JPH08332290A - ミシンの中押え機構 - Google Patents
ミシンの中押え機構Info
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- JPH08332290A JPH08332290A JP14055895A JP14055895A JPH08332290A JP H08332290 A JPH08332290 A JP H08332290A JP 14055895 A JP14055895 A JP 14055895A JP 14055895 A JP14055895 A JP 14055895A JP H08332290 A JPH08332290 A JP H08332290A
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- Japan
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- intermediate presser
- sewing
- cloth
- sewing machine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 縫製開始時には確実に上糸と下糸とを結節さ
せることができ、縫製終了時には布のばたつきを防止し
て確実に糸切りを行なうことのできるミシンの中押え機
構を提供する。 【構成】 ミシンの上軸２の回転駆動により上下に揺動
駆動して下端部に中押え１９が装着された中押え棒１８
を針２１上下動と同期して上下動させるリンク機構を配
設し、調整駆動モータ２３により前記リンク機構の位置
を移動させて前記中押え１９の上下位置を調整する調整
駆動リンク２８を設け、縫製開始時または縫製終了時に
前記中押えをわずかに下降させて布を押圧するように前
記調整駆動モータ２３を駆動制御する制御装置２９を配
設したことを特徴とする。
せることができ、縫製終了時には布のばたつきを防止し
て確実に糸切りを行なうことのできるミシンの中押え機
構を提供する。 【構成】 ミシンの上軸２の回転駆動により上下に揺動
駆動して下端部に中押え１９が装着された中押え棒１８
を針２１上下動と同期して上下動させるリンク機構を配
設し、調整駆動モータ２３により前記リンク機構の位置
を移動させて前記中押え１９の上下位置を調整する調整
駆動リンク２８を設け、縫製開始時または縫製終了時に
前記中押えをわずかに下降させて布を押圧するように前
記調整駆動モータ２３を駆動制御する制御装置２９を配
設したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はミシンの中押え機構に係
り、特に、針が布に刺さる際に布を押え付ける中押えを
針の上下動に同期して上下動させるためのミシンの中押
え機構に関する。
り、特に、針が布に刺さる際に布を押え付ける中押えを
針の上下動に同期して上下動させるためのミシンの中押
え機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ミシンにおいては、本体の内部
に配設された上軸を回転動作させ、所定の駆動機構を介
して針が装着された針棒を上下に往復動作させることに
より、所定の布を縫製するようになっている。
に配設された上軸を回転動作させ、所定の駆動機構を介
して針が装着された針棒を上下に往復動作させることに
より、所定の布を縫製するようになっている。
【０００３】この場合に、従来から、例えば、特公昭６
２−４３７０９号公報等に開示されるように、前記針の
外周側に位置し、前記針が布に刺さる際に前記布を押え
付ける中押えを設けるようにしたものがあり、この中押
えは、リンク機構からなる中押え機構により前記針が装
着された針棒の上下動に同期して上下動するように駆動
されるようになっている。
２−４３７０９号公報等に開示されるように、前記針の
外周側に位置し、前記針が布に刺さる際に前記布を押え
付ける中押えを設けるようにしたものがあり、この中押
えは、リンク機構からなる中押え機構により前記針が装
着された針棒の上下動に同期して上下動するように駆動
されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の中
押え機構においては、縫製時に布厚に応じて常に一定の
高さで中押えを動作させるものであるため、縫製開始時
には、糸端が固定されておらず、布を確実に固定しない
と、上糸と下糸とが結節しにくく、縫い目が形成されな
い場合があり、縫製不良が生じてしまうという問題を有
している。また、針の上下動に伴って布が追随してしま
うため、布のばたつきが生じ、縫製終了時において、糸
切り時に糸切り不良が発生しやすいという問題をも有し
ている。
押え機構においては、縫製時に布厚に応じて常に一定の
高さで中押えを動作させるものであるため、縫製開始時
には、糸端が固定されておらず、布を確実に固定しない
と、上糸と下糸とが結節しにくく、縫い目が形成されな
い場合があり、縫製不良が生じてしまうという問題を有
している。また、針の上下動に伴って布が追随してしま
うため、布のばたつきが生じ、縫製終了時において、糸
切り時に糸切り不良が発生しやすいという問題をも有し
ている。
【０００５】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、縫製開始時には確実に上糸と下糸とを結節させ
ることができ、縫製終了時には布のばたつきを防止して
確実に糸切りを行なうことのできるミシンの中押え機構
を提供することを目的とするものである。
であり、縫製開始時には確実に上糸と下糸とを結節させ
ることができ、縫製終了時には布のばたつきを防止して
確実に糸切りを行なうことのできるミシンの中押え機構
を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るミシンの中押え機構は、下端部に中押えが
装着された中押え棒を、リンク機構を介してミシンの針
の上下動と同期して上下動させるミシンの中押え機構に
おいて、調整駆動モータにより前記リンク機構の位置を
移動させて前記中押えの上下位置を調整する調整駆動機
構を設け、縫製開始時または縫製終了時に前記中押えを
わずかに下降させて布を押圧するように前記調整駆動モ
ータを駆動制御する制御装置を配設したことを特徴とす
るものである。
本発明に係るミシンの中押え機構は、下端部に中押えが
装着された中押え棒を、リンク機構を介してミシンの針
の上下動と同期して上下動させるミシンの中押え機構に
おいて、調整駆動モータにより前記リンク機構の位置を
移動させて前記中押えの上下位置を調整する調整駆動機
構を設け、縫製開始時または縫製終了時に前記中押えを
わずかに下降させて布を押圧するように前記調整駆動モ
ータを駆動制御する制御装置を配設したことを特徴とす
るものである。
【０００７】
【作用】本発明に係るミシンの中押え機構によれば、縫
製開始時には、制御装置により調整駆動モータを駆動制
御して、数針の縫製を行なう間だけ、中押えの高さをあ
らかじめ設定された高さ位置よりわずかに低くなるよう
に調整するようにしているので、縫製開始時に確実に布
を固定することができ、しかも、前記中押えにより、第
１針目で縫込んだ上糸を第２針目で縫込む際に押えて固
定するため、第２針目で確実に上糸と下糸とを結節させ
ることができる。そして、数針の縫製を行なった後に、
制御装置により調整駆動モータを駆動して中押えを布厚
に応じた高さに戻して縫製を続け、縫製終了位置に布が
移動したら、前記制御装置により調整駆動モータを駆動
制御して、中押えの高さ位置をわずかに低くなるように
調整し、これにより、前記布を確実に固定することがで
き、針の上下動により布がばたつくことを防止すること
ができるので、確実に糸切り作業を行なうことができる
ものである。
製開始時には、制御装置により調整駆動モータを駆動制
御して、数針の縫製を行なう間だけ、中押えの高さをあ
らかじめ設定された高さ位置よりわずかに低くなるよう
に調整するようにしているので、縫製開始時に確実に布
を固定することができ、しかも、前記中押えにより、第
１針目で縫込んだ上糸を第２針目で縫込む際に押えて固
定するため、第２針目で確実に上糸と下糸とを結節させ
ることができる。そして、数針の縫製を行なった後に、
制御装置により調整駆動モータを駆動して中押えを布厚
に応じた高さに戻して縫製を続け、縫製終了位置に布が
移動したら、前記制御装置により調整駆動モータを駆動
制御して、中押えの高さ位置をわずかに低くなるように
調整し、これにより、前記布を確実に固定することがで
き、針の上下動により布がばたつくことを防止すること
ができるので、確実に糸切り作業を行なうことができる
ものである。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１乃至図４を参照
して説明する。
して説明する。
【０００９】図１および図２は本発明に係るミシンの中
押え機構の一実施例を示したもので、ミシンアーム１の
内部には、長尺状の上軸２が図示しない駆動装置により
回転駆動自在に配設されており、この上軸２の中途部外
周には、この上軸２に対して偏心した外周面を有する偏
心カム３が取付けられている。また、この偏心カム３の
外周には、この偏心カム３の回転により駆動される接続
