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JPH08330243A - プラズマクリーニング方法及びこの方法に使用される配置領域保護体 - Google Patents

プラズマクリーニング方法及びこの方法に使用される配置領域保護体

Info

Publication number
JPH08330243A
JPH08330243A JP7156977A JP15697795A JPH08330243A JP H08330243 A JPH08330243 A JP H08330243A JP 7156977 A JP7156977 A JP 7156977A JP 15697795 A JP15697795 A JP 15697795A JP H08330243 A JPH08330243 A JP H08330243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
plasma
gas
stage
vacuum container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7156977A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Tamura
好宏 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Anelva Corp
Original Assignee
Anelva Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anelva Corp filed Critical Anelva Corp
Priority to JP7156977A priority Critical patent/JPH08330243A/ja
Priority to TW085106124A priority patent/TW295772B/zh
Priority to KR1019960018647A priority patent/KR100262883B1/ko
Publication of JPH08330243A publication Critical patent/JPH08330243A/ja
Priority to US09/374,112 priority patent/US6283130B1/en
Priority to US09/874,325 priority patent/US6769439B2/en
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/4401Means for minimising impurities, e.g. dust, moisture or residual gas, in the reaction chamber
    • C23C16/4405Cleaning of reactor or parts inside the reactor by using reactive gases

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空容器内の基板ステージの表面などに堆積
した薄膜を除去するプラズマクリーニングを短時間に完
了できるようにする。 【構成】 基板40の表面の寸法形状又は基板ステージ
4の表面のうちの基板配置のための領域の寸法形状に適
合した寸法形状の表面を有する誘電体からなる板状の配
置領域保護体400を基板40に代えて配置し、エッチ
ング作用のあるガスをガス導入機構2によって真空容器
1内に導入するとともにステージ用高周波電源41によ
って所定の高周波電力を基板ステージ4に印加し、印加
された高周波電力によって基板ステージ4の表面の近傍
にプラズマを形成し、このプラズマによって基板ステー
ジ4の表面堆積膜を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、例えば、半導体装
置の製造工程に使用されるプラズマ気相成長装置等の真
空処理装置において、真空容器の内面や真空容器内の部
材の表面に堆積した薄膜を除去するプラズマクリーニン
グ方法の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の真空処理装置の一例とし
てのプラズマ気相成長装置の概略構成を示す図である。
図5に示すプラズマ気相成長装置は、排気系11を備え
た真空容器1と、真空容器1内に所定のガスを導入する
ガス導入機構2と、導入されたガスにエネルギーを与え
てプラズマを形成するための電力供給機構3と、薄膜作
成を行う基板40を配置するための基板ステージ4など
から主に構成されている。
【0003】図5の装置では、不図示のゲートバルブを
通して基板40を真空容器1内に搬入して基板ステージ
4上に配置する。排気系11によって真空容器1内を排
気した後、ガス導入機構によって所定のガスを導入す
る。次に、電力供給機構3によって高周波電力等のエネ
ルギーを真空容器1内のガスに印加し、プラズマを形成
する。そして、プラズマによって生ずる気相反応により
基板40の表面に所定の薄膜が作成される。例えば、ガ
ス導入機構3によってシランガスと酸素ガスを導入すれ
