JPH08339220A - 工作機械のnc制御装置 - Google Patents
工作機械のnc制御装置Info
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- JPH08339220A JPH08339220A JP14715495A JP14715495A JPH08339220A JP H08339220 A JPH08339220 A JP H08339220A JP 14715495 A JP14715495 A JP 14715495A JP 14715495 A JP14715495 A JP 14715495A JP H08339220 A JPH08339220 A JP H08339220A
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- control command
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Abstract
(57)【要約】
【目的】割り込み制御指令を受け取る入力用インターフ
ェイスと割り込み制御指令を処理する機能とを付加し
て、機械の稼働状況に合わせた制御を可能とする。 【構成】割り込み制御指令を受け取るための入出力用イ
ンターフェイス4と、この入出力用インターフェイス4
からの割り込み制御指令を、NC制御器内へ送り込むた
めの割り込み処理回路5と、受信用インターフェイス1
により受信された指令直前のNCデータを、割り込みに
より修正する必要の生じる可能性のある修正データ部分
と修正する必要の生じない固定データ部分とに分割して
待機させるとともに、指令直後の稼働状況のデータを記
憶保持する記憶保持回路3と、割り込み制御指令を、記
憶保持回路3に記憶されている指令直前の修正データ部
分と比較し判断して、最終的な制御指令に作成して出力
するとともに、割り込み制御指令だけでは足りない場合
に補足指令を出力する自動出力回路6とを備える。
ェイスと割り込み制御指令を処理する機能とを付加し
て、機械の稼働状況に合わせた制御を可能とする。 【構成】割り込み制御指令を受け取るための入出力用イ
ンターフェイス4と、この入出力用インターフェイス4
からの割り込み制御指令を、NC制御器内へ送り込むた
めの割り込み処理回路5と、受信用インターフェイス1
により受信された指令直前のNCデータを、割り込みに
より修正する必要の生じる可能性のある修正データ部分
と修正する必要の生じない固定データ部分とに分割して
待機させるとともに、指令直後の稼働状況のデータを記
憶保持する記憶保持回路3と、割り込み制御指令を、記
憶保持回路3に記憶されている指令直前の修正データ部
分と比較し判断して、最終的な制御指令に作成して出力
するとともに、割り込み制御指令だけでは足りない場合
に補足指令を出力する自動出力回路6とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械のNC制御装
置に係り、より詳細には、現在のNC工作機械が持つN
Cデータのみによる制御方式に加えて、新たに設けた割
り込み制御用の通信ポートから受けた制御指令によって
も制御可能な2つの制御系統を持つ工作機械のNC制御
装置に関する。
置に係り、より詳細には、現在のNC工作機械が持つN
Cデータのみによる制御方式に加えて、新たに設けた割
り込み制御用の通信ポートから受けた制御指令によって
も制御可能な2つの制御系統を持つ工作機械のNC制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の工作機械のNC制御装置は、現在
のNC工作機械が持つNCデータのみによる1系統の制
御方式となっている。
のNC工作機械が持つNCデータのみによる1系統の制
御方式となっている。
【0003】すなわち、NCデータによる運転時、NC
データはリモートバッファやRS−232C等の受信用
インターフェイスを介して受信され、演算/制御処理回
路において制御に必要なNC指令の形に処理された後、
NC逐次指令として位置制御回路やシーケンス回路に送
出され、サーボモータ等を介して送り軸の制御や主軸の
回転、工具の交換等が行われるようになっている。
データはリモートバッファやRS−232C等の受信用
インターフェイスを介して受信され、演算/制御処理回
路において制御に必要なNC指令の形に処理された後、
NC逐次指令として位置制御回路やシーケンス回路に送
出され、サーボモータ等を介して送り軸の制御や主軸の
回転、工具の交換等が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の工
作機械のNC制御装置では、通常のNCデータのみによ
る制御であることから、工作機械の稼働状況のきめ細か
い監視や稼働状況に合わせた機械制御が行えず、また不
測の事態の発生に対しても迅速に対応できないといった
問題があった。
作機械のNC制御装置では、通常のNCデータのみによ
る制御であることから、工作機械の稼働状況のきめ細か
い監視や稼働状況に合わせた機械制御が行えず、また不
測の事態の発生に対しても迅速に対応できないといった
問題があった。
【0005】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたもので、その目的の一つは、従来の受信用イン
ターフェイスとは別個に、外部からの割り込み制御指令
を受け取るための入力用インターフェイスを設けるとと
もに、割り込み制御指令を処理する機能を付加すること
によって、工作機械の稼働状況に合わせた機械制御が可
能な工作機械のNC制御装置を提供することにある。ま
た、本発明の目的二つ目は、工作機械の稼働状況に関す
るデータを定期的に外部に出力することによって、工作
機械の稼働状況のきめ細かい監視や、不測の事態の発生
に迅速に対応できる工作機械のNC制御装置を提供する
ことにある。
案されたもので、その目的の一つは、従来の受信用イン
ターフェイスとは別個に、外部からの割り込み制御指令
を受け取るための入力用インターフェイスを設けるとと
もに、割り込み制御指令を処理する機能を付加すること
によって、工作機械の稼働状況に合わせた機械制御が可
能な工作機械のNC制御装置を提供することにある。ま
た、本発明の目的二つ目は、工作機械の稼働状況に関す
るデータを定期的に外部に出力することによって、工作