リンク４が取付けられており、この接続リンク４の先端
部には、横方向に突出するガイドピン５が取付けられて
いる。
押え機構の一実施例を示したもので、ミシンアーム１の
内部には、長尺状の上軸２が図示しない駆動装置により
回転駆動自在に配設されており、この上軸２の中途部外
周には、この上軸２に対して偏心した外周面を有する偏
心カム３が取付けられている。また、この偏心カム３の
外周には、この偏心カム３の回転により駆動される接続
リンク４が取付けられており、この接続リンク４の先端
部には、横方向に突出するガイドピン５が取付けられて
いる。
【００１０】また、前記ミシンアーム１の内部には、前
記上軸２とほぼ平行に延在する中押え駆動軸６が回動自
在に配設されており、この中押え駆動軸６の一端部に
は、揺動部材７が取付けられている。この揺動部材７の
下方には、弧状のガイド孔８が形成されたガイドアーム
９が一体に固着されており、このガイドアーム９のガイ
ド孔８には、前記接続リンク４のガイドピン５が係合さ
れている。
記上軸２とほぼ平行に延在する中押え駆動軸６が回動自
在に配設されており、この中押え駆動軸６の一端部に
は、揺動部材７が取付けられている。この揺動部材７の
下方には、弧状のガイド孔８が形成されたガイドアーム
９が一体に固着されており、このガイドアーム９のガイ
ド孔８には、前記接続リンク４のガイドピン５が係合さ
れている。
【００１１】また、前記中押え駆動軸６の他端部には、
揺動アーム１０を介して第１リンク１１が連結されてお
り、この第１リンク１１の先端部には、Ｌ字状を有する
Ｌ型リンク１２の上端部が連結されている。このＬ型リ
ンク１２は、図２に示すように、ストッパ板１３により
上下方向の位置を規制するように軸支された支軸１４を
介してその中央部が支持されており、前記Ｌ型リンク１
２は、前記中央部の支軸１４を支点として上下に揺動自
在とされている。
揺動アーム１０を介して第１リンク１１が連結されてお
り、この第１リンク１１の先端部には、Ｌ字状を有する
Ｌ型リンク１２の上端部が連結されている。このＬ型リ
ンク１２は、図２に示すように、ストッパ板１３により
上下方向の位置を規制するように軸支された支軸１４を
介してその中央部が支持されており、前記Ｌ型リンク１
２は、前記中央部の支軸１４を支点として上下に揺動自
在とされている。
【００１２】また、前記Ｌ型リンク１２の先端部には、
第２リンク１５が連結されており、この第２リンク１５
には、ミシンアーム１の内部に形成されたガイド溝１６
に沿って上下に案内される中押え棒抱き１７が連結され
ている。この中押え棒抱き１７には、前記ミシンアーム
１の内部を上下方向に延在し下端部がミシンアーム１の
下方から突出する中押え棒１８が取付けられており、こ
の中押え棒１８の下端部には、中押え１９が止めねじ２
０により装着されている。この中押え１９には、前記上
軸２の回転駆動により図示しない駆動機構を介して上下
に往復動作される針２１が貫通する孔部２２が形成され
ている。
第２リンク１５が連結されており、この第２リンク１５
には、ミシンアーム１の内部に形成されたガイド溝１６
に沿って上下に案内される中押え棒抱き１７が連結され
ている。この中押え棒抱き１７には、前記ミシンアーム
１の内部を上下方向に延在し下端部がミシンアーム１の
下方から突出する中押え棒１８が取付けられており、こ
の中押え棒１８の下端部には、中押え１９が止めねじ２
０により装着されている。この中押え１９には、前記上
軸２の回転駆動により図示しない駆動機構を介して上下
に往復動作される針２１が貫通する孔部２２が形成され
ている。
【００１３】また、前記ミシンアーム１の内部には、パ
ルスモータ等の調整駆動モータ２３が配設されており、
この調整駆動モータ２３の出力軸２４には、出力はす歯
ギア２５が取付けられている。また、この出力はす歯ギ
ア２５には、調整駆動軸２６に取付けられた駆動はす歯
ギア２７が噛合されており、前記調整駆動モータ２３の
駆動により、前記出力はす歯ギア２５および駆動はす歯
ギア２７を介して前記調整駆動軸２６を回転駆動するよ
うになされている。前記調整駆動軸２６の一端部には、
調整駆動リンク２８が偏心して連結されており、この調
整駆動リンク２８の先端部は、前記Ｌ型リンク１２を支
持する支軸１４に連結されている。そして、前記調整駆
動軸２６の回転により調整駆動リンク２８を移動させる
ことにより、前記支軸１４がストッパ板１３に対して前
後に移動され、これにより、前記Ｌ型リンク１２の中心
位置が移動してＬ型リンク１２の先端部の位置を上下に
調整できるようになされている。
ルスモータ等の調整駆動モータ２３が配設されており、
この調整駆動モータ２３の出力軸２４には、出力はす歯
