の寸法公差(JIS−B0
401)をもって静止密封環6をガイド部1dに嵌合さ
せておき、静止密封環6の内周面6dとガイド部1dの
外周面1eとの間には、静止密封環6の径方向変位を阻
止するも、その軸線方向移動並びに流体の通過を許容す
る、極く微小な隙間が形成されるようにしておく。この
隙間は、上記実施例と同様に、静止密封環6の径やシー
ル条件等に応じて適宜に設定され、一般に、静止密封環
6の内径寸法とガイド部1dの外径寸法との差を10〜
100μm程度としておくことが好ましい。
ールは上記実施例に限定されるものではなく、本考案の
基本原理を逸脱しない範囲において適宜に改良,変更す
ることができる。例えば、第二Oリング9を設ける径方
向位置や両環4,6間のクリアランス11は、構成部材
の形状や流体圧力等の条件に応じて適宜に設定される。
特に、第二Oリング9の径方向位置は、静止密封環6に
ついての保持環歪の吸収機能や保持環4を介しての回転
密封環3への押圧機能を考慮して、適宜に設定される。
また、両密封端面3a,6a間に動圧を発生させるため
の手段も任意である。さらに、図3に示す如く、シール
ケース1に、リテーナ部1bから保持環4を貫通して静
止密封環6の内周部へと延びる円筒状ガイド部1dを形
成して、静止密封環6の内周面6dをこのガイド部1d
の外周面1eに嵌合させることによって、静止密封環6
をシールケース1に軸線方向移動可能に且つ径方向変位
不能に内嵌保持させておくようにしてもよい。この場合
においても、すき間ばめ程度の寸法公差(JIS−B0
401)をもって静止密封環6をガイド部1dに嵌合さ
せておき、静止密封環6の内周面6dとガイド部1dの
外周面1eとの間には、静止密封環6の径方向変位を阻
止するも、その軸線方向移動並びに流体の通過を許容す
る、極く微小な隙間が形成されるようにしておく。この
隙間は、上記実施例と同様に、静止密封環6の径やシー
ル条件等に応じて適宜に設定され、一般に、静止密封環
6の内径寸法とガイド部1dの外径寸法との差を10〜
100μm程度としておくことが好ましい。
【0028】
【考案の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本考案によれば、静止側密封端面の平滑度,追従性
及び回転側密封端面に対する同心度,平行度を適正に維
持することができ、高速,高圧条件下においても、長期
に亘って良好なシール機能を発揮させる非接触型メカニ
カルシールを提供することができる。
に、本考案によれば、静止側密封端面の平滑度,追従性
及び回転側密封端面に対する同心度,平行度を適正に維
持することができ、高速,高圧条件下においても、長期
に亘って良好なシール機能を発揮させる非接触型メカニ
カルシールを提供することができる。
【図1】本考案に係る非接触型メカニカルシールの一実
施例を示す半截断面図である。
施例を示す半截断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図3】
変形例を示す図1相当の半截断面図である。
1…シールケース、1a,1d…ガイド部、1b…リテ
ーナ部、2…回転軸、3…回転密封環、3a…回転側密
封端面(両密封環の対向端面)、4…保持環、4c,6
b…静止密封環と保持環との軸線方向における対向端
面、5…スプリング、6…静止密封環、6a…静止側密
封端面(両密封環の対向端面)、9…第二Oリング(O
リング)、10…環状溝。
ーナ部、2…回転軸、3…回転密封環、3a…回転側密
封端面(両密封環の対向端面)、4…保持環、4c,6
b…静止密封環と保持環との軸線方向における対向端
面、5…スプリング、6…静止密封環、6a…静止側密
封端面(両密封環の対向端面)、9…第二Oリング(O
リング)、10…環状溝。
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸に固定された回転密封環と、シー
ルケースにこれとの間をOリングによりシールさせた状
態で軸線方向移動可能に嵌挿保持された保持環と、シー
ルケースと保持環との間に介装されたスプリングと、こ
のスプリングにより保持環を介して回転密封環へと押圧
附勢された静止密封環とを具備して、両密封環の対向端
面間に動圧を発生させるように構成されており、且つ両
密封環及び保持環が夫々熱膨張係数及びヤング率の異な
る異質材で構成されている非接触型メカニカルシールに
おいて、 静止密封環を、シールケースに、両者間に流体の通過を
許容する極く微小な隙間が形成されるすき間ばめ程度の
寸法公差をもって、軸線方向移動可能に且つ径方向変位
不能に直接的に嵌合保持させると共に、 静止密封環と保持環とを、その軸線方向における対向面
間にOリングを介在させることにより、シールされた非
接触状態に保持させてあることを特徴とする非接触型メ
カニカルシール。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992062097U JPH083763Y2 (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 非接触型メカニカルシール |
DE69218599T DE69218599T2 (de) | 1992-09-03 | 1992-12-29 | Dichtung für rotierende Teile |
EP92311844A EP0591586B1 (en) | 1992-09-03 | 1992-12-29 | Seal for a rotating member |
US08/004,583 US5443274A (en) | 1992-09-03 | 1993-01-14 | Non-contact mechanical seal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992062097U JPH083763Y2 (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 非接触型メカニカルシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625670U JPH0625670U (ja) | 1994-04-08 |
JPH083763Y2 true JPH083763Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=13190211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992062097U Expired - Fee Related JPH083763Y2 (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 非接触型メカニカルシール |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5443274A (ja) |
EP (1) | EP0591586B1 (ja) |
JP (1) | JPH083763Y2 (ja) |
DE (1) | DE69218599T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9508034D0 (en) | 1995-04-20 | 1995-06-07 | Dresser Rand Co | A shaft seal |
US5954341A (en) * | 1996-07-30 | 1999-09-21 | John Crane Sealol Inc. | Bellows seal with drive collar for reverse pressure capability |
US6267382B1 (en) * | 1998-02-23 | 2001-07-31 | Dresser-Rand Company | Fail safe L-shaped spring carrier for gas seals |
EP1031775A1 (en) * | 1999-02-25 | 2000-08-30 | Dresser Rand S.A | Shaft seal |
EP1039184A1 (en) * | 1999-03-22 | 2000-09-27 | Dresser Rand S.A | Shaft seal |
EP1103745B1 (en) * | 1999-06-07 | 2010-09-15 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Non-contact type shaft sealing device |
DE19947007A1 (de) * | 1999-09-30 | 2001-07-26 | Zexel Valeo Compressor Europe | Wellenabdichtung, insbesondere für Axialkolbenverdichter |
GB0202468D0 (en) * | 2002-02-02 | 2002-03-20 | Crane John Uk Ltd | Seals |
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DE202007016407U1 (de) | 2007-11-23 | 2008-01-31 | Burgmann Industries Gmbh & Co. Kg | Gleitringdichtungsanordnung |
WO2009120989A2 (en) * | 2008-03-28 | 2009-10-01 | Garlock Sealing Technologies, Llc | High temperature dynamic seal |
AU2010225453B2 (en) | 2009-03-16 | 2016-04-14 | Vulco S.A. | Mechanical seal with improved seal assembly |
CN101571326B (zh) * | 2009-05-22 | 2011-05-04 | 深圳市力科气动科技有限公司 | 气波制冷机 |
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US8919779B2 (en) | 2012-12-06 | 2014-12-30 | Rolls-Royce Plc | Air-riding seal |
CN109790929B (zh) | 2016-06-10 | 2021-05-07 | 约翰起重机英国有限公司 | 具有电子控制的关闭阀的干式气体密封件 |
WO2018070265A1 (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | イーグル工業株式会社 | 摺動部品 |
CN110770483B (zh) | 2017-05-15 | 2022-09-02 | 约翰起重机英国有限公司 | 抑制加压气体从机器内排放的机械密封组件和相关方法 |
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Citations (1)
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JPH0410165B2 (ja) * | 1987-09-29 | 1992-02-24 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB9103217D0 (en) * | 1991-02-15 | 1991-04-03 | Crane John Uk Ltd | Mechanical face seals |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP1992062097U patent/JPH083763Y2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-29 EP EP92311844A patent/EP0591586B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-29 DE DE69218599T patent/DE69218599T2/de not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-01-14 US US08/004,583 patent/US5443274A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0410165B2 (ja) * | 1987-09-29 | 1992-02-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625670U (ja) | 1994-04-08 |
EP0591586A1 (en) | 1994-04-13 |
DE69218599D1 (de) | 1997-04-30 |
DE69218599T2 (de) | 1997-11-13 |
EP0591586B1 (en) | 1997-03-26 |
US5443274A (en) | 1995-08-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |