JPH08311543A - 良光沢性を有し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents
良光沢性を有し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法Info
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- JPH08311543A JPH08311543A JP11501995A JP11501995A JPH08311543A JP H08311543 A JPH08311543 A JP H08311543A JP 11501995 A JP11501995 A JP 11501995A JP 11501995 A JP11501995 A JP 11501995A JP H08311543 A JPH08311543 A JP H08311543A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は光沢性、耐リジング性に優れ、異方
性の小さい深絞り用フェライト系ステンレス鋼板の製造
方法を提供するものである。 【構成】 Ti,Nbを少なくともC,N当量含んだ極
低炭素フェライト系ステンレス鋼を熱延する際、粗圧延
後、曲率半径が1.5m以下の曲げ加工を行ない110
0℃以下、850℃以上の温度でコイル状に鋼板を巻取
り、少なくとも10秒以上、30分以下の保持した後、
巻き戻し仕上圧延を行ない、通常の冷延、焼鈍を施す。
これにより良光沢性を有し、耐リジング性、深絞り性に
優れたフェライト系ステンレス鋼板が製造できる。
性の小さい深絞り用フェライト系ステンレス鋼板の製造
方法を提供するものである。 【構成】 Ti,Nbを少なくともC,N当量含んだ極
低炭素フェライト系ステンレス鋼を熱延する際、粗圧延
後、曲率半径が1.5m以下の曲げ加工を行ない110
0℃以下、850℃以上の温度でコイル状に鋼板を巻取
り、少なくとも10秒以上、30分以下の保持した後、
巻き戻し仕上圧延を行ない、通常の冷延、焼鈍を施す。
これにより良光沢性を有し、耐リジング性、深絞り性に
優れたフェライト系ステンレス鋼板が製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフェライト系ステンレス
鋼板の問題点であるリジングの発生を抑制し、かつ異方
性の少ない深絞り用のフィライト系ステンレス鋼板を製
造する方法に関するものである。
鋼板の問題点であるリジングの発生を抑制し、かつ異方
性の少ない深絞り用のフィライト系ステンレス鋼板を製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライト系ステンレス鋼板は、場合に
よってはプレス加工時にリジングと呼ばれる圧延方向に
沿った特有の表面凸凹が生じ、製品の表面品質の著しい
劣化を招くことがある。
よってはプレス加工時にリジングと呼ばれる圧延方向に
沿った特有の表面凸凹が生じ、製品の表面品質の著しい
劣化を招くことがある。
【0003】リジング防止策としては低温仕上圧延を行
ない、その後熱延板焼鈍をした後、冷延、焼鈍をする方
法(特公昭45−34016号公報)、低温熱延と高温
巻取を組み合わせた方法(特開平1−136930号公
報)等が開示されている。しかし、熱延を低温にし、巻
取りを高温にするのは既存熱延設備を使用することを前
提にすると達成するのが難しい。また、前者が提唱して
いる熱延板焼鈍を加えることは製造コストの増加を招
く。
ない、その後熱延板焼鈍をした後、冷延、焼鈍をする方
法(特公昭45−34016号公報)、低温熱延と高温
巻取を組み合わせた方法(特開平1−136930号公
報)等が開示されている。しかし、熱延を低温にし、巻
取りを高温にするのは既存熱延設備を使用することを前
提にすると達成するのが難しい。また、前者が提唱して
いる熱延板焼鈍を加えることは製造コストの増加を招
く。
【0004】一方、フェライト系ステンレス鋼板も深絞
り加工に供せられることが多く、この場合r値が高いだ
けでなく、その異方性が小さいことが望まれている。r
値の向上策としては鋼をIF(Interstitial atom fre
e)化することや潤滑熱延すること等が提案されている
(特開昭59−226149号公報、特開平1−136
930号公報)がr値の異方性を小さくする技術の開示
は皆無である。
り加工に供せられることが多く、この場合r値が高いだ
けでなく、その異方性が小さいことが望まれている。r
値の向上策としては鋼をIF(Interstitial atom fre
e)化することや潤滑熱延すること等が提案されている
(特開昭59−226149号公報、特開平1−136