機械の稼働状況のきめ細かい監視や、不測の事態の発生
に迅速に対応できる工作機械のNC制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の工作機械のNC制御装置
は、通常のNCデータを受け取る受信用インターフェイ
スとは別個に設けられた外部からの割り込み制御指令を
受け取るための入力用インターフェイスと、この入力用
インターフェイスからの割り込み制御指令を、従来から
あるNC制御器内へ送り込むための割り込み処理手段
と、前記受信用インターフェイスにより受信された指令
直前のNCデータを、割り込みにより修正する必要の生
じる可能性のある修正データ部分と修正する必要の生じ
ない固定データ部分とに分割して待機させるとともに、
指令直後の稼働状況のデータを記憶保持する記憶保持手
段と、前記割り込み処理手段により処理された割り込み
制御指令を、前記記憶保持手段に記憶されている指令直
前の修正データ部分と比較し判断して、最終的な制御指
令に作成して出力するとともに、割り込み制御指令だけ
では足りない場合に補足指令を出力する自動出力手段と
を備えた構成とする。
め、本発明の請求項1記載の工作機械のNC制御装置
は、通常のNCデータを受け取る受信用インターフェイ
スとは別個に設けられた外部からの割り込み制御指令を
受け取るための入力用インターフェイスと、この入力用
インターフェイスからの割り込み制御指令を、従来から
あるNC制御器内へ送り込むための割り込み処理手段
と、前記受信用インターフェイスにより受信された指令
直前のNCデータを、割り込みにより修正する必要の生
じる可能性のある修正データ部分と修正する必要の生じ
ない固定データ部分とに分割して待機させるとともに、
指令直後の稼働状況のデータを記憶保持する記憶保持手
段と、前記割り込み処理手段により処理された割り込み
制御指令を、前記記憶保持手段に記憶されている指令直
前の修正データ部分と比較し判断して、最終的な制御指
令に作成して出力するとともに、割り込み制御指令だけ
では足りない場合に補足指令を出力する自動出力手段と
を備えた構成とする。
【0007】また、本発明の請求項2記載の工作機械の
NC制御装置は、請求項1記載のNC制御装置におい
て、前記自動出力手段を、前記割り込み処理手段により
処理された割り込み制御指令を、前記記憶保持手段に記
憶されている指令直前の修正データ部分と比較し判断し
て、割り込み制御指令を前記記憶保持手段に記憶されて
いる指令直前の固定データ部分の後に続けて出力するた
めの優先指令比較判断処理部と、前記記憶保持手段に記
憶されている指令直前の固定データ部分と割り込み制御
指令とを接続したNCデータを最終的な制御指令として
出力する分割制御指令接続判断処理部と、前記割り込み
制御指令による割り込みの前後で加工の不連続等を無く
し整合性をとるために、前記記憶保持手段に記憶されて
いる指令直後の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令を
出力する補足指令出力処理部とで構成する。
NC制御装置は、請求項1記載のNC制御装置におい
て、前記自動出力手段を、前記割り込み処理手段により
処理された割り込み制御指令を、前記記憶保持手段に記
憶されている指令直前の修正データ部分と比較し判断し
て、割り込み制御指令を前記記憶保持手段に記憶されて
いる指令直前の固定データ部分の後に続けて出力するた
めの優先指令比較判断処理部と、前記記憶保持手段に記
憶されている指令直前の固定データ部分と割り込み制御
指令とを接続したNCデータを最終的な制御指令として
出力する分割制御指令接続判断処理部と、前記割り込み
制御指令による割り込みの前後で加工の不連続等を無く
し整合性をとるために、前記記憶保持手段に記憶されて
いる指令直後の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令を
出力する補足指令出力処理部とで構成する。
【0008】また、本発明の請求項3記載の工作機械の
NC制御装置は、請求項1又は2記載のNC制御装置に
おいて、工作機械の稼働状況に関するデータを定期的に
抽出し保持する現況値記憶部と、この現況値記憶部に記
憶されているデータを外部に出力する出力用インターフ
ェイスとを備えた構成とする。
NC制御装置は、請求項1又は2記載のNC制御装置に
おいて、工作機械の稼働状況に関するデータを定期的に
抽出し保持する現況値記憶部と、この現況値記憶部に記
憶されているデータを外部に出力する出力用インターフ
ェイスとを備えた構成とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明の作用について述べる。
【0010】入力用インターフェイスから入力された割
り込み制御指令は、割り込み処理手段によって、NC制
御器内で演算/制御処理された情報のレベルと同一レベ
ルに合わせるための処理が行われる。
り込み制御指令は、割り込み処理手段によって、NC制
御器内で演算/制御処理された情報のレベルと同一レベ
ルに合わせるための処理が行われる。
【0011】一方、記憶保持手段は、受信用インターフ
ェイスにより受信された指令直前のNCデータを、割り
込みにより修正する必要の生じる可能性のある修正デー
タ部分と、修正する必要の生じない固定データ部分とに
分割して待機させるとともに、指令直後の稼働状況のデ
ータを記憶保持する。
ェイスにより受信された指令直前のNCデータを、割り
込みにより修正する必要の生じる可能性のある修正デー
タ部分と、修正する必要の生じない固定データ部分とに
分割して待機させるとともに、指令直後の稼働状況のデ
ータを記憶保持する。
【0012】自動出力手段では、割り込み処理手段によ
り処理された割り込み制御指令を、記憶保持手段に記憶
されている指令直前の修正データ部分と比較し判断し
て、最終的な制御指令に作成して出力する。また、割り
込み制御指令だけでは足りない場合に補足指令を出力す
る。
り処理された割り込み制御指令を、記憶保持手段に記憶
されている指令直前の修正データ部分と比較し判断し
て、最終的な制御指令に作成して出力する。また、割り
込み制御指令だけでは足りない場合に補足指令を出力す
る。
【0013】これにより、加工中であっても、優先して
割り込み制御指令を受け付けることができ、この割り込
み制御指令によって工作機械の制御が可能となる。ま