ば、プラズマによって分解反応等を生じ、酸化硅素の薄
膜が基板40の表面に作成される。
【0004】前記構成によるプラズマ気相成長装置にお
いて、薄膜作成処理を繰り返して行うと、基板ステージ
4のプラズマに露出した表面や真空容器1の内面にも酸
化硅素膜が堆積するという現象が生じる。これらの薄膜
が堆積すると、やがては薄膜の内部応力により剥がれ、
微粉末の発生原因となる。この微粉末が基板40上の酸
化硅素薄膜に付着すると表面欠陥を生じさせ、当該酸化
硅素薄膜の商品価値を低下せしめるという問題を生じ
る。このような問題は、プラズマ気相成長装置に限ら
ず、プラズマエッチング装置等の真空処理装置でも生じ
ている。即ち、エッチングされた材料が基板ステージの
表面や真空容器の内面に堆積して薄膜となり、それが剥
離して生じた微粉末が基板上の回路を損傷させるという
問題があった。
【0005】このような堆積膜の剥がれを抑制するため
に、剥離する前に堆積膜をエッチングして除去してしま
うプラズマクリーニングの手法が一般的に用いられてい
る。この方法では、フロン14ガス(CF4 ):酸素ガ
ス=80:20程度の混合ガスをガス導入機構2によっ
て真空容器1内に導入し、フロン14ガスおよび酸素ガ
スによるプラズマを生成させ、プラズマの作用により堆
積膜をエッチングして除去する。即ち、プラズマ中では
遊離CFx(x=1,2,3)、CFxイオン(x=
1,2,3)、遊離弗素又は弗素イオンが生成され、こ
れらの弗素系活性種又はイオンが堆積膜と反応して揮発
物を生成し、この揮発物が排気系11によって排出され
ることで堆積膜が除去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記プラズマクリーニ
ングが行われる真空処理装置において、プラズマは元々
基板の処理のために形成するものとして各部材が構成さ
れている。この点、あまりプラズマに近づけると基板の
ダメージがあるため、基板ステージは、プラズマが形成
される場所から相当程度離れた位置に設置される。この
場合、上記プラズマクリーニングを行った際、基板ステ
ージの表面付近のプラズマ密度は低くならざるを得な
い。この結果、基板ステージの表面に堆積膜を除去する
には、長時間をプラズマクリーニングを行わなければな
らないという問題があった。
【0007】特に、プラズマ気相成長装置のような薄膜
作成装置では、基板ステージの表面のうち、処理中に基
板によって覆われている領域(以下、配置領域)には薄
膜は堆積しないが、覆われていない表面領域(以下、非
配置領域)には基板と同様に薄膜が堆積する。近年、成
膜速度を向上させる色々な試みがなされているが、この
ような試みによって基板上に速い速度で成膜がなされる
のみならず、基板ステージの非配置領域に厚い薄膜が堆
積することになる。そして、このように厚く堆積した基
板ステージの非配置領域に対して、結果的に低い密度の
プラズマしか供給されないため、上記プラズマクリーニ
ングの長時間化は装置の稼働率を低下せしめる等の深刻
な問題を招いていた。また、基板ステージ以外の例えば
真空容器の内面などの箇所のプラズマクリーニングにお
いても、エッチング速度を充分に高くできず、プラズマ
クリーニング時間を短縮できない問題があった。
【0008】本願発明は、係る課題を解決するためにな
されたものであり、真空容器内の基板ステージの表面な
どに堆積した薄膜を除去するプラズマクリーニングを短
時間に完了できるようにして、装置の稼動率の向上等を
可能にすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1記載の発明は、排気系を備えた真空
容器と、真空容器内に所定のガスを導入するガス導入機
構と、真空容器内の所定の位置に基板を配置するための
基板ステージと、基板ステージに所定の高周波電力を印
加するステージ用高周波電源とを備えた真空処理装置に
おいて、処理する基板の表面の寸法形状又は基板ステー
ジの表面のうちの基板配置のための領域の寸法形状に適
合した寸法形状の表面を有する誘電体からなる板状の配
置領域保護体を前記基板ステージの表面のうちの基板配
置のための領域に配置してこの領域を覆い、エッチング
作用のあるガスを前記ガス導入機構によって真空容器内
に導入するとともにステージ用高周波電源によって所定
の高周波電力を基板ステージに印加し、印加された高周
波電力によって基板ステージの表面の近傍にプラズマを
形成し、このプラズマによって生じる前記ガスのエッチ
ング作用を利用して基板ステージの表面堆積膜又は真空
容器の内面堆積膜を除去するという構成を有する。同様
に上記目的を達成するため、請求項2記載の発明は、上
記請求項1の構成において、導入されたエッチング作用
のあるガスの圧力を、0.5Torrから5Torrの
範囲とする。同様に上記目的を達成するため、請求項3
記載の発明は、上記請求項1又は2の構成において、真
空処理装置は、真空容器内に所定の電力を導入して基板
の処理のためのプラズマを形成する電力供給機構を備え
ており、ステージ用高周波電源とともにこの電力供給機
構を動作させて行う。同様に上記目的達成のため、請求
項4記載の発明は、上記請求項3の構成において、電力
供給機構は、100mTorr以下の圧力にて少なくと
も1010cm-3以上の密度を有する高密度プラズマを形
成することが可能なものである。同様に上記目的を達成
するため、請求項5記載の発明は、上記請求項1,2,