930号公報)がr値の異方性を小さくする技術の開示
は皆無である。
【0005】また、光沢に及ぼす熱延工程の製造プロセ
スの影響に関する技術開示もほとんど見られない。
スの影響に関する技術開示もほとんど見られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光沢性に優
れ、リジングの発生を抑制し、かつ低異方性を示し高r
値のフェライト系ステンレス冷延鋼板を製造する方法を
提供するものである。
れ、リジングの発生を抑制し、かつ低異方性を示し高r
値のフェライト系ステンレス冷延鋼板を製造する方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、光沢性、
耐リジング性および異方性を含む深絞り性を向上させる
ために成分および熱延条件の最適化を求める実験を行な
い、粗圧延後に、ある曲率以上の曲げ加工を施し、短時
間保持をすることにより、光沢性ならびに耐リジング性
が著しく向上することを見い出した。それに成分の最適
化を図ることによりr値の向上が達成できるだけでな
く、異方性も減少することが明らかになった。
耐リジング性および異方性を含む深絞り性を向上させる
ために成分および熱延条件の最適化を求める実験を行な
い、粗圧延後に、ある曲率以上の曲げ加工を施し、短時
間保持をすることにより、光沢性ならびに耐リジング性
が著しく向上することを見い出した。それに成分の最適
化を図ることによりr値の向上が達成できるだけでな
く、異方性も減少することが明らかになった。
【0008】以上の実験結果を基に光沢性、耐リジング
性に優れ、異方性の小さい深絞り用フェライト系ステン
レス鋼板の製造技術を確立した。すなわち本発明の要旨
とするところは、重量%で、C:0.01%以下、N:
0.015%以下を含みTiおよびNbのいずれか一方
または双方をC/12+N/14<Ti/48+Nb/
93なる条件を満足するように含有するフェライト系ス
テンレス鋼を粗圧延後、曲率半径が1.5m以下の曲げ
加工を行ない1100℃以下、850℃以上の温度でコ
イル状に鋼板を巻取り、10秒以上、30分以下で保持
した後、巻き戻して800℃以上で仕上圧延を行ない、
通常の冷延、焼鈍を施すことを特徴とする良光沢性を有
し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステン
レス鋼板の製造方法にある。
性に優れ、異方性の小さい深絞り用フェライト系ステン
レス鋼板の製造技術を確立した。すなわち本発明の要旨
とするところは、重量%で、C:0.01%以下、N:
0.015%以下を含みTiおよびNbのいずれか一方
または双方をC/12+N/14<Ti/48+Nb/
93なる条件を満足するように含有するフェライト系ス
テンレス鋼を粗圧延後、曲率半径が1.5m以下の曲げ
加工を行ない1100℃以下、850℃以上の温度でコ
イル状に鋼板を巻取り、10秒以上、30分以下で保持
した後、巻き戻して800℃以上で仕上圧延を行ない、
通常の冷延、焼鈍を施すことを特徴とする良光沢性を有
し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステン
レス鋼板の製造方法にある。
【0009】
【作用】以下に、本発明を詳細に説明する。まず、成分
の限定条件について述べる。Cは0.01%以下、Nは
0.015%以下とする。これらの量を超えて、C,N
を添加すると加工性が劣化すると共に高いr値を得にく
くなる。
の限定条件について述べる。Cは0.01%以下、Nは
0.015%以下とする。これらの量を超えて、C,N
を添加すると加工性が劣化すると共に高いr値を得にく
くなる。
【0010】本発明において、TiおよびNbのいずれ
か一方または双方をC/12+N/14+S/32<T
i/48+Nb/93なる関係を満足するように添加す
る。Tiまたは/およびNbによって、鋼中のCおよび
Nを大部分析出物の形で固定することにより、製品の深
絞り性の向上に有利な方位である(111)〈11
2〉,(554)〈225〉等の集積度の高い集合組織
を得ることができるからである。
か一方または双方をC/12+N/14+S/32<T
i/48+Nb/93なる関係を満足するように添加す
る。Tiまたは/およびNbによって、鋼中のCおよび
Nを大部分析出物の形で固定することにより、製品の深
絞り性の向上に有利な方位である(111)〈11
2〉,(554)〈225〉等の集積度の高い集合組織
を得ることができるからである。
【0011】また、耐食性の観点からMo<3%、Ni
<2%、Cu<3%の添加は本発明の趣旨を損なうもの
ではない。なお、本発明のフェライト系ステンレス鋼板