た、ワークや工作機械に加わるかもしれない重大な損傷
を未然に防止できる。また、夜間の無人運転中でも、外
部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条件
等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運転
できる。また、累積加工時間に合わせて自動的に工具交
換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行える。
割り込み制御指令を受け付けることができ、この割り込
み制御指令によって工作機械の制御が可能となる。ま
た、ワークや工作機械に加わるかもしれない重大な損傷
を未然に防止できる。また、夜間の無人運転中でも、外
部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条件
等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運転
できる。また、累積加工時間に合わせて自動的に工具交
換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行える。
【0014】請求項2記載の発明の作用について述べ
る。
る。
【0015】自動出力手段を、優先指令比較判断処理部
と、分割制御指令接続判断処理部と、補足指令出力処理
部とで構成する。
と、分割制御指令接続判断処理部と、補足指令出力処理
部とで構成する。
【0016】優先指令比較判断処理部は、割り込み処理
手段により処理された割り込み制御指令を、記憶保持手
段に記憶されている指令直前の修正データ部分と比較し
判断して、割り込み制御指令を記憶保持手段に記憶され
ている指令直前の固定データ部分の後に続けて出力す
る。
手段により処理された割り込み制御指令を、記憶保持手
段に記憶されている指令直前の修正データ部分と比較し
判断して、割り込み制御指令を記憶保持手段に記憶され
ている指令直前の固定データ部分の後に続けて出力す
る。
【0017】分割制御指令接続判断処理部は、記憶保持
手段に記憶されている指令直前の固定データ部分と割り
込み制御指令とを接続したNCデータを、最終的な制御
指令として出力する。
手段に記憶されている指令直前の固定データ部分と割り
込み制御指令とを接続したNCデータを、最終的な制御
指令として出力する。
【0018】補足指令出力処理部は、割り込み制御指令
による割り込みの前後で加工の不連続等を無くし整合性
をとるために、記憶保持手段に記憶されている指令直後
の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令を出力する。こ
の補足指令には、予め固定できる指令と、割り込み前の
座標位置、加工条件を再現するために、記憶保持手段に
記憶されている指令直後の稼働状況の数値を取り込んで
補足する必要のある指令とがある。
による割り込みの前後で加工の不連続等を無くし整合性
をとるために、記憶保持手段に記憶されている指令直後
の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令を出力する。こ
の補足指令には、予め固定できる指令と、割り込み前の
座標位置、加工条件を再現するために、記憶保持手段に
記憶されている指令直後の稼働状況の数値を取り込んで
補足する必要のある指令とがある。
【0019】これにより、加工中であっても、優先して
割り込み制御指令を受け付けることができ、この割り込
み制御指令によって工作機械の制御が可能となる。ま
た、ワークや工作機械に加わるかもしれない重大な損傷
を未然に防止できる。また、夜間の無人運転中でも、外
部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条件
等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運転
できる。また、累積加工時間に合わせて自動的に工具交
換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行える。
割り込み制御指令を受け付けることができ、この割り込
み制御指令によって工作機械の制御が可能となる。ま
た、ワークや工作機械に加わるかもしれない重大な損傷
を未然に防止できる。また、夜間の無人運転中でも、外
部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条件
等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運転
できる。また、累積加工時間に合わせて自動的に工具交
換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行える。
【0020】請求項3記載の発明の作用について述べ
る。
る。
【0021】現況値記憶部は、工作機械の稼働状況に関
するデータを定期的に抽出し保持するとともに、出力用
インターフェイスを介して外部コンピュータに送信す
る。
するデータを定期的に抽出し保持するとともに、出力用
インターフェイスを介して外部コンピュータに送信す
る。
【0022】稼働状況に関するデータとは、主軸回転
数、負荷電流値、送り速度、主軸工具のATCポット番
号等のデータのことである。
数、負荷電流値、送り速度、主軸工具のATCポット番
号等のデータのことである。
【0023】これにより、工作機械の稼働状況のきめ細
かい監視や、不測の事態の発生に対して迅速な対応が可
能となる。また、ワークや工作機械に加わるかもしれな
い重大な損傷を未然に防止できる。また、夜間の無人運
転中でも、外部コンピュータの支援を得て加工状況に応
じた加工条件等を変更できるので、工作機械を最適な稼
働状況で運転できる。また、累積加工時間に合わせて自
動的に工具交換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行
える。また、現在加工中のNCコードを取り出すことに
より、外部コンピュータの支援を得てワークの加工の進
捗度、加工実績等、製造工程に必要なデータをオンライ
ンで把握できる。
かい監視や、不測の事態の発生に対して迅速な対応が可
能となる。また、ワークや工作機械に加わるかもしれな
い重大な損傷を未然に防止できる。また、夜間の無人運