ギア２５が取付けられている。また、この出力はす歯ギ
ア２５には、調整駆動軸２６に取付けられた駆動はす歯
ギア２７が噛合されており、前記調整駆動モータ２３の
駆動により、前記出力はす歯ギア２５および駆動はす歯
ギア２７を介して前記調整駆動軸２６を回転駆動するよ
うになされている。前記調整駆動軸２６の一端部には、
調整駆動リンク２８が偏心して連結されており、この調
整駆動リンク２８の先端部は、前記Ｌ型リンク１２を支
持する支軸１４に連結されている。そして、前記調整駆
動軸２６の回転により調整駆動リンク２８を移動させる
ことにより、前記支軸１４がストッパ板１３に対して前
後に移動され、これにより、前記Ｌ型リンク１２の中心
位置が移動してＬ型リンク１２の先端部の位置を上下に
調整できるようになされている。
【００１４】また、前記調整駆動モータ２３には、制御
装置２９が接続されており、この制御装置２９は、布３
０の所定の縫製データに基づく前記中押え１９の高さ調
整位置を記憶するとともに、この記憶データに基づいて
前記調整駆動モータ２３を駆動して前記中押え１９の下
死点の高さを制御するものである。さらに、本実施例に
おいては、前記制御装置２９は、縫製開始時に、数針の
縫製を行なう間だけ、中押え１９の高さをあらかじめ設
定された高さ位置より１〜２ｍｍ程度低くなるように調
整駆動モータ２３を駆動制御するとともに、縫製終了時
に、最終針の縫製時に中押え１９の高さをあらかじめ設
定された高さ位置より１〜２ｍｍ程度低くなるように調
整駆動モータ２３を駆動制御するようになされている。
装置２９が接続されており、この制御装置２９は、布３
０の所定の縫製データに基づく前記中押え１９の高さ調
整位置を記憶するとともに、この記憶データに基づいて
前記調整駆動モータ２３を駆動して前記中押え１９の下
死点の高さを制御するものである。さらに、本実施例に
おいては、前記制御装置２９は、縫製開始時に、数針の
縫製を行なう間だけ、中押え１９の高さをあらかじめ設
定された高さ位置より１〜２ｍｍ程度低くなるように調
整駆動モータ２３を駆動制御するとともに、縫製終了時
に、最終針の縫製時に中押え１９の高さをあらかじめ設
定された高さ位置より１〜２ｍｍ程度低くなるように調
整駆動モータ２３を駆動制御するようになされている。
【００１５】次に、本実施例の作用について説明する。
【００１６】本実施例において、例えば、図３に示すよ
うに、布厚が途中で変化するような布３０を縫製する場
合は、まず、縫製初期位置（Ｂ位置）の布３０の高さに
応じて止めねじ２０により中押え１９の高さ位置を調整
し、続いて、縫製データにしたがって、布３０を布厚の
変化位置（Ｃ位置）まで移動させて、この部分の布厚に
応じて中押え１９の高さ位置を調整する。すなわち、前
記調整駆動モータ２３を駆動させて前記出力はす歯ギア
２５および駆動はす歯ギア２７を介して前記調整駆動軸
２６を回転駆動させることにより、調整駆動リンク２８
が移動され、前記支軸１４がストッパ板１３に対して前
後に移動され、これにより、前記Ｌ型リンク１２の中心
位置が移動してＬ型リンク１２の先端部の位置が上下に
移動されるため、中押え棒抱き１７を介して中押え棒１
８が上下に移動し、中押え１９の高さ位置を調整できる
ものである。以上の作業により、前記制御装置２９に、
中押え１９の下死点を布３０の縫製作業のいずれの位置
で変化させるかをあらかじめ記憶させておく。
うに、布厚が途中で変化するような布３０を縫製する場
合は、まず、縫製初期位置（Ｂ位置）の布３０の高さに
応じて止めねじ２０により中押え１９の高さ位置を調整
し、続いて、縫製データにしたがって、布３０を布厚の
変化位置（Ｃ位置）まで移動させて、この部分の布厚に
応じて中押え１９の高さ位置を調整する。すなわち、前
記調整駆動モータ２３を駆動させて前記出力はす歯ギア
２５および駆動はす歯ギア２７を介して前記調整駆動軸
２６を回転駆動させることにより、調整駆動リンク２８
が移動され、前記支軸１４がストッパ板１３に対して前
後に移動され、これにより、前記Ｌ型リンク１２の中心
位置が移動してＬ型リンク１２の先端部の位置が上下に
移動されるため、中押え棒抱き１７を介して中押え棒１
８が上下に移動し、中押え１９の高さ位置を調整できる
ものである。以上の作業により、前記制御装置２９に、
中押え１９の下死点を布３０の縫製作業のいずれの位置
で変化させるかをあらかじめ記憶させておく。
【００１７】次に、縫製を開始する場合は、前記上軸２
を回転駆動させることにより、偏心カム３を介して接続
リンク４が移動されてガイドピン５が移動され、これに
伴い、ガイド孔８を介して揺動部材７が揺動され、中押