は、成品板のフェライト率が90%以上のステンレス鋼
板である。
<2%、Cu<3%の添加は本発明の趣旨を損なうもの
ではない。なお、本発明のフェライト系ステンレス鋼板
は、成品板のフェライト率が90%以上のステンレス鋼
板である。
【0012】次に、プロセス条件の限定について述べ
る。上記の成分特定したフェライト系ステンレス鋼を粗
圧延後、曲率半径が1m以下の曲げ加工を行ない110
0℃以下、850℃以上の温度でコイル状に鋼板を巻取
り、少なくとも10秒以上、30分以下の保持をするこ
とが本発明の最も重要なポイントである。粗圧延後の曲
げ加工の曲率半径を1.5m以下と限定したのは、これ
以上の曲率半径で曲げ加工をしても最終成品の光沢およ
びr値の異方性が改善されないためである。
る。上記の成分特定したフェライト系ステンレス鋼を粗
圧延後、曲率半径が1m以下の曲げ加工を行ない110
0℃以下、850℃以上の温度でコイル状に鋼板を巻取
り、少なくとも10秒以上、30分以下の保持をするこ
とが本発明の最も重要なポイントである。粗圧延後の曲
げ加工の曲率半径を1.5m以下と限定したのは、これ
以上の曲率半径で曲げ加工をしても最終成品の光沢およ
びr値の異方性が改善されないためである。
【0013】r値の異方性が改善される理由については
明らかではないが、曲げ加工により特定の方位の粒が再
結晶・粒成長しやすくなったり、析出挙動が板厚内で変
化したりすることにより冷延後の焼鈍で形成される集合
組織が影響を受け、最終成品板の異方性が小さくなった
可能性がある。また、保持温度が1100℃以上になっ
ても光沢の向上は得られない。
明らかではないが、曲げ加工により特定の方位の粒が再
結晶・粒成長しやすくなったり、析出挙動が板厚内で変
化したりすることにより冷延後の焼鈍で形成される集合
組織が影響を受け、最終成品板の異方性が小さくなった
可能性がある。また、保持温度が1100℃以上になっ
ても光沢の向上は得られない。
【0014】同様に保持時間が30分を超えても光沢の
向上が達成できない。最終成品の光沢に及ぼす粗圧延後
の加工熱処理条件の影響を理解する機構はまだ明確では
ないが、酸化スケールの形成状態と何らかの関係がある
ものと考えられる。すなわち、表層に曲げに伴う変形を
与えて特定の温度域で適度な熱処理をすることが最終成
品の光沢に有利な表面状態を形成するものと思われる。
保持温度を850℃以上としたのは、これ以下の温度で
は光沢性、耐リジング性、成形性の向上が十分に得られ
ないためである。同様の理由で保持時間の下限を10秒
とした。
向上が達成できない。最終成品の光沢に及ぼす粗圧延後
の加工熱処理条件の影響を理解する機構はまだ明確では
ないが、酸化スケールの形成状態と何らかの関係がある
ものと考えられる。すなわち、表層に曲げに伴う変形を
与えて特定の温度域で適度な熱処理をすることが最終成
品の光沢に有利な表面状態を形成するものと思われる。
保持温度を850℃以上としたのは、これ以下の温度で
は光沢性、耐リジング性、成形性の向上が十分に得られ
ないためである。同様の理由で保持時間の下限を10秒
とした。
【0015】本発明が示す粗圧延後の加工熱処理を行な
えば、仕上温度および巻取温度を特に限定することなし
に光沢性、耐リジング性、成形性の向上が達成できる。
えば、仕上温度および巻取温度を特に限定することなし
に光沢性、耐リジング性、成形性の向上が達成できる。
【0016】
【実施例】本発明を実施例で、具体的に説明する。表1
に示した成分組成を有する鋼を用いた。これらの鋼を2
50mm厚のスラブとし、1200℃加熱の後に粗バー厚
30mmに粗圧延し、曲げ加工を行なった。曲げ加工は、
粗バーを走行させ、傾斜の付いた壁にぶつけることによ
り行なった。この際、傾斜角を変えることにより曲率半
径を変化させた。曲げ加工後は、コイル状に巻取り、保
持した。それらの条件を表2に示した。その後は、巻き
戻して、仕上温度FT:910℃、巻取温度CT:75
0℃で熱延した。その後は冷延率75%で冷延後に焼鈍
温度ST:820℃で再結晶させた。ただし、実験2,
3のように粗圧延後の巻取温度の低い材料は基準条件か
ら外れ、それぞれFT:820,750℃、CT:70
0,660℃になった。r値はJIS5号試験片を15
%引っ張った後の寸法変化より求めた。表中のΔrの値
は絶対値で示した。
に示した成分組成を有する鋼を用いた。これらの鋼を2
50mm厚のスラブとし、1200℃加熱の後に粗バー厚
30mmに粗圧延し、曲げ加工を行なった。曲げ加工は、
粗バーを走行させ、傾斜の付いた壁にぶつけることによ
り行なった。この際、傾斜角を変えることにより曲率半
径を変化させた。曲げ加工後は、コイル状に巻取り、保
持した。それらの条件を表2に示した。その後は、巻き