転中でも、外部コンピュータの支援を得て加工状況に応
じた加工条件等を変更できるので、工作機械を最適な稼
働状況で運転できる。また、累積加工時間に合わせて自
動的に工具交換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行
える。また、現在加工中のNCコードを取り出すことに
より、外部コンピュータの支援を得てワークの加工の進
捗度、加工実績等、製造工程に必要なデータをオンライ
ンで把握できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0025】図1は、本発明の工作機械のNC制御装置
の電気的構成を示すブロック図である。
の電気的構成を示すブロック図である。
【0026】同図において、通常のNCデータはリモー
トバッファやRS−232C等の従来からある受信用イ
ンターフェイス1を介して受信され、NC制御器内の演
算/制御処理回路2において制御に必要なNC指令の形
に処理された後、記憶保持回路3において保持される。
トバッファやRS−232C等の従来からある受信用イ
ンターフェイス1を介して受信され、NC制御器内の演
算/制御処理回路2において制御に必要なNC指令の形
に処理された後、記憶保持回路3において保持される。
【0027】そして、記憶保持回路3に記憶保持された
NCデータは、自動出力回路6を構成する優先指令比較
判断処理部61と分割制御指令接続判断処理部62と補
足指令出力処理部63とに導かれており、優先指令比較
判断処理部61の出力は、分割制御指令接続判断処理部
62に導かれている。
NCデータは、自動出力回路6を構成する優先指令比較
判断処理部61と分割制御指令接続判断処理部62と補
足指令出力処理部63とに導かれており、優先指令比較
判断処理部61の出力は、分割制御指令接続判断処理部
62に導かれている。
【0028】一方、受信用インターフェイス1とは別個
に設けられた、割り込み制御指令の入力と稼働状況に関
するデータの出力とを行う入出力用インターフェイス4
の出力は、入力された割り込み制御指令の処理を行う割
り込み処理回路5に導かれており、割り込み処理回路5
の出力は、優先指令比較判断処理部61に導かれてい
る。
に設けられた、割り込み制御指令の入力と稼働状況に関
するデータの出力とを行う入出力用インターフェイス4
の出力は、入力された割り込み制御指令の処理を行う割
り込み処理回路5に導かれており、割り込み処理回路5
の出力は、優先指令比較判断処理部61に導かれてい
る。
【0029】また、分割制御指令接続判断処理部62の
出力は、補足指令出力処理部63とNC逐次指令/割り
込み指令出力部7とに導かれており、補足指令出力処理
部63の出力は、NC逐次指令/割り込み指令出力部7
に導かれている。
出力は、補足指令出力処理部63とNC逐次指令/割り
込み指令出力部7とに導かれており、補足指令出力処理
部63の出力は、NC逐次指令/割り込み指令出力部7
に導かれている。
【0030】そして、NC逐次指令/割り込み指令出力
部7の出力は、NC逐次指令又は割り込み指令として位
置制御回路11やシーケンス回路12に送出され、位置
制御回路11の出力はサーボモータ13へ、シーケンス
回路12の出力はモータ等14へそれぞれ出力されてい
る。また、NC逐次指令/割り込み指令出力部7の出力
は、記憶保持回路3にも導かれている。
部7の出力は、NC逐次指令又は割り込み指令として位
置制御回路11やシーケンス回路12に送出され、位置
制御回路11の出力はサーボモータ13へ、シーケンス
回路12の出力はモータ等14へそれぞれ出力されてい
る。また、NC逐次指令/割り込み指令出力部7の出力
は、記憶保持回路3にも導かれている。
【0031】そして、位置制御回路11やシーケンス回
路12により、サーボモータ13やモータ等14を介し
て図示しない送り軸の制御や主軸の回転、また工具の交
換等が行われるとともに、このような送り軸の制御や主
軸の回転等は検出器15,16によってそれぞれ検出さ
れ、その検出信号が位置制御回路11やシーケンス回路
12にフィードバックされるようになっている。
路12により、サーボモータ13やモータ等14を介し
て図示しない送り軸の制御や主軸の回転、また工具の交
換等が行われるとともに、このような送り軸の制御や主
軸の回転等は検出器15,16によってそれぞれ検出さ
れ、その検出信号が位置制御回路11やシーケンス回路
12にフィードバックされるようになっている。
【0032】また、位置制御回路11及びシーケンス回
路12の出力は、現況値記憶部8に導かれており、現況
値記憶部8の出力は、入出力用インターフェイス4の入
力に導かれた構成となっている。
路12の出力は、現況値記憶部8に導かれており、現況
値記憶部8の出力は、入出力用インターフェイス4の入
力に導かれた構成となっている。
【0033】記憶保持回路3は、受信用インターフェイ
ス1により受信された指令直前のNCデータを、割り込
みにより修正する必要の生じる可能性のある修正データ
部分と、修正する必要の生じない固定データ部分とに分
割して待機させるとともに、NC逐次指令/割り込み指
令出力部7から出力された指令直後の稼働状況のデータ
を、更新しつつ記憶保持するブロックとなっている。
ス1により受信された指令直前のNCデータを、割り込
みにより修正する必要の生じる可能性のある修正データ
部分と、修正する必要の生じない固定データ部分とに分
割して待機させるとともに、NC逐次指令/割り込み指
令出力部7から出力された指令直後の稼働状況のデータ
を、更新しつつ記憶保持するブロックとなっている。
【0034】割り込み処理回路5は、入出力用インター
フェイス4から入力された割り込み制御指令を、演算制
御処理回路2で処理された情報のレベルと同一レベルに
合わせるための処理を行うブロックである。
フェイス4から入力された割り込み制御指令を、演算制
御処理回路2で処理された情報のレベルと同一レベルに
合わせるための処理を行うブロックである。
【0035】優先指令比較判断処理部61は、割り込み
処理回路5により処理された割り込み制御指令を、記憶
保持回路3に記憶されている指令直前の修正データ部分
と比較し判断して、割り込み制御指令を記憶保持回路3
内に待機されている指令直前の固定データ部分の後に続
けて出力する等の処理を行うブロックである。
処理回路5により処理された割り込み制御指令を、記憶