3又は4記載のプラズマクリーニング方法に使用される
配置領域保護体であるという構成を有する。同様に上記
目的を達成するため、請求項6記載の発明は、上記請求
項5の構成において、石英ガラスから形成されている配
置領域保護体であるという構成を有する。同様に上記目
的を達成するため、請求項7記載の発明は、上記請求項
5又は6の構成において、処理する基板の重量に対して
10倍以下の重量の配置領域保護体であるという構成を
有する。同様に上記目的を達成するため、請求項8記載
の発明は、上記請求項5又は6の構成において、処理す
る基板の厚さに対して3倍以下の厚さの配置領域保護体
であるという構成を有する。
【0010】
【実施例】以下、本願発明の実施例を説明する。図1
は、本願発明の実施例のプラズマクリーニング方法が実
施される真空処理装置の概略図であり、一例として図4
と同様にプラズマ気相成長装置の概略構成が示されてい
る。
【0011】図1に示すプラズマ気相成長装置は、図4
の装置と同様、排気系11を備えた真空容器1と、真空
容器1内に所定のガスを導入するガス導入機構2と、導
入されたガスにエネルギーを与えてプラズマを形成する
ための電力供給機構3と、薄膜作成を行う基板を配置す
るための基板ステージ4とを有している。さらに、基板
ステージ4に所定の高周波電力を印加するステージ用高
周波電源41が備えられている。
【0012】まず、真空容器1は、成膜室101と、成
膜室101の下側に位置した少し大きな空間の真空排気
室102を構成している。そして、成膜室101を構成
する部分と真空排気室102を構成する部分とが分離可
能に構成されている。これは、真空容器1内の部材のメ
ンテナンス等のためである。また、成膜室101の部分
の真空容器1の器壁には不図示のゲートバルブが設けら
れ、真空排気室102の部分の器壁には、排気系11が
つながる排気管13が設けられている。排気系11は、
粗引きポンプ111と、粗引きポンプ111の前段に配
設された主ポンプ112と、これらのポンプ111,1
12によって排気する排気経路上に配設された主バルブ
113及び可変コンダクタンスバルブ114とから主に
構成されている。
【0013】上記真空容器1は、上側にベルジャー12
を有している。真空容器1の上部器壁には中央に円形の
開口が設けられ、ベルジャー12はこの開口に気密に接
続されている。ベルジャー12は、直径200mm程度
の半球状の形状を有するものであり、石英ガラス等の誘
電体で形成されている。真空容器1は、上部の壁の中央
に円形の開口を有し、この開口に気密に接続することで
ベルジャー12が配設されている。
【0014】ガス導入機構2は、図6に示す例では、二
つのガス導入系21,22から構成されており、二種の
異なるガスを同時に導入できるようになっている。各々
のガス導入系21,22は、不図示のガスボンベに接続
された配管211,221と、配管211,221の終
端に接続されたガス導入体212,222とから主に構
成されている。
【0015】図2は、上記ガス導入体212,222の
構成を説明する図である。図2に示すように、ガス導入
体212,222は、断面円形の円環状のパイプから構
成されている。このガス導入体212,222は、真空
容器1に設けられた支持棒23によって支持され、真空
容器1の内面に沿う形で水平に配設されている。尚、真
空容器1は、円筒形の場合もあるし、角筒形の場合もあ
る。また、真空容器1の壁を気密に貫通する状態で輸送
管24が設けられており、この輸送管24の一端はガス
導入体212,222に接続されている。ガス導入体2
12,222の他端は図1の配管211,221に接続
されている。そして、ガス導入体212,222は、図
2に示すように、その内側面にガス吹き出し口25を有
している。このガス吹き出し口25は、直径0.5mm
程度の開口であり、10mm程度の間隔をおいて周上に
設けられている。
【0016】一方、図1に戻り、電力供給機構3は、ベ
ルジャー12の周囲を取り囲んで配設された高周波コイ
ル31と、この高周波コイル31に整合器32を介して
高周波電力を供給する高周波電源33とから主に構成さ
れている。高周波電源33には、例えば13.56MH
zの高周波電力を発生させるものが採用され、高周波コ
イル31からベルジャー12内にこの高周波電力が供給
される。
【0017】また、真空容器1内のベルジャー12の下
方位置には、基板ステージ4が設けられている。この基
板ステージ4は、処理を行う基板40を表面に配置させ
るものであり、金属よりなるステージ本体401と、こ
のステージ本体401の上面に配設された吸着用誘電体
ブロック402とから主に構成されている。基板ステー
ジ4は、静電吸着によって基板40を表面に吸着する機
構が採用されており、吸着用誘電体ブロック402内に
は、吸着電極403が埋め込まれている。そして、吸着
電極403に所定の電位を与える吸着用電源405が設
けられており、これによって誘電体ブロックの表面に静
電気を生じさせて基板を吸着するようになっている。
【0018】また、基板ステージ4の側面を覆うように
してシールド板405が設けられており、シールド板4
05と基板ステージ4との間には絶縁ブロック406が
配置されている。このシールド板405は、基板ステー
ジ4の側方にプラズマが回り込んで高周波放電が形成さ
れるのを防止するためのものであり、所定の金属から形