戻して、仕上温度FT:910℃、巻取温度CT:75
0℃で熱延した。その後は冷延率75%で冷延後に焼鈍
温度ST:820℃で再結晶させた。ただし、実験2,
3のように粗圧延後の巻取温度の低い材料は基準条件か
ら外れ、それぞれFT:820,750℃、CT:70
0,660℃になった。r値はJIS5号試験片を15
%引っ張った後の寸法変化より求めた。表中のΔrの値
は絶対値で示した。
【0017】耐リジング性は圧延方向から切り出したJ
IS5号引張試験片を15%引っ張った後、表面を粗度
計で測定して鋼板のうねりの高さより評価した。ランク
1はうねりの高さが20μm以下、ランク2:20〜3
0μm、ランク3:30〜40μm、ランク4:40〜
70μm、ランク5:70μm以上とした。ランク2ま
では実用上問題がないとされている。
IS5号引張試験片を15%引っ張った後、表面を粗度
計で測定して鋼板のうねりの高さより評価した。ランク
1はうねりの高さが20μm以下、ランク2:20〜3
0μm、ランク3:30〜40μm、ランク4:40〜
70μm、ランク5:70μm以上とした。ランク2ま
では実用上問題がないとされている。
【0018】光沢度はJIS Z8741に準じて測定
した。評点は1000以上を1、1000〜950を
2、950〜900を3、900以下を4とした。実用
上、評点2までは許容される。
した。評点は1000以上を1、1000〜950を
2、950〜900を3、900以下を4とした。実用
上、評点2までは許容される。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】本発明の範囲を満足した実験番号1,2,
4,6,8,12,14の材料は、r値が高く、その異
方性も小さく、光沢度、リジングも良好である。粗バー
の曲げ加工後の巻取温度が本発明の範囲より低い実験番
号3並びに巻取時間の短い実験番号5の材料は、深絞り
性、光沢度、リジングのすべてについて劣る。逆に巻取
時間が本発明の範囲より長い実験番号7の材料は、r値
とリジングに関しては良好な結果を示したが、光沢度が
悪かった。粗バーの曲げ加工後の巻取温度が本発明の範
囲より高かった実験番号10の材料の光沢度も低い。曲
げ加工性の曲率半径が大きかった実験番号9の材料は、
r値の異方性が大きかった。粗圧延後、曲げ加工を受け
ずに仕上圧延に供された実験番号11,13,15の材
料は、本発明材に比べ、深絞り性、光沢度、リジングの
すべての特性において悪い結果を示す。比較鋼を用いた
実験番号16,17の材料では優れた深絞り性は得られ
ない。
4,6,8,12,14の材料は、r値が高く、その異
方性も小さく、光沢度、リジングも良好である。粗バー
の曲げ加工後の巻取温度が本発明の範囲より低い実験番
号3並びに巻取時間の短い実験番号5の材料は、深絞り
性、光沢度、リジングのすべてについて劣る。逆に巻取
時間が本発明の範囲より長い実験番号7の材料は、r値
とリジングに関しては良好な結果を示したが、光沢度が
悪かった。粗バーの曲げ加工後の巻取温度が本発明の範
囲より高かった実験番号10の材料の光沢度も低い。曲
げ加工性の曲率半径が大きかった実験番号9の材料は、
r値の異方性が大きかった。粗圧延後、曲げ加工を受け
ずに仕上圧延に供された実験番号11,13,15の材
料は、本発明材に比べ、深絞り性、光沢度、リジングの
すべての特性において悪い結果を示す。比較鋼を用いた
実験番号16,17の材料では優れた深絞り性は得られ
ない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、粗圧延後に曲げ加工を
施し保熱処理を行なうことによって、光沢性、耐リジン
グ性に優れ、かつ異方性の小さい、優れた深絞り性を有
するフェライト系ステンレス鋼板を製造することができ
る。これにより、高コストの熱延板焼鈍を行なわずにす
み、またr値の異方性が小さく、光沢も優れるという付
加特性を具備するので従来以上の多用途に供される。
施し保熱処理を行なうことによって、光沢性、耐リジン
グ性に優れ、かつ異方性の小さい、優れた深絞り性を有
するフェライト系ステンレス鋼板を製造することができ
る。これにより、高コストの熱延板焼鈍を行なわずにす
み、またr値の異方性が小さく、光沢も優れるという付
加特性を具備するので従来以上の多用途に供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明において、TiおよびNbのいずれ
か一方または双方をC/12+N/14<Ti/48+
Nb/93なる関係を満足するように添加する。Tiま
たは/およびNbによって、鋼中のCおよびNを大部分
析出物の形で固定することにより、製品の深絞り性の向
上に有利な方位である(111)〈112〉,(55