保持回路3に記憶されている指令直前の修正データ部分
と比較し判断して、割り込み制御指令を記憶保持回路3
内に待機されている指令直前の固定データ部分の後に続
けて出力する等の処理を行うブロックである。
【0036】分割制御指令接続判断処理部62は、記憶
保持回路3内に待機されている指令直前の固定データ部
分と割り込み制御指令とを接続したNCデータを、最終
的な制御指令としてNC逐次指令/割り込み指令出力部
7に出力するブロックである。
保持回路3内に待機されている指令直前の固定データ部
分と割り込み制御指令とを接続したNCデータを、最終
的な制御指令としてNC逐次指令/割り込み指令出力部
7に出力するブロックである。
【0037】補足指令出力処理部63は、割り込み制御
指令による割り込みの前後で加工の不連続等を無くし整
合性をとるために、記憶保持回路3に記憶されている指
令直後の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令をNC逐
次指令/割り込み指令出力部7に出力するブロックであ
る。この補足指令には、予め固定できる指令と、割り込
み前の座標位置、加工条件を再現するために、記憶保持
回路3に記憶されている指令直後の稼働状況の数値を取
り込んで補足する必要のある指令とがある。
指令による割り込みの前後で加工の不連続等を無くし整
合性をとるために、記憶保持回路3に記憶されている指
令直後の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令をNC逐
次指令/割り込み指令出力部7に出力するブロックであ
る。この補足指令には、予め固定できる指令と、割り込
み前の座標位置、加工条件を再現するために、記憶保持
回路3に記憶されている指令直後の稼働状況の数値を取
り込んで補足する必要のある指令とがある。
【0038】現況値記憶部8は、工作機械の稼働状況に
関するデータを定期的に抽出し保持するとともに、入出
力用インターフェイス4を介して図示しない外部コンピ
ュータに送信するブロックである。稼働状況に関するデ
ータとは、主軸回転数、負荷電流値、送り速度、主軸工
具のATCポット番号等のデータのことである。
関するデータを定期的に抽出し保持するとともに、入出
力用インターフェイス4を介して図示しない外部コンピ
ュータに送信するブロックである。稼働状況に関するデ
ータとは、主軸回転数、負荷電流値、送り速度、主軸工
具のATCポット番号等のデータのことである。
【0039】次に、上記構成のNC制御装置の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0040】通常のNCデータによる運転時では、NC
データは受信用インターフェイス1を介して受信され、
演算制御処理回路2において制御に必要なNC指令の形
に処理された後、記憶保持回路3において修正データ部
分と固定データ部分とに分割して待機保持される。そし
て、この場合には割り込み制御指令ではないことから、
分割制御指令接続判断処理部62において再び分割前の
同じ形のNCデータに戻され、NC逐次指令/割り込み
指令出力部7よりNC逐次指令として、位置制御回路1
1やシーケンス回路12に送出され、サーボモータ13
やモータ等14を介して送り軸の制御や主軸の回転、工
具の交換等が行われる。
データは受信用インターフェイス1を介して受信され、
演算制御処理回路2において制御に必要なNC指令の形
に処理された後、記憶保持回路3において修正データ部
分と固定データ部分とに分割して待機保持される。そし
て、この場合には割り込み制御指令ではないことから、
分割制御指令接続判断処理部62において再び分割前の
同じ形のNCデータに戻され、NC逐次指令/割り込み
指令出力部7よりNC逐次指令として、位置制御回路1
1やシーケンス回路12に送出され、サーボモータ13
やモータ等14を介して送り軸の制御や主軸の回転、工
具の交換等が行われる。
【0041】なお、記憶保持回路3には、指令直後の稼
働状況、すなわちNC逐次指令/割り込み指令出力部7
より出力された直後のNC指令に基づく稼働状況が、更
新されつつ保持されている。
働状況、すなわちNC逐次指令/割り込み指令出力部7
より出力された直後のNC指令に基づく稼働状況が、更
新されつつ保持されている。
【0042】一方、このような通常のNCデータの運転
中に、入出力用インターフェイス4を介して割り込み制
御指令が入力されると、この割り込み制御指令は、割り
込み処理回路5によって、演算制御処理回路2で処理さ
れた情報のレベルと同一レベルに合わせるように処理さ
れて、自動出力回路6に入力される。
中に、入出力用インターフェイス4を介して割り込み制
御指令が入力されると、この割り込み制御指令は、割り
込み処理回路5によって、演算制御処理回路2で処理さ
れた情報のレベルと同一レベルに合わせるように処理さ
れて、自動出力回路6に入力される。
【0043】自動出力回路6では、記憶保持回路3から
来る通常のNCデータ(NC制御指令)と調整するた
め、優先指令の処理がなされて、区切りのよい指令の後
に割り込み制御指令を挿入し、NC逐次指令/割り込み
指令出力部7に出力する。
来る通常のNCデータ(NC制御指令)と調整するた
め、優先指令の処理がなされて、区切りのよい指令の後
に割り込み制御指令を挿入し、NC逐次指令/割り込み
指令出力部7に出力する。
【0044】ここで、割り込み制御指令が、例えば途中
から加工速度を変えるための割り込み制御指令である場
合と、加工中に工具交換を行うための割り込み制御指令
である場合とに分けて、以下具体的に説明する。
から加工速度を変えるための割り込み制御指令である場
合と、加工中に工具交換を行うための割り込み制御指令
である場合とに分けて、以下具体的に説明する。
【0045】(1)割り込み制御指令が途中から加工速
度を変えるための割り込み制御指令である場合 指令直前の指示が、元のNCデータで表現した形で仮
に、「G01X35.0Y25.0F100」とする
と、記憶保持回路3には、「G01X35.0Y25.
0」が固定データ部分、「F100」が修正データ部分
として分割され、待機保持される。
度を変えるための割り込み制御指令である場合 指令直前の指示が、元のNCデータで表現した形で仮
に、「G01X35.0Y25.0F100」とする
と、記憶保持回路3には、「G01X35.0Y25.
0」が固定データ部分、「F100」が修正データ部分
として分割され、待機保持される。
【0046】このとき、割り込み処理回路5から割り込
み制御指令として、「F50」が入力されたとすると、
この割り込み制御指令と記憶保持回路3に待機保持され
たデータとが優先指令比較判断処理部61において比
較、判断され、修正データ部分である「F100」を割
り込み制御指令である「F50」に置き換える指示が分
割制御指令接続判断処理部62に与えられる。
み制御指令として、「F50」が入力されたとすると、
この割り込み制御指令と記憶保持回路3に待機保持され
たデータとが優先指令比較判断処理部61において比
較、判断され、修正データ部分である「F100」を割
り込み制御指令である「F50」に置き換える指示が分
割制御指令接続判断処理部62に与えられる。
【0047】そのため、分割制御指令接続判断処理部6
2では、「F100」を「F50」に置き換えた「G0
1X35.0Y25.0F50」の制御指令を作成し、
これをNC逐次指令/割り込み指令出力部7に出力す
る。
2では、「F100」を「F50」に置き換えた「G0
1X35.0Y25.0F50」の制御指令を作成し、
これをNC逐次指令/割り込み指令出力部7に出力す
る。
【0048】位置制御回路11やシーケンス回路12で
は、この制御指令に応じて、加工速度をF100で示さ
れる速度からF50で示される速度に変更する。
は、この制御指令に応じて、加工速度をF100で示さ
れる速度からF50で示される速度に変更する。
【0049】(2)割り込み制御指令が加工中に工具交
換を行うための割り込み制御指令である場合 加工中に割り込み処理回路5から工具交換指令が入力さ
れたときの状況を次のように仮定する。
換を行うための割り込み制御指令である場合 加工中に割り込み処理回路5から工具交換指令が入力さ
れたときの状況を次のように仮定する。
【0050】すなわち、NC逐次指令/割り込み指令出
力部7からの出力直前の制御指令が「G01X30.5
Y20.0Z10.0F50(これを指令Aとする)」
であり、記憶保持回路3内で待機保持されている次の制
御指令が「G01X40.5Y30.0Z5.0(これ
を指令Bとする)」であるとする。また、記憶保持回路
3に記憶されている一つ前の制御指令を「指令A+その
瞬間の稼働状況C」とする。
力部7からの出力直前の制御指令が「G01X30.5
Y20.0Z10.0F50(これを指令Aとする)」
であり、記憶保持回路3内で待機保持されている次の制
御指令が「G01X40.5Y30.0Z5.0(これ
を指令Bとする)」であるとする。また、記憶保持回路
3に記憶されている一つ前の制御指令を「指令A+その
瞬間の稼働状況C」とする。
【0051】ここで、その瞬間の稼働状況Cは、割り込
みの前後で加工の不連続やトラブルを起こさないため、
割り込んだ瞬間のNC工作機械の稼働状況となってお
り、この稼働状況Cの数値を使って元の条件を再現させ
るようになっている。つまり、記憶保持回路3には、一
つ前に出した制御指令(すなわち、NC逐次指令/割り
込み指令出力部7から出力された直後の制御指令)の際
のXYZ座標値、送り速度、主軸回転数、工具番号等の
再稼働に必要な数値が、更新されつつ保持されている。
みの前後で加工の不連続やトラブルを起こさないため、
割り込んだ瞬間のNC工作機械の稼働状況となってお
り、この稼働状況Cの数値を使って元の条件を再現させ
るようになっている。つまり、記憶保持回路3には、一
つ前に出した制御指令(すなわち、NC逐次指令/割り
込み指令出力部7から出力された直後の制御指令)の際
のXYZ座標値、送り速度、主軸回転数、工具番号等の
再稼働に必要な数値が、更新されつつ保持されている。
【0052】このような状況において、割り込み制御指
令が割り込み処理回路5から優先指令比較判断処理部6
1に入力されると、NC逐次指令/割り込み指令出力部
7は指令Aをそのまま出力するが、記憶保持回路3で待
機している指令Bは優先指令比較判断処理部61で割り
込み制御指令と比較される結果、後回しされることにな
る。
令が割り込み処理回路5から優先指令比較判断処理部6
1に入力されると、NC逐次指令/割り込み指令出力部
7は指令Aをそのまま出力するが、記憶保持回路3で待
機している指令Bは優先指令比較判断処理部61で割り
込み制御指令と比較される結果、後回しされることにな
る。
【0053】そのため、分割制御指令接続判断処理部6
2を介して、この割り込み制御指令を受けた補足指令出
力処理部63は、工具交換の割り込み処理に必要な前処
理として、例えば下記に示す内容の指令(これを指令P
という)をNC逐次指令/割り込み指令出力部7に出力
する。
2を介して、この割り込み制御指令を受けた補足指令出
力処理部63は、工具交換の割り込み処理に必要な前処
理として、例えば下記に示す内容の指令(これを指令P
という)をNC逐次指令/割り込み指令出力部7に出力
する。
【0054】
【数1】指令P=「G00G49G91G28Z0G4
9、G00X△△Y◇◇」 この後補足指令出力処理部63は、下記に示す内容の指
令(これを指令Sという)をNC逐次指令/割り込み指
令出力部7に出力する。
9、G00X△△Y◇◇」 この後補足指令出力処理部63は、下記に示す内容の指
令(これを指令Sという)をNC逐次指令/割り込み指
令出力部7に出力する。
【0055】
【数2】指令S=「G00X X0 Y Y0、G43
Z Z1 H H0、G01Z Z0 F F0 」 ここで、X0、Y0、Z0、F0の値は、指令Aと同じ
値であり、H0は新しい工具の工具長補正値である。ま
た、Z1の値は、
Z Z1 H H0、G01Z Z0 F F0 」 ここで、X0、Y0、Z0、F0の値は、指令Aと同じ
値であり、H0は新しい工具の工具長補正値である。ま
た、Z1の値は、
【0056】
【数3】Z1=Z0+(任意のプラス値) である。
【0057】そして、この指令Sの後に、後回しにされ
た指令Bが分割制御指令接続判断処理部62からNC逐
次指令/割り込み指令出力部7に出力されて、以後通常
のNCデータによる加工が続行されることになる。
た指令Bが分割制御指令接続判断処理部62からNC逐
次指令/割り込み指令出力部7に出力されて、以後通常
のNCデータによる加工が続行されることになる。
【0058】すなわち、割り込み制御指令が工具交換の
場合に、NC制御器から出力される制御指令は、指令A
−指令P−工具交換指令−指令S−指令Bとなる。
場合に、NC制御器から出力される制御指令は、指令A
−指令P−工具交換指令−指令S−指令Bとなる。
【0059】このようにして割り込み制御指令の処理が
随時行われながら、位置制御回路11及びシーケンス回
路12による送り軸の制御や主軸の回転、工具の交換等
が行われるとともに、位置制御回路11及びシーケンス
回路12の出力が、現況値記憶部8に定期的に与えられ
る。そのため、現況値記憶部8には、工作機械の稼働状
況に関するデータ(例えば、主軸回転数、負荷電流値、
送り速度、主軸工具のATCポット番号等のデータ)が
記憶されるとともに、この稼働状況に関するデータは定
期的に読みだされ、入出力用インターフェイス4を介し
て外部コンピュータに出力されるようになっている。
随時行われながら、位置制御回路11及びシーケンス回
路12による送り軸の制御や主軸の回転、工具の交換等
が行われるとともに、位置制御回路11及びシーケンス
回路12の出力が、現況値記憶部8に定期的に与えられ
る。そのため、現況値記憶部8には、工作機械の稼働状
況に関するデータ(例えば、主軸回転数、負荷電流値、
送り速度、主軸工具のATCポット番号等のデータ)が
記憶されるとともに、この稼働状況に関するデータは定
期的に読みだされ、入出力用インターフェイス4を介し
て外部コンピュータに出力されるようになっている。
【0060】これにより、外部コンピュータによる工作
機械の稼働状況のきめ細かい監視や、不測の事態の発生
に対して迅速な対応が可能となるものである。そのた
め、ワークや工作機械に加わるかもしれない重大な損傷
も未然に防止できるとともに、夜間の無人運転中でも、
外部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条
件等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運
転することが可能となる。また、累積加工時間に合わせ
て自動的に工具交換指令を出せるなど、工具の寿命管理
が行えるとともに、現在加工中のNCコードを取り出す
ことにより、外部コンピュータの支援を得てワークの加
工の進捗度、加工実績等、製造工程に必要なデータをオ
ンラインで把握できるものである。
機械の稼働状況のきめ細かい監視や、不測の事態の発生
に対して迅速な対応が可能となるものである。そのた
め、ワークや工作機械に加わるかもしれない重大な損傷
も未然に防止できるとともに、夜間の無人運転中でも、
外部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条
件等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運
転することが可能となる。また、累積加工時間に合わせ
て自動的に工具交換指令を出せるなど、工具の寿命管理
が行えるとともに、現在加工中のNCコードを取り出す
ことにより、外部コンピュータの支援を得てワークの加
工の進捗度、加工実績等、製造工程に必要なデータをオ
ンラインで把握できるものである。
【0061】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の工作機械のNC
制御装置は、通常のNCデータを受け取る受信用インタ
ーフェイスとは別個に設けられた外部からの割り込み制
御指令を受け取るための入力用インターフェイスと、こ
の入力用インターフェイスからの割り込み制御指令を、
従来からあるNC制御器内へ送り込むための割り込み処
理手段と、受信用インターフェイスにより受信された指
令直前のNCデータを、割り込みにより修正する必要の
生じる可能性のある修正データ部分と修正する必要の生
じない固定データ部分とに分割して待機させるととも
に、指令直後の稼働状況のデータを記憶保持する記憶保
持手段と、割り込み処理手段により処理された割り込み
制御指令を、記憶保持手段に記憶されている指令直前の
修正データ部分と比較し判断して、最終的な制御指令に
作成して出力するとともに、割り込み制御指令だけでは
足りない場合に補足指令を出力する自動出力手段とを備
えた構成としている。また、本発明の請求項2記載の工
作機械のNC制御装置は、自動出力手段として、割り込
み処理手段により処理された割り込み制御指令を、記憶
保持手段に記憶されている指令直前の修正データ部分と
比較し判断して、割り込み制御指令を記憶保持手段に記
憶されている指令直前の固定データ部分の後に続けて出
力するための優先指令比較判断処理部と、記憶保持手段
に記憶されている指令直前の固定データ部分と割り込み
制御指令とを接続したNCデータを最終的な制御指令と
して出力する分割制御指令接続判断処理部と、割り込み
制御指令による割り込みの前後で加工の不連続等を無く
し整合性をとるために、記憶保持手段に記憶されている
指令直後の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令を出力
する補足指令出力処理部とで構成している。そのため、
加工中であっても、優先して割り込み制御指令を受け付
けることができ、この割り込み制御指令によって工作機
械の制御が可能となる。また、ワークや工作機械に加わ
るかもしれない重大な損傷を未然に防止できる。また、
夜間の無人運転中でも、外部コンピュータの支援を得て
加工状況に応じた加工条件等を変更できるので、工作機
械を最適な稼働状況で運転できる。また、累積加工時間
に合わせて自動的に工具交換指令を出せるなど、工具の
寿命管理も行える。
制御装置は、通常のNCデータを受け取る受信用インタ
ーフェイスとは別個に設けられた外部からの割り込み制
御指令を受け取るための入力用インターフェイスと、こ
の入力用インターフェイスからの割り込み制御指令を、
従来からあるNC制御器内へ送り込むための割り込み処
理手段と、受信用インターフェイスにより受信された指
令直前のNCデータを、割り込みにより修正する必要の
生じる可能性のある修正データ部分と修正する必要の生
じない固定データ部分とに分割して待機させるととも
に、指令直後の稼働状況のデータを記憶保持する記憶保
持手段と、割り込み処理手段により処理された割り込み
制御指令を、記憶保持手段に記憶されている指令直前の
修正データ部分と比較し判断して、最終的な制御指令に
作成して出力するとともに、割り込み制御指令だけでは
足りない場合に補足指令を出力する自動出力手段とを備
えた構成としている。また、本発明の請求項2記載の工
作機械のNC制御装置は、自動出力手段として、割り込
み処理手段により処理された割り込み制御指令を、記憶
保持手段に記憶されている指令直前の修正データ部分と
比較し判断して、割り込み制御指令を記憶保持手段に記
憶されている指令直前の固定データ部分の後に続けて出
力するための優先指令比較判断処理部と、記憶保持手段
に記憶されている指令直前の固定データ部分と割り込み
制御指令とを接続したNCデータを最終的な制御指令と
して出力する分割制御指令接続判断処理部と、割り込み
制御指令による割り込みの前後で加工の不連続等を無く
し整合性をとるために、記憶保持手段に記憶されている
指令直後の稼働状況の数値を取り込んだ補足指令を出力
する補足指令出力処理部とで構成している。そのため、
加工中であっても、優先して割り込み制御指令を受け付
けることができ、この割り込み制御指令によって工作機
械の制御が可能となる。また、ワークや工作機械に加わ
るかもしれない重大な損傷を未然に防止できる。また、
夜間の無人運転中でも、外部コンピュータの支援を得て
加工状況に応じた加工条件等を変更できるので、工作機
械を最適な稼働状況で運転できる。また、累積加工時間
に合わせて自動的に工具交換指令を出せるなど、工具の
寿命管理も行える。
【0062】また、本発明の請求項3記載の工作機械の
NC制御装置は、工作機械の稼働状況に関するデータを
定期的に抽出し保持する現況値記憶部と、この現況値記
憶部に記憶されているデータを外部に出力する出力用イ
ンターフェイスとを備えた構成としている。そのため、
工作機械の稼働状況のきめ細かい監視や、不測の事態の
発生に対して迅速な対応が可能になるとともに、ワーク
や工作機械に加わるかもしれない重大な損傷を未然に防
止することができる。また、夜間の無人運転中でも、外
部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条件
等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運転
できるとともに、累積加工時間に合わせて自動的に工具
交換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行える。ま
た、現在加工中のNCコードを取り出すことにより、外
部コンピュータの支援を得てワークの加工の進捗度、加
工実績等、製造工程に必要なデータをオンラインで把握
できる。
NC制御装置は、工作機械の稼働状況に関するデータを
定期的に抽出し保持する現況値記憶部と、この現況値記
憶部に記憶されているデータを外部に出力する出力用イ
ンターフェイスとを備えた構成としている。そのため、
工作機械の稼働状況のきめ細かい監視や、不測の事態の
発生に対して迅速な対応が可能になるとともに、ワーク
や工作機械に加わるかもしれない重大な損傷を未然に防
止することができる。また、夜間の無人運転中でも、外
部コンピュータの支援を得て加工状況に応じた加工条件
等を変更できるので、工作機械を最適な稼働状況で運転
できるとともに、累積加工時間に合わせて自動的に工具
交換指令を出せるなど、工具の寿命管理も行える。ま
た、現在加工中のNCコードを取り出すことにより、外
部コンピュータの支援を得てワークの加工の進捗度、加
工実績等、製造工程に必要なデータをオンラインで把握
できる。
【図1】本発明の本発明の工作機械のNC制御装置の電
気的構成を示すブロック図である。
気的構成を示すブロック図である。
1 受信用インターフェイス 3 記憶保持回路 4 入出力用インターフェイス 5 割り込み処理回路 6 自動出力回路 61 優先指令比較判断処理部 62 分割制御指令接続判断処理部 63 補足指令出力処理部 8 現況値記憶部
Claims (3)
- 【請求項1】 通常のNCデータを受け取る受信用イン
ターフェイスとは別個に設けられた外部からの割り込み
制御指令を受け取るための入力用インターフェイスと、 この入力用インターフェイスからの割り込み制御指令
を、従来からあるNC制御器内へ送り込むための割り込
み処理手段と、 前記受信用インターフェイスにより受信された指令直前
のNCデータを、割り込みにより修正する必要の生じる
可能性のある修正データ部分と修正する必要の生じない
固定データ部分とに分割して待機させるとともに、指令
直後の稼働状況のデータを記憶保持する記憶保持手段
と、 前記割り込み処理手段により処理された割り込み制御指
令を、前記記憶保持手段に記憶されている指令直前の修
正データ部分と比較し判断して、最終的な制御指令に作
成して出力するとともに、割り込み制御指令だけでは足
りない場合に補足指令を出力する自動出力手段とを備え
たことを特徴とする工作機械のNC制御装置。 - 【請求項2】 前記自動出力手段は、 前記割り込み処理手段により処理された割り込み制御指
令を、前記記憶保持手段に記憶されている指令直前の修
正データ部分と比較し判断して、割り込み制御指令を前
記記憶保持手段に記憶されている指令直前の固定データ
部分の後に続けて出力するための優先指令比較判断処理
部と、 前記記憶保持手段に記憶されている指令直前の固定デー
タ部分と割り込み制御指令とを接続したNCデータを最
終的な制御指令として出力する分割制御指令接続判断処
理部と、 前記割り込み制御指令による割り込みの前後で加工の不
連続等を無くし整合性をとるために、前記記憶保持手段
に記憶されている指令直後の稼働状況の数値を取り込ん
だ補足指令を出力する補足指令出力処理部とを備えたこ
とを特徴とする請求項1記載の工作機械のNC制御装
置。 - 【請求項3】 工作機械の稼働状況に関するデータを定
期的に抽出し保持する現況値記憶部と、 この現況値記憶部に記憶されているデータを外部に出力
する出力用インターフェイスとを備えたことを特徴とす
る請求項1又は2記載の工作機械のNC制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14715495A JPH08339220A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 工作機械のnc制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14715495A JPH08339220A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 工作機械のnc制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08339220A true JPH08339220A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15423814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14715495A Pending JPH08339220A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 工作機械のnc制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08339220A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006350929A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | モーションコントローラ、通信制御モジュール、制御装置、及び制御方法 |
CN100445909C (zh) * | 2004-12-29 | 2008-12-24 | 斗山英维高株式会社 | 可用程序进行plc接口处理的机床控制装置及处理方法 |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP14715495A patent/JPH08339220A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100445909C (zh) * | 2004-12-29 | 2008-12-24 | 斗山英维高株式会社 | 可用程序进行plc接口处理的机床控制装置及处理方法 |
JP2006350929A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | モーションコントローラ、通信制御モジュール、制御装置、及び制御方法 |
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