え駆動軸６が回転駆動される。そして、この中押え駆動
軸６の回転により、揺動アーム１０を介して第１リンク
１１が前後方向に移動され、これにより、前記Ｌ型リン
ク１２が支軸１４を中心として上下に揺動され、第２リ
ンク１５を介して中押え棒抱き１７がガイド溝１６に沿
って上下に往復動され、中押え棒１８を上下に駆動して
中押え１９を上下に往復動させるものである。一方、前
記上軸２の回転駆動により、針２１も上下に往復動され
るものであり、前記中押え１９の動作は、前記針２１の
動作に同期して行なわれるようになっている。
を回転駆動させることにより、偏心カム３を介して接続
リンク４が移動されてガイドピン５が移動され、これに
伴い、ガイド孔８を介して揺動部材７が揺動され、中押
え駆動軸６が回転駆動される。そして、この中押え駆動
軸６の回転により、揺動アーム１０を介して第１リンク
１１が前後方向に移動され、これにより、前記Ｌ型リン
ク１２が支軸１４を中心として上下に揺動され、第２リ
ンク１５を介して中押え棒抱き１７がガイド溝１６に沿
って上下に往復動され、中押え棒１８を上下に駆動して
中押え１９を上下に往復動させるものである。一方、前
記上軸２の回転駆動により、針２１も上下に往復動され
るものであり、前記中押え１９の動作は、前記針２１の
動作に同期して行なわれるようになっている。
【００１８】この場合に、本実施例においては、縫製開
始時（Ａ位置）には、制御装置２９により調整駆動モー
タ２３を駆動制御して、数針の縫製を行なう間だけ、中
押え１９の高さをあらかじめ設定された高さ位置より１
〜２ｍｍ程度低くなるように調整するようにしているの
で、これにより、図４に示すように、縫製開始時に確実
に布３０を固定することができ、しかも、前記中押え１
９により、第１針目で縫込んだ上糸を第２針目で縫込む
際に押えて固定するため、第２針目で確実に上糸と下糸
とを結節させることができる。
始時（Ａ位置）には、制御装置２９により調整駆動モー
タ２３を駆動制御して、数針の縫製を行なう間だけ、中
押え１９の高さをあらかじめ設定された高さ位置より１
〜２ｍｍ程度低くなるように調整するようにしているの
で、これにより、図４に示すように、縫製開始時に確実
に布３０を固定することができ、しかも、前記中押え１
９により、第１針目で縫込んだ上糸を第２針目で縫込む
際に押えて固定するため、第２針目で確実に上糸と下糸
とを結節させることができる。
【００１９】そして、数針の縫製を行なった後に、制御
装置２９により調整駆動モータ２３を駆動して中押え１
９を布厚に応じた高さに戻して縫製を続け、布３０が布
厚が変化する位置（Ｃ位置）まで移動した場合に、前記
制御装置２９により、あらかじめ記憶されたデータに基
づいて調整駆動モータ２３を駆動して布厚に応じた高さ
に中押え１９を上昇させ、縫製を続行する。
装置２９により調整駆動モータ２３を駆動して中押え１
９を布厚に応じた高さに戻して縫製を続け、布３０が布
厚が変化する位置（Ｃ位置）まで移動した場合に、前記
制御装置２９により、あらかじめ記憶されたデータに基
づいて調整駆動モータ２３を駆動して布厚に応じた高さ
に中押え１９を上昇させ、縫製を続行する。
【００２０】その後、縫製終了位置（Ｄ位置）に布３０
が移動したら、前記制御装置２９により調整駆動モータ
２３を駆動制御して、中押え１９の高さ位置を１〜２ｍ
ｍ程度低くなるように調整する。これにより、前記布３
０を確実に固定することができ、針２１の上下動により
布３０がばたつくことを防止することができるので、確
実に糸切り作業を行なうことができる。
が移動したら、前記制御装置２９により調整駆動モータ
２３を駆動制御して、中押え１９の高さ位置を１〜２ｍ
ｍ程度低くなるように調整する。これにより、前記布３
０を確実に固定することができ、針２１の上下動により
布３０がばたつくことを防止することができるので、確
実に糸切り作業を行なうことができる。
【００２１】したがって、本実施例においては、縫製開
始時に制御装置２９により調整駆動モータ２３を駆動制
御して、中押え１９をわずかに下降させるように調整す
るようにしているので、縫製開始時に確実に布３０を固
定することができ、しかも、前記中押え１９により、第
１針目で縫込んだ上糸を第２針目で縫込む際に押えて固
定するため、第２針目で確実に上糸と下糸とを結節させ
ることができる。また、縫製終了時にも同様に中押え１
９をわずかに下降させるように調整するようにしている
ので、前記布３０を確実に固定することができ、針２１
の上下動により布３０がばたつくことを防止することが
できるので、確実に糸切り作業を行なうことができる。
始時に制御装置２９により調整駆動モータ２３を駆動制