4)〈225〉等の集積度の高い集合組織を得ることが
できるからである。
か一方または双方をC/12+N/14<Ti/48+
Nb/93なる関係を満足するように添加する。Tiま
たは/およびNbによって、鋼中のCおよびNを大部分
析出物の形で固定することにより、製品の深絞り性の向
上に有利な方位である(111)〈112〉,(55
4)〈225〉等の集積度の高い集合組織を得ることが
できるからである。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.01%以下、N:
0.015%以下を含みTiおよびNbのいずれか一方
または双方をC/12+N/14<Ti/48+Nb/
93なる条件を満足するように含有するフェライト系ス
テンレス鋼を粗圧延後、曲率半径が1.5m以下の曲げ
加工を行ない1100℃以下、850℃以上の温度でコ
イル状に鋼板を巻取り、10秒以上、30分以下で保持
した後、巻き戻し、仕上圧延を行ない、冷延、焼鈍を施
すことを特徴とする良光沢性を有し、耐リジング性、成
形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11501995A JPH08311543A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 良光沢性を有し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11501995A JPH08311543A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 良光沢性を有し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311543A true JPH08311543A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14652239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11501995A Pending JPH08311543A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 良光沢性を有し、耐リジング性、成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08311543A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0924313A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-06-23 | Armco Inc. | Non-ridging ferritic chromium alloyed steel |
WO2013151992A1 (en) * | 2012-04-02 | 2013-10-10 | Ak Steel Properties, Inc. | Cost-effective ferritic stainless steel |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP11501995A patent/JPH08311543A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0924313A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-06-23 | Armco Inc. | Non-ridging ferritic chromium alloyed steel |
WO2013151992A1 (en) * | 2012-04-02 | 2013-10-10 | Ak Steel Properties, Inc. | Cost-effective ferritic stainless steel |
US9816163B2 (en) | 2012-04-02 | 2017-11-14 | Ak Steel Properties, Inc. | Cost-effective ferritic stainless steel |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
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A02 | Decision of refusal |
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