成されて接地されている。前述の通り、基板ステージ4
には、所定の高周波電力を印加するステージ用高周波電
源41が備えられている。このステージ用高周波電源4
1は、処理時にはプラズマと高周波との相互作用によっ
て基板40に所定の基板バイアス電圧を印加するように
動作し、プラズマクリーニングの際には後述するように
基板ステージ4の表面近傍にプラズマを形成するように
動作する。
【0019】上記構成に係るプラズマ気相成長装置は、
まず、真空容器1に設けられた不図示のゲートバルブを
通して基板40を真空容器1内に搬入し、基板ステージ
4上に配置する。ゲートバルブを閉じて排気系11を作
動させ、真空容器1内を例えば5mTorr程度まで排
気する。次に、ガス導入機構2を動作させ、所定のガス
を所定の流量で真空容器1内に導入する。この際、ガス
は、配管211,221から輸送管24を経由してガス
導入体212,222に供給され、ガス導入体212,
222のガス吹き出し口25から内側に吹き出すように
して真空容器1内に導入される。導入されたガスは真空
容器1内を拡散してベルジャー12内に達する。
【0020】この状態で電力供給機構3を作動させて、
高周波電源33から整合器32を介して高周波コイル3
1に13.56MHz2000W程度の高周波電力を印
加する。同時に、ステージ用高周波電源41も動作し、
基板40に所定のバイアス電圧がそれぞれ印加される。
このバイアス電圧は、ステージ用高周波電源41が与え
る高周波とプラズマとの相互作用により生ずるバイアス
電圧である。電力供給機構3が供給した高周波電力は、
高周波コイル31を介してベルジャー12内に導入さ
れ、ベルジャー12内に存在するガスにエネルギーを与
えてプラズマを生成する。生成されたプラズマは、ベル
ジャー12から下方の基板40に向けて拡散する。プラ
ズマ中では、所定の生成物が生じ、この生成物が基板4
0に到達することにより所定の薄膜が作成される。この
際、ステージ用高周波電源41によって生じたバイアス
電圧により、プラズマ中のイオンが加速されて基板4に
衝突し、この衝突のエネルギーによって成膜が効果的に
行われる。
【0021】例えば酸化硅素薄膜を作成する場合、第一
のガス導入系21によってモノシランガスを導入し、第
二のガス導入系22によって酸素ガスを導入する。モノ
シラン/酸素のプラズマによってモノシランが分解し、
酸素と反応することによって酸化硅素薄膜が作成され
る。尚、図1の装置では、成膜室の圧力が100mTo
rr以下の領域にて、1010cm-3以上の高密度プラズ
マが生成できるようになっており、この高密度プラズマ
によって高い成膜速度で薄膜作成できるようになってい
る。
【0022】さて、上記薄膜作成処理を繰り返していく
と、真空容器1の内面や基板ステージ4の非配置領域等
に薄膜が堆積してくる。相当程度の回数繰り返したら、
薄膜の除去が必要だと判断して、次のようなプラズマク
リーニングを行う。即ち、処理が終了した基板を搬出し
て不図示のゲートバルブを閉め、排気系を11動作させ
て一旦真空容器1内を排気した後、ゲートバルブを通し
て配置領域保護体400を真空容器内に搬入する。この
配置領域保護体400を基板40と同様に基板ステージ
4に配置する。即ち、基板40が配置されることによっ
て覆われる配置領域を基板40と同様に覆うようにし
て、配置領域保護体400を配置する。
【0023】次に排気系11を再び動作させ、0.1T
orr程度まで真空容器1内を排気する。次に、ガス導
入機構2を動作させて、四弗化炭素ガスを400SCC
M、酸素ガスを100SCCMの流量で真空容器1内に
導入する。四弗化炭素ガスを導入する構成としては、薄
膜作成に使用するモノシランガスの配管221又はプラ
ズマ形成用ガスとしての酸素ガスの配管211に接続さ
せてフロン14ガスの配管26を設け、各々のバルブの
開閉によって切り替えて導入する構成等が採用できる。
【0024】そして、排気系に設けられた可変コンダク
タンスバルブ114を制御して真空容器1内の圧力を2
Torr程度に保ち、この状態で電力供給機構3及びス
テージ用高周波電源41を動作させる。これによって、
真空容器1内にプラズマが形成されるが、上記基板40
の処理の際と異なるのが、ステージ用高周波電源41に
よって基板ステージ4の表面付近にも補助的にプラズマ
が形成されることである。即ち、ステージ用高周波電源
41が印加した高周波電力は、基板ステージ4の吸着用
誘電体ブロック402及び配置領域保護体400を通し
て基板ステージ4の表面近傍の空間に導入され、当該空
間に存在するガスをプラズマ化する。一方、電力供給機
構3は、基板4の処理の際と同様に、基板ステージ4か
ら相当程度離れた位置で高密度プラズマを形成する。
【0025】このような二つの場所でプラズマが形成さ
れるため、真空容器1内の広い空間で効率よくプラズマ
が形成される。この結果、真空容器1の内面や基板ステ
ージ4の非配置領域の堆積膜が効率良くエッチングさ
れ、プラズマクリーニングに要する時間を短縮させるこ
とができる。例えば、ステージ用高周波電源41が与え
る高周波電力が13.56Hz1000W程度で、この
電力を配置領域保護体400の表面の面積で割った電力
密度が0.5W/cm2 程度の条件とするとともに、電
力供給機構3が与える高周波電力を13.56MHz1
00W程度にし、上記条件でガスを導入した場合には、
従来60分程度要しているプラズマクリーニングが10
分程度で終了した。
【0026】次に、本実施例のプラズマクリーニング方
法に使用される配置領域保護体400について説明す
る。配置領域保護体400は、上述の通り、プラズマク
リーニングの際に基板40に代えて基板ステージ4に配
置されるものである。但し、材質が誘電体に限定される
ことから、「ダミー基板」と呼ぶのは適切でない。
【0027】配置領域保護体400の材質が誘電体に限
定されることは、上記説明から明かであるが、ステージ
用高周波電源41が与える高周波を基板ステージ4の表
面近傍の空間に効率良く伝えるためである。ここで、前
述の通り、基板ステージ4のステージ本体401の上面
には吸着用誘電体ブロック402が設けられているた
め、配置領域保護体400を配置しない場合でも、基板
ステージ4の表面の部材は誘電体である。従って、基板
ステージ4の表面近傍の空間への高周波の導入は可能で
ある。
【0028】しかしながら、配置領域保護体400を配
置しないで上記プラズマクリーニングを行った場合に
は、吸着用誘電体ブロック402の表面が激しくエッチ
ングされる。というのは、基板ステージ4の表面のう
ち、配置領域即ち基板40の処理の際に基板40によっ
て覆われる領域の表面には、基板40の処理中に薄膜が
堆積しないので、上記プラズマクリーニングの際にはエ
ッチング性のガスに直接晒されることにより、激しくエ
ッチングされることになるからである。このような吸着
用誘電体ブロック402の表面がエッチングされると、
エッチングが均一に進行しないことによって表面に凹凸
ができ、この結果、静電吸着作用が不均一になる問題が
ある。またひどい場合には、吸着電極403の上側の部
分がすべてエッチングされることによって吸着電極40
3が露出してしまい、静電吸着が不可能になる場合もあ
る。
【0029】尚、基板ステージ4の表面のうちの非配置
領域では、処理中に薄膜が堆積しており、プラズマクリ
ーニング中がこの薄膜をエッチングするので、下側の基
板ステージ4の表面がエッチングされることはない。ま
た、薄膜を完全に除去した後のクリーニング動作が続く
ことによってこの部分がエッチングされる場合もありう
るが、配置領域ほど多くエッチングされることはない
し、またエッチングされたとしても、元々基板40を配
置する部分ではないので、基板40の静電吸着が困難に
なるというような問題は発生しない。
【0030】本実施例では、このうよな点を考慮し、配
置領域保護体400を基板40に代えて基板ステージ4
に配置し、基板ステージ4の配置領域の保護を図ってい
る。この配置領域保護体400は、処理時に薄膜が堆積
しない部分のみを完全に覆い、薄膜が堆積する部分は覆
わないような形状であることが望ましい。即ち、薄膜が
堆積しない部分の一部に覆わない部分があると、その部
分で上記基板ステージ4のエッチングが生じてしまう
し、薄膜が堆積した部分について一部覆わない部分があ
ると、その部分の薄膜に対してエッチング性のガスを遮
断してしまい、その部分の薄膜が除去されずに残留して
しまうからである。
【0031】本実施例では、このような点を考慮し、配
置領域保護体400を誘電体からなる板状の部材で形成
し、その表面の寸法形状を、処理する基板40の表面の
寸法形状又は基板ステージ4の表面のうちの配置領域の
寸法形状に適合したものとしている。尚、配置領域の寸
法形状は基板40の表面の寸法形状と同じである場合が
多いが、基板40の受け渡しのための空間が存在する等
の場合に両者は異なる場合がある。また、上記説明から
分かる通り、上記配置領域保護体400自体は、プラズ
マクリーニングの最中にエッチングされてしまう。従っ
て、基板40の処理の際に異物とならない材料を放出す
るような材質であることが好ましく、基板40が硅素系
半導体からなる場合には、前述の石英ガラスが好適に使
用される。
【0032】また、配置領域保護体400は、基板40
を搬送するとの同じ搬送機構によって真空容器1内に搬
入搬出されるように構成することが、装置や動作の簡略
化の点から好ましい。この場合、基板40の重量より著
しく重いものは、搬送機構の許容度を越える場合が多
い。この点から、配置領域保護体400の重量は、基板
40の重量の10倍以下であることが好ましい。さら
に、配置領域保護体400を導入する際には、基板40
と同様にゲートバルブ等の開口を通過して搬送されるこ
とが好ましいが、あまり厚さが厚くなると開口を通過さ
せることができなくなる。この場合には、真空容器1内
を大気圧に戻した上で真空容器1を分割し、その上で基
板ステージ4に配置するといった厄介な動作が必要にな
ってしまう。この点から、配置領域保護体400の厚さ
は、基板40の厚さの3倍以下であることが好ましい。
尚、前述した石英ガラスよりなる配置領域保護体400
の寸法形状の一例を挙げると、厚さが1.5mm程度
で、表面の寸法形状が6インチウエハの寸法形状に等し
いものが例えば使用される。
【0033】次に、上記実施例のプラズマクリーニング
方法を実施する際の圧力について説明する。図3は、本
実施例のプラズマクリーニング方法を実施する際の圧力
について調べた実験の結果を示す図であり、真空容器1
内の圧力と真空容器1内面における酸化硅素膜のエッチ
ング速度の関係を示したグラフである。図3の縦軸はエ
ッチング速度、横軸は成膜室13内部の圧力を示してい
る。
【0034】図3の実験の条件としては、フロン14ガ
ス流量を400SCCM、酸素ガス流量を100SCC
Mとし、プラズマ生成室に供給する高周波電力を200
0W、基板40に印加する高周波電力を0.5W/cm
2 とした。尚、可変コンダクタンスバルブ114の開度
を調整すると共に、主ポンプ112であるターボ分子ポ
ンプの回転数を調整して真空排気することで、真空容器
1内の圧力を0.1Torrから5Torrまで変化さ
せた。
【0035】図3に示す通り、真空容器1内の圧力が
0.1から0.5Torrの領域では、エッチング速度
は50nm/分程度であるが、0.5Torrを越える
辺りから増加する傾向があり、約2Torr付近で40
0nm/分の最大値をとり、更に圧力が高い領域ではや
や減少する傾向がある。また、圧力が5Torrを越え
る領域では、プラズマ放電が不安定となり、プラズマが
生成できなくなる場合もあった。以上の結果から、エッ
チング速度が高くてプラズマクリーニングに適した圧力
領域は、0.5から5Torrと判断される。
【0036】上記プラズマクリーニング方法が実施され
る装置として、ヘリコン波プラズマを形成する装置を選
定することも可能である。図4は、この種の装置の概略
を示したものである。ヘリコン波プラズマは、強い磁場
を加えるとプラズマ振動数より低い周波数の電磁波が減
衰せずにプラズマ中を伝搬することを利用するものであ
り、高密度プラズマを低圧で生成できる技術として最近
注目されているものである。プラズマ中の電磁波の伝搬
方向と磁場の方向とが平行のとき、電磁波はある定まっ
た方向の円偏光となり螺旋状に進行する。このことから
ヘリコン波プラズマと呼ばれている。
【0037】ヘリコン波プラズマを形成する図4の装置
では、図1又は図4の高周波コイル21に代えて、ルー
プ状のアンテナ24が配設されている。アンテナ24
は、一本の丸棒状又は帯板状の部材を曲げて上下二段の
ループ状の形状にしたものである。また、ベルジャー1
2の周囲に磁場形成機構25を設置している。磁場形成
機構25は、内側コイル25aと外側コイル25bから
なる二重コイルであり、各コイル25a,25bはベル
ジャー12と同軸上の位置に配設される。内側コイル2
5aと外側コイル25bは、互いに逆向きの磁場が形成
されるように、コイルの巻き方向と通電方向が調整され
る。磁場形成機構25を二重コイルの構造とすること
で、所望の磁場を作り易いという利点を有する。磁場形
成機構25を単一コイルで構成することもできる。尚、
磁場形成機構25が発生させる磁場は、ベルジャー12
内部で生成されたプラズマを効率よく成膜室101内部
に輸送するので、成膜室101内におけるプラズマの高
密度化を促進することができる。その結果、真空容器1
の内面や基板ステージ4の表面に対する上記プラズマク
リーニングをさらに効率化させるという効果もある。
【0038】本願発明のプラズマクリーニング方法は、
上記プラズマ気相成長装置だけではなく、プラズマを用
いて基板をドライエッチングする装置等のその他の真空
処理装置に対しても有効である。また、エッチング作用
のあるガス、フロン14ガス(CF4 )を用いた例につ
いて説明を行ってきたが、フロン116ガス(C
26)、6弗化硫黄ガス(SF6 )を用いたり、酸素ガ
スにアルゴンガスを混合したガス等についても効果が同
様であることは明かである。尚、アルゴンガスを使用す
ると、プラズマ中で生成されるアルゴンイオンはスパッ
タ率が高いので、高効率のスパッタを行いながらプラズ
マクリーニングを行うことができる。さらに、配置領域
保護体400を形成する材料としては、酸化硅素、石英
ガラス等以外には、酸化アルミニウム、サファイア等が
挙げられる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1又
は5記載の発明によれば、真空容器内の基板ステージの
表面などに堆積した薄膜を除去するプラズマクリーニン
グが短時間に完了でき、装置の稼動率の向上等に寄与で
きる。また、請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1の効果に加え、エッチング速度のより高い圧力領域で
クリーニングが行われるので、さらに短時間にプラズマ
クリーニングを完了できる。また、請求項3記載の発明
によれば、上記請求項1又は2の効果に加え、基板の処
理にプラズマが利用できるので、プラズマ気相成長処理
やドライエッチング処理が可能となる。と同時に、プラ
ズマクリーニングの際に基板処理用の電力供給機構が動
作するので、さらに高密度のプラズマが形成され、プラ
ズマクリーニングをさらに短時間に完了させることがで
きる。また、請求項4記載の発明によれば、上記請求項
3の効果に加え、電力供給機構は、100mTorr以
下の圧力にて少なくとも1010cm-3以上の密度を有す
る高密度プラズマを形成することが可能なので、さらに
プラズマクリーニングを短時間化させることができる。
また、請求項6記載の発明によれば、上記請求項5の効
果に加え、基板が硅素系半導体からなる場合に好適な構
成となる。さらに、請求項7又は8の発明によれば、上
記請求項5又は6の効果に加え、基板の搬入搬出の機構
や動作が既存のもので構成できるので、コスト的に優れ
ているという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例のプラズマクリーニング方法
が実施される真空処理装置の概略図である。
【図2】図1のガス導入体212,222の構成を説明
する図である。
【図3】本実施例のプラズマクリーニング方法を実施す
る際の圧力について調べた実験の結果を示す図である。
【図4】本実施例のプラズマクリーニング方法が実施さ
れる他の装置の概略構成を示した図である。
【図5】従来の真空処理装置の一例としてのプラズマ気
相成長装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 真空容器 101 成膜室 11 排気系 12 ベルジャー 2 ガス導入機構 3 電力供給機構 4 基板ステージ 40 基板 400 配置領域保護体 401 ステージ本体 402 吸着用誘電体ブロック 403 吸着電極 41 ステージ用高周波電源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図5の装置では、不図示のゲートバルブを
通して基板40を真空容器1内に搬入して基板ステージ
4上に配置する。排気系11によって真空容器1内を排
気した後、ガス導入機構2によって所定のガスを導入す
る。次に、電力供給機構3によって高周波電力等のエネ
ルギーを真空容器1内のガスに印加し、プラズマを形成
する。そして、プラズマによって生ずる気相反応により
基板40の表面に所定の薄膜が作成される。例えば、
ス導入機構2によってシランガスと酸素ガスを導入すれ
ば、プラズマによって分解反応等を生じ、酸化硅素の薄
膜が基板40の表面に作成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】このような堆積膜の剥がれを抑制するため
に、剥離する前に堆積膜をエッチングして除去してしま
うプラズマクリーニングの手法が一般的に用いられてい
る。この方法では、フロン14ガス(CF ):酸素ガ
ス=80:20程度の混合ガスをガス導入機構2によっ
て真空容器1内に導入し、フロン14ガスおよび酸素ガ
スによるプラズマを生成させ、プラズマの作用により堆
積膜をエッチングして除去する。即ち、プラズマ中では
遊離CFx(x=1,2,3)、CFxイオン(x=
1,2,3)、遊離弗素又は弗素イオンが生成され、こ
れらの弗素系活性種又はイオンが堆積膜と反応して揮発
物を生成し、この揮発物が排気系11によって排出され
ることで堆積膜が除去される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実施例】以下、本願発明の実施例を説明する。図1
は、本願発明の実施例のプラズマクリーニング方法が実
施される真空処理装置の概略図であり、一例として図5
と同様にプラズマ気相成長装置の概略構成が示されてい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図1に示すプラズマ気相成長装置は、図5
の装置と同様、排気系11を備えた真空容器1と、真空
容器1内に所定のガスを導入するガス導入機構2と、導
入されたガスにエネルギーを与えてプラズマを形成する
ための電力供給機構3と、薄膜作成を行う基板40を配
置するための基板ステージ4とを有している。さらに、
基板ステージ4に所定の高周波電力を印加するステージ
用高周波電源41が備えられている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、真空容器1内のベルジャー12の下
方位置には、基板ステージ4が設けられている。この基
板ステージ4は、処理を行う基板40を表面に配置させ
るものであり、金属よりなるステージ本体401と、こ
のステージ本体401の上面に配設された吸着用誘電体
ブロック402とから主に構成されている。基板ステー
ジ4は、静電吸着によって基板40を表面に吸着する機
構が採用されており、吸着用誘電体ブロック402内に
は、吸着電極403が埋め込まれている。そして、吸着
電極403に所定の電位を与える吸着用電源404が設
けられており、これによって誘電体ブロックの表面に静
電気を生じさせて基板を吸着するようになっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】さて、上記薄膜作成処理を繰り返していく
と、真空容器1の内面や基板ステージ4の非配置領域等
に薄膜が堆積してくる。相当程度の回数繰り返したら、
薄膜の除去が必要だと判断して、次のようなプラズマク
リーニングを行う。即ち、処理が終了した基板を搬出し
て不図示のゲートバルブを閉め、排気系11を動作させ
て一旦真空容器1内を排気した後、ゲートバルブを通し
て配置領域保護体400を真空容器内に搬入する。この
配置領域保護体400を基板40と同様に基板ステージ
4に配置する。即ち、基板40が配置されることによっ
て覆われる配置領域を基板40と同様に覆うようにし
て、配置領域保護体400を配置する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】図3の実験の条件としては、フロン14ガ
ス流量を400SCCM、酸素ガス流量を100SCC
Mとし、ベルジャー12に供給する高周波電力を200
0W、基板40に印加する高周波電力を0.5W/cm
2とした。尚、可変コンダクタンスバルブ114の開度
を調整すると共に、主ポンプ112であるターボ分子ポ
ンプの回転数を調整して真空排気することで、真空容器
1内の圧力を0.1Torrから5Torrまで変化さ
せた。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】ヘリコン波プラズマを形成する図4の装置
では、図1又は図4の高周波コイル21に代えて、ルー
プ状のアンテナ34が配設されている。アンテナ34
は、一本の丸棒状又は帯板状の部材を曲げて上下二段の
ループ状の形状にしたものである。また、ベルジャー1
2の周囲に磁場形成機構35を設置している。磁場形成
機構35は、内側コイル35aと外側コイル35bから
なる二重コイルであり、各コイル35a,35bはベル
ジャー12と同軸上の位置に配設される。内側コイル
5aと外側コイル35bは、互いに逆向きの磁場が形成
されるように、コイルの巻き方向と通電方向が調整され
る。磁場形成機構35を二重コイルの構造とすること
で、所望の磁場を作り易いという利点を有する。磁場形
成機構35を単一コイルで構成することもできる。尚、
磁場形成機構35が発生させる磁場は、ベルジャー12
内部で生成されたプラズマを効率よく成膜室101内部
に輸送するので、成膜室101内におけるプラズマの高
密度化を促進することができる。その結果、真空容器1
の内面や基板ステージ4の表面に対する上記プラズマク
リーニングをさらに効率化させるという効果もある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】本願発明のプラズマクリーニング方法は、
上記プラズマ気相成長装置だけではなく、プラズマを用
いて基板をドライエッチングする装置等のその他の真空
処理装置に対しても有効である。また、エッチング作用
のあるガス、フロン14ガス(CF )を用いた例につ
いて説明を行ってきたが、フロン116ガス(
)、6弗化硫黄ガス(SF )を用いたり、酸素
ガスにアルゴンガスを混合したガス等についても効果が
同様であることは明かである。尚、アルゴンガスを使用
すると、プラズマ中で生成されるアルゴンイオンはスパ
ッタ率が高いので、高効率のスパッタを行いながらプラ
ズマクリーニングを行うことができる。さらに、配置領
域保護体400を形成する材料としては、酸化硅素、石
英ガラス等以外には、酸化アルミニウム、サファイア等
が挙げられる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気系を備えた真空容器と、真空容器内
    に所定のガスを導入するガス導入機構と、真空容器内の
    所定の位置に基板を配置するための基板ステージと、基
    板ステージに所定の高周波電力を印加するステージ用高
    周波電源とを備えた真空処理装置において、処理する基
    板の表面の寸法形状又は基板ステージの表面のうちの基
    板配置のための領域の寸法形状に適合した寸法形状の表
    面を有する誘電体からなる板状の配置領域保護体を前記
    基板ステージの表面のうちの基板配置のための領域に配
    置してこの領域を覆い、エッチング作用のあるガスを前
    記ガス導入機構によって真空容器内に導入するとともに
    ステージ用高周波電源によって所定の高周波電力を基板
    ステージに印加し、印加された高周波電力によって基板
    ステージの表面の近傍にプラズマを形成し、このプラズ
    マによって生じる前記ガスのエッチング作用を利用して
    基板ステージの表面堆積膜又は真空容器の内面堆積膜を
    除去することを特徴とする基板ステージのプラズマクリ
    ーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記導入されたエッチング作用のあるガ
    スの圧力を、0.5Torrから5Torrの範囲とす
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマクリーニン
    グ方法。
  3. 【請求項3】 前記真空処理装置は、真空容器内に所定
    の電力を導入して基板の処理のためのプラズマを形成す
    る電力供給機構を備えており、前記ステージ用高周波電
    源とともにこの電力供給機構を動作させて行うことを特
    徴とする請求項1又は2記載のプラズマクリーニング方
    法。
  4. 【請求項4】 前記電力供給機構は、100mTorr
    以下の圧力にて少なくとも1010cm-3以上の密度を有
    する高密度プラズマを形成することが可能なものである
    ことを特徴とする請求項3記載のプラズマクリーニング
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載のプラズマ
    クリーニング方法に使用される配置領域保護体。
  6. 【請求項6】 石英ガラスから形成されていることを特
    徴とする請求項6記載の配置領域保護体。
  7. 【請求項7】 処理する基板の重量に対して10倍以下
    の重量であることを特徴とする請求項5又は6記載の配
    置領域保護体。
  8. 【請求項8】 処理する基板の厚さに対して3倍以下の
    厚さであることを特徴とする請求項5又は6記載の配置
    領域保護体。
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