御して、中押え１９をわずかに下降させるように調整す
るようにしているので、縫製開始時に確実に布３０を固
定することができ、しかも、前記中押え１９により、第
１針目で縫込んだ上糸を第２針目で縫込む際に押えて固
定するため、第２針目で確実に上糸と下糸とを結節させ
ることができる。また、縫製終了時にも同様に中押え１
９をわずかに下降させるように調整するようにしている
ので、前記布３０を確実に固定することができ、針２１
の上下動により布３０がばたつくことを防止することが
できるので、確実に糸切り作業を行なうことができる。
【００２２】なお、前記実施例においては、あらかじめ
制御装置２９に布３０の所定の縫製データに基づく前記
中押え１９の高さ調整位置を記憶させ、この記憶データ
に基づいて前記調整駆動モータ２３を駆動して前記中押
え１９の下死点の高さを制御するようにしたが、例え
ば、制御装置２９に中押え１９の高さ調整位置を記憶さ
せず、ミシンの縫製開始時に縫製開始信号を入力した場
合に、中押え１９の高さをあらかじめ設定された高さ位
置より１〜２ｍｍ程度低くなるように調整駆動モータ２
３を駆動制御するとともに、縫製終了時に糸切り時の信
号を入力した場合に、最終針の縫製時に中押え１９の高
さをあらかじめ設定された高さ位置より１〜２ｍｍ程度
低くなるように調整駆動モータ２３を駆動制御するよう
にしてもよい。
制御装置２９に布３０の所定の縫製データに基づく前記
中押え１９の高さ調整位置を記憶させ、この記憶データ
に基づいて前記調整駆動モータ２３を駆動して前記中押
え１９の下死点の高さを制御するようにしたが、例え
ば、制御装置２９に中押え１９の高さ調整位置を記憶さ
せず、ミシンの縫製開始時に縫製開始信号を入力した場
合に、中押え１９の高さをあらかじめ設定された高さ位
置より１〜２ｍｍ程度低くなるように調整駆動モータ２
３を駆動制御するとともに、縫製終了時に糸切り時の信
号を入力した場合に、最終針の縫製時に中押え１９の高
さをあらかじめ設定された高さ位置より１〜２ｍｍ程度
低くなるように調整駆動モータ２３を駆動制御するよう
にしてもよい。
【００２３】また、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、例えば、前記従来の特公昭６２−４３
７０９号公報に示されるように針棒の上下動に応じてリ
ンク機構を介して中押えを上下動させる構造であっても
適用することができる等、必要に応じて種々変更するこ
とが可能である。
るものではなく、例えば、前記従来の特公昭６２−４３
７０９号公報に示されるように針棒の上下動に応じてリ
ンク機構を介して中押えを上下動させる構造であっても
適用することができる等、必要に応じて種々変更するこ
とが可能である。
【００２４】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るミシンの
中押え機構は、縫製開始時に中押えをわずかに下降させ
るようにしたので、縫製開始時に確実に布を固定するこ
とができ、しかも、中押えにより、第１針目で縫込んだ
上糸を第２針目で縫込む際に押えて固定するため、第２
針目で確実に上糸と下糸とを結節させることができる。
また、縫製終了時にも同様に中押えをわずかに下降させ
るようにしたので、布を確実に固定することができ、針
の上下動により布がばたつくことを防止することができ
るので、確実に糸切り作業を行なうことができる等の効
果を奏する。
中押え機構は、縫製開始時に中押えをわずかに下降させ
るようにしたので、縫製開始時に確実に布を固定するこ
とができ、しかも、中押えにより、第１針目で縫込んだ
上糸を第２針目で縫込む際に押えて固定するため、第２
針目で確実に上糸と下糸とを結節させることができる。
また、縫製終了時にも同様に中押えをわずかに下降させ
るようにしたので、布を確実に固定することができ、針
の上下動により布がばたつくことを防止することができ
るので、確実に糸切り作業を行なうことができる等の効
果を奏する。
【図１】本発明に係るミシンの中押え機構の一実施例を
示す斜視図
示す斜視図
【図２】図１の調整リンク部分の一部を断面とした正面
図
図
【図３】本発明の中押え機構による縫製時の中押え高さ
を示す説明図
を示す説明図
【図４】図４（ａ）は本発明の中押え機構による縫製開
始時の１針目の縫製状態を示す説明図、図４（ｂ）は本
発明の中押え機構による縫製開始時の２針目の縫製状態
を示す説明図
始時の１針目の縫製状態を示す説明図、図４（ｂ）は本
発明の中押え機構による縫製開始時の２針目の縫製状態
を示す説明図
１ ミシンアーム ２ 上軸 ６ 中押え駆動軸 １２ Ｌ型リンク １３ ストッパ板 １４ 支軸 １８ 中押え棒 １９ 中押え ２１ 針 ２３ 調整駆動モータ ２８ 調整駆動リンク ２９ 制御装置 ３０ 布
Claims (1)
- 【請求項１】 下端部に中押えが装着された中押え棒
を、リンク機構を介してミシンの針の上下動と同期して
上下動させるミシンの中押え機構において、調整駆動モ
ータにより前記リンク機構の位置を移動させて前記中押
えの上下位置を調整する調整駆動機構を設け、縫製開始
時または縫製終了時に前記中押えをわずかに下降させて
布を押圧するように前記調整駆動モータを駆動制御する
制御装置を配設したことを特徴とするミシンの中押え機
構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14055895A JPH08332290A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ミシンの中押え機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14055895A JPH08332290A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ミシンの中押え機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08332290A true JPH08332290A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15271481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14055895A Pending JPH08332290A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ミシンの中押え機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08332290A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006314692A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Juki Corp | ミシン |
| JP2006314461A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Juki Corp | ミシン |
| JP2006314391A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Juki Corp | ミシン |
| US7921788B2 (en) | 2006-05-24 | 2011-04-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine |
| CN104762762A (zh) * | 2015-04-27 | 2015-07-08 | 新通宇缝纫机股份有限公司 | 一种缝纫机的压脚高度调节机构 |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP14055895A patent/JPH08332290A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006314391A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Juki Corp | ミシン |
| JP2006314461A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Juki Corp | ミシン |
| JP4516886B2 (ja) * | 2005-05-11 | 2010-08-04 | Ｊｕｋｉ株式会社 | ミシン |
| JP2006314692A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Juki Corp | ミシン |
| US7921788B2 (en) | 2006-05-24 | 2011-04-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine |
| CN104762762A (zh) * | 2015-04-27 | 2015-07-08 | 新通宇缝纫机股份有限公司 | 一种缝纫机的压脚高度调节机